日経平均をどう見たか・判断したか (2013年 8月)

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(13. 8. 1) TOPIX 1163P(+31)  日経平均 14005円(+337) 26.0億株 (2兆2106億円)

米国はマチマチ。NYダウは15499ドル(-21)。ナスダックは3626P(+9)。

FOMCは量的緩和を持続すると決めただけで、縮小時期については表明せず。また米国の4-6月期GDPの伸びは+1.7%と予想(+1.0%)を上回りました。

米国債金利が2.579%と-0.036ほど下がったのは、量的緩和を持続することを評価したもので、ドル高になったのは、GDPの伸びを評価したものでしょう。

株式市場はどちらとも判断できずに迷うなど、債券市場・為替市場・株式市場はそれぞれ別の評価をしました。今後の株式はどうなるのかの明確な判断ができないので、ナスダックは高値圏でもたついています。

日経平均は大きく反発し、75日線を回復。今日の上げは、@目先筋による先物買いがあり、Aこれを見たカラ売りの買戻しが出る。Bその株価上昇を見て、4-6月期の業績がよかった銘柄に新規の買いが入った、ということでしょう。

@Aは目先の需給です。株価が上昇を続け、小波動が上昇波動に転ずるには、Bの新規の買いが増えなければなりません。だが今日の売買代金は2兆2000億円ほどで、昨日の2兆3000億円よりも減っています。新規の買いが多くなったわけではありません。

私は今日の上昇を見て小波動のボトムが出たとは判断していません。来週はオプションのSQです。行使価格の攻防は13500円になるのか、14000円になるのか、14500円になるのかはわかりませんが、来週の火曜日・水曜日にはオプションからみで、株価は大きく変動することが予想されます。

今の市場には参加者が少ないので、わずかの買いや売りで日経平均は大きく動きます。この5日間を見ても、株価の前日比は、(-432円)→(-468円)→(+208円)→(-201円)→(+337円)と大きな動きをしています。私としては昨日いったように13500円をつけて、小波動のボトムらしさが5ポイントになれば一応小波動のボトムがでたと判断したい。

13500円まで下げることなく上昇をするのであれば、1)小波動のボトムが表示されるか、2)パラボリックが買いマークを出すか、3)9日順位相関が25日順位相関とクロスするのを待って、上昇波動に転換したと判断します。


(13. 8. 2) TOPIX 1196P(+32)  日経平均 14446円(+460) 26.8億株 (2兆3170億円)

NYダウは15628ドル(+128)、ナスダックは3675P(+49)と、ともに新高値を更新。

7月のISM製造業景況指数は、予想の52.0%を大きく上回る55.4%でした。指数が53.0%以上になると、景気の回復が目覚しいとしてよいと思っていますが、前月の50.9%→55.4%というのは米国製造業は急拡大し始めたといえます。

この数字を受けて、米国株価は上昇し、米国国債金利は2.71%へ上昇。ドルは買われ、円安となりました。

日経平均は、米国株高と円安のプラス材料が出たため大幅高。ただ出来高・売買代金が増加しないので、上昇の持続力にはやや不安はありますが、「窓空け陽線(それも大陽線)」を出したし、すべての平均線を上抜いたので、小波動は上昇波動に転換したと判断してよいと思います。 来週、SQがらみで乱高下するなら、下げたところは押し目買いです。

日経先物の寄引売買のためのツールキットは、(2008)(2009)(2010)(2011)と4年連続で発売してきました。

昨年2012年はひどく損失を出したものもありました。どうも2012年は過去のデータになかった特異な年であったようで、1998以降で初めて損失を出した年になりました。

今年は実に快調です。4つのツールキットには6〜7本の統合条件表が含まれていますが、そのうちの「利益最大」と「平均利益」またはツールキットを代表する条件表((2008)ならNo.8「4+5+7」、(2009)はNo.20「最終拾遺」)の、今年(1月〜8月2日まで)の成績を掲げます。

次図は今年の成績です。ツールキット(2008)の条件表No.2「利益最大」は+4191円の利益を出し、No.8「No.4+5+7」は+3881円の利益を出しています。昨年発売の(2010)のNo.24「利益最大」は+2883円の利益。最も悪いのは(2009)のNo.20「最終拾遺」で+1616円の利益。最低のものでも+1616円の利益です。


今年は、(2008)のNo.2とNo.8は大きな利益を出していますが、昨年は散々な成績でした。次に2012年の成績を掲げます。図を見ると、昨年2012年にはNo.2が-1127円、No.8が-1077円の損失を出しています。2012年の損失が大きかった順は、(2008)→(2009)→(2010)→(2011)です。(2011)はNo.40「利益最大」が+410円、No.45「平均利益」が+477円の利益を出しています。あとから発売したものほど、手本とするデータが長期間に亘っているので、損失は出にくくなっていると思われます。

嬉しいのは、2012年に大きな損失を出した(2008)が今年は復活してきたことです。つまり(2008)の条件表の作り方は間違ってはいなかったわけです。2012年に損失を出したのは、2012年の相場つきは、(2008)で手本とした期間には無い相場つきであったのが原因です。2012年のデータを手本に組み入れて条件表を作れば、今後2012年のような相場つきの時期がきても、条件表はちゃんと対応できると思います。

だが、これまでになかった相場つきが、今後も陸続と出てくることは必然です。今後起こることはすべて過去の手本としたデータに含まれているわけではありません。2012年に大きな損失が目前で出ているのを見て、どう対処すればよいのかを、あれこれ考えて見ましたが、結論は「手本にない事象が発生しているのだから、条件表によるトレードは停止するしかない」というものでした。具体的には、@4連敗をしたら、2連勝をするまでトレードを停止する、または、A同じ日に売買マークが3個以上でたときにトレードする、という結論になりました。

今年は手本にしているデータと同じようなことが起きていると見えて、成績は快調ですが、トレードで損失が続くようなら、上の@かAの対応をとればよいだけです。よって、来年にツールキット(2012)を発売する予定はありません。日経先物の寄引売買のためのツールキット・シリーズは、完成したと思います。


(13. 8. 5) TOPIX 1184P(-11)  日経平均 14258円(-208) 19.9億株 (1兆6431億円)

NYダウは15658ル(+30)、ナスダックは3689P(+13)と、前日に続いて新高値を更新。

7月の雇用統計は予想の+18.5万人を下回る+16.2万人でした。同時に6月の数字は+19.5万人→+18.8万人へ、5月の数字も+19.5万人→+17.6万人へと引き下げられ、雇用の回復は思ったほどよくなっていません。

だがそれだからQE3の縮小は先にずれたと判断するものが多く、金利はやや低下し、ややドル安になり、円高に振れました。

日経平均にとっては米国雇用統計はマイナス材料となり、今日は反落。当面は決算発表とオプションSQ以外の大きなイベントはなく、今日の出来高・売買代金は今年最低の水準です。

