日経平均をどう見たか・判断したか (2018年11月)

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(2018.11. 1) TOPIX 1632(-14) 日経平均 21687円 (-232) 17.8億株 (3兆27041億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +1.35%
(2)英FT100  +1.31%
(3)独DAX   +1.42%
(4)NYダウ   +0.97%
(5)ナスダック    +2.01%

海外は高い。異常な世界同時株安は終わったと見ていたので、安穏な日を送った。


(2018.11. 2) TOPIX 1658(+26) 日経平均 22243円 (+556) 18.1億株 (3兆1812億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.13%
(2)英FT100  -0.19%
(3)独DAX   +0.18%
(4)NYダウ   +1.06%
(5)ナスダック    +1.75%

海外はほぼ高い。米国株高を受けて日経平均は+536円の上昇をする。カラ売りの買い戻しのメドである9日平均線を大きく上抜いたので、異常な下落は終わった。

あとは景気循環を表現する200日線を上抜くことができるかどうかですが、米国経済が失速したという経済統計はまだ出ていないので、200日線を上回るものと思っています。

10月の下げは予想できなかった。ナスダックでいうと、(a)→(b)の下げ幅は(ザラバで)8107P→7274Pへ833P(-10.2%)の下げでした。ちょうど200日線を下回ったので、下げとしては十分であると思っていましたが、第2段目の下げがありました。(c)→(d)は7670P→6922Pで-748P(-9.75%)の下げです。下げは1段目で-10%、2段目で-10%となりました。

日経平均も同じく2段下げをしました。(a)→(b)は-2187円(-8.9%)の下げ、(c)→(d)は-1988円(-8.6%)の下げ。ナスダックも日経平均も1段目と2段目の下げ率はほぼ同じで、まあ典型的なモデルにしたい2段下げとなりました。この2段目の下げは大いに余分だった。


(2018.11. 5) TOPIX 1640(-18) 日経平均 21898円 (-344) 14.8億株 (2兆6280億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +2.70%
(2)英FT100  -0.29%
(3)独DAX   +0.44%
(4)NYダウ   -0.43%
(5)ナスダック   -1.04%

日経平均は-344円(-1.55%)と海外に比べて大きく下げる。しかし昨日の大陽線に孕まれ、9日線を割ることはなかったので心配はないだろう。


(2018.11. 6) TOPIX 1659(+18) 日経平均 22147円 (+248) 13.4億株 (2兆3815億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.41%
(2)英FT100  -0.14%
(3)独DAX   -0.4%
(4)NYダウ   +0.76%
(5)ナスダック   -0.38%

日経平均は+248円(+1.14%)と海外に比べてやや大きく反発する。


(2018.11. 7) TOPIX 1652P(-6) 日経平均 22085円 (-61) 16.8億株 (3兆1154億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.23%
(2)英FT100  -0.89%
(3)独DAX   -0.09%
(4)NYダウ   +0.68%
(5)ナスダック   +0.64%

米国の中間選挙は、下院は民主党、上院は共和党が過半数を取った。事前の予想通りで、ねじれ議会となる。

これでトランプ流の経済政策の決定のしかたにはブレーキがかかるはずです。やれやれだ。

日経平均はザラバで25日線・200日線まで値をあげたが、今夜の米国市場がどう判断するのかを見るまではと、手控えられて、小幅に下落して終わる。


(2018.11. 8) TOPIX 1681P(+28) 日経平均 22486円 (+401) 15.3億株 (2兆7261億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.68%
(2)英FT100  +1.09%
(3)独DAX   +0.83%
(4)NYダウ   +2.13%
(5)ナスダック   +2.64%

中間選挙が終り、共和党も民主党も勝利宣言をする。トランプ大統領などは完全な勝利であるという。

いったいどちらが勝ったのか米国市場も決めかねていたようだが、結局はトランプの政治手法はあまり変わらないのではないかの意見が主力となり、米国株は大きく上昇する。

NYダウは75日線を大きく上回って、株価は4平均線の最上位に出る。ナスダックは200日線と25日線を超えたが、75日線までには至らず。

日経平均は米国株高を受けて+360円高で寄り付き、ザラバで+497円高まであったが、+401円高で終わる。

昨日上抜けなかった25日線・200日線を上回ったが、出来高が大幅増とならず、先物の出来高も48000枚と大したことはなかった。


(2018.11. 9) TOPIX 1672P(-8) 日経平均 22250円 (-236) 14.4億株 (2兆5967億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.22%
(2)英FT100  +0.33%
(3)独DAX   *0.45%
(4)NYダウ   +0.04%
(5)ナスダック   -0.53%

