日経平均をどう見たか・判断したか (2018年06月)

 日経平均をどう見たか・判断したか (2018年06月)


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(2018.6.1) TOPIX 1749P (+1) 日経平均 22171(-30) 16.0億株 (2兆6512億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 +1.78%
(2)英FT100 -0.15%
(3)独DAX -1.40%
(4)NYダウ -1.02%
(5)ナスダック -0.27%

米国は5月31日から、EU・カナダ・メキシコに対して鉄鋼・アルミの関税引き上げを発動。

鉄鋼・アルミの輸入を減らすことが果たして米国の防衛上大事なことなのか、輸入を減らすことによって米国の鉄鋼・アルミ業界が成長できるのか、は疑問です。

下手をすれば鉄鋼・アルミ業界を保護するだけで、鉄鋼・アルミを使う一般のメーカーにとってはコスト高になり、輸出競争力を失わせることになりかねません。

ナスダックは「新高値の陰線」となり、9日順位相関・25日順位相関は+80以上になってピークらしさの可能性が高まりました。NYダウは前日の反発を打ち消して再び9日・25・75日線の下になり、一段の調整をするようです。

グラフを見るのは、株価が動いてきた様子
  1. 大幅な騰落なのか、
  2. 急激な変化なのか、
  3. 市場は強気なのか、弱気なのか、
  4. 市場は迷っているのか、
  5. ピークやボトムに近いのか
などを知るためです。 動いてきた様子から、その先を予想することは難しいことですが、目先の10日間くらいのことはある程度わかります。

条件表No.20(平均線と順位相関)には、その手掛かりがあります。9日と25日の順位相関のクロスのしかただけを見ても、右のグラフでは7か所あります。
  1. は9日が25日を上回ったが、すでに+80に近い水準にあった。
  2. は下降している25日を9日が上回った。このときの25日の水準は-80以下であった。
  3. は9日が横這い中の25日を下回った。
  4. は9日が急上昇している25日を上回った。
  5. は9日が急下降している25日をさらに下回った。
  6. は9日が25日が-50以下で横這いしているときに上回った。
  7. は25日が+80以上のときに上回った。
9日順位相関が25日順位相関を上回った局面は、(a)(b)(d)(f)(g) ですが、25日順位相関の水準(高いか低いか)と(上向きか下向きか)によって分けられます。買い場としては(b)が最もよく、ついで(f)です。


(2018.6.4) TOPIX 1774P (+25 日経平均 22475(+304) 14.8億株 (2兆2535億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -0.66%
(2)英FT100 +0.31%
(3)独DAX +0.95%
(4)NYダウ +0.90%
(5)ナスダック  +1.51%

トランプがツイッターで何も発信しなかった日は株式市場は解りやすい。米国の経済統計はよいものが出たので上昇する。

ただNYダウとナスダック」のグラフは異なっています。ナスダックは、@新高値をとり、A株価が4平均線の上位にあり、B 9日・25日順位相関はともに+80を超えて過熱気味であることを表しています。

一方NYダウは新高値で出ることもなく。4平均線を上抜いておらず、9日順位相関は-86になっています。ナスダックとNYダウ現在の動きは大きく違っています。

どちらを米国の株価とすればよいのかは単純にはいえませんが、私はナスダックのほうが米国株式市場の動きを表していると思っているので、毎日ナスダックのグラフを掲げています。

日経平均とナスダック・NYダウのグラフを比べると、株価と4線の位置関係はNYダウに近いが、順位相関は下降している25日を9日が上回りそうでナスダックに近い。

グローバル化した現在では日本独自の動きをすることは滅多にありません。あるのは東日本大震災のような天災か、内閣不信といった政局です。

日経平均のグラフはNYダウとナスダックの中間にありますがいずれナスダックに歩調をあわせると思います。


(2018.6.5) TOPIX 1774P (+0) 日経平均 22539円 (+63) 15.4億株 (2兆3825億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 +0.52%
(2)英FT100 +0.51%
(3)独DAX +0.37%
(4)NYダウ +0.72%
(5)ナスダック +0.69%

海外は特段の材料はなく現在の株価トレンドに従って上昇する。

ナスダックは連日の新高値。しかも連続陽線。9日と25日の順位相関がともに+80以上になっているのは過熱していることを表現していますが、長い陰線がでるまでは上昇が続くようです。

