日経平均をどう見たか・判断したか (2012年12月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(12.12.3) TOPIX 781P(+0)  日経平均 9458円(+12) 18.6億株 (1兆1045億円)

米国は小動き。NYダウは13025ドル(+3)、ナスダックは3010P(-1)。

米国で発表される経済統計は、よかったり思わしくなかったりですが、景気が後退しているといった数字は出てきていません。だが「財政の崖」が解消したわけではないので、株価は順調に上昇することができていません。

日経平均は、円安に向かったため9500円を超えたが、その後円安が一服したため、引けにかけて下落する。小幅ながら「新高値の陰線」になりましたが、それほど気にしなくてよい。

11月14日に「16日に衆院解散」が決まり、翌日から株価上昇が開始しました。この急激な株価上昇は、@市場は民主党政権に飽き飽きしていた。ようやく民主党が与党ではなくなる、という期待によるものが3割で、A安倍自民党総裁が大胆なリフレ政策をぶち上げたのが、7割ほどあったと思います。 誰だかはまだ明らかではないが、安倍総裁のバックには、リフレ派の強力な学者やエコノミストがついているだろうということを市場は確信し、株価は14日の終値8664円から、今日の9458円まで9.1%の上昇をしました。「待ってました!」という感じです。

安倍次期政権(となるだろうの予想)のリフレ政策を評価して、株価は上昇してきましたが、ここまでは期待だけによるものです。実際に日銀が大胆なリフレ策にカジを切るのかどうか。インフレ率を2%とする目標を掲げているがその通りになるのだろうか。などの疑問も出てきて、円安の動きはやや失速気味になっています。

私は、今度の安倍総裁のリフレ推進発言は正しいし、しかもブレーンがすばらしいと思っています。過去15年間のデフレ(貧乏生活)から、ようやく抜け出せるのかと期待しています。そのためには、日銀は米国FRBの大胆なマネーの供給を手本にすべきであって、それを拒否してはならない。日銀はこの15年間のデフレをもたらしたことに、責任を取らずして、リフレ政策に抵抗してはならない。

ラリー・ウィリアムズが考案した日柄があります。次の波動で、ピークまたはボトムをつけるのはいつだろうかの手がかりとするものです。

ラリー・ウィリアムズの日柄は、「ボトム(a)と次のボトム(c)の日柄を1.28倍したものが、(a)(c)の間にあるピーク(b)からの日柄(ピークまたはボトム)になる」というものです。

例えば図の(a)〜(c)は21日あります(a,cの日を含む)。この21日を1.28倍すると26.88日(四捨五入して27日)になります。(b)から27日目の(B)のあたりがピークまたはボトムになるのではないかと想定します。実際には(B)はピークとはならず、(B)の6日後にピークになりました。だからラリー・ウィリアムズの日柄は、この例では当てはまっていません。

最近では、(g)→(i)の22日間を1.28倍した、(h)からの28日目がラリーの日柄になります。ちょうど日経平均はその日柄(H)に到達しています。 ラリー・ウィリアムズの日柄は、いつでも当てはまるものではありません。だが欧米の投資家は、日本人が一目均衡表の日柄を好むように、ラリーWの日柄を重視しているかも知れません。その場合には、今日が株価のピークになりかねないと思って、老婆心ながら解説しました。


(12.12.4) TOPIX 781P(+0)  日経平均 9432円(-25) 17.3億株 (1兆 341億円)

米国は小幅下落。NYダウは12965ドル(-59)、ナスダックは3002P(-8)。

11月のISM製造業景況指数が49.5%(予想は51.4%)と、前月の51.7%から予想外の悪化。 「財政の崖」に加えて、気がかりな材料が加わりました。

ナスダックは4日前の「大陽線のつつみ上げ」は「バケ線」になることも多いといいました。今日は新高値の陰線となったので、もし今夜も続落するようであれば、ひとまず小波動のピークを打つ可能性が強くなります。

その際には、「バケ線」を下回る下落になります。(ちょっと先走っていますが)

日経平均は、今日はやや円高方向にぶれたので、小安く終わる。ただ下げればすぐに買い物が入るようで、株価はなかなか9日線まで下落してきません。

現在の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(ただし小幅)、B9日順位相関が+80以上、C条件表No.1「日経平均用(2012)」が売りマーク、D25日投資マインド指数が85以上 となっています。

ここへ《デンドラ24》の上値メド(9354円)をクリアしたことをポイントに加えると、5.5ポイントになります(陰線が小幅なので0.5ポイントとした)。

さらに今週末には、25日順位相関も+80以上になりそうなので、今週末からは売りに分がでてきます。

ただ下げたとしても、それは上昇中段の「押し」ともいうべきもので、大きな下落はない。9240円あたりの窓埋めか、9100円あたりにある200日線まで下落するかどうかだろうと思っています。