FOMCは金利を引き上げず。12月に0.25%の引き上げをするらしい。米国長期金利は3.23%と少し上昇。これに伴って円レートは少し安くなる。

米国株価は、トランプ大統領の経済政策は中間選挙前と変わらぬのではないか。むしろ「米国第一主義」はラジカルなものになるのではないかと推測され、従来のドナルド手法を維持できれば、悪くはないという考えらしい。

しかし下院で共和党は過半数を取れず敗退したので、中間選挙以前の上院・下院で過半数を占めていた共和党与党の援助がなくなった今ではトランプも、@思いつきの政策、Aはったりの過激な主張、B高いハードルの要求をつきつけて相手をビビらす、Cその後の取引で少し要求を下げて妥協するというラジカルな手法は使いにくいでしょう。

日経平均は反落する。景気循環を表現する200日線を1日で下回りましたが、グラフからは75日線が壁になって、当分の間は中勢波動の基準である75日線を抜け出すことは難しい。


2016年6月に《YBメーカー》というソフトを発売しました。これは日経先物や個別銘柄の「寄引売買」をする条件表を自動的に作成し、その条件表に従って「寄引売買」ができる、というもくろみでした。

株価の動きは固定的ではありません。さまざまな相場の局面が現われて、条件表の成績は波に浮かぶ木の葉のように翻弄されます。しかし翻弄されるのは長期間ではありません。

長期間を見ていると成績はさほど変わらなくなりますが、短期的には負が込んだりして悔しく不安な思いもします。この悔しさを我慢して投資できるかどうかが重大なことなのですが、我慢できる人は少ない。

《YBメーカー》が作る条件表は、売買マークがでたら翌日の始値で仕掛け、当日の終値で決済すればよいという序条件表です。日経先物を例にすれば、朝8:45分から当日の15:15分の間の取引です。この期間は欧米市場は開いていないので、海外市場の影響は大きくありません。 日本株が暴騰・暴落をするのはほとんどが海外の影響です。海外の影響を避けることができるならば、条件表が出す売買マークは大外れすることはありません。

《YBメーカー》を発売したのは2016年6月のことでした。《YBメーカー》は誰でも、いつでも「寄引売買」の条件表を作ってくれます。そのために買いの条件表として51本、売りの条件表として41本の基本的な条件表を提供しています。

ユーザーは適当な時期に《YBメーカー》を起動して、その時期に合う条件表を楽々と作ることができます。2017年12月末に、4本の条件表を作りました(右図)。

2018年1月から11月初めまでの4本の成績は悪くはありません。一番良いのはNo.126です。トレード数は67回、累計利益は2143円、平均利益は32円です。平均利益が32円というのは、とにかく売買マークに従ってトレードすれば1回につき+32円の利益がでます。この10か月で2143円の利益が積み上がっています。日経先物のラージ1枚の証拠金が70万円としても、この1年間で214万円の利益がでている勘定です。

最も条件表が小さいNo.128の条件表の内容は次のようなものです。わずか25行のシンプルな条件表ですが、この10か月で、トレード数は39回、累計利益は1077円、平均利益は27.8円の利益を出しています。



最近のNo.128が出した売買マークは右図です。(a)〜(s)の19個の符号を振り、利益が出たマークには赤色〇、損失になったマークには青色●をつけています。翌日の「寄引売買」で利益が出たのは12回、負けたのは7回です。

(l)〜(o)は4連敗をし、(p)〜(s)は4連勝をしています。4連敗をみて悲観的になり、作った条件表に懐疑的になる時もありますが、「寄引売買」は明日だけの上るか下るかを の確率は1年を通じてみると成績は、勝率40%〜60%の間で動くでしょう。

短期間での成績のムラは出るに決まっています。売買マークは1〜2か月でないこともあれば、1か月に10回もでることがあります。売買のチャンスは賭け事のように、いつでもあるわけではありません。株式投資では毎日あるいは月に何度のトレードとをしたいと思ってもダメです。投資には時期があります。

新しいソフトを作るときは、@ちゃんと利益がでるのか、A損失が連続して出るときはどうやって回避するのか、B方向転換して新しい条件表を簡単に作るノウハウは何なのか、などを考えています。

