日経平均をどう見たか・判断したか (2013年3月)

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(13. 3. 1) TOPIX 984P(+8)  日経平均 11606円(+47) 29.1億株 (1兆8284億円)

米国の10から-12月GDPは、速報の-0.1%から+0.1%へ改定されたが、3月1日の強制歳出削減がどうなるのか混沌としているために小幅安で終わる。

NYダウは14054ドル(-20)、ナスダックは3160P(-2)。

日経平均は昨日の大幅反発に続いて続伸。少しずつ円安に向かいはじめました。

当分は「順張り相場」が続くと思います。この相場ではとにかく株価が上昇し始めたと判断したら買い玉を持つべきです。

昨日に比べて高すぎる、すでに安値から50%も上昇している、といった理由をつけていては、なかなか買い玉を持つことはできません。

2011年9月に、条件表No.16「天底/押目戻り/突破200」を設定し、定点観測9銘柄のグラフを毎日掲げています。

「天底」と「押目戻り」は逆張りです。株価が高いときは売り、安いときは買いのマークを出します。「突破」は順張りです。基本は、株価が先の小波動のピークを上回ったら買い、小波動のボトムを下回ったら売り、としています。

右図は9432「NTT」のNo.16「天底/押目戻り/突破200」のグラフです。昨年11月半ばまでは逆張りの相場でした。図の(a)(b)で先のピークの(A)を上回ったときに買いマークを出していますが、時節は順張りに味方せず、高値で買ってしまうことになります。

しかし12月からは順張りの相場に変わりました。今年1月になってから(c,d,e)で先のピーク(C)を上抜き「突破買い」のマークを連発しています。この買いマークは正しかった。

(a,b)はダマシになり、(c,d,e)は大正解となりましたが、「今は逆張りの相場なのか・順張りの相場なのか」を判断していれば(a,b)で買うことはなかったし、(c,d,e)で仕掛けることができはずです。

実際のところ、(a,b)の買いが出た時期は、日経平均は200日線よりも下位にありました。とても順張りができる時期ではありませんでした。ところが(c,d,e)の時期は、日経平均の4本の平均線が9日線→(25日線→75日線)→200日線の順の位置関係にあるという「快調に上昇している」という時期です。順張り相場に決まっています。(c,d,e)の買いマークを見て、NTTを買うのはまったく正しいのです。

現在は(少なくとも7月までは)順張り相場が続くものと思っています。よって買った銘柄は買い持続するのが正しい方針ですが、個々の銘柄は日が当たるときもあれば、市場からソッポを向かれる時期もあります。適当に買って適当に決済できればそれにこしたことはありませんが、それが難しい。

そこで買いのタイミングとしては、当分は条件表No.16「天底/押目戻り/突破200」の「突破買い」が出たときを買いのタイミングとすればよいと思います。

ただ条件表No.16は、「天底」・「押目戻り」・「突破」という3つの条件を組み込んであるので、検索する時間がかなりかかります。今は「突破」した銘柄を知りたいだけなのだから、「天底」や「押目戻り」の検索は不要です。またそういう条件に合う銘柄は、今はありません。

そこでNo.16「天底/押目戻り/突破200」から「突破」だけを取り出して、No.67「HP 高値波動突破買い」という条件表を新たに設定しました。「天底」や「押し戻り」の条件を省き、「売り」の条件を省いたので、検索時間は1/5〜1/10に短縮するはずです。

ただし、No.67は単純にNo.16の「突破」を踏襲していません。いくつかの条件を追加して、より勝率が高くなるように変更しています(順張り相場であることがわかっているときに有効です。)

ここ20日間でNo.67がピックアップした銘柄(東証1部から)は上図の25銘柄です。

上から順に4銘柄のグラフを掲げます。

1377「サカタ種」は2月19日に買いマークを出す。翌日の始値の1144円で買う。今日3月1日の終値は1232円。上昇率は+7.69%。

2002「日清粉G」は2月20日に買いマークを出す。翌日の始値の1139円で買う。今日3月1日の終値は1231円。上昇率は+8.07%。

2128「ノバレー」は2月28日に買いマークを出す。翌日の始値の5980円で買う。今日3月1日の終値は6050円。上昇率は+1.17%。

2395「新日本科」は2月15日に買いマークを出す。翌日の始値の440円で買う。今日3月1日の終値は1008円。上昇率は+129.09%。

条件表No.67「HP 高値波動突破買い」は《カナル24》Ver.4の「アップデート」→「最新バージョンのダウンロード」→「条件表をダウンロード」によって、(サンプル0)または(標準3)の条件ファイルをダウンロードすることができます。

(標準3)にユーザーが独自の条件表を設定しているときは(サンプル0)をダウンロードし、(サンプル0)のNo.67の条件表を、今使っている(標準3)の空きの条件表No.に「表複写」して下さい。(やりかたはダウンロードするHPで説明しています)

《カナル24》Ver.4は2011年にバージョンアップし、すでに1年半近くが経過しています。まだVer.3以前の《カナル24》のユーザーは、Ver.4へバージョンアップをして下さい。 古いバージョンのままだと、
  1. 新しく設定した条件表をダウンロードすることができません。

  2. またVer.2の方は今年2013年の末にメンテナンス期間が切れます。トラブルが起こったとしても、2014年以降はその質問には答えられません。

  3. Ver.2の方は2014年以降はバージョンアップはできなくなります。C相場環境(例えば今年7月から東証と大証は一緒になる)が変わってもその対応はできません。

  4. 新しいパソコンを買って《カナル24》Ver.2をインストールしようとしてトラブルが発生してもこの相談には応じられません。
ソフトは茶碗や花瓶とは違います。一度購入すればいつまでも利用できるというものではありません。時代の変化に応じてソフトは変わっていきます。(Windows が変わればソフトが動かなくなることがある)。例えば10年前に購入したソフトはWindowsXP までは動きましたが、Windows Vista 以降では正常に動きません。(マイクロソフトがそういう方針だから)。《カナル24》Ver.2、Ver.3のユーザーは最新バージョンVer.4へバージョンアップして下さい。


(13. 3. 4) TOPIX 992P(+7)  日経平均 11652円(+45) 31.1億株 (2兆 1804億円)

米国は強制歳出削減が発効。このまま与野党の協議がまとまらないと、年間で850億ドルの緊縮となり、GDPを-0.5%引き下げるとか。ただ協議がまとまればすぐに強制削減は解かれるので、あまり市場は深刻に受け止めていないようです。

2月のISM製造業指数は前月の53.1%→54.2%へ上昇。予想は52.5%であったのでよい数字でした。だいたい53%を超える数字が出ると米国株価は上昇することが多いので、この数字は心強い。

NYダウは14089ドル(+35)、ナスダックは3169P(+9)。

日経平均は、米国の強制歳出削減がそう大きなマイナス材料と受け止められなかったことから高く始まり、黒田日銀新総裁(の予定)が国会で、さらなる金融緩和を進める考えを表明したことから円安に振れ、株価は上昇する。

今日の日経新聞によると、物価連動国債から見た期待インフレ率は+1.16%であるそうです。(物価連動国債は2008年にあまりのデフレ状況から現在は発行はされていませんが、10年物の満期は2018年であるので、今でも流通はしています。)白川日銀総裁は昨年2月に1%の物価目標を掲げましたが、そのときの期待インフレ率は0.1%にも達していませんでした。

その後日銀は資産買入れ基金をしだいに上積みすることを決めたので、5月には期待インフレ率は+0.7%くらいまで上昇しましたが、この2〜3年ではインフレ率が+1.0%を超えるだろうという見通しはまだ出ていなかった。ところが11月の安倍自民党総裁の金融政策はリフレ策をとるべしの講演→自民党が衆院選で圧勝し→日銀総裁の任命権を持ち→今年1月の日銀と政府との物価目標2%の共同声明、という安倍政権の経済に対する明確な方向性によって、期待インフレ率はグングン上昇。とうとう市場は+1%を超えるインフレ率を予想し始めてきました。

この流れはしばらくは続きます。15年間にわたるデフレを脱却する絶好のチャンスです。今の世界は2〜3%のインフレ率がもっとも居心地のよい水準であると言われています。例えば毎年2%の物価が上昇するとしましょう。現在10000円のものは10年後には1219円になります(複利)。ならば今買うほうが得です。消費税が5%のままとするならば、10000円の物の消費税は500円ですが、同じものが12000円になったなら消費税は600円になります。単純に考えると国が手にする消費税額は20%増えるわけです。つまり5%の消費税率をデフレ時代に6%に引き上げたに等しい。ある程度の物価の上昇は消費税率の引き上げの速度を減速させる効果があります。