日経平均は今日小波動のボトム13613円を表示し、小波動は上昇波動に転換しましたが、いかんせんボリューム不足です。大きな上昇をすることは難しい。

《デンドラ24》の4%波動は、一昨日に陽転し、現在は上値メドを表示しています。ところがこの上値メドはどれも非常に低い水準です。

上値メドを下から順に掲げると、@14481円、A14754円、B14890円、C15710円 です。通常メドとするのはA14754円とB14890円の中間です。今回はだいたい14820円くらい。

今日の日経平均の終値14258円から560円ほど上昇する余地があります。ただメドの14820円やBの14890円をクリアしたとしても、7月19日の14953円を上回ることができません。

日経平均の小波動のボトムは、11805円→12415円や13613円と切り上がっているので、この点からは日経平均は上昇波動にあるといえます。ただピークは15942円→14953円と切り下がっています。今度の上昇でも14953円を上抜けないならば、@ボトムは切り上がるが、Aピークは切り下がる という「三角保合い」の形になります。しばらくは「凪(なぎ)」の相場になる可能性が大きいと思います。


(13. 8. 6) TOPIX 1193P(+8)  日経平均 14401円(+143) 22.6億株 (1兆9407億円)

米国は小動き。NYダウは15612ル(-46)、ナスダックは3692P(+3)。

7月のISM非製造業景況指数は52.2%→56.0%へアップし、足許の景気はよくなっていることを明らかにしました。しかし特にプラス材料にならなかったのは、それはすでに株価に折込み済みということでしょう。

米国も材料不足とあって、NYSE出来高は25.1億株、ナスダックは14.4億株と、ボリュームは縮小ぎみ。

日経平均は、オプションSQがらみの売買だと思いますが、激しい動きをしました。前場は先物が売られ一時は-226円安。後場は逆に先物が買われ+143円の高値引けとなりました。今日の値幅は370円。

ただ売買代金は2兆円に届かず。薄商いの中、一部の投資家の思惑によって乱高下したに過ぎません。小波動は上昇波動に転じているので、株価の方向は一応は上昇志向ですが、勢いがない。昨日いったように、この小波動では先のピーク14953円を上抜くことは難しいだろうと思っています。


(13. 8. 7) TOPIX 1155P(-38)  日経平均 13824円(-576) 24.2億株 (2兆1300億円)

米国はQE3の縮小観測が出て反落する。NYダウは15518ドル(-93)、ナスダックは3665P(-27)。

FOMCはFRB理事7人とNY連邦準備銀行総裁1人とその他のNY連邦準備銀行総裁4人の計12人で構成されています。昨日はダラス連銀総裁が、9月にも緩和策縮小をほのめかしたとかで株価は下落したようです。

@ISM指数からは足許の景気はよい。Aただ雇用統計からは思ったほどの雇用が確保されていない。@を重視するのか、Aを重視するのかによって、QE3の縮小または持続が決まるので、米国市場は方向性がありません。

日経平均は、@米国株安、A円高、BオプションSQ前の先物の思惑の3つの要因から大幅に下落する。このうち今日の下落で最も響いたのは、Bの短期筋の思惑でしょう。ついでAの円高です。

今日の円レートは97.07円で日経平均は13824円です。円が日経平均を半分以上動かせているとすれば、右図に青色折れ線の円レートが97円のときに、日経平均がいくらだったのかを見れば、あるべき日経平均の水準が予想できます。

円レートが97円くらいであったのは、図の(a,b,c,d)です。このとき日経平均は、(a))が12833円、(b)が12877円、(c)が13014円です。だいたい12900円前後にならねばなりませんが、今日(d)の日経平均は13824円です。過去の水準より約1000円も高い水準を維持しています。

では今の株価は過去に比べて割高といえるのかどうか。そうではありません。今は円レートはそれほど日経平均に影響を与えていません。画面下の紫色の曲線は、日経平均と円レートの相関係数です。(統計学での相関係数は-1.0〜+1.0の間の数値になりますが、《カナル24》の相関係数は100倍して、-100〜+100の数字にしています。)

図の(A)の相関係数76(0.76)は、日経平均は円レートと0.76の関係がある。その影響力は0.76×0.76=0.58=58%です。日経平均の動きの58%は円レートの変化によるものです。(B)の相関係数98(0.98)は、日経平均は円レートと0.98の関係がある。その影響力は0.98×0.98=0.96=96%です。日経平均の動きの96%は円レートの変化によるものです。

A→Hまでは、円レートが日経平均を半分以上は動かしてきましたが、最近は円レートの影響力は弱まっています。昨日の(I)の相関係数は48(0.48)でした。その影響力は0.48×0.48=0.23=23%です。円レートは日経平均の動きの23%しか影響力を持っていません。したがって、現在は円高になったからといっても日経平均はそう大きく下落しません。

今日の日経平均の大幅下落は、円高を口実にした目先筋の売り叩きにあると思います。ここは押し目買いのチャンスであると思います。


(13. 8. 8) TOPIX 1139P(-15)  日経平均 13605円(-219) 23.3億株 (2兆1481億円)

米国は緩和策の縮小を気にして小幅ながら続落。NYダウは15470ドル(-48)、ナスダックは3654P(-11)。

日経平均は、前場は14031円(+206)まで上昇したものの、後場は先物主導で売られ13556円(-268)まで下落し、結局は13065円(-219)で引ける。

昨日思っていたのは、@今回の小波動の上昇は、《デンドラ24》の上値メドから14890円が限界になる可能性が高い。Aつまり先の小波動のピーク14953円を上抜けない。Bただし現在の小波動は上昇転換しているので、すぐに先のボトム13613円を下抜くとは思えない。

@ABによって小波動は「三角保合い」にあるので、昨日の-576円安に続く今日は押し目買いのチャンスだろう、というのが結論でした。明日がオプションSQなので、今日はもうSQ絡みの乱高下はないだろうとも思っていました。だが目先筋は今日も市場を撹乱しました。ロイターのHPの記事のタイトルに「市場は『閑散大動き』続く、ヘッジファンドかく乱か」とありましたが、まさにそのとおりです。出来高・売買代金が縮小して「閑散」なはずなのに株価は「大動き」をしています。このような乱高下が続けば、市場参加者は減ります。明日のSQ明けからは「夏枯れ」になりそうです。

