日経平均をどう見たか・判断したか (2014年 3月)

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(14.3.3) TOPIX 1196P(-14)  日経平均 14652円(-188) 21.8億株 (2兆 54億円)

米国市場はウクライナ情勢についてはほとんど気にせず、まちまちの動き。NYダウは16321ドル(+49)、ナスダックは4308P(-10)。

ナスダックは新高値の陰線となり、25日順位相関が+80以上になったことから、昨日の小波動のボトムらしさは4ポイントになりました。ピークを出したかどうかは5分5分です。

その後ウクライナはロシアに軍事支援を要請し、情勢は一気に緊迫化。今夜の米国市場でリスクを嫌う動きになれば、ナスダックの小波動はピークを打ったと判断できます。

シカゴ日経先物は14920円と大証より高く引けていましたが、情勢の急変で、今日は14650円(-270円)と安く寄り付く。一時は-430円安まで下落したものの、円がそれほど高くならなかったことから買戻しが入り、先物は-230円安で終わる。

案外だったのは円の動きです。先週末は101円台半ばから後半であったものが、今日は101.54円〜101.22円とたいして円高に振れませんでした。円レートのグラフは(a)で100.74円をつけ、25日線の10.274まで戻り、現在25日線に押し戻されてて101.40円にあります。(a)の100.74円を割り込むまでは、円は上昇トレンド(円安トレンド)にありますが、100.74円を割り込めば、円高トレンドに変わったと判断しなければなりません。

日経平均は円レートと同じ歩調で変動しているので、円に ついていえることは日経平均についてもいえます。

日経平均は25日線の水準から上昇を開始しました。モデル波動では(G)に当たります。その後年末にピーク(H)を付け、小波動は下降波動に転じましたが、この下げ途中で(G)の水準を下回りました。

小波動のボトムが切り下がったことが確実になったわけです。この水準は75日線の水準でもあるので、あるいはここで下げ止まる可能性が大いにありました。現に(G)の水準で5日間ほど揉み合いましたが、ついに75日線を大きく割り込み、(K)13995円まで下落しました。

モデル波動では、次は(K→L)の動きになるのが普通です。(L)とは75日線の水準です。今日(L)に15094円の「主な株価」が表示されたので、(L)が(K)からの戻り一杯であったことが確定しましたが、問題はこれから先のことです。

コースは2つあります。現在下落中の日経平均が(K)を下回らずに(m)で下げ止まって反発するならば、75日線を上回る動きになるでしょう。しかし(G)を下回ってしまうなら、例え(M)から反発したとしても75日線を超えることはなく、もう一度75日線で戻り一杯になります。75日線を上回るのは、ずいぶんと先のことになります。


(14.3.4) TOPIX 1204P(+7)  日経平均 14721円(+69) 19.3億株 (1兆7706億円)

ロシアのウクライナへの軍事介入を受け、昨夜の欧州市場は2〜3%下落する。しかし米国は2月のISM製造業指数が51.3→53.2へアップしたこともあって、さほど下げなかった。

NYダウは16168ドル(-153)、ナスダックは4277P(-3 0)。

ナスダックは順下がりの陰線になれば、小波動のピークが出たと判断するところでしたが、順下がりではあるが陽線で終り、なお買い手があることを表現しました。今のところピークを出したかどうかは5分5分です。

日経平均は200日線より少し高い14553円で寄り付く。ウクライナ問題で、円高が進むどころか円は弱含みになったところから、買戻しが入り陽線で終わる。特に15:00過ぎにロシア軍(演習軍)が撤収のニュースが流れて急上昇し、前日比+210円の14840円で引ける。

今のところ日経平均は、200日線によって支えられています。昨日は「タクリ足」、今日はそれを上抜く陽線となったことから、200日線水準の14500円は当面の下値であろうと思われます。となるとモデル波動からは、次の上昇は75日線(15250円)を目指す動きになってもよいところですが、そうはなりそうにありません。

今日の出来高19.3億株、売買代金1.77兆円のボリュームの小さいことを思うと、すぐに15250円まで上昇する可能性は小さいでしょう。

またグラフからは9日と25日の順位相関の関係がよくありません上図は9日順位相関が、上昇している25日順位相関を下回った日に○を付けています。このときの25日順位相関は-6.7です。

右図で(a)(b)に○を付けていますが、だいたい同じような関係です。(a)で9日順位相関が25日順位相関を下回ったときの、25日順位相関は9.7でした。(b)のときは11.5でした。だいたいにおいて25日順位相関が-20〜+20くらいの水準にあるときに、9日順位相関が25日順位相関を下回ると、その後12日くらい株価は上昇せず、下落することが多いのです。

(a)の後13日目に小波動のボトムとなり、(b)の後12 日目に小波動のボトムとなっています。25日順位相関が0近辺にあるときに9日順位相関が25日順位相関を下回るということは、小波動のスケールが小さいということです。上昇力が不足しているということです。今日発生した(A)は、(a)(b)のようになるのではないかの懸念があります。

逆に、25日順位相関が0近辺にあるときに9日順位相関が25日順位相関を上回るということは、小波動のスケールが大きいということです。(c)のように9日順位相関は+80以上にへばりついたままになりました。9日順位相関が25日順位相関を下回ることがあっても、それは+80以上の水準でのことなので、懸念する必要はありません。


(2014.3.5) TOPIX 1212P(+8)  日経平均 14897円(+176) 19.9億株 (1兆9386億円)

プーチン大統領は、@ウクライナへの軍事介入は必要がない、Aクリミアを併合する意図はない、と発言したため、ウクライナでの軍事衝突の懸念は薄れ、欧米市場は大きく反発する。

FT100は6823P(+115。+1.72%)、NYダウは16395ドル(+227。+1.40%)、ナスダックは4351P(+74。+1.74%)。

ナスダックは陽線で新高値を更新。この背景には、米国政府の経済見通しが強気であることがあります。2014年のGDP伸び率は+3.1%、来年2015年のGDPは+3.4%と見通しており、その原動力は@住宅投資、A製造業、B原油などエネルギー、の拡大であるとしています。

