日経平均をどう見たか・判断したか (2018年 4 月)

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(208.4. 2) TOPIX 1708P (-7) 日経平均 21388円 (-65) 9.5億株 1兆6740億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +0.26%
(2)英FT100  -
(3)独DAX   -
(5)NYダウ   -
(6)ナスダック   -

海外は3連休とあって、きょうの東京市場への参加はなかった。出来高は10億株に満たず、売買代金は今年の最低。

それでも新年度入りしたので、新規に株を購入する機関投資家があったようで、一時21600円近くまで上昇(+143円)する。だが大引けにかけて急落し-65円安で引ける。

小波動のピークとボトムは切り下がっているので、まだ上昇波動に転じるには時間がかかりそうですが、今日は9日線と200日線を2日連続して上回りました。上昇波動に転換する第一歩です。

さらに直近の小波動のボトム(20347円)から立ち上がった2本の大きな陽線は、強いものであり、20347円で当面の安値を出したものと思われます。あとは25日線をどのようにして上抜いていくのかが見どころです。



(208.4. 3) TOPIX 1703P (-4) 日経平均 21292円 (-96) 13.1億株 2兆2470億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.18%
(2)英FT100  -
(3)独DAX   +1.31%
(5)NYダウ   -1.90%
(6)ナスダック   -2.74%

3連休明けとなった米国は中国が報復関税を発動したことや、トランプ大統領のアマゾンに対する攻撃などから、一時はNYダウは-758ドル安まで下げる。終値は-458ドル安。

フェイスブック・アマゾン・テスラなど悪材料を輩出しているナスダックは-2.74%と大きく下げ、買い戻しの限界である9日線からドンドン遠ざかる。

米国3月のISM製造業指数は60.8%→59.3%へ低下しましたが、もともと60とういう水準は非常に高いので、市場はそう気にしなかったようです。長期金利は2.737%(-0.001)と変わらず。


米国株が大きく値下がりしたため、日経平均は-273円安で寄り付いたが時間が経つにつれて戻る。

ナスダックの小波動は下降中ですが、ピ−クの76373Pの日を含めて14日間の下げ過程で、11本が陰線で、陽線は3本しかありません。しかも陽線は単発で連続することはない。

日経平均は3月12日の小波動のピーク21971円から20347円まで下落しましたが、すでに20347円はボトムであるの表示(主な株価)が表示されています。今は上昇波動に転換している小波動がどこまで戻るのかです。今日の安寄りから陽線引けになったのは、なかなかの動きです。



(208.4. 4) TOPIX 1706P (+2) 日経平均 21319円 (+27) 15.1億株 2兆6471億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.84%
(2)英FT100  -0.37%
(3)独DAX   -0.29%
(5)NYダウ   +1.65%
(6)ナスダック   +1.04%

中国は米国から輸入する大豆・小麦・牛肉・自動車・飛行機など128品目に25%の関税をかけると発表。だいたい5兆3000億円の輸入額が対象になるようです。

これは米国が中国が知的財産権を侵害しているので1300品目について25%の関税を課すと発表したことへの報復です。1300品目の中国の輸入額は5兆3000億円だそうなので、中国は完全に報復関税で帳尻を合わせています。

今夜の米国市場はどうなるのか? 月曜日のように大幅安になるようであれば、米国株価はしばらくは上昇できないのではないか。

日経平均は25日線まで戻ったものの上回れず、陰線で終わる。しかし200日線を中心にして大きく下げることもないので、下値は堅いようです。



(2018.4. 5) TOPIX 1724P (+18) 日経平均 21645円 (+325) 15.4億株 2兆6536億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.18%
(2)英FT100  +0.05%
(3)独DAX   -0.37%
(5)NYダウ   +0.96%
(6)ナスダック   +1.45%

昨日中国は106品目(昨日は128品目との報道であった)に報復関税をかけると発表したので、米国市場がこれをどう受けとめるのかが焦点でした。

米国株価は寄り付き直後に、NYダウが-510ドル安・ナスダックが-125P安と大きく下げたものの米国高官がこれ以上の報復措置は検討していないと発言したことから、急反発する。

貿易摩擦が進めば、米中両国にとって得するものはないし。米中両国とも課税する品目の輸入額は500億ドルという小さな額に、関税をかけるといっているので、株式市場はそう大したことにはならないだろうと思ったのか。 ともかく米中貿易摩擦は当面は落ち着いたようです。NYダウ・ナスダックともに、大陽線になり、この下げの小波動で初めて2日続けての陽線になったので、当面の安値は出たようです。


