日経平均をどう見たか・判断したか (2013年 9月)

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(13. 9. 2) TOPIX 1117P(+11)  日経平均 13572円(+184) 18.5億株 (1兆4598億円)

米国株価は小幅下落。

NYダウは14810ドル(-30)、ナスダックは3589P(-30)。オバマ大統領はその後、シリアへの軍事介入は議会の承認を得た上で決定すると発言したので、当面の介入はなくなりました。

日経平均はシリア介入のリスクがやや低下したことから98円台半ばへ円安となり、それに応じて日経平均もあげる。ただ売買代金は1兆4000億円で今年4番目の少なさなので、この後もたいした上昇は期待薄です。

今週は、3日にISM製造業指数、5日にISM非製造業指数、6日に雇用統計、7日にオリンピック開催地決定とイベントがめじろ押しです。来週は13日が先物・オプションのSQがあります。来週にならねば株価の方向性はでそうにありません。


(13. 9. 3) TOPIX 1149P(+31)  日経平均 13978円(+405) 24.2億株 (1兆9565億円)

米国は休場。

昨日の財務省発表の法人企業統計をもとにして、4-6月GDPを予想すると、民間調査機関の平均値は年率で+3.8%になると日経新聞にありました。

8月12日の1次速報値は+2.6%であったので、9月9日に発表される2次速報値は+1%以上の上方修正になるようです。

昨年以来の4半期ごとのGDP成長率(年率換算)は、 @2012年1-3月が+4.8%、A2012年4-6月が-0.9%、B2012年7-9月が-3.6%、C2012年10-12月が+1.0%、D2013年1-3月が+3.8%、E2013年4-6月が+3.8%(速報は+2.6%)となります。

日本経済は順調に伸びていることの確認ができたし、今日はシリアの軍事介入が当面なくなったことから円レートは99円台後半まで下落したため、日経平均は大幅高となりました。とはいえ売買代金は1兆9500億とボリューム不足です。米国の一連の統計数字がでる今週中は実需は出てきません。今日の日経先物の出来高は62000枚と増えていたように、先物主導の上昇でした。

グラフは、日経平均の今日の足は「寄り引け坊主」です。始値が最も安く終値が最も高い。しかも窓空け陽線。強い足です。25日線も75日線も上抜き、株価上昇を抑える平均線はありません。 だが(a)の日は「窓空け陽線」ですべての平均線を上回ったのに、9日線より上位にあること3日間だけでした。(b)は「3陽連」で底打ちかと思いましたが、9日線を1日だけしか上回れなかった。(c)も「窓空け陽線」でしたが、9日線を上回ったのは2日間です。

(a)(b)(c)は上昇期間が1日〜2日と極めて短期間でした。これは目先筋の先物の買戻しによる上昇だったからです。買戻しが終わればそこがピークになりました。本当の小波動のピークは(A)と(B)です。よって(B)の14466円を上回るまでは、三角保合いの状態にあると思っています。 今日の上昇は重要なイベントを目前に控えた上昇です。まずは買戻しによる反発であると思ったほうがよいでしょう。継続的に上昇するかどうかは、9月9日の2次のGDP速報か、13日のメジャーSQを見てからだと思います。


(13. 9. 4) TOPIX 1156P(+7)  日経平均 14053円(+75) 22.6億株 (1兆7881億円)

米国は小高い。NYダウは14833ドル(+23)、ナスダックは3612P(+22)。米国金利は2.86%へ上昇。

ISM製造業指数は前月の55.4%→55.7%へ少し向上。だが雇用指数は54.4%→53.3%へ低下。議会の有力者がシリアへの軍事介入を支持するとの報道もあって、株価はさほど上がらず。

日経平均は昨日突飛高をした反動で安く寄り付いたが、円レートが99.80円まで下落したため、先物の買い戻しに拍車がかかる。

また14000円を超えてくると行使価格14000円のコールオプションの売り手がヘッジのために先物に買いを入れたとかで、14000円台を回復する。

ただし売買代金は昨日より2000億円減少し、1兆7800億円。

「主な株価」は小波動のボトム13188円を表示したので、小波動は上昇波動に転じたことが確認されました。

ただこの上昇波動が大きくなるかというとそうは期待していません。 《デンドラ24》による上値メドは、低いほうから順に、
  1. 14138円
  2. 14405円
  3. 14538円
  4. 15205円
です。最も高い上値メドの15205円をつければ、(A)の14953円を上回るので「三角保合い」から抜け出ます。この場合には順張り相場になったとしてよいでしょう。

最もよくでる下から2番目と3番目の中間はだいたい14500円です。これでは(B)14953円すら上抜くことはできません。依然として三角保合いの状態に止まります。逆張り相場が持続します。

