日経平均をどう見たか・判断したか (2015年 9 月)

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(2015. 9.1) TOPIX 1478P(-58)  日経平均 18165円(-724) 26.6億株 (2兆7709億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-0.81%
  2. 英FT100 -----%
  3. 独DAX -0.38%
  4. 仏CAC -0.47%
  5. NYダウ -0.69%
  6. ナスダック -1.07%
と小幅な下落。

米国はISM指数と雇用統計が発表されるまで、今週一杯は動くに動けず。

日経平均は-126円安で寄り付いたが、-724円安で終る。円高気味であったことも一因ですが、中国統計局の8月のPMIが49.7%と50を割り込んだのをきっかけにして大きく下げたのには驚きました。

中国の恣意的な経済統計を発表することや、不都合な情報をカットするという厳しい情報管理から、中国の実体がつかめない。中国で何が起きているのかわからない。という疑心暗鬼が市場にあるため、中国関係で悪い数字がでれば市場は動揺します。

そもそも中国統計局の7月のPMIは50.0%でしたが、世界的な調査会社のマークイット社は8月に、7月のPMIは47.8%と発表しています。すでに中国経済は悪いことは周知のことです。今日の統計局の数字はマークイットに比べて過大なゲタをはかせていることが見え見えですが、では実体はどうなっているのか? それががわからない。

「わからない」ということを絶好の材料にして、売り方は日経平均を売り浴びせましたが、そもそもアテにならない中国国家統計局が発表したPMIの数字をもって新たな売り材料とするのは無理があります。 日経平均は3.84%安でしたが、肝心の中国上海総合は-1.22%安で終っているので、今日の統計局の数字は日経平均をここまで下げさせるような材料ではなかった。うまく短期筋に利用されたと思います。


2015年3月末に決算が確定し、5月半ばには2016年3月期の予想利益(企業の計画でもある)が次々に発表されました。

6月の時点で、市場は「日本の企業業績は米国よりもよい。経常利益は10%以上伸びるだろう。しかもまだ円安による利益の伸びしろがある。」ということで、日経平均は先高期待が高まっていました。

東証1部のPERは最高のときに17.79倍、7月の中国株暴落時に最低で16.67倍となっていました。上下の差は1.00倍ほどで狭いレンジで動きました。

この間は17倍を中心にして、+0.50倍の17.50倍と、-0.50倍の16.50倍を基準にしておればよかったのです。すなわち、17.50倍になれば割高で、16.50倍になれば割安でした。

妥当なPERの水準は、来期あるいはさ来期の業績の伸びも考えねばならないので、私のPERの水準の計り方も迷う点が多くありますが、200日線を景気循環の基準とするチャートを基本にしていうと、
  1. 株価が200日線より上位にあるときは(景気拡大期)であり、PERの中心は16.0倍とする。
  2. (1.5倍を上乗せした)17.5倍を超えると割高。
  3. (1.0倍を減じた)15.0倍以下になると割安。

  4. 株価が200日線をはさんで上下しているときは(景気足踏み期)であり、PERの中心は15.0倍とする。
  5. (1.5倍を上乗せした)16.5倍を超えると割高。
  6. (1.0倍を減じた)14.0倍以下になると割安。

  7. 株価が200日線より恒常的に下位にあるときは(景気後退期)であり、PERの中心は14.0倍とする。
  8. (1.5倍を上乗せした)15.5倍を超えると割高。
  9. (1.0倍を減じた)13.0倍以下になると割安。

    だといえます。
現在のグラフは200日線をはさんで上下していると考えると、中心は15.0倍です。16.5倍で割高、14.0倍で割安となります。今日のPERはおそらく15.5倍程度になったと思いますが、15.5倍は割高でも割安でもありません。妥当な水準にあります。(ということは日経平均は妥当な水準にあるということです)


(2015. 9.2) TOPIX 1465P(-12)  日経平均 18095円(-70) 29.3億株 (2兆9654億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-1.22%
  2. 英FT100 -3.01%
  3. 独DAX -2.38%
  4. 仏CAC -2.40%
  5. NYダウ -2.84%
  6. ナスダック -2.93%
中国経済の失速懸念から大幅な下落となる。

米国の8月のISM製造業景況指数は52.7%→51.1%(予想は52.1%)へ低下し、4-6月のGDPが+3.7%となったため米国経済は安泰であると市場は自信持ちましたが、この自信が少し失われる。

日経平均は-303円安で寄り付いたが、午前中は買い戻しによって上昇し+301円高まで上昇する。だが後場は先物主導で下げ、結局は-70円安で終る。今日のグラフは上ヒゲのある陽線になりましたが、上ヒゲの部分が買い戻しによる上昇です。

今日はマイナスで終ったとはいえ、売り方も焦って買戻しをしたように、18000円が強弱の攻防の水準になっています。9月11日は先物・オプションのメジャーSQです。この攻防は9月10日まで続くはずでなので、9月10日まではクチャクチャの動きになりそうです。

中国経済がどうなるのかは、さほど大きな問題ではありません。ましてや上海総合の指数の動きを見て、中国経済を推測するというのは間違いです。 一国の経済が悪化したので、世界経済が引きずられて(その一国と同様に)世界経済が悪化することはありません。

世界の経済大国であった日本の2009年〜2012年の4年間の日経平均は10000円をはさんで上下1500円〜2000円の幅で低位保合いをしていました。悪夢のような時期でしたが、この間のNYダウは8000ドル→13000ドルへと60%も上昇しています。世界は日本経済が沈没していことを知っていましたが、各国はそれが自国のリスクに直結するとは考えなかった。これが正しい。


中国経済あるいはその派生である上海総合株はなぜこのように世界の株式市場を揺さぶっているのかは、理解しがたいところです。

中国が何をしようとしているのかは、竹のベールに包まれているので、世界市場は判断のしようがないのが原因です。判断ができないので市場には疑心暗鬼が蔓延し、誰かが売りだといえば売りに従い、買いだといえば買いに従うという狼狽気味の市場になっています。

我々が得ることができる確かな情報は、上海総合株の値動きですが、これをもって中国経済を知ることはできません。密室で決められる経済政策なので、グラフだけを当てにすることはできませんが、少なくとも中国株を買ってよい時期なのか、売らなければならない時期なのかの判断はできます。 右図では現在の上海株は明らかに(中勢波動が)下降トレンドにあります。中国株は買えないし、200日線あるいは75日線まで戻れば戻り売りをすべき局面です。


大勢波動を見るために上海株の月足を掲げます。描かれている平均線は@18月線、A36月線、B48月線の3本です。

グラフでは3本の平均線を株価が上抜いたときから、大勢上昇波動が始まったとします。大勢波動とはその国の経済の状況を表明しています。大勢波動が上昇したならば、少なくとも1.5年から3年(時によっては5年間)の経済成長が見込めます。

