日経平均をどう見たか・判断したか (2018年7 月)

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(2018.7. 2) TOPIX 1695P (-35) 日経平均 21811円 (-492) 13.78億株 (2兆2992億


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.17%
(2)英FT100  +0.28%
(3)独DAX   +1.06%
(4)NYダウ   +0.23%
(5)ナスダック    +0.09%

上海総合は新安値を更新。1月26日の高値(終値)3558Pから5か月間下げ、今日の終値は2847P。なんと-22%の下落です。

NYダウはザラバで75日線まで戻る場面があったが、戻り売りがきつかったようで、200日線を下回ったまま終わる。5日連続で75日線を下回っています。200日線も5日連続dして下回っているので、25日順位相関が-80まで低下しないことには反発できないでしょう。

日経平均はとうとう先の小波動のボトムの(b) を下抜き、(a)からの2段目の下げが始まりました。

小波動は「2段上げの2段下げ」が基本の波動ですが、大勢波動が上昇トレンドにあるときは、「3段上げの2段下げ」が多くなります。逆に大勢波動が下降トレンドにあるときは、「2段上げの3段下げ」になることが多い。

日経平均の大勢波動はまだ上昇トレンドにあるけれど、先の波動の高値(h)の高値24128円を上抜くような元気はありません。2段下げで終わったとしても、直前のピーク(c)23011円を上回るには時間がかかるでしょう。

いまのところは、2段下げに突入したのでどこまで下げるのかどうかが注目点です。25日順位相関が-80まで低下したころに2段目の下げが終るのではなかろうか。 もちろんこの感に中国やEUが米国の関税引き上げに対抗して米国からの輸入に関税を追加するとか、米国が2000億円ドル規模の関税を新たに追加するような事態になれば、日経平均は2段下げでは終わりません。


(2018.7. 3) TOPIX 1692P (-2) 日経平均 21785円 (-26) 14.8億株 (2兆5298億


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -2.52%
(2)英FT100  -1.17%
(3)独DAX   -0.55%
(4)NYダウ   +0.15%
(5)ナスダック    +0.76%

昨日はアジア・欧州株が下げる。特に中国jは-2.52%の下落をしたため、日経平均も-2.21%と大きく下げました。

米国は6月のISM製造業指数が前月の58.2から60.2になるという予想外に高い数字がでました。

これを見て米国市場は米国景気の持続的な上昇に自信をもったのか、反発しましたが、今の小波動の下降が一転して上昇相場に変わるとは思えません。

ナスダックは米国の株価指数(@NYダウ、AS&P、Bナスダック)のうち、最も強い上昇を表現しているのはナスダックですが56月の月ナスダックは熱狂していました。だがいつは熱狂から目が覚めます。6月20日に小波動のピーク(7806P)を表示し、現在の小波動は下降しています。9日線を下回り、25日線下回って6日目です。

(a)の6926Pをボトムとして(b)のピーク(7808P)まで39日間上げ続けました。その道中では(cの時期)に、9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上であった日が16日間に及んでいます。(c)の熱狂した時期の株価水準は、(b)からの下落によって利益が消えてしまいました。だからすぐには上昇波動に移ることは難しい。

日経平均の下値メドは、上位から
  1. 21129円
  2. 20669円
  3. 20210円
  4. 19751円
です。

上から2番目と3番目でのあたりで下げ止まることが多いので、今のところ日経平均の下値は20668円〜20210円をメドにしておきます。貿易摩擦が拡大したときは最も低い19751円まで下げることも頭にいれておくほうがよい。

今日の日経平均のザラバ安値は21574円でした。図に赤色字で21622円と書入れていますが、これは前回の波動による最も高い下値メドです。今回の下げが最も高いメドで止まるとは思えませんが、貿易摩擦が収束するような風向きになったなら、今日は21622円まで下げているので下値に届いているかも知れませんが。だが今日からは最も高い下値メドは20669円に変わったので、軽度の下げで終る時でも20669円近辺までは下げるのではなかろうか。


(2018.7. 4) TOPIX 1693P (-0) 日経平均 21717円 (-68) 13.1億株 (2兆1276億


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.41%
(2)英FT100  +0.60%
(3)独DAX   +0.91%
(4)NYダウ   -0.54%
(5)ナスダック    -0.86%

昨日はアジア・欧州株は反発したが米国株は下げる。

7月6日から発効する中国からの輸入品に対する関税引き上げは米国にどのような影響をあたえるのか、株式市場は慎重にならざるをえません。

すでに先行して関税を引き上げた鉄鋼・アルミや木材の輸入価格は顕著に値上がりしています。そこへイランからの原油輸入を停止を米国が各国に要請しているので、WTI原油価格は75ドル台に載せてきました。原油が騰がれば素材としてのナフサが騰がり、燃料としてのガソリンが騰がります。

さらには10年に及ぶ景気拡大の結果、FRBは今年は4度の政策金利を上げようとしています。金利があがれば、住宅や自動車、教育ローンなどの負担が米国民にかかり、消費意欲は減退します。。米国の消費者にとってはトランプの施策はありがた迷惑で、よいことはあまりありません。

日本は米国の消費が低迷することは辛いが、中国の生産が落ちることはもっと辛い。ここへ自動車の関税が引き上げられるならば、貿易摩擦、原油高、自動車輸出の減少など、経済環境は大きく変わろうとしています。

どのようなことになるのかは視界不良で予測がつきません。この状況では株式市場から投資家が逃げ出すのは当然です。

東証1部のPERが14倍になるとか、よほど日本株に割安感がでないことには買いは入りません。


(2018.7. 5) TOPIX 1676P (-17) 日経平均 21546円 (-170) 13.9億株 (2兆2564億


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -1.00%
(2)英FT100  -0.27%
(3)独DAX   -0.26%
(4)NYダウ   -
(5)ナスダック    -