5日日銀の決定会合での景気判断の修正、6日の米国雇用統計、7日オリンピック開催地、9日の4-6月GDPの2次速報値、と重要なイベントが毎日のように続きます。昨日今日の株価上昇はこれらイベントのよいところを先取りしているかに思えます。


(13. 9. 5) TOPIX 1157P(+1)  日経平均 14064円(+10) 24.0億株 (1兆7810億円)

米国は上昇。NYダウは14930ドル(+96)、ナスダックは3649P(+36)。米国金利は2.89%へ上昇。

米国は自動車生産台数が伸びたことから上昇する。一方ではOECDが今年の米国GDP成長率を+1.9%から+1.7%へ下方修正するなど、全面的に米国景気が強いともいえません。

NYダウのグラフは9日線・25日線・75日線がすべて下向きであり、揉み合った(a)の水準や(b)の水準を下回っているので、今後株価が戻ったとしても25日線・75日線が抵抗水準になります。

ナスダックは7月に揉み合った(a)水準を割り込むことなく、再び保合っているのでそう悪くはありませんが、シリアとQE3縮小の2つの懸念があるので、なかなか上昇できません。

日経平均は円レートが99.97円まで下落したので高くなったが、イベントがめじろ押しのため市場の参加者は少なく、大方は様子見です。

日経平均は「三角保合い」の最中です。傾向線を好む人は、(a-b)を結んで延長した線を下値支持線とし、(A-B)を結んで延長した線を上値抵抗線とします。

(c)では下値支持線を割り込むことがなかったし、今日の (C)では上値抵抗線にタッチしたことから、株価は三角保合いを上放れるのではないかと期待しているようです。

私は(A-B)や(a-b)の延長線が傾向線であるとは思っていません。小波動を基準にすれば、(a-A)という上昇波動があって(b-B)が次の上昇波動です。(b-B)は、(a-A)にはらまれているし、(B-c)の下降波動は(A→b)の下降波動にはらまれているので、現在は「三角保合い」の状態にあるとしています。三角保合いを放れたと判断するのは、(B)の高値を上抜くか、(b)の安値を下抜くかのどちらかです。(A-B-C)の斜線は重視していません。また(a-b-c)の斜線も重視していません。重視するのは(B)と(b)の水平線です。

今週末から来週金曜日のメジャーSQまでの一連のイベントのうち日経平均に最も影響を与えるのは。7日(日本時間8日未明)のオリンピック開催地の決定でしょう。東京に決まれば(B)を突破して、三角保合い放れとなり、(A)の高値奪回が視野に入ります。(いまのところは「賭け」の材料だが)


(13. 9. 6) TOPIX 1147P(-10)  日経平均 13860円(-204) 22.3億株 (1兆7092億円)

米国は小幅上昇。NYダウは14937ドル(+6)、ナスダックは3658P(+9)。米国金利は2.998%へ上昇。

8月のISM非製造業景況指数は56.0%→58.6%へ上昇。ただADP調査の雇用者数は+17.6万人で予想の+18.4万人よりすこし悪かったので、株価は動かなかった。

今夜の雇用統計の数字待ちです。これまでの雇用の増加は、5月+17.6万人→6月+18.8万人→7月+16.2万人でした。7月は思ったほどにはよくなかったし、5月6月の数字は下方修正されました。

8月が+20万人の増加とでもなると、QE3の縮小が早まると予想して株価が下落するだろうし、+15万人では景気が強くないからQE3の縮小は先にずれると予想して株価は上昇するかもしれないが、景気の弱さを気にして下落かも知れません。そのときの市場の気分で上昇か下落かが決まります。はたしてどうなるのか。

グラフでは小波動のピーク3694Pを上回るか、まだボトムとは表示されていませんが3573Pを下回るまでは120P幅の保合いゾーンにあり、方向性はありません。(小波動のピークとボトムが切り下がっているので、どちらかといえば弱い)

日経平均は先物主導で反落する。今日の円レートは100.22円をつけたので、株価は上昇してもおかしくなかったが、先のボトム13188円から6日間で約1000円の上昇をしていたし、イベント(雇用統計・オリンピック・GDP2次速報・メジャーSQ)が続くので、利食い売りが出たようです。

来週の13日はメジャーSQですが、8日朝にオリンピック開催地が東京に決まれば14500円、決まらなければ13000円がせめぎ合いの水準になるのではなかろうか。


(13. 9. 9) TOPIX 1173P(+25)  日経平均 14205円(+344) 29.3億株 (2兆1007億円)

