日経平均をどう見たか・判断したか (2015年10 月)

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(2015.10. 1) TOPIX 1442P(+31)  日経平均 17722円(+334) 23.1億株 (2兆6486億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.48%
  2. 英FT100 +2.57%
  3. 独DAX +2.22%
  4. 仏CAC +2.57%
  5. NYダウ +1.46%
  6. ナスダック +2.27%
と上昇する。 ナスダックは、(a)の4292Pを下回るにはまだ200Pの余裕があったし、小波動のボトムらしさのポイントが増えてきていたので、いつボトムを出すのだろうか?ということに目がいっていました。

昨日は+102P高となって、「陽線の引け坊主」となったので、ボトムらしさの可能性はより高くなりました。(b)の前日の陰線のザラバ高値4665Pを終値で超えればボトムらしさは5分5分になり、25日線(4748P)を上抜けば(b)がボトムだったと判定してよいでしょう。それは今週発表の雇用統計の数字を市場がどう受け止めるのかにかかっています。

注目していたのは欧州と中国の株価です。ロンドンのFT100の(a)のザラバ安値は5768P。この日の終値5898Pです。一昨日の(b)のザラバ安値は5958Pであったので、なお200Pの余裕はありましたが、終値は5909Pでした。(a)の5898Pにあと10Pの余裕しかありませんでした。 もし(a)を下抜くようだと日本株にも影響がでるのでヤバイなと思っていましたが、昨日は大幅高で引けて終値は6061Pとなったので、約160Pの余裕ができました。目先は底割れが回避できたようです。


私は一昨日の(a)の日経平均の-700円安の下落は行き過ぎである。17300円くらいが下値だろうと思っていましたが、昨日の日経平均は+457円高をして17388円まで戻りました。

今日はその戻りの続きです。だがすでに昨日大きく反発していたことから、日経平均は海外株が大幅上昇した割には低い+91円で寄り付く。しかし、その後は一時17800円まで上昇する。

今日の市場でいわれたことは、@中国のPMIが上方修正された。A国内の設備投資計画が+10%の伸びになった。B日銀は追加金融緩和に踏み切るのではないか。などです。

だが今日の上げは新規の買い物を呼び込んでのものではありません。今日の出来高・売買代金は昨日にくらべてほとんど増えていません。今日の上昇は(a)で売り込んだ向きの買戻しによる上昇と見たほうがよいでしょう。

グラフは買い戻しの限界である9日線まで戻りましたが、まだ新規の買いが入ってこないので25日線を超えることはできていません。 中勢波動は8月24日から下降波動に転換しています。下降波動における投資の方針は、@突っ込み買いの、A戻り売りです。まず株価が25日線まで戻れば売りがどっとでてくるはずです。これを買いこなせるのかどうか?です。25日線はすでに18057円まで低下しているので、25日線は抜きやすくなっていますが、買い戻しによる買いだけであれば25日線を上抜くことはできません。基本は戻り売りです。

米国のISM指数の発表や雇用統計の発表を控えているので明日の日経平均がどうなるかは不明ですが、今のところ今日で買戻しは終わり、日経平均のリバウンドも終ったのかなという思いです。ただし明日も陽線となって上昇するならば「3陽連」になるので、25日線を上回り200日線を目指す動きになる可能性はあります。(それでも200日線を上回ることは難しいと思うが)


(2015.10. 2) TOPIX 1444P(+2)  日経平均 17725円(+2) 18.8億株 (2兆 712億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 休場
  2. 英FT100 +0.17%
  3. 独DAX -1.57%
  4. 仏CAC -0.65%
  5. NYダウ -0.07%
  6. ナスダック +0.15%
と目立った動きはせず。

9月のISM製造業指数が発表されましたが、51.1%→50.2%(予想は50.6%)とよくなかった。このためNYダウは一時は-200ドル安(16073ドル)をしたもののそこから次第に戻り-12ドル安で終る。

日経平均は2日間で+800円高をしていたし、9日線まで戻っていたし、今夜は雇用統計が発表されるしで、積極的に買うものはなかった。すべては今夜の雇用統計と米国市場がどう受け取るかにかかっています。

雇用が増えても、これを米国経済が順調に伸びていると受け止めて株価が上昇することもあれば、金利引き上げが近いとして株価が下落することもあります。 要は市場環境が株価の上昇・下落を決めます。目下のナスダックのグラフは200日線から下落して下げ止まったような感じです。したがってもし雇用統計の数字がよければ株価は上昇し、数字が悪ければ株価は下落するということになるのかなと思います。


日経平均は3日前の陰線から、一昨日と昨日で2陽連になってたので、今日も順調に上昇したならば「3陽連」になるところでした。

小波動のボトムのポイントでは、陽線に限ると、1)新安値の陽線、2)順上がりの陽線(2陽連)、3)「3陽連」が出るとそれぞれ1ポイントを与えています。(小波動のピークでは陰線に注目する)

昨日の小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日騰落レシオが75以下、C《デンドラ24》の下値をクリア、D順上がりの陽線(2陽連) の5ポイントでした。

今日が「3陽連」になれば、6ポイントになり、だいたいボトムがでたと判断できるのでしたが、そうはならず、惜しいことをしました。だが米国株しだいでは、25日線の水準(18050円)までの戻りはあってもおかしくはありません。ただしこれを上抜くことができるのかは難しい。

定点観測9銘柄のうちで2銘柄が「3陽連」を出しました。6758「ソニー」と7203「トヨタ」は先の小波動のピークを上抜く上昇の可能性がでてきました。これは約30日ぶりのことです。安いところは拾っておこうという動きがでてきました。


(2015.10. 5) TOPIX 1463P(+19)  日経平均 18005円(+280) 18.9億株 (2兆 29億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海 休場
  2. 英FT100 +0.94%
  3. 独DAX +0.46%
  4. 仏CAC +0.73%
  5. NYダウ +1.23%
  6. ナスダック +1.74%
9月の米国雇用統計は、+14.2万人増加(予想は+20.0万人)と悪かった。8月分は17.2万人→13.6万人へ下方修正される。

前日のISM製造業指数が50.2%とよくない数字に続くもので、米国経済の回復のテンポは、この2か月はスローダウンしていることがはっきりしました。

このためNYダウは発表直後に-258ドル安になったものの、昨日までの米国株は下げ止まっていました。株価が下落するよりも上昇を期待する向きが多かった。そこで年内は金利引き上げの目がなくなったとプラス面を重視したのでしょう、そこから急反発して+200ドル高で引ける。 ナスダックは「3陽連」にはならなかったけど、直近の安値(a)の前日の陰線の高値を上回ったので、(a)でボトムがでたと判断してよいでしょう。

ナスダックの例のように、直近の安値の前日の陰線の高値を終値で上抜いたら、(a)がボトムである可能性が高まります。その現象は日経平均でも出ており、今日の終値18005円は(a)の先日の陰線の高値17886円を上回りました。日経平均は(a)16901円がボトムであるとの表示をしたので、小波動は一応上昇波動に変わりました。

日経平均は昨日は「3陽連」になりそこねましたが、今日は「順上がりの陽線」となりました。4日間かけて「3陽連」を作ったといってもよいでしょう。したがって足は強い形です。(a)16901円で8月以来の下落の底値を出したと思ってよいでしょう。だが出来高面が頼りない。今日の売買代金は2兆円そこそこです。到底新規の買い物が入っているとは思われません。

中勢波動が下降中である今は、株価が25日線・75日線・200日線まで戻れば「戻り売り」が基本ですが、今日の18000円を売っても、(a)から強い足型がでているし、米国株が上昇してきたので、下げても17500円くらいしか下値は見込めません。しかし出来高の貧弱さに注目して、17500円まで下げればよい、500円安になればよい、と思うのであれば、明日は売ってもよいですが、終値が25日線を連続して3日間上回れば手仕舞いするという方針でしょう。だが腕まくりをして仕掛ける局面ではありません。