米国は休場。開いていた市場は、東京→上海→ドイツ一英国でしたが、全部下落する。

各国の株価指数の200日線からのカイリを(a)で示すと、
  1. 米国(NYダウ)は-0.7%
  2. 日本(日経平均)は-2.7%
  3. 中国(上海総合)は-15.4%
  4. 英国(FT100 )は+1.6%
2年〜5年間の株価の波動を大勢波動とよんでいますが、これは景気循環のサイクルと同じものです。株価が200日線より上にあれば景気は拡大中であり、株価が200日線より下にあれば景気は停滞ないし後退中です。

各国の経済状況はそれぞれ違うけれど、2016年から2017年前半にかけては世界の経済は伸びるという予想でした。だが2018年に入って貿易摩擦が発生。仕掛けたのは米国(のトランプ大統領)です。さらに米国はイランからの原油輸入を停止するように各国に要請し、最後は自動車に25%の関税かけると表明。 トランプリスクが一気に暴発して、今や世界経済の停滞ないし後退を予想する向きがおおかたです。

各国に共通する株安の原因のほとんどは貿易戦争による生産縮小を懸念していることです。

@米国は国内産業にとっては若干のププラスでしょう。しかし中国・欧州など輸出で稼いでいる国は必ず生産が落ちます。世界的な不況に陥るかも知れない。米国にとってもマイナスです。それが200日線カイリが-0.7%に現れています。

A日本の輸出の過半は自動車や自動車部品なので、自動車の関税がどうなるかが大問題ですが、いずれは米国での生産に切り替えねばなりません。関税という頸木から逃れなければならないが、時間がかかる。日本が不況に陥る可能性は小さいがその間は辛い。200日線カイリは-2.7%。

B米国の関税の引き上げは、中国の傍若無人の輸出を抑えようとするものです。したがって貿易摩擦は中国にとって最も強いマイナスです。200日線カイリが2018年2月にマイナスになって以来反発がなくズルズルと下げて昨日は-15%のカイリです。1月の高値3558ポイントから昨日の2759Pまで半年で-22.5%の株価で下落。今後関税引き上げの対象品目が拡がるならば、中国経済の後退は必至です。

C英国はEUを離脱したことが貿易摩擦のマイナス影響をやわらげています。米国は中国・EU、隣国のカナダ・メキシコを目下の関税引き上げのターゲットとしていますが、英国はEUから離れたのでしばらくは貿易交渉が進まない。


(2018.7. 6) TOPIX 1691P (+15) 日経平均 21788円 (+241) 13.9億株 (2兆4273億

昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.91%
(2)英FT100  +0.40%
(3)独DAX +1.19%
(4)NYダウ +0.75
(5)ナスダック  +1.12

休場明けの米国は反発する。しかし米国の株価指数のうちで、最も強い動きをしているナスダックでさえ、まだ上昇に転じたとは言えません。


(上図)陰陽足からナスダックの小波動のピーク・ボトムらしさを判断してみます。

小波動がピークをつけたらしいと最も早く判断できるのは(A) 「新高値」の陰線です。ついで(B)新高値の日または翌日から連続陰線となってザラバ高値が切り下がったときです。「新高値の陰線」が1本で済むのにたいして「陰線の切り下がり」は2本の陰線が必要です。

小波動がボトムをつけたらしいと最も早く判断できるのは(C)「新安値の陽線」です。ついで(D)新安値の日または翌日から連続陽線がでて「陽線の切り上がり」になったときです。
  1. のピーク(7505P)は(A)新高値の陰線ではないし、(a)の翌日から、(B)陰線の切り下がりも出ていません。(a)がピークであったことは、(a)の翌日から5本目(25日線を下抜いた日)に、「主な株価」は(a)がピークであったとして(7505P)を表示しました。

  2. のボトム(6630P)は(A)新安値の陽線です。ボトムらしさは1ポイント。ついで(b)から(D)陽線の切り上がりが出て、ボトムらしさは2ポイントになります。

  3. のピーク(7438P)は(A)新高値の陰線なので1ポイント。翌日は(B)陰線の切り下がりになったので2ポイント。

  4. のボトム(7084P)は(A)新安値の陽線です。ボトムらしさは1ポイント。ついで(dの翌日は(D)陽線の切り上がりが出て、ボトムらしさは2ポイントになります。

  5. のピーク(7637P)は(A)新高値の陰線なので1ポイント。翌日は(B)陰線の切り下がりになったので2ポイント。

  6. のボトム(6805P)は陰線で、(C)新安値の陽線にはならなかった。しかし(f)の翌日に(D)陽線の切り上がりになったので1ポイント。

  7. のピーク(7319P)は陽線なので、(A)新高値の陰線にはならなかった。しかし(g)の翌日から(B)陰線の切り下がりになったので1ポイント。

  8. のボトム(6926P)は(C)新安値の陽線ではないし、(h)の翌日からは(D)陽線の切り上がりも出ていません。(h)がボトムであったことは、(h)の翌日から9本目に「主な株価」が(h)がボトムであったとして(6926P)を表示しました。

    なお(h)の翌日から7本目に(D)陽線の切り上がり(赤色●の日)が出ていますが、(h)がボトムだったのかな、という程度です。有効ではあるがポイントにはなりません。

  9. は(A)新高値の陰線です。翌日は(B)陰線の切り下がりとなっているので、単純に考えればピークらしさは2ポイントであると判断しそうです。ただし陰線の長ささが短い。新高値のを出した(c)や(e)の陰線はそれまで上昇してきたうちで最も長い陰線です(i)の陰線は(h)から2本目・3本目の陰線より短いので単純に(A)新高値に陰線であるとか(B)陰線に切り下がり と判断してはいけない。

