日経平均をどう見たか・判断したか (2014年 2月)

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(14.2.3) TOPIX 1196P(-24)  日経平均 14619円(-295) 29.2億株 (2兆6598億円)

米国は下落。NYダウは15698ドル(-149)、ナスダックは4103P(-19)

NYダウは75日線を割り込むこと6日目となり、まだ下値探りをしていますが、そろそろボトムを出してもよい状況になってきました。

NYダウの小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、の3ポイントです。条件表NO.1「日経平均用(2012)」は75日線を割り込んだ翌日に買いマークを出していましたが、翌日こそ陽線で小反発したものの日替わりで下げました。

あと2日連続して下げれば再び買いマークが出る可能性があります。

ナスダックはNYダウと違って、先の小波動のボトム3979を下回っておらず、75日線も下回っておらず、昨日は安寄りしたものの陽線で終わっているので、上昇波動は壊れていません。

日経平均は2日連続して下ヒゲを出していたので、ヒゲの辺りの14800円が底値圏かと期待していましたが、今日は14615円まで下げる。

ただ今日下げたことによって小波動のボトムらしさは5ポイントになりました。@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、C《デンドラ24》の下から2番目の下値メドの14825円まで下げた(これは昨日)、D投資マインド指数が買いマークを出した、です。

今日はほぼ安値引けをしているので、まだ下げ止まりの足ではありませんが、底値に近い状況下にあると思います。


(14.2.4) TOPIX 1139P(-57)  日経平均 14008円(-610) 42.3億株 (3兆6364億円)

米国はGMやフォードの1月の新車販売が-12%と-7.5%減と悪かったことや、ISM製造業業況指数が56.5→21.3へと、これまた大幅悪化したことから大幅安となる。

NYダウは15372ドル(-326。-2.07%)、ナスダックは3996P(-106。-2.60%)

NYダウは200日線を割り込む。200日線は個別企業にあっては業績、NYダウなどの指数にあっては景気を表現していると思っています。NYダウが200日線を割り込んだということは、米国景気が順調でない、停滞するのではないかと市場が予想しだしたということです。

はたしてそうなるのかを見届けなければなりませんが、米国の12月と1月の経済統計は大寒波の影響が大きかったといわれるので、新車販売台数もISM指数の数字は悪く、そして週末に発表される雇用統計も悪いだろうと思われます。一方で米国長期金利は2.57%と低下しています。これで住宅関連の投資がまた復活するはずです。株価が200日線を割り込むほど米国経済は悪くならないのではないか。

NYダウの小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、C条件表No.1「日経平均用(2012)」が買いマーク、の4ポイントとなって小波動のボトムらしさの確率は5分5分になりました。昨日は安値引けに近いので、この後下げ渋りの足(タクリ足・はらみ足、陽線)が出ればボトムになるのではなかろうか。

東京市場は暴落。日経平均は前日比-610円(-4.18%)の下げです。NYダウと同じく200日線を割り込み、市場は日本経済の先行きを懸念しています。

悪いときにはよいことを思わねばなりません。今日の出来高は42.3億株、売買代金は3.6兆円でした。セリングクライマックスといえます。損失が出た向き、追証がかかった向きがブン投げた格好です。この額が3.6兆円。

これに対して同額の3.6兆円の買い物がありました。このうちには先に売っていた向きの買戻しも含まれているので、全部が新規の買いではありませんが、この株価水準を見て買った者は大勢いるはずです。

(上図)日経平均の小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、C《デンドラ24》の最も安い下値メドの14336円に到達、D条件表o.1「日経平均用(2012)」が買いマーク(上図右側)、E25日投資マインド指数が買いマーク(右図左側)、の6ポイントになりました。今日からは売りよりも買いに分があると思います。

なお定点観測9銘柄のうちの8銘柄は200日線を割り込んでおり、200日線を回復→75日線を回復→25日線を回復 となると1か月では足りず、早くても2か月くらいかかるでしょう。

ただ今日のソフトバンク(唯一200日線を割り込んでいない)が市場の売りムードに逆行して7230円(+166)の陽線となったのは、早くから売られた銘柄は当面の安値に届いたのではないかと思われます。右図のソニーもそうで、 条件表NO.16「天底/押目戻り/突破」は底値の買いマークを出しています。ただ平均線は上位のものから200日線→75日線→25日線→9日線となっているので、目下は快調に下落しているという状況です。まあこういう状況下で大底が出るのですが、今回の買いマークが大底になるかどうかはわかりません。買戻しによって9日線まで戻れば、あとは今日の安値を下回らないかどうかが注目点です。


(14.2.5) TOPIX 1162P(+23)  日経平均 14180円(+171) 37.6億株 (3兆3064億円)

米国は小反発するも、今夜のADPの1月雇用者数・ISM非製造業指数の発表を控えて、買い上る動きはなかったようで、小陽線で終わる。

NYダウは15445ドル(+72)、ナスダックは4031P(+34). 大寒波が大きく経済統計に影響しているのであるなら、ADPやISM非製造業の数字がよくでるとは思えませんが、悪い数字は一昨日の大幅安でかなり織り込んでいると思います。

私は、株価が平均線を割り込んだと判断するとき、9日線なら3日連続して、25日線なら4日連続して、75日線や200日線は5日連続して、株価がその平均線を「完全に」下回ったと判断しています。

NYダウは9日線、25日線、75日線は完全に下回っているし、先の小波動のボトム(最後の上昇小波動のスタート点)を下回っているので、中勢波動は下降波動に入ったと思っています。再び中勢波動が上昇波動に戻るには、小波動のピークとボトムが切り上がる必要があります(少なくとも波動のピークは切上げなければならない)。200日線近辺にある今なら、比較的たやすくピーク・ボトムの切り上げができますが、200日線を下回ってしまうと、75日線から大きく下方にカイリするのでピーク・ボトムの切り上げは容易ではありません。早めに200日線を回復してほしいところです。

日経平均は昨日3.6兆円の売買代金を伴って大幅下落し、セリングクライマックス的な様相でしたが、今日は米国株の反発や円高修正、リバウンド期待の買い(突っ込み買い)によって高く寄り付く。

ただ寄り付いた後の上昇力は乏しく、円相場が円高に振れると先物主導で値を崩し、ザラバで13995円の(この下降波動での)新安値をつける。しかしそこから上昇し、下ヒゲの長い陰線で終わりました。

