日経平均をどう見たか・判断したか (2014年 9 月)

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(2014. 9. 1) TOPIX 1283P(+5)  日経平均 15476円(+52) 18.1億株 (1兆3308億円)

ウクライナ情勢日替わりでよくなったり悪くなったり。それを気にかけるのは、米国株価が過熱しているからだと思っていますが、先週末は高かった。

NYダウは17098ドル(+18)、ナスダックは4580P(+22)。長期金利は2.348%(+0.006)。

今夜の米国市場は休場とあって、外国人は東京市場に参加せず。したがって売買代金は1.3兆円と極端にすくなく、日経平均の日中の値幅は38円とごくごく小さい。

ただ個人投資家の買い意欲は強く、日経JQ平均は大幅高となったし、東証市場でも三井住友建、熊谷組、コンベヤ、鉄建、飛島、テトラなどの建築土木関連株がにぎわう。


(2014. 9. 2) TOPIX 1297P(+13)  日経平均 15668円(+192) 24.4億株 (1兆9744億円)

米国は休場。昨日は104.15円だった円レートは今日は104.86円へ0.70円ほど円安に振れる。

円レートは(a)7月29日に4線(9日線・25日線・75日線・200日線)のどれよりも上位(安く)になり、3日目に約1円の円安になりましたが、すぐに9日線を下回ってしまったので、円安のトレンドはできませんでした。

ところが(b)で再び4線の上位に出て、104.48円まで円安が加速し、今年の円安のピーク104.06円を突破しました。その後104円をはさんで6日連続して陰線となったので、9日線を下回って円安が終わるのかと思っていたところ、昨日・今日は再び円安が加速して、105円に迫る勢いになっています。

2012年11月のアベノミクス発表以来の円の最安値は2013年12月末の105.41円です。これを上抜けば、市場は110円への円安を期待することになります。1円2円の円安では、日経平均を300円〜600上昇させるに過ぎませんが、5円となると1500円くらい日経平均を持ち上げる力があります。 円安の期待感はしばらく続き、日経平均を強気に見る向きが多く出てくるものと思います。


今日の日経平均の上昇は、@円安とAGPIF改革をとなえている塩崎厚労大臣の入閣が原因ですが、これに加えて消費税増税後の消費が思わしくないので、B日銀は追加緩和策をするのではないかの期待を理由にした先物主導による上昇であったようです。

先物主導であるので、来週のメジャーSQをにらんだ思惑が出ていると思われます。今後はどのようになるかはわかりませんが、@Aは当分の間は先物を上げる理由にしてくるのでしょう。

個々の銘柄は今日の上昇によって、グラフの形がよくなったものがポロポロと出てきました。現在、定点観測9銘柄のうちで株価が4線より上位にあるものは4銘柄あります。明日は8306三菱UFJも4線の上にでるはずなので、過半の5銘柄が順張り相場(上昇トレンド)にあることになります。


先日設定した条件表No.68「200日線連続(順/逆)」でグラフを描かせると、(上図)の1812鹿島は買いマークを出し放しです。6758ソニーも8月13日に買いマークを出したきりです。

(右図)7203トヨタは今日は大きな陽線で4線を上回りました。

9432NTTは8月11日に逆張りの買いマーク、8月14日に順張りの買いマークを出して新高値を更新中です。

これら4銘柄は株価が9日線を2日連続して下回るまでは、順張り相場が続いていると判断してよいでしょう。


(2014. 9. 3) TOPIX 1301P(+4)  日経平均 15728円(+59) 24.8億株 (2兆 688億円)

8月のISM製造業指数は57.1→59.0へ上昇。予想は57.0%であったので、意外なほど強い数字でした。これは2011年3月以来の高水準だとか。

しかし米国市場はECB理事会や雇用統計の発表を控えているため、マチマチの動きで終わる。NYダウは17067ドル(-30)、ナスダックは4598P(+17)、長期金利は2.426%と上昇。

長期金利の上昇は、米国経済が存外によいということと、金利の引き上げが早まるのではないかの予想からでしょう。このため円安が進み、今日は105.30円までありました。これは昨年12月30日のザラバ高値105.41円に迫るものでした。

日経平均は円安に歩調を合わせて上昇し、ザラバ高値15829円まで上昇したものの、2:00ころから円安が止まり、やや円安修正の動きに転じると下落。高値から100円下げて引けました。

形としては「新高値の陰線」になりましたが、上昇し始めてからまだ3日目であることや9日順位相関が15.0と低い位置にあるので、これは無視してよいでしょう。


右図は条件表No.41「円レートから日経予想(逆)」のグラフです。青色線は円レートから推定した妥当日経平均です。

実際の日経平均(陰陽足)と妥当日経(青色線)を比べてみると、@日経平均と妥当日経が同じように動く時期、A日経平均が妥当日経(青色線)よりも高い位置にある時期、B日経平均が妥当日経よりも低い位置にある時期、の3つの時期があります。

@日経平均と妥当日経が同じように動く時期は、日経平均が100%円レートに依存している時期です。1円の円安になれば日経平均は300円くらい上昇し、1円円高になれば-300円ほど日経平均は下落します。

A日経平均が妥当日経(青色線)よりも高い位置にある時期 は円レートに加えて、別の要因が日経平均をさらに上昇させています。図の(a)〜(b)がその時期ですが、このときはカンポ生命などが株式を買ったし、GPIFの株式保有割合の見直しが材料とされました。

B日経平均が妥当日経よりも低い位置にある時期は、円レート以外にマイナス材料があるので、日経平均が円レートの変動以上に下げる時期です。図の(b)〜(c)がそれですが、ウクライナ情勢や米軍のイラク空爆といった地政学的リスクが意識された時期です。

今はようやく円レートと同じ歩調で日経平均が上昇し始めましたが、(a)〜(b)のように大きな上昇をするためには、円レート以外のプラス要因がほしいところです。ウクライナとロシアはウクライナ東部の恒久的停戦に合意したそうなので、これが世界の株価を上げるのか、あるいは日銀が政策決定会合で追加緩和策を打ち出すのか、などが考えられます。


