No.5 P型/Q型の買いの全解説

2005年1月〜4月に執筆 ・・・・  講座目次へ.

2005年1月から3月にわたって「P型/Q型の買い」について解説をしました。波動の原理・原則をふまえた売買のしかたです。これを売買の基本指針として、ユーザー各自の工夫を加えられれば、さらにすばらしい結果がでるだろうと思います。
    @会社四季報CD-ROMを使って割安株を選び出す
    A割安株はどこで買いが決定したのか
    BP型/Q型の条件表を設定する
    C「Q型」の条件表の効果はどうか?
    D「Q型」の条件表に「低位株」の条件を追加すると
    E3段目上げまで狙うべき
    F2段目・3段目で大きく上昇する可能性について
    G利食い・手仕舞い・損切りのしかた
    HP型/Q型の条件表に「重要ポイント」を追加する
    I3段上げと2段下げについて


@会社四季報CD-ROMを使って割安株を選び出す



(04.12.15) TOPIX 1101P(+2) 日経 10956円(+40) 12.1億株 (1兆1223億円)


「会社四季報・新春号」が発売され、CD-ROMが届いたのでさっそく割安株のピックアップをしてみました。選択の基準はいつものとおり、(今期は05年3月期、来期は06年3月期です。)

@来期の営業利益が10%以上伸びる
A来期の純利益が20%以上伸びる
B1株利益が15円以上ある
CPERは15倍以下である。

東証1部について検索すると以下の59銘柄がありました。ただしグラフを見て、株価が200日線より大きく下回っているものは下降トレンドにある銘柄なので、すぐに動意づくことはないでしょう。

200日線の上位にあるもの、200日線の近辺にあるものは、図のピンク○をつけたものです。21銘柄あります。

いつもいうことですが、この銘柄が直ちに上昇するのではありません。この銘柄の中から、@上昇トレンドにあるもの(簡単には200日線より上にあるもの)、A小波動の安値・高値が切り上がったもの、を見つけて下さい。


A割安株はどこで買いが決定したのか



(05.1.25) TOPIX 1138P(-1) 日経 11276円(-12) 14.3億株 (1兆1130億円)


昨年12月15日に「割安株・05新春」として59銘柄のリストと結果ファイルを掲げましたが、すでに忘れられてしまっているでしょう。しかしたまにはこれらグラフを見て下さい。

なにを見るかというと、いつも同じことばかりいいますが、
  1. 株価が200日(または75日線)より上位にあるもので、

  2. 小波動のボトムが切り上がり、

  3. ピークが切り上がったもの。
を見つけるのです。例えば2322「NECF」は、@高値はa→bと切り上がっている。A安値がA→Bと切り上がったことが確認できたとき(「主な株価」がBの安値1975円を表示した日)のQの日が買いのチャンスです。

4088「エアW」は、@安値が(A→B)と切り上がっている。A高値aを上抜いたPの日が買いチャンスですが、これは11月のことなのでまだ割安株として掲げていません。

その後高値が(a→b)と切り上がったので、安値が(B→C)と切り上がったことが確認できた日(「主な株価」がCの安値675円を表示した)のQの日が買いチャンスです。簡単なことです。

(05.1.26) TOPIX 1144P(+6) 日経 11376円(+99) 16.5億株 (1兆1068億円)


昨日の「割安株・05新春」の続きです。59銘柄をコード番号の若い順にグラフを見ています。1銘柄のグラフを見て「これはよい、これはまだまだ」の判断は5秒もかかりません。

またつごうのよい銘柄だけを掲げているのではありません。ルールどおりのものを順次掲げています。

4215「タキロン」は高値が(a→b)で切り上がっていたので、安値Aが切り上がったことが確認できた日(「主な株価」がBの日に安値を表示した日)のQで、買いが決まります。

4544「富士レビ」も同じ形です。高値が(a→b)で切り上がっていたので、安値Aが切り上がったことが確認できた日(「主な株価」がBの日に安値を表示した日)のQで、買いが決まります。


5771「菱伸銅」は安値が(A→B)と切り上がっていたので、高値aが切り上がったことが確認できたPの日の(aの242円を上抜いた大陽線の日)に高値の切り上がりが確定します。

短期張りの方は、243円の逆指値の買いを出しておけば、243円(または少し高く)買うことができます。

5975「東プレ」も同じP形です。安値が(A→B)と切り上がっていたので、高値aが切り上がったことが確認できたPの日(aの780円を上抜いた大陽線の日)に高値の切り上がりが確定します

実に簡単ではありませんか。しかし「簡単」であるのは、
  1. 《カナル2》が「主な株価」を表示してくれているからです。インターネットでみるチャートには「小波動のピーク・ボトム」の表示はありません。ネット証券のチャートにもありません。もしあったとしても、それはあとからポンポンと表示さているのでは役に立ちません。これが第1点。

  2. どのような銘柄であっても単純に「安値が切上がり・高値が切上がり」となれば、株価が上昇するのかといえばそうではありません。確率は50%を少し上回る程度です。やはり素材としての銘柄の粗選別は必要です。この例では「割安株」という基準で選別されている銘柄だから、確率が高くなっているのです。
という理由があります。

(05.1.27) TOPIX 1141P(-2) 日経 11341円(-35) 13.9億株 (1兆 523億円)


昨日の4544「富士レビ」に続く銘柄は右の2銘柄です。

6310「井関農」は安値が(A→B)と切り上がっていましたが、次の(b→C)は(A→a)に「はらみ」となったので、(b→C)の小波動は無視できます。(BとCは241円の同値)。A(240円)→B(241円)と切上げ、a(258円)を上回ったPの日に高値の切り上がりが決定し、Pで買いが決定します。

6967「新光電工」は、安値が(A→B)で切り上がっていたので、高値aを上抜いたPの日に高値の切り上がったことが確認でき、ここで買いが決まります。(75日線または200日線を上回っていることをチェックすることも忘れないで下さい)。

(毎日「簡単」といっていますが)この2銘柄も、昨日まで掲げた6銘柄と同様に、簡単にして明瞭な買いの決定ができます。「主な株価」のおかげです。悩むことはありません。

(05.1.31) TOPIX 1146P(+5) 日経 11387円(+67) 15.8億株 (1兆2446億円)


7994「岡村製」は、ピークが(a→b)と切り上がっていたので、あとは(A→B)のボトムの切り上がりを確認するばかりでしたが、12月16日(Q)に「主な株価」はボトム789円の安値を表示しました。


ここでピーク・ボトムの切り上がりが確定し、買いになります。翌日の始値は820円。

その後950円で「主な株価」はピークを表示しましたが、まだ@ピークらしい足型はでていない、A687円のボトムから2段の上げでしかない、ことから3段目の上昇の可能性も大いにあります。


8803「平和不」も、ピーク(a→b)が切り上がっており、あとは(A→B)のボトムの切り上がりを確認できれば「買い」となります。Bの安値が表示されたのは12月2日(ピークcの日)のことです。ここで買いですが、まだこの時点では「割安株」として掲げていません。

その後(c→C)の波動は(b→B)の波動に「はらみ」となり、(c→C)の波動は無視してよいことがわかりました。

ここでは説明しませんが、(b→B)の波動はたったの3日間でしかなく、本来は小波動ともいえないものです。としても左側のグラフのPではbのピークを上抜いて、どこから見てもピーク・ボトムを切上げた形になりました。買い場です。その後の動きは右側のグラフのようになりました。

(05.2.1) TOPIX 1146P(+0) 日経 11384円(-3) 17.4億株 (1兆2777億円)


