日経平均をどう見たか・判断したか (2013年 7月)

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(13. 7. 1) TOPIX 1150P(+16)  日経平均 13852円(+175) 24.7億株 (2兆 396億円)

NYダウは14909ドル(-114)と前日の上昇(+114)を打ち消す。ナスダックは3403P(+1)と4日連続高となったが、上昇幅はわずかであり、25日線に接近して、戻りは重い。

今夜発表のISM製造業指数は先月は49.0%と50%を割りました。製造業の景況はよくないのです。今夜もし、これが49.0%以下に低下しておれば、株価は下げることになります。

上海総合は、中国人民銀行総裁が短期金融市場の安定のための政策を打ち出すとの発表によって、連続陽線となる。だが6月の2324P→1950Pへの下げ幅は374Pで、一方この戻りは1950P→1995Pの45P幅でしかありません。下げ幅のたったの8%を戻したに過ぎません。まだ中国株は反転したとはいいがたい。

日経平均は3連騰をして「3陽連」となりました。しかも株価は9日・25日・75日・200日線の最上位にあります。

通常なら昨日75日線を上回ったのを見て強気にならねばならないところですが、なにしろ(a)の超大陰線の威力は圧倒的です。この上昇小波動で、(a)の超大陰線の安値14483円まで戻れば望外の上昇だと思います。

(a→b)の下げ幅3182円(終値ベース)に対して(b→c)は1407円の戻りです。下げの44%ほどを戻したことになります。 この分だと半値戻しの14036円はまず堅いと思いますが、気になるのは日柄です。(b)の翌日からすでに12日が経過しています。

(a→b)の下げは15日間でしたが、今の小波動が15日間より長く上昇するとは思えません。 今夜のISMの数字次第ですが、この2〜3日のうちに当面のピークとなるのではなかろうか。(その後の株価の動きは、昨日掲げたグラフの緑色の折れ線のようになるかとイメージしています)


(13. 7. 2) TOPIX 1171P(+21)  日経平均 14098円(+246) 30.2億株 (2兆3523億円)

6月の製造業指数は、予想の50.5%を上回る50.9%でした。5月の49.0%から景況の分岐点である50.0%を超え、ひとまずは米国景気はわずかに拡大中であることがわかりました。

米国の景気後退の懸念は減少したが、この程度の景気ではFRBも量的緩和の縮小を急ぐことはなかろう、の予想で米国株は小幅高となる。NYダウは14974ドル(+65)、ナスダックは3434P(+31)。

米国株価が上昇するには、景気を回復させるのが一番です。量的緩和によって発生した過剰なマネーが株価を押し上げるという状態は、非常時の状態です。

理想は@米国景気がよくなる、A量的緩和策を縮小する。それでも米国株価は上昇することですが、米国景気はなかなかよくならない。国内に限れば、不動産価格は反転上昇しており、資産バブル崩壊による傷は癒えつつあります。それに伴って住宅投資が進み、また低金利によって住宅ローンの負債が軽減しているので、米国の消費は増えています。しかしこと製造業に関しては、ユーロ圏がマイナス成長であるし、中国の成長率も今後は低下する一方です。グローバル的には米国製造業は躍進できません。

どういうことで、「日経平均が上昇する→円レートが下落する」あるいは「日経平均が下落昇する→円レートが上昇する」という因果関係ができたのでしょうか。

本来であれば、@異次元の金融緩和によって円レートが下落する→A円安により企業収益が増大する→B株価が上昇する。という因果関係が期待されました。つまり株価上昇の原因は円安です。ところが現在は、日経平均が上昇する→円安になる、という流れです。株価高が円安の原因になっている感じです。

本来なら、@日本の経済力が上昇する→A株価が上昇する→B円高になる。というのが経済学の理屈ですが、今はこれと反対のことが起きています。こういう理屈に合わない事象はそう長くは続きません。

昨日の東証1部のPERは16.05倍になりました。円安が定着しそうな今では、おそらくPERは17倍程度になってもよいと思いますが、円レートはひところ言われた105円/ドルは難しいのではなかろうか。円レートが100円のときの日経平均は13500円〜14200円が(過去のデータから)妥当です。


(13. 7. 3) TOPIX 1173P(+1)  日経平均 14055円(-43) 28.1億株 (2兆3216億円)

米国は4日の休場や5 日の雇用統計発表を控えて見送り気分が強く、小動き。NYダウは14932ドル(-42)、ナスダックは3433P(-1)。

NYダウ・ナスダックともに25日線が上値抵抗線となって、なかなかこれを上抜くことができません。雇用統計次第ですが、グラフからはいったんは25日線近辺まで下落するのが素直な動きです。

雇用統計がもし+20万人を超えたとき、米国市場はどう反応するのでしょうか。量的緩和の縮小が現実味を帯びたとして下落するのか、米国景気は順調であるとして上昇するのか。市場がどう受け止めるかは不明です。1つの材料が好悪2つの結果をもたらせるところに、現在の米国市場(ひいては全世界の市場)の難しさがあります。

日経平均は小幅安。円レートが100円台にのせたことから高くよりついたが、上海総合がマイナスになったことから利食い売りに押されて小安く引ける。

私はこの2〜3日で日経平均の戻りは一杯になるのではないかと思っていますが、今日のところの小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B25日投資マインド指数が85以上 の3ポイントです。明日はC9日順位相関が+80以上になるはずですが、それでも4ポイントです。

もし明日が順下がりの陰線になったならば5ポイントになるので、しばらく調整をしてもおかしくありません。ただ調整をしたとしても75日線まで下げるだけです。そこがよい買い場になると思います。

右のグラフは条件表No.87「パラボリック」です。パラボリックは完全な「順張り」のチャートです。順張りのチャートは、相場のスケールが大きい(小波動の上昇幅・下落幅が大きい)ときに威力を発揮します。