  10. のピーク(7806P)は(A)新高値の陰線なので1ポイント。翌日は(B)陰線の切り下がりになったので2ポイント。

  11. はまだボトムとは判断できませんが(k)の日は(C)新安値の陽線なので1ポイントです。(k)の後は陽線の切り上がりはでていません。小波動が上昇波動であるときは必ずといっていいほど陽線に切り上げが現われます。

    上図では(b)のボトムからの連続陽線、(d)のボトムからの連続陽線、(f)のボトムからの連続陽線、の3例があります。 (h)のボトムからすぐには、陽線切り上がり」はでなかったけど、(h)から8本目に連続陽線がでました。しかも長い陽線であったので(j)のピークに向けてのスタートになりました。


    次図に日経平均のグラフ掲げましたが、陰陽足からピーク・ボトムを判断することはしません。(ここまでナスダックの説明をするだけで4時間もかかった)各自で判断してみてください。難しいことではありません。自分で判断するかどうかが別れ道です。


(2018.7.9) TOPIX 1691P (+20) 日経平均 22052円 (+264) 12.2億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.49%
(2)英FT100  +0.19%
(3)独DAX +1.26%
(4)NYダウ +0.41
(5)ナスダック  +1.34

日中の貿易戦争は始まったばかりですが、7月6日に関税を上げたことで、目先は重要なイベントが通過しました。米国市場は世界経済の減速懸念から目をそらせたようです。

だが貿易で戦争の本番アはこれからです。米国株価が上昇すればするほど、リスクの陰は大きくなるはずです。

ナスダックは6月28日に新安値の陽線になっていましたが、陽線の長さは特に長くなかったので、ボトムらしいという判断はできません。しかし昨日はこの下降小波動で初めて順上がりの陽連続線が出たし、株価は4平均線の最上位にある25日線を上抜いたのでボトムをだしたようです。

(次図)日経平均の小波動のーク・ボトムを、昨日述べたナスダックと同じように判断するならば以下のようになります。


  1. 小波動がピークをつけたらしいと最も早く判断できるのは(A) 「新高値」の陰線です。
  2. 次に(B)新高値の日または翌日から連続陰線となってザラバ安値が切り下がったときです。

  3. 小波動がボトムをつけたらしいと最も早く判断できるのは(C)「新安値の陽線」です
  4. 。次に(D)新安値の日または翌日から連続陽線となってだザラバ高値が切り上がったときです。
小波動の転換時には必ず必ずしも、(A)新高値の陰線・(B)順下がりの連続陰線、(C)新安値の陽線・(D)順上がりの連続陽線がでるわけではありません。だが上図の5度の下降動のうち2回足型がでており、4度の上昇波動のうち3回足型がでています。だいたい小波動の転換時の半分は足型がでています。
  1. のピーク(24129円)では(A)新高値の陰線も(B)順下がりの連続陰線もでなかった。(a)がピークであったことは、(a)の翌日から4本目に、「主な株価」は(a)がピークであったとして(24129円)を表示しました。

  2. のボトム(20950円)では(C)新安値の陽線はでなかったが、bの2日後に(D)順上がりの連続陽線がでています。

  3. は新高値の陰線ではあるが陰線は短いので(A)新高値の陰線ちは耳なしません。翌日に(B)順下がりの連続陽線が出、その次の日には明瞭な(B)順下がりの連続陰線」がだ出たものの、孫後の株価はたいして下落せずに、dのボトムとなりました。

  4. のボトムでは足型がでず。
  5. もピークでも足型がでず。

  6. の日は(C)新安値の陽線、続いて(D)順上がりの連続陽線んがでて、ボトムらしさは2ポイントになります。この後は大きな上昇波動になりました。

  7. のピーク(23050円)では(B)順下がりの陰線が2日続けてでています。

  8. のボトムでは(D)順上がりの連続陽線が2日続けてでています。

  9. のピークでは足型はでなかったが、jのボトムまで17日間の下降波動になりました。

  10. は(C)新安値の陽線はでなかったが、今日(D)順上がりの陽線となってボトム打ちにの確率が高くなりました。
ボトムらしさのポイントは、@新安値、A順上がりの連続陽線、B9日順位相関が-80以下(2日前まで)、C25日順位相関が-80以下(今日)の4ポイントです。


(2018.7.10) TOPIX 1716P (+4) 日経平均 22196円 (+144) 15.2億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +2.47%
(2)英FT100  +0.92%
(3)独DAX  +0.38%
(4)NYダウ  +1.31%
(5)ナスダック  +0.88%

海外は高い。ナスダックは2日前にようやく順上がりの連続陽線をだし、この日に4平均線に一番上にある25日線を上抜いたので、ボトムを出たらしくありました。

昨日は3連続陽線になり、「主な株価」はボトム7419Pを表示ししたので、ナスダックの小波動は上昇波動になったことが確定しました。

NYダウは昨日順上がり連続陽線となりました。連続陽線はナスダックより1日遅く出たけれど、ナスダックと同じように4平均線の最上位にある25日線を上抜いたので、小波動のボトムを出したとしてよいでしょう。


日経平均はナスダックと同じく、昨日連続陽線をだしました。ただナスダックは3連続陽線に繋がりましたが、日経平均は縁起のわるい「トウバ足」となりなりました。

ちょうど75日線と200日線の水準にあるので、いったん頭打ちになる可能性があります。

上海総合は2日前に「新安値の陽線」を出して1ポイント、翌日は順上がりの連続陽線になって2ポイント、今日はまた連続陽線になって、「3陽連」が完成しました。

まだ小波動のボトムは表示されていませんが、ボトムは出たようです。次はすぐ上に位置する25日線を目指しますが、25日線を超えて上昇することはないのではないか。海外からの投資が流出して元安になっているし、米中の貿易戦争があります。貿易戦争のマイナスは大きい。


