日経平均をどう見たか・判断したか (2013年12月)

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(13.12. 2) TOPIX 1258P(+0)  日経平均 15655円(-6) 23.0億株 (1兆8806億円)

米国はマチマチの動き。NYダウは16086ドル(-10)、ナスダックは4059P(+15)。半日立会いとあって商いは低調。

日経平均は、始値と終値の差が4円ほどで、昨日に引き続き「十字足」となる。

今日の日経新聞によれば、2013年度の設備投資は、前年度比13.1%の増加となる見込みで、リーマンショック前の 2005年度の+13.7%増に匹敵するとか。

8年ぶりに設備投資が目に見えて増加してきました。これはマクロ経済にとってはよい循環です。

昨日、日経225銘柄について最近25日間の株価上昇率のランキングを掲げました。

ネット証券やHPのヤフーファイナンスでは、1日の上昇率や下落率、ストップ高やストップ安などのランキングを提示していますが、25日間とかの期間が長いものはありません。

投資はなんでもそうですが、短期間のものほど難しい。しかしあまり長期間のものも難しい。このHPではだいたい向う鵜10日間くらいの株価の動きをターゲットにしています。

「25日間の上昇率」の条件表の内容についての質問が複数あったので、右に掲げます。またランキングの取り方について説明します。

まず条件表の内容ですが、極めて簡単です。
  1. No.4行で、「株価の 25日 上昇率」と設定するだけです。

  2. ランキングを取るには、「999999 までの 1日間」とし、

  3. 売買条件は「無条件」として、「開始」ボタンをクリックすると、

  4. 「25up%」の項目に、過去25日間の上昇率が、コード順に表示されます。

  5. 上昇率の大きいものの順に並べ替えるには「ソート」をクリック。

  6. どの項目をキーにしてソート(並べ替え)をするのかの画面が現れるので、「25up%」を選択し、

  7. 上昇率が「大→小」の順にソートするするように指示して、

  8. 「実行」ボタンをクリック。

  9. 上昇率(25up%)の大きいものから小さいものの順にソートされました。

    トップは6767「ミツミ」で47.8%、2位は6770「アルプス」で41.2%です。6473「Jテクト」は5位で32.3%の上昇率です。

  10. グラフを見たいなら、6473「Jテクト」をクリックして選択し、

  11. 「グラフ」ボタンをクリック。
    6473「Jテクト」のグラフが描画されます。

  12. (a)は今日から20日前で、終値は1209円。(b)は今日から3日前(今日を含めて)で、終値は1600円。

    上昇率は32.3%(=1600÷1209×100-100)です。


(13.12. 3) TOPIX 1262P(+3)  日経平均 15749円(+94) 26.8億株 (2兆4158億円)

米国は、11月のISM製造業指数が56.4%→57.3%へ上昇(予想は55.1%)し、製造業はなかなか堅調であることがわかりました。

だが景気が持ち直すとQE3の縮小が話題に乗ってくるので、株価にとっては痛し痒しです。一方では感謝祭後の小売売上高が前年比マイナス(-2.7%)となったことから、引けにかけて下げる。

NYダウは16008ドル(-77)、ナスダックは4045P(-14)。

日経平均は、非常に珍しい足を連発しています。始値と終値の差は、一昨日が0円、昨日が4円、今日は2円です。日中の値幅は、一昨日が220円、昨日が124円、今日は133円と大きくはないけれど、一応は強弱の攻防があります。ところが終わってみれば終値は始値とほとんど同じ値段です。

始値は前日の円レートやCMEの日経先物の終値で決まります。当日の立会いはこの始値よりも強気で押していくのか、弱気で押していくのかによって終値は違ってこなければならないのに、始値に合わせた終値になっています。これはそういう力が働いているのではないかと推測せざるを得ません。

今日の円レートは103.37円まで下落しました。これは5月23日につけた103.56円に匹敵します。この円安を見て、もっと多くの買い物が入るかと思われましたが、たいして日経平均は上昇しませんでした。結局3日連続の十字足となりました。 3日間の十字足の下ヒゲと上ヒゲの長さを比べると、下ヒゲのほうが長い。つまり立会い中は売りの思惑が優勢だが、大きく下げさせることはできない。これを見て売りの買戻しが出るか、あるいは買いの思惑が入って戻して引ける、といった具合です。

思うに、高値圏で下ヒゲが長い足がでるのは、売りの思惑が出ている証拠です。日経平均は円安によって上昇していますが、売りの思惑も相当にあるようで、いつか強力な売り仕掛けをしてくる確率は高いと思っています。

今日のところの小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C《デンドラ24》の下から2番目の15635円をクリア、の4ポイントです。(新高値となったため、条件表No.1の売りマークは無効になった) ポイントからはピークらしいという判断はできませんが、怪しげな十字足が連発していることから、強気・弱気の判定は難しいのですが、私の「鈍感」なカンでは大きな陰線が入るのではないかと思います。(ここからの買いはやめたほうがよい。)


(13.12. 4) TOPIX 1240P(-21)  日経平均 15407円(-341) 25.4億株 (2兆3876億円)

欧米は小安い。 NYダウは15914ドル(-94)、ナスダックは4037P(-8)。

ロンドンのFT100は11月は下げ続け、9日線を割り込み、25日線を割り込み、そして昨日は75日線を割り込み、200日線に急接近しています。

特に悪い材料はないようなので、金融緩和を材料にして10月に力強い上昇(1陰線・14陽線)をしたものが剥てきたようですが、昨日のグラフは9日と25日の順位相関がともに-80以下になっているので、ここ2〜3日で当面の下値を出すものと思います。

逆に、ナスダックは(a)(b)で、9日と25日の順位相関がともに+80以上になっています。(a)がその後押し目を作ったことを思えば、ナスダックは25日線まで下げてもよいところです。

米国株価が下げれば、さまざまな因縁から日本株も下げる可能性が高くなります。米国株安→金利安またはドル安→相対的に円高→日経平均安 という因縁がいまのところの連鎖です。

シカゴ日経先物が15555円(-175)と下げて終わったので、今日の日経平均は15520円で寄り付く。その後先物に大量の売り物が出たため15326円(-423)円まで下げたが、引けにかけて戻し-341円安で終わりました。

今日の下げは先物主導です。というよりも11月第3週の外国人の買い越し額は第2週にくらべて半減し、第4週はもっと減っていると思われます。それにもかかわらず日経平均が上昇を続けていたのは、先物主導によるものでしょう。昨日いいましたが日経平均の昨日までの3日間の足は異常でした。