いまやろうとしているアベノミクスについては賛否両論がありますが、物価は何によって上るのか? と聞かれたときに、日銀はあれこれのデフレ脱却が困難な理由を掲げてきました。@日本の労働人口が減少している、A日本の潜在成長力が低下している、B海外から安い製品が入ってきている、などです。日銀は物価は物価の番人であるとされていますが、日銀の金融政策だけでは物価はコントロールできないとしてきました。つまりは自己否定してきたわけです。

これに対してリフレ派(今度の黒田・岩田(規))は、物価はマネーの量によって決まるという考えです。物価が下落するのはマネーが少なすぎるからである。マネーをきちんと供給すればマネーはあふれるから必ず物価は上昇する、という立場です。 今回のリフレ派の日銀総裁・副総裁の人事は、無為無策の金融政策を続けてきた日銀の考えをひっくり返す分岐点となり、今後はCPI(物価指数)が発表されるたびに株価は上昇するはずです。

今日は11:04ごろに大証の先物・OPのシステムトラブルが発生し、約3時間にわたって先物の売買がストップしたため、先物と現物の裁定取引ができず、現物はジリジリと値を消していきました。今週の金曜日3月8日は先物・オプションのSQなので、明日(火曜)明後日(水曜)は先物主導で相場は乱高下すると思われます。オプションがらみでいうと11500円と11750円の攻防ですが、円レート次第では11500円と12000円の攻防になるかも、と思っています。


(13. 3. 5) TOPIX 988P(-3)  日経平均 11683円(+31) 30.7億株 (1兆9807億円)

米国は小高い。NYダウは14127ドル(+38)と2007年10月の史上最高値14198ドルまでワンチャンスの水準に来ました。ナスダックは3182P(+12)。

今日は衆院で岩田副総裁候補の所信聴取があったものの、材料出尽くしとなって日経平均は頭づかえとなる。

この所信聴取で岩田さんは、@当座預金を10%増加させれば、予想インフレ率は0.44%上昇する。A予想インフレ率が2.0%(ポイント)上昇すると円レートは15円ほど円安になり、日経平均は4000円上昇する。と具体的な数字を掲げられた(ロイターのHP記事より)らしい。

円レートと日経平均の数字は低すぎると感じます。この上昇相場の起点である昨年11月14日の日経平均は8664円・円レートは79.81円でした。今日3月5日の日経平均は11683円・円レートは93.06円です。この間、日経平均は+3019円の上昇をし、円レートは13.25円の円安になりました。予想インフレ率が2.0%になってもすでに日経平均は3000円上昇しているので、あと1000円分しか残っていないことになります。円レートはあと2円ほど下落して95円になるのがせいぜいということなのでしょうか? それとも現在を起点として、予想インフレ率が2.0%上昇すれば、日経平均は4000円上昇して15683円になり、円レートは93円から108円へ下落する。ということなのでしょうか?

この際問題になるのは「予想インフレ率」です。昨日いったように予想インフレ率は、唯一物価連動国債の利回りから知ることができるのですが、日本は2008年から発行していません。米国は物価連動国債も普通国債も発行しているので、市場がどれくらいのインフレ率を予想しているのかが簡単にわかります。物価連動国債は物価が上昇した分だけ高い価格で償還されるので、予想するインフレ率の大きさによって物価連動国債の利回りは普通国債よりも低くなります。

例えば2008年7月の米国の10年物国債利回りは4.01%で、物価連動国債の利回りは1.57%でした。この場合は(4.01−1.57=2.44%)が予想インフレ率です。当時は10年先の物価上昇率は2.44%であると予想していました。ところがリーマンショックが起き、2008年12月の予想インフレ率は0.25%まで低下しました。普通国債の利回りは2.42%、物価連動国債は2.17%、その差は0.25%です。市場はデフレ直前のところまで予想したわけです。そこでバーナンキFRB議長がジャブジャブとマネーを市場に放出した結果、1年後の2009年12月の予想インフレ率は2.23%に戻りました(普通国債は3.59%、物価連動国債は1.36%、その差は2.23%)。 こういうことが「ユーロ危機と超円高恐慌」岩田規久男(日経新聞社・850円)に書いてあります。

今日の所信聴取で、岩田さんは日本も物価連動国債の発行を再開すべきだといわれたそうですが、まったくその通りです。日銀は市場の予想インフレ率を知って、金融政策を決めることができます。国債は政府が発行するものだから、安倍首相も岩田さんの要望に応えるだろうと思います。そうなれば、我々にも予想インフレ率がわかるので、日銀の金融政策の見通しを立てやすくなります。


昨年7月24日から「ツールキット(2010)」を発売しましたが、発売以来の成績を次に掲げます(2012年8月1日〜2013年3月1日までの7か月間)。表の(F6-23)の数字は条件表のNo.です。
  1. は「(2010)13年無敗」
  2. は「(2010)利益最大」
  3. は「(2010)利益平準」
  4. は「(2010)リスク最大」
  5. は「(2010)PF最大」
  6. は「(2010)勝率最大」
  7. は「(2010)平均利益」



No.23〜No.29で最も利益を出したのはNo.28「(2010)勝率最大」 で543円。最も少ないのがNo.24「(2010)利益最大」の187円です。今年に入ってはそこそこの利益を出していますが、2012年の成績はたいしたことがありませんでした。勝率も50%程度のものが多い。

ただこの7本の条件表の使い方を工夫すれば、No.38に掲げた数字になります。No.38は同じ期間に1264円の利益を出し、勝率も64.7%と高い数字を出しています。

No.38は1本の条件表ではありません。
  1. 毎日、No.24〜No.29の6本の条件表によるグラフを見て (No.23は使わない)、

  2. どれかが当日に3個以上の売買マークを出していたら、トレードする。
というやり方です。図はNo.26「(2010)リスク最小」のグラフですが、売買マークが3個以上でている日に赤●をつけています。この日の翌日だけトレードをします。

No.26が3個以上の売買マークを出していなくても、別の条件表が3個以上の売買マークを出していたならばトレードします。このやりかたは2013年2月5日に述べましたが、条件表を単体で使う場合に比べて、あまりにも成績がよいので念のためにもう一度述べました。参考にして下さい。

上の成績一覧の中の(F6-39)〜(F6-45)は1998年〜2011年の14年間のデータを手本にして設定した条件表です。仮に「ツールキット(2011)」と呼んでおきます。

この1月に設定しましたが、これが実によい成績を出しています。成績の期間は(2010)と同じ2012年8月1日〜2013年3月1日の7か月ですが、(2010)を単体で使った利益に比べて3倍から5倍の利益を出しています。

この(2011)の成績は@単体で使い、A売買マークが1個でも出ていればトレードする。というやりかたです。No.44「(2011)勝率最大」は右図のようなところで売買マークを出しています。

この成績がたまたまのものなのかどうかを現在のところ見守っているところです。その結果「よし」となれば、ツールキット(2011)として出すつもりですが、いまのところ(2010)が十分に利益を出しているので、そう早く出さなくてもよいと思っています。(十分な検証と検討をしておきたい)


(13. 3. 6) TOPIX 1003P(+14)  日経平均 11932円(+248) 29.9億株 (2兆 194億円)

NYダウは14253ドル(+125)と、とうとう2007年10月の史上最高値14198ドルをクリアしました。ナスダックは3224P(+42)。

ナスダックは2000年3月のネットバブル時に5133Pという途方もない高値を出しているので、史上最高値を取ることは当分無理ですが、ネットバブル崩壊後の新高値を更新中です。

右図はNYダウの月足グラフです。平均線は18月線(紫色)、36月線(緑色)、48月線(黄色)の3本。この3本の最も高い位置にある線を株価が上回った月に買いマーク、逆に3本の最も低い位置にある線を株価が下回った月に売りマークがでます。

(a)2003年10月に買いマークが出てNYダウは上昇トレンドに入ったことが確認できます。(b)(c)では保合ったので2度の買いマークがでています。この後14198ドルまで上昇し、(d)で売りマークが出て下降トレンドに変わりました。それから29か月目に(e)で買いマークが出て上昇トレンド入りし、(f)でも買いマークが出て上昇トレンドが続いています。

トレンドが転換したのは(a)(d)(e)の月ですが、この月は株価が初めて48月線を上回ったり、下回ったりした月でもあります。簡単にいえば株価と48月線でNYダウのトレンドがわかります。米国の株価は非常に素直な動きをします。

日経平均の月足もNYダウと同じようにして判断ができます。株価が(a)で3本の平均線を上抜いたので上昇トレンド入りとなりましたが、その後13か月間は保合い相場となり、(b)(c)(d)で3度の買いマークを出しています。(d)からようやく急上昇となりました。