日経平均は、今日(e)で13556円のザラバ安値を出し、上図の先のボトム(d)13613円を下回りました。よって杓子定規にいえば小波動は下降波動に転換しました。

だが昨日・今日の値動きは素直な動きとは思えません。日経平均は75日線を下回ること2日目になりましたが、このまま5日間75日線を上抜けないのかどうかを見ていたい。

TOPIXは今日の安値(e)1136Pは、先のボトム(d)1127Pを下回っていません。なお「三角保合い」の状態にあります。

日経平均は、外国人投資家がバカンス入りしているため薄商いが続いています。それゆえに、@先物の思惑的なしかけ、Aそれに連動する裁定解消、の2つが現在の株価変動の最大の要因になっています。日経平均の変動はTOPIXに比べて拡大されやすいので、TOPIXの動きと日経平均の動きをあわせて判断せねばなりません。


(13. 8. 9) TOPIX 1140P(+1)  日経平均 13615円(+9) 22.1億株 (2兆 309億円)

米国は7月の中国貿易統計の数字がよかったため、小幅反発。NYダウは15498ドル(+27)、ナスダックは3669P(+15)。

オプションSQを通過し、日経平均の日中の値幅は227円とやや落ち着いた動きになりました。

この3日間の値幅は6日が370円、7日が577円(これは前日終値との値幅)、8日が475円でした。いかに目先筋が我がもの顔に市場を撹乱したことか。

海外勢はバカンス休暇、日本も来週はお盆休暇が始まるため、市場は大きく動くことはなく「閑散小動き」となるのでしょう。

日経平均・TOPIXともに、8月2日が小波動のピークであったことを表示しました。直前のボトム(13613円)からピーク(14466円)へは3日間の上昇で、上げ幅は850円ほど。小さな上昇小波動に終わりました。

日経平均・TOPIXの小波動は下降波動に転じ、日経平均は先のボトム(13613円)を下抜きましたが、この下降波動はそう大きく下落することはないと思っています。

その理由は、@安値を切り下げたといっても、薄商いの中での乱高下によって出来た小波動である。A6月のほぼ1か月間は13584円〜12415円の約1100円のゾーンで長くもみ合っており、このゾーンを下抜くことはないと思われること。

BTOPIXはまだ先のボトムを割っていないこと。また一目均衡表の抵抗帯下回っていないので、現在の株価水準は下げの抵抗ゾーンに到達していると思われること。C企業業績はまずまず順調であること。D円レートが95円になる理由がないこと。 などなどです。


(13. 8.12) TOPIX 1134P(-6)  日経平均 13519円(-95) 17.7億株 (1兆5971億円)

米国は小反落。NYダウは15425ドル(-72)、ナスダックは3660P(-9)。ナスダックは高値圏での4連続陰線となって、頭づかえの状態。

4-6月GDPの速報値は、前期比+0.6%(年率+2.6%)の伸びとか。これは予想の年率+3.6%を下回るものでしたが、特に相場には響かず。

東京市場は夏季休暇が始まり閑散。出来高・売買代金ともに今年最低。

ただそろそろ小波動のボトムに近づいた感じです。今日は、@新安値の、A陽線となりました。明日の終値が今日の13518円より1円でも安いと、B9日順位相関が-80以下になります。

C条件表No.1「日経平均用(2012)」は買いマークをだしました。

TOPIXは先の小波動のボトム1127Pを下回っていないし、日経平均も一目均衡表の抵抗帯を下抜いていません。

出来高が薄い時期なので、急な反発は期待できませんが、13300〜13500円の水準はボトム圏にあると思います。


(13. 8.13) TOPIX 1157P(+22)  日経平均 13867円(+347) 18.7億株 (1兆6391億円)

米国は小動き。NYダウは15419ドル(-5)、ナスダックは3669P(+9)。

@CME日経先物は13700円と高く引けていたし、A為替は97円台半ばまでの円安になったことや、B安倍首相が法人税の実効税率を引き下げるよう指示したことから、日経平均は大幅反発となる。

ただ出来高は薄く、売買代金も1兆6000億円と小さいので、今日の大幅反発が小波動の上昇のスタートを切ったとはまだいえませんが、昨日のザラバ安値13430円がボトムであったのではないかと思います。

今週は13500円の値固めをするのでしょう。

日経平均の月足を見ると2005年に(A)で上昇を開始し、(B)まで上昇した後、(B→C)へ-3500円の下落をしました。この期間は約2か月でした。結構キツイ下げでした。

(C)から上昇を再開し、(B)の高値を上抜くまでに9か月かかっています。ところが、その翌月の(D)で18300円の高値をつけて大勢上昇波動は終わりました。結局(A→D)の上昇期間は22か月でした。2年間もたなかった。

(A→D)の22か月を分析すると、(A→B)は「理想買い」で、(B→C)はその反動(反省)、(C-D)は「現実買い」という性格であったとしてよいでしょう。

今回の大勢上昇波動は(a)からスタートし、(b)の高値15942円への上昇が「理想買い」です。出てくる材料をすべて良い方へ解釈して株価は驚くような上昇をします。 株価が3倍になった5倍になったという現象が出ます。例えば、原発政策に左右される電力株、成長戦略に乗ったバイオ株や農業関連株や人材派遣関連株、円安メリットのある自動車・電機などの輸出株が、株価水準を2倍・3倍に押し上げました。株を買っていれば誰でも儲かる時期でした。このときは「順張り」方針が最大のパフォーマンスをあげました。

しかし熱狂はいつか醒めます。(b→c)で反省が入り、約-3500円の下落をしたのは2006年と同じです。ここで「理想買い」の強烈な反省がされるわけです。 現在は(C→D)の「現実買い」の局面に移っていると思われます。実際に企業業績が伸びているのか、今後も伸びるのか。「現実買い」は良いことも悪いことも材料とするので、株価が2倍・3倍になることはありません。

大型株では2割・3割の上昇で満足せねばなりません。「順張り」方針で成功する確率は小さくなっていると思います。これからは「逆張り」方針をとって、安くなったら買い・高くなったら売るという方針が正しいと思っています。


(13. 8.14) TOPIX 1171P(+14)  日経平均 14050円(+183) 22.2億株 (1兆8793億円)

ドイツ・フランスの景気が回復しつつあるという経済統計が出たため米国は上昇する。NYダウは15451ドル(+31)、ナスダックは3684P(+14)。

米国の景気は、QE3のお陰で、株価が上昇し→消費支出が増加し、同時に住宅価格が上昇→住宅投資が活発化するなど、FRBの金融政策は絶大な効果を発揮しました。米国はリーマンショック後に心配された日本のようなデフレに陥ることを回避しました。

これは米国だけのことではなく、英国・欧州ともデフレに陥らなかったのは、日本の金融政策のまずさを反面教師として、適宜に大規模な金融緩和をしたためです。日本の轍を踏んではならないと学習したわけです。