3日間売り仕掛けた勢力に対抗して買い向かった勢力がありましたが、今日はこの買いが砕けた感じです。ただしこの順張り相場はこれで終わるとは思えません。現在の日経平均は円レートと連動しています。もし円レートが円高になっているのに日経平均が上昇しているのであれば、これは買いの楽観人気です。過熱しているので日経平均の小波動のピークをつけますが、今はそうではありません。

今の日経平均は、@円安がどこまで進むか、A企業収益がどこまで改善されるか、の2つにかかっています。@は異次元の量的緩和が続く限り円安の傾向を辿るはずだし、貿易収支が赤字の間は円高にはなりません。Aの企業の収益の伸びは、先進国でダントツの回復を見せています。

私は来年の3月までは、順張り相場が続くものと見ています。順張り相場の買いのタイミングは、株価の上昇を見たときです。例えば、1)株価が9日線を上回ったとき、2)株価が9日・25日・75日線のどれよりも高くなったとき、3)パラボリックが買いマークを出したとき などなどですが、今日の下げによって、今後 1)2)3)が出る可能性が出てきました。次の買いのタイミングはこのときです。


(13.12. 5) TOPIX 1229P(-11)  日経平均 15177円(-230) 24.6億株 (2兆4384億円)

米国は上げて→下げて→上げるという動きはあったものの前日比ではほぼ変化なし。 NYダウは15889ドル(-24)、ナスダックは4038P(+0)。

民間の調査会社ADPの11月の雇用者数は+21.5万人と予想の17.0万人を上回りました。さらに10月の+13.0万人増を+18.4万人へ上方修正し、米国の雇用は回復しているのではないかの判断がでてきました。

雇用状況が改善すれば、量的緩和の縮小が近くなります。米国景気の回復をプラス材料とする勢力と、量的緩和縮小をマイナス材料とする勢力がぶつかりあって、結局は引き分けになったというのが昨日の米国市場です。

NYダウは(a)で小波動のピークを表示しました。9日と25日順位相関は○のように、ともに+80以上になったのは、連続して11日間でした。多くは1〜3日でこの現象は終わりますが、11日間の長さは、NYダウは楽観人気が続いていたということです。ようやくピークを出しましたが、下値のメドは@9日順位相関が-80まで下落したとき、Aあるいは株価(終値)が25日線を下回って、25日線と75日線の中間まで下落したときだろうと思います。

ナスダックは、9日と25日の順位相関がともに+80以上にはなっていませんが、昨日はそれに近い形になっており、この2〜3日のうちに小波動のピークを表示してもおかしくありません。

日経平均は続落。海外の円相場が101円台後半になっていたため安く寄り付く。その後東京市場でも102円割れとなり、先物主導で株価はドンドン下げ、ザラバ安値は15139円までありました。

明日は(d)に小波動のピークが表示されます。(c→d)の上昇幅はザラバベースで1768円(=15794-14026)です。

当面の下値メドは、この上げ幅の1/3押しとなるなら15200円、半値押しとなるなら14900円です。だいたいこの水準で株価の下落は止まるのではないかと思っています。

思えば、(d)の日を含めた3日間は「十字足」でした。日経平均のように株価が5桁あるようなものでは「十字足」は出にくいものです。それが3日も続いたというのは、強弱がよほど拮抗していたことで、今後何らかの変化が起きるのではないかと思うところです。

私は(b)で9日と25日順位相関がともに+80以上にあったことや、「十字足」の下ヒゲのほうが上ヒゲより長かったことから、売り方が有利であろうと思っていましたが、果たしてそういう結果になりました。

日経平均だけを見ていると、大幅下落をしたように見えますが、TOPIXの下落は日経平均に比べると軽微です。ここ2日の下落率は、-2.17%(-1.71%)→-1.50%(-0.91%)です。(( )内がTOPIXの下落率)

(c)のピークから日経平均は-3.63%下落し、TOPIXは-2.61%下落しています。TOPIXの下落は日経平均の下落に比べて約7割ですんでいます。日経平均がTOPIXに比べて大きく下落したのは、日経平均はTOPIXよりも過大に買われていたためです。

右はNT倍率のグラフです。NT倍率は(日経平均÷TOPIX)で計算されますが、だいたいは12倍程度が普通です。NT倍率が高かった(a)の日でも12.17倍です。ところが11月に入ってNT倍率は急上昇します。(b)で12.24倍になり、(c)では12.48倍となりました。12.48倍はこれまでの最大の倍率です。

妥当なNT倍率の水準は誰もわかりませんが、11月に日経平均をターゲットにして買いが入ったことは事実です。それは、@日経先物に対する買いの思惑が大きかったこと、A日経先物が上昇することによって裁定取引による日経現物が過大に買われたこと、によってNT倍率が過去最大の数字となりました。

いまは@Aの反省の時期にあたります。NT倍率は少なくとも12.20倍くらいまでは低下するのではなかろうか。なお右図を描く条件表は次のものです。簡単なので、ご自身で設定してみてください。



(13.12. 6) TOPIX 1235P(+6)  日経平均 15299円(+122) 20.5億株 (1兆9583億円)

米国は7-9月期のGDPが+2.8%→+3.6%へと大幅に上方修正されたものの、例によって量的緩和縮小が早まるの予想で、長期金利はGDPの2.87%へ上昇し、株価は小幅安で終わる。

NYダウは15821ドル(-68)、ナスダックは4033P(-4)。量的緩和はNYダウに、業績はナスダックにより影響を与えます。

米国金利の上昇にもかかわらず、円レートは一時101円台半ばまで上げたものの、日経平均は反発する。買戻しや押し目買いが入ったようですが、売買代金は2兆円を割れていて、新規の買いは多くはなかったようです。

目下は米国雇用統計の数字がどうなるのかです。昨日のADPの数字がよかったので、あるいは+20万人増となるかもしれません。そのときはNYダウは大幅下落となり→米国金利は上昇します。ただ日本株にとっては、米国株安はマイナスだが、米国金利高→円安はプラス材料です。プラスと受け止めるのか、マイナスと受け止めるのか? 現在の相場(小波動は下降波動に転じた)からはマイナスと受け止められる可能性が高いと思います。

今日の足は「差し込み線」。安寄りして前日の陰線の中まで上昇するが、陰線を上回ることはできなかった。下落途中に出る足で、戻り売りのポイントとされます。ただ明日前日の陰線を上回れば下値を出したと判断すべきです。


(13.12. 9) TOPIX 1255P(+19)  日経平均 15650円(+350) 21.1億株 (1兆9759億円)

米国は11月の雇用統計が発表され、+20.3万人増(予想は+18.5万人)とよい数字でした。

これまでの例では、よい経済統計の数字が出ると、@量的緩和の縮小を懸念する勢力と、A素直に経済の拡大を受け止める勢力がありました。どちらかというと@のマイナス材料と受け止める勢力がやや優勢であり、株価は下落することが多かった。