次に(A)(B)の高値を出したあと(e)で最後の買いマークが出ていますが、これは完全なダマシです。すぐに(C)で売りマークが出て下降トレンド入りが決まりました。

(C)から下落すること50か月目の(f)で買いマークが出たもののこれもダマシでした。翌月(D)で売りマークが出て、まだ上昇トレンド入りはしていないことが確認できます。しかし (g)で買いマークが出て、ようやく上昇トレンドに転換しました。(B)から6月目、なんと5年半も下降トレンドにあったわけです。

日経平均もNYダウと同じく、株価と48月線の関係でトレンドを判断してよいでしょう。すなわち初めて48月線を上回った(a)から上昇トレンド入り、(C)で下降トレンド入り、(f)(g)で上昇トレンド入りをしています。ただ日本株は(e)でダマシの買いマークが出たり、(f)でダマシの買いマークが出たりして、NYダウほど素直な動きをしません。これは日本の経済が外需に依存しているからです。海外の景気が大きく日本の景気に影響を与えるので、株価はフラフラしがちです。

(g)から始まった今度の上昇トレンドの手本は(d→A)また(d→B)の上昇です。(d)からの上昇は12か月目に(A)の17563円を出し、26月目に(B)18297円を出しました。そこで今年一杯は(d→A)の上昇に似た上昇があり、2014年はやや上昇角度は鈍化するが(B)への上昇のようになればわかりやすいと思っています。

なお上図のグラフを描かせた(月足)の条件表No.17「月足18/36/48月線」の内容を掲げておきます。条件表は難しい設定はしていませんが、No.14行とNo.16行で使っている「行順位値」は、例えば3本の平均線のうち最も高い線(1位)の値や、最も安い線(3位)の値を取り出せるので、非常に便利な「加工」です。



(13. 3. 7) TOPIX 1004P(+1)  日経平均 11968円(+35) 31.9億株 (2兆1705億円)

米国はADPの2月雇用統計が+19.8万人とよかったことから、続伸する。NYダウは14296ドル(+42)。ナスダックは3222P(-1)と変わらず。

日経平均は、米国株高や円レートが94.04円から始まったことから12037円で寄りつく。明日のメジャーSQを控えて12000円の最後の攻防が先物であったようですが、売り方がやや優勢でジリジリと値をさげる。

順張りの上昇相場が続いています。こういうときは相場についていくだけです。

順張りの上昇相場がストップしたらしい、今後は逆張りの相場になるのではないか。と思うのは、株価が25日線を下抜いてからです。図の(a)(b)では株価(終値)が25日線を下回るかと思わせましたが下回ることはなく、今日の12000円へ上昇しました。(a)の次の陽線(9日線を上抜いた)や(b)の次の日の陽線(9日線を上抜いた)で買わない限り、この上昇相場に乗ることはできません。

だが今後25日線を割り込むようなことがあれば、そこからは逆張りの手法が使えるはずです。逆張りの手法とは、簡単にいえばピークやボトムらしさのポイントです。@9日順位相関、A25日順位相関、B条件表No.1の売買マーク、C25日騰落レシオ、D25日投資マインド指数、Eデンドラ24の上値下値メド、以下は足型(ピークらしさについては、F新高値の、G陰線、H順下がりの陰線、I3陰連)がポイントの要素です。

ただ今はこれを使う時期ではありません。大きな株価上昇のトレンドにあるからです。日頃であれば、定期的に海の潮は満ちたり引いたりします。満潮になったら潮は引くし、干潮になれば潮はしだいに満ちてきます。この場合は逆張りはうまくいきます。だが大型台風が来たり、津波が来たりしたときは、潮の干満などによる潮の干満は吹き飛ばされます。強烈なトレンドには逆張りの手法を武器にして戦えるものではありません。

たとえ今日のピークらしさのポイントを勘定したとしても、@新高値の、A陰線、の2ポイントでしかありません。株価が25日線を下回るまでは逆張り的な発想で「ピークらしい・そうでない」といった判断はしないほうがよいと思います。


(13. 3. 8) TOPIX 1020P(+16)  日経平均 12283円(+315) 48.3億株 (3兆9377億円)

米国は小幅ながら続伸。NYダウは14329ドル(+33)。ナスダックは3232P(+9)。

昨夜のNY市場で円は95円台に乗せたため、日経平均は12066円で寄りつく。その後円レートが95.44円まで下落したので株価は上昇を続け終値は12283円の高値引けとなりました。

円レートの95円、日経平均の12000円という大きな節目を簡単に突破したので、この節目をメドに売っていた向きの買戻しもあったのでしょう、出来高はSQの分が水増しされていますが48.3億株と、2月7日の51.4億株に次ぐ大商いとなりました。

この上昇相場は2005年8月からの上昇相場がある程度の手本となるとして、1月16日と2月28日に、2005年と今回の上昇相場のグラフを対比しましたが、ますます2005年の動きに似てきました。 右図に振った(a)〜(g)の符号は、次図の(a)〜(g)に対応しています。

2005年と今回の共通点は、政治が株式相場をリードしていることです。2005年には小泉内閣は「郵政民営化なくして改革なし」のスローガンのもと、民営化によって経済の活性化を計りました。

これを評価したのが海外投資家です。外国人投資家は2005年に10兆3000億円の買い超し、2006年も5兆5000億円の買い越しとなりました。株価が大きく上昇した最大の原因です。

今回も政治が株式相場をリードしています。安倍内閣が本気でデフレ脱却と経済成長を達成するという意欲が十分に市場に受け止められて、外国人投資家の買いが盛んです。今のところ外国人の買い越し額は5兆円に満たないそうなので、まだまだ外国人が買ってくる余地は十分にあります。

そこで、2005年当時の相場の推移をみると、
  1. 自民党が圧勝した(b)のあと(c)まで、2005年も今回も日経平均は1000円ほど上昇しています。
  2. その後は(d)へ調整しましたが、下げ幅は2005年が600円、今回が400円と小幅でした。
  3. (e)で再び新高値を取り、2段目の上昇小波動が開始しました。
  4. (e)から(f)の間は保合い(もちあい)で、「棚」のような横ばいとなりましたが、(f)から再上昇を開始。
  5. (f)からの上昇は力強く、連日のように高値を更新しています。
今日の日経平均12283円のところに(g)の符号を振っていますが、これは右図の2005年の(g)の辺りに該当するのではないかと思われます。今回の(f→g)の上昇幅は約1000円です。右図の○には3連続陽線が囲まれていますが、(f)から1本目の上昇幅が約1000円、2本目は1400円、3本目は1500円です。ここからすると、今日の(g)の終値12283円は、右図の(g)の1本目ではないかといえます。

別の視点の出来高から見ると、2005年は(e')で出来高が最高になり、(e')で2番目の大出来高になっています。今日の出来高はSQがあったので(e')に次ぐ2番目に大きな出来高になっています。出来高を合わせて考えると現在の相場の位置は、右図の(g)の3本目の陽線に該当するとも考えられます。

おそらく今日の日経平均の局面は2005年の(g)の最後の陽線に当たるのではないかと思っています。

上の2図のに日足グラフに(a〜g)の符号をふりましたが、より長期間の流れを見るために右に週足のグラフを掲げます。

今日のところは右図の(g)の位置にあると思います。この後は(H)のピークがありますが、これは出発点(a)から121日目のことです。今日は2012年11月14日からまだ74日目です。まだ50日近くの上昇が期待できます。

さらにいえば(I)のピークまでは164日間の上昇を しているので、今日の74日目というのは「道半ば」であるといえます。少なくともあと5か月(今年8月)までは順調な上昇相場が続く可能性があります。


(13. 3.11) TOPIX 1039P(+19)  日経平均 12349円(+65) 45.8億株 (2兆8464億円)

米国は2月の雇用統計が+23.6万人と予想の+16.5万人を大きく上回ったため続伸。NYダウは14397ドル(+67)。ナスダックは3244P(+12)。

日本にとってベストのシナリオは、@米国景気の拡大→A米国株価の上昇→B米国金利の上昇→C円安、という流れです。@Aによって米国の消費が増え輸出ドライブがかかります。さらに円安によって輸出企業は価格競争力を持ち、採算性が向上します。

NY市場では@ABCが起こり、円は96.60円をつけました。今日の東京市場の円は、95.93円で始まり96.25円をつけたため、日経平均は一時12400円台を回復。出来高は45.8億株、売買代金が2.84兆円とボリュームアップ。 銀行・証券・保険が集中して買われ、みずほは7.3億株、三菱UFJは2.2億株、野村は1.4億株の大商いです。

日経平均は今日で8日連続高となりましたが、最近の10年では2009年7月27日の9日連続高が最高で、8日連続高は2005年3月7日と2005年11月28日、そして今日の8日連続高があります。これほど上昇が続いたのは2005年に2回、2009年に1回、2013年に1回だけです。

