日経平均をどう見たか・判断したか (2016年 9月)

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(2016. 9. 1) TOPIX 1337P(+7)  日経平均 16926円(+39) 18.4億株 (1兆9541億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.35%
(2)英FT100 -0.58%
(3)独DAX  -0.61%
(4)仏CAC  -0.41%
(5)NYダウ  -0.29%
(6)ナスダック  -0.19%

と小安い。長期金利は1.583%(+0.012)と少し上昇し、少しドル高・円安になる。

ナスダックは8月中旬までジリジリと上昇していましたが、この後は上値支え(つかえ)になったようで、8月後半はわずかながら下落気味です。

明日は8月の雇用統計が発表されますが、昨日のADP調査による雇用者数は+17.7万人だったから、悪い数字は出てきそうにありません。 となると、金利の早期引き上げを予想する向きが増えて、株価を下落させかねない。

WTIは40ドル水準にある200日線が下値支持の水準です。グラフからは40ドルを下回るとは思われませんが、昨日は割りに大きな陰線を出して25日線まで下げました。これが200日線まで下落するスタートなのか、それとも25日線で止まって反発するのかを注視しなければなりません。

原油価格はNYダウやナスダックと連動します。日経平均は基本的にはナスダックに連動します。(ただ4月以降は為替の関係が強くなっているので、強い連動はしていない)。 原油安は日経平均を下げる働きがあります。


今の日経平均を動かしているのは、円レートだけです。今のところ3円程度の円レートの変動を見て、日経平均が上がったり下がったりしています。

国内に固有の材料はないのかといっても、答えは「ない」です。グローバル化した経済下では、一国だけが有利な産業を持つことはできないし、他国の経済に大きな影響を受けます。

今は、@中国がリストラ・清算状態になり、A英国がEU離脱をしたことでポンド安になり、BEUも英国を欠けば経済規模が縮小する。C日本は日銀がこれ以上の金融政策はなかろうというくらいの超金融緩和をしましたが、その効果は2015年7月で終わりました。Dかろうじて米国だけが雇用を増やし、GDPも何とか1%成長を維持していますが、決して力強い経済状況ではありません。

2008年9月のリーマンショックのあとの2009年2月から、世界の株価は大きく上昇しました。2015年の5月には各国の株価がピークを出したと思われます。なんと6年以上の株価上昇となりました。通常実体経済を基本とした株価上昇は5年以上続くものではありません。経済がたいしてよくないのに、6年間も世界の株価は上昇したのです。

この原因は各国の中央銀行による、@超低金利(ゼロ→マイナス金利)とA異常な量のマネーの放出でした。一般市民には無関係なこの2つを使って、1)物価を高くする、2)株価を高くすることが狙いでしたが、少なくとも日本は1)2)ともに失敗に終わりそうです。

中央銀行の金融政策が最もよく効いた米国は、国民が若いというこです。人口も増えている。最も大胆な政策をとった日本はダメだった。国が老齢化し人口が減っているからです。グルーバル企業にとっては、特に日本に生産設備を建設して国内で生産をするメリットはありません(トヨタだけは頑張っているが)。



(2016. 9. 2) TOPIX 1340P(+3)  日経平均 16925円(-1) 16.4億株 (1兆8673億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -0.72%
(2)英FT100 -0.52%
(3)独DAX  -0.55%
(4)仏CAC  +0.03%
(5)NYダウ  +0.10%
(6)ナスダック  +0.27%

米国8月のISM製造業指数は49.4%と50%を切る(予想は52.0%だった)。50%を切るようでは米国メーカーの景況がよいとはいえません。

このため早期の金利引き上げは遠のいたのかの思いが出て、長期金利は1.571%(-0.012)と昨日上昇した分だけ低下する。

FRBは@物価の安定とA雇用(賃金)の維持を目的にしています。@の物価上昇率は1%程度で、適当といわれる+2%までにはまだまだです。Aの雇用はどうかは今夜の雇用統計で明らかになりますが、6月の+29.2万人、7月の+25.5万人のようにビックリする数字がでるとは思われません。

もともと雇用統計の数字はブレが大きく、5月は (4月の)+14.4万人→+3.8万人へ10万人減りました。その後5月の+3.8万人は+1.1万人へ下方修正されました。6月は+1.1万人→28.7万人へ27万人が増加しました。雇用統計の数字のブレの大きさは激しすぎます(その後+29.2万人に上方修正されブレはより大きくなった)。7月は(6月の)+29.2万人→+25.5万人となっています。このように雇用者数の数字は激しく変化するので、単に8月の数字だけで、FRBが早期の利上げをするとは思われません。


米国景気が好調であったのは2013年6月から2015年10月までの29か月間です。これはISM製造業指数が50%を超えて50%を下回るまでの期間です。この2年5か月は米国景気が強く回復した時期です

ところが2015年11月から4か月にわたり指数は50%を下回りました。2016年3月になんとか50%を超えたものの8月は49.4%と再びの50%割れとなりました。50%を超えていたのは5か月間で終わりました。米国の景気は悪くはないが良くもないことがわかります。

物価や雇用の背景にあるのは、その国の経済状態です。いまはもう米国経済の伸びは止まりつつあります。この状況下で金利を引き上げることは拙速でしょう。それでも金利を引き上げるなら、@米国経済の伸びはほとんど失われ、A米国の金融緩和による融資を得ている新興国の資金繰りが難しくなり、Bドル高が米国経済を抑えつけます。

これを受けて円レートはしばらくは円安にブレて日経平均は上昇するでしょうが、世界経済全体としては金融緩和ではなく金融引き締めになります。従って経済成長は抑えられ、鈍化します。経済のグローバル化が進んだ今、米国内の物価とか雇用とかで米国の金融政策が簡単に決まる時代ではありません。イエレンFRB議長は早期の利上げをすることはない。今年12月も利上げはできないと思っています。



(2016. 9. 5) TOPIX 1343P(+3)  日経平均 17037円(+111) 17.5億株 (1兆7400億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.13%
(2)英FT100 +2.20%
(3)独DAX  +1.42%
(4)仏CAC  +2.31%
(5)NYダウ  +0.39%
(6)ナスダック  +0.43%

米国8月の雇用統計は+15.1万人増(予想は+18.0万人)と思わしいものではなかったが、6月の27.1万人→7月の27.5万人→8月の15.1万人の3か月平均は+23.2万人となるので、米国では金利引き上げが後退するとは判断されなかった。国債利回りは1.605%(+0.034)と上昇し、円安・ドル高へ。