現在は中勢波動と大勢波動が上昇波動であるので、@買いマークで買って、A売りマークで手仕舞いする のが基本です。上昇波動にあるときには間違ってもBカラ売りをしてはいけません。こういうことをきちんと押さえておけば、図に見るように買いの成績は非常によい成績を出します。

(a→A)の上げ幅(aの翌日の始値で買って、Aの翌日の始値で決済する)は+567円、(b→B)の上げ幅は+1103円、(c→C)の上げ幅は+1851円、現在のところ(d→D?)の上げ幅は+1040円です。この上げ幅の合計は+4561円になります。もし(a)の翌日の始値で買って、じっと 日経平均を買い持続していたならば、今日時点では+3304円の利益です。

おそらく昨年11月14日の上昇相場スタートから現在まで、日経平均に換算して3000円以上の利益を出した投資家は極めて少ないろ思います。多くは日経平均の上昇した幅の1/3以下の利益しかでていないと思います。ところが、パラボリックでは日経平均の利益+3304円を超える+4561円の利益が出ています。日経平均より1.38倍の利益を出しているわけです。 今回の上昇局面では(こと日経平均については)パラボリックの完勝です。

ただし、いつでもパラボリックが威力を発揮するかというと、まず10年のうちの2〜3年間(順張り相場)です。残り7〜8年間(逆張り相場)はパラボリックを使うと負け続けます。 この相場は順張り相場なのか、逆張り相場なのかを判断することが重要なわけです。(今は順張り相場であり、これはあと1年くらいは続くと思っています)



(13. 7. 4) TOPIX 1170P(-3)  日経平均 14018円(-36) 24.0億株 (1兆9264億円)


米国は4日の休場を控えて大きくは動かず、小幅高。NYダウは14988ドル(+56)、ナスダックは3443P(+10)。

ナスダックこのここ3日間のザラバ高値は、3454P・3453P・3455Pと、1Pほどしか違いません。3日間のザラバ高値が同一であるときは「3点同事(さんてんどうじ)」といってピークを表現する足型です。

一般の銘柄であれば、3日間も同じ株価が続くのは、誰かがその株価水準で強力な売り指値をしているためです。ナスダックのような指数では、特に3445Pでナスダック先物を大量に売るという注文はでていないと思いますが、買いが優勢になって3445Pを突破するにはやや難しい、ということを表現しています。

6月のISM非製造業指数は、前月の53.7%→52.2%へ低下しました。米国景気はいわれるほど順調なわけではないようです。一方ADPの6月の雇用統計は13.5万人→18.8万人(予想は16.0万人)とよい数字でした。昨日の米国市場の小幅高をみると、米国市場は景気よりも雇用を重視しています。

日経平均は円が100円台を割れたことから伸びず。海外の投資家の参加者が少なく、売買代金は2兆円割れ、日経先物の日中の出来高も36000枚と日頃の50〜60%に縮小。目下のところ小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(3日)、B25日投資マインド指数が85以上、C9日順位相関が+80以上の4ポイントです。 75日線の水準である13500〜13600円まで調整するならば、そこが絶好の買い場であると思います。


(13. 7. 5) TOPIX 1188P(+17)  日経平均 14309円(+291) 28.0億株 (2兆 505億円)

米国は休場。ドラギECB総裁が低金利政策を続けると発言したことから、欧州市場は大幅高となる。FT100は6421P(+3.07%高)。

日経平均は円が再び100円台に乗せたことから上昇する。ただ出来高は増えず、新規の買いはまだ本格化していません。

6月28日に右図のようなコースをたどるのではないかとグラフを掲げましたが、今日のザラバ高値は14309円まであり、一応一段上げの最終局面にきたように思います。

もっとも小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日投資マインド指数が85以上 の3ポイントでしかありません。C《デンドラ24》の上値メドは下から2番目が14312円、下から3番目が14436円なので、今日は2番目と3番目のメドの中間に入りました。これを1ポイントとするなら合計4ポイントです。

今夜は米国の雇用統計が発表されます。ADPの雇用者数の数字がよかったので、雇用統計もまずよい数字になると思われますが、米国市場がどのように受け止めるのか。


(13. 7. 8) TOPIX 1172P(-16)  日経平均 14109円(-200) 32.6億株 (2兆5155億円)

米国の6月の雇用統計は+19.5万人増(予想は+16万人)。さらに4月分が+14.9万人→+19.9万人へ、5月分も+17.5万人→19.5万人へと上方修正されました。

一般的に+20万人は雇用状況が「良い」、+15万人は「並」、+10万人は「悪い」とされていますが、4〜6月はほぼ「良い」が続いていたわけです。

雇用の改善は、株価にとって、@米国景気が回復しているのでプラス材料にもなるし、A量的緩和の出口が近づくのでマイナス材料にもなります。はたして米国市場はどちらと判断するのだろうかが注目点でしたが、米国市場はプラス材料と捉え、株価は上昇しました。ただ、国債金利が2.745%へと高くなったため、大きくは上昇しなかった。 NYダウは15135ドル(+147)、ナスダックは3479P(+35)。

米国では雇用統計がよかったので、12月と思われていた量的緩和縮小が9月になるのではないかの予想が有力になりつつあるようです。量的緩和によって発生した余剰マネーは、株式市場・商品市場・新興国への投資にバラ撒かれてきましたが、これが回収されることになります。

今日のアジア市場は、上海総合が-2.44%安となるなど下落しました。上海総合は買戻しの限界である9日線を下回ったので、しばらくは下値を固める必要があります。上昇には時間が掛かりそう。

米国株式が上昇し、米国金利が上昇したのでドル高(円安)が進行しました。円レートは一時101.50円あたりまで下落。これによって日経平均は高く寄り付いたものの、円安がストップし、中国市場が下落すると、次第に先物から売り崩されて、-200円安の安値引けとなりました。

円レートが101円台になったのに日経平均が反落したのは、過熱感が高まっていたからです。昨日掲げたグラフでは、第一弾のピーク14300円→75日線(だいたい13500円〜13600円)まで下落→15400円を目標に上昇、というコースをとるイメージでしたが、だいたいこのイメージどおりに事は進んでいます。