(12.12.5) TOPIX 781P(-0)  日経平均 9468円(+36) 18.3億株 (1兆 669億円)

米国は小幅続落。NYダウは12951ドル(-13)、ナスダックは2996P(-5)。

昨日発表の11月のISM製造業指数の内容を見ると、@PMIは51.7→49.5へ-2.2低下、A新規受注は54.2→50.3へ-3.9低下、C雇用は52.1→48.4へ-3.7低下、とよいものがありません。特に雇用の悪化が気になります。 ロイターの調査によると、11月の雇用統計の予想は、10月の17.1万人→11月は9.6万人だそうだとか。

「財政の崖」は完全な解決策はありません。減税を継続すれば財政赤字が膨らむし、増税をすれば景気が失調して税収が減って財再赤字を減らすことはできないし。日本なら間違いなく現状維持(問題先送り)となるでしょうが、米国はどのような解決策を見つけるのか?

日経平均は、朝方は81.90円/ドルとやや円高であったので安く寄り付いたが、その後82.20円くらいまで戻し、さらに対ユーロが108円/ユーロと円安にふれたために上昇する。ただ9500円を超えてからは売り物に押され、9468円で終わる。 今日の売買代金は1兆円そこそこであり、一部の投資家が9500円を強行突破しようとしたが、できなかった。という感じです。

今日の日経平均の25日順位相関は79.1となりました。明日は+80以上になるはずです。

これに加えて、25日騰落レシオが120.3になり、売りマークを出しました。この結果、今日の小波動のボトムらしさは、@新高値の、A陰線(0.5P)、B9日順位相関が+80以上、C条件表No.1が売りマーク、D25日騰落レシオが120以上、E25日投資マインド指数が85以上、F《デンドラ24》の上から2番目の上値メドをクリア。さらに明日はG25日順位相関が+80以上になります。

Aの陰線の幅が小さいので0.5ポイントとしても、明日は7.5ポイントになります。日経平均の今回の波動は、1)1段目の上昇→2)調整をいれる→3)次に再上昇をして9874円くらいを目差す、のではないかと私は思っていますが、なかなか1段目の上昇の後の調整をしない。市場には日経平均の先高感があるので、今日のように安く寄り付いても、すかさず買いが入って、値を持ち直しています。

ただ、米国の政策(財政の崖)がどうなりそうだとか、日本の金融政策(物価高2%目標)がどうなりそうだとかをあれこれ考えたところで、それは勝手な予想です。予想は当たったり、外れたりです。私が判断する基本は「小波動のポイント制」にあります。今日で(10点満点の)7.5ポイントが出ました。まあ、大まかにいって、75%の確率で12月3日のザラバ高値9525円をピークとして、最低でも9250円くらいまで下落するのではなかろうか。そこが「押し目買い」になると思っています。


(12.12.6) TOPIX 788P(+6)  日経平均 9545円(+76) 20.1億株 (1兆1428億円)

米国はまちまち。NYダウは金融株が上昇し13034ドル(+82)と上げたものの、ナスダックはアップルが急落したため2973P(-22)と下げる。

今朝は新聞各紙が衆院選の世論調査を掲げてました。読売の見出しは「自民、過半数超す勢い」でした。

予想議席数は特に掲げてなかったけれど、棒グラフから読み取ると、@自民党は、優勢が241くらい、当落線上を加えると300議席くらい。A民主党は、優勢は40、当落線上を加えても60議席くらい。B維新は、優勢は40、当落線上を加えて50議席くらい。

自公連立となれば、定数の2/3の320議席になる可能性もでてきました。当然に今日の日経平均は大きく伸びるだろうと思っていましたが、そうでもなかった。

この原因は、円安がそう進まなかったためだと思います。今日の円レートの安値は82.61円で、11月22日の82.62円に接近したものの、これを上抜くことはできず。

自民党が圧勝し、安倍リフレ政策が実施される、という材料は現在の日経平均や為替レートに、かなり織り込まれている感じです。

今日は日経平均は新高値となったので、昨日までいってきた小波動のピークらしさのポイントが変化しました。

今日現在では、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日当落レシオが120以上、D25日投資マインド指数が85以上、Eここへ《デンドラ24》の上値メドをクリア、の6ポイントです。 今日新高値を取ったことによって、「新高値の陰線」の0.5ポイントが消えました。

また、条件表No.1「日経平均用(2012)」の売りマークが出た(f)の日はピークではなかったことがはっきりしたので、このポイントも失われました。今日現在のピークらしさは6ポイントです。

