日経平均をどう見たか・判断したか (2015年 5 月)

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(2015. 5. 1) TOPIX 1585P(-7)  日経平均 19531円(+11) 22.3億株 (2兆6073億円)


米国は経済統計がよかったり悪かったりで、個別銘柄の決算によって株価が下げる。アップルが下落し、マイクロソフトは上げる。

NYダウは17840ドル(-195)と安い。ナスダックは4941O(-82)と大きく下げる。

ナスダックは25日線を割りこみ、小波動のピーク5119Pを表示したので、小波動は下降波動になったことが確定しました。昨日小波動のピークらしさは7ポイントとなっていたことからかなりの楽観人気にあったと思われます。

この楽観人気が完全に失せるまでは25日線を上抜き返すことは無理で、75日線近くまでの下落があるのではなかろうか。

日経平均は少し安く寄り付いた後、なおも手仕舞い売りが継続し、一時19400円を割り込みましたが、大引け前の1時間から戻り歩調となり+11円高で終わる。日銀は大幅安した昨日と今日の2日続けて365億円ずつのETFを買っており、これが日経平均の大幅下落を止める一助となっています。

明日からGWに入りますが、今日現物株を買うなら向こう5日間の保有リスクがあります。よって現物株はどうしても手仕舞い売りに押されてしまいす。 しかし、日経先物は米国CMEやシンガポールに上場されています。5日間何もできないというわけではありません。今日の午後2時からの日経平均の買いは、GW中の相場は安くはならないだろうと判断した買いであったろうと思います。


日経平均は陽線の下ヒゲ足となりました。だいたい安値調べは終わったような感じですが、今日のザラバ安値19399円は(a)の19474円を下回っており、また昨日の終値19520円は(a)の日の終値19634円を下回っているので、どうみても小波動のボトムは切り下がったと判断せざるを得ません。

これまでのボトムやピークを切り上げてきた順張り相場が、保合いないしは、下降相場になる可能性がありますが、今のところその心配はしていません。

というのはTOPIXはなお波動が切り上がっているからです。(a)では小波動のボトムとはなっておらず、直前のボトム(c)の安値1519Pにはなお65Pほどの余裕があります。また25日線の水準で「タクリ足」を出しているのは、TOPIXも下値探りが終わったということでしょう。

昨日にわかにいわれたのが「セル・イン・メイ」です。(5月に保有株は処分して10月から買い始めるのがよい)という欧米の「格言」ないし「箴言(しんげん)」です。日経新聞が昨日にわかにいいだして、昨日の株価下落を加速したように思いますが、この通りになるということではありません。 日本でも「節分天井」とか「彼岸底」という格言があります。7月の「天神底(大阪天満宮の祭りの日.7月下旬)」というのもある。


年でいえば「辰己天井・午(うま)下り」というのもあります。最近の辰年は2012年で己の年は2013年ですが、ここは天井とはならなかった。

午(うま)年は下落するというが、最近の午年は2014年です。株価は確かに9月までは保合いをしたが、年末にかけて新高値となりました。午年は下落しなかった。

「格言」は経験から生まれたものです。だが人の経験はたかが知れています。例えば過去100年間ではこうであったと提示され、確かに「辰己天井・午(うま)下り」は多くの例があったとなれば少しは参考にしますが、統計的に確信が持てるものなのかどうかはハッキリとしておくべきです。

株式投資は誰も知らない未知のことを当てようとしているのだから、最後は「運」にいきつきます。「XXの事象がでれば100%買いである」と言い切れることは誰もできません。キチンといえば「XXの事象がでれば過去は95%は買いであった」というのが正直な言い方です。100%当たるという人は「無知」な人か「詐欺師」です。

もしそのXXの事象があったとして、それが過去にあったように95%の確率で発生したとしても、5%は外れる確率があります。この5%は「運」にゆだねるしかありません。まして日経新聞のいう「セル・イン・メイ」は、統計処理ができていないのだから、まったくあてにはなりません。まあ誰かがこういったというゴシップ記事でしかない。お粗末な記事でした。(だが、お粗末な記事でも投資家を右往左往させる)



(2015. 5. 7) TOPIX 1574P(-10)  日経平均 19291円(-239) 23.6億株 (2兆8617億円)


日本がGWに入る日の5月1日と昨日の米国株価を比べると、NYダウが18024ドル→17841ドル(-181)、ナスダックは5005P→4919P(-85)と下げる。

ナスダックは先のピーク5119Pの日が「新高値の陰線」、翌日が「順下がりの陰線」、その次の日が「3陰連」と次々に悪い足型を重ねていましたが、昨日はついにザラバで75日線まで下げる。

イエレンFRB議長が講演後の質問に、@今の株価はかなり割高である、A第1回目の金利引き上げをすると 長期金利は急上昇する可能性がある、と答えたのが最大のニュースでした。

@は株価水準は妥当であるとしていたこれまでの判断とは違っています。Aは、「だから利上げは慎重にする」のか「利上げは近いから市場にあらかじめ準備をさせる」のか、よくわかりませんが、@Aとも株価にとってはマイナス材料です。(なぜ議長が@Aを言ったのかよくわからない。)


日経平均はGW前の5月1日の終値は19531円でしたが、GW中に欧米株価が軟調であったことから約-180円安い19356円で寄り付く。

これはまあ致し方ないことでしたが、その後も株価はズルズルと下げて、19291円で終わる。(c)のザラバ高値20252円から-961円安です。

小波動の下げ幅としては-800円〜-1300円が目安なので、だいたいは19000円までで下げ止まるのではないかと思っています。

日経平均が-1.23%の下落に対しTOPIXは-0.69%の下落と約半分しか下げていないのは、明日のオプションSQを控えての攻防があったからでしょう。5月1日時点では15500円が攻防の水準になるはずでしたが、今日は19356円で寄り付いたために15250円が攻防の水準に変わりました。今日のSQの攻防によって日経平均は先物主導でTOPIX以上に下げました。日経先物は5月1日の終値19540円→19240円へ-1.54%と最も下げているのが先物主導による下落であったことの証(あか)しです。

図の(a)で日経平均は小波動のボトムを表示していますが、TOPIXの(a)は小波動のボトムとはなっていません。また日経平均は(a)をボトムとするなら(c)のピークまではタッタの3日間の上昇でしかないので、(a→c)の上昇小波動は重要な小波動ではありません。重要なのは(b)のボトム18927円です。(b→c)の波動が現在のところ、「最後の上昇波動」であると判断しています。