米国の経済は先進国で最も強いことになります。英国ロンドン市場のFT100が昨年5月のバーナンキ発言(QE3の縮小開始の可能性)の前の高値を上抜けないまま9か月が経ちました。英国経済はなかなか弾みがつきません。

昨年5月の高値を超えたのは米国と日本だけなので、日本株に対する評価はそう悪くはないはずです。ところが今年に入って日経平均は下落歩調です。これは、昨年の年末の東証1部の連結PERが17.17倍まで割高に買われていたのが原因です。GDPの伸び率が0〜3%くらいにあるとき、市場全体のPERは15〜16倍が妥当でしょう。昨年の17.17倍は買われすぎであったのです。現在のところPERは15.58倍になっているので、この点からは買えない理由はありません。買えないのは先の見通しが立たないからです。足元をすくわれかねない要因がいくつもあります。

@本当に米国経済は立ち直ったのか、大寒波の影響が経済統計の数字を悪くさせているのかどうか、A中国経済の悪化の可能性と理財商品のデフォルトがないのかどうか、BEUのリスクはなくなったのかどうか、Cシリア・ウクライナなどの民族紛争は起こらないのかどうか? これほど先行きが不明な要因があれば、積極的な株式投資が行なわれるとは思われません。 リスクとリターンは表裏の関係にありますが、リスクの要因が3つ4つ上げられる今は、積極的なリターンを取る(リスクを許容する)という投資家は少ないと思います。

日経平均は欧米市場が上昇したことによって上昇しましたが、15000円を超えることはできませんでした。148000〜15400円のゾーンは大きな関門です。75日線が15258円にあることをかんがみても15250円を突破するには相当インパクトのある材料が出ねば実現しません。

グラフは日経平均の月足です。2〜4年の単位で見ると今は上昇波動の真っ最中にありますが、この後どこで上昇波動が崩れていくのかが今後の問題です。

今回の上昇波動の手本は2005年5月から2007年 6月までの約2年間であるとしています。20055年〜2007年にかけて、株価が18月平均線近くまで下落したのは(c)14045円でしたが18月線を下回りませんでした。次に(b)で18月線16781円にタッチし、翌月のザラバ安値16561円と続落になりました。ここで2007年6月をピークとする大勢上昇波動は終わりました。

1989年はバブルの絶頂期であり、長く記憶されるべき年です。このとき株価と18月線の 関係はどうであったのか。

(e)は1987年のブラックマンデーです。世界市場は暴落しましたが、日本市場は翌日から大反発しました。このときは日本株が世界の株式市場を救ったのです。ザラバ安値は18月線に一瞬タッチしましたが、翌月は18月線を超えました。この後1989年のバブルピークまで株価は上り詰めるわけです。

バブルが崩壊するときのグラフはどうであったのか? まず@(d)で18月線を割り込みました。A翌月は18週線どころか36週線をも下回りバブルの崩壊が明らかになりました。バブルが崩壊して以来、橋本内閣の消費税引き上げとか、日銀の金融政策の失敗によって、2009年まで20年間の株価下落となりました。

いいたいことは、株価が18月線にタッチしたならば、大勢上昇波動は終りであるということです。今の18月線は13201円ですから、当面日経平均がこの水準まで下落することは考えられませんが、18月平均線は毎月350円程度上昇して行きます。今月の18月線は13550円、4月は13900円、5月は14250円へと上昇していきます。株価の上昇が、18月線の上昇に追いつかなくなったときが、アベノミクス相場の終りです。


(2014.3.6) TOPIX 1228P(+15)  日経平均 15134円(+237) 22.4億株 (2兆 972億円)

米国は小動き。NYダウは16360ドル(-35)、ナスダックは4357P(+6)。

ADP調査の2月雇用者数は予想の+15.5万人よりも低い+13.9万人でした。しかも1月の+17.5万人は+12.7万人へ下方修正され、雇用は思わしくありません。

また2月のISM非製造業指数は54.0%→51.6%(予想は53.5%)とこれまた悪かったのですが、寒波の影響だろうということで、株価は下がらず。

ナスダックのグラフは、(a)で9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上となって小波動のピークをつけました。また(b)でも同様のことが起きましたが、2日下げただけでした。このままナスダックが上昇するなら来週にも(c)で同様のことが起きます。そこで新高値の陰線となれば、調整入りする可能性が高くなります。

日経平均は前場は15000円に近づくがこれを超えることができず、14950円〜14980円のゾーンで小動きを繰り返していたが、12:20ころ先物が急上昇を始めました。

先物はすんなり15000円を超え、15220円まで上昇し、100円ほど下げて終わる。

明日の夜には米国の2月雇用統計が発表されるし、来週10日〜11日は日銀の政策決定会合があるし、と様子見気分が強かったところへ先物の買い仕掛けが出たわけです。

これによって売り方は買戻しを余儀なくされただろうし、15000のコールオプションを売っていた向きが先物を買ってオプシ ョンの損失をヘッジしたということでしょう。負け方がやむにやまれず撤退するときは急上昇や急下落をしますが、今日の動きはまさにそれでした。

短期筋の思惑にまんまと引っ掛かったというところです。図の(a)は1月10日(金曜日)です。この日の夜に12月の雇用統計が発表されましたが、発表前に日経先物は買われて陽線になっています。(しかし翌日(月曜日)は大きな陰線となりました)。

(b)は2月7日(金曜日)です。この日の夜、1月の雇用統計が発表されましたが、発表前に日経先物は買われ陽線で終わりました。発表された数字は予想を大きく下回るものでしたが、米国市場は大幅な反発をしたので、月曜日の日経平均はさらに上昇しました(だが上昇はそこまでで、その後500円ほど下落しました)。 どうも雇用統計を気にして市場が様子見になったところを狙って 短期筋が日経先物を仕掛ける、というのが最近の傾向です。

日経平均はザラバ高値15203円までありました。《デンドラ24》の上値メドの上から2番目の15129円をクリアしたわけです。 《デンドラ24》の上値メドからは目標達成です。もうひとつの75日線(15265円)まで戻るというメドには60円ほど不足していますが、明日15250円くらいまであればだいたい「戻り一杯」となる。図の緑色のようなコースをとるのではないかと思っています。


(2014.3.7) TOPIX 1236P(+8)  日経平均 15274円(+139) 20.7億株 (1兆9768億円)