(2014. 9. 4) TOPIX 1296P(-5)  日経平均 15676円(-52) 21.0億株 (1兆7404億円)

ウクライナ・ロシアの停戦合意は、特に材料とならず。それはNATOサミットに向けてのロシアの偽装工作だの声もあり、ロシアは信用されていません。

NYダウは17078ドル(+10)と小幅高。アップルが大幅下落したナスダックは4572P(-25)。長期金利は2.402%と低下。

NYダウのグラフを見ると、7日前の8月25日に逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」が売りマークを出しています。

売りマークは買いマークに比べてややダマシが多いとはいえ、それでも短期的には売りマークが出た日のザラバ安値を下回るような下落があり、3〜5日は調整をすることが多いのですが、今回は下値が堅い。

売りマークがでた8月25日のザラバ安値は17011ドルですが、まだこれを下回っていません。調整してもよいところへ、昨日のようにISM製造業指数が3年半ぶりの高い数字がでたり、ウクライナ情勢が好転したりして、調整をするキッカケを失っています。ただ25日順位相関が+80以上になり、上昇してきた25日順位相関を9日順位相関が下回ったように、グラフからは調整があってしかるべきです。

目先は雇用統計が重要なイベントですが、もし雇用が+20万人を超えていたとき、米国市場は米国経済は強いと判断して株価が上昇するのか、あるいは金利引き上げが早まると判断して下げるのか、そのときの市場の気分で同じ材料が株価を上げたり下げたりするので、米国市場を判断することはナカナカ難しい。


米国市場がマチマチで方向感がなかったことや、 円安がストップしたことから、日経平均はやや下げる。

日銀の政策決定会合では、これまでの見通しを変えず、現状の金融政策を維持するということでした。もしかしたら日銀は、消費税増税後の日本経済が弱いとみて追加の金融緩和をするのではないか期待した向きが買いの手仕舞いをしたため、日経平均はジリジリと下げて陰線で終わる。

ただし@日経平均は9日線よりも高い位置にあって、目下は快調に上昇しているといえるし、A逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」は15829円以上にならねば売りマークはでないし、B9日・25日順位相関はまだ+80に達していないし、と特に過熱はしていません。

日経平均にあっては、当面は、1)に米国株価、2)に円レート、3)に新内閣が打ち出す経済政策、が変動の要因になります。( 4)として日銀の追加金融緩和がありましたが、今日で、この目はなりました)。

グラフからは9日順位相関と25日順位相関がともに上昇中であるので、2つが+80以上になるまでは、日経平均は上昇して行くのだろうと思っています。


(2014. 9. 5) TOPIX 1293P(-3)  日経平均 15668円(-7) 20.2億株 (1兆6980億円)

ECBは政策金利を0.15%→0.05%へ引き下げ、10月から資産担保証券(ABS)の買い入れを行うと発表。これを受けてユーロは下げ、ドルが買われ、対ドルでは円安となる。

米国市場は、予想外のECBの金融緩和にはほとんど反応をしませんでした。本来なら世界的な金融緩和が広がると好感してよいところです。しかし米国市場は十分に金融緩和の恩恵にあずかっています。

むしろ米国の金利引き上げがどうなるのかが最大の関心事です。よって今夜の雇用統計を見たいとして、株価は小安く終わりました。 NYダウは17069ドル(-8)、ナスダックは4562P(-10)。長期金利は2.453%と上昇。

ADP調査による8月の雇用は予想の+22.0万人を下回る+20.4万人でした。ここから今夜の雇用統計は思ったよりも悪いのではないかの推測で、米国株価は手仕舞いの売りに押された格好です。雇用統計が+15万人増とかの数字になればともかく、+20万人前後の数字だと、@経済は伸びているし、A雇用が少し弱いのでFRBの政策金利がすぐに引き上げられることはないと判断されて、株価はむしろ上昇するのではないか。

ただグラフからは米国株価は小波動のピークになる確率は5分5分です。NYダウは昨日ザラバで新高値の17161ドルを出しましたが、上ヒゲが長く、利食い売りに押されています。9日順位相関と25日順位相関が同じ日に+80以上になることはありませんでしたが、@新高値の、A陰線、B25日順位相関が+80以上、C3日前は9日順位相関が+80以上 でした。昨日の終値17069ドルは9日線(17077ドル)を下回っているので、今夜も9日線を下回るなら、(a)がピークらしくなります。

ナスダックは(b)の日が、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上で4ポイント(8ポイントが満点)でした。昨夜は、D順下がりの陰線となったので5ポイントになり、ナスダックは小波動のピークをつけた確率が高くなりました。

日本市場は、日経平均が上昇する要因としては、@米国株価が上昇する→Aドル高・円安になる。あるいはB米国向けの輸出が増える。というのが米国がらみの要因です。

昨日はECBの追加金融緩和によって、ユーロ売り→ドル買い→円安の動きが出て、今日の円レートは105.70円までの円安となりました。105.70円は2013年12月30日の105.41円を上回る円安です。このときの日経平均(終値)は16291円でした。

円レートと日経平均が100%連動しているのであれば、今日の日経平均は16000円台を回復してもおかしくはありませんでしたが、今日の始値は15792円であり、それは今日の高値でもありました。 「寄り付き坊主」です。今日の始値にはプラス材料が全部織り込まれてしまい、円安の進行がやや停滞するとともに日経平均はジリジリと下落していきました。

円レートだけを要因として日経平均が上昇するなら、円レートが110円台にならなければ、日経平均が17000円を超えることは難しいでしょう。ただしその他のプラス要因があれば、例え円レートが110円未満であっても日経平均は17000円台に乗せる可能性はあると思います。(ただそのプラス要因が今のところ見つからないので今日のように円レートに振り回されることになっていますが・・・)


(2014. 9. 8) TOPIX 1298P(+5)  日経平均 15705円(+36) 17.7億株 (1兆5240億円)