日経平均は5月30日以来、ナスダックの動きに引っ張られて上昇しています。今日は25日線の水準で小さな陰線となる。 ここが株価の上に上昇を押さえつける平均線がないナスダックとの違いですが、ナスダックが上がる限りは日経平均も上がるので、この25日線の上値圧力は気にすることはない。

順位相関のクロス(9日線と25日線)は今回も正しくトレンドの転換を表現しました。
  1. 下降している25日を9日が上回って底値を脱出した。
  2. 横這い中の25日を9日が上回り上昇トレンドがきまった。
  3. 日経平均ではわずかに上昇している25日(水準は-54と低い)を9日が上回って、上昇トレンドがきまった。
  4. 今回は下降している25日を9日が上回り上昇トレンドに入った。



(2018.6.7) TOPIX 1789P (+11) 日経平均 22823円 (+197) 14.3億株 (2兆5951億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 +0.93%
(2)英FT100 +0.33
(3)独DAX +0.34%
(4)NYダウ +1.40%
(5)ナスダック +0.67%




(2018.6.13) TOPIX 1800P (+7) 日経平均 22966円 (+88) 11.9億株 (2兆2490億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 +0.89%
(2)英FT100 -0.43%
(3)独DAX -0.00%
(4)NYダウ -0.01%
(5)ナスダック  +0.57%

6月12日のシンガポールおける米朝会談は株価の材料にはならなかった。

6月に入って、体調が思わしくなく、HPの記事を書く意欲がわかず、コメントを飛ばす日が何日かありました。

例の風邪を引いたときの症状です。とにかくゲロゲロと吐く。吐くという運動は体力を消耗させるようで、そのうち足がふらつくようになり、パソコンの前に座ることが辛くなって、ソファーの上でゴロゴロしていました。

今日は珍しいことに6人の方から、電話を頂戴し、「データの更新が6月7日でストップしているが、どうかされましたか?」ということでした。私の毎日の記事なぞは大したものではありませんが、データ更新を3日間もしていなければユーザーに迷惑をおかけする。(しかしいずれはデータ更新ができなくなるので、ユーザーも自分の力でデータを揃えるようにしてください。)

ともかく欠けている6月8日・11日・12日と今日の13日までのデータをアップしました。ゲロゲロは夕方6時ころまで続いていましたが、7時ころには吐き気が収まってきたので、風邪は治るようです。明日からはいつものようにHPの記事とデータをアップできると思います。


(2018.6.14) TOPIX 1783P (-16) 日経平均 22738円 (-227) 14.9億株 (2兆4018億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -0.97%
(2)英FT100 -0.00%
(3)独DAX +0.38%
(4)NYダウ -0.47%
(5)ナスダック -0.11%

FRBは政策金利を上げる。FOMCは年内にあと2回の金利引き上げをすべきだという意見が強く、今年は4回の引き上げになるらしい。

1回で0.25%ずつ引き上げているから、2018年は合計1%の利上げをすることになります。9月と12月に上げるのでしょう。

その割には長期金利は2.966% (+0.004)とさして上がらず、金融株は-0.35%の下落。金利高が逆風になる不動産はさすがに-2.32%の下落となる。

ナスダックは新高値の陰線となったが、陰線幅は小さい。米国株は年4回の利上げにショックは受けていない。

米国よりも日本の方が利上げペースの加速に驚いて、日経平均はやや長い陰線で下放れる。9日順位相関は+80を割る。

三菱UFJも野村も株価が4平均線の下に潜ってしまって、当分は反発できそうにない。


(2018.6.15) TOPIX 1789P (+5) 日経平均 22851円 (+113) 16.8億株 (3兆0791億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -0.18%
(2)英FT100 +0.81%
(3)独DAX +1.63%
(4)NYダウ -0.10%
(5)ナスダック +0.85%

トランプ大統領は中国の知的財産侵害の制裁として、25%の追加関税をかけると発言。今夜にも中国製品のリストを承認するらしい。

4月に大統領がいったことが具体化したわけですが、追加関税の総額は500億ドル(5兆5000億円)。4月に発表したときと同じ規模です。

当然に中国は米国から輸入している農産物や畜産品に同じ規模の追加関税をかけるので、いよいよ米中の貿易戦争が始まります。

ナスダックは陽線で新高値を更新しましたが、日経平均はもたつく。

約0.8円の円安になったが、トランプ大統領が強く打ち出している自動車の関税がどうなるのかの見通しが立たないので、積極的に買われることはありませんでした。

右図は左から順に25日騰落レシオ、25日投資マインド指数、条件表No.1の「日経平均用」ですが、どこにも買おうという意欲がでていません。

25日騰落レシオはレシオの中間点である100で横這っているし、25日投資マインド指数も指数の中間点の50水準の動きです。


(2018.6.18) TOPIX 1771P (-17) 日経平均 22680円 (-177) 13.5億株 (2兆2568億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -0.73%
(2)英FT100 -1.70%
(3)独DAX -0.74%
(4)NYダウ -0.34%
(5)ナスダック -0.19%