したがって、もし今後(b)18927円の水準を割り込むようなことがあれば、日経平均は中勢波動が下降波動に変わります。そうなると最低でも2か月くらいは新高値を更新することはできません。だがTOPIXが(a)を割り込んでいないことや、(b)の水準まではかなりの余裕があることから、日経平均が18927円を下回る確率は低いだろうと思っています。



(2015. 5. 8) TOPIX 1587P(+13)  日経平均 19379円(+87) 25.6億株 (2兆8001億円)


米国は失業保険の申請者数が減少したことから反発する。NYダウは17924ドル(+82)、ナスダックは4945P(+25)。

昨日は両指数とも75日線まで突っかけたので、押し目買いないし買戻しが入ったようで、昨日のイエレンFRB議長の発言は脇に置かれてしまいました。

しかしイエレン議長が「米国株価は割高である」と判断していることは、時限爆弾のようなものです。FRBは株価がこれ以上上昇してほしくないと思っているからです。

金利引き上げの時期がいつなのかが目下の米国市場の最大の焦点になっていますが、FRBはこれ以上の株高は歓迎していないということから、今後は株価を上昇させるような金融政策はとらないでしょう。当面、米国株価が新高値を更新できない確率は80%以上になったのではないかと思っています。


米国はイエレン議長が「株価割高」の判断をしていることから、何らかのキッカけがあれば株価が暴落に近い急落する可能性もでてきました。米国株価が急落すれば、日経平均にとっては悪い材料です。

当然に米国株の下げに連動した大幅安になります。(いまだにエレレン議長の「株価割高」発言の真意がわかりませんが、軽率な発言であったようではないようです。)

そもそも米国のGDPはそうよくないので、利上げをするとかしないとかの状況にあるとは思えませんが、FOMCでは年内に利上げしたい向きが多い。ここが私にとっては???です。

かつて日銀は1999年に世界史上初めてのゼロ金利政策を取り入れましたが、1年あまり後の2000年8月に金利を引き上げました。その結果景気が失速したため、2001年には再びゼロ金利に戻し、なおかつ量的緩和というこれまた前代未聞の政策を追加せねばならなくなりました。

要するに日銀は、株価グラフでいえば小波動のボトムがでたから買い(金利引き上げ)と思ったのですが、少なくとも中勢波動のボトムが出たことを確認してから金融政策を決定すべきであったのです。景気回復の期待が強かったためにわずかの好転をみてトレンドが変わったと判断したのが失敗でした。

バーナンキ前FRB議長は日銀の金融政策の失敗を反面教師として、ゼロ金利と大規模な量的緩和によって米国株価を上げましたが、イエレン議長は日銀の失敗を教訓としていないのではないか? 米国株価が下がっても米国景気がよくなると思っているのか? 米国景気は金利引き上げに耐えうる状況にはないのではないか? と私にとっては疑問だらけです。(ひとたび景気が失速したならば、元の状態にもどすまでにどれほどの資金と労力を必要とするのかを知っていたバーナンキは偉かった)



(2015. 5.11) TOPIX 1598P(+10)  日経平均 19620円(+241) 28.9億株 (2兆8468億円)


米国の4月雇用統計は+22.3万人増(予想も同じ)とよくもなく悪くもないという数字でした。これによって金利の引き上げが早まることはないと市場は好感。

また失業率が5.4%(-0.1%)と低下したため、1-3月のGDPが+0.2%と失速気味な数字であったのは、そう心配することはないと、市場はこれまた好感し、米国株価は上昇する。

NYダウは18191ドル(+267)、ナスダックは5003P(+58 )。

日経平均は欧米高を受けて250円ほど高寄りしたものの伸びきれず、小幅な陰線で終わる。

今日はシャープが資本金1億円へ減資するとか、東芝が不適切な会計処理で15年3月期の決算を延期するなど、両銘柄はS安になって、買い意欲をそぎました。

日経新聞によれば、今期(16年3月期)の経常利益は+10%程度伸びる見込みだそうなので、東証1部の連結PERが18倍を超えても割高であるとはいえませんが、19倍を超えると割高です。おそらく今日のPERは18.10〜18.20倍くらいなので、PERからはあまり上値を期待することは難しい。

グラフはまだ戻りの限界である9日線まで戻れていないので、この反発はショートカバーによるものと見ておかねばなりません。強気になるのは株価が9日線を上まわってからです。


■■ お知らせ(ないしはダウンロードの不調の対処のしかた) ■■

《カナル24》Ver.5を手直しして最新バージョンとしてアップロードしましたが、4人から「ダウンロードしたのに、また最新バージョンをダウンロードするように言ってくる」という問い合わせがありました。これは、マイクロソフトのIE(インターネット・エクスプローラ」が悪さをしているためです。

マイクロソフトが、1995年にWindows95をリリースし、インターネットの時代が始まりました。ただしそのころの通信手段は電話回線でした。電話回線であるので、通話時間がかかれば電話代がかかります。できるだけ電話回線を使わなくてもよいようにと、マイクロソフトが考えたのが、一度見た記事や画像やダウンロードしたファイルはHD(ハードディスク)に記憶させておいて、必要なときはHDから読み込めばよいというものでした。電話回線は使わなくてすむという考えです。

しかし、今やインターネットの接続は光通信になり、電話回線はまったく使われていません。光通信は固定料金なので、いくら長時間つないでいても料金は加算されません。インターネットで見たものをわざわざHDに記憶させる必要はなくなりました。 ところがマイクロソフトは、一度見たHPをHDに記憶させ、2度目にHPを見るときはHDから読み込むという、20年前のやりかたを今だに踏襲しています。驚くべき怠慢さです。これが最新のIE(インターネットエクスプローラ)にも採用されているらしい。

さらにいえば、新しい日付のHPを見たのであれば、HDに記憶している過去のHPは書き換えられてしかるべきですが、どうもうまくいかない場合があるようです(古いものを記憶している)。いくら新しいHPを見ても過去のHPが表示されることがあります。たぶんバグでしょう。 この場合は、《カナル24》Ver5.3(2015.5.6)をダウンロードしたはずなのに、以前の《カナル24》Ver5.2(2014.10.7)のファイルがHDに残っていて、まだ《カナル24》Ver5.3(2015.5.6)をダウンロードしていないという、間違った判断を下すことになります。