米国はまちまちの動き。NYダウは14922ドル(-14)、ナスダックは3660P(+1)。米国金利は2.940%へ少し低下。

8月雇用統計は予想(+18.0万人)を下回る+16.9万人でした。6月7月の数字はまたまた改定され、雇用の増加のスピードはノロイという印象です。

6月の数字は、+19.5万人→+18.8万人→+17.2万人と当初の数字よりも2.3万人減りました。7月の数字は、+16.2万人→+10.4万人へ-5.8万人の大幅ダウンです。

雇用統計が注目されているのは最近の経済状態を最もよく表現していると思われているからですが、6月の数字のように2か月続けてダウンしたり、7月のように大幅ダウンをするようでは、信頼性が低下してきます。

8日朝5時過ぎに東京が2020年のオリンピック開催地に決まりました。私もテレビ中継を見ていましたが、「TOKYO 2020」のカードが開封されたとき、日本は大興奮となりました。

オリンピック開催による経済効果は、2020年までの7年間で3兆円といわれます。金額はたいしたことはありませんが、長らく日本が国際舞台で活躍できなかったのに、ようやくにして大きな果実を得ることができたことは大きい。

@魅力的な計画を立て、A招致活動(それを実現するための努力)をし、必要な費用を使う。こういう当たり前のことがこれまではできなかった。

思い出せば、大阪も開催地に立候補して破れましたが、破れたときに招致のために使った費用は税金の無駄使いであったとの非難が起き、2度目の立候補はできなかった。大阪五輪の可能性は向う50年間はありません。

東京は前回破れて、同じような非難が出ましたが、当時の石原都知事は2度目の立候補に備えて五輪用の基金を積み立てて、今回は招致に成功しました。@計画は特に斬新なものではありませんが、A今回は格段の招致活動の工夫があった。

ちゃんとした計画をたてて、ちゃんとした活動(費用の支出も含む)をすれば、2020年の東京オリンピックを開催することが決まったのです。ここが今回のオリンピック招致で一番大きなポイントでしょう。 経済効果という数字は小さいけれど、日本は@計画(ビジョン)とA実現のための努力、の2つが重要であると思い出しました、これがオリンピック招致で得た重要な教訓であったと思います。


(13. 9.10) TOPIX 1190P(+17)  日経平均 14423円(+218) 42.3億株 (2兆4412億円)

シリアへの軍事介入のリスクが小さくなってきたことや、QE3の縮小が先にずれそうの予想から、米国株価は上昇する。

NYダウは15063ドル(+140)、ナスダックは3706P(+46)。ナスダックは約40日間にわたって高値圏で揉み合っていましたが、昨日は新高値を更新。

日経平均は続伸。オリンピックが東京に決まってから約560円の上昇です。

今日の上昇率の上位の銘柄を見ると、@大末建 103円(+41.1%)、A浅沼組 108円(+38.4%)、B熊谷組 153円(+34.2%)、C飛島建 152円(+32.1%)、D佐田建 114円(+29.5%)、E大豊建 222円(+29.0%) とまことにすさまじい。しかも超低位株なので出来高が膨らみました。

出来高が多いものは、@三井住友建設 6.1億株、A大成建 2.9億株、Bみずほ 1.8億株、C日本橋梁 1.1億株、D太平洋セ 1.1億株、E長谷工 1.0億株 とオリンピック関連株が並びます。低位の建設株が大いに買われたため、今日の出来高は42.3億株と急増しました。

東京が決まれば、SQ前日までは14500円の攻防で、落選すれば13000円の攻防かと思っていました。今のところだいたいそのような感じですが、SQを通過した後は、三角保合いのポイントである14953円を上回る可能性が強くなってきました。東京招致を勝ち取ったという自信と、4-6月GDPの伸びが+3.8%と順調であるという裏づけがあるからです。

建設株が急騰したのは2011年3月11日の大震災の日の次の立会い日の3月14日です。(右側図)

1812「鹿島」は前日終値が212円でしたが、この日の高値は292円までありました。実に+37.7%の上昇です。

ただし翌3月15日にはザラバ安値204円をつけて、株価は完全に「行って来い」となりました。

その後2012年6月4日には191円の安値をつけ、大震災による復興需要が建設株をそれほど潤さないことが判明したわけです。

今日の値上り率トップの1814「大末建」は、大震災の日は43円でしたが、3月14日は60円(+39.5%)と大幅上昇したものの、翌3月15日にはザラバ安値31円まで急落しました。

ただその後は、ボロ株であったからか、やや仕手化して3月25日には127円のザラバ高値をつけました。10日間で株価は約3倍になったわけです。しかし高値の攻防が終わった後は11月24日には36円となり、「もとの黙阿弥」になりました。

15〜20兆円といわれた大震災の復興需要が生まれたときでさえ、鹿島も大末建も株価は瞬間的にしか上昇していません。今度の東京五輪での建設需要ははるかに小さいので、どこまでも建設株が上昇することは考えられません。建設株のピークは近い(今日か明日か)のではないかと思います。