上海株の大勢上昇波動が始まったのは、(a)の2014年9月からです。それから10か月後の(b)で高値を取りましたが、その後は急落し、現在は18月線まで下げています。

中国政府は経済対策の方便として株価上昇を演出しました。個人の信用取引を開始し、株価を買いやすくしました。お陰で株価は(a)→(b)までに倍増し、誰もがホクホク顔であったのですが、(b)から(c)へ暴落が始まりました。この10か月間に投資した投資家は全滅です。政府は株価てこ入れとして、@大手証券会社に株式をかわせる、Aカラ売りを事実上禁止する(カラ売りをしたために逮捕されることもある)、B株価を下落させるようなマイナス情報はインターネットから削除する。C日本を真似てETFを買わせる。 とまあ滅茶苦茶です。

グラフでは(c)で18月線にタッチしたので、中国株価は当分(1.5年〜3年間)は(b)の高値を上回ることはできません。さらには、この演出された株高のスタート地点である(a)と同じ水準の(d)2300〜2400Pまで下げてもおかしくはありません。

このグラフからは上海総合株の動きしか知ることはできませんが、中国経済の行く末は、世界経済への突出した影響力を失い、今後は有力な一つの経済国として世界経済に馴染んでいくのでしょう。


(2015. 9.3) TOPIX 1474P(+8)  日経平均 18182円(+86) 22.2億株 (2兆3717億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-0.20%
  2. 英FT100 +0.40%
  3. 独DAX +0.32%
  4. 仏CAC +0.30%
  5. NYダウ +1.82%
  6. ナスダック +2.45%
中国リスクも次第に慣れてきたので、世界の市場は落ち着いてきました。

ADPの調査によると米国の8月の雇用者数は+19.0万人(予想は20.0万人)と予想の範囲内でした。特に雇用状況が改善されたわけではないし、新興国の通貨が米国の利上げによって安値を更新しているので、これを無視した9月の利上げは決定できません。

現在のゼロ金利は異常な状態です。いずれは解消せねばならないことですが、一気に利上げをしたなら、新興国の通貨安からくる金融不安を引き起こすことがありえます。これは世界の経済を揺るがせることになり、米国にとってもマイナスです。 もう少し時間をかけて新興国からのドルの流出を緩やかに導く必要があります。

日経平均は米国株高によって+264円で寄り付き、すぐに+386円高まで上昇したが、その後は次第に安くなり-86円高で終る。高値からは-300円の下落です。

まだ中国リスクを材料とした売り方の勢力がありますが、それも来週のSQまでに無くなるでしょう。ナスダックは9日線を上回り、日経平均は9日線で跳ね返されましたが、昨日・今日は買い戻しが増えている感じです。中国リスクはだいたい相場に織り込まれたのではないかと思います。中国政府が筋の通らない政策を出さない限り、各国の株式はこの株価水準のあたりで当面の安値を出しそうです。


(2015. 9.4) TOPIX 1444P(-30)  日経平均 17792円(-390) 26.5億株 (2兆6941億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海----%
  2. 英FT100 +1.82%
  3. 独DAX +2.68%
  4. 仏CAC +2.17%
  5. NYダウ +0.14%
  6. ナスダック -0.24%
欧州はECBが追加の金融緩和の用意があるとほのめかしたことから大幅反発するが、米国は今夜の雇用統計を控えて小動き。

日米欧はそれぞれの相場環境があって中国リスクから一時開放されている今は、異なった動きをしています。

日本において最も気にかかる材料は、@中国経済の失速による貿易輸出の減少、A為替レートの変化がもたらせる企業業績の変化、B目先のことでは9月のメジャーSQを来週に控えての株価の乱高下 です。

今度の9月SQは、中国株の暴落とか、米国金利の引き上げがいつかとか、の大きな材料が背景にあるために、これを利用した短期筋の荒稼ぎのチャンスになっています。例えば米国の株価は昨日はほとんど動かなかったのに、今日の日経平均はザラバ高値18312円〜ザラバ安値17608円の700円幅の動きです。 この動きは来週の水曜日くらまでは続きます。


このHPでは毎日、株価を変動させたわかり切った材料もあえて書いています例えば、中国リスクがどのように市場に受け止められたのかとか、米国の金利引き上げはどうなっているのかなどです。

過去のHPh2096年から約20年間に亘って保存しています。これ見たいなら、
  1. ユーザー用の「最近の日経平均の動く動き」から

  2. ユーザー用のHP行き、

  3. 「過去の判断」(「ユーザー用講座」も役立つ)をクリックしてれ下さい。
賢明な投資家である皆さんは、いろんなHPを見て、どうなっているのかを知ろうとしていますが、それは今の指針を知りたいためです。だが 3年後5年後には、そのときに見たHPはすでに無いし、読んだ内容も記憶にありません。その場その場の判断ができればよいと思ってたからです。困ったことには多くのHPは、過去の相場を手本にして現在の局面を判断することが少ない。データの蓄積がないか、データの利用のしかたを知らないからです。

「東研ソフトユーザー情報」が、今日の時点では誰でも知っていることを、わざわざ書いているのは今後の備忘のためです。 例えば今から5年前の2010年に、現在と同じように株価が(大勢波動の基準の)200日線を下回りましたが、そのときの材料は何であったのか? これに答えられる方はまともな投資をされています。これに答えられない方は、今さえよければよいと思い、過去の出来事を軽視して、相場の原理・原則を知ろうとはしていません。この態度では将来のどこかで破綻します。

現在、日経平均は200日線下回っていますが、過去(この5年間)でそういう状態になったことがあるのかどうか、そのときはどういう材料で下回ったのか? などを知ってここれを参考にしないと、今後の相場について」いくことはできません。相場に翻弄されボロボロになるだけです。

今日は、2010年からのグラフを用意していましたが、長くなるので明日に伸ばします。重要なことを先にいっておくと、@2010年に200日線を割った、A2011年にも200日線を割った、B2012年は200日線を挟んで大保合い相場だったが、C2012年12月からアベノミックスによって日本株は大ブレークをし、D2013年と2014年は200日線を下回ることはなかった、Eしかし2015年8月からは200日線を下回っている。

つまり2012年末〜2015半ばまでの2年半に儲けた投資家は、たまたまよい時期に遭遇しただけののことです。今後もこのような相場(投資の方針)が続くと思うなら大間違いです。


(2015. 9.7) TOPIX 1445P(+1)  日経平均 17860円(+68) 23.8億株 (2兆3550億円)


前週末の海外株は
  1. 中国上海----%
  2. 英FT100 -2.44%
  3. 独DAX -2.71%
  4. 仏CAC -2.81%
  5. NYダウ -1.66%
  6. ナスダック -1.04%
米国の8月雇用統計は、+17.3万人(予想は+21.7万人)とやや数字は小さかったが、6月分は23.1万人→24.5万人へ、7月分も21.5万人→24.5万人へと上方修正されたし、失業率は5.2%→5.1%へ低下しました。米国はほぼ完全雇用状態です。