米中の貿易戦争が始まることを懸念して世界の株価は安い。ロンドンFTは-1.70%、DAXは-0.74%安。世界の市場とは異なる動きをしている上海総合も-0.73%安。

関税の引き上げ合戦になれば、世界の貿易量は減り、経済の拡大は望めません。 だが米国では貿易摩擦は当面は米国に不利益にならないと見ているのか、株価はたいして下げず。エネルギー・素材株が安い程度。

ナスダックは陽線で前日の新高値の陽線に食い込む。NYダウは5陰蓮となったものの長い下ヒゲとなって25日線で下げ止まった。

日本は世界経済のピーク打ちの可能性を心配して、@海運、A機械、B鉱業、C鉄鋼などが下げる。

日経平均は25日線まで下げたが何とか踏ん張る。だが明日のザラバ高値が22738円以下であれば、小波動のピークが出ます。

TOPIXは25日線を下回る。明日のザラバ高値が1785円以下であれば、小波動のピークが出ます。

日経平均・TOPIXともに小波動のピークが出る可能性が高いので、しばらくは軟調な相場になりそうです。


(2018.6.19) TOPIX 1743P (-27) 日経平均 22278円 (-401) 14.9億株 (2兆6675億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -
(2)英FT100 -0.03%
(3)独DAX -1.36%
(4)NYダウ -0.41%
(5)ナスダック +0.01%

昨日の海外は弱含みとはいえ、大した下げにはならず。 ところが18日にトランプ大統領は中国製品に対して総額2000億ドルの関税を追加することを検討すると発言。

500億ドルの追加関税を7月6日から引き上げるといったのは15日のことではなかったか。3日目には2000億ドルを追加する可能性を口にするのだから世界はビックリ。

米国が中国から輸入している額は5100億ドルなので、この半分に追加関税がかかることになります。これを受けて上海総合は急落(-3.78%)する。

日本も驚いて日経平均は-1.77%の下落となる。

まだ75日線が控えており、これが下落を支えると思いますが、まだこの小波動は下落を始めて6日目であるし、9日順位相関は-38.3なので、すぐには下げ止まらない。

さあ米国の高圧的な出方に対して中国はどのような対応をするのか。これに対して報復関税を持ち出すなら、ちょっと今年の相場は希望が持てません。
今夜の海外はどうなるのでしょうか。この先のことを思うと気が重い。


(2018.6.20) TOPIX 1752P (+8) 日経平均 22555円 (+276) 15.9億株 (2兆7347億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -3.78%
(2)英FT100 -0.36%
(3)独DAX -1.22%
(4)NYダウ -1.15%
(5)ナスダック -0.28%

昨日の海外は下げる。NYダウは-1.15%だったがナスダックは-0.28%と軽い下げですむ。

ただナスダックは@安値から38日間上昇しており、A9日順位相関が+80にへばりつき、ここへきてB25日順位相関は96.1と位高い水準になっているので、上昇力はそろそろ失ってくるのではなかろうか。

日経平均は、0.4円程度の円安になり、昨日売られた反動もあって+60円高で寄り付く。その後-111円安となったが、円安の進行につれて+302円高まで上げて、+275円高で引ける。 今日の反発は買い戻しによるものと思われます。貿易摩擦沈静の目途が付かない限りは、ここからさらに上昇するとは思われません。


(2018.6.21) TOPIX 1750P (-2) 日経平均 22693円 (+137) 14.0億株 (2兆5002億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 +0.27%
(2)英FT100 +0.31%
(3)独DAX +0.14%
(4)NYダウ -0.17%
(5)ナスダック +0.72%