今日の足は@新高値の、A陰線(しかも包み下げ)です。ここへB9日順位相関が+80以上、C25日投資マインド指数が+85以上、D《デンドラ24》の下から3番目(上から2番目)の上値メド14436円をクリア、を加えると小波動のピークらしさは5ポイントになります。E今日の「包み下げ」を0.5ポイントとして加点するなら、今日が第1段の上昇波動のピークだったと判断してよいでしょう。

ただし次の下げは75日線の水準(13500〜13600円)が下値の支持線になるので、13500円〜13600円になったときは絶好の押し目買いのチャンスでしょう。そこから第2段の上昇波動が始まるだろうと思っています。


(13. 7. 9) TOPIX 1196P(+24)  日経平均 14472円(+363) 28.3億株 (2兆3606億円)

米国は小幅高。 NYダウは15224ドル(+88)、ナスダックは3484P(+5)。

QE3の縮小がいつ始まり、それが株式市場にどれほどの影響を与えるのかは未知数ですが、今のところ米国市場は雇用の改善をプラス材料として株価は上昇しています。

10日にはバーナンキFRB議長の講演があるそうですが、バーナンキは今年中に緩和縮小をし始め、来年半ばには量的緩和を終焉するのがよいと発言しています。今度の講演でもし9月に緩和縮小を言い出したら、やはり市場にとってはショックでしょう。

過剰な流動性がFRBに吸い上げられていくのだから、市場に出回る資金は減少します。これは少なからず株価下落の要因になります。またFRBはこれまで購入してきた債券を売ってマネーを吸い上げるのだから、債券価格は下落し、金利は上昇します。金利アップによって、ローン社会の米国の消費がどれほどのマイナス影響を受けるのかはわかりませんが、金利が上がって消費が増えるということはありません。

ナスダックは新高値の陰線となって、戻りがやや頭打ちの状況。日経平均は昨日の「陰線つつみ下げ」のあと、今日は昨日の大陰線に陽線がはらまれて、「両はらみ(両抱きともいう)」の足型になりました。昨日の「陰線つつみ下げ」は6月13日の小波動のボトムの翌日から17日目に出たもので、(感じではあるが)まずは10中7〜8分の確率で昨日が小波動のピークであろうと思っていました。今日はボトムの翌日から18日目で「両はらみ」となりましたが、足型としては「陰線つつみ下げ」よりやや弱い。前日の大陰線を下回ることがなかったからです。だがボトムからの日柄は1日分だけ伸びているので日柄からは昨日よりもピークが近づいたともいえます。

もし昨日の大陰線のザラバ高値14497円を上回るようだと、昨日はピークではなかったことが明らかになりますが、日柄はどんどん伸びていきます。どこかでピークとなることは必至です。5月23日の超大陰線(前日比-7.3%の暴落)の日に、75.5億株の出来高が出来ていたことは忘れてはなりません。75.5億株の買い手は、目下のところ全員が損勘定です。もし超大陰線の水準に株価が上昇するならば、そこでは強烈な戻り売りが出てきます。すぐに5月23日の高値を更新できるはずはありません。


(13. 7.10) TOPIX 1195P(-1)  日経平均 14416円(-56) 27.8億株 (2兆2886億円)

いつも先陣を切って発表するアルコアの決算がよかったとかで米国は高い。 NYダウは15300ドル(+75)、ナスダックは3504P(+19)。

日経平均はザラバで14555円の戻り高値をつけたものの円レートが100円台前半まで上昇したため小幅安で終わる。

高値圏で出た「陰線包み下げ」も「両はらみ」もピークとなることはありませんでしたが、先の小波動のボトム12415円から今日で19日が経過しています。しかも出来高は増加しない。調整があってしかるべきです。

今日現在の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(ただし短線なので0.5ポイント)、B9日順位相関が+80以上、

C条件表No.1「日経平均用2012」が売りマーク(図の左側)、D25日投資マインド指数が85以上(図の右側)、E《デンドラ24》の上から2番目の上値メド14436をクリア、の合計5.5ポイントになります。

売りがやや有利ですから、ここは買う場面ではありません。


(13. 7.11) TOPIX 1194P(-0)  日経平均 14472円(+55) 27.8億株 (2兆2305億円)

FOMCの6月議事録が公開され、バーナンキ議長の講演がありましたが、その内容は「雇用の数字がよくなるまでは金融緩和策を持続する」というものでした。

量的緩和の縮小は9月から開始されることはないという予想が強くなりましたが、米国株価は特に響かず、小動き。

NYダウは15291ドル(-8)、ナスダックは3520P(+16)。ナスダックは終値ベースでは新高値を更新。緩和縮小はナスダックにはあまり影響を与えない材料になったのでしょうか?

ドルは売られ、米国金利は低下する。

円レートは、昨日の100.46円から今日の高値98.24円へは、なんと2.22円の円高です。大幅な円高です。通常なら日経平均は-500円安になっても不思議ではありませんでしたが、日経平均は安く寄ったものの、すぐに上昇し、昨日の下げ分を取り返して引ける。

これは明日のオプションSQのために14500円を超えさせたいという向きの日経先物の買いがあったからだと思います。

一方7月1週の外国人は4300億円の買い越しで、6月以来5週連続して買い越しており、その累計は1兆1000億円であるとか。実需の買いがかなり入ってきているようです。

日経平均は、この上昇小波動で先の高値15942円を上抜くことはできず、まずは75日線まで調整し、第2段目の上昇小波動で15942円に挑戦するものと思っています。当初は13500〜13600円が調整の水準かと思っていましたが、今日の75日線は13633円です。75日線は毎日25円ほど高くなっているので、この分では13700円〜13800円が押しの限界になるのかも知れません。


(13. 7.12) TOPIX 1201P(+7)  日経平均 14506円(+33) 26.8億株 (2兆2931億円)