今日新高値を取らなかったならば、8.5ポイントになるはずでしたが、6ポイントへと低下しました。ただ、明日、@新高値の陰線になったり、Aザラバ高値が今日の9565円以上になったときは、それぞれのポイントが追加されます。

今日の6ポイントは、売りが有利ということを示していますが、選挙は水モノ(ムードによる)です。7〜8ポイント以上にならねば、売りは仕掛けにくい。

なお条件表No.1「日経平均用(2012)」が明日、売買マークを出すかどうかを調べるには、
  1. 条件表No.1「日経平均用(2012)」を使って、日経平均のグラフを描いておいて、メニューの「表示」→「売買マーク予想」をクリック。

  2. 「検査実行」をクリックすると、

  3. 9565円以上ならば、売りマークが出る。
と表示されます。


(12.12.7) TOPIX 790P(+1)  日経平均 9527円(-17) 20.9億株 (1兆 860億円)

米国は小幅上昇。NYダウは13074ドル(+39)、ナスダックは2989P(+15)。

ナスダックは小波動のピークを表示しました。今夜7日は雇用統計の発表、来週の12日〜13日はFOMCの開催、同時に「財政の崖」の解決策が決まるのかどうか、と材料がメジロ押しで、米国株の見通しを立てることはむずかしい。

日経平均は小幅下落。今日で日経平均の上昇は17日目となりました。今年の小波動はおおよそ次図のようになりました。

(b→B)(c→C)の上昇期間は18日〜22日で、上昇率は10.7%〜10.9%でした。


現在の日経平均は、(f→F)の上昇波動にあります。すでに(d→D)(e→E)の上昇期間と上昇率(9日間で+7.2%の上昇) を超えています。今回の上昇が、@(b→B)(c→C)の上昇(20日間で+10.8%の上昇)で終わってしまうのか。あるいはA(a→A)のように大きな波動(55日間で+22.8%の上昇)になるのかの見極めをせねばなりません。

だがこの見極めもむずかしい。(a→A)も上昇は、外国人投資家の買いによるものでした。ファンドの運用者はいつか、どこかの国に投資しなければ、リターンを得ることができません。2012年初頭の日本は、2011年の大震災の復興需要によって、企業の経常利益は20%〜30%の伸びが期待されていました。これを注目して外国人投資家が日本株を買いあさったのでした。

その上昇途中の2月14日に日銀が、何を思ったのか臨時に金融緩和策を発表しました。これが追い風となって、(a→A)の大きな大きな上昇がもたらされたのですが、今や復興需要による業績の底上げは1桁になり、今期のGDP伸び率はどうも思わしくないとの予想です。

日銀がよりリフレ的な政策を取るのではないかと期待した株式買いは、4月末の日銀の決定会合の発表があった日(高値9691円)から、失望が生まれ、(b)の8238円まで下落しました。もとの黙阿弥となりました。

(a→A)の上昇は、@復興需要+A日銀のリフレ政策期待が材料でした。しかし今や@復興需要はほとんどなくなりました。Aは、安倍自民党総裁が声高々にいっていますが、日銀をどうあつかうのかは政権をとってみないと判りません。

(a→A)の上昇において、円レートが82.0円になったときの日経平均は9633円でした。83.79円になったときは10077円でした。現在は82.50円前後をウロウロしています。それならば少なくとも日経平均は9600円以上になっていなければなりません。日経平均は円レートに完全に連動することなく、やや円レートを過小評価しています。

円レートと日経平均の動きの差を見ると、
  1. (a→A)は日経平均が先行。
  2. (b→B)は日経平均と円レートは同じ。
  3. (c→C)は日経平均が先行。
  4. (d→D)は日経平均が先行。
  5. (e→E)は日経平均と円レートは同じ。
  6. (f→F)は日経平均が遅行。
となっており、現在の日経平均の伸びは不足しています。本来なら10000円を超えてもおかしくはないのです。日経平均を動かす要因には、@米国株価、A円レート、B企業業績 がありますが、思ったほどに日経平均は上昇できていません。どうも私には、(a→A)の夢のような上昇が再現されるとは思えず、案外にこの上昇は腰砕けになるのではないかと思っています。


(12.12.10) TOPIX 788P(-1)  日経平均 9533円(+6) 19.4億株 ( 9444億円)

米国は雇用統計はまずまずだったものの、マチマチの動き。NYダウは13155ドル(+81)、ナスダックは2978P(-11)。

米国11月の雇用統計は+14.6万人と予想(+8.5万人)を大きく上回りましたが、10月の数字を17.1万人→13.8万人へ、3.3万人ほど下方修正しました。

毎月+15万人くらいの雇用が増えれば、雇用が回復してきたといえますが、今年の1月〜3月が3か月連続して+15万人以上であったのを最後にして4月以来は、2か月連続することすらありません。