海外株は大むね上昇する。本当は非常に重要なことなんだが、米中貿易摩擦の動向からは目をそらせ、昨日の下げの修正をしたようです。

NYダウはマイナスで終値ベースではこの小波動の安値を更新し、9日順位相関も-80以下になったのでなにがしかの反発はありそう。

一方ナスダックは跳び放れて新高値の陽線。9日・25日順位相関は共に+80以上にあること16日間です。明らかに加熱しています。

NYダウとナスダックほどではないが、日経平均とTOPIXの動きがマチマチとなっています。日経平均は2陽連となって6月19日の大きな陰線を上回ったので、下げ止まりを表現しました。

しかしTOPIXは今日はマイナスであり、株価が200日線を下回ること3日目です。 日経平均とTOPIXが同一歩調をとっていないことは、トレンドがないと判断できますが、どちらが今の日本の相場を表現しているかというとTOPIXではなかろうか。

自動車関税については何も決まっていないと、米国商務長官が発言しましたが、これはプラス材料。また鉄鋼の関税引き上げは日本など数か国を除外するというのもプラス。 これはよいとして、やはり米中の貿易摩擦は、なかなかリスクオンにはなりません。


(2018.6.22) TOPIX 1744P (-5) 日経平均 22516円 (-176) 15.9億株 (2兆6688億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -1.37%
(2)英FT100 -0.93%
(3)独DAX -1.44%
(4)NYダウ -0.80%
(5)ナスダック -0.88%

海外株は下げる。米国株もさすがに下落したが欧州ほどは下げなかった。

NYダウは75日線で止まるのかと思っていましたが、75日線を割り込む。下げた業種は@エネルギー、A資本財、B素材 で世界経済がこのまま拡大していくのかどうか疑念がでてきたようです。

ナスダックは新高値の陰線となる。この小波動で40日間上昇しているし、9日・25日順位相関が16日間連続で+80以上になっていたことを思えば10日間くらいの調整があってもよい。

日経平均は海外株安と0.5円ほどの円高となったので-236円安で寄り付き、-278円安まであったが、そこから100円戻して-176円安で終る。

今回の下げは今のところ-700円ほどであり、大きな下げではありません。先のピーク23050円→ボトム21931円の-1100円幅の中にはらまれており、「三角保合い」の形です。

三角保合いから保合いを放れて上に行くのか、下に行くのか決めかねている状態ですが、まだ5日くらいはこの状況が続くのではないか。


(2018.6.25) TOPIX 1728P (-16) 日経平均 22338円 (-178) 11.9億株 (1兆9932億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 +0.49%
(2)英FT100 +1.67%
(3)独DAX +0.54%
(4)NYダウ -0.49%
(5)ナスダック -0.26%

海外株は反発する。日経平均はこれを受けて小高く寄りついたが、0.6円」ほどの円高になって株価は下落する。

米国はEUの輸入車に20%の関税をかけることを示唆。また対中のハイテク製品の輸出を制限することを検討すると発表。

貿易摩擦は収まるどころか日を追って拡大していますが、これに対してEUや中国がまともに対抗措置をとるならば、株価が上げるはずはありません。


(2018.6.26) TOPIX 1731P (+2) 日経平均 22342円 (+3) 13.5億株 (2兆9932億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -1.05%
(2)英FT100 -1.24%
(3)独DAX -2.45%
(4)NYダウ -1.33%
(5)ナスダック -2.09%

貿易戦争の拡大を恐れて海外株は下落する。ナスダックは25日線を大きく下回り、NYダウは200日線を若干だが下回る。

米国で下げた業種は、@金融、A資本財、C素材、D一般消費材、Eエネルギー、Fテクノロジー。どれも-1%以上の下げ。

トランプ大統領のディール(取引)には困ったものです。損得勘定だけが頭にあって、国際間の取り決めは無視する。そのうち世界は米国を相手にしなくなるぞ。

日経新聞によれば、鉄鋼の関税引き上げによって、米国の鋼材価格は1月から40%上昇し、カナダの木材輸入関税がこれも40%の上昇をしているとか。ディールの結果がこれです。

日経平均は海外安を受けて-177円安で寄り付いたが徐々に戻して+3円高で引ける。

200日線に接近したためか逆張りの買いが入ったようですが、逆張りの買いは利食いも早い。大きな上昇に繋がるものではないでしょう。

株主総会がピークを超え、業績面からのフォローは無くなるので、あとは中国の対米報復措置がどうなるかです。ことによれば株式市場に大激震をもたらせるかも知れない。リスク満々の市場です。


