日経平均をどう見たか・判断したか (2016年 4月)

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(2016. 4. 1) TOPIX 1301P(-45)  日経平均 16164円(-594) 25.7億株 (2兆6570億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 +0.11%
  2. 英FT100 -0.46%
  3. 独DAX  -0.81%
  4. 仏CAC  -1.34%
  5. NYダウ  -0.18%
  6. ナスダック  +0.01%
とやや弱い。米国は今夜雇用統計の発表ですが、+20万人増くらいの数字であればそう相場に影響を与えないのではないかと思います。

+25万人とかの数字だと米国経済は強いということで、国債金利が上がり、ドル高に進む可能性がありますが、これは日本株にとってはプラス材料になります。

日経平均は-39円安で寄付く。3月の日銀短観は大企業製造業は12月の+12から+6へ低下し、先行きは+3とさらに低下するということです。+6とは業況判断が良いとして企業が53%あり、悪いと判断した企業が47%あったということです。まだ企業は今のところ業況が悪いと思っているわけではありません。

大企非業製造業は12月の+25から+22へ低下し、先行きは+17とさらに低下するという判断ですが、+22とは61%の企業が業況が良いと判断し、39%の企業が悪いと判断してしていることですから、非製造業は悪くありません。

日経平均は業況判断の数字がしだいに悪化しているのを嫌気したためか、スベリ台を滑るようにドンドン下げ、-594円安で終る。短観の内容からは異常な過剰反応だと思います。ある人は2016年度の経常利益の計画が、大企業製造業で-1.9%、非製造業で-2.1%となったのが原因だといいますが、製造業の2015年当初の計画は-3.5であったものが+3.1に修正されたことを思えばそれほど気にする数字ではありません。ただ非製造業は2015年は+11.9%でしたが、+10.0%に修正され、2016年の計画では-2.1%へドスンと落ちます。非製造業のほうが利益の変化率は大きくなりそうです。


■■ 《リアル24》の条件表の使い方

《リアル24》Ver.6でサンプルの条件表(拡張7)には94本の条件表が収められています。内訳は、 @トリガー条件表が45本、Aオートマが生成した実戦のための条件表が33本、B日足の寄引売買のための条件表が16本です。

これら条件表は2009年1月〜2014年12月の6年間のデータ(デイトレ用の@とAは日経ミニの5分足のデータを使っています)を手本にして、@とBを最適化し、Aは@を基にしてオートマでさらに成績を向上させる条件表にしたものです。 しかし94本もの条件表があると、ユーザーはどれを使えばよいのか困惑されるかも知れません。だが重視する条件表は今のところ決まっています。

「今のところ」というのは、時間がたつにつれて、相場をよく捉える条件表の能力は変っていくからです。2014年12月までを手本にして設定した条件表なので、2016年までの2年間はまずまずの成績を出すと思いますが、2017年からはしだいに成績は低下し、5年後の2019年には凡庸な条件表になるだろうと予想しています。

これを回避するには
  1. 年に一度は@のトリガー条件表を最適化する
  2. 年に一度はAのオートマ条件表を生成する
ことです。《リアル24》Ver.6には、このことを簡単にできる機能が備わっています。


現在重視する条件表は手本にした期間でよい成績を出している条件表です。《リアル24》Ver.6のお知らせ でサンプルの条件表の一覧とその成績を掲げていますが、右はそのうちの一部です。

この15本の条件表はギャップを調整したデータでトレードするときのトリガー条件表です。条件表のタイトルが「GP MACD」のように先頭に「GP」の文字をつけているのがギャップを調整したデータを使うことを意味しています。

ギャップを調整するとは、今日の始値が昨日の終値に比べて100円高く始まったとき、前日以前のデータをすべて+100円してかさ上げし、昨日までの株価を今日の始値に合わせることです。株価の権利落ちの調整と同じようなものです。ギャップの調整は、「ギャップ調整」のボタンをクリックしておけば、データを読み込むときに自動的に行われます。

で、この15本のトリガー条件表の6年間の成績が次図です。どの条件表が優れているのかは、図の右端の「T得点」を見てください。T得点は200点満点で、@100点以上が使える、A120点以上が合格、B150点以上が優秀、という感じです。

右の条件表No.69「仲値線先行」のT得点は139.9点で唯一合格点をクリアしています。この条件表が最近の1週間でどうのようなトレードの指示をしたのかを次に掲げます。(3月31日に書きました)




グラフの株価はギャップの調整をしているので、仕掛ける株価・決済する株価は実際の株価と違いますが、損益額は同じです。( )内に実際の株価を書いています。


2016年3月25日

ギャップの調整をするときは、図の「G」のアイコンをクリックしておきます。グラフ最下行の「年月日」が空色になっていれば、ギャップを調整していることを表します。

(a)の次の足の始値17015円(16850円)で買い指値を出しておくと約定する。

利食いは+0.8%の17155円(16985円)で転売の指値を出す。

損切りは-0.6%の16910円(16745円)で逆指値を出す。

(b)の大引け17030円(16865円)で決済。+15円の利益。


2016年3月28日

(a)の次の足の始値17015円(16990円)で売り指値を出しておくと約定する。

利食いは+0.8%の16875円(16850円)で買戻しの指値を出す。

損切りは-0.6%の17120円(17095円)で逆指値を出す。

(b)の安値は16870円(16845円)だったので利食いができる。+140円の利益。


2016年3月29日

(a)の次の足の始値17050円(17020円)で買い指値を出しておくと約定する。

利食いは+0.8%の17190円(17160円)で転売の指値を出す。

損切りは-0.6%の16945円(16915円)で逆指値を出す。

(b)の大引け17130円(17100円)で決済。+80円の利益。


2016年3月30日

(a)の次の足の始値17085円(17015円)で売り指値を出しておくと約定する。

利食いは+0.8%の16945円(16875円)で買戻しの指値を出す。

損切りは-0.6%の17190円(17120円)で逆指値を出す。

(b)の安値は16935円(16865円)だったので利食いができる。+140円の利益。


2016年3月31日

(a)の次の足の始値16935円(16935円)で買い指値を出しておくと約定する。

利食いは+0.8%の17075円(17075円)で転売の指値を出す。

損切りは-0.6%の16830円(16830円)で逆指値を出す。

(b)の安値は16790円(16790円)だったので損切りの転売が約定する。-105円の損失。

大幅安となった今日2016年4月1日は売買マークは出ていません。この1週間は4勝1敗、勝率が80%とややできすぎです。No.69の過去6年間の勝率は52.0%です。トレード件数は1269回ありましたが、1)利食いが243回、2)損切りが258回、3)大引け決済が768回階という内訳です。

利食いの243回と損切りの258回はほぼ匹敵しています。利食いは+0.8%でし、損切りは-0.6%でしているので、ほぼ同数であれば利益ができます。ギャップを調整した株価なので実際の数字ではありませんが、1)243回利食いによって累計で22630円の利益を出し、2)258回の損切りによって累計で-17755円の損失を出しています。差し引きで+4875円の益ですが、3)大引けで決済した768回の累計利益は+6130円の利益になっています。 これによってNo.69条件表は6年間で11005円の利益を出しているわけです。ミニ1枚のトレードで110.05万円の利益です。ラージなら1100.5万円の利益です。

おそらくこの検証の数字は2015年〜2016年も似たような成績をもたらせるはずです。2015年の検証をすると+2515円の利益が出ています。また2016年の3月29日までの2016年の検証では+415円の利益です。2016年1月2月の暴落があってもちゃんと利益を出しています。2年間は成績は落ちないが3年目から少しずつ悪くなるといいましたがが、まあ2017年までは利益がでるでしょう。だが累計利益は減ること可能性が高い。(だから2016年の年末には条件表を最適化し、オートマ条件表を作ってください)



(2016. 4. 4) TOPIX 1302P(+1)  日経平均 16123円(-40) 20.6億株 (2兆 896億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海 +0.19%
  2. 英FT100 -0.47%
  3. 独DAX  -1.71%
  4. 仏CAC  -1.43%
  5. NYダウ  +0.61%
  6. ナスダック  +0.92%
世界に共通な材料はなかったので、各国の材料によってマチマチな動きとなる。

米国の3月の雇用統計は24.5万人→21.5万人の増加となり、米国の雇用は着実によくなり、平均賃金も0.3%上昇。日本にとってはうらやましい。

3月のISM製造業指数は49.5%→51.8%になり、7か月ぶりに50%を回復しました。こちらの統計のほうが雇用統計よりも市場を強気にさせ、米国株は中程度に上昇する。