「割安株・05新春」についてのフォローは今日で終わりです。ここまでに@75日線または200日線を上回っていて、A小波動のピークが切り上がり、B小波動のボトムが切り上がったときを「買い」とする。というルールに合致した銘柄を掲げてきました。以下の銘柄が合致していました。
  1. 2322「NECF」
  2. 40882「エアW」
  3. 4215「タキロン」
  4. 4544「富士レビ」
  5. 5771「菱伸銅」
  6. 5975「東プレ」
  7. 6310「井関農」
  8. 6967「新光電工」
  9. 7994「岡村製」
  10. 8803「平和不」
以上10銘柄に今日加える3銘柄で全部となります。
  1. 9740「CSP」
  2. 9787「Jメンテ」
  3. 9788「ナック」
9740「CSP」は(A→B)と安値を切上げてきて、高値aを上抜いたPの水準で買いが確定します。9787「Jメンテ」は(a→b)と高値が切り上がっているところに、Bの安値が表示された日に(A→B)の安値切り上がりが確定し買い場となりました。(しかしフォローの最後というのにほとんど上昇していないのは心残り。)


さて最後の銘柄の9788「ナック」ですが、右図のどこで買いが決定したのでしょうか?

私にとって「主な株価」が表示されていないグラフは実に使いづらく、この陰陽足を見てもにわかには判断できません。5秒で判断というわけにはいきません。


ところが「主な株価」が小波動のピーク・ボトムを表示してくれると、(a→b)の高値の切り上がりに続いて、(A→B)の安値の切り上がりが瞬間に理解できます。

ボトム(B)を表示したのは今年の大発会の1月4日のことでした。ここで買いが決定。翌日5日に買うと、6日からは上昇。現在はbの高値を上抜き、最近の最高値1310円の突破を視野にいれました。


BP型/Q型の条件表を設定する



(05.2.2) TOPIX 1151P(+7) 日経 11407円(+22) 18.8億株 (1兆2968億円)


《カナル2》の最も優れたところは、チャートの状況を条件表に設定して売買マークを出すことにあります。しかも「小波動」についての条件(切り上がった・切り下がった・はらんだ・つつんだ・高値を突破した・安値を突破した)を設定するとなると、これは他に類例がないほどのことができます。

フォローで述べたのは大別して2つの切り上がり方です。(「はらみ」の銘柄も掲げたが)ここで名称を決めると、
  1. 左図は「P型の切り上がり」ということにします。@高値がH3→H2→H1へ切り下がって、A安値がL3→L2へ切り下げた後に、BL2→L1と切上げる。C高値H1を株価(ザラバ高値)を上抜いた瞬間が買い場です。「P型」の特徴は、先に安値(L2→L1)を切上げていて、あとから高値(H1)を切り上げる。という点です。

  2. 右図は「Q型の切り上がり」ということにします。@高値がH3→H2へ切り下がって、A安値がL3→L2へ切り下げた後に、B高値がH2→H1と切上げる。ついでC安値がL2→L1と切上げる。DL1の安値を「主な株価」が表示した日が買い場です。「Q型」の特徴は、先に高安値(H2→H1)を切上げていて、あとから安値(L2→L1)を切り上げる。という点です。
条件表は次のようになります。フォローのときは以下の条件以外にも勘案したものがありますから、フォローした銘柄とまったく同じ銘柄が検索されるわけではありません。(ほとんどは、この条件表で検索できるが)

条件表の設定例とその市場環境のNo.54「ピークボトム切上げP/Q」(05.2.2)に梱包ファイルをアップしましたから、これをダウンロードして、今使っている条件表に「移入」して下さい。





条件表は細かいことを設定すると汎用性がなくなります。精緻な条件表ほど時代が変われば役に立たなくなります。

一番よいのは何もかもの条件を条件表にぶち込むのではなく、必須のことだけを設定しておく。あとはグラフを見て時期(時代)に応じた判断を下す。その判断力を備えておくことです。

そのためには多くの銘柄のグラフを見るという経験が絶対に必要です。条件表に頼ってしまうと、@グラフの形がよい悪いの判断力が養われない、A条件表が検索した(特定の状況にある)グラフしか見なくなり投資の機会を狭めることになる、B条件表が選択した銘柄にはよくないものも含まれているが、どれがよくてどれが悪いのかの応用ができない。


ユーザーが自身で設定した条件表は、その人のグラフの見方を注ぎこんだものですから 、これは大いに価値があります。しかし、私が設定した条件表をそのまま使うときは、@ABの点から弊害もあるわけです。

掲げた条件表を無批判に盲信することなく、応用力をもって銘柄の取捨選択ができるようになって下さい。

上図の8411「みずほ」は「Q型」の買いの例。右図の5713「住友鉱」は「P型」の例(今日買いがでたばかり)。


C「Q型」の条件表の効果はどうか?



(05.2.3) TOPIX 1149P(-2) 日経 11389円(-17) 18.9億株 (1兆3257億円)

「Q型」の買いは、どの程度の効果があるのでしょうか。条件表の良し悪しやどのようにな投資方針(売買のしかた)をすればよいのかは、《Qエンジン》で知ることができます。

先に掲げた条件表には「P型」と「Q型」の2つの買いが設定してあるので、次図のように「Q型」だけの条件表を設定しました。



  1. 《Qエンジン》を立ち上げ、「東証1部」の約1600社を選択し、

  2. 「新規検証」をクリックすると、

  3. 「検証のしかた」の画面が現れます。ここで「Q型」の買いを設定してある条件表(ここでは条件表No.5)を指定し、

  4. 検証期間を999日間とし、

  5. 「売買ルール」を次図のように決めました。

売買ルールは、
  1. 「Q型」の買いマークがでたら、翌日の始値で買う(仕掛ける)。

  2. ザラバで買値より+20%高くなったら「利食いA」をする。

  3. ザラバで買値より-20%安くなったら「損切りZ」をする。

  4. 利食いも損切りもできずに、30日が経過したら、翌日(31日目)の始値で手仕舞いする。
ようするに、買って+20%上昇するか-20%下落するか、30日間に+20〜-20%の動きがないのか。を調べるわけです。


新規検証を「実行」させると、右図のような売買のシミュレーションが始まります。
  1. 仕掛けて→手仕舞い(利食い・損切り・時間切れ)したとき、何%の利益(損失)がでたのか。

  2. どういう原因で手仕舞い(利食いは◎・損切りは●・時間切れは−)したのか、を表示しています。


  3. シミュレーションが終わりました。1600銘柄の各999日について調べても7分かかっていません。

  4. この後は、「売買成績」「損益経過」「売買時期」などのついて詳しく知ることができます。まずは「売買成績」から見ましょう。



    売買成績の画面で重要なものは次の数字です。

  5. 勝率(損益がマイナスにならなかった割合)は58.4%です。

  6. 買値から+20%上昇したので「利食いA」ができたのは、1149件あって、これは全体の売買件数の20.3%にあたります。(平均利益率は20.0%)

  7. 買値から+20%-20%を超えることなく「時間切れ」になったのは、4140件あって、これは全体の売買件数の73.2%にあたります。(平均利益率は+0.3%)

  8. 買値から-20%下落したので「損切りZ」になったのは、364件あって、これは全体の売買件数の6.4%にあたります。(平均利益率は-20.2%)

