日経平均をどう見たか・判断したか (2015年 3 月)

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(2015. 3. 2) TOPIX 1524P(+1)  日経平均 18826円(+28) 21.7億株 (2兆3340億円)


米国は10-12月GDPの改定値が発表され、当初(速報値)の+2.6%から+2.2%へ下方修正される。ただ市場の予想は+2.0%だったので意外感はなく、下落は小幅にとどまる。

NYダウは18132ドル(-81)と小幅ながら続落し、9日線(18122 ドル)近くまで下げる。 ナスダックは4963P(-24)と14日ぶりの陰線となり、こちらも9日線(4948P)に接近。

米国GDPの下方修正があったので、米国金利は1.999%へ低下。普通なら円高に振れておかしくないが、今日の円レートは一時119.95円まで円安となったので、日経平均は上昇する。

ただ19000円を目前にして上昇力は減退しており、わずかに+28円高で引ける。ここしばらく無かった2日連続の陰線となったのは、利食い売りが結構あるということでしょう。

今の日経平均は、プラス要因としては、1)10-12月期のGDPがプラスになったことから企業業績が伸びるだろうということと、2)年金資金と日銀が株式をドンドン買うだろうということの2つです。1)はそろそろ限界に来ているが、2)はGPIFや日銀に聞いてみないとわかりません。

株価を動かす要因は4つあります。@企業業績、A金融政策(金利)、B需給、C投資マインド です。

@の「企業業績」に注目して買ったときの相場は「業績相場」といいますが、これは株価変動の王道です。企業が利益を得た分だけ株主に報いるから、業績がよくなれば株価は上昇し、利益が減れば株価は下落します。今は円安の恩恵を受けて輸出企業の業績は過去最高の利益を出す企業が多くでてきました。ただ業績相場というのはおのずと上昇の限界があります。それがPERです。私は今くらいの業績のアップではPERは17〜18倍(中をとって17.5倍)だと思っているので、今後大幅な円安が進まぬ限り「業績相場」として株価が上昇していくのは難しいと思っています。

Aの「金融政策」とは昔は「金利政策」でした。1989年をピークとするバブルを作ったのも、1991年から日本経済が転げ落ちたのも政策金利(当時は公定歩合といっていた)の設定のまずさでした。ところが日本がデフレに陥ると金利は実体経済に働きかける力を失い、「量的緩和」によって経済にショックを与えようという方針に変わりました。劇的であったのは2013年の黒田日銀の誕生です。だがこの効力も今ではあまり効力をもっていません。

Bの「株式需給」に訴えるほかはないと、思ったのが2014年10月の日銀の追加金融緩和でしょう。一層の国債を買い入れるということを発表すると同時に、日銀はさらに3兆円のETFを買増すと発表しました。すでに年金資金(GPIFが運用)に株式のシェアを拡大させ、GPIFと同じ方向に国家公務員共済とか地方公務員共済を右にならえとい方針に転じています。およそ国家が株式の買い手になるならば、これに向かって売る向きはあるはずがありません。買い手は国を上げて資金を投入します。これに対して立ち向かえる売り手はありません。 これが今の日経平均の上昇の最大の要因だろうと思います。


今や日経平均の動きは、日銀のETF買いとGPIFの株式買いにかかっているといった状況ですが、「無闇に株式を買えばよいのではない」ということは日銀とGPIFもわかっています。

基本は高くなった株は買わないということです。そうでないと「なぜこんなに高い(例えばPERが18倍近い)株式を買ったのか?」とあとで追求されます。

日本を代表する7203「トヨタ」は円安にもかかわらず新値は更新できず。

内需を代表する8306「三菱UFJ」も2陰連となって、9日線まで接近。


(2015. 3. 3) TOPIX 1526P(+1)  日経平均 18815円(-11) 23.1億株 (2兆4180億円)


2月のISM製造業指数は53.5→52.9へ低下したが米国株価は最近にない上昇となる。

NYダウは18288ドル(+155)と新高値。 ナスダックは5008P(+44)と15年ぶりの5000P乗せ。

日経平均は米国株が新高値になったことや120円台の円安になったことから、18910円と高寄りするも、利食い売りに押され一時は-96円安まで下げる。

だが下げれば買いたいという向きが多く、買いが入り小戻して-11円安で引ける。

今日は3日連続して陰線となりました。細かくいうと、昨日が「新高値の陰線」、今日は「順下がりの陰線」です。陰線の幅が大きければ、これだけで小波動のピークらしさは3ポイントになりますが、いかんせん陰線が小さすぎます。合わせて2ポイントというところでしょう。


となるとピークらしさのポイントは、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D条件表No.1が売りマーク(昨日)、E25日騰落レシオが120以上で合計6ポイントになります。

6ポイントであるからピークらしさの確率は高いのですが、今は1日下げるとすぐに買いが入ってきて株価を吊り上げます。

例えば2月25日に-18円安となった翌日は+200円高となったし、2月17日に-17円安となった翌日は+212円、2月13日の-66円安の翌日は+91円高、2月10日の-59円安の翌日は+327円高になっています。

1日下げると翌日は下げた分の何倍も上昇しています。皆が下げを待っているという状況ですから、今日の-11円の下げを見て、下げ初めであろうとはまだ判断できませんが、高値圏での3日連続陰線というのは明らかに伸び悩みの現象です。

明日は、@今日の下げを見て押し目買いがはいってくるのかどうか、A入らなければどこで入ってくるのか、9日線より上で入ってくるのか、9日線を下回るまで入らないのか、などを注目。


外需および好業績を代表する7203「トヨタ」は反発して始まったけれど陰線で終わる。寄り値8189円が今日の高値となったのはトヨタ株を買おうとする向きが今日は無かったことを表現しています。

トヨタを買いたい向き(年金と外国人)は相当にトヨタ株を買ってしまったのではなかろうか。

内需を代表する8306「三菱UFJ」は3陰連となって、9日線を割り込みました。だいたい小波動のピークになったと思いますが、明日も9日線を割り込んだままであれば2日前の高値792円がピークと判断してよいでしょう。


(2015. 3. 4) TOPIX 1517P(-9)  日経平均 18703円(-111) 21.3億株 (2兆13732億円)


米国は反落する。 NYダウは18203ドル(-85)、ナスダックは4979P(-28)と前日に新高値をとったものの続伸とはならず。このあたりが上昇の勢いがないところです。

日経平均は一時-228円安があって、ようやくにして下げらしい下げをしましたが、例によって早めの押し目買いが入って-111円安で終わる。

押し目買いが入ったので下ヒゲのある短陰線となり、9日線を下回るまでにはいたりませんでした。今日の下げは単なるアヤであり、明日からは再び上昇基調に戻るという見方もありますが、調整の始まりである可能性もあります。

調整には値幅調整と日柄調整の2つがあります。@株価が急落して例えば25日線を割り込むのが値幅調整で、A高値圏で保合って小幅な下げにとどまるが上昇してくる25日線にタッチするまでは上昇できないというのが日柄調整です。どちらにしても株価は例えば25日線(75日線までのときもある)まで下げることに違いはありません。


日経平均は、「@年金の株式買い、A日銀のETF買い、B外国人の株式(先物も含む)買いが期待できるので大きくは下がらない」という考えが最近の日経平均上昇の背景にあります。

たしかに年金資金は株式の組み入れシェアを上げようとしているし、日銀はETFを3兆円規模で買い増すと発表しているので、とうぶんは買い手がなくなることはありません。(外国人は日本株だけをターゲットにしていないし、円レートの兼ね合いがあるので一方的な買い手にはならない)。

だが@Aは日経平均が下がったときに買い手として登場するのであって、日経平均が新高値を更新しているときに買うことはありません。(もし新高値を更新中に株価を買っている年金の運用者があれば理由を聞いてみたい)

株式投資をする目的は2つあります。1つは売買差益を得ることです。多くの個人投資家はこれが目的です。いま1つは資産を増大させることです。短期的な売買差益は狙わず長期的に成長する企業の株式を保有し続けて資産を増やす。ウォーレン・バフェットのファンドがその代表です。

資産を増やすためには、@その株式の成長力を見抜き、Aその株式の価値を計り、B株価が割安になったときに買う、ということを実行せねばなりません。口でいうことはたやすいが実行することは難しい。

GPIFはどういう方針で株式の運用をしているのかは知りませんが、年金資金の運用における株式投資の方針は「資産を増やす」ことであらねばなりません。なんとなれば年金資金は枯渇することなく永続させなばならないからです。短期的な売買差益を狙っていては資産が増えることは難しい。よって年金資金を使っての投資の基本は@成長性があるのかどうか(銘柄の選択)、A株価は割安かどうか(投資のタイミングの決定)が最も重要なことになります。

@の企業の成長性については《カナル24》がカバーできるところではないので、Aの投資のタイミングについて粗雑な仮説を述べます。年金資金は右図のタイミングで投資されているのではないかという仮説です(妄想かも知れないが・・)。仮説の買いのタイミングは次のようになります。
  1. 株価が安いときに買わねばならないので、日経平均が25日線を割り込んだ翌日から買い始める。

  2. 株価が高くなってから買うとそれまで安い時期に買ったものの平均単価が上昇するので、株価が直近の小波動のピークを超えたときからは買わない。
図の上部の数字は月間の「投資部門別売買代金差額」の「金融機関」の買い越し・売り越しの金額です。単位は億円(100億円未満は四捨五入している)
  1. は25日線を割り込んだ翌日から、先の高値を上回る日まで買います。(a)の期間は主に2014年8月ですが、この月の金融機関の買い越し額は+1700億円です。金融機関(厳密には年金資金だけの買いではない)が買ったので日経平均は安値13910円→14935円まで+7.3%の上昇です(終値ベース)。