ところが今回は、Aのプラス材料と受け止めた向きが多く、米国市場は上昇となりました。 NYダウは16020ドル(+198)、ナスダックは4062P(+29)。

今回の雇用統計および、失業率が7.0%という数字から、 量的緩和の縮小開始はこの12月か来年3月のどちらかだというのが米国市場の大方の予想です。雇用統計のよい数字が出たのに、量的緩和の縮小開始を怖れることなく、株価は上昇し、米国の長期金利は意外にも2.86%と前日よりも0.1%低下したのは、 経済統計の数字の受け止め方が、これまでとは違ってきた感じです。

米国株高はドル高の要因のひとつです。これによって円レートは再び103円台に乗せ、日経平均は大窓を空けて寄り付く。ただし日中の値幅は100円余りで、日本独自の動きは出ませんでした。売買代金は1.9兆円と2兆円に届かなかった。今日の上昇は売り方の買戻しによるものでしょう。

グラフでは大窓を空けて9日線を上回ったので、小波動のボトムは出たようですが、今後は@米国株価がどうなるのか(緩和縮小を無視できるほどに米国市場は自信を持ったのかどうか)、A円レートが103円台を抜けて104円、105円と下落するのかどうか、に依存します。

今日の上昇は、(a)の上昇開始の出来高の増加の具合に比べて、出来高の裏づけがないので、今日のところはドンドン上昇していくとは思われません


(13.12.10) TOPIX 1256P(+1)  日経平均 15611円(-38) 21.4億株 (1兆9513億円)

米国は小幅高。NYダウは16025ドル(+5)、ナスダックは4068P(+6)。

円レートは終日103円台で推移したものの、日経平均には響かず。日経平均は昨日の大幅高に利食い売りが出て上値は重かった。

というよりも、売買代金は1兆9500億円と少なく、日中の値幅も上下70円幅と小さかったのは、売り買いの材料不足でしょう。円レートの103円台前半はすでに日経平均に織り込まれています。

ところが先物市場は活況で、日経先物の出来高は10.4万枚、TOPIXにいたっては20.9万枚の大出来高です。今週金曜日のメジャーSQに向けてのポジションの組み換えが行なわれているようです。

SQ前の火曜日・水曜日はSQを睨んでの激しい攻防があるのが常ですが、今日は先物の出来高は多かったが株価は動きませんでした。単なるロールオーバー(期先への乗り換え)によって先物の出来高が膨らんだらしい。先物の思惑による売買はなかった。

目下のところ日経平均を上昇させる材料は、@さらなる米国株価の上昇、Aそれによってもたらされる円安、の2つですが、@Aがそううまく運ぶのかどうか。私は、グラフからは米国株価の一層の上昇は難しいし、したがって103円台を突破する円安も難しいだろうと思っています。また日経平均については、タイの政情不安もマイナス材料になりうると考えておかねばなりません。


(13.12.11) TOPIX 1250P(-5)  日経平均 15515円(-96) 23.4億株 (2兆1171億円)

米国は特段の材料がなく小幅安。NYダウは15973ドル(-52)、ナスダックは4060P(-8)。

ナスダックのここ8日間の高値圏での動きは、@陰線が多い、A日中の値幅が小さい、のが特徴で、10月末の10日間で2陽線・8陰線となった状況に似ています。このときは12月に入って長大陰線が出て25日線を1日だけながら下抜きました。

今度もこうなる可能性が高いのではないかと思っています。それは19日のFOMCで量的緩和の縮小の時期が明らかになったときでしょう。

日経平均の目下の材料は円レートに尽きます。15600円の水準は、すでに103円台の円レートを織り込んでいます。よって円が102円台になると下がるし、円が104円台になると上がります。

今日の円レートは102円台に上げたので、日経平均は下落する。ただ10月の経常収支が赤字となっている今は、円レートはそう上るわけはありません。経常収支が赤字である限り円安傾向は続きます。

円レートの月足グラフを見ると、ひとたび円安になれば少なくとも12か月はそのトレンドが続き、円高になれば少なくとも12か月はそのトレンドが続くことがわかります。

図の(a)で18月・36月・48月の3つの線を上回ったので、円安トレンドになったとわかります。(a)から12月後に円レートは135円をつけました。

(c)で円安トレンドになったとわかりますが、(c)から21月後に円レートは123.98円をつけました。

(d)で円高トレンドになったとわかりますが、(d)から24 月後に円レートは84.79円をつけました。

このように円高・円安のトレンドが確定したときから、少なくとも12か月、長ければ24か月間その傾向は続きます。現在は48月線が86.13円の水準にあるので簡単には円高トレンドにはなりません。

日経平均も大きな眼で見れば、大勢は上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのかは一目瞭然です。

(a)で下降トレンドになり、(b)で上昇トレンドになり、(c)で下降トレンドになり、(d)で上昇トレンドになっています。

大勢トレンドは2〜5年続きますが、その中には中勢トレンドがあって、1〜12か月で上昇波動・下降波動を繰り返します。 この中勢波動をしっかりと認識しておくのが、株式投資の原点でです。これについては中勢モデル波動..を参考にして下さい。

いいたかったことは、株価や円レートのトレンドは1年未満では終わらない、少なくとも1〜2年は継続するということです。円レートが円安にある今は、円安で恩恵をこうむる企業は売るべきではありません。


(13.12.12) TOPIX 1242P(-8)  日経平均 15341円(-173) 21.9億株 (2兆 914億円)

米国は続落。やはり緩和縮小が気になるようで、NYダウは15843ドル(-129)、ナスダックは4003P(-56)。

NYダウは25日線を割り込み、ナスダックは25日線近くまで下落しました。

特にNYダウの動きはよくありません。5日前に25日線を下回ったが、雇用統計の数字がよかったのですぐに25日線を上回って9日線の上に出たものの、それは2日間しか維持できませんでした。そして昨日は25日線を再び下回りました。

雇用統計の数字がよかったことを買い材料にして上昇したが、その効果は思ったほどには強くなかったらしい。

ナスダックは(b)の小さな波動の安値を下回りましたが、企業の業績はまずまずよいので、(c)の安値までは下げないと思います。

今の日本株を動かす最大の要因は、外国人の売買動向です。外国人が買うと日経平均は上昇します。11月第2週は1兆円を超える買い越しとなったので(a)への株価上昇がもたらされました。

しかし11月第3週、4週の外国人の買いは減少し、(a)の近辺では上ることもできず、 しかし下げもしないという均衡した状況になりました。

だいたいにおいて均衡状態から上放れるには、それなりの新しい買い材料が出ることが必要です。均衡して何日も株価が動かないときは、手仕舞いの売りが出て株価は軟調になるのが普通です。