  9. 全部の売買回数は5653件あって、平均すると+3.0%の利益になっています。
よい条件表は、@「利食い」の件数が全体の40%、A「損切り」の件数は「利食い」件数の半分以下(20%以下)、B残りが「時間切れ」で、時間切れの平均利益率がプラス(手数料が出るほどのプラス)、というのを目安にしています。

この場合の「利食いA」の構成%が20.3%というのは、基準の40%以上に達していませんが、これは「利食いA」は買値から(30日間で)+20%の上昇という、厳しいルールであるからです。もし+15%で利食いとか、+10%で利食いとかにすれば、「利食いA」の構成%が40%以上になるでしょう。

「利食いA」は20.3%あるが「損切りZ」はその1/3以下の6.4%しかない、ということが評価できます。


ついでのことなので、買値から+10%上昇で「利食いA」、-10%下落で「損切りZ」という売買ルールでは、右のような売買成績になります。
  1. 勝率(損益がマイナスにならなかった割合)は57.2%です。(これはわずかに低下した)

  2. 買値から+10%上昇したので「利食いA」ができたのは、2343件あって、これは全体の売買件数の40.9%にあたります。

  3. 買値から+10%-10%を超えることなく「時間切れ」になったのは、1843件あって、これは全体の売買件数の32.2%にあたります。(平均利益率は-0.1%)

  4. 買値から-10%下落したので「損切りZ」になったのは、1546件あって、これは全体の売買件数の27.0%にあたります。(平均利益率は-10.3%)

  5. 全部の売買回数は5732件あって、平均すると+1.3%の利益になっています。
利食いできる回数も増えたが損切りの回数も増えています。平均利益率は+3.0%→+1.3%へ低下しました。+20%で利食いするのがよいのか+10%で利食いがよいのかは、投資者が決めることです(やりやすいほうを選べばよい)


D「Q型」の条件表に「低位株」の条件を追加すると



(05.2.4) TOPIX 1145P(-4) 日経 11360円(-28) 18.1億株 (1兆3608億円)

昨日の「Q型」の買いマークは(+20%で利食い・-20%で損切り)の売買ルールでは、@勝率が58.4%、A利食いAの構成%が20.3%、B損切りの構成%が6.4%、時間切れの構成%が73.2%、D平均利益率が3.0%、E全売買回数が5653件、というものでした。

この詳細については「損益経過」や「売買時期」のボタンで詳しく知ることができますが、この説明は後回しにして、とりあえず役に立つという条件表を掲げます。(次図)



昨日の「Q型」条件表と違うのは、No.1行目に株価の範囲の条件を設定した点です。1行目で、株価は150円以上300円以下のものに限るとしています。


これがどのような影響をもたらせるのか、早速「新規検証」をしてみましょう。
  1. 勝率(損益がマイナスにならなかった割合)は58.4%→65.3%へアップしました。

  2. 買値から+20%上昇したので「利食いA」ができたのは、266件あって、これは全体の売買件数の26.0%になります。(20.3%→26.0%へアップ)

  3. 買値から+20%-20%を超えることなく「時間切れ」になったのは、694件あって、これは全体の売買件数の67.7%になりました。(73.2%→67.7%へ減少)。「時間切れ」のときの平均利益率は+0.3%→+1.2%へアップ。

  4. 買値から-20%下落したので「損切りZ」になったのは、65件あって、これは全体の売買件数の6.3%にあたります。(6.4%→6.3%とほぼ同じ)

  5. 全部の売買回数は1025件あります。前回の5653件から大きく減りました(150円〜300円の株価の条件をつけたから)また全体の平均利益率は3.0%→4.7%へとアップしています。
「Q型」の条件表は150円から300円の低位株により役立つことがわかります。




E3段目上げまで狙うべき



(05.2.10) TOPIX 1160P(+4) 日経 11553円(+80) 18.6億株 (1兆4732億円)


最近のHPでは、小波動のピークとボトムが切り上げたときが買いのチャンスであるということをテーマにしています。先日はピーク・ボトムの切り上がりを検索する条件表を2月2日に掲げましたが、そこには「P型」と「Q型」の2種類が検索できるように設定していました。




2月2日に掲げた条件表は 条件表の設定例とその市場環境のNo.54「ピークボトム切上げP/Q」(05.2.2)に梱包ファイルをアップしています。

最近は、「この銘柄を買った」とか「こうして利益が出た」とかのメールをまま貰いますが、たいていは「P型」が決定したときか「Q型」が決定したときの銘柄が成功しています。「小波動の切り上がり」という「お題目」がようやくユーザーの胸に響いたらしい。

この条件表には、重要な波動の条件が設定されています。この条件があるからこそ、「P型」「Q型」の買いの成功率が高くなっているのです。

(05.2.16) TOPIX 1164P(-3) 日経 11601円(-44) 14.8億株 (1兆3047億円)


「P型」の買い場は、図のPの日です。
  1. (H4→H3→H2)へピークが2つ切り下がり、(L3→L2)へボトムが切り下がり、

  2. (L2→L1)へボトムを切上げた後、H2を株価が上回ったPの日にピークの切り上げが確定し、「買い」になります。

  3. ただ(P→H1)の1つの上昇波動を取って終わりというのではつまりません。できれば(H1→L0)を経た後の(L0→H0)の上昇波動も取りたいところです。
(L2→H2)が1段目の上昇、(L1→H1)が2段目の上昇、(L0→H0)が3段目の上昇で、つまりは3段上げを視野にいれた買いをしたいわけです。

大雑把な統計しかとっていませんが、((L2→H2)→(L1→H1)の2段上げをしたもののうち、(L0→H0)の3段上げをするものは、そのうちの30%でしかありません。

2段上げをしてH1のピークを出し、株価が下げてきたP'で「押し目買い」であるとして買ったなら、30%は3段上げに当たるが、70%はH1を上抜くことなく下げるわけです。(その後再上昇することはいくらでもあるが、時間がかかる)


ところが、右図のように「主な株価」が(L1)がボトムであると表明したP'で買うならば、H1を上抜いて3段上げになる確率は60%あります。小波動のボトムを見極めて買えば3段上げに当たる確率は30%から60%にアップします。

この際の小波動のボトム(L1)は(L2→L1)と切り上がっていることが必要です。(L1がL2の水準を下回ったならば、H2,H1の2段上げで終わった、3段上げはない、ことが決まります。)

(05.2.25) TOPIX 1167P(+9) 日経 11658円(127) 15.6億株 (1兆1849億円)


05年02月02日に「No.54 ピークボトム切上げP/Q」の条件表を掲げました。定点観測8銘柄のうち3銘柄がこの条件に捉えられています。

5401「新日鉄」は1月11日に「P型」の買いマークを出しましたが、すぐに上昇とはなりませんでした。その後いったん反落してから上昇。

Pで買ったときの損切り水準はbの242円でしたが、反落は245円までで止まり、損切りはしなくてよかった。

その後283円まで上昇しましたが、この勝因は「242円を下回れば損切り」とリスクを限定したことです。

5713「住友鉱」は2月2日に「P型」の買いマークを出しまし、HPでもその日に買いマークがでたばかりであると掲げました。 Pで買ったときの損切り水準はbの700円でしたが、反落は722円までで止まり、損切りはしなくてよかった。

その後787円まで上昇。Pの日終値は736円でしたが、「700円を下回れば損切り」と36円のリスクを受容したからこそ、787円まで買いを保持できたわけです。


7203「トヨタ」は「Q型」の買いマークを出しました。しかしその後の波動は先の高値の4220円を上抜くことなく反落し、現在は保合い状態にあります。損切り水準はbの3960円です。