  2. は株価が25日線を割り込んだ翌日の2014年10月3日から買い始めて10月31日までが買いの時期です。この月の金融機関の買い越し額はなんと7700億円です。買い始めの株価15661円→買い納めの株価16413円まで+4.8%の上昇ですが、最も株価が安い15111円でも買っています。この日の買いに限れば+8.6%の上昇です。

  3. は2014年12月15日から買い始めて2015年2月12日まで約2か月間買いが続きます。金融機関の買い越し額は2014年12月は5600億円、2015年1月は5300億円です。合わせて約1兆1000億円の買い越しです。これだけ買ったので2015年1月15日の日経平均(終値)16755円から新高値となった2月12日の17979円まで+7.3%の上昇をしました。さらにこの年金の買いっぷりをみて3月2日には18826円まで株価は上昇したので12月からは+12.3%の上昇をしたのでした。
これを見て市場は年金資金が買うので日経平均は上昇を続けるはずだ。だから大きな下落はない。と思っていますが、私の仮説ではそうはなりません。年金資金は高値を追って買うことはないし、少々の株価の下落があっても押し目買いは入れません。 2月12日から株価は新高値 になっているので2015年2月の買い越し額は1000億〜2000億円まで減ったろうと思います。(この結果はもうじき発表される「投資部門別売買代金差額」で明らかになります。)

私の仮説は、日経平均が25日線を割り込んでから新高値になるまでしか年金資金は買っていないのではないかというものです。この考えを補強するために、逆に新高値をとっている時期の金融機関の買い越し額を見ると2014年7月はわずかに+600億円の買い越し、9月は-300億円の売り越し、11月は+1200億円の買い越しとなっています。これを見る限り
  1. 年金資金は日経平均(あるいはTOPIX)が新高値にある間は買わない。
  2. 日経平均が25日線を下回るまでは買わない。
というルールに近いものを持って運用されていると推測できます。現在の日経平均は9日線を割るか割らないかの位置にあります。仮説によれば、日経平均が25日線を割り込まない限り、年金資金は買い出動はしないので、現状で年金資金の買いで日経平均の下落は止まると思うのは違っているのではないかと思っています。(むろん年金資金の買いがすぐにでも入るぞという共同幻想によって日経平均が上昇する可能性もあるが、幻想であれば日経平均は長く上昇できません)


(2015. 3. 5) TOPIX 1523P(+6)  日経平均 18751円(+48) 18.2億株 (2兆1555億円)


米国は続落。ADP調査の2月の雇用者数は1月の+25.0万人→21.2万人へ低下するも、ISM非製造業指数は56.7→56.9へ若干上昇する。

市場が強気であれば上げてもよかったが、2月に新高値を何度も更新したように買いすぎて満腹感がでているので食欲は湧かず株価は下げる。両指数とも9日線を下回りました。

日経平均は小幅安で寄ったが、押し目が優勢となり小高く終わる。ただ出来高は18.2億株へ減少しており活気はありません。

少しの下げにもかかわらず押し目買いが入るのは、市場が年金の株式買い・日銀のETF買い・外国人の株式と先物買いに大いに期待しているからでしょう。

ただ、昨日年金買いの時期についての仮説を述べましたが、まだ年金の買いは期待できません。期待できるのは外国人買いだけです。(日銀がETFを買うタイミングについては追って仮説を述べます)


外国人投資家がグラフのどのような局面で買うのかの私の仮説を述べます。

右図の上段の数字(青色)は外国人投資家の売買代金差額です。単位は億円。10億円以下は四捨五入してあります。

その下に昨日述べた国内の金融機関の売買差額の数字を赤色で併記しました。

数字を比べるだけでも金融機関(年金とみなす)と外国人の売買方針は正反対であることがわかります。

外国人投資家は順張りであり金融機関(年金)は逆張りです。したがって外国人も年金も揃って買うということはありえません。

外国人投資家の月間の売買差額を基準にして、その月の国内金融機関はどういう売買をしたのかを見ると次のことが特徴的です。
  1. 外国人が大きく買い越した7月(5000億円)に金融機関は600億円しか買い越していません。9月(6000億円)の買い越しでは金融機関は300億円の売り越しです。

  2. 外国人が最も大量に買い越した11月(12600億円)には、金融機関はわずかに1200億円しか買い越していません。

  3. 外国人が売り越した8月(-3900億円)は1700億円の買い越し、10月(-3800億円)には最近で最も大きな7700億円の買い越しをしています。

グラフから外国人投資家が買う時期は
  1. 株価が最近の小波動のピーク(終値ベース)を上回ったときから買い始め、
  2. 株価が25日線(としておく)を下回ったら買いをやめる。
と大体の見当をつけることができます。図の青色枠がその時期です。(a)(b)(c)の外国人が買うだろうと思われる時期はすべて外国人は買い越しています。現在の(d)はまだ株価が25日線を割り込んでいないので、なお外国人買いは期待できますが、年金資金の買いは期待できません。


(2015. 3. 6) TOPIX 1540P(+17)  日経平均 18971円(+219) 21.2億株 (2兆5530億円)


ECBは3月9日から国債の買い入れを開始すると発表。欧州は独国DAXや英国FT100が新高値を更新する。

一方米国は雇用統計を控えて小幅な動きに終始し、NYダウは18135ドル(+38)。ナスダックは4982P(+15)で前日割り込んだ9日線をすぐに上回る。伸び悩んでいるのだがなかなか調整しません。

日経平均は高寄りした後、先物主導で上昇を加速させ、+219円高の18971円で引ける。

3月2日の新高値の陰線(ザラバ18939円)が小波動のピークである確率は60%あると思っていましたが、その後9日線を下回ることは1日もなく、今日は新高値を取ってきたので、なお上昇相場が持続しています。


年金資金が買う局面と外国人投資家が買う局面について述べてきましたが、最後に日銀はETFをいつ買っているのかを調べてみました。

図の青色○と緑色○は日銀がETFを買った日です。(赤色○は買っていない日)

2014年10月末に日銀はETFを3兆円買い増すと発表して以来、実際にETFを買ったのは28回あります。すぐに気づくことは、日経平均が前日終値よりも-1%以上下落したときに買っているのではないかということです。

青色○の日がそれで17回あります。最近では3月4日のザラバ安値は18586円で、前日終値18815円より-229円(-1.22%)の下落をした日に買っています。

緑色○は前日に比べて-1%下落していないのにETFを買った日です。最近では3月3日にザラバ安値は18730円で、前日終値18826円より-96円(-0.51%)しか下落していないのに買っています。こういう日が11月以来11回あります。

買った日だけを見ると、前日比-1%以上のときの買いは17回で-1%未満のときの買いは11回なので、前日比-1%以下のときの買いは約60%(=17÷28)で、-1%未満のときの買いは約40%(=11÷28)となります。この数字を見れば日銀は日経平均が前日比-1%以下になったから買うという確率は60%しかありません。

逆に日銀がETFを買わなかった日を見ると、11月以来今日まで104日の立会いがありましたが、ETFを買わなかった日は76日(=104-28日)あります。このうち前日比が-1%以下になったのに買わなかったのは図の赤色○の日の5日です。残りの71日(=76-5日)は前日比で-1%以下にならなかったので買わなかったとすると、このルール(前日比-1%未満は買わない)の実効率は93%です。ルールを破った赤色○の日の5日は7%でしかありません。 以上のことから
  1. 日銀は前日比が-1%以上にならないとETFは買わない。
  2. しかし買うべきでないときでも40%程度は買うことがある。
  3. 買うべきときであっても7%程度は買わないときがある。
という結論になります。なぜ買わなくてよい緑色○で買ったのか? はわかりませんが、緑色○の11回のうち6回は前日終値が新高値になっています。この買いは日銀が株価の下落を浅くして翌日の株価が新高値を取ることを意図したものではないかと推測できます。ただし翌日に新高値になったのは6回のうち1回しかないので、日銀がいくら新高値を取らせようとしても失敗したことがわかります。

なぜ買うべき赤色○の日にETFを買わなかったのか? この理由もよくわかりません。どうも日銀がETFを買う明確な基準はなく、その時々で基準を決めている感じです。2014年12月までは、緑色○は6回(11回中)あり、赤色○は5回(5回中)あるように、2014年12月までは日銀のETF買いの基準ははっきりしていなかったのではないかと思われます。

今年になって16回のETF買いがありますが、そのうち前日比-1%以上の下げによる買いは12回あり、-1%未満の買いは4回です。日銀は前日比で-1%以上下げたならばETFを買うという方針は確固としたものになったようです。-1%未満であっても買うときは、日銀が日経平均を上げたいと思っているときで、主に高値更新中あるいは高値保合い圏での買いです。

こういうことを見ると日銀がETFを買うのは、@目先日経平均が-1%安になったらETFを買うほか、A高値保合い圏でも買うことがある。といえます。要するに日銀は日経平均を上げたがっています。3兆円を使って日経平均の大幅な下落を防ぎ(青色○)、新高値を更新させたいときに買う(緑色の○)ということを目論んでいますが、新高値を更新させたいときの買い(緑色の○)はだいたい失敗しています。いくら日銀とて相場を操縦することはできません。


(2015. 3. 9) TOPIX 1531P(-9)  日経平均 18790円(-180) 17.9億株 (2兆1949億円)