欧州では雇用統計の+15.1万人が小さいことを見て、米国金利の引き上げは先に延びたと判断し、英独仏市場は大幅高となる。欧州と米国の判断は分かれました。

円レートは104.17円になるなど円安が進んだため、日経平均は+205円高で寄り付いたが、それ以上の円安は進まず+111円高で終わる。今夜は米国市場が休場とあって、出来高・売買代金は増えず。先物の出来高だけが通常の2倍ほど出来ており、先物が主導した1日でした。


日経平均・日経先物は新高値の陰線となり、今日で小波動のピークになった可能性があります。

定点観測9銘柄においても「新高値の陰線」となった銘柄がいくつかでています。

5401「新日鉄」は新高値の上ヒゲ陰線。9日と25日の順位相関は共に+80を超えているので、せっかく株価が200日線を上回ったものの、ここでひと調整をしそうです。

7203「トヨタ」も新高値の長い陰線で、200日線を4日連続して上回っているが、5日連続で200日線を維持できるかというところ。9日25日順位相関が+80以上であるのもピークらしい。

8306「三菱UFJ」は新高値の長い陰線で前日の小陰線を「包み下げ」る。右の3銘柄で最も足は悪い。200日線を超えることもできていません。



(2016. 9. 6) TOPIX 1352P(+8)  日経平均 17081円(+44) 15.4億株 (1兆6249億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.15%
(2)英FT100 -0.22%
(3)独DAX  -0.11%
(4)仏CAC  -0.02%
(5)NYダウ  -
(6)ナスダック  -

米国は休場。手本がないため日経平均は動かず、日中の値幅は73円しかなかった。当然に出来高・売買代金とも薄く、日経平均の動きの方向性は定まらず。

今のところ日経平均は75日線を下限とし、200日線を上限とした動きであろうと思っているので、そろそろ下落する順番になりますが、最近の小波動の大きさは1000円ありません。

したがって短期(5〜10日)の投資をしても日経平均でいえば300円取れたら上々のできであり、デイトレをしようとしても1日の値幅が100円を超える日は少ないため、30円取れたら上々です。利食いも損切りもできるような値動きがないので、9月に入ってのデイトレの成績は次のようになり、わずかの利益しかでません。

9月21日のFOMC、同じ21日の日銀決定会合までこういう状況が続くのであれば、投資家にとって辛いことになります。

H2016年9月のトレードの成績 ・ 《リアル24》Ver.6

日経ミニ、(拡張7)No.65「GP 新値突破」、(ギャップ調整)
No. 年月日 仕掛 株価 決済 株価 損益 累計損益 勝敗
1 2016年9月 1日 買い 16930円 大引け 16940円 +10円 +10円 1勝 0敗
2 2016年9月 2日 買い 16915円 大引け 16940円 +25円 +35円 2勝 0敗
3 2016年9月 5日 売り 17060円 大引け 17035円 +25円 +60円 3勝 0敗
4 2016年9月 6日 買い 17085円 大引け 17080円 -5円 +55円 3勝 1敗



(2016. 9. 7) TOPIX 1349P(-3)  日経平均 17012円(-69) 19.1億株 (2兆1267億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.61%
(2)英FT100 -0.78%
(3)独DAX  -0.14%
(4)仏CAC  -0.24%
(5)NYダウ  +0.25%
(6)ナスダック  +0.50%

ISM非製造業指数は55.5→51.4(予想は55.0)へ大きく下落する。先日のISM製造業指数が49.4と50割れをしたのに続く景況感の悪化です。

これで9月の利上げは無くなった。12月も怪しくなったとして、長期金利は1.536%(-0.069)と下がり、ドル安円高に振れる。

米国株は景況感の悪化よりも金利引き上げ時期の先ずれを評価して小高く引けましたが、経済状況が最もよい米国が金利を上げることができないのだから、世界の経済がよいわけはありません。

日経平均は円高に戻ったことから16903円まで下げたが、後場は日銀のETF買い戻りを期待した買い物が入り、-69円の小幅安で終わる。


昨日に比べて2円も円高になったのだから日経平均は300〜400円は安くなってもおかしくなかった。しかし2つの材料によって今日の下げは軽微なものになりました。

@金曜日は9月限のメジャーSQですが、SQがらみの売買は今日までに終わらせていなければなりません。今日はSQがらみの思惑が買いに向かったのが1つ目。

A日銀のETF買いが後場に入る期待による買いが入ったことが2つ目。

日銀は9月になって初めて733億円のETF買いを入れました。8月の707億円よりも26億円ほど買い入れを増やしています。今後は733億円の買い入れをするのでしょう。

この2つの材料によって後場の先物は16920円→17020円まで100円ほど高くなりましたが、思惑やETF買いによるものなので、明日以降も継続して上がるとは思えません。明日も今日の101円前半の円レートであれば、日経平均は下げることはあっても上げることはないのが素直な動きです。



(2016. 9. 8) TOPIX 1345P(-3)  日経平均 16958円(-53) 16.7億株 (2兆1925億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.04%
(2)英FT100 +0.30%
(3)独DAX  +0.62%
(4)仏CAC  +0.61%
(5)NYダウ  -0.06%
(6)ナスダック  +0.15%

米国株価はほとんど動かず。長期金利や為替も変化なし。

日本の4-6月GDPは、年率で+0.2%→+0.7%の伸びに修正。名目成長率は年率で+0.9%→+1.3%へ修正される。

4-6月のGDPは、4月14日と16日に発生した熊本大地震の影響をどのように取り扱うかによって変わってくる。電子機器や自動車の部品の生産がストップし生産は低下したが、逆に建物の再建で住宅投資は増えた。

多くの仮設住宅が建てられましたが、これは公的固定資本形成としてGDPを引き上げます。政府は熊本支援のために8000億円近い金額の補正予算を組み政府支出を増やした。こういうイレギュラーな4-6月であるので、正しい4-6月GDPを決めることは難しい。4-6 月GDPはあまり信用してはならないと思います。


日経平均は前引けで-0.24%安、TOPIXは-0.23%安であったので、後場には日銀のETF買いが入るかと思われましたが、日銀は今日は買わなかった。

なぜ日銀は買わなかったのか? 従来であればTOPIXの前場終値(11:30)が前日より-0.2%以上安いときは、後場で日銀のETF買いが入ることが多くありました。

だが今日は買いが入らなかった。(a)11:30に前引けとなり、指数は-0.2%以上の下落をしていたので、後場の日銀のETF買いを期待するはずでしたが、(a)11:30以降の日経ミニは下落する。(b)13:30には-160円安となり、この段階では日銀ETF買いの期待はなかったようです。