発売した当初は不安です。ソフトがちゃんと役目を果たすことができるのか? それは親元を離れて巣立った子供の心配をするのと同じ思いです。 今年は体調がすぐれず、発売しているソフトの成績のチェックがおろそかになっていましたが、《YBメーカー》が作り出した「寄引売買」のための条件表は2018年は@の期待に応えたようです。ああよかった。ひと安心です。 2018年の立会が終わったら2019年のための条件表を作ってください。


(2018.11.12) TOPIX 1671P(-1) 日経平均 22269円 (+19) 12.3億株 (2兆1529億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -1.39%
(2)英FT100  -0.49%
(3)独DAX   +0.02%
(4)NYダウ   -0.77%
(5)ナスダック   -1.65%

米国は下げる。結局11月7日の中間選挙が終った日に高くなったのが一番の上昇で、あとは息切れした格好です。

下院で共和党は過半数を取れなかったが、トランプ大統領は共和党の大勝利であると強弁したので、株価は上昇しましたが、共和党は負けたのです。

ナスダックは200日線・25日線を下抜き、9日線も割り込みそう。 NYダウはまだ4平均線の最上位にあるが、中国景気の後退懸念に加えて原油価格が一時60ドル台を割り込むなどしているので、上昇する要因はありません。いずれ75日線と25日線を割り込むことになるのでしょう。

米国株は下げたが、日経平均は小幅に上昇して陽線で終る。11月7日の米国株の上昇(NYダウは+2.13%、ナスダックは+2.64%)を見て、11月8日には日経平均は+1.82%の上昇をしたが、この日が当面のピークになったらしい。

日経平均の戻りのメドは、下から順に@22418円、A23052、B23264円、C24321円です。今のところ一番下の@22418円をクリアしただけですが、A23052円、B23264円まで戻ることは難しい。

日本の7-9月GDPの伸びは前期比-0.72%の予想です。前月時点では+0.37%の伸びの予想だったが、時が経つにつれて伸び率は悪化し、とうとうマイナスの予想となりました。これでは日経平均が上昇する余地はありません。


(2018.11.13) TOPIX 1638P(-35) 日経平均 21810円 (-459) 16.0億株 (2兆8253億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +1.22%
(2)英FT100  -0.74%
(3)独DAX   -1.77%
(4)NYダウ   -2.32%
(5)ナスダック   -2.78%

米国は下げる。アップルのiPhoneの売り上げ不振の懸念で、テクノロジー株は-3.54%の下げとなる。

エネルギー株もサウジの減産意向にトランプが減産すべきではないとチャチャをいれて安くなる。

米国株は10月の大陰線を上抜くことができませんでした。大陰線は市場が大いに悲観した日であるので、これを上回らないことには次の上昇はありません。

米国株はNYダウが-2.32%、ナスダックは-2.78%の下げでしたが、日経平均はズルズルと下げることはなかった。

日本株は世界の投資家がそれほど魅力的なものではないとしてきていたので、投資家は日本株をあまり買っていないようです。

投資家が買ったのは、アップル・フェイスブック・グーグル・アマゾンといったテクノロジー株でしたが、ここに投資が集中し、これらの株価の時価総額は異常な額になりました。

これほどテクノロジー株を買い占めたために、FAGA株は投資家にとっては、もはやこれ以上の買いができない腹一杯城k状態になっています。しばらくは買うことを控えざるを得ない。

一方日本株は、東証1部のPERは今日の下げによってたぶん13.7倍くらいまで下げたと思われます。株式益回りはPERの逆数(1/13.7*100=7.3%)です。いまは+7.3%という高い益回りになっていますが、今日1年に7%の利回りになる投資物件は1つもありません。7%の益回りを誰も見向きもしない。

ただし株式投資で年間の利回りが7%になっても株式投資にはそれなりのリスクがあります。だが仮にリスクを5%としても株式投資の利回りは2%は確保できるはずです。 ところが年2%の利回りを覚悟する投資家はほとんどありません。皆と同じような投資を続けています。こうなると株式投資のプロ(投信の運用者・ヘッジファンドなど)の値打ちはほとんどありません。


(2018.11.14) TOPIX 1641P(+2) 日経平均 21846円 (+35) 14.3億株 (2兆4905億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.93%
(2)英FT100  +0.0%
(3)独DAX   +1.34%
(4)NYダウ   -0.40%
(5)ナスダック   +0.0%

米国は前日の大下げの反発があるかと思っていましたが、反発できなかった。NYダウは10月のピーク26951ドルから11月の戻りのピーク26277ドルへ高値を切下げました。