米国2月雇用統計は23.9万人→29.5万人へ大きく増加する。失業率も5.7%→5.5%へと低下したため6月の利上げの可能性が高くなり、株価は下げる。

NYダウは17856ドル(-278)となり、25日線を割り込み、75日線まであとわずか100ドルほどまで下げる。

しかしナスダックは4927P(-55)でNYダウほどには下げず、25日線も下回らず。このあたりが金融緩和によって上昇したNYダウと企業業績の伸びによって上昇したナスダックの違いです。

長期金利は2.247%(+0.127)と上昇。ドルが買われ円が売られ、円以上にユーロが売られる。今日の円レートは、対ドルで+0.91円の円安、対ユーロで-1.10円の円高。

日経平均は米国株安というマイナスと121円台の円安というプラスの材料がありましたが、プラスマイナスを相殺して-100円ほど安く寄り付き→マイナス材料を重く見て-237円安まで下げたが→日銀のETF買いを期待して-180円安まで小戻して終わる。

さてその日銀のETF買いですが、前日の終値は18971円で今日のザラバ安値は18733円なので-1.25%の下落率です。昨日いったように-1.0%以上下げた日は昨年11月以来22回ありましたが、うち17回は買っています。-1%以上下げた日の約80%の日には買っていたのです。今日も日銀のHPETFの買入結果を見ると、352億円買っています。 日銀は市場の期待に答えたわけです。

このようにたった-1.0%下げただけで日銀がETFを買うということを繰り返せば、「株価が下げても日銀が買ってくれる」ということになり、ナカナカ株価が押し目を作ることができません。押し目(株価調整)を作ることが相場の寿命を伸ばすのですが、どうも日銀は短期的に株価を上げることに躍起になっている感じです。この咎めは大きいぞ。


(2015. 3.10) TOPIX 1524P(-7)  日経平均 18665円(-125) 21.3億株 (2兆5968億円)


米国株は反発するも反発力は小さかった。 NYダウは17995ドル(+138)と昨日の-278ドル下げのちょうど半分を戻しましたが、昨日25日線を割り込んでいたことは気になるところです。

ナスダックは4942P(+15)で昨日の-55P幅下げの1/3も戻していません。2日連続して9日線を割り込んだのでしばらくは調整して25日線近辺まで下げるのか。

長期金利は2.195%(-0.052)とやや低下する(債券価格は上昇)。ECBが量的緩和に踏み切って、ユーロ圏各国の国債を買い入れることから、すでにイタリアやスペインの10年物国債の金利は1%台に入っています。

なんとかつてギリシャ危機で売りに売られた南欧諸国の国債の金利は米国の国債よりも低いのです。グローバルな投資をする投資家にとっては、米国国債を買うのが最も有利で安全だと判断するのは当たり前です。この米国債買いは当然にドル高につながります。

朝方は米国株の反発とドル高(円安)を材料にして、日経平均は+100高で寄り付き+133円高まで上伸したものの、後場に入って先物主導で売られる。円レートは一時122.02円まで下落しました。これは2007年7月以来のことですが、この円安はまったくプラス材料とは受け止められませんでした。おそらくメジャーSQに絡んだ先物の売買が市場を撹乱したと思います。SQまでのあと2日間は無茶振りが通用します。

日経平均は前日比-125円安で終わりましたが、今日のザラバ高値からザラバ安値までは-346円の急落をしており、最近にはない大幅な下落です。今日の下げによって久しぶり(23日目)に9日線を下回りました。SQがらみの先物の暴れ方を見ると今日の値動きを信用するわけにはいきませんが、市場はSQに関連する投資家の売買だけではありません。株価が上がると思う投資家は絶好の押し目であると思い買ってくるでしょう。しかし明日も「順下がりの陰線」となるなら、買い手は少ないということが明らかになり、日経平均調整入りと思ってよいでしょう。


NYダウが25日線を下回ったのは気になるといいました。25日線を挟んでの保合いのときは、株価が25日線を「下回った・上回った」というのはあまり意味がありません。

ただ、長く(少なくとも1か月以上)株価が上昇した後に、25日線を下回ったときは、@大きな値幅整理があるか、またはA長期(2か月くらい)の日柄整理があると思ったほうがよいでしょう。

図の(a)は株価が25日線を下回った日です。上に「27日」と記入しているのは、9日線が25日線を上回った日から27日の後に25日線を下回ったことを示しています。(a)の後株価は200日線を下回るまで下落しました。

(b)は9日線が25日線を上回った日から26日間は25日線を下回ることはなかったが27日目に下回りました。このときの下落は日銀の(追加量的緩和+ETF3兆円買入れ)の材料があったので大きな下げはしませんでしたが、その後2か月間は12月8日の高値18030円を上回ることはできませんでした。上回ったのは2月16日で、44日間の日柄整理をすることになりました。

現在はまだ株価が9日線を下回ったばかりなので、はたしてすぐに25日線を下抜くかどうかはわかりませんが、もし25日線を下回るようなら、@75日線まで下落する可能性がある(75日線は17700円)、またはA2か月以上は2日前の高値18979円を上抜けない、ということを考えなければならないと思います。


(2015. 3.11) TOPIX 1525P(+0)  日経平均 18723円(+58) 19.2億株 (2兆2610億円)


米国株は大幅下落。 NYダウは17662ドル(-332)となって、75日線を下回る。しかも終値が安値でもある「大引け坊主」の足型です。昨日の時点では値頃感はまだ出ていません。

ナスダックは4859P(-82)。下窓を空けて下落し、NYダウと同じく「引け坊主」で終わりました。25日線を割り込んだので調整入りが確定しました。同時に「主な株価」は3月2日の高値(5008P)を表示し小波動のピークが確定し、現在の小波動は下降相場になりました。

これまでの米国市場は、経済の強さを中心軸として、あるときは@経済の強さをプラス材料にして株価を上昇させ、あるときはA経済の強さが金融緩和の終わりをもたらせるのではとマイナス材料にして株価を下落させました。経済統計値が悪かった場合は、B経済がまだ弱いので金融緩和はまだ続くとプラス材料として株価を上昇させました。

つまり米国市場は、(1)経済が弱いときは金融政策からプラス、(2)経済が順調なときは単純にプラス、(3)経済が強いときは金融政策からマイナス と受け止めてきたわけです。2回はプラスで1回がマイナスなので、株価の波動は「2歩進んで1歩下がる」という動きになり、米国株価は2009年3月を起点として6年間の上昇ができたのです。

今は(3)「経済が強いときは金融政策からマイナス」と市場は判断していますが、金利引き上げは6月まではないとイエレン議長は発言しているので、6月までは市場はこうと決め付けることはできません。このまま米国株価が下落を続けることはないと思いますが、金融政策を主な材料とするNYダウは200日線、企業業績を主な材料とするナスダックは75日線を下回ることはないのではなかろうか。


米国の大幅安は、@6月に金利引き上げ予想→A過剰流動性の減少およびBドル高による米国の輸出競争力の不利、の3点を懸念したものでした。

これを日本が受けると@日本金利の上昇、A円安、B日本を支えている輸出企業の有利 となります。@は金融機関にとってはプラスであり、ABは輸出企業にとってはプラスです。

よって米国の大幅下落ににもかかわらず、日経平均は-60円安で寄り付き、ここから+171円高まで約+230円の上昇を見せました。これはSQを睨んだ先物主導の売買による影響が大きく、先物3月限から6月限にシフトが進むと買い手の力はなくなり結局は+58円高で終わりました。

今日の出来高は19.2億株、売買代金は2兆2610円と少なかったが、先物の出来高は10.7万枚と多かった(昨日は13.0万枚と絶頂であった)。長期資金が現物で手当てする(現物の出来高19.2億株)よりも、先物で手当てする(先物3月限の10.7万枚)という目先の資金がSQを廻って滅茶苦茶な動きを引き起こしました。これはSQを目差したための雑音(イレギュラー)です。雑音であるから明日何が起きるかわかりませんが、3月13日のSQからはまともな相場になります。

昨日も今日もSQがらみの動きで、日経平均の方向性はよくわかりませんが、今日は2日連続して株価が9日線を下回りました。最近の例では(a,b,c)の3か所で「株価が2日連続して9日線を下回る」という現象がでています。(a)はその後200日線を下回るまで下げ、(b)は75日線より上で下げとどまり、(c)は75日線まで下げています。今回の(d)は軽ければ75日線を下回ることはありませんが、(b)のような調整をするのではないかと思います。

日経平均が下げると、日銀のETF買いが出るのではないか、とか年金資金の買いが入るのではないかとか、を 期待して日経平均は上昇のベクトルが強いのですが、先日いった仮説では、
  1. 日経平均が25日線を割り込まない限り、GPIF(年金資金)は買わない。
  2. 日経平均が、ザラバで、前日終値より-1%以上下落しないと日銀はETFを買わない。
  3. 外国人は新高値になって、株価が25日線を下回るまで買う。
ですので、今日は、1)年金は買っていない、2)日銀はETFを買っていない(実際に買わなかった)、3)外国人はまだ買っている可能性がある。ということになります。そもそも米国株式が下落したのに日経平均が上昇するということはありません(その理由は近々述べます)。


(2015. 3.12) TOPIX 1546P(+20)  日経平均 18991円(+267) 21.8億株 (2兆2610億円)


米国株は小幅ながら続落する。 NYダウは17635ドル(-27)、ナスダックは4849P(-9)。

日経平均は今日か明日のSQ明けから調整入りするのではないかと思っていましたが、CMEの日経先物は18780円(大証比+130)で終わり、米国株が調整入りした影響は少しも受けず。

日経平均は+63円高く寄り付き、前場は+205円高まで上昇し、後場に入って19008円(+284)のザラバ高値をつける。その後は高値圏での小幅な動きになりましたが、18991円(+267)で引ける。 15年ぶりの高値です。