米国はおおむね小高い。NYダウは16421ドル(+61)、ナスダックは4352P(-5)。

海外の円レートが103円台に乗せ、CME日経先物は15295円で終わるなどの強材料があって、日経平均は高く寄り付くも、75日線(15275円)が抵抗線となって、同じ水準の15274円で引ける。

私は、@株価が75日線を大きく下回ったし、A現在値15274円は先のピークの16320円より1000円以上も切り下がっているし、B直近のボトム14443円は最後の上昇波動のスタート点の小波動のボトム15112円よりも切り下がっていることから、なお中勢波動は下降波動にあると判断しています。

下降波動が上昇波動に転換するには、@株価が75日線を大きく上回るか、A先のピーク16320円を上回るか、B今後つけるであろうボトムの水準が先の15112円以上になる必要があります。

中勢波動(2〜9か月の波動)が上昇波動になるには、まだまだクリアすべきことが多くありますが、クリアする可能性はないではありません。日銀が更なる量的緩和策を出すことです。それは来週初めにわかりますが、その決定はおそらく現状維持ではなかろうか。

今日の日経新聞に「部門別売買代金差額」が載っています。それによれば、外国人投資家は1月は1兆1696億円の売り越し、2月は829億円の売り越しです。この数字を見るだけで、1月の日経平均は大きく下げ、2月は下げたり上ったりということがイメージできます。

1月の株価(終値)は16291円→14914円へ-8.4%の下落でした。 2月は14914円→14841円へ-0.5%の下落でした。1月の1兆1696円の売り越しが-8.4%の下落を引き起こしたのだから、1億円当たりに換算すると、外国人が1億円売り越すと、日経平均は0.0719%下げる勘定です。

2月は829億円の売り越しでしたから、0.0719%×829=0.595 %の下落となるはずです。実際には2月の日経平均は-0.5 %の下落をしています。これはピッタリでではないですか。まったくのところ、現在の日経平均の騰落率は外国人の買い越し・売り越しに依存しています。外国人投資家が日本株を買ってくるのか・売ってくるのかが、今後の日経平均の動きの最も重要な要因です。

外国人はデタラメに売買しているのではありません。短期筋を呼ばれる投資家もいるけれど、短期の売買というのは基本的には買い越し・売り越しには無関係です。短期間で決済をしてしまうので大きな買い越しや売り越しになることはありません。外国人の1か月単位の買い越し額(売り越し額)は日本株の長期投資をしている主体の動きです。

外国人が1月〜2月にかけてなぜ売り越しになったのか? 大きな要因は日本のGDP成長です。IMFのGDP予想を掲げます。

2012年 2013年 2014年(予) 2015年(予)
日本 1.4% 1.7% 1.7% 1.0%
米国 2.8% 1.9% 2.8% 3.0%
英国 0.3% 1.7% 2.4% 2.2%
独国 0.9% 0.5% 1.6% 1.4%
中国 7.7% 7.7% 7.5% 7.3%
2014年に(先進国のうちで)最もGDPが伸びるのは米国の+2.8%です。次に英国の+2.4%。日本は3番手です。

2013年のGDP伸び率は米国が1.9%、英国が1.7%、日本が1.7%とだいたい横並びでしたが、2014年には米国の2.8%に対して日本は1.7%と停滞し、英国の2.4%に対して劣ります。これは2014年4月からの消費税アップによる景気減退を見込んだものですが、海外の投資家としてはGDPが伸び悩む日本株を敬遠するのは当然です。

私が日経平均は75日線水準(15275円)で戻り一杯ではないかと判断するのは、以上のような背景があります。


(2014.3.10) TOPIX 1227P(-9)  日経平均 15120円(-153) 18.7億株 (1兆7523億円)

2月の米国雇用統計は+17.5万人(予想は+14.9万人)とよかったが、株価には響かず。それにしても前日のADPの数字とはかなり違います。

ADPは予想を下回り、雇用統計は予想以上になって、いったい米国の雇用は強くなっているのか伸び悩んでいるのか、よくわかりません。

NYダウは16452 ドル(+30)と小幅上昇するも、ナスダックは4336P(-15)と小幅安。ナスダックの足は、陰線を陰線でつつみ下げるという、感心できない足になりました。

CME日経先物は15315円と高く引けていましたが、今朝は10〜12月期GDPが速報の年率+1.0%から+0.7%へ下方修正されるなど、弱材料があったし、先週の上昇に対する調整売りもあったため、終日弱含みで推移する。 米国国債イが2.80%まで上昇し、やや円安という材料はあったものの、利食い売りをこなして上昇することはできず。

株価がどんどん上昇するには、誰かが長期的に買い続けるということが必須です。今流行のデイトレでは短期間のうちに買い玉は決済されるので、株価がどんどん上昇するというトレンドは生まれません。日本株に期待して買い続けるという勢力が必要です。

2013年の相場はまさに、日本は変わるという見方が増えて、外国人投資家は日本株を買いあさりました。右図は外国証券の朝方の成り行き買い注文を、「OBV線」のように扱ったグラフです。仮に「外国証券買い注文のOBV」と呼ぶことにします。

その日の日経平均が上昇したときは、外国証券の朝方の成り行き買い注文数を加えます。これは買い注文のプラスのボリュームです。逆にその日の日経平均が下落したときは、外国証券の朝方の成り行き買い注文数を減じます。これは買い注文のマイナスのボリュームです。

2012年11月のアベノミクス発表の(a)から「外国証券買い注文のOBV」は右肩上がりになりました。外国人が買う→日経平均が上昇する→外国人が買う、のプラスの因果関係です。(b)と(c)で60日平均線を一瞬割り込んだものの120日平均を下回ることはなく、外国人の投資意欲は2013年一杯まで持続しました。

ところが2014年に入り、外国人の日本株への期待は急速に減退していきます。 (d)で「外国証券買い注文のOBV」は60日平均線と120日平均線を下回り、外国人投資家は日本株に魅力を感じていないことが明らかになりました。1年3か月ぶりのことです。