円レートが動いていないにもかかわらず、(b)13:30から(c)15:00に向けて150円ほど上昇したのは、ETF買いが入るという期待であったのでしょう。ところが日銀は何もしなかった。今日の13:30以降に買った向きは梯子をはずされた感じです。 日銀はどういうときにETFを買うのかがあいまいです。しだいに日銀のETF買いに追随する向きは減ってくるのではないか。

今の日経平均を動かす材料は、@円レートと、A日銀のETF買い しかありません。ETF買いの基準を日銀は定期的に公開すべきではないか。そうでないと今日のように、ETF買いを材料にした向きは振り回され、その結果日銀のETF買いは投資家に信用されなくなってしまいます。そうなれば日銀がいくらETFを買っても日経平均を支えることは難しくなります。



(2016. 9. 9) TOPIX 1343P(-2)  日経平均 16965円(+6) 17.6億株 (2兆1662億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.13%
(2)英FT100 -0.18%
(3)独DAX  -0.72%
(4)仏CAC  -0.34%
(5)NYダウ  -0.25%
(6)ナスダック  -0.46%

ECB理事会は金融政策の維持を決定し、欧州は小安い。米国は長期金利が1.602%(+0.058)と上昇し、少し円安になる。

米国株価は小幅安。さすがにPER18倍まで買われていてはグイグイと上昇することはありません。

6月から8月にかけての株価上昇は年内の利上げはないと市場が予想したときのものです。 だからもしFRBが年内に利上げするならば75日線へ向かってのちょっとした下落があるのかと思います。


日経平均は9月限のメジャーSQでしたが、今日の出来高は17.6億株と少なかった。6月のSQは22.0億株、3月のSQは27.6億株であったのに比べると、先物やオプションの建玉はほとんどなかったに等しい。

今日の日経平均は海外の円安から小高く始まったが、円安が進まなかったために前場は下落する。

TOPIXの前引けは-0.31%安となったので、(a)前場が引けるとともに日銀のETF買いを期待した買いが先物に入り、後場が始まった(b)で高値をつける。

実際に今日、日銀は733億円のETF買いをしたのだが、先取りして上昇していたため(b)からの上昇はなかった。 《リアル24》のデイトレでは(b)で買い(16875円)が出て、大引け(16860円)で決済となったので-15円の損失。

日銀のETF買いは前場の安値から100円〜150円ほど日経平均を上昇させるようです。今日の日経ミニは前場の安値16760円から後場の始まりの16880円まで+120円の上昇でした。 (日経現物は前場の安値16902円→17029円まで約130円上昇している) 日銀のETF買いは日経平均を100円〜150円ほど下支え(底上げ・あるいは下駄をはかせる)しているわけです。

 ETF買いが100円〜150円ほど株価を引き上げるのであれば、今日の(b)の時点では前場安値からすでに+120円も上昇しているので、それ以上の株価の上昇は望めません。だから(b)での買い仕掛けは不利なのですが、そういうチャート以外の要因を考慮していては検証ができないので、掲げている《リアル24》の成績はチャートだけによるトレードの成績です。


9月5日に「新高値の陰線」をだした3銘柄を掲げました。5401「新日鉄」、7203「トヨタ」、8306「三菱UFJ」でしたが、これらは今日小波動のピークを表示しました。

小さな陰線ではあまりあてになりませんが、比較的大きな陰線とか上ヒゲの長い新高値の陰線は、ピークらしさのよい指標になります。(だからピークらしさのポイントでは「新高値」の「陰線」で2ポイントを与えています)

新日鉄トヨタ・三菱UFJの3銘柄が小波動のピークを表示し、ピークからまだ4日目であることを思えば、日経平均が上昇するとは考えにくい。



(2016. 9.12) TOPIX 1323P(-20)  日経平均 16672円(-292) 16.1億株 (1兆7913億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -0.55%
(2)英FT100 -1.19%
(3)独DAX  -0.95%
(4)仏CAC  -1.12%
(5)NYダウ  -2.13%
(6)ナスダック  -2.45%

米国はいくつかの連銀総裁のタカ派的発言があって、この9月に利上げがあるのではないかという観測がでて大幅安となる。

米国の長期金利は1.681%(+0.079)と6月23日の1.750%以来の水準になりました。6月23日とは英国がEUを離脱の国民投票で決める前日です。

英国のEU離脱が決まってから世界経済に悪影響がでるということで長期金利は低くなっていたけれど、昨日はにわかに金利引き上げ懸念がでて金利は大きく上昇しました。これを見て米国株価は過剰に反応し、大きな下落となりました。


米国の金利が上昇すれば円安になりますが、円は0.30円ほど安い102.50円あたりまでしか安くならなかった。

日経平均は海外株安を受けて大きく下げましたが、下落率は-1.73%です。NYダウの-2.13%、ナスダックの-2.54%に比べると下げは小さくすみました。

もしNYダウと同じ下げ率なら日経平均は-360円安、ナスダックと同じ下げ率なら-430円安となってよいところでしたが、-292円安で終わったのは、@若干の円安と、A日銀のETF買い(733億円)によるものです。ETF買いが株価を支えたわけです。

米国は金利引き上げが先送りされるだろうということで、株価が上昇していましたが、金利引き上げとなると昨日のように大幅な下落をします。金融緩和が米国の株価を実力以上に高くしています。 日本は金融緩和は1月のマイナス金利政策以来、株価に影響を与えることはできず、もっぱらETF買いによる需給によって株価水準を維持しています。EUはECBが金融政策を現状維持としたことから下げています。

現在の米国・日本・欧州の株価は中央銀行の金融政策に頼り切っています。まともな相場ではありません。



(2016. 9.13) TOPIX 1322P(-0)  日経平均 16729円(+56) 14.2億株 (1兆6666億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -1.85%
(2)英FT100 -1.12%
(3)独DAX  -1.34%
(4)仏CAC  -1.15%
(5)NYダウ  +1.32%
(6)ナスダック  +1.68%

欧州は米国金利が上昇したことから下げる。米国はFRB理事のハト派発言があって大きく反発したが、長期金利は1.669%(-0.012)と高止まりとなる。

昨日の米国株価の大幅下落は過剰反応だろうと思っていましたが、ハト派の一言で大反発をする。これもまた過剰反応です。

長期債利回りが低下しなかったためにやや円高になり、日経平均は昨日の下げ幅の1/5しか戻らなかった。今日の日中の値幅は130円弱で、出来高が14.2億株では日経平均は舵の折れた船が漂流しているにひとしい。