チャートからは当面は調整して当然な局面であると思っていましたが、逆に上昇をしているのは年金の買い・日銀のETF買いをあてにした強気筋の買いが入っているからです。この強気筋の考えがよくわからない。


今日の日経新聞には興味深い2つの記事がありました。1つは「マネー日欧株にシフト」の見出しで、日米欧の業績の比較をしたものが右図です。(欧州の数字は独国のもの)

これによると来期(2016年3月期)の日本の企業は+13.9%の増益としています。逆に米国の2016年の増益率は+1.7%でしかありません。現在日経新聞が毎日発表している連結PERは今期(2015年3月期)のものですが、昨日は17.87倍でした。これは私にすれば割高だと判断していますが、来期の増益率が+13.9%になるのであれば、来期の予想PERは図のように14.9倍となって日本株は欧米に比べて割安であるということになります。

PERからの判断ではこの+13.9%の増益予想が正しいのかどうかが問われることになります。例えば日本の増益率が+13.9%ではなく欧州並みの+6.2%と予想したときの予想PERは16.0倍になり、欧州株より若干割安だという程度になります。この+13.9%の増益率の予想をもとにすれば、まだまだ日本株は割安だから買い余地があるということになるのでしょう。だが繰り返しますが+13.9%の増益予想は実現できるかどうかはわかりません。


もうひとつの記事は「クジラ買いの爆発力」と いう見出しで、公的マネーが今後どのくらい株式を買うのかの数字を掲げていました(UBS証券の推計)

右表の「買い余力」を合計すると27.2兆円になります。この数字は途方もない数字です。例えば外国人投資家が10兆円ほど日本株を買い越すなら日経平均は30〜50%上昇します。推計している27兆円の公的資金が株式を買うならば、この1年間で日経平均は2倍になってもおかしくはありません。

買い余力の推計は正当なのでしょうか? 推計は偏っているのではないでしょうか? 例えばかんぽ生命が資産の5%を日本株式に振り分けるとか、ゆうちょ銀行が資産の5%を株式で持つとかは、仮定の話です。これを除くと株式の買い入れ余力は、@GPIFの7.1兆円、A3共済の3.4兆円、B日銀のETF買いの3兆円 の合計13.4兆円です。

もし13.4兆円の株式買いが出れば日経平均は今日から50%以上は上昇する勘定です。しかし最も買い入れ余力があるGPIFの7.1兆円は、今や0円であると見る向きもあります。というのは昨年末ですでに国内株の割合は20%になっており、今年1月2月の買いで25%に近づいているので、だいたいGPIFの国内株買いは終わっているというのです。そうであれば、3共済の3.4兆円と日銀の3.0兆円の合計6.4兆円が買いの予備軍ということになります。

買い余力が27兆円と見れば、日経平均はまだまだ上がるということになりますが、上記のような調査(UBS証券)が期待を膨らませ過ぎているのではなかろうか。今の年金資金買い・日銀のETF買いへの期待は過大に評価したものであろうと思います。

今日は株価が4平均線の上に出た銘柄が多くあったので、@鹿島、Aトヨタ、B三菱UFJ、C野村、DNTT のグラフを掲げる予定でしたが、時間がなくなったので明日にでも掲げます。


(2015. 3.13) TOPIX 1560P(+13)  日経平均 19254円(+263) 31.9億株 (4兆3072億円)


米国株は小幅ながら続落する。 米国の2月の小売売上高は前月比-0.6%(予想は+0.3%)と意外な数字が出ました。1月に続いてマイナスの伸びです。これによって6月の利上げは先にずれるのではないかの期待で株価は上昇する。

NYダウは17895ドル(+259)、ナスダックは4893P(+43)。国債利回りは2.121%(+0.007)とほぼ変わらず。金利引き上げの材料よりも、NYダウが75日線を割り込むまで下げた反動高でしょう。まだ米国株価は調整中です。

日経平均は+128円高い19119円で寄り付き、昨日のザラバ高値19008円を早くも大きく上回り、SQ値は19225円と昨日より234円高く決まる。19000円のコールを売っていた向きは大きな損失を出し、19000円のコールを買っていた向きは、まさかの利益を手にしました。 前日の日経平均とSQ値がこれほど違うのは珍しい。(2008年だったかには1000円違うという異常なSQもあったが、それはパニック状態でのことです)

日経平均は昨日に続いて高値を更新し、今日で3陽連となりました。グラフでは上伸を押さえ込むものはありません。あえて言えば2000年4月のザラバ高値20833円ですが、これでは株価が高すぎて」目先のメドにはなりません。そこで《デンドラ24》を見ると、上値メドは下から順に、@17971円、A18642円、B18978円、C19818円 となっています。

多くは下から3番目の18978円で頭打ちになります。昨日のザラバ高値19008円や終値18991円はBの上値メド18978円に達していました。この水準で目標達成となってもよかったのですが、今日の寄り付きは19119円となったので、今日の買い意欲を見るとCの19818円も視野に入ったと思わざるを得ません。

小波動のピークらしさのポイントからすると今日のポイントは、@新高値、A25日順位相関が+80以上、B25日騰落レシオが120以上 の3ポイントです。ピークらしいと思うには6ポイントが必要ですが、最近では(a)の3月3日が6ポイントでした。たしかに翌日は下落しましたがすぐに3月6日に高値を更新したので3 月3日はピークではなかったことがわかりました。 その後のピークらしさのポイントは5ポイントになることがなく、今日は3ポイントであるので、まだまだこの上昇は過熱していないと判断せざるをえません。

昨日、株価(終値)が4平均線(9日、25日、75日、200日線)の上位にでた銘柄がありましたが、掲載することができなかったので、今日掲載します。 「株価が4平均線を上回ったら買い」というトリガーは順張りの投資方針です。単純であるので誰でも買いのタイミングはわかりますが、いつでもこの方針が正しいわけではありません。

定点観測9銘柄について、2001年〜2014年の成績を調べると、「4平均線を上回った日」の翌日に買って10日後に決済したときの平均利益率は0.22%で、勝率は47.2%、PFは1.09倍です。また代表的な順張りのチャートである「パラボリック」を使ったときの買いの平均利益率は+0.06%で、勝率は48.3%、PFは1.02倍です。

「パラボリック」よりも「4線上抜き」のほうが成績は少しよいのですが、平均利益が0.22%であるし、勝率が47.2%とよくありません。順張りの成績とはだいたいがこのようなものです。ただし「今は順張り相場である」と判断して、順張りの条件表を使うならば、その期間は目覚しい成果を得ることが出来ます。 最近の15年間で「順張りの買い相場」であったのは2003年、2005年、2009年、2013年ですが、この順張り方針で大きな利益を出しています。


「4線上抜き」による売買のしかたを次のように決めます。
  1. 株価(終値)が4平均線のすべてを上抜いた日(の翌日の始値)で買い、

  2. 株価(終値)が9日線を下回ったら決済する
このとき、日経平均は(A)(b)(c)(d)の4回で仕掛けて、次の●の翌日で決済するので(a,b,c)の3回は利益が出ています。

1812「鹿島」は(a)で買い(翌日始値は484円)→●で売り(翌日始値は544円)なので、(+60円の利益)

(b)で買い(翌日始値は550円)→●で売り(翌日始値は不明、終値541円としておく)なので、(-9円の損失)


トヨタは
  1. 7630円買い→7428円決済(-202円)

  2. 7403円買い→74500円決済(+97円)

  3. 7635円買い→7551円決済(-84円)

  4. 7742円買い→7715円決済(-27円)

  5. 7701円買い→8090決済(+389円)

  6. 8160円買い→現在8290決済(+130円)
となっています。(a)(b)(c)(d)でトレンドが定まらず、買っては手仕舞いをくりかえしましたが、(e)からのトレンドでそれまでの「ちゃぶつき」を取り返しています。

三菱UFJは、
  1. で買い(636円)→(635円)で決済し、(-1円の損)
  2. で買い(660円)→(750円)で決済し、(+90円の利益)
  3. で買い(771円)→(749円)で決済し、(-22円の損失)
  4. で買い(781円)→不明。終値は(790円)で+9円の評価益
2勝2敗だが、利益はプラスになっています。これが順張りの特徴です。勝率はよくないが、利益がでた時は大きい。


順張りのチャートは、@例えば10年間を通してみると成績は2〜3年よい成績を出します。10年のうち7〜8年は大きな動きをしないので、「逆張り」が正しいのですが、2〜3年の順張りの時期が来ているようです。

私が思うところ、
  1. 日本の株価は割高になっている

  2. 日本経済は期待するほどよくなってはいない

  3. 2017の消費税引き上げを予想していない
ということからあまり強気になれませんが、株が上昇している以上は株価についていかざるをえません。このときは以上に述べたような投資をするのもひとつの手法です。



(2015. 3.16) TOPIX 1558P(-2)  日経平均 19246円(-8) 19.7億株 (2兆4517億円)


米国株はドル高とWTIが再びの45ドル割れとなったことから反落する。

NYダウは17749ドル(-145)で75日線を下回る。ナスダックは4871P(-21)でザラバではこの下降の小波動の新安値を更新。まだ調整が終わったとはいえません。19日のFOMCまではモヤモヤが続く。

日経平均は先週末はメジャーSQであったとはいえ、出来高が31.9億株、売買代金が4兆3000億円と驚くほどのボリュームアップをし、しかも寄り付きから19000円を突破して19254円で引けるという力強い上昇をしました。

2月の初めの日経平均は概ね17500円であり、まだ2014年の高値18030円を上回ってはいませんでした。それが1か月後に19000円まで1500円の上昇をするとは予想外のことです。日経平均を上昇させた買い手は海外投資家です。

