日経平均をどう見たか・判断したか (2013年10月)

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(13.10. 1) TOPIX 1193P(-0)  日経平均 14482円(+28) 27.9億株 (1兆9283億円)

米国は暫定予算が通りそうにないとして下落する。NYダウは15129ドル(-128)。75日線と25日線を終値で下回る。15000ドル割れまで下落しそう。

ナスダックは3771P(-10)。下放れて寄り付いたが、戻して終わる。崩れそうで崩れない。3日連続で陽線となっているが、株価終値は下がっています。「順下がりの3連続陽線」は弱い足です。どこかで25日線を割込む下げがあるのではなかろうか。

「順下がりの3連続陽線」の例は2006年11月2日にTOPIXに出ています。(次図)のように、3連続陽線が出たので 75日線で持ち堪えるかに思われましたが、結局は75日線を大きく下回る下落となりました。

今日は9月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは6月の+4→9月の+12へ大幅アップ。非製造業も6月の+12→9月の+14へアップでした。

短観は生産とか出荷とか売上げの数字ではなく、景況感のアンケートの数字です。企業は9月時点で景況が良いと感じているのは100社中56社、よくないと感じているのが44社。その差が+12です。

6月時点では、良いと感じているのは100社中52社、よくないと感じているのが48社。その差が+4でした。よくないと感じていた4社が良いほうへ回ったので、+4→+12へのアップとなったわけです。

3四半期連続の景況感のアップです。これは昨年11月のアベノミクスから始まりました。そしてこの短観によって大企業の景況や業績は上向いていることが明らかになったので、今日は2014年4月から消費税率を8%にするの政府発表がありました。

日経平均は米国の債務上限引き上げ問題と消費税アップを扱いかねて、出来高も少なく、方向性も定まりませんでした。日経平均が上昇するには外国人の買いが絶対に必要ですが、外国人もまだ日本株投資についての判断のしようがない感じです。寄り前の外国証券の成り行きの買い注文が2000万株を超えてくれば、株価は上昇すると思いますが、今日はまだ1650万株の買いであり、足りません。


(13.10. 2) TOPIX 1175P(-18)  日経平均 14170円(-314) 29.0億株 (2兆4059億円)

米国は反発。NYダウは15191ドル(+62)。ナスダックは3817P(+46)。

昨日は「順下がりの3連続陽線」について書きました。ナスダックはこの足を出していたので、強く上昇するはずはないと思っていましたが、意外にも昨日は+46Pも上昇。一昨日の陽線とあわせると、かなり大幅な「順上がりの2陽連」となりました。

「順下がりの3連続陽線」と「順上がりの2陽連」のどちらを重く見るべきか。基本は最近に出た足である「順上がりの2陽連」を重視するのが正しいのですが、昨日のナスダックの大幅高をした理由がよくわかりません。

9月のISM製造業指数は55.7%→56.2%(予想は55.0%)とよかったものの+46P高に繋がるほどの材料とは思われません。 債務上限の引き上げに決着がついたというのならともかく、たいした好材料がないのにこれほど上るのはおかしい。昨日の大陽線はバケ線(ダマシ)に近い足ではないかと思っています。

日経平均は先物主導で売られ大幅安。小波動のピーク14817円を表示し、株価は25日線を割り込みました。

75日線の水準である14000円あたりで止まれば判りやすいのですが、下げ始めて今日はまだ3日目です。ちょっと日柄が足りません。

《デンドラ24》の下値メドは、上から順に@13911円、A13615円、B13467円、C12875円です。ここからまずは13900〜14000円で下げ止まる確率が最も高いと思いますが、米国株が大幅下落するようだと2番目と3番目の中間の13500円も一応考えておかねばなりません。


(13.10. 3) TOPIX 1173P(-1)  日経平均 14157円(-13) 24.2億株 (2兆 396億円)

米国は小反落。NYダウは15133ドル(-58)。ナスダックは3815P(-2)。

9月のADPの雇用者数は+16.6万人増で予想の18.0万人を下回る。同時に8月の数字を17.6万人→15.9万人に下方修正し、雇用は伸び悩んでいます。

毎月初めて金曜日に発表になる雇用統計は、最も近くの経済状態を表現しているので、重要な経済統計ですが、政府機関の一時閉鎖が続けば発表しないらしい。

米国の債務上限額の引き上げは必ず決まると思っていますが、決まらない可能性が十に一つでもあれば、投資家は及び腰になり、株価はさえません。逆に10月17日までには決着するのだから、ここからの株価下落局面は買い場であろうと思います。

日経平均はドル安(円高)から小安く寄り付き、小幅な動きに終始する。見送り気分が強く出来高は24.2億株と少なかった。

逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」が、日経平均とTOPIXで買いマークを出しました。

この条件表で買い条件を設定しているチャートのパラメータ(期間)は5日と10日です。だいたい5日間急落したときに買いマークが出やすいといえます。

今回はピークの14817円の翌日の窓空けの下げと昨日の大陰線の2本が5日間のうちに出たので、買いマークが出ました。

ただ、日経平均の小波動の平均期間は11〜12日です。まだピークからの下落は4日目です。時間的にはまだボトムは出ていないと思われます。 小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値の、A陽線(ただし小幅なので0.5ポイントとする)、B条件表No.1が買いマーク、の2.5ポイントでしかありません。今日の時点でボトムが出たとは判断できません。


(13.10. 4) TOPIX 1163P(-10)  日経平均 14024円(-132) 23.6億株 (1兆8592億円)

米国は続落。NYダウは14996ドル(-136)。ナスダックは3774P(-40)。

9月のISM非製造業景況指数は58.6%→54.4%へ大きく低下。予想は57.0%であったので、財政問題でややナイーブになっている市場には大きなマイナス材料と写りました。

今夜の雇用統計の発表は延期になったとか。もし発表されたとしても、とうてい+20万人の雇用増は無理なので、プラス材料にはなりえなかったでしょう。

NYダウは先のボトムの14760ドルを下回ることはないと思いますが、もしこれを下回ることになると、2012年11月16日のボトム12471ドルから4度にわたってボトムを切上げてきたものが頓挫することになります。 14760ドルは新高値15709ドルへ上昇したスタート点です。これを割込むということは、中勢波動が下降波動に転じた可能性が極めて高くなります。ここは予断なく14760ドルを割るのか・割らないのかを注視したい。