陰線で終わったことは、なお処分売りが多いことを表現していますが、小波動のボトムらしさは6ポイントと変わらず、買いが有利であると思います。

右図に主な波動のピーク・ボトム(ただし終値ベース)に符号を振り、その日の円レートを書き入れました。当然のことですが、(ABCD)のピーク時の円レートは株価水準と連動しています。(A)の16291円の日のレートは105.35円、(B)の15749円の日のレートは103.23円、(C)の14713円の日のレートは98.30円、(D)の14799円の日のレートは98.90円で、円は日経平均のピークの水準を決定しています。

(abcd)のボトムの円レートもおおむね日経平均と同じですが(d)と(c)は日経平均は円レートと同期していません。円が日経平均に100%の影響力を持つなら、(c)13853円は(d)13338円よりも安くてよいところでした。これは(abcd)において、その先の円レートの予想が違っていたためです。当面の円レートだけを重視するならば、(c)の日経平均は(d)よりも安くてよいところですが、(c)時点で半年先はもっと円安になるという予想があれば、(d)ほどには株価は下がりません。

さて、昨日の日経平均は14008円で円レートは100.87円でした。昨年は、円レートが101円のときは、日経平均は(a)から(C)(D)のゾーン(15152〜14713円)に位置していましたが、今回はこのゾーンを大きく突き破って14000円まで下落しています。(b)が98.06円、(c)が97.08円なので、現在の日経平均はこの先97円〜98円の円高を予想していることになります。

はたして97〜98円の円高になるのかどうか。日本の貿易収支は赤字が定着しています。資本収支ではこの貿易赤字を補えず、経常収支は3か月連続でマイナスになっています。その「円」がそこまで円高になるとも思えません。昨日の日経平均14000円は円レートを判断基準とするならば、明らかに売られ過ぎであったと思います。


(14.2.6) TOPIX 1162P(-0)  日経平均 14155円(-25) 27.1億株 (2兆4744億円)

1月のISM非製造業指数は53.0%→54.0%へアップ。これは予想(53.7%)を上回るもので、プラス材料でした。ADPの1月の雇用者数は17.5万人(予想は18.5万人)と悪かったが、大寒波の影響を考えるなら、雇用状況が悪化したとはいえません。

NYダウは15440ドル(-5)、ナスダックは4011P(-19)と、落ち着いたというべきか様子見というべきか、方向感のない小動きで終わる。

ナスダックは先の重要な小波動のボトム3979Pをザラバで下回りましたが、タクリ足に近い下ヒゲの長い短陰線となったのでボトムを出した可能性もあります。1月の雇用統計がADP並みの17〜18万人であれば景気停滞懸念は後退するのではなかろうか。

日経平均は昨日のザラバ安値13995円で下値に届いたように思いますが、なお売り圧力があってなかなか陽線で終わることができません。今日で6日連続の陰線です。

6日以上連続して陰線になることは、2000年1月からの14年間で30回ほどしかありません。昨年2013年はこの例はゼロでした。

2012年5月に延べ8回あります。この5月の連続陰線は異常でした。なんと13日連続で陰線をつけたのです。 6連続→7連続→8連続→9連続→・・・13連続と計8回の6日連続陰線となりましたが、これは一連の連続陰線です。2012年の「日経先物寄引売買のためのツールキット(2008)」は、年間で大きな損失(約1000円〜1200円)を出しましたが、その大きな原因は、過去になかった13連続陰線による損失です。2012年は9月にも6日連続の陰線が出ていますが、翌日からは大反発しています。

このように6連続陰線というものは、そうそう出るものではありません。6連続あるいは7連続で陰線になったとき、翌日が陽線になる確率は非常に高いのです。

で、今はいつ陽線が出るのだろうか(戻り売りがなくなるのだろうか)ということを注目しているのですが、陽線が出たときの株価の動きのコースは右図のようになると思います。(b)は直前の小波動のボトム15112円を割り込むかどうかの攻めぎ合いを、下放れた水準です。ここがまず戻りの第一関門となるでしょう。だいたい14600円〜14800円の水準です。ここまで戻ると当然に戻り売りがでるので、(c)まで下落します。

(c)がどこで止まるのかは最も重要な点です。200日線(今日は14431円)または(a)の寄り付きの14353円のゾーンで下げ止まってくれれば、(d)の75日線までの上昇が可能です。(a-b)(b-c)(c-d)がそれぞれ12日間を要するとすれば、(d)の75日線まで戻るには36日間、約2か月の時間が必要です。いったん壊れた 相場は簡単には修復できません。


(14.2.7) TOPIX 1189P(+26)  日経平均 14462円(+307) 26.9億株 (2兆3070億円)

米国は反発。NYダウは15628ドル(+188)、ナスダックは4057P(+45)。

先週の新規失業保険申請数が予想よりも少なかったことから、今夜の1月雇用統計に期待したとのことですが、NYダウが200日線を下回るというのはいくらなんでも売られすぎだの反省があったのでしょう。

NYダウは200日線を連続3日下回っていましたが、昨日は回復。ナスダックの75日線を下回ること3日の後にこれを回復。

先の大陰線(a)の高値を終値で上回るまでは底打ちとはいえませんが、(b)のように9日順位相関が低い位置で25日順位相関を上抜いたときは、底打ちすることが多い。

米国株高・米国金利高があって、円レートは102円前半に弱含み、したがって日経平均は大幅な反発となる。

昨日6日連続で陰線になることは稀であるといいましたが、今日は統計のとおりに陽線で終わる。やっと戻り売りの圧力が減ってきたようです。

日経平均は200日線を回復しました。まだ買戻しの限界である@9日線にさえ戻っていないことや、A14355円〜14615円の窓を埋めていないので、小波動のボトムが出たとは確定できませんが、TOPIXの動きを見ると、来週早々には@Aはクリアできるのではないか。

2月4日に述べたように、200日線は日経平均にあっては日本の景気、個別銘柄にあっては企業業績を表現していると思っています。2月4日の暴落で、日経平均は200日線を下回り、定点観測9銘柄のうち8銘柄までが200日線を下回りました。これは行き過ぎです。

日本の企業の利益は今期(2014年3月期)は40%の増益、来期(2015年3月期)は20%の増益になるだろうと予想されています。これほど企業業績が伸びる国は先進国ではありません。減益予想がでている企業であればともかく、多くの企業の株価が200日線を割り込むのはおかしいのです。