右図は今年の雇用統計の数字(万人)です。2012年1月に記入されている+20.0万人は2011年12月の統計値です。その後修正された数字は( )書きにしてあります。発表日に●を打っています。

グラフを見ると、雇用統計値が+20万人以上のとき(1月〜3月)は、明瞭に株価が上っていますが、統計値が悪化したからといって下落するというものでもないようです。6月のように雇用統計が極端に悪いとFRBの量的緩和期待が出てむしろ株価が上昇することもあるし、11月のように数字はよくても「財政の崖」懸念から下落することもあります。雇用統計はマクロ経済を見るには重要な指標ですが、目先の株価の上昇・下落を決定するものではありません。雇用統計に市場が反応するのは、@+20万人以上となった(1月)、A+6.9万人へ低下した(6月)のように極端な数字がでたときです。

日経平均は、格別の材料もなく小幅な動きで終わる。大きなイベントは、@12〜13日のFOMC、A16日の衆院選、B19〜20日の日銀決定会合です。

このうち株価に影響があるのは、Aの新政権がどれだけの議席を占めるのかであり、Bの日銀が自公政権に対して反抗するのか帰順するのかでしょう。特にBは「見物(みもの)」です。

もし19〜20日の金融政策決定会合で、日銀が目標とするインフレ率を2%と明言するならば、日経平均は1000円近辺まで上昇する可能性があります。逆に安倍新政権のもとでも、日銀が量的緩和に消極的であれば、株価は失望感から下落するでしょう。

今は外国人が買い、日本人が売るという図式です。外国人は安倍自民党総裁の考えに乗り、日本人は日銀の考えに乗っている。外国人はこれまで15年間にわたるデフレからようやく脱却できる可能性を思い、日本人は長いデフレに慣れ切っている。どちらが正解になるのかはわかりませんが、ぜひともここでデフレを打ち切ってもらいたい。

ただグラフからは、小波動のピークらしさのポイントは、@新高値の、A陰線(0.5)、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D25日騰落レシオが120以上、E25日投資マインド指数が85以上、F《デンドラ24》の下から3番目の上値メドをクリア、と実に6.5ポイントです。グラフからは売りが有利になっていますがいろいろなことを思うと、なかなか売りが有利とはいいがたい。 それでも、この後G順下がりの陰線がでれば、「売りが有利」としてよいのではないかと思っています。


(12.12.11) TOPIX 786P(-2)  日経平均 9525円(-8) 15.4億株 ( 8783億円)

米国は小幅高。NYダウは13169ドル(+14)、ナスダックは2986P(+8)。

米国は今夜と12日のFOMC、年末までの「財政の崖」の2つがあって動けず。NYSEの出来高は28.1億株、ナスダックは15.0億株と様子見。

日経平均も16日の衆院選を控えて、うかつに新規建て玉をするものは少なく、売買代金は連日で1兆円割れとなる。

12月限の先物・オプションのSQが14日(金曜日)にせまっているので、13日までは9500円の攻防となります。現に今日の日経先物の日中の出来高は66000枚と多く、TOPIX先物に至っては152000枚と、日頃の5倍の出来高になっています。

明日と明後日の株価は、SQがらみの動きとなるので、それを見て上に行くとか下にいくとかの判断はできません。今後の方向性は、@選挙後、A年末の日銀の金融政策決定会合の後、というこになります。現在の市場が様子見になっているのは当然です。


(12.12.12) TOPIX 791P(+5)  日経平均 9581円(+56) 19.3億株 (1兆 627億円)

米国は高い。NYダウは13248ドル(+78)、ナスダックは3022P(+35)。

ナスダックはザラバ高値3033Pをつけ、先の小波動のピーク3030円を上回ったので、小波動は上昇波動に変わりました。

25日線を下回ることがなく、「バケ線」ではないかとした(q)の安値を下回ることもなかったので、(p)から2段目の上昇が始まったようです。

海外市場は弱くはありません。200日線は景気の良し悪しの基準となる平均線です。株価が200日線より上位にあれば、だいたいは景気がよい。少なくともこの先の景気について悲観していないとしてよいでしょう。

今、主要国の株価指数を見ると、200日を超えているのは、@NYダウ、AS&P、Bナスダックです。米国は一応景気は悪くないと判断しています。 ロンドンのCFT100も200日線の上位にあり、今年の高値5989P(3/14)に迫ろうとしています。若干上昇のスピードは鈍化していますが、景気は悪くないと判断しています。

指数が200日線を割り込んでいるのは、D上海総合とEWTIの2つです。中国は世界の製造工場と言われてきました。また原油は化成品の原料であり、また最も重要なエネルギーです。この2つが思わしくないのは、世界の製造業はまだよくないということです。