その日本も安倍政権になって、4月-6月期のGDPは、実質が2.6%増、名目が2.9%増となりました。今や15年間続いたデフレから脱却できるところまで来ています。ここでデフレ脱却の芽を摘んではならない。

4-6月のGDPが+2.6%の伸び率だと発表された8月12日、市場は@この数字では2014年の消費税の引き上げは無理だ→A消費税を先延ばしにすれば日本国債の信認が失われ→B国債金利は上昇する→C経済は大混乱に陥り、経済成長はできなくなる。の判断をしましたが、国債金利は上昇しませんでした。

日経新聞は2013年4月14日の記事で、安倍首相のブレーンとして、@浜田宏一(エール大名誉教授)、A黒田日銀総裁、B岩田規久男日銀副総裁、(ここまでは役職についている人)、ついで役職に就いてはいないが影響力の絶大なC中原伸之(元日銀審議委員)を掲げています。

浜田宏一さんも中原伸之さんも、消費税を一気に5%→8%にすることは反対です。来年10月から1%ずつゆるやかに消費税を上げるのがよいといいます。1997年に3%→5%へとたったの2%の消費税を引き上げたことから、その後15年以上のデフレをもたらせました。 今度は5%→8%へ3%も増加します。これによって立ち直ってきた消費は壊滅するでしょう。消費税を上げなかったら国際的に日本の信頼は失われて、国債価格が暴落(国債金利が暴騰)するというアナウンスがされていますが、そうはならない。というのが浜田宏一、中原伸之両氏の意見です。

ここはスケジュールどおりに消費税を5%→8%にすることは勇気を持って回避するのがよいと思います。株価は消費税が8%になるよりも5%→6%→7%→8%への小刻みなアップのほうを歓迎するのが正しい。

条件表No.1「日経平均用(2012)」は今回も実に適切な局面で買いマークを出しました。図の(a,b,c,d)は良い位置で買いマークを出しています。


(13. 8.15) TOPIX 1151P(-19)  日経平均 13752円(-297) 20.4億株 (1兆6886億円)

米国は特段の材料はなかったが、9月から緩和縮小(毎月850億ドル→750億ドルの買い入れ)を予想する向きが増えて下げる。

NYダウは15337ドル(-113)、ナスダックは3669P(-15)。

東京市場にとって最もつごうのよいのは、米国株高→ドル高(円安)です。これが米国株安→ドル安(円高)となるといけません。今日はいけない方(円高)が出ました。

日経平均は-297円の下落となりましたが、円レートは昨日に比べて0.5円の円高です。最近(過去25日間)の円レートと日経平均の関係は「円が1円動けば、日経平均は290円動く」です。

今日の円レートは0.5円の円高であったので、まあよいところ日経平均は-150円安が妥当なところでした。だが夏休暇中のため商いが薄く、市場は一部の目先筋(特に先物市場)に掻き回されているので、その2倍の-297円安になりました。

とはいえ8月12日のザラバ安値13430円は、まず小波動のボトムになるだろうと思っています。来週早々に、グラフにボトム(13430円)の表示がでると思います。そこから出来高が増加すれば、先の高値14466円を上回ることになるのではなかろうか。


(13. 8.16) TOPIX 1142P(-9)  日経平均 13650円(-102) 18.7億株 (1兆6246億円)

米国は急落。特に悪い統計数字が出たわけではなかったが、ウォルマートが7-9月の売上げを下方修正したとかで下げる。

NYダウは15112ドル(-225)、ナスダックは3606P(-63)。

NYダウはすでに8月9日に小波動のピーク(15658ドル)を表示しており、小波動は下降波動に転換していましたが、ここで一気に下落し75日線を下回る。ただ15000ドル水準では下げ止まるのではないか。

ナスダックは、ここ10日間は頭支えの状態だったので、これも一気に値幅調整をすることになりました。7月後半に揉みあった水準(3624〜3573P)を下抜けるのかどうかが焦点です。もし下回れば、あと10日くらいは「下値探り」ないし「下値固め」をすると思います。 日本株にとって米国株安はマイナス材料ですが、これは米国株の行方を見るしかありません。

株式投資をする際に最も重要なことは、「ボトム(ピーク)が出たと判断できる」かどうかです。

最近はデイトレードが盛んです。証券会社は営業政策上、超目先の売買を勧めるし、デイトレの入門書も多くでているようです。ただ短期売買をするにしても、チャートによる機械的な売買はどこかで破綻します。株式相場は変化します。次々に新しい局面を作り出していきます。過去を手本としたシステムがある時期に正解であっても、今日以降がいつまでも正解であるとは限りません。

最終的には、投資家が、@経済情勢や経済政策を土台にして、A株価チャートを見て「ボトムが出た」と判断できねば買うことはできないし、「ピークが出た」と判断できなければ売ることはできないのです。例え短期売買であっても短期のボトム(ピーク)を判断せずに売買を繰り返せば、利益するのは少なく、損失がかさむだけです。

超短期(1日の動き)で株価のピークとボトムを判断することは不可能だと思っています。

1年には四季があります。春・夏・秋・冬。年間の立会い日数240日を4等分すれば、各四季は30日です。そして1か月は10日ごとに分けられます。「旬(じゅん)」です。月の初旬・中旬・下旬と区別されます。

物事を観察する基本は、10日間が最小単位です。1日の天気や株価の動きを取り出してみても季節(トレンド)の方向性はわかりません。

稲あるいは農作物にとって1日だけの天候は重要ではありません。ある日の朝方は晴れていたが、午後には小雨になった。あるいは一日中曇り空であった。夕方激しい夕立が起きて雷が落ちた。これらは事実として受け止められますが、大事なことはこういう日々が連続するのかどうかです。

今日も暑かったので夏の気象をいいましたが、秋には台風が着ます。だいたい3〜4日は台風に翻弄されます。冬はもっと時間が延びて、1か月〜2か月間大雪が降って交通がストップします。こういう短期的には予想できないことが起きても、「1旬」の単位ではある程度の天気の予想はできます。生きるためには予想しなくてはなりません。予想ができない人は負けます。

今日は上図のグラフを見て、@株価の水準、Aどのような予想をしたのか、Bそしてそれは間違っていなかったのか? について述べるつもりでしたが、時間切れになりました。また日を改めて述べます。


(13. 8.19) TOPIX 1149P(+6)  日経平均 13758円(+108) 14.4億株 (1兆2566億円)