8月の米国雇用統計は+14.2万人増と、予想の+23.0万人を大きく下回る結果になりました。ただ7月は+20.9万人→21.2万人へ上方修正されていることから、8月の数字をもって米国経済にブレーキがかかったとは誰も判断せず。

むしろこれによって金利引き上げが先にずれたとして、米国株価は高くなる。 NYダウは17137ドル(+67)、ナスダックは4582P(+20)。長期金利は2.465%と+0.012%上昇。

雇用統計の数字がよくなかったので、いくぶんドル安(円高)に振れたため、日経平均はいよいよ買いの材料がなくなり、無気力に推移する。

値上がり銘柄数は1272銘柄もあるなど、先高期待はあるものの、先高に自信を持っているわけではなさそうです。4月の消費税増税後の景気は今のところ思った以上に悪化しています。4-6月のGDPは-6.8%→-7.1%へ下方修正されました。7-9月には回復するといわれているが、その証拠がまだ出てこない。

今年に入って3か月が経過しましたが、頼みの外国人買いはほとんどありません。8か月のうち5か月は売り越しになっています。

@月は-11700億円の売り越し、A月は-800億円の売り越し、B月は-5800億円の売り越し、C月は+4000億円の解雇し、D月は-800億円の売り越し、E月は+5600億円の買い越し、F月は+4900億円の買い越し、G月は-3900億円の売り越し。

1月〜8月を合計すると、ざっと-8200億円の売り越しです。外国人の売りに買い向かっているのは年金資金ですが、その規模は小さい。 G月は、外国人の-3900億円の売りに対して年金は+1700億円を買い越したにすぎません。

投資主体別で、買い越し額が大きかったのは(a)D月です。外国人の-800億円の売り越しに対して、年金は+6300億円を買い越しました。(a)の5月は日経平均が200日線を上回った月です。

ついでE月は年金の買い越しは2100億円へと1/3になったけれど、外国人も5600億円買い越したために、6月は続伸し、F月も年金の+600億円の買い越しと外国人の5000億円の買い越しによって株価は15759円まで反発したのでした。

G月は年金が1700億円の買い越しに対して外国人は-3900億円の売り越しです。通算すれば-2200億円の売り越し。売り越し額が-2200億円と小さいので日経平均は大きく下げませんが、誰かが買わねば株価は上がりません。年金資金は株価が下がれば買うだろうから、あとは外国人が日本の将来を買えるような政策が打ち出せるかどうか。消費税増税を跳ね返す経済状況になるのかどうか、の2点が問題になります。


(2014. 9. 9) TOPIX 1299P(+0)  日経平均 15749円(+44) 18.9億株 (1兆7629億円)

米国は経済指標の発表がなく小幅な動き。 NYダウは17111ドル(-25)、ナスダックは4592P(+9)とまちまち。

海外で円レートが106円台に乗せ、CME日経先物は15805円で引けたことから、日経平均には買い物が集まり、15795円で始まる。しかし始値が今日の高値となる「寄り付き坊主」で終わりました。

始値が最も高いのは、寄り付きで、買いたい向きが買ってしまったがこれに続く買いが入らなかった。あるいは後続の買いは入ったがそれを上回る売りが出て、買いの手が引っ込んだという形です。

昨日の日中の15:15ころの円レートは105.13円でした。今日は一時106.33円まであったので、1.20円の円安です。本来なら市場はびっくりして、日経平均は300円〜350円ほど上昇してもおかしくはありませんでした。ところが「寄り付き坊主」の陰線で終わってしまった。なぜ日経平均は上昇しなかったのか?

その前に、なぜ急に1円以上の円安になったのかですが、原因はサンフランシスコ連邦銀行が、「株式市場は将来の利上げを過小評価している」とレポートしたことです。

8月の雇用統計の数字を見て市場は、金利の引き上げは先にずれたの判断をしましたが、レポートは、引き上げがいつになるにせよ、ひとたび金利が上昇しだすと、株式市場には強烈なダメージがでるであろうという警告とも受け取れます。これによって米国の長期金利は2.477%へ上昇し、円安が一気に進んだわけです。


条件表No.41「円レートから日経予想」によれば、今日の円レート106.19円なら日経平均は15895円(約15900円)になってもよかったのですが、妥当日経平均より150円ほど安い15749円で引けました。

今日はソフトバンクが341円高(+4.47%)の上昇をし、日経平均を40円引き上げたそうですが、この分を差し引けば、1.20円の円安を要因とした日経平均の上昇はゼロであったことになります。 円レートが1.20円変化したのに日経平均が動かなかったというのは変です。奇妙です。異常です。

日経平均が動かなかった理由は、@今日の円レート106.19円は投機筋がつけた異常な円レートではないか。本来ならここまでは円安にならない、という考え方もあるでしょう。また需給関係を重視すれば、A9月12日のメジャーSQに向けて日経平均が上がって欲しくない向きが売り浴びせたのではないか、の2つが考えられます。私はAのメジャーSQが原因になったと思います。


メジャーSQは3月・6月・9月・12月の第2金曜日の寄り付きで確定しますから、SQがらみの売買は、第2週目の火曜・水曜日が最も活発になります。

図はTOPIX先物です。(a)は月曜日、(b)は火曜日、(c)は水曜日です。6月のSQの攻防は火曜日がピークでしたが、今回は明日の水曜日まで持ち越されそうです。売り方は日経平均を15750円以上にはしたくない。できれば15500円まで下げたいと思っているようです。

明日はおそらく最後の、15750円の攻防になりますが、ここでは1.20円の円安は少しも考慮されていません。6月にメジャーSQの攻防が終わった(c)水曜日からは、日経平均は材料を素直に織り込んでいきました。明後日からは、材料しだいでは16000円を超える上昇をする可能性があります。


(2014. 9.10) TOPIX 1306P(+7)  日経平均 15788円(+39) 19.4億株 (1兆8663億円)