(14.2.10) TOPIX 1204P(+15)  日経平均 14718円(+255) 21.8億株 (2兆1227億円)

米国は続伸。NYダウは15794ドル(+165)、ナスダックは4125P(+68)。

1月雇用統計は+11.3万人増と予想の+18.0万人より悪かったけれど、12月の+7.5万人(+7.4から修正された)からは増加をしているし、雇用統計の悪い数字は(x)の大陰線で織り込まれていると考える向きが多かったので、逆に株価は上昇しました。

FRBの緩和縮小が決まって以来は、雇用統計に一喜一憂することはなくなっています。

12月の雇用統計が発表されたのは1月13日でした。このときは+19.7万人増の予想でしたが、まさかの+7.4万人であったので株価はショック安となりました。それは(c)の日です。しかし雇用統計の数字は株価の材料とはならず、翌日からNYダウは反発したし、ナスダックにいたっては新高値を更新するキッカケになりました。

米国の株価の動きは日経平均に比べると判りやすいと思います。上昇を開始したときは、@長大陽線が出るか、A大陽線が連続するか、B3陽連が出るか、のどれかの現象が起きます。(b)は@長大陽線の例だし、(a)はA大陽線の連続の例です。 しかも昨日は(x)の長大陰線のザラバ高値を上回ったので、米国株価は上昇波動に転じたことは明らかです。

米国株価が上昇したことと、円レートが弱含みで推移したことから、日経平均は続伸となる。ただ明日が祝日(建国記念日)なので出来高は盛り上がらず。

「主な株価」は(a)がボトムであると表示したので、現在の小波動は上昇波動に転換しました。

思えば(a)の日の出来高は42.3億円、売買代金は3.6兆円でした。これだけの量の株式がブン投げられていました。またグラフ上からも小波動のボトムらしさは6ポイントとなっったので、(a)の日(2月4日)はセリングクライマックスであり、今日からは買いに分があるといいました。

私が見るHPは、@ロイター、Aブルームバーク、B日経新聞、C大和證券HP(ただしデータ取得のため)です。2月4日の@ABにはセリングクライマックスの文字はひとつも出ていませんでした。私だけがセリングクライマックスと判断しているのかと少し途惑いました。多くの人は株価の動きを延長してその先を予想しがちです。今日が晴れなら明日も晴れだろう、今日株価が下げれば明日も下げるだろうといったように今の現象を将来に結びつけます。だがそういう判断のしかたではボトムやピークを捉えることはできません。

現在の日経平均の波動は、図の(b)の上値抵抗ゾーン(14700〜15100円)に達しています。このゾーンは5日間にわたって安値の攻防をしたゾーンであるので14700円〜15100円で買った向きもも多かったと思われます。それが今日は14718円まで戻ってきました。一時は14000円割れ寸前まで下落した日経平均が14700円を超えてくると、当然に戻り売りが強くなります。15100円を上抜けば、75日線の上に出ることができるので、そこからの株価上昇は快調になってくると思います。


(14.2.12) TOPIX 1219P(+15)  日経平均 14800円(+81) 23.4億株 (2兆3740億円)

東京市場が休場に間の米国は続伸する。NYダウは15801ドル(+7)→15992ドル(+192)、ナスダックは4148P(+22)→4191P(+42)。

イエレンFRB議長の国会証言は、これまでのバーナンキ路線を継続するというもので、やや好感されました。また喫緊の米国債務上限の引き上げ問題は、2015年3月まで延長する合意がされる(その後下院で可決した)ということで、株価は上昇。

ナスダックはボトムから3本目となる大陽線で、すべての平均線を上回り、再び順張り相場に戻りました。これはロンドンのFT100も同じで、すべての平均線を上回り順張り上昇相場に復帰しつつあります。

「復帰しつつある」といったのは、ナスダックが1月24日の下落のスタートとなった大陰線まで戻ったのに対して、FT100は1月24日のザラバ高値6784Pまで戻っていないからです。大陰線を上回ることはたやすいことではないので、まだ「復帰した」とはいえません。

日経平均は海外株高と円レートの弱含みによって上昇。3連騰となって14800円まで戻りました。

2月6日に今後の日経平均のコースを想定しましたが、14600〜14800円で頭打ちになり、その後は反落するが14000円までは下げない。その後の反発によって75日線までは戻るのではないかといいました。

今日のザラバ高値は14874円で、思ったよりも反発力が強く、また14800円まではボトムの翌日から12日程度を要するのではないかと思っていましたが、日経平均は4日目に14800円に達しました。思っていた以上に反発力があるようです。

今日の足は陰線でしたが、その型は「十字足」に近く当面の均衡水準に達したと思われます。しかしこれは米国株と円レートしだいでどうにも変わります。ナスダックは順張り相場になったようですが、日経平均は株価の上に75日線と25日線があります。25日線と75日線は次第に同じ水準になるべく接近しつつあります。したがって日経平均が75日線に近づいたときは要注意です。戻り売りがどっと出て、反落するものと思われます。


(14.2.13) TOPIX 1199P(-19)  日経平均 14534円(-295) 23.0億株 (2兆1373億円)

米国は特段の材料がなく、この4日間の急反発に対する戻り売りが出たようで上昇は一服する。NYダウは15963ドル(-30)、ナスダックは4201P(+10)。

ナスダックは、全ての平均線の上に抜けているし、1月24日の急落が始まった日のザラバ高値4197Pを終値で上回っているので、この後反落するとしても、次は最高値4246Pを上抜く上昇になると思います。

このHPのタイトルは「最近の日経平均の動き」ですが、記事のトップではナスダックかNYダウの解説をしています。私は米国株式に精通していないし、英語も不得意ですが、とにかく米国株の動きは一番にチェックします。

東京市場の売買シェアは外国人が60%くらいを占めます。外国人が買うか売るかは日経平均にとって第一番の株価変動の要因です。 米国市場では弱気と強気がガチンコの勝負をしていますが、その米国株の(上昇・下落)は翌日の東京市場に直ちに反映されます。日経平均の始値はCME日経先物の終値にサヤ寄せし、昨日の終値と今日の始値に大きな差(ギャップ)が開くことは日常茶飯事です。

いつ頃から日経平均について述べるときに、米国株価が最も重要な要因であると考え、まず先きにナスダックの解説をするようになったのか? と思ったので、過去のHPの記事を読み直しました。だいたい2007年1月から米国株式の動きを先に述べていました。2007年からは日経平均が上昇するカギは外国人投資家に握られていると思っています。グローバリズムの始まりです。本来なら外国人投資家の考えと対立する機関投資家が独自の売り・買いをするのでしょうが、今の機関投資家にはリスクを取るほどの資金量がないので、リスクを取るような売買ははゼロでです。