米国は小幅ながら続落。 NYダウは15081ドル(-30)、ナスダックは3602P(-3)。

米国市場は4-6月決算発表もほぼ終り、新しい材料がありません。相変わらず住宅関連は伸びていて、これが消費の下支えをしています。

ただ相場の見通しの底流には「QE3の縮小開始」の懸念があり、時にこれが表面に現れてきて株価の波乱要因になっています。

5月23日のバーナンキ発言(年内に量的緩和の縮小を始めるかもしれない)は、ナスダックを1か月で-7%下落させました。

しかし米国株はまだマシでした。日経平均は5月23日の1日だけで前日比-7.3%の下落をし、15日後には12415円へ-20.5%の暴落となったのでした。実際のところ量的緩和の縮小によって株式市場がどれほどの影響を受けるのかは不確かです。不確かであるからこそ、投資家は不安を持ち、相場の動きは極端に増幅されがちですが、量的緩和縮小の影響は思うほど大きくはないのではないかと思っています。

前日述べることができなかった「ボトム(ピーク)が出たと判断できる」かについての概略を述べます。断っておきますが、ここでいうピーク・ボトムは「小波動」のピーク・ボトムのことです。

右図での小波動のピークは(a)15942円、(i)14953円、(k)14466円です。ボトムは(e)12415円、(j)13613円です。このピーク・ボトムは、条件表の「主な株価」が表示します。

「主な株価」はそのルールによって、必ずピーク・ボトムの表示をしますが、真のピークやボトムから2日〜5日くらい後にしか表示できません。もしピークの日にピークだと判り、ボトムの日にボトムだと判ったなら、図の(a)の翌日の始値14731円で売り→(e)の翌日の始値12668円が買い戻し(+1346円の利益)となります。

(e)の日がボトムであると判断できれば、翌日の始値12668円で買って、(i)の翌日の始値14770円で決済することができます。(+2108円の利益です)。

(e)の日が12668円のボトムであると「主な株価」が表示したのは(f)の日(終値13014円)です。真のボトムから5日目でした。この遅れが(e)の翌日の始値12668円と(f)の翌日の始値12787円の違いです(この例では120円しか違わないが)。できるだけ真のピーク(ボトム)に近い時期にこれを判断したい。どうすればよいのか?

これを補うのは「ピーク・ボトムらしさのチェック表 です。上に「ボトムらしさ」、右に「ピークらしさ」のチェック表を掲げました。少なくとも買い仕掛けをするときはボトムらしさのポイントが5ポイントにならなければなりません。売り仕掛けをするときはピークらしさのポイントが5ポイントにならなければなりません。

現在の日経平均は、(m)の日に、@新安値の、A陽線、B条件表No.1「日経平均用(2012)」が買いマーク、の3ポイントですが、C25日順位相関が-80以下になりそうです。ここからが株式投資の真骨頂ですが、私はすでに小波動のボトムは出ており、小波動は(m)をボトムにして上昇波動に移っていると思っています。


(13. 8.20) TOPIX 1125P(-23)  日経平均 13396円(-361) 20.0億株 (1兆7953億円)

米国は4日連続安。。 NYダウは15010ドル(-70)、ナスダックは3589P(-13)。

米国10年物国債の利回りは2.88%まで上昇。なぜ上昇するのかといえば、基本的には資金需要が出てきた、米国景気の見通しが立ち出した、したがってFRBは量的緩和を縮小する方向にある。ということです。

これは米国にとっては望ましいことです。ただ株式市場は欲張りです。量的緩和によって過剰流動性が株式を上昇させ、NYダウなどは史上最高値をつけていますが、量的緩和縮小が始まれば株式市場から資金が流出するだろうことを心配しています。 果たして市場が怖れるほど株式市場から資金が流出するのかどうかはわかりませんが、バブリーな資金が入ってこなくなることは確かです。

NYダウ・ナスダックとも、小波動は下降中であることは明らかですが、すでにピークから10日ほど下落しており、また上昇途中で揉み合ったゾーンまで下落してきたので、この水準を割り込むのかどうかが目下の注目点です。それは21日のFOMCの議事録の公表が決めるでしょう。(たぶん9月から緩和策の縮小とはならないのではないか)

通常なら、米国金利高はドル高(円安)をもたらせますが、どういうわけか昨日は円高に振れたため、日経平均は安く寄り付く。

その後は押し目買いが入って100円ほど上昇したものの、アジア市場が下落したためにやや円高になり、これを理由として先物が売られ、-361円安で引ける。

もともと材料が枯渇しているので、市場は閑散としていますが、一部の目先筋が円高やアジア株下落を理由にして動いたために思わぬ下落となりました。

日経平均の小波動は「三角保合い」となっています。現在値(13396円)は小波動のボトム(a-b)を延長した線よりも高く、小波動のピーク(A-B)を延長した線よりも安い。株価はこの2本の傾向線をいつか突き抜けます。(A→B)の延長線を上に突き抜ければ買いで、(a-b)の延長線を下に突き抜ければ売り、というのが「三角保合い」の原則です。

私は傾向線というのはあまり好みません。株価水準は水平線を基準にするのがよいと思っています。上昇の小波動を比べると、(a→A)の上昇小波動に(b→B)の上昇小波動がはらまれています。(b→B)の上昇小波動は(a→A)の上昇小波動に比べるとさほど重要ではありません。 下降小波動を見ると、(B→d)の下降波動は(A→b)の下降波動の範囲内に収まっています。つまり(B→d)は(A→b)にはらまれています。はらまれたことは重要ではありません。はらんだ波動を上抜くか・下抜くか、が大事な点です。

上昇波動においては(a→A)が最も重要であり、下降波動においては(A→b)が最も重要な波動です。したがって私にとっては、今後の株価が(A)の15942円を上回るのか、(b)の12415円を下回るのかが、この先1〜2年の相場を決めるものと思っています。

小波動においては(b)の12415円より上位でボトムが出るはずです。(c)から「3陽連」が出たので、(c)13430円が小波動のボトムだったろうと判断していましたが、今日のザラバ安値(d)13383円は(c)を下回りました。(c)はボトムとなりませんでした。今後は(b)12415円より上位で、ボトムらしいと判断できる局面がくれば買いを考えることになりますが、その株価水準は13300円〜13200円のゾーンだろうと思っています。

今日の時点で株式を買おうとする人は、1)今後の安値は(b)の12415円を下回らない、2)上昇すれば(B)の14953円を上回る。と考える人です。今日の終値13396円を基準にすれば、(b)を下回ったなら-981円のリスクがあり、(B)を上回ったら+1557円のリターンがあります。

今後株価がどう振れるかはわかりません。そこは賭けです。今後どういう事態が発生するのかは誰にもわかりません。できることは、@できるだけ確率の高いほうに賭ける。その際にはAリスク(損切り)の水準と、Bリターン(利食い)の水準を決めておくということです。Aのリスクが容認できないなら、投資はしないことです。