これは最新バージョンのダウンロードに限らず、例えば「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」でも起きることがあります。何度ダウンロードしても新しいデータがダウンロードできないのは、実際に東研ソフトのWebからダウンロードせずに、HDにある過去のデータを読み込んでいるからです。

マイクロソフトのIEを使っている限り、正しく新しいものがダウンロードできないということは今後も起こります。そこで、そういうときは以下のことをしてください。


■■ ちゃんと新しいバージョンやデータをダウンロードするための対処のしかた ■■

HDDに記憶している「インターネット一時ファイル」を抹消し、ダウンロードしてください。 抹消のしかたは以下。
  1. インターネット・エクスプローラを起動して、「ツール」→「インターネットオプション」→「閲覧の履歴」にいき、

  2. 「インターネット一時ファイル」を削除します。 このとき、画面の
    1)インターネット一時ファイル
    2)履歴
    3)ダウンロードの履歴
    の3つを選択(チェックマークを入れる)して、「削除」してみてください。
それでもだめなら
  1. インターネット・エクスプローラを起動し、
  2. 「ツール」→「インターネットオプション」→「閲覧の履歴」にいき、
  3. 「設定」ボタンをクリックし、
  4. 「インターネット一時ファイルと履歴の設定」の画面がでたら、 「ファイルの表示」ボタンをクリック。
  5. 「Temprary Internet Files」の画面が現れて、HDに記憶しているファイルなどが表示されます。

  6. 「インターネットアドレス」をクリックして、過去に見たWebを整列させ、
    「インターネットアドレス」が、../../ とあるものを全て削除してください。 



(2015. 5.12) TOPIX 1602P(+3)  日経平均 19624円(+3) 27.3億株 (2兆7512億円)


米国は欧州の株安と独国国債の金利上昇から、株価は反落する。

NYダウは18105ドル(-85)、ナスダックは4993P(-9)。10年物国債利回りは2.283%(+0.133)へ上昇。

米国は金利引き上げが喉にささった小骨のような感じです。市場は、時折気にして悩み、逡巡し、方向性が決まらない。昨夜のNYの出来高は29.7億株と30億株割れ。

日経平均は小安く寄りついたが前場はジリジリと下げ、前引けは-121円安。しかしTOPIXも-8P安であったことから、日銀のETF買いがあるだろうと後場は買われて上昇し、結局+3円高で引ける。

日経平均は25日線を上まわることができていないし、今日の出来高は27.3億株とはいっても、東芝が4.2億株、シャープが1.8億株の出来高で、約7.1億株が水増しになっているので、正味は20億株より少し多いだけのことです。市場のエネルギーは低下しています。



(2015. 5.13) TOPIX 1604P(+1)  日経平均 19764円(+139) 27.9億株 (2兆9213億円)


米国は欧州の金利上昇から米国金利も上昇し、株価は続落。 NYダウは18068ドル(-36)、ナスダックは4976P(-17)。10年物国債利回りは、最終的には2.255%(-0.030)へ小幅に低下する。

ナスダックは25日線を割り込む。ただ9日順位相関が下降してる25日順位相関を上抜いたときは、その後は株価が上昇することが多い。

ナスダックのグラフでは(a)(b)がそれに当たります。そして昨日は(c)で下降している25日順位相関(-5.3)を9日順位相関(0.0)が上まわってきたので、何がしかの株価上昇はあるのではなかろうか。

日経平均の9日順位相関(-18.3)と25日順位相関(-12.0)の関係を見ると、25日順位相関は下降中で、明日にでも9日順位相関が25日順位相関を上抜きます。ここは買いのひとつのポイントです。

日銀は、TOPIXの前場終値がマイナスであったなら、後場にETF買いをするという基本ルールを最近は着実に実行しています。それを期待して今日も先物主導で日経平均は上昇しました。昨日12日のTOPIXの前場終値は-8P安でした。今日13日は-5P安でした。よって、昨日も今日も日銀はETFを361億円ずつ買っています。 5月に入っての立会い日数は今日を入れて6日間ですが、そのうちの4日間でETF買いをしています。5月に買い入れた額は約1440億円。これはかなりの金額です。


今日、4月の投資主体別の売買動向が発表になりましたが、個人は1兆5000億円の売り越し、金融機関は6500億円の売り越しです。これに対して買い越したのが、海外投資家で2兆円の買い越し、また自己が約5000億円の買い越しです。

4月の日経平均の上昇は海外勢の一手買いによるものでした。ただ海外勢は4月末〜5月初めにかけては売り越しています。少し投資態度が変りつつあります。

日銀のETF買いの金額1400億円はたいした金額です。もし株価がもたもたすれば、5月に3000億円の買いもありえます。しかも日銀は年間3兆円のETFを買うと公言しているので、ETFを売ることはない。常に買い越しです。株価が下落すれば日銀が紙幣を刷ってETFを買うのだから、これにさからって勝てるはずはありません。

5月の中旬になって主な企業の決算が揃ってきました。企業によるが大方の業績はよいので、連結PERはドンドン低下しています。 まだ決算発表の会社が少なかった4月末のPERは19.15倍であって、私には割高に思われましたが、その後今期の予想が次々にでるにおよんで、昨日のPERは17.62倍です。PERはかなり低下してきました。

もし来期(2017年3月期)も10%の増益となるのであれば、現在のPER水準は割高ではありませんが、中国経済がヘタリ気味だし、米国経済もドル高で思わしくない。はたして来期に+10%の増益となるのかどうかが今後の注目点です。



(2015. 5.14) TOPIX 1591P(+1)  日経平均 19570円(-194) 27.4億株 (2兆7762億円)


米国は米国金利が2.300%まで上昇。株価はまちまち。 NYダウは18060ドル(-7)、ナスダックは4981P(+57)。

ナスダックは前日、下降している25日順位相関を9日順位相関がわずかに上抜いたので、昨日から反発するのかと思いました。

だが昨日の上昇はわずか+5Pの上昇にとどまり、9日順位相関も再び下降に転じました。反発のスタートとはならず。

日経平均の今日の9日順位相関は(16.7)、25日順位相関は(-28.3)です。下降する25日順位相関と上昇する9日順位相関は十字型にクロスしているので、明日からの反発に期待しましょう。