均衡状態で売りが多く出てくるのは、@上昇の見込みが外れたと判断すること、A保有期間のコストの増加(信用取引の利子の累積など)を嫌うこと、B別の銘柄に乗り換えようとすること、が原因です。

(a)で3日連続して「十字足」が出て、均衡状態が3日続いていることが判りましたが、その結果はやはり売りの増加でした。均衡状態をうち破る新しい材料(103円を超える円安、米国株式の上昇など)が出なかったからです。

日経平均については、円安のトレンドが続くと思われるので、そう大きな下落はなく、グラフの(b)を割り込むことはないと思っています。ただ米国株価が大幅下落をしたときは、日経平均は(b)を下回ることもありえます。


(13.12.13) TOPIX 1238P(-3)  日経平均 15403円(+61) 35.9億株 (3兆7488億円)

米国は小幅続落。来週のFOMCまでは強弱の心理が揺れ動きます。NYダウは15739ドル(-104)、ナスダックは3998P(-5)。

NYダウは一昨日25日線を割り込み、昨日も続落したので15600ドルあたりまで下げる可能性があります。

米国長期金利は緩和縮小を織り込みつつあり、昨日の金利は2.88%でした。

したがってドルが買われ、円は売られました。円安が進行したため昨日のCME日経平均は15520円と15500円台にのせて終了する。

ところが東京市場の日経平均の始値は15316円とCMEよりも200円安く始まり、さらに-90円ほど下げる。今日のメジャーSQは売り越しだったためです。 だが円レートが103.92円と、5月23日の103.56円(日中の高値)を更新してくると、先物が買われ一時は+191円高となるも、そこから売られ、130円ほど下げて、+61円高で終わりました。

わずかのところで104円台に乗せそうでしたが、日経平均はこれに対して十分な反応は見せませんでした。

右図の左側は4月2日から5月22日へかけての日経平均と円レートのグラフです。終値ベースで(a→b)へは日経平均は3624円(30%)上昇し、円レートは9.83円(11%)下落しています。 円レートが1円下落すると日経平均を368円上昇させました。

右側は11月8日から12月3日へかけての日経平均と円レートのグラフです。終値ベースで(a→b)へは日経平均は1663円(12%)上昇し、円レートは5.17円(5%)下落しています。 円レートが1円下落すると日経平均を321円上昇させた勘定です。

上昇率では左側は円レートが11%下落し、日経平均が30%上昇しているので、1%の円高は2.72%ほど日経平均を上昇させています。一方右側は円レートが5%下落し、日経平均が12%上昇しているので、1%の円高は2.40%ほど日経平均を上昇させています。

円安は日経平均を上昇させます。当初は1円の円安が368円の日経平均を上昇させましたが、今回は321円しか上昇させていません。今日は5月22日〜23日の円レートよりも円安になったのに、5月23日のザラバ高値15942円を上回ることも、(b)の ザラバ高値15794円を上回ることはありませんでした。またTOPIXはこの円安にもかかわらず-3Pほど下落しました。

円安は、日本の経済にとっては歓迎すべきプラス材料ではなくなりつつあります。円安による輸入物価高です。今日1%以上下落した業種は、@電力、A石油 の2つでした。1%以上上昇した業種はありません。

もしFOMCが12月から緩和縮小を表明したなら、米国金利は上昇→ドルは買われる→日本の金利も上昇するが→円は売られる、ということになります。円安が進むので輸出企業が多く採用されている日経平均は上昇するでしょうが、全業種を網羅しているTOPIXが上昇するとは限りません。その兆候は今日の日経平均が+61円に対しTOPIXは-3Pとなったことに現れています。 そろそろ円安という神風に後押しされた日経平均の上昇は限度を迎えるのではなかろうか。


(13.12.16) TOPIX 1222P(-15)  日経平均 15152円(-250) 22.4億株 (1兆9545億円)

米国は小動き。NYダウは15755ドル(+15)、ナスダックは4000P(+2)。ナスダックは25日線を割ることなくどうにか踏みとどまっているが、NYダウは25日線を割り込むこと3日目なので、ナスダックが踏み止まる確率は日々小さくなっていきます。

SQが通過して怪しげな動きを繰り返してきた日経先物市場が少しは落ち着くのかと思っていたら、今日は円安修正を材料にして大幅下落。

日経平均は12月5日の終値15177円を下回りました。12月6日のザラバ安値15112円もあと40円ほどでしかありません。今日は15650円の小波動のピークを表示したので、小波動は再び下降波動に転換しました。

12月に入ってからの小波動はあまりにも小さい。ピーク15794円→ボトム15112円は3日間、ボトム15650円→ピーク15650円は1日間、そしてピーク15650円からの下落期間は今日で4日目です。 ボトム15112円→ピーク15650円のたった1日だけの上昇は、短期筋の無理買いによるものであると無視すれば、ピーク15794円からの下落期間は今日で9日目ということになります。時間からは、あと2〜3日でボトム圏に入るものと思います。

日経平均と円レートの関係は、時代によって逆の相関となることがありますが、現在のところは、円安=日経平均上昇、円高=日経平均下落の関係にあります。

右図は条件表No.41「円レートから日経予想(逆)」のグラフです。この条件表は直近25日間の円レートの水準ならば、日経平均は何円であるべきだの「妥当日経平均の株価」を表示します。妥当日経平均は青色線です。

実際には日経平均は妥当日経平均と同じようには動きません。妥当日経平均よりも高く買われたり、安く売られたりします。

条件表No.41では、日経平均が妥当日経平均よりも+4%高くなっているは売り、-4%安くなっているときは買いのマークを出します。 (a)と(c)は売りマークです。日経平均は円レートに比べて高く買われすぎていました。(b)は買いマークです。日経平均は円レートに比べて安くしか買われていませんでした。このように、(a)(c)の売りと(b)の買いは売買方針のよい判断材料になっています。

(d)(e)(f)では、日経平均が三角保合いを続けたために、日経平均の動きは小さくなってしまい、大きな変化はありまでした。よって日経平均が-4%も割安に安くなることもなく、+4%も割高になることはありませんでした。 ただ、日経平均と妥当日経平均のカイリ率は、 (d)が-2.19%、(e)が-2.17%、(f)が-2.54%となったときに、日経平均は小波動のボトムを出しています。現在は円レートが日経平均を動かす最も大きな要因です。日経平均と妥当日経平均のカイリ率からも、日経平均のボトムは間近であるといえます。


(13.12.17) TOPIX 1232P(+9)  日経平均 15278円(+125) 19.3億株 (1兆7990億円)