今日の前引けは、日経平均が+0.02%高、TOPIXが-0.24%安でしたが昨日に続いて日銀のETF買いが入りました。3日連続で733億円の買い。

7月以来日銀がETF買いをした日に○印を付けています。ピンク色は340億円、青色は700億円超の買いです。

18回のETF買いをしていますが、その日が陽線で終わったのは4回、陰線で終わったのが14回です。ETF買いの当日大きな陽線になったのは(d)の1回だけで、3回の陽線は実体は極めて短い。

これを見ても日銀のETF買いは株価を上昇させるのではなく、株価の下落を下支えする役割であることがわかります。

ETF買いが入っても、その日が陰線で終わったのは14回もありますが、これらは本来なら-200円下がるものを-50円安〜-100円安で食い止めたというに過ぎません。

だがETF買いをしたにも関わらず、下げを食い止めることができずに大きく下げた日があります。(a)(b)(c)(e)の4回ですが、翌日は株価は上昇しています。その日の陰線の実体(始値-終値)の幅は100〜200円あります。ETF買いがなければ-200円〜-350円くらい下げたであろう日です。したがって翌日の株価は反動で上昇したのだろうと思われます。

もしETF買いをした日の陰線の実体幅が100〜150円ないと翌日に大きな反発がないのであれば、この3日間のETF買いに日は大きな陰線になっていないので、翌日の反発は期待できないことになります。むろん円相場がどうなるかにもよりますが、グラフを見る限りでは(a)(b)(c)(e)の翌日のような反発は期待できません。



(2016. 9.14) TOPIX 1314P(-8)  日経平均 16614円(-114) 16.6億株 (1兆7672億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.05%
(2)英FT100 -0.53%
(3)独DAX  -0.43%
(4)仏CAC  -1.19%
(5)NYダウ  -1.41%
(6)ナスダック  -1.09%

米国の長期金利は1.731%(+0.062)へ上昇する。一昨日は9月の利上げはないという観測で、株価は大幅に反発しましたが、長期金利は1.669%と高止まりしていました。

変なことが起きているなと思っていましたが、昨日は1.731%とさらに上昇。株式市場は金利引き上げなしと思ったが、債券市場は引き上げがあると見る向きが多いようです。長期金利の上昇から米国株価は一転して下落しました。

9月に入ってからの米国長期金利が最も低かったのは9月6日の1.536%でした。これを受けて円レートは101.35円(-2.00)まで円安になりましたが、一昨日は1.669%まで金利が上昇したのに円レートは102.0円程度(+0.30)と思ったほど円安は進みませんでした。

昨日の米国長期金利は1.731%です。米国長期金利と円レートは完全に連動するわけではないけれど、米国金利が高くなれば円安になります。今日の円レートは米国金利が1.731%になったので、さすがに103.30(+1.50)くらいまで円安が進みました。しかし株価は上昇することはなかった。

前場のTOPIXは-0.28%安であったので、日銀のETF買いが入るはずです。この円安をもとにすれば日経平均は昨日よりも上昇してもおかしくありませんでした。しかし後場に入ってもなかなかETF買いが出なかったようで、逆に先物が売られ日経平均は-114円で終わりました。

これほどの円安に振れたのだから日経平均は300円くらいは上昇してよいところでしたが、そうはならなかった。実際には今日も日銀は733億円のETF買いをしていたのですが、市場はこの動きを捕えることができなかった。 日銀がETFを買うのは株価(日経平均・TOPIX)を下支えするためです。他の投資家を出し抜いて、日銀だけが儲けるのが目的ではありません。

日銀は、@どうなればETF買いをするのか、Aそれは立ち合いのどの時点で判断するのか、B買い入れの条件が揃えば必ず買い入れする(買い入れをパスすることはない)といったことを明らかにすべきです。そうすれば今日のように日銀がETFを買っていないらしいという間違った観測によって株価が下落するというイレギュラーな動きは防げます。


(2016. 9.15) TOPIX 1301P(-13)  日経平均 16405円(-209) 16.7億株 (1兆8744億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -0.68%
(2)英FT100 -0.53%
(3)独DAX  -0.08%
(4)仏CAC  -0.39%
(5)NYダウ  -0.18%
(6)ナスダック  +0.36%

米国の長期金利は1.704%へ低下したが(-0.027)とわずか。ISM製造業指数も非製造業指数も悪化しているので、米国経済の状況からは9月の利上げはできるはずはありません。

しかしイエレン議長が利上げの条件は満たしているの講演をし、FRB理事や連銀総裁のタカ派的発言が続いたことによって、FRBはとにかく利上げをしたいのではないかの観測が出て長期金利が上昇しています。

米国株価は長期金利の動きによって大きな上下動を始めました。NYダウは中勢波動波動の基準である75日線を割り込み、先の小波動のボトム(最後の上昇波動のスタート点)を下回っているので下降波動に転換したようです。ここで9月利上げとなれば200日線までは確実に下落するはずです。

ナスダックは先の小波動のボトムを下回った格好ですが、小波動が小さいので、波動が切り下がったとはいえません。また75日線を割り込んでいないので、まだ下降波動には転換していませんが8月以来5200P台から上にでることができず、上昇力はほとんどなくなっていると思います。


ロンドンのFT100は、先の小波動のボトムは下回っていないし、75日線も下抜いていないので、波動は最も強いといえますが、これはポンド安によって上昇したものです。

このポンド安は英国の経済力の低下を懸念してのものなので、株価がいつまで堅調を維持できるのかは疑問です。

上海総合は中国の独特の経済政策によって、世界の株価と同一歩調をとることはあまりありませんが、英国のEU離脱以来は世界各国の株価と同じような動きをしてきました。

ところが貿易(輸出+輸入)は発表があるたびに縮小しており、景気の良し悪しの判断の基準である200日線を下回っています。今は75日線まで下落しており、中国経済の回復はまだまだ先の先のようです。


日経平均は上の4つのグラフの中で、上海総合と同じレベルです。@200日線より下位にあり日本経済は思わしくない、A75日線まで下落しており、これを下回れば中勢波動波動は下降波動に転換する。という危うい位置にあります。

今年になってからのグラフを掲げました。(a)→(e)は日銀の金融政策決定会合の日です。(a)と(e)は一応陽線となって政策を歓迎しましたが、(b)(c)(d)は陰線となっています。金融政策が現状維持であったからです。