TOPIXの前場終値が3日連続してマイナスであったので、日銀は12日・13日・14日と3日連続してETFを購入しました。1日に361億円の買いなので、3日間で約1100億円の買いです。

ETFについてはあまり詳しくはありませんが、おっとり刀で調べたところ、現在TOPIXに連動するETFは、1305「大和TOPIX連動」、1306「野村TOPIX連動」、1308「日興TOPIX連動」の3つが上場されています。

日銀はこのうちのどれか、または全部を買ったのでしょうが、今日の3つのETFの売買代金をヤフー・ファイナンスで調べると、1305は5.1億円、1306は39.3億円、1308は1.5億円でしかありません。

日銀の361億円の買いはどこにも現れていません。1306の野村の1日の売買代金(39.3億円)の10倍の日銀の買いがあったのです。この買いは売買代金にはカウントされていないのでしょうか?

おそらく、株式市場でETFの361億円の買いがあっても、市場で361億円の売りはなかったので、売買(約定)が成立したのではないとされて、日銀の361億円の買いは売買代金に含まれないのだろうと推測しますが、確かなものではありません。

例えばIPO(新規公開株)があって1000億円の公募をし、1000億円の払い込みがあって株式になったとしても、株式市場で1000億円の取引があったわけではありません。公開して初値がついた日に50億円分の売りがあり50億円分の買いががあって株価が成立したならば、売買代金は50億円ということになります。残りの950億円分は売買代金として表にでてくることはありません。

それに似たことでしょうか? (ETFの仕組みについて詳しい方や解説しているHPをご存知の方は教えてください)

ETFの仕組みはともかくとして、日銀が360億円分のETFを買うということは、ETFを運用している1305の大和なり1306の野村なりが360億円分のTOPIXに連動する銘柄を時価総額に応じて買うということです。ここで株式市場には360億円の買い需要が発生します。

誰もが弱気になって売ろうとしているとき(TOPIXの前場終値がマイナス)に、360億円の買いが入るのだから市場はどんどん下落するということはありません。普通のファンドが意地で買っているのであればともかく、日本一の金持ちの日銀が買うのだから負けることはないのです。

かくして日銀は1年間で3兆円のEFT(つまりは株式)を買うということを表明して、日経平均の下落を防いでいます。これは黒田日銀総裁がいる限り続きます。そして最終的には日銀はETFで大儲けをします。



(2015. 5.15) TOPIX 1607P(+15)  日経平均 19732円(+162) 25.4億株 (2兆5775億円)


米国は長期金利が前日の2.300%→2.235%まで低下し、FRBの金利引き上げ時期が後退したとして株価は上昇する。

NYダウは18252ドル(+191) 、ナスダックは5050P(+69)と大いに反発して史上最高値を更新するかという位置まで上昇しました。

ただ最近の株価上昇の原因は、@金利の低下とか、Aドル安になったことを材料にしています。この2つの材料によって株価が上昇したり下落したりすることには、うんざりしています。

米国は基本の米国経済の拡大を目指さねば、今の米国の株価水準の維持は危うい。 イエレンFRB議長は、金利(の低下)だのみによって上昇している米国株価をみて「割高」であるといったので驚きましたが、今の米国市場の株価の材料は、@国債金利、Aドル水準の2つだけになっています。イエレンの警告は謙虚に受け止めねばなりません。

私は米国の金利引き上げはまだまだ先のこと(来年までなかろう)と思っていますが、FRBとしてはバブルが発生することを恐れています。いつまでも低金利が続くと仮定した株価上昇が今以上に上昇することを怖がっているのではないかと思っています。


東京市場は反発する。日経平均は25日線をまだ上抜けていませんが、TOPIXは25日線をグイッと上まわっているので、日経平均もこれを追うことになりそうです。

今日の引け後、三菱UFJが決算を発表しましたが、15年3月期の純利益は1兆 337億円でした。金融機関としては初の1兆円の利益です。

先日のトヨタの利益は国内最高の2兆1733億円です。メーカーあるいは輸出企業の代表(トヨタ)と内需の代表である銀行(三菱UFJ)がいずれも過去最高の利益を出しています。

このことは、日本の企業はデフレを克服したことを、世界に強くアピールできることです。

4月の株価上昇は海外投資家の2兆円の買い越しによるものでしたが、5月に入っては海外の買いは止まってたようでした。だがトヨタと三菱UFJが最高益を出せるような経済環境に なっていることがわかってくれば、再び海外勢の日本株買いが入るのではなかろうか。



(2015. 5.18) TOPIX 1626P(+19)  日経平均 19890円(+157) 27.6億株 (2兆6326億円)


米国は経済統計値はよいものも悪いものもあったけれど、長期金利が前日の2.235%→2.149%まで低下し、株式市場は好感する。

NYダウは18272ドル(+20)と続伸したが 、ナスダックは5048P(-2)と小幅安。1-3月決算の発表が終わった米国市場は材料にこと欠く。

日経平均は2日連続で上昇して、20000円回復の一歩手前まで上昇しましたが、TOPIXはより力強く上昇して、先のザラバ高値1633Pを上抜こうかという1626Pで引ける。

5月に入ってからは、日経平均の動きは重いが、TOPIXの値は軽い。

投資家の目は、輸出企業やメーカーが多い日経平均よりも、内需やサービスのTOPIXに向いています。これは日経平均の銘柄はすでに十分に評価されてきたということもありますが、日本経済全体が上昇しているので、内需株も大きな恩恵を受けているという現実があります。


日経新聞によれば、今年度の株式配当額は史上初めて10兆円 を超える見込みだそうです。背景には企業の業績があります。今期の増益率は+13%の予想であり、これまた過去最高の純利益を出すと見込まれています。

あるいは地方の企業の75%が、今年は賃上げに踏み切っているというニュースは日本企業が復活しつつあるということです。

また先般、三菱商事や三菱UFJは1000億円の自社株買いをすると発表しました。三菱UFJの株式の時価総額は12〜13兆円あるので1000億円分を自社株にしたところで、市中に出回っている株式数はわずかしか減りません。したがって1株当たりの純資産が増えるのはわずかです。(約1%ほど増える)