全体としての雇用の数字はよく、FOMC委員のうちでも9月の利上げについての意見が割れています。

米国株価は金利引き上げの可能性があるとして下落する一方で、債券市場では金利引き上げはないとして長期国債金利は下がるという、相反する動きとなりました。FRBも市場も誰も、金利引き上げがあるともないとも判断できていません。

日経平均は9月のメジャーSQを控えて、今日も500円幅の動きをしました。SQに関連しては、オプション行使価格の17500円と18000円の攻防があったようです。SQまでの日経平均の下値は17500円だろうと思います。


200日線は景気循環の基準になる平均線であると思っています。株価が200日線を下回ったときは、株式市場は今後の景気は思わしくないと考えています。

逆に株価が200日線を上回ったならば今後の景気はよくなると見ています。

2010年以降で株価が200日線を大きく、また6か月以上下回ったことは2度あります。

1つは2010年5月です。このときの材料はユーロ危機でした。ギリシャを発端としてデフォルトの可能性があるとされたポルトガル、スペイン、イタリアなどの南欧の国債が暴落しました。

日本はこれら国債を買い入れていなかったので、その影響は軽微なものでしたが、株価は(a)2010年4月5日の11400円から(d)9月1日の8800円まで約2600円(-23%)の下落をしました。

(b)で200日線を下回り、(c)で先の小波動のボトム(最後の上昇波動のボトム)を下回ったときから、日経平均は当分は上昇トレンドに復帰する可能性はありません。再び株価が200日線を上回ったのは(e)10月11日です。 2010年はユーロ圏の問題であったので、日本株には大きなショックを与えませんでしたが、それでも200日線を割り込んでから4か月後の(d)で安値を出しています。


2011年は東日本大震災の年です。震災が発生した(b)で早くも200日線を下回りましたが、土曜・日曜のニュースでとんでもないことが起きていることがわかりました。

さらに15日には東電の福島原発がメルトダウンするというショッキングなニュースで、(c)まで下げる。(a)の10850円から(c)の終値8600円までは約-2250円(約-20.7%安)の下落でした。

相場は立ち直ることができるのかどうかを見ていると、4か月後の(d)で株価が200日線を上回りましたが、そこが限界でした。(e)の8400円まで下落しても75日線すら上抜くことができません。


(e)からは一度(f)の75日線まで戻りましたが、そこが戻り一杯になり、(g)8160まで下落する。(d)の戻り高値10100円から(g)8150円までは約-19.3%の下落です。大震災前のピーク(a)10800円から(g)の下落率は約-25%です。

株価は(g)から上昇を始め、(h)で小波動のピークを上抜き、(i)で200日線を上抜いたのが2012年2月です。大震災からちょうど1年が経過しています。

この間株価が200日線を下回っているのに、値頃感だけで買った向きは全部失敗です。株価が200日線を下回るということは軽く考えるべきではありません。人体でいえば足を骨折したようなものです。すぐには歩けないし、走れないし、飛ぶことはできません。それを無視して買うのは気が早い。


2011年3月の大震災から1年3か月後の(l)で安値を出しましたが、(m)では75線を上回れず。しかし(n→op→q→r→s)では200日線を中心にして、200日線を下回ったり、上回ったりの大保合い相場が続きました。

本来であれば、上昇する米国株に追随してもおかしくなかったが、日本市場は自信を失っていました。

大きな理由の1つは無能な民主党政権下にあったこと、2つには日銀が思い切った金融政策をとらなかったことです。

ところが(t)において日本の株式市場は一変します。民主党は場外へ退場し、日銀総裁を事実上罷免して黒田新総裁を選び、日本経済を復活させるのだ。というアベノミックスが出てきました。

これによって株価は(t)で200日線を上抜き、怒涛の勢いで上昇をしてきましたが、それも2015年8月に終りました。2012年末から2015年半ばにかけてのような株価の上昇は、当分(0.5年〜1年くらいか)は期待できません。


(2015. 9.8) TOPIX 1416P(-28)  日経平均 17427円(-433) 22.3億株 (2兆2741億円)


米国は休場。

日本の4-6月GDPは速報の-1.6%から-1.2%へ上方修正されましたが、その内容は、在庫投資が増え、設備投資が減っていました。よって市場では好感はされなかった。

米国が休場 であったので、今日の株価が動く材料は、@SQがらみの思惑と、A中国株価、B円相場 の3つでしたが、最も強力であったのはSQがらみの思惑でした。

昨日と同じく、18000円と17500円の攻めぎ合いをし、今日のザラバ高値は18000円の手前の17962円。ザラバ安値は17500円を少し下回る17415円でした。

ここへきて日経平均は終値ベースの安値である8月25日の17747円を下回る17427円となり、安値を更新しましたが、17500円以下の株価は、SQがらみの腕力相場によってついた値段であるので、このままズルズルと下落することになるとは思いません。(SQが通過しないと正しい方向性はわからない)


しかし今日の下落によって、小波動のボトムらしさの確率は高まりました。ポイントを掲げると
  1. 新安値

  2. 9日順位相関が-80以下
  3. 25日順位相関が-80以下

  4. 25日騰落レシオが買い

  5. 25日投資マインド指数が買い
と5ポイントになりました。

ボトムらしさは5分5分になりましたが、なにしろ2011年以来の暴落中のことなので、5分5分に賭けることはできません。最低でも6ポイント、できれば7ポイントになるまでは買えません。

ところが、もし明日の終値が今日の終値17427円より1円でも安くなれば、「条件表No.1が買いマーク」(f)を出します。これで6ポイントです。もし明日17426円より高く終っても陽線であるなら「新安値の陽線」となってやはり6ポイントになります。明日はボトムになりそうかどうかを判断する重大な日です。


(2015. 9. 9) TOPIX 1507P(+90)  日経平均 18770円(+1343) 27.9億株 (3兆1483億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+2.92%
  2. 英FT100 +1.17%
  3. 独DAX +1.61%
  4. 仏CAC +1.07%
  5. NYダウ +2.42%
  6. ナスダック +2.73%
上海総合は最安値をつけた8月26日(終値2927P)の翌日から昨日までの7日間の立会いのうち1日だけが陰線で6日は陽線です。これで当面の下値がでたようだ。中国リスクの拡大はなかろうということで、欧州株は上昇。

これを受けて連休明けの米国株は大きく高寄りし、その後も右上がりで上昇し、大幅高で引ける。CMEの日経先物は18005円と昨日の大証の終値17460円より+545円高く終る。

世界は中国リスクに飽き飽きしていましたが、ようやく中国株離れができそうです。ただし中国経済の行方は依然として残っているので、今後順調に世界の株価が上昇することはなく、ジグザグな動きになると思います。