米国はQE3の出口が先にずれそうなことや、低金利政策は続けるのバーナンキ議長の講演を好感して大幅上昇する。

NYダウは15460ドル(+169)と終値ベースでは史上最高値を更新。ナスダックは3578P(+57)と大窓を空けて、ぶっ飛ぶ。

5月23日にバーナンキ議長は金融緩和の縮小を今年中に開始し、来年半ばに終了すると発言しましたが、これは「いわずもがな」のことであったようです。結果、株式市場を大きく揺さぶり、いつかは過剰マネーが消えるという不安のタネを残しました。

7月オプションSQは14410円。日経平均は米国株高のプラス材料と98円台の円高というマイナス材料があって、方向が決まらず、14500円を挟んだ動きでした。3連休前であるので新規のポジションはとれず、出来高も低調。

今日のピークらしさのポイントは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B逆張りの条件表No.1「日経平均用(2012)」が売りマーク、C25日騰落レシオが120以上、D25日投資マインド指数が85以上、E《デンドラ24》の上値メドをクリア、の6ポイントです。

6ポイントであれば、今は株を買う時期ではありません。さらに付け足すと、ポイントには採用していませんが、F25日線からのカイリ率は7.03%と、限界の+5.0%を超えているし、G出来高はジリ貧だし、Hこの上昇小波動のボトムからの日柄は21日目になっているし、I円レートは100円を割り込んでいいます。

過熱感を表現する数字がこれだけあり、円高という材料があるのに、日経平均の値持ちは非常によい。

ポイントからすれば日経平均は75日線近辺への調整があってよいところです。市場参加者はひところの1/2〜1/3に減っています。今日の出来高上位10社を見ても、@東電、B板硝子、Dケネディクス、FMUTO、H太平洋セ などクセのある銘柄が売買されています。ここからは市場の方向性は見えません。動く株をいじろうという感覚で、腰をすえての買いがあるようには思えません。


■■ いよいよ7月16に東証・大証が統合 ■■

今日をもって大証の銘柄は無くなります。大方は、@大証1部の銘柄は東証1部へ、A大証2部の銘柄は東証2部へ、B大証JQは東証JQへ、と市場替えがされます。

大証銘柄とJQ銘柄は15:10が大引でしたが、東証に替わると15:00が大引になります。ここはちゃんと認識しておかねばなりません。

さて7月16日からの株式市場はチャンと機能するのでしょうか。@東証は大証銘柄を包摂しただけなので問題は出ないと思いますが、Aオンライン証券がチャンと対応できるのか? B取引時間が15:10まであった大証銘柄を15:00 としてシャットアウトできるのか? さらにはCデータゲットのデータは完全に東証に対応したデータを送ってくるのか?

7月16日を迎えてみなければ、トラブルが発生するのかどうかは判りませんが、トラブルがないことを祈るだけです。


(13. 7.16) TOPIX 1210P(+8)  日経平均 14599円(+92) 26.5億株 (2兆3219億円)

米国は小幅上昇。 NYダウは15484ドル(+19)、ナスダックは3607P(+7)と小幅ながら新高値を更新。

ナスダックは、(a)で先の小波動のピーク3532Pを上抜き、(b)の日に4本の平均線が高いほうから順に9日線→25日線→75日線→200日線と「順」な位置関係になっているので、「順張りの上昇相場」になったとしてよいでしょう。

ここからは(9日線を下回れば買いを手仕舞い、9日線を上回れば買う)、あるいは(パラボリックの買いマークで買い、売りマークで手仕舞う)という順張りが有効です。

日経平均はナスダックのように先の小波動のピークを上回っていないし、4線の位置関係も9日線→75日線→25日線→200日線と、完全に「順」ではありません。したがって現在のところは「逆張り」で対処するのが正しいと思っています。

小波動のピークらしさのポイントは全て逆張りのチャートから加点されます。

今日現在(上図の右側)では、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上。

C逆張りの条件表NO.1「日経平均用(2012)」が売りマーク(右図の左側)

D25日騰落レシオが120以上(右図の右側)。

ここまでで5ポイントです。

さらに、E25日投資マインド指数が+85以上(右図の左側) になっています。

F《デンドラ24》の上値メドは、右図の右側に記入していますが、多くは上昇の限界である、上から2番目の上値メドの14436円を突破しています。

以上のように現在の小波動のピークらしさは7ポイントです。感覚的なものですが、70%の確率でピークを打つだろうと判断しています。

なお順張りのパラボリックは、今のところ買い持続となっています。今日の下限線は14272円なので、明日300円を超える下落がない限りはなお買い持続です。

ただ下限線は1日当り約80円ずつ上昇しているので、ジリジリと上昇をしている株価に次第に接近してきています。1日に300円くらいの下落があれば、売りに転換します。

いまさら順張り方針に転換することはできないので、ここは逆張りの小波動のピークらしさのポイントにしたがって、新規の買いは控えたほうがよいだろうと思います。


(13. 7.17) TOPIX 1213P(+2)  日経平均 14615円(+15) 32.2億株 (2兆3547億円)

米国は小幅安。 NYダウは15451ドル(-32)、ナスダックは3598P(-8)。

日経平均は米国株安→ドル安→円高の因果によって安く始まるが、下げれば買いの意欲があるようで、一時-138円安となったものの戻して逆に+15円高で終わる。

昨日いった小波動のピークらしさは7ポイントになっているし、25日線からのカイリ率は7.08%もあるので、過熱感は「真夏日」ですから 、ここから新規の買いはできないと思っています。

方針はただ押し目(75日線への下落)を待つことなので、このところ書くべきことがありません。

■■ ユーザーと接触した思いで話 ■■

ゼロがデータ配信を廃止することから、東研ソフトでは「データゲット社」から日々の株価データを入手するのを標準と決めました。ゼロは7月12日をもって株価データの配信をやめ、7月16日からは、多くのユーザーがデータゲットから株価データをダウンロードされています。