8日または9日連続高となったら株価はピークをつけた、というのではありません。2005年3月こそピークになりましたが、2005年11月・2009年7月は1〜2日下げただけで、すぐに新高値をとりさらに上昇をしています。

東海道53次でいえば、箱根(11次目)を越え、静岡の掛川(26次目)あたりまで歩いたというところでしょう。京への「上がり」はまだまだ先です。

円レートが一気に96円台に突入してきました。95円までは日本の金融政策への期待による「円安」がその原因でしたが、95円を越えてからは「ドル高」が原因になっています。

強い米国経済がドル高を招き、相対的に円安となる。まあ理想に近い流れです。

2007年6月の(e)123.98円から円高が進み、 2008年8月の(d)110.47円→2009年4月の(c)101.09円→2010 年3月の(b)94.66円→2012年8月の(a)84.17円へと、この5年間は超円高が続きました。

いまはこのアホらしいほど進んだ円高の修正局面です。(a)(b)の節目を上回ってきたので、次は(c)の101.09円や(g)の101.99円が視界に入ってきました。

その次の(d)の110.47円と(f)の109.30円の110円は無理としても、円レート100円の水準は手の届く範囲です。今は日本が世界で一番の株高になる要素を持っています。


(13. 3.12) TOPIX 1035P(-4)  日経平均 12314円(-34) 42.3億株 (2兆8189億円)

米国は続伸。NYダウは5日連続で新高値を更新。NYダウは14447ドル(+50)。ナスダックは3252P(+8)。

NYダウは今年1月(a→b)の上昇をしましたが、このときは○○○○○●○○○○○○●○でした。5陽連・1陰・6陽連・1陰・1陽で14日間で12本の陽線に2本の陰線が挟まるという格好でした。

日経平均は、円が96.71円まで下落したことから12461円の新高値をつけたものの、利食い売りに押されて陰線となる。今日のピークらしさのポイントは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D25日投資マインド指数が85以上、の5ポイントです。こういう上昇力に弾みがついている時期は、せめて7ポイントはないとピークらしいと思えませんが、あとポイントの上乗せが期待できるのは、E25日騰落レシオが120以上になること(現在は111.7)くらいです。

足型でポイントを上乗せするには、明日も陰線で下げて、F順下がりの陰線、次の日も陰線で下げてG3陰連、になるほかはありません。 図の(a)は新高値の陰線→順下がりの陰線→3陰連となったので8日間の保合いとなりましたが、(b,c,d,e)は新高値の陰線となったものの続いて大きく下げることはありませんでした。今回の(f)が@新高値の、A陰線から、B順下がりの陰線、続いてC3陰連になるのかどうかに注目。


(13. 3.13) TOPIX 1031P(-4)  日経平均 12239円(-75) 29.9億株 (2兆2132億円)

米国は小動き。NYダウは14450ドル(+2)と8日連続陽線となるも伸び悩む。ナスダックは3242P(-10)。

日経平均は、円が95円半ばまで円高に向かったため下げる。今日の小波動のピークらしさは、昨日が@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D25日投資マインド指数が85以上の5ポイントでしたが、今日はE順下がりの陰線となったので、6ポイントとなりました。

日頃であれば、売りがやや有利というところですが、今は違います。株価>9日線>25日線>75日線>200日線の順に位置関係があり、しかも平均線はすべて上向いて「快調に上昇」しています。下げても日経平均は9日線を割り込むくらいがせいぜいではなかろうか(個別銘柄は25日線を割り込むこともある)。

来週は日銀新総裁が決まり、臨時の金融政策決定会合が開かれるそうです。おそらくは強力な量的緩和策がでるものと思います。@2014年から始める予定の無期限の資産買取を今年から始める、A5年以上の残存期間のある国債の買い入れを始める、の2つはすでに市場が予想していることですが、この2つが、現実のものになったときは株価を大きく上昇させるものと思います。

昨日・今日は利食い売りや期末の需給要因で上昇力は減退していますが、期末要因は来週一杯で終わるでしょう。

したがってこの株価伸び悩みの期間が長く続くことはない、また25日線を大きく下回るような下落もない。つまりは今の市場が予想している「日柄整理」をするだろうと私も思っています。

図の(P)の日柄整理は12日間でした。この間は株価は「棚状」になり保合いましたが、13日目には大陽線を出してこの棚の水準を離れ、より高い位置へと押し上げました。

(Q)の調整は25日線までの下げをしたので、日柄整理というよりも「値幅整理」に近いものでした。(a)で株価は25日線を割り込んだものの翌日または翌々日に株価は9日線を上回って次の上昇の出発をしました。高値から12〜13日目のことでした。

(P)(Q)におけるトリガー(仕掛けるキッカケ)は株価が9日線を上回った(b)の日です。今回の調整もトリガー(引き金)は9日線を上回ったときでしょう。一度は9日線(あるいは25日線)を下回ることがあるかも知れないが、株価が9日線を上回れば躊躇なく買うのが正しいと思います。


(13. 3.14) TOPIX 1038P(+6)  日経平均 12381円(+141) 28.6億株 (2兆 653億円)

米国は小動き。NYダウは14455ドル(+5)と8日連続陽線となるも新高値は更新できず伸び悩む。ナスダックは3245P(+2)。

日経平均は、円が96円前後で推移したため高くなる。日銀の総裁・副総裁人事が衆院で承認され、明日の参院でも承認の見込みなので、これを材料にした円安・株高の思惑が出たようですが、基調は日柄整理です。

出来高は28.6億株、売買代金は2兆円と縮小気味。日経平均は2月27日の11253円から3月11日の12349円まで8日間で1100円の急騰をしたので、まずは利益確定をしておこう、また期末決算がらみで株式は売っておこうという向きが一方ではあります。他方、今年は新日銀体制になって強力な金融緩和があるはずなので、株高は必至である。そこで株価が下がるならば買いたいという向きもあります。 この2つの考えがぶつかれば、株価は「高値圏での保合い」になります。臨時の決定会合までは、この調子が続くような感じです。

順張り(株価が高くなったら買う)が効くのは、4本の平均線が、9日線>25日線>75日線>200日線 の順にあるときです。こういった「快調に上昇している」状況のときは、2月に設定したNo.65「順張り上昇相場の買い」による買いマークが頼りになります。だが個別株の全てが「快調に上昇している」わけではありません。右図の1812「鹿島」の株価は9日線を下回り、25日線を下回り、75日線まで下回ってきました。25日線の向きを見るとすでに下向きです。しばらくは下落を続けると見るできです。

このように@株価が25日線を下回り、A25日線が下向きになったときは、その銘柄は順張りの相場であるとはいえません。方針は「逆張り」で臨むべきです。逆張りで買いのトリガー(引き金)となるのは、簡単にいえば「9日順位相関が-80以下になって、その後上昇したとき」です。

1812「鹿島」の(a)で株価が25日線を下抜いたが、25日線はまだ上向いています。(a)の順位相関が-80以下なら買ってもよいところです。

(b)は@株価が25日線を下回り、A25日線は下向いているので、「逆張り」の相場です。(b)の9日順位相関が-80になり、その後順位相関が上昇した日が買いのトリガーです。

5401「新日鉄」は、9日線が25日線を下回ってしまい、25日線も下向いています。こういうときはナカナカ株価は上昇しません。今日は25日線が下向いているので、今後現れるであろう(c)の9日順位相関が-80になるまでは買いのトリガーとはなりません。

5713「住友鉱」は、@9日線が25日線を下回っている、A25日線は下を向いている、という状況です。図の(c)のところまで9日順位が下落すれば買ってよいでしょう。

9432「NTT」は、@9日線は25日線を下回っていない、A25日線は上を向いている、Bしかし株価は25日線を下回っている。という状況です。こういう状況は、順張りで行くべきか、逆張りでいくべきかの判断することは難しい。

先のボトム4150円を下回るならば、逆張りの判断(9日順位相関が-80以下で買い)と採用すればよいでしょう。しかし株価がそこまで下げないときは、9日線または25日線を上抜いたら買い、というたは25日線を上回ったら買いの方針とすべきです。


(13. 3.15) TOPIX 1051P(+13)  日経平均 12560円(+179) 38.8億株 (2兆9486億円)

米国は雇用が堅調であったことから景気回復に自信をもち続伸。NYダウは14539ドル(+83)と10日連続陽線となる。ナスダックは3258P(+13)。

海外の株高を受けて日経平均は高く始まり、12500円を突破して、12560円の高値引けとなりました。(a)をピークにして数日間は高値保合いをするだろう、そのときには9日線を割り込むかもしれないが、9日線を上抜けば判りやすい買いのタイミングである。と思っていましたが、簡単に新高値を更新したので9日線による買いはできませんでした。