(2015.10. 6) TOPIX 1475P(+11)  日経平均 18186円(+180) 24.3億株 (2兆3947億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 休場
  2. 英FT100 +2.75%
  3. 独DAX +2.746%
  4. 仏CAC +3.54%
  5. NYダウ +1.84%
  6. ナスダック +1.56%
欧米市場は大幅上昇。米国の金利引き上げは年内はないと予想して、リスクオン状態になりました。

この2〜3年(米国は4年間)の株高は中央銀行の金融緩和によってもたらされたことは誰でも知っています。2009年以来の量的緩和によってマネーが溢れ、リスクの小さい国債の利回りはとんでもなく低下しました。国債を保有するだけでは資金を運用する価値がない。

そこである程度のリスクを執って株式とか商品にマネーがどっと流れ込み、株高・商品高をもたらせました。だが商品市況(原油・鉄鉱石)の価格はすでに崩れ去りました。いくらマネーが溢れているとはいっても、実態からカイリした値段はいずれ壊れます。現在の商品市況は世界経済の低調さを反映して下落した水準なので、まあまともな値段がつきだしたといえます。

残るリスク資産への投資先は株式市場だけになっています。ここで米国が利上げをすると株式から債券への資金の流出が始まり、株価は上昇しにくい、または株式は下落する、というリスクが大きくなったのが今年に入ってからの米国市場の動きです。(米国市場を手本とする欧米市場と日本市場も同じです)

現在の株価水準は特に異常な高水準ではありません。米国のPERは19倍まで買われ水準まで上昇しましたが、日本は18倍まで買われることはありませんでした。かつての株式バブルのような夢見る空想によって株価が舞い上がったわけではありません。だから現在の溢れかえるマネーにとって、株式を持つことは、そこそこのリスクはあるだろうが、それほどのリスクは警戒しなくてもよい、という「ぬるま湯」の状況にあります。風呂から出ることがなかなか決断できない。

イエレンFRB議長が年内に金利引き上げをするのが適当だといい続けてきましたが、これはぬるま湯に浸かっている株式投資家に、いつか湯は熱くなるだろうからそれなりのリスクを覚悟せよ、という警告であったのでしょう。しかしこの2か月の米国経済は金利引き上げに耐えられるほど順調とはいえない。湯の温度が上昇して、株式市場という湯船から出なくてもよさそうだということを市場は嗅ぎとりました。

それがこの2日間の米国株価の上昇です。ナスダックは25日線を上抜き小波動のボトム4487Pを表示したので、小波動は上昇波動に転じました。日経平均は昨日小波動のボトム16901円を表示しているので、日米ともに小波動は上昇中です。だが金利引き上げが先延ばされるだろうという材料で 株価が上昇するのはおかしいし、情けない。基本は世界経済が復活して経済成長をしていくことです。


(2015.10. 7) TOPIX 1493P(+17)  日経平均 18322円(+136) 23.2億株 (2兆5804億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 休場
  2. 英FT100 +0.43%
  3. 独DAX +0.90%
  4. 仏CAC +0.95%
  5. NYダウ +0.08%
  6. ナスダック -0.68%
欧米市場は前日大幅高となっていたことから昨日は一服するも小高い。

日経平均は-17円安とほぼ前日と変わらずの値段で寄り付く。今日は日銀の政策決定会合とあって、一部では追加金融緩和を期待する向きがありましたが、現状維持の報道がなされると-143円まで下落する。

ただ18043円までの下げにとどまり、下値は堅いと見た向きが先物を買って+136円高の18322円で引ける。昨日の新高値の陰線を上回り、ナカナカ強い動きになってきました。今日で25日線を2日続けて上回っているので、明日も上回っているならば、25日線はクリアし、次は先の戻り高値の18770円に挑戦するステージに進みます。

今日の東証1部のPERは15.50倍を超えたと思われます。9月1日に、PERについての判断基準を掲げました。それは
  1. 株価が200日線をはさんで上下しているときは(景気足踏み期)であり、PERの中心は15.0倍とする。
  2. (1.5倍を上乗せした)16.5倍を超えると割高。
  3. (1.0倍を減じた)14.0倍以下になると割安。
というものですが、現在の15.5倍は中心からやや割高に近づいています。また9月1日には16.5倍を上限としていますが、特に株価上昇にプラスの材料がない現在は16.0倍が限界ではなかろうか。もし16倍まで日経平均が買われるとすると、18900円くらいまで上昇することになりますが、8月19日をもって高値追いをする投資家はいなくなりました。18900円への挑戦は難しい。やはり18770円を抜くか抜けないかが焦点でしょう。


ロンドン市場のFT100は(a)8月24日に終値5898P、ザラバ安値5768Pを出していました。(b)9月29日は日経平均が16901円のザラバ安値を更新した日ですが、FT100も終値が5909Pになり、新安値まであとわずかまで下落をしました。

日経平均は新安値を更新したし、欧州株までもが新安値更新ということになれば、世界的な株安になりかねないと心配していましたが、(b)の翌日は急上昇して9日線を上回り、ついで5日連続の陽線となって、(a)の安値を更新する可能性は当面なくなりました。

WTI原油も(a)37.75ドルを底値にして大陽線が連続し25日線を上回る。その後1か月間はおおむね25日線の上位で推移していましたが、昨日は再び大陽線となって75日を上回りました。 もっとも75日線は急角度で下降しているので、これを上抜いても再び75日線を下回る可能性は50%以上あります。としても先の戻り高値の(b)49.33ドルを上抜くようだと、原油は37.75ドルで底値となったと判断してよさそうです。


(2015.10. 8) TOPIX 1481P(-11)  日経平均 18141円(-181) 23.1億株 (2兆6182億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海 休場
  2. 英FT100 +0.90%
  3. 独DAX +0.68%
  4. 仏CAC +0.14%
  5. NYダウ +0.72%
  6. ナスダック +0.90%
欧米市場は続伸。特に株価に響く材料はないが、ともかく上昇しました。

米国金利の引き上げが早くても12月、8月9月のような経済状態が続くなら来年まで延びるのではの見通しから、金利引き上げ懸念の緊張感が緩み、安穏な中でリスクオンの気分が蔓延しているようで、株価は上昇しています。

日経平均は一昨日、25日線を上回ったものの陰線となりました。戻り一杯かと思っていたところ昨日は、日銀の追加金融緩和がなかったのに、上昇して陽線となりました。では今日も続伸して先の高値18770円へ迫る動きをするのかと思えば、今日は陰線となって、一昨日の終値18186円よりも安い18141円で終りました。

この3日間の株価はは25日線より上位にあるけれど、それは25日線が下降しているために株価が25日線を上回りやすいという理由もあります。本当に上昇力が強ければ、3日間の株価が横並びになることはありません。当面は、株価にプラスの材料(例えば財政出動があるとか、円安が進むとか、よい統計値が出るとか)は出そうにないので、18770円を奪回するのは難しくなったと思います。


(2015.10. 9) TOPIX 1515P(+33)  日経平均 18438円(+297) 25.4億株 (2兆9712億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+2.96%
  2. 英FT100 +0.60%
  3. 独DAX +0.23%
  4. 仏CAC +0.18%
  5. NYダウ +0.81%
  6. ナスダック +0.41%
公開されたFOMC議事録では、利上げについては米国経済は問題ないが、世界経済の情勢を配慮する必要がある。という市場が思っていた内容でした。利上げ先延ばしはいよいよ堅くなったとして、米国株は続伸する。

もっとも米国株は、中勢波動が上昇トレンドに転換するまでにはまだまだ至っていません。ナスダックは、先の小波動の高値4960Pを上抜かない限りは上昇トレンドになったとはいえません。

中勢波動が上昇トレンドになったというためには、@小波動のボトムとピークが切り上がる、A75日線を上回る、の2つが絶対的な要件です。 4960Pの水準は75日線と200日線の水準でもあるので、覆いかぶさってくる2本の平均線を上回ることができるのかどうか?