今日は日経平均が小波動のボトムを出したと判断できる重大な日になると、昨日書きましたが、それは新安値を出して陽線になるかどうか?を見たかったのです。

ところがCME日経先物は大証比で500円以上高い18005円で終ったので、日経平均が今日新安値をとることは無く、小波動のポイントは5ポイントのままであるということが立会い開始前にわかっていました。

日経平均は+331円高で寄り付き、その後も上げ続け、18770円の高値引けとなりました。なんと+1343円高です。これは21年前の1994年1月31日の+1471円高以来の上昇幅だとか。

この歴史的な上昇幅を見れば、昨日のザラバ安値17415円が小波動のボトムとなったことは明らかです。しばらく(1か月くらい)は17415円を下抜く下落の可能性はなくなりました。

そろそろボトムに近いという兆候はありました。@グラフからは、昨日述べた小波動のボトムらしさのポイントからわかるし、A東証1部の連結PERが昨日は14.89倍と15倍を下回っていたのもそうです。(妥当PERについては2015年9月1日の記事を参照)、Bほかにはカラ売り比率が40%を超える(過去最大であるらしい)信用の売りが膨れ上がっていたことです。(ただカラ売り比率は定期的に発表されるわけではないので参考にすることができません)

以上のことが背景にあったので、いったん発火すればとほうもない爆発に変ります。今日の上昇は21年ぶりに見ることのできた、大尺玉の打ち上げ花火でした。 今日の大幅上昇の原動力の8分くらいは買い戻しによるものでしょう。残り2分が新規の買いだろうと推測します。

ただ上昇幅はハデではあったが、@出来高は27.9億株・売買代金は3兆1000億円と物足りなかったし、A個別銘柄で25日線を超えた銘柄は1割くらいと少ないし、B日経平均が先の小波動のピークの19192円を上回ったわけでもありません。 いくら+1343円高をしたからといっても、中勢波動は下降波動のままなのです。今後の戻りの限界は200日線の19076円か、25日線(今日は19316円だが1日たつごとに約100円下落する)の19200円〜19000円でしょう。


(2015. 9.10) TOPIX 1479P(-27)  日経平均 18299円(-470) 24.4億株 (2兆5992億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+2.29%
  2. 英FT100 +1.34%
  3. 独DAX +0.31%
  4. 仏CAC +1.44%
  5. NYダウ -1.45%
  6. ナスダック -1.15%
米国は8月利上げの可能性もあるとして下落する。

日経平均は、昨日21年ぶりの大幅高となったが、米国株が下落したことや、CME日経先物が18215円と安く終っていたことから、-351円安で寄り付く。その後一時は-814円安まで下げ、乱高下する。

まあしかし明日はSQなので、これでSQによる波乱は無くなります。明日からは1日の値幅も小さくなって、投資家も参加しやすくなります。

昨日の暴騰によって、東証一部の連結PERは一気に15.83倍まで上昇していたけれど、今日の下げによって今日のPERは15.5倍程度になったと思われます。PER16倍くらいまでなら上昇してもおかしくありません。19000円が目標。


(2015. 9.11) TOPIX 1480P(+0)  日経平均 18264円(-35) 28.1億株 (3兆4716億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-1.39%
  2. 英FT100 -1.17%
  3. 独DAX -0.90%
  4. 仏CAC -1.46%
  5. NYダウ +0.47%
  6. ナスダック +0.83%
欧州はこのところ中国株の動きに連動していますが、米国は金利引き上げという見極めにくい要因があるために独自の動きをする。

日経平均は、今日ようやくSQを通過し、短期的な思惑による乱高下から抜け出た感じです。今日の日中の値幅は240円と落ち着きましたが、来週は日銀の決定会合とFOMC(17日)の大イベントがあります。

米国は9月の利上げもありうるとして、株価が上昇することはありません。だがFRBは、米国が利上げをすることによって、新興国からの資金の引き上げがどのくらいあって、それが世界経済にどのような影響をもたらし、最後に米国経済にどれほど跳ね返ってくるのかのシミュレーションは十分になしているはずです。

おそらくは9月利上げというリスクを選択することはないのではないか。今の9月利上げが高まったのはFRBの「注意報」であり、早めに新興国への投資やリスクの高い投資から手を引くようにとのメッセージでしょう。FRBは世界経済が混乱するような利上げの決定は9月にはしないだろう。ゆるやかに利上げをしていくのだろう。と、私は情報のひとつも持っていませんがそう思っています。


(2015. 9.14) TOPIX 1462P(-17)  日経平均 17965円(-298) 18.4億株 (2兆 554億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海+0.07%
  2. 英FT100 -0.61%
  3. 独DAX -0.62%
  4. 仏CAC -1.04%
  5. NYダウ +0.62%
  6. ナスダック +0.54%
米国は金利引き上げの先送りの観測がでて小幅高。

日経平均は、米国株高を受けて小高く始まったが、経済諮問会議で、安倍首相が携帯の通話料を引き下げることを検討するようにと指示したことから、NTT・KDDI・ドコモ・ソフトバンクなどの値嵩株が大幅安となる。

日経平均は次第安になり、上海株が下落したことも下げに拍車をかけ、 結局は18000円を割り込んで引ける。

17日(日本時間18日)のFOMCが終るまでは、売り方に有利な状況が続きますが、先の安値17415円を下回るような下げにはならないだろうと思っています。

中国経済は減速していることは明らかですが、そのことは8月〜9月初の株価暴落で織り込んだものと思います。もっと重要なことは米国の利上げです。米国の物価は上昇していないし、不動産価格が上昇しているわけでもありません。FRBの量的緩和によって米国経済がバブルで膨れているとは誰ひとりも思っていません。

だからこと米国国内においては利上げをする必要はありませんが、問題は量的緩和によって溢れたマネーがリスクの大きい投資に向かったことです。第一は新興国への投資です。第二は高金利への債券投資、第三は安易なM&Aへの融資です。米国金利が上昇すれば、これらからの資金の引き上げが始まります。 この動きをマイルドなものにしようとして、FOMCは利上げの時期を明確にはせず、早めにリスク資産への投資を減じるように警告しています。

目下のところ新興国への投資の引き上げが、世界経済へ強い影響を与えると思われています。中国の元は、ドルに比べて割安だという人(米国に多い)もいますが、この1か月で中国は元の水準を維持するために、元買い・ドル売りをした結果、外貨準備高が急速に縮小しました。これを見れば、中国は現在の元の水準を維持することに汲々としています。元は割高だといえます。

もし米国が金利を引き上げるということになると、米国と中国の金利差の縮小によって「元」は一層の下落をします。その元安を中国が買い支えるなら、中国の外貨準備高はますます減少し、それが元安の新たな原因になります。逆に、中国が元の下落を容認するならば、値打ちの下がる元を売り・ドルを買う動きが急になります。当然に元安が進みます。これは中国の輸出にとってはプラスですが、輸入物価が高くなり国民生活としてはマイナスになります。