この(私にとっては)案外な株価上昇は外国人買いによってもたらされたものです。3月第1週(3月4日〜8日)の外国人の買い越し額は1兆円を突破したとか。1週間で1兆円の買い越しとはすごい。例えば、過去最高に外国人が買い越したのは2005年の10.3兆円ですが、この年の5月から2006年4月にかけての11か月で、日経平均は63%の上昇をしました。人によっては2倍〜5倍の利益を、悪い場合でも30%くらいの利益がでたはずです。2005年は最近の「誰でも儲かる時期」でした。それと同じことが現在起こりつつあります。

外国人がどれほど買い越しているのかを、我々は日々知ることができませんが、凡そのことは「外国証券の寄り前の成り行き注文」によってわかります。3月4日〜8日の1週間の成り行き売りの株数は9580万株、成り行き買いは12890万株でした。差し引き3310万株の買い越しでした。 今週(11日〜15日)の売りは10740万株で、買いは19760万株、差し引き9020万株の買い越しです。3月第1週の3倍の買い越し株数です。これは株数ベースなので、金額ベースではどのようになったのかは判りませんが、3月第1週を上回る1兆円以上の買い越し額となったと思われます。

右に最近の外国証券の買い注文のグラフを掲げます。買いマーク↑がついている日は、買い注文が2000万株以上あった日です。

これを見ると、2012年11月は2度、12月も2度しか買いマークはついていません。この間に日経平均は20.0%上昇していますが、これは外国人の買いによるものとはいえません。

だが2013年1月は11度、2月も11度の買いマークを出し、3月はまだ半月しかたっていないのに8度の買いマークを出しています。

外国人の買いは日ごとに増加しています。

今回の相場の手本としている2005年の外国人の買いの状況はどうであったのかと思い、2005年8月からのグラフを出してみました。びっくりすることに、この期間は毎日買いマークがついていました。2005年は毎日々々外国証券は2000万株以上の成り行き買い注文を出していたわけです。

毎日買いマークがでていてはピーク・ボトムあるいはトレンドの判定ができないので、右図では4000万株の買い注文があった日に買いマークが出るようにしています。それでも80%くらいの日に買いマークが出ています。

だが買いマークが出ない時期があります。図の(A,B)です。チャートから判別すると、(A)は株価が9日線を下回ると買いマークが出る日が少なくなり、(B)は株価が9日線を下回っている間は買いマークは出ていません。外国人投資家は株価が9日線を下回ると様子見をするようです。

2006年からのグラフを見ると、(C)でも株価が9日線を下回ったら買いマークが減っています。(D)は9日線を下回る2日前から買いマークは出なくなり、75日線まで下落してから買いマークが出始めましたが、9日線を上回ることはできなかったので、(E)では買いマークは出ていません。

(E)の後株価が9日線を上回った日から買いマークが出始め、その後は買いマークが連続して出ています。

(F)で株価が9日線を下回ってからは買いマークは消えてしまいます。(f)で一時的に9日線を上回ったものの買いマークはでません。このあたりから外国人投資家は日本株の投資を控えだしました。(G)以降、単発的に買いマークはでますが、連続しては出ず、外国人買いはほぼなくなりました。

以上のことから2005年〜2006年にかけての外国人投資家の動きは、チャートからみて次のことがいえます。
  1. 基本的に、日経平均が9日線を超えると買ってくる。
  2. 日経平均が9日線を下回ると買い控える。(A,B,C,D,E,F,G)
  3. 日経平均が25日線を下回るともっと買い控える。(A,C,D,E,G)
  4. ただし75日線まで下がる前に買い始める。( C,E)
  5. もう上昇の余地がないと判断したときは、9日線を下回ったときに買わない。(D,G)
  6. 日経平均が75日線を下回ったら買わない。
まったくの順張りです。株価が騰がり続けるあいだは外国人は買ってきます。株価が9日線を割り込んだときに外国人が買えば株価は上昇し、外国人が買わなければ25日線を割り込み、さらに75日線を割り込むことがあります。

今日現在では、株価は9日線を割り込むことなく上昇しているので、外国人が売ることはありません。重要なのは株価が9日線を割り込んだ翌日または翌々日です。この日に外国人の買いが増えれば株価は下落しません。しかし外国人の買いが減少すれば当面の上昇は終わったとしてよいと思います。(9日線を割り込むまでは強気であるのが正しい)


(13. 3.18) TOPIX 1028P(-23)  日経平均 12220円(-340) 31.1億株 (2兆1679億円)

米国は小幅安。NYダウは14514ドル(-25)と11日ぶりに陰線となる。ナスダックは3249P(-9)。

先週末は日経平均は、海外株高と、日銀の新体制が国会で承認されたこと、TPP交渉参加の表明の期待によって円安になり、12560円の高値引けの新高値となっていました。

ところが土曜日にユーロ圏財務相はキプロス支援の引き換えとして、キプロス政府に銀行預金に最大10%の課徴金を徴収することを要請しました。

100万円の預金をしていれば10万円が国家に吸い上げられるわけです。おおっ、そんなことができるのか?そんな前代未聞のことがまかり通るのか? もしスペインやイタリアにもこの手が使われたらどうなる、と為替市場は疑心暗鬼になりユーロが売られ円が買われました。

私は今朝の日経先物の寄り付き状況を見るまでこのことは知りませんでしたが、円レートは金曜日の日中の終値96.10円に対して今日は94.10円と2円も円高で始まりました。 当然に日経平均は大幅安で寄り付き、いったんは反発したものの、今夜の欧米市場がどう反応するのかという不安もあって-340円の安値引け。

ただキプロスがこの上昇相場を壊すとは到底思われません。2月26日(a)にイタリアの政局不安によって円レートは一夜で94.19円から91.97円へ2.22円の円高になりましたが、この動揺は翌日の27日までしか続きませんできた。 ましてや今回はキプロスです。今日の下げは過剰反応でしょう。ちょうど順位相関の9日線と25日線が+80以上の位置にあったので、どっと利食い売りが出たという感じです。

珍しいことに条件表No.61「HP 天底/押目/突破(日経)」が売りマークを出しました。一応は「天井売り」のマークです。

この売りマークは逆張りの方針によるものですが、今回の上昇相場では、逆張りの売りは間違いであったことは(a)(b)(c)の売りマークが証明しています。

(a)は陽線に小陰線がはらみ、翌日は「陰線のつつみ下げ」という強力な下げを表現する足型になりましたが、その翌日は早くも陰線にはらまれ、下落はたったの2日ほどで終りました。すぐに新高値となったので、下手に逆張りのチャートを信用してはいけない時期であることが明らかになりました。

(b)も同様です。「新高値の陰線」が出て、翌日は「順下がりの陰線」です。これだけでもピークらしさは3ポイントありますが、すぐに高値を更新し、逆張りの売りは今の時期は誤りであることを重ねて表現しました。

(c)も「新高値の陰線」が出て、翌日は「順下がりの陰線」、次の日は「3陰連」となって、足型からだけでもピークらしさは4ポイントありました。さすがに新高値を取ったのは(c)から11日目でしたが、25日線まで下げませんでした。株価が下げればいくらでも買う勢力があることがわかりました。

今日は(c)以来の売りマークを出しましたが、まずは(b)のようになるのではないか。悪くても(c)でしょう。20日には新日銀総裁が就任します。新しいデフレ脱却に向けての金融政策が遅くとも4月5日には発表されます。その金融政策を見るまでは買い方針です。明日・明後日はよい押し目買いになると思います。


(13. 3.19) TOPIX 1045P(+17)  日経平均 12468円(+247) 28.3億株 (1兆9464億円)

キプロス問題はスペイン・イタリアの金利が少し高くなっただけでショックは吸収されたようです。NYダウは14452ドル(-62)。ナスダックは3237P(-11)。

昨日は一時は93.70円までつけた円レートでしたが、昨日のうちに94.58円へ戻し、今日は95.20円から始まる。日経平均は12405円から始まり終日12400円台で推移する。

それにしても最近は大きなギャップが空きます。昨日は大幅に下げていたのに一夜が明けると、株価はとんでもなく高く寄りつく。あるいはその逆が起きる。この2日間の日経先物のギャップ(前日終値と当日始値の差)を掲げると、3月18日(-240円)、3月19日(+200円)です。日本市場が開いていない間に海外で起きたことが、翌日の始値に集約されるので、@米国株式とA為替が大きく動いたときは、とんでもないギャップが生じます。

先日、ロイターのHPを見ていたら、ドイツ証券の田中泰輔さんという方が「日本の株価の変化率は、円レートの変化率と米国株価の変化率を加えたものになる」といったことを書かれていました。