(2018.7.11) TOPIX 1701P (-4) 日経平均 21932円 (-264) 13.6億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +0.44%
(2)英FT100  +0.05%
(3)独DAX  +0.53%
(4)NYダウ  +0.58%
(5)ナスダック  +0.04%

海外は高い。ナスダックは新高値の陰線になったが、陰線は小幅であり、そう気にすることはない。

日経平均は、昨日75日線・200日線の水準でトウバ足になっていたので、少し調整する可能性がありました。

ただし小波動のボトムからトウバ足までは3本目であり、これをもって小波動のピークになるとは思えませんでした。

今日の反落はチャートから発生したものではなく、トランプ大統領が中国からの輸入品に10%の追加関税をかけると発言し、 米中貿易戦争の拡大に大きく踏み込んだためです。

制裁関税の規模は2000億ドル(約22兆円)。関税をかける品目は、衣料品・食料品・水産物・家具・テレビなど。携帯やパソコンにかけず、一般消費者が日常必要としている品目をターゲットにしているらしい。

私は米国の貿易赤字は米国が目を吊り上げて問題視するべきではないと思っています。貿易赤字になるのは、米国民の消費が旺盛であるので、輸入をしてこれを補なっているからです。中国の品質を問題にして輸入制限をするのであればともかく、米国の貿易赤字を減らすために中国からの輸入を減らそうとしている。だが 輸入量を減らしたり、関税を高くして輸入品の価格を高くすることは、米国の消費者にとっては迷惑なことです。結果、米国の消費者が消費を控えるようになれば、米国のGDPも抑制されます。

株式市場が困惑しているのは、@トランプ大統領が何を目指しているのかわからない。だがA相手国との交を後回しにして「ディール(取引)」で相手国を屈服させようとしていることは確かです。 ディールが通用するのはトランプの不動産業界だけではないか。相手国がトランプに恫喝されて屈服したとしても、この下品なディールにやられたと思えば、その後は米国を信用することにありません。陽気で、楽天的で、アメリカンドリームがあった米国はどこに行ったのでしょうか。


(2018.7.12) TOPIX 1709P (+7) 日経平均 22167円 (+255) 11.9億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -1.76%
(2)英FT100  -1.30%
(3)独DAX  -1.53%
(4)NYダウ  -0.88%
(5)ナスダック  -0.55%

中国からの輸入に10%の関税をかけるとして、米国はそのリストを発表しましたが。その内容は、食料費・水産品・衣料品・食料品・水産物・家具・テレビ・エアコンなどでした。

高度な技術を必要とする電子部品を使った製品の輸入制限はしていません。日米欧の対中国への輸出が減ることはなく、これまで通りになるようです。

この辺は米国もしたたかで、米国からの輸出は変わることがない。関税がかかることによって困るのは中国の食料品などの輸出業者と米国の一般消費者だけです。

どうも2000億ドル(22兆円)に関税を10%上げても、日米欧にとってはあまり影響がないのではないか。という観測がでているのか、今日の日経平均+1.17%上昇する。昨日の下げをほぼ取返し、75日線を上抜くような反発となったのは、

あとは中国の報復関税の内容がどうなるかで。前回500億ドル規模の関税引き上げの報復では、小麦・大豆・肉といったものが多かった。米中ともに自国の経済を損ねるような関税の増税はしないようなので、ワーワー騒いだ割りには、米中ともにインパクトがありません。


(2018.7.13) TOPIX 1730P (+23) 日経平均 22597円 (+409) 12.7億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +2.16%
(2)英FT100  +0.78%
(3)独DAX  +0.61%
(4)NYダウ  +0.91%
(5)ナスダック  +1.39%

海外は上昇。ナスダックは4日前にボトムを表示しており、見どころはこの小波動の上昇はどこまで伸びるのかに移っていました。

貿易戦争というリスクがあるのだから、先のピークの7806Pを上抜くには時間がかかのではないかと思っていましたが、昨日は新高値を更新する。

株価は4本の平均線の最上位にあるし、4本の平均線は全部上向きです。快調に上昇を続けている状態です。貿易戦争のリスクのカケラも株価は受け入れていません。

2000億ドルの関税アップのリストが公開されましたが、その品目は米中双方にとって重大な影響を与えるものはなかった。まあ考えてみれば、米国が必要とし、これがなければ困るという輸入品に高い関税をかけることはありません。

どうやら500億ドル、2000億ドル、次は3000億ドルという輸入品の総額に驚いて「貿易戦争が開始した」と世界を身構えさせましたが、量だけが膨らんで、質はたいしたことがないとわかりだしてきたのがこの2〜3日のことです。

今度の納涼花火大会は、これまでとは桁違いの規模で実施されるという宣伝であったのに、ただただ例年と同じ花火が打ち上げられるだけで、たしかに量としては2倍打ち上げられたのだが、インパクトはなかった。

貿易摩擦はないことに越したことはないが、トランプ流のはったりが貿易戦争をいう幻想をうみだしたのではなかろうか。


(2018.7.17) TOPIX 1745P (+14) 日経平均 22697円 (+100) 14.0億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.61%
(2)英FT100  -0.80%
(3)独DAX  +0.16%
(4)NYダウ  +0.18%
(5)ナスダック  -0.26%

海外はやや安い。米中貿易戦争はなお拡大するリスクがあり、そうなれば世界経済は打撃を受けるという意見がメディアでは有力です。

しかしトランプの発言をまともの受け取ってはならないことは誰しも知っています。500億ドルの制裁関税は7月6日に発行しましたが、まだ340億ドル分しか実行に移していない。