東証が発表した「投資部門別売買代金差額」によると、海外投資家は2月第4週に+2600億円の買い越し→3月第1週に+2100億円の買い越しです。一方市場が期待している公的資金(信託銀行の数字)は、2月第4週に+600億円の買い越し→3月第1週に-33億円の売り越しです。年金運用の基本からは大きな買い越しになるはずはありません。

要するに2月後半からの日経平均の上昇は海外投資家の買いによってもたらされたものです。一口に海外勢といっても先物を利用した短期資金もあれば、現物買いをする長期資金もあります。いまのところは短期資金が先物を買う→裁定取引で現物株(日経平均)が上昇する、という先物市場においての派手な動きが目につくので短期資金に同調して買うことも難しい。


日経平均の今日の小波動のピークらしさのポイントは、@新高値、A25日順位相関が+80以上、B25日騰落レシオが120以上、C条件表No.1が売りマーク の4ポイントです。あと2〜3日すればD9日順位相関が+80以上になると思いますが、それでも5ポイントです。まだ大きく下げる機は熟していません。

グローバルな資金を預かって運用するファンドが基準にしているのは「MSCIワールドインデックス」です。投資ファンドの運用者は、このインデックスより成績がよくなることを目差します。(初めからこのインデックスと同じ成績になればよいというパッシブ運用もある)

ファンドの運用者の能力はMSCIワールドインデックスを超える成績を上げることで問われますが、少々有望な銘柄を見つけたくらいでは、このインデックスを凌駕することは難しい。なんとなれば「MSCIワールドインデックス」のシェアは次のようになっています。
  1. 米国  57.7%
  2. 日本   8.4%
  3. 英国   8.0%
  4. 仏国   3.8%
  5. 加国   3.7%
  6. その他 18.5%
まず世界の(まともな)株価の時価総額は米国に集中しており、次いで日本と英国を併せても米国の約30%の比重でしかありません。 グローバルな株式投資をするならば、米国株を58%買い、日本株と英国株を各8%買うと、合計でファンドの価値は世界の株式の価値の3/4は連動することになります。株式で運用をしようとするならば、持つべき株式は圧倒的に米国株式です。米国株式を惑星とするならば、日本株や英国株は衛星にしか過ぎません。

このことは米国株価が大きく下落すると、ファンドの58%が値下がりし、ファンドの価値が大きく損なわれるということです。例えば米国の金利が引き上げられて、利回りが2.5%になったとき、米国株を買うよりも国債を買う動きがでてくるでしょう。米国株価売りの米国国債買いです。

米国株価が売られて株価が下落すれば、先の「MSCIワールドインデックス」の比率によって日本株も売られます。そういう意味で米国株価(NYダウとナスダック)の行方は日経平均を大きく変動させることがあります。



(2015. 3.17) TOPIX 1570P(+12)  日経平均 19437円(+190) 19.4億株 (2兆4539億円)


米国株は出てきた経済統計の数字が悪かったことから早期の利上げはなさそうだということで反発する。

NYダウは17997ドル(+228)で、昨日下回っていた75日線を上回る。ナスダックは4929P(+57)で25日線と9日線をまとめて上回るが、まだ調整中です。

日経平均は欧米市場が高かったので+179円高で寄り付き、その後は小幅な動き。日銀の金融政策決定会合が終わり、物価は当面は0%で推移するという見通しであったので、更なる金融緩和に期待した向きが買って+233円高まであったけれど、結局は寄り付きの水準で引ける。

3月に入って12日の立会いがありましたが、うち出来高が20億株未満であった日が5日あります。昨日・今日は連続して19億株台です。日経平均が高値を更新しているにしては少ない出来高です。だがその割には売買代金は2兆5000億円あたり と多いのは大型株が買われているためです。買い手は「順張り」の海外投資家。


日経平均の今日の小波動のピークらしさのポイントは、@新高値、A25日順位相関が+80以上、B25日騰落レシオが120以上、C条件表No.1が売りマーク の4ポイントです。

まだ過熱をしているとはいえないので、順張りが有効ですが、順張りの買いはダマシが多いし、時にはスッ高値で買うこともあるので、日経平均19000円台という水準では個人投資家が買い仕掛ることはナカナカ難しい。

「4平均線の上抜き」による方針だと、Aの翌日の始値(18604円)で決済し、(a)の翌日の始値(19119円)で買うということになります。(A)で決済しなかったときに比べて約500円のロス(19119-18604=515)が出ます。

「パラボリック」による方針だと(A)の翌日の始値(18658円)で決済し、(a)の翌日の始値(18872円)で買い、(B)の翌日の始値(18604円)で決済すると、-268円の損失。(b)の翌日の始値(19119円)で買って現在に至るということになります。1回のダマシで-268円の損失です。 この例では「パラボリック」は(a→B)で-268円の損失を出しているので「4平均線の上抜き」のほうが有利ですが、一度の損失で済むならばたいしたことはありません。

しかし長期間に亘る保合いが続き、ダマシが4度5度と出てくるなら、ダマシによる損失の合計は-1000円を超えることになります。この場合はその後日経平均が1000円上昇しても、これまでのマイナスを通算すると利益は出ないことになります。ここが「順張り」の難しいところです。

1度や2度のダマシに会っても3度目の買い仕掛けはできますが、それがまたダマシであれば、4度目の仕掛けは「パスする」といういうことになります。機械的な順張りはそうたやすくできるものではありません。 一番よいのは、チャートが買いとなったときに自身でこれを採用するか否かを決めることです。機械的に買いを強制されません。判断した結果は当然に100%当たるはずはありませんが、自分が決めたことなので少なくとも仕掛けはできます。



(2015. 3.18) TOPIX 1582P(+11)  日経平均 19544円(+107) 20.4億株 (2兆5369億円)


米国株はマチマチ。NYダウは原油安から17849ドル(-128)と下げ、25日線を上抜けない。

ナスダックは4937P(+7)と小幅高で2日連続して4平均線を上回っていますが、上昇は力強いものではありません。

これまでだと小波動のボトムから上昇を開始したときは、大陽線が出るとか、3陽連が出るとかのわかりやすいサイン(足型)が出ていますが、今回は大陽線は出ていません。

明日も順上がりの陽線になれば3陽連になるので、ここで小波動のボトムが出たとしてもよいでしょう。 逆に陰線になれば3陽連にはならないので、なお調整が続いていると判断できます。


日経平均は海外株安を受けて前場は小安かったが、後場2:00くらいから先物主導で上昇する。引け間際に上昇するのは最近の傾向です。

今日は+107円で引けましたが、任天堂が+3000円のストップ高となっているので、日経平均は任天堂が+100円くらい上昇させたのではないか。

日経平均の今日の小波動のピークらしさのポイントは5ポイントになりました。@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上、D条件表No.1が売りマーク です。

ようやくピークかどうかの確率は5分5分になりましたが、眼下の旺盛な先高感を思うと、6ポイントか7ポイントにならないとピークらしいの判断はできません。

近々「新高値の陰線」が出れば6ポイントになります。また日経平均が19818円まで上昇すれば、《デンドラ24》の最も高い上値メドに到達します。どちらか、あるいはどちらも満足するまではピークらしいとは判断できません。




(2015. 3.19) TOPIX 1575P(-6)  日経平均 19476円(-67) 22.6億株 (2兆9453億円)


FOMCは米国GDPの見通しを従来の+2.6〜3.0%から+2.3〜2.7%へ引き下げたため、利上げは遠のいたとして反発する。

NYダウは18076ドル(+229)と上げ、25日線を上抜いて4平均の上位にでる。 ナスダックは4982P(+45)と大きな陽線になり、小波動のボトム4842Pを表示する。ボトムが表示され、3陽連になり、大陽線が出たので、ナスダックの調整は終わったようです。思ったよりも短期間で終わりました。

利上げが先にずれるだろうの予想で、米国長期債利回りは1.923%(-0.129)と急低下し、従ってドル安、相対的に円高となる。

日経平均は米国株高には反応せず、円高に反応して小安く始まり、一時円レートが119円台になったことから先物から売られ-231円安までありました。 昨日の終値19544円から-1.18%の下落です。

今や市場の大方は、日銀がETFを買うのは-1.0%の下落をしたときだと推測していると思いますが、案の定日銀は今日は352億円のETFを買っています。3月に入って日銀がETFを買ったのは図の赤○の日の4回です。なぜ青○の日に買わなかったのかは不明ですが、日経平均が-1%下げれば日銀が買ってくるとなるとズルズルとは下げません。いわば国がコントロールしている相場です。


今日は7日ぶりの陰線になりました。しかも今日のザラバ高値19557円は昨日の高値19555円をわずか2円ほど高くなっています。一応は「新高値の陰線」ということになりますが、陰線の幅が短いことと、2円だけの新高値でしかないので、ピークらしさのポイントは0.5とします。

すると @新高値、A新高値の陰線(0.5P)、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D25日騰落レシオが120以上、E条件表No.1が売りマーク の合計5.5ポイントになります。ピークらしさの確率は5分5分よりも少し高いと思います。

ただ今日のザラバの-231円安を見て、どっと買いが入ったようで、売買代金は2兆9400億円へ膨れました。買いたいと思っていても買えなかった向きが買ったようです。この水準から買い出動するのか? と私は疑問に思っていますが、3月一杯は配当取りの買いや、年度の決算のドレスアップなどで株価は堅調だろうから、その前に買っておこうということでしょうか。