ナスダックは8月のピーク8133Pから10月の戻りのピーク8107Pへ高値を切り下げていましたが、11月のピークは7572Pであったので、NYダウよりも下げ方はキツイ。 米国株価は上昇力がほとんど残っていない感じです。

日経平均も昨日の-459円安を出したし、昨日の陰線は下ヒゲが長くタクリ足に近いものだったので、今日は9日線くらいまでは戻るのかと思っていましたが、ほとんど反発ができず、強弱が拮抗していることを表現する「十字足」で終わる。ザラバ高値も9日線にタッチすることもできなかった。

日本の7-9月のGDP伸び率は予想通り前期比-0.3%で年率換算すると-1.2%でした(速報)。7-9期は大雨や台風の災害が何度も発生したためマイナスになったのですが、それだけが原因ではありません。米中貿易摩擦が基本にあって、このために米国経済が停滞ないし後退する予想が出きているし、中国の経済は確実に後退を始めています。現状では日本の経済が拡大する見込みはありません。


(2018.11.15) TOPIX 1638P(-2) 日経平均 21803円 (-41) 15.0億株 (2兆3409億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.85%
(2)英FT100  -0.28%
(3)独DAX   -0.52%
(4)NYダウ   -0.81%
(5)ナスダック   -0.90%

方向感はないが全体は小安い。ナスダックは5日連続の陰線。NYダウは4日間陰線となって、まだボトムがでたかどうかは決められませんが、陰線が連続するのは当面のボトムに近づいています。

ただし、ナスダック・NYダウともに、上昇している25日順位相関を9日順位相関が下抜きました。

(A)のように9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になれば、ボトムに近いと判断でき、その確率は高いのですが、いつもこういう現象は起きません。どちらかが-80以下にならなくてもボトムを出す例は多くあります。 (A)のような現象が出ていなくても株価は上昇反転します。このとき上昇が始まったらしいと思うのは、(C)(D)のように、下降している25日順位相関を9日順位相関が上回ったときです。

ナスダック・NYダウは現在は(B)の現象がでているので、すぐに大幅な反転上昇があるとは思われません。ただ(B)の順位相関の水準は-30とか-20の低い位置にあるのでそう大きな下げはないと思います。

9日順位相関と25日順位相関の関係がハッキリ現れるのは日経平均です。

これから下げが始まりそうだと思われるのは、(a)(b)(c)(d)(e)です。上昇中の25日順位相関を9日順位相関が下抜いています。

(a)(b)(c)(d)の現象が起こった後は株価は下落しています。特に(d)のように順位相関の水準が高いときは大きな下落をします。

現在の(e)は9日順位相関が-47あたりなので、これ以上の大な下落は考えなくてもよいのですが、それでも上昇するよりは下落する確率の方が高い。

(A)(B)(C)は下落中の25日順位相関を9日順位相関が上昇して上抜いています。これは株価が反転するのではないかと思わねばなりません。ただしいつでもそうなるとは限りません。(C)のように9日順位相関が下降中の25日順位相関を上抜いてもすぐにまた下げることもあります。これは1段下げがあったが、続いて2段下げが来た場合のことです。

グラフは将来を予想する力はありません。グラフの形がこうなったから、過去と同じ動きになるだろう。というのは人の勝手な思いです。グラフ が悪いのではなく、@現在起きていることを考えない、Aグラフ(の動き変化)から先を予想しようとはしない、B誰かに買いだ売りだと教えてほしい。ようするに自分では考えないで他力に依存する。何も考えないで利益が出せる時期は10年間のうちの1〜2年間だけです。8〜9年は自分で考えないと利益はでません。考えない、学ばない、工夫をしないことは、投資で負ける最大の原因です。(考えても考えても、なかなか解決はしませんが考えないよりははるかにましです)


(2018.11.16) TOPIX 1629P(-9) 日経平均 21680円 (-123) 14.2億株 (2兆5593億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +1.36%
(2)英FT100  +0.06%
(3)独DAX   -0.52%
(4)NYダウ   +0.83%
(5)ナスダック   +1.72%

米国株は、この6日ないし7日間で、NYダウは-4.2%下げ、ナスダックは-5.73%下げていたのでリバウンドが入って高くなりました。しかしNYダウは+0.83%の反発で、ナスダックは+1.72%の反発でしかありません。