(13. 9.11) TOPIX 1189P(-0)  日経平均 14425円(+1) 34.4億株 (2兆2573億円)

米国は続伸。NYダウは15191ドル(+127)、ナスダックは3729P(+22)。

NYダウは大きな連続陽線をつけて75日線まで戻ってきました。株価は18日間にわたって75日線の下にあったので、75日線が抵抗線になるかもしれませんが、この両日で強い足を出しているので、反落したとしても2〜3日後にはすぐに75日線を上回ると思われます。

ナスダックは連日の新高値を更新。米国株高が続けば、米国債の金利高→ドル高(円安)をもたらせます。日本株にとっては良い環境になります。

今日の円レートは終始100円台で推移する。米国株高と円安が重なったために、日経平均は14511円で寄り付く。

だがこの時点で、五輪開催決定前の株価13860円から、3日間で650円高の急反発となったために、利食い売りが出て押され、陰線で終わる。

オリンピック特需を期待して買った建設・道路・橋梁・空運などの株価は概ね下落しました。これらは期待が先行し過ぎていました。

多くの意見では、すでに株価は「三角保合い」を上放れたとしています。確かに株価は、(A-B)を延長した高値の傾向線を(C)の日(開催地が東京に決定)に突破していますが、(A-B)の傾向線を突破したことは、さほど重要ではないと思っています。

なぜならば(A-B)の延長線は時間が経つにつれて、どんどん低下していきます。株価が上昇せずに横ばいを続けていたとしても、9月下旬には(A-B)の傾向線を自然に上抜くことになります。それでトレンドが変わったと判断してよいものかどうか。

(A-B)のような傾向線を上抜いただけでは、トレンドが変化したとはいえません。例えば(B-B')を高値の傾向線としたならば(C')の日にすでに上昇トレンドになったと判断できます。(A-B)の傾向線よりも早く、トレンドの判定ができたことになりますが、はたしてそれが正しいのかどうか。

傾向線は個人が恣意的に決定するものです。私は傾向線というものはあまり信頼していません。重要なのは株価の絶対的な水準です。(B)の高値は(A)の高値よりも安かった、現在の株価は(B)の高値よりも安い。従って現在はまだ「三角保合い」の状況にある。「三角保合い」の状況では逆張りが正しい投資方針である、と思っています。

「順張り」の方針に変えるのは、株価が(B)14953円を上抜いたときからです。傾向線はほとんど重視していません。


(13. 9.12) TOPIX 1184P(-4)  日経平均 14387円(-37) 25.9億株 (1兆7449億円)

米国はまちまち。NYダウは15326ドル(+135)と上昇したが、ナスダックは3725P(-4)と下落。

オバマ大統領は、シリア問題を国連に任せる方向で、議会のシリアへの軍事介入の承認を先延ばしにしました。これでシリアのリスクは大幅に小さくなりました。

リスクが低下すれば円安になるはずでしたが、すでにこの材料は昨日織り込まれて100円台に乗せていたため、今日は99円台まで上昇する。

明日のSQがらみの売買も昨日で峠を越えていたので、出来高は減り、日経平均はややジリ安となって終わる。

日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(9月11日)、B順下がりの陰線(9月12日)、C9日順位相関が+80以上 の4ポイントです。オリンピック開催決定の前日の13860円を下回らぬ限り、上昇小波動は続いていると思っています。ただ三角保合いを抜け出したと判断できる7月高値を上抜いた銘柄は、定点観測9銘柄のうちでは3銘柄(1812「鹿島」、5401「新日鉄」、9432「NTT」)しかありません。ド真ん中の6758「ソニー」、7203「トヨタ」、8306「三菱UFJ」、9984「ソフトバンク」などは、7月高値を上回ることができておらず、「三角保合いを突破した」とはまだいえません。


(13. 9.13) TOPIX 1185P(+0)  日経平均 14404円(+17) 36.6億株 (2兆7297億円)

米国は小反落。NYダウは15308ドル(-25)、ナスダックは3715P(-9)。

NYダウは首尾よく75日線を上抜き、株価はどの平均線よりも上位に出てきましたが、15337ドルと15658ドルのゾーンは7月半ばから8月半ばまで1か月以上の高値揉み合いをした水準なので、これを突破するには、よほどよい材料が出てこないと難しい。

よい材料は出てきそうにありません。来週18日のFOMCがどうなるのか、次期FRB議長は誰が指名されるのか、国債発行の上限額を引き上げることができるのか、シリア問題は本当にかたづくのか、などなど米国も決めるべきことが山積しています。

9月のSQは14323円で通過。結局14500円に届きませんでしたが、三井住友建設、長谷工、世紀東急などの(少し前は株価が2桁だった)超低位株が賑わい、出来高は36.6億株、売買代金は2.7兆円と膨れる。