日本株を代表する7203「トヨタ」は上ヒゲ下ヒゲの長い「十字足」になりました。上昇途中で十字足がでることはありますが、今日のようにヒゲは長くないことが多い。ヒゲの長いのは売りと買いの激しい攻防があったことを表現しています。明日も新高値になるならば何も問題はありませんが、陰線となって下げるなら当面のピークになる確率は高いと思います。

8306「三菱UFJ」は高値圏でもたついています。青○の日に新高値810円を取りましたが先の高値792円より+18円しか高くなっていません。今のところ800円を突破して上昇する元気はないようです。



(2015. 3.20) TOPIX 1580P(+4)  日経平均 19560円(+83) 21.3億株 (2兆6800億円)


米国はNYダウ構成銘柄にアップルが入り、AT&Tが外れて初めての日でしたが、 NYダウは17959ドル(-117)と反落する。

ナスダックは4992P(+9)と前日の大陽線に続き小幅ながら陽線となったので、先の高値5008Pを更新しそう。

日経平均は昨日の-67円安を見て、押し目買いが入ったし、来週27日の配当落ちまえに利回りのよい銘柄を買う向きが多く、今日も新高値を更新する。

3月第2週( 3月9日〜13日)の投資主体別売買代金差額は、海外勢が+2100億円→+3000億円へと買いを増加させ、信託銀行(年金)は-30億円→-350億円へ売りを増やしました。海外投資家の一手買いです。

海外勢が買い越しになったのは2014年12月の高値18030円を超えてからですが、日経平均はすでに1500円高をしています。海外勢の順張り投資の面目躍如ですが、いつまでも上昇するものではありません。


右図は小波動のボトム(の翌日)からピーク(当日も数える)まで何日間上昇したかを調べたものです。(2001年〜2015年を対象)

上図の日経平均のボトムは2015年1月16日(16592円)ですが、その翌日から大きな押し目を入れることなく、今日で44日間上昇しています。

44日間の上昇は右図では第4位に入ります。その上は2010年11月2日〜2011年1月13日までの46日間です。これは200日線より下から上昇を始めたもので、いわば上昇を始めたときの相場です。この後いったん25日線を割り込み、再上昇をして高値を更新したもののすぐに下落しました。


第2位は2012年1月6日〜3月19日にかけて50日間の上昇をして、10172円の高値をつけた物の5日後に新高値10255円をつけて大幅に下落しました。

第1位の55日間の上昇も200日線より下の10788円から出発しており、12009円の高値をつけた後→12612円→13783円→15885円→16490円と約5700円高をするスケールの大きな上昇をしました。

第1位〜第3位の上昇期間が長かったのは、上昇相場の初期に現れる現象です。したがって現在の上昇相場(第2段目の上昇相場である)の参考にはなりません。

第2段目の上昇相場の例はこれまで第4位だった上昇相場で2013年1月17日〜3月21日にかけての43日間です。(a→A)が第1段目の38日間の上昇、(b→B)が第2段目の43日間の上昇でした。


第2段目の上昇は2013年の上昇波動が手本になりますが、その後は右図のような経過を辿りました。
  1. (B)の後一度は25日線を下回る下落をしたが、

  2. すぐに(B)の高値を上抜いて34日間急上昇をした。

  3. (C)の後はバーナンキ発言があって急落し、75日線割れををしたが200日線を下回ることはなかった。
今後2013年のような大きな相場が続くとは限りませんが、ヒントにはなります。

すなわち、@株価が9日線を下回った後すぐに9日線を上回ったら買い(これは普通の順張りの買いです)、A株価が25日線を下回って、4平均線の上位に出たら買い(これは第3段目の上昇があると見ての買いです)の2つです。



(2015. 3.23) TOPIX 1592P(+11)  日経平均 19754円(+194) 18.8億株 (2兆4112億円)


米国は反発する。NYダウは18127ドル(+168)で25日線を上抜き、再び株価は4平均線の最上位に出る。

ナスダックは5026P(+34)と3月2日のザラバ高値5008Pを更新する。ナスダックの最高値は2000年3月の5133Pなので、史上最高値まであと100Pと迫りました。このときはネットバブルで、インターネット関係の会社が多かったナスダックは空前の株価上昇をしたのですが、今やそれに並ぶ勢いです。

日経平均のネットバブルのピークは2000年4月12日で、ザラバ高値は20833円でした。このときの上昇相場では日経平均はたいした上昇をしなかったけれど、ネット関連の銘柄が10倍〜100倍になるという異常な上昇をした反面、従来の重厚長大の銘柄はダメだといわれました。ヤフー株などは1株が1億6000万円近い値がついたと記憶しています。

ネットバブルはまさに期待だけが先行したバブルであり、ネット株は3年後に1/50とか1/100、はなはだしいのは倒産して株価は2円になります。ネットバブルの期間は1999年1月〜2000年4月の約1年2か月にしか過ぎませんでした。将来はバラ色だと陶酔できるのは1年か1年半の期間でしょう。人はそう長くは幻想に酔ってはいられない。


今日の日経平均は小高く寄り付いた後、急上昇し+218円高まで伸びるが、その後は保合いとなる。終値は19754円。何が何でも2000円を達成させるという動きです。

アベノミクスが発表されてから、今回の相場は2005年5月〜2007年2月の順張り上昇相場を手本としてきましたが、いまや2005年〜2007年の上昇を上回るスケールの大きな相場に成長しています。

図の(a→b)は順張り相場の第1段目の上げ相場です。この期間は12か月でした。ついで(c→d)の第2段の上昇になりましたが、上昇の幅は小さく、期間は8か月でした。2005年からの大勢上昇相場は約2年(22か月)で終わりました。(d)からの大幅な下げはリスクを無視したサブプライムローンでした。リスクの感覚がマヒしたときバブルは発生します。

今回の上昇相場は(A→B)が13か月の上昇で、2005年の(a→b)の12か月に対応しています。ついで(C)からの上昇は昨年2014年12月の日経平均のザラバ高値18030円でストップしたならば、(C)からの上昇期間が8か月となって(c→d)に釣り合ったところでしたが、(d)の翌々月の2015年2月に新高値を更新し、以来最近は連日の高値更新です。

今の相場は2005年〜2007年の上昇相場を上抜きました。その背景にあるのは、@業績回復期待、Aさらなる円安期待、B公的資金の株式買い入れ期待 です。@は企業業績が前年比5〜10%伸びておればOKです。Aは米国の政策金利が上昇するにしてもそれは0.25%ずつです。急激な円安にはならないでしょう。Bの要因は最も大きい。株価が-1%下げれば日銀はETFを買うし、株価が25日線を下回ればGPIFが株価を買います。

およそ株式相場において、買い方と売り方の方針がわかれば、その方針に沿った投資をすればよいのです。今は売り方の方針は不明ですが、買い方(日銀のETF買いとGPIF)の買いの方針はだいたいわかってきました。買い方にとっては組しやすい相場になっています。

だが、いつかはこの期待過剰のバブルは崩壊します。その目安は、@日銀が3兆円のETFを買ってしまったとき、AGPIFなどが国内株の25%を取得したとき です。公的資金頼みのバブルはこの10月(3共済はGPIFと年金の資金配分をそろえる)には崩壊だろうと思っています。



(2015. 3.24) TOPIX 1587P(-4)  日経平均 19713円(-40) 20.9億株 (2兆7525億円)


米国は小反落。NYダウは18116ドル(-11)、 ナスダックは5010P(-15)。10年物国債の利回りは1.916%(-0.019)と低下。

米国金利が低下したことからやや円高に振れたため、日経平均は小安く寄り付き、ほぼ同じ水準で引ける。日中の値幅は120円ほどで大した動きではありませんでしたが、今日は日銀がETFを買いました。

2015年3月6日に述べたように、日銀は日経平均が前日比-1%下げた日の93%はETFを買っていますが、-1%の下落をしていないのに例外的にETFを買った例が7%ほどあります。今日は例外の日です。

どういうときに日経平均が-1%の下落をしていないのにETFを買うのかは謎ですが、推測するところでは、株価を下落させたくない、上昇させたい、と日銀が判断したときだろうと思われます。

今日のザラバ安値は前日比で-108円でした。-0.5%のマイナスでも買ってきたわけです。安倍政権が発足してからの日経平均の上昇率は約2倍になりました。この派手な成果を見せてインフレマインドをより惹起したい。また株式という資産のバブルを梃子にして物価を上昇させたい。という狙いがあるのかどうかは知りませんが、目下のところ(3月末まで)は日銀は株価を下げさせたくないようです。

まあ今は、日銀のETF買いとか年金資金の株式投資のシェアを引き上げるとか、買い手はいわば「官」です。そこへ海外投資家が乗っかって株価が上昇しています。こういった需給によって株価が左右される需給相場では、グラフはあまり役に立ちません。しかしこの株価上昇が終わったときは、大陰線をつけて下げ始めます。(2013年5月23日の暴落を思い出してください。終値べースで15627円のものが16日後に12445円と-20%の下落をしました。)逆に言えば小幅な陰線で下げるときは、まだ押し目買いが有利です。

《Qエンジン24》Ver.5を昨年の12月に発売しました。このバージョンでは「誰でもオートマを使えば、自動的に最適な条件表ができる」ということを目標にしました。そのために、当方で@売買のキッカケとするトリガーの条件表と、A局面を判別する計算用の条件表をつけてリリースしました。理屈(理論)はわからなくても、簡単に条件表ができるものだから、かなりのユーザーからいろいろな条件表を作ってみたという連絡がありました。これは嬉しいことです。自分で最適な 条件表をいつでも作れるということはすばらしいことです。