足許の経済統計は、10月の小売売上高が前月比+0.8%という大きな伸びとなり、米国経済は堅調です。しかし株式市場はだいたい6か月先のことを予想して動きます。いくら現状はよくても半年先はヤバイと予想しているが現在の市場の考えです。 まあだいたい予想は正しいように思います。

月足のグラフを見ると、2016年の前半は英国のEU離脱の騒動があって株価は約1年間に亘る保ち合保状態にありましたが、2016年11月にトランプ大統領が当選してから2017年一杯は株価は急上昇となりました。

最大の原因は 巨額の減税です。米国は世界で唯一経済状態がよかったのに減税をしました。これは屋根の上に重ねて屋根を作ることです。経済が3%近い成長をしているのにさらに成長させたいという政策ですから株式市場が喜ばないはずがありません。バブル的な恩恵を大統領は与えたわけです。

だが減税には財源が必要です。ひねり出せる財源がなくなったとき、大統領は「米国第一主義」をうたい文句にして、米国に不利なものをつぶす作戦にでました。第一歩は貿易赤字の解消です。ターゲットは全世界。米国が貿易赤字になっている相手国に対する関税の引き上げです。貿易赤字は中国からの輸入によるものが過半を占めているので、突如として中国に対して25%の関税引き上げることを言い出し、実際に引き上げたので世界は混乱しました。

上図のナスダックの月足グラフを見ると、現在は18か月平均線まで下落していますが、米国株価が大勢の下降トレンドになったとはいえません。

下降トレンド(つまりは景気後退)になるたことがハッキリするのは18月線・36月線・48月線を株価が下抜いたときです。この場合には2年間くらいは株価が下げり続けるので、株を買う時代ではなくなります。

そうなるにはナスダックが6000Pまで下落する必要がありますが、まだ1000Pの余裕があります。

日経へ平均の月足(右図)も同じです。株価は18月線まで下落していますが2016年のトランプ大統領当選までは3線を瞬間的に下回ることがありました。その後トランプ大統領誕生によって再度の上昇に移りましたが、いまやトランプのディールという手法は効力が失われ始めており、威力はドンドン小さくなっています。

@大幅減税によって、米国資本は海外から引き揚げ始めめ米国金利は高くなりました。A後進国では為替が大きく下落し経済は後退しつつあります。B貿易赤字を解消するための対中国の関税引き上げは目先的にはよいのですが、しだいに輸入宇物価は高くなります。すでに米国メーカーはコスト高に苦しみ、ドル高とあわせて米国からの輸出は不利になりつつあります。そのうち消費者に直接響く物価も高くなって消費の伸び悩みがでるのでしょう。トランプの経済政策はデタラメです。


(2018.11.19) TOPIX 1637P(+8) 日経平均 21840円 (-123) 12.8億株 (2兆1367億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.40%
(2)英FT100  -0.34%
(3)独DAX   -0.11%
(4)NYダウ   +0.49%
(5)ナスダック   -0.15%

米国株はまだ底値探りが終っていないようです、ナスダックは前日せっかく大陽線を出したので昨日も順上がりの大陽線になれば底打ちの可能性が高くなったはずですが、そうはならなかった。

これはこれまで株高を主導してきたGAFA(グーグル・アップ・フエイスブック・アマゾン)の企業の成長力は鈍化しつつある。したがって株価は下落するという方向を向いています。

ソニー株は2012年10月に安値772円まで下落していましたが、2018年9月には6973円になりました。6年間で9倍になりました。同じこと(以上のこと)が起きたのがGAFA株です。ただGAFAは歴史が短いので余計に上昇倍率は大きかったのですが、ソニーの戦後からの長い歴史を思うと、ソニーはすごいなー。

相場の転機をとらえるグラフ(チャート)としては、
  1. 新高値・新安値
  2. 陰陽足(新安値の陽線・新高値の陰線)
  3. 足型(順上がりの陽線・順下がりの陰線)
  4. 9日順位相関
  5. 25日順位相関
  6. 条件表(標準3)のNo1の売買マーク
  7. 25日騰落レシオ
  8. 25日投資マインド指数
  9. 東証1部PER
を重視しています。

しかし11月に入ってからは、これら重視しているチャートは1つとして売買のチャンスを表示してません。株式をトレードする時期ではないのです。時期ではないのに無理やりトレードすれば、それは負けます。自重することがベストです。


(2018.11.20) TOPIX 1625P(-11) 日経平均 21583円 (-238) 14.3億株 (2兆3369億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.91%
(2)英FT100  -0.19%
(3)独DAX   -0.85%
(4)NYダウ   -1.56%
(5)ナスダック   -3.03%