売買代金が大きいのはよいことです。オリンピックを契機に市場に活気が戻ってきました。ただ超低位株が買われても日経平均を上昇させる力はありません。上記の銘柄は日経225の採用銘柄ではありません。

日経平均に影響力があるのは株価が2000円以上の銘柄です。外国人が日本株を買ってこない限り日経平均は上昇しません。外国人は日本株について詳しくはないので、ブランドのある銘柄を選びます。よって超低位株は買いません。買うのは株価が2000円以上の銘柄です。これら値嵩株が買われていない今は、外国人の買いについて強気になることはできません。

とにかく7月の高値14953円を上回るまでは、逆張りの方針です。今日の日経平均のピークらしさは昨日と同じ4ポイントです。まだピークを打ったとは言えないし、東京オリンピック決定で投資心理が高揚しているので大きく下げることもないようです。ポイントが6になるまでは強気で臨みたい。(ポイントが6になって、なお14953円を上抜いていないならば逆張りの売りとする。)


(13. 9.17) TOPIX 1181P(-3)  日経平均 14311円(-93) 36.3億株 (1兆8887億円)

NYダウは15376ドル(+75)→15494ドル(+118)と連騰。ナスダックは3722P(+6)→3717P(-4)と伸び悩む。

オバマ大統領が指名したかったサマーズ元財務長官はFRB議長が辞退し、QE3の縮小が先に伸びるとして、NYダウは上昇したが、ナスダックはアップルが下落したために新高値の大陰線となりました。昨日が小波動のピークになりかねません。

米露はシリアの化学兵器の廃棄を国際管理することで同意したので、シリアのリスクは小さくなりました。悪材料のタネがひとつ減ったけれど、好材料もなく、18日のFOMCまでは動けないか。

日経平均は米国株価が上昇した一方で、米金利が低下→ドル安・円高になったため、高く寄った後ジリ安となる。売買代金は1兆8800億円と縮小するも、目先筋が低位の建設株やインフラ関連株を激しく売買しているので出来高は36億と拡大。

低位株の売買によって出来高は10億株以上の水増しになっているので、出来高の増加をもって株式市場は活況であるとはいえません。

定点観測9銘柄のうち、株価が9日線を割り込んだ銘柄は、@5713「住友鉱」、A7203「トヨタ」、B9432「NTT」、C9984「ソフトバンク」の4銘柄です。あと少しで9日線を割り込む(カイリ率が+1%未満)銘柄は、D5401「新日鉄」、E6758「ソニー」、F8306「三菱UFJ」の3銘柄があります。

現状は逆張り相場ですが、まだそう安くなっていないので、買い場でもありません。小波動のピークらしさは何もしないのが正解の局面だと思っています。


(13. 9.18) TOPIX 1193P(+11)  日経平均 14505円(+193) 30.8億株 (2兆 626億円)

NYダウは15529ドル(+34)と3連騰し、7月の高値の15658ドルへ迫る。ただ新高値に踊り出るにはこれまでになかった好材料が出ないと難しい。

ナスダックは3745P(+27)へ反発するも、その材料はマイクロソフトが400億ドルの自社株買いをはやしたものなので、持続的な上昇に結びつくものではありません。

日経平均は反発する。円レートは99円台前半で推移していたので、今日の上昇の原因は為替ではありません。先物にまとまった買いが入り、先物高→裁定取引による現物高による上昇です。

先物を買ったのは海外筋だといわれていますが、FOMCで量的緩和の縮小はあってもわずかな額だと見切り発車をしたのか、または14500円水準の戻り売りを吸収して、逆に売りの買戻しを誘発させようとしたのか。よくわかりません。

FOMCがどういう決定をするのかは今夜に判明しますが、市場はすでにあれこれと予想して今の株価水準になっているので、そう大きな株価の変化があるとも思われません。

日経平均は14953円を上限とし、13188円を下限とする約1800円幅のゾーンでの保合いの局面にあります。この保合いは最終的には14953円を上抜いて上昇トレンドになると思いますが、5月高値の15942円を上抜くために強力な上昇をするには材料が不足しています。10月に入って企業業績の上方修正がちらほらと出てくるまでは、上昇トレンドへの転換は難しいと思っています。


(13. 9.19) TOPIX 1215P(+22)  日経平均 14766円(+260) 37.4億株 (2兆4147億円)

NYダウは15676ドル(+147)と4連騰し新高値。ナスダックも3783P(+37)と続伸し、新高値を更新。

FOMCは毎月8500億ドルの資産買い入れを継続すると発表。発表がある前はNYダウ・ナスダックはマイナスになっていたが、 そこから急上昇となりました。

同時にFRBは米国のGDPの伸びの予想を引き下げました。2013年は2.3〜2.6%の予想であったものを+2.0%〜2.3%へ0.3%引き下げ、2014年は3.0〜3.5%の予想であったものを+2.9%〜3.1%へ0.4%引き下げました。

