日経平均をどう見たか・判断したか (2015年 4 月)

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(2015. 4. 1) TOPIX 1528P(-14)  日経平均 19034円(-172) 25.1億株 (2兆9765億円)


米国は、一部の連銀総裁が6月の利上げに肯定的な発言をしたことや、月末・期末の手仕舞い売りによって下げる。 NYダウは17776ドル(-200)、ナスダックは4900P(-46)。 両指数ともに25日線で頭がつかえ、なお調整中。

新年度入りしましたが、日経平均は安い。新年度に入ると新規の買いが出てくるという見方と、3月末の含み益を確定する売りが出てくるという見方が対立していましたが、利食い売りに押されました。

きっかけは朝方の3月の日銀短観の数字が悪かったためです。大企業製造業のDIは+12と前回と同じで予想の+14には行かなかった。ただ非製造業のDIは+19(予想は+17)でこちらはよかったので、全体的にはまずまずの数字です。

いけないのは来期に計画している経常益の伸び率です。製造業は+1.3%、非製造業は0%の伸びしか想定していません。この上昇相場では来期(2016年3月期)の業績は10〜15%の伸びを予想して買い上げてきたのですが、当事者の企業はそれほど楽観していないことが明らかになりました。

これによって、利食い売りが加速するであろうと思ったのか、日経平均は先物主導で一時-279円安の18927円まで下げ、そこから100円ほど戻して19034円で終わりました。 この上昇相場は1月16日のザラバ安値16592円をボトムとして、(小波動のピークは表示されていないけれど)a→b→cの3段上げをしました。現在は2段目のピークの保合いゾーン((b)18979円と(b')18577円)に突っかけてきていますが、値頃からはだいたい当面の安値圏になったと思われます。


この上昇相場で最もPERが高く買われたのは3月25日の18.63倍です。私は17.50倍以上は割高であると思っていましたが、それ以上に株価が買われたわけです。その買い手は海外投資家です。

日本株の2016年3月期の業績が今期に比べて10%以上伸びるのならば、PERは17倍に買われてもおかしくありません。5%くらいの伸びではPERは16倍が限度でしょう。

もし業績が+15%ほど伸びるのであれば、2016年3月期の予想PERは(18.63÷1.15=16.2)の計算から16.2倍でしかありません。これなら18.63倍でも割安であるといえます。

業績が+10%ほど伸びるのであれば、2016年3月期の予想PERは(18.63÷1.10=16.9)の計算から16.9倍まで買ってもよい。これは私が思う17倍と同じですから、特に割高にまで買ったわけではありません。

ところが今日の日銀短観では大企業製造業の利益の伸びは製造業が+1.3%で非製造業が0%です。企業はうちわ目に業績を想定するので、仮に来期の業績の伸びが+5%と仮定するならば、妥当なPERを最大限に見積もって17倍としたとき(17.0×1.05=17.85)でも17.85 倍なので、現在のPER18.20倍より(18.20÷17.85=1.0195)約2%は割高であるということです。業績面から見ると、日経平均の19034円はあと2%下落して18653円まで下げる可能性も否定できません。


ただしいつもいうことですが、株価水準を決定する要因は、@業績、A金利(金融政策)、B株式需給、C投資マインド、の4つです。ここまで述べたのは@についてです。またAは当面は変更されそうにありません。するとBやCが株価水準の重要な決定要因になります。

需給の最たるものは、年金資金の買いです。GPIFはおそらく今日あたりから買いを始めたのではないか。また3共済年金は10月までに国内株の配分比率をGPIFと同じ25%にする必要があって、株価が下落すれば買うに決まっています。これは無視できません。

今回の下げは最悪でも18600円までで、軽ければ今日安値を出したのではないかと思っています。


押し目買いができそうな銘柄と、できそうにない銘柄のグラフを掲げました。

@新日鉄は先の小波動のボトム274円を下回ることなく、9日順位相関は-80以下にあり、もう少しで25日順位相関が-80以下になります。9日と25日の順位相関が-80以下になったときはよい買い場であることが多い。そこでよい足型(タクリ足、陽線つつみ上げ、窓空け陽線)がでれば買い。

A住友鉱は先の小波動のボトムを下回ったので、買えない。

Bソニーは直前の小波動のボトムを下回ることなく上昇してきました。9日順位相関が-80以下になったときの買いは、その後の反発で利益がでています。今回も9日順位相関が-80以下からの反発ですが、25日線を上回れば上昇は加速しそう。

Cトヨタは急激に25日線を下回って、どこまで下げるのかの心配がありますが、2月下旬から3月初旬にかけての8000円水準での保合いゾーンが下値になる可能性が高い。9日順位相関は-80以下になっているのでよい足型(タクリ足、陽線つつみ上げ、窓空け陽線)が出れば買ってよいと思います。


D三菱UFJとE野村は、小波動が切り下がるかどうかの境目にあります。もし切り下がるようであれば買いの対象にはなりません。

D三菱UFJは、株式の時価総額がベスト10に入っているので、日本株に投資したいと思うならば必ず組み入れなければならない銘柄です(NTTも同じ)。

2月の一方的な上昇はこういう買いによるものだと思われます。現在の9日順位相関は-80以下になっていますが、三菱UFJ株を必要とした向きはすでに買い入れてしまっているのでさらなる買いは期待できず、上昇する理由がありません。

今日のザラバ安値は736円であり、まだ先のボトムの735円を下回ってはいませんが、風前の灯の状態にあります。特に積極的に買われる銘柄ではありません。

E野村は今日のザラバ安値696円で先の小波動のボトムの700円を割り込んだので、9日順位相関が-80以下になっていても買えません。



(2015. 4. 2) TOPIX 1554P(+25)  日経平均 19312円(+277) 23.8億株 (2兆7909億円)


米国は、ADP調査の3月の雇用者数は+18.9万人で予想(+22.5万人)を下回る。また3月のISM製造業景況指数は前月の52.9%から51.5%へダウンするなど経済統計の数字がよくないものが相次ぎました。

NYダウは17698ドル(-77)、ナスダックは4880P(-20)と続落する。ナスダックは長大陰線の後に3陽連を出して反発したものの、9日線を上回ることができなかったので、3陽連は買い戻しによるものであったようです。

ただ、昨日は下ヒゲの長い陰線となって当面の安値を探ったようですから、この後9日線を上回ればボトムが出たとしてよいでしょう。

日経平均の動きはナスダックに似ています。すなわち、@小波動のピークが表示されていること、A3月31日にナスダックと同じような大陰線が出て、Bその翌日のザラバ安値が当面のボトムらしいこと、C今日は反発したが9日線を上回ることはできなかったので買戻しによる反発であったと思われること、などです。

ナスダックは9日線まで戻って2日間反落しているので、たぶん日経平均も1〜2日は反落すると思いますが、小波動のボトムは昨日のザラバ安値(18927 円)であったろうと判断しています。よって日経平均が18927円の新安値を更新しない限りにおいて「日経平均が陰線になれば買う」という方針でよいと思います。


条件表No.41「円レートから日経予想(逆)」は、今から5年前の2010年4月に設定したものです。設定した当時の円レートは94.56円でしたが2010年11月には80.51円になり、2011年3月の大震災の日は79.18円。それでも円高は進行し2011年11月には75.85円という途方もない円高となりました。

円高が進んだとき、日経平均の水準はどのくらいが妥当なのかを知るためにこの条件表を設定したのですが、今は逆に円安が進んだときの日経平均の妥当な水準はどれくらいなのかを知ることができる条件表になっています。

陰陽足とほぼ同じように動いている青色線は、円レートを元にした妥当な日経平均の水準です。株価(陰陽足)が青色線の上にあることもあれば、青色線の下にあることもあります。

株価が青色線よりはなはだしく上位(青色線からのカイリ率が+3%以上)にあるときは売りマークを出し、株価が青色線よりはなはだしく下位(青色線からのカイリ率が-3%以上)にあるときは買いマークを出します。 画面下部のピンク色の折れ線は、現実の日経平均と計算から求めた妥当日経平均のカイリ率です。

図の売買マークはだいたいが日経平均のボトムやピークの位置で出ています。ただ(a)のように連続して買いマークが出ることもあるし、(f)のように連続して売りマークがでることもあるので、トリガー(仕掛けのキッカケ)としては、カイリ率が+3以上になっていて翌日にカイリ率が縮小したことを確認して売るのがよいようです。買いはカイリ率が-3%以下になっていて翌日にカイリ率が縮小したときに買いとするのがよい。

陰陽足の(a〜f)が買い・売りを判断した日です。概ね適切な判断の材料になっています。(なおNo.41を設定した当時は、カイリ率が+4以上で売り、-4%以下で買いとしていましたが、今はこの条件はきつすぎるので、±3%としました。ユーザーは条件表の+4の数字を+3へ、-4の数字を-3へ変更して下さい)



(2015. 4. 3) TOPIX 1564P(+9)  日経平均 19435円(+122) 17.1億株 (1兆9898億円)