「ゼロ}→「データゲット」の切り替えについては、多くのユーザーから質問がありました。古いユーザーがほとんどです。ここで昔話が始まります。バブル期の少し前の1987年ころは、私は結構多くの講演をこなしていました。当時関東で販売代理店をしていたD社が、新宿の住友生命ビル(三角ビル)の貸し会議室を予約し、私を大阪から呼んでくれて、だいたい50人ほどのユーザーを前にして、何度か講演をし、講演のあとでユーザーと歓談をしました。誰もが株式投資をすれば利益を得られる幸せな時期でした。25年以上昔のことです。

多くのユーザーはすでに物故されていますが、講演や歓談のことはよほど印象に残ったようで、残された奥さまから「東研ソフトを使ってよかった」と主人が申しておりましたとハガキを頂戴すると、もう涙ボロボロです。

日経新聞社西部支社のAさんは東研ソフトに肩入れしてくれていました。当時はインターネットはなく、日経新聞は電話回線による情報サービスの「日経テレコン」の普及のために各所で宣伝・講演を大規模に行なっていました。福岡・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄などで日経テレコンの実演の催しがあるたびに、東研ソフトのコーナーを用意して、アゴアシつきで招いていただきました。そして1987年には、日経新聞の「株式ソフトコンテスト」で、第1位の栄冠を得、帝国ホテルで表彰を受けました。これを契機に、さらに名古屋・大阪・東京の催しにも呼ばれるようになり、講演を何度かしました。

当時の私はまだ40歳台で、精力的に活動をしていました。今度の株価データの入手先の移行についても、九州から多くの電話 がきました。ついでに、「昔、坂本さんの講演を夫婦そろって聞きました。そして講演の後の小パーティで、坂本さんとお話しました。」とおっしゃると、当時のことを思い出します。

地元の関西では、よりユーザーとの懇親を深めようというので、旅行代理店を経営されていたIさんに企画してもらって、関西のユーザーと淡路島へに1白2日の旅行を行いました。さすがにプロの代理店のユーザーが決めたプランはそつが無く、約20名のユーザーアは鳴門の渦潮をみたり、旅館で一杯のみながら株式談義に花をさかせたりと、大いに盛り上がったツアーでした。

このメンバ−の半数は今でも《カナル24》のユーザーです。私が接した方々は 東研ソフトを愛してくださっている。私は「こうすれば必ず利益がでる」とは到底いうことはできませんが、中には大震災以降の2年間で2億円の利益が出たというユーザーもあります。データゲットへの移行をキッカケに古いユーザーの近況を知ることになりましたが、なつかしいユーザーの声を聞いて、私は間違っていないと思ったことです。


(13. 7.18) TOPIX 1222P(+8)  日経平均 14808円(+193) 26.7億株 (2兆2755億円)

米国は小幅高。 NYダウは15470ドル(+18)、ナスダックは3610P(+11)。

日経平均は米国株高→ドル高→円安の因果関係から上昇する。ただし出来高は前日の32.2億株→26.7億株へと縮小し、売買代金も2.3500億円→2.2700億円へと減少しているので、この上昇は強いとはいえません。

日経平均は「5陽連」となりました。ボトム圏での「5陽連」であれば、買いのチャンスになりますが、今は小波動のボトム(12415円)から24日目にあたります。この「5陽連」は上昇最後の局面のものであると判断したい。株価の調整があるまでは買えないと思っています。


(13. 7.19) TOPIX 1211P(-10)  日経平均 14589円(-218) 36.4億株 (3兆1082億円)

米国は続伸。 NYダウは15548ドル(+78)と新高値を更新。ナスダックも3611P(+1)と新高値を更新するも、この4日間は1日の値幅が小さく、頭が重い動きが続いています。

5月23日のバーナンキ発言はいったい何だったのか? 最近の発言は、@縮小はスケジュールに乗っていない、Aインフレ率が2%に及ばず、失業率が不満足な現状では量的緩和の縮小はない。B金利の引き上げはまだまだ先である。ということで、米国市場はQE3の縮小の懸念は8〜9割方なくなったといえます。

よって米国市場には今のところ悪い材料はなく、NYダウは史上最高値を更新していますが、相場にはリズムというか周期というか、小波動は上げたり下げたりします。一本調子で上昇する・下落することはそう多くはありません。

ナスダックでいえば、先のボトムから17日間上昇しています。その結果9日順位相関は+80以上になり、25日順位相関も来週には+80以上になるでしょう。来週は相場は過熱圏に突入すると思います。その先は米国株の調整があるはずです。

日経平均が上昇するのは、@円安になる、A米国株が上昇する、の2つが要因です。逆に下落するのは、@円高になる、A米国株が下落する、B中国株が下落するの3つが主な要因です。

これが基本の要因ですが、目先は、B参院選の結果も株価変動の要因です。ただ今回の選挙は自民大勝という予想で株価も上昇してきたので、大きな株価変動は起きないでしょう。起きるとすれば「材料出尽くし」で株価が下がるほうか。

7月16日時点(d)の日経平均の小波動のピークらしさは7ポイントでした。 7割方は下落すると思っていましたが、17日は+15円高となりました。この小幅上昇は無視してもよいものでしたが、18日の+193円高は私にとってややショックでした。しかしこの日の小波動のピークらしさは依然として7ポイントであり、ここで買うわけにはいかないということを昨日述べました。

今日(b)は「新高値の陰線」しかも「つつみ下げ」となったのでピークらしさは8ポイントになりました。8割方はピークであると表現しているのだから、ここで買いを勧めることはできません。日経平均は75日線近くまで下げると判りやすいと思っています。

ただ今日(a)の4本の平均線は、9日→25日→75日→200日と「順張り相場」の形になったので、株価が75日線まで下げるかどうかはわかりません。9日線を割り込んで、再び9日線を上抜いたならば買ってもよいでしょう。


(13. 7.22) TOPIX 1216P(+4)  日経平均 14658円(+68) 24.7億株 (2兆 435億円)

