No.2 小波動のピーク・ボトムの判定のしかた

2003年12月に執筆 ・・・・  講座目次へ.

    序(小波動について)
    @「主な株価」の安値と高値
    A下げ止まりについて
    B強い足と反転について
    C波動のボトムの判断について
    D反転の判断について
    E下げ止まりから反転の判断を
    F波動のピークの判断について
    G弱い足と反転について
    Hボトムの判断の例題


序(小波動について)



(03.12.11) TOPIX 990P(+10) 日経 10075円(+164) 11.9億株 (9315億円)

日経平均・TOPIXについて、12月に入ってから注目していたことは、@図のcで戻りが一杯になるのかどうかでした。(次図の左のグラフ)これは75日線の水準で戻り一杯となりましたが、次に重視したのは、Acからの下落が、bの水準より上位で止まるかどうかです。これは今進行中です。


bよりも上位で止まれば、a→bの下げ波動に、c→dの下げ波動が「はらむ」ことになります。「はらみ」になるとどうなるかといえば、例えば《デンドラ》の8%波動や10%波動で「はらみ」になると、その後の上昇波動が先の高値(図でいえばcの高値)を上抜く確率は62%ほどあります。

波動が「はらみ」となったことを確認して買えば、6分:4分の確率で、そのcより高い株価で利食いできます。有利な買いができるわけです。

日経平均・TOPIXはまだdが小波動の安値であるとは明らかになっていませんが、定点観測の8銘柄のうちで、トヨタは小波動の安値Dを出し、A→Bの下げ波動にC→Dの下げ波動が「はらみ」、今日は先の高値Cを上抜きました。日経平均・TOPIXでも、こういうことが起こらないかと思っているわけです。

トヨタのDの安値が確定したのは、「主な株価」が安値3140円を表示した日ですが、その日はFの日です。しかしFの日にC→Dの下げ波動から上昇反転したことがわかっても、遅きに失しています。

小波動の安値がDであると確定する前に、「Dはボトムらしい」と判断して買わねばなりませんが、これがリスクというものです。リスクの程度は次の順に低減していきます。
  1. Dの日には、この日が安値であるとはわからない。(たくり足が出ていれば少しはわかる)
  2. 翌日Dの陰線に小陽線が「はらんだ」ので、下げ止まりか程度のことはわかる。まずはその確率は5分5分。

  3. 翌日も陽線となったがまだDの日の陰線を上抜くことはできない。
  4. 次の日も陽線となり、先日掲げた安値からの「強い足」である「3陽連」となったので、Dはいよいよ小波動のボトムではないかの確率が高まります。
  5. 3陽連の翌日はDの陰線に匹敵する長い陽線となり、Dの日を含む5日間の陰線をまとめて上抜いたので、Dは益々ボトムである可能性が高くなり、
  6. Fの日に到っては5連続陽線。同時に「主な株価」はDの日に安値3140円を表示して、小波動の安値が決まった。
こういう経過になります。 投資をするときは、最低でも5分5分のところから仕掛けるべきです。上の経過では、2.が5分5分です。4.あたりで6分、5.で7分、6で8分〜9分 というところでしょうか。確率が6分になった4.の「3陽連」の当たりではリスクをとって仕掛けたいところです。(ただし3140円を割れれば損切りとなる。)

日経平均・TOPIXはまだ5分5分の状況になったとは思っていません。


(03.12.12) TOPIX 998P(+7) 日経 10169円(+94) 15.7億株 (1兆4917億円)

昨日日経平均が「はらみ」になるかどうかを問題にしましたが、定点観測の8銘柄においても「はらみ」になるのかどうかを注目すべき銘柄が出ています。それも8銘柄中で5銘柄もあります。

図のA→Bの下げ波動に対して、C→Dが「はらみ」になるのかどうかですが、昨日のリスクの程度でいえば、DがBより上位でボトムになる確率は、@1812 鹿島はまだ不明。A5401 新日鉄は今日窓をあけて上昇しているので6分。B8411 みずほFは昨日の「下ヒゲ足」で5分。C8604 野村は一昨日の「陰線のはらみ」で5分。というところです。