米国は政策金利の引き上げが現実味を帯びてきたことから、反落する。

NYダウは17013ドル(-97)、ナスダックは4552P(-40).。特にナスダックはアマゾンの下げが大きく、引けにかけて急落する。

長期金利は2.507%(+0.030)と金利引き上げを織り込み始めた感じです。

日経平均は朝方は米国株安に合わせて安く推移していたものの、円レートが106.50円へ円安に振れると、先物主導で上昇。

金曜日のメジャーSQを控えているので、今日はひと波乱する可能性がありましたが、円安の進行によってSQがらみの売買は激しくなかったようです。


最近のSQ前は日経先物の出来高よりもTOPIX先物の出来高のほうが大きくなる傾向があります。

この3日間の出来高を見ると、9月8日は(日経)41900枚(TOPIX) 50700枚→9月9日(日経)55600枚(TOPIX) 127300枚→9月10日(日経)75100枚(TOPIX) 88500枚と、TOPIXの出来高が凌駕しています。

これは公的年金はTOPIXをターゲットにしているので、日経平均よりもTOPIXの動きに関心があり、SQ前にはTOPIX先物のオールオーバーや決済が特に増えるのだろうと思われます。

現在のところ有力な投資主体は、外国人と年金資金の2つだけなので、日経先物よりもTOPIX先物のほうが重要です。

そのTOPIXですが、今日は昨日の陰線を包み上げる形になり、高値引けとなりました。日経平均でいえば、ここ5日ほど続いた15750円水準の持ち合いを上放れたのではないかと思っています。


(2014. 9.11) TOPIX 1311P(+4)  日経平均 15909円(+120) 21.3億株 (2兆 904億円)

米国は特段の材料はなかったが、アップルが上昇し、これに引っ張られて反発する。NYダウは17068ドル(+54)、ナスダックは4586P(+34)と前日の下げ幅の6〜8割を戻す。

長期金利は2.544%(+0.037)とさらに上昇し、海外で円レートは一時107円円まで下落する。

日経平均はCME日経先物が15930円で終わっていたことから、15880円で寄り付き、その後の値動きは小さかったものの15900円を回復して引ける。

先月末の8月29日の円レートは103.78円でしたが、今日は106.95円と3.17円の円安です。これに対して日経平均は15356円→15909円へ550円ほど上昇しただけです。3.17円の円安は日経平均を1000円上昇させてもおかしくはありませんが、そこまでの上昇はしていません。

円安になっていわれだしたことは、@円安になれば輸出企業の収益は上昇するが、生産の海外移転が進んだ今は輸出額の増加は小さい。Aこれ以上の円安は輸入物価の上昇を通じて日本経済にはマイナスになる。ということです。 たしかに一面だけを見ればそうですが、円安になればよいことも悪いこともあります。プラス面に目をむけると、一層の円安になれば、@輸出企業(あるいは農産物でも)の輸出採算は好転するし、A海外からの観光客が増えて旅行業界は潤い、日本製品の土産物(電化製品が多い)が売れます。マイナス面の第一はBエネルギー価格の上昇と、C輸入物価(特に農産物)の上昇です。

@Aのメリットは一部の企業が利益を享受するのに対して、BCのデメリットは国民全部が影響を受けます。だから、円安デメリットの意見が出てくるのですが、株式市場に関しては、輸出企業のほうが電力・ガス・食品の企業よりも企業規模が大きく、株式も時価総額が大きいので、円安は日経平均を上昇させます。

2%の物価上昇を掲げる日銀としては、円安に誘導するほかはありません。@Aのメリットによって国内の賃金を上昇させ、BCのデメリットによって物価を上げる、というのが基本の方針でしょう。国民が物価が上がることをはっきり認識したならば、消費者は将来の手当てをする行動を取ります。すなわち、住宅や自動車ローンを早めに組むことで、住宅・自動車などの耐久消費財の生産が増えます。また預金金利だけでは物価の上昇に追いつかなくなるので、預金以外の投資を始める。これは日銀が意図してバブル状態を作り出そうとしているものです。

デフレよりもインフレのほうがよい。また今は投資や消費が冷え込んでいるので急なインフレにはならない。これが日銀のスタンスでしょう。5月から7月にかけて円レートが101.0円〜102.7円の往来相場になったときは株式も日本経済も停滞感が漂っていました。ここへきて円レートが107円に乗せたのは、米国の金利引き上げ観測によるものですが、この観測が正しいのかどうかはわかりません。わからないが、円レートは米国金利が上昇する限り円安になり、物価が+2%になるまでは日銀の金融政策はユルユルである。従って日経平均が上昇する。ということが 明らかになりました。

チャートからは、明日の日経平均が15925円以上で引けると売りマークが出ます。TOPIXは1314P以上だと売りマークが出ます。ただ今日は高値保合いを初めて突破した日なので、あと2〜3日の株価の上昇はあるとして、明日、売りマークが出たとしても日経平均はピークを打ったと判断することは避けたい。日経平均が9日線を2日連続で割り込まない限りは強気です。


(2014. 9.12) TOPIX 1313P(+2)  日経平均 15948円(+39) 27.4億株 (3兆1194億円)

米国はシリア空爆の方針と発表したものの、相場には響かず。オバマ政権は存在感がありません。NYダウは17049ドル(-19)、ナスダックは4591P(+5)と小幅な動きに終始する。

長期金利は2.556%(+0.012)とさらに上昇し、円レートは一時107.39円まで下落する。

9月のメジャーSQが通過し、午後から昨日を上回る円安となったために日経平均は勢いがないといわれながらも上昇する。

外国証券の寄り前の成り行き注文の状況は、以前(今年の6月5日以前)は11社ないし12社のオーダーを集計していたので、2000万株の買い注文があれば外国人は買っているという判断ができましたが、現在は5社だけの集計になったので、過去の経験(2000万株の買い)は役立たなくなりました。

それでも9月1日の買いは600万株→9月2日は630万株でしたが、9月3日には1510万株→9月4日は1530万株と増えています。 11社の集計が5社になったのだから、これまでのオーダー数は半分の数字になったと思えばよく、1530万株の買いは昔の3060万株に匹敵します。今日の買いは1290万株とやや少なくなりましたが、従来の2600万株に当たるので、外国人買いは復活しつつあるといえます。(ただ11社の集計に比べて数字の信頼性は半分以下になります)