これは、アベノミクスに過剰な期待をした「理想買い」から「現実買い」に移ったことを表わしています。実際のところ、昨日掲げたように日本のGDPは、(2014)1.7%→(2015)1.0 %と停滞します。米国が2.8%→3.0%、英国が1.6%→2.2%、ドイツが1.6%→1.4%と予想されるのに比べれば、日本の成長性の魅力は乏しい。政治が日本の成長性について、やや関心を失っているのが原因です。

なお右図のグラフは次の条件表で描けます。



(2014.3.11) TOPIX 1233P(+5)  日経平均 15224円(+103) 18.1億株 (1兆6853億円)

先週末の米国雇用統計は特に材料とはなりませんでした。米国市場が楽観人気であれば、予想を上回る+17.5万人増はプラス要因になるはずでしたが、そうはならず。

ウクライナがどういう進展を見せるかわからない今は積極的な売買は控えられている感じです。NYダウは16418ドル(-34)と小幅下落、ナスダックも4334P(-1)。

ナスダックは、ザラバで9日線を割り込んでいたが、買い戻されて下ヒゲがやや長い小陽線となりました。

下ヒゲが長い足は、いったんは売られたが、買戻しが入って株価が戻したことを表現します。 ただいつでも下ヒゲが長い足がでたら買い勢力が強いというわけではありません。図の(a)は安値圏での下ヒゲです。この場合は売り方に対抗できる買い方が出てきたことを表現しています。ボトムを出すのではないかと期待できるところです。

一方(b)は高値圏の下ヒゲです。ピーク4246Pを挟む前後2日が下ヒゲになっています。この後株価は75日線を割り込む水準まで下落しました。高値圏で下ヒゲが出るということは、買い方に対抗する売り方が現れたということです。 むろん売り方が現れたからといっていつでも株価が下落するわけではありませんが、少なくとも高値圏の下ヒゲを見て、株価は強気と思わないほうがよいでしょう。

日経平均は小動き。金曜日のメジャーSQを控えて、波乱があるかと思っていましたが、月曜・火曜とSQを意識した売買は行なわれず、売買代金は1.68兆円と今年最低。しかしこれで平穏に収まる筈はありません。明日の水曜日と木曜日はわずかの材料があれば、これを手がかりにして日経先物を売ったり買ったりし、裁定解消によって日経平均は大きな変動をする可能性があります。SQが通過するまでは手を出さないほうがよいでしょう。

日経平均の順位相関は妙なことになりました。25日順位相関は今日+80以上になりましたが、9日順位相関も明日終値が1円でも高く引けると+80以上になります。SQがらみで日経平均が乱高下することが予想されるので、明日9日・25日順位相関がそろって+80以上になることはありえます。いよいよ小波動のピークらしさのポイントが増えることになります。


(2014.3.12) TOPIX 1206P(-26)  日経平均 14830円(-393) 20.2億株 (1兆9019億円)

米国は安い。NYダウは16351ドル(-67)と続落。ナスダックも4307P(-27)と4日連続安。

ナスダックは、終値で9日線を割り込みました。もし今夜のザラバ高値が4318P以下であるならば、小波動のピーク(4371P)を表示します。

日経平均は大幅安。昨日のシカゴ日経先物のSQ値は15025円で、大証比-185円安であったので、今日は15003円で寄り付き、その後円高に振れたため下落。

オプションの建て玉は行使価格が15000円のところに集中していたので、15000円の攻防となるのかと思いましたが、攻防戦はなくズルズルと下げて14830円で引ける。

SQまでには明日が残っているので、あるいは明日15000円の奪回を狙っての攻防があるかも知れませんが、こうもアッサリと15000円を割り込むのを見ると、買い手は現れず様子見をしているだけの感じです。

日経平均は明日のザラバ高値が15080円以下であれば、小波動のピーク15312円を表示し、小波動は下降波動に転じます。

下値メドは一応、25日線の14758円とされるのでしょうが、どうも下落はもう少し深く、200日線の14514円までは下げそうです。 というのはピーク(と見ている)15312円から今日でまだ3日間しか下げていないからです。

日経平均の今後の動きは、モデル波動の(K→L→M)に向かって下げるはずですが、(K→L)の上昇期間は21日間です。(L→M)がこの期間の半分の下落ですむとしても11日間は下落します。まだ残り8日間があります。

8日間のうちには目先筋の売り仕掛けも出てくることでしょうから、あるいは200日線を少し下廻る14200円くらいの下値があってもおかしくはありません。だが14200円まで下落して(M)点をつければ上々です。(M)からの上昇では75日線を上回るはずです。

最悪は(K)の13995円を下回ることです。この場合には、(M)点は75日線から大きく下回り、また25日線からも大きく下回るので、(M)からの上昇は、まずは25日線までの戻り→反落→75日線までの戻り→反落→75日線を上抜くという時間のかかることになります。 その意味で、今回の下落は(K)の13995円を下抜くのか、下抜かないのかが最も重要な注目点です。


(2014.3.13) TOPIX 1203P(-3)  日経平均 14815円(-14) 16.9億株 (1兆6317億円)

米国は小動きでマチマチ。NYダウは16340ドル(-11)と続落。一方ナスダックは4323P(+16)と小反発。

日経平均は、明日がメジャーSQというのに、15000円の攻防はなく、終日小動き(ややジリ安)で終わる。

ウクライナ情勢と中国経済の停滞という不安材料がくすぶっている以上、積極的に投資をする投資家はなく、今日の売買代金は1.6兆円と今年最低です。

まあこういうときは、無理やりに投資をしても勝率は低く、負けることが多いので、「何もしないのも相場」と思い、様子見をするほかはありません。

しょっちゅう売買している人は、売買をしない日が何日も続くと、「小幅な利益を稼ごう」として「手なぐさみ」の売買を仕掛けることがあります。しかしこれは大抵は不正解で、100株の取引で損失がでそうなので、100株ナンピンしたが、さらに損失がでて、・・・といつの間にか、建て玉が膨らみ、評価損も大きくなることが多いのです。

その原因は、よい買い場(売り場)を待たずに仕掛けているからです。勝率が低い局面であるのに「少しは稼げるだろう」と無理やり仕掛けているのだから、その勝率は低い→したがってすぐに評価損になる確率が高い、ということになります。もっと悪いことは絶好の買い場・売り場になったときに、「手なぐさみ」の建て玉が膨らんでいるために、新規の仕掛けができないことです。せっかくのチャンスがやってきたのに自分の資金では新規の建て玉ができない。その原因はしなくてもよかった「手なぐさみ」の仕掛けにあります。