いつまでもグローバル化がきない中国上海総合こそはプラスでしたが、その他の世界市場は安い。特にナスダックは大きく下げる。

これはこれまで株高を主導してきたGAFA(グーグル・アップ・フエイスブック・アマゾン)の株価は崩落しつつあります。

米国経済が後退期にはいったとはまだ決していえませんが、米国経済をリードしてきたテクノロジー株は後退しつつあります。無限の可能性があると思ったものが、その限界が見えてくるということは、歴史の常です。いつまでも成長し続けるもの(国・人・企業)はありません。

日経平均はナスダックと同じ歩みをしています。ナスダックは大勢波動(景気循環動)の基準である200日線を7日間連続で下回っており、日経平均は8日間連続で下回っています。

週足グラフをみてもナスダックは39週線(約9か月)の中勢波動波動の基準を下回っています。あとは104週線(約2年)の大勢波動の基準を下回るのかが注目点です。

日経平均も週足で39週線(約9か月)の中勢波動波動の基準を下回っています。

いよいよ米国景気が鈍化をするのかどうかを、世界の投資家が目をこらしていますが、まずは米国の一人勝ちという状況はなくなりました。世界の株式は下降トレンドにはいるとみてよいのではなかろうか。


■■ お知らせ ■■

2018年12月末をもって、旧データ(500本データ)のメンテナンスを終わります。2017年4月に《カナル24》Ver6にしましたが、ver6で大きく違ってきた重要なものは
  1. データ数を500本から2200本に拡大した。これにおよってグラフ・計算・検証などは過去2200日分が扱えるようになりました。(もちろん「連結」すれば過去10000個のデータが扱えます)

  2. 条件表は199本から999本まで格納でき、1本の条件表は150行から300行に拡大されました。
データの拡張と条件表の拡大はどれだけ便利になったか。もはや過去のデータや条件表を使うには窮屈で、私はもはやVer.5以前のものは使っていません。 だがVer.5以前のユーザーはまだまだ多くいます。昨今のデタラメな動きをする相場を見ていれば、バージョンアップする気にもならないというのが現状でしょう。

だが私にとってはHPに株価データをアップするとき、500本用の古いデータと2200本用の新しいデータをアップすることで、毎日のデータアップ(と500本データの整備)の作業量は2倍になっています。

条件表を設定してもVer.6の300行条件表で設定するので、Ver.5以前の150行条件表では使えません。

ちょうどVer.5のメンテナンス期間がこの年末で切れるので、今後はVer.6用の2200本データと300行条件表しかアップしないことに決めました。古いタイプのものをどこまで支援すればよいのかはわかりませんが、2重の手間(アップロードやマニュアルの補正)は今年で打ち切ります。

今年一杯はVer.5とかVer.4からVer.6へバージョンアップされたならば2200本データはギリギリ間に合いますが、来年になると現在お使いの500本データは2200本データに移行することができなくなります。


(2018.11.21) TOPIX 1615P(-9) 日経平均 21507円 (-75) 13.9億株 (2兆4105億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -2.13%
(2)英FT100  -0.76%
(3)独DAX   -1.58%
(4)NYダウ   -2.21%
(5)ナスダック   -1.70%

特に新しい材料がでたわけではありませんが、米国株は大きく下げる。

この下げの要因はアップルのiPoneの販売不振の予想にあります。実際のところアップルは部品メーカーに減産を要求しているようなので、アップルのiPoneの販売による利益の伸びは鈍化するのでしょう。

だがアップルの利益は、アプリの販売・ネットサービス・クラウドに移っているらしい。アップルはiPhoneが売れなくても、この3年間くらいは利益を伸ばしていくと思いますが、iPoneの部品を供給している企業は大変です。物が売れなくなれば部品の伸びは鈍化します。 部品メーカーの多くは日本・台湾・中国です。これらはiPoneの生産が縮小していけば辛いことになります。iPhoneを製造するということでこれら企業の株価は上昇しましたが、ここからはドテン返しになります。

もっともアップル自体もiPoneのシェアーがあってこそのサービスによって利益を上げていますが、iPhoneの販売不振いによって、次第にサービスは伸び悩みになります。アップルは次の利益の源泉を強烈にさがしているでしょうが、見つからないならアップルの高株価時代は終わります。