米国は、経済統計の数字がよかったことから小反発する。ただし、今夜は休場であるし、3月の雇用統計の発表があるので様子見となって出来高は少なかった。

NYダウは17763ドル(+65)、ナスダックは4886P(+6)。米国企業の1-3月の利益は-3%程度ダウンするという報告もあるのでナカナカ強い上昇は期待できません。

ナスダックは4線(9日・25日・75日・200日)の上位に出ることもできていないし、パラボリックの上限線(4999P)をクリアするにはあと110Pくらいあります。

業績を重視するナスダックが「買えば利益がでる」という順張り相場になることは目先は難しいと思います。


日経平均は小安く寄ったものの、後場はジリジリと上昇し高値引けとなる。

今日は、@昨日の買戻しによって株価は大幅上昇したし、、A週末なので土曜日・日曜日に起きるかもしれないリスクは取りたくないし、B今夜は手本とする米国市場は休場だし、C米国の雇用統計が発表されるし、といったことから積極的な買いはなく大方は様子見であろうから小幅安になるだろうと思っていました。

実際のところ出来高は17.1億株、売買代金は2兆円弱で、ボリューム面は不足していましたが、先物主導で株価は上昇。今や売り方の海外勢が休みなので少しの買いでも株価が上昇したのだとか。

日経平均は4本の平均線の上位に出たので、まずは一昨日のザラバ安値(18927円)が小波動のボトムとなったと思われます。今後は日経平均が陰線になるたびに買いのチャンスになります。

右図では、左側に4平均線のグラフ、右側にパラボリックのグラフを描いています。順張り相場にあるときは、1)株価が4線の上位に出たら買い、または2)パラボリックが買いマークを出したら買い、のどちらかに注目するのがよいでしょう。(そのほかにも「過去9日間のザラバ高値を上回ったら買い」などのトリガーはいくらでもありますが、ここでは2つに絞ります)

2つの順張りのトリガーは、過去どのような成績を出していたのか? 買いマークが出たら翌日の始値で買い、5日が経過したら6日目の始値で決済したときの成績を以下に掲げます。これは日経225銘柄について、2001年〜2014年の14年間の成績です。(参考として、順張り相場であった2013年〜2014年の2年間の成績も図の下に表記しています)
  1. 「4線の突破買い」の14年間の成績は、@平均利益が0.13%、A勝率が49.7%、BPFが1.08% です。まあ5分5分よりわずかによい成績ですが、順張り相場の2013年〜2014年の2年間の成績は、@平均利益が0.56%、A勝率が53.7%、BPFが1.37% です。 勝率は49.7%→53.7%へ4%ほど高くなり、平均利益は0.13%→0.56%へ約4倍も大きくなっています。

  2. 「パラボリック買い」の14年間の成績は、@平均利益が0.17%、A勝率が50.1%、BPFが1.09 % です。「4線の突破買い」の成績よりはわずかに勝っていますが、差があるともいえません。順張り相場の2013年〜2014年の2年間の成績は、@平均利益が0.75%、A勝率が54.0%、BPFが1.53% なので、順張り相場であると判断できたときは、「4線の突破買い」よりもよい成績になっています。

  3. 「4線の突破買い」と「パラボリックの買い」が当日を含めて4日以内に出ているならば買いとしたときの14年間の成績は、@平均利益が0.30%、A勝率が41.4%、BPFが1.19 % です。「4線の突破買い」や「パラボリック買い」を単独で使うよりも成績はよくなります。特に順張り相場の2013年〜2014年の成績は、@平均利益が1.06%、A勝率が58.5%、BPFが1.81% と利用価値があるものになっています。

    したがって順張り相場でにおいても、できれば「4線の突破買い」と「パラボリックの買い」が当日を含めて4日以内に出ているならば買いという方針を採用されたほうがよい。その点で今の日経平均は、「4線の突破買い」とはなったが「パラボリックの買い」はまだ出ていないので、積極的な買いはできないということになります。




 ..   参考        (2013年〜2014年)  平均利益 0.56%   勝率 53.7%   PF 1.37倍 


 ..   参考        (2013年〜2014年)  平均利益 0.75%   勝率 54.0%   PF 1.53倍 


 ..   参考        (2013年〜2014年)  平均利益 1.06%   勝率 58.5%   PF 1.81倍 



(2015. 4. 6) TOPIX 1560P(-3)  日経平均 19397円(-37) 15.9億株 (1兆6776億円)


米国の3月の雇用統計は+12.6万人(予想は+25万人)と大きく予想を下回りました。2月の数字は+29.5万人→+26.4万人へ、1月の数字も23.9万人→20.1万人へと下方修正される。

1-3月の企業業績は-3%程度のマイナスの伸びだというし、雇用は思わしくなかったので、業績を重視するならばマイナス材料ですが、逆にこのマイナスによって金利引き上げが年末まで延びるとすれば需給面からはプラスです。

米国の2009年3月をボトムにした大勢上昇波動の上昇幅の6〜7割かたは量的緩和によるもので、業績を評価しての上昇は3〜4割であろうと思っていますが、米国市場は都合によってよいとこ取りをしてきました。つまり業績が(景気)が悪ければ金融緩和が持続するとプラスにとらえ、業績が(景気)が良ければ業績のアップは株価にはプラスととらえてきました。どちらにしてもよいとこ取りをしてきたのです。米国人はオポチュニスト(楽観主義者)です。

雇用統計が発表された先週金曜日は米国市場は休場であったので、雇用の低下をプラスと受け止めるのかマイナスと受け止めるのかはわかりませんでしたが、CMEのGLOBEXではマイナス材料だと評価しているようです。 まあ今夜の米国市場でその判断はされます。それを見てからということで、今日の東京市場はほぼ様子見となり出来高は薄かった。

4月に入って日銀は4月1日と4月6日のETF買いを入れました。株価が少し下げると日銀がETF買い(結局は株式を買っているのと同じだが)が入るし、株価が25日線を下回るまで下落すると年金や「ゆうちょ」が買うので、投資家は少々早めに押し目買いをして株価が下落しても、公的資金がそれを食い止めてくれるという、常にはないラクな投資環境になっています。

だからあまり株価は下落しないのですが、この咎めはいつか必ず来ます。@日銀がETFを買えなくなった、A年金資金が国内株の配分を25%まで買ってしまった(これはまもなくそうなるようです)、B3共済が国内株の配分を25%までで買うのは10月までである、Cゆうちょ銀とかんぽ生命はまだ買い余力があるようですが、あと2年間で国内株を5兆円を買うかどうかの規模のようです。

3月12日に日経新聞の公的機関投資家の株式の買い余力の表を掲げましたが、組み入れ目標まで買い切ってしまえば需給相場は終わります。株価水準を決定する要因のBはなくなり、あとは、@金利政策とA企業業績とC投資マインドによって日経平均は動きます。少しの下落で押し目買いを入れることができるのは、10月まででしょう。



(2015. 4. 7) TOPIX 1578P(+17)  日経平均 19640円(+242) 20.9億株 (2兆4149億円)


米国の3月の雇用統計の数字は予想の+25万人増の半分でしかない+12.6万人でした。昨夜の米国市場がどのような反応をするのかを皆が注目していましたが、結果は金利の引き上げ時期が延びたとしてプラス材料と捉えました。

NYダウは17880ドル(-117)、ナスダックは4917P(+30)。しかしドル安によって国債はやや売られ利回りは1.901%(+0.071)と少し上昇。

米国株高とやや円安になったことから、日経平均は+141円高で寄り付き、後場に入って+269円高まで上昇する。

だが撹乱要因である先物が暴れる。 引け前に10日のオプションSQに絡む先物の売りが出て+103円高まで下げたが、押し目買いが入って+242円で終わる。

下げれば買いたいという向きは多い。背景には@日銀のETF買い、A年金資金の買い、B上場を目指すゆうちょ銀の買い、C投信の買い、と今のところは買い手の一色です。(見渡せば源氏の白旗が地上を埋め尽くしている)これには逆らえません。需給が強い間は売れません。


先週4月1日に日経平均はボトムを出した可能性が強いので、個別銘柄(といっても定点観測している9銘柄)のうちから、押し目買いができるものと、できないものをグラフに掲げました。

その後掲げた銘柄はどうなったかを掲げます。

5401「新日鉄」は株価も低位で地味な銘柄ですが、4月1日の時点では、@小波動のボトムは切り上がっている、A9日順位相関は-80以下になっている、Bもう少しで25日順位相関も-80以下になりそう。ただ株価は4線(9日・25日・75日・200日)の下にある。

今後の買いは、1)株価が4線のどれかを上回ったとき、2)逆張りをするなら9日と25日の順位相関がともに-80以下になったとき、がその仕掛けどころですが、2)は昨日に実現し、1)は今日実現しました。当面は最も高い位置にある312円を目指すと思います。ことによっては先の高値の328円も視界にはいることがあるかも知れません。

6758「ソニー」は4月1日の前日に9日順位相関は-80以下になっていました。先のボトム (3040円)も下回っていません。したがって4線のうちのどれか1つの線を上回れば買ってよいのです。(b)の日に9日線と25日線をまとめて上抜き、株価は4線の最上位になりました。ここから株価の上昇は加速しました。