2月17日に発売した「コア30の寄引売買のためツールキット(2011)」は、発売後の2月25日に6954ファナックで売りマークが出ましたが、翌日の始値は17330円、終値は17345円で、-15円の損失となりました。初陣は飾れませんでした。

その後はコア30銘柄について売買マークを出している条件表はありません。これは条件表の性能が悪いのではなく、性能がよいことの証しです。

6954「ファナック」は(a)と(b)で売りマークが出ています。「コア30の寄引売買のためツールキット(2011)」は翌日が陰線なになるか陽線になるかの勝負です。残念ながら(a)の売りマークの翌日は陽線になり、(b)の売りマークの翌日も陽線になって、2回続けて負けたことになっています。 だが翌日以降の株価推移を見てください。(a)の2日後から株価は大幅な下落をしているし、(b)の3日後には小波動のピークを出しています。通常の売買では(a)(b)はまさに仕掛けどころなのです。(a)(b)の売りマークが出るのを待って仕掛けるのが正しいのです。

売りの仕掛けは(a)(b)の近辺が正解でした。しかし「手なぐさみの売買」は、(a)(b)の売買マークを待つことができずに仕掛けているので勝率は低くなり、したがってちょっとした仕掛けが思わぬ損失へと発展していくことがあります。 新規の仕掛けは、「しばらく売買していないから」とか、「退屈だから」とか、「少しは値幅がとれそうだから」といった自分の都合でするものではありません。相場が反転しそうだ・反落しそうだという客観的なチャンスが到来したときにはじめて仕掛けるものだと思います。


(2014.3.14) TOPIX 1164P(-38)  日経平均 14327円(-488) 32.2億株 (3兆2403億円)

米国は大幅下落。米国の2月の小売売上げ高は前期比+0.3%。寒波の割には高い伸びとなったし、先週の失業保険申請者数は予想よりも少なかったし、と当面の米国経済は問題なし。

だが中国経済の停滞が予想されることや、16日に行なわれるクリミヤの住民投票について、欧米がそれを完全に拒絶し、ロシア対欧米の対立が緊迫化してきました。

市場ではとりあえずポジションを閉じておこうという動きになったのか、寄り付きから右下がりに粛々と下げる。

NYダウは16108ドル(-231。-1.41%)と大陰線を出して、25日と75日線をまとめて下抜く。ナスダックも4260P(-62。-1.45%)大幅安し、25日を下回る。FT100は200日線を下抜くなど、欧米市場はチャートでは下落相場になるかどうかの転換点にあります。

米国株価が大幅安となり→米国債金利が2.647%へ低下したため→円レートは前日より1円以上高くなり→日経平均は大幅下落となる。

今日は3月のメジャーSQでした。SQからみの売買がどれほどだったのかは不明ですが、出来高は32.2億株、売買代金が3.2兆円あったのは、2月4日のセリングクライマックス以来のことです。もっとも2月4日の出来高は42.3億株、売買代金は3.6兆円と今日のボリュームよりもはるかに大きかったので、今日の下落をもってセリングクライマックスとはいえませんが、買い方の投げ物が多くでたことは確かです。

日経平均は中勢モデル波動の、下降波動をきっちりとなぞっています。

ピーク(H)から(H→I→J)の下落こそはボンヤリとしたものでしたが、@75日線を大きく下回る(K)まで下げ、ここでセリングクライマックスとなってボトムを出しました。

次に(K→L)の反発ですが、(L)点では結局75日線を上抜くことはできませんでした。

中勢波動の基準は75日線です。株価が75日線より上にあれば中勢波動は上昇中、株価が75日線より下にあれば中勢波動は下落中です。

中勢波動が上昇中のときの売買方針は「押し目買い」であり、中勢波動が下降中のときの売買方針は「戻り売り」です。75日線の(L)点では、株価が@75日線を上抜いて上昇を続けるのか、A75日線を上抜かずに反落するのか、の2つの選択肢がありますが、株価が75日線を割り込んでいるときは「戻り売り」のほうが勝率は高いのです。

先日(3月12日)にいいましたが、(L→M)の下げは14200円くらいがあってもおかしくはない。もし14200円くらいで(M)点をつければ上々であると思っていました。 今日の日経平均のザラバ安値は14280円なので、14200円までは下げていませんが、14200円〜先のボトムの13995円(約14000円)の間で下落が止まるならば、そこはよい買い場になると思われます。(図のピンク色のコース)

しかしボトムの13995円を下回るようだと、その後の上昇波動(図の緑色のコース)は、200日線・25日線・9日線・75日線の4本の上値の抵抗水準に挑戦していかねばなりません。しんどいことになります。


(2014.3.17) TOPIX 1154P(-9)  日経平均 14277円(-49) 19.9億株 (1兆8680億円)

米国は小幅続落。NYダウは16065ドル(-43)と、2日連続で75日線を下回る。ナスダックは4245P(-15)と2日連続して25日線を下回る。

クリミア自治共和国のロシア編入の住民投票が16日に行なわれ、約95%がロシア編入に賛成をしたとか。欧米はロシアに対して新たな経済制裁をするそうですが、 欧米対ロシアの対立の落としどころがまだ見えません。よって株式市場はリスクオフとなり盛り上がりは期待できず。

ただ日経平均はだいたいよい水準まで下落したと思っています。3月12日に、日経平均は200日線を少し下回る14200円くらの下値があっても不思議ではないといいました。この日の終値は14830円でしたが、もし《デンドラ24》が下値を表示するなら、下値メドは14358円と14052円の2つであるので、この中間の14200円まで下がる可能性があると思ったからです。

今日のザラバ安値は14203円でした。あらかじめ思っていた下値水準に届きました。今日現在の小波動のボトムらしさをカウントすると、@新安値の、A陽線です。ただし陽線は小幅であるので、0.5ポイントとします。@Aで1.5ポイント。