最後にTOPIXも「Q型」の買いマークを出しています。買いマークがでたのは1月27日(終値1141P)のことで、その後2月14日の1172Pまで上昇しました。損切り水準はbの1128Pでしたが、一度もこの水準近くになることはありませんでした。

要するに買いマークがついたとき、損切りの水準は誰がみても明らかです。買うか買わないかは、投資家のリスク許容度によります。投資家は自身のフトコロ具合や性格と相談して、そのリスクを受容できるときに買えばよいし、リスクを受容できないときは買わねばよいだけの話です。物事は簡単です。


F2段目・3段目で大きく上昇する可能性について



(05.3.1) TOPIX 1179P(+2) 日経 11780円(+39) 21.3億株 (1兆4103億円)


最近は 「No.54 ピークボトム切上げP/Q」について長々と説明しました。

このやりかたは「小波動」を使った基本中の基本のやりかた、原理原則にかなったやりかたです。

この条件表が買いマークを出した銘柄のグラフを見て、よいかわるいかを判断すればよいのです。

グラフを見て、どういう点について留意すればよいのかの第一は
  1. 買いマークがでた日の終値は75日線を上回っていること。

  2. できれば200日線を上回っているに越したことはない。
ということは述べました。今日はやや特殊な面に注目した判断のしかたを述べます。図は9788「ナック」ですが、このグラフは2月1日に掲げました。
ナックは1月4日に「Q型」の買いマークを出しましたが、このときこの銘柄は面白い。と思ったのは、図の(a)の大陽線があったからです。
  1. この日に(この銘柄としては)大出来高となって、大陽線をつけたのは、この銘柄を何とかしたい。あるいはこの銘柄について値段はかまわず買いたい。という向きの動きの現われであるのです。

  2. その後、この動きは鎮静化しましたが、(a)がデタラメな(腕力的な)買い煽りであれば、株価は元のモクアミに戻るはずです。ところがQで小波動のボトムを出し、Qは(a)の大陽線を下回らなかった。

  3. ということは(a)の大陽線となった材料はまだ生きていて、再度の吹き上げがあることが予想できます。
ここが面白いと思ったところです。


同じような大陽線を出した後に「Q型」の買いを出した銘柄は、ここ10日間で30銘柄近くありますが、今日は1872「アゼル」と2598「アサヒ飲料」を掲げておきます。




順次、@こういう局面を検索する条件表を掲げ、Aどのように利食いし、Bどのように利益を伸ばし、Cどのように再投資するのか、について述べれば、と予定しています。(どう利食いしたらよいのか、の質問があったので)


G利食い・手仕舞い・損切りのしかた



(05.3.4) TOPIX 1192P(+2) 日経 11873円(+16) 19.0億株 (1兆3938億円)


12月15日に掲げた割安株59銘柄について、「ピーク・ボトム切り上げ(P/Q)」を使って、12月15日から今日までの売買検証をしてみました。(ほかにも最近買いマークを出している銘柄はありますが、まだ決着がついていないので、図のリストに載っていません。)

売買ルールは
  1. 「P型」または「Q型」の買いマークがついた翌日始値で買う。
  2. ザラバで+20%の利益がでたら「利食い」する。
  3. ザラバで-20%の利益がでたら「損切り」する。
  4. 30日が経っても決着がつかないときは、31日目の始値で売却する(手仕舞い)
というものです。この売買ルールは、条件表の成績を簡単に知るためのものであって、実際の売買ではこの通りにする必要はありません。
  1. +20%になっても利食いせずに「利を伸ばす」ことが大事であるし、
  2. -20%の損失が出る前に一定のルールを持って手仕舞いすることも重要です。
  3. また利が乗っているときは30日で手仕舞いすることなく、買い持続すべきです。
つまりは、「どうなったら手仕舞いしたらよいのか」「どういう状況になるまで利を伸ばせばよいのか」ということですが、図に掲げた9銘柄を例にして述べていきます。


9銘柄のうちで、2銘柄がマイナス、2銘柄が+20%で利食い、5銘柄がプラスで手仕舞いとなっていますが、 2322「NECF」はマイナスになった(この図では最大の-4.13%の損失である)うちの1つです。しかしマイナスになる前に手仕舞いすることは出来ます。

手仕舞いの原因で最大のものは「小波動がピークを表示したとき」です。NECFは
  1. で買いマークがついたので翌日の始値(2180円)で買います。このとき損切り水準は先の小波動のボトム(1975円)です。

  2. で先の小波動のピーク(2255円)を上回ってきたので、利食いを考えることになります。

  3. で(後から見ると)ピークを付けましたが、cの日が小波動のピークであったと表示するのは、

  4. の日です。この翌日の始値で手仕舞いすると(2230円)。ともかくも2230-2180=50円の利益を出して手仕舞いできるわけです。ただこれでaの買いマークの効力はなくなったわけではありません。

  5. で小波動のボトムが表示されたときは再度の買いをしてもよいのです。ピークcはまだ上昇波動は2段目であり、次の3段目の上昇波動が期待できるからです。(2月16日に述べました)
このように手仕舞いするので、売買検証のように「30日が経過したので時間切れで手仕舞いしたら-4.18%の損失だった」ということにはなりません。

なお「小波動のピーク」を待たずして手仕舞いすることもあります。それは「小波動のピークか?」と思ったときです。例えば@新高値で、A陰線になり、B翌日も陰線で、高値・安値が切り下がった、というときは「小波動のピークか?」と思ってよいということを(2月23日)にいいました。これを使ってもよい。

NECFの例では、cの日は@新高値で陰線となり、翌日もA陰線で、cの日の高値・安値を切り下げています。よって陰線の切り下がりを確認した翌日の始値(2280円)で手仕舞いしてもよいのです。

(05.3.7) TOPIX 1199P(+7) 日経 11925円(+52) 19.8億株 (1兆4987億円)

「いつ利食いすればよいのか・どう利を伸ばせばよいのか」について述べています。利食いの順位としては、
  1. 新高値の陰線の翌日が下がりの陰線になる。これは最も高い値段で利食いできる可能性があるが、利食いを早まる可能性もあります。

  2. 小波動のピークが表示される。これは誰にでもわかる信号ですが、@小波動のピークから少し下げてから利食いしなければならない。またA次に小波動のボトムが表示されたら再度の買いをするのがよい(3段目の上昇を狙う)ということも考えておかねばなりません。

  3. 重要ポイントを下回るまで粘る。これは利を伸ばすことができますが、思ったほど利が伸びなかったときは、わずかの利益で手仕舞いせねばならないリスクがあります。
結局は、この3つを組み合わせて利食いするのが現実的な手法です。


4215「タキロン」はQエンジンの売買検証では「485円で買った。30日が経過したので、31日目の始値(499円)で手仕舞いしたら、14円(+2.89%)の利益になった」とあります。

しかし実際に売買すると、以下のようになります。
  1. で「Q型」の買いマークがでたので、翌日に始値で買うと、485円だった。

  2. で新高値になったので、利食いを考える段階に入ります。

  3. が小波動のピークとなりましたが、それがわかったのはeの日で、
  4. がボトムであることがわかったのはfの日です。
eの日にはdの481円の安値がでていたのです。ここでとる道は2つあります。1つはcがピークであることがわかったeの翌日の始値(486 円)で手仕舞いし、(486-485=+1円)の利益(手数料を考えればマイナスだが)を確定しておき、次の上昇がわかったfの日の翌日の始値(502円)で買いなおす。