陽線となった(a)は、マイナス金利を初めて導入した日です。(e)は日銀のETF買いを拡大すると決めた日です。この2日は新しい日銀の政策がでたので上昇しました。

だが、(a)1月29日のマイナス金利は、1〜2月は海外勢が日本株を処分していた時期と重なって、翌日から8日間で-3000円の株価暴落を引き起こしました。

(e)7月29日はETF買いを年間3.3兆円から6兆円にすると決めた日です。株式市場にとっては+2.7兆円の買い手が新たに生まれれば歓迎します。年間で6兆円も買う投資主体はそうそうあるものではありません。 だが日銀は逆張りで買うので、日経平均を上昇させる力は強くはありません。今日も日銀は4日連続で733億円の買いを入れました。この4日で約2000億円の株式の買い越しをしましたが、日経平均の下げを食い止めることはできませんでした。

私はETF買いをすると、本来であれば日経平均が下げるべき値幅を+120円くらい下支え(ゲタをはかせる)と思っています。この4日間のETF買いは日経平均に480円のゲタをはかせたのではないか。もし4日間のETF買いがなければ日経平均は16000円を割り込んでいたと思います。

株価的にはマイナス金利よりも、直接に株式の需給に訴えるETF買いのほうが影響力がありますが、その結果、日経平均はどんどん実体とカイリしていきます。割高に買われています。日銀が6兆円も株式を買うというのは、相当に冒険的な試みです。

日銀が株式市場に介入したことによって、8月以来の日経平均は大きく上げることもないが、大きく下げることもない という株価変動のダイナミズムを失いました。7月以来の日経平均の小波動の値幅は1000円に縮まっています。小波動(10日程度)をターゲットにしてトレードするとき、上手な人が得る利益はその値幅の1/3程度です。10日間を睨んでいても300円の利益がでるのがせいぜいです。ましてや株価が上昇したから買い、下落したから売りと株価の動きによって毎日仕掛ける人の多くはトントンなら上出来、多くは損失がでます。

株式投資で利益を出せるような状況ではありません。日経平均は今は上値も下値もある程度限定されていますが、どこかでこれをブレイクする日が必ず来ます。上にブレイクしたなら買いだし、下にブレイクしたら売りです。現在の状況下で無理やりトレードすることはないと思っています。トレードできる時期を待ちましょう。



(2016. 9.16) TOPIX 1311P(+10)  日経平均 16519円(+114) 18.9億株 (1兆8744億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -
(2)英FT100 -0.53%
(3)独DAX  +0.85%
(4)仏CAC  +0.51%
(5)NYダウ  +0.99%
(6)ナスダック  +1.47%

米国の長期金利は1.695%へ低下したが(-0.009)と高止まりしている。8月の小売売上高は+0.1%→-0.3%(予想は-0.1%)と思わしい数字ではなかった。

米国の小売売上高の伸び率は、今年になってから、1月(-0.5%)→2月(+0.3%)→3月(-0.3%)→4月(+1.2%)→5月(+0.2%)→6月(+0.7%)→7月(+0.1%)→8月(+0.3%)となっています。7月からの消費は伸び悩んできています。

これでは9月の利上げはなかろうと予想して、米国株価は上昇する。ナスダックはアップルがiPhpne7の売れ行きがよいとかで大幅上昇したので、株価指数も大きく上昇し、4平均線をすべて上回りました。


東京市場は明日から3連休になるし、今日は週末でもあるので手仕舞い売りがでるかと思っていましたが、日経平均は上昇しました。

ただ日本によい材料が出たわけではありません。5401「新日鉄」は中国の鉄鋼の安売りと製鉄会社の整理が進まないことから9日間下落を続けて株価は4平均線を下回っています。

7203「トヨタ」は9月初旬に下降している200日線を5日間連続して上回りましたが、その後は円高によって下落しています。今日は長い陰線となったので目先は小反発しそうですが、9月に円レートが104.17円になっていたことを思えば、すぐに200日線を回復することは難しい。

8306「三菱UFJ」は今日は反発しましたが、21日の日銀の決定会合は、@長期の国債の買い入れは柔軟にし、A短期の金利はマイナス金利を深堀りするという予想です。

マイナス金利が拡がるなら銀行株は買えるはずはありません。今日は長期金利が上昇するとして保険株は上昇し、不動産株が下落したのは当然です。だが下がるべき銀行株も上昇しました。今日の銀行株の上昇は売りの手仕舞い(買い戻し)によるものでしょう。



(2016. 9.20) TOPIX 1316P(+5)  日経平均 16492円(-27) 17.9億株 (2兆 749億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.77%
(2)英FT100 +1.54%
(3)独DAX  +0.95%
(4)仏CAC  +1.43%
(5)NYダウ  -0.02%
(6)ナスダック  -0.18%

米国の長期金利は1.718%(+0.022)へ上昇。

明日21日は日銀の決定会合です。これまで続けてきた金融政策の総括をするそうですが、物価が上昇しないのは、@原油安、A世界経済の停滞、が原因であると結論しても何にもなりません。

これだけマネーを出し、さらにマイナス金利にまでしたのに物価が上がらないのは、日銀の金融政策が限界にきているためです。当初日銀は金融政策の効果が2年で出ると思っていたけれど、3年半たっても物価は上がらない。

物価が上がっているという象徴的な現象は、株価が上昇しているということです。日銀は手っ取り早く株価を上げるために巨額のETF買いに踏切りました。中央銀行がリスク資産である株式を買い入れるという異例の政策でした。しかし日経平均は2015年6月の戻りのピーク20952円より-20%安い水準にあります。ETF買いでは株価を上昇させることはできません。

金融政策だけで物価を上げようとするのは、2年とか5年という短期の時間では無理であることがわかりました。米国でさえ2009年から2015年まで7年間を要しています。今度の日銀の総括で、日銀はどういう反省をし、どういう手段をとることができるのか、明日は非常に注目すべき日だと思います。

米国FOMCの結果がわかるのは22日ですが、この日の東京市場は休場です。だから明日の日銀の決定会合の結果を見ても、よほどよいアイデアが出るとか、新しい金融政策の方向性がでない限り、大きな材料とはなりません。23日のFOMCを見てから動くということになります。



(2016. 9.21) TOPIX 1352P(+35)  日経平均 16807円(+315) 25.8億株 (2兆7152億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -0.10%
(2)英FT100 +0.25%
(3)独DAX  +0.19%
(4)仏CAC  -0.13%
(5)NYダウ  +0.05%
(6)ナスダック  +0.12%

米国の長期金利は1.694%(-0.024)へ低下し、101円台の円高に振れる。

日銀の決定会合の結果は、一言でいえば予想された範囲内のものでサプライズはありませんでした。目新しいのは、新しい政策の枠組は「長短金利操作付き量的質的金融緩和」です。