どうも米国経済はFRBが思うようには、回復力が遅れている。このままだと12月にQE3の縮小があっても小幅であろうとの予想で、過剰流動性による金融相場が続くようです。

QE3の縮小は先へずれました。結果米国債利回りは2.69%へ低下し、ドル安円高になりました。今日の円レートの始値は97.93円で前日より1.3円の円高です。

通常なら日経平均は250円くらいは下落するはずでしたが、シリア問題や量的緩和の縮小の2つの不透明感が払拭されたことを重く見たのか、日経平均は予想外の大幅高となる。

政府は法人実行税率を2段階で引き下げる方針であるとの報道があり、2027年を目標にリニア中央新幹線を完成させるの報道もあって、株式市場に追い風が吹いた一日でした。

先の小波動のピーク(d)14953円を上回れば、日経平均は上昇トレンドに復帰することが確認できますが、それは容易なことではなかろうと思っていました。ところが@オリンピック、AFOMC、B法人税の減税、Cリニア新幹線 などの明るい材料が続出したので、(d)14953円をクリアする可能性のほうが高くなってきました。

「順張り相場」であるかどうかの判定方法のひとつは、株価→9日線→25日線→75日線→200日線の順に高いかどうかを見ることです。図の(b)まではこの位置関係は「順」であり、まがうことない順張りの相場でした。ところが(b)で株価が9日線を割り込んで順張り相場は終わった可能性が高くなり、(c)で9日線が25日線の下位になって順張り相場は終わりました。(b)または(c)からは逆張り相場です。

再び、株価→9日線→25日線→75日線→200日線の順に高くなったのは(d)の日です。この日に順張り相場に戻ったと判断できますが、その4日後(d')に株価は9日線を割り込み、(d'')で9日線が25日線の下位になって、期待していた順張り相場は極めて短期間で終わりました。 今回は(e)の日に、株価・9日線・25日線・75日線・200日線が順な位置関係になったので順張り相場に転換しました。

順張り相場においては、@株価が9日線を上抜いたら買い、A株価が先の小波動の高値を上抜いたら買い、Bパラボリックの上限線を上抜いたら買い のように「株価が上昇したから買う」という投資方針を取ることができます。ただ私は株価が(d)14953円を上抜くまでは、保合いの局面であると思っているので、まだ順張り相場になったとは判断していません。


(13. 9.20) TOPIX 1218P(+3)  日経平均 14742円(-23) 34.4億株 (2兆2732億円)

NYダウは15636ドル(-40)と一服。ナスダックは3789P(+5)と小幅続伸するも陰線で終わる。

FOMCの金融緩和策の継続という材料が大きいと市場が判断するのであれば、昨日は連続の大陽線になって当然でしたが、早くも伸び悩んだのは、金融緩和策の継続はさほどのプラス材料ではなかったということでしょう。

一昨日の大幅上昇は、緩和策の縮小のマイナス材料が当面は消えたという反作用によるもので、縮小を懸念してヘッジしていたものが買い戻されて大幅上昇をしたと見るのがよいのではないか。

バーナンキFRB議長によるQE3という大胆な量的緩和によって、米国は株高・不動産高をもたらせました。これは大成功であったといってよいでしょう。米国は日本のようにデフレに陥ることはありませんでした。そのQE3は目先は持続することにはなったけれど、どこかで終わらせなけらばなりません。今後は量的緩和の縮小がどうのこうのというのは、マイナス材料になりこそすれプラス材料にはならなくなったと思います。

米国の国債金利は2.75%へ上昇。これは市場が、金融緩和策の縮小は不可避であるとの判断をしているからでしょう。米国金利高→ドル高(円安)の因果関係によって、今日の円レートは99円台前半まで円安となる。

よって日経平均も上昇して始まったものの、3連休を控えて利食い売りが出て小幅安で終わる。小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(ただし小幅陰線なので0.5ポイントとする)、B25日順位相関が+80以上。

C条件表No.1「日経平均用2012」が売りマーク(右図の右側)を出した、D投資マインド指数が+85以上、E《デンドラ24》の上から2番目の上値メド(14672円)をクリア、とだいたい5.5ポイントです。ここからは売りが有利になったと思っています。(もし日経平均が14953円を上回ったならこの方針は撤回です。)まずは14000円への反落があってよいところです。(ここが押し目買いに なる)


(13. 9.24) TOPIX 1214P(-4)  日経平均 14732円(-9) 28.3億株 (1兆9235億円)