米国は小反落。 NYダウは15543ドル(-4)、ナスダックは3587P(-23)と9 日線まで下げる。

21日の参院選は与党が過半数を確保し、衆参院の「ねじれ」が解消。10月には「成長戦略実現国会」と名づけた臨時国会を召集するとか。

日経平均のグラフは「両はらみ」になりました。(a)に続く2度目の足です。今回の(a)は前回の(b)より弱いと思われますが、まだ終値で9日線を割り込んでいないので、今日の段階では相場は調整するとはいえません。(9日線を割り込んだならば調整入り)

臨時国会で成立を目差すのは、民主党のサボタージュで廃案になった、1)電気事業法改正案、2)事業の再編を促す、産業競争力強化法案、3)再生医療製品の審査を迅速化する、薬事法改正案、4)治療の安全性を確保する、再生医療新法 など(日経新聞から)。

TPP交渉は7月23日から参加するようですが、農産物の関税がどう決まるのかが焦点です。いずれ現状の農業政策は行き詰まります。どこかで農業の企業化へと踏み込まねばなりません。これをどう導くのか。

次に混合診療を解禁できるのかどうか? 農業と医療の2つは岩盤規制と呼ばれて頑強に反対する団体(農協と医師会)があります。安倍内閣はこの規制を取っ払うことができるのかどうか。衆参のねじれが無くなった今、どれほどのことができるのかは、政府の「知恵」と「意志」にかかっています。

さらには、10月に消費税を8%にアップするのかどうかの決定をせねばなりません。まだ消費者物価は上昇していません。依然として日本経済はデフレに近い状態にあります。GDPは1-3月は実質で3.5%でした。4-6月期も3%台の伸び率が予想されています。日銀が目標とするのは、実質で+2%、名目で+3%の成長率です。ここで消費税を8%にアップすると2014年から2015年の実質GDPは1.2%〜1.6%ほど押し下げるの試算があります。

せっかく立ち直りかけた経済の芽を、消費税のアップで摘み取ってしまってよいのかどうか。1997年に橋本内閣は消費税率を3%→5%に引き上げました。これがキッカケとなってデフレが進行したのでした。1997年は消費税を2%アップしたことによって税収は4兆円増加したものの、経済は萎縮し、1999年には1997年に比べて-6兆5000億円の減収になったといいます。財政赤字を解消しようとして、逆に財政赤字が拡大しました。

これは重要なポイントです。入院していた患者が退院したから、さあ一人前の戦力として働けでは、患者は再びダウンしてしまいます。そのときは前回の症状よりも悪化します。私はまだ消費税のアップはしないほうがよいと思います。1年以上GDP(名目)が+3%を続けてから実施すべきでしょう。グローバルな金融機関が消費税アップの見送りを理由にした、日本国債を売ってくるとするならば、ここは、なぜ消費税を見送るのかの理由を堂々と釈明し、その結果は却ってプラスになるのだということを理解してもらうように政府の考えを発信することです。


(13. 7.23) TOPIX 1222P(+6)  日経平均 14778円(+120) 23.6億株 (2兆 864億円)

米国は特段の材料がなく小動き。NYダウは15545ドル(+1)、ナスダックは3600P(+12)と小反発する。

衆参ねじれ現象が解消したので、今後の政府の経済政策は推し進めやすくなったはずですが、これを評価するのは外国人投資家だけのようで、国内勢は「ねじれ解消」に飛びついてきませんでした。

株価は高値圏で揉み合っていますが、出来高・売買代金ともに縮小気味です。4-6月決算の数字がよほどよくなければ、大きな上昇は難しいが、大きな下げの可能性も小さい。当面の株価の動きは大きくないとの認識です。

ぬるま湯に浸かっている状況です。湯に入っていれば気分はよいが、湯から出ると寒いので、湯を出て体を洗おうとは思わない。株価が大きく動かないの予想が強ければ、市場に参加する投資家は少なく、活気は出てきません。だが「閑散に売りなし」の格言もあります。これだけ売買のボリュームが縮小しているのに株価が下げないというのは、市場地合いは強い証拠です。

順張り相場のときに簡単に使える条件表は(標準3)のNo.87「パラボリックBS」としてきました。No.87はザラバベースで売買を決定しますが、ザラバベースはやや敏感に反応するので、売り・買いのマークが頻繁に出ます。これを矯正するのがNo.86「パラボリックC」です。「パラボリックC」は終値ベースのパラボリックです。



No.87「パラボリック」を出し、No.86として{パラボリックC」に変更してください。(No.87をNo.86へ「複写」し、No.86の加工を「パラボリックC」に変更する)


グラフの左側がザラバベースのパラボリックで、右側が終値ベースのパラボリックです。

買いマークが出たら翌日の始値で買い、売りマークが出たら翌日の始値で売却するとしましょう。

1318「鹿島」は、ザラバベースでは(a)で買って(A)で決済。(b)で買って(B)で決済。となります。このときの損益は、
  1. (a→A)は、355円買い、322円売り→-33円の損失。
  2. (b→B)は、314円買い、388売り→+74円の利益。合計で+41円の利益になります。
一方終値ベースのグラフ右側は、
  1. (b)で314円買い→現在値387円なので+73円の利益です。
この場合は終値ベースのNo.86のほうが良い成績になります。

コード4501「新日鉄」はザラバベースでは
  1. (b)242円で買って(B)301円で決済するので+59円の利益。
  2. (c)でもう一度買いなおす。
  1. 終値ベースでは(b)252円で買い→買い持続中(309円)です。評価益は+57円。
ザラバベースではいまのところ合計で+59円の利益になり、終値ベースでは+57円です。

コード5713「住友鉱」はザラバベースでは
  1. (b)1154円で買って、現在買い持続中(1310円)なので、+156円のプラス。
  1. 終値ベースでは(b)1194円で買い→買い持続中(1310円)なので、+116円のプラスです。
この場合はザラバベースのほうが良い。