7203「トヨタ」の4月1日は、@25線を下回り、A9日順位相関が-80以下になった日です。しかしB先のボトムを下回ってはおらず、HPで述べたように18000円の保合い水準も下回っていません。株価よりひとつ上にある75日線を上回った(c)の日に買いになります。ただ3月の上昇が急で、その後の下げが急であるので、先のピークの8783円を上抜くことはしんどい。


右の3銘柄は4月1日に積極的には、押し目買いを勧めなかった銘柄です。基本的には9日順位相関が-80以下になっていて株価は安くなったということを表現していますが、それでも買いたいとは思わなかった銘柄です。

5713「住友鉱」は先の小波動のボトム(1792円)を下回っているので下降トレンドにあると判断して、9日順位相関が-80以下になっても買えないとしました。その後4陽連となって75日線まで戻っていますが、ここからは戻り売りに上値を押さられるところです。

8306「三菱UFJ」は4月1日の当時は、@小波動のボトムは切り下がってはいないが、前回のボトムは735円で、今は736円と1円ほどしか余裕がない。下手をすると簿と身が切り下がる可能性があるので、積極的な押し目買いはできない、としました。

8604「野村」は、先のボトムの700円を割り込んでいました。小波動は切り下がっているので、押し目買いはできないとしました。その後(f)で9日線を上抜いたものの、今日は陰線となって25日線を上抜くことはできませんでした。


1812「鹿島」は(a)(b)で9日順位相関は-80以下になっていましたが、4月1日時点では株価は4線の最上位にありました。

どこかで上昇の出発があるのではないかと思っていましたがモタモタして9日線を上回ることができず、上昇のスタートとはなりませんでした。しかし今日は4線の最上位に出てきたので、先のピーク上昇(585円)を上回る上昇が期待できます。

9432「NTT」は9日順位相関が-80以下になっていなかった。

9984「ソフトバンク」は4月1日に、先のボトム(6852円)を下回らない状況のもとで9日順位相関が-80以下になっていました。株価が上昇しているときは押し目買いとすればよいのですが、ソフトバンクの株価は、順に200日線→75日線→25日線→9日線の「真逆」の位置関係にあります。これでは押し目買いはできません。(少なくとも9日と25日順位相関が-80以下になっていてほしかった)そういうことで、この3銘柄の買いは言わなかったのです。



(2015. 4. 8) TOPIX 1588P(+9)  日経平均 19789円(+149) 22.9億株 (2兆6048億円)


米国はFOMC議事録の公開を前にしてあまり動かず。 NYダウは17875ドル(-5)、ナスダックは4910P(-7)。国債利回りは1.888%(-0.013)と少し低下。

WTI原油は75日線を上回ったので、3月18日につけたザラバ安値42.03ドルがこの長期にわたる下落のボトムとなったようです。

ただ《デンドラ24》の上値は56ドルあたりが最も高いので、一気に60ドルとか70ドルへ上がることはなさそう。


日経平均のピークらしさは右のチェック表によって5ポイントになればピークの確率は5分5分、6ポイントになると6分がたピークらしいと判断しています。

目下の上昇では、@新高値、I《デンドラ24》の上値メドの19818円に今日到達した、の2ポイントでしかありません。

今後まもなくポイントに加点されそうなのはDの9日順位相関だけで、残りはすぐには加点される状況にありません。株価はいかにも上昇していますが、過熱感はほとんどないといえます。


押し目買いをするには9日順位相関が-80以下になったとき。大崩れして突っ込み買いをするのは、9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になったとき。と決めておけば、多くはよい買い仕掛けができます。

ところが順張りの上昇相場になったときはナカナカ順位相関が-80以下になりません。

今年に入ってからの9日順位相関が−80以下になったのは(d)と先日の(e)の2回だけです。押し目買いだけを狙っていると2回しか買いのチャンスはありませんでした。

昨年2014年には7回のチャンスがあったので、まあそこそこチャンスはありました。しかし2013年は強烈な順張り相場であったので3回しかチャンスはありませんでした。順張り相場では「押し目待ちに押し目なし」となります。

図で順位相関が、-80以下の日と次の-80以下の日の期間を見ると、(d-e)は58日間。約3か月間は押し目買いができません。(a-b)も比較的長くて41日間、約2か月です。

順位相関が-80から-80になる期間が長いほど順張り相場は強いといえます。最も長かったのはアベノミクスが登場し、200日線を超える直前の2012年11月13日〜2013年5月の暴落までの130日間です。約6か月半は上げ続けたわけです。

次いで長かったのは2013年10月4日〜2014年1月へかけての77日間、約3か月半。 順張り相場の期間はしだいに短期間になってきていますが、新高値をとっている上昇波動+下降波動の期間の合計は40日(2か月間)くらいはあると見てよいでしょう。うち最後の10〜15日間は下落して順位相関が-80以下に向かうので、上昇期間は(30日)1か月半くらいがメドになります。この上昇はまだスタートしたばかりですから、少なくともあと20〜30日ほど上昇する可能性が高いと思います。



(2015. 4. 9) TOPIX 1594P(+5)  日経平均 19937円(+147) 22.9億株 (2兆3497億円)


3月のFOMCでは、利上げの時期について12人のメンバーのうちの、数人が6月、数人が年後半、2人が来年を主張したようで、市場は年後半に利上げがあると踏んだようです。

年後半とはいっても、FOMCは7月・9月・10月・12月に開かれるので、時期の幅はかなりあります。

FOMC議事録が公開された直後、株は急落したがすぐに戻して前日比小幅高で終わる。

NYダウは17902ドル(+27)、ナスダックは4950P(+40)。国債利回りは1.908%(+0.020)と少し上昇。

日経平均は今日も強い。明日のオプションSQのために先物主導で株価が買われたのも大きな原因であったようで、TOPIXの上昇率(+0.36%)に比べて日経平均の上昇率(+0.75%)は2倍ありました。 明日からはオプションSQに関係した先物の売買がなくなるので、しばらくは株価の変動は小さくなりそうです。


昨日、日経平均のピークらしさのポイントは2ポイントで、近々9日順位相関が+80以上になっても3ポイントだろうといいましたが、今日は条件表No.1が売りマークを出しました。

売りマークが出るのはもっと先のことかと思っていましたが、案外に早かった。グラフ画面の「表示」→「売買マーク予想」で売買マークがでるかどうかを調べておくべきでした。

日経平均・TOPIXともに出ています。9日順位相関の今日の値は+78.3なので、明日+80以上になることは確実です。よって明日の小波動のピークらしさは4ポイントになります。

そのうちわけは、@新高値、A《デンドラ24》の上値メドをクリア、B条件表No.1が売りマーク、C9日順位相関が+80以上(の予定)、です。それでもまだ5ポイントにはならず過熱しているとはいえません。



(2015. 4.10) TOPIX 1589P(-4)  日経平均 19907円(-30) 20.4億株 (2兆7469億円)


米国は経済統計の数字はまちまちだったし、1-3月期決算を先頭を切って発表したアルコアの業績見通しがさほどでもなかったが、高く終わる。

市場は利上げは9月ではないかの見立てのようで、やはり金融政策が米国にとっては最も重要な材料です。 NYダウは17958ドル(+56)、ナスダックは4974P(+23)。国債利回りは1.962%(+0.059)と上昇。

日経平均はザラバで20006円をつけ、とうとう20000円に到達。しかしその後は達成感もあって、利食いに押されて少し下げる。

大台を超え、その大台を維持するにはエネルギーが要ります。19000円に乗せるときは、図の青色枠のように10日間の保合いをしてから陽線で19000円を突破しました。

18000円の大台を突破して、その後18000円を割らなかったのは2月18日の窓空け陽線の日からです。その前に4日間の高値保合いをしています。

今日は「新高値の陰線」となりました。ただこの陰線は小さいのでピークらしさのポイントを0.5ポイントとすると、今日現在のピークらしさは4.5ポイントです。したがってまだ過熱はしていないけれど、20000円の大台を達成したばかりなので、4〜5日間の高値保合いをすることも考えられます。



(2015. 4.13) TOPIX 1586P(-3)  日経平均 19905円(-2) 17.0億株 (2兆1398億円)


英独株は新高値を更新し、米国株は上昇する。 NYダウは18057ドル(+98)、ナスダックは4995P(+21)。国債利回りは1.951%(-0.016)と低下。

米国の1-3月の業績は減益の予想もでているのに、米国株は欧州の株高に引っ張られて下げません。

日経平均は特段の材料がなく小動きに終始する。買い上がる材料がなければ、少しは下げてもよいのだけれど、前場のTOPIXは-5P安であったので日銀のETF買いがあるだろうということで大きな下げはなかった。そして案の定日銀はETF買いを実行しました。