次の2000億ドルはリストアップしたもののいつ実行に移すか不明だし、その次の3000億ドルの関税姿をまだ表していない。

本当にそこまでやる気があるのかどうか。普通に考えればありえません。自分の欲しいものはどんな手段を使ってでも勝ち取るというのは幼児じみています。トランプは交渉をはせずに、まず難題を吹きかけて相手をビビらせる。それでも効果がなさそうなら、要求をさらに過大にする。> 次の2000億ドル3000億ドルの準備があること誇示して、それでもこのチキンレースに乗ってくるのかと脅迫する。トランプ流のディールです。

たまりませんな。下町の不動産屋的手法を国際政治に持ち込まれては困ります。


(2018.7.18) TOPIX 1751P (+6) 日経平均 22794円 (+96) 11.4億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.57%
(2)英FT100  +0.34%
(3)独DAX  +0.63%
(4)NYダウ  +0.22%
(5)ナスダック  +0.636%

海外は小高い。ナスダックは高値圏で2日続けて小さい陰線が連続しました。短線とはいえ今回のボトム7419Pからの上昇では初めての連続陰線でした。

このような短い線はほとんど主張するものは持っていませんが、形は初めての連続であったあるのでどうなるのかなと思っていました。

昨日は連続短陰線をまとめて包み上げ、まだまだ相場は崩れないということを表現しました。

米国株が小波動のピークを打つときは大陰線がでることが多いし、ボトムから立ち上がるときは大陽線からスタートすることが多い。 ボトムで大陽線が出たのは図の(A)(B)(C)(D)(E)の5か所です。そしてことごとくのボトムで大陽線がでています。(A)(B)は新安値の大陽線であり、(C)(E)はボトムの翌日2本目で大陽線が出ています。

(E)はボトムから6本伸び悩みましたが、大陽線を出して伸び悩んだ保合いを一気に上抜きました。これはボトムからしばらくしてからの大陽線なのでボトムを表現するのが遅れました。

ピークからの大陰線は(b)(c)(f)(g)です。(c)は新高値の大陰線なのでピークらしいことはわかります。(b)(g)はピークの翌日から大陰線を含んだ順下がりの連続陰線がでているので、これもわかります。(f)は新高値の陰線ですが、この陰線を大陰線としてよいのかは迷うところです。形は新高値の陰線であっても(a)(d)(e) (h)の陰線は長くはありません。(f)は(D)から上昇過程で出たどの陰線ちょりも長い陰線であったので、大陰線かどうかを迷ったわけです。

このようにナスダックについては、@新高値の大陰線、Aピークの翌日からの大陰線を含んだ順下がりの陰線 がでたかどうかを見ていれば、だいたいのピークを捉えることができます。


日経平均のピーク・ボトムはナスダックのように明瞭ではありません。例えばボトムですが、(A)は新安値の大陽線なのでボトムらしいことはわかります。

グラフには5つのボトムの「主な株価」の表示がされていますが、ボトムらしいと分かったのはこの(A)だけで、その他の4つのボトムはいつボトムを出したのかは明らかではありません。

ピークについていえば、解りやすいのは(b)の大陰線を含む順下がりの連続陰線と(f)の大陰線を含む順下がりに連続陰線の2つだけです。

新高値の陰線になっているのは、(c)(d)(e)(g)(h)の5か所ですが、(c)(d)(e)は陰線が短すぎます。

(g)と(h)は先のボトムからの上昇過程で最も長い陰線であるが、(b)や(f)の大陰線ほど長くはないので、これを大陰線と見なすかどうかは迷います。

(g)(h)の翌日に順下がりの陰線(短線ではいけない)が出るならば、ピークらしいと判断できます。(g)は大陰線も順下がりの陰線もでなかったので、大陰線が出て25日線を割り込んだときにピークを打ったのかとわかりますが判断は遅れます。

(h)は明日大陰線が出るか(b)と同じくらいの長さの陰線が出て、順下がりの連続陰線になるのかが見どころです。


(2018.7.19) TOPIX 1749P (-1) 日経平均 22764円 (-29) 12.0億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.39%
(2)英FT100  +0.65%
(3)独DAX  +0.82%
(4)NYダウ  +0.32%
(5)ナスダック  -0.01%

海外は小高い。ナスダックは前日「つつみ上げ陽線」となり、まだピーク打ちとはならないことを表現しましたが、昨日はそこからの連続上昇はなかった。

上昇が開始したのであれば、昨日も連続陽線になってしかるべきですが、案外なブレーキです。どうも上昇力が減退しているらしい。

陽線包み上げは、株価が底値圏にあるときはこの包み上げの1本で底打ちとしてもよいほどですが、高値圏ででたときは、再上昇のスタートとなることも多いが、ダマシになることもあります。「化け線」と呼ばれています。

バケ線については最近では2015年10月15日に書いているので再掲します。
    (2015.10.15)
    今日の日経平均の足は、前日の陰線を今日の陽線がつつみ上げた形になりました(1番目の図)。「陽線つつみ上げ」は基本的には強い足型ですが、今日の「つつみ上げ」は単純に強いとは判断できません。

    株価が5日〜10日くらいに亘って下落した後に現れる「つつみ上げ」は、下落から上昇への転換期を表現します。これは上昇開始の足型としては第1級のものです。

    ところが高値圏ででた「つつみ上げ」は必ずしも再上昇を表現するものではなく、ダマシ(私は「化け線」といっている)になることが多くあります。

    なぜ高値圏で「つつみ上げ」の足型がでるのかですが、それは直前の株価上昇に乗れなかった向きが、少し下げた(2〜3日の下げ)ところで焦って買うからです。 これがダマシになることが多いのは、「焦り買い」だからです。