米国株安→ドル安(円高)を受けて、日経平均は安く寄り付く。その後は先物の先導によって約220円幅の動きをしたが、ほぼ寄り付きと同じ水準で引ける。よって今日の足は「十字足」に近い一種の均衡状態で終わりました。

米国株が大幅安にならない限り、当面の下値メドは13900円〜14000円だと思っていますが、値段的にはこれに近づきました。

ただ小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.1が昨日買いマークを出したの3ポイントです。さらにポイントが加算されるには、足型しかありません。来週、C新安値の陽線となり、D翌日に順上がりの2陽連になる以外に、ポイントの上乗せはできません。

それにしても今年の小波動のピークの出かたは、わりあい判りやすいものでした。(a)は「超大陰線のつつみ下げ」、(b)も「大陰線のつつみ下げ」です。翌日小陰線をはらんだので、「両はらみ(両抱き)」にもなりました。(c)は「陽線つつみ上げ」。高値圏で出たときはバケ線(ダマシ)になることが多い。 すべてのピークやボトムが足型によって判るわけではありませんが、時にわかることがあります。それが図の(a)(b)(c)です。


(13.10. 7) TOPIX 1147P(-16)  日経平均 13853円(-170) 23.3億株 (1兆8119億円)

米国は自律反発。NYダウは15072ドル(+76)。ナスダックは3807P(+33)。

75日線で止まるかと期待した日経平均でしたが、今日はあっさり75日線を割込む。

10月2日に書いたように、《デンドラ24》の下値メドは、上から順に@13911円、A13615円、B13467円、C12875円です。

このメドから、軽い下げであれば13900円、深い下げになれば13500円と予定していますが、株価水準としてはよいところにきたと思います。

逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」は再び買いマークを出したので、今日の小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.1が買いマークを出した、の3ポイントです。

少なくとも5ポイントにならねば買うことはできませんが、ポイントが加算される可能性があるのは、C新安値の陽線、Dその翌日の順上がりの陽線、と2日続いて陽線になることです。

そうでないときは、C13500円まで下落して《デンドラ24》の下値メドをクリアし、Dそれらしい足になる(新安値の陽線とか、陽線つつみ上げとか)のを待つべきでしょう。


(13.10. 8) TOPIX 1150P(+2)  日経平均 13894円(+41) 26.4億株 (1兆8954億円)

米国は下落。NYダウは14936ドル(-136)。ナスダックは3770P(-37)。

NYダウはこの下降小波動の新安値を更新する。10月4日にもいいましたが、8月下旬の小波動のボトム14760ドルは、新高値15709ドルへ向かって上昇したスタート点です。これを株価が下回ることになるとNYダウの中勢波動は下降波動に転換したと見なければなりません。

ぎりぎり米国の財政協議は決着し、14760ドルを下回ることはないと思いますが、オバマ大統領は、シリア問題・暫定予算・債務上限引き上げ・TPP欠席と指導力が疑われてきているので、市場がこれを嫌気して下げるという可能性もないではありません。

今日の円レートは96円台があったものの、昨日75日線を割込んだことから、空売りの買戻しや、一部ではあるが突っ込み買いが入って、日経平均は久しぶりに陽線となりました。

今日の小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C条件表No.1が買いマークを出した、の4ポイントになりました。

明日、順上がりの陽線となれば5ポイントになります。ただしそのときでも、戻りはまず9日線までだと思います。現在は9日線が最も高い位置にあるので、すぐにここまで戻ることは難しい。9日線が75日線の下まで下がってから、株価は9日線を上回ることになるのだろうと思います。


(13.10. 9) TOPIX 1166P(+16)  日経平均 14037円(+143) 24.1億株 (1兆8441億円)

米国は財政協議の進展がなく大幅下落。NYダウは14776ドル(-159)。ナスダックは3694P(-75)。

NYダウは重要な水準である小波動のボトム14760ドルに肉迫し、このまま下げ続けるなら、最低でも向う2か月間は新高値に出ることはないでしょう。

ナスダックは(a→b)へ「順下がりの3連続陽線」を出しました。私はこれは弱い足であるとしていますが、思いがけず(b→c)の2日間で「つつみ上げ」の足になりました。

高値圏での「つつみ上げ」はバケ線(ダマシ)になることが多いので、(b→c)の上昇には眉にツバをつけて見ていましたが、果たして昨日の大幅安となりました。 この長大陰線を上回ることはなかなか難しく、ナスダックも新高値をとるには、少なくとも1か月間を必要とするのではないかと思っています。

日経平均は、最近は米国株との連動性を薄くしています。今日は円レートが96円台に上昇したため、-100円安く寄り付き-142円まで下落する。しかしその後、@円安に振れたり、A米国の債務上限引き上げが妥協するのではないかの報道があったり、B昨日のザラバ安値13748円を割らなかったことから、+143円高まで上昇して引ける。

今日の比較的大きな陽線によって、今日の小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線(昨日)、B順上がりの陽線(今日)、C9日順位相関が-80以下、D条件表No.1「日経平均用(2012)」が買いマーク、の5ポイントになりました。昨日が小波動のボトムである確率は5分5分になりました。

10月1日に、「日経平均が上昇するには外国人の買いが絶対に必要で、寄り前の外国証券の成り行きの買い注文が2000万株を超えてくれば、株価は上昇すると思います」と述べました。この3日間の外国証券の買いは、10月7日が1970万株、8日が2960万株、9日が2430万株と2000万株を超えてきました。外国人投資家は日本株が割安であると思っています。ひとたび外国人投資家(主にファンド)が買い始めると結構しつこく買ってきます。だんだんと日本株が見直されている感じです。基本的には年内は強気でよいでしょう。外国人が好む日本を代表する大型株が買われると思います。