日経平均は高値保合いゾーンの15800円を上放れて2日しかたっていないので、円レートしだいとはいうものの、あと2〜3日は上昇してもおかしくはありません。現在のところ、小波動のピークらしさは、@9日順位相関が+80以上、A25日順位相関が+80以上、B新高値、の3ポイントでしかありません。明日日経平均が15984円以上で引けると、条件表No.1「日経平均用(2012)」が売りマークを出しますが、それでも4ポイントです。もし連休明けの16日に新高値の陰線になったとしても5ポイントです。

なお上昇の余地が残っていると思います。《デンドラ24》の上値メドは低いほうから、@15960円、A16699円、B16847円、C17881円です。@は今日のザラバ高値15984円でクリアしています。次は16699円ですが、その前に2013年12月30日の16320円があるので、16000円の値固めをしてしてから16320円に挑戦することになるかと思います。


(2014. 9.16) TOPIX 1310P(-2)  日経平均 15911円(-36) 18.6億株 (2兆 317億円)

米国は、17日のFOMC、18日のスコットランド独立の住民投票、19日のアリババ上場などのイベントが目白押しとあって、やや手仕舞い売りに押される。(最大のイベントはFOMCで金利引き上げの言及があるかどうかです)

日本が3連休の間のNYダウは1698ドル(-61)→17031ドル(+43)と小幅安だったが、ナスダックは4567P(-24)→4518P(-48)と下げる。

ナスダックはアリババの上場を控えて、モメンタム株が買われ過ぎではないのかの反省がでているようで、株価は25日線を下回りました。13日間に亘って高値保合いをした後の下落であるので、今夜もずるずる下げるようではいけません。

日経平均は円安が一服したため小幅安で終わる。しかしなお円安は続いているし、3日続けて陽線陽引けしているのは、まだ買いたい向きがあるということです。

この背景には上昇に出来高が伴ってきたことがあります。 外国証券の寄り前の成り行き注文は、売りが1540万株、買いが1450万株と久しぶりに大きな注文が出てきました。出来高も連休明けにしては18.6億株、売買代金も2兆円と大きく、しだいに市場のエネルギーが増加してきています。これまでは株価が上昇しても出来高や売買代金が増えず、一部の目先筋が株価をおもちゃにしていた感じでしたが、それがどうも変わりつつあるらしい。

今日のところのピークらしさは、@新高値(前日)、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上 の4ポイントです。株価は4平均線(9日・25日・75日・200日)の最上位にあるので「順張り相場」であるといってよく、弱気になる必要はないと思います。


(2014. 9.17) TOPIX 1304P(-5)  日経平均 15888円(-22) 18.9億株 (1兆8056億円)

米国はFOMCは早期の金利引き上げには動かないという見方が強くなって、反発する。NYダウは17131ドル(+100)、ナスダックは4552P(+33)。長期債金利は2.599%(+0.005)と小幅にアップ。

昨日・今日と円レートは安値を更新できないでいるので、日経平均はなかなか16000円台に乗せることができません。

先週末のザラバ高値は15984円、今日は15969円。あと20円30円で16000円に手が届くのだけれど、目先はFOMC,スコットランドの住民投票などの波乱になる要因があるので、16000円では手仕舞い売りに押されています。

今日はソニーの今期の利益は-2300億円(当初予想は-500億円)も赤字になるとの発表がありました。今日のソニー株は約-40円下がっただけですが、これは意外でした。-300円くらい下落してもおかしいくはなかった。ソニーは立ち直るとみて買いが入、りこの2か月の株価は30%近く上昇していたので、この発表は市場をがっかりさせたはずです。悪い材料を小出しにして、事態をますます悪化させた「朝日新聞と」同じです。会社は膿みを出したといったがまだ出切っていなかった。ソニーは株式市場では信頼されなくなります。


今年に入っての日経平均の動き(週足)のグラフを掲げます。平均線は紺色が39週(200日線に匹敵)、深緑が78週(約1年半)、黄色が104週(約2年)です。

基本的には経済の最も短い循環は1.5年〜5年なので、株価が深緑色の78週線を割り込まない限り、株価は順調に上昇していると判断してよいでしょう。

日経平均は、今年に入ってから週足株価が78週線を割り込んだ時期はありません。これは米国ナスダックも同じです。日米の株価は順調に上昇を続けています。

ただナスダックは新高値を更新し続けているのに、日経平均は昨年12月30日の高値を更新できていません。これは日本経済が米国ほど景気が回復していないからです。2014年の日本のGDPは1.0%以下になるという公機関の予想がでています。4月の消費税増税の影響は案外に大きかったということもあります。


ロンドンのFT100は目下もっとも注目される指標です。スコットランドが独立すれば英国の経済規模は縮小し、スコットランドではポンドが使えないという混乱が起こります。米国経済にとっては深刻な事態を引き起こします。

FT100はこの2年間は大保合いをしています。高値6900P〜安値は6300Pの500P幅の動きです。上下動は10%ほどでしかありません。英国は完全に伸び悩みです。

上海総合は昨年2013年12月の高値2260Pを上回り、現在はこれを超えていますが、2013年2月には2444P高値がありました。さらにいえば2010年11月には3136Pの高値がありました。目先は上昇しているように見えますが、今の2296Pは3136Pよりまだ-30%も低い水準にあります。

以上のことを踏まえると、世界の投資資金の投資先は、@米国、A日本、B英国、C中国の順になるのが当然です。米国株高は日本株を引き上げますが、中国株高が日本株を引き上げるわけではありません。


(2014. 9.18) TOPIX 1317P(+12)  日経平均 16067円(+178) 22.5億株 (2兆3822億円)

FOMCは資産買い入れ終了後も相当な期間、金融緩和を継続すると発表。この場合の金融緩和とはゼロ金利のことです。

米国はこの材料は前日に織り込んでいたので、昨日はたいして株価は上昇せず。NYダウは17156ドル(+24)、ナスダックは4562P(+9)。しかし長期債金利は2.625%(+0.026)へ上昇。