同じことは日経平均にも言えます。先の小波動の高値18770円を上回れば、小波動は切り上がりますが、その先に200日線と75日線が上値抵抗ラインとして控えています。75日線を上抜いて初めて中勢波動は上昇トレンドになります。そう簡単には18770円・200日線・75日線を上抜くことはできないでしょう。


日経平均はモタモタした戻り具合ですが、今日の一般銘柄の上昇は力強いものがありました。

右図は先の小波動を上回って、小波動が切り上がった3銘柄です。このほかにももう少しで先のピークを上抜きそうな銘柄(1812「鹿島」、5401「新日鉄」、8306「三菱UFJ」、8604「野村」)が出てきました。

一般銘柄においては、小波動の切り上げが期待できる銘柄が増えてきました。

ただし、問題は75日線を上抜きそうかどうかです。上抜くとするならどういった材料で買われるのか、どういった動き(足)がでるのか、といったことを常々考えておかねばなりません。

今日現在で、株価が25日線を上回っていることを基準にした、No.46「25日投資マインド指数」は81.2です(過熱は85.0以上)。一方株価が75日線を上回っていることを基準にした、No.48「75日投資マインド指数」は29.1とまだ低い位置にあります。このことは、25日線からは過熱気味であるが、75日線までは手が届いていないということを表現しています。目先は暖かくなったように思われるが、地熱はまだ冷え込んでいる、という状況でしょう。


(2015.10.13) TOPIX 1503P(-12)  日経平均 18234円(-203) 21.1億株 (2兆4044億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+3.28%
  2. 英FT100 -0.70%
  3. 独DAX +0.23%
  4. 仏CAC -0.27%
  5. NYダウ +0.27%
  6. ナスダック +0.16%
と小幅高。上げる材料がありません。

日経平均はやや円高に振れたこともあって、-103円安で寄り付き、先週末に約+300円高をしていた反動で利食い売りを誘って-203円安で終る。

株価が25日線を上回ること今日で連続5日間です。したがって株価は25日線を上回り、下値は堅いといえますが、それにしては上値も重い。

昨日いったように、 中勢波動が上昇トレンドになったというためには、@小波動のボトムとピークが切り上がる、A75日線を上回る、の2つが絶対的な要件です。 まずは先の小波動の高値18770円を上回ることが先決です。先週末に18438円のザラバ高値を出したので、あと350円ほど上昇すれば先のピークを上回ることができましたが、今日は-200円安になってあと550円高が必要になりました。

この5日間に亘る団子状態を抜けるには、何かよい材料が 出なければなりません。これから発表が始まる4-9月決算と下期の業績予想はたいして期待ができそうにないし、日銀の追加緩和があったとしても10月のFOMC以降になります。また安倍内閣は第2段目の経済政策の方針を打ち出したものの具体的なものは何もない。

下手をすると7-9月GDPは4-6月に続いてマイナス成長になる可能性があります。2・四半期連続してマイナスになれば、景気は停滞ではなく後退していると判断してもおかしくはありません。2014年4月の消費税アップは日本経済に大きなマイナスの影響を与えましたが、こんどは2017年に消費税率は10%になります。このままだと2014年の5%→8%のアップ以上に景気を悪くするおそれがあります。

2016年中に日本経済を拡大期に導かねばなりませんが、政府の経済対策はいまだ具体策が出ず。日銀の追加緩和は期待薄です。企業業績は世界経済の停滞によってアップする見込みがない。この先の日本の経済状況を考えると(国内要因としては)何もよいことがありません。それを表現しているのが、日経平均が200日線を下回ってからすでに1か月半を経過しているということです。少なくとも株価が200日線を上回らない限り、買い時代にはなりません。


(2015.10.14) TOPIX 1470P(-32)  日経平均 17891円(-343) 24.3億株 (2兆4053億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.16%
  2. 英FT100 -0.45%
  3. 独DAX -0.86%
  4. 仏CAC -0.97%
  5. NYダウ -0.29%
  6. ナスダック -0.86%
と小安い。上げる材料がありません。

9月の中国の貿易総額が前年同月比で-11.4%減少と発表される。出所は税関総署なので信頼性が高い数字です。内訳は輸入が-20.4%減、輸出が-3.7%減。貿易額の減少は7か月連続だとか。

それにしても前年比で-20%も輸入額が減るとは驚きです。主な減少は、自動車(完成車)が-25%、部品が-16%、鋼材が-18%、工作機械が-21%減。資源はもっと甚だしく鉄鉱石が-42%、石炭は-44%、原油は-40%減。原材料の輸入が減っているのは、中国の生産活動が縮小していることです。

あきらかに中国経済は後退期に入っています。そして日経新聞によると、新興国のGDPが1%低下すると、日本のGDPは0.6%低下する(欧米は0.2〜0.4%低下)というのがIMFの見解です。日本経済は新興国経済の停滞ないし後退によって先進国の中で最も影響を受けます。

昨日の欧米の株価の下落率は-1%に満たなかったのに、今日の日経平均は-1.89%安となりました。-128円安で寄り付き、-403円安まであって、17891円(-1.89%)で終る。出来高は24.3億株とたいして増えず、18000円を割り込んだからといっても押し目買いはわずかであったようです。海外投資家が逃げ出している現状では、積極的に買い上がる勢力は皆無です。

グラフは日経平均は25日線を下回りましたが、TOPIXはまだ25日線より上位にあるのでまだ小波動が下降転換したとはいえませんが、9日順位相関は高い位置にあります。少なくとも9日順位相関が-50を下回らないと目先の底値は確認できないと思います。日本株は買い材料がなさ過ぎます。


(2015.10.15) TOPIX 1490P(+19)  日経平均 18096円(+205) 21.7億株 (2兆1763億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-0.93%
  2. 英FT100 -1.14%
  3. 独DAX -1.17%
  4. 仏CAC -0.74%
  5. NYダウ -0.92%
  6. ナスダック -0.28%
と続落する。

米国は金利引き上げが先延ばしになったとして国債が買われ、金利は2.0%を下回り、結果ドル安が進む。

日経平均は円高に振れたため-86円安で寄り付いたが、17800円を割り込んだところから買いが入り、18100近くで引ける。今日の日経平均は9:00から10:00の間と12:30から13:00の間に上昇しましたが、円レートが118円台まで円高になっている中での上昇だったので、違和感がありました。

円高は輸出企業にとってはマイナスだし、円安になってからの海外観光客に来訪によるインバウンド消費が増加した内需株にとってもマイナスです。円高になってよいことはないのに、今日の上昇はこれを無視しました。だが出来高が21.7億株、売買代金が2.1兆円であったように、これは一部の勢力の思惑買いによるものだったようです。多くの見通しが一致したわけではないので、出来高は膨らまず、株価上昇の持続性はなさそうです。ただし18000円以下ではこのような思惑による買い物が入ることはわかりました。


海外株は、200日線を大きく下回り、最近は75日線まで戻してきましたが、これを上回ることはできませんでした。

NYダウは2015年8月24日の(a)で安値を出しましたが、(a)の株価は、ザラバ安値が15651ドル、終値が15666ドルです。前回200日線を大きく下回ったのは昨年2014年10月15日のことでしたが、そのときの値段は、ザラバ安値が15855ドル、終値が16141ドルです。

(a)は完全に2014年10月15日の株価を下回っているので、大勢波動は下降転換しているといってもよいでしょう。

大勢波動が下降波動にあるときの中勢波動は、@2段上げが限界である、A75日線を大きく超えることはない、というのが私の考えです。

NYダウの小波動は2段上げをして、75日線を2日間上回りましたが、これで(a)からの反動高(中勢上昇波動)は終った可能性があります。

ロンドンのFT100もNYダウと同じような動きです。すでに200日線を下回ってから77日が経過しています。しかも2014年12月15日の終値6182円を(a)で下回っているので、大勢波動は下降転換しており、75日線まで戻った現在、(a)からの反動高(中勢上昇波動)は終った可能性があります。世界市場の株高が終ったのであれば、日本株だけが上昇するはずはありません。