日経平均は米国株高を受けて+221円高く始まり、107円への円安の加勢があったためザラバでは+418円まで上げる。

これによって株価は窓を空けて25日線を上回りました。次は先の小波動のピーク21971円の奪回です。

あと350円ほどですが、この上昇小波動は2日続けて陰線が入らないし、ボトムでは3日続けて陽線になっているなど、ナカナカ強い動きをしているので、21971円まで上昇する可能性は高いと思われます。



(2018.4. 6) TOPIX 1719P (-5) 日経平均 21567円 (-77) 14.6億株 2兆6577億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.18%
(2)英FT100  +2.35%
(3)独DAX   +2.90%
(5)NYダウ   +0.99%
(6)ナスダック   +0.49%

米国市場は米中の貿易摩擦はひとまず後退したと見て上昇する。中国は米国が追加関税をかけるとした中国からの輸出額と同額の中国への輸入額に追加関税をかけました。

トランプ大統領にとっては対中国の貿易赤字を減らしたいため追加関税をかけると決めたのに、中国が同額の追加関税をかけたのでは、貿易赤字は減りません。

昨日までは500億ドル分の関税をかけことで報復関税は落ち着いたかにみえましたが、今朝トランプ大統領は、新たに1000億ドル(10兆7000億円)の輸入に追加関税をかけることを検討中であると発表。 もしそれが実現すれば、米国が中国から輸入している額は約5000億ドルだそうだから、中国からの輸入額の30%に追加関税がかかることになります。中国としては当然に米国からの輸入品1000億ドルにたいして追加関税をかけることになります。それこそ貿易摩擦がエスカレートして、米中の経済には大いなるマイナスです。

まあトランプ大統領が1000億ドルを持ち出してきたのは、中国に譲歩してもらいたいための脅しであり、互いが傷つく追加関税合戦はは望んでいないと思いますが・・・


今夜の米国市場は、@1000億ドルの追加関税をどう見るのか、A3月の雇用統計はどうなるのかが上昇・下落の別れ道ですが、NYダウ・ナスダックとも小波動のボトムが出そうです。例え下げたとしても大きな下落にはならないでしょう。

今日はCME日経先物が21890円でかえってきたので、「えっ」と驚き、今日にも先の小波動のピーク21971円を上回るのではないかと期待していましたが、日経先物はCMEよりも-240円安い21650円で寄り付きました。日経平均も-11円安で寄り付く。

これは1000億ドルのトランプ発言があったからでしょう。日本時間朝8:00すぎに報道された。(米国はトランプ発言の前に市場はクローズされている)

もしもしトランプ発言なかりせば、小波動のピークが切り上がったかもしれにのに、惜しいことをしました。



(2018.4. 9) TOPIX 1725P (+6) 日経平均 21678円 (+110) 13.9億株 2兆2652億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -
(2)英FT100  -0.22%
(3)独DAX   -0.52%
(5)NYダウ   -2.34%
(6)ナスダック   -2.28%

トランプ大統領は、新たに1000億ドル(10兆7000億円)の輸入に追加関税をかけることを検討するといったことから、米国株はまたまた大幅安となりました。、

前日・前々日の米国市場は米中の貿易摩擦はひとまず後退したと見て上昇していたのに、これで株価は足元をすくわれました。中国は同じ規模の報復関税を課するという。

ところがその舌の根が乾かぬ日曜日には、交渉で解決したいという。まったく毎日いうことがコロコロか変わります。強硬に出たのちに緩和して合意する、というのがトランプ流であるのかも知れないが、あまり上等なやり方ではありません。


今夜の米国市場は、一転して反発するのでしょうが、大統領の言葉とはそんなに軽いものなのか。米国市場は一定しない政府の方針に翻弄されて投資の意欲が縮まってしまうのではないか。

日経平均は底堅い。金曜日の米国の大幅安にもかかわらず、小幅安で寄り付きました。(日曜日にトランプ大統領が交渉による解決をどうのということを言ったから米国安が薄められたせいもあるが)。

日経平均は25日線を3日続けて上回ったので、25日線は突破したとしてよいでしょう。いよいよ(e)のピークを上抜いて波動が上昇転換をし、75日線まで上昇する態勢がととのいました。