(2018.6.27) TOPIX 1731P (+0) 日経平均 22271円 (-70) 13.6億株 (2兆2300億

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -0.64%
(2)英FT100 +0.37%
(3)独DAX -0.29%
(4)NYダウ +0.12%
(5)ナスダック +.039%

米国は小反発したが上昇の勢いはない。中国は預金準備率を引き下げて金融緩和に踏み込んでいるのだが、上海総合は1日ごとに新安値を更新する有様。この度の貿易戦争は特に中国にとって余程不利な状況にあると見ているようです。

米国はイラン制裁のために各国に、イランからの原油輸入を停止するように要請。日本にも停止するようにいってきた。

OPECが7月から増産すると決定していたので、原油価格は低下するのかと思いきや、輸入停止の要請で、WTI原油価格は+2.45ドルの暴騰をし、70ドルに乗せる。

トランプ大統領は困ったものだ。各国が協調してイラン原油の輸入停止を決めるのならともかく、米国1国の一存で世界中のイランからの輸入停止を要求してくる。

世界にリスクを振りまくトランプが大統領である限り、株式市場が活況になることはないと思われる。

日経平均の小波動は三角保合いであり、そう悪い形ではないけれど、三角保合いからどちらに向かうかといえば、下落の方向でしょう。


(2018.6.28) TOPIX 1727P (-4) 日経平均 22270円 (-1) 14.0億株 (2兆3501億円)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -1.29%
(2)英FT100 +1.11%
(3)独DAX +0.93%
(4)NYダウ -0.68%
(5)ナスダック -1.54%

米国と中国の2国の株価は下落する。ナスダックは25日線を大きく下回り、小波動のピークを表示する。これで3日連続して25日線を下回ったので、株価が25日線より上位にあって株価が力強く上昇するということは当分望めません。

WTI原油はザラバで2014年11月以来の高値(73.06ドル)をつけたもののそこから下げ、72.76ドルで引ける。

上ヒゲの長さは0.40ドルと数字ではそう長いとは思えないが、グラフを見ると異常に上ヒゲが長い「トウバ足」になっています。トウバとは死者を弔う卒塔婆のことであり、そろそろイランからの原油輸入停止を材料とした原油高は終わるのではないか。

上海総合はとめどもなく下げてきて、最近 2(018年1月24日)の高値(終値)3559Pから昨日の終値2807Pまで-21%の下落です。 2015年6月の5103Pからだと-45%の下落。

日本では2009年3月にリーマンショックによる大幅下落が終止符を打って以来、-45%の下落はありませんが、中国はそうではない。3年間下げ続けています。

中国経済が変質しようとしているのか、あるいは政府管理の経済政策の失敗が表出しているのか。どちらにせよまだまだ中国株が上昇に転ずるような時期ではないようです。

日経平均は三角保合いが続いており、保合いから下放れにはなっていませんが、中国が米国の関税引き上げに対する対抗措置を出したときに下放れになるのでしょう。


(2018.6.29) TOPIX 1730P (+3) 日経平均 22304円 (+32) 12.8億株 (2兆3501億)

昨日の海外株は、
(1)中国上海 -0.93%
(2)英FT100 -0.08%
(3)独DAX -1.39%
(4)NYダウ +0.41%
(5)ナスダック +.079%

欧州は下落、中国は続落。米国は小反発したがショートカバー(買い戻し)の買いによるものであろうから、ナスダックは9日線(25日も同水準)まで戻れば精々でしょう。

再び下落して75日線で止まるのか、75日線を下抜くのか、を確かめることになるのではないか。ナスダックは、9日順位相関と25日順相関がともに+80以上にあること15日でした。これほど株価が上昇したのだから、この下げはまだ続くはずです。

上海総合は、常ならば9日順位相関と25日順相関がともに-80以下になること10日目なので、9日線までの反発があってもよい。

これほどトランプ・リスクが世界に蔓延していては、投資家はどんどん株式から離れていきます。

日経新聞によれば、2018年の1月〜6月の売買代金は前年の同時期に比較して20 %縮小しているとか。

2017年の1〜6月は日経平均は安値18200円・高値20300円で、約2000円幅の保合い相場でした。株価が上昇していたわけではありません。

株式市場の活況の無さは、投資家が去って往って、その分売買代金が小さくなっただけのことです。 11月の中間選挙まではトランプ・リスクは無くならないだろうから、今年は去年と同じく面白くない相場のまま終わりそうです。


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