もう1つはeの段階ではdの安値481円を下回っていないので手仕舞いをせずに、そのまま買い持続する。

どちらにしても、ピークAが1段目の上昇→ピークcが2段目の上昇→fの日に3段目の上昇が開始したことがわかったので、fでは買い持ちをしておくべきです。 今日現在(終値519円)では利益が34円〜35円でていることになります。

(05.3.8) TOPIX 1195P(-4) 日経 11886円(-38) 18.0億株 (1兆4568億円)


4544「富士レビ」は、Qエンジンの売買検証では、1474円で買って、30日が経過したので1561円で手仕舞いし、結果+87円(+5.90%)の利益になっています。実際の売買はどうなるか。

「P型」「Q型」の買いでは、2段目の上昇波動が確定したときに「買い」となります。この2段目の上昇波動が大きければ「利食い」を考えればよいが、上昇巾が小さいときは次の3段目の上昇波動へ期待をつなぐことになります。(ここでも上昇巾が小さいままであることもあるが)

上昇波動が大きいかどうかは
  1. 先のボトムからピークまで+15%上昇している)のを基準にし、
  2. +15%より小さい(+10%とか)と上昇波動は小さい、
  3. +15%より大きい(+20%とか)と上昇波動は大きい
と判断すればよいでしょう。(下降波動も同じく-15%を基準に考えればよい)

4544「富士レビ」を例にすると、第1段目(a'→A)の上昇率は(+13.7%)であるので、だいたいは並みの大きさの上昇波動です。第2段目(b→B)の上昇率は(+15.3%)であるので、これも並みの大きさの上昇波動です。第3段目はまだ確定はしていないが、(d→g)の段階では(+16.3%)とやや中間以上の上昇率になっています。

「利食いをしよう」と決断するのは、その上昇波動がある程度大きい(+15%以上の上昇率)ときです。小さな波動でピークが表示されたからといって必ず手仕舞いをせねばならないわけではありません。グラフでは
  1. cで「Q型」の買いマークが出たので、翌日の始値(1474円)で買う。

  2. Bの近辺では+15.3%の上昇率となっているので、「新高値の陰線の翌日に切り下げ利の陰線」がでたならば利食いをするところですが、この形は出なかった。

  3. Bからdへ反落し、eの日にBがピークである表示がでましたが、(B→d)の下げ巾は(1620円→1539円。-5.0%)でしかありません。eの日に「小波動がピークを表示したので手仕舞い」をしてもよいが、次の3段目の上昇に期待を繋ぐことになるので、ここはあえて手仕舞いすることもありません。

    eの翌日に手仕舞いすると1574円であり、(1574-1474=100円)の利益が確定します。次の上昇波動が決まったのはfの日であるので、翌日始値(1570円)で買いなおしとなります。(この場合は1574円より安く買えたのでラッキー)。gの高値は1790円なので買い直しは正解です。

    eの小波動のピークが確定した日に、(下落率が-5.0%しかないので)手仕舞いをしなかったときは、cの(1474円)→g(1790円)まで利を伸ばすことになります。

  4. 現在はgからやや下落しているところですが、@(d→g)の上昇率は並み以上の上昇率(+16.3%)であり、A3段目の上昇波動でもあるので、もしgが小波動のピークであると表示されたときは手仕舞いをすべきです。eのように手仕舞いしてもしなくてもよい、というわけにはいきません。
小波動のピークが表示されたので手仕舞いするかどうかは、@その上昇波動の大きさと、A下落率の大きさ、B上昇波動が2段目か3段目か、によって決めるとよいでしょう。

(05.3.9) TOPIX 1200P(+5) 日経 11966円(+79) 20.5億株 (1兆5260億円)


5771「菱伸銅」は、Qエンジンの売買検証では、253円で買って、30日が経過したので270円で手仕舞いし、結果+17円(+6.72%)の利益になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. bで「P型」の買いマークがでたので、翌日の始値(253円)で買い。その後Bまで上昇しましたが、(a→B)の上昇は(224円→267円。+19.2%)でした。まあ大きく上昇したといってよいでしょう。

  2. B近辺では「新高値の切り下がり陰線」がでれば、利食いしてもよいところですが、ここでは出なかった。そこでBが小波動のピークであったと表示された日に手仕舞いをすることになりますが、B(267円)が表示されたのはcの日で、B(267円)→c(253円)への下落率はわずかに-5.3%でしかありません。上昇波動はBで2段目であるので、次の3段目の上昇が始まったときは「買い直し」をすることになりますが、下落巾が小さいときには(いったん手仕舞いして→買い直し)をすると、買い直しの株価は手仕舞い時の株価より高いものになる可能性があります。

  3. まあcで手仕舞いしてもしなくてもどちらでもよいのですが、cで下げ止まるとは限らないので手仕舞いしましょう。翌日の始値は255円であったので(255-253=+2円)、損益はトントンで終わりました。

  4. dで3段目の上昇が確定したので、翌日の始値(269円)で買い直し。しかしその後すぐいにC(272円)でピークとなりました。cからのCへの上昇率は+7.5%でしかなく、eやCで「新高値の切り下がり陰線」が出ていますが、利食いするような上昇率ではありません。

  5. (c→C)の上昇波動はきわめて小さく、第3段目の上昇波動としては不十分です。ここでとる方針は2つあります。@この銘柄はクセが悪いのでCがピークであることが確定したら手仕舞いしてこの株から離れる。A3段目の上昇が小さすぎるので、次の4段目の上昇まで買い持続する。です。

    私なら手仕舞いしてこの銘柄から離れますが、Cがピークであると確定したのはgの日で、翌日の始値(258円)で手仕舞いすると(258-269=-9円)のマイナスとなります。

  6. 結果的には、gで手仕舞いせずに買い持続しておくと第4段の上昇があって、現在Dでは288円になっています。しかしgからDまで買い持続するだけの値打ちがあったのかどうか。
5771「菱伸銅」は、Qエンジンの売買検証の+6.72%の利益は出ず、トータルで-7円(+手数料)のマイナスになります。

6486「イーグル」は、Qエンジンの売買検証では、635円で買って、22日目に+20%の利益が出たので762円で「利食いA」をした。+127円(+20.0%)の利益になっていますが、実際の売買はどうなるか。

  1. bで「Q型」の買いマークがついたので翌日始値(635円)で買い。

  2. c(661円)で先の高値A(660円)を上回ったのですが、cの段階ではa(609円)→c(661円)の上昇率は+8.5%でしかありません。この段階では利食いはまだ考えられない。

  3. 翌日は大陽線(高値761円)となったのでa(609円)からの上昇率が+25.0%になり、この日から利食い場を探すことになります。

  4. しかしその後は「新高値の切り下がり陰線」は出ず。小波動のピークも表示されず。現在Bまで買い持続となっています。Bの日では+28.3%の利益になっています。

  5. B以降はこれまでどおりに@「新高値の切り下がり陰線」がでたら利食い、Aピークが確定したら手仕舞い、の方針です。

(05.3.10) TOPIX 1195P(-5) 日経 11864円(-101) 19.55億株 (1兆3947億円)


6967「新光電工」は、Qエンジンの売買検証では、3110円で買って、30日が経過したので3650円で手仕舞いし、結果+540円(+17.36%)の利益になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. cで「P型」の買いマークがでたので、翌日の始値(3110円)で買い。その後B(3570円)まで上昇しましたが、(b→B)の上昇は(2785円→3570円。+28.1%)と大幅なものでした。