そうであれば三菱UFJ株は昨日の終値872円から1%上昇した880円くらいで終わってもおかしくはなかったのですが、三菱UFJは+39円高の911円で終わりました。

市場はこれまで株主の声(期待)に答えてこなかった企業を捨てて、株主の意見を取り入れる企業の株式を買おうとしています。私は古い時代の人間なので、企業がこれほど株主に向かって「ヘイコラ」している場面は、経営不振や法令違反をして糾弾された企業を除いて、あまりみたことはありませんが、どうも今後の経営の評価の基準はこれが標準になるらしい。



(2015. 5.19) TOPIX 1633P(+6)  日経平均 20026円(+136) 25.8億株 (2兆7137億円)


NYダウは18298ドル(+26)と続伸し、史上最高値を更新。ナスダックは5078P(+30)と上昇。これで先の小波動のボトムから上昇すること8日目になりました。

先の高値5119Pを上回れば、上昇期間は12日間を超えると思いますが、5119Pを上抜けないようだと、単なる戻りの波動であると思わなければなりません。

この2〜3日に大陰線がでないことを期待です。(上昇波動は大陰線によって終わることが多いので)

日経平均は、昨日25日線を上抜いて4平均線の最上位にでましたが、今日も続伸し20000円を回復。 ただし過熱感はありません。小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上 の2ポイントにすぎません。


この上昇小波動は、TOPIXが先導しました。5月のGW明けの安値では、日経平均は25日線のかなり下まで下落(カイリ率-2.09%)したのに、TOPIXと25日線のカイリ率は-0.77%と軽微でした。

再び株価が25日線を上まわったのはTOPIXのほうが早かったし、日経平均はまだ先の高値20252円を上回っていませんが、TOPIXは1633Pを今日上回りました。

TOPIXが日経平均より先行しているだけに、今後の相場の行方はTOPIXを見ないと判断できません。そのTOPIXは今日、条件表No.1「日経平均用(2012)」が売りマークを出しています。

しかしそれでも、今日現在のTOPIXのピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.1が売りマーク の3ポイントでしかなく、まだ上昇が続くようです。



(2015. 5.20) TOPIX 1643P(+10)  日経平均 20196円(+170) 25.7億株 (2兆9955億円)


NYダウは18312ドル(+13)と小幅ながら続伸し、連日の史上最高値を更新。ナスダックは5070P(-8)と反落して「新高値の陰線」となりました。先の高値を上抜くことができない。

このあたりが米国株は上昇しているとはいえ、パンチ力に欠けるところです。ジャブばかりで優勢に持ち込んでいる感じ。

1-3月の日本のGDP速報がでました。年率+2.4%の伸び(予想は+1.5%)のよい数字でした。これに加えて米国金利が上昇したことから約1円の円安となり、日経平均は4月の高値20252円を上回る。

日経平均は今日条件表No.1が売りマークをだしたので、小波動のピークらしさは3ポイントになりました。


TOPIXは昨日に続いて新高値を更新するも、日中の伸びはなく、小幅な上ヒゲのある陰線となりました。

日経平均と同じく、TOPIXの小波動のピークらしさは3ポイントですが、今日の小幅な陰線を重視すると、「新高値の陰線」であるので、まあ3.5ポイントとしてもよいでしょう。

しかしまだ3.5ポイントです。6ポイントにならないと「過熱している」とはいえません。よって大きな反落が近々にあるとは思っていませんが、高値圏で保合う状態になることはありえます。

というのは、個々の株価の動きは日経平均やTOPIXに比べてあまりよくないからです。


定点観測している9銘柄のうち7銘柄は、今日は陰線で終わっています。1812「鹿島」(今日は陰線)以外の8銘柄のグラフを掲げます。

5401「新日鉄」は「順下がりの陰線」となって、9日線を割り込む。

5713「住友鉱」は下ヒゲ陰線で、9日線を割り込む。

6758「ソニー」は前日の高値にツラ合わせしたが抜け切れず、陰線となる。

7203「トヨタ」は陽線で終わったが、今日の実体幅はわずか5円であり、長い上ヒゲであるので、波動のピークにでる「トウバ足」に近い。


8306「三菱UFJ」はこれまでのザラバ高値912円(5月11日と5月18日の2度ある)を、1円上抜いて913円をつけたものの陰線で終わる。

8604「野村」は新高値を更新したものの、上ヒゲの陰線で終わる。

9432「NTT」は新高値を更新し、陽線で終わったので8銘柄のうちでは最もよいが、それでも気迷いあるいは勢力拮抗の状況を表現する「十字足」に近い足になった。

9984「ソフトバンク」は下降波動中の陰線なので、陰線になったのはしかたがない。9日順位相関と25日日順位相関がまもなく-80以下になりそうなので、そこら辺りが転機となるか。

こういう具合で、今日の個別の株は、高寄りしたものの上昇力に乏しく、むしろ弱い動きとなったことを表現した日でした。GDPのよい数字や1円の円安という材料があったのに、たいした上昇できなかったのは、株価は一服したいと思っているようです。



(2015. 5.21) TOPIX 1646P(+3)  日経平均 20202円(+6) 25.2億株 (2兆7999億円)


米国市場は小動き。NYダウは18285ドル(-26)と小幅反落。ナスダックは5071P(+1)とわずかに上昇。国債金利は2.252%(-0.042)と低下。

日経平均に対するマイナス材料は目下のところ海外リスクばかりであり、国内のリスクはほとんどありません。

株価水準を決定する要因は、@金利、A業績、B需給、C投資マインドの4つですが、この4要因の現状は日本株に関す売る限り、全部プラスです。

@(金利)金融政策は、今回の日銀決定会合では現状維持となるでしょうが、それで十分です。これ以上の金融緩和を期待すべきではありません。劇的な円安と原油安によって、日本経済は確実に復活しつつあります。

A(業績)企業が予想している今期の経常益の伸びは9%くらいだといいます。米国は+3%だといわれているので、日本企業のほうがはるかに買いやすい。 それでも東証1部の連結PERは17.36倍なので、割高に買われているわけではありません。

B(需給)何しろ25日線を割り込めば年金資金の買いが入り、目先でもTOPIXが下げれば日銀のETF買いが入ります。これに加えて10月までにGPIFと同じ株式の保有割合 にしたい3共済(公務員共済や教員共済)が3 兆円あまりを買わねばならず、かんぽ生命も3兆円の買い入れをせねばなりません。株式の買い手はいくらでもいます。

C(投資マインド)株式投資の熱が高まるのは、株式投資で利益がでたという成功体験です。2013年からの2年半は株式は右上がりであったので、この期間に投資した人は全員が利益を出しています。一昨年から始まったNISAの制度を使って投信を買った人も全員が利益を出しているはずです。しかも銀行に預けていたなら年率0.01%にしかならなかったものがNISAでは数%の利益がでています。銀行に預けるよりも株式を買ったほうがましだ、と思っているに違いありません。

このように株価水準の4つの決定要因には今のところ文句のつけようがありません。これは1987年〜1989年のバブル期以来のことです。(この4要因の好転はまだあと1年間は続くだろうと思っています。稼げるのはあと1年間か?)