個別銘柄を例にします。1812「鹿島」の小波動は、ボトムは(a→b)と切り上がっています。またピークも(A→B)と切り上がっています。

従って(c)の時点では買いが正しいのです。(c)の日はピーク(B)から9日目で、9日順位相関は-80以下になっています。

(c)の日から4日続けて陽線となりましたが25日線を完全に上抜くことはできませんでした。その後(c→C→d)といった細かい小波動を表明しましたが、基本は(b→B)の上昇小波動と(B→c)の下降小波動です。

すなわち(B)の高値397円を上抜けば、「鹿島」株は400円か500円台まで上昇する。だが(c)337円を下回るようだと(b)の337円以下になることもある。と判断できます。

現時点で「鹿島」株を買うのは、1)337円以下になったら損切りする。2)397円以上になったら利食いを考える(どこまで上昇するかは考えない)、という方針を持てる人だけです。今日の鹿島の株価は370円です。リスクは(337-370=33円)、リターンは(397-370=29円以上)。どちらに賭ければよいのかは、その人が許容できるリスクの幅にかかっています。


(13. 8.21) TOPIX 1121P(-3)  日経平均 13424円(+27) 21.0億株 (1兆8059億円)

米国はまちまちの動き。 NYダウは15002ドル(-7)、ナスダックは3613P(+24)と反発。

日経平均は、米国金利がやや低下したことや、少し円安に向いたことから小反発する。今日の足は下ヒゲがそこそこ長く、十字足といってもよいし、タクリ足としてもよい形です。

今日のザラバ安値13250円は一応底値探りをしたといえますが、いかんせん市場への参加者が少なく、底値らしいから買ってみようという動きはでていません。何度か下値探りをするのかも知れない。

というのは、小波動のボトムが出るとしても今週一杯は無理だし、今日の小波動らしさは、@晋安値 のたったの1ポイントです。明日25日順位相関が-80以下になったとしても2ポイント。底値らしいという状況証拠が少なすぎます。今夜の7月31日のFOMC議事要旨の発表に期待。


(13. 8.22) TOPIX 1119P(-2)  日経平均 13365円(-59) 19.3億株 (1兆60259億円)

7月のFOMC議事要旨が公表されましたが、特に目新しいことはなかった。「景気が改善する限り、年内に緩和規模を縮小する」とあって、縮小の具体的な時期については議論されていなかった。

NYダウは14897ドル(-105)、ナスダックは3599P(-13)。米国国債金利は2.896%へ上昇し、ドルが買われる。

日経平均は、米国株安を受けて安く寄り付いたが、円が98円台の円安になったことから一時はプラスになる。だが商いは増えず安く終わる。

今日の円レート98.22円なら、日経平均は14000円くらいになってもよいところですが、なかなか投資マインドが回復しません。昨日のザラバ安値は13250円で今日は13238円です。13200円の水準は6月に18日間も揉み合った水準であるので、値段的にはほぼ小波動のボトムに届いたろうと思っていますが、小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線 の2ポイントだけです。まだ確証は得られていません。

しかし、近々B25日順位相関が-80以下(今日は-78.5)、C8日順位相関が-80以下(今日は-66.7)になります。またD25日騰落レシオも75以下になりそうです(今日は77.3)。さらに、株価がもう200円下げて13200円を割り込むようだと E逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」が買いマークを出す可能性があります。

なんといても、今の日本のGDPの伸びは先進国で一番高いし、4-6月の企業業績は前年比+30%以上の伸びです。これも一番です。PERも15.5倍ほど(日経225銘柄のPERは15倍を割り込んだ)で、買われ過ぎという状況ではありません。


(13. 8.23) TOPIX 1141P(+22)  日経平均 13660円(+295) 22.5億株 (1兆8775億円)

米国は前日発表のあったHSBC調査の中国の8月のPMIが47.7%→50.1%へと回復したことや、マークイット調査のドイツの8月のPMIが50.7%→52.0%に改善したことから、世界景気の回復に希望がでてきたとして上昇する。

NYダウは14963ドル(+66)、ナスダックは3638P(+38)。米国国債金利は2.88%とほぼ変化なし。

NYダウは一昨日の大きな陰線に、はらまれる格好になりました。ギリギリで6月末から7月初旬の揉み合いゾーンで下げ止まっていますが、今夜一昨日の陰線を上抜くまでは、ボトムが出たらしいの推測はできません。ただ9日順位相関と25日順位相関が-80以下の水準に落ちてきたので、ここからは底値圏です。

ナスダックは9日線・25日線を上回ってすべての平均線より上位になりました。25日線を下回ったのは5日間でした。これもギリギリで25日線を下放れるのを防ぎました。ナスダックを見ると米国市場は心配することはありません。

日経平均は反発する。一番大きかったのは円安です。円レートは98.71円から始まり一時は99.13円まで下落。これを見て日経平均は買戻しによって大幅反発。一時は前日比+409円まで上昇。

今日の円レートの最安値は99.13円です。普通なら14000円以上になってもおかしくはありませんが、なにしろ7月19日のザラバ高値14953円から1700円も下げているので、戻り売りがどっと出て+295円高で終わりました。

まあ今日の戻りは、買戻しによるものなので、9日線(今日は13658円)あたりが戻しの限度になります。9日線を3〜4日上回ることが維持できるかどうかが焦点です。


(13. 8.26) TOPIX 1140P(-1)  日経平均 13636円(-24) 15.8億株 (1兆2759億円)

米国は小幅高。Yダウは15010ドル(+46)、ナスダックは3657P(+19)。米国国債金利は2.82%とやや低下。

ナスダックはすべての平均線より上位に出ましたが、出来高は14.5億株と少ない。

東京市場も閑散。売買代金は今年2番目の少なさ。小波動のボトムらしさは、(a)の日が@新安値の、A陽線、B翌日が窓空け陽線の3ポイントです。薄商いの中での動きなので(a)がボトムらしいとはまだいえません。

今の相場は5月23日の高値15942円を下回っているが、6月13日の安値12415円を上回っていて、小波動は三角保合いにあります。こういうときは逆張り方針です。逆張りであるから大きな値幅は取れませんが、順張りのように株価を追っかけて仕掛けないので大きな損失はでません。

また米国の量的緩和縮小についてモヤがかかった状況なので、長期の投資もやりにくい。短期の逆張りをするためには、逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」を一般銘柄に応用するのもひとつの手です。ただそのままではダマシも多くでるので、「9日順位相関」を追加してみました。
@条件表No.1が買いマークを出した日に9日順位相関が-80以下であれば買い。
A条件表No.1が売りマークを出した日に9日順位相関が+80以上であれば売り。
これだけです。簡単です。