次にB条件表No.1「日経平均用(2012)」が買いマークを出しました。またC条件表No.46「投資マインド指数」が買いマークを出しました。ここまでで3.5ポイントです。

さらに明日はD9日順位相関が-80以下になります。

E《デンドラ24》の上から2番目と3番目の下値メドは14052円ですが、先にいったように1番目と3番目の中間は14200円です。これをこれをもって下値に届いたとするならば、今日のポイントは4.5ポイントで明日は5.5ポイントになります。

ただし、75日線で戻り一杯となって下落し始めてから、今日でまだ6日目です。 この点が十分ではありませんが、値段的にはほぼ下値圏に入っていると思います。


(2014.3.18) TOPIX 1165P(+11)  日経平均 14411円(+133) 17.1億株 (1兆6765億円)

クリミヤの住民投票で武力衝突が起きなかったことから、欧米は反発する。NYダウは16247ドル(+181)、ナスダックは4279P(+34)

米国の2月の鉱工業生産は前月比+0.6%(予想は+0.2%)とよい数字を出しました。大寒波の影響をはねかえしたのだから値打ちがあります。

ロシアに対する経済制裁も小規模なもので、ロシア経済が打撃を受けるということはなさそうです。しかしロシアン・ルーレットなので、どこでプーチン実弾が飛び出してくるかわからず、市場の大半は様子見とならざるをえません。

日経平均は欧米株高とやや円安に振れたことから+200ほど高く寄ったものの、その後はジリジリと下げて+133円高で引ける。今日の出来高は17.1億株と薄く、買戻しが終われば上げる材料はなかったというところです。

日経平均のグラフは9日順位相関が-80以下になり、小波動のボトムらしさは4.5〜5.5ポイントです。まあ今日で強弱の確率は5分5分になったとしてよいでしょう。今日で下降小波動は7日目になりましたが、時間が経てばたつほど買いが有利になっていきます。(先のボトム13995円を下抜かない限りという前提があるが)


(2014.3.19) TOPIX 1164P(-1)  日経平均 14462円(+51) 22.7億株 (2兆 774億円)

ロシアはクリミヤの編入を決定。しかしプーチン大統領は、さらなるウクライナの分割は目指していないと発言したことから、欧米株は続伸する。

NYダウは16336ドル(+88)、ナスダックは4333P(+36)

日経平均は先物主導で荒れた1日となりました。欧米株高から+84円ほど高く寄り付いたものの円高が進むと下落が始まり、-108円安まで下落。

ところが後場に入って、先物にまとまった買いが入り、高値から200円下げて、+51円高の終わりました。今日の1日の値幅は361円ろ大きなもので、上ヒゲも下ヒゲも長い「十字足」に近い足型になりました。

200日線を挟んで、前場は弱気筋が攻め、後場は強気筋が攻めたけれど、方向性は出ず、「骨折り損のくたびれ儲け」の1日でした。ロシアが何をしでかすのか不明な状況では方向性は定まりません。

「コア30の寄引売買のためのツールキット」は、よっぽど株価が上らねば売りマークは出ないし、よっぽど株価が下げなければ買いマークは出ません。売買のマークが出ないということは株価がたいして大きな変動をしていないということです。大きな変動をしていないときにトレードをしてもその勝率はよくありません。 しかし今日の大きな株価変動によって、「コア30のツールキット」の5本の統合条件表のうちの2本が、買いマークを出しています。買いマークが出やすい相場局面になってきています。


(2014.3.20) TOPIX 1145P(-18)  日経平均 14224円(-238) 24.1億株 (2兆2366億円)

FOMCは資産買い入れ額を100億ドル減らして550億ドルにすると決定。また失業率6.5%は金融政策の目安にないとも決定する。

FOMCの決定を受けて米国株は下落。NYダウは16222ドル(-114)、ナスダックは4307P(-25)

イエレンFRB議長は量的緩和が終了した半年後くらいから政策金利を高めにすると発言し、2015年年末の政策金利は1.0%( 12月時点では0.75%)、2016年末は2.25%(12月時点は1.75%) ないなるだろうのFOMCの予測です。

ついにゼロ金利が解消されるわけで、これが昨日の株価下落に一番影響を与えたようです。

米国長期金利は上昇し、円安に振れました。昨日の円レート101.50円から今日は102.49円へと約1円の円安となりました。1円の円安は日経平均を300円程度上げてもおかしくはありませんが、+86円高で寄り付いた後は下げる。とくに前場と後場に先物に仕掛け売りが入り、これによるを最後まで取り返すことができなかった。

定点観測9銘柄のうち、長めの連続陰線が出てきた銘柄があります。540「新日鉄」は今日で10連続陰線、6758「ソニー」は6連続陰線です。

陰線が10連続(以上)になる確率は0.11%です。1つの銘柄でいえば1000日に1回くらいの割合でしか出ません。

6連続陰線(以上)は1.09%です。これは100日に1回の割合だからそう珍しいものではありませんが、次に陽線が出たならばよい買い場になると思います。

「コア30ツールキット」は、昨日8604「野村」が買いマークを出していました。今日の始値は652円・高値657円・終値641円でした。-11円の損失です。前場では+5円の利益が出る場面もありましたが、相場が急転したため最後にはマイナスになりました。 今日は延べ7銘柄が買いマークを出しています。「よっぽど株価が下げた」という局面に入って来ています。


(2014.3.24) TOPIX 1163P(+17)  日経平均 14475円(+251) 29.1億株 (2兆6814億円)

米国は小安い。東京市場が休場の間のNYダウは16331ドル(108)→16302ドル(-114)とほぼ変わらず。ナスダックは4319P(+11)→4276P(-42)と下落。

ナスダックは(b)で陰線つつみ下げになったので警戒していましたが、25日線を大きく下回りませんでした。昨日も陰線つつみ下げとなって25日線を下回っていますが、(b)のように下げ止まるのかどうか。

市場がちょっと弱気になれば、ウクライナ問題があるので大きな下げにつながる可能性があります。

日経平均は先週の下げを取り戻しました。200日線を超えることは出来なかったけれど、14200円では買おうという向きは少なくないようです。

先週末(3月20日)の日経225銘柄の連結PERは13.94倍です。標準の15倍どころか14倍をも下回っています。東証1部は14.86倍で15倍を割れています。また今期末の予想配当利回りは1.78%です。14000円〜14200円の水準は多くが値ごろ感を抱く水準でしょう。