日経平均は昨日新高値の陰線となりましたが、その値幅は大きくなかった。それで今日大陰線が出るか新高値の陰線と同じくらいの長さの陰線が出て、順下がりの連続陰線になるのかを注目、といいました。

一応は順下がりの連続陰線になりました。2本の陰線の幅が長くないこと、出来高が12億株という薄商いのなかで出来た 新高値の陰線→順下がりの連続陰線 であるので、たまたまこういう形になったのかとも思いますが、調整がある確率のほうが少し高くなったのではなかろうか。


(2018.7.20) TOPIX 1744P (-4) 日経平均 22697円 (-66) 12.6億株


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.53%
(2)英FT100  +0.10%
(3)独DAX  -0.62%
(4)NYダウ  -0.53%
(5)ナスダック  -0.37%

ナスダックは少し下げて、包み上げの大陽線を上抜くほどの上昇力はなく、頭支(つか)えを表現する。

上海総合は元安を嫌って下げ続けていましたが、7月6日の安値2691Pの翌日から3陽連となり、底値が出た感じ( @新安値の、A陽線(下ヒゲもそこそこ長い)、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下、とポイントは5ぶ5分になっていました。

ここへきて再び元安を気にする向きがあって4日連続して小幅な陰線を続けていましたが、今日は比較的長い陽線で切り返し25日まで戻ったので、当面の下落は治まったようです。


日経平均は昨日の小型の順下がりの陰線に続いて、今日も順下がりの陰線になりました。

今日は中国元の動きに呼応して、-220円下げて、+150円戻りましたが、日中の動きは大きなものではありません。

今日は上下にヒゲがついて、上げるか下げるかを思案中のようですが、出来高が12億株では、上げるにせよ下げるにせよ、その変動は大きくありません。


(2018.7.23) TOPIX 1738P (-6) 日経平均 22396円 (-300 ) 13.9億株 (2兆1640億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +2.05%
(2)英FT100  -0.07%
(3)独DAX  -0.98%
(4)NYダウ  -0.03%
(5)ナスダック  -0.07%

トランプ大統領は中国の元安、EUのユーロ安を批判する。大統領にとってはドル高は我慢ならないらしい。ドル高は貿易に不利だだからいけないと思っているようだが、ドル高は米国にとって貿易の不利と同じだけ有利な面があることを忘れている。あるいは知らぬ顔を決め込んでいる。ドル高は海外への投資、海外企業のM&A、海外渡航などを有利にします。

トランプは、2017年に@大幅減税を断行し、A財政投資を拡大し、今年に入ってからはBイラン産の石油輸入停止を各国に要請し、C中国・EUとで貿易戦争を開始したことは、ことごとくがドル高の要因になっています。

そもそもドル高の一番の要因は米国経済が順調に伸びていることです。中国・EU・日本などにとっては羨ましい限りですが、米国の法人税の大幅減税によるところが一番大きい。

米国経済はすでにリーマン以前の水準を回復しています。このまま拡大政策を続けるとインプレの心配をせねばなりません。FRBはインプレ率のアップを警戒して、金融緩和の出口を出て、今年はあと2回の政策金利の引き上げをする予定ですが、大統領はこれも不満であるらしい。

自分で火をつけて→煽って→燃え過ぎだ、と誰かを非難するのはお門違いです。目先の狭い範囲のディールは得意かもしれないが、広い視野をもって、今やっているトランプ流の米国第一の経済政策がどれほど他国を混乱させ、苦しめることになるのか。その影響は必ず米国に戻ってきます。米国だけが良い目でができるはずはありません。

トランプ大統領は米国第一と称して、自国の都合によいことばかりを求める道を選択しました。 そのうち世界各国は米国の自分勝手さに呆れ、米国の信頼は失せるに違いありません。

日経平均は、@新高値の陰線→A順下がりの連続陰線→B3陰蓮となって、→C今日は1.5円の円高になったためにC4陰蓮となりました。明日は「主な株価」が小波動のピークを表示します。


(2018.7.24) TOPIX 1746P (+8) 日経平均 22510円 (+113) 12.4億株 (2兆1 394億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +1.07%
(2)英FT100  -0.30%
(3)独DAX  -0.10%
(4)NYダウ  -0.06%
(5)ナスダック +0.18%

《Qエンジン24》と《カナル24》は私が30数年かけて改良に改良を重ねてきたソフトです。作家であれば代表作といってもよい。

長年この2つのソフトについては気が付くたびに修正し、機能を追加してきたのですが、修正を加えれば加えるほど複雑になる。

複雑といえばさも有難みがあるように感じますが、実際には整理ができていない散らかし放題のソフトになっていきます。


高山の頂きに登るにはいくつかの筋道があります。楽な道、嶮しい道、景色の良い道、風が強い道、日に温められるのどかな道。私としてはへ緩やかな坂をのんびりと歩きたいのですが、相手は高山です。そういう道はない。早く高みに到達するには、嶮しい道、あるいはまだ発見されていないルートを辿らねばなりません。楽なルートを見出すことは難しい。試行錯誤の連続です、。

《Qエンジン24》をバージョンアップして、これがQエンジンのとるべきルートであると示しておきたいと思ったのは202017年11月半ばのことです。だがなかなかこの作業ははかどりませんでした、。当初は2か月でできるだると予想していたが、時間はぢどんどん過ぎていきます。1月になり2月になってすべきことはまだまだ残っている。