これは、@短期金利はマイナス金利(-0.1%)を維持し、A長期金利は0%程度に誘導する、B長期金利の誘導は国債の買い入れ(80兆円)を軸とする。というものです。

長期金利を0%程度に誘導するというのをどう考えるのか? 今年7月27日の長期金利は-0.295%でした。日銀は当時大いに長期国債を買い入れたようです。しかし9月9日には金利は+0.010%まで上昇し、最近では-0.015〜-0.055%くらいで推移しています。日銀は積極的に長期債を買ってはいないようです。 今日の長期金利0%目標は、日銀は長期金利をマイナス金利にすることによって物価を上昇させることは断念したということになります。


いつもなら12:00ころに決定会合の内容が発表されますが、今日は13:00を過ぎても発表がない。13:15過ぎて発表されたとき、市場は混乱しました。

(c)初めは現状維持と判断して先物(日経ミニ)は-200円下落したものの、物価上昇率が2%になるまでは金融緩和を続けるということがわかり、そこからは急上昇を開始。

その後も上昇を続け、今日の日経平均の日中の値幅は420円ほどになりました。

9月に入っての日中の値幅は120〜150円程度の日が多かったけれど、今日は久々の大陽線です。

日中は上下に大きな変動をしましたが、激しい変動(買いかと思えば売りになり、売りかと思えば買いになる)が発生した日のデイトレで利益することは難しい。今日の日経ミニのデイトレは、(a)16325円売り→(b)16425円で損切り(-100円)、(d)16520円買い→(e)16655円で利食い(+135円)となります。

ただ今日の日経平均の+315円高(+1.91%)、やTOPIXの+35P高(+2.71%)は過剰な反応でしょう。円レートは102.32円(+0.64)とたいして円安になっていないし、一層の金融緩和があるわけでもなく、ETF買い入れ額も6兆円の現状維持です。

TOPIXが日経平均に比べて大きく上昇したのは、6兆円のETF買い入れのうち2.7兆円はTOPIX型ETFとすると伝えられたからです。これまで日銀は買い入れるETFは明らかにしてきませんでした。日経平均連動なのか、TOIPX連動なのか、JPX400連動なのか不明でしたが、今後は約45%はTOPIXに連動するETFを買うことがはっきりしました。

今後の日銀のETF買いは、日経平均連動が45%、TOPIX連動が45%、JPX400連動が10%ということでしょうか? 今日の株価上昇は出来過ぎであると思います。今夜のFOMCの結果しだいですが、FOMCは金利引き上げはできないでしょう。米国の長期金利(昨日は1.694%)と今後の日本の長期金利(-0.030%)の差の1.664%が縮まれば縮まるほど円高になります。 日経平均の今日の上昇は一朝(この場合は一夜)にして失われる可能性があると思っています。



(2016. 9.23) TOPIX 1352P(+35)  日経平均 16807円(+315) 25.8億株 (2兆7152億円)


一昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.10%
(2)英FT100 +0.06%
(3)独DAX  +0.41%
(4)仏CAC  +0.48%
(5)NYダウ  +0.90%
(6)ナスダック  +1.03%

と米国株はFOMCが利上げをしなかったことから上昇する。

昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.54%
(2)英FT100 +1.12%
(3)独DAX  +2.28%
(4)仏CAC  +2.27%
(5)NYダウ  +0.54%
(6)ナスダック  +0.84%

と高い。米国の長期金利は1.623%(-0.033)へ低下し、ドル安円高に振れる。


昨日の日銀の決定会合の結論は、@物価が2%になるまでは金融緩和を続ける、A10年物国債の利回りは0%になるように誘導する(長期債のマイナス金利は採用しない)、の2点だけであるので大した材料ではないと思いましたが、株価は大きく上昇しました。

円レートが102円台半ばまで円安に進んだのも意外でした。どこに円安になる要素があるのか? しかし昨日は米国金利と日本金利が縮まったことから海外は100円台への円高になりました。

今日の日経平均は200〜300円安くなるのかと思っていたら、案外に下げなかった。

前引けの日経平均とTOPIXはマイナスだったので、日銀のETF買い(しかもTOPIX型を重視)が入るだろう、したがって後場は日経平均は高くなるのかと推測していましたが、意外なことに今日は日銀はETF買いをしなかった。なにを基準にしてETFを買ったり買わなかったりするのでしょうか。こういうことが繰り返されるなら、日銀のETF買いによる株価下支えも次第に市場が信用しなくなっています。


寄引売買の《YBメーカー》は6月21日に発売しました。6月22日からのトレードは、6月が2回、7月が9回、8月が7回の指示をしていましたが、9月はずっと売買マークが出ませんでした。

株価が動かなかったためです。9月に入っての15日間で日経先物の1日の値幅が200円を超えたのは3度しかありません。

8月は22日間のうち8度、7月は20日間のうち13度ありました。1日の値幅が大きいとは相場に自律性があるということです。相場が動かないのに利ザヤを稼ぐことはできません。

9月は日経先物の寄引売買はできないのかと思っていたところ、昨日の決定会合の結果、株価は上下に激しく動きました。日経先物の1日の値幅は510円もあり、逆張りを方針とする寄引売買は昨日売りマークを出していました。9月に入って初めてのことです。その首尾は、今日は始値16690円で売り、大引け16570円で決済し、利益は+120円となったはずです。

6月22日以来の寄引売買の成績は次のようになっています。発売以来ちょうど3か月を経て、19回しかトレードしていませんが、逆張り方針のトレードはそうそうチャンスがあるものではありません。売買マークが出ないときは利益する確率は低いのですから、無理やりに売買マークが出ている条件表を探してトレードをすることはありません。無駄なトレードをしなかっただけに、この3か月間の累積利益は840円になり、勝率も57.9%となっています。





(2016. 9.26) TOPIX 1335P(-13)  日経平均 16544円(-209) 15.2億株 (1兆6944億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -0.28%
(2)英FT100 -0.03%
(3)独DAX  -0.44%
(4)仏CAC  -0.47%
(5)NYダウ  -0.71%
(6)ナスダック  -0.63%

と小安かった。欧州は材料なし。米国は原油価格が低下し、米国長期金利は1.624%と低い。

日米ともに中央銀行の金融政策は変わらないことが先週あきらかになりました。当分は株価を変動させる材料にはなりにくい。

また円レートも100.0円〜102.0円あたりが居心地がよいようで、為替も材料になりにくい。

今日の日経平均は海外株安を受けて少し安く寄り付き、前場はマイナスで終わりました。 後場に入って、日銀のETF買いが入るだろうと期待した向きが、先物を買ってみたものの16460円→16520円へとタッタの+80円しか上昇せず、13:00前から下げが加速しました。