目先のことをいうと、今日の上昇はショートカバーによるものが大半です。出来高や売買代金は昨日より減少しています。上昇を期待して新規に買った者は少なかったようです。ショートカバー(空売りの買戻し)による株価上昇の限界は9日線です。ショートカバーと9日線の関係を見ると次のようになります。
  1. は窓空けの2陽連で9日線に到達したものの、その後(a)を上回れなかった。
  2. は「3陽連」で9日線に到達したものの、その後(b)を上回れなかった。
  3. は2陽連で9日線に到達したものの、その後(c)を上回れなかった。
  4. は窓空けの2陽連で9日線に到達したものの、その後(d)を上回れなかった。
  5. は1つの陽線で9日線に到達し、翌日(f)で(e)を上回って上昇小波動になった。
明日以降は、@9日線を上回るのかどうか、A上回ったら翌日にその日の高値を上回ることができるのかどうかが問われます。9日線を上回った日の高値を翌日に更新できるのかが注目点です。


(13.10.10) TOPIX 1177P(+11)  日経平均 14194円(+156) 22.5億株 (1兆7929億円)

米国は短期的な債務上限の引き上げの可能性が高くなったが、マチマチの動き。NYダウは14802ドル(+26)と小反発するも、ナスダックは3677P(-17)と続落。

ただNYSEの出来高は35.6億株、ナスダックは21.7億株とこの2日間の出来高は増えているので、売りたい向きは売ってしまったようです。米財務協議の件はほとんど織り込まれた感じです。

日経平均は3陽連となりました。ボトムらしさは6ポイントになったので、10月8日のザラバ安値13748円がボトムになったと思います。

ただ出来高はこの3日間は26.4億株→24.1億株→22.5億株と株価の上昇につれて減少しています。これは売買代金も同じで、1.89兆円→1.84兆円→1.79兆円とボリュームアップができていません。不思議な現象です。

買っているのは一部の投資家で、株価が上昇しているのに、これに追随して買おうという投資家がでてきていません。米国財務問題の解決を見るまで、あるいは来週にかけての3連休が明けるまでは様子見という向きが多いのでしょうか。

今日は9日線まで戻ったので、買戻しは終わったものと思われます。昨日のグラフの(a,b,c,d,e)のように、9日線を上回った日の高値を上抜かないことには、9日線を上抜いたと判断するのは危ない。明日の終値が、今日のザラバ高値14200円以上の値段で終わるかどうかに注目です。


(13.10.11) TOPIX 1197P(+19)  日経平均 14404円(+210) 24.7億株 (2兆2708億円)

米国は急騰。NYダウは15126ドル(+323。+2.18%)、ナスダックは3760P(+82。+2.25%)。

共和党は6週間に限り、無条件で債務上限の引き上げを提案するとの報道があり、デフォルトの懸念がほぼ一掃されました。

NYダウは一昨日、(a)のザラバ安値14760ドルより安い14719ドルをつけたので、このまま下げ続けると、200日線も割込むことになります。

中勢波動は下降波動に転換するのではないかと思っていましたが、昨日の超大陽線を出したのは、下降波動には転換しないという表現でしょう。

ザラバベースでは(a)を下回ったものの、終値ベースでは(aの前日)と(bの前日)がともに14776ドルで、ボトムを切り下げてはいません。米国株価はギリギリのところで踏みとどまりました。

米国株が上昇すれば、ドル高(円安)になり日本株は上昇します。今日の円相場は98.13円から始まったため、日経平均は+182円高の14376円で寄り付く。

3連休を控えているため後場はポジションを閉じる動きがでるのかと思っていましたが、案外に売り物は出ず14400円台をキープして引ける。

今日の上昇によって、小波動のボトム13748円が確定し、小波動は上昇波動に転換しました。今後は例えば陰線になったら買う、または2連続陰線になったら買うという押し目買いが有効になります。

小波動らしさのポイントの推移を思い出してください。3日前のザラバ安値13748円を出した日は4ポイントでした。翌日(終値14037円)に5ポイントになり、昨日(終値14194円)は6ポイントです。リスクをある程度許容できる投資家は2日前に買い、慎重な投資家は昨日買い、決断の出来なかった投資家は今日の上昇(7ポイント)を見てようやく買い場が来たと判断します。そのとき株価は安値13748円→14404円へと+650円上昇しています。今はまだ順張りが効く相場ではありません。先の小波動の高値14817円を上回るまでは逆張りの相場です。株価が14817円まで上昇したとしても残りは400円ほどしかありません。ここからの飛びつき買いは感心できません。押し目買いの方針です。

日経平均は何によって上昇し下落するのかといえば、外国人投資家の動向が第一番です。右図は外国証券の寄り前の成り行き注文の買い株数(画面下部の赤色の折れ線)です。

買い注文が3000万株と1000万株を見ると、外国人が日本株を買いたいと思っているのか、思っていないのかがよくわかります。

(a)は3640万株の買い。この日は下げたもののピーク15942円の日まで5日間上昇しました。しかしその後は3390万株→1330万株→1400万株→1340万株→1390万株と低迷し、ピーク15942円の日は2060万株の買いと増加したものの株価は暴落。(a)の翌日から買い注文が2000万株を割り込んでいたことは注意すべきでした。

(A)で買い注文は1000万株を割り、外国人は日本株を買っていないということが判ります。この日は陽線になりましたが、外国人は買わなかった。ところが(b)で久々に外国人は3980万株の買い注文を入れました。下げ止まりと見たのでしょう。だがこれは失敗でした。株価は更に下落し、(B)の日には外国人投資家は日本株を買うことを諦めました。これは外国人投資家の見込み違いです。

(c)の日、外国人は日経平均はこれ以上は下げないと見たのか、3470万株の買い注文を出し、株価上昇のスタート(株価終値は12834円)になりました。この後14953円のピークをつけるまでに4度の3000万株以上の注文を出しています。3000万株以上の買い注文は(d)で終りました。株価はその4日後に大下げとなります。

(C)および(D)は完全に外国人投資家が日本株を敬遠している時期です。当然に日経平均は低迷しました。10月1日に日経平均が上昇するには外国人投資家の買い注文が2000万株を超えることが必要であるといいましたが、10月8日に2960万株の買い越しとなりました。13748円の最安値をつけた日です。外国人投資家は日本株は割安であると判断したわけです。

この拙いHPを読まれているユーザーは10月1日の記事によって、外国人投資家が2000万株を超えたら買いだと理解されていましたが、(e)の日にやっと2000万株を超える買い注文が入ったので、ここから強気に転じたという電話がありました。結果それは正しい判断でした。誰よりも早く買いを実行したため、今は利益がかなり乗っていると思います。