米国は11月の鉱工業生産が前月比+1.1%増(予想は+0.6%)とよかったことから上昇する。NYダウは15884ドル(+129)、ナスダックは4029P(+28)。

雇用統計に始まり、昨日の鉱工業生産指数まで、なかなかよい統計数字がでているので、例えこの12月にFOMCが緩和縮小を開始してもショックは小さいのではないかの意見が出ているようですが、それは米国に限っての話です。

5月のバーナンキ発言では、新興国から資金が回収されるのではないか→新興国の経済が悪化するのではないか→世界経済が停滞するのではないか、という懸念から世界同時株安になったのでした。

実際のところ5月22日の株価高値を上回っているのは米国だけで、日本、ロンドン、上海はこれを上抜いていません。それくらい米国の緩和縮小は世界経済に悪影響を与えます。

日経平均は見送りの様相が強く、今日一日の値幅は74円。したがって出来高は細く、19.3 億円。売買代金は1兆8000億円程度。

足型は「陰の陰はらみ」となりました、下落を続けて、この足が出たならばボトムになる確率は高いのですが、今回は、@下落期間が短い(まだ10日目)、Aボトムらしさのポイントは、「新安値」だけの1ポイントでしかない、B出来高が薄すぎる、という点から、ボトムらしいとは判断できず、せいぜい「下げ渋り」と思うべきでしょう。昨日の大きな陰線を上回るのか、下回るのかを見てから判断すればよいと思います。


■■ お知らせ ■■

12月17日から《リアル24》はVer.5になります。Ver.4のユーザーには昨日「バージョンアップのご案内」を発送したので、今日は届いていると思います。

《リアル24》は先物取引のためのソフトです。先物取引は「ゼロサム・ゲーム」です。投下資金の半分が勝ち、半分が負けるという取引です。投資家の力量が同じだとすると、1年目に勝った投資家は半分であり、2年目も勝った投資家は1/4であり、3年目で勝つ投資家は1/8になります。3年間続けて勝ち続けることは、10人に1人であり確率的に非常に厳しい。

だが投資家の力量は同じではないので、だいたい10%〜20%の投資家が常時勝っており、残りの80〜90%は先物取引では勝つことが出来ずに、撤退していくというのが現実でしょう。従って《リアル24》のような先物取引(特にデイトレなどの短期売買)のソフトのユーザーは、年を追って減少していきます。

今度は《リアル24》Ver.5を発売しますが、Ver.4のユーザーは50人、Ver.3のユーザーは90人、それ以前のユーザーは70人です。Ver.3やVer.2以前のユーザーは先物取引で脱落したものと思われます。全部で210人のユーザーのうち今のところVer.4に残っているのは50人ですから、約24%のユーザーが残っている勘定です。だがこの数字は私が思っていた以上によいものです。

できれば《カナル24》のようにバージョンアップ率が60%を超えるような、《リアル24》を発売したいのですが、先物取引という仕組みでは必ず半分が負けるので、そうは行きません。今回は、先物取引の枠組み(立会い時間や手数料。税制)などが変わらない限り、最終のバージョンアップになると思います。

バージョンアップの内容については、 《リアル24》Ver.5のバージョンアップのお知らせ をご覧ください。


(13.12.18) TOPIX 1250P(+18)  日経平均 15587円(+309) 25.2億株 (2兆4275億円)

米国はFOMCでどういう結果が出るのかの確信がもてず、小動きに終始し、小幅安で終わる。NYダウは15875ドル(-9)、ナスダックは4023P(-5)。

ところが東京市場は異なりました。米国の小幅安を受けて小安く寄り付いた後、先物主導で買われ、あっという間に15500円まで上昇。その後も50円程度の押し目を作りながら15588円の高値を出して、15587円とほぼ高値引けとなりました。

何があったのか? 米国の夜間取引は小幅な上昇をしていたし、円レートも1030.3円までしか円安にはなっていませんでした。

明日のFOMCでは緩和縮小はないと読んだのか。それも確信をもってそう見たのか。どうにも理解し難い今日の先物の買いでした。とはいっても、日経先物の出来高は54000枚ほどで、この11日間で、昨日の28000枚という異常に少なかった出来高に次ぐ出来高でしかありません。

たったの54000枚で日経平均を309円上昇させ、日経先物を300円上昇させたわけですが、どうも今日の動きは怪しい。今夜のFOMCの結果いかんでは、明日の米国市場が大きく上る可能性もありますが、今日のように一方的な先物買いが入るほどのものになるのかどうか。

何にしても、12月にはFOMCの緩和縮小がないと東京市場は織り込んだので、明日は大きな動きにはならないのではないか。逆に緩和縮小の開始が決定すれば、大きな下げに繋がると思います。


(13.12.19) TOPIX 1263P(+12)  日経平均 15859円(+271) 28.6億株 (2兆8260億円)

FOMCは1月から債券買い入れ額を従来の月850億ドルから750億ドルに縮小すると発表。

ついにバーナンキFRB議長が主張してきた「ヘリコプター理論」(デフレになりかけたなら、ヘリコプターからドルをバラ撒けばよい)が目的を達成しそうだというです。バラマキによる資産バブルの生成が終焉しかけています。

FOMCの決定内容が伝わった当初は、過剰流動性の縮小を懸念して、米国株価は急落したものの、すぐに反発し、結局は大幅高で終わりました。

NYダウは16167ドル(+292.+1.84%)、ナスダックは4070P(+46。+1.15%)。

FOMCの発表があった直後には株価は急落したように、まだ緩和縮小は株価を下落させるという見方がありました。私も緩和縮小は株価にとってマイナス材料であると思っていましたが、そうではありませんでした。米国市場は、緩和縮小が決定したことで、逆にモヤモヤが晴れてプラス材料と判断しました。

米国長期金利は上昇したものの2.90%程度であり、今のところ緩和縮小によって金利が上昇する感じではありません。したがって円レートはさほど下落するとは思えませんが、昨日の海外での円レートは104円台まで下落し、5月23日の円レートを上抜きました。

米国の大幅株高と円レートの104円台とくれば、日経平均は突飛高をして当然でしたが、思ったほどには上昇しなかった。

日経平均の始値は15809円。高値は15891円で終値は15859円でした。5月23日のザラバ高値15942円を更新することはできなかった。また日経先物は15760円で終わっているので、FOMCの決定を大歓迎というわけではなさそうです。

日経平均は、昨日から9日線・25日線・75日線の3本の平均線よりも上位に位置したので、上昇トレンド(順張り相場)になっていますが、今日の寄り付きは高すぎました。

株価が調子よく上昇しているときには、陰線が出るのは連続して2日までです。陰線が3日続くとなると、上昇力に陰りが見えてきたと判断するのがよいでしょう。

さて、右に日本を代表する、「トヨタ」「三菱UFJ」「ソフトバンク」のグラフを掲げますが、この3銘柄はどれも「新高値の陰線」になっています。あまりよろしくない。

図はNo.87「パラボリックBS」 のグラフですが、パラボリックの上限線に到達したところで陰線となっているので、その後の上昇は見込めません。上限線には陽線で突破することが必要です。