    (図では,c,dで買いマークがついていますが、初めのcが正しい買いマークです。株価がいったん下げたのでdで2度目の買いマークがでた。)

  2. B近辺では「新高値の切り下がり陰線」がでれば、利食いしてもよいところですが、ここでは出なかった。そこでBが小波動のピークであったと表示された日に手仕舞いをすることになります。B(3570円)が表示されたのはeの日で、翌日始値で手仕舞うと3300円。結果、(3300-3310=+190円。+6.1%)の利益になります。

  3. Bはまだ2段目の上昇波動ですが、2段目の上昇率は28.1%と大幅であったので、次の3段目の上昇波動にかけるかどうかは微妙なところです。

  4. 3段目の上昇波動はgの日に確定しました。翌日の始値は3510円。この後Cの3750円まで上昇しましたが、f(3260円)→C(3750円)の上昇率は15.0%と並みの上昇波動でした。当然Cのピークが確定したなら手仕舞いです。

  5. hの日にCのピークが確定し、翌日始値で手仕舞うと3520円です。結果買い直しの利益は(3520-3510=10円)で手数料は出ませんでした。
2段目の上昇が大きかったために3段目の上昇巾は小さくなりました。この場合は3段目の上昇波動を期待して「買い直し」をしても時間をかけただけで、得るものはありませんでした。


9740「CSP」は、Qエンジンの売買検証では、897円で買って、30日が経過したので889円で手仕舞いし、結果-8円(-0.89%)の損失になっていますが、実際の売買はどうなるか。
  1. bで「P型」の買いを出しました。翌日の始値は897円。(その後c,dの2か所で買いマークが出ているが、正しいのはbの買いマーク)

  2. 「P型」の買いは、先の高値を上抜いたときに買いマークがでますから、買いマークが出た翌日からグングン上昇しないとなかなか利益が大きくなりません。この例は買いマークが出た翌日から下げているので、最悪の買いマークでした。

  3. しかしその後の下落は大きくなく、現在eの日になったようやくAの高値水準まで戻ったところです。どうにも面白くない動きとなりました。

(05.3.11) TOPIX 1200P(+4) 日経 11923円(+58) 29.0億株 (2兆7169億円)


9787「Jメンテ」は
  1. cで「Q型」の買いマークを出したので、翌日始値(1020円)で買い。その日に小波動は新高値を更新したので、ここから利食いを考えることになります。

  2. Bまで「新高値の切り下がり陰線」はでなかったので、利食いはできず。

  3. b(958円)→B(1121円)は17.0%の上昇率で、並みよりやや大きかった。dの日にBがピークであることがわかったので、翌日始値(1070円)で手仕舞い。(1070-1020=50円。4.9%)の利益でした。



9788「ナック」は、
  1. cで「Q型」の買いマークを出したので、翌日始値(1135円)で買い。

  2. dの日に小波動が新高値を更新したので、ここから利食いを考えることになります。

  3. Bまで「新高値の切り下がり陰線」はでなかったのですが、b(1100円)→B(1398円)は27.0%の大幅な上昇です。ところがBの日は陰線の新高値→翌日は切り下がりの陰線となって「新高値の切り下がり陰線」になりました。

  4. 翌日の始値(1367円)で利食いすると、(1367-1135=232円。+20.4%)の利益でした。

  5. その後eで小波動のボトムを出しましたが、eがボトムであることがわかったのはfの日です。ここより3段目の上昇が始まります。

  6. (b→B)が27.0%の上昇率であったのに対して、(B→e)はわずかに-4.8%の下げでしかない。少し下げれば買いたい向きが大勢いるということがわかります。さらにfの日にはBの高値を上抜いて新高値の出ているので、「買い直し」が正解ですが、Bでいったん利食いをしていると、それより高い株価で「買い直し」することは心理的に難しい。

  7. 2段目のピーク近辺で利食いないし手仕舞いをしなければよいのだが、3段目の上昇が必ずあるものでもない。@2段目でいったん手仕舞いして、3段目で「買い直し」をするか、A2段目では手仕舞いせずに、3段目の上昇まで利を伸ばすか(利がハゲることも大いにある)。これは投資家のやりよいようにするしかありませんが、Bどちらにせよ「3段目の上昇では手仕舞いする」ことは守ったほうがよいと思います。


HP型/Q型の条件表に「重要ポイント」を追加する



(05.3.14) TOPIX 1195P(+4) 日経 11850円(-73) 20.3億株 (1兆3361億円)

「割安株」59銘柄のうち「P型」「Q型」の買いマークを出して、決着がついた9銘柄を例にして、@「いつ利食いするのか」、A「いつ手仕舞うのか」、B「どのように利を伸ばすのか」を説明しています。ここまでは@Aについて述べましたが、Bについては「重要ポイント」を使うので説明していませんでした。

「重要ポイント」はひと目でわかるように、以下のように条件表に設定されておくとよいでしょう。(表のNo.7行とNo.8行)ここでは、「重要ポイントは1日の値幅が(株価終値の)5%以上あるもの」としています。

例にした9銘柄にはうまく上昇したものもあるし、たいして上昇しなかったものもあります。どういうグラフになっているものを選べば、大きく上昇する銘柄に当たるのか?

その答えは3月1日にすでにいってあります。ここでは9788「ナック」、1872「アゼル」、2598「アサヒ飲料」のグラフを掲げ、「前の上昇波動(1段目である)に大陽線があるので面白い」といっておきました。





ナックの場合は図の赤○がそれです。重要ポイントを色分けして描かせておくと、aの日が大陽線であったことが一目瞭然にわかります。


ただ「重要ポイント」があればよいというのではなく、「大陽線」でなければなりません。詳しくいうと
  1. 陽線の実体(始値-終値の値幅)はヒゲの長さ(上ヒゲ+下ヒゲ)よりも大きくなければなりません。

  2. その後 陰線の重要ポイントが現れても、陽線の重要ポイントを割り込まないこと。
です。ナックの場合はaの日の始値・高値・安値・終値は、1000円・1180円・970円・1130円でした。実体の長さ(終値-始値)は130円、ヒゲの長さは80円なので、@実体のほうがヒゲよりも大きく、A1日の値幅は終値の18.5%という大陽線です。これがよい。

4544「富士レビ」の上昇第1段目に出た大陽線(赤○)の日の始値・高値・安値・終値は、1364円・1431円・1356円・1407円でした。実体の長さ(終値-始値)は43円、ヒゲの長さは32円なので、@実体のほうがヒゲよりも大きく、A1日の値幅は終値の5.2%です。ヒゲが短い陽線重要ポイントです。


6486「イーグル」の上昇第1段目に出た大陽線(赤○)の日の始値・高値・安値・終値は、605円・660円・604円・655円でした。実体の長さ(終値-始値)は50円、ヒゲの長さは6円なので、@実体のほうがヒゲよりも大きく、A1日の値幅は終値の8.5%です。ヒゲが短い陽線重要ポイントです。

9銘柄のうち、上昇1段目に@実体が長い、A陽線重要ポイント、がでた銘柄はこの3つだけです。そしてこの3銘柄はことごとくその後大きな上昇波動へ繋がりました。重要ポイントを表示させておくだけで、それ(大きく上昇する可能性が高いこと)がわかります。

(05.3.16) TOPIX 1198P(+5) 日経 11873円(+52) 16.1億株 (1兆3950億円)


「P型」「Q型」は(1段目の上昇)(その後の下落) の後に決まります。買いマークが出たとき、第1段目の上げ具合がどうであったか、その後の下げは深かったか浅かったか、 をチェックすることは重要です。