上はHPのグラフ、右は一目均衡表のグラフです。グラフの見どころは、@いつ転換したのか、Aどこで下げ止まるのか、Bどこで戻りが止まるのか、です。これらが簡単にわかるグラフがよく使われます。だから注目するポイントは似てきます。(a)〜(h)の符号を打っておいたので、上下のグラフを対照してください。細かなところでは差異がありますが、ほとんど同じです。
  1. 下方転換した日。HPのほうが1日早かった。
  2. 小波動のボトム。HPは200日線の目安があったが均衡表はなかった。
  3. 小波動の戻りのピーク。HPは25日線の目安。均衡表は基準線が目安となった。
  4. 小波動のボトム。HPは200日線の目安があったが均衡表はなかった。
  5. 小波動の戻りのピーク。HPは25日線を5日間上回り上昇が期待できたが、均衡表の基準線で止まった。

  6. 小波動のボトム。HP・均衡表ともに線がないところでは下値のメドは立ちません。線に依存しない《デンドラ》は20211円の下値メドを表示していたが、下落は20347円で止まった。

  7. いったんは25日線・基準線まで戻るも上抜けず。
  8. 25日線・基準線を上回る。



(2018.4.10) TOPIX 1731P (+6) 日経平均 21794円 (+116) 14.6億株 2兆70342億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +0.23
(2)英FT100  +0.15%
(3)独DAX   +0.17%
(5)NYダウ   +0.19%
(6)ナスダック   +0.51%

書き忘れていましたが、米国の3月雇用は+10.3万人の増加。これは予想の+19.3万人の半分です。ただ2月分は32.6万人に上方修正されているので、均せば20万人であり、3月の+10万人をもって景気がどうのこうのとは言えません。

トランプ大統領は米中貿易摩擦を交渉で解決したいといったので、米国株は大きく反発するのかと思いきや、NYダウはったの+0.19%高。最もよく上げたナスダックも+0.51%の上げでしかなかった。

ザラバではNYダウは+1.8%高、ナスダックは+2.3%上げていたのだが、引けにかけて急落する。したがってグラフのように上ヒゲの長い陰線になりました。これはトランプ大統領が48時間以内に化学兵器を使ったシリアへの制裁を決定するという発言をしたためです。まったく大統領には翻弄される。

日経平均はまあ順調です。今日のザラバ高値は21933円であり、先の小波動のピーク21971円を今日にも上抜くのではないかと思われましたが、力及ばず。

もし米国がシリア攻撃(ミサイル攻撃だろうと言われている)をしたならば、やはり円高になるだろうし、日経平均の順調な上昇に水が入るかも知れませんが、米中貿易摩擦もシリアも日本にとってはまだ遠くに見える風景であり、この上昇は続くのではなかろうか。



(2018.4.11) TOPIX 1725P (-6) 日経平均 21687円 (-107) 15.3億株 2兆5586億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +1.66%
(2)英FT100  +1.00%
(3)独DAX   +1.11%
(5)NYダウ   +1.79%
(6)ナスダック   +2.07%

習近平国家主席は、基調演説で、@外資出資の緩和(合弁会社で50%以上の出資を認める、A輸入拡大(自動車関税の引き下げ・輸入品の制限をゆるめる)と発言。

日経新聞によれば、このことはすでに公表されているものばかりだそうですが、こういう方針を再度打ちあげて米国との貿易戦争を回避したい、ということらしい。

中国が交渉によって貿易摩擦を収めたいということを米国市場は評価して反発する。ただし交渉ごとは双方が納得せねば成立しないので、ここれでOKとはいきません。

NYダウは25日線まで戻りましたが、25日線は「越すに越されぬ大井川」あるいは「越すに越されぬ田原坂」です。ナスダックは25日線は4線のうち最も高い位置にあり、すぐに25日線を超えることは難しい。 米国市場にとっては、シリア問題よりも米中貿易摩擦のほうがはるかに問題であることがよくわかります。


日経平均はここ2日間上昇しているし、米国のように貿易摩擦に翻弄されていなかったので、今日は米国高には追随できず。

先の小波動のボトムからすでに12日間を経過しているので、今日の陰線に続いて明日も陰線となればこの上昇波動で初めてのことになります。

この場合は伸び悩みから若干の調整があるかもしれませんが、25日線(21452円)、200日線(21394円)を下抜くことはないのではなかろうか。



(2018.4.12) TOPIX 1718P (-6) 日経平均 21660円 (-26) 13.1億株 2兆1030億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +0.56%
(2)英FT100  -0.13%
(3)独DAX   -0.83%
(5)NYダウ   -0.36%
(6)ナスダック   -0.13%