中国は、ありのままの経済状態を認めて、それなりの経済対策を打つべきです。元高による経済バブル(元によるGDPのドル換算や、輸出入額の水増し、ひいては国民一人あたりのGDPの嵩上げ、など)は経済対策を誤らせるのではなかろうか。


(2015. 9.15) TOPIX 1462P(-0)  日経平均 18026円(+60) 20.8億株 (2兆3026億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-2.67%
  2. 英FT100 -0.54%
  3. 独DAX +0.08%
  4. 仏CAC -0.67%
  5. NYダウ -0.37%
  6. ナスダック -0.34%
と小幅安。中国は-2.67%の下落となったが欧米市場には響かず。だが今日の上海総合はザラバで3000Pを割り、9日線をも下回って、引けは-3.52%安となりました。

先のザラバ安値2850Pにあと少し(ワンチャンスで新値更新の可能性がある)に迫ったので、第3段目の下げに突入する可能性がでてきました。

もし上海総合が第3段目の下落となれば次の下値は2500Pです。そこまで株価が下落すれば上海総合の株価バブルは終るのだろうと思いますが、中国株の下落によって中国の投資家は無論として、海外の投資家も痛手をこうむります。しばらく(1年くらいか)は中国への投資はなくなるでしょう。明日の米国株は大いに下落するのではないか。そしてFOMCでは9月の利上げは見送られるのではないかと思います。


8月18日から日経平均の中勢波動が下降波動に転換したと判断できるのはいつか? ということをクドクドといってきました。原則は簡単です。
  1. 小波動のピークが切り下がリ、ボトムが切り下がったときが下降波動の始まりです。

  2. そこまで見なくても、株価が最後の上昇波動を下回ったなら中勢波動は下降波動に転換した可能性が高い。

  3. もっと確実に判断したいならば、株価が75日線を4日連続して下回ったならば下降波動に転換した可能性が高くなる。
詳しくは、8月18日、8月20日、8月27日、を再読してください。

中勢波動が下降波動に転じたならば、株価の大きな上昇は期待すべきではありません。下降波動における投資方針の原則は、@戻り売り、A突っ込み買いです。よほど株価が下落しない限り買い場はありません。おおかたは、1)9日線まで戻れば売り、2)25日線まで戻れば売り、3)75日線まで戻れば売り、4)200日線まで戻れば売りの方針が正しい。4度の売りチャンスがあり、買いチャンスは1度あるかどうかです。

日経平均は8月19日(図のD)に75日線を割りこみました。そこまでに中勢波動が下降波動に転換したと判断できるのは何度もありました。
  1. (d→d'→e'→e)で小波動は切り下がったと判断できるのはAの日です。

    ただし (d→d')の小波動は3日間、(d'→e)の小波動も3日間、と小波動が小さいので(d'→e')を無視すると、大きな波動は(a→b→c→d→e)となります。

  2. この波動でピークが切り下がったのは(d→f)で、ボトムが切り下がったのは(a→e)です。こう考えると、(f)のピークが確定したBで中勢波動は下降波動に転換したことがわかります。

  3. もうひとつ重要な判断材料は、「最後の上昇小波動のスタート点を下回ると、中勢波動は下降波動に転換した可能背が高い」ということです。

    (c)は最高値(d)へ上昇したスタート点ですが、(c→d)の小波動の期間は4日間です。4日間の動きを1つの小波動とするのかどうかが問題になります。もし (c→d)の小波動を認めるなら、@で中勢波動は下降波動に転換した可能性が高くなります。(c→d)の小波動を認めないなら、(a)が(d)の最高値へのスタート点になるので、図のCの水準の(e)の日に中勢波動は下降転換したと判断できます。(終値ベースで判断するとCの日に判断できる)
どの判断をしたにせよ、中勢波動が下降転換したことは@ABCの各日に判断できたはずです。だがせっかく中勢波動が下降波動に転換したと判断できても、買い玉をそのまま維持していてはC以降の下落によって大きな損失を抱えることになります。

さて今後のことですが、中勢波動が上昇波動に転換するには、
  1. 小波動のボトムとピークが切り上がる。ことが必要です。だが図の(i)を最安値のボトムとしても、切り上がったボトムはまだ出ていません。

  2. 最後の下降波動を(h→i)と仮定しても、(h)の19192円を上回ることはなかなかしんどい。
このように一度壊れて下降波動に転じた中勢波動が、上昇波動に転換するには時間がかかります。


(2015. 9.16) TOPIX 1472P(+10)  日経平均 18171円(+145) 18.8億株 (2兆1520億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-3.52%
  2. 英FT100 +0.87%
  3. 独DAX +0.56%
  4. 仏CAC +1.13%
  5. NYダウ +1.39%
  6. ナスダック +1.13%
と中国株安には影響されず、欧米市場は上昇する。

ナスダックは先の小波動のピーク4836Pを終値4860Pで上回り、形としては小波動の切り上げになりましたが、(b→c)の下降期間はわずかに2日間であるので、(b→c)は小波動とは認められません。

よって暴落後の小波動は(a→b')の1つだけです。今後の株価が200日線を上回るのか? 上回ったとしても5日連続して200日線より上位にとどまることができるのか? が見どころです。

日経平均は欧米の株高から+211円高で寄り付くが、FOMCという大イベントを控えていることから、出来高は18.8億株と小さく、大きな動きをせぬまま小陰線で終る。 日経平均は9月9日+1343円高をした日の大陽線を上回ることができるのか? その前に1日当たり-100円の率で下降してきている25日線(明日は17960円くらいになる)を上回ることができるのかどうか? が見どころです。


今日の上海総合は+4.89%と大幅高をしたので、3段目の下降波動入りはまぬがれました。中国安はしばらくは世界の市場に大きな悪影響を与えそうにありません。

上海株の中勢波動が下降波動に転換した推移を書いておきます。ピーク(b)5178Pから現在の最安値(g)2850Pまでの下落幅は-2328P安(-45.0%安)であることを手本とします。
  1. (a→b)の最後の上昇波動のスタート点である(a)4099 Pを下回った@の日に、下降波動に転換した確率が高くなりました。

    ただそのときはすでに(b)のピーク5178Pから@の終値4053Pまでは-1125P(-21.7%)も下落をしていました。下降波動の転換の判断はずいぶん遅れましたが、@の4053Pから(g)の2850Pまで-1203Pほどさらに下落しているので、@の危険信号は暴落幅の中間で出たわけです。

  2. 株価が75日線を4日連続して下回ったのはAの日で、終値は4053Pでした。これは@の終値と同じ水準です。@かAで下降波動になったと判断したならば、暴落の半ばで買い玉は処分できました。