今日の足は小型ではあるけれど「順下がりの陰線」となりました。小型であるので0.5ポイントの加算とすれば、今日の小波動のピークらしさは5ポイントになります。

@新高値の、A陰線(昨日。0.5P)、Bデンドラの上値クリア、C9日順位相関が+80以上、D条件表No.1が売りマーク(昨日)、E順下がりの陰線(0.5P)です。今日でピークらしさの確率は5分5分となりましたが、まだピークとはいえません。



(2015. 4.14) TOPIX 1590P(+4)  日経平均 19908円(+3) 17.3億株 (2兆 111億円)


米国株は反落。寄り付き直後は上昇したものの時間が経過するとともに値を崩す。1-3月決算を確かめたいというところでしょう。

NYダウは17977ドル(-80)、ナスダックは4988P(-7)。国債利回りは1.933%(-0.018)と低下。

2月中旬から3月一杯は海外勢の高値追いによって、「押し目待ちに押し目なし」という状況にありましたが、ようやく押し目らしい状況になったのが4月1日です。

どうなれば押し目買いをすればよいのかを4月1日の記事で述べましたが、それは実に簡単なことです。相場を予想して悩むこともなければ、買うべきか買わないべきかを逡巡することもありません。ルールを箇条書きにすると、
  1. 小波動のボトムが切り下がっていないこと、
  2. 急落していないこと、
  3. 9日順位相関がここ数日間に-80以下になっていたこと、
  4. よい足型(タクリ足・陽線つつみ上げ・窓空け陽線など)がでたとき、翌日の始値で買う。
  5. または株価(終値)が平均線を上回ったとき、翌日の始値で買う。
というものでした。

@は誰でも判断できますが、Aの急落の判断はやや難しい。しかしBの順位相関が-80以下になったかどうかは誰でもわかります。Cの足型の判断もやや難しいが、Dの平均線を上回ったかどうかは誰でもわかります。つまり @とBとDによって買いかどうかを決めるなら、誰でも同じ結論になります。

@とBは局面を表現しており、Dがトリガー(きっかけ)で、最も重要なものです。この場合の トリガーとしては次の3つが考えられます。
  1. 株価(終値)がすぐ上にある平均線の1本を上抜いたとき
  2. 株価(終値)がすぐ上にある2本の平均線を上抜いたとき
  3. 株価(終値)が4本の平均線(9日・25日・75日・200日)のすべてを上抜いたとき
1)はリスクは大きいがリターンも大きい。2)は平均線2本を抜くまで待つので買いのタイミングは少し遅くなる。しかし 1)に比べてリスクは小さい。3)は完全な順張りですが、買いのタイミングは最も遅くなるので、買ったときが高値つかみだったということもあります。

気の早い人は1)の平均線1本抜きを採用すればよいし、少し慎重な人は2)の平均線2本抜きを採用すればよいでしょう。どちらにしても株価が最安値の時には買えません。少し株価が上昇してから買いになります。そして「株価が少し上昇してから買う」とするならば損切りの水準が明らかになるというメリットがあります。

上図の日経平均を例にすると、
  1. (A)の日に9日順位相関が-80以下になった。
  2. (A)の日のザラバ安値は18927円であり、前回のボトム(1月16日の16592円)を下回っていない。(ボトムは切り上がっている)
  3. (a)で株価(終値)が25日平均線を上回った。(翌日買ってもよい。翌日の始値は19289円)
  4. (b)で株価(終値)が9日平均線を上回って2本の平均線を上抜いた。(翌日買ってもよい。翌日の始値は19295円)
  5. (b)の日は株価が4本の平均線のすべてを上抜いた日でもある。(翌日買ってもよい)
  6. (a)または(b)で買ったときの損切りする水準は(A)の18927円である。株価(終値)が18927円以下になれば手仕舞い(損切り)する。
仕掛けのタイミングと損切りのタイミングは誰にでもわかります。利食いのタイミングは人によりますが、基本は株価が9日線を下抜いたときです。定点観測の9銘柄について買いのタイミングがいつだったのかの例を掲げます。


1812「鹿島」は9日順位相関が-80以下になっていて、(a)で2本の平均線を上抜いた。そこは4本のすべての平均線を上抜いた日でもあった。翌日の始値(553円)で買い。損切り水準は順位相関が-80以下であったときの528円。

その後、思ったほど株価は上げませんでしたが、今日の株価は再び4平均線の最上位に出てきたので、明日以降が期待できる。

5401「新日鉄」は、9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になっていて、「突っ込み買い」の局面にありましたが、(a)で200日線を上抜き、翌々日の(b)で2本目の75日線を上抜きました。(a)の翌日の始値は302円、(b)の翌日の始値は303円なので、今日の終値308円はわずかしか上昇していませんが、もともとジミな銘柄であるのでまずまずの上昇です。

5713「住友鉱」は(a)で株価が2本の平均線を上回りましたが、局面を見ると小波動のボトムを切り下げています。これは買いにはなりません。


6758「ソニー」は(a)で2本の平均線を上抜き、同時に4本の平均線の最上位に出ました。(a)の翌日の始値は3356円。今日は3750円まで上昇。

7203「トヨタ」は(b)で25日平均線を上回ったものの、2本目の9日平均線は上回れなかった。(b)の翌日の始値は8302円で、今日の終値8285円より高く買ったことになります。(ここからみると株価が2本の平均線を上回れば買いというのが失敗は少ないと思います)

8306「三菱UFJ」は(a)で2本の平均線を上抜き、同時に4本の平均線の最上位にでました。(a)の日の翌日の始値は777円。今日の終値は780円。

4月1日に、3月4日のボトム(735円)と4月1日の安値736円は波動のボトムの切り下げに繋がりかねないとして、三菱UFJ株は買い銘柄としては物足りないといいました。


8604「野村」は(a)の日に9日線を上回り、(b)の日に2本目の25日線を上回って、株価は4本の平均線の最上位にでました。だが小波動のボトムが切り下がっています、。前回の小波動のボトム700円であり、(a)の少し前のボトムは696円です。

小波動のボトムが切り下がっていては買えません。このことは4月1日の記事でも述べました。

9432「NTT」は9日順位相関が-80以下まで下がらなかったので、押し目買いはできませんでした。

9984「ソフトバンク」は(a)で1本目の9日平均線を上抜き、(b)で2本目の平均線を上回りました。(b)の翌日の始値(7144円)で買っても、今日の終値7501円よりはかなり安く買えています。

買いのチャンスは毎日あるものではありません。半月か1か月に1度あれば上々です。このチャンスで買ったとしても、わずかな利が乗ればすぐに利食いする、あるいは少しでも買値より安くなれば損切りする という人があります。チャンスはナカナカ訪れないのだから、せっかくのチャンスで買ったものは大事に育てなければなりません。



(2015. 4.15) TOPIX 1588P(-2)  日経平均 19869円(-38) 19.5億株 (2兆3229億円)


米国の3月の小売売り高は前月比+0.9%増(予想は+1.1%)とよかった。原油価格が53.29ドルへ上昇したのでエクソン株が上昇したNYダウは18036ドル(+59)と反発したが、業績重視のナスダックは4977P(-10)と小安い。

ナスダックは新高値が取れそうでいて、なかなか取れません。株式相場の水準を決定する4大要因は、@業績、A金利、B需給、C投資マインド ですが、米国の@業績は 1-3月期は減益予想なのでマイナス要因、Aの金利は9月くらいから上がるのではないかの予想なのでやはりマイナス要因です。

ただし現状では米国の量的緩和は続いているのでB需給はプラス、Cの投資マインドは、米国投資家はほとんどの投資家が利益を得ているのでプラスです。 まあ今後は@Aはキツクなるが、過去に利益を得ているのでBCはよく、したがって株価は上昇をしないが下落もしないという状況でしょうか。

日本株は、@の業績は来期(2016年3月期)は10〜15%の増益になるとの予想です。Aの金融政策(量的質的緩和)は黒田日銀総裁が昨年10月に追加の金融緩和をしたほどです。日銀は何がなんでも物価を上げたいと思っています。よってこの@Aは株式市場にとっては大きなプラス要因です。@Aが揃っていれば株価が下がることはありません。下がるのは、思っていたほど@業績が上がらなかったときと、A金融政策に変化が現れたときです。

Bの需給は、現在のところ株価を上げる最大の要因になっています。すなわち 1)昨年10月に日銀はETFを1年間に3兆円買い入れるとしたこと、2)GPIFは国内株式を資金の25%まで買うと決めたこと、3)これに追随して3共済も10月までに株式を25%まで買い入れるとしたこと、4)郵貯銀行と簡保生命がこれまでの国債1本やりの運用から株式へ投資を拡大すると決めたこと が原因です。

この需給のよさは1987〜1990年のバブル期に匹敵します。バブル期には銀行がシロートに土地を担保に金を貸して、株や土地を買わせ、株や土地が上がるから買うという酔っ払い状況になりましたが、今回の需給のよさはシロートが主役ではありません。年金資金、銀行、生保などのレッキとした投資主体が、株式を購入しようとしているのです。10年物国債の金利の0.3%ではやっていけない、と誰も運用の責任を取らなくてもよかった国債の運用から離れて、その他の資産へ資金を移動させようとしています。これは日銀が狙っていることです。民間は国債のようなリスクもリターンも小さな投資対象よりも、よりリターンの大きなものへ投資しろと迫っています。