途中で体調を崩すことが3度あり、フラフラしている時期もありました。このままでは未完成で終ると危機感をもって、5月から気合を入れなおしましたが道は遠かった。ようやくこれでよかろうと納得できたのが今日のことです。苦しかった。@ソフトを修正し、Aそれに合わせたヘルプを書き、B条件表の検証をして条件表を作り変える。@はどうということもないが、Aのヘルプを書くことには時間をさかれました。その5倍 も時間をかけたのが、条件表の設定です。これが条件表の標準であるというものを残したかった。

7月に入ってからは布団で眠ることは無く、疲れたり眠気がおそえばソファーで寝る。目覚めるとパソコンに向かうという生活でしたが、それもようやく終わりました。やり遂げた感もあるけれど、これで《Qエンジン24》にてを加えることはなくなったという安堵感のほうが強い。

8月半ばからは通常の生活にもどれます。暇になって何をするかというと、条件表の充実です。今回のバージョンアアップの作業の過程で、条件表の設定のしかたについての考えがまとまり、よりよい条件表ができることに気づきました。これからは《Qエンジン24》が豊かな実りをもたらせてくれる季節になるものと思っています。


(2018.7.25) TOPIX 1753P (+8) 日経平均 22614円 (+103) 11.3億株 (1兆9846億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 +1.07%
(2)英FT100  -0.30%
(3)独DAX  -0.10%
(4)NYダウ  -0.06%
(5)ナスダック +0.18%

海外はおおむね上昇する。中国は内需拡大に反転し、減税とインフラ整備のための投資をすると決定。米国が昨年やった道です。

せっかく地方の隠れた不良資産を整理し、経済を筋肉質なものに変えようとしていたのに、またブヨブヨの経済に逆戻りするらしい。

上海総合は+1.61%の上昇をしましたが、元安が加速することはないのか。今回の政策転換で中国の信用度が低下することはないのか。

日経平均は海外高になったにもかかわらず、さして上昇せず。出来高が11.3億株、売買代金が2兆円を割り込んでいては、この上昇はたいしたことはありません。

いつまでたってもボリュームが大きくならないのは、目先筋ばかりが市場に参加しており、長期投資の資金はまるでないということでしょう。つまり株価上昇のトレンドが生まれません。トレンドのない相場で投資家は利益をだすことは極めて難しい。


■■ お知らせ ■■

《Qエンジン24》Ver.6は7月28日から発送いたします。これに先駆けて、 《Qエンジン24》Ver6のご案内

とVer.6の解説である 株式講座 No.24 条件表の正しい設定のしかたが決まった をアップしたのでご覧ください。


(2018.7.26) TOPIX 1765P (+12) 日経平均 22586円 (-27) 12.5億株 (2兆9957億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.07%
(2)英FT100  -0.66%
(3)独DAX  -0.87%
(4)NYダウ  +0.68%
(5)ナスダック +1.17%

欧州やアジアは安くなったが、米国は特別で大幅大きく上昇する。NYダウは大陽線を出して先の小波動のピークを上抜く(ただし今年1月末の2660ドルまでにはまだまだ足りない)。

ナスダックは一昨日に「新高値の陰線」になったし、9日順位相関が25日順位相関を下回ったので、しばらくは調整するだろうと思っていましたが、昨日は大陽線を出して新高値」を更新する。

IMFの見立てでは今年が経済成長のピークで、2019年以降は伸びが鈍化するといいます。米国では2019年半ばには大幅減税の効果がなくなるそうなので、たぶんその通りになると思いますが、経済の拡大に慣れ切った米国市場は楽観人気が支配しています。

昨日のNYダウ・ナスダックの大陽線は、後場の終わりころ、米国とEUの首脳会談で、互いに関税を引き上げて戦うよりも、互いに関税を下げて関税0(フリー)の貿易ができるようにしようという合意ができたとのニュースがでたからです。トランプとしては初めはEUに高関税を課すると吹っかけて、昨日はEUの関税を引き上げることに成功したわけです。それみろ、これがディールだということでしょう。しかし関税が0になるとは到底思われません。

各国は各国の事情があります。日本で米国産のコメに高率の関税をかけているのはそれなりの理由があります。ただはなはだしい高率関税は引き下げるべきだし、他国のある程度の関税は認めるべきです。いま日本が進めているTPP方式が一番各国が納得できるのはないか。米国とEUの関税フリーは現実味にかけます。引け前のニュースであったので、米国市場はとりあえず買ったものの、後で考えてどのような結論を導いたのか?それは今夜の米国市場で 明らかになります。

日銀はETFを買入れるとき、日経平均連動型のものを主力にして買ってきたが、今後はTOPIX連動型の比率を高めることを検討しているらしい。

今日は日経平均は-0.12%低下したが、TOPIは+0.70%上昇する。日経平均売りのTOPIX買いが多かった。

ひと月前の日経新聞で、ETF買いによって日銀の株式資産は25腸炎になったが、上場企業のいうちで5社は日銀が筆株主でうあるという。

その5社は@東京ド^ム、Aサッポロ、Bユニチカ、C板硝子、Dイオン だそうです。イオンを除けばサッポロ・板ガラス・ユニチカなど業界の2番手、3番手、4番手銘柄で、まあその業界の負け組です。よりによってこういう銘柄をよくぞ保有したものだと逆に感心する。

日経新聞は続けて、3735社中1446社は10位以内の大株主になっているという。企業の40%は日銀が大株主です。多くは浮動株の少ない銘柄が多いそうだが、筆頭株主5社をみても浮動株が少ないとは思えません。25兆円の株式を保有しているとはいっても、その中身が負け組が多いとなれば、はたして25兆円の株式市資産の価値が維持できるのかの疑問もでてきます。