FOMCは今月の27日ですが、イエレンFRB議長の口ぶりでは4月の利上げはなく、次の6月にあるかどうかの市場の予想なので、経済統計値がよければ素直に株価が上昇します。

一方日経平均は週末に日銀短観のショックで大幅下落をしましたが、世界経済が停滞し、日本企業の業績は伸びないということは昨年末にはわかっていたことです。それが1月2月の日経平均の暴落でした。すでに日本の経済は停滞する、実質賃金はマイナスである、物価は上がらない、ということを1〜2月に織り込んだはずです。ここへきて日銀短観を見て売りなおしをするというのは、「二番煎じ」のような気がします。 それほど下値があるようには思えません。あっても日経平均は15850円が限度でしょう。


ユーザーから電話があって、7261「マツダ」が大きく下げているが、どうしたらよいか? と質問がありました。投資は自分が判断すべきものです。買ったあとのシリ拭いを私のところに持ち込まれても困ります。

だが私は基本的にはやさしい心根の持ち主なので、グラフを見ましたが、まあ到底買うべき銘柄ではありません。

なんでこんなグラフの銘柄を買うのか? 買うべき要素はありません。(a)の200日線は下降していて、マツダの業績は苦しくなることを表明しています。(b)の75日線は200日線の下位にあって中勢波動は下降波動であることを表明しています。(c)では株価が9日線を下回ってどの平均線よりも株価は安くなっています。

それでもマツダを今日も買い持ちしていた。まあグラフを見ての判断がほとんどできていない。このHPを長年、「楽しみにして読んでいる」といわれるが、読んでも少しも身についていない。悲しくなってきました。もしこの方が(d)で買ったのなら「突っ込み買い」をしたので、それは良かったと評価します。(d)の前日は9日と25日の順位相関はともに-80以下であったからです。ところが(e)で買ったとなるともうコメントすることが馬鹿くさい。9日と25日の順位相関はともに+80以上になろうとしています。楽観人気になりつつあるときに買ってどうするのでしょう。

このHPで20年近く言って来た、相場の原理原則は、
  1. 上昇相場では買い
  2. 下降相場では売り
という単純なことです。(ただ上昇相場や下降相場と判断する基準は難しいので、このHPで述べることも細かなものになりがちです)。しかし「鉈(なた)」で切ってしまえば、株式を買うのは、次の条件表を使えばよいのです。
上の条件表No.49はアップしているので、(サンプル0)または(標準3)をダウンロードして下さい。

条件表に設定していることは、
  1. No.4行で、株価が9日線を上回った日に買い。
  2. No.9行で、75日線が200日線より上位にあれば買い。
  3. No.10行で、株価が200日線より上位にあれば買い。
  4. No.11行で、200日線が上向いていれば買い。
  5. No.12行で、最近の25日間に、株価が200日線を下回っていなければ買い。
  6. No.13行で、9日順位相関が0以下なら買い。
毎日HPで掲げている条件表No.20「平均線と順位相関」で使っているチャートだけを使って(順張りの)買いの条件を つけています。常々いっている順張りの買いを考えるべきところで買いマークが出ます。


1332「日水」は、(a)で買いマークを出しました。翌日の始値597円で買えます。

その後は670円まであったので、理想の利益は73円幅。率にして12.2%です。

この利食いは適当にすればよいのですが、(a)の前のボトム」の576円を下回るときは損切りをしなければなりません。もし株価が670円まで上昇していても利食いができなかった人は576円以下で手仕舞いします。この場合は(A)の始値584円で決済します。-8円の損失です。

ルールどおりにすれば+73円の利益の可能性があり、最悪でも-8円の損失です。


2317「システナ」は、私は知らない銘柄です。(a)で買いマークを出しました。翌日の始値1149円で買えます。

(b)で買いマークを出しました。翌日の始値1298 円で買えます。

(c)で買いマークを出しました。翌日の始値1349 円で買えます。

図では(a)(b)(c)(d)の買いが失敗であったの判断するのは直前に安値 を下回ったときです。小波動が切り下がったのだからそこでは損切りしなければなりません。

(a)(b)(c)(d)(e)(f)ではすべてに利食いのチャンスがありました。



(2016. 4.5) TOPIX 1268P(-34)  日経平均 15732円(-390) 22.3億株 (2兆2797億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -
  2. 英FT100 +0.30%
  3. 独DAX  +0.28%
  4. 仏CAC  +0.53%
  5. NYダウ  -0.31%
  6. ナスダック  -0.46%
またぞろWTI原油が下げ始めて、これは米国株価にはマイナス材料。しかしドル安が継続し、これは米製造業にとってはプラス材料です。

原油安とはいっても今年の1月2月には新安値を更新して26ド ル台まで下落して、どこまで下げると疑心暗鬼になっていたことを思えば、原油が35ドルになったところで、これは一度は経験した値段です。大きなマイナス材料にはなりません。

ドルがなぜ安くなり円高になるのかです。これはFRBの金利引き上げを予想してドル高になりすぎていたことの調整であろうと思います。12月16日にFRBが政策金利を0.25%引き上げましたが、この日の米国債利回りは2.300%でした。この日の日本の10年物国債金利は0.295%であったので金利差は2.005%です。

この時点では2016年に4度の引き上げをして政策金利は1.00%〜1.25%になるとの予想でした。だが2016年に入って、原油が10ドル値下がりし、これにつれてNYダウも- 12%下落するなど、金利を無理して引き上げることは弊害があるとFRBは考えを変えました。金利がゆっくりとしか上がらないのであれば、国債金利も下がります。昨日の利回りは1.768%です。2.300%から0.5%も低下しています。その分だけ米国国債への投資の魅力が失せ、ドル安になっているのでしょう。

割を食ったのが日本です。ドル安のお陰で円高になります。日本は1月31日にマイナス金利に踏み切りました。一部の当座残高に-0.1%のマイナス金利を採用しました。その結果、今日の10年物国債利回りは-0.070%です。今日の日米の金利差は(1.768-(-0.070))=1.838%ですが、FRBが金利を引き上げたときの金利差は2.005%ありました。米国債を買う魅力九は米国が金利引き上げをしたときほどではない。

現状では日米の金利差は物足りない。だが日本の機関投資家は日本国債で資金を運用しても安定的な利子収入は入りません。いずれ米国債を買うしかありません。そのときは円を売ってドルで米国国債を買うということになるので、円安になるはずです。


日経平均は昨日で下げ止まるのかなと思っていましたが、今日も続落しました。

それほどマイナスの要因があるとは思えません。例えば東証1部のPERは昨日時点で15.28倍ですが、今日の下げで15.0倍を割れたと推測できます。 PERからはこれ以上の下げは売られすぎです。

小波動のボトムらしさを見ると、@新安値、A9日順位相関が-80以下に加えて、B条件表No.1が買いマークを出した。C25日投資マインド指数が買いマークを出した。

まだ純粋なチャート的には4ポイントでしかありません。


しかし《デンドラ24》を見ると4月1日からの下値のメドは、上から順に。1)16199円、2)と3)15854円、4)14993円 となっています。

2)と3)のメド15854円は下げ止まりの確率の高いメドです。昨日、下げても15850円までではないかと書いたのは2)と3)のメド15854円を思っていたからです。

ところが今日の日経平均の終値は15772円です。最も安いメドは4)の14993円ですが、ここまでの下落はないのではないか

ともかく下値メドの15854円まで下落したので、Dデンドラの下値メドをクリアです。

小波動のボトムらしさは5ポイントになり、ボトムの確率は5分5分になったと思います。



(2016. 4.6) TOPIX 1267P(-0)  日経平均 15715円(-17) 21.4億株 (2兆1149億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -
  2. 英FT100 +1.45%
  3. 独DAX  -2.63%
  4. 仏CAC  -2.18%
  5. NYダウ  -0.75%
  6. ナスダック  -0.98%
ドイツの経済統計値が悪かったとかで欧米は安い。IMFが世界景気はさらに悪化するといったのも警戒されました。米国の長期金利は1.727 %(-0.041)と低下する。

米国での円レートは昨夜は一時109円台になったようですが、今日は110.32円から始まりました。110円というのがひとつのメドらしい。円高もそろそろ終わりか?