みずほFについてはAからBに下げたところで1件、BからCに上げたところで1件の相談がありました。またこれを材料にコメントすることがあるかと思いますが、「どうしてBのあたりで買い玉をもち、Cの当たりで売り玉を持ち、その結果、たいして頼りにならない私のところへ相談がきたのか。」がテーマになります。

以上の4銘柄(鹿島はなお注視せねばならないが)とグラフには掲げていませんが、5713 住友鉱 も「はらみ」になるかを見る状態にあります。定点観測8銘柄の残り3銘柄は、Eソニー、F トヨタ、GNTT ですが、トヨタは「はらみ」から上昇して、75日線を上回り、さらに先の高値を上抜きました。NTTも75日線を上回り、先の高値を上抜こうかという体勢にあります。

問題はソニーだけです。ソニーは株価が200日線を割り込んでおり、波動は下げ続けています。ソニー株に注目するのは、よほど急落(例えば75日線から-20%以上カイリするとか)したときか、75日線まで戻ってきたときか、だけです。目下のところは注目すべきグラフではありません。


@「主な株価」の安値と高値



(03.12.15) TOPIX 1022P(+24) 日経 10490円(+321) 12.4億株 (1兆1229億円)

日経平均グラフは、今日の上昇によって早々と小波動の安値を表示し、小波動(の下降波動)は「はらみ」を確定し、小波動は上昇に転換しました。TOPIXはまだ主な株価の安値は表示されていませんが、明日・明後日にでも表示されることは間違いない。これで安値波動が切り上がったので、年末にかけての上昇が楽しみになりました。

12月に入ってからは、日経平均・TOPIXの小波動が「はらみ」になるかどうかを注視してきました。これに関連して定点観測8銘柄のうち、トヨタは「はらみ」の後に先の高値を上抜いたこと、5銘柄が「はらみ」を形作りつつあることをいいました。

今の場合は「はらみ」を問題にしていますが、株式投資で最も重大なことは「はらみ」に限定されるのではなく、「いかに早く小波動の安値・高値を探し出すか」にあります。図は昨日いったみずほFのグラフですが、
  1. 買いはできるだけ小波動の安値に近いところで買う
  2. 売りはできるだけ小波動の高値に近いところで売る
というのは当たり前のことです。図のAで買ってBで売り、Bで売ってCで買い戻し、Cでドテン買ってDで売る....こういうことができれば100戦100勝です。しかし小波動の安値や高値はその日にはナカナカわからない。


小波動の高値・安値がわかるのは、「主な株価」が「後から」その日に高値や安値を表示したときですが、これは実際の安値・高値の日より3〜6日遅れます。

例えば、Aの2010(百円)が安値であると確定したのは、Aより3日後のaの日でした。Bの3290円が波動の高値であると確定したのは、Bの日の6日後のbの日でした。同様にCは4日後のcに確定。Dは4日後、Eは4日後、Fは6日後に確定しました。たぶんGは小波動の安値になるでしょうが、まだ確定はしていません。

小波動の安値が確定してから買っていくと(よほど大きな上昇波動に当たったときは別として)、多くの場合はすでにその小波動の上昇幅の半分ほどは上昇しています。残り半分しか上昇幅は残っていません。

そこで小波動の安値が確定する前に、一定の要件が満たされたならば、リスクを覚悟で見切発車で買わねばなりません。右図で買いを考えるのは、@Aからaの間、ACからcの間、BEからeの間、CGから現在、の局面です。つまり波動の安値ではないかと思われるところから波動の安値が確定するまでの時期です。

昨日、みずほFの買い玉と売り玉の2通りの相談を受けたといいましたが、買い玉については、どうやら図の赤丸近辺で買われたらしい。赤丸のあたりではまだBの高値は確定していないので、「小波動は上昇中である」の判断でよいのですが、上昇中であればいつ買ってもよいというものでもありません。

投資家が100人いれば100とおりのやり方があるので、私がどうのこうのということは出すぎたことなのですが、《カナル》には「主な株価」という、波動を知るためのよきチャートがあります。これを有効に利用していただきたい。今週は「主な株価」の利用のしかたについて述べます。

どうしてBのあたりで買ったのか?買いを入れるのがあまりにも遅すぎるのではないか。最も遅れて買ってもaの日の翌日でしょう。あるいはBの高値が確定したのはbの日ですが、これ以降に買ったのであれば理解できます。bから小波動は下降に入りました。下降波動に入ったということは、どこかで小波動の安値をつけるということであり、その安値近辺で買うことができれば、利食い幅の大小は別にして利食いできることは確かです。