コード6758「ソニー」はザラバベースでは
  1. (b)1965円で買って(B)2230円で決済するので+245円の利益。
  2. (c)2226円で、もう一度買いなおし、現在の2296円の評価益は+70円。
  1. 終値ベースでは(b)2005円で買い→買い持続中(2295円)です。評価益は+290円。
ザラバベースではいまのところ合計で+3150円の利益になり、終値ベースでは+290円です。


(13. 7.24) TOPIX 1219P(-2)  日経平均 14731円(-47) 21.1億株 (2兆 98億円)

米国はマチマチの動き。NYダウは15567ドル(+22)と小幅高。ナスダックは3579P(-21)と下落し、9日線を割り込む。

日経平均は、株価を動かす材料がないので、高値圏での保合いを続けています。出来高はじりじりと減っていき、市場参加者は少ない。一番よいのは、25日線まで下げて、新規の買いを誘発することですが、悪い材料もないので、そこまではナカナカ下がらない。

キャノンが13年12月期の業績を下方修正しました。一応、純利益は+16%増となるが、従来予想より10%ほど減額となるとか。その原因は欧州や新興国の景気減退であるそうで、これまでは円安が進むほどに輸出企業の利益は増加すると思っていましたが、円安でもカバーしきれないのだということがわかりました。 これから発表される4-6月期決算の数字には過大な期待をしないほうがよいのかも知れません。

9日線を割り込む銘柄が出てきました。@1812「鹿島」、A7203「トヨタ」、B8604「野村」 です。

3社ともに大きな陰線を出したわけではないので、ここから大きく下げるとは思いませんが、9日線を上回ったり・下回ったりの退屈な相場が続くのでしょう。

こういう小さな上下動を繰り返しているうちに25日線が上昇してきて、株価が25日線にぶつかったところから上昇に入るのかと思われます。

つまり今は「日柄整理」をしているようです。株価が75日線にぶつかるか、9日順位相関が-80以下になって、上昇を開始し始めたときが買いのチャンスです。


(13. 7.25) TOPIX 1202P(-17)  日経平均 14562円(-168) 22.2億株 (2兆 673億円)


米国はマチマチの動き。NYダウは15542ドル(-25)と小幅安。ナスダックは3579P(+0)と前日とほぼ変わらず。

HSBCの7月の中国製造業PMIは48.2→47.3へと悪化。一方マークイットの7月の米国製造業PMIは51.9→53.2へと伸びる。

米国経済はゆっくりだが着実に回復しているようです。ただ中国経済は後退気味で、世界の景気を先取りするといわれるキャタピラーの4-6月決算は-43.5%の減益と悪かった。

1株利益は前年の同期が2.54ドルだったのに対し、今期は1.45ドルと激減です。キャタピラー株は-2%ほど下落したが、市場全体への影響はでなかったようですが、果たしてそれは正しかったのか?

ナスダックは2日連続して9日線を割り込みました。しかも同じような陰線が並んでいます。高値圏にあって、高寄りするが売られて安く引ける、ということが2日続くのは不気味です。

キャノンが昨日13年12月期の業績を下方修正したので、今日のキャノンは-5.39%の下落。ほかにも業績が予想を下回る信越化学が-4.05%の下落と、市場が思ったほどには企業の業績は伸びないということが、次第に明らかになりつつあります。これを嫌気して日経平均は下落する。

日経平均は19日間9日線を割り込むことがありませんでしたが、今日は終値で9日線を割り込みました。当面は4日前(7月19日)の大陰線の「つつみ下げ」をした日の安値14413円が重大な株価水準です。14413円を下回るようだと、株価は25日線の14066円あるいは75日線の13902円(だいたい14000円)へ下げるだろうと思います。焦点は、14413円を下抜くのか、持ちこたえるのか? です。


(13. 7.26) TOPIX 1167P(-35)  日経平均 14129円(-432) 27.1億株 (2兆3712億円)

米国は小高い。NYダウは15555ドル(+13)。ナスダックは3605P(+25)。

日経平均は大幅安。昨日9日線を割り込んだばかりでしたが、今日は下げが加速して、25日線近くまで下げる。(TOPIXは25日線を割り込む)

理由の1つは円高(98.58円/ドル)ですが、より大きな理由は業績の上方修正の期待がしぼみつつあるということでしょう。

これまでは@傾向的に円安は続く→したがってA輸出企業の業績は先になるほどよくなる。ということを当たり前のこととして買ってきました。

グラフでは7月19日に「陰線のつつみ下げ」をした日の小波動のピークらしさは7ポイントになっていました。10中7の確率でピークだろうと判断していましたが、その後3日間は9日線を割り込むことはありませんでした。将来の業績への期待が強かったために少し下げれば、すかさず押し目買いが入ったからでしょう。

ところが、昨日はキャノンが下方修正をし、今日はJFEが市場の期待を裏切る数字を出してきて、思ったほど業績は伸びないのではないかの疑いが出て、今日の下げになったのだろうと思います。

7月24日の東証1部の連結PERは17.05倍でした。これは企業が発表している今期の業績数字よりも(標準のPERを15倍とすれば)、実際の業績はさらに13%ほどよくなると市場が予想していることを表わしています。ところがキャノンが業績予想を下方修正したので、13%ほどよくなるどころか、マイナスになる可能性が(わずかではあるが)でてきました。

当面は現在の企業が発表している今期の業績がさらに+13%程度伸びるという期待が後退して、+7%程度の伸びかな、と期待を下げる過程になるようです。すなわち連結PER17倍から連結PER16倍への回帰です。今日の株価下落によって、東証1部の連結PERは16.3倍くらいに低下したはずです。PER16倍になるためには、あと2%くらいの株価の下落が必要です。 日経平均が2%の下落するとなると、13850円まで下げる可能性がありますが、だいたいは14000円が下げのメドとしてよいでしょう

定点観測9銘柄のうちの4銘柄が小波動のピークを表示しました。

@1812「鹿島」、A7203「トヨタ」、B8306「三菱UFJ」、C8604「野村」です。

これら銘柄は下降小波動に転換したので、当面は買うことはできません。外需産業の雄のトヨタと内需産業の雄の三菱UFJがともに下降波動に転換しているので、この株価下落を軽視することはできません。