日経平均は米国株価と円レートに依存することは当然に判っていますが、それらの変化率を比べる。しかも合成する(加える)ということには思いが至りませんでした。

さっそく右図の波動について、(日経平均の変化率=円レートの変化率+NYダウの変化率)という式が成り立っているのかを調べてみました。

日経平均と円レートとNYダウの関係

No. 指標 S日付 株価 株価 E日付 変化率
A 日経平均 12.10.11 8546 12560 13.03.15 +47.0 %
- 円レート 12.09.28 77.46 96.30 13.03.12 +24.3 %
- NYダウ 12.11.15 12543 14537 13.03.14 + 9.5 %
B 日経平均 12.0327 10255 8295 12.06.04 -19.1 %
- 円レート 12.03.15 83.79 78.19 12.06.04 -6.7 %
- NYダウ 12.05.01 13279 12101 12.06.04 -8.9 %
C 日経平均 11.11.25 8160 10255 12.03.27 +25.7 %
- 円レート 12.02.02 76.11 83.79 12.03.15 +10.1 %
- NYダウ 11.11.25 11231 13264 12.04.02 +18.1 %
D 日経平均 11.07.08 10137 8382 11.10.5 -17.3 %
- 円レート 11.07.08 81.26 76.29 11.09.26 -6.1 %
- NYダウ 11.07.21 12724 10655 11.10.03 -16.3 %
E 日経平均 10.11.01 9154 10836 11.02.17 +18.4 %
- 円レート 10.11.01 80.51 83.67 11.02.16 +3.9 %
- NYダウ 10.11.30 11006 12391 11.02.18 +12.6 %
F 日経平均 08.06.06 14489 7162 08.10.27 -50.6 %
- 円レート 08.06.16 108.38 93.23 08.10.27 -14.0 %
- NYダウ 08.05.02 13058 7552 08.11.20 -42.2 %
上図の(A→a)の上昇率は、@日経平均は+47.0%、A円レートは+24.3%、BNYダウは+9.5%です。A+B=+33.8%なので、(A)から日経平均の上昇率+47.0%はかなり先のことを織り込んでいることになります。

(B→b)の下落率は、@日経平均は-19.1%、A円レートは-6.7%、BNYダウは-8.9%です。A+B=-15.6%なので、(B)からの日経平均の下落-19.1%はやや悲観しすぎたといえますが、@はおおむねA+Bの数字に対応しています。

(C→B)の上昇率は、@日経平均は+25.7%、A円レートは+10.1%、BNYダウは+18.1です。A+B=+28.2%なので、@はおおむねA+Bの数字に対応しています。

(D→C)の下落率は、@日経平均は-17.3%、A円レートは-6.1%、BNYダウは-16.3%です。A+B=-22.4%なので、(D)からの日経平均の下落はやや軽くすんでいます。

(E→e)の上昇率は、@日経平均は+18.4%、A円レートは+3.9%、BNYダウは+12.6です。A+B=+16.5%なので、@はおおむねA+Bの数字に対応しています。

(F→f)はリーマンショック時の下落率です。@日経平均は-50.6%、A円レートは-14.0%、BNYダウは-42.2%です。A+B=-56.2%なので、(F)からの日経平均の下落はやや軽くすんでいます。

以上のように、3〜4か月くらいの波動については、(日経平均の変化率=円レートの変化率+NYダウの変化率)の関係はおおむね成り立つようです。


(13. 3.21) TOPIX 1058P(+12)  日経平均 12635円(+267) 34.2億株 (2兆4395億円)

米国FOMCは毎月850億ドルの資産買い入れを継続すると発表。景気見通しも上げたため、米国株価は上昇する。NYダウは14511ドル(+55)。ナスダックは3254P(+25)。

日経平均は米国株高に加えて、今日から日銀の新体制が発足することから期待感が高まる。今朝の外国証券の寄り付き前の成り行き注文は4720万株で、この上昇相場になってからの最大の買い物でした。

円レートは昨日とあまり変わらなかったが、日経平均が+167円上昇したのは、この外国人買い(実需)にあるといえます。最近の日本株のパフォーマンスは世界一です。まだまだ外国人は日本株を買ってきます。

私は8月までは日経平均は上げ続けるだろうと思っていますから、ユーザーは《カナル24》の条件表で買いと出た銘柄を吟味して買えばよいだけのことです。目先の上昇を取るには、2月4日に設定した条件表No.65「順張り上昇相場の買い」や、3月1日に設定した条件表No.67「高値波動突破買い」を使えばよいでしょう。

株価が高くなってから買うことに抵抗を覚える人は、2005年に設定した条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」や、2004年に設定した条件表No.29「ボトムからの3陽連」を使うとよいでしょう。

No.29「ボトムからの3陽連」で検索すると、毎日結構な銘柄がピックアップされます。ここから銘柄を吟味するのですが、2方面のチェックをして下さい。
  1. その銘柄の業績はよくなるのか悪くなるのか。これは会社四季報や会社情報で調べたり、新聞でその銘柄の企業業績を知る必要があります。

    ただ現在は、その企業が金融緩和・円安・TPPなどで報われそうかどうかだけを問題にしているので、さほど精密に調べる必要はありません。

  2. もうひとつはグラフです。単に買いマークが出たからといってすぐにその銘柄を買うことは慎みたい。より勝つ確率の高いものを選びたい。
右の1868「三井ホーム」は、(a)で3陽連を出しました。直前のボトム(A)円の日(の前後で)の9日順位相関が-80以下になっていることを加えると(a)は買いです。 (b)でも買いマーク出しました。(B)471円の日の9日順位相関は-80以下になっています。これによって、(b)の買いマークでは買ってもよい、となります。

条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」は2005 年に設定した今や古典とも言うべき条件表です。私はどんな状況のであってもこの条件表に頼ってよいと思っています。

ただピックアップされた銘柄のうちから1銘柄を決定するには、上記の@企業業績の見通し、Aグラフからのチェック、が必要です。

@はここで述べることはできませんが、Aについていうなら、上記のことをチェックして下さい。すなわち
  1. 200日線は9日線よりも、25日線よりも下位にあること

  2. 直前のボトム近辺で、9日順位相関が-80以下になっていること

  3. 直前のボトムの翌日(または翌々日)から3陽連が出ていること
この3つです。右図の左側の8343「秋田銀」は(b)でボトムを出しましたが、@その日の200日線は最も下位にあり、A9日順位相関は-80以下であり、B(c)で3陽連になっているので、グラフからは買ってよいと思います。

右図の右側の9066「日新」は(b)でボトムを出しましたが、@その日の200日線は最も下位にあり、A9日順位相関は-80以下であり、B(c)で3陽連になっているので、グラフからは買ってよい。

このように《カナル24》に付属してる条件表をいろいろ調べると、なんだ「幸せの青い鳥はすぐそこにあったのだ」とお分かりになります。


(13. 3.22) TOPIX 1038P(-19)  日経平均 12338円(-297) 28.7億株 (2兆1843億円)

米国は雇用や住宅の統計数字はよかったものの、キプロスが重しとなって下げる。NYダウは14421ドル(-90)。ナスダックは3222P(-31)とやや大幅な下げ。

キプロスはECBに25日までに銀行預金課税の代替案を出さないと26日からは緊急融資を停止すると迫られ、ロシアの支援を求めるも断られ、せっぱ詰まってきました。

ただこれをキッカケにしたユーロ不安は広がらないだろうというのがおおかたの市場の見かたです。当面は静観しよう。利食いできるものは利食っておこうというのが、昨日の米国市場の下げであったようです。

日経平均は、米国株安と円高によって大幅に下げましたが、 今朝の外国証券の寄り付き前の成り行き注文は3890万株と依然として衰えず、日本株が下がれば買いたいという外国人投資家の多いことを示しています。

この上昇相場は、安倍首相が2%のインフレ率を目標とするというところから始まりました。そのため日銀総裁が誰になるのかが材料になり、新総裁の候補者が浮かび上がり消えていくという過程で株価は上昇。結局、黒田総裁と岩田規副総裁のリフレ派コンビに落ち着きました。市場はこのコンビでデフレ脱却は間違いないと信じて株価は上昇し今に至っています。

さあ新日銀体制は、どのようにデフレを脱却していくのか? すでに今の株価は、@14年から始まる資産の買い入れは前倒しにする、A買い入れる国債はこれまでの残存期間が3年以内のものを5年以内にする、というところまでは織り込んでいます。

黒田総裁はこれに加えてREITの購入を検討しているといい、リスク資産の買い入れに積極的なようです。REITを買えば不動産価格は上昇します。一方、岩田さんは当座預金を積み上げるべきだといいます。現在の当座預金残高は40兆円余りですがこれを100兆円に持っていけば、ジワジワと物価が上がるだろうといいます。これは2002年から始まって2006年に終わった量的緩和の復活です。

総裁と副総裁の金融政策のベクトルは少しずれている印象ですが、黒田新体制には市場は期待しています。おそらく市場が期待するような緊急の金融政策決定会合は開かれないと思いますが、4月4日の決定会合に期待したい。


(13. 3.25) TOPIX 1047P(+8)  日経平均 12546円(+207) 26.9億株 (1兆9914億円)

米国は反発。NYダウは14512ドル(+90)で前日の下げ分を埋める。ナスダックは3245P(+22)と前日の下げ幅-31Pは取り返せず。

EUはキプロスに金融支援をすると合意しましたが、キプロスの案は第2位のライキ銀行を閉鎖する。10万ユーロ未満の預金は保護されるが、10万ユーロを超える預金は保護されない。この保護されない預金分が浮くので42億ユーロを捻出する。というものです。変な話です。そう簡単に銀行を倒産させることができるのか? 