パウエル新議長になって初めてのFOMCが3月21日開かれましたが、ここで今年初めての金利引き上げをして政策金利を1.50%〜1.75%としました。

今日そのときのFOMC議事要旨が発表されました。一応は年3回の引き上げを基本にしているが、米国景気の見通しはさらに強まり、インフレ率は今後数か月で上昇するだろう、というものでした。

トランプ大統領の大型減税と歳出の拡大は、好調な経済をさらに後押しします。この分ではインフレ率(物価)が2%になるのは確実。場合によってはインフレ率が加速する可能性があるため会合参加者の1/3くらいは年に4回の利上げを思っているそうです。

シリア問題からドルが買われ、米国長期金利は2.782%まで低下する。リスク回避にはドルよりも円がよいとする向きが多いのか円は106.8円くらいに円高となる。

ドルは25日線を上回れなかったし、日経平均は世界の情勢がどうなるのかを気にして小幅な動き。ただ連続陰線となることは免れた。



(2018.4.13) TOPIX 1729P (+10) 日経平均 21778円 (+118) 15.2億株 2兆4390億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.87%
(2)英FT100  +0.02%
(3)独DAX    +0.98%
(5)NYダウ    +1.21%
(6)ナスダック    +1.01%

トランプ大統領は48時間以内にシリア制裁の方法を決定するとぶち上げていましたが、その48時間が過ぎ、ツイッターでは攻撃の時期は言ってはいないと、ちょっと腰砕けになりました。

さらには1年前に脱退したTPPに再加入することを検討することを指示したとかで、株式市場にとってはよい材料となりましたが、なにしろ日替わりで方針が変わる人物が米国をリードする立場にいます。

こういうハチャメチャな大統領に政治を委託している米国人は不幸だし、日ごとに乱高下の波に翻弄される株式市場も不幸です。NYダウは25日線を上抜きましたが1日だけでは上昇に転じたとはいえまえせん。ナスダックも同じです。米中の貿易交渉やシリアでいつ米国は無理難題を主張するかも知れないので安心はできません。


日経平均はまずまず順調です。トランプの日替わりの思いつき発言にあまり動じていない。

米国長期金利が2.839% (+0.57)と大きく上昇し、0.6円〜0.7円の円安(107.57円)になったことも日本株が有利になりました。しかも昨日の東証1部のPERは14.80倍と低い。

普通ならもっと上昇してもおかしくはありませんが、日本にとって重大な問題が解決していません。米中の貿易戦争が拡大するのかどうかです。

今は交渉前におのおのの主張をし、追加関税をかける品目とその規模を提示したところですが、トランプ大統領は恫喝すれば相手は妥協する、という考えを持っているようなので、押しまくられた中国が爆発するかもしれない。 そうなれば日本のGDPの伸び率は0.5%くらいまで下げることもあるかもしれません。米中貿易戦争はこれからです。



(2018.4.16) TOPIX 1736P (+6) 日経平均 21835円 (+56) 13.1億株 2兆0388億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.66%
(2)英FT100  +0.09%
(3)独DAX    +0.22%
(5)NYダウ    -0.50%
(6)ナスダック    -0.47%

先週金曜日の米国市場が立ち合い中はシリア攻情勢にいくらかの懸念があったので、米国株価は小安かった。

NYダウは25日線を1日だけ超えたが翌日は25日線を割り込む。ナスダックは25日線75日線にあと一歩の水準で寄り付いたものの、陰線で終わり。

トランプ大統領は土曜日14日にシリアにミサイルを攻撃をし、化学兵器の製造設備を破壊しました。英仏軍もこれに参加。英仏軍の打ち合わせや各国への根回しで攻撃が遅れたのであれば、前日の「攻撃の時期はいっていない」とツイッターでいったことは余計なことです。市場は無暗に右往左往しなければならない。


4月17日〜18日は日米首脳会談が行われます。トランプが日本にどういう要求をしてくるのか?日米のFTA締結なのか、TPPへの再加入なのか、はたまた関税の引き上げなのか、日本側は恐れています。

トランプ大統領がどうして貿易赤字の縮小に熱心なのかは理解できません。そもそも輸入をするということは、国内の生産では国内の需要に追っつかないからです。

経済が未発達な国は輸入に頼らざるを得ず、輸入が多すぎれば輸入制限をせねばなりません。しかし世界一の経済大国である米国の輸入が多いことは、大統領は喜ぶべきです。安くてよいものが手に入り、国民生活が充実されるのだから。