(13.10.15) TOPIX 1197P(+0)  日経平均 14441円(+36) 20.0億株 (1兆6203億円)

財務協議が進展しそうの見込みから米国は続伸。NYダウは15301ドル(+64)、ナスダックは3815P(+23)。

米国の債務上限引き上げ問題は、当初6週間に限るといっていたものが、上院の共和党は来年2月半ばまでするといったりして、わけがわかりませんが、10月17日までにはなんらかの妥協がされるというのが市場の見方です。

もはや米国財政協議については市場はほとんど消化したとしてよいでしょう。この後は、@経済指標と、A雇用、B企業業績、CQE3の縮小、に焦点が戻ると思いますが、どうも@Aはあまり思わしくないので、株価がどんどん上昇するような状況にあるとは思われません。大きな保合い相場となるのではなかろうか。

米国株が上昇したためドル高(円安)が進み、今日の円レートは概ね98.5円を中心に動く。やや円安です。日経平均は小高く寄ったものの先週は550円ほど上昇していたので利食い売りが出たり、特に新たな材料もなかったので上昇もかなわず、小幅な動きで終わる。

グラフはこの下げのキッカケとなった(b)の高値を上抜けず、上昇は一服です。今は図の(a)のような状況にあります。出来高は薄い(今日は20億株・売買代金は1.6兆円)のですが、先週の4陽連の足は、一応強い足型と見なければなりません。明日・明後日、株価が安くなれば押し目買いのチャンスでしょう。


(13.10.16) TOPIX 1196P(-0)  日経平均 14467円(+25) 17.7億株 (1兆3802億円)

米国は反落。NYダウは15168ドル(-133)、ナスダックは3794P(-21)。

ナスダックも日経平均も、小波動のボトムを表示しているので目下のところは上昇波動にありますが、米財政協議の進展がなく様子見に終始する。

米国国債のデフォルトの可能性は99.9%ないのに株価が上昇しきれないのは、暫定予算が決まらず国家機関が一部閉鎖されているので、米国経済にマイナスであると市場が判断してことも原因のひとつです。

だが国家機関の閉鎖がいつまでも続くわけではないことは市場は承知しています。背景には景気の回復が思わしくないというのが2つめの原因かと思います。どうも7-9月の米国企業の決算は予想ほどには数字がよくないようです。

日経平均は戻り高値圏でわずかに上昇したものの、出来高は今年に入って5番目に少ない。1〜4番目は8月19日の14.4億株を筆頭にして8月13〜8月27日の間の4日です。8月は株価が低落していたので出来高が縮小するのは当然ですが、今は高値を目指そうという位置にあります。ここで出来高が収縮しているのはどういうことでしょうか。

グラフからは安値13748円から今日の終値14467円まで約700円の上昇をしてきましたが、この上昇幅は前回の上昇幅(13188円→14817円)の約1600円に比べると小さいものです。おそらくはここまでの上昇が第1ラウンドの上昇であり、まだ最低でも1ラウンドの上昇が残っていると思います。

今は1ラウンドの上昇が終り、@連続して株価が下げるか、A陰線が2本入るか、をすれば第2ラウンドの上昇に入るのではないかと思っています。図(右側)の(a)(b)はAの陰線が2本の例です。(b)の陰線はわずかに10円幅(始値14397円→終値14387円)であったので、これを認めないとしても(c)の陰線で判断できます。


(13.10.17) TOPIX 1206P(+9)  日経平均 14586円(+119) 20.8億株 (1兆7121億円)

米国は上昇。NYダウは15373ドル(+205)、ナスダックは3839P(+45)。

米国与野党は2014年2月7日までの債務上限の引き上げと1月15日までの暫定予算を合意(その後上下両院で可決)したため、反発する。

ただ債務上限問題は100日間、暫定予算は80日間の猶予ができたというだけで、根本的には何も解決していません。しかも合意を見込んですでに株価は上げていたので、昨日の上昇は思ったよりも小さかった。昨日の上げで財務問題は当面の材料とはならなくなりました。

日経平均は米国株高と一時は99.00円への円安によって高く始まったが、利食い売りに押され陰線で終わる。陰線とはなったものの終値ベースで7日続伸となれば利食い売りが出てもしかたありません。

この3日間の足は小幅で上昇幅も+36円高→+25円高→+119円高で上昇力に陰りがでています。ここから2〜3日は押して(利食い売りによる)、その後上昇(企業決算の発表による)するのではないかと思っていますが、それには予想を上回る業績となることが前提です。

この上昇小波動は上昇を開始して、まだ6日目なのでピークがどうのと考える段階にはありませんが、ピークらしさは@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80、の3ポイントです。

また《デンドラ24》の上値メドは、安いほうから順に、@14684円、AB14961円、C15792円です。だいたい15000円の手前までの上昇があってもよいと思います。


(13.10.18) TOPIX 1205P(-0)  日経平均 14561円(-24) 20.5億株 (1兆6078億円)

米国はまちまちの動き。NYダウは15371ドル(-2)、ナスダックは3863P(+23)。

日経平均は小反落。株価はすべての平均線(9日・25日・75日・200日線)より上位にあるし、小波動は上昇を開始してから7日しか経っていないので上昇を続けていることは間違いがありませんが、出来高は減少気味です。

今日の出来高は20.5億株、売買代金は1.6兆円とボリュームが膨らみません。なぜ出来高や売買代金が少ないのか? 大きな理由は、5月23日前後の高値で買いついた向きの信用取引の期限が来ているという需給関係でしょう。ピークの前日の5月22日の出来高は63.8億株でした。その前日の5月21日の出来高は62.5億株でした。

昨年11月以来、「買えば騰がる」という超順張りの相場が約半年続きました。4月・5月は特に一本調子の上昇で、誰もが騰がった銘柄を見て、追随して買えば簡単に利益を得ることができました。上がった銘柄を追っかけるだけで利益が出るという典型的な順張り相場でした。ところが5月23日にバーナンキFRB議長の年内にQE3の縮小を開始するかもしれないの発言で 、この順張り相場は終焉します。