9月に入って日銀は1回につき733億円のETF買いを8回試みましたが、残念なことに日経平均を上昇させることができませんでした。9月だけで約6000億円の買い越しをしてもダメだった。


日経平均は75日線を下限線とし、200日線を上限線とした保合いゾーンにあります。この間の小波動の大きさは(A→a)が1000円、(B→b)が600円、(C→c)が800円でしかありません。

だいたい10日間の日経平均の値幅が1000円を超えないようでは、値幅はとれません。

現状では小さい値幅を取れれば満足するしかないのですが、そのためにはデイトレという一般投資家には時間的に難しいトレードしか残っていません。

今日の《リアル24》VEr.6のデイトレは以下のようになります。
  1. (a)で売りマークが確定したので
  2. (b)の始値16560円を見て、16560円で売り指値注文を出す。
  3. (c)で16560円の売り注文は約定する。
  4. 16560円の-0.08%安い16425円で買い指値をだし、
  5. 同時に+0.06%高い16660円で買い指値(逆注)を出す。

    楽天証券では「逆指値つきの買い(売り)指値」という注文が出せます。通常は16425円で買い戻しの決済をするのだが、16660円になったら16665円の買い戻しに注文を変更する。というものです。この注文の出し方は多くの証券会社が採用しています。

  6. (d)またはその後の4本の足で16420円が付いたので、16425円で利食いができます。これによって16560円売り→16425円買い戻しで+135円の利益がでます。



(2016. 9.27) TOPIX 1349P(+13)  日経平均 16683円(+139) 22.3億株 (2兆2946億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -1.76%
(2)英FT100 -1.32%
(3)独DAX  -2.19%
(4)仏CAC  -1.80%
(5)NYダウ  -0.91%
(6)ナスダック  -0.91%

ドイツ銀の資本不足懸念が出て欧州株は安い。これを受けて米国でも銀行株が売られる。

米国長期金利はリスクオフの動きから1.587%と低下。

今日の日経平均は前日比+139円高だったけど、日中の値動きは約400円の値幅がありました。

海外株安や円高を受けて-153円安で寄り付き、-259円安まで下げたが、円安に向かったことから反転上昇に移り、そこから約400円上げて高値引けで終わりました。 たいした材料はなかったのに400円の値幅がでるとは、配当取りの買いだけではなく、そろそろ反発かと思う向きが増えてきたのかもしれません。


《YBメーカー》の寄引売買は9月に入って売買マークがでませんでしたが、9月21日の日銀決定会合の日に売りマークを出しました。

翌日の始値16690円売り→大引け16570円で決済すると、+120円の利益でした。

昨日9月26日の先物の値幅は210円あって、まずまずの動きをしましたが、ここで買いマークがでました。

翌日(今日)の始値16280円で買い、大引けの16540円で決済すると、+260円の利益です。


《リアル24》による日経ミニの5分足によるデイトレはどうだったのか。
  1. (a)で売りマークが確定したので

  2. (a)の始値16190円を見て、16190円で売り指値注文を出す。

  3. この段階で、次図の「取引予定値」には、@16190円で売る。仕掛けが約定したならA16060円で利食い、B16290円で損切りする。と表示が出ます。

  4. (b)で16190円の売り注文は約定する。


  5. (c)+0.06%高い16290円で損切りの買い指値(逆注)を出す。

  6. (d)同時に16190円の-0.08%安い16060円で利食いの買い指値を出す。

  7. (e)で損切り水準の16290円が約定するので、このトレードは-100円の損失です。



  1. (f)で買いマークが確定したので

  2. (f)の始値16380円を見て、16380円で買い指値注文を出す。

  3. この段階で、右図の「取引予定値」には、@16380円で買う。仕掛けが約定したならA16515円で利食い、B16280円で損切りする。と表示が出ます。

  4. (g)で16380円の買い注文は約定する。

  5. (h)-0.06%安い16280円で損切りの売り指値(逆注)を出す。

  6. (i)同時に16380円の+0.08%高い16515円で利食いの売り指値を出す。

  7. (j)で利食い水準の16515円が約定するので、このトレードは+135円の利益になります。

  8. なお15:00を過ぎて、利食いも損切りもできていないときは、決済の注文を取り消して→大引けで成り行き売り(この場合は転売)の注文に切り替えて、必ずその日に決済をします。



(2016. 9.28) TOPIX 1330P(-18)  日経平均 16465円(-218) 16.4億株 (1兆8221億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.60%
(2)英FT100 -0.15%
(3)独DAX  -0.31%
(4)仏CAC  -0.21%
(5)NYダウ  +0.74%
(6)ナスダック  +0.92%

欧州は金融不安が払拭されず安い。米国は経済統計の数値がよかったので上昇する。しかし 米国長期金利は1.558%(-0.029)と低下し、円高の方向は変わらず。

今日の日経平均は9月末の配当落ち(約-114円)もあって-178円安で寄り付くが、9:20ころからジリ安となる。ただ材料がまったく不足気味なので、今日の日経平均の値幅は130円幅の小動きで終わりました。

日銀は3日連続で733億円のETF買いをしました。9月に入ってからは10回目の買いをし、総額7330億円の買い入れ総額になりましたが、日経平均が75日線を何とか下抜くのを食い止めているだけです。


今日の日経ミニの5分足によるデイトレはどうだったのか。今日の高値は16495円、安値は16360円で、日中の値幅は135円です。これではデイトレで100円以上の利益を上げることはできません。

《リアル24》Ver.6のデイトレの方針は、@+0.08%で利食いする、A-0.06%で損切りする、B15:00で@Aができていないならば15:15の大引けで成り行きで決済する、ですから、今日は利食いができる日ではありませんでした。
  1. (a)で売りマークが確定したので、次図の「取引予定値」が表示されます。


  2. (a)の始値16435円で@買い指値注文を出します。

  3. この段階で、右図の「取引予定値」には、A16570円で利食いする。またはB16335円で損切りする。と表示が出ます。

  4. (b)で16435円の買い注文は約定します。

  5. そこで(c)16570円で利食いの買い指値を出し、同時に(d)16335円で損切りの買い指値(逆注)を出します。

    損切りは楽天証券の「逆指値つき売買指値」の仕様では「16340円になったら、Aの16570円売り注文を、16335円売りに変更して」くれます。これによって同じ売りでも、利食いの売りと損切りの売りの2通りの注文を同時にだせるわけです。

  6. 今日は15:00になっても、Aの利食いも、Bの損切りも、できませんでした。そこで15;00を過ぎたら「逆指値つき売買指値」の注文を取り消して、「大引けで転売(成り行き)」に切り替えます。