グラフでは、小波動のボトムらしさは5ポイントのままですが、明日「新安値の陽線」になれば6ポイントになります。グラフから判断するボトムは近い。


昨日の東証一部の連結PERは14.87倍まで低下しています。

日経平均が200日線より上にあるとき、企業の予想の利益伸び率が0〜5%くらいであれば、15.00倍を基準にして、14.00倍以下は割安、16.50倍以上は割高としてきました。16.5倍としたのは業績の上方修正があることを期待してのことです。

日経平均が200日線を下回っているときは、業績の上方修正は期待できません。企業の予想の利益伸び率が0〜5%くらいのときは15.00倍を基準にして、14.00倍以下は割安、16.00倍以上は割高としてきました。

図では(a)で16倍になったときに株価は頭打ちになり、(b)で14倍になったときにボトムとなり、(c)で16倍を超えたときに割高になりました。その後は4月からの大下げになりました。

昨日のPERは14.87倍(PERのデータは陰陽足に比べて1日遅れています)ですが今日のPERは少し下がって14.80倍くらいになったのでしょうか。まだ割安とはいえませんが、基準の15倍より少し割安です。4月に入ってからの下げで割高→やや割安への修正が行われたわけです。



(2016. 4. 7) TOPIX 1272P(+4)  日経平均 15749円(+34) 21.1億株 (2兆 898億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -0.08%
  2. 英FT100 +1.16%
  3. 独DAX  +0.64%
  4. 仏CAC  +0.81%
  5. NYダウ  +0.64%
  6. ナスダック  +1.59%
と高い。米国は、FOMCの3月の議事録が公開され、数人の委員が急いで利上げをすることはないという意見であったことから、6月までは金利引き上げはないとして株価は上昇する。

金利引き上げが先に延びることでドル安となり、これは相対的に円高となります。日本にとって円高は困る。輸出の採算が悪化することはもちろんですが、海外からの資本収支が円高で目減りします。

東日本大震災以来、石油の輸入が急増して日本の貿易収支は大幅な赤字になりました。だが貿易外では黒字を維持できていたので経常収支は黒字でした。過去に海外に投資した企業からの配当金や海外に持つ債券からの利払いが多かったためです。日本は1989年のバブル以来、債権大国になっています。

格付け機関によれば、国債の大量な発行によって日本国債の格付けは韓国や中国よりも1段階下になっています。だから何かあれば国債は暴落し、日本はハイパーインフレになるという向きがあります。こういう妄言はアベノミクス以前からいい続けられてきましたが、そんなことはなかった。

リーマンショック、ギリシャ問題、ユーロ問題、中国経済の停滞、EUの金融不安など危機があるたびに、世界の資金は円(つまり日本国債)を買いました。日本は金融リスクが発生したときの「駆け込寺」の位置づけです。世界は日本国債がデフォルトになるとは0.1%も思っていません。

グラフでは(a)の3月29日は相場の分岐点でした。それまでは米国株価と日経平均はだいたい連動していました。米国株が上昇すれば日本株も上昇しました。ところが3月29日にイエレンFRB議長は金利引き上げを急がない、ゆるやかなものにすると発言し、米国株価は大反発しました、通常なら米国株価が上昇すれば、米国金利も上昇するので、円安になるところです。だが金利引き上げを慎重にするということだったので、米国金利は下落し、為替は円高に向きました。

この日から米国株価が上がれば日本株が下がるという逆相関の関係がうまれました。ナスダックは200日線を上回りましたが、日経平均は1000円以上も下げました。今回の株価の変動の要因は為替であったので、日米の株価は逆に動きました。しかし今日の108円台の円安にもかかわらず日経平均は+34円高で引けたのは、そろそろ日経平均は円高を織り込んでしまったと思います。



(2016. 4. 8) TOPIX 1287P(+15)  日経平均 15821円(+71) 25.0億株 (2兆5798億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -1.38%
  2. 英FT100 -0.40%
  3. 独DAX  -0.98%
  4. 仏CAC  -0.90%
  5. NYダウ  -0.98%
  6. ナスダック  -1.47%
と安い。米国の長期国債利回りは1.691%まで低下し、金融株が下げる。金利が下がれば銀行・生保の収益は下がります。

よいのはローン会社・消費者金融・不動産会社です。金利が下がったからといって、これにスライドして貸し出し金利を下げたり賃料を下げることはありません。

夜間、NYの円レートが107円台になったことから、夜間取引の日経先物は15330円まで下げて-400円安になっていましたが、今朝の日経平均は15597円(-152)で寄付きました。8:30の円レートは108.20円です。NYほどには円高にはなりませんでした。

さらに今日は、政府が円高に対して、必要であれば処置をとるといったため円買いの勢いがそがれ、107.67円から1円ほど円安方向にバックしました。日経平均は円高が止まったことで反発し、今日のザラバ安値15471円から350円上昇してプラスで終る。久々にタワミのない右肩上がりの上昇となった1日でした。


円レートはまだ108円台にあります。昨年12月3日の日経平均は19862円で、円レートは123.50円でした。今日のレートは16円〜17円の円高です。

1円の円安は日経平均を250円〜300円高くしていましたが、今は逆の回転になっています。16円の円高なら、日経平均は4000円〜4800円下落します。

今日の15821円は12月3日に比べて-4041円下落しています。まったくのところ日経平均は円レートでその水準が決まっています。

ところがさすがに108円台の円高になると、そこまで円高になるのが妥当であろうかという見方もでてきます。日本の経常収支は黒字ですが、貿易収支はまだ赤字です。貿易収支が赤字なのに円高が進むという奇妙な現象が起きています。円は明らかに買われすぎです。

今日の足は、安寄りして350円ほど上昇したので、そこそこ長い「新安値の陽線の包み上げ」になりました。「新安値の陽線」は下げ止まって反転の可能性を意味します。「包み上げ」は反撃の開始を表現します。今日は相場の転機となる足になったので、来週の日経平均には期待しています。

小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線(しかも包みあげ)、B9日順位相関が-80以下、C逆張りの条件表No.1が買いマーク、D25日投資マインド指数が買いマーク、E《デンドラ24》の下から2番目のメド15864円をクリア、の6ポイントです。今日からは(新安値を取らない限り)買い方針が有利になりました。


2日前に、《Core30の寄引売買のツールキット》(18000円)の購入者のユーザーから《Qエンジン24》Ver.5のバージョンアップ(12000円)をしたいと振込みがありました。

その連絡のメールによると、(今年3月25日にHPでCore30のツールキットの最近の成績を書きましたが)3月29日からトレードを開始して7連勝です、ということでした。

3月24日と25日の《Core30の寄引売買のツールキット》の記事を見てトレードされたらしい。一般銘柄の寄引売買なので大きく利益することは滅多にありませんが、ある程度の利益は出ます。

ただし設定してある条件表は時間が経つにつれて成績は悪化します。これを蘇らせるには、今ある条件表を最適化しなければなりません。新しい時期に対応できるような条件表を作る必要があります。

新しい条件表を作るための材料は《Core30の寄引売買のツールキット》に入っています。ここから次の3〜5年間に有用な条件表を作るには、@《Qエンジン24》が必要である、A自分で条件表の最適化をしなくてはならない、という大きなハードルがあります。この方は2つのハードルを越えて、来年の「Core30の寄引売買」の条件表を作ろうとされているわけです。これは実に正しい態度です。

HPを見ると、最近はおせっかいな広告が出ます。株式関係のHPを見ると、例えば「私は1年間でXXXX万円の利益を出しました。」という詐欺まがいの広告が次々に表示されて氾濫しています。一度その広告のHPを覗いて見ましたが、延々と宣伝をした挙句、最後に19800円とか29800円で「限定XXX様に売ります」という。ビックリしてあきれました。自分のノウハウは2〜3万円程度のものだといっているのです。2〜3万円のノウハウを求めれば今後は安心だ思うと間違いです。相場の形態は毎年変ります。永遠に続くノウハウはありません。ノウハウは自身で作るほかはありません。

そのために《Qエンジン24》という世にも珍しいソフトがあるのです。年に一度《Qエンジン24》で検証をしてみる。結果が悪ければよりよい条件表を作る。この繰り返しです。自分は寝転がっていて、よい成果だけを望むことはできません。成果を得るにはまず自分が動かなければ・・・



(2016. 4.11) TOPIX 1279P(-7)  日経平均 15861円(-70) 18.2億株 (1兆8604億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海 -0.78%
  2. 英FT100 +1.10%
  3. 独DAX  +0.96%
  4. 仏CAC  +1.35%
  5. NYダウ  +0.20%
  6. ナスダック  +0.05%
と小高い。米国の長期国債利回りは1.721%。

円高が進む。今日の円レートは107.79円(4:30ころのレート)です。私はだいたい16:00ころに円レートをHPで見て、今日の円の終値としてデータを打ち込んでいます。だから正式な終値ではありません。