今日の日経平均の足は、前日の陰線を今日の陽線がつつみ上げた形になりました(1番目の図)。「陽線つつみ上げ」は基本的には強い足型ですが、今日の「つつみ上げ」は単純に強いとは判断できません。

株価が5日〜10日くらいに亘って下落した後に現れる「つつみ上げ」は、下落から上昇への転換期を表現します。これは上昇開始の足型としては第1級のものです。

ところが高値圏ででた「つつみ上げ」は必ずしも再上昇を表現するものではなく、ダマシ(私は「化け線」といっている)になることが多くあります。

なぜ高値圏で「つつみ上げ」の足型がでるのかですが、それは直前の株価上昇に乗れなかった向きが、少し下げた(2〜3日の下げ)ところで焦って買うからです。 これがダマシになることが多いのは、「焦り買い」だからです。

右図に「つつみ上げ」をした3銘柄を掲げます。 5713「住友鉱」は(a)まで大きく上昇し、その後2日下落。3日目の始値はもっと安く始まったので、これを押し目買いだとして買い上がったのが、今日の(b)です。果たしてこの買いが正解だったのかどうかは明日以降にしかわかりませんが、すでに9日順位相関が+80を下回っている今では、押し目買いに分はないのではなかろうか。

6758「ソニー」、7230「トヨタ」も直前の上昇を見て、(b)での押し目買いをしたために「つつみ上げ」の足型となったと思われます。今日の「つつみ上げ」の足型はバケ線になる可能性が半分あるので、信用しないほうがよいでしょう。


(2015.10.16) TOPIX 1505P(+15)  日経平均 18291円(+194) 20.3億株 (2兆1937億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+2.31%
  2. 英FT100 +1.10%
  3. 独DAX +1.50%
  4. 仏CAC +1.44%
  5. NYダウ +1.18%
  6. ナスダック +1.82%
と上昇する。材料はあいかわらず米国の金利引き上げが年内にはなくなったのではないか、ということです。

利上げ先延ばしは一方では米国経済に陰りがでてきたということですが、こちらのマイナス材料には目をつぶり、プラス材料だけに目を向けるという、米国市場のいつもの悪いクセです。

日経平均は海外株高から、+200円ほど高く寄り付き、一時は+3000円高まで上昇したが、始値の水準まで下落して終る。日本も材料はないのだけれど、一部の向きが10月30日の日銀の決定会合で追加金融緩和があるのではないかと囃して株価を持ち上げたものの、出来高は薄く、追随する勢力はあまりなかったようです。

ただ10月第1週の売買動向は、@個人が-3300億円の売り越しに転じた一方で、A海外が+2000億円の買い越し、これは9週ぶりだとか。B信託銀行は+1500億円の買い越しで、日経平均が18000円を割り込んだなら、GPIFなどが買うことが改めて確認できました。

今後注目するのはなんと言ってもA海外勢の動向です。グラフから見て、おそらく10月2週も買い越しになったと思いますが、第3週はやや買い越しかトントンのような感じです。


月足グラフで日経平均を見ると、2007年6月からの下げ方に似ています。

2007年8月に(a)で18月線を割り込み、それまでの順調な上昇(2005年5月からスタート)に陰りがでてきました。スタートから2年4か月目のことです。

翌月(b)は一旦18月線を回復したものの、(c)では高値を上抜けず、(d)で最も長い48か月線を下抜いて、約6年間に亘る株価の下落の始まりとなったのでした。

今の動きを2007年と比べると非常に似た点があります。2012年12月にスタートした大勢上昇波動は(a')の2015年9月に18月線を割りこみました。スタートから2年10か月目のことです。

次いで今月(b')は今のところ18月線を回復していますが、月末になってみなければ、これは確定しません。問題は(b')以降の3〜4か月の動きです。48月線は14000円くらいなので、2007年のように48月線を下回ることはないでしょうから、大勢下降波動に転じる可能性は小さいと思います。

だが、2007年の(c)では高値を更新できませんでした。同じように今の高値20952円を上回る可能性は小さくなったのではないかと思っています。ということは、今後の日経平均は16500円〜20500円の4000円幅の大保合いにはいるのではないかということです。

4000円幅は結構大きな値幅なので、このゾーンにあってもキチンと売買すれば利益が得られるはずですが、2012年12月から1年間続いた暴騰相場、2014年5月から1年間続いた暴騰相場のように、上がり始めた銘柄に飛び乗るとか、どこかで推奨している銘柄を買うといった、(努力なしの)初心者でも利益がでるという相場は終りました。今後少なくとも2〜3年間は誰でも儲かるという時代は来ないでしょう。これからはグラフについてある程度の見識がないと利益することはできない時代になります。


(2015.10.19) TOPIX 1505P(+15)  日経平均 18131円(-160) 18.7億株 (1兆9952億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+1.59%
  2. 英FT100 +0.62%
  3. 独DAX +0.39%
  4. 仏CAC +0.59%
  5. NYダウ +0.43%
  6. ナスダック +0.34%
と小幅上昇するも。買い材料は乏しい。米国は企業業績に陰りがでてきて、業績面からの株価上昇の材料になっていません。

原因は中国を初めとする新興国の経済の停滞です。ひとつには米国の金利引き上げが今年からはじまるのか 来年にずれるのかはわかりませんが、とにかく世界的な金融緩和によって投下されたリスク資産からの資金の回収が始まっています。

さらに2008年のリーマンショック時に大量の財政投資に踏み切った中国経済は、いまや大幅な過剰供給、過剰設備、過剰在庫にあえいでいます。値を下げても在庫を掃きたい。新しい設備投資が生まれるわけはありません。

中国の7-9月のGDPが発表されましたが、+6.9%の成長率でした。中国政府の目標である+7.0%の成長にわずか下回りましたが、この数字は作られものであるという意見が多い。電力発電量・貨物輸送量など信頼できる統計からは、中国のGDPは5%程度であるようです。+6.9%の伸びとはホラを吹いたものです。

日経平均はCMEが18365円で終っていたのに、-9円安の18282円で寄り付き、中国発表のGDP+6.9%の伸びを受け止めることができずにジリジリと下落する。


2015年5月に《アラーム24》を発売しました。これは《カナル24》の日足に、分足を加えてより早く仕掛けようというもくろみでした。

基本は、
  1. ある条件表について明日買いマーク(売りマーク)がでそうな枚柄をピックアップしておき、

  2. 《アラーム24》で実際にマークが出たときに仕掛ける。そうすれば翌日の始値で仕掛けるよりも有利になる。というもです。

  3. しかし9;50分に《アラーム24》が当日(a)にマークを出したけれど、13:35にはマークが消えてしまったということもあります。

    そこでX分足(ここでは5分足)を見て、本当にこの動きは持続力があるのかどうか(c)を見て、実際に仕掛けるのがよいのではないか、というのが1つの目的でした。 それについては、講座No.20で述べました。

    左図の(a)のあたりで買いマークが出ますが、ここで直ぐに買い仕掛けるのも1方法、直ぐには仕掛けないで、右図の5分足で買い買いマークでがでた(b)の次の(c)で買うのが2つ目の方法です。

    これについては講座No.20の 《アラーム24》の使い方と工夫 で述べ」ました。

  4. 私は以上の1)か2)の仕掛け方がよいと思っていますが、日足は使わずに5分足だけで売買したい。つまりはデイトレードをしたいという要望ができました。

    私の意見ではデイトレードは極めて難しいと思います。私はデイトレードで恒常的に勝った人を知りません。
したがって、X分足(ここでは5分足)だけで利益がでるようなシステムができるとは思っていませんが、5分足でもある程度の勝率がでるならば、上図の仕掛けの確率は高くなると思われます。