(13.12.20) TOPIX 1261P(-1)  日経平均 15870円(+11) 25.5億株 (2兆3670億円)

米国は小幅な動き。市場は、前日のFOMCの緩和縮小の開始をプラス材料と受け止めましたが、簡単にそう判断してよいものかどうかと昨日は迷った感じです。

NYダウは16179ドル(+11)、ナスダックは4058P(-11)。ナスダックはほぼ十字足が一昨日の大陽線にはらまれて、今後を思案中。

毎月のFRBの債券買い入れ額は、長期国債が450億ドル→400億ドルへ減り、MBS(モゲージ)が400億ドル→350億ドルへ減りましたが、依然として巨額の買い入れを続けます。よって長期金利はさほどは上昇しないといわれていますが、昨日の金利は2.93%です。どうもジリジリと上昇するのではないか。 そうなれば、いずれはドル高・円安が進むとして、今日の円レートは104.59円まで円安が進みました。

日経平均は昨日までの3日間で700円の上昇をしていたし、3連休を前にして、利食い売りが出て当然でしたが、円安が売りを吸収して+11円高で引ける。

日経平均のグラフは、@2日前に株価は全ての平均線を上抜いている。A昨日小波動のボトム15146円が表示された、B9日順位相関が25日順位相関を上回った、Cピークらしさのポイントは1ポイントでしかない。といったふうで、小波動は上昇基調にあります。

ただこの上昇がどこまであるかとなると、《デンドラ24》の上値メドは、下から順に@15213円、A15635円、B16058円、C16621円 となっています。多くはAとBの中間ないしBが当面の上値メドだと思っていますが、Bまで上昇したとしても16050円あたりがピークになる可能性があります。今日の終値15870円からは180円ほどの上昇幅しかありません。

しかし来年の1月〜3月のメドとしてはCの16621円が考えられます。3月までは保有する方針ならば、個別株価が
  1. 9日線を上回ったら買う。(条件表No.20を見る)
  2. すべての平均線(9日・25日・75日線)の最上位に出たら買う(条件表No.20を見る)
  3. パラボリックが上限線にタッチして、しかも陽線であったなら買う(条件表No.87を見る)
  4. 小波動のボトムから6日以内に「3陽連」が出たら買う(条件表No.29を見る)
  5. 前の小波動の高値を上回ったら買う(条件表No.67を見る)
などの順張りをして良いと思います。


■■ 過去の判断について ■■

インターネットが普及を始めたころの1997年8月から、「東研ソフト・ユーザー情報」を毎日書いています。もう16年が過ぎました。ほとんどのHPの株式のコメントは、その日限りです。明日になれば読むことはできません。過去16年間に記事が読めるのは、日本ではこのHPだけです。 よって多くの記事は刹那的であり、当面の方針を決めることはできるかも知れませんが、自身の株式投資の技術の向上には役立ちません。

私は毎日のHPを書くとき、どう思ったのか、なぜそう思ったのかを記録して行きたいと思って、毎日の記事を書いています。《カナル24》を使って、どの条件表を見て、どのように判断したのか。判断が間違うことは多くあります。だがそのときに述べた記事が再読できないないなら、反省することはできません。

判断の材料は、グラフだけではありません。その当時の状況が残っていなければなりません。状況があってのグラフなのです。6〜7年前のことですが、作家の真山仁(まやま・じん)さんが「ハゲタカ」を執筆された折に、HPで参考にしたのは、東研ソフト・ユーザー情報の「過去の判断」であると、日経BP(?)に言われたそうです。しかし2006年には、「過去の判断」はユーザー以外には読めないようにしていたので、なんとか1998年当時のHPが一般にも閲覧できるようにしてほしい、という日経BPの要望でした。

「ハゲタカ」はNHKのドラマになり、ちょっとしたブームを引き起こしました。私も真山さんの「ハゲタカ}を読みましたが、特に東研ソフトの名は出ていませんでした。当時の株式市場がどういう状況であったのかの、真山さんの基礎資料であったようです。

このように毎日の相場を書きつづっていると、のちのちに「過去の判断」を読む人にとっては大きなヒントになるのではないかと思っています。そして、この過去の記録は、将来にも役立つはずです。ユーザーの中にはビックリするような方がおられます。「過去の判断」をすべてPDFファイルに収めて、いつでも検索できるようにされています。例えば「FRB」と検索のキー項目をうつと、私が述べた過去のFRBについての記事が検索できます。

どうか今日だけは儲かればよいといった、目先の利益ではなく、少し期間を長め(10〜20日)の見通しを立てて、投資してください。投資の期間が短いほど、得るべきリターンは小さいのです。


(13.12.24) TOPIX 1257P(-4)  日経平均 15889円(+18) 25.9億株 (2兆3188億円)

米国は7-9月GDPが前年比+4.1%に上方修正されたことから上昇。 NYダウは16294ドル(+73、ナスダックは4148P(+44)。米国市場はファンダメンタルのよさに浮かれてやや楽観人気が支配していますが、基本は量的緩和によるコストの低い資金によって株価バブルを作っています。

米国金利は2.93%へとアップしたものの、FRBは高金利を押さえ込むだろうの予想で、米国市場はあまり気にしていませんが、円は104円台前半の円安となり、日経平均は+85円高で寄り付く。しかし16000円の乗せたとたんに利食い売りが出て、15889円まで下落して終わる。

年末に16000円をクリアしたことは、一応の目標達成と思われます。来年は日本経済に対してより強気の見方が多いのは、それでよいと思いますが、年内の株価は今日でだいたい、よいところまで上昇したのではないかと思います。

■■ 先物・オプションの申告について ■■

今年はまずまず判りやすい相場でした。「ツールキット」のユーザーから、日経ミニで利益が出たので、来年の申告はどのようにすれば良いのかと質問を受けました。2012年のツールキットの成績は散々でしたが、今年は去年の(損失の)3〜4倍の利益がでています。特に2008年までのデータから導いた条件表が軒並み4000円以上の利益を出したのは嬉しかった。

株式の売買の利益に係る税金は、証券会社が利益額と税額を計算して納税してくれるので20%(国税が15%、地方税が5%。今年まではこの半分)、投資家は特に申告をする必要はありません。だが先物・オプションは株式投資と違って、別枠で申告分離課税になります。