ところで正式な終値は一体何時の時刻のレートをいうのか? 私はまだわかっていません。例えば、今この記事を書いているのは19:30ですが、この時点で日経新聞のHPで円レートを見ると、(19:09)108.12円(-0.94円高)となっています。楽天証券のHPを見ると(19:30)108.12円(+0.09円安)となっています。ロイターのチャートは(19:29)108.12円(-0.09円高)となっている。

各社の円レートと前日比はバラバラです。日経新聞の円レートの前日比を見れば-0.94円とあるので1円近く円高が進んだのかと思うし、楽天証券の前日比+0.09円を見れば、少し円安に向かっているということになります。まあ円が高くなったのか安くなったのかも直ぐには判断できません。私は私が調べた(だいたい16:00ころの)円レートを終値としているので、これにしたがって前日比をみていますが、4月8日の終値は108.77円で、今日の終値は107.79円です。約1円の円高です。

1円の円高は日経平均を250円〜300円下落させるのが、この3年間の統計です。だから今日の日経平均は250円から300円の下落をしてもおかしくなかった。現にザラバでは-296円安となっていました。ところが終ってみると-70円安です。日経平均は円高には影響されにくくなってきています。なぜか? それは、@日経平均は割安になりつつある(PERは15.11倍、PBRは1.09倍)、A配当利回りは東証1部で1.91%もある(長期国債金利の-0.09%よりも2.00%も高い)、Bこの円高は投機によるものである。ということが投資家にはわかっているからでしょう。

短期の投機家は、日本が円高の対策を打てないと見てカサにかかって円を買っています。その結果円買いの建て玉は大きく膨らんでいます。だが、もし今月末の日銀決定会合で、マイナス金利を-0.1から-1.0%にするとか、ETFの買い入れ額を年間6兆円(従来は3兆円)にするとかの決定がされたならば、短期筋の思惑は吹っ飛びます。円買いの決済のために円は大きく売られます。円は軽々と110円円に戻ります。円買いをする向きにも、こういう大きなリスクがあるので、これ以上の深入りはしたくないと思いだしたのではないか。


昨日の日経平均のグラフは「新安値の陽線(しかも包み上げ)」という足を出しました。

今日も陽線で続伸して昨日の陽線の高値を上抜くかと期待していましたが、そうはならなかった。

しかし1円以上の円高進行にもかかわらず、今日のザラバ安値(15525円)は昨日の安値(15471円)よりも安くなりませんでした。この結果、この3日間の足型は「両はらみ(両抱きともいう)」になりました。

両はらみとは、この3日の足が「小」の字になったときをいいます。昨日の大きな陽線(陰線でもよい)を中心にして、@その前日の実体は中心の実体の範囲にある。またその前日のヒゲの先は中心の大きなヒゲの範囲内にある。A当日の実体は中心の実体の範囲にある。また当日のヒゲの先は中心の大きなヒゲの範囲内にある。

要するにザラバ(上ヒゲと下ヒゲ)が3日間で「小」の字の形になり、実体(始値と終値)が3日間で「小」の字の形になっているのが「両はらみ」です。 この足はそうは出ませんが、次の日に中心のザラバ高値を終値で上回る ならば、小波動は上昇反転したと判断してもよい。特徴のある足型です。

日経平均についてここ5年余りのグラフをみてみると過去に3回ありました。図の(a)は2014年5月20日に形成。翌日新安値の13864円をつけましたがその後は急転して上昇をしました。(b)は2014年6月16日に前日のザラバ安値14830円を出した翌日に両はらみが完成し、中心点から3日後から反転しました。(c)はやや過去のものですが中心点のザラバ高値9351円を2日後に上抜いてから上昇をしています。



(2016. 4.12) TOPIX 1299P(+19)  日経平均 15928円(+177) 21.3億株 (2兆3832億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 +1.64%
  2. 英FT100 -0.07%
  3. 独DAX  +0.63%
  4. 仏CAC  +0.22%
  5. NYダウ  -0.12%
  6. ナスダック  -0.36%
とあまり動かなかった。米国の長期国債利回りは1.728%(+0.007)と低位で安定。

過度な円買いの動きが止まったのか、今日の円レートは108円まで回復しました。世界でまともに取引される通貨は、@ドル(米国)、Aユーロ(EU)、B円(日本)、Cボンド(英国)です。

基本はこの通貨を用いての貿易が多いということです。、中国との貿易は世界にとって今や大きな存在になっています。したがってD元(中国)も為替相場では存在感を発揮してよいところですが、中国は共産党が支配しています。「元」の資産を持っていても、党の方針でいつ引っくり返されるかわからない、政府の考えひとつで元の相場の操作は簡単にできるし、外貨を制限することもできます。そういう通貨は誰もが持ちたくない。

現在のところ、何かが起きるたびに、リスクのある@〜Cの通貨を売って、リスクが比較的小さい別の通貨を買って退避する(緊急避難する)ことが行われています。よほどのことがあれば、Dの元を飛ばしてE金への退避もあります。この世の投資の基準は、リスクとリターンのバランスをどう捉えるかです。世の中が平穏であれば@ リスクのウェートは小さくして、Aリターンを取ることにかけます。逆に世界が混沌とした時期には、@リスクを減らして、Aリターンもそこそこでよい、ということになります。

遠くはリーマンショックを初めとして、その後も1)ギリシャ危機とか、2)ウクライナ問題とか、3)中国問題とか、4)欧州の銀行不安があるたびに、@ドルとB円が買われてきました。円は信頼に足る通貨です。いくら国債の発行残高が1000兆円を超えようと、国としての収支は黒字です。国債を返済できる力はあります。そう世界が思っているから、こと経済的な危機が発生したときに円が買われるわけです。

今の相場は、円相場に直結しています。円安になれば株価は上がるし、円高になれば株価が下がります。だが1日単位で円高・円安が企業の利益にどういう影響をもたらせるのかを考えても無理です。ある日に1円の円高になったから輸出株が下落し、ある日に1円の円安になったから同じ銘柄が上昇する。こういう短絡的な売買が行われています。

なんかアホらしい。世界の経済や日本の経済の先行きを、1日とか2日の為替レートで判断して売ったり買ったりしているのは異常です。個人投資家は細かな1日単位の株価の動きに左右されてはいけません。

グラフを見れば中期的(1〜5年)にダメな銘柄はわかります。@200線が下向いている銘柄、A当然に株価は200線の下にある、B200日線より75日線が下位にある。という銘柄は買ってはなりません。買える銘柄は
  1. 株価が75日線の上位にある(中勢波動は上昇トレンド)
  2. 75日線が200日線より上位にある(その業種の経済環境は悪くない)
  3. こういう大きな流れの中で、日足ベースでいえば、毎日このHPで言っていることです。どういう銘柄を買えばよいのか、売ればよいのかは、決まっています。
過去のHPを参考にして下さい。



(2016. 4.13) TOPIX 1332P(+33)  日経平均 16381円(+452) 22.5億株 (2兆3482億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -0.34%
  2. 英FT100 +0.68%
  3. 独DAX  +0.81%
  4. 仏CAC  +0.79%
  5. NYダウ  +0.94%
  6. ナスダック  +0.80%
サウジとロシアが原油の増産凍結の合意をしそうだというので、WTI原油は42ドル台へ急上昇し、株価も上昇する。

米国株価が上昇すればドル高になり、長期金利が上がり、したがって相対的に円安になります。

日経平均は海外株高と円安を受けて+213円高で寄付き、16405円の高値を出して+452円高で引ける。3月2日の+661円以来1か月ぶりの大幅高でした。

年度末3月31日の終値は16785円でしたが、4月に入って4日間で15715円へと約1000円下げました。今日の大きな上昇はここで売ったカラ売りの買戻しによるものが8割を占めるでしょう。売買代金は昨日より少ない2兆3482億円であり、新規の買いは余り入っていないようです。

(a)の4月6日の記事で、今日の小波動のボトムらしさは5ポイントだが、明日新安値の陽線になれば6ポイントになる。といいました。翌日4月8日は小さい陽線ではあったが新安値ではなかった。ところが(b)4月8日に「新安値の陽線」がでたのでボトムらしさは6ポイントになり、この日から買い方針が有利になったといいました。

次の日(c)4月11日は月曜日とあって商いが薄く株価は上昇しませんでしたが、「両はらみ」の足型がでてボトムを暗示していました。そこでこの5〜6年年間に出た日経平均の「両はらみ」の例を掲げました。すべては目先は上昇していました。 そして昨日は+177円高の陽線、今日は+452円高の「窓空け陽線」となったわけですが、今回は小波動のボトムのポイントと足型がうまく繋がったので売買方針を決めやすかった。