  3. 次に小波動のピークとボトムが切り下がったことがわかったのは、Bの日です、この日に(d)のピークが確定し、ピークは(b→d)と切り下がり、ボトムも(a→c)と切り下がったことが確定しました。Bの終値は3663Pなので、ピーク(b)の5178Pからは-1515P(-29.2%)の下落ですが、ここで下降波動の判断をしたことはまだ遅くはありません。

  4. その後、大勢波動の基準である200日線を5日連続して下回ったのがCです。大勢波動が下降したとはまだ判断できていませんが、中国経済の行く末を思うと大勢波動が下降波動に転じる可能性は高いと思います。

  5. ついで昨日のザラバ安値は2983Pになり、(g)の2850Pへ接近したので、これを割り込めば3段目の下落に移る。と思ったのですが、今日のところはそうはなりませんでした。ただし(g)からの反発(h)は25日線まで戻れていないほど弱いものなので、反発力は小さいと思わざるをえず、いつ(g)を下回ってもおかしくはありません。


(2015. 9.17) TOPIX 1491P(+19)  日経平均 18432円(+260) 19.2億株 (2兆2246億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+4.89%
  2. 英FT100 +1.49%
  3. 独DAX +0.38%
  4. 仏CAC +1.67%
  5. NYダウ +0.84%
  6. ナスダック +0.59%
欧州市場は中国株に連動しているように見えますが、そのわけは欧州の中国経済に対する肩入れ(思い入れ)です。

今日の日経平均によると、今年2015年の1〜8月の中国への直接投資(金融は除く)は、@日本は2700億円(前年比では-28.8%減)、A米国も-19.6%減少です。日米は中国景気の減速を懸念し、また中国の人件費の高騰などを見て、今年の中国への投資は絞ったようです。

ところがEUの中国への直接投資は+14.4%の伸びです。世界全体の中国投資も+9.2%増となっています。今なお世界の経済成長率(+3%くらい)以上に中国への投資がなされていることになりますが、中国経済の成長率(一応は+7%と政府はいっている)に比べると投資額は少ない。

日米は中国経済は変調をきたしたとして中国への直接投資はセーブしていますが、EUは中国経済は伸びるとみて投資を続けています。この中国経済(あるいは市場)の見方(予測)の違いが、1)中国株と欧州株は連動する、2)中国株と米国株は連動しない、3)日本は貿易相手国であるので中国株の動きの半分くらいが連動する ということになっているのでしょうか。

FOMCの結論は今夜わかります。大方の市場参加者は9月の利上げはないとみたので、昨夜は米国株高となり、今日の日経平均は+190円高から始まりました。しかし混沌の見通しの中で市場に参加する投資家は「思惑(おもわく)」を頼りにした投資家です。まあバクチに近い投資のやりかたです。これは投資家のごく一部です。したがって今日の出来高は20億株に満たなかったし、売買代金も2.2兆円と低調でした。

今日の日経平均は18432円(+260円高)で引けましたが、1)25日線(明日は18640円あたり)を上抜くのか?、2)9月9日の買戻しによる大幅高をして超大陽線になった日の終値18770円を上回るのか? 1)2)のどちらかをクリアすれば、200日線の19100円くらいまで戻る可能性がでてきますが、200日線をすぐに上回ることは難しいと思います。おそらくは今日の25日線の18700円と今日の200日線の19110円のゾーンで、大量の戻り売りがでると思います。


(2015. 9.18) TOPIX 1462P(-29)  日経平均 18070円(-362) 24.0億株 (2兆6543億円)


FOMCは9月の金利利上げはしないと決定する。このニュースでNYダウは+100ドル高をしたが、イエレンFRB議長が10月の利上げもありうると発言したことから下落し、株価は「往って来い」となる。

NYダウは16674ドル(-65)、ナスダックは4893P(+4)。今日の利上げをしなかった理由は、1)賃金が上昇していない、2)インフレ率が低すぎる、3)国際金融が不安定である。ということです。

バーナンキが去った後のFRBは将来の経済の見通しがなさすぎます。FOMCが開催される1か月や1か月半の間に、一気に賃金が騰がるとも、物価が騰がるとも思われません。ところが今のFOMCは、一寸キザミに石橋を叩くように現状を見て、状況が変っていないから利上げはしないと、シロートでもできるやりかたで判断をしています。

なぜFRBは将来の見通しを立てることができないのか? 将来の予測ができないのであれば、10月にも、とか年内にも利上げの可能性があるなどというべきではありません。世界を疑心暗鬼にさせ、経済を萎縮させるだけです。 今回引き上げを見送ったのであれば、少なくとも年内の引き上げはしないというべきでした。引き上げをしたのであればおそらく次の引き上げは来年春になるのではないかというべきでした。金融政策の舵取りとはそういうものではなかろうか。FRBの定見のなさはどんどん市場の信頼を失っています。


日経平均は、金利引き上げが見送られたことで、もしかして金利引き上げがあるかもという思惑によって円安になり、金利引き上げがあっても年内はこれで打ち止めだろうの思惑で昨日の株価は買われていました。

だがこの思惑はことごとくハズれ、失望に変りました。日経平均は-156円安で寄り付き、5連休を控えた手仕舞い売りに押されて下落する。

現在の日経平均の中勢波動は下降中です。右図の右側の(H→I→J→K→L→M→N→A)のうちの(K)(M)(A)のどれかが今の局面です(私は(M)または(A)だろうと思っています)。したがって自分の波動についての判断がないままに、株を買うことはできません。

この下降する中勢波動が上昇波動に転換して(A→B→C→D→E)になり、(C)や(E)での買いが出来るようになるには、(B)で株価が75日線まで戻る、あるいは(b)で75日線を上回ることが必須です。 何が何でも株価が75日線まで戻らないことには、中勢波動が上昇波動に転換する可能性はゼロです。 逆にいえば、株価が75日線まで戻りやすそうな銘柄を買うしか利益がでる可能性はないのです。


1812「鹿島」は定点観測9銘柄のうちで唯一、75日線を下回っていない銘柄です。現在の波動は「三角保合い」をしています。

は株価が25日線を上回ったならば、(H)の近くまで上昇しそうですが、(H→I)の急落があったばかりなので、その上昇幅は大したことはありません。

5401「新日鉄」は75日線から-17.3%もカイリしています。今後1か月以内に75日線まで戻ることは難しい。

仮に75日線まで戻っても、戻り売りに加えて、利食い売りがでてくるので、75日線ではいったん下落します。

5713「住友鉱」の75日線からのカイリ率は-11.7%です。75日線まで戻ることは難しい。


6758「ソニー」は25日線を上回っているし、200日線に3度挑戦しています。75日線からのカイリ率は-8.6%であるので、今後75日線が200日線の水準まで下落したならば、75日線までの上昇はたやすいでしょう。