1812「鹿島」は(a)の日に買いマークを出しています。この日の9日順位相関は-93.3なので買い。翌日の始値で買うと341円です。

(A)の日に売りマークが出ています。この日の9日順位相関は+80.4なので売り。翌日の始値で売り。

5401「新日鉄」は(b)(c)で買いマークが出ていますが、その日の9日順位相関は-80まで下がっていないので買わない。

5713「住友鉱」は(B)で売りマークが出ていますが、9日順位相関は+70なので売らない。また(d)で買いマークが出ていますが、その日の9日順位相関は-80まで下がっていないので買わない。

6758「ソニー」は(e)(f)で買いマークが出ていますが、その日の9日順位相関は-80まで下がっていないので買わない。

7203「トヨタ」は(g)の日に買いマークを出しています。この日の9日順位相関は-88.8なので買い。翌日の始値で買うと5890円。

8306「三菱UFJ」は(h)の日に買いマークを出しています。この日の9日順位相関は-88.3 なので買い。翌日の始値で買うと609円。



8604「野村」は(i)の日に買いマークを出しています。この日の9日順位相関は-82.1なので買い。翌日の始値で買うと740円。

また(j)の日に買いマークを出しています。この日の9日順位相関は-86.7なので買い。翌日の始値で買うと732 円。これは今のところ失敗です。勝った日の前日のザラバ安値702円を下回ったら損切り。

9432「NTT」は(k)で、9984「ソフトバンク」は(l)で買いマークを出していますが、9日順位相関が-80以下になっていないので買わない。


(13. 8.27) TOPIX 1134P(-5)  日経平均 13542円(-93) 17.1億株 (1兆4323億円)

米国はシリア情勢を気にして小安い。Yダウは14946ドル(-64)、ナスダックは3657P(-0)。米国国債金利は2.79%とやや低下。

米国の7月耐久財受注は前月の+3.9%から-7.3%(予想は-4.0%)へとダウン。これは量的緩和縮小が先に伸びるかというプラス材料だったので株価は上昇したけれど、午後にシリア政府が化学兵器を使用したとの発表があって一転マイナスへ転ずる。

ナスダックは小波動のボトム3589 Pを表示したので、一応は小波動は上昇波動に転換しましたが、昨日の足は上ヒゲが長く、シリア情勢いかんではピークになりかねません。

東京市場も相変わらす閑散。日経平均は小波動のボトム13238円を表示したものの、買戻しの限界である9日線を少なくとも続けて3日間は上回らないことには、小さな上昇波動で終わります。


(13. 8.28) TOPIX 1114P(-19)  日経平均 13338円(-203) 19.7億株 (1兆6454億円)

米・英・仏・独国はシリアへの軍事介入を確認しあう。早ければ29日からミサイル攻撃をする可能性があるとメディアが報道したりして一気に緊迫化する。

Yダウは14776ドル(-170)、ナスダックは3578P(-79)と大幅安。米国国債金利は2.71%へ低下し、ドル安円高になる。

ただ米国政府は、「まだ軍事介入は決定しておらず、たとえ攻撃をしても地上部隊は投入しない。またアサド政権の転覆は目的にしない」 と発表しているので、相場にはそう大きなマイナス材料にはならないのではなかろうか。

グラフからは、NYダウが先の小波動のボトム14551ドルを下回れば中勢上昇波動が下降波動に転換する可能性がでてきました。またナスダックは先の小波動のボトム3589Pを下抜いたので一昨日の36384Pがピークになりました。上昇期間がわずかに3日間という小さな上昇でした。

シリア情勢緊迫化でNYダウは-1.14%下げ、ナスダックは-2.16%下げましたが、その日のCMEの日経先物は大証比で-2.51%の下げと、米国株よりも下げはきつかった。

これはシリア情勢がドル安をもたらせ、円高になったためでしょう。QE3の縮小にせよ、シリアにせよ日本株のほうが米国株よりも翻弄されています。

今のところリスクオフの状況になったときは必ず円高になります。

政府の借金が1000兆円を超えたために、円の信認(ということは国債の信認)が失われるのであれば、シリア問題で円高になるはずはありません。また国債金利は0.72%に低下しています。投資家は円(国債)を世界で一番安全な資産だと考えています。

10月初旬には平成24年の消費税率の引き上げ(5%→8%)をするのかどうかを決めねばなりませんが、どうも証券業界では「増税見送り=株価下落」と決めつけているようです。消費税を上げなければ、財政赤字が一層膨らみ→国債は暴落し→金利は高くなり→円は止めどなく安くなる。そういう考えです。

だが、これは財務省の考えです。消費税を今すぐアップするのがよいのか、デフレを脱却してからアップするのがよいのかといえば、それはデフレ脱却のほうが優先です。デフレは、@資産の低下→A消費の低下→B生産の低下→C雇用の低下→D所得の低下→AE消費の低下、と悪のスパイラルに陥れます。デフレが続く限り誰もが貧乏になっていきます。

アベノミクスはデフレ脱却の最後のチャンスです。デフレを脱却してから消費税を上げるべきです。物価変動の大きい食品とエネルギーを除いた物価指数はわずかにマイナスです。まだデフレは解消していません。ここは財務省の意見は切り捨てて、デフレ脱却をする政策が最も重要です。


(13. 8.28) TOPIX 1114P(-19)  日経平均 13338円(-203) 19.7億株 (1兆6454億円)

米・英・仏国はシリアへの軍事介入を確認しあう。早ければ29日からミサイル攻撃をする可能性があるとメディアが報道したりして一気に緊迫化する。

Yダウは14776ドル(-170)、ナスダックは3578P(-79)と大幅安。米国国債金利は2.71%へ低下し、ドル安円高になる。

ただ米国政府は、「まだ軍事介入は決定しておらず、たとえ攻撃をしても地上部隊は投入しない。またアサド政権の転覆は目的にしない」 と発表しているので、相場にはそう大きなマイナス材料にはならないのではなかろうか。

グラフからは、NYダウが先の小波動のボトム14551ドルを下回れば中勢上昇波動が下降波動に転換する可能性がでてきました。またナスダックは先の小波動のボトム3589Pを下抜いたので一昨日の36384Pがピークになりました。上昇期間がわずかに3日間という小さな上昇でした。

シリア情勢緊迫化でNYダウは-1.14%下げ、ナスダックは-2.16%下げましたが、その日のCMEの日経先物は大証比で-2.51%の下げと、米国株よりも下げはきつかった。

これはシリア情勢がドル安をもたらせ、円高になったためでしょう。QE3の縮小にせよ、シリアにせよ日本株のほうが米国株よりも翻弄されています。

今のところリスクオフの状況になったときは必ず円高になります。

政府の借金が1000兆円を超えたために、円の信認(ということは国債の信認)が失われるのであれば、シリア問題で円高になるはずはありません。また国債金利は0.72%に低下しています。投資家は円(国債)を世界で一番安全な資産だと考えています。