米国金利の上昇によって、円安が加速し、今日は108.86円まで下げました。このため日経平均は大きく上昇。寄り付きの段階で16000円を突破し、16067円で終わる。

2013年12月30日のザラバ高値16320円、終値16182円まで手が届く水準になりましたが、16000円の目標達成感も出るだろうし、108円台の円レートが定着するかは不明であるので、16000円〜16300円での水準で値固めをするのではないかと思います。

今日のところのピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上(昨日)の4ポイントです。まだ過熱しているとはいえません。


(2014. 9.19) TOPIX 1331P(+14)  日経平均 16321円(+253) 25.8億株 (2兆7497億円)

米国はFOMCの金利引き上げは2015年後半になるだろうとの見込みで上昇する。NYダウは17265ドル(+109)と史上最高値を更新。ナスダックは4593P(+31)と続伸し、株価は4平均線の最上位に出る。

長期債金利は2.619%(-0.006)と少し下落。米国は株式市場はゼロ金利継続を囃して上昇するし、債券市場は金利が上がることを視野にいれて長期債金利が上昇しているし、とそれぞれの市場がそれぞれの解釈をしています。果たしてどちらが正しいのか? 

ただ米国株高と米国金利高の進行は日本にとっては願ってもない状況です。今日の円レートは109.45円まで下げました。8月8日の夕方の101.67円から1か月ちょっとで+8円の円高になろうとは誰も予想していなかったことが起きています。


昨日は16000円台に乗ったばかりなので、2013年12月30日のザラバ高値16320円を一気に上回ることはなく、しばらくは16000円の値固めをするだろうと思っていました。

だが円はすんなりと109円台に乗り、110円まであと少しに迫っては、日経平均がもたつくはずはなく、一気に12月高値を上抜いてしまいました。

スコットランド独立もなくなり、リスクが軽減したため余計に日経平均の上昇に拍車をかけたようです。

今日の上昇によって、やや過熱感が出てきました。 今日のところのピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上(一昨日)の4ポイントは変わってはいませんが、明日日経平均が16364円以上で引けると、条件表No.1「日経平均用(2012)」は売りマークを出します。これで5ポイント目。さらに新高値の陰線になれば6ポイント目です。来週早々にはピークらしさのポイントが6になる可能性があります。

今度の株価上昇は、一にも二にも急激な円安が原因ですが、この調子で毎日0.5円とか1.0円の円安が続くはずはありません。円安が止まれば市場の目は7-9月期の成長率に向きます。これは株高の結構な反省材料になるのではないかと思っていますが、それはピークらしさが6ポイント以上になってからのことです。今は株価が9日線を下回るまでは相場について行くところです。


(2014. 9.22) TOPIX 1330P(-1)  日経平均 16205円(-115) 19.5億株 (2兆 682億円)

米国はマチマチの動き。NYダウは17279ドル(+13)と連日で史上最高値を更新したものの 上ヒゲの長い短陽線で終わったので、上伸力にカゲリがでたか。ただ上昇を開始して5日目でしかないので過熱感は出ていません。

ナスダックは4579P(-13)と反落し新高値の陰線となる。ただ9日順位相関は16.3と低く、過熱感はありません。

長期債金利は2.578%(-0.041)と下落し、急激な金利上昇が落ち着いてきました。

米国金利が落ち着いたため、円レートは少し上昇し、日経平均は小反落する。

アリババは公開値68ドルに対して9270ドルで始まり、時価総額は約25兆円とアマゾンを上回りました。アリババ株を保有するソフトバンクは公開に向けて大幅上昇をしてきましたが、今日は一転して大幅下落となりました。


今年2月に発売した「Core30の寄引売買」は5種類の条件表があります。@利益最大、Aリスク最小、B勝率最大、CPF最大、D平均利益 の5つです。

タイトルのとおり、ユーザーが最大の利益を得たいなら@を使えばよく、リスクを嫌うならAを使う。コンスタントに利益を出したいならDを使えばよいのです。ただユーザーはトレードをしたがる傾向が強い。

従って、多くのユーザーは自分の性格にあった@〜Dを選ぶことなく、@〜Dのどれかが売買マークを出したなら仕掛けるということをしがちです。

特に今回は7月1日に野村の買いマークを最後にして、2か月半の間売買マークを出すものがなかったので、トレードすることを待ちに待っていたようです。

9月12日にCPF最大が、ソフトバンクに売りマークを出しました。CPF最大を重視していたなら仕掛ければよいし、別の条件表を重視しているならトレードを見送ればよい。CPF最大に従って仕掛けていたなら、9月12日は(8730円売り→8657円決済)の+73円の利益です。

翌日9月16日にも売りマークが出たので、これに従うと (8507円売り→8562円決済)の-55円の損失です。手数料を考えると、12日と16日のトレードを通算すると損益トントンです。

ところが9月19日には、@〜Dのすべてが売りマークを出しました。またBは4つの売りマークを出しています。@〜Dの5本の条件表のすべてが一斉に売りマークを出すことは珍しいし、1つの条件表が4つの売りマークを出すこともそうありません。果たして今日のトレードは(8550円売り→8207円決済)の+343円の利益となりました。 2か月半ぶりに相場がダイナミックに動き出したといえます。


(2014. 9.24) TOPIX 1326P(-4)  日経平均 16167円(-38) 21.6億株 (2兆2230億円)

シリア空爆のニュースがあって米国は続落する。

NYダウは17172ドル(-107)→17055ドル(-116)と大きな連続陰線となりましたが、その前の5日間の上昇は穏健な上昇ぶりであったのでその反動は小さく、75日線が安値の支持線になるはずです。

ナスダックも4527P(-52)→4508P(-19)と続落。こちらはアリババ上場による影響(初日の大幅上昇と、その後の下落)が大きかった。

イラク空爆の開始によって米国債が買われ、金利は2.531%(-0.036)へ上昇。したがってやや円高に振れ、日経平均は100円ほど安く寄り付いたものの、その後は中間決算の配当取りの買いが入って-38円の小幅安で終わる。