日経平均は、海外株高+円安から高く寄り付く。ただ今の日経平均の動きは、80〜90%が為替に依存しています。日経平均は為替しだいです。

ザッというと、1円の円安は日経平均を200円上昇させると思っていますが、11月22日の82.62円、12月10日の82.63円あたりで円安は止まっていました。ところが今日は82.69円となり、どうやら83円を目差す感じです。(今記事を書いている6:30では82.90円まで円安となっています)

この円安は、リフレ政策への期待によるものです。本来なら今夜のFOMCで米国の追加緩和策が発表→米国金利の低下→相対的に日本金利が上昇→円高、となるところです。だがその逆の動きになっています。

市場は年末の日銀の政策決定会合で、日本も追加緩和策がでるだろうから、今夜のFOMCによる瞬間的な円高はあっても、いずれ円安になるだろうとの読みかも知れません。まあこのあたりが為替の難しいところです。

グラフからは、小波動のピークらしさは6.5ポイントとなって、売りが有利ですが、今回は「新高値の陰線」がうまく効いていません。(a,b,c)はただ1つの「新高値の陰線」によってピークをつけました。今回は(d,e,f,g,h)と5度の「新高値の陰線」がありましたが、ピークとなりませんでした。

これは16日の衆院選の結果を期待した買いが優勢であることを表現していますが、期待が大きくて先取りして買っていると、首尾よく自民党が大勝して、株価が急上昇したところがピークになりかねません。


(12.12.13) TOPIX 799P(+8)  日経平均 9742円(+161) 27.6億株 (1兆4895億円)

米国は小安い。NYダウは13245ドル(-2)、ナスダックは3013P(-8)。

FOMCは年末で期限切れになるツイスト・オペ(短期債を売って・長期債を買う)に代えて、毎月450億ドルの国債を買い入れると決定。

これによって長期債の買い入れが継続され、短期債の売りがなくなりました。すでに9月に毎月MBSを400億ドル買い入れることを決定しているので、FRBは来年1月から毎月850億ドル(約7兆円)のマネーを市場に放出することになります。年間でなんと80兆円のマネーの増加です。

しかし、FOMCの決定は予想の範囲内であったので、米国市場は反応しなかった。だけれども、今回は失業率が6.5%以上で、インフレ見通しが2.5%を超えない限りゼロ金利を継続するという数値基準を打ち出しました。これによってFRBがどのような金融政策をとるのかを、市場が予想しやすくなったわけです。FRBのすることは明快です。

ここ10日間ほどは、円/ドルは82.60円あたりで頭打ちになっていました。ところが昨日の日中の終値は82.65円となって、これを突破し、引け後は82.90円あたりまで円安が進み、夜のうちに83.20円まで円安が進行。

今日は83.24円くらいから始まって83.67円をつけ、昨日に比べて1円の円安となりました。日経平均は1円の円安で200円上昇します。今日の日経平均のザラバ高値は9767円(+185)まで上昇し、1円の円安が200円の株高を生むことをはっきりと示しました。不当な円高によって、ボロボロになったシャープ・パナソニック・ソニーが急反発したことを見れば、円高を放置した政策当事者の責任は重い。

一体、日経平均はどこまで上昇するのか? 答のひとつは9874円です。この上値メドは、《デンドラ24》の最初に出た上値メドで最も高い株価であり、次に出た上値メドの上から2番目の株価水準です。この水準は軽んずることはできません。9874円を突破するなら、最後に10307円の上値メドがありますが、この場合は円レートが86円台になることが必要です。

日経平均の動きは円レート次第です。9874円の上値メドをクリアするには最低でも円レートは84円にならねばなりません。今後の円レートはどの辺りを想定しておけばよいのでしょうか? 

為替相場というものは、@政治・A軍事・B金融・C財政 など多くの要因から当座の結論を導く市場です。

市場がこれら要因のどれを重視するかによって相場水準が変わるし、上記の要因自体が突如としてゴロリと変わることがあります。よって短期的な為替相場の動きをグラフから推測することは実に難しい。

今のところ、円レートを推測する武器は《デンドラ24》 しかないので、これによる上値メドを掲げると、下から順に、@81.33円、A82.88円、B84.43円、C89.08円 となっています。

毎回いいますが、株式の場合はAとBの中間(Bを限界とする)で小波動のピークを打つことが多いのです。円レートがこれと同じように当てはまるかどうかは、過去のデータ(10年以上)が少ないので、はっきりとはいえませんが、円レートも株式と同じように扱ってよいのではないかと思っています。