結局のところ、日経平均がどうなるかは、外国人投資家はどういう考えでいるのかを推し量るしかないのです。外国人投資家の影響力を免れるには、外国人投資家が投資の対象としない銘柄を手がけるしかありませんが、そこはいわば鉄火場であり、わけがわからない銘柄がS高をしたかと思うとS安をする世界です。バクチの好きな人はこれに参入すればよいでしょうが、少しずつでも資金を増やしたい、という人には向きません。

日経平均は重要な200日線を超えてきました。200日線を割り込んだままでは、今後1〜2年間の上昇は望めません。

なんとか日本経済が上昇するであろうという200日線まで日経平均が戻ったことは、ひとつの安心材料です。

私は9日線・25日線・75日線に注目していますが、@株価が9日線を連続して3日間上回ったらOK、A株価が25日線を連続して4日間上回たっらOK、B株価が75日線を連続して5日間上回たっらOKと決めています。

定点観測9銘柄についていえば、現在のところ9日線を上まわって3日以上経過した銘柄は、上図と右図の3名銘柄です。


(14.2.14) TOPIX 1183P(-15)  日経平均 14313円(-221) 28.9億株 (2兆6504億円)

米国は寒波の影響で1月の小売売上げ高が前月比-0.4%減と発表されたものの投資マインドは衰えず、株価は上昇する。

NYダウは16027ドル(+63)と終値で16000ドルを回復。同時に25日線と75日線を上回って、株価はナスダックのようにすべての平均線の上位に出てきました。

ナスダックは4240P(+39)の大陽線。6日連続の陽線です。気になるのは昨日の足は「陽線のつつみ上げ」になったことです。一昨日の小さな陽線よりもかなり安く始まり、かなり高く引けた足です。これは安値圏では買いの足型ですが、高値圏ではピークが近いことが多い。新高値を更新した後は25日線くらいまでの調整があるのかもしれません。

日経平均は米国株高を受けて前日終値より少し高い14538円で寄り付きました。CME日経平均は14625円であったので80円ほど安かったのは今日が2月限オプションのSQの影響によるものでしょう。

寄り付いた後+140円ほど上昇したのでヨシヨシと思っていたところ、円が101円台へ強含み、これをきっかけにして先物が売られ、裁定解消売りによって一時は-291円安。そこから70円ほど戻して引けましたが、今日の値幅は435円の大きな変動でした。ただ今日の円相場の動きも、日経平均の動きも納得がいきません。短期売買をするヘッジファンドにいいように「おもちゃ」にされた感じです。

■■ 「コア30の寄引売買」の完成のお知らせ ■■

2014年1月7日に、一般銘柄の寄引売買システムを作ろうとしているといいました。2013年12月20日に、あるユーザーと電話で話していて、作ってみようとチャレンジしたのですが、今日「コア30のためのツールキット(Core30-2011)」がほぼ完成しました。詳しいことは2月17日に述べますが、ここには5本の寄引売買用の条件表が含まれています。この条件表のどれかを使って、次のような売買をします。
  1. TOPIXのコア30銘柄をトレードの対象とする。
    コア30銘柄とは、JT・セブンアイ・信越化学・武田薬・ソノー・トヨタ・三菱商事・三菱UFJ・東京海上・NTT・ソフトバンクといった日本を代表する企業30社です。

  2. 毎日、コア30銘柄について、《カナル24》Ver.4で検索し、買いあるいは売りとなった銘柄を知る。
    もしその日に1銘柄だけが検索されていたのであれば、その銘柄を仕掛ける。複数の銘柄が検索されていたときは、株価が最も高い銘柄を仕掛ける(これはユーザーが変更してもかまいません)

  3. 翌日の寄り付き(始値)で仕掛け、その日の終値で決済する。トレードは1日で完結するので、大きなリスクはありませんが、1日の値動だけをターゲットにしているので大きな利益が出ることはマレです。しかし1回のトレードで0.8%の利益がでるなら、年間に80回のトレードをすれば、1年間で64%の利益率になります。(ちなみにいえば、5本の条件表の過去13年間の1年あたりの利益率は65%〜71%です。)

今日のデータについて、「コア30の寄引売買」に含まれている5本の条件表を使って「並列検索」をすると、条件表No.195「○BS 利益最大」が、8802三菱地所の買いマークを出していました。

これは明日は陽線になる確率が高いということを明示しています。過去の売買マークはどうなっているかを見ると、
  1. の買いマークの翌日は、始値が2645円→終値が2697円で、+52円の利益です。

  2. の買いマークの翌日は、始値が2410円→終値が2414円で、+4円の利益です。(手数料でほとんど利益はなくなるが)

  3. の買いマークの翌日は、始値が2440円→終値が2481円で、+41円の利益です。
今日の三菱地所は買いマークが出ています。来週の月曜日に陽線となって利益が出るのか、陰線となって損失が出るのか。まあ注目しておいてください。なお条件表No.195「○BS 利益最大」の勝率は2001年〜2013年の13年間で62.7%です。( ほかの4本の条件表の勝率は63.2%〜65.1%です)


(14.2.17) TOPIX 1192P(+8)  日経平均 14393円(+80) 22.2億株 (1兆8955億円)

米国は1月の鉱工業生産が前月比-0.3%(予想は+0.2%)ダウンしたものの、それは寒波のためだと市場は割り切っているのか、株価にはほとんど響かず。他の経済指標がよかったために上昇する。

NYダウは16154ドル(+1263)、ナスダックは4244P(+3)と小幅上昇。

日経平均は米国高を受けて高く寄るはずでしたが、寄り前に発表された2013年10-12月期のGDPが年率で+1.0%のアップ(予想は+2.7%)でしかなかったので、前日と同じ水準で寄り付く。

その後、売られて14214円まで下げるが、そこから180円ほど反発して終わりました。陽線でタクリ足に近い形になりました。出来高は少ないけれど、今日の安値14214円はボトムになった可能性が高いと思います。


「コア30銘柄の寄引売買のためのツールキット(Core30-2011)」を発売します。 詳しいことを知りたい方は、「ユーザー用講座」の TOPIXコア30の寄引売買システムの作り方を読んでください。