日経平均はこの2日間は新高値を更新していませんが、その分だけ楽観人気に傾くことがなく、過熱感はありません。目下のところ日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値(2日前)、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、の3ポイントでしかありません。

小波動が上昇を始めた9月1日以来、今日で16日目になりましたが、なお上昇が続くのではないかと思っています。第1の理由は過熱感が出ていないということですが、第2の理由として25日順位相関が+80以上にへばりついていることが上げられます。


図の(a-a')の期間は25日順位相関が+80以上になっていた期間で15日間あります。

そもそも25日順位相関が+80以上になるには最低でも13日間から25日間の株価上昇が必要です。多くの小波動の上昇期間はだいたい12日間なので、25日順位相関が+80以上になったということは、平均的な上昇期間を超えて株価が上昇しているということです。

ここで25日順位相関の判断のしかたが分かれます。1つは逆張り的発想で、小波動はピークに近いと判断するものです。このHPでは、9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になったときは、小波動のピークになることが多いとして、何度もその例を掲げ、その多くはその通りの結果になりました。

ただしそれに当てはまらないこともあります。この場合は25日順位相関は+80以上の水準でへばりつきます。このときは順張り的発想で、株価上昇はまだまだ残っていると判断せねばなりません。例えば図の(a-a')の15日間のうち、株価が9日線を連続して2日間下回ったのは(P)と(Q)の日ですが、株価安値は2日連続して切り下がってはいません。(P)(Q)は押し目買いのよいチャンスでした。

(a-a')で15日間の強力な上昇を表現した後は(B)(C)でさらなる上昇を見せました。つまり(a-a')のように25日順位相関が長くへばりついたときは順張り相場であるから「押し目買い」が有効であるといえます。 現状の25日順位相関は(b)から10日間ほど+80以上にへばりついています。10日間以上25日順位相関が+80以上になることはそう多くありません。今は順張り相場になっているのではないかと思う理由です。

(a-a')を手本にするならば、あと1か月くらいは上昇相場が続くのではないか。株価が9日線を2日連続して下がる(しかも安値が切り下がる)までは、なお上昇相場が続いていると判断するのが正しいのではないか、と思っています。


(2014. 9.25) TOPIX 1346P(+20)  日経平均 16374円(+206) 23.7億株 (2兆3317億円)

米国は8月の新築住宅販売が50.4万戸(予想は43万戸)と前月比+18%も伸びたことから上昇する。

NYダウは17210ドル(+154)と反発して、9日線を上回る。ナスダックは4555P(+46)と反発するも25日線を上回ることができず。しかしいずれは先の高値4610Pを上回るはずです。

米国経済に自信が持てたため、長期金利は2.567%(+0.035へ上昇。したがって円レートはやや円安に振れ、日経平均は16327円で寄り付く。

この時点で昨年12月30日のザラバ高値16320円を上回り、2007年11月7日のザラバ高値16326円以来の新高値となりました。

しかし寄り付き後の動きは緩慢になり、16374円のザラバ高値があったものの、今日の日中の値幅は70円ほどでしかなかった。寄り付きで好材料(米国株高と円安)を織り込んでしまったようで、さらに買い上がるという気配はありませんでした。今日は配当取りや権利落ちの最終売買日であったこともあって、株価の上昇が嵩上げされた感じですが、出来高や朝方の外国証券の買いオーダーは着実に増加しているので、しばらくは買いが有利な状況が続くと思います。

2012年11月にアベノミクスが明らかになり、2013年に入っては一方的な上昇相場・順張り相場になりましたが、今回の大勢波動は、2005年5月〜2007年6月〜の約2年間の株価上昇の姿を手本とすればよいと、2013年1月以来HPで何度も言ってきました。

2005年5月には(a)から株価上昇が始まり、(b)までの約1年間で株価は62%上昇をしました。これに匹敵するのが、(a')の2012年12月から(b')の2013年12月までの上昇で、74%の上昇です。

(b)から8か月の調整をして(d)2007年1月で(b)の高値を上回りましたが、これに対応するのが(b'→c'→d')の動きです。(b')の高値から8か月目の(d')で(b')の高値を上回りました。それが今日のことです。

上昇率といい日柄といい、(a→b→c→d)の動きは、今回の(a'→b'→c'→d')の動きとほとんど同じです。もし2005〜2007年と同じ動きをするならば、あと5か月の上昇期間が残っており、日経平均はあと700〜800円の上昇をして17100円〜17200円まで上昇するということになります。

しかし似たようなことは起きても同じようなことは起きないのが相場です。(人は2005年〜2007年の相場を経験しているので、2012年からの相場ではこの経験から得た投資方針(いつ利食いするか、いつ売りに転じるのか)をぶつけてきます。従って同じような相場にはなりません。) 年々歳々生じてくる相場は、過去とまったく同じ動きにはならないが、似たような相場は現れるので、過去の似たような相場は手本になります。

過去の動きを手本にしていても株価の動きは多少違っています。相場においては、習字の先生が書いた字を手本にしてまったく同じ字を書く練習をするというようなことはできません。大まかな相場の形(上昇率の大きさや時間の長さ)を手本にできるだけです。ただ同じ相場の姿は繰り返さないのだから、細かなことは手本にすべきではありません。手本が2年間上昇したとか、62%上昇したとかは細かなことです。これを売買の指針にすべきではありません。

一番大事なことは、「大勢上昇波動が終わった」と判断することです。何をもって、大勢上昇相場が終わったと判断すればよいのか?  それは図の(e)の翌月に株価(ザラバ値でよい)が18か月線(紺色)を下回ったときです。そこからは大勢下降波動に転じるものと思わねばなりません。今日現在では18月平均線の値は14733円なので、これを下回るには2000円の下落が必要です。まだまだ18か月線を下回る可能性は小さいので、ここは更なる株価上昇を予定して順張り方針を貫くことです。


(2014. 9.26) TOPIX 1331P(-14)  日経平均 16229円(-144) 20.5億株 (2兆 314億円)