連休中の米国市場は続落する。NYダウは15401ドル(-49)、ナスダックは3765P(-9)。

NYダウはQE3を継続することが決まった日のザラバ安値15470ドルを下回り、また9日線を下回り、No.87「パラボリックBS」は売りマークを出し、チャートは悪化しました。今夜すぐにでも9日線を上抜き返さないと、しばらくは新高値の更新はできそうにありません。

ナスダックは3日連続陰線となり、ザラバで9日線まで下落したものの、下ヒゲを出して買いがあることを表現しています。特に問題はありませんが、小波動のピークらしさは@新高値の、A陰線(正し陰線が小幅なので0.5ポイントとする)、B順下がりの連続陰線、C25日順位相関が+80以上の3.5ポイントです。今夜も続落となれば一応は警戒せねばなりません。

日経平均は米国株が続落し、やや円高に振れたことやCME日経先物が14585円と安く終わっていたことから、安く始まる。

主力株は小幅安になったものが多かったけれど、最近は低位株の物色が激しく、ストップ高になる銘柄が続出しています。

東証1部の銘柄に限っても、4022「ラサ工」が195円(+50)、5363「TYK」が248円(+50)、5391「A&Aマテリアル」が187円(+50)、6375「コンベヤ」が213円(+50)と4 銘柄がストップ高。しかも前日は株価が200円以下の銘柄ばかりです。

こういう銘柄は機関投資家は買いませんが、個人投資家が好むところです。すなわち小型株で株価が安いものです。ひとたび動けば、(小型株なので)売り物は少ないため、あれよあれよとばかりに上昇する。 こういう株は値動きのよさが最大の魅力であり、値動きが悪くなれば参加者の全員が掌を返すように去っていきます。その後の株価は下落し、株価は低位に戻って長い長い保合いに入ります。高値を掴んでしまったら、4年5年をかけても買値に戻ることはありません。小型株しかも低位株で利益を出すことはなかなか難しい。


(13. 9.25) TOPIX 1211P(-3)  日経平均 14620円(-112) 31.1億株 (2兆2281億円)

連休中の米国市場は小安い。NYダウは15334ドル(-66)、ナスダックは3768P(+2)。

NYダウは4日連続安の4日連続の順下がりの陰線。株価は15334円に対して9日線は15466円と、-130円ほど下回りました。

私は9日線を3日連続して株価終値が下回ったなら、9日線を完全に下回ったと判断します。(25日線の場合は4日連続、75日線の場合は5日連続をもって下回った・上回ったと判断します)

NYダウの足は、@順下がりの連続陰線→A順下がりの3連続陰線→B順下がりの4連続陰線と悪化しています。新高値15709ドルになったのは5日前の1日だけでした。その後の経過を見ると、15658ドルを上回って15709ドルをつけたのが目標達成といった感じで、さらに上昇する材料は持ち合わせていないようです。しばらくはNYダウについては期待できません。

東京市場の売買シェアの60%を外国人投資家が握っています。日経平均が上昇するのか下落するのかのハンドルは国内投資家にはなく、海外投資家が握っています。

日本株に魅力がなければ海外勢は買いません。今は@オリンピック決定、Aそれに向けてのインフラ整備、B消費税アップによる財政悪化の食い止め、C法人減税による実効税率の低減 などなどのよい材料がそろっています。Dアベノミクス第4弾の次の経済対策も期待できます。

日本株買いの環境はよくなっているのに、日本株は上昇していません。基本的には米国QE3の量的緩和策の縮小は時期はどうであれ決定されることは間違いがなく、本国で株価下落となれば、日本株を買ってはいられないという思いもあるでしょう。また東証1部の連結PERが16.75倍と高くなっており、割安感はまったくありません。

PERが15倍台に低下するには、2013年の通期の業績アップが欠かせません。10月後半になると、企業業績は上方修正が相つぐのではないかと思います。日本の企業は利益を出しています。そのとき連結PERが15倍台にまで低下するようなら、そこは絶好の買い場になるだろうと思っています。


(13. 9.26) TOPIX 1220P(+9)  日経平均 14799円(+178) 30.4億株 (2兆1534億円)

米国は続落。NYダウは15273ドル(-61)、ナスダックは3761P(-7)。

NYダウは5日連続安の5日連続の順下がりの陰線となかなか下値に届きません。当面は75日線(15231ドル)や25日線(15150ドル)があるので、15200ドル近辺で下げ渋りの形になると思いますが、問題はそこからの上昇力がどれほどのものになるのかです。

ナスダックは下げ幅こそ小さいが高値圏で6日連続陰線となると、さすがに警戒せねばなりません。大きく下げるような材料は見当たりませんが、予想外の急落の可能性も少しは考えておかねばならない。