すると、今回の円レートは82.88円〜84.43円でピークを出す可能性があります。AとBの中間をとれば83.65円です。これが今日の円レートの高値です。

今回の株価上昇は、2012年1月6日→3月27日の上昇が手本になります。このとき株価(ザラバ)は8349円→10255円へと1906円の上昇をしました。一方円レートは76.07円→84.17円と8.10円の円安となりました。1円の円安が235円の日経平均を引き上げたのでした。

当時の《デンドラ 24》の円レートの上値メドは、@81.16円、A82.68円、B84.95円、C87.23円でした。実際にはAとBの中間の84.17円が円安のピークとなりました。AとBの中間は83.81円でしたが、これを少し上回ったところでピークを打ちました。

以上のことから、今日の円レート83.67円は、グラフからは小波動のピークに差し掛かっています。もし当面の円安が進んでも84.43円までの円安はないのではないか、と思っています。


(12.12.14) TOPIX 801P(+1)  日経平均 9737円(-5) 32.6億株 (2兆 983億円)

米国は安い。NYダウは13170ドル(-74)、ナスダックは2992P(-21)。

12月12日のFOMC以来、2日連続安となりました。最近のFRBの追加金融緩和はしだいに株価に響かなくなっています。

前回QE3を発表した9月13日のFOMCでも、その日こそは大幅高となったものの、翌日は終値ベース(3183P)で小波動のピークとなりました。その後は11月半ばに2810Pまで下落をしました。

発表があるまでは株価は上げるが、発表されると株価は下げる。いわゆる「材料出尽くし」です。

昨日の日経平均は、円レートが82.65円→83.59円へ0.96円の円安となったため大幅高となりました。

今日は昨日の上昇の反動で、利食い売りが出て一時は安くなったものの、円レートが一時83.96円となり、94円台に乗せそうになったことから、ザラバで新高値(9775円) を更新しました。

3日前の9581円までは、衆院選で自民党が過半数をとる→安倍新政権がリフレ政策をとる ということで株価は上昇してきましたが、この2日は、FRBの金融緩和を受けて、19〜20日の日銀の政策決定会合では、大胆な金融緩和が打ち出されるのではないかの期待によって日経平均は上昇しています。

@衆院選とA日銀の大胆な金融緩和 を織り込んできた結果が、現在の日経平均9737円です。つまり、@自民党が衆院で過半数を占める、A日銀が追加金融緩和をする、というのはすでに株価に織り込まれています。よほど自民党が大勝するか日銀が思いもよらない金融緩和策を出さない限り、株価を上昇させることはできないと思っています。

@が予想どおりになったときの焦点は、安倍内閣の財務大臣が誰になるかです。まさか民主党のように金融のシロートを財務大臣にすることはないと思いますが、誰が就任するかによって安倍政権のリフレ政策についての思いの強さがわかると思います。

グラフからいえば、この2日で株価が新高値をとってきたので、小波動のピークらしさのポイントは少し低下しました。今日現在では、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上、D25日投資マインド指数が85以上(昨日)、E《デンドラ24》の上値メド(9354円)を加えると6ポイントです。

《デンドラ24》の上値メドの下から3番目のメドの(9354円)はとっくにクリアしているので、最も高い上値メド(9874円)を上値メドとしたほうがよいでしょう。となると、Eはポイントから外れるので、今日の日経平均のピークらしさは5ポイントになります。ピークらしさのポイントが1.5ポイント減って、今の相場のピークらしさは5分5分になります。今日がピークかどうかは5分5分です。まことに難しい。


(12.12.17) TOPIX 807P(+6)  日経平均 9828円(+91) 28.5億株 (1兆5832億円)

米国は「財政の崖」の進展がなく小安い。NYダウは13135ドル(-35)、ナスダックは2971P(-20)。

12月16日の衆院選は、自民党が294議席を取って圧勝。公明党の31議席をあわせると、議席数の2/3の320議席を超える325議席となりました。

自公が300議席くらいを取るだろうことを市場は予想していました。ただ参院とのネジレ現象は残るので、自民党政権の政策運営がやりにくかろう。自民党がぶち上げた、@2%のインフレターゲット、A名目3%の経済成長、の実現には疑問を抱く向きもありました。

だが2/3以上の議席を得たことで、参院で否決されたものでも、衆院で再可決すれば法案は成立します。自民党がやろうと思えば、ある程度のことができます。自民党政権が最優先ですることは、デフレ脱却と景気回復の2つです。これは株式市場にとってはありがたい。大きな追い風です。

経済学者のリフレ派(デフレを脱却して緩やかな物価上昇を目差す)の理論は、すでにFRBのバーナンキ議長が実践しています。

それは、@ゼロ金利にする→Aマネーを大量に供給する→B株価を上昇させる→C消費を増やす、不動産価格を上昇させる→D企業の設備投資を増やす→E雇用を拡大する→Bへ戻る、の連鎖を狙ったものです。