5月23日の暴落の日の出来高は76.5億株です。これは史上最高の出来高です。これまでの半年間の株価上昇に慣れ切った投資家は、暴落中であっても買い場であると判断したわけです。後から見れば5月22〜23日の買いは大間違いでした。この買いの信用期日は11月22日ですが、だいたいは1か月早く信用買いは決済されます。今がその最中です。よって信用決済による売り圧力は強くなかなか株価は上昇しない。ために買おうとする勢力は小さく、出来高は大きくならないといった感じです。

■■ お知らせ ■■

  条件表No.1「日経平均用(2012)」は日経平均について逆張りの売買マークを出す条件表です。これを一般銘柄に当てはまるようにパラメータを変更して、条件表No.2「一般銘柄用(2012)」としました。《カナル24》Ver.4のユーザーは(標準3)か(サンプル0)をダウンロードしてください。((サンプル0)をダウンロードした方は、HPの説明によって、 自身の条件表の適当な条件表No.に条件表を複写してください)

逆張りとは「相場が買われすぎたと思われるときに売り、相場が売られすぎたときに買い」とする投資方針です。 「逆張り」の根幹は、9日順位相関を例にすれば、9日間株価が上がり続けたならばそれ以上の上昇をすることは稀である。9日間株価が下がり続けたならばそれ以上の下落をすることは稀である。という過去の統計に基づく判断です。

特に統計をとってはいませんが、感じでは「逆張り」の方針は7〜8割は当たります。残りの2〜3割が逆張りが通用しない時期です。(株価が続けて25日〜45日間の上昇を見せることもあるし、下落することもある。)

日経平均の小波動のピーク・ボトムの判断のしかたでは、条件表No.1は10ポイント中の1ポイントのウエイトでしかありません。逆張りのグラフをただただ信じているのではありません。

一般銘柄用の条件表No.2においても、買いマークが出た・売りマークが出たというのは、1ポイント程度の価値しかありません。相場の流れを判断しておくことが大事です。

例えば「逆張り」の買いが効くのは、@上昇波動にあるときの「押し目買い」、A下降波動にあるときの「突っ込み買い」だけです。買いを考える場合、@上昇波動にあるのかの判断をせねばなりません。右図の1812「鹿島」の(a)は75日線を割り込んでいないときに買いマークが出ています。これは@上昇波動にあるときの買いマークなので、買いのポイントは加算できます。

同様に5713「住友鉱」の(a)(b)も押し目買いです。慎重に対応するなら(a)(b)の翌日に陽線となったときに1ポイントを加点する。この場合は(b)の翌日の大陽線を見て、買いポイントと判断します。

6758「ソニー」は株価が75日線を大きく下回っているので「押し目買い」ではなく「突っ込み買い」です。突っ込み買いは株価が下落中にボトムを打ったと判断できたときに買うわけですが、この判断は非常に難しい。判断できないといったほうがよい。

そこで下げ止まりの兆候を見てから買いを決めることになります。下げ止まったらしい兆候は、@タクリ足を出した、A陽線となった。これは当日に判断できます。翌日に判断できるのは、B陽線になった、C包み上げ陽線になった、D窓空け陽線になった、などです。

6758「ソニー」は株価が75日線を大きく下回っています。買うとすれば突っ込み買いしかありません。(A)の日は大きな陰線で、ほぼ安値引けです。到底下げ止まりとは思われません。(B)の日はやや下ヒゲが出て下げ止まり気味ですが下げ止まったとは判断できません。

(C)の日は新安値の陽線となり長い下ヒゲを出したので、下げ止まったか? と思える日です。ただこのように株価が75日線を大きく割り込んだときの反発は9日線までと考えるのがよく、9日線が急速に下降しているときは、突っ込み買いをしても大きな値幅が取れるとは限りません。リスクが大きく・リターンが小さいという投資です。

8306「三菱UFJ」は(A)で買いマークが出ていますが、株価は75日線を割り込んだところです。直ちに買うことはできません。慎重にいくなら(A)から4日後の新安値の陽線(2ポイント加算)を見てから買うことになります。

8604「野村」は、株価が75日線を大きく割り込んでいるので「突っ込み買い」の方針でしか買うことはできません。(A)の日はほぼ安値引けであり、ここで買うことは無謀です。

翌日の「新安値の陽線」を見て、下げ止まったらしいと判断できたならば買ってよいでしょう。ただし反発の上限は、@9日線か、A25日線と75日線、であるので冒険をしてまでの買うメリットはさほどありません。


(13.10.21) TOPIX 1212P(+6)  日経平均 14693円(+132) 17.5億株 (1兆4557億円)

米国は続伸。NYダウは15399ドル(+28)と小幅な上昇だったが、ナスダックは3914P(+51)と大きく上昇する。

NYダウの戻りがトロトロと遅いので、ナスダックも頭打ちになるだろうと思っていましたが、ナスダック銘柄はよい決算数字を出しています。

例えば昨日のグーグルの決算は予想を上回ったため、1011.65ドル(+122.44)と1日で約13%の上昇です。ナスダックが上昇するはずです。

日経平均は反発する。ボリューム面は相変わらず少なく、先物の動きに追随しているだけという感じです。

ここまでの上昇小波動は、1日マイナスがあっても2日連続のマイナスはありません。つまり1日反落したらすぐに買う向きがあります。ただしそれは一部の投資家に限られているので、出来高は増加していません。

昨日の東証一部の連結PERは16.62倍です。米国のS&P500のPERは14.5倍くらいなので、日本も15倍程度が妥当な水準でしょう。

今のPERは、基準の15.0倍より約10%高い水準にあります。これは市場が従来の企業の業績予想よりも10%は上方修正される、ということを織り込んでいるためです。 果たして、今週から発表がたけなわとなる7-9月業績の上方修正が相次ぐのか否かどうか? 今のところ一部の買い勢力は10%以上の上方修正となるのではないかの予想で、薄商いの中を買っているわけです。

日経平均はともかくとして、個別銘柄には連続陰線が多く見られます。

右に6758「ソニー」、7203「トヨタ」、8306「三菱UFJ」のグラフを掲げましたが、最近は陰線の塊りです。ソニーは9月の高値圏ではなんと12日連続陰線となって75日線を割り込みました。現在も5日連続陰線です。