3月20日に「コア30のツールキット」が7銘柄について買いマークを出しているので「よっぽど株価が下げた」という局面にあるといいました。

ツールキットの条件表No.95「利益最大」は右の3銘柄が買いマークを出していました。

6752「パナソニック」の20日の終値は1133円でした。今日の始値1103円で買って、終値1201円で決済すると+98円の利益です。利益率は+8.9%です。

6902「デンソー」の20日の終値は4631円でした。今日の始値4694円で買って、終値4740円で決済すると+46円の利益です。利益率は+1.0%です。

9020「JR東」の20日の終値は7161円でした。今日の始値7105円で買って、終値7340円で決済すると+235円の利益です。利益率は+3.3%です。

今日のところは6752「パナソニック」を仕掛けると一番多く利益が出ましたが、本来なら株価が最も高い9020「JR東」を仕掛けるのが本筋です。「ユーザー用講座」の TOPIXコア30の寄引売買システムの作り方で解説していますが、@同じ日に複数の銘柄が売買マークを出したときの勝率は高く、A株価が最も高い銘柄をトレードするとよい成績になります。

3月20日には延べ7銘柄が買いマークを出していたので、今日の買いで勝てる確率は65%くらいありました。 今日も延べ3銘柄が買いマークを出しているので、やはり明日買って勝てる確率は65%くらいあると思います。その際には株価が最も高い銘柄をトレードするのがよいと思います。


(2014.3.25) TOPIX 1163P(+0)  日経平均 14423円(-52) 26.6億株 (2兆4431億円)

ロシアへの制裁をめぐる不透明感が強く、米国は小安い。NYダウは16276ドル(-26)、ナスダックは4226P(-50)。

ナスダックは一時-86P安となって、75日線へ接近した後少し戻す。75日線を大きく下まわらないうちは、日本株に大きなマイナス影響は与えないと思うので、75日線水準で調整が終わってほしいところです。

日経平均は昨日大きく反発したので、今日は少し安く始まるが、陽線で終わる。先物の出来高は35000枚と少なかった。昨日と同様に先物が暴れたこということではなく、配当取りを目的とした現物の買いが日経平均やTOPIXを陽線で終わらせるようです。

今日の出来高は26.6億株、売買代金は2兆4000億円と厚かった。もし配当目当ての買いが集中しているのであれば、3月27日以降の日経平均は安くなるはずですが、3月31日(期末・年度末)の株価水準を高く収めたいという機関投資家も多いでしょう。3月一杯は下値は堅いはずです。

昨日「コア30のツールキット」のNo.195「利益最大」が買いマークを出していたのは、次図の3銘柄でした。左から株価の安い順にグラフを掲げます。

8306「三菱UFJ」の昨日の終値は537円。今日の始値は529円で-8円安寄りしました。今日の終値は541円です。

終値の比較では537円→541円と+4円高にしか過ぎませんが、「寄引売買」では、529円→541円なので+12円の利益です。

6501「日立」の昨日の終値は722円。今日の始値は711円で-11円安寄りしました。

今日の終値は733円です。終値の比較では722円→733円と+11円高ですが、「寄引売買」では、711円→733円なので+22円の利益です。

三菱UFJと日立は前日の終値よりも安く寄ったので利幅は大きくなりました。これとは逆に高寄りしたのが「三井物産」です。 8031「三井物産」の昨日の終値は1406円。今日の始値は1425円と+19円高寄りしました。今日の終値は1423円です。終値の比較では1406円→1423円の+17円高ですが、「寄引売買」では、1425円→1423円なので-2円の損失です。

過去の検証をしてみると、複数の銘柄が同時に買い(売り)になったときは、「株価の高い銘柄を仕掛ける」とよい成績になっています。この点では今日仕掛ける銘柄は株価が最も高い三井物産でしたが、意外な高寄りによって小幅損失となりました。 9:00の寄り前に時間を取れる方は、高寄りしそうか・安寄りしそうかを見究めて、安寄りしそうな銘柄を選ぶのもひとつの手です。

(三菱UFJは前日終値に比べて-1.49 %安寄りし、日立は-1.52%安寄りし、三井物産は+1.35%高寄りしています。最も有利なのは日立の-1.52%の安寄りです)

なお今日は「コア30ツールキット」のNo.195〜No.199の条件表は売買マークを出していません。買いマークは14000円を割り込む新安値にならないと出ないと思います。たった1日だけトレードする「寄引売買」としては売買マークはしばらくでないと思いますが、この3日間に買いマークを出した8銘柄は向う4〜5日の間は堅調になるだろうと思います。


(2014.3.26) TOPIX 1172P(+8)  日経平均 14477円(+53) 24.4億株 (2兆3599億円)

よい経済統計値が出たので、米国は反発する。NYダウは16367ドル(+91)、ナスダックは4234P(+7)。

ナスダックは一昨日の大きな陰線にはらまれた足型になりました。一応は下げ渋ったといえますが、まだ小波動のボトムとなったかどうかはわかりません。

今後、一昨日の大陰線を上回るか・下回るかによって方向が決まります。

日経平均は今日も200日線に絡んだ動きとなりましたが、200日線は上回れず。

明日の日経平均は配当落ちで安くなります。日経先物のザラバ高値が14470円で、日経平均のザラバ高値が14569円なので、100円の配当落ちとなるようです。 今日の日経平均の終値は14477円です。明日は100円ほど安い14370〜14380円で寄り付くはずですが、もしこれ以上の株価になれば、新年度の株価は期待できます。


3月10日に、条件表No.69に「外国証券オーダーOBV」を設定して、そのグラフと条件表を掲げました。

右図のピンク色の折れ線が外国証券オーダーOBVです。60日平均線と120日平均線も描かせています。

OBV線が120日平均線より上にあるときは、外国人は買っていると見てよく、120日線を割り込んでいるときは、外国人は売っていると見てよいと思います。

図の(b)でOBV線は120日線を下回りました。同時に直前のOBVのボトムを下回っているので、(b)から外国人は売り越しになったと判断できます。

現在のOBV線は120日線よりはるかに下方にあります。120日線の上に出ることは容易ではありません。まずはOBV線の直近のピークである(c)の水準を上回らねばなりません。