《デンドラ》によるナスダックの株価のメドは5%波動を使うのがよいようです(日経平均は4%波動を使っている)。現時点のナスダックの下値のメドは上から順に、@6924P、AB6586P、C6207Pです。現在は一番上の@6924Pまで下げたところです。もしこれ以上の下げが短期間にでるならば、その下値のメドはABの6586Pです。下げてもあと320P。率にして-4〜- 5%の下げで終わるのではないか。

《デンドラ24》には株価のメドを表示する以外にも、もう少し機能がありますが、圧倒的に支持されているのは、今後の株価の上値メドと下値メドです。

過去の波動パターンのデータさえインストールしておけば、株価データに誤りがない限り、誰でも同じ株価のメドを知ることができます。

@だいたいこの辺りまで下げてもよかろう、Aキツイ下げになればここまで下がることがあるかも知れない。

こういったことを知ることで将来の自分の方針ががかなり決まります。株価のメドが与えられると随分安心します。そのメドを提示する根拠は、占いでも、おみくじでもありません。過去20年間の統計です。自分で相場を判断する人にとっては《デンドラ》は、ものすごい頼り(安心感)になります。なんといっても現在の相場つきと同じことが過去にもあったし、そのときの上値・下値メドはこうだったということが統計的に一目瞭然に、表示されるのです。

無論これは統計上の数値ですから、今後も同じことが起こるとは言えません。言えませんが、それに近いメドが表示さるはずです。どうして《デンドラ》に皆は注目しないのか。私は不思議でたまらない。上のナスダックと日経平均の株価のメドを見るだけも、過去の統計の重みは明らかです。

《デンドラ》は今が買いだ売りだ、の売買マークは出しませんが、買うべき株価水準、売るべき株価水準を表示します。その株価水準(メド)を知っておくことは株式投資においては重要なことです。なにより株価によって方針がフラフラすることはありません。ここが大切なところです。

株価が上がれば利食いの水準を上げ、下がれば損切りの水準を下げる、といった相場の流れに従って(流されて)、仕掛けや決済を決めるのは情けない。自分なりの株価のメドを持って利食いしたり、損切したり、逆張りで買い仕掛けや売り仕掛けをしたりするのが投資でしょう。


(2018.11.22) TOPIX 1628P(+13) 日経平均 21645円 (+139) 12.0億株 (2兆4 810億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.21%
(2)英FT100  +1.47%
(3)独DAX +1.61%
(4)NYダウ   -0.00%
(5)ナスダック   +0.92%

米国は休場前の日であるので、ほとんど動かず。

OECD(経済協力開発機構)の世界経済の見通しは、2017年(+3.7%)→2018年(+3.7%)→2019年(+3.5%)→2020年(+3.5%)と発表。世界経済は減速気味ですが急激に悪化するというわけではない。

しかし減速の原因は米国と中国にあります。2017年・2018年・2019年・2020年の伸び率を掲げると、
米国は(2.9→ 2.9→2.7→2.1%)。中国は(6.7→ 6.6→6.3→6.0%)となっています。米国は向こう2年で0.8%ほど減速し、中国は0.7%の減速です。 減速の要因は、@貿易摩擦による貿易の縮小化、A世界の金融が引き締めに変わってきている、ことです。

特に米国はFRBが少しずつ金利を引き上げてきましたが、トランプ大統領は金融政策は無視して大規模な減税を実施し、2017年からは世界で唯一経済成長をしてきました。だが減税効果はすぐに終わります。いけないのは関税引き上げ策です。これまでの世界貿易のルールをブチ壊していきなり関税の大幅引き上げを決めました。これは世界の経済に決定的にマイナス圧力を与えます。

トランプは中国からの輸入を制限すれば米国の産業は復活する、という「米国第一」主義をとりましたが、減税にしろ関税引き上げにしろ、その政策は「思いつき」です。その政策によって世界経済はどのような影響を受け、その結果米国経済はどうなるのかの検討はおろそかでした。トランプのしたことは米国経済にとってマイナスでした。その結果2016年→2020年の成長率は+2.9%→+2.1%へと減速する予想です。

中国の経済統計の数字はあまり信用されていませんが、2016年→2020年の成長率は6.7%→6.0%となる予想です、。-0.7%の鈍化です。

企業にとっては経済成長が0.0%の伸びであれば、企業の業績は悪化します。経済が拡大しないと予想すれば設備投資は控えるし、雇用も控えます。賃金は上がりません。世界経済が鈍化する流れの中で、日本の経済はどうなるかというと、2017年(+1.2%)→2018年(+0.9%)→2019年(1.0%)→2020年(+0.7% )です。3年間で0.5%の減速です。経済成長が減速するようでは大手の投資家は積極的日本株(世界の株もそうだが)を買うはずがありません。今後2年間ほどは株価にとって上昇する背景はありません。株価を下げる力がはたらく環境です。