    今日の大引けは16460円であったので、16435円買い→16460円転売となり、わずかですが+25円の利益になります。



(2016. 9.29) TOPIX 1343P(+12)  日経平均 16693円(+228) 17.6億株 (1兆8789億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 -0.34%
(2)英FT100 +0.61%
(3)独DAX  +0.74%
(4)仏CAC  +0.79%
(5)NYダウ  +0.61%
(6)ナスダック  +0.24%

欧州はドイツ銀が資本増強を考えていないとしたことから金融不安が後退し小反発する。

OPECは減産合意がされ、日産32500〜33000万バーレルを上限とすることになりました。ただ各国がどのような減産をするのかは11月のOPEC総会で決めるらしいので、今後はどうなるのかは不確かなようです。

しかしWTI原油は-2.38ドル高と急上昇し、47.05ドルで終わる。2016年6月9日には51.67ドルまで戻していますが、これを上回るなら原油は高くなるとみてよいでしょう。

米国株は原油高から上昇しましたが、すぐに51.67ドルまで原油が上昇するとは思えません。原油が高くなるのは世界経済が活発なときです。原油需要が大きいときです。史上最高値146.65ドルをつけたのはリーマンショックの2か月前でした。これは世界の経済がピークをつけた2007年10月よりも後ずれしています。原油は経済の遅行指数であるとしてよいでしょう。

であるならば、原油価格の上昇は、世界経済が回復歩調に戻り→経済状態に合わせて次第に上昇する というのが本筋です。過去のオイルショックのように供給が極端に締まると原油は暴騰しますが、今ではシェールオイルがあります。OPECの一存では原油価格が大きく上昇(60〜70ドル)するとは思われません。


米国長期金利は1.573%(+0.015)と少し上昇するが、欧米株高やWTI原油高から円高には進まず。

図の青色線は円レートです。5月の日経平均17500円あたりでの円レートは111円台でしたが日経平均は17250円くらいでした。

(a)で円レートは106円台に上昇しました。このときの日経平均は16100円です。5円の円は日経平均を1500円下げています。1円の円高が約300円の日経平均を下げたことになります。

この関係はどんどん無関係な関係に変わってきています。(b)の円は100.50で、日経平均は15100円でした。それが(c)では(c)の円は99.80円で、日経平均は15500円です。円レートと日経平均は逆行しています。

その原因は日銀のETF買いです。円が上昇したら日経平均は下がるべきだが、ETF買いに支えられて下げ渋る。このため日経平均は下方硬直性を持ってきました。日本経済の将来を見定めて投資をすることは難しくなっています。よって海外勢は日本株を売り続けています。個人投資家にとっても株価が突っ込まないので「突っ込み買い」をする機会がありません。ダイナミックに動かない市場からは投資家は退場していきます。


日経平均は+228円高となりましたが、+140円高で寄り付き→+228円高で終わりました。

1日の値動きの幅は170円ほどでした。日経ミニの値幅 は145円であったので、デイトレで大きな利益(+0.8%)がでることはありませんでした。
  1. (a)9:40〜9:45の間に買いマークがビープ音とともに点滅していましたが、

  2. (b)で買いマークが確定しました。このとき(b)の始値は16675円でした。このため図の「取引予定値」が表示されます。

    @16675円で買い指値を出す。
    A約定したら16810円で利食いする。
    B約定したら16570円で損切りする。 ということが指示されています。

  3. (b)の始値16675円で@買い指値注文を出します。

  4. (c)で16675円の買い注文は約定します。

  5. そこで(d)16810円で利食いの買い指値を出し、同時に(d)16570円で損切りの買い指値(逆注)を出します。

  6. 株価の動きは小さかったので、15:00まで利食いも損切りもできませんでした。そこで15:00にABの注文を取り消して、C大引けで成り行きの転売注文をだしておくと16710円で約定します。+35円の小幅な利益になります。



(2016. 9.30) TOPIX 1322P(-20)  日経平均 16449円(-243) 18.1億株 (2兆 461億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海 +0.36%
(2)英FT100 +1.02%
(3)独DAX  -0.31%
(4)仏CAC  +0.26%
(5)NYダウ  -1.07%
(6)ナスダック  -0.93%

米国でドイツ銀株が急落したことから、再び金融不安を材料にして米国株は下落する。WTIは47.83ドルまで続伸したが株価には無視される。

米国長期金利は1.566%(-0.007)と少し低下し、金融リスクが材料になったため円高に振れる。

日経平均は海外株安と円高から昨日の反発を帳消しににして16500円を割り込む。日中の値幅は110円と小さく、デイトレもできないありさまです。

図の(a)(b)(c)(d)は日銀の金融政策決定会合の日です。(a)4月28日は、1日の値幅は920円、前日比-624円安の暴落になりました。(b)6月16日は、1日の値幅は510円、前日比-485円安。(X)6月24日は決定会合とは無縁ですが、英国がESB離脱を国民投票で決定した日です。1日の値幅は1525円、前日比-1284円と暴落です。

(c)7月29日は、1日の値幅は504円、前日比+92円高。この日日銀はETFを年間6兆円買い入れると決定しました。(d)9月21日は、1日の値幅は420円、前日比+315円高。長期金利を0%に誘導するということが金融機関の利ザヤを少しは確保できるということでプラス材料になりました。

あらためて日経平均のグラフを見ると、大陰線・大陽線は金融にかかわった日ばかりです。株価が上昇する基本中の基本は日本経済が成長することです。経済が成長するためにはそれなりのインフラが必要です。このインフラの整備が2012年末のアベノミクス以来ほとんど行われていません。デフレ脱却は全部日銀の政策に丸投げしてきました。

これだけの低金利なのに、なぜ民間は投資を増やさないのか? なぜ新しい業種の企業が出てこないのか? なぜ賃金が上がらないのか? 経済成長に必須の人口をどうやって高めるのか? 政府は経済成長については、この3年半ほとんど何もしてこなかったに等しい。

今日の日経新聞によると、2016年1-9月は海外勢は日本株を6兆円売り越しています。アベノミクスが始まって以来海外勢は20兆円の日本株を買い越しましたが、現在ではおそらく10兆円は日本株を売っています。この流れは政府が明確な経済成長政策を打ち出すまでは続きます。

グラフを見ると日経平均は、最上位にある200日線と最下位にある75日線の間にあり保合状態です。200日線は次第に下降してきており、75日線は横ばいなのでしだいに株価の動きは煮詰まりつつあります。煮詰まれば上放れか下放れが期待されますが、私はこと日本の材料からは上放れは無いと思っています。



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