米国はなぜか急落する。 NYダウは16945ドル(-264.-1.53%)、スダックは4466P(-88。-1.94%)と、ここ2か月間では最大の下げとなりました。

発表された経済統計は悪くはありませんでした。8月の耐久財受注は前月比-18.2%とよくはなかったけれど、設備投資の先行指標であるコア受注(軍事・航空機を除く)は+0.6%で着実に投資が増えています。

急落の原因としてはウクライナ情勢が悪化したとか、世界経済の停滞懸念とかがいわれていましたが、どうも急落の一番の要因はアップルの新製品iPhone6の本体が変形することが判明したことのようです。

それならナスダックが大幅安をするのはまあしかたないとしても、NYダウまでもが大幅安になったのは合点がいきません。 両指数ともに75日線の手前まで下げてきましたが、おそらく75日線を大きく下回ることはないのではないかと思っています。

米国株が大幅下落したため、米国長期金利は2.508%(-0.069)へと低下し、円レートはやや円高に振れました。日経平均は前日より-286円安で寄り付きました。このうちは配当落ち分が90円ほどあったようなので、実質的には-200円安です。

ところが寄り付きが今日の安値で、あとは押し目買いによって上昇し、結局は-144円安(実質-54円安)で終わりました。買い意欲はナカナカ強い。

小波動のピークらしさは3ポイントでしかありません。ポイントからは日経平均に過熱感や楽観人気にはなっていません。また《デンドラ24》の上値メドは、下から順に、@15960円、A16699円、B16847円、C17881円 です。すでに@はクリアしているので、ABの16700円〜16800円が今回の上値メドであるとしてよいでしょう。するとなお500円くらいの上昇の余地があります。

ただ気になるのは米国株の急落です。はたして米国株安がアップルが原因になったのか、あるいはほかに原因があるのかは今のところ不明ですが、それは今夜の米国株価がどうなるかでわかります。今夜の米国市場に注目です。


(2014. 9.29) TOPIX 1337P(+5)  日経平均 16310円(+80) 18.5億株 (1兆7794億円)

米国は4-6月GDPの確定値が発表され、年率+4.6%と前回の改定値の+4.2%を上回る。米国経済は堅調であることのダメ押しの数字となりました。

NYダウは17113ドル(+167)、スダックは4512P(+45)と、木曜日の大幅下落の5〜6割を戻す。しかしこれはGDPの数字が反発させたのではなく、反動高に意味合いが強いと思われます。

NYダウとナスダックは小波動のピークを表示しているので、目下の小波動は下降波動ですが、その調整は今のところは軽く、75日線を割り込むにはいたっていません。

ただこの4〜5日の米国株価の動きは上げるにせよ下げるにせよ大幅なので、投資家の強弱感は大きく揺れています。この背景にはQE3が10月で終わることがあります。FRBはゼロ金利は相当の期間続けるとしても、マネーの増加はストップするわけで、それが株式市場にどう影響するのか? 

米国は金融政策史上で初めての、@ゼロ金利とA空前の量的緩和 の矛を納めようとしています。これは誰も経験したことがないのだから、株式市場が揺れ動くのは当然です。10月〜年末にかけて、米国市場は「波高い」相場になるのではなかろうか。

米国が反発した上、ドル高(円安)が進んだため、日経平均は100円ほど高く寄り付く。

ところが、日中の円レートは109.74円と110円台に乗せる勢いでしたが、日経平均は伸びず、木曜日のザラバ高値16374円を更新することはできませんでした。

目下のところ日経平均が上昇する確かな要因は、円安だけです。円安以外に思惑が発生するだろう要因は、@消費税のアップがあるのかどうか、Aそれに備えて新たな経済対策が出るのかどうか、B株価を上げるためにGPIFの株式シェアを引き上げるのかどうか、C法人税の引き下げのスケジュールが明らかになるのかどうか、などでしょう。

日によってこれらのどれかの思惑がクローズアップされるので、なかなか日経平均の予想をすることは難しい。難しいので、日経平均が9日線を2日連続して下回るまでは強気を貫くというのが、今のスタンスです。


(2014. 9.30) TOPIX 1326P(-11)  日経平均 16173円(-137) 23.3億株 (2兆2798億円)

米国は香港の民主化デモやウクライナ情勢を気にして朝方は大きく下落するも、戻して引ける。 NYダウは17071ドル(-41)、スダックは4505P(-6)。

ナスダックは今日の寄り付きが最近のザラバ安値になりました。9日順位相関が-80に下落した上、25日順位相関が-51.8まで低下しているので、だいたい小波動のボトムに近づいたと思われます。

地政学リスクを意識したためか、米国長期債の利回りは2.482%(-0.049)と低下。

その分110円台に乗せそうだった円レートはやや円高に振れたし、8月の鉱工業生産指数が前月比-1.5%(予想は+0.2%)と予想外に悪かったため、日経平均は60円ほど安く始まる。


その後前引けにかけて-251円まで下落したものの、押し目買いあるいは月末のドレッシング買いが入って、結局は-135円安で引ける。

この18日間、日経平均の終値は9日線を割り込むことはありませんでしたが、今日は9日線を-20円ほど下回りました。

しかし今日の下げは、ザラバ安値16058円まで下値を探った下げであり、16100円の水準では押し目買いが入るということを確認した役割を果たした感じです。

9日線は1日当たり30〜40円ずつ上昇しているので、明日の日経平均の動きが小幅であれば、9日線は16220円〜16230円になります。もし明日の日経平均が16220円以下で引けるなら、2日連続して9日線を下回ることになりますが、そうなっても今日のザラバ安値16058円以下にならないなら、順張り相場は壊れていません。 「終値が2日連続して9日線を下回る」という条件に、「ザラバ安値が連続して安値を更新する」という条件を加えたほうがよいと思います。

今週は金曜日の米国雇用統計の発表までイベントが続きます。どのような数字が出て、市場(特に米国市場)がどのように受け止めるのかはわかりませんが、@日経平均(終値)が2日連続して9日線を下回り、A日経平均のザラバ安値が切り下がる、という現象が出るまでは強気でよいと思います。


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