図の赤丸の局面は、@Aからaの「安値を出したかも知れない」という局面でもないし、Ab以降の「安値を出しつつあるかも知れない」という局面でもありません。どうしてこの位置で? というのが正直な感想でした。


A下げ止まりについて



(03.12.16) TOPIX 1004P(-18) 日経 10271円(-219) 9.4億株 (8992億円)

小波動の安値(ボトム)は、最低でも以下の条件を満たしています。
  1. 直前に波動の高値(ピーク)が表示されていること
  2. 直前のピークから下降してきて、その日のザラバ安値が最も安いこと
右図(昨日掲げた「みずほF」のグラフの一部です)でいえば、
  1. bの日に、Bが小波動のピークであるとして3290(百)円が表示されたので、bの日に下降波動入りが確定し、この日以降に小波動のボトムが出ることになります。

  2. さらに、bのザラバ安値はB以降で最も安い株価であるので、bの日が小波動のボトムになる可能性をもっています。(3000百円台の高値保合いから窓を空けて下放れたばかりなので、bがボトムになる可能性はわずかではあるが。)

問題は、bの日を小波動の安値であるとして、買って勝つ分があるかどうかです。このためには、@下げ止まりの兆候があるか、Aさらには反転の兆候があるか、を確認する必要があります。

@下げ止まりの兆候を端的に表現する足型は右図の「Dたくり足」です。この足は1日の動きだけでわかります。次に当日1日だけの動きでは不明だが、翌日の動きを見て下げ止まったらしいことがわかる足があります。「Eはらみ足」です。

ただ下げが止まったらしいというだけでは勝ち負けとしては5分5分での確率です。さらに、ここから反転しそうだという手がかりが欲しいところです。

上図のbの日は「Dたくり足」でもないし「Eはらみ足」でもないので、下げ止まったとは判断できません。(5分に満たない)ただbでは25日線まで下落しているので、25日線で下げ止まる可能性は(25日線の水準でないときに比べて)高いとはいえます。


B強い足と反転について




bの日以降の株価の動きですが、
  1. bの翌日はcのように安値引けの陰線となりました。この日の終値が最も安かったのですから、下げ止まりの様子はまったく見えません。

  2. 翌日dは陽線となり、ザラバ安値もcの安値よりも高くなっています。これで下げ止まりが5分5分というところです。dの翌日から反転を表現する強い足がでれば、cが小波動のボトムである確率が増します。「強い足」とは先日も掲げましたが、下図のようなものです(@ABCの足型。Dは下げ止まり)

  3. dの翌日も陽線となって、連続陽線になりましたが、強い足である「@長大陽線」でもなく、「A窓あき陽線」でもありません。足型を手がかりにするならば、この上は明日も陽線がついて「B3陽連」になるしかありません。

  4. つごうよく足型がでないときでも「反転か」の判断はできます。それはこれまで下落してきた陰線のうちで、終値が最も安かった陰線の日の高値を株価(終値)が上回ったときです。

    eの日現在では、終値が最も安い陰線はcの陰線です。この日が最も弱気に満ちた日であったことは明らかですが、eの終値はこのcの高値を上回っっています。最も弱気の日の値動きを打ち消したのですから、「反転か」と判断してよいところです。eの日にcが小波動のボトムであると判断することは6分の確かさがあるといってよいでしょう。


ただし、eの日にcは波動のボトムらしいと判断することと、eの翌日に買って十分な利食いができることは別物です。(eの翌日から十分な株価の上昇が見込めるかどうかの検討が必要ですが、ここでは小波動のボトムの判断についてだけをいっています。)

もしeの翌日に買うのであれば、cの安値を株価が下回ったときは「損切りする」と決めておかねばなりません。cの安値2380円が損切り水準です。


C波動のボトムの判断について



(03.12.17) TOPIX 989P(-14) 日経 10092円(-178) 10.1億株 (8879億円)


昨日の続きです。eの日以降の株価の動きですが、
  1. eの翌日のfは「A窓あけ陽線」となりました。同時にd,e,fで「@3陽連」でもあります。強い足が重なって、cが小波動のボトムである確率は7分→8分となります。