前日、「ツールキット(Core30-2011)」のNo.195「○BS 利益最大」が、8802「三菱地所」に買いマークを出しているので、今日17日が陽線になるか陰線になるかを見ていてください、といいました。

気にかけてもらったユーザーが案外に多かったようで、3人の方から「陽線になりそう」とか「陽線で終わった」とかの連絡を受けました。

8802「三菱地所」(図の右側)の今日の始値は2430円で終値は2452円だったので、+22円の利益になります。

2月14日は三菱地所ばかりではなく、5401「新日鉄」と8801「三井不」も買いマークが出ていました。 新日鉄の今日の始値は285円で終値は300円なので、利益は+5円。三井不の始値は3101円で終値は3146円なので、利益は+45円です。

このように同じ日に3銘柄以上が買い(売り)のマークを出したときは、2001年〜2013年の13年間の勝率は64.4%〜70.2%(条件表による)あります。だいたい3回に2回は当たります。はずれるのは3回に1回です。3銘柄が買いマークを出していたので、2月14日に三菱地所が買いマークを出していると書いたのです。

さて今日は3銘柄とも陽線になって利益が出ましたが、どの銘柄を選べばよかったのか。利益率は、@新日鉄が+1.69%、A三井不が+1.45%、B三菱地所が+0.90%ですから、株価が最も安い新日鉄を撰べばよかったことになります。だが過去の統計では株価が最も高い銘柄を選ぶのがよいという結果が出ています。だから今日買うのは8802「三菱地所」ではなく、8801「三井不」だったのです。

8801「三井不」は前日の下ヒゲの長い足に続いて、今日は陽線となったので、ほぼ安値を出したものと思われます。


(14.2.18) TOPIX 1224P(+31)  日経平均 14843円(+450) 29.2億株 (2兆4364億円)

米国は休場。 日経平均は暴騰して+450円高。

今年に入ってから「ツールキット(Core30-2011)」の作成に時間を取られて、日中の相場を動きを見ることはわずかでした。今日は初めての発送のためにテンテコ舞いをしていいました。

今日の相場が12:30分ころを境に急変したことは知っていましたが、その原因は何であったのかを調べる時間的な余裕はありませんでした。

立会いが終わった後に、インターネットで少し調べて(多くは@ロイター、A日経新聞、Bヤフー・ファイナンスのモーニングスターの記事を見る)だいたいの様子がわかりました。

右は2014年2月14日の日経先物の3分足です。(a)は前日の日中の終値14410円です。(b)の今日の始値は14500円で+90円高く寄り付きました。この原因は、@やや円安に向かったこと、A昨日で下げ止まったと思われる足が出ていたこと、BロンドンのFT100指数は+1.08と上昇していたこと、などが考えられます。

(c)の14630円まで日経先物は上昇し、ここから戻り売りがでて14500円水準まで反落しましたが、そこからは横ばいとなって、14500円は割安なのか・まだ高いのかの見究めができないまま12:30を迎えました。この時刻に日銀の金融政策決定会合が終り、その要旨が発表されましたが、日銀はこれまでの金融政策を維持するという 予想通りのコメントでした。

おそらく(C)からの下げはこのことを予想した向きの売りによるものと思われます。特に追加の金融緩和がなかったので (d)で14430円まで下落しました。ところが、日銀は白川時代に決めていた「成長基盤強化を支援するための貸し出し支援基金」の規模を従来の3.5兆円から7兆円へ「倍増」するという決議もしていました。 市場は、瞬間的に「緩和策の継続」で売ったものの、日銀はより金融緩和を進めるらしいという憶測を呼んで、図の(d→e)へ反発し、続いて(f)までの大幅上昇になりました。その後(f→g→h→i)は大きな保合いになり、(i)の14840円で引けました。

昨日、(出来高は少ないけれど、今日の安値14214円はボトムになった可能性が高いと思います。)といいましたが、過半の投資家は、日経平均は安すぎると思っていたのでしょう。

それが今日の大反発の原因です。市場はなにかのキッカケが欲しかったのです。今日は年初から利益を出していた売り方の買戻しが、一度に出た感じです。

今日の大陽線はでき過ぎです。貸し出し支援基金を3.5兆円から7.0兆円にしたところで、特に設備投資が増えるとか、個人消費が増えることは期待できません。

今日の大幅上昇は、調子に乗った売り方の買戻しによるものがもっとも寄与していると思われます。したがって、明日以降も日経平均が大きく上昇することは期待できません。日経平均の当面の上値メドは25日線の15015円か75日線の15178円です。だいたいにおいて15000円から15200円のゾーンに大きな戻りの抵抗ゾーンがあります。まだ「順張り」の時期ではありません。


(14.2.19) TOPIX 1218P(-5)  日経平均 14766円(-76) 22.7億株 (1兆8994億円)

米国は経済統計の数字があまりよくなく、NYダウは16130ドル(-23)と小幅に下げる。

ただM&Aなどの材料が出ているナスダックは4272P(+28)と続伸し、8日連続の陽線となりました。

まったくのところ米国株はひとたび大陽線を出して上昇を始めると、素直にドンドン上昇します。 米国では順張りのチャートが多く開発されていますが、こういう米国株価の素直な動きが背後にあります。

《カナル24》にも順張りのチャートや条件表は多く用意されています。(標準3)の条件表でいえば、No.65「順張り相場の買い」、No.67「高値波動突破買い」、No.73「傾向線を突破」、No.87「パラボリック」、No.107「株価が抵抗帯を突破」、No.142「Vボラストップ」などです。

ただ日本においては、3〜9か月の中勢波動を見ると、この13年間に22回の中勢波動がありますが、そのうち買いの順張り相場は4回、売りの順張り相場は4回です。8回は順張り相場ですが、残り14回は逆張り相場です。ざっと言えば2/3が逆張りが成功する相場局面で、1/3が順張りが成功する局面です。

株式投資で成功するには、今は順張り相場なのか逆張り相場なのかを判断して、順張り用のチャートや条件表を使ったり、逆張り用のチャートや条件表を使ったりと、切り替えることが必要です。しかしこれは実に難しい。予めドンドン上ったり、ドンドン下がる相場局面になるとは予想できません。

昨年、私はこの相場は順張り相場であるといい続けてきたつもりです。よって順張りのチャートや条件表を使ったユーザーは大きな利益を出しました。「昨年はパラボリックを使って、年収の2倍の利益がでました」という嬉しいメールも入っています。逆に逆張りのチャートや条件表を使ったユーザーの成績は思わしくなく、よくて10%程度の利益、悪いと損失となった方もあったようです。