モデル波動の(B)まで戻り、ついで(C)への反落があって、ついには75日線を上抜いて上昇波動に転換する可能性があります。

7203「トヨタ」はソニーと似ていますが、株価が25日線を上回ったのが1度しかないし、200日線を上回ったことはありません。よって中勢上昇波動に転換するのはまだ先のことです。

8306「三菱UFJ」は一度200日線まで戻っているし、下降している25日線に近づいています。ただ75日線からのカイリ率は-12.5%もあるので、大きな(長期の)上昇は望めません。


8604「野村」は三菱UFJと同じく、2度200日線まで戻っているし、下降している25日線に近づいています。ただ75日線からのカイリ率は-10.8%あるので、すぐに中勢波動が上昇波動に転じることはありません。

9432「NTT」は、まだ200日線を割り込んでいません。(鹿島と同じ)しかも75日線からのカイリ率は-4.9%なので、2日ほどかければ75日線まで戻る可能性があります。その後の下げでは押し目買いをしてもよいでしょう。

9984「ソフトバンク」はグラフ的には最悪です。平均線は上から順に200日線→75日線→25日線→9日線→株価 です。よほど突っ込まない限り買いのチャンスはありません。


(2015. 9.24) TOPIX 1426P(-35)  日経平均 17571円(-498) 23.7億株 (2兆7465億円)


日本が5連休の間の海外はおおむね安かった。昨夜のCME日経先物は17575円と大証比-425円安で終っていたことから、日経平均は-266円安で寄り付き、-498円安の安値引けで終る。

マークイット調査の9月の中国PMIは47.0%と2009年3月以来の低水準だった。2009年3月とはリーマンショック後で世界の景気が最も悪かったどん底の時期です。今の中国経済がこの時期と同じであるとは、穏やかではありません。

そこへフォルクス・ワーゲンの排ガス不正が発覚。検査するときと走行するときの排ガス量をソフトでコントロールしていたというから悪質な犯罪です。

そのお陰で日本の自動車部品メーカーの株が売られる。VWは1年や2年では信頼回復ができるとは思えないので、日本のメーカーにとってはプラスだとしてもよいのに、マイナスのことばかりを考えて買い手があらわれず。中国株暴落→米国の金利利上げの迷走→独国VWの企業の存立にもかわる事件と、次から次へと悪材料がでてきます。

日経平均はこれだけ下げたのだから、もっと出来高が増えてもよかったが、23.7億株、2兆7000億円とたいして増えず。セリングクライマックスとはいえません。まだ日経平均の復活を信じている勢力は多い。多くがぶん投げれば底値がでるのだが、まだぶん投げるには至っていません。

今日の下げによって9月9日に出した約1000円幅の超大陽線(始値17758円・終値18770円)を下回ったので、9月9日の買い戻しによる大反発は間違いであったことが明らかになりました。9月9日の大反発があっても25日線まで戻ることができなかったのだから、日経平均の反発力は小さいことが周知のこととなりました。少しチャートに馴染んだ人ならば、25日で売り、200日線で売り、75日線で売るというのは「戻り売り」の常道であることは自明のことです。


海外市場しだいでは9月8日のザラバ安値17415円を下回る水準に近づいてきましたが、おそらく今日の東証1部のPERは15.0倍を割り込んだはずです。ここからは売られすぎの水準に入ります。

《デンドラ24》による下値のメドは、@17644円、AB17268円、C16330円です。いつもいうように多くの場合は下から2番目と3番目で下げ止ることが多い。今回は17268円です。

もしこれを下回れば16330円まで約1000円の下げの可能性がありますが、そこはPERが14.0倍を下回る水準なので、ほとんど岩盤の底値であると思います。

日経平均がこれだけ下げると、5日くらいで1000円の反発がありえます。通常なら2週間ていどはかかる上昇が、あっという間に実現します。元気のある方は、次の方針で「日経先物」あるいはコード1570の「日経レバ」を買うのもひとつのやり方です。
  1. 明日直ぐに今日の終値17571円で日経平均を買う。ただし17415円を下回ったら損切りする。
  2. 17268円で日経平均を買う。ただし終値で17268円以下で引けたときは損切りする。
(1570「日経レバ」を買う人は、日経レバの値動き見るのではなく、日経先物の動きを見て買うこと。)


(2015. 9.25) TOPIX 1453P(+26)  日経平均 17880円(+308) 26.4億株 (2兆8054億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.86%
  2. 英FT100 -1.17%
  3. 独DAX -1.92%
  4. 仏CAC -1.93%
  5. NYダウ -0.48%
  6. ナスダック -0.38%
と安かった。欧州はVWの排ガス不正が響いたようです。

米国は立会い終了後、イエレンFRB議長がFOMCの大半のメンバーは2015年利上げをすると予想していると発言しているので、米国株は再び神経質な動きになるかも知れません。

日経平均は+46円高で寄り付き、前場は-88円安まであったが、後場から上昇する。きっかけは安倍首相と黒田日銀総裁が会談したので、追加の金融緩和があるのではないかの期待によるものです。

昨日、日経平均の下値メドは17268円であるといいました。ところが昨夜の夜間取引の日経先物は17200円を下回り、17000円飛び台まで下落していたので、今日の日経平均は17268円をつけることはほぼ確実であるように思いました。 しかし朝目覚めるとCMEの日経先物は17415円で引けており、これなら今日は日経平均が17268円まで下落しないだろうということになりました。

実際のところ今日のザラバ安値は17483円で、先の17415円を更新することはなく、金融緩和期待と9月の配当取りの買いで、後場は順調に上昇して+308円高の17880円で終りましたが、出来高や売買代金はさほど増えていないし、まだ9日線をクリアしていないことから、今日の上昇をもって底打ちしたとはいえません。

2014年10月31日に突如として日銀が追加金融緩和をしたときは、約25日間で日経平均は15658円→17935円まで2300円の上昇をしました。もし今度追加金融緩和があって2300円上昇すれば、日経平均は20000円まで戻る勘定になりますが、今回はそうはいかない。いろいろな制約があります。

@今日の上昇で意表をついた金融緩和はできなくなった、A米国の利上げが決まるまでは日銀が先走って金融緩和はできない、B金融緩和して円安が進んだとしても世界の経済が停滞に陥る中で、日本の輸出は増加しない、C円安になれば食品やエネルギーなどの価格が上昇し、消費に水をさすことになりかねない。こういった問題があります。簡単に追加の金融緩和は進められません。

8月のコア物価指数(生鮮食品を除く)はアベノミクスが始まって以来のマイナスになりましたが、日銀としてはこれ以上の円安にはしたくないというのが本音でしょう。日銀が市場が期待するようなタイミングで追加金融緩和をするという期待はしないほうがよいのです。