輸出は善で輸入は悪だというのは経済について知らないからです。国民経済の帳尻はいつでも釣り合っています。片方で輸入過多で貿易赤字であっても、サービスの輸出があり、海外からの利益金や配当金があります。それでも釣り合わないなら政府支出によってつり合いをとります。

トランプが貿易赤字を減らすために関税を引き上げるなら、輸入物価は高くなり、物価は上がり、生産コストが上がり、したがって輸出競争力がなくなってしまいます。輸入はたしかに減ったが輸出も減ったというのでは、結局は米国民のためにはなりません。トランプ大統領は狭い分野(不動産)の経済はよく知っていても、国民経済をいうマクロ経済には無知なようです。大統領が米国経済について誤解をしているのであれば、ブレーンがそれをレクチャーすればよいのだが、大統領は次々に意見の合わない者を罷免してきたので、碌なプレーンしかいないのではないか。

米中貿易交渉、日米通商交渉、シリア情勢と視界が利かない現状であるので、株式市場は将来の予想が立てられません。リスクばかりが目立つ中では株式市場が活況になるはずはありません。

日経平均は、@先の小波動のボトムから15日が経過したが、Aここ4日間は先の戻り高値の21933円を上抜けないでいる。Bこの上昇で初めて2日連続して陰線になった。C9日順位相関は+80になっている。まだ戻りのピークを出したとはいえませんが、グラフの状態は少しずつ悪化しています。



(2018.4.17) TOPIX 1729P (-6) 日経平均 21847円 (+12) 13.5億株 2兆1246億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -1.53%
(2)英FT100  -0.91%
(3)独DAX    -0.41%
(5)NYダウ    +0.87%
(6)ナスダック    +0.70%

シリアも米中貿易摩擦も進展(というか解決の落としどころが決まらない)がない。新たなニュースが出なければ市場はシリアや米中のリスクは後退したと考え勝ちですが、国どうしの交渉・紛糾なのだから、子供の喧嘩のようにすぐに仲直りするはずがありません。

米国の3月の小売売上高は前月比+0.6%と高いものでした。ここれが毎月続くならば年に7.2%も売り上げが増加することになりますが、実際には毎月の変動があるので3%も伸びればオンの字です。ただ米国市場には、まだまだ経済は順調であるという感じを抱かせました。昨日の株価上昇はこれが原因でしょう。

日経平均は日米首脳会談を明日に控え、動くことができず。日経平均の日中の値幅は117円ほどで、多くは売買を見送ったようです。19日にどのような結果がでるのか。案外に要求は軽いのか、意外に強烈な要求を突きつけられるのか。



(2018.4.18) TOPIX 1749P (+19) 日経平均 22158円 (+310) 14.5億株 2兆5467億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -1.41%
(2)英FT100  +0.39%
(3)独DAX    +1.57%
(5)NYダウ    +0.87%
(6)ナスダック    +1.74%

米国の次期国務長官になるCIA長官が朝鮮を訪れたとか、中国の首席が北朝鮮を訪問するとかのニュースが出て、北朝鮮のリスクは当面は後退しました。

リスクが薄れたと思われるところにネットフリックスがよい決算をだし、グーグルと一部の業務を提携するとかの話があったので、テクノロジー株が高騰。

日経平均は、初日のに米首脳会談では過激な要求がでなかったことからaら、これまた日米の通商リスクが減退し、+310円高。

日経平均は先の小波動のピーク21971円を上回ってザラバでは2194円の高値をつけたので、中勢波動は上昇転換したようです。(まだ75日線をクリアしていないが)



(2018.4.19) TOPIX 1750P (+0) 日経平均 22191円 (+32) 15.7億株 2兆5927億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +0.80%
(2)英FT100  +0.16%
(3)独DAX    +0.04%
(5)NYダウ    -0.16%
(6)ナスダック    +0.19%

日米首脳会談は、米国側から特にキツイ要求はです、まあよかった。だが米国はTPPに加入することは思っておらず、2国間のFTAで通商問題は決着すりする感じです。TPP11か国が納得することは難しいが、2国間の交渉であれば米国の要求が通りやすい。

FTAについては米国と長い交渉が必要なので、貿易摩擦というほどではありませんが、対日の貿易赤字をなんとかしたい大統領としては、円安を是正せよという要求も出てくるかもしれない。