ヨロヨロと小さく上昇していれば、単なる「うねり」かもしれません。しかし@ここに力強い陽線が入り、Aしかも1段目の上昇の後の下落(調整)が小さければ、これは次の2段目・3段目の上昇も大きいものと判断できます。

図のモデル図でいえば、
  1. 上昇1段目である(L2→H1)の間に「大陽線」(前回は「陽線重要ポイント」で説明しました)が入っていること。
    その大陽線は実体のほうがヒゲよりも長いこと(ヒゲ足でないこと)

  2. 上昇1段の後の下げ(押し)である(H1→L1)は(L2→H1)の上昇巾に比べて小さいこと。(前回は「陰線重要ポイント」が出ないことといいましたが、これは口足らずで、「陽線の重要ポイントを下回るような陰線重要ポイントが出ないこと、が正しい)
    要するに、せっかく出た大陽線(陽線重要ポイント)のほとんどを打ち消すような下げがでていないことです。


3月1日に掲げた1872「アゼル」は、
  1. aでボトム(115円)をつけ、(イ)で大陽線を出しました。前日の終値は125円でしたが、この日は130円で寄り付き、175円の高値引けです。前日からは50円のS高でした。

  2. 翌日は195円で始まり高値224円まで上昇して、引けは161円。大陰線です。(陰線重要ポイント)しかし、前日の大陽線の半分より上位で下げ止まっています。

  3. その後は陰線の重要ポイントを5日連続して出して、bの151円まで下げましたが、(イ)の大陽線を打ち消すほどのものではありませんでした。(つまりは「押しが浅い」「値もちがよい」という状態です)

  4. その後約2か月を経て、cで買いマークが出たのですが、このときグラフを一瞥すれば以上のことが把握できますから、「アゼルは面白い」という結論がすぐに出ます。


2598「アサヒ飲」は、
  1. aでボトム(832円)をつけ、(イ)で大陽線を出しました。前日の終値は876円でしたが、この日は900円で寄り付き、976円の高値引けです。前日からは100円のS高でした。

  2. 翌日は1043円で始まり高値1050円まで上昇して、引けは999円。大陰線です。(陰線重要ポイント)しかし、前日の大陽線までは下げなかった。

  3. その後は3連続陰線となって938円まで下げましたが、(イ)の大陽線を打ち消すほどのものではありませんでした。(つまりは「押しが浅い」「値もちがよい」という状態です)

  4. cで買いマークが出たのですが、やや買いの時期は早いかという感じでした。(Aから1か月はたっているほうがよい)まあしかし、「アサヒ飲は面白い」という判断はすぐにできます。

(05.3.17) TOPIX 1192P(-5) 日経 11775円(-97) 16.3億株 (1兆3395億円)


今日はフジテレビ株がS高となるなど、放送関連株が急上昇しました。最近「P/Q型」の買いが出ていたかを検索すると、9409「テレビ朝日」が6日前に「Q型」の買いマークを出しています。

図で(a→A)が第1段目ですが、ここに「陽線の重要ポイント」が含まれています(青○)。ただ先日いったのは、「実体のほうがヒゲよりも長い重要ポイント」です。

青○の日は、始値(2190)・高値(2280)・安値(2170)・終値(2230)で、実体の巾は(2230-2190=40)、ヒゲの長さは(( 2280-2170)-(2230-2190)=70)で、ヒゲのほうが長くなっています。先日いったものには該当しませんが、ともかくは@陽線の重要ポイントが出ており、Aその後の調整(b)ではこの重要ポイントを下回っていない。というのはそうでないものよりはよほど有利な銘柄です。

ここ10日間で「P/Q型」の買いマークを出したのは28銘柄ほどでしたが、先日いった「面白い」パタンの銘柄がありました。9470「学研」です。

図で(a→A)が第1段目ですが、ここに2本の 「陽線の重要ポイント」が含まれています。
  1. (イ)の重要ポイントは「窓空け」となっているので、実体は前日の終値から(イ)の日の終値としますが、実体の巾は(210円・当日終値)-(203円・前日終値)=7円です。これに対してヒゲの長さは(当日の上ヒゲが8円、下ヒゲが4円あって合計)12円です。ヒゲ足です。これは一方的に買いばかりであった足ではありません。

  2. (ロ)の重要ポイントは、始値(219)・高値(240)・安値(218)・終値(231)で、実体の巾は(231-219=12)、ヒゲの長さは(( 240-218)-(231-219)=10)で実体のほうが大きくなっているので完全な「陽線の重要ポイント」です。

  3. その後の調整(b)は(ロ)の陽線重要ポイントを下回ることなく、(c)で「P型」の買いマークを出しました。先日いった条件を完全に満足しています。
結果はご覧のとおりですが、「P/Q型の買い」が出た銘柄のグラフを少し遡ってチェックすることによって、誰でも簡単に大きく上昇する銘柄を見つけることができます。(《カナル2》のユーザーだけが発見できるのです)


I3段上げと2段下げについて



(05.4.6) TOPIX 1196P(+6) 日経平均 11827円(+52) 13.0億株 (1兆1746億円)


波動の1段上げ・2段上げ・3段上げがよくわからない。というメールがあったので、くどいかと思いつつも説明します。 まずは「P型」から。
  1. 図の(A→B)で高値が切り下がり、(a→b)で安値が切り下がっている。これは下降波動ですが、これが崩れたときに上昇波動入りとなります。

  2. 下降波動が崩れたのは(b→c)の安値が切り上がり、Cの高値を上回ったPで(C→P)の高値も切り上がったときです。

  3. Pの日に初めて上昇波動に入ったことが決まります。このときここまでの最安値bからCの上昇が「第1段の上昇波動」であったことがわかります。(だからCの時点では上昇1段かどうかは未確認)


次に「Q型」の場合。
  1. 図の(A→B)で高値が切り下がり、(a→b)で安値が切り下がっている。これは下降波動ですが、これが崩れたときに上昇波動入りとなります。

  2. 下降波動が崩れたのは (B→C)と高値が切り上がり、cの安値が確定(「主な株価」が安値を表示する)して(b→c)が切り上がったことが決まったときです。

  3. Qの日に初めて上昇波動に入ったことがわかります。このときここまでの最安値bからCの上昇が「第1段の上昇波動」であったことがわかります。(だからCの時点では上昇1段かどうかは未確認)


「P型」「Q型」はモデル図でわかるように
  1. (A→B)と高値が切り下がり、(a→b)と安値が切り下がっていたところ(下降波動である)へ、

  2. 初めて(b→c)と安値が切り上がり、P型の場合は(C→P)で、Q型の場合は(B→C)で高値が切り上がったときに買いマークがでます。

  3. つまり1段目の上げと2段目の上げの間で買いマークがでるわけで、この後の2段目の上昇の高値D、あるいは3段目の上昇のEで利食いをしよう。というのが狙いです。(4段目・5段目の上昇は狙わない)

(05.4.7) TOPIX 1196P(+0) 日経平均 11810円(-16) 13.9億株 (1兆2393億円)


昨日の続き。上昇波動は、2段以上(2段下げ〜5段下げ)の下降波動の後に現れます。

図の5401「新日鉄」は
  1. (A→a)ついで(B→b)と2段下げをしてから、
  2. (b→C)の1段上げ
  3. (c→D)の2段上げ
  4. (d→E)の3段上げ
  5. (e→F)の4段上げ
となりました。Cが2段上げであったことがわかるのはCを上抜いたところです。ここで「P型」の買いマークがでます。