条件表No.87「パラボリック」は、1812「鹿島」・5401「新日鉄」・5713「住友鉱」に売りマークを出しています。いくら順張り相場であるからといっても、これら銘柄は買えません。

6758「ソニー」、7203「トヨタ」、8306「三菱UFJ」も売りマークが出ています。

この3銘柄の下げ方は厳しい。大きな窓を空けて寄り付き、そのまま引けに向かってただ下げたという形です。

7203「トヨタ」と8306「三菱UFJ」は小波動のピークを表示したので、当面は買える銘柄ではありません。

下げの形が悪い順は、8306「三菱UFJ」→7203「トヨタ」→6758「ソニー」です。

8604「野村」の動きは低調でした。今日小波動のピークを表示して、7月18日が小波動のピークであったことを確定しました。

しかしピークのザラバ高値は833円、今日の終値は786円と、-50円も下げていません。6月末から7月18日への戻りが小さかったのは問題です。野村株は大きく反発できないのではなかろうか。

9432「NTT」は75日線を下回る。基本的には75日線を挟んでの動きです。成熟した企業の株価上昇はありえません。

9984「ソフトバンク」はまだ小波動のピークを表示していないし、パラボリックも売りマークが出ていません。だが6000円以上の株価は目先筋による買われ過ぎである感じです。カラ売りしろとはいえませんが、ここから買うのは無謀です。たぶん6000円以下まで下落すると思います。


(13. 7.29) TOPIX 1128P(-38)  日経平均 13661円(-468) 25.6億株 (2兆1924億円)

米国は小高い。NYダウは15558 ドル(+3)。ナスダックは3613P(+7)。

日経平均は大幅続落して75日線を下抜く。この3日間で1070円の下落をしたので、市場は一気に弱気に傾いた感じです。だが今日で東証1部の連結PERは16倍を割れ、15倍台になったはずです。株価の割高は小さくなています。

《デンドラ24》でこの下値のメドを見ると、高いほうから、@13920円、A13623円、B13475円、C12883円です。

今日はすでにA番目の下値メドに到達しているので、次の13475円がこの下降小波動の下値のメドになります。あと200円ほどです。ここから売っても利益はでないでしょう。13500円近辺からは買い場探しです。

とはいえ、今のところ小波動のボトムらしさは、@新安値、A条件表No.1「日経平均用(2012)」が買いマークを出した、の2ポイントでしかありません。ボトムになるにはもう少し時間が必要です。

下げ渋りを表現する「タクリ足」が出るとか、「陰線の陰はらみ」が出るとか。より慎重に構えるなら「陽線つつみ上げ」がでるとか、「窓空け陽線」が出るとか、を確認して買うことになります。

その際にできれば小波動のポイントは5ポイントになっていて欲しい。

今後ポイントが加点される可能性があるのは、B9日順位相関が-80以下になる、C新安値の陽線になる、D《デンドラ24》の下値メドの13475円をクリアする、です。早ければ明日にでも5ポイントになる可能性がありますが、まだ下げの日柄が不十分です。9日間下げるとするなら木曜日にならないとピークの翌日から9日目になりません 。そこまで待っていれば、そのうち気の利いた足型がでるのではなかろうか。


(13. 7.30) TOPIX 1148P(+20)  日経平均 13869円(+208) 25.7億株 (2兆2449億円)

米国は小安い。NYダウは15521ドル(-36)。ナスダックは3599P(-14)。

31日はFOMC、8月1日はISM製造業指数、2日は雇用統計とイベントがメジロ押しとあっては、大きく動けません。

日経平均は反発するも、昨日の下げの半分を戻しただけで、まだボトムが出たとはいえません。

今日のところの小波動のボトムらしさは、@新安値(昨日)、A逆張りのNo.1が買いマーク、B9日順位相関が-80以下、の3ポイントです。


(13. 7.31) TOPIX 1131P(-16)  日経平均 13668円(-201) 25.9億株 (2兆3138億円)

米国は小動き。NYダウは15520ドル(-1)。ナスダックは3616P(+17)。

日経平均は反落し、昨日の上昇をほぼ帳消しにする。昨日の反発は単なるショートカバー(買戻し)でしかないことが明らかになりました。だが13600円の株価水準はよいところまできています。

一昨日いいましたが《デンドラ24》による下値メドは、A番目が13623円、B番目が13475円です。人気が異常に偏らない限り、多くはA番目かB番目のメドで止まります。(これは上値のメド・下値のメドとも同じ) だいたい13500円くらいでボトムがでるのではないかと思っています。 その根拠は、
  1. 6月の安値圏では13500円から12415円の約1100円幅のゾーンで1か月間揉み合いました。このゾーンは相当に強烈な下値の抵抗ゾーンです。従って12415円を下抜くことはまず考えられません。キツイ下げになったとしても13000円を割る可能性はあまりないでしょう。

  2. つぎに《デンドラ24》の下値メドのA13623円〜B13475円の水準があります。13500円くらいが下値メドとなります。(C番目まで下げたとしても12883円なので、先の安値ゾーンの下限の12415円は下回らない)

  3. 想定する下値が13000〜13500円だとしても、明日13500円をつけて上昇反転するのか、あるいは6月のように安値圏でグズグズするのかが問題です。なかなか反発できないようであれば(c)のように、9日順位相関が25日順位相関を上回ったときに、ボトムが出たと判断してよいでしょう。

あるいは、順張りのNo.87「パラボリック」が買い転換したときから買うことになりますが、現在のパラボリックの上限線は14690円辺りにあります。今後数日間株価が下げても、上限線が14000円まで下りてくるには時間がかかります。

パラボリックからの上昇転換は、今回の場合はずいぶん遅れると思われます。

上記のBの「9日順位相関が25日順位相関を上回ったとき」とパラボリックが買いマークを出すときは、だいたい同時期になるでしょう。


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