ただ中勢波動はまだ下降トレンドにあります。また買いの原動力が買い戻しであるので上昇のメドは低い。

平均線でいえば75日線(16869円)まで戻ることができるかどうかです。

《デンドラ24》で上値を見ると、下から順に、@16501円、A16815円、B16972円、C17915円です。

C17915円まで上昇すると、先の小波動の高値17291円を上回るんことになるので、中勢波動は上昇波動に転換した可能性がでてきます。また2月1日の高値も上回ることになるので、中勢波動は上昇波動に転換したと判断できます。

しかし今回の上昇は、Aの16815円かBの16972円が限度でしょう。この水準は75日線の16869円に当たります。何か新しい大材料でも出ない限り16800円〜16900円が戻りの限界だと思います。



(2016. 4.14) TOPIX 1371P(+38)  日経平均 16911円(+529) 25.0億株 (2兆6689億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 +1.42%
  2. 英FT100 +1.93%
  3. 独DAX  +2.71%
  4. 仏CAC  +3.32%
  5. NYダウ  +1.06%
  6. ナスダック  +1.55%
と高い。米国3月の小売売り上げ高は-0.3%と予想(+0.1%)よりも悪く株価を下げる材料だったし、原油も安くなっていましたが、市場は気にせずに買い進む。

日経平均は海外株高と円が109円台の円安になったことから大幅続伸し、16911円の高値引け。

75日線まで戻り、昨日いった上値メドA16815円をクリアし、残るはB16972円のメドですが、16900円から17200円は3月に1か月間保合ったゾーンなので、これを突破することは難しい。

多くの銘柄は3月31日の終値を上回りました。日経225銘柄のうち165銘柄が上回り、60銘柄が上回っていません。この検索の条件表は次のように設定します。(3/31の終値より今日の株価が安いものが検索される)




戻りが弱い銘柄を順に掲げると右のようになります。

9983ファストリ、8233高島屋、3099三越伊勢丹の小売がよくありません。

7270富士重、7261マツダの自動車株も悪い。



(2016. 4.15) TOPIX 1361P(-9)  日経平均 16848円(-63) 19.8億株 (2兆 592億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 +0.51%
  2. 英FT100 +0.03%
  3. 独DAX  +0.67%
  4. 仏CAC  +0.47%
  5. NYダウ  +0.10%
  6. ナスダック  -0.03%
と小動き。1-3月期の決算が発表され始めたので、米国は決算の数字が最も株価を動かす材料になっています。ただ1-3月の企業業績は-7%程度の減益になるとの予想がでています。製造業は世界経済に連動してよくないようです。

日経平均は75日線につかえて一服する。円安の材料はあったが昨日530円高をしているので、さらに続伸するほどの買い物は市場にはなく、むしろ戻りや週末の手控えで小安く終る。

日本も来週から1-3月期の決算発表が始まります。1-3月期の数字がでるということは2016年3月期の1年間の決算が確定し、来期2017年3月期の企業の収益の計画が発表されるということです。企業は今期の見通しを続々と発表します。それがよい見込みであれば株価は上昇しますが、悲観的な見通しであれば株価は下落します。

大方の予想は来期(2017年3月期。すでに4月1日から始まっている)の業績は+3%くらいの増益になるのではないかとの見込みでしたが、企業の計画では117円を想定している円レートが110円となっている今では、あるいは減益になるのではないか、の不安もでてきています。

日本企業の業績は伸びない。そう思って今年の1〜3月に海外勢が一斉に日本株を売ったのが年初の3か月の暴落の原因です。海外勢は3か月で5兆円の売り越しとなりました。1か月に継続的に1兆円の株式を売る向きがあれば、まず株式は上昇しません。2兆円の売りともなると確実に株価は下がります。

2月と3月は、1か月に2兆円の海外勢の売りがでていましたが、これに買い向かう投資主体は日本にはありません。GPIFの株式の投資余力は2兆円くらいです。買い向かえば1か月で買いの資金は尽きます。日銀が3兆円のETFを買っていますが月に3000億円ほどのものです。兆円規模の売りには立ち向かえません。個人投資家も1か月に2兆円の売りを引き受けることは到底できません。よいところ6000億〜7000億円です。キャッシュフローが豊富な企業が安い自社株を買い入れて、ROEを高める動きも少しはありましたが全体で1か月に3000億円程度のものでした。

圧倒的な売りに買い向かうことができないので、日経平均は1〜3月の3か月間で4500円(月平均1500円)の下げとなりました。だが海外勢で日本株を売りたい向きは売り切ってしまったようです。3月第5週の外国勢は買い越しになりました。ここからは海外勢の売りによる株価下落はそう考えなくてもよい。

日経平均と東証1部の連結PERをグラフにしました。PERについては、私の考えはフラフラしているのですが、今のところ、企業の業績の伸びが0%〜+5%以内であれば、@基準は15.0倍。16倍は割高、14倍は割安。A業績の伸びが5%〜+10%以内であれば、@基準は16.0倍。17倍は割高、15倍は割安。と思っています。上図の(d)16 倍で株価はピークをうち、(e)15倍割れから反発しましたが、(f)現在はまた16倍以上になっています。PERからの株価上昇の余地はありません。


(2016. 4.18) TOPIX 1320P(-41)  日経平均 16275円(-572) 21.8億株 (2兆1312億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海 -0.14%
  2. 英FT100 -0.34%
  3. 独DAX  -0.42%
  4. 仏CAC  -0.36%
  5. NYダウ  -0.16%
  6. ナスダック  -0.16%
と小安い。原油は40.36ドルで終っていたが、増産凍結の合意ができず、時間外では38ドル台まで低下する。

15日のG20から円高が進み、14日金曜日の夜に熊本で大地震が発生。サプライチェーンが絶たれたトヨタやソニーが操業できなくなる。

そこへ1-3月に続き4-6月もiPhoneが3割減産を続けるとか、ソフトバンク子会社のスプリントの隠れ負債が5兆円以上あるとかが報道されて、よい材料はなし。震災復興を見越して建設株やセメント株が買われましたが微々たるものです。

日経平均が572円安したのも当然ですが、ただ思ったよりも下げは小さかったと思います。定点観測9銘柄のうち6銘柄は安いとはいえ陽線で終わりました。陰線であったのはソニー、三菱UFJ、ソフトバンクの3銘柄です。 ソニーやソフトバンクは個別の悪材料がでたのでしかたなし。三菱UFJは小幅な陰線なのでたいしたことはありません。

地震の材料は今日で折込みました。残るは原油安が続くのかどうかと円高ですが、原油は26ドルで下値を出しているので下げても、当面は75日線の35ドルまででしょう。円は投機の対象になっていますが日銀の緩和策がいつでるとも知れないので大きく円買いに傾くにはリスクがありすぎます。先の安値15471円まで下げることにはならないと思っています。

■ 《リアル24》Ver.6を3月31日から発売して半月が経ちました。《リアル24》は@リアルタイムのデータを楽天証券から受信する必要がある。Aエクセルが必要である。Bデイトレのために日中の仕事がない者しか使えない、という大きなハードルがあります。@は楽天証券に口座を作ればよいし、Aのエクセルはひところに比べて安価(12,000万円くらい)で 購入できるようになりました。(ただエクセルを使おうとすれば勉強しなければなりませんが《リアル24》で使うには一切の勉強は不要です)。最も高いハードルは、日中に時間がある人にしか使えないという点です。

だが売買マークが出たら携帯にメールを出す機能を追加すれば、勤めのある人でも利用できるでしょう。(それは難しいことではないので、そのうちメール機能を追加します)

日中に仕事がないリタイア組(年金生活者)は時間だけはあります。デイトレができる人です。デイトレはたいして稼げるシステムではありませんが、少しずつなら利益する可能性があります。トレードすることでハラハラドキドキできます。故桂枝雀さんによるとそれは「緊張と緩和」です。人は緊張することがないとボケます。

■ 新しいソフトや新しいバージョンを出した当初は、私も 「緊張と緩和」を2〜3回繰り返します。発売した当初の1か月は「緊張」しています。気づかなかったバグ(ソフトの欠陥)がないか?、新しく設定した条件表はちゃんと適切な売買マークを出しているか? です。1か月が過ぎると私の精神は「緩和」します。

さて3月31日に出した《リアル24》Ver.6で設定した条件表の成績を次に、お目に掛けます。条件表No.65「新値突破」は4月1日以来の成績が最もよかった条件表です。(悪い条件表もありますが、毎日どの条件表がよかったのかを調べると、明日使うべき条件表はわかります)グラフは(ギャップ修正)をしているので、ギャップを修正していない現実の株価と損益を掲げます。