トヨタは6日連続陰線です。三菱UFJは5日連続陰線です。日経平均は上昇しているのに、主力の銘柄は連続陰線をつけて、上昇できていません。

陰線は「始値よりも終値のほうが安い」ということです。毎日、始値がついて売りが出て安い終値で引ける、ことを6日も繰り返しているのです。 昨日も言いましたが、今は5月23日前後に買いついた向きの信用期日が近づいています。制度信用の期限は6か月ですが、多くは5か月ころから信用建て玉の決済をします。この陰線の塊りは、5月23日前後に買った向きの処分売りによるものでしょう。

ただこれほどの連続陰線を出しても株価は大きく下落していません。ソニーは75日線を大きく下回っているので別ですが、トヨタやUFJは75線を下回っていません。戻り売りが収まれば再上昇の可能性が大であると思います。ソニー・トヨタ・三菱UFJは陰線の塊りを抜いたら買いでしょう。


(13.10.22) TOPIX 1214P(+2)  日経平均 14713円(+19) 21.7億株 (1兆4826億円)

米国は9月の雇用統計が22日に発表されることから手控えられる。NYダウは15392ドル(-7)、ナスダックは3920P(+5)とマチマチの動き。

日経平均は相変わらずの薄商い。個人投資家は、1821「三井住建」(127円)とか8107「キムラタン」(11円)などの低位株を手がけているので、出来高こそは21.7億株ありましたが、売買代金は1.5兆円に届きません。

これら低位株は日経225銘柄に採用されていないし、採用されている5401「新日鉄」(343円)が例え10円高をしようとも、日経平均を大して上昇させることはできません。日経平均を上昇させるためには高株価の銘柄が上昇せねばなりません。

低位株が物色されている時期は、本来なら日経平均が上昇する ことはないのですが、それとは別に一部の投資家による先物取引によって先物が上昇し、これに対応する裁定取引によって日経平均が上昇しているというのが現状です。

10月11日に右図のような「外国証券の買いオーダー」のグラフを掲げました。10月1日に、日経平均が上昇するには、買い注文が2000万株を超えることが必要であるといいました。

(a)の10月8日にようやく2000万株を突破して2960万株となり、(b)の10月11日に2370万株となったので、グラフを掲げたのでした。

この条件表はNo.28「HP 外国証券オーダー(日経)」をわずかに変更したもので、仮にNo.50に記憶させました。この条件表の内容についての問い合わせがパラパラとあったので、以下に掲げます。

No.28をNo.50に「表を複写」して、必要な条件行を残し、買い注文(元データが「買残」のNo.6行)を描画するように変更してください。



(13.10.23) TOPIX 1195P(-18)  日経平均 14426円(-287) 27.2億株 (2兆2048億円)

9月の米国雇用統計は+14.8万人(予想は+18.0万人)とよくなかったことから、QE3の縮小は来年にずれるという予想が出て、米国株は上昇する。

NYダウは15467ドル(+75)、ナスダックは3929P(+9)。ただQE3の件はほとんど相場に織り込まれているようで、上昇幅は小さかった。

米国金利が2.515%へ低下したため、1円弱の円高に振れる。これをキッカケにして日経平均は急落。一部の投資家が薄商いの中、先物を買い上げて日経平均は上昇してきましたが、ここで買い方は頓挫した格好です。

もっとも今日の下落の理由は1円弱の円高というだけです。このまま円高がどんどん進行するとは思えないし、上半期の決算には期待する向きが多いので、日経平均が大幅安になるとは思えません。75日線まで下げることはないのではないかと思っています。

(左側のグラフ)逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」は、それまであった条件表No.2「日経平均用'96」の売りの条件を改善したものです。

一昨日に売りマークが出ていましたが、今日は急落。売りマークの精度はやや向上したようです。

(右側のグラフ)日経先物寄り引け売買のための「ツールキット(2011)」は10月に入ってからは「音なし」で、長らく売買マークがでていませんでしたが、昨日は久々に売りマークが出ていました。

今日の先物の始値は14780円、終値は14430円なので、+350円のプラスになったはずです。

先物取引によって年間で利益が出た場合は申告をせねばなりません(雑所得として課税される)。一方株式取引の場合は申告をする必要はないので、申告を必要とする先物取引を敬遠する向きが多いのが現状です。

ユーザーの中には賢い方がいて、ツールキットで日経先物に売買マークがついたら、1570「日経レバレッジ」を売買しておられます。1570は、日経平均が1%上昇(下落)したら、「日経レバレッジ」は2%上昇(下落)するように設計されたETFです。つまり日経平均の2倍の動きをします。売買単位は1株単位。

ETFなので、株式取引と同じです。信用取引もできるし、なによりも申告する必要はありません。証券会社が税額を計算して納税してくれます。(もちろん税額分だけ投資家の取り分は減っているわけです)

1570「日経レバレッジ」は日経先物と連動します。今日の1570の始値は9770円、終値は9340円でした。寄り付きで売って大引で決済すると+430円の利益となったはずです。1日で+4.4%の利益が出たわけです。「ツールキット」は1570「日経レバレッジ」でも通用します。この賢いユーザーは余程のこと(大暴落に遭遇するとか)がない限り、勝ち続けるだろうと思います。


(13.10.24) TOPIX 1203P(+7)  日経平均 14486円(+60) 23.1億株 (1兆8920億円)

米国は反落。 NYダウは15413ドル(-54)、ナスダックは3907P(-22)。ナスダックはここへ来て小幅ながら3日連続陰線となって、伸び悩みの様子です。

小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B順下がりの陰線、C9日順位相関が+80以上の、4ポイントですが、ABの陰線は極めて小幅なので、3.5ポイントというところでしょうか(8点満点で)。

明日も順下がりの陰線となればナスダックはピークを打った確率が半分以上になります。

日経平均は反発する。前場は14273円(-152円安)まであったものの、14300円を割り込むとさすがに値ごろ感が出たし、円高がストップしたことから先物主導で買われプラスで引けました。たぶん今日のザラバ安値14278円で当面の安値が出たと思います。

日立が業績を上方修正したため、出来高を伴って+8.39%と上昇。また大成建も上半期の利益は4.2倍になったと発表したため今日は大出来高で上昇。これまで発表された半期ベース(4-9月期)での営業利益は、マツダが6倍、日野自が2倍、新日鉄が6倍、東芝が50%増、村田製が2倍、KDDIが30%増と、日本企業の収益力は目覚しくアップしています。