これについては 《アラーム24》のためのデイトレシステムの構築のしかた を執筆しました。ご覧下さい。


(2015.10.20) TOPIX 1499P(+4)  日経平均 18207円(+75) 17.8億株 (1兆8235億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-0.13%
  2. 英FT100 -0.40%
  3. 独DAX +0.39%
  4. 仏CAC +0.03%
  5. NYダウ +0.08%
  6. ナスダック +0.38%
と欧州はわずかに安いが、米国は小幅高。

日経平均が、欧州と米国の株価のどちらの影響を受けるかといえば、米国株です。米国は大きな貿易相手国であるし、米国株価は最も直近の株価であるからです。

日経平均は米国株高(小幅だが)を受けて+114高で始まったが、国内には株価が上がる材料はなく、逆に三井不動産・旭化成・三井住友建設の欠陥マンションのマイナスがあって上値は追えず、小幅高で終りました。出来高も薄い。

ただ、こういうマイナス材料が出ても、株価は25日線を割ることがないのは、18000円以下になれば買いたいという向きが多く控えているようで、下値を心配することはないけれど、上値も重い。これから発表される下期の業績予想がどうなるのか、にかかっています。

2010年から2013年にかけて4年間連続して、「日経先物寄引売買」というツールキットを発売しました。これは「日経先物を始値で仕掛けて、大引けで決済する」ための条件表と条件表をつくるためのツールを集めたものです。 ここ2年間は発売していませんが、《Qエンジン24》があれば、誰でも、定型的に、寄引売買のための条件表を作ることができるようになっています。

だが《Qエンジン24》をお持ちでない方や、これを使いこなせない方のために、ツールキット(2008)、(2009)、 (2010)、(2011)を毎年発売してきましたが、ツールキット(2011)で新たな条件表の発売はやめました。

やめたのはツールキットが当たらなくなったからではありません。ユーザーは《Qエンジン24》を使えば、毎年新しい条件表を作ることができます。新しく作った条件表はそれ以前に作った条件表よりも成績はよくなるはずです。毎年毎年私が新しい条件表を作り続けるわけにはいきません。ユーザーが自身で条件表を作ってほしい。そういう期待から(2011)で発売をやめました。

右図は最後に出したツールキット(2011)の中にあるサンプルの条件表(拡張6)No.45が出した売買マークです。

売買マークが出たならば、翌日に始値(9:00)で仕掛け、その日の大引け(15:15)に決済します。

図では(2勝2敗)(2勝2敗)(3勝0敗)(1勝0敗)となっていますが、2015年の年初からの利益額は1293円です。日経平均先物(ラージ)なら129.3円の利益、ミニなら12.93円の利益です。(ここでは手数料往0.545円)を考慮しています)

2015年の成績は良好です。では今から7年前の(2008)年を基にして作った条件表の成績はどうだったのか?


2008年までのデータを手本にして作った「ツールキット(2008)」の条件表(拡張6)のNo.7の成績は、 2009年、2010年、2011年の3年間は利益をだしたが、2012年の-1381円という大きな損失を出しました。

2013年には2012年の損失を取り返す+3543 円の利益を出したものの、2014年と2015年は損失がでています。

2008年までのデータを手本として作った条件表は、その後の2009年〜2015年の7年間で4勝3敗、最近の2年間は連敗になっています。

2011年までのデータを手本にして作った「ツールキット(2011)」の条件表(拡張6)のNo45の成績は、 2012年、2013年は利益をだしたが、2014年には-32.4円の損失がでました。しかしその損失は軽微なものです。2015年には2014年の損失を取り返す+1293円 の利益を出しています。

2011年までのデータを手本として作った条件表は、その後の2012年〜2015年の4年間で3勝1敗、しかも2014年の損失はきわめて軽微です。

世の中が変わり、相場環境がかわっているのだから、ある時点で作った条件表がいつまでも通用するはずはないのです。(通用するのは大雑把な局面の判断です。) 過去の固定的なやりかた(固定した条件表や売買ルール)はいず れ外れていきます。

日本がデフレに陥り、また欧米がこれほどの金融緩和や大量の流動性の供給をした例は過去にはありません。株価は新しい環境のもとで、その動きをします。過去は「こうだった」といっても、そんなことは今の相場には通用しません。株式投資で利益を得るには、過去の株式投資のノウハウ本を読んでも無駄です。今はどういうことが起きているのかを知り、グラフ的には《Qエンジン24》に頼るしかないのです。

今回《アラーム24》に《カナル24》の様式にデータを変換 する機能を加えたのは《Qエンジン24》で現在に当てはまる最適な条件表を、ユーザーが簡単に作れるようにしたい、という思いからです。


(2015.10.21) TOPIX 1526P(+27)  日経平均 18554円(+347) 21.2億株 (2兆2258億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+1.14%
  2. 英FT100 -0.11%
  3. 独DAX -0.16%
  4. 仏CAC -0.64%
  5. NYダウ -0.07%
  6. ナスダック -0.49%
と小安かった。

日経平均-39円安で寄り付いたが、その後は上昇し、前引けは+148円高。後場に入ると先物の買いが入り、ここ10日間の保合いゾーンを上抜けると、買戻しが入って一時は+398円高まで上昇し、+347円高で終る。

誰もが予想していなかった上昇ぶりです。ただ出来高は21.2億株、売買代金は2.2兆円と膨らんではいないので、一部の短期筋が目先の買戻しを狙った買いあおりをしたものと思いますが、ここ10日間のダンゴ状態を抜け出したのを市場はどう受け止めるのか?

今日上昇した業種は、鉄鋼・非鉄・電機・機械の中国関連銘柄です。これが買い戻されたために上昇したのですが、中国経済はまだ下げ止まりの統計がでていません。いまなお景気悪化は持続中と考えるべきです。そうであれば、今日の買戻しは売られすぎの反動高でしかありません。持続して上昇するためには、今後発表される企業の通年の業績予想がどうならるかを見る必要があります。決算を発表した企業には結構下方修正をした銘柄が出てきています。


《アラーム24》の目的はいくつかありますが、最も重要な役目は、
  1. 日足ベースが買いマークが出ている銘柄を検索し→
    分足をみて上昇しかけたら、終値を待たずして買い仕掛けをする→
    そうすれば、今日の終値を見て明日の始値で買うよりも安く仕掛けられるだろう。

  2. 分足だけを使って、デイトレードをする。
    そのためには、どういう分足用の条件表を使い、どういう売買ルールを使えばよいのか、を《Qエンジン24》で作っておく。
という2つです。Aは《Qエンジン24》がないと難しいのですが、《カナル24》の「検証」を重ねることで、よい分足の条件表を作ることも可能です。 今日は@の日足ベースによるトレードのしかたの説明をします。


一昨日の10月19日にデータゲットから日足データをダウンロードし、10月19日までのデータにした後、(標準3)No.2「一般銘柄用(2013)」で、「予想検索」をしたところ、翌日の10月20日に102銘柄が買いマークを出す可能性があることがわかりました。

そこでこの102銘柄を結果ファイルに登録し、10月20日にエクセルで102銘柄のリアルタイムデータを受信していたところ、右図の6814「古野電」が日足ベースの買いマークを出しました。

図の左側は日足ベース、右側は5分足のグラフです。時刻は14:30過ぎです。

左側の日足ベースのグラフでは(a)で買いマークが出ています。そして(a)の安値は切り上がっているし、(a)の足はタクリ足になっていることから、「古野電」は下げ止まったと判断できます。

念のために右側の5分足を見ると、(b)で分足の買いマークがでているし、(c)で分足の小波動の高値を上回っています。この銘柄は下げ止まり、上昇に転じる可能性が強いと思われます。そこで14:30 ころの分足の値段811円で明日の始値を待たずして、先走って買えば、明日の始値で買うよりも有利な値段(始値よりも安く)で買うことができると思われます。