東京市場は権利・配当落ちがあったにもかかわらず急伸して引ける。日経平均は推定の配当落ち分が-80円あるようなので、今日の+178円高は、実質-258円高に匹敵します。

朝方は配当落ちで小安かったものの、途中から先物主導で一転して上昇する。キッカケは政府が法人減税の検討を早めるといったニュースのようでしたが、これに追随する向きはそう多くなかったようで、出来高・売買代金とも昨日より少なくなる。

足型は「陽線つつみ上げ」となりましたが、高値圏でのこの足型はあまり歓迎できません。無理して買い上げたときに出やすい足型です。(明日高値を更新するようなら問題はないが)


(13. 9.27) TOPIX 1217P(-2)  日経平均 14760円(-39) 30.6億株 (2兆 402億円)

米国は反発する。NYダウは15328ドル(+55)、ナスダックは3787P(+26)。

米国は目下のところ米国の債務上限枠の引き上げ問題があって、日によって株価を下落させたり上昇させたりしていますが、最終的には引き上げられるに決まっています。

しかしそれでも債務問題によって株価が大きく動くのは、米国のファンダメンタル(基礎的経済)はすでに株価に織り込まれており、株価が高値圏にあるために、小さな目先のトゲに目が行って、安心して買うことはできないという心境にあるのでしょう。

昨日予想外の上昇を見せた日経平均は、今日は小幅な動きに終始する。

来月1日の安倍政権は来年4月に消費税を3%アップして8%にする予定です。+3%の消費税分が可処分所得から消えるので、消費額が同じであれば実質の消費(売上げ)は-3%減ることになります。

このために消費を減らさないための経済政策がうたれるはずですが、今のところ政府の考えは、+3%の消費税率アップのうちの+2%分を何らかの形で国民に還元する。具体的には、@低所得者への現金還付、A給料をアップした企業への減税、B法人税減税を行なう。ABは企業の業績をアップする要因であるので株式市場にとってはよい材料です。

これはすでに周知のことなので、10月1日に消費税率アップが発表されたとしても、株価は大きく変化するとは思えませんが、海外投資家が日本の財政赤字解消へ向けた動きを見て買ってくる可能性があります。

■■ お知らせ ■■

昨日9月26日には、160銘柄を超える権利落ち銘柄が出ています。データゲットからデータを受信しているユーザーは、《カナル24》のスタート画面のメニューの「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」→「データゲットの桁数変更銘柄をダウンロード」によって、権利落ちした銘柄のデータをダウンロードしてください。


(13. 9.30) TOPIX 1194P(-23)  日経平均 14455円(-304) 27.0億株 (1兆8942億円)

米国は反落する。NYダウは15258ドル(-70)。ザラバで75日線にタッチする。ナスダックは3781P(-5)と下落幅は小さいが、(a)のザラバ高値3798Pを6日間上回れず。

(A)のザラバ高値3694Pに(A')で3691Pまで迫ったが遂に上回れず、25日線を割り込んで下落した経過と似ています。

米国の債務上限枠の引き上げ問題が決着するかどうかの見通しが立っていないので、議会の進行状況に一喜一憂です。来月に入ってからの経済統計(ISMや雇用統計)を見るまでは方向が定まらない感じです。

日経平均は米国株安、ドル安(円高)を受けて-229円安で寄り付く。その後月末のドレッシングを期待した買い物が入ったようですが、マイナス幅を取り返すことはできず、-304円安で引ける。

9月20日(a)でザラバ高値14816円を出したものの小陰線に終りました。この日の小波動のピークらしさは5.5ポイントで、ピークとなってもおかしくはなかったが、9月26日(b)で「陽線つつみ上げ」を出し、ザラバ高値14799円まで戻しました。 だが高値圏でに出る「陽線つつみ上げ」はバケ線となることが多く、この日の出来高・売買代金は減っていたことから、この日の上げは無理して上げたものと判断しました。

(b)の翌日9月27日はザラバ高値が14817円で(a)を1円上回ったものの陰線で終り、追随して買う勢力は少ないことが判りました。そして今日の「窓空け陰線」となりました。

昨日の小波動のピクピークらしさは、@新高値の、A陰線(ただし小幅なので0.5ポイントとする)、B25日順位相関が+80以上、C条件表No.1「日経平均用(2012)」が売りりマーク、D25日騰落レシオが売りマーク、E《デンドラ24》の前回の上値メド(上から2番目)の14672円をクリア、の5.5ポイントでした。

ちょうど日経平均は9日線を割込んだばかりですが、明日・明後日のうちに9日線を上回れなかったなら、小波動はほぼピークを出したと判断できます。もっとも明日は消費税の3%アップが発表されるので、市場の受け止め方によっては明日9日線を回復する目もあります。


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