増益の原因の多くは円安によるものですが、その原因はどうであれ、企業の利益が増加しない限り積極的な設備投資は始まりません。設備投資をするということは企業の活動を拡張するということです。当然に雇用が増えます。あるいは賃金が上昇します。ようやく企業はプラス思考ができる環境になってきました。

大規模な量的緩和→長期金利の低下→円安の連鎖が企業の息を吹き返させたわけです。量的緩和の大胆な拡大は、日本経済にとって実に適切な金融政策でした。 今ふと思いつきましたが、大胆な量的緩和を推し進めた現日銀総裁は黒田さん。量的緩和の拡大に否定的であったのは前総裁の白川さん。ふつうは白か黒かと問われれば「白」がよいのだが、今回は「玄人(クロート)」と「素人(シロート)」の違いであったのでしょう。現実は「黒」の圧倒的な勝利です。


(13.10.25) TOPIX 1178P(-25)  日経平均 14088円(-398) 24.1億株 (2兆 833億円)

米国は反発。 NYダウは15509ドル(+95)、ナスダックは3928P(+21)。

日経平均はまさかの大幅安となりました。一昨日は-287円安→昨日が+60円高→今日は-398円安です。

昨日の陽線(b)はその前の大きな陰線(a)から下放れて寄り付いたものの、陰線(a)の中に入って引けていました。こういう足型を「入り首線」とか「差し込み線」といいます。

下落途上で出たときは1度目の「差し込み線」は売りが有利、2度目は買いが有利といわれています。昨日は「下落途中である」と見るならば、まさに1度目の「差し込み線」なので、売りが有利なのですが、私は(a)の陰線は、薄商いの中で先物市場で一部の短期の投資家がかき回したものだと思っていたので「下落途中である」とは判断しませんでした。

また(a)の日の下げの理由は円高ですが、日中の終値は97.39円であり、ここから97円を割るような円高はなかろうと思っていました。そこへ(b)の陽線が出ました。その反発の理由は、@値ごろ感による買い、A(a)の売りの買戻し、B日立が業績を上方修正して大幅高になったこと、などですが、私はBの業績がアップする銘柄が素直に買われる状況になったと判断し、(b)の日に当面の下値は出たものとしました。

ところがなかなか先物市場は一筋縄ではいきません。今日のわずかの円高を捉えて売りが優勢となり、まさかの398円安です。(a)の日の円レートは97.39円、今日の円レートは97.09円です。-400円も下げるような円高ではありません。

円レートと日経平均は、(最近は)連動しています。ただ完全に連動するわけではなく、この半年間をみると円レートのほうがやや先行しています。

図は陰陽足は日経平均、青色折れ線は円レートです。(A)のような大文字は日経平均のピークまたはボトムの日で、(a)のような小文字は円レートのピークまたはボトムの日です。(なおピーク・ボトムは終値ベースによるものです)

  1. (a)と(A)は同じ日にピークとなっていますが、

  2. (b)円レートがピークをつけた日から6日目に、日経平均はピーク(B)をつけました。

  3. (c)と(C)は同じ日にピークとなっています。

  4. 円レートのボトム(d)と日経平均のボトム(D)とは14日間のズレがあります。円レートが日経平均より先行していました。

  5. 円レートのピーク(e)と日経平均のピーク(E)とは9日間のズレがあります。円レートが日経平均より先行していました。

  6. (f)と(F)は同じ日にボトムとなっています。

  7. 円レートのピーク(g)と日経平均のピーク(G)とは4日間のズレがあります。円レートが日経平均より先行していました。
(b→B)、(d→D)、(e→E)、(g→G)の期間は円レートと日経平均が逆に動いている時期です。動きは連動していません。連動していないときは、日経平均は結局は円レートの方向に動きます。

(b→B)、(d→D)、(e→E)の逆行現象はわかっていました。今回の(g)の日から4日間は日経平均は円高にもかかわらず上昇して(G)まで行ったのですが、(g)をピークとしてよいのかどうかの判断できませんでした。

今後の日経平均ですが、14200円〜14320円の窓を埋めたことでもあるし、76円を割るような円高になるとも思われないので、今日は75日線を少し割り込みましたが、だいたいは75日線を中心にした動きになるのではなかろうか。先進国株価は高値を更新しているのに、日本株だけが下げるということは考えられません。


(13.10.28) TOPIX 1198P(+20)  日経平均 14396円(+307) 23.2億株 (1兆7154億円)

9月の耐久財受注(軍需・航空機除く)は-1.1%減。予想の+1.0%を裏切る数字でした。また今のところ米国企業の利益の伸びは対前年比で+3%程度だとか。あまりよい数字ではありません。

それにもかかわらず米国株は続伸。 NYダウは15570ドル(+61)、ナスダックは3943P(+14)。QE3の縮小開始は来年の4月〜6月になるのではないかの見通しもでています。こちらのほうを材料としたようです。

日経平均は反発する。昨日の下げはどう見ても下げすぎだと思われました。今日は値ごろ感が出たことや円安に振れたことから、買戻しが入り、また建設株に新規の買いが集まりました。

75日線を1日で回復したし、昨日の大陰線に陽線がはらまれた形になったので、下げ渋りを表現しています。明日は昨日の陰線の高値を上回って引けるなら、この下げのボトムがでたとしてよいでしょう。


(13.10.29) TOPIX 1193P(-4)  日経平均 14325円(-70) 29.0億株 (1兆8741億円)

米国は29日〜30日のFOMCを前に様子見となって小幅な動き。NYダウは15568ドル(-1)、ナスダックは3940P(-3)。

日経平均は安く寄ったが、下値も限られ、一応は陽線で終わる。昨日の「はらみ」に続いて今日もダブルの「はらみ」です。だいたい14300円〜14400円が当面の均衡点であるようです。

「はらみ」は均衡状態を表現しています。ここから上に行くのか下に行くのかは、一昨日の大陰線を上抜くのか下抜くのかによって判断できます。

いまのところ、株価は75日線を割り込んだのは1日だけであったし、その後2日連続して75日線より上位を維持しているので、動くとすれば大陰線を上回る方向に振れる確率のほうが高いと思います。

「野村」の4〜9月の半期の純利益は1000億円を超え、これは11年ぶりのことである、と報道がありました。10年を経て野村もようやく過去の不採算部門が消えてきたようです。