ともあれキプロス問題が決着しそうなので、米国株価は反発し、日経平均も上昇する。ただ円レートは94円台にあるし、東証の出来高・売買代金は先週末より減って、上昇力にやや陰りが見えてきました。4月の新値度入りあるいは4月4日の日銀の決定会合まではモタつきそうな感じです。


(13. 3.26) TOPIX 1044P(-2)  日経平均 12471円(-74) 29.8億株 (2兆1066億円)

米国はキプロスへの懸念がなお残り小反落。NYダウは14447ドル(-64)、ナスダックは3235P(-9)。

キプロス問題は常識外のことが次々に出てきてよく理解できません。初めは預金に課税するというものでした。それも預金額の10%を召し上げるという税率です。もし日本でこのようなことが起きたら、預金は封鎖されて大パニックになり、経済は立ち行かなくなります。こういうことをキプロスは考えた。

しかし大多数の小口預金者の怒りが爆発したため、今度はキプロス第2位のライキ銀行を倒産させ、10万ユーロを超える預金を召し上げると決定しました。法律上は10万ユーロを超える預金は保証されないとなっていても、突然に銀行が倒産し大口預金は保護されないでは、今後キプロスの銀行に預金する者はいなくなります。

さらに驚くのは、このキプロスの解決方法が、ユーロ圏の危機的な銀行再生(ないし整理)のモデルになるとオランダ財務相が発言したことです。悪い銀行は切って捨てろというわけです。切って捨てるのはよいけれど、誰もが中小の銀行は敬遠し、預金を引出して大手銀行に預け替えをし、銀行の信用は著しく損なわれます。信用不安からユーロ危機が再発するのではないかの可能性もでたように思います。

このため円レートはやや円高に振れ、したがって日経平均は小安くなる。しばらくは方向感は定まらず、高値圏での保合いが続きそうです。

■■ お知らせ ■■

これまで「日経先物寄引売買のためのツールキット」を((2008)(2009)(2010)の3版を発売してきましたが、今回4版目のツールキット(2011)を発売します。詳しくは No.13 「ツールキット(2011)を使って新しい統合条件表を作る」をご覧下さい。 1版〜4版の違いは、次のトリガーにあります。(「トリガー」とは売買マークを出す引きがね(タイミング)のこと。)
  1. (2008)のトリガーは(単純な陰陽足)としていた。(陰線なら買い・陽線なら売り)
  2. (2009)のトリガーも(単純な陰陽足)だが、ストップロスを組み込んだ。
  3. (2010)のトリガーは(単純な陰陽足)に加えて(連続の陰陽足)と(前日比変化)を追加した。
  4. (2011)のトリガーは(単純な陰陽足)を廃止し、(連続の陰陽足)と(前日比変化)の2つに絞った。
(2008)と(2009)は2011年までは、どの統合条件表も毎年利益を出していましたが、2012年は大きな損失を出しました。2012年は1998年〜2008年(または2009年)の手本とした期間とは大いに異なる相場つきになりました。そこで2012年にトリガーの見直しをし(2010)を発売し、さらにトリガーを絞って(2011)を発売することになりました。2012年と今年2013年(3月25日まで)の(2008)(2009)(2010)(2011)の成績を掲げると次の表のようになります。

2012年と2013年の統合条件表(逆張り)の総合成績 単位(円)
No. タイトル トレード数 累計損益 平均利益 ドローダウン 勝率 Pファクタ 最大損失 連敗
8 (2008) No.4+5+7 2012 112回 -1077 -9.6 -1247 39.3 % 0.67倍 -1242 9連敗
8 (2008) No.4+5+7 2013 22回 926 42.1 -121 59.1 % 2.93倍 -44 2連敗
20 (2009) 最終拾遺 2012 92回 -1186 -12.9 -1235 39.1 % 0.60倍 -1235 6連敗
20 (2009) 最終拾遺 2013 28回 350 12.5 -245 50.0 % 1.40倍 -42 2連敗
29 (2010) 平均利益 2012 78回 -21 -0.3 -431 46.2 % 0.99倍 -357 5連敗
29 (2010) 平均利益 2013 52回 45 0.9 -746 48.1 % 1.02倍 -2 3連敗
30 (2010) BS3個以上 2012 30回 568 19.0 -326 53.3 % 1.96倍 -326 4連敗
30 (2010) BS3個以上 2013 39回 779 20.0 -319 56.4 % 1.66倍 +33 3連敗
40 (2011) 利益最大 2012 85回 410 4.8 -465 48.2 % 1.20倍 -452 4連敗
40 (2011) 利益最大 2013 38回 860 22.6 -283 55.3 % 1.78倍 +33 3連敗
45 (2011) 平均利益 2012 60回 477 8.0 -377 50.0 % 1.33倍 -377 4連敗
45 (2011) 平均利益 2013 25回 923 37.0 -213 68.0 % 2.45倍 +33 3連敗

2012年の成績と2013年の成績を比べると、いかに2012年が特別の年であったのかがわかります。例えば(2008)のNo.8は、2012年は-1077円と大敗をしましたが、2013年はまだ3か月しか経っていないのに+926円の利益がでています。勝率も2012年は39%だったのに今年は59%です。当りだせば(2008)No.8は強い。

(2009)のNo.20は2012年は-1186円と大敗し、今年は+350円の利益です。今年中には2012年の損失が取り返せるかというところです。(2009)は堅実なはずだったが2012年の特別な年には対応できませんでした。対応できないときはトレードを停止するのが当然ですが、トレードをし続けると2012年は大敗でした。

(2010)のNo.29は2012年は-21円しか負けなかったが、2013年はまだ+45円しか利益を出していません。(2008)や(2009)の今年の利益に比べて大きく見劣りします。だが(2010)には格別に有効な使い方があります。それはNo.24〜No.29の6本の条件表のどれかが、同じ日に3個以上の売買マークを出しているときだけトレードするのです。このときの成績は表のNo.30のところにあります。2012年は+568円の利益(勝率53.3%)、2013年は+779円の利益(勝率56.4%)です。この安定性はかなりのもので、(2008)(2009)よりもよほど優れています。

(2011)は1998年〜2011年のデータを手本にして、2013年の1月下旬に作りましたが、(2008)(2009)(2010)と違って、(単純な陰陽足)というトリガーを廃止しています。この違いがどうなるのかが不安だったので、2か月間ほど見守っていましたが、その後の2月3月の成績はよく、今後に期待ができます。特に(2010)に比べて売買マークのメリハリが利いています。

(2011)のNo.40の2012年は+410円の利益(勝率48.2%)、2013年は+860円の利益(勝率55.3%)です。2012年も利益を出しているのが(2008)(2009)(2010)と違います。また (2011)のNo.45の2012年は+477円の利益(勝率50.0%)、2013年は+923円の利益(勝率68.0%)です。(2011)にはNo.40〜No.45の6本の条件表がありますが、2012年に損失を出したものはありません。

今年は今のところ、(2008)は大きな利益を出しているし、(2009)も年に換算すればよいペースで利益を出しています。(2010)も(売買マーク3個以上でトレード)をすれば相当によい成績です。したがって(2011)は例年のように6月ころに発売する予定でしたが、今のところ(2011)は、2012年・2013年で最も多くの利益を出し、かつ安定した成績をあげているので、発売を早めました。(当然に1997年〜2013年まで年間で負けた年はありません。)

【注意】 ツールキット(2011)は《カナル24》Ver.4で動作します。《カナル24》Ver.3以前のユーザーや《リアル24》のユーザーは使えません。またこの販売は2014年3月31日で終わります。


(13. 3.27) TOPIX 1046P(+2)  日経平均 12493(+22) 24.8億株 (1兆8977億円)