  2. ただし繰り返しますが、fの翌日に買って十分な利食いができるかどうかは別の話です。3000(百円)円以上は14日間に渡って高値保合いをしている水準です。これを一気に上抜いて上昇できるかとなれば難しい。

    あるいは波動のボトムと推定しているcの安値(2380円)から相当に上昇してから、「ボトムらしい」と判断できたときに、これから買ってよいのか、すでに後手に回ったのかの判断も必要です。

    eの日の終値は2680円で、ボトムと思われるcの2380円から12%の上昇をしています。fの日(終値2910円)に判断したときは、すでに22%の上昇をしています。

    小波動のボトムにできるだけ近いところで仕掛けたいのであるから、安値から10%〜15%までの上昇までが買いのチャンスであり、fのように20%以上も上昇してからボトムらしいと判断しても、実際は買えるものではありません。


  3. fの終値は2910(百円)でしたが、翌日は3060円で寄り付き、3070円まで上昇したもののこれが目一杯となりました。後にDは小波動のピークとなります。

  4. Dの日に「主な株価」はCが波動のボトムであるとして2380円の安値を表示しました。振り返れば、Cがボトムらしいという確率は、dで5分、eで6分、fで8分、Dで確定、という順に確からしさを高めてきました。

    この例ではd→e→f→Dの株価は1日ごとに大きく変化したので、Cがボトムらしいとeで判断したとしても、買いは成功していないでしょうが、eで6分の確率と判断することが重要です。
さて、右図でDの3070円が波動のピークであるとわかったのは、gの日です。この日以降は小波動は下降波動が確定し、波動のボトム探しが始まります。

gの日は「Dたくり足」で、この日は株価の下落が下げ止まる確率は5分であることを表現していますが、買うためにはもう1分の確からしさの上積みが必要です。どうなればよいのか。
  1. 1つは翌日に「強い足」がでることであり、

  2. 強い足がでないときでも、今後、株価(終値)が図のaの陰線の高値を上回ったときです。(aは、D→gへ下落する過程で最も終値が安い陰線です。この日が最も弱気であった)


D反転の判断について



(03.12.18) TOPIX 995P(+5) 日経 10104円(+11) 9.8億株 (8377億円)


jの日以降の株価の動きです。
  1. 小波動のボトムであるかも知れないiですが、このためにはcの陰線の高値を終値で上抜いて、「反転か」を示してほしいところです。しかしjから3日たってもcの高値は上抜けず。dの下落となりました。

  2. dはまだiの安値を更新していませんでしたが、kで新安値を更新したので、kが小波動のボトムの対象に変わります。

    ちょうどkの安値は75日線の水準であり、25日線とか75日線は押し目買いの水準として意識される水準です。ここで下げ止まる確率は(平均線がない水準よりも)高いといえます。

    kがボトムの対象に変わったので、Dからkまでで終値が最も安い陰線はdになります。dの高値を上回れば「反転か」の確率が出てきます。


  3. 陰線dの高値は2290円でしたが、kの翌々日のlは終値が2300円となって、これを終値で上回りました。反転の兆しです。lの日に、kが波動のボトムであると6分の確率で判断できます。

  4. なおdの陰線は前日の陰線から窓をあけて下落しています。(図のdの文字の部分)もしこの「窓あけ」が気になるのであれば、この窓が埋められた、翌日のmを待って「反転」の判断をしてもよいでしょう。

    mまで見ると、kからの高値が3日連続して切り上がっていること、同じく安値も3日連続の切り上がりですから、ボトムの確率は6分以上(7分か)にはなっています。

    lあるいはmで買いを決めたときの損切り水準は、当然にkの安値2060円です。

なお、lあるいはmの日に、kは小波動のボトムらしいことはわかりましたが、l,mからの上昇が大きいか小さいかは別のことです。(波動がB→C→D→kへ2段下げしたことや、75日線で止まりそうなことから、ある程度の上昇幅はあるとは思われるが)


E下げ止まりから反転の判断を



(03.12.19) TOPIX 1008P(+13) 日経 10284円(+180) 10.5億株 (9125億円)