日銀も今までのやりかたでは魅力のない銘柄ばかりが増えると思ったのか。今日になってTOP連動型に主軸を移す方針に変えようとしているのでしょう。TOPIXhの価格は全体の時価総額で決まります。時価総額の大きい銘柄は、もともと株価が高いから日銀が年に6兆円買ったところで、それら銘柄の大株主になることはない。また時価総額が小さい企業はETFに組み込まれていないだろうから保有株数が増えることはない。そういう判断なのでしょうか。とにかく日銀が5社の筆頭株盗市になっているという日経新聞の記事は日銀に対応を迫ったようです。


(2018.7.27) TOPIX 1775P (+9) 日経平均 22712円 (+125) 13.8億株 (2兆16797億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.74%
(2)英FT100  +0.06%
(3)独DAX  +0.83%
(4)NYダウ  +044%
(5)ナスダック -1.01%


海外は概ね上昇したが、ナスダックだけは下げる。フェイスブックは-18.961%の急落。アマゾンも-2.98%の下落。

ナスダックは史上最高値を更新してはいるが、ここへきて陰線が連続したり、高値圏で大陰線がでたりして、もたつきが目につきます。

中国は2018年1〜6月のインフラ投資は前年比+7%だという。+7%とは低い数字ではないが、2016年は+19%の伸びであったと聞かされると、これが中国経済の減速の原因であrり、ここへきて、中国政府が内需拡大のためのインフラ投資を拡大すると決めたのは、中国経済の減速を防ごうと手を打ったのかと納得するが、インフラ投資に頼るようではなあ。

日本は世界景気、なんずく米国と中国の経済の影響下にあります。日本が得意なものは、自動車を除けば部品です。

米国は2019年半ばまでは景気はよいそうだが、中国は経済成長が鈍化しており、中国元は下げている。

日経平均は2018年1月に24129円の高値まで戻ったが、それ以降の戻り高値は5月の23050円、6月の23011円、7月の22949円と高値から1000円下の位置にあります。

安値は3月の20347円です。今年3月から日経平均は20000円〜24000円の波動の中に含まれた保合いゾーンにあります。保合いとはトレンドがない状態なので、今のままではなかなか相場で大きなで利益を出せる可能性は小さい。ボトムらしさが5ポイント以上になり、@新安値の陽線か、A新安値の翌日からの順上がりの陽線をみてからの買いを狙うのがよいと思います。


(2018.7.30) TOPIX 1768P (-7) 日経平均 22544円 (-167) 14.5億株 (2兆2899億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.30%
(2)英FT100  +0.50%
(3)独DAX  +0.40%
(4)NYダウ  -0.30%
(5)ナスダック -1.46%

ナスダックはIT企業が連日で下げ、-1.46%の下落。

まだ小波動のピークは表示していないが、この上昇で最も長い陰線となる。この大陰線は(a)の大陰線と同じく、下げ初めを表現するものでしょう。(a)の翌々日にはもっと長い陰線がでて小波動のボトムになりました。

大陰線がでるのは、@下げ初め、かA最後の投げ、のどちらかです。 今回の(b)は下げ初めであることはまず間違いく、あとは数日のうちに投げの大陰線がでて、当面の安値をだすというのが、普通です。

日経平均はトレンドを持っていないので、わずかの材料で、わずかの上下動をするしかありません。(c)でピークを表示してから、連続陽線も大陽線も出ておらず、依然として反発の兆しはありません。


(2018.7.31) TOPIX 1753P (-14) 日経平均 22553円 (+8) 19.7億株 (3兆2636億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -0.16%
(2)英FT100  -0.01%
(3)独DAX  -0.48%
(4)NYダウ  -0.57%
(5)ナスダック  -1.39%

ナスダックはさらに下げる。ナスダックのここ3日の下げは、26日)-1.01%→(27日)-1.46%→(30日)-1.39%です。3日間で5%弱の下落。

ナスダックは25日を割り込みました。この2日間の大陰線の連続は株価の居所が変わろうとしている兆しだと思います。しかし株価上昇に慣れている投資家は、これが押し目であるとして買いを入れるだろうから1〜2本の陽線が入ることでしょう。だが反発力が弱いならば、次の第2弾目の下げが始まり、75日線を割り込むまで下げることを思っていなければならない。

ムニューシン財務長官は、米国は数年間は3%の経済成長を続けるだろうと言ったとか。米国の経済はリーマン以降10年間伸びてきていますが、さらに5年間も伸び続けることは考えられません。 良いことばかりを期待して、それが実現化するのは当然であるという気分が市場を支配すると株価が割高に買われます。これが株価の天井を作っていくことは誰もが知識として知っています。だが今起きている株価の上昇はそうではない、新しい時代が始まっているのだと思ったときが株価のピークです。


日銀の政策決定会合が終わりました。最近の会合は、どうせ緩和維持だろうと見透かされて、注目度は低かったけれど、今回は少し違った。

1つは日銀はゼロ金利政策をやめるのではないかという予想。2つ目は日銀のETF買い入れ方針がTOPIX連動型に軸足を移すのではないか。の2つでした。

日銀の出した結論は、@金利(長期金利)は過大な日銀の介入は控え、状況に応じてある程度の金利の変動を認める。AETFの買入れは年に6兆円の大枠は崩さないが、状況に応じて買入れ額を多くも少なくもする。またTOPIX連動型の買い入れを重視する。というもので、だいたい市場の予想どおりでした。

ETFに関していえば、市場はすでに日経先物売りのTOPIX買いのポジションをを積み上げていたので、今日の会合の結果、ひとまず手仕舞いをしておこうと、日経先物の買い戻しとTOPIXの売りがどっとでました。売買代金は3兆2000億円と膨らんだが、日銀の政策変更がもたらせたもので、市場の向く方向が変わったわけではありません。



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