どれくらいの資金が株式市場にはいってくるのかの予想は、3月12日に書きましたがざっと見て約30兆円がこの3年間で株式市場に入ろうとしています。1年間におそらく10兆円の資金が高値を追ってでも買っていけば日経平均は30%くらいは上がりますが、これは海外勢の買い方です。国内勢は長期の運用を目的にしているので、株価が安くなれば買うという方針を取りますが、それでも株価が下げる限界がわかっているので 株価は割高に買われ、年に10%程度は上昇するでしょう。

つまりこういう状況(需給が一時的にタイトになってる)のは今年2015年と2016年くらいまでなのです。1989年のようなバブルは発生はしませんが、株式市場にとっては、20年に1回大チャンスの時期であると思います。あと20年間はこういう大チャンスはありません(20年後の2036年には、私はもうこの世にいないと思うが)。このメッタにないチャンスは大事にしてください。



(2015. 4.16) TOPIX 1599P(+10)  日経平均 19885円(+16) 25.4億株 (2兆8158億円)


原油が大幅高となり、NYダウは18112ドル(+75)と上昇。またインテルの1-3月決算がよくインテル株は+4.2%と高となったので、ナスダックも5011P(+33)と上昇する。

国債利回りは1.892%(-0.012)と連日低下し、少し円高となる。

株式の買いの仕掛け方は3つしかありません。@押し目買い、A突っ込み買い、B順張りの買い です。

@は株価が上昇波動にあるときに有効な買い方です。株価が下降波動にある(小波動のボトムが切り下がっている)ときは「押し目買い」はできません。先日来言っているように、9日順位相関が-80以下にあったが、その後株価が2本の平均線を上回れば買いです。このやり方は誰でも同じ判断ができます。

Aは株価が上昇波動であれ下降波動であれ、びっくりするほど株価が下落したときの買いで、チャートでいえば9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になり、株価が底打ちしたと思われる足型(大陽線、陽線のつつみ上げ、下ヒゲの長い足、陰線に陰線がはらむ足など)が出たら買いです。

Bが有効な時代はさほど長くありません。株価がドンドン上昇しているときに、わずかの下げの後再上昇したときに買います。例えば株価(終値)が9日線を下回った後数日にして株価が再び9日線を上回ったときが買いです。ただしこの買いの確率は高くありません。


今日の日経平均は+16円高しかしませんでしたが、TOPIXは+10P高となり、新高値を更新しました。

売買代金が2兆8000億円になったことや、銀行株が大幅高をしたことから、年金やかんぽの資金が株価が安くなることを待っていたものの、押し目はないと判断して買ったような感じです。

どうもきょうのザラバ安値19742円が高値圏の保合いの安値となったようです。となると、これから買うタイミングとしては上記に掲げた@押し目買いとB順張りの買いしかありません。

しかし多くの銘柄が近々9日順位相関が-80以下になることはなさそうなので、実際上はB順張りの買いが残された買いのタイミングになります。順張りの買いは確率は低いが、何回か挑戦していると大幅高に遭遇することがあります。だから挑戦をし続けねばなりません。3連敗をしたからといって順張りの買いをやめたとたんに大幅高をすることが多い。なかなか胆力が要る買いです。


1812「鹿島」は(a)で押し目買いが決定し、(b)で順張りの買いになりましたが、翌日の始値は570円。(b)の3日後に9株価が9日線を込んだので、翌日の始値で決済すると562円で-8円の損失。

(c)で再び9日線(4線の最上位)を上回ったので翌日の始値で買うと566円。今日の終値は570円です。(a)の買いの損失は取り戻せていませんが、明日に期待。

5401「新日鉄」は、(a)で押し目買い。翌日の始値は302円でした。もし、(a)で買わなかったときは、(b)で株価が4線のすべてを上抜いたので順張りの買いとなりますが、今日の終値は316円であり、買いのタイミングは失しています。

6758「ソニー」は(a)で押し目買い。翌日の始値は3356円です。この後買いのタイミングはありません。今日の終値は3672円ですが、9日線を下回るなら利食い売りになります。


7203「トヨタ」は9日順位相関が-80以下になったものの、その後株価が2本の平均線を上回ることがなかったので、押し目 買いはできませんでした。今後は株価が4平均線の最上位に出た日が順張りの買いとなります。

8306「三菱UFJ」は(a)が押し目買いで翌日の始値は777円。(a)で買わなかったなら株価が4線の最上位にでた(b)で買うことになりますが、翌日の始値は776円。この場合は押し目買いと順張りの買いとでは差はでませんでした。

8604「野村」は小波動のボトムが切り下がっているので、買いはしない。


8432「NTT」は9日順位相関が-80以下にあることはなかった。ピンク色の○の順位相関は-75で押し目買いの水準にならなかったのは惜しかったが、ルールでは押し目買いとはなりません。

残るは順張りの買いです。株価が4線の最上位になったのは(a)(b)(c)(d)の4回あります。それぞれの買いと4線の最上位を割り込んで決済した株価を掲げると以下のようになります
  1. 仕掛け7590円→決済7646円で-144円
  2. 仕掛け7469円→決済7461円で-8円
  3. 仕掛け7469円→決済7461円で+2円
  4. 仕掛け7552円→決済7423円で-129円
合計で-279円の損失です。しかし(e)の仕掛け値は7474円で今日の終値は8245円です。+771円の利益がでているので、これまでの損失を相殺して+500円近い利益になっています。

9984「ソフトバンク」は(a)で押し目買い。仕掛けは7085円。そこで買わなかったならば(b)で買うことになりますが、そのときの仕掛け値は7499円です。今日の終値7686円では(a)(b)ともに利益が出ています。



(2015. 4.17) TOPIX 1588P(-10)  日経平均 19652円(-232) 26.8億株 (2兆9720億円)


欧州株は、ギリシャ」の返済延期の申し出をEUが拒否したため下げる。これを受けた米国は小幅安となる。

NYダウは18105ドル(-6)、ナスダックも5007P(-3)。国債利回りは1.894%(+0.002)とほぼ変わらず。

WTI原油価格は戻り高値を更新。ただ図の青色線のゾーン(59.00ドル〜56.00ドル)は下落途中で保合った水準であるので、これを一気に上回ることはなかろうと思います。

(上回れば64.00ドルまで節目はないので、そこまで上昇する可能性もあり、日本株にとってはマイナス材料となる)


欧米の株安と円高を受けて日経平均は売り物がちになり、下げる。株価が9日線を下回ったので、日経平均に連動している銘柄は、いったん手仕舞いをするところです。

再び9日線(4線の最上位の線)を上回ればまた買えばよいだけのことです。

少なくとも今年の10月までは強気でよいと思っていますが、3月27日に「過去42年間の月間のフォーマンス」(大和証券調べ)を掲げたように、5月はあまりよくない。6月はよいが、7月〜10月は悪く、11月からよくなるという統計があります。

まだ4月高の可能性は十分にありますが、もし4月がカラ振りとなれば5月もダメでしょう。これに対する保険です。保険料は何事もおきなければ無駄な出費ですが、なにかあればこれを補填してくれるのでありがたい。保険はかけておくべきです。



(2015. 4.20) TOPIX 1582P(-6)  日経平均 19634円(-18) 20.8億株 (2兆3350億円)


欧米はギリシャのデフォルトを懸念円して大幅安となる。ギリシャはEUにとって、煮ても焼いても食えないどうしようもない国であることは身にしみてわかっているはずなのに、いまだにギリシャに振り舞わされています。

私はギリシャがデフォルトをしたところで、大きな問題にならないのではないかと思っていますが、近くのEU諸国にとっては大きな問題になると思うからギリシャの亡霊に恐れおののかなくてはならない。

NYダウは17826ドル(-279)、ナスダックも4931P(-75)と大幅安。国債利回りは1.870%(-0.024)と低下する。

昨日の下落によって、米国株価は当分新高値を取ることは難しくなりました。NYダウの小波動のピークは(A→B→C)と切り下がっています。ボトムはザラバベースでは青色線の(a→b)のように切り下がっていますが、終値ベースではピンク色線の(a→b)のように切り上がっています。どちらかといえば、NYダウは下降トレンドにあり、新高値を更新できる状況にはありません。

ナスダックは小波動のピーク(A→B)は切り上がり、ボトム(a→b)は終値ベースでは切り上がり、ザラバベースでは切り下がっていますが、どちらかといえばなお上昇トレンドを維持しています。 ただ(B→b)の下落途中でこれまでにない大きな大陰線を出しているので、投資家の一部は高所恐怖症にかかっていると思われます。すこしの不安が株価の変動を増幅させています。したがって株価が(B)に近づけば手仕舞いしておこうという向きがあって、今回の上昇(C)は(B)を上抜くことができませんでした。再度の高値挑戦を待つところです。