さて今は逆張り相場になっています。株価が75日線を下回っているからです。安くなれば買い、高くなれば売りの方針です。日経平均が75日線まで戻れば売り、ボトムらしさが5〜6ポイントになれば買いです。(b)の日にボトムらしさは6ポイントになりボトムらしい確率は高かったので、(b)は小波動のボトムとなりました。次は(a)を上抜いているので、75日線か25日線かの水準で、ピークらしさのポイントが5〜6ポイントになれば売りになります。


(14.2.20) TOPIX 1194P(-23)  日経平均 14449円(-317) 25.6億株 (2兆11244億円)

米国は住宅関係の統計数字が悪く下落する。

NYダウは16040ドル(-89)、ナスダックは4237P(-34)。8連続陽線の後陰線となる。

日経平均は大幅下落。米国株安で-65円ほど安く寄り付く。次に、前場10:30過ぎに、2月の中国のPMI(HSBC・マークイット調べ)が1月の49.5%→2月は48.3%へと低下したことが発表されました。数字は悪かった。2か月連続で50%を切り、しかも前月よりも悪化したことから日経平均は急落する。

さらに円が再び101円台に上昇するという3(スリー)カードによって、結局-317円安で終わりました。

これで一昨日の+450円高をした大陽線を帳消しにしてしまい、上昇のスタートは仕切り直しです。中国PMIの悪化によって株価が下落したのは、(a)の日(1月23日)に1月の中国PMIの数字が発表され、これをキッカケに新興国のリスクが認識されて、日経平均が約2000円下落した経験をしているからです。

黒田日銀の貸し出し支援基金の倍増策は、1日だけ株価を上昇させましたが、今日で効果はゼロになりました。1月の貿易収支は2兆7900億円と最大の赤字でした。普通なら円安に振れてもよいところですが、逆に円高になったのは、再び新興国のリスクが連想され、安全資産とされる円に買いが入ったのでしょう。今日のところは円高が示すように、市場は新興国の金融不安をまた意識しだしたといえます。

レートが100円を割り込まない限り、先の小波動のボトム13995円を下回ることはないと思いますが、人間はひとたび悲観し始めると、どんどん悪いことを連想し、更に悲観するものです。どこかでこの連鎖は止めなければなりませんが、今それができるのは米国市場だけです。 今夜の米国が中国PMIをどう受け止めるのか? ナスダックが8連続陽線と上昇しているだけに、利食いや手仕舞い売りが多くでることが考えられます。NYダウが-100ドル程度の下げであればよいのですが、-200ドル以上下げると明日の日経平均はつらい。


(14.2.21) TOPIX 1222P(+27)  日経平均 14865円(+416) 20.7億株 (1兆9681億円)

米国は反発する。 NYダウは16133ドル(+92)、ナスダックは4267P(+29)と前日の下げ幅をほぼ取り戻す。

昨日、中国の2月PMIの数字が悪かったので新興国リスクが意識されて、日経平均は大幅安になりました。これが米国市場に感染すれば具合が悪い、と思っていましたが。そうはならず。

米国のPMI(マークイット調べ)は53.7%→56.7%へ上昇(予想は53.6%)し、製造業は拡大していることがわかりました。

米国市場は、中国のPMI低下は気になるけれど、本国の経済は落ちてはいない、というほうを評価しました。

日経平均は米国株高を受けて高く寄り付き、その後102円半ばまでの円安となったため、先物主導で上昇し、昨日の-317円安をしのぐ+416円高で終わりました。

よくも悪くも先物が市場を撹乱させています。昨日の大下げは結局日本市場だけのことでした。ロンドンのFTは小高く引けたし、NYも下げることはありませんでした。

今日は今日で、先物主導で大幅高です。しかしボリュームは乏しく出来高は20.7億株、売買代金は2兆円割れです。こうも日替わりで先物をいじられると、普通の投資家はなかなか市場に参加できません。

日経平均は200日線の上に復帰したので目先は25日線の14900円〜75日線の15200円の中間を目指すだろうと思います。15000円の水準は1月下旬の下落の途中で揉み合ったところですから、円安とか米国株高となれば、最大で15200円まで戻るか、円高・米国株安となれば15000円まで戻れるか、というところ。

2月18日から「ツールキット(Core30-2011)」CD-ROMを発送しています。早い方はすでにNo.195〜NO.199の統合条件表を移し替えて、日々「単独検索」または「並列検索」をされています。しかし、2月14日に3銘柄(新日鉄、三井不、三菱地所)の買いマークが出て以来、この1週間は売買マークは出ていません。

まだ売買マークが出るような局面ではないからです。大雑把にいえば、上図の日経平均のグラフで、9日順位相関が+80以上になるようでないと、コア30銘柄で売りマークを出す銘柄は出ないでしょう。また9日順位相関が-80以下にならないと、コア30銘柄で買いマークを出す銘柄は出ない筈です。現在の9日順位相関は+25程度であるので、売りマークも買いマークも出なくて当然の局面にあります。自分の検索のしかたが間違っているのではないか? と思われるかも 知れないので、ひとこと付け加えておきます。

なお、5日間も10日間も売買マークが出ないと、コア30銘柄以外の銘柄(例えばTOPIX100銘柄とか日経225銘柄)を対象にして検索し、無理やり売買マークが出ている銘柄を探す方がでてくるかもしれません。結論をいえば、これは利益額は減り、平均利益は低下し、勝率は落ち、ドローダウンや連敗は大きくなります。ロクなことはありません。

これについて、 TOPIXコア30の寄引売買システムの作り方の【5】-4「トレードの工夫」に、C仕掛けた当日に決済せず、決済を延ばしたらどうなるか?、D売買マークが出たとき、翌日と翌々日の2度トレードをしたらどうなるか?、E対象銘柄をTOPIX100にしたらどうなるのか? の検証をして解説を追加したのでお読みください。


(14.2.24) TOPIX 1219P(-3)  日経平均 14837円(-27) 23.2億株 (2兆1328億円)

米国は特段の材料がなく小反落。 NYダウは16103ドル(-29)、ナスダックは4263P(-4)。

昨年5月23日に米国の緩和策の縮小のバーナンキ発言が出たため、その6月までは世界同時株安となりました。その後、株式市場が大きいところで、5月23日の高値を上回ったのは米国と日本だけです。英国はいまだにピークの6875Pを超えることができていません。