先物・オプションの利益に係る税額は20%(国税が15%、地方税が5%)です。今年、「ツールキット」を使って100万円の利益がでたならば、100万円×20%=20万円の税金を追加して払う必要があります。20%(国税が15%、地方税が5%)なので、申告時には国税の15%だけを支払い、半年後に地方税を払う)

所得の分類が@給与所得、A雑所得、B配当所得、C一時所得 以外の所得があるときは、「申告書B」を提出する必要があります。通常は「申告書A」ですが、基本は変わりません。「申告書B」は「先物取引に係る税額」が余計にくっついているだけです。

詳しいことは、楽天証券のHPをご覧ください。たいしてヤヤコシイものではありません 。


(13.12.25) TOPIX 1258P(+0)  日経平均 16009円(+120) 25.7億株 (2兆 869億円)

米国の11月耐久財受注は前月比+3.5%(予想は+2.0%)と非常によい数字でした。10月の数字も-2.0%→+0.7%へとプラスに上方修正され、米国の景気回復に弾みがついたような感じです。

NYダウは16357ドル(+62)、ナスダックは4155P(+6)。もっとも昨日はクリスマス・イブのために半日立会い、今夜は休場となるので、NYSEが13.0億株、ナスダックが7.8億株と日頃の半分以下の出来高です。

米国市場はややバブリーな上昇をしているので、クリスマス休暇明けがどうなるのかに注目。

外国人投資家の参加は極めて少なかったようですが、日経平均は先物主導で年初来の新高値を更新。16000円台で引けたのは6年ぶりとか。 ただし先物主導とはいっても、日経先物の日中の出来高はわずかに34800枚、TOPIX先物は21500枚という薄さです。大方は年内の取引はオワリとしているところに、一部の短期筋が買い上がったという印象です。

昨年11月からの株価上昇は、2005年5月から2007年2月ないし6月までの相場を手本としていると、早くから言ってきましたが、実にそのような展開になってきました。

日柄でいえば、(a→b)は12か月、これに対して(A→B)は6か月。(b→c)は3か月、(B→C)は2か月。(c→d)は9か月です。(a →d)は22か月、(a→d')は26か月。

(a→b)の急上昇は、大勢上昇波動の1段目です。それは(b→c)で調整されましたが、(b→c)の期間は3か月と短かった。同じく(A→B)の上昇波動は6か月でしたが、短期間の上昇なだけに(B→C)の調整期間は2か月と短かった。調整期間が短いのは相場が強い証拠です。

そして、いよいよ(c→d)に当たる第2段目の上昇の(C→D)にステージが移りました。 (A)から始まった大勢上昇相場が22か月〜26か月続くとすれば、大勢上昇波動は、あと9か月から13か月残っています。つまり来年の9月か再来年の1月までは大勢上昇波動が持続すると予定しておきます。 大勢上昇波動というものは、基本的に景気循環によってもたらされるものです。景気循環のサイクルは簡単には崩れません。今のところ、株価は来年の9月までは上昇すると思っていてよいでしょう。


(13.12.26) TOPIX 1279P(+21)  日経平均 16174円(+164) 26.5億株 (2兆1833億円)

米国は休場。東京市場は実質新年度入り。

最近の経済」統計からは、米国の景気に弾みがついたらしく、従ってドル高・円安が進んでいます。今日の円レートは104.83円となって105円台乗せは当然のムード。気の早い向きは110円を視野にいれているようです。

日経平均は、昨日で証券優遇税制が終わることから、かなりの換金売りがでたようですが、逆に今日からは新年度に入るため、いったん換金した資金が新たな投資先を求めて買いが圧倒しました。

証券税制は個人に関係ある税制であるので、新たな投資先は個人好みの銘柄になりました。指数で最も上昇したのは、@「日経ジャスダック平均」で、+2.30%の上昇。ついでA「TOPIX」の+1.68%、機関投資家がメインとなるB「日経平均」は+1.03%の上昇、よりプロが参加するC「日経先物」は+0.81%にとどまりました。 今日は個人の買いによる上昇に尽きます。

今日から個人の買いがスタートしたといってよいでしょう。今日の出来高上位10傑のうち、株価が500円以下のものは@みずほ(216円)、A新日鉄(346円)、B日本橋梁(204円)、Cシャープ(330円)、D熊谷組(282円)、Eティアック(99円)、F三井住友建(122円)と低位株が70%を占めています。

比較的高いものはG野村(806円)、Hマツダ(532円)、I三菱UFJ(669円)ですが、野村やマツダは個人好みの銘柄でしょう。

今年の立会いは27日と30日の2日になりました。おそらくは新年も高いものと思われますが、今日のように買い急ぎの動きがでてくると、当然のことながら小波動はピークに近づきます。また個人投資家は逆張りを方針としています。株価が高くなったら売りで出てきます。

今日の日経平均のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B逆張りの条件表No.1が売りマークを出した。の3ポイントです。よってまだピークを考える時期ではありません。

逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」は本格的な順張り相場では3つ4つの売りマークを出します。前回の11月終りのピークは売りマークが3つ出てからのことでした。今回はまだ2つ目なので、もう1つか2つの売りマークがでたなら一応警戒をせねばなりません。


(13.12.27) TOPIX 1290P(+10)  日経平均 16178円(+4) 26.4億株 (2兆2190億円)

米国は失業保険申請者数が33.8万件と前週比-4.2万件も減少。雇用の改善期待から株価は上昇。NYダウは16479ドル(+122)、ナスダックは4167P(+11)。

一方で長期金利は2.99%と3%台に迫る。来年1月から国債の買い入れ額は400億ドルになりますが、FRBは長期金利をどの水準で抑えるのか? また押さえることができるのか? 

日経平均は+4円の小幅高。今日も個人の買いが多かったようで、@日経先物は-0.25%安(図のa)、A日経平均は+0.03%高(図のb)とほとんど上昇できず、小幅ながら陰線で終わりました。

日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(幅が小さいので0.5ポイントとする)、B9日順位相関が+80以上、C条件表No.1が連日のウリマーク の3.5ポイントです。

またこの上昇小波動がスタートしてから今日でまだ8日目ですが、だいたい17〜18日の上昇はあるのではないか。新年1月の半ばまでは上昇小波動は続くだろうと見ています。

BTOPIXは+0.84%上昇(図のc)。驚くのはC日経JQ平均で、+1.06%の上昇(図のd)です。外国人は注文のロットが大きいので、よほどのことがない限り新興市場の銘柄は買いません。

その新興市場の株価が最も大きく上昇しているのは、個人の買いです。

実質新年度入りしたこの2日間で、@日経先物は+0.80%、A日経平均は+1.05%、BTOPIXは+2.54%、C日経JQは+3.38% ほど上昇しています。

現在買いの材料とされているのは、@米国の景気回復、Aドル高・円安、B日本の企業業績の上振れ期待、C来年から始まるNISAを利用しての買いの増加期待、だと思いますが、CのNISAについては大きな期待はできません。