今のところ、Bは大正解、Cはマズマズ、Dはまだ弱い、Eはボチボチ、のようですが、100年に 一度といわれたリーマンショックをデフレに陥らせることなく、プラス成長を確保して、乗り切ってきています。この金融政策の舵取りは賞賛すべきものです。

このことを安倍次期政権は見習おうとしています。ただBCまではある程度の成果がでるでしょうが、DEはバーナンキ議長もてこずっているように容易なことではありません。金融政策だけではこれを実現することは難しい。

その国の経済を決めるのは、@財政出動、A金融政策、B成長戦略、です。Aについては安倍さんは日銀に強いプレッシャーを掛けましたが、@は国土強靭化計画だけというのでは不足です。古い道路を補修したり、堤防を作ったりすることは、国民の安心には繋がりますが、新しい産業を生み出しません。(東日本大震災の復興予算は5年間で19兆円でしたが、この復興需要によって日本の景気は上向かなかった。)

むろん復興予算は重要なものですが、国の経済成長を復活させるために使う金は、明日に繋がる(政府投資が民間投資を引き出す)ものでなくてはなりません。この点で国土強靭化計画は日本の経済成長の復活への「種まき」とは思えません。当面、来年度の予算が組めないので大型の補正予算を組む(10兆円程度)、という報道がなされていますが、道路整備や橋梁の補修に使う(まあ 必要なことだが)のでは、経済的に大きなインパクトにはなりません。

安倍次期内閣は、経済諮問会議を復活させるとか。これはよいことです。特にBの経済戦略について諮問してほしい。

さらにいえば自民党のTPPに対する態度が気になります。もう既得権益者を保護するのはやめにしたらどうか? 原発も今となっては新規の原発は作れないでしょう。次第に原発はなくなります。そういうときどういうエネルギー政策を出すのか? この点があいまいです。

しかしともかく自民党は大勝しました。今後の株価は上昇しないはずはありません。うまくいけば米国のように株価が右肩上がりの状況が1〜2年続く可能性があります。今後は弱気になる必要はないと思います。

ただ株価は一直線には上昇しません。上昇→利食い売り→上昇→値食い売り→上昇→ピーク、となります。押し目は必ずあります。今日の小波動のピークらしさのポイントは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、、C25日順位相関が+80以上、DNo.1「日経平均用(2012)」が売りマーク、E25日騰落レシオが120以上、F25日投資マインド指数が85以上、G《デンドラ24》の最も高い上値メドの9874円をクリア、の8ポイントです。

ピークらしさが8ポイントというのはなかなかでる数字ではありません。当座は今日の高値9903円がピークになったのではないかと判断しています。


(12.12.18) TOPIX 816P(+9)  日経平均 9923円(+94) 34.3億株 (1兆7423億円)

米国は反発する。NYダウは13235ドル(+100)、ナスダックは3010P(+39)。

日経平均は続伸。出来高は34.3億株、売買代金は1兆7400億円と、ボリュームアップしています。市場は、今年1月末〜3月の上昇の再現だと見ています。(次図)

1月6日〜3月19日にかけての上昇小波動(A)と比べてみると、@(A)(a→c)の上昇期間(は50日に対し今回はまだ24日目。A最高出来高は2月29日(b)の30.5億株に対し今回は34.3億株。B最大の売買代金は2月29日(b)の1兆5800億円に対し今回は1兆7400億円(SQの出来高・売買代金は除く)。

昨日の小波動のピークらしさのポイントは8ポイントになっていたので、昨日が小波動のピークだろうと、ほとんど確信に近い判断をしていましたが、今日の新高値・出来高と売買代金の大きさには驚きました。昨日の出来高28.5億株や売買代金1兆5800円が当面の最大のボリュームだろうと思っていたからです。

というのは、(A)で最高の出来高になった2月29日(b)は小波動のピークとはならなかったけれど、その辺りの高値となり、その後5日間の調整をしていました。そこで、昨日が当面の高値であり、今日から3〜5日の調整はあってしかるべきだと判断していました。

今日は、より大きな出来高になりましたが、(A)では最高の出来高(売買代金)(b)が3/4まで減ると5日ほどの調整をしています。 今回も最高の出来高の75%の出来高(今日の34.3億株がもし最高出来高だとすると、25.7億株)になったときは、調整入りの可能性があります。