D(目先の動き)以上のように、株価水準の決定要因に悪いところは何もありませんが、短期的(小波動の繰り返し)には日経平均は上がったり、下がったりします。大きな流れは株価は上昇しているという中で、短期的に細かな売買をする人があるわけです。

例えば今は、海外リスク(@米国金利の引き上げ、Aギリシャ不安、B中国経済の悪化)があるので、一方的な上昇への傾きはしません。今日の日経平均は新高値を更新してはきましたが、利食い売りに押されて上昇にブレーキがかかかりました。だが、ブレーキがかかることによって過熱感がでてきません。警戒感があるうちは天井は打たないので、日経平均の上昇は続きます。



(2015. 5.22) TOPIX 1647P(+1)  日経平均 20264円(+61) 20.7億株 (2兆4182億円)


米国市場は小動きに終始。NYダウは18285ドル(+0)。ナスダックは5090P(+19)と反発。国債金利は2.192%(-0.060)とさらに低下。

日銀は決定会合で金融政策の現状維持を決定。景気判断は「ゆるやかな回復が続いている」と少し上方修正をする。

今日の前場は利食い売りに押されてマイナスとなっていましたが、日銀の政策決定会合では景気を強めにみていたことから、先物に買いが入りプラスで終わりました。

前場はTOPIXが-5P安であったので、日銀は律儀にETFを買い、株価上昇の後押しをしました。

とにかく、今のところ日経平均についてのマイナス材料は見当たりません。



(2015. 5.25) TOPIX 1659P(+11)  日経平均 20413円(+149) 20.5億株 (2兆1467億円)


米国市場はイエレンFRB議長が、経済データに基づいて年内に利上げするのが適当であると発言したことから、国債利回りは2.213%(+0.21)へ上昇。

まあ金利上昇の程度はたいしたことはなかったけれど、ドル高(円安)にぶれる。

しかし25日に休場となる3連休前とあって、NYダウは18232ドル(-53)。ナスダックは5089P(-1)とたいして動かず。

日経平均は海外勢が休みの中、円安のフォローを受けて輸出企業が上昇し、日経平均は20400円台にのせる。しかし出来高は20.5億円と少なく、過熱感はなし。

現在のピークらしさのポイントは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.1が売りマーク の3ポイントです。7日連続高をしていますが、皆が皆、楽観しているわけではありません。楽観していない分だけ、日経平均は当面はさらに上昇するものと思います。



(2015. 5.26) TOPIX 1659P(+0)  日経平均 20437円(+23) 19.1億株 (2兆 543億円)


米国市場は休場。しかし先週末にイエレンFRB議長の「年内に利上げするのが適当である」の発言は、米国金利の上昇→ドル高→円安を方向づけたようで、今日の円レートは一時122.37円までありました。

日経平均は海外勢が休みで薄商いながらも小幅に上昇。一応8日連続高とはなっていますが、誰も熱狂して買っているわけではありません。

今は出遅れた銘柄を物色中です。先週はメガバンクが買われ、今日は新日鉄が買われていました。

これらは先駆した銘柄の株価が上昇したので、その株価水準に引っ張られて上昇しているだけです。相場全体を引き上げるには力不足です。

力不足だけれど、出遅れ株が買われている間に主力株が一服し、再度の主力登場となります。日経平均はまた上昇するという好循環にはいっています。 この好循環が遮断されるとすれば、いまのところ海外要因しか考えられません。当面は米国市場が、イエレン発言をどう受け止めるのかが焦点です。


■■ 《アラーム》予告@ ■■

ちょうど1か月前の4月27日に「10年ぶりの《アラーム24》を改良中」という近況を報告しましたが、今日ようやく《アラーム24》Ver.5のヘルプを書き終えました。

2006年の出した《アラーム24》Ver.1は取引所の朝令暮改によって撤退を余儀なくされましたが、9年を経て、一足飛びにVer.5としました。Ver.5とは現在の《カナル24》Ver.5と同じことができるということです。

画期的なことはエクセルシートの作成の自動化です。Ver.1ではユーザーにとってはチンプンカンプンで、受信するためのエクセルシートの登録はなかなかできるユーザーはありませんでしたが、そのエクセルシートの作成を、《アラーム24》Ver.5が自動的に作成するようにしたことです。

その秘密は「結果ファイル」にあります。ユーザーが《カナル24》を使って検索したなら、検索された銘柄を結果ファイルに記憶させることができますが、その結果ファイルを指定すれば、エクセルシートがアッというまに出来上がります。

ユーザーはできたエクセルシートを使って、@リアルタイムのデータを受信し、A《カナル24》の条件表を使って、当日に売買マークが出た銘柄があるかをリアルタイムで知り、B分足で買ってよいかどうかを判断することができます。つまり《アラーム24》Ver.5は、《カナル24》より半歩・一歩先に売買の決定を下すことができるわけです。

《アラーム24》Ver.5の構成図を掲げます。




  1. マーケットスピード
    楽天証券のHPからダウンロードします。マーケットスピードで、@リアルタイムの株価を見たり、A値上がり率ランキングなど今動いている銘柄を知ったり、B売買の注文を出したり、することができます。

    リアルタイムのデータを受信するには「マーケットスピード」でログイン(接続)しておく必要があります。ログインした後は、マーケット スピードのどのような画面に切り替えてもかまいません。(ログインすることが役目)