2016年4月1日
(A)16475円売り→(a)16340円で利食い(+135円)
(B)16335円売り→(b)16195円で利食い(+130円)
(C)16140円売り→(c)16175円で大引け(-35円)

2016年4月4日
(D)6080円売り→(d)16055円で大引け(+25円)



2016年4月5日
(E)15995円売り→(e)15865円で利食い(+130円)
(F)15860円売り→(f)15730円で利食い(+130円)
(G)15725円売り→(g)15720円で大引け(+5円)

2016年4月6日
(H)15665円売り→(h)15760円で損切り(-95円)
(I)15690円売り→(i)15735円で大引け(-45円)



2016年4月7日
(J)15800円買い→(j)15705円で損切り(-95円)

2016年4月8日
(K)15535円買い→(k)15660円で利食い(+125円)
(L)15715円買い→(l)15845円で利食い(+130円)
(M)15885円買い→(m)16015円で利食い(+130円)



2016年4月11日
(N)15535円売り→(n)15630円で損切り(-95円)
(O)15695円買い→(o)15600円で損切り(-95円)
(P)15745円買い→(p)15740円で大引け(-5円)

2016年4月12日
(Q)15865円買い→(q)15930円で大引け(+65円)



2016年4月13日
(R)16225円買い→(r)16355円で利食い(+130円)
(S)16365円買い→(s)16420円で大引け(+55円)

2016年4月14日
(T)16760円買い→(t)16895円で利食い(+135円)


2016年4月15日
(U)16790円買い→(u)16925円で利食い(+135円)
(V)16815円売り→(v)16760円で大引け(+55円)

2016年4月18日
(W)16265円売り→(w)16320円で大引け(-55円)

4月1日〜18日の今日までの12日間に23回のトレードをして15勝8敗。これは最も成績がよかった条件表なので勝率は高くなっています。累計利益は+995円、平均利益は43.2円です。日経ミニを1枚だけトレードしていたならば、この半月間で99,500円の利益です。ミニの証拠金は現在はだいたい100, 000円なので半月で証拠金分を稼いだことになります。

■ 以上の例は最もよく当たった条件表によるトレードの例です。この条件表を使い続けたときに、半月で証拠と同額の利益がでる(資金が2倍になる)ことが続くことはありません。もし半月で証拠金と同額の利益がでるとするならば、1年間では2の24乗=2倍×2倍×2倍×2倍×・・・が24回続くことなります。2倍になることが24回繰り返されると、どういうことになるのかといえば、1年間で元金は16777216倍になります。10万円が67772160万円になります。16兆7772億円です。これは数字の遊びです。半年間で元金が継続的に2倍になる投資はありません。(短期間にはありえます)

この例は半月に2倍になるという仮定としましたが、そういう仮定が1年間続くことはないので、まぼろしの仮定です。現実的ではありません。しかし例えば6か月ごとに使う条件表を選りすぐって、6か月に2倍の利益がでるようにすれば、1年で4倍になります。3年経てば64倍です。今回の《リアル24》Ver.6ではさまざまな条件表を設定しましたが、上記の例のように半月で2倍になるような可能性を秘めた条件表が多くあります。

相場は移ろいやすい。いつも同じ条件表を使えばよいというものではありません。今の市場は何を一番重視しているのかを考えない人は利益を得ることはできません。同じように《リアル24》の条件表も今はどれが当たっているのかをチェックし、有効な条件表を使ってください。


(2016. 4.19) TOPIX 1363P(+42)  日経平均 16874円(+598) 20.9億株 (2兆0864億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -1.44%
  2. 英FT100 +0.15%
  3. 独DAX  +0.68%
  4. 仏CAC  +0.26%
  5. NYダウ  +0.60%
  6. ナスダック  +0.44%
と小高い。原油は増産凍結の合意はできなかったが、39.78ドルと小幅安で終わり、WTI原油も底を打ったことが確信されました。米国株は高くなり、長期金利も少し上昇する。

昨日は日本株にとってマイナスの材料がドッとでたので、目先筋は、株を売る一方で円を買いました。地震が起きて日本の経済が不安定になる予想があれば円安になってよいところですが、昨日は107円台までの円高が進みました。地震は円レートに影響しませんでした。

一方、原油安は円高の要因になります。長期間にわたる世界的なジャブジャブのマネー放出によって、金融機関は石油掘削や石油生産の企業に多くの資金をつぎ込んでいます。原油価格が下がれば貸し倒れになる不安があります。現に今年2月にはドイツ銀行の信用不安がとりざたされました。こういうとき資金は円に退避し円高になります。

結局、昨日懸念した原油安・円高は、昨日の米国株価の上昇ともあいまって、そうでもないことがわかり、昨日売った向きは焦って買戻しをしたのが今日の大反発です。今日の株高が買い戻しによるものであることは、売買代金が昨日の2兆1312億円から、今日の2兆 864億円へと増加しなかったことからもわかります。誰も今後の株高を信じて新規に買っていません。

機敏に売買しようとすると間違いが多くなります。トレンドの転換を早トチリするからです。何度も間違います。逆に相場のトレンドを確認してから売買すると、多くの場合はすで波動の半分以上は過ぎています。判断が遅すぎるので(富士山に例えると)10合目(富士頂上)の5合目くらいから出動しています。

ところが遅い判断をしても相場が大きな波動になったときは、多くの投資家が利益を手にします。5合目から出発していても、その相場の頂上が富士山級ではなくエベレスト級であれば、富士山の10合目がピークではなく、その2倍以上の20合目がゴールになります。

5合目で投資して10合目が限界のときはモタモタしていては利益を失いますが、5合目で投資して20合目が限界となると誰でも利益することができます。買いの場合は10年間に2年間、売りの場合は10年間に1年間。その時期は株式投資のバーゲンセールです。10年間のうちの2年間は誰でも買いで儲かるし、1年間は売りで誰でも儲かります。だが残り7年間が難しい。この時期は基本的には「逆張り相場」です。

逆張りをするには相場の習性がわかっていないとできません。株価の習性はチャートに現れます。だからチャートがわからねば逆張りはできません。逆張りができる人は長く相場に携わってきて、チャートをよくよく眺め、「ああこういう現象があるのか」と発見します。それがノウハウです。昨日今日株式投資を始めた人にはチャートを見ることもないし、ノウハウも持っていません。したがってチャートからの判断はできず、断片的なチャートの知識では逆に間違います。このHPではチャートの見方、相場の習性について述べています。

多くの読者の中には今日・明日の私の相場の見通しを知り、それによって明日の売買方針の参考にしたいと思っておられる方も多くあるように思います(そのようなメールを頂戴する)が、私の予想が合うのは60%までいかないでしょう。私がHPを書いているのは、日々の株価の動きに対して、@私は現在起きている事象をどう判断したのか、Aチャートからどう判断すればよいのか、を基にして、Bチャートに現れないこと(@)とチャートからの判断(A)を混ぜ合わせてこのHPを書いています。



(2016. 4.20) TOPIX 1365P(+2)  日経平均 16906円(+32) 20.8億株 (2兆2393億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 +0.30%
  2. 英FT100 +0.82%
  3. 独DAX  +2.27%
  4. 仏CAC  +1.32%
  5. NYダウ  +0.27%
  6. ナスダック  -0.40%
とおおむね小高い。原油はクウェートのストライキをはやしてて上昇し、WTI原油は41.08ドルと反発し、200日線を再び上回る。

原油が高くなれば欧州の金融不安が後退して欧州株は上昇します。欧州はマイナス金利であるので金融機関は格付けの低いところに投資をしないことには利益がでない。先般のドイツ銀行のように、原油に関係する企業への投資は大きく膨らんでいるらしい。

投資先が原油安によって破綻すれば焦げついてしまいます。だが原油の下落トレンドが反転すれば、金融不安の可能性は小さくなります。欧州株が原油価格に連動するゆえんです。

米国は先般のFRBの0.25%の金利引き上げによって政策金利は0.25〜0.50%になっています。これに伴って長期金利は1.790%くらいになっているので、米国の金融機関の収益はよくないが、欧州のように無理してジャンクな企業に投資することはありません。それでも一部のファンドは投資家の要望に答えるべく、シェールオイル関係の企業に投資をしているので、原油が下落すればリスクはドンドン広がります。欧米株は原油価格が株価に大きく影響しています。