今週は、@買うのは「小波動のボトム」にできるだけ近いところで。Aボトムの判断は「下げ渋り」と「反転」の確認ができてから。ということを述べてきました。

これはどんな「逆張り」の買いにおいても重要なことです。例えば先日(12月9日)、(カナル共通)No.71「HP ボリンジャ利用売買@」の条件表を掲げましたが、たまたま全般が下降相場であったので、図の2銘柄に買いマークが出ました。

このときでも「買いマークがでたので買った」と単純に買いを決めることはできません。買いマークがでたのは、条件表が、@その日が小波動のボトムではないか、と判断して「買い」マークをつけただけのことです。

実際に買ってよいのか、いけないのかは、A「下げ止まり」の兆候があるのか、B反転の兆候がでたのか、を確認せねばなりません。ついでC買った後で十分に利食いできるほどの上昇があるのかを検討せねばなりませんが、これははやや難しい。しかしABは簡単な判断です。

図の左の8327 西銀 はaで買いマークがつきましたが以下のような検討が必要です。
  1. では新安値になったが、はたしてこの日がボトムになるのかどうか

  2. 翌日はザラバで新安値になったので、aはボトムではないことが決まりました。それではこのbの日がボトムなのか。下ヒゲ足であるので5分まではいかないが4分ほどの可能性はあります。

  3. はbの安値を下回らなかったので、bがボトムであるのは5分の確率です。b がボトムであればb以前(bの日も含む)の陰線で終値が最も安い日の陰線を上回ったならば「反転」と判断できます。(そうなればここで6分の確率になります。)

    しかしこの場合は、aが(陰線で終値が最も安い日)であるので、aの高値209円を上回らねばなりません。これは困難なことでした。cで2度目の買いマークがでましたが、cは新安値でないのでボトムであるはずはなく、依然としてbがボトムの候補であり、「反転」を判断するにはaの高値を上回ることが必要です。

  4. までずるずると下落しました。dは新安値であるので小波動のボトムである候補ですが、この後「下げ止まり」と「反転」を確認できねば、買うわけにはいきません。
図の右の8340 九州親和 はbで買いマークがつきましたが以下のような検討が必要です。
  1. では新安値になったが、はたしてこの日がボトムになるのかどうか

  2. 翌日はaに「はらみ」しかも「こま足」となって、aがボトムである確率は5分あります。この時点では「反転」が確認できるのはbより前のaの高値を上回ったときです。

  3. の終値はaの高値を上回れませんでした。

  4. まで下落しました。dはザラバで新安値(aのザラバ安値と同じ)であるので小波動のボトムである候補ですが、この後「下げ止まり」と「反転」を確認できねば、買うわけにはいきません。d(を含む)の前の終値が最も安い陰線の高値はdの前日にあり、162円です。

  5. の日の終値は164円です。162円を終値で上抜いて「反転」を確認したので、a(あるいはd)のザラバ安値158円は小波動のボトムである確率のほうが高くなりました。ここで「買い」を決断することになります。

    この場合の損切り水準は158円です。


F波動のピークの判断について



(03.12.24) TOPIX 1011P(-3) 日経 10371円(-1) 11.3億株 (7173億円)


mの日以降の株価の動きです。
  1. mの翌日は高寄りして小陰線になりました。この日(n)にkは小波動のボトムであることが確定し、安値2060円が表示されました。Eからの上昇波動が確定しました。

  2. nで上昇波動入りが決まったということは、これからは小波動のピーク探しが始まるということでもあります。
小波動の高値(ピーク)は、最低でも以下の条件を満たしています。
  1. 直前に波動の安値(ボトム)が表示されていること
  2. 直前のボトムから上昇してきて、その日のザラバ高値が最も高いこと
図でいえば、上昇波動が確定したn以降は、毎日高値が更新されています。毎日が波動のピークになる可能性があるのですが、ピークでないかと思うのは、@上げ止まりの兆候がでた、A反転の兆候がでた、B弱い足がでた、ことが現れなければなりません。


@上げげ止まりの様子を端的に表現する足型は右図の「Dトウバ足」です。この足は1日の動きだけでわかります。次に当日1日だけの動きでは不明だが、翌日の動きを見て上げ止まったらしいことがわかる足があります。「Eはらみ足」です。