ただどのようなシステムでもそうですが、これらは過去のデータを手本にして、よい成績を出すためにはどのような条件をつければよいのかの結論を導きます。私はいろいろやってみましたがが、グラフ(チャート)からだけで条件表を作り、トレードしてもだいたい勝率70%がというのがが今のところの限界です。

勝率70%とはいっても、損しなかった確率が70%あるということで、いつも大きな利益が出ているわけではありません。なんとかユーザーに《Qエンジン24》Ver.5で生成した条件表を提供したいと思って、この1か月その作業に没頭して出来たのが次の条件表(その一部分)です。 《カナル24》Ver.5のユーザーは「アップデート」→「条件表をダウンロード」で(拡張3)の条件表をダウンロードすれば(標準3)のNo.50にこの条件表が入ります。

現在使っている(標準3)の条件表を壊したくないユーザーは、(サンプル0)の条件表をダウンロードし、No.50の条件表を適当な条件ファイルに複写してください。 (条件表No.50の解説は明日以降に行います)








(2015. 3.25) TOPIX 1592P(+4)  日経平均 19746円(+32) 21.4億株 (2兆5622億円)


米国は小幅続落。NYダウは18011ドル(-104)、 ナスダックは4994P(-16)。10年物国債の利回りは1.878%(-0.038)と低下。

昨日の株価の下げは米国2月のコアCPI(食品・エネルギー除く)が前年比+1.7%へと上昇したため、利上げが6月にあるかもの懸念によるようですが、長期金利は低下しているので債券市場では金利は上がらないと見ているのでしょう。

コアCPIが1月の+1.6%から+1.7%になっただけで株価が下がるというのは、債券よりも株式のほうがリスクが大きい分、少しの懸念であっても株価は揺れがちです。

日経平均は今日も買い意欲満々ということを見せました。+32円高で寄り付いた後、少し上げてからジリ安になり、後場寄り直後に-171円安まで急落。おおっ、今日は陰線で終わりそうだと思っていたところ、そこから反発して+32円高で引ける。

配当取りの買いや先高期待の買いが入り結局は下ヒゲのある陽線(実体幅はわずか1円だが)で終わりました。明日は権利月の最終売買日です。まだ明日も買われると思いますが、27日の配当落ちは-80円くらいあるのでしょう。これを埋めることができれば、先高期待はかなり強いと思わざるを得ませんが、埋まらなければ4月は安くなるのかなと思います。27日が重要。


日銀がETFを買いだしたころ、いつ買うのかは「TOPIXの前場終値が前日比で-1%以上下落したとき」と市場ではいわれていました。ところが2014年からは-1%下落していなくてもETFを買うときがある。

日銀は買い入れのルールを変更したのか? と思って日経平均を元にしてあれこれと日銀の買い入れルールを推測していたのですが、今日読者からメールがあって、「TOPIXの前場終値が前日比でマイナスになっておれば機械的に買う」ということを知りました。

そこでTOPIXの前場終値を調べて、前日比マイナスになった日に○をつけると、昨日までで35日あります。このうち日銀がETFを買ったのは31回あり、しかもこの35日以外に買った日はありません。

35日のうちの買わなかった4回は全部2014年12月なので、これは年間に3兆円のETFを買うという進捗状況によって買わなかったのでしょう。こういった買わないこともあるけれど、35回中で31回(買い入れ率は88.5%)買っているのだから、日銀のETF買いのルールは「前場で前日比マイナスなら買い」というのが正しい。よいことを教えてもらいました。

なお昨年10月31日に追加金融緩和策が出る前の3か月(2014年8月〜10月)について調べると、前場でマイナスになっていた日は32日ありましたが、ETFを買ったのは20回でした。買い入れ率は62.5%です。なお前場で-1.0%以上の下落をしたのは32日のうち8日ありますが、この日にはすべてETFを買っています。

どうも「TOPIXの前場終値が前日比で-X%を超えるならETFを買う」というルールは生きていて、今は-0%(わずかでもマイナス)なら買うというゆるゆるの基準にしているようです。


昨日アップした条件表(標準3)No.50「QEV5買い(Topix500)」は、基本的に逆張りの条件表です。株価が大きく下落したときに買いマークが出ます。

今年2015年に入って買いがでた銘柄は5銘柄しかありませんが一応は5銘柄ともプラスで終わっています。

売買ルールは、
  1. 買いマークが出たら翌日の始値で買う。

  2. 仕掛けて10日が経過したら翌日の始値で決済する
という単純なものです。単純な売買ルールのほうが、出た買いマークが有効なのかどうかの判断がつきやすい。なお条件表No.50は、2001年〜2013年のデータ(TOPIX500)を手本にして作ったので、2014年、2015年の成績がどうなるのかが問われます。

図の左側は、200日線が最も下にあって、これを割り込むかどうかの日に買いマークが出ています。翌日の始値で買って、11日目の始値(紺色○の日)に決済すれば利益が出ています。

右側は、125日線→75日線→200日線→25日線→9日線→株価 という位置関係の日に買いマークが出ていますが、基本は200日線を下回ったところで出た「突っ込み買い」です。


図の左側は、200日線→125日線→75日線→9日線→25日線→株価 という位置関係の日に買いマークが出ていますが、基本は株価が長く下落していたが、いちど急反発した後の下げを買おうというものです。紺色○の日の始値で決済するのでマイナスにはなっていませんが、失敗です。

右側は200日線→125日線→75日線→25日線→9日線→株価 という快調に株価が下落しているときに買いマークが出ています。この例では翌日にザラバ安値をつけて22日後には20%程度の上昇をしましたが、「10日後決済」の売買ルールでは買値156円→決済値160円でほぼトントンです。

2001年〜2015年3月24日までの年別成績は次のようになります。この成績は「同じ日に複数の銘柄が買いマークを出したときは、株価が最も高い(65000円以下)1銘柄を買う、という売買ルールによったものです。

図では15年間の勝率は70.1%となっていますが、買いマークが出た銘柄を全部買うときの勝率は76.9%になります。しかし資金の都合で全部買えるわけではないので、1銘柄だけを買うとするのが現実的です。



上図の2001年〜2013年の勝率で最も悪いのが2001年の64.0%です。これは2001年〜2013年を対象にして作った条件表なので、まあ「よいとこ取り」をしているので勝率はよくて当然です。重要なのは対象としなかった年(この例では2014年から)になったときの成績です。2014年の勝率は50%で平均利益率は 1.77%です。あまりよい成績ではありませんが、マイナスにはなっていません。また2015年は5回のトレードでマイナスになったものはなく、平均利益率は4.12%となっています。

しばらくはこの条件表は有効であると思いますが、なんといってもこの条件表の性格は「逆張り」です。株価が大いに安くならないと買いマークは出ません。今の順張り相場には対応できませんが、そのうち株価が大幅に下落する時期になれば役に立ちます。



(2015. 3.26) TOPIX 1568P(-23)  日経平均 19471円(-275) 22.9億株 (2兆7959億円)


米国は2月の耐久財受注の予想は+0.2%の伸びとなっていましたが蓋を開けてみると-1.4%と悪化していたため、これからの景気の伸びに疑問符がつきました。

相場が若いときであれば、これで金利引き上げはさらに遠のいたとして株価は上昇することもありえましたが、今の相場はそうではありません。

2009年3月を底にしてちょうど6年間株価は上昇してきており、したがって米国株価は腹一杯買われています。景気の悪化を懸念して大幅に下げる。

NYダウは17718ドル(-292)、ナスダックは4876P(-118 )。ナスダックは(d)が最高値ですが、(c)をわずかに上回っただけでした。これは(b)の高値が(a)の高値を4Pほど高くなって頭打ちになったのと同じです。

(b)の高値が出たのは(x→a)の31日間の快調な上昇(9日線を一度も下回らなかった)を見てきているので、(a→e)の下落をしても、再び(x→a)のような上昇を期待する向きが買ったからです。だが結果は(a)をわずかに上回った(b)で息切れしました。ただし、(b)の後は、小波動の安値が(e→f)と切り上がっていたので75日線を下回っても翌日は75日を回復するというように、75日線を大きく下回る下落には繋がりませんでした。(b)から32日の日柄整理をしたのちに(c)や(d)の新高値に駆け上ることができました。

ナスダックは今まさに(a→b)の後の局面になろうとしています。(b)からの下落と違っているのは、@昨日の下げはグラフの中で最も長い陰線だということです。次にA9日線・25日線を下回ったので次は75日線が意識されますが、75日線まで下げると(g)4842Pを下回ることになります。小波動のボトムが切り下げることになります。 小波動のボトムは少しくらい切り下がってもかまいませんが、75日線を3日・4日と下回ることになれば、200日線を下回ることがあってもおかしくはありません。(これは先走った想定です。)


日経平均は大幅に下げる。今日は配当取りの買いによって高いという予想でしたが、配当取りの買いは前日で終わっていたようです。久々に 9日線を下回りました。

1月16日の(e)16592円をボトムにして45日間上昇してきましたが48日目にしてようやく調整をするのかというムードが出てきました。調整とは少なくとも25日線までは下がる、事と次第によっては75日線まで下がるということです。

(e)から25日線を下回ったのは(a)の1日だけでした、9 日線を下回ったのは(b)で翌日も上回ることはできませんでしたが陽線になっていました。この順張り相場では株価が9日線を上回ったら買うということをしないと相場についていけませんでしたが、(a)(b)に続いて3回目の(c)となりました。

(c)で9日線を下回ったから買いとなるのではありません。次に9日線を上回ったことを見て買いになります。ただしそういう順張りの買いは何度もダマシがでるのが普通です。9日線を中心にして上回れば買い、下回れば手仕舞いを繰り返す覚悟がいります。