■■ おしらせ ■■

HPの記事は、ユーザー用と一般用の2つに分けていましたが、今日(2018年11月22日)からは一本化します。HPのアップが二重になっているので毎日の作業が煩雑になっています。どんどん能力が低下している私にとって毎日の記事の執筆とアップの作業が負担になっています。(今後の課題は、@過去の記事をアップすることをいつまで続けていくのか、A毎日の記事をいつまでアップするのか です)

今日からはどなたでもユーザー用と同じHPを見ることができます。なおの今回のHPの変更によって、HPが正常にリンクしないことがあるかもしれません。うまくリンクできないときは、HPのページを「どこからどこへ切り替えた」らHPがリンクしなかったかを、メールでお教えください。


(2018.11.26) TOPIX 1332P(+3) 日経平均 21812円 (+165) 13.3億株 (2兆17340億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -2.49%
(2)英FT100  -0.11%
(3)独DAX +0.49%
(4)NYダウ   -0.73%
(5)ナスダック   -0.48%

今日は日曜日だと勘違いしていました。

昼間から焼酎を飲んでいたところ、娘に「日曜日じゃないのにお酒を飲んでいていいの?」と注意され、「えっ今日は日曜日ではないのか」

曜日が混乱しているのは、この10日間は夜中に仕事をしているためです。 昼は6時〜8時くらいに寝て、午後1時〜3時ごろに寝る。立合いの開始と大引けはパソコンには出しているけれど、認識していない。

焦って夜中に仕事をしているのは、だいたい私の能力が尽きかけているという不安からです。たぶん今やっていることはおそらく最後の仕事になるのでしょうy。年をとるということはこういうものだったのか...。


(2018.11.27) TOPIX 1644P(+12) 日経平均 21952円 (+140) 13.2株 (2兆3129億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.00%
(2)英FT100  +1..17%
(3)独DAX  +0.49%
(4)NYダウ   +0.14%
(5)ナスダック   +1.70%



(2018.11.28) TOPIX 1653P(+8) 日経平均 22177円 (+224) 13.8株 (2兆5511億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.04%
(2)英FT100  -0.24%
(3)独DAX  -0.40%
(4)NYダウ   +0.44%
(5)ナスダック   +0.00%

米国トランプ大統領が登場して以来、株式市場はなにがおこるかも知れないというムードになり、株式投資をすることのリスクに敏感になりました。世界の投資家はほぼ株式投資は危ないとみて投資することに躊躇しています。

一人勝ちといわれた米国経済もいよいよピークを打ったようで株式市場には当面上昇する要素はありません。もはや毎日のコメントを書いても愚痴ばかりになりそうなので、書く気が起こらない。



(2018.11.29) TOPIX 1659P(+4) 日経平均 22262円 (+85) 13.0株 (2兆5511億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 1.05%
(2)英FT100  -0.18%
(3)独DAX  -0.09%
(4)NYダウ   2.50%
(5)ナスダック   +2.95%

米国は大幅上昇


(2018.11.30) TOPIX 1667P(+7) 日経平均 22351円 (+88) 18.1株 (3兆6637億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -1.32%
(2)英FT100  +0.49%
(3)独DAX  -0.01%
(4)NYダウ   -0.11%
(5)ナスダック   -0.25%

米国金利の引き上げは12月にあるだろうが、その後の利上げのペースは随分遅くなるのではないか。という予想で長期金利は3.029%まで低下。

米国株は前日、NYダウは+617ドル高(+2.50%)、ナスダックは+208P(+2.95%)と大幅な上昇をしたものの、昨日は小安くなる。

日経平均は米国株の大幅上昇があったのに昨日は+85円高(+0.39%)しか上げず。今日は+88円高(+0.40%)で終わる。

日経平均のグラフは悪くありません。昨日は抜けなかった200日線を今日抜け出してきました。この後は22560円水準にある75日線を上抜ければよい。

売買代金が3兆6600億円と膨らんでいたので、何か材料がでたのかと調べてみると、MSCI指数の定期の銘柄入れ替えに絡んで持ち高を増減させたためとかで、新たな材料ではなかった。


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