このたびの鉄鋼・アルミの追加関税は、米国と2国間の協定を結んでいる国は関税引上げをまぬかれましたが、日本は除外国になっていません。

日経平均はザラバで75日に突っかけましたが、その後は戻り売りに押されて「上ヒゲのある陰線」で終わりました今日のところの小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B25日順位相関が+80以上、の3ポイントです。まだ5ポイントにもなっていないので、ピークがどうのとは言えませんが、先のボトム20347円の翌日から18日経過しているので、そろそろ賞味期限がきているのではいか。

ただ4平均線のうち、200日線・25日線・9日線は上向いているので、これら3線が株価が調整したときの支持線になります。大きな下げにはなりそうにありません。



(2018.4.20) TOPIX 1751P (+0) 日経平均 22160円 (-28) 14.2億株 2兆49767億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +0.84%
(2)英FT100  +0.10%
(3)独DAX    -0.19%
(5)NYダウ    -0.34%
(6)ナスダック    -0.78%

米国長期金利は2.911 (+0.45)に上昇。金利高によって恩恵を受ける金融株は+1.52%上昇し、不利益となる不動産株は-1.67%の下落する。ここにアプルのiアイフォンの組み立てを請け負っている台湾のTSMC(台湾ファウンドリ)の業績に陰りがみえたため、アップルは下落。

さらに中国は半導体企業を育成強化するという話もでて米国半導体株は下落する。テクノロジー株は-1.13%下落。

シリアも米中貿易摩擦も北朝鮮問題も視界から去って、リスクは小さくなっていますが、登場人物がトランプ大統領・習近平国家主席・金正恩委員長であるので、いつ突発的なリスクが発生するかも知れないと思うと、なかなか積極的な買いは入れづらい。

海外勢は3月末から買い越しになっているといいますが、これは買い戻しによるものでしょう。 米国金利が上昇したため、円安に振れましたが、0.3円と小幅であったので、日経平均は動意薄で終わる。



(2018.4.23) TOPIX 1750P (-0) 日経平均 22088円 (-74) 13.4億株 2兆16147億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -1.47%
(2)英FT100  +0.54%
(3)独DAX    -0.21%
(5)NYダウ    -0.82%
(6)ナスダック    -1.27%

米国長期金利は2.961 (+0.050)に上昇。金利高によって金融株は上するはずだったが、S&Pの業種別指数は0.05%の上昇で止まる。それでも金融株は上昇率はトップでだったので、米国市場は弱かった。

テクノロジー株はしばらく(半年くらいか)は上昇するように思われません。アップルのiPhpneXは予想外に売れ行きが不振なようですが、これはスマホの機能はすでにいくつくところまで行きついたということでしょう。

アマゾンやアルファベットの業績にも疑問をもつアナリストが増加しているようです。ひところころはAIに過大な期待をし、スピーカフォン・車やドローンの自動操縦の夢が語られていました。だが今のところ囲碁・将棋のような @ルールがあって、A閉じられた分野(勝つという単純な目標がある)ではAIはその能力を発揮していますが、日常のことは、ルールが順守されるとは限らないし、解放されている 世界では、どうすればベストなのかの選択肢は多くあります。何が起こるかわからない世界では、何を掴んでいなければならないのか? はこれから研究すべきことです。

米国金利が上昇したため、0.3円ほどの円安に振れましたが、日経平均は小幅に下げる。だが9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になったので、日経平平均 は当面(1週間くらい)のピークとなってもおかしくありません。(株価上昇力が強いときは、9日順位相関と25日順位相関が+80以上で長く続くことはありますが、これは新しい大材料がでたときに起きる現象です。今のように上昇力が乏しくなっているときは、9線。25日の順位相関が長く+80以上になることは考えられない。

今日の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(4月19日)、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、の4ポイントです。まだ過熱はしていませんが。過熱するような材料もないので、今なら5ポイントで警戒するのがよいのではなかろうか。



(2018.4.24) TOPIX 1769P (+18) 日経平均 22278円 (+190) 14.6億株 2兆4349億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.11%
(2)英FT100  +0.42%
(3)独DAX    +0.25%
(5)NYダウ    -0.06%
(6)ナスダック    -0.25%

米国長期金利は2.975% (+0.014)に上昇。海外では2.99まで金利が上がったそうで、3%を突破するのかどうかが当面の注目点です。

好景気下でトランプ政権は減税やらインフラ投資やらを行い、インフレ率の上昇に拍車をかけようとしています。 FRBとしては、過度なインフレ率アップは避けたい。

また今後の金融政策の融通性をもつためにも長期金利は3%どころか4%近くになってもよいと思っているでしょう。 3%程度の金利では、金融を緩和することはまず考えていません。