欧米の大幅株安と円高を受けて、日経平均は安く寄ったが、前日にすでに-232円下げていたことから、一転して押し目買いが入り一時は前日比でプラスとなったものの、結局は小幅安で終わる。

昨日いったように日経平均が9日線を下回ったので、今日は買い建て玉は手仕舞いしておくのがよく、その後再び9線を上回れば買いなおせばよいのです。

このやりかたの例は最近では(a)と(b)の2例があります。(a)で9日線を下回ったので、翌日の日経平均の始値(18604円)で手仕舞い。(実際には日経平均の売買はできないので、個別銘柄を例にしてください)。

ところが(a)の2日後に9 日線を上回ったので、翌日の始値で買い直すと、始値は(19119円)でした。手仕舞いした18604円から19119円の差は約500円あります。(a)で手仕舞いせずにそのままにしていたなら、この500円を失うことはなかった。

(b)の場合は、翌日の始値は(19374円)で、5日後に9日線を上まわったのを見て、翌日の始値で買い直すと(19295円)です。この場合は 約80円ほど有利な値段で買い直せています。

(a)では500円の不利になり、(b)では80円ほど有利になっていますが、有利・不利で手仕舞いと買い直しをしているわけではありません。手仕舞いしたならば、その後日経平均がどれほど下落しようとリスクはない、ということが肝心なことです。

例えば(b)で(19374円)で手仕舞いをした3日後にはザラバ安値18927円をつけています。手仕舞いした値段(19374円)よりも-450円も余計に下げています。この場合は18927円で下げ止まりましたが、もし18500円まで下げていたなら(b)の(19374円)での手仕舞い値段から-870円のリスクを負ったわけですから、「9日線を割り込んだ手仕舞いする」の方針は大正解であったわけです。決めたとおりに手仕舞いしましょう。手仕舞いしてリスクから解放されましょう。



(2015. 4.21) TOPIX 1608P(+26)  日経平均 19909円(+274) 22.9億株 (2兆5776億円)


欧米株は大きく反発する。ギリシャ問題はカタがついたわけではないが、大きく心配するほどではないと判断したのでしょうか。

ただ昨日の上昇のキッカケは中国が預金準備率を一気に1%引き下げたので、全世界の流動性がさらに増える→株価インフレになる、という思惑が大きかったようです。

NYダウは18034ドル(+208)、ナスダックは4994P(+62)と前日の下げ幅を埋めるほどではなかったが、これによって円安になり、日本株にとってはプラスとなる。

日経平均は高寄りし、ジリジリと上昇していたが、14:00から先物の買いで上昇が加速し、19900円に乗せて終わる。株価は再び9日線を上回り、順張り相場へ復帰する。


昨日の夕方メールがきて、「明日パナソニックを始値で買おうと思っています。これは坂本さんが言う押し目買いの基準を満たしていると思ったのですが、間違いないでしょうか?」という確認の質問がありました。

どれどれと見てみると、確かに押し目買いの条件を満足しています(右図)。

@株価が4線の最上位に出た。(必ずしも最上位に出なくてもよいが)

局面の条件としては、

A最近の安値1540円は、先の小波動のボトム1510円を下回っていない。(1540の表示は昨日の段階では出ておらず、今日の上昇によって表示された)

B先の小波動のピーク(a)1614円から1540円までは約-4%の下げでしかなく、「急落」はしていない。

C前日(c)で9日順位相関が-80以下になっている。

HPで述べたすべての条件を満足しているので、「押し目買いに該当します」と返事をしましたが、それにしても日経平均が25日線よりも上位にある今どき、パナソニックのような年金や海外勢が買う大型株が「押し目買い」となったとは意外でした。

ほかにも「押し目買い」の銘柄があるのではないかと、条件表No.69「HP 4平均線突破買い」を設定しました。この条件表は「アップデート」→「条件表をダウンロード」でダウンロードすることができます。(標準3)または(サンプル0)の日足用をダウンロードしてください。




No.8行は、株価が4線の最上位の平均線を上抜いた日に買い。
No.9行は、9日順位相関が過去4日間のうちに-80以下になっていれば買い。
No.12線は、株価(終値ベース)が9日間で-10%以上下落したことが、過去10日間のうちにあれば「買わない」。

ここでは「急落」現象は(9日間で-10%以上下げたとき)としましたが、従来の「急落」は13日間で-15%(ただしザラバベース)の下落です。今の相場は順張り相場なので、ザラバで-15%下げることは多くないし、条件表の設定もややこしくなるので、「終値ベースで、9日下落率が-10%」と簡略にしました。

なお「小波動が切り下がっていないこと」という条件の設定はしていないので、グラフを見て安値が切り下がっているかいないかを確認してください。切り下がっていれば押し目買いにはなりません。

昨日、条件表No.69を設定して、東証1部銘柄を対象に検索をすると次図の7銘柄が検索されました。このうちの小型株(モロゾフ、洋ビジネス、長谷川香)は現在の買い主体である年金や海外勢が買うとは思えないので、カットすると買う対象は(エーザイ、トレンドM、パナソニック、三井倉庫)の4銘柄です。今日のところはパナソニックが最も上昇しており、質問されたユーザーの炯眼です。





(2015. 4.22) TOPIX 1621P(+12)  日経平均 20133円(+224) 27.9億株 (2兆8967億円)


米国は経済統計の発表がなく、1-3月の企業業績が思わしくなかった銘柄が下げる。

NYダウは17949ドル(-85)、ナスダックは5014P(+19)

日経平均は20000円を回復した後もさらに上昇して昨日と今日とで約500円の上昇をする。

今日で東証1部の連結PERは19.1倍くらいになったと思われます。PER16倍を妥当な基準とすれば、来期の企業増益は+20%増になると見ていることになります。しかしこれは過大評価です。

株価水準の決定要因は、1)金利(と流動性)、2)企業業績、3)需給、4)投資マインド の4つですが、1)更なる金融緩和の期待がある(金融)、2)企業増益は増え続けそう(業績)、3)年金と海外勢の買いが巨大である(需給)、4)誰もがこの2年間で利益を出している(投資マインド) という状況にあるので、業績からの評価であるPERが割高であるとかまだ割安であるとかだけで 日経平均が高い安いをいうことはできません。


4つの要因のうちで最も株価に影響力があるのは1)金利(と流動性)です。10年物国債金利が今のように0.3%にしか回らないなら、債券を保有して確実な利益を出していた投資家は全滅です。そこでリスク資産を保有するしかなくなる。

そのように市場を最も上手に導いたのは米国FRBで、NYダウは2011年10月からは大勢で順張り相場になり、株価は1.8倍になりました。

QE1、QE2、QE3によって産み出された過剰マネーはNYダウを上昇させ、新興国への投資を押しすすめましたが、それも今年で終わろうとしています。


今日の日経新聞のHPに、過去の日経平均の節目とそのときの時価総額の大きかった銘柄が掲げてあります。(有料会員しか見ることはできないかも知れないが)

現在の時価総額のベスト10は、@トヨタ、A三菱UFJ、BNTT、Cソフトバンク、Dドコモ、EJT、FKDDI、Gホンダ、H三井住友B、Iファナック です。金融株は2銘柄が入っています。

2000年以降で企業業績がもっともよかったのは2007年ですが、このときの時価総額のベスト10は、@トヨタ、A三菱UFJ、Bみずほ、C キャノン、D三井住友、Eドコモ、FNTT、Gホンダ、H武田薬、I任天堂 です。金融株は3銘柄。

1989年の平成バブルの時期の総額ベスト10は、 @NTT、A興銀、B住友銀、C富士銀、D第一勧銀、E三菱銀、F東電 、G三和銀、Hトヨタ、I野村 です。金融株はなんと7銘柄もあります。金融相場になると必ず金融株がベスト10に入ってくることがわかります。

金融相場ではなかった2000年のネットバブルのときのベスト10は、@ドコモ、ANTT、Bトヨタ、Cソニー、Dセブン11、Eソフトバンク、F東京三菱、G武田薬、H野村、I富士通 です。金融株はわずかに1銘柄でした。

つまり金融相場は金融株(銀行・保険・リース・その他金融)を異常に嵩上げします。嵩上げされた後の金融株はその後の金利引き上げや過剰マネーの縮小によって、株価の大崩落が始まります。1989年の平成バブル期にベスト10に入っていた銀行はほとんどその名前が消えました。

今は銀行株の今後の崩落についていっているのではなく、金融相場になれば銀行・保険・他金融の株価はドンドン上昇してきたということを言っています。 このまま金融相場が続けば、三菱UFJの1200円、三井住友の9500円、みずほ銀の600円も考えられないことはありませんが、そこまでいくと完全なバブルです。

どこまで株価が上昇するのかは誰にもわかりませんが、 上昇している間はついて行く。しかし例えば株価が9日線を下回ったなら保有玉は手仕舞い、再び株価が9日線を上まわったら買いなおす、ということを繰り返せば決定的なダメージを受けることはありません。これが順張り相場の対処のしかたです。