ただ上げが止まったらしいというだけでは勝ち負けとしては5分5分での確率です。さらに、ここから反転して下落しそうだという手がかりが欲しいところです。

上図のoの日は「上ヒゲ足」ではあるが、「Dトウバ足」でもないし「Eはらみ足」でもないので、まだ上げ止まったとは判断できません。ピークになるのは4分くらいの確率。


G弱い足と反転について





「弱い足」は、「強い足」の上下が反対の足で、図のようなものです(@ABCの足型。Dは上げ止まり)

つごうよく足型がでないときでも「反転か」の判断はできます。それはこれまで上昇してきた陽線のうちで、終値が最も高かった陽線の日の安値を株価(終値)が下回ったときです。


ちょうどNYダウがグングン上昇しているので、どうなれば小波動のピークをつけたと判断する(見切る)のかの例にします。初めは復習の意味でボトムの判断から。
  1. の日は新安値をとり、下ヒゲ足であったのでこの日がボトムかと4分くらいは思うところでした。翌日以降にaの陰線の高値を上回れば「反転か」でしたが、翌日は新安値となってボトムではないことが確定。

  2. の日は新安値で十字足。下げ止まりかというところ。bの前日の陰線が終値で最も安い日なので、この日の高値を上回れば「反転か」です。これはbの翌日の陽線で上回り、bがボトムである可能性は6分になります。(実際にbがボトムとなって上昇が開始した。)

  3. は上昇波動に入っているので、ピークの判断に移ります。cの日は新高値(bからの新高値)となり、上ヒゲ足となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Cの水準)を下回ったときですが、c以降では終値がC水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  4. の日は新高値をとりながら陰線となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Dの水準)を下回ったときですが、d以降では終値がD水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  5. の日は新高値をとりながら「トウバ足」となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Eの水準)を下回ったときですが、e以降では終値がE水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  6. の日は昨日のことですが、新高値をとりながら「十字足」となったので、やはり上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値を下回ったときです。f自体が陽線ですが、その陽線の幅はわずかに3ドルでしかないので、前日の陽線の安値(F水準)を下抜くなら、fはピークであると判断します。

    (fの日は陽線であるので、この日の安値10296ドルを割り込んだときにピークと判断してもよいが、ここでは慎重に前日の陽線の安値10255ドル割れで判断することにしています。)


Hボトムの判断の例題



(03.12.25) TOPIX 1012P(+0) 日経 10365円(-5) 9.6億株 (5668億円)

12月9日に、《Qエンジン》のオートマ機能を使って、条件表No.71「HP ボリンジャ利用売買@」の条件表を掲げました。その後12月15日から「波動のピーク・ボトムの判断(見切り)」の説明を連載していましたが、タイミングよく条件表No.71が2銘柄について買いマークを出しました。

12月19日に、検索された8327「西銀」と8340「九州親和」のグラフを掲げ、西銀はまだ「下げ止まり」の兆候はないが、九州親和は「下げ止まり」から「反転か」の兆候が出ていることをいいました。

今日は「あしぎん」の破綻から、次にヤバイのではないかとして売られていた「福岡シティ」や「西銀」が大幅高となり、「波動のピーク・ボトムの判断(見切り)」のよいサンプルとなったので説明を追加しておきます。


グラフ右の8340「九州親和」は12月19日の時点で、aの日に買いマークがでており、
  1. bが新安値で「十字足」(4分くらい)
  2. cの日は安値を更新しなかった。(プラス1分)
  3. cの日の終値が、bの前日の(これまでで終値が最も安い)陰線の高値を上抜いた。(プラス1分)

    こういうことから、6分程度の確率でボトムらしいと判断しました。
グラフ左の8327「西銀」はa,bで買いマークがつきましたが下げ止まりの兆候はでませんでした。
  1. dの日に強い足型の「@長大陽線」が出た(5分)
  2. dの日は安値を更新しなかった。(1分)
  3. dの日の終値は、最も終値が安いcの日の陰線の高値を上抜いた(1分)

    こういうことから、dの日に6分から7分の確率でcがボトムらしいと判断できます。
で、この後のことですが、利食いはせめて「小波動のピークではないか」の確率が5分になって行うべきでしょう。昨日いったように、@「トウバ足」や「はらみ足」が出る。あるいはA「反転か」の兆候がでる。までは売らないほうがよい。「損切りは早く、利食いは伸ばせ」です。


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株式会社 東研ソフト

執筆:坂本 正治