昨年は米国と日本が世界の株高をリードしてきましたが、今や日本はその勢いを失っています。今年に入って米国は、NYダウは昨年の高値を上回れていませんが、ナスダックは新高値を更新して順調に株価が上っています。

一方、日経平均は今年に入ってよいところはなく、下落歩調にあります。昨年12月30日の高値16320円から2月4日の安値13995円まで-14.2%の下落をしました。今日の終値は14837円まで戻っていますが、高値から-9.1%ほど低い水準にあります。

日経平均がなぜ上らないのか? 基本的には外国人が売り越しているためです。

株価は誰かが買わねば騰がりません。 昨年の外国人は15兆円を買い越しました。だが今年に入ってはおそらく1兆円を超える売り越しになっています。

なぜ外国人は売り越しに転じたのか? 昨年の日本株の大幅な上昇で利益が出たので利食いの売りが出ているというのも一つの原因でしょう。だがもう一つの原因は日本経済の伸びが止まったことがあります。

昨年の日本と米国のGDP伸び率を4半期ごとに見ると、@ 1-3月の日本は+3.5%(米国は+2.4%)、A4-6月の日本は+2.6%(米国は+1.7%)の成長でした。米国を上回るGDPの成長率です。当然に外国人は日本株を買います。

ところが、B7-9月の日本は+1.1%(米国は+3.6%)へ日本は急ブレーキがかかりました。反対に米国は大幅に伸長。C10-12月の日本は+1.0%(米国は+3.2%)とさらに日本のGDPは低下し、日本経済の伸びは「たいしたことはない」という評価に変わりました。+3.2%の成長をしている米国株を買わずに、+1.0%の成長しかできない日本株を選ぶ理由はありません。

ましてや2014年の4-6月と7-9月は消費税アップによってGDPの伸びはマイナスになるとされています。外国人にとって今年前半は日本株を売りこそすれ、買う理由がないわけです。今日の日経平均は15000円まであとわずかのところまで戻りましたが、15200円を上抜くまでは、逆張りの方針です。


(14.2.25) TOPIX 1233P(+14)  日経平均 15051円(+213) 23.2億株 (1兆9845億円)

米国は欧州経済に底入れの兆候が出てきたことから上昇する。NYダウは16207ドル(+103)、ナスダックは4292P(+29)。

NYダウのグラフは(a)の翌日から12日間上昇しましたが、この間の足は陰線が2度・陽線が10度という強い上昇小波動でした。

ところが(b→c)への下落によって(a)を下回り、小波動のボトムは切下がりました。株価は中勢波動の基準である75日も下回ったので、中勢波動は下降に転換したとするのが素直な判断です。

中勢波動は短ければ2か月、長ければ9か月くらい持続しますが、現在のところ(b)から(c)への下落は1か月弱です。(b→c)で中勢下降波動が終わったとは考えられません。中勢下降波動が上昇波動に転換したと判断できるのは、株価が(b)の高値を上抜いたときです(小波動のピークが切り上がる)。今はまだ中勢波動は下降波動のままです。

株価は(b)からの下落途中で揉みあった(b')のゾーンにまで戻っていますが、このゾーンを上回るにはよほどの材料が出なければ無理でしょう。おそらくは近々反落して、もう一度75日線を割り込み、(c)の1番底に続く2番底をつけてから、もう一度(b')のゾーンに挑戦する可能性が高いと思っています。

日経平均は戻り高値を更新。昨日は15000円手前で押し戻され、いったんは-200円安になっていたものが引けにかけて戻し陽線で終わっていました。案外下値は堅いぞという市場の印象だったと思います。

今日は欧米の株高からシカゴ日経先物は14945円で引けていたので、いきなり15002円で寄り付きました。その後15094円まで上昇したものの、15000円を超えるとさすがに戻り売りが強く、小幅陽線で終わる。

陽線で終わったので、なお上昇力はあるようですが、次第に戻り一杯の水準に近づいてきました。戻り一杯の水準とは、まずは75日線(今日は15209円)です。また《デンドラ24》の下値メドは下から順に、@14989円、A15129円、B15409円、C15829円となっているので、だいたい15100円〜15400円が戻り一杯の水準であるといえます。

日経平均はNYダウと同じように、1)先の小波動の(a)水準を下回って、中勢波動は下降に転じています。また株価は上昇したとはいえ、未だに75日線下回っています。今日はザラバ高値15094円までありましたが、ここは75日線(15209円)あるいは15100円〜15400円のゾーンが戻り一杯になると思います。

中勢モデル波動 の符号でいえば、2月初めの安値13995円が(K)で、75日線のあたりの15200円が(L)でしょう。この後200日線まで下落して(M)となり、そこから75日線を上抜く上昇になるのか、と思っています。


(14.2.26) TOPIX 1225P(-8)  日経平均 14970円(-80) 19.2億株 (1兆7869億円)

米国は小安い。NYダウは16179ドル(-27)、ナスダックは4287P(-5)。

ナスダックは陰線が増えてきました。この6日間は陽線と陰線が交互に出ています。陽線で上げるとすぐに利食い売りが出て陰線になるという状況で、2月初旬の楽観人気は落ち着きました。

小波動のピークを打つときは3日連続の陰線になるとか、新高値の陰線となることが多いのですが、まだその現象は出ていません。

日経平均は安寄りしたものの陽線で終わる。これで4日連続の陽線です。陽線で終わるということは買い勢力が売り勢力よりまさっているということですが、その割には株価は上昇していません。今日は陽線とはいえ、ザラバ高値は切り下がっているし、ザラバ安値も切り下がっています。

陽線が4日続くと、グラフは陽線の赤色が目立ち、いかにも強い相場の印象を与えますが、実際のところはモタモタと上昇しています。そのうち買い勢力が、買っても買っても思わしい上昇をしないことを知って、買うことをストップすれば、すぐにも買い勢力と売り勢力のバランスは崩れます。そのときは200日線までの調整があるのではないかと思っています。

「ツールキット(Core30-2011)」は2月17日からリリースしましたが、その後昨日まで、コア30銘柄が売買マークを出すことはありませんでした。しかしようやく昨日に、6954ファナックが売りマークを出しました。