(2015. 4.23) TOPIX 1624P(+3)  日経平均 20187円(+53) 27.5億株 (2兆9198億円)


米国は1-3月の企業業績がよかった銘柄が上げる。NYダウは18038ドル(+88)、ナスダックは5035P(+21)

ナスダックのザラバ高値は3月20日の5042Pへ迫る5040Pとなり、1か月ぶりに高値更新のチャンスがやってきました。ただ予想されたように企業の業績はあまりよくなく、大きな上昇は期待できません。

日経平均は、円安にふれたことや米国株価が高くなったことから高く寄り付いたものの、寄り付きの段階で、この3日間で約600円も高くなっていたため、利食売りが多く出たため、新高値の小陰線で終わる。


ここもと上昇相場をリードしてきた銀行株や通信株は大きな陰線を出し、利食い売りが急であったことを表現しています。

これら銘柄を保有しているとき、とりうる対処のしかたはいくらでもあります。

私はこの順張り相場での基本方針は「株価が9日線(最も高い平均線)を上抜けば買い、9日線を下回れば手仕舞い」と説明してきました。

しかし人によっては9日線を下回ってから売ると高値からずいぶん下げている。遅すぎるのではないかと思うでしょう。

そう思うなら、自分なりの利食いと仕掛けと損切りのルールをつければよいのです。


例えば大陰線に注目するならば、@8306「三菱UFJj」と9984「ソフトバンク」は大陰線を出したので売りです。しかしその後の株価が新高値を取り返したならば買いになります。

あるいは条件表No.2「一般銘柄用(2013)」で売りマークが出たら利食いすればよい。しかし新高値を取り返したならば買うべきです。(右図)

あるいは株価がザラバ高値から5%下落したら利食いする。しかし新高値を取り返したならば買うということでもよいでしょう。

肝心なことは、順張りの上昇相場においては、@株価が上がっているときはできるだけその銘柄を保有しておく、A自身のルールによって自由に利食いをしてもよいが、B株価が新高値になったときは再び株を買う。ということです。

1)どうなれば新規に買う、2)どうなれば利食いする、3)どうなれば損切りする、の3つを決めておけばよいのであって、他人のルールを金科玉条のものとしてありがたがることはありません。どんなルールでも結果的によい時期があるし、裏目にでる時期もあります。自分で決めたルールであるからこそ、そのルールに従うことができるのです。



(2015. 4.24) TOPIX 1618P(-6)  日経平均 20020円(-167) 21.3億株 (2兆3091億円)


米国は雇用やPMIなどの経済統計数字はよくなかったが、1-3月の企業業績がよかった銘柄が上げる。

WTI原油が戻り高値となったためNYダウは18058ドル(+20)と小幅上昇。

企業業績を重視する、ナスダックは5056P(+20)となって終値ベースでは2000年のITバブル(ネットバブル)の高値を上抜き、史上最高値となる。

これでNYダウ・S&P500・ナスダックの3指数はすべて史上最高値を更新したことになります。2009年に始まったバーナンキ元FRB議長の大規模な量的緩和は大成功となりました。

バーナンキは日銀が小出しの緩和しか出せずに日本をデフレに導いたことを半面教師とし、敢然と量的緩和に踏み込みました。それから3年後に黒田日銀がこれをまねし、さらに2年半遅れてEUが遅ればせながらも金融緩和に進みました。先日の中国の預金準備率の1%引き下げも一種の量的緩和です。

世界中にマネーが溢れているときは、株価は上がります。土地も上がります。債券以外のリスク資産はすべて上がります。いまや世界の株式市場はその恩恵を受けていますが、リスク資産を多く抱えてしまうと、常に暴落することを気にせねばなりません。金融相場の最後は必ず「暴落」で終わります。だがそれを恐れていては株式は買えません。暴落がいつ起きるのかは誰にもわかりません。だから「株価が9日線を下回ったときは保有株を決済しておく」という保険が必要なわけです。オプションに詳しい人は、保有株を売却しないで、保有株に見合う量のプットオプションを買うのも手です。

日経平均は2日続けて陰線となる。相場が快調に上昇しているときは
  1. 2日続けて陰線になることはほとんどない少ない。
  2. 2日続けてザラバ高値を更新しないことはほとんどない。
という現象になります。最近の例では、2日続けて陰線になったのは(p,q,r,s)の4例、2日続けて高値を更新できなかったのは(a,b,c)の3例です。

(p,a)のときは、大きな下げにはなりませんでしたが、(a)のザラバ安値より安い安値が4日後にでています。(q,b)のときも大した下げに繋がらなかったけれど、(b)のザラバ安値より安い安値が3日後にでています。(r,c)のときは(c)から4日後に25日線を下回るザラバ安値を出しています。

今日のところは(s)で2日続けての陰線しか出ていませんが、(s)のザラバ高値は昨日の高値を更新できていないので、月曜日に(s)のザラバ高値(20142円)を更新できないならば、数日後には幾分かの調整がある可能性が高い。(としても大幅な下げではないでしょう。まだ相場は過熱していないと思っています。)



(2015. 4.27) TOPIX 1619P(+0)  日経平均 19983円(-36) 18.7億株 (2兆 846億円)


米国は3月の製造業耐久財受注(コア)の伸びが-0.5%(予想は+0.3%)と7か月連続で低下。設備投資の伸びがない。

しかしこれは金利引き上げが先に伸びることだとして株価は小幅上昇。

NYダウは18080ドル(+21)、ナスダックは5092P(+36)と連日の史上最高値を更新。

日経平均は29日のFOMC、30日の日銀の政策決定会合を控えて様子見気分が強く、出来高は18.7億株と少ない。足型は3陰連となってさらに悪化する。

■■ 10年ぶりの《アラーム24》を改良中 ■■

2006年に《カナル24》のパワーアップツールとして、リアルタイムで動く《アラーム24》を発売していました。WindowsXPの時代です。何を目的としたのかというと、
    楽天証券からリアルタイムの株価データを受信し、

  1. 昨日までの日足データに当日の日足(途中のもの)を追加して、条件表が売買マークを出すかどうかを見る(日足ベースの検索)。

    また保存しているX分足(例えば5分足)に当日に発生したX分足を追加して、条件表が売買マークを出すかどうかを見る(分日足ベースの検索)。

  2. 現在の値段と前日比のカイリ率(上昇率・下落率)や、気配値と前日の終値のカイリ率や、現在値とVWAPのカイリ率を調べ、一定のカイリ率を超える銘柄を検索する。(気配値検索)

  3. 刻々と変化する日足またはX分足をグラフに描画させ、売買マークを出す。(日足ベースのグラフと分足ベースのグラフ)
の3つのことです。ただ発売した当時の取引所(特に大証)の朝令暮改の混乱ははなはだしかった。先物では夕場の立会いが16:30〜20:00のものが、16:30〜23:00へ、また16:30〜翌日の3:00へと変更されたし、東証が上場するTOPIX先物はこれとは違っていました。TOPIXは前場・後場制をとったが日経先物は前場・後場はない一場制でした。 一般銘柄においても、東証は15:00で終わったが大証のJQは15:15までは立会いがありました。

コロコロと立会いの環境が変わるので、《アラーム24》をこれに対応させることができませんでした。しかし2013年7月に東証と大証が併合し、株式は東証、先物は大証が担当すると決まり、立会い時間はスッキリしました。すなわち一般銘柄は9:00〜11:30を前場とし12:30〜15:00を後場とする。先物は9:00〜15:15までを日中取引とし、16:30〜翌日の3:00までを夜間取引とする。これによって《アラーム24》のリアルタイムのデータの受信は、一般銘柄と先物の2通りの受信プログラムで受信することができるようになりました。

パソコンの性能が向上したことも《アラーム24》復活の大きな要因です。「アラーム検索」で受信できる銘柄数は最大で255銘柄ですが、WindowsXP時代には12銘柄の受信に1秒かかっていました。240銘柄を受信すると一周するまでに約20秒かかりました。受信するだけではなく、条件表が売買マークを出したかどうかの検索をさせると、条件表にもよりますが2〜10倍の時間がかかりました。240銘柄では一周するまでには1分〜3分はかかったのです。売買マークが出たとわかったときは、少なくとも1分後のことでした。

しかし10年後のパソコンのスピードは飛躍的にアップしました。現在のWindows7では240銘柄を受信すると4〜5秒程度です。受信+検索の計算をしても10秒〜1分くらいですみます。相当にリアルタイムに迫ることができるようになりました。


図の@は、指定した条件がリアルタイムで売買マークを出すかどうかの表示画面です。

刻々と変化する株価を使って、指定した条件表は売買マークを出しているのかどうかを調べます。

売買マークが出たならば、コード・銘柄名・現在値 を表示します。

右図では日足ベースでの検索をしていますが、X分足ベースでの売買マークの検索もできます。

右図は先般アップした(標準3)条件表No.69「4平均線を突破」の条件表を使って、売買マークがでている銘柄を表示させていますが、4452「花王」と6954「ファナック」は今日(2015年4月27日)の13:32ころに出ています。