ただ野村の1株当たり利益は28円なので、すでにPERは25〜26倍まで買われています。株価がそう上昇するとは思えませんが、利益が出やすくなった企業がどんどん増えてきたのは楽しみです。

右は「野村」の月足です。(a)の終値は1895円。ここから2009年3月の403円まで約-80%の下落です。(b)の終値は655円。ここから2011年10月の223円まで約-66%の下落です。2007年2月のザラバ高値2870円から223円までは-92.3%の下落となりました。株価は1/10以下になったわけです。

2012年12月の(c)でようやくにして上昇トレンドに入りました。(c)の終値は503円。(d)のザラバ高値は980円まであったけれど、これは行き過ぎです。ただ(c)からは、野村は長期的に買うことができる銘柄になっています。これは野村に限りません。ほとんどの銘柄が長期的に上昇を始めています。

これまではデフレの時代であったので、「株は持てば持つほど損をする」という結果になっていました。だがようやく「株は持ち続けていれば報われる」という時代になりつつあるのではないかと思います。


(13.10.30) TOPIX 1204P(+11)  日経平均 14502円(+176) 34.8億株 (2兆7213億円)

米国の9月小売売上高は前月比-0.1%(予想は0%)と低下したもののこれには反応せず、量的緩和が当分続くだろうとの予想で上昇する。

NYダウは15680ドル(+114)と終値ベースでは史上最高値を更新。ナスダックは3952P(+12)。

NYダウは8月高値が15658ドル、9月高値が15709ドル、10月が昨日の15683ドルで、15700ドルはかなりの抵抗水準であると思わざるをえません。

株価が上る要因は、@業績、A金利、B需給、C投資マインドの4つですが、NYダウ構成銘柄ではJPモルガンのように金融株はよろしくないし、原油価格も下落気味なのでエクソンも上がりにくい。よい要因は金利と投資マインドですが、いくらリスクオンといっても業績が悪い銘柄を買うわけにはいきません。15700ドルを大きく上回る株価は期待できないのではなかろうか。

日経平均は円レートが98円台で推移したことから上昇する。ただ日中の値幅は100円ほどで、強い方向性があったとはいえません。

定点観測9銘柄のうち「新日鉄」「住友鉱」「三菱UFJ」「NTT」「ソフトバンク」の5銘柄は陽線とはならず、内容はもの足りなかった。

だがこと日経平均となると、1)3日前の大陰線の高値を上回った、2)株価はすべての平均線の上位に出た、3)売買代金が2兆7000億円と7月19日の3兆1000億円以来の金額となった。ことから、まずは小波動はボトムを出し、上昇波動に転じたものと思われます。

7月19日は高値14953円をつけた日です。今日の株価はまだ小波動が上昇波動になったことは確定していませんが、こういう時期に大きな売買代金になったのは、さらなる上昇があると期待できます。

日本株の上昇する要因としては、@業績がよい、A金利が安くマネーは溢れている、B需給は5月23日の信用期日が5か月目となって戻り売りの出る量は減った、の3つです。Cの投資マインドは5月23日の高値を上回るまで、よくはありません。


(13.10.31) TOPIX 1194P(-10)  日経平均 14327円(-174) 28.1億株 (2兆 384億円)

FOMCは資産の買い入れをこれまで通りと決定し、米国は材料で尽くしで安くなる。 NYダウは15618ドル(-61)、ナスダックは3930P(-21)。

ナスダックは高値圏で3連続陰線→陽線→4連続陰線と、陰線の多さが目立ちます。頭が思いことを表現しています。

この陰線の塊りを突破するにはよほどよい決算が出ねばなりませんが、すでにアップルとかグーグルは発表ずみなので、「よい決算が出て→株価上昇」ということは難しいと思われます。

前日のCME日経先物は14570円で終わっていたが、今日は100ほど安く寄り付き、後場は先物主導で下げを加速する。昨日の上昇幅を打ち消しました。

円レートは98円前半で推移し、どちらかといえば円安気味でしたが、ソニー・郵船などの業績の下方修正があっって、売りの口実を与えたようです。

ただ、今日は4日連続して株価が75日線を上回っているので、中勢上昇波動は「保合いではあるが上方に放れる確率が高い」と思っています。今年中に15000円を超えるのではなかろうか。

2013年2月22日に右の「月間パフォーマンス」の数字を掲げました。この統計は大和證券がとった数字です。1970年〜2011年の42年間の月別の@騰落率の平均、A上昇確率、ここへB累計騰落率(私が計算したもので、各月の騰落率を積み上げたもの)の3つの数字があります。

上昇確率(その月が高く終わるかどうかの確率)を見ると、5月・7月・8月・9月・10月の5か月(初夏〜秋)は50%以下です。反対に11月・12月・1月・2月・3月・4月(冬〜春先)は連続して上昇確率が50%を超えています。つまり、株は11月に買って、12月→1月→2月→3月→4月の半年間保有して、5月には手持ちををなくす。というのがよいのです。

11月から株式買いをスタートさせたときの累積騰落率は、+0.6%(11月)→+2.2%(12月)→+3.6%(1月)→+4.3%(2月)→+6.0%(3月)→+7.1%(4月)となります。5月の上昇確率は50%を下回っていますが6月は61.9%の上昇確率があるので、6月に手仕舞いをするならば、累積で+7.7%の利益がでることになります。(もちろんこれは平均的な数字であるので、毎年+7.7%の利益が出るわけではありません)

統計には含まれていなかった去年(2012年)〜今年のグラフを見ると、
  1. 11月に買い始めることは大正解でした。10月末の株価7817円に対し11月末の株価は9446円で、11月は+20.8%の上昇率です。

  2. の4月末の株価は13860円で、10月末の7817円からは77.3%の上昇率でした。

  3. は新高値になったものの、結局は陰線になりました。4月末の13860円から5月末の13774円はマイナスです。5月の上昇確率は45.2%しかないという統計のとおりでした。

  4. まで買い玉を保有していたなら、6月末の株価は13677円なので、4月末の13860円で手放しておくのが、最もよい選択でした。
さて、いよいよ明日から11月に入ります。過去の統計では11月から買うのがよいということがわかっています。年末までは 買いに分があると思います。


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