9438「エイティーアイ」の日足ベースのグラフでは(a)で買いマークが出ています。そして(a)の安値は小波動の安値が切り上がっているので、(a)の日に買ってもよいのですが、この(a)から15:00にかけて株価がさらに下がる可能性があります。

日足の足は現在値が最も安いので。まだ反転の兆しは見えません。よって明日の10月21日に、日足はさらに下落することも考えられます。

だから、10月20日の14:30の時点で、この銘柄を先走って買うことはできません。

右側の5分足のグラフを見ても(b)で先の5分足の小波動の安値を下回っているし、(c)以降は株価が4平均線(5本・10本・15本・20本)を上回っていません。これではこの銘柄が目先的にも上昇を開始したとはいえません。14:30ころの株価は753円です。


3608「TSI」の日足ベースのグラフでも(a)で買いマークが出ています。しかし(a)は日足ベースの先の安値850円を下回っています。日足の波動は明らかに下降しています。よほど株価の下落が止まり、株価が上昇し初めたという証拠がない限り、この銘柄を買うわけにはいきません。

右側の5分足を見ても、(b)で5分足の安値を下抜いています。ただ(c)からは株価が4平均線を上回っているので、目先は上昇傾向にあるのかな?とは思われます。

14:30ころの株価は811 円です。

私としては、買う銘柄の順番は@6814「古野電」、A9438「エイティーアイ」、B3608「TSI」の順ですが、10月20日の終値データを見て買うと、今日10月21日は20日よりも高く買い仕掛けをすることになります。
  1. 6814「古野電」は 20日に811円で買えたが、21日の始値は815円だった(+4円分安く買えている)

  2. 9438「エイティーアイ」 20日に753円で買えたが、21日の始値は7655円だった(+12円分安く買えている)

  3. B3608「TSI」20日に811円で買えたが、21日の始値は815円だった(+4円分安く買えている)
となります。《アラーム24》を使わなければ、815円で買うものが811円で4円安く買えたわけです。約0.5%ほど有利な値段で買えたことは、《アラーム24》のお陰です。


(2015.10.22) TOPIX 1518P(-8)  日経平均 18435円(-118) 18.4億株 (1兆9835億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-3.05%
  2. 英FT100 +0.05%
  3. 独DAX +0.89%
  4. 仏CAC +0.46%
  5. NYダウ -0.28%
  6. ナスダック -0.83%
と米国は安い。

日経平均は米国安から-110円で寄り付いたが前場は堅調で+24円高まであった。しかし後場は小口の戻り売りに押されて-118円安で終る。

昨日の+347円高は商いの乏しいなかで、株価だけが上昇した格好だったし、東証PERは15.99倍とほぼ限界に来ていたので、今日は200円くらい安くなるのではないかと思っていましたが、案外に下値は堅かった。

堅かったのはそれほど大きな戻り売りが出なかったためです。皆が先行きの見通しを持てず、この戻りを売るべきなのかどうかの判断もできない状況です。結果今日の売買代金は2兆円を割れており、海外勢も積極的な態度はとりかねて、10月第2週の海外勢は売り越しであったとか。 とにかく市場への参加者が限られており、一部の短期筋の思惑によって日経平均は動いていますが、短期筋がやることだから、目先の乱高下はあっても、トレンドは発生しにくい。先の高値18770円を突破するか、株価が25日線を3日続けて下回るまではトレンドはできず、保合い・ダンゴ状態が続くのでしょう。

日銀の追加緩和があれば18770円を上抜く可能性がありますが、おそらく日銀はそうしないだろうし、よしんば実行したとしても125円を超える円安にはなりそうもありません。日銀の金融緩和はもう株価を大きく変化させる力はありません。株価への大きなインパクトになるのは日銀がETFの買い入れ額を増やすといった株式需給に直接の影響を与える場合です。このときは200日線を超える上昇もありえますが、そこまで日銀がリスクをとることができるのかどうか。


(2015.10.23) TOPIX 1547P(+29)  日経平均 18825円(+389) 21.2億株 (2兆5642億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+1.44%
  2. 英FT100 +0.43%
  3. 独DAX +2.48%
  4. 仏CAC +2.28%
  5. NYダウ +1.86%
  6. ナスダック +1.65%
と高い。ドラギECB総裁が年内に金融緩和を強化するとの含みをもたせた発言をしたことから、ポンドの英国を除いて欧州は大幅高となる。

ユーロは下落しドルが高くなり、相対的に円安と なった上、30日の日銀政策決定会合では、追加金融緩和がされるのではないかの思惑が膨らみました。

昨日まで日経平均は一部の短期筋が追加金融緩和があるとして日経平均を買っていましたが、売買代金は2兆円に届かないというていたらくでした。まことに一部の投資家が日経平均を動かしていたのです。 しかし今日は「日銀の追加緩和があるかも」の見立てが増えてきたようです。(私は10月30日の追加金融緩和はないと思っています)

日経平均は海外株高を受けて、+326円高で寄り付き、前場は+479円高の18915円まで上昇。だが後場は売りものに値を抑えられて+389円高で引ける。注目するのは出来高ですが、21.2億株とたいして増えなかった。売買代金は2.5兆円あったので、大型株の買戻しが入ったようです。 昨日までは当分は18770円と25日線の18000円のゾーンで保合いになるのだろうと思っていましたが、一夜明けると18770円を上抜いて、保合いゾーンは簡単に突破しました。中央銀行の金融政策がいかに株価に影響を与えるのかの見本みたいなものです。

金融緩和(特に量的緩和)は、@リスク資産に投資させ、株価や地価の上昇を招くことで物価を上昇させて、デフレに陥ることを防ぐのが1つの目的です。またA量的緩和を進めるとその国の貨幣の価値は下がり、したがって(日本の場合は)円安になって輸出競争力が高まる。逆に輸入物価が高くなるというのが2つ目の目的です。あるいはB少しは与信に不安があっても金は溢れているのだからと、信用の低い債権を買ったり融資をするということで、マネーを回りやすくするのが3つ目の目的です。


米国のように10年国債の利回りが2%あれば、金利を引き下げて、住宅ローンや自動車ローンを組みやすくできるので、実体経済に金利水準は影響します。

だがEUや日本のように長期金利が0.3%以下という地域では金融緩和では、なかなか実体経済を底上げすることは難しい。そこで株価・地価を高めることが中央銀行の直接の目的になります。

昨日のECBの年内に金融緩和の発言は、これを満足させるものでした。案の定、株価は大きく上昇しました。米国はユーロ安・ドル高によって、これまでもドル高の悪影響が懸念されてきましたが、一層のドル高に進みました。輸出業界にとってはマイナス材料です。

本来ならNYダウは下落してもおかしくなかったのですが、ユーロ圏からの投資が増えるとして大きく上昇し、200日線まであとわずかになりました。グラフからは9日と25日の順位相関がともに+80以上になったので、ここからは過熱圏に入ったようです。 ロンドンFT100(上図右側)はユーロ安・ボンド高から株価上昇は限られ、75日線を上抜くには至っていません。これはまともな判断です。 (上図)ナスダックもNYダウほどには手放しでEUの金融緩和を歓迎はしておらず、75日線や200日線を上抜いていません。

日経平均のグラフに戻ると、株価は200日線(19166円)・75日線(19163円)に迫ってきました。この水準には小波動の高値(19192円)もあります。19000円〜19200円のゾーンは厚い。上抜けるかどうかは、ドラギ総裁の発言によってどれほど市場のムードが変わるのかが当面の注目点ですが、日本においては日銀の金融政策が第一であり、ECBの材料は直ぐにしぼむでしょう。28日のFOMC、30日の日銀の政策決定会合までは、上昇が加速することはないのではないか。