(2015. 9.28) TOPIX 1438P(-15)  日経平均 17645円(-235) 19.3億株 (2兆1870億円)


先週末の海外株は
  1. 中国上海-1.60%
  2. 英FT100 +2.47%
  3. 独DAX +2.77%
  4. 仏CAC +3.07%
  5. NYダウ +0.70%
  6. ナスダック -1.01%
と大きく反発する。

米国4-6月GDPの確報が発表され、年率+3.9%の伸びであったのでNYダウは一時は+250ドルほど高くなったが、その後ジリ貧となる。ナスダックは4686P(-47)と安く引ける。

日経平均は配当落ちが110円ほどあるそうなので、-69円安で寄り付いたのは上々でしたが、-317円安まで売られる場面もあり、-235円安で終る。

(a)8月25日の出来高は47.4億株あり、セリングクライマックスであった可能性が高いと、HPでいいました。この日の小波動のボトムらしさは6ポイントであったので小波動のボトムになってもおかしくない局面でした。実際のところ(a→b)へ反発して200日線まで戻りましたが、200日線を上抜くほどの力はなかった。

(a)の安値を下回る新安値を更新して(c)まで下落しました。この日の小波動のボトムらしさは5ポイントです。翌日は+1343円高の大陽線を出して(c)は小波動のボトムであることは明白になりましたが、(d)では200日線まで戻ることができず。その後は200日線に突っかけることもなく、25日線まで戻ることもできていません。

したがって(e)はまだ小波動のボトムだとは判定できません。(e)の日の小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線、B25日騰落レシオが75以下、の3ポイントでしかありません。(a)とか(c)のようにボトムになることは、今のところあまり期待できません。


(2015. 9.29) TOPIX 1375P(-63)  日経平均 16930円(-714) 27.9億株 (2兆8859億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海+0.27%
  2. 英FT100 -2.46%
  3. 独DAX -2.12%
  4. 仏CAC -2.76%
  5. NYダウ -1.91%
  6. ナスダック -3.04%
と下落する。特に米国株が大幅下落したのは、サウジアラビア通貨庁が、原油安の赤字を補填するために運用資産を引き揚げているの報道があったためとか。

これまで米国市場は、FRBが金利を上げることによって株式売り・債券買いの動きになることを警戒してきて、ある程度まで株価に織り込んできました。

だが海外の投資家までもが米国株式を売ろうとしているというのはショックだったのでしょう。 もっともNYダウもナスダックも8月の安値より高い位置にあり、現在は底値固めをしているといったところです。


米国の思わぬ大幅安によってドル安・円高となり、昨夜のCME日経先物は17360円で終りました。大証比-330円安でした。

日経平均はこれにサヤ寄せして-285円安の17359円で始まったが、反発することなくダラダラと下げ、17000円を割り込んで引ける。今日で今年2015年の上昇分は剥げ落ちた格好です。

最近のグラフだけを見ていると、先の安値17415円を寄り付き段階で下抜いたので、「すわっ底が抜けた」と思った方もあったかと思いますが、これは過大な心配ではなかろうか。

8月からの小波動の安値の17714円・17415円・今日の安値の16901円は、昨年10月末の日銀の追加緩和の後の保合いゾーン(図のa)の16600円〜18000円に突っかけたのであって、まだこのゾーンから下放れてはいません。しばらくは16600円を割り込むのかどうかを試すことになると思います。

今日のところの小波動のボトムらしさは、@新安値、A25日騰落レシオ、B先日いった《デンドラ》の下値メドの17268円をクリア、の3ポイントでしかありませんが、今日の-4.05%の下げによって東証1部のPERは14.5倍程度になったと思われます。株価のバリュー面からはだいたい下値にきているのではないかと思っています。

日経平均はピークの20841円→今日の終値16930円へ、すでに-18.7%の下落をしています。GPIFなどの公的資金の株式の資産価値は国債に比べて約-20%減っていることになります。資金の25%を株式で保有するという方針であるので、目減りした株式価値を補填すべく、公的資金は株式買いをせねばなりません。この公的資金の買いが下値を支えます。

当面は来月のISM指数や雇用統計の発表があるので、米国市場も大きくは動けず、したがって今日のように過度な日経平均の下落の可能性は小さいと思います。


(2015. 9.30) TOPIX 1411P(+35)  日経平均 17388円(+457) 25.8億株 (2兆6008億円)


昨日の海外株は
  1. 中国上海-2.01%
  2. 英FT100 -0.83%
  3. 独DAX -0.35%
  4. 仏CAC -0.31%
  5. NYダウ +0.29%
  6. ナスダック -0.58%
と小幅続落する。 ナスダックは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.1が買いマークを出した の3ポイントになりました。海外株は4ポイントが5分5分なので、今後C新安値の陽線とか、D3陽連になれば、だいたいは小波動の安値を出したとしてよいでしょう。

海外市場で目下注目すべきことは、8月24日の安値を下回るのかどうかです。

米国株はそれを下回るまでにはまだ余裕がありますが、ロンドンのFT100はギリギリの水準にあり、独国DAXはすでに8月24日を割り込んで、昨年12月15日の安値近くまで下落しています。欧州株はVWの排ガス不正から株価的には追い込まれています。

上海株もギリギリの水準にあります。特に上海株の戻りは小さく、いつ新安値に突入してもおかしくはありません。悪い経済数値が次々に発表されているので、早く中国政府は経済テコ入れの対策を取らねばなりませんが、まだたいしたものは出ていません。 これら欧州株・中国株が8月24日の安値を割り込んでくるようだと、いくら米国株価が踏ん張っていたとしても、日本株は悪い市場に引っ張られて下げることになります。


昨日、日経平均は-700円安(-4.05%)という予想外の下落をしましたが、これはちょっと過剰反応でした。

昨日の東証1部のPERは14.44倍になっていたし、《デンドラ24》の下値メドの17268円を下回っていたので、当面の下値は出たのではないかと思っていましたが、その通りでした。

CME日経先物は17190円で引けていたので、今日は+263円の17193円で始まり、買戻しや月末(半期の末でもある)のドレッシング買いによって、一時は+530円まで上昇し、+457円高で終る。

出来高や売買代金は昨日に比べて小さくなっているので、新規の買いは入っていないようですが、17000円割れからさらに売り崩そうという勢力はそう多くないようです。

今日のところの小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日騰落レシオが75以下、C先日いった《デンドラ》の下値メドの17268円をクリア、の4ポイントになりましたが、次に5ポイント目になるものがありません。今後、上昇力の強さを表現する足型(3陽連・大陽線)が出ればよいのですが、今のところそういう気配はありません。

一昨日のザラバ高値は17886円です。これを終値で上回るならば1ポイント加点してもよいかなと思いますが、今日の終値17388円からはまだ500円ほど上昇せねばなりません。どこから見てもまだ日経平均のボトムは出ていません。


過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



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