このときの花王の株価は6045円でした。通常は今日の立会いが終わってデータを受信した後に「検索」をすると花王が検索されます。しかし今日の終値は6057円であり、明日の始値で買うともっと高い値段の6060円がつく可能性があります。《アラーム24》が検索した13:32ころに買っておけば6045円で買えたわけです。

6954「ファナック」は13:32ころ買いマークを出しています。株価は26850円。今日の終値は26800円なので、もし13:32ころに買ったならば+50円ほど高い株価で買ったことになりますが、《カナル24》のユーザーが買うことができるのは、最も早くても明日の始値です。もし明日の始値が26850を超えるならば、今日の13;32ころの買いはよかったことになります。

このように《アラーム24》は、《カナル24》の終値が確定するよりも1日あるいは半日だけ先走ってトレードしようというのがひとつの狙い(日足ベースの検索)です。



(2015. 4.28) TOPIX 1627P(+8)  日経平均 20058円(+175) 20.8億株 (2兆8658億円)


米国は下落。NYダウは18037ドル(-42)、ナスダックは5060P(-31)。FOMCが通過するまでは大きくは動けない。

日経平均は明日が祝日の休場であるにもかかわらず2兆8600億円の売買代金となる。案外に多かった。

今日の売買代金のベスト5は、@1570「日経レバ」の1100億円、A8035「東エレク」の1080億、B2654「ファナック」の970億、C7203「トヨタ」950億、D8306「三菱UFJ」の530億円です。

「東京エレク」は米国アプライド・マテリアルズとの経営統合を白紙撤回したことにより大きく売られて-14.8%安。「ファナック」は株主配分を利益の80%にすると発表したため買い物が集まり大幅高で寄り付くも、次第にダレて+3.3%高で終わる。

この2銘柄で2000億円の売買代金が増えているので、特に積極的な買いはなかった感じですが、4位のトヨタと5位の三菱UFJがいずれも上昇しているのは、先高期待が薄れていないことのアカシです。


今度出す(5月下旬から6月初旬を予定しています)《アラーム24》Ver.2の「日足ベースの検索」機能について、昨日少し説明しました。

日足ベースでリアルタイムで検証をするのは、ザラバで売買マークがでている銘柄がいち早くわかるからです。

そのためには、現在進行中のリアルタイムの株価データを取り込むことが必要ですが、《カナル24》にはこの機能はありません。

《アラーム24》で刻々と生まれてくる株価データを受信し、今日の日足(その時刻までのもの)を使って検索をすれば、その時点で売買マークを出している銘柄がわかります。

昨日例にした「日足ベースの検索」では、(標準3)のNo.69「HP 4平均線突破買い」の条件表を使いました。


昨日の13:32頃にリアルタイムの日足で買いマークを出した銘柄は2つあり、そのときの株価は、@4452「花王」が6045円、A6954「ファナック」が26850円でした。

このときのグラフを見たいなら、
  1. 「グラフ」ボタンをクリックして、グラフ画面を出し、

  2. グラフを描かせたい銘柄を指定します。

    指定のしかたは簡単です。右図で表示されている証券コードか銘柄名のどれかをクリックすれば、そのコードがグラフ画面に伝達されます。

    右図には多くの銘柄が表示されています。@の検索された画面には「花王」と「ファナック」が、右側の株価ボードには「日経平均」「日経先物」・・・「新日鉄」「パナソニック」「鹿島」・・・「ソフトバンク」などが表示されています。

  3. 例えば「花王」をクリックして、


  4. グラフ画面の赤色枠の部分を「右クリック」すると、そこに「花王」のグラフが描画されます。

  5. 赤色○の「R」をクリックすれば、「花王」のX分足のグラフを描画し、

    赤色○の「D」をクリックすれば、「花王」の日足(リアルタイム)のグラフを描画します。
なお図の右側は、1009「日経先物」の5分足を描いています。使っている条件表は、お馴染みのNo.87「パラボリックBS」です。

グラフ画面は《カナル24》のマルチ画面と同じ構成です。最大で8銘柄のグラフを同時にリアルタイムで描画させることができます。


昨日の13:32頃にリアルタイムの日足で買いマークを出した銘柄は2つあり、そのときの株価は、@4452「花王」が6045円、A6954「ファナック」が26850円であったといいました。

右図は今日の終値が確定した後の日足データを使って条件表No.69で描画したものです。

「花王」の始値は6052円でした。昨日の6045円は7円ほど有利な値段で買えたことになります。

今日の終値は6053円なので、昨日《アラーム24》の検索によって買っていたなら+8円の評価益です。しかし昨日の終値を見て今日の始値(6052円)で買ったならば+1円の評価益でしかありません。

買いマークが出ていることを早く知って、終値を待たずに買うときの有利さが顕著に現れたのは「ファナック」です。ファナックの昨日の終値は26800円でした。 終値が確定した後、条件表No.69の検索をすると、ファナックの買いが検索されます。そこで明日の始値で買おうとしたら、始値はなんと28500円です。昨日の終値26800円から+1700円(+6.3%)も高い値段で寄り付きました。

寄り付き後の株価はダレて終値は27685円となりました。昨日《アラーム24》の買いマークを見てザラバの26850円で買っていたときは+835円(+3.1%)の含み益です。一方終値が確定した後、《カナル24》の検索によって「ファナック」は買いマークが出ていることを知って、今日の寄り付きで買ったときは-815円(-2.8%)の含み損です。

終値が確定していない前に早めに仕掛けるのがよいのか? 終値が確定して翌日の始値で仕掛けるのがよいのか? はどちらが有利であるとはわかりません。わからないけれども、今のような順張り相場とか、個人投資家がよい材料が出ればワッと飛びつくというトレードをしている環境下では、早めに仕掛けると有利なことが多いと思われます。

昨日例にした「花王」と「ファナック」は《アラーム24》に従ってその日のうちに買ったほうが有利でしたが、ザラバで買うか買わないかはその時々に決めればよいことです。《アラーム24》の「日足ベースの検索」では、少なくともその日のうちに売買マークが出ている銘柄がわかります。終値が確定してから仕掛けるかどうかを決めるよりも、終値が確定しない前にいち早く仕掛けるかどうかの判断ができるのは、リアルタイムの株価データを取り込むことができる《アラーム24》の優れた点です。



(2015. 4.30) TOPIX 1592P(-34)  日経平均 19520円(-538) 27.1億株 (3兆4727億円)


東京市場が休場の間の米国株は、NYダウが8110ドル(+72)→18035ドル(-74)と下落する。

米国の1-3月のGDP速報値は+0.2%と悪い数字だったが、FOMCは一時的なものであると判断しているそうで、これによって金利の引き上げが先に延びるということではないらしい。

ナスダックのグラフは、(a)の日に@新高値の、A陰線となり、B9日順位相関が+80以上になり、同時にC条件表No.1が売りマークを出しました。

(a)の日にすでに小波動のピークらしさが5分5分(海外は8点満点)になっていましたが、(a)の翌日の(b)はD順下がりの陰線、E25日順位相関が+80以上となって、ピークらしさは6ポイントと売りが有利となる。 昨日(c)はF3陰連となり、ピークらしさはなんと7ポイントになりました。相当に楽観人気が強くなっています。しばらくは25日線を割り込むまで調整をしそう。


日経平均はCME日経平均が19805円で終わっていたことから、-211円安で寄り付く。この時点で株価は9日線を割り込んでしまい、買い玉を保有していれば一旦手仕舞いするところでした。

その後の株価は下げ渋っていたが、日銀の決定会合で金融政策が現状維持となったため、 追加金融緩和を期待していた向きが、一斉に売って-552円安の19502円まで下げる。 株価はその後も反発はできず-538円安で終わる。

-500円安するほど悪い材料はありませんでした。株価の最初の下落が、次々に悪循環をした感じです。

日経平均の19500円は、25線を割り込んだ水準です。ここからは年金資金やゆうちょ銀・かんぽ生命などの買いが入りますから、19500円を大きく下回るまで下落するとは考えにくい。

日経平均の小波動のピークらしさをカウントすると、(a)の日に、@新高値の、A陰線(ただ小さい足なので1.5ポイントとする)、同じ日にB条件表No.1が売りマークを出しているので、2.5ポイント、(b)はC順下がりの陰線で3.5ポイント、(c)はD25日順位相関が+80以上になったので4.5ポイントです。

特に楽観人気が強かったわけではありません。一部の日銀の追加金融緩和に賭けたむきの手仕舞い売りと、GWを控えてポジションをはずしたい向きの付和雷同売りで今日の大幅下げをもたらせたものと思っています。

今日の下げで待ってましたとばかり買いが入った結果、売買代金は3兆4700億円と膨らみました。今日売った向きと、買った向きのどちらが正解であったのかといえば、買った向きでしょう。

今日の下げによって連結PERは19.15倍から18.60倍くらいに低下したと思われます。これから決算発表は本格化しますが、ここから2016年3月期の業績予想がはっきりしてきます。PERが18倍台ならバブルではありません。少し割高かという程度です。



過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



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