(2015.10.26) TOPIX 1558P(+11)  日経平均 18947円(+121) 18.1億株 (2兆1253億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+1.29%
  2. 英FT100 +1.06%
  3. 独DAX +2.88%
  4. 仏CAC +2.53%
  5. NYダウ +0.90%
  6. ナスダック +2.27%
先週末の夜間に、中国人民銀は政策金利を4.60%→4.35%へ引き下げ、同時に預金準備率を0.5%(ポイント)引き下げると発表。ECBの追加金融緩和に続く中国の緩和が出て、世界の市場はリスクONに傾く。

欧州株価はこの3日間で5%を超える上昇をし、米国もNYダウは75日線を上抜き、ナスダックは75日線と200日線を大窓を空けて上回りました。

株価を上昇させる要因の強い順から挙げると、@金融政策、A業績、B需給、C投資マインド ですが、目下のところ日本株についてはBCはよくありません。今は@の金融緩和とAの業績によって株価は変動します。そして、Aの業績(経済情勢)は中国の成長鈍化から見通しが悪く、株価は世界的に慎重な見方が多かったのだけれど、先週のECB、中国人民銀の金融緩和にとって、@金融政策のプラスがA業績悪化予想のマイナスを上回りました。


今回の世界の株価上昇はひとえに@金融政策のお陰です。

日経平均は海外高と円安から+210円高く始まり19000円台を回復したものの、10:00ころから売り物に押されて+121円高で終る。75日線と200日線の壁は厚かった。

現在の日経平均のピークらしさのポイントは、@新高値の、 A陰線で、B9日順位相関が+80以上、C条件表No.1が売りマーク、D25日騰落レシオが120以上 の5ポイントです。

今日が戻りのピークとなるのか、さらなるリスクONのムードが蔓延し続伸するのかは5分5分です。(昨日までは3ポイントだった)

日本での大規模な金融緩和は2012年末から始まり3年に亘ろうとしているし、米国にいたっては2009年から6年近く続いています。金融緩和(特に量的緩和)はすでに効き目が小さくなっていると、私は思っていましたが、今回のECBと中銀の緩和に対して、株式市場は案外に大きな反応をしました。モルヒネ(量的緩和)を打ち続けていても、さらにモルヒネを追加し与えられると痛みは和らぐものらしい。

モルヒネを注射するのは、Aの業績(経済成長)回復を、待つ時間を与えるためです。モルヒネを与えて痛みを和らげ、徐々に体力(実体経済)を回復させる。株式市場は、実体経済がいずれよくなるだろうことに期待をして株価が上昇していますが、日本・米国・EUはモルヒネ漬けです。そして中国もここに加入しようとしている。 2〜3年間モルヒネを投与することはしかたないとしても、4年5年間以上もモルヒネに頼ることは感心したことではありません。


(2015.10.27) TOPIX 1543P(-15)  日経平均 18777円(-170) 18.7億株 (2兆1764億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.50%
  2. 英FT100 -0.42%
  3. 独DAX +0.06%
  4. 仏CAC -0.54%
  5. NYダウ -0.13%
  6. ナスダック +0.05%
と小動き。ECB、中国中銀の金融緩和を囃して株価が上昇しました。この1週間でナスダックは4840P→5034Pへ+4%高、日経平均も18207円→18947円へ+4%高をしました。

28日にFOMC、30日に日銀決定会合がりますが、 金融緩和策を期待する向きは、すでに期待を込めて株価上昇をもたらせてしまったので、米国・日本の金融政策はさほど市場にインパクトを与えないのではないかと思います。

金融緩和策とは、昔は@政策金利を引き下げること、A銀行の当座預金の準備率を引き下げること、の2つがその主なものでしたが、日米はすでに金利ゼロの世界に入っています。したがって@は先進国では意味がなくなりました。 そこで、B量的緩和によってマネーを溢れさせて、1)為替レートを安くする、2)資産バブルを作り出す、この2つによって経済を活性化させようとするリフレ派の政策が採られています。そのさきがけは日本でした。1999年にゼロ金利というビックリの政策を打ち出し、ついで量的緩和の政策を打ち出しました。ともに世界史上初めての金融政策です。過去の手本はなかったが、経済理論からは有効であるはずでした。

白川前日銀総裁もリフレ派の攻勢にタジタジとなり、土俵際まで追い込まれていましたが、そこへリフレ派を顧問団としたアベノミクスが出ました。日銀は黒田新総裁が誕生し、1)大規模な量的緩和に踏み切りました、次に資産インフレの芽を摘まないように、2)ETFを買い入れることを決めました。政府も株高のために、3)NISAを使った株式の利益は非課税とするという破格の制度を作りました。そして4)GPIFの株式保有比率を変更させ、新たな株式購入の枠を広げました。2)3)4)は株式需給に直接働きかけたものです。

アベノミクスの実体は、今のところ「株価を上げる」という点だけです。2)3)4)は株価を上昇させるための政策です。確かにこの政策は株価を上昇させることについては大成功でした。だが株価が上昇し、円レートが下落しても、たいして実体経済をアップさせることはできていません。その大きな原因は早すぎた消費税率のアップ(5%→8%)です。3%ほど消費税率が上がっただけで、昨年の消費はダウンし、消費の盛り上がりは出てこなかった。もうひとつは既得権益を廃止できなかったことです。

2013 年から始まった黒田葬祭の「異次元の」金融政策でしたが、いまではその効果は日ごとに縮小しています。マネーが市場にジャブジャブ溢れても、実体経済の好転がなければ 株価が上昇することは難しい。量的緩和は実体経済をアップさせるためのものです。実体経済(業績)がアップすることを予想してついた日経平均の値段が、2015年6月24日の20868円です。この値段を上回るには、日本の経済が今よりももっとよくなるという予想が出てこない限り無理です。

最終的には安倍内閣の経済の建て直し政策は、株価上昇に頼るのではなく、少子化社会になっても新たな経済活動が活性化するという方向に行くしかないと思います。経済活性化には、政府の規制を取っ払い、既得権益を取りあげ、民間の弱小者(だが斬新なアイデアを持つ)が簡単に企業を立ち上げられるように政府が応援することが重要です。



(2015.10.28) TOPIX 1547P(+4)  日経平均 18903円(+125) 17.1億株 (2兆1644億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.13%
  2. 英FT100 -0.80%
  3. 独DAX -1.01%
  4. 仏CAC -1.02%
  5. NYダウ -0.23%
  6. ナスダック -0.09%
と小安い。米国の9月の資本財受注は-0.3%と予想の+0.2%)にならず。8月分は-0.2%→-1.6%へ下方修正されました。米国景気にやや陰りが出たとして長期金利は2.041%へ低下。このためドル安→円高に振れる。

日経平均は昨日の下落の反動で+49円高で始まり、+148円高まであって+125円で終わる。今日も続落かと思っていましたが、意外に株価は強かった。

昨日、ユーザーではない方からメールが来て、ボリンジャーを使ってこれこれの条件表はできないか、ということでした。無論条件表は設定できますが、東研ソフトを知ったのは、スーパー勝率短期投資(東研ソフトで銘柄抽出) というHPを見たからだと添え書きがありました。

今日は少し時間があったのでそのHPを見てみました。成績はたいしたものでした。この方は《カナル24》と《Qエンジン24》を使って、短期売買のシステムを作り上げ、立会い日数の約80%で売買し、その勝率は90%はあるようです。これはスバラシイ。(「東研」ソフトが「東建」ソフトとなっているのは修正してください)

HPにはトレードした成績とか、今日建て玉した銘柄とかが乗っていますが、《カナル24》のユーザーの役に立つのは、HPの「ルール」「ツール」「システムトレード」「検証」の項目です。「月間成績」を見ると、例えば2015年3月は41件仕掛けて、34勝7敗(勝率82.9%)、出現率(立会い日数に対する仕掛けた日数の割合)は81.8%とあります。 2015年2月は、31件仕掛けて、28勝3敗(勝率90.3%)、出現率は65%とあります。

なかなかどうして、タイシタものです。売買ルールは、
  1. 12日で時間切れ決済をする(翌日始値で)
  2. 5日間でザラバで3%の利益がでたら利食いする
  3. 損切りは行わない
という簡単なものです。