NYダウは構成する30銘柄のうちにシェブロンとエクソンという石油メジャー企業2つを含んでいるので、ナスダックよりも原油価格に影響されます。

また金融株もビザ、ゴールドマンS、トラベラーズ、アメリカンエキスプレス、JPモルガンの5社を含むので金融政策にも大きな影響を受けます。

NYダウは昨年2015年5月に18351ドルの最高値をつけましたが、昨日の高値は18103ドルをつけ、史上最高値を更新するのではないかといわれています。

だが週足のグラフを見るとこの2年間は16000ドル〜18300ドルのゾーンでの保合いです。大きなトレンドが上昇しているとはいいがたい。もし史上最高値18351ドルを上回ったとしてもそれが米国経済が史上最高の活況になったとはいえません。

日本は、4月19日の「産業競争力会議」で今後の成長戦略の概要がまとまりました。現在の500兆円規模のGDPを2020年に600兆円まで伸ばすにはどういう分野を成長させるべきかを10項目に分けて結論したものです。

今より100兆円のGDPをかさ上げするための目玉は、@第4次産業革命です。これはすでに技術が実用化目前になっている 1)車の自動運転、2)IT利用のスマート工場、3)ドローンの利用 で、30兆円の拡大を目標としました。 次にA.環境エネルギー。現在進行中の非火力の太陽光などのエネルギーや省エネ住宅の拡大、に加えて水素エネルギーの活用することで10兆円の上乗せを目標としました。

産業競争力会議がまとめた案は10項目ありますが、多くは「効率化」つまり民間の参入を許可して既得権をつぶしていこうというものです。これらが経済の発展のマイナス要素になっているのであれば政治的に解決するしかありません。だが既得権で生計を立てている人が多くいます。この改革は容易なことではない。時間がかかる。当面は、2020年までの5年間で解決する@Aが今後の5年間の日本経済のプラス要因になります。



(2016. 4.21) TOPIX 1393P(+27)  日経平均 17363円(+457) 22.8億株 (2兆4742億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -2.31%
  2. 英FT100 +0.08%
  3. 独DAX  +0.69%
  4. 仏CAC  +0.56%
  5. NYダウ  +0.24%
  6. ナスダック  +0.16%
と小高い。原油は5月にロシアで生産調整の会合が開かれるとかで42.63ドルと上昇。

米国の長期金利は久々に1.8%に乗せ1.849%(+0.59)。このため円安が進み、今日の高値は109.89円。

世界がリスクONになっているので円に退避していた資金が円を売って戻っていくという図式です。

日経平均は海外株高と円安の追い風を受けて+457 円高と大きく上昇する。小波動のボトムは(a)→(c)と切り上がっていましたが、今日はピーク(b)を上抜いたのでし、ボトムもピークも切り上がりました。しかも75日線を3日連続して上回っています。明日も75日線より上位にあることは確実なので、日経平均の中勢波動は上昇転換したといいたいところですが、それはまだいえません。大勢波動が下降中であるとき、中勢波動の上昇は小波動が2段上昇して終ってしまうことが多い。

ボトムもピークも切り上げたがそこが上昇の限界でたったということです。今回もそうなる可能性はあります。 確固として日経平均が上昇転換したといえるのは、昨年12月1日を小波動のピークとして、今年に入って下げに下げたきた最後の小波動のピーク(x)の17905円を上回ることです。

というのは(a→b→c →d)の波動は、(x)→(a)の下げ波動((x)の17905円〜(a)の中の14865円の範囲)での動きでしかないからです。小波動(a→b→c →d)はさほど重視することはできません。したがって日経平均の中勢波動は上昇波動に転換したとは、まだいえません。日経平均においては17905円を上回ることができるかどうかが大きな焦点です。


WTI原油は中勢波動が上昇波動に転じました。

(A)が当時の安値2619c(セント)です。(b)で先の小波動(x)の高値3482cを上回り、高値が切り上ることが決まりました。高値の切り上がりは昨年2015年10月9日にピーク5092cからの下落途中で一度もなかった。

(b)で安値がでたのではないかと思うところです。その後価格は順調に上昇し、75日線(3472c)あたりで頭打ちになるかと表いましたが、すんなりと75日線を上回り、200日線寸前の(D)4190cまで上昇。

この上昇は大きな意味がありました。1つは75日線を大きくしかも13日間75日線を上回ったということです。株価が75日線を上回ったなら基本的に中勢波動は上昇波動に転換したとみてよい。したがって、2つ目は中勢モデル波動の(D)点になりつつあると判断できます。

(D)の後、25日線を割り込んで3524cへ下落しましたが、75日線を割り込むことはなかった。(D)からは2陽線・1陰線・4陽線となってついに200日線を上抜き、先のピークの(D)を上回りました。どこから見てもWTI原油価格は、中勢モデル波動の符号A→D→E→Fのとおりに動いています。

中勢波動は短いときは2か月、長いときは12か月続きます。だいたい6か月は続くとしてよい。原油価格は(A)で底値を出しました。昨年10月の5092cを目指すのか、5月の6253cを目指すのか、ともかく原油安というマイナス材料は消えたと思います。



(2016. 4.22) TOPIX 1407P(+13)  日経平均 17572円(+208) 30.1億株 (2兆7889億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -0.66%
  2. 英FT100 +0.45%
  3. 独DAX  +0.14%
  4. 仏CAC  -0.20%
  5. NYダウ  -0.63%
  6. ナスダック  -0.05%
と小安い。原油は+1.00ドル安い43.18ドル。限月が交替したために高くなったように感じるが、この限月の価格は昨日よりも1.00ドル安かった。

しかし原油価格はすっかり底打ちしたことが市場の共通認識になっているので、原油価格に一喜一憂することはなくなりました。

お陰で、安全資産として買われてきた円は一転して売られ、今日は110円後半までの円安となりました。今年度に入った4月1日の円は112.33円だったのでまだ円安が続いてもおかしくない。

日経平均はCMEが17235円(-175円)と安く終っていたことから、-143円安で寄付きましたが、直ぐに上昇。後場1:30ころから急上昇を始めました。日銀の政策決定会合は28日ですが、日銀は金融機関への貸し出しにもマイナス金利を適用するかどうかを検討中であるのニュースが出たためです。

銀行が日銀から融資を受けると、例えば1.00%の金利を貰える。したがって銀行は-0.01%のマイナス金利で貸し付けることができる。銀行は+0.09%の金利サヤをかせぐことができるし、これを借りた例えば不動産業は0.1%の金利を受け取ることができる。こんなうまい話はありません。 市場はこのニュースに食いつきました。三菱UFJは+6.5%高、三井住友は+4.4%高、みずほは+4.7%&です。


市場はわっと盛り上がりましたが、ことはそんなに簡単ではないと思います。

現在主力銀行(都銀、地銀、第二地銀、信託銀)の預金残高はざっと680兆円あります。このうち貸し出しにまわっていのは47兆超円です。だいたい預金の70%が買出しにまわり、銀行の収益の基盤になっています。(貸出金の預金に占める割合を「預貸率」といいます)

残りの30%の預金は何かに投資をしないと利益を生まないので、銀行は国債のトレーディングに精出していますが、このトレードは実に危うい。金利が急上昇すれば、あっという間に巨額の損失が発生します。

個人投資家が日に5円10円の利幅を取って勝率が90%あるといっていたところ、相場の急変によってあっというまに100円の損失を蒙るようなものです。細かく稼いで大きくやられる。

とれはともかくとして、預貸率が70%であるということは、まだまだ民間の資金需要は少ないということです。日銀が銀行の融資申し込みに対して無条件にマイナス金利を適用するはずはありません。まずは預金残高の80%を貸し付けなさい。それを超える貸付が必要があるのならマイナス金利にしてもよいですよ。という制約がかかると思います。市場が今日思ったように、借りたら金利を貰えるというのはおそらく絵に描いた餅でしょう。



(2016. 4.25) TOPIX 1401P(-5)  日経平均 17439円(-133) 23.4億株 (2兆2600億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海 +0.22%
  2. 英FT100 -1.11%
  3. 独DAX  -0.60%
  4. 仏CAC  -0.29%
  5. NYダウ  +0.12%
  6. ナスダック  -0.80%
と小安い。原油は+44ドル台に突っかけるなど問題なし。

ただナスダックは市場の予想を下回る決算を出したアルファベット(グーグル)とマイクロソフトが-5〜-6%の大幅下げとなって、アップルの生産調整もからめて、やや波乱の風が吹き出した感じです。