米国金利が明瞭に上昇すると、日米の金利差から円安になるのは当然です。今日の円は108.8円と前日よりも約1円の円安です。ひところは円高が105円まで進んでいたので、輸出企業の業績は予想よりも悪くなるかもの心配がありましたが、米国金利が高止まりするなら110円までの円安ははありそうです。110円というのは多くの企業の想定している水準なので、当初の業績予想に近い数字がでるのでしょう。一安心です。

日経平均は待望の75日線上抜きとなりました。2月5日に75日線を下抜いてから55日目にしてようやく片目が開いたというところです。片目というのは、75日線はなお下降中であるからです。75日線の下降が緩やかになり、横ばいになれば、平均線線からみた中勢波動は上昇波動に変わります。

そうでなくても、2月27日の小波動のピークを上抜けば、2つの小波動のピークを上まわるのだから、中勢波動は上昇波動に変わったといえます。ひとつ懸念するのは先の小波動のボトムから21日間上昇していることです。だいたい賞味期限に近いと思われます。いくらかの調整があれば、それに越したことはない。



(2018.4.25) TOPIX 1767P (-2) 日経平均 22215円 (-62) 14.2億株 2兆4679億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  +1.99%
(2)英FT100  +0.36%
(3)独DAX    -0.17%
(5)NYダウ    -1.74%
(6)ナスダック    -1.70%

米国はこの先の業績に楽観的ではなくなってきたようです。1-3月の業績が絶好調のところが多くあったが、4-6以降の業績は伸びが持続しないのではないか、の心配が出てきました。

すでにナスダックは、アップル・アマゾン・フェイスブックの手法に疑問がもたれ、これまでにこれまでのような成長期待はしぼみつつあるあります。さらにAIがすぐにでも活躍するかと思われたのに、現実の社会で実験してみると、いろいろな問題が起きてきた。

自動運転で人身事故が起きたことはAIのレベルはまだ信頼にたえるものではばないということでししょう。

いまのところAIは全てのことができるのではなく、分野ごとにAI技術を発展させるしかありません。このため今日の米国の個別銘柄は、アマゾン-3.81%、アップル-1.39%、フェイスブック-3.71%、グーグル-4.79%の大幅な下落です。


最近の米国株式の動きで象徴的なのが、昨日のキャタピラーの決算会見です。

キャタピラーの1-3月期決算は前期比8倍の利益をだしていたため決算決発表後は+4% の株価上昇があったといいます。

しかし途中になって、1-3月の業績は今年のピークである。それはすでに鉄鋼価格は前年の5割高になっているが、3月の鉄鋼とアルミの関税引き上げによって原材料費はさらに高まるため、利益は減少する、という幹部の発言がありました。

キャタピラー株は高値の+4%高から-6.2%まで下落する。1日で10%の下落をしたわけです。同じ資本財部門のボーイング株も-7.8%下落しました。ここはトランプ大統領の鉄鋼アルミの関税の追加引き上げが裏目にでました。中国を牽制するつもりであったのに逆に自国の企業を苦しめています。

米国は、 これまで素晴らしい未来を語ってきたテクノロジ−株がへたり気味な上に鉄鋼・アルミを多用する資本財銘柄(キャタピラー、ボーイング)の業績向上が望めない。さらには米国長期金利は3.0%を超えましたが、企業にとって金利高はマイナス材料です。一段の株価上昇は望み薄です。

日本株は、米国にとっての金利高は円安を招くのでプラス。企業業績もこれまでの円高が修正されてきたのでプラス。日経平均は、朝方は米国の株価下落に合わせて-200円安まであったが、そこから戻して-62円安で終わりました。日本株は買いだというコンセンサスができています。

株価は75日線(これが最も高い平均線)を2日連続しいて上回っています。75日線を頭にして株価は伸び悩んでいる格好ですが、あと2日ほどこの水準で揉み合えば、次の上昇が期待できます。

ただ9日順位相関と25日順位相関はともに+80以上になり、小波動の上昇日数も22日になっているので、目下は過熱感がでています。このまま上昇して小波動のピークをつけるのか、一度小幅な調整をして再度の上昇をするのかはわかりませんが、ポイントは2つ前のピーク22502円を上抜くかどうかです。