使っている条件表は(詳しく見てはいませんが)、@《カナル24》のサンプルの条件表をカスタマイズ(最適化)したもの、A市販の投資本を条件表に設定したもの(「勝率80%の逆張りシステムトレー」(斉藤正章)、「売られすぎ銘柄で勝率95%](川崎さちえ))のようです。

なんにしても、利益率が最大で3%としたときの勝率90%(当人は勝率97%が目標だと書かれていた)があれば、投資するたびに利益がでるわけです。そして出現率が80%あれば、ほとんど毎日トレードがでるわけです。HPによると、プロフィールは「趣味:アウトドア、スクーバダイビング、海の釣り、旅行、山登り、囲碁、読書、小動物を飼う、写真」のようで、どうやらリタイアされた世代のようです。ヨットでクルージングをされたり、海外旅行に出かけられるとか。(その間はトレードは休みです) 出現率が80%あれば、いつトレードを再開してもこれまでどおりの結果が出ます。まさに理想的なトレードのしかたです。

このシステムが成功してる原因は3つあります。
  1. 投資本を見て《カナル24》の条件表を設定できるようになっていること
  2. 《カナル24》《Qエンジン24》で過去の成績を知ることができること
  3. 《Qエンジン24》で「最適化」ができること
これら機能を使って、HPのシステム(条件表と売買ルール)ができたわけですが、最も感心することは、利食いを3%としたことです。「3%以上の利益は要らない」という思い切りのよさが、勝率を90%以上に高めています。出現率が80%あれば、毎日トレードすることもありません。1か月やそこらは旅行に出ることもできます。仮に1回のトレードで3%の利食いが80%あり、-5%の損切りが20%あったとしても通算すれば、+1.4%の利益がでます。年間の立会い日数240回のうち、トレードできる日が190日あったとするなばら1年間の累積利益は266%(2.66倍)になります。少なく見積もっても1年間で資金は2倍増し(=資金は当初の3倍)になる勘定です。

たかが3%の利益かと馬鹿にしてはいけません。毎年資金を3倍にする可能性があるのです。今日ほど《カナル24》と《Qエンジン24》を作ってよかった!と思ったことはありませんでした。考えるユーザーはスバラしい。私がここまで生きてきて、プログラムを作ってきたカイがあったというものです。



(2015.10.29) TOPIX 1547P(-0)  日経平均 18935円(+32) 27.2億株 (3兆4069億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-1.72%
  2. 英FT100 +1.13%
  3. 独DAX +1.31%
  4. 仏CAC +0.90%
  5. NYダウ +1.12%
  6. ナスダック +1.30%
と高い。注目のFOMCは、12月に利上げするかどうかを検討すると、今年12月の利上げの含みをもたせました。

NYダウはこの発表があって急落し前日株価まで下落したものの、FRBは米国経済に自信を持っているのだという意見が強くなり、そこから急上昇し高く引ける。

まあいつもの米国市場(どこの株式市場の判断でも全部そうだが)の勝手な判断です。NYダウやナスダックが200日線を超えているので、投資マインドが好転しており、従って利上げのマイナスよりも米国経済の強さのプラスを選びました。

長期金利は2.107%へと小幅に上昇し、小幅ながらドル高→円安に振れる。よって日経平均は+143円高で寄り付いたが19000円を超えると売り物がでて、+32円高の18935円で引ける。 今日の出来高は27.2億株と増え、売買代金も33.4兆円と膨れました。米国金利引き上げの件がこれほどの出来高をもたらせるはずはなく、前場の出来高は11.3億株といつもの通りです。後場に出来高が増えたわけです。「何事ならん」。結局はTOPIXの浮動株比率が今日の終値で決まるということで、これに伴うリバランスの売買があったためでした。

日経平均は75日線・200日線をなかなか突破することができませんが、この5日間に亘る高値保合いは、18800円を下回ると着実に買いが入っていることを表現しています。ただし19100円は戻り売りの水準になっていて、上下300円幅での保合いなっています。前回の保合いは10月5日から10月13日の5日間にかけて、18000〜18400円幅でした。この間は株価は25日線を割り込むことはありませんでした。そして6日目の10月14日に株価は一度下落して25日線を割り込んだものの、翌日から反発して18400円の保合いの上限を上回り、19000円台にまで上昇しました。

今回はどうなるのでしょう。@一度上昇して、それから下落をするのか。A一度下落して、それから上昇するのか。あるいはB保合いゾーンを上に突破してそのまま上昇するのか、C保合いゾーンを下に突破してそのまま下落するのか、予想することはできませんが、明日の日銀の決定会合で追加金融緩和がなければ、株価は下落するはずです。追加金融緩和があれば株価は300円くらいは上昇するのではなかろうか。



(2015.10.30) TOPIX 1558P(+11)  日経平均 19083円(+147) 26.6億株 (3兆1519億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.35%
  2. 英FT100 -0.65%
  3. 独DAX -0.29%
  4. 仏CAC -0.10%
  5. NYダウ -0.13%
  6. ナスダック -0.42%
と小安かった。前日FOMCが利上げをするかどうかを12月にもう一度検討するということになりましたが、前日の米国株は逆に高くなりました。

利上げは相場にとってはマネーが収縮するというマイナス要因になりますが、FOMCがそこまで利上げに執着するのは米国経済がよいからであろう、と考えるならば、実体経済からはプラス要因にもなります。

前日は、12月の利上げの可能性が残ったことをプラス要因をして米国株価は上昇しましたが、昨日はプラス要因とみた12月の利上げの可能性はもう評価されませんでした。市場の考えはすぐに変わる。(先のことはわからないという不安から来るものです)

金融政策と実体経済は、裏腹の関係にあります。しかしその中心軸は実体経済です。実体経済が悪ければ中銀(中央銀行)は金融緩和をし、実体経済がよくなれば中銀は金融を引き締める。これは金融政策の基本です。株式市場にとって 悩ましいのは、@中銀が実体経済をどう見ているのか、Aその結果どのような金融政策をとろうとしているのか、を予想しなければならないことです。

今日は日銀の金融政策決定会合の日でしたが、金融政策は維持するとの発表が12:20ころにありました。このため、追加金融緩和を期待して買っていた向きは総投げをし、日経平均は-151円安まで下落しましたが、それは瞬間の動きでしかなく、すぐに大反発をして+266円高まで上昇しました。売りの買戻しがどっと出て、押し目買いを狙っていた向きの買いがはいったようでした。約1時間で400円以上の急上昇となり、引けにかけては買戻しが終ったために少し下げて+147円高の19083円で終りました。


日銀の追加金融緩和がなかったにもかかわらず株価が上昇したのは、@米国株価が堅調であること、A日経平均はここ5日間高値圏にあって下値が堅いこと、B発表されている4-9月の業績はよいと思っている向きが多いこと。という背景があって市場は強気になるのがよいと判断したのでした。

日経平均のグラフは、直前の小波動の高値18770円を上回り、ついでその前の19192円を今日のザラバ高値19202円で上回りました。まだ終値ベースでは19192円の19136円を上回っていませんが、よくぞここまで株価が戻せたものだと思います。

ここからは、終値で、@19136円を上回るのか、A75日平均の19093円を4日連続して上回ることができるのか、B200日線の19210円を5日連続してして上回ることができるのか? と3つのテストをクリアしなければなりません。


日経平均の現在のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C条件表No.2が売りマーク、D25日騰落レシオが+120以上、の5分5分です。

金融政策がメインの要因になったときは、株価は一斉に上昇(下落)します。しかし業績が要因になったときは、個別の銘柄あるいは業種だけに影響するので、よほどのことがない限り日経平均がグングン上昇する(ドンドン下落する)ということは起きません。

今日のところは発表されている業績は、やや日経平均を持ち上げているのかという感じです。(業績はあまり株価上昇の要因にはなっていないようです)



過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



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