10月初旬には平成24年の消費税率の引き上げ(5%→8%)をするのかどうかを決めねばなりませんが、どうも証券業界では「増税見送り=株価下落」と決めつけているようです。消費税を上げなければ、財政赤字が一層膨らみ→国債は暴落し→金利は高くなり→円は止めどなく安くなる。そういう考えです。

だが、これは財務省の考えです。消費税を今すぐアップするのがよいのか、デフレを脱却してからアップするのがよいのかといえば、それはデフレ脱却のほうが優先です。デフレは、@資産の低下→A消費の低下→B生産の低下→C雇用の低下→D所得の低下→AE消費の低下、と悪のスパイラルに陥れます。デフレが続く限り誰もが貧乏になっていきます。

アベノミクスはデフレ脱却の最後のチャンスです。デフレを脱却してから消費税を上げるべきです。物価変動の大きい食品とエネルギーを除いた物価指数はわずかにマイナスです。まだデフレは解消していません。ここは財務省の意見は切り捨てて、デフレ脱却をする政策が最も重要です。


(13. 8.29) TOPIX 1116P(+2)  日経平均 13459円(+121) 18.1億株 (1兆4763億円)

米国は小反発。 Yダウは14824ドル(+48)、ナスダックは3593P(+14)。米国国債金利は2.77%へ少し上昇し、ドル高円安になる。

QE3の縮小、シリア軍事介入という2つの不透明要因があっては、積極的に売買をする者は少ない。今日のNY市場の出来高は27.6億株、ナスダックは13.3億株と少ないので、昨日の反発で米国株が下げ止まったとはいえません。

これは日本も同じです。円安に振れたので買い戻しが出て反発したが、まだ9日線を上回っていないので、ボトムがでたとはいえません。


(13. 8.30) TOPIX 1106P(-10)  日経平均 13388円(-70) 22.2億株 (1兆9703億円)

英国議会がシリアへの軍事介入は国連の査察後に決定すべきだと決めたため、米国のシリア攻撃は遠のいたの予想が出たこと、また4-6月期GDPが1.7%から+2.5%へ改定されたことから、米国株価は小幅反発する。

Yダウは14840ドル(+16)、ナスダックは3620P(+26)。今朝のニュースでは、英国はシリアへの軍事介入はしないと議決したそうなので、米国の軍事介入の確率は低くなったようです。

今日で8月が終わりました。8月の相場は弱かった。QE3の縮小予想が、新興国の通過安と株価下落をもたらせました。そこへシリア問題が持ち上がり、市場の視界は霧の中になり、市場参加者は減る一方でした。

9月には大きなイベントが連続します。3日にはISM製造業指数の発表があります。7日にはオリンピック開催地が決定されます。もし東京に決まれば2020年までに3兆円の需要が発生するというから、これは相場にはかなりのプラスです。

9日は米国雇用統計の発表があり、19日にはFOMCがQE3の縮小を決めるかどうかが判明します。おそらくは9月に縮小開始することはなく、12月以降になると思いますが、9日の雇用統計しだい(+20万人増)では9月から開始となる可能性もあります。

今日の毎日新聞に、「論点:4月消費増税、是か非か」の記事が載っています。賛成の代表は野田毅・自民党税調会長、反対の代表は中原伸之・元日銀審議委員。

野田さんは、『安倍晋三首相の(経済政策である)「アベノミクス」は消費税引き上げを前提に成り立っているとも言える。先送りすれば船底を踏み破るようなことになり、各界へのダメージは大きいと考える。

日本は世界で最も高齢化が進み、社会保障費の増大が財政悪化の最大の要因となっている。社会保険料で社会保障費をカバーできればいいが、企業や個人の保険料負担には限界がある。そこで公費から穴埋めしているが、現状はかなりの部分を借金で賄っており、持続できないレベルに積み上がっている。』

と財政の帳尻を問題にし、足らないものは消費税でまかなう。という主張です。まあ政治家(財務省出身でも ある)の考え方です。これに対して中原伸之さんは、

『消費税率を3%から5%に上げた1997年以降の不況の原因について、「増税ではなく、アジア通貨危機などの金融危機だ」という人がいるが、まったく逆だ。そのようなリスクを予想しないで増税したことで、金融危機が来たときに日本経済はもろくもやられてしまった。それが引き金で山一証券などの大型倒産に発展した。国家経営も会社経営も、重要なのは不確実性に備えることだ。今は、経営者が「不確実性が高い」と考えているから、企業の設備投資が少ない。そうした経済の変動のリスクは減らす必要がある。

まずデフレ脱却を果たして、ようやく消費増税の環境が整う。そこで一番問題なのは、デフレ脱却をきちんと定義付けていないことだ。実質成長率1〜2%、名目成長率3〜4%の状況が2〜3年続いて、初めてデフレ脱却といえる。その点で、史上最長の73カ月続いた景気拡張期(02年2月〜08年2月)でも、デフレから脱却できなかったということには目配りする必要がある。好不況の循環の中での一時的な景気回復と、デフレ脱却を混同してはならない。

今回の消費増税の議論が単純化されていることも気がかりだ。「消費増税しないと国債が暴落する」とか、「国際公約だ」などと、議論が定型化、類型化されている。消費税を政治ゲームにしてはいけないし、国際公約などに拘束されることはあり得ない。最後は国益が優先される。「消費増税で景気が落ち込むから補正予算を組め」という議論もあるが、右の手で取って、左の手でばらまくだけの話だから、やるべきではない。

国の借金が1000兆円もあるというが、国には、一般・特別会計あわせて628兆円規模の資産もある。負債から資産を引いたネットの負債は460兆円弱と、半分しかない(11年度末)。増税しないと国債が暴落するとか、金利が跳ね上がるというが、そういう状況は一時的だ。それよりも、増税後に何らかの経済的なショックがきて、デフレ脱却ができなければ、日本経済は絶望的な状況を迎える。

安倍首相とは時々コミュニケーションを取っている。消費増税について何を話したかは申し上げられないが、首相は「熟慮しなければならない」と考えておられるようだ。アドバイスするとしたら、まずは1年の先送り。様子を見て大丈夫なら、毎年1%ずつ、5年かけて上げる。デフレ脱却の確信が持てなければ、もう少し延ばす。為政者は民のかまどを見ないといけない。かまどはまだ、にぎわってはいない(豊かになっていない)。』

と反論されている。どちらが正しいか? 当然に中原伸之さんのほうです。今度デフレ脱却ができなければ、収入は減る一方で消費税ばかりが上がるという絶望的な時代になります。デフレ脱却ができれば消費税も自然に増収します。そこでゆっくりと消費税を引き上げて財政収支を均衡させるのが本筋だろうと思います。(ユーザーから消費税アップについての質問がきたので回答の替わりとします)


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