(2018.4.26) TOPIX 1772P (+4) 日経平均 22319円 (+104) 15.2億株 27856億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -0.35%
(2)英FT100  -0.62%
(3)独DAX    -1.12%
(5)NYダウ    +0.26%
(6)ナスダック    -0.05%

米国の長期金利は3.027% (+0.025%)まで上昇する。3.00%は心理的なフシ目でしたが、3.00%は債券市場では重視されなかった。

長期金利が上昇しているのだから、金利高で恩恵を受ける金融株は上がり、不動産株や高配当の銘柄が下げるのが普通ですが、金融株は-0.06%と少しさげ、不動産株は-0.34%と下げる

昨日下げたのは11業種のうちの、@金融(-0.05%)、Aテクノロジー(-0.12%)、B不動産(-0.34%)の3業種だけです。8業種は上昇」しているのに、NYダウは少しプラス。ナスダックはわずかにマイナス。となりました どうにも、米国株価はあげづらい感じです。



(2018.4.27) TOPIX 1777P (+5) 日経平均 22467円 (+148) 18.8億株 3兆3144億)


昨日の海外株は、

(1)中国上海  -1.38%
(2)英FT100  +0.57%
(3)独DAX    +0.63%
(5)NYダウ    +0.99%
(6)ナスダック    +1.64%

好決算のIT株が先導してナスダック銘柄は上昇する。テクノロジー株は+2.23%、一般消費財が+1.59%、エネルギー株が-+1.50%上昇する。

だが昨日の反発は目下の1-3月期の好決算に反応しただけの感じで、売られてきたテクノロジー株のリバウンドの性格が強いと思われます。

NYダウもナスダックも75日線を回復するまでは上昇相場に戻ったといえません。


日経平均は力強いところを見せました。@株価が75日線を4日続けて上回ったのは上昇相場になった1つの証拠です。

次にA2つ前のピークのザラバ高値22502円にはわずか7円足りなかったが、ピークの終値22389円は73円も高かったのでピークを上抜いたとしてもよい。

B9日と25日の順位相関が共に+80以上になってから今日で5日目になった。

多くの例では、2つの順位相関が同時に+80以上になるのは1〜3日間程度です。今回は5日目となっていますが、あと2日で上昇がとまる可能性が高い。

日経平均が2000年〜2017年の18年間において、2つの順位相関が同時に+80以上になったのは、63例あります。日数が短い順にあげると、以下のようでした。

1日 ・・10回
2日 ・・10回
3日 ・・12回
4日 ・・ 4回
5日 ・・ 5回
6日 ・・ 5回
7日 ・・ 6回
8日 ・・ 1回
9日 ・・ 1回
11日 ・ 2回
12日 ・ 2回
14日 ・ 1回
15日 ・ 1回
16日 ・ 1回
17日 ・ 1回
24日 ・ 1回

63例中3日までで終わるのは32例(50%)、7日までで終わるのは52例(82.5%)です。だいたいが7日まででそのときの小波動のピークをつけています。

24日間続いたのは、2017年10月5日〜11月10日のことです。IMS製造業指数が60.8%になり米国経済に自信をもった時期です。日経平均も米国株に追随しました。めったにお目にかかれない未曽有の上昇でした。

17日間続いたのは、2012年2月9日〜3月2日のことです。やはり米国経済が順調に回復しているとして、米国株が12年1月末から上昇し始め、3月初めまで上しました。(安値2523Pから2988Pまで2.5か月で18%上昇した)日経平均は米国株に追随して長い上昇をしたわけです。

最近長い上昇をしたのは2016年10月と2016年12月の2度あります。どちらも7日間、2つの順位相関が+80を超えています。このときは11月にトランプ大統領がまさかの当選をしたため、米国は派手な公約をぶち上げていたトランプ歓迎歓迎相場を作りました。日本もこれに追随したのです。

大きな相場になるには、米国株高になることが必須です。なぜならば、世界の株式時価総額の50%強は米国株だし、ついで9%弱の日本株です。3位から6位は英国・仏国・中国・独国ですが3%強のシェアでしかありません。米国以外にに目をつけるならば日本と英国しかないのです。日本株はは米国株に強く影響をうけます。

今回順位相関は5日間+80を上回っていますが、今回は米国株はまだ下降相場にあります。米国株に追随するということではありません。おそらく米国株が低調なので出遅れている日本株を海外勢が買っているようですが、短期資金による買いが主力のようなので、長い上昇をするとは思われません。



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