今日の下げの要因の一つに、2月後半から買いの旗頭だった海外勢の買いが減ったということもあります。海外投資家の週単位の売買代金の差額と年金を注文を執行する信託銀行の差額を見ると次のようになります。前半は海外、後半は信託銀行(年金)の数字です。
    2月2週 (海) +100億  (信)+1100億
    2月3週 (海)+1500億  (信) +450億
    2月4週 (海)+2600億  (信) +600億
    3月1週 (海)+2100億  (信)  -10億
    3月2週 (海)+3000億  (信) -340億
    3月3週 (海)+1200億  (信)-1300億
年金は3月に入ってはずっと売り越しです。3月3週などは株価が大きく上昇したので-1300億円の売り越しになっています。年金の買い越しが少なくなる2月後半から海外勢は買いを膨らませ日経平均を上昇させてきましたが、どうやら海外勢の買いは一服したようです。



(2015. 3.27) TOPIX 1552P(-16)  日経平均 19285円(-185) 25.6億株 (2兆9656億円)


米国は下げ止まらず。NYダウは17678ドル(-40)、ナスダックは4863P(-13)。

昨日のザラバ安値は両指数ともに前の小波動のボトムの安値を下回りましたが、終値ベースではまだ下回っていません。

もし終値ベースでもボトムが切り下がるならば、ナスダックは「最後の上昇波動のスタート点を下回る」ことになるので、中勢上昇相場(2〜9か月)は下降波動になる可能性が高くなります。

この場合は、200日線まで下げるかどうかはわかりませんが、75日線は下回ると思います。NYダウは200日線まで下げて止まるかどうかです。


日経平均は配当落ちが111円〜112円と推定されているので、-111円安となって当然。買い意欲が強ければ+0円以上(配当落ち埋め)になる。ということで、市場は注目していました。

今日の寄り付きは-96円であったのでだいたい配当落ち分だけ安く、これは心配することはありません。市場はそう思ったのか前場は買いが優勢となり、配当落ちを埋めてなお+118円高まで上昇。配当落ちがなければ約+230円の上昇に匹敵します。

ところが後場が始まって少ししてから、先物主導で株価は急落しました。一時は-371円安の19099円まで下落。3月末までには日経平均が20000円になるという見方というか期待がありましたが、それは不可能な水準まで売られました。おそらくは海外勢が日本株を減らすために先物を売ったのだろうと思います。

引けは19285円の-185安でしたから、配当落ち111円を考慮すれば、実質では-74円安でしかありません。小さな下落ですが、今日のザラバ高値19590円からザラバ安値19099円)までは490円幅の下落です。最近の株価上昇に慣れた目からは、暴落に近い下げでした。

海外勢が利食い売りをするために先物を売ったとしても、そのために持っている株価がどんどん下がっては十分な利食いにはなりません。値を崩しても日本株を売っておくべきだと思ったのか? あるいは最近では前日比で-2%を超える下げはなかったので、これまで買っていた短期資金がヘッジのために先物を売って、下落が思った以上に拡大したのか?

真相はわかるはずはありませんが、@配当落ちの前日の昨日から株価が下落しているので、だいたい配当取りを目的とした買いは絶無になり、逆に配当を取る権利を得て株式を売却してきた、ということはあります。

次にA昨日述べましたが、3月第3週の海外投資家の買い越し額は+3000億円→+1200億円へ急減し、年金資金は-340億→-1300億円へ売り越し額が増加しています。ここから、海外投資家の買いはピークを過ぎたようだ。国内随一のGPIFも利益確定の売りをどんどん増やしている。海外勢と年金の買い越し額と売り越し額を相殺すると、3月第3週に入って初めて2大投資主体の合計は売り越しになったわけです。本来なら3月後半からは日経平均は、伸び悩みまたは下落をするところでした。

3月第3週のように海外勢は買いを減らし、年金は売りを増やしているという状況は日経平均にとっては芳しいものではありません。 これが3月期末による特殊な売買動向となったのかどうかはわかりませんが、基本は、年金は「下がれば買う」し、海外は「上がれば買う」ということです。互いに異なった投資方針を持っています。

ただし、目的とする運用期間が違います。年金は10年後20年後に利益が出ていればよいのであるから、「安いときに買い高くなったら売る」というのが原則です。短期資金は1年ごとに成績評価されるので短期の利益を追求します。そして投資する国はグローバルです。日本株だけを見ているわけではありません。今回は2月半ばから積極的に買ってきた日本株の利食いをしたということでしょう。

最近の「3月末」は年金資金の利益確定と海外短期資金の利益確定が重なったために株価が大いに下落していますが 、これが200日線を割り込むような大幅な下落になるとは思っていません。


さて、4月からの日経平均はどうなるのか? 過去の月別の騰落率と上昇確率の図とを掲げておきます。

    2013年2月22日に右の「月間パフォーマンス」の数字を掲げました。この統計は大和證券がとった数字です。1970年〜2011年の42年間の月別の@騰落率の平均、A上昇確率、ここへB累計騰落率(私が計算したもので、各月の騰落率を積み上げたもの)の3つの数字があります。

    上昇確率(その月が高く終わるかどうかの確率)を見ると、5月・7月・8月・9月・10月の5か月(初夏〜秋)は50%以下です。反対に11月・12月・1月・2月・3月・4月(冬〜春先)は連続して上昇確率が50%を超えています。つまり、株は11月に買って、12月→1月→2月→3月→4月の半年間保有して、5月には手持ちををなくす。というのがよいのです。



(2015. 3.30) TOPIX 1557P(+4)  日経平均 19411円(+125) 21.0億株 (2兆3981億円)


米国はイエレンFRB議長が、利上げは今後何年もかけて、ゆっくりと引き上げる、と思っていることがわかり、過度な利上げ懸念は無くなる。

NYダウは17712ドル(+34)、ナスダックは4891P(+27)と小反発。

ナスダックは2日続けて陽線となりました。終値ベースでは先の小波動のボトムを下回っていませんが、急落した大陰線に比べるといかにも反発力は小さい。まだ再下落の可能性が50%くらいはあります。

日経平均は高く引ける。先週末は大波乱の日でした。初めは寄付きが19374円(-96)円でした。権利落ちは111円程度と推測されているので妥当な配当落ちでした。そこで押し目買いだとする向きが買いを入れて19590円(+118)まで上昇しましたが、そこから先物主導で株価は19099円(-371 )まで売られました。高値19374円からは約-490円の下落でした。

結局は19285円(-185)まで戻って引けたものの、大方は「ここまで売り崩す向きがあるのか!」と思ったことです。 なぜこのような売りが出たのか? それは売り手に聞かねばわかりませんが、その売り手が今後も株価が上昇すると判断しているならば、かくまで急な売りをするはずはありません。

先週末の足は上ヒゲも下ヒゲも長く、1日のうちに買い方と売り方の激しい攻防があったことを表現しますが、その結果は「両すくみ」となりました。株価も9日線と25日線の中間にあって、どちらが有利であるとはいえません。

私は、@海外勢の買いは細くなっている、A年金は25日線を下回るまでは買わない、B1月16日以来45日目に小波動のピークを表示したので目先は下降波動に転換した ことから一度は25日線を下回る下げがあるのかと思っています。(@Aは需給要因、Bはグラフからの結論です)



(2015. 3.31) TOPIX 1543P(+4)  日経平均 19206円(-204) 23.6億株 (2兆9382億円)


米国は特によい材料がでたわけではないが、先日のイエレンFRB議長の、利上げはゆっくりと行う方針から、利上げはそう恐れなくてもよいとして上昇する。

NYダウは17976ドル(+263)、ナスダックは4947P(+56)と大幅高。これによってドル高となり、長期金利は1.953%(-0.013)と低下。

ナスダックは3陽連となりようやく強い足型がでましたが、株価はなお9日線と25日線の下位にあるし、3月25の大陰線を上抜くことは容易ではありません。

日経平均は売り込まれる。米国の大幅高を受け、また年度末のドレッシング期待があって+181円高で寄り付きましたが、すぐに売り物に押されて前引けははやくも-2円安で終わり、後場は先物主導で下げて-204円安で終わりました。

終値の比較では-204円ではあるが、今日の寄り付きの19592円から引けの19206円は-386円の下げです。ザラバ高値19607円からは-401円の下げです。1日の下落幅としては3月27日の-409円に続くものです。

本来なら株価が上昇すると予想されていた3月27日の配当落ちの日と3月31日も期末の日にいずれも大きな下落をしました。考えられることは、@買いが増えると予想される日に大量の利食い売りが出た、A機関投資家が動けないときに短期筋が先物の売り仕掛けをした、ということでしょうがこの激しい下落は押し目買いをしようと思っていた向きの意欲を失わせました。


グラフでは、株価はまだ9日線と25日の中間にあるので上に行く可能性もありますが、「主な株価」がピーク19778円を表示しているように、小波動は下降波動になっています。

右図(右側)のパラボリックが買い転換するには現在のところ日経平均のザラバ高値が19751円まで回復する必要があります。すぐに小波動が上昇転換することは難しい。

株価は先になればなるほど高くなる、といったムードがありましたが今やこの楽観的な考えは失せつつあります。

それでも4月は高いと思う方は、日経平均が9線を上回ったら買うこと。今買うことはリスクが大きい。 私が思っているのは、日経平均が25日線を下回って、ボトムらしい足型やチャートになれば買いです。少なくとも9日順位相関が-80以下になり、それらしい足型(新安値の陽線、タクリ足、2陽連など)が出るまでは押し目買いは出来ないと思っています。



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