コア30銘柄のうちで株価が最も高いのがファナックです。昨日の株価は@ファナックが17360円、Aソフトバンクが8095円、BJR東海が7805円、です。ファナックは値嵩株であるので、日経現物と日経先物の裁定取引をするときは、「いの一番」に売買されます。つまりファナックの株価には、日経先物の動きが最も大きな影響を与えます。

これは困った銘柄が売り銘柄として検索されたものだと思いました。昨日の終値は17360円で、今日の始値は17330円、終値は17345円でした。昨日に比べると-15円安ですが、寄引売買では17330売り→17345円で-15円の損失となりました。せっかくのデビューでしたが、初舞台は-15円(100株の売買で-1,500円)の損失でした。

なお6954ファナックの2001年〜2013年の成績は以下のようになっています。だいたい平均的な数字ですが、平均利益は10.5M(=1.05%)と高いのが特徴です。



(14.2.27) TOPIX 1217P(-8)  日経平均 14923円(-47) 22.4億株 (1兆9778億円)

米国は小幅高。NYダウは16197ドル(+18)、ナスダックは4292P(+4)。

ナスダック小さい足ながらも「新高値の陰線」となって、伸び悩みを表現。

目下のところ小波動のピークらしさは、@新高値、A陰線(0.5ポイント)、B9日順位相関が+80以上(前日)の2.5ポイントですが、C1〜2日後に25日順位相関が+80以上になりそうだし、そこでもう少し長い陰線を出して9日線を下回るようなら、ピークらしさは5分5分としてよいでしょう。

日経平均は今日も小動き。昨日までは15100円が上値を抑えていましたが、今日は15000円が重石となって、次第に上伸力を失いつつあります。今日は5日ぶりに陰線となって、買う勢力も力が入らない様子で、相場の方向感はゼロでした。

方向感がないのは円レートも同じで、今日は9日線(102.24円)・25日線(102.31円)・75日線(102.45円)がほぼ同一の水準になりました。いわゆる「平均線の収束」という現象です。

平均線が収束したら、株価は上か下かに放れるとよくいわれますが、株価においては必ずしもそうはいえません。だがこれを信ずる者が多くいれば、放れる確率は高まります。

どれだけ信じているのかは、円レートが3線の全てを上抜いた(下抜いた)ときの足で判断できます。@小さな陽線で上回っても、その後の上昇は期待できません。円レートが横這っていれば、特になにもしなくとも、3線を上回ることができるからです。ましてやA陰線で上回ったときは、その後の上昇はまったく期待できません。

B大きな陽線あるいは窓空けの陽線で、3線を上回ったときは、今後も円レートのグラフは上昇(円安)すると判断してよいでしょう。これは下放れでも同じです。大きな陰線あるいは窓空けの陰線で3線を下回るなら、今後円レートのグラフは下落(円高)すると判断できます。要するにどういうスタートをしたのかが重要です。

目下のところ米国国債の金利は2.67%へ下がっています。相対的に日本の金利は高く見えるので、やや円高への力が働いています。またウクライナ情勢が不安定であることや、新興国リスクも消えてはいないので、これらは円高の要因です。 一方日本の経常収支は2か月連続して赤字です。輸出が思ったように伸びないし、原油高・円安もあって貿易収支は赤字続きです。今までは資本収支(海外からの配当や利息)が大きな黒字であったので、経常収支(貿易収支+資本収支)は黒字になっていましたが、今や貿易収支の赤字が資本収支の黒字を飲み込んで、トータルの経常収支は赤字に転落しています。

世界で金融不安が発生したときに、円が買われたのは実に経常収支が黒字であったからです。今後は(世界の金融不安→円買い)にはなりにくい状況です。円レートはもっと円安になる可能性があります。といって円安が株高に結びつくのは難しい。輸出は増えるが、エネルギーの輸入がもっと増え、貿易赤字は赤字のままである可能性が高いからです。


(14.2.28) TOPIX 1211P(-5)  日経平均 14841円(-82) 23.2億株 (2兆2479億円)

米国は上昇。NYダウは16272ドル(+74)、ナスダックは4318P(+26)と新高値。

米国の1月の耐久財受注は前月比-1.0%とよくありませんでした。前月の12月自体が11月に比べて-5.3%減(速報では-4.3%だったが修正された)でしたから、1月はさらに悪化したわけです。

これが大寒波の原因なのか、それとも米国経済は停滞気味なのか、市場は意見が割れているようですが、過半は寒波が原因だとしているようです(だから昨日は受注減をマイナス材料とは見ずに株価は上昇した)。

昨日、円レートのグラフを掲げましたが、9日線・25日線・75日線が102.24円〜102.45円の間に収束していたので、平均線が収束した後のスタート時の勢いが大事であるといいました。今日は101円台の円高となりました。結構大きな陰線であるので、円高に振れる確率は高くなったと思います。

円高方向に振れるならば、日経平均が上ることはありません。今日は前日と同じ水準で寄り付いたものの、一時101.52円まで円高が進んだことから、日経平均は-187円安の14735円まで下落。しかし引け間際に買い戻されて-82円安で終わりました。

まだ14800円以下は買いだという向きは多いようです。ただ円が100円台になれば、そういう考えは吹き飛びます。100円台になれば、200日線の14500円くらいまでは下げそうです。

日経平均のグラフを見ると、今日の終値14841円は9日線(14838円)より上位で下げ下げ止まっています。また今日のザラバ安値14735円は25日線(14736円)と同じ水準にあります。

平均線は株価が下落しているときには下値支持線となると言われていますが、平均線自体が下降しているときは、株価を支える力はありません。今日のところは、9日線は上昇してるので、日経平均を14838円水準で支えることができています。しかし25日線は明らかに下降しているので、今日の25日線の14736円の水準は株価を支える水準にはなりえません。

明日の25日線はもっと下降します。25日線を支持水準と仮定するならば、毎日支持水準が低下していくことになります。これでは「支持水準」とはいえません。支持水準とは少なくとも10日程度は変化してはなりません。毎日支持水準が変化するのであれば、株価は下げ止まりそうだの判断はできません。これでは役に立つ支持水準とはいえません。

今のところ上昇している平均線は9日線・75日線・200日線の3本ですが、株価が75日線を下回ってからすでに21日が過ぎています。株価が75日線を長く下回っていることは、中勢波動は下降波動になっていることです。75日線が支持水準になるはずがありません。すると9日線と200日線だけが支持水準を表明しているだけです。もし日経平均が9日線(14838円)を下回ったなら、次の支持水準は200日線の14510円しかありません。


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