(2014.3.27) TOPIX 1176P(+4)  日経平均 14622円(+145) 25.8億株 (2兆4748億円)

2月の耐久財受注は1月に比べ+2.2%増(予想は+0.8%)とよい数字であったので米国は高く始まったが、オバマ大統領のロシアへの制裁の発言を気にして、あとはジリ安となる。

NYダウは16268ドル(-98)、ナスダックは4173P(-60)。 ナスダックは大陰線となって、2日前の大陰線を下回り、75日線を割り込む。

下値に届いたという兆候は何もないので、どうも9日と25日の順位相関がともに-80以下になるまでは転機がこない感じです。

日経平均は、今日は配当落ちであり、実質新年度入りでもありました。配当落ちは日経平均で100円と思っていましたが、細かくは104円のようです。今日は米国株が下げていたので、権利落ちの妥当株価である14373円を70円ほど下回って寄り付き、その後ダラダラと下げて14227円まで下げる。

しかしこの7日間は(c)のザラバ安値14203円を下回ることができませんでした。14200円という水準はかなり強固な下値支持の水準です。今日のザラバ安値は14227円までありましたが、14200円が近づくと割安感・値ごろ感がでてきます。 後場に入ったとたんに、何を思ったのか先物に大きな買い物が入って急騰を繰り返し、今日のザラバ安値14227円から400円ほど上昇して終わる。つつみ上げの大陽線となりました。


今日の日経平均の動きを見ると、少なくとも期末(3月31日)までは株価は堅調のようです。

中勢波動が上昇波動に転換するためには、@先の小波動の高値を上回ること、A株価が75日線を上回ること、の2つが要件です。

上図の日経平均は、@(a)で最安値を出してから、A75日線まで上昇したが、ここが戻り一杯となって、B(c)まで反落した。(a)が1番底で(c)が(今のところ)2番底になっていると判断できます。

(c)14203円が(a)13995円を下回っていないことは重要な点です。また(b)で一度75日まで戻っているということも重要な点です。(a→b)への上昇は、株価が75日線より下にあるのはよい買い場であると思っている勢力があったからです。そして(c)が(a)よりも上位にあるということは、(b)からの下落でより一層よい買い場が出たと思う勢力があることです。

下落を続けた株価が上昇反転するときは、@75日線まで戻る力があった、A先の安値(a)をよりも上位で(c)はとまった、という現象が出ることが多い。 個別株でいうと、1812「鹿島」は、@(a→b)で75日線まで戻り、A(c)は(a)よりも上位で下げ止まって、Bこれから75日線の突破をうかがっています。

7203「トヨタ」は、(a)は先の小波動のボトムを下回っているので、ここが上昇波動のスタート点になれるかどうかです。(a)からは4日連続して陽線となりこの3日間はザラバ高値とザラバ安値が切上げる「3陽連」になっているので、75日線の(b)まで戻ることは容易でしょう。 (b)までの上昇(250円ほどしかないが)をとるか、75日線の(b)まで戻った後の反落で仕掛けるか、どちらかを選ぶことができます。


(2014.3.28) TOPIX 1186P(+9)  日経平均 14696円(+73) 21.9億株 (2兆 351億円)

米国は特に悪い材料はなかったが、ウクライナ問題を気にしてか小幅安。 NYダウは16264ドル(-4)、ナスダックは4151P(-22)。

ナスダックは75日線を割り込んで2日。やはり9日・25日順位相関が-80以下にならないと調整完了とはならない感じです。あと3日ほどで-80以下になるはずです。

日経平均は、米国株安や昨日の大幅上昇の反動で小安く始まるが、次第高となって戻りの波動の新高値を更新し、陽線で終わる。新年度への期待がでてきているようです。


外国人が日本株を買う場合、トヨタと三菱UFJを無視することはできません。トヨタは日本一の利益を出せる会社でであり、時価総額がトップです。

三菱UFJは金融界の雄であり時価総額は第3位。時価総額第2位のソフトバンクを加えて、この3社をファンドに組み込まねば、ファンドの体をなしません。

トヨタは今日で5日連続の陽線となって25日線を上抜いてきたので、いよいよ上昇のスタートを切ったところです。

三菱UFJはどうしてこれほど下げるのか不思議なくらいでしたが、どうやら小波動のボトムがでたようで、25日線までは戻りそうです。

図に○をつけたところは、9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になった日です。小波動のボトムの前後1日のところで出ています。これを見て買えばほぼ最安値で買うことができます。逆張りの真骨頂です。



(2014.3.31) TOPIX 1202P(+16)  日経平均 14827円(+131) 20.9億株 (2兆 566億円)

米国は小幅高。 NYダウは16323ドル(+58)、ナスダックは4155P(+4)。

日経平均は、米国株高や円安から高く寄り付くも、今週はイベント(1日消費税アップ、1日ISM 製造業指数、4日雇用統計)がぎっしりなので、株価は伸びず、小陰線で終わる。

ただ14200円〜14600円では分厚い揉み合いをしているので、14200円を下回ることは考えられず、当面は75日線の15100円くらいを目指すものと思います。


今日で2013年度が終わりました。前期末の日経平均は12397円で今日は14827円。+2430円(+19.6%高)でした。前期末の円レートは94.13円でしたが、今日は102.87円。+8.74円の円安です。

だいたい1円の円安は日経平均を300円上昇させるので、+8.74円の円安なら、計算上は日経平均は2622円上昇してもおかしくはなかったのですが、最近の地合いに押されてやや安くなっています。しかしその差は200円ほどであり、円安が日経平均を上昇させたことが明らかです。

今後の日経平均は、アベノミクスでただひとつ成功している日銀の金融政策による円安が最も大きな要因になりますが、次の成長戦略であるTPP交渉、法人税の引き下げ、の進展具合では外国人の見直し買いも期待できます。

日経平均の上昇が円安しかないなら、年末のピーク16320円を更新するためには、今日の水準から1500円ほど上昇せねばなりません。そのためには5円程度の円安が進んで107円/ドルくらいになる必要があります。


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