  2. RSS
    リアルタイムのデータを刻々と受信する役目です。画面には表示されませんが、エクセルが要求する銘柄の株価データを受信します。

  3. エクセル
    エクセルシートに、受信したい銘柄と受信したい項目(前日終値・当日始値・現在値・出来高など)を登録しておくとRSSがリアルタイムデータを受信して、エクセルシートに受信した株価データを表示します。

  4. 《アラーム》株価ボード
    エクセルシートに表示されたリアルタイムデータ(ティックデータ)を保存し、@現在の日足や、A現在のX分足を 作成します。
    このデータと《カナル24》の条件表を使って、@日足ベースで売買マークが出ている銘柄や、AX分足で売買マークが出ている銘柄を検索します。

  5. 《アラーム》グラフ
    リアルタイムのデータから、@日足ベースやAX分足のグラフを刻々と描画します。



(2015. 5.27) TOPIX 1661P(+1)  日経平均 20472円(+35) 25.5億株 (2兆7725億円)


連休明けの米国市場は下げる。背景には金利引き上げ懸念があります。

4月製造業受注が予想の+0.3%を上まわる+1.0%であったことや、3月の数字が-0.5%→+1.5%へ修正されたことで、ドル高が進む。

米国株価の下落があったものの海外の円相場は123円台の円安でした。マイナスとプラスの材料がありましたが、日経平均は寄り付きは小安かったが、円安につれて 徐々に上昇する。

一時20500円台に乗せたが、円安が一服するとやや下げて終わる。+35円高とはいえ9日連続高。とにかく今の日経平均には死角がありません。


■■ 《アラーム》予告A ■■

《アラーム24》と《カナル24》の関係について述べると、 《カナル24》は日足ベースの検索をしたり、グラフを描画します。しかしその日足データは過去のものです。その日の立会いが終り、データゲットから株価データをダウンロードして、検索をして「買い」になった銘柄を見つけても、翌日の始値でしか買えません。

《アラーム24》は当日のリアルタイムのデータを受信しているので、立会い中に検索をしたり、グラフを描くことができます。したがって当日に仕掛けることが可能です。では《アラーム》を使うと、どのようなタイミングで仕掛けることができるのか?

これは使う条件表の性格(順張りか逆張り)によって異なります。順張りの条件用を使ったときと、逆張りの条件表を使ったときの《アラーム》の使い方を述べます。

@順張りの条件表を使ったときの《アラーム》の使い方


右図は《カナル24》を使って描いた、3863「日本製紙」のグラフです。条件表No.69「4平均線突破買い」を使っています。No.69は株価が上昇したら買いマークがでるので「順張り」の条件表です。

(a)2015年5月22日(金曜)の日に株価が4本の平均線のすべてを上まわったので、買いマークがでています。 この日の終値は2070円です。

普通はこの買いマークを見て、日本製紙を買うか買わないかを決めますが、もし買うと決めても一番早く買えるのは翌日の始値です。

翌日(5月25日)の始値は2098円でした。終値2070円から28円高く寄りました。


《アラーム》はリアルタイムのデータを受信し、《カナル24》の昨日までの日足データに当日のリアルタイムの日足を連結して、検索したり、グラフを描くことができます。

もし5月22日の立会い中に《アラーム24》で、条件表No.69「4平均線突破買い」の検索をしていたなら、(a)の水準(2033円)のときに、日本製紙が検索されます。グラフを見ると買いマークを出したことがわかります。

図の右側は5分足のグラフですが、22日の寄り付き直後に2033円になっています。

22日の寄り付き直後には、アラーム検索が3863「日本製紙」が買いになったということを表示します。それから左側の日足グラフを見て、右側の5分足のグラフをみて、注文を出して、2040円で買ったとすれば、翌日の始値2098円のときにすでに+58円の利益になっています。

順張りの条件表を使う場合は、買いマーク(売りマーク)を出したことがわかったなら、いち早く仕掛けるのが有利です。この点で《アラーム》は《カナル24》よりも早く売買マークを出すので優れています。

A逆張りの条件表を使ったときの《アラーム》の使い方


右図は《アラーム24》で描いた5月25日の10:50ころの、6301「コマツ」のグラフです。左側は日足で条件表No.2「一般銘柄用(2013)」を使っています。

No.2は「逆張り」の条件表です。高くなれば売りマークが、安くなれば買いマークがでます。「逆張り」の条件表で買いマークがでても、株価が上昇し始めたことを確認しないと仕掛けることはできません。

売りマークがでたときは、株価が下落し始めたことを確認してからでないと売り仕掛けをすることはできません。

右側の日足のグラフでは、前日(a)の5月22日に売りマークが出ています。この日の終値は2568円でした。今日5月25日に始値で売ったならば2580円ですが、その後2629円まで上昇しています。-61円のマイナスです。

だが右側の5分足のグラフで、No.87「パラボリック」が(b)で売りマークを出したのを見て売ったならば、2620円で売ることができます。5分足で下げ始めたことを確認してから売るわけです。


5月22日の引け後に《カナル24》で条件表No.2[ 一般銘柄用(2013)」を使って検索して、6301「コマツ」が売りマークを出していると知ったとき、翌日仕掛けるタイミングによって損益に大きな違いがでてきます。
  1. 22日の翌日25日の始値で売ったならば、2580円です。

  2. 25日に5分足で株価が下落し始めたことがわかったときに売れば、2620円です。

  3. 25日の終値は2609円です。(a)の売りは-29円のマイナス、(b)の売りは+11円のプラスです。

  4. 翌日26日の終値は2574円でした。(a)の売りは+6円の利益で、(b)の売りは+46円の利益になります。
《アラーム》で5分足を見て仕掛けるタイミングを計ったお陰で、(b)の売り仕掛けができたわけです。通常は25日の株価の動きをネット証券の株価ボードで見て、仕掛けるタイミングを計りますが、《アラーム》のX分足が出す売買マークに従うほうが迷いが少なくなります。



(2015. 5.28) TOPIX 1672P(+11)  日経平均 20551円(+78) 31.1億株 (3兆2639億円)


米国は反発。NYダウは18162ドル(+121)、ナスダックは5106P(+73)。長期金利は2.132%(-0.012)と低下しドル高へ。

円レートは一時124.29円と2007年6月の123.98円を超える。遡ると2002年12月以来12年半ぶりとのこと。2002年2月には135.04円がついています。先の先の話だが、今後は135円が円安のメドになります。