米国市場はキプロス問題の懸念はなくなったとして反発。NYダウは14559ドル(+111)と終値ベースでは新高値。ナスダックは3252P(+17)。

NYダウを構成する30銘柄の業種の内訳は、@5銘柄がIT関連(シスコ・Hパッカード・IBM・インテル・マイクロソフト)、A4銘柄が医薬品(J&J・メルク・ファイザー・P&G)、B3銘柄が金融(Aエキスプレス・バンカメ・JPモルガン)、C2銘柄が通信(AT&T・ベライゾン)、D2銘柄が石油(シェブロン・エクソン)、E2銘柄が保険(トラベラーズ・Uヘルス)、F2銘柄が化学(ディユポン・3M)、G2銘柄が小売(ホームデポ・ウォルマート)、H航空機(ボーイング・Uテクノロジーズ)が複数の企業が採用されている業種で合計24銘柄。そのほかはIアルコア(アルミ)、Jキャタピラー(重機)、KGE(電機)、Lディズニー(サービス)、Mマクドナルド(外食)、N食品(コカコーラ)です。

NYダウは、IT・医薬品・金融・通信・保険・石油と化学・小売・航空機の株価に依存しています。日本に欠けているものは、石油と航空機です。医薬品もファイザーやメルクに比べるとタケダやアステラスは問題にならない規模です。NYダウ工業株30銘柄のうち20%の6銘柄は日本株の手本にはなりません。だから私はNYダウよりもナスダックのほうが日経平均と連動すると思っています。

日経平均は海外株高から、配当落ち(約89円)をものともせずに高く寄り付きましたが、その後は伸び悩む。 出来高は24.8億と減少。

上昇力は弱まっているけれど、特に売るべき材料がないので、株価は高値圏での保合いとなっています。株価が動かないと出来高は減るのは当然で、図のように(a→a')のグラフの「棚」では出来高は減少します。今も高値圏で「棚」が作られつつあるので、(b→)の出来高は減少中です。

ただ出来高が減ったからといって株価が下げるとはいえません。出来高が急増するのは、@株価が上昇し始めたとき、A株価がピークに 近づいたとき、逆にB株価が下落を開始したとき、C株価がボトムに近づいたとき、のどれかです。今は出来高は減りつつあるので、@〜Cのどれでもありません。出来高からは下げの開始でもなく、上げの開始でもないと判断できます。


(13. 3.28) TOPIX 1036P(-9)  日経平均 12335(-157) 29.8億株 (2兆1803億円)

キプロス問題が尾を引いている上にイタリアの政局不安やイタリア国債金利の上昇(4.77%)などがあるなど、欧州が足を引っ張って米国株価は伸びず。NYダウは14526ドル(-33)、ナスダックは3256P(+4)とマチマチの動き。。

ユーロ不安からドルや円が買われ、対ユーロで120.49円(-0.96)の円高。対ドルでも94.19円(-0.52)の円高となり、日経平均は下落する。ただ4月4日の決定会合を控えているので、大きく下げることはないが、目先の支持線である9日線を割り込む。

今年になってからは、株価(終値)が9日線を下回ってもすぐに9日線を回復してきました。1月は株価が9日線を下回った期間は(g)の3日間が最長でした。2月は1日下回っても翌日はすぐに9日線を上回っていました。3月も同じで2日以上連続して9日線を下回ることはありませんでした。

だが明日の日経平均のザラバ高値が12439円以下だと、日経平均は小波動のピークを表示します。今日の終値が12335円なので、今夜の海外市場がよほど上昇しない限り、明日はピークをつけることになりそうです。 もしそうなれば、前回の(D→g')は25日線を下回ることはなかったが、今回は(h→g')のように25日線を下回る可能性があると思っています。(ただし75日線は下回らない)。

この中勢上昇波動は実に強力な上昇力を持っているので、最低でも3回の上昇波動があるはずです。ことによれば4回の上昇波動があるかもしれません。図の(D)が1回目の上昇波動です。そして明日小波動のピークが表示されたなら(h)が2回目の上昇波動です。そこから(g')までの調整があったとしても、(g')から3回目の上昇波動が始まるので、慌てて売る必要はないと思いますが、これまで買い玉を持っていなかった者にとっては(g')は絶好の買い場になると思います。

条件表No.65は「順張り上昇相場の買い」ですが、これは4本の平均線が9日>25日>75日(200日)の順に位置しているときに「買い」が通用します。25日>9日>75日のように9日線が25日線を下回ってしまったときは通用しません。定点観測9銘柄のうちで、このような位置関係になった銘柄は、現在4銘柄あります(この点でもひところのように買えばどんな銘柄でも上るという時期は過ぎつつあります)

9日線が25日線の下位になった銘柄は逆張りをせねばなりません。順張りのように上昇したら買いというのではなく、下落しているときに目をつけて、下げ止まったと判断できたときに買うという方針です。このとき頭に入れておいて欲しいのは、@今は大きな上昇相場の中にある。A従って上昇小波動は3波動以上あり、B下降小波動は2波動で終わる。ということです。下降波動が2段目になったときから、いつ下げ止まるのだろうかという視点で株価を見ていくのです。

左側の1812「鹿島」は、(H)と(h')、(a)と(a')はほぼ同じ株価水準なので、細かくピークが下がった・下がってない、と判断することはありません。

しかし(H→j)は明らかに小波動のピークは切り下がっています。また(a→現在株価)は明らかに小波動のボトムが切り下がっています。

(H→a)と(j→b)は2段下げの渦中にあります。(b)はどのあたりで下げ止まるのかは判りませんが、(b)でボトムとなったときは幾分かの上昇はあるはずです。

下げ止まりの兆候は、9日順位相関が-80以下になったときです。(25日順位相関が-80以下であれば更によい)。 ここへ足型(例えば「タクリ足」や「窓空け陽線」「陽線つつみ上げ」「3陽連」が出れば、反発の可能性は次第に大きくなります。

右側の5401「新日鉄」は中国関連株として下落しています。(H→j)へと小波動のピークは切下がり、(a→b)と小波動のボトムも切り下がっています。この銘柄も現在2段下げの渦中にあります。 どこで下げ止まりそうかですが、まずは75日線水準の250円あたりです。ここで25日順位相関が-80以下になり、先にいったよい足型が出れば、そこそこの上昇を取ることができると思います。

左図の5713「住友鉱」も中国関連に近い。(H→j)へと小波動のピークは切下がり、(a→b)と小波動のボトムも切り下がっています。この銘柄も現在2段下げの渦中にあります。

今日は75日線を下回ったので、「3陽連」になるとかの強い足型を出すまでは買えませんが、9日と25日の順位相関がともに-80以下になるようであれば買い場は近い。

右側の9432「NTT」はピーク(H→j)が切下がり、ボトム(a→b)が切り下がっています。現在下降2段目です。NTTに限らず多くの銘柄は、今回は下降波動は2段目で止まると思っています。

NTTはどこで下げ止まるのかは判りませんが、@9日と25日順位相関がともに-80以下になった、A先にいったよい足型が出た。となれば買いであろうと思います。


(13. 3.29) TOPIX 1034P(-2)  日経平均 12397(+61) 25.9億株 (1兆8255億円)

キプロスの銀行が営業を2週間ぶりに再開したが、大きな混乱が起きなかったことから米国市場は上昇。NYダウは14578ドル(+52)、ナスダックは3267P(+10)と高値を更新。

預金を引出せる限度額は1日300ユーロまで、また海外送金は5000ユーロを超えると当局にチェックされるというからキプロスのビジネスはほぼストップしているでしょう。これが続いたときにキプロス人が大人しくしているのかどうか? さらにイタリアの政局不安に市場の目がむき始めているので、ユーロ問題については楽観はできません。

今夜から米国市場は3連休、欧州は4連休とあって、朝方の外国証券の買い注文は1200万株(売りは1190万株)と減少する。 外国人が買わないとあっては日経平均は伸びるはずはなかったが、先物を買い上がった一部の勢力があったので高く終わりました。しかし出来高・売買代金は少なく、大方は様子見です。やはり4月4日までは高値圏でモタモタしそう。

昨日いったように日経平均は小波動のピーク12650を表示しました。目先は小波動は下降波動に変わりました。おそらく25日線を少し割り込む水準(12000円より少し上か?)まで下落すると思っていますが、そこは押し目買いのチャンスになると思います。

■■ お知らせ ■■

年度末が到来するとともに、かなりの数の銘柄が増資をしたり、株式分割をして売買単位を100株に変更しています。株価の桁数が変わった銘柄の株価データを毎日HPにアップしています。
  1. 《カナル24》のスタート画面のメニュー「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」に行き、
  2. 「HPから桁数修正データをダウンロード」して下さい。日足・週足・月足をそれぞれダウンロードします。
  3. また売買単位が変更された銘柄が多くあるので、「株価・売買単位ファイルをダウンロード」もして下さい。


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