日銀が貸し出しにマイナス金利を採用するかも、というのはまだ日経新聞では報じていないので、真偽のほどはわかりませんが、円安方向に向いたことは事実です。

しかし今日の円は111円後半まで円安が進んだにもかかわらず、日経平均は小反落する。まあこの4日間で1300円の上昇をしたので利食いが出たということもあるし、PERが16.5倍まで買われていて割安感がなくなっているということもあるし、何よりも今週のFOMCと日銀の政策決定会合という不確定要素が控えているので、買い手は買えなかったということでしょう。



(2016. 4.26) TOPIX 1391P(-10)  日経平均 17353円(-86) 22.2億株 (2兆 804億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -0.42%
  2. 英FT100 -0.78%
  3. 独DAX  -0.76%
  4. 仏CAC  -0.52%
  5. NYダウ  -0.15%
  6. ナスダック  -0.21%
と小安い。原油は+42.64ドル(-1.09)。米国長期債金利は1.918%(+0.026)と高まる。

日経平均は、27日のFOMC、28日の日銀決定会合を目前にして手仕舞い売りに下げる。FOMCは政策金利の引き上げははしないというのが市場のコンセンサスですが、日銀のほうはどうするものやら、予測がつけがたい。

今日の銀行・保険・証券・不動産株が安かったことを見ると、先日一部で報道された、金融機関への貸し出しもマイナス金利にするという話は信憑性が薄くなった感じです。

日銀は黒田体制になってから2年間で+2%の物価高にすることとを目指していましたがその目標期日はドンドン先へずれ、下手をすればデフレが再び進行するということになりかねない。日銀は何かの手を打たないといけないし、政府は+10%の消費税上げを中止するということを早く表明しなければなりません。

今回の日銀決定会合では何らかの追加緩和策を出さねばなりませんが、日銀総裁は結構ケレン味のある人物であるようなので、どういうケレンを見せるのか見当がつきません。予想ができないならば、どちらか(追加金融緩和をするかしないか。ETFの買い入れ額を倍増するのかしないのか)に賭けるわけにはいきません。持ち株を売って手をすかせておこうというのがまともな投資方針です。



(2016. 4.27) TOPIX 1384P(-7)  日経平均 17290円(-62) 20.4億株 (2兆2631億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 +0.61%
  2. 英FT100 +0.38%
  3. 独DAX  -0.34%
  4. 仏CAC  -0.28%
  5. NYダウ  +0.07%
  6. ナスダック  -0.15%
と小動き。原油は+44.04ドル(+1.40)と戻り高値を更新するも株価には響かず。

日経平均は、CME日経先物が17485円(+185)で終っていたことから、小高く寄り付いたが、FOMC、日銀決定会合という不安定要因があるので、今日も手仕舞いの売りに押される。

明日は2つのイベントが通過するので株価の動きが出てくると思われますが、よい方向になるのか、悪い方向になるのか? イエレFRBン議長と黒田日銀総裁の腹ひとつです。



(2016. 4.28) TOPIX 1340P(-43)  日経平均 16666円(-624) 31.5億株 (3兆1868億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 -0.37%
  2. 英FT100 +0.56%
  3. 独DAX  +0.39%
  4. 仏CAC  +0.58%
  5. NYダウ  +0.28%
  6. ナスダック  -0.51%
と概ね小高い。これは原油が+45.33ドル(+1.29)と、2日続けて戻り高値を更新したためでしょう。

日経平均は、海外株高とやや円安が進み、CME日経先物が17495円で終っていたことから、+148円高で付き、日銀の追加金融緩和を期待した買い物が入ったため17572円まで上昇する。

ところが12:01ころから相場は急変しました。日銀は追加の金融緩和はなにも出さず、現状維持と決定しました。金融緩和を期待して先物を買い上がっていた向きは、一斉に売りに転換し、先物は急落。

12:01という時刻も悪かった。現物市場が昼休み中のために裁定取引ができず、ただ先物だけが値を崩していき、12:00には17565円(日経ミニ)だった株価が1分後には16860円(-705円安)、5分後には16655円(-910円安)、後場の現物市場が開いたときは16695円(-870円安)でした。ここから裁定取引が可能になり、直後に16520円まで下げたものの16910円まで反発する。先物市場だけでは株価は極端から極端に走ります。だが先物の16910円・現物の16915円をピークにしてまた売られて、先物は16500円・現物は16666円で引ける。日経平均は-624円の大幅安となりました。

日銀が決定会合を開いたのは図の(a-d)です。(a)は2015年12月18日です。このときも追加金融緩和を期待して買われていましたが、ETFの買い入れ額をを3000億円増やすというだけだったので、日中の値幅は887円で長い上ヒゲの陰線で終わりました。以来この株価水準に復帰できていません。

(b)は日銀が本邦初のマイナス金利に踏み切った日です。この日の値幅は871円。追加金融緩和がなされるとマイナス金利になるしかないということを市場は理解しました。ところがマイナス金利の評判は悪かった。この場合のマイナス金利は日銀の当座に預ける市中銀行の一部にマイナス金利をつける(預金すれば利子を0.1%払わねばならない)という本当の意味のマイナス金利ではなかったけれど、それまでは市中銀行は預金を集めて日銀の当座に入金すれば0.1%の金利を得ることができたのに、逆に0.1%の金利を払わなくなければならなくなった。預金が集まれば銀行は困ります。そのうち10年物国債の利回りもマイナスになり、わずか0.2%程度の国債金利で運用していた保険会社や証券会社のMFFが立ち行かなくなった。その結果2月12日には14865円まで日経平均は下落します。

(c)3月15日に日銀は金融政策は現状維持と決定しました。マイナス金利の影響は半年〜1年後にでてくると予想されるので、マイナス金利の影響を見たかったようです。株価は現状維持なのでたいして動かず。当時の円は113円台前半でした。だが1月から3月の株価の下げはひどかった。多くの企業は円レートは115円〜120円を予想していましたが、円は逆に高くなる。このままだと2017年の企業の収益はマイナスになる可能性が出てきました。日銀は円安誘導する金融政策を取るだろうと予想する向きが一部にあったため(d)4月28日の政策決定会合に期待する向きは多かった。日銀が何もしなければ株価はは上がらない。設備投資は盛り上がらない。民間の賃金も上がらない。したがって消費が増加しない。ということが明らかになってきたためです。実際のところマイナス金利を決めた1月29日と翌日の高値はその後回復できていません。

物価を2%上昇させるとして登場した黒田日銀体制でしたが、物価は上がらない。そもそもマイナス金利になっているのは、今の金利はまだ高すぎるということです。金利を物価上昇率まで下げねばならないということは、なお日本はデフレであることの証明です。誰もがこの先、物価が上がるとは思わなくなった。 消費税率を8%に引き上げたことは大失敗でした。誰もが消費を控え物を買わなくなりました。

だから今回は2017年中に物価を+2.0%に引き上げる上げると公言した日銀は、なんらかの物価を引き上げるような政策を出すだろうと、一部の投資家は日経先物を買っていましたが、これは見事に裏切られ、買った先物の総処分売りをしたわけです。最早日銀の金融政策だけでは、日本経済を建ち直せることはできません。


■■ お知らせ ■■

《リアル24》Ver.6の 売買ルールの「時刻の決済」のルールを変更しました。従来は15:15に決済するとしていたとき、15:15に決済した後は売買マークは出ないようになっていましたが、今回15:15以降の夜間取引でも売買マークは出ます。

図は2016年4月27日の日経ミニ(5分足)のグラフです。

取引マークは、(A)17305円で売りとなっています。17305円で売り指値を出しておけば約定します。 その後15:15の大引けまで、+0.8%の利食いも、-06%の損切りもできなかったので、15:15の大引けで決済します。 大引けは(a)17265円でした。(+40円)の利益です。

次に16:30からの夜間のデータを受信していると、(B)で買いマークが出ました。(B)の次の足の始値は17330円であることを確認してから、17330円の買い指値を出しておくと約定します。

その後27:00(深夜3:00)の夜間の引けまで、+0.8%の利食いも、-06%の損切りもできなかったので、27:00の大引けで決済します。 大引けは(a)17395円でした。(+65円)の利益です。

このように日中のトレードは15:15にいったん決済をしておいて、夜間は新しく売買マークがでるのを待つのがよいと思います。

これまでは、15:15に時刻の決済をしたら、「それ以降の仕掛けはしない」というルールだったので、夜間のトレードをする人は(15:15に決済する)のチェックをはずしてきました。

しかしそれだと、上図の(A)の売りの仕掛けは15:15に決済しないで、夜間に引き継がれてしまいます。(B)からは株価が上昇しているので17410円で損切りすることになります。

今は15:15に決済したら「その後トレードを再開する」というルールなので、上図のように日中で1トレード、夜間で1トレードができます。



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