Pで買ったなら、次の3段目で利食い・手仕舞いの目標です。実際にはFの4段上げまで進みましたが、(e→F)の過程で買って売るというのは至難の技です。3段目の上昇で満足するのが妥当です。



図の6758「ソニー」は
  1. (A→a)ついで(B→b)と2段下げをしてから、
  2. (b→C)の1段上げ
  3. (c→D)の2段上げ
  4. (d→E)の3段上げ
となりました。Cが2段上げであったことがわかるのはCを上抜いたPのときです。きちんと「P型」の買いマークがでています。

ここで買ったなら、次の2段目のD、3段目のE、で利食い・手仕舞いの目標です。実際にはeからの4段上げが始まりそうですが(d→E)の上げ巾に匹敵する上昇があるとは思えません。

(d→E)で一番大きな上昇はでていると思われます。つまりは図の買いマークからdまでの間に買っていないと、最もおいしい上昇(d→E)は取れないわけです。

「P/Q型の買い」の優れたところはこの点です。

(05.4.8) TOPIX 1201P(+4) 日経平均 11874円(+63) 14.3億株 (1兆3655億円)


図の5713「住友鉱」は
  1. (A→a)ついで(B→b)と2段下げをしてから
  2. (b→C)の1段上げ
  3. (c→D)の2段上げ
となりました。Cが2段上げであったことがわかるのはCを上抜いたPの「P型」の買いマークがでた日です。

PからDへほぼ一直線に上昇し、(D→d)の下げを入れたところです。しかし「Dはまだ上昇第2段目であるので、3段目の上昇を取ろう」と思うのはいけません。

Vで陽線の重要ポイントがでています。2段目以降の上昇波動で陽線の重要ポイントが出るというのは、@その波動で楽観人気が出た、ということです。通常であれば楽観人気となって上昇波動が終わります。(だからDのピークは人気が出尽くしたと思ったほうがよい)

次に(こちらのほうが重要ですが)Adへの下げ過程で、この重要ポイントを下回ってしまいました。楽観人気が否定されたわけです。

@Aより、dからの3段目の上昇の可能性は小さくなったと思われます。この後は(D→d)→(W→X)へ2段下げをすれば、再度の上昇波動(PかQ)が出る環境になります。


図の8411「みずほ」は
  1. (A→a)ついで(B→b)と2段下げをしてから
  2. (b→C)の1段上げ
  3. (c→D)の2段上げ
  4. (d→E)の3段上げ
  5. (e→F)の4段上げ
  6. (f→G)の5 段上げ
となりました。なんと5段上げです。Cが2段上げであったことがわかるのはQの日で、きちんと「Q型」の買いマークがでています。

5段上げとはなりましたが、最も上昇巾が大きかったのは(d→E)の 3段目の上昇です。(e→F)(f→G)の上昇巾は小さかった。3段目のEで手仕舞いせずに4段・5段まで利を伸ばしたとしても、あまりたいした果実にはなりませんでした。やはり3段目が大きければ利食いを考えるべきです。(3段目の上昇が小さいときは4段目に期待してよいが)

(05.4.11) TOPIX 1190P(-11) 日経平均 11745円(-129) 11.7億株 (9949億円)


定点観測8銘柄を例にして、「P/Q型の買い」と「X段上げ・X段下げ」について説明しています。8604「野村」は図のように
  1. (A→a)(B→b)(C→c)と3段下げをしてから、Pで買いマークを付けました。

  2. ここまでの例では「2段下げ」→「P/Q型の買い」→「2段〜3段の上げ」が全部でしたが、野村は「3段下げ」です。(もっと長い期間でみると野村は5段下げをしています)いつでも「2段下げ」をしたら次は「3段上げ」というわけではありません。

  3. 株価が大勢勢で上昇トレンドにあるときは「2段下げ」→「3段上げ」と思ってよいが、大勢勢で下降トレンドにあるときは「3段下げ」→「2段上げ」となります。

  4. 大勢勢で上昇トレンドにあるのか下降トレンドにあるのかは、端的には株価が200日線の上にあるのか否かでわかります。野村の(A→a)(B→b)(C→c)のときは、200日線(黄色)よりも下であり、(もっとひどいことには)75日線(緑色)よりも下にありました。明らかに下降トレンドにあったわけです。

  5. そこで(A→a)(B→b)(C→c)の3段下げは当然で、この後反転したとしても「2段上げ」までしか期待してはいけません。実際は(c→D)(d→E)(e→F)と3段上げになりましたが、(理由はあるが)これは僥倖というべきで、通常は(d→E)で終わりと思っていたほうがよいのです。(従ってPでの買いはできない)

(05.4.12) TOPIX 1179P(-10) 日経平均 11670円(-75) 11.4億株 (9879億円)



「小波動の切り上げP/Q」を使って買い場・利食い場を説明してきましたが、要するに株式投資とは「波動をとらえる(判断する)」ということに尽きます。波動がつかめてないときは失敗します。波動が判断できておれば出処進退は決まります。悩むことはありません。

ここ1年のTOPIXの動きを「P/Q型の買い」および「X段上げ・X段下げ」という視点からみればどういうことになるのか。
  1. (X→Y)の下げは大幅で、この1年間の波動はことごとく(X→Y)の波動の中に含まれるものでした。この波動は非常に重要な波動です。しかしここでは「主な株価」が表示した「小波動」を杓子定規に判定します。

  2. 高値(A→B→C)は切り下がり、安値(a→b→c)も切り下がって(A→c)は3段下げをしました。

  3. (c→D)で高値が切り上がり、(c→d)と安値が切り上がったので、Qで「Q型」の買いがでました。3段下げの後の波動の切り上がりですから、(c→D)を1段目の上昇、(d→E)を2段目の上昇とする2段上げが最低でもあるべきところでした(日経平均は2段上げをした)が、そうはならず。

  4. 高値は(D→E)と切り下がり、安値も(d→e)と切り下がって、2段下げとなりました。その後も高値の切り上げはなく(D→E→F→G)と切り下げます。安値は(d→e)は切り下げ、(e→f)は切り上げ、(f→g)は切り下げとなりました。

  5. 杓子定規にいくと(F→G)の高値切り下げ、(f→g)の安値切り下げによって(F→g)は2段下げとなりました。ここから上昇が始まります。

  6. HでGの高値を上抜いて高値切り上げが決まり、hで安値の切り上げが決まります。Qで「Q型」の買いマークがでて、(H→I→J)の3段上げとなりました。2段下げ(以上)の後に2段上げ(以上)が出るのは原則どおりです。

  7. 現在はJの3段上げのピークからjへの反落をしたところですが、図のKがピークとなりそうです。となれば(J→K)の高値切り下がりとなります。そうなれば(H→I→J)の3段上げで上昇は終わり、あとは(J→j→K→k)の少なくとも2段下げが出ないことには次の上昇波動はありません。


kのメドは75日線を一度割り込むことですが、それは「中勢のモデル波動」を思い出して下さい。(04年6月21日あるいは04年2月18日を参照)

今は「大勢上昇波動」にありますが、このときの中勢波動のモデルは図のようになります。つまり
  1. 最低でも2段下げをして、75日線を割り込む。

  2. ここから高値・安値が切上がって次の上昇波動が始まる。図のイ・ハ・ホは「P型」あるいは「Q型」の買いマークがでるところです。
いまは(J→j→K→k)と2段下げをしたほうが、次の上昇波動にとって好ましいことなのです。


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株式会社 東研ソフト

執筆:坂本 正治