日経平均は円安を材料にして高く寄り、20655円まで上昇したものの、中国株が下げたことから-180円下げて20473円になり、少し戻して20551円で引ける。

それでも前日比+78円高をして10連騰です。10連騰は1988年2月以来、27年ぶりとか。ついに我々老人しか知らない1989年バブルに匹敵する大型の上昇相場に成長したのか・・・ もう1989年のバブルの再現は生涯で体験することはないと思っていましたが、日銀はこれをやってくれつつあります。

1989年バブルの原因は、円高を警戒した金融緩和でした。金利が低下したため銀行は、土地を担保に入れさえすればいくらでも投機資金を貸し出しました。その資金は土地と株価に向かい、日本の地価は米国全土のの4倍の価格になりました。

地価が上がるから担保価値が上がり、さらに銀行が大量の融資をするという循環で、土地と株価は吹き上がったのです。 しかし需給によるだけの相場はすぐに終わります。1990年からはバブル崩壊によって日本は大きなマイナス資産を抱え込みました。その負債の返済に20年間の歳月を要したわけです。

さいわいにして現在はまだバブルではありません。@今期の予想PERはまだ17.48倍です(1989年は60倍)。A日本企業は円安によって想定している利益以上の利益がでる可能性があります。B巨額のキャッシュフローを抱えた企業は、自社株買いや配当性向を高めることで株価を上げようとしています。C年金資金やかんぽ銀行は株式を持ちたいと願っています。D株式投資が未体験の個人投資家もNISA制度によって株式を購入しています。

現在の日本の株式市場は下げる要因がありません。短期的には下げることはあってもすぐに戻ります。失敗したかなと思ってもすぐに株価は戻ります。S高狙いのような株価の需給だけに注目した売買をしない限り、向こう1年くらいは買った銘柄は全部利益になるのではなかろうか。


■■ 《アラーム》予告B ■■

《アラーム》についての質問が多いので、急遽《アラーム24》Ver.5のご紹介を書きました。質問が多かったのは
  1. いつから発売するのか?(6月3日から発送します)
  2. 《アラーム24》はいくらか?(30,000円です)
  3. 《リアル24》とはどういう違いがあるのか?(これはご紹介を参照」してください)
  4. エクセルを持っていないが?(アマゾンで12000円くらいで購入できます。
などです。《アラーム24》Ver.5のご紹介をご覧下さい。

《カナル24》と《アラーム》がどう連携し、《アラーム》と《カナル24》はどこが違っているのかの例を掲げます。


東証1部の約1900銘柄について、

条件表No.69「4平均線突破買い」の予想検索をしました。

日足データは2015年5月27日までのものです。

73銘柄が検索されました。

この73銘柄は、明日5月28日に買いマークを出す可能性がある銘柄です。



「予想検索」によって明日買いマークがでる可能性があるというだけのことです。

例えば上図の5707「東邦亜鉛」のNo.69のグラフを見ると、5月27日の段階ではまだ買いマークは出ていません。

もし《カナル24》しかないならば、この73銘柄を印刷しておいて、明日はネット証券のグラフを取っかえ引っかえして、4平均線を突破した銘柄を見つけねばなりません。

ネット証券のグラフは「4平均線を突破」と同じチャートは描けるかも知れないが、買いマークは出してくれないので、目視で判断せねばなりません。まず不可能です。


73銘柄をエクセルシートに登録しておけば、《アラーム》を使って28日には9:00から検索することができます。

買いマークを出した銘柄があれば、画面左の検索欄に表示されます。

13:20現在で、73銘柄のうちで買いマークを出したのは右側の株価ボードに表示させている8銘柄だけです。(だいたい買いマークを出した時刻の順に8銘柄を表示しています)

左側の日足グラフを見ると、5707「東邦亜鉛」は買いマークを出しています。

寄り付き直後に459円をつけて買いマークを出したのですが、その後高値467円まで上昇しました。

ただし「4平均線を突破」は終値で4平均線を抜いて初めて買いマークが出ます。

今日の終値で459円以上を維持できておれば《カナル24》で買いマークがでますが、はたして459円以上で引けるのかどうかはわかりません。

459円より安く引けたならば、今日の5707「東邦亜鉛」の買いは失敗ですが、《カナル24》よりも一歩先に買いマークを予見することができます。

なお右側は5分足で、No.87「パラボリック」のグラフを描かせていますが、一般銘柄においては小幅な値動きであってもパラボリックは買いマーク→売りマーク→買いマークを繰り返し出すことが多いので、分足での売買は難しいでしょう。



(2015. 5.29) TOPIX 1673P(+0)  日経平均 20563円(+11) 32.9億株 (3兆6663億円)


米国は小安い。ドル高が原因。NYダウは18126ドル(-36)、ナスダックは5097P(-8)。

株価は上昇傾向にはあるのだけれど、QE1、QE2、QE3と7年間続いてきた過剰なマネーを米国は回収しようとしている現状ではウハウハと株を買い上げる勢力はなりません。

そしてこの米国の状態はいずれ日本がたどることになりますが、日本はまだ物価が上がらない。まだ日銀が金融お引き締めるまでは1〜2年の時間がかかります。

日経平均は今日も上昇。わずか+11円高でしかありませんが、メディアは「27年ぶりの上昇」などとはしゃいでいます。

実際のところは、今日の売買代金が3兆6000億円と巨額であったように、日本株を買いたい勢力が」あります。今日発表された5月第3週の部門別売買代金差額では、海外投資家が4300億円 の買い越しでしたが、国内勢はほぼ売り越しです。@個人の現金は-5500億円の売り越し、A公的年金を預かっている信託銀行は-600億円の売り越し。B自社株買いをしたと思われるB事業法人は+500億円の買い越しでした。この上昇相場は海外勢の買いによるものです。


■■ 《アラーム》予告C ■■

先般より予告してきました 《アラーム24》Ver5.0を 6月1日から発売いたします。

購入ご希望のユーザーは、代金30,000円をみずほ銀行にお振込みの上、メールで @住所、AユーザーNo.、Bお名前、C電話番号をご連絡下さい。(20015年6月1日から発送します)

【注意】 アラーム24は《カナル24》Ver.4以降で動作します。《カナル24》Ver.3以前のユーザーや《リアル24》のユーザーは使えません。



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