NISAは一度利食い(決済)をすると非課税枠は使えません。つまり短期の売買をする銘柄はNISAの対象にはなりえません。5%の利益を出して非課税となっても、次の売買では非課税とはなりません。NISAの有効な利用のしかたは、優良株を長く保有し続ける(最長5年間)ことです。つまり利食いをせずに、少なくとも1年〜5年先に株価が上昇しているような銘柄を選ばねばなりません。

これは非常に難しいことです。特に新興市場の銘柄は情報が少なく、1〜5年先の業績や株価を予想することはほとんど不可能です。NISAを期待しての買うのであれば、C日経JQがこれほど上昇するはずはないのです。日経平均やTOPIXよりも小さい上昇であるべきです。

それが理屈とは逆の結果になっているのは、来年も新興市場あるいは、東証1部でも225銘柄以外の小型株で勝負をしようということでしょう。たしかに3日で株価が倍増したという例は、新興市場では飽きれるほどに出現しましたが、これは2013年は6〜7年に1度の順張り相場であったからです。今後もこういう相場が続くと思わないほうがよいのではないと思います。


(13.12.30) TOPIX 1302P(+12)  日経平均 16291円(+112) 29.1億株 (2兆2099億円)


米国は小幅安。出来高も通常の2/3に減り、とりあえずは2013年の投資の締めをしているところです。NYダウは16478ドル(-1)、ナスダックは4156P(-10)。

多くのファンドは2013年の利益を確定し、新年度からは新しい投資戦略に基づいて日本株を買ってくることは、ほぼ確かです。今の買い手は、外国人が60%、個人が30%、その他で10%というところですが、外国人にせよ個人にせよ2013年は大きいな利益をあげました。投資マインドはいやおうなく高まり、今儲けないでいつ儲けるのだ、という気分でしょう。


2013年の日経平均の動きを月足で見ていくと、上図のようになります。日経平均の@18月線、A36月線、B48月線の全てを株価が上回ったときから大勢上昇波動が始まり、3つの線の全ての平均線を株価が下回ったときから大勢下降波動が始まります。(そう考えると簡単に相場を判断できる)  株価と3線の関係から
  1. (a→b)の45月間は下降波動であった。
  2. (b→c)の46月間は上昇波動であった。
  3. (c→d')の50月間は下降波動であった。
  4. (c→d)の59月間は下降波動であった。
と判断できます。グラフは1998年〜2013年までの15年間の期間ですが、この間に日銀・時の政府はデフレ対策について大きな間違いを犯しました。通常の大勢波動は短いときは1.5年、長いときは5年、平均して3.3年がそのサイクルです。サイクルとは、景気のピークからピークまでの期間、あるいは景気のボトムからボトムの期間をいいます。 つまり大勢波動(景気循環)のサイクルが4年とすれば、株価の上昇波動は2.5〜3年あり、下降波動は1〜1.5年あるということです。一方的に4年間下げ放っしとか上げ放っしはありません。ところが(a→A)は一方的に36月(3.0年)下げっ放しです。また(c→d)までは驚くことに59か月もの下降波動となりました。

原因は金融政策および経済政策のミスです。日経平均の(a→A)の下げは-63.5%に及びます。株を保有していた人は資産が1/3になりました。このときの政府は橋本・村山内閣、日銀は円高歓迎論者の速水総裁でした。

(b'→B)は世界がサブプライムローンなどユルユルの投資による世界的なバブル期でした。デフレに近かった日本もこの恩恵にあずかり株価は上昇しましたが、バブルはそうは続きません。正味のところ(b'→B)の26か月でバブルは崩壊しました。

2007年にパリバがサブプライムローンなどの不良資産を抱えている、の報道によってバブルの株価は下げ始め、2008年にはリーマンが破綻し、バブル崩壊が明白になりました。これにより(B→d)の長い長い下げ波動に入りました。(c→d')までは50か月、(c→d)までは59か月です。あまりにも長い下げ期間です。このときの政権は麻生内閣、民主党の3人組(鳩山・菅・野田)。日銀総裁は白川さん。

時の政府と日銀は、デフレにどう対処すればよいのかの考えも決意もなく無駄な5年間を過ごしましたが、昨年12月に民主党が選挙で破れ、安倍内閣の方針によって日銀総裁が黒田さんに代わりました。黒田日銀は大胆なリフレ政策を打ち出し、市場の気分は一変しました。バーナンキFRBが成功した金融政策を全面的に受け入れたわけです。その結果今年2013年の株価大幅高をもたらせました。日経平均は1年間でなんと56.7%も上昇したわけです。




円レートは必ずしも、円安→株高をもたらせるとは限りません。円安になると、通常は輸出は有利・輸入は不利になります。しかし円高の原因が日本の輸出企業の競争力が圧倒している場合は、貿易収支の大幅黒字となるので、円高になります。この場合は輸出が有利→円高という図式になっていて、一見すると円高が企業業績をアップし、株価が上るように見えます。しかしこれは日本の輸出企業の競争力がある場合です。

上図の(a→A)は日経平均のグラフの(a→A)に対応していますが、この時点ではまだ日本の輸出競争力がありました。よってたいして円安になることはありませんでした。 ところが2005年以降はアジアの生産力が向上し、日本の輸出企業の競争力が失われていきます。似たような製品であれば価格が安いものが売れます。日本企業は(B→d)の円高によって、輸出競争力はほとんど無くなっていました。

ここへアベノミクスが登場します。円レートは2012年11月末の82.39円から2013年末には105.35円まで下落しました。なんとその差は23.05円です。上昇率にして27.8%です。私は1円の円安が250円〜300円の日経平均の上昇に繋がると思っているので、23.05円の円安は5760円〜6900円の日経平均の上昇をもたらせます。

2012年11月末の日経平均は9446円でした。それが今日は16291円に上昇しています。6845円の上昇です。これは23.05円の円安(日経平均300円/円レート1円)による日経平均の上昇率6845円にピッタリです。いかに2008年〜2012年に金融あるいは経済政策を担当した内閣と日銀が無能であったか。無能な政策当事者が排除されて、市場はどれほどよろこんだか。安倍政権になって、本当によかった1年間でした。

来年は、価格の競争(円レートによる有利不利)によって日本の企業の業績が大幅プラスになることはありません。(昨年のように1年で20円の円安になることはない)。円安による利益のカサ上げによらずに、日本の圧倒的な技術で世界を席巻してもらいたいものです。

最後になりましたが、この1年間、HPをご覧いただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。


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