なお、今日現在のポイントは、@新高値の「陰線」とANO.1の売りマークが消えたので、6ポイントになりました。

11月29日に、今後日経平均の2段目の上昇を予想して押し目買いをするのは、次のときであるといいました。
  1. 先の上窓を埋める9248円あたり。

  2. 日経平均(終値)が9日線を一度割り込み、再び9日線を上抜いたとき。

  3. 新高値(9487円)を上回ったとき。
これは右図の(a→b)の第1段の上昇をしたあとの(c)の日に述べたことです。残念ながら1)の9487円までの押し目はありませんでした。

また2)の9日線割れも出ませんでした。もし(e)が陰線であったならば、9日線を割り込んでいたので、(f)の9日線の上抜きによって(f)の翌日が買いのタイミングでしたが、終値ベースでは9日線を下回ることはなかった。

結局3)の「新高値を上回ったとき」しか仕掛けるタイミングはありませんでした。(d)の日のザラバで新高値となったので、翌日に買い仕掛けをする。終値で新高値をとった日とすれば(f)の終値が9545円なので、(f)の翌日に仕掛ける。ということになります。

個別銘柄では、
  1. 株価(ザラバ安値)が、25日線・75日線・200日線のどれか最も高い平均線水準まで下落したとき。

  2. 株価(終値)が9日線を一度割り込み、再び9日線を上抜いたとき。

  3. 新高値を上回ったとき。
となります。(これは2段目の上昇が期待できるときの話です)

7203「トヨタ」は(a→b)へ力強く上昇。(c)で9日線を割り込んだが2日目には(d)で9日線を上回ったので、(d)の翌日に買い。

8306「三菱UFJ」は(a→b)へ上昇したものの200日線が頭を押さえる可能性があった。(c)で9日線を割り込んだが2日目には(d)で9日線を上回ったので(d)の翌日に買い(ただ200日線を完全に上回ったとは確認できていない)

安全なのは、(e)で9日線を割り込んだが2日目の(f)で9日線を上回ったし、(f)のザラバ高値は(b)の高値を上回っているので、(f)の翌日に買い。(株価終値は200日線を6日連続して上回っている)


(12.12.19) TOPIX 839P(+22)  日経平均 10160円(+237) 40.3億株 (2兆 888億円)

米国は「財政の崖」の回避の与野党合意ができそうとの期待から続伸する。NYダウは13350ドル(+115)、ナスダックは3054P(+43)。

日銀はインフレ率2%を目標とするのではないかの予想から、日経平均は急騰。出来高は昨日よりさらに増えて、なんと40.3億株の大出来高。売買代金は2兆 8880億円。

特に買われたのは、円安メリットのある輸出関連株と、金融緩和メリットのある金融株・不動産株。国土強靭化計画のメリットを受ける建設関連株。

ただ大幅下落に後、一転急上昇してきたシャープ・東電などは反落しているので、売り込まれた銘柄の戻りは終わり、今後は業績の裏付けがある銘柄が主力となりそうです。

今日の上昇も意外でした。海外株高・円安から、10025円で寄り付いたのは当然としても、10000円大台乗せの達成感から、次第に下げるだろうと思っていました。ところが後場から上昇を開始して10160円の高値引けとなる。

これまで押し目があれば買おうとしていた勢力が、いつまで経っても押し目が出ないので「辛抱できぬ」と買いを入れたという感じです。その結果が40.3億株の大商いです。

最近40億株近くの大商いとなったのは、2011年3月15日〜17日の3日間です。いうまでもなく、東日本大震災と東電の原発事故の時です。このときは57.7億株(3月15日)の出来高でしたが、ここがボトムになりました。

高いところでの大商いは2009年6月12日の39.9億株です。この日は小波動のピークとなりました。このように大商いの日は波動のボトムかピークかになりやすい。今日の出来高40.3億株は、最近の最大の出来高かどうかはまだ不明ですが、まずピークに近いといえます。

25日騰落レシオが164.5となりました。(右図の右側のグラフ)これは新記録です。過去最も高かったのは次図の2010年12月9日の163.5でした。だが25日騰落レシオはそうシャープな指標ではありません。騰落レシオの水準から株価のピーク・ボトムを捉えることはできません。ボンヤリと楽観しているのか、悲観しているのかがわかるほどのものです。

騰落レシオは(25日間の値上り銘柄数)/(25日間の値下り銘柄数)×100で計算されます。直近25日の値上り銘数が、値下り銘柄数よりも多ければ、騰落レシオの数値は大きくなります。

上図を見ると(a)がボトムです。そして(a)の翌日から今日までが25日間です。この25日間は押し目なく上昇してきたので、当然に日々の値上り銘柄は値下り銘柄数よりも多かったはずです。その結果、騰落レシオは大きな数値(164.5 )になりました。

右図を見ると、騰落レシオが最大になった(b)の日は、(a)の翌日から同じく25日目です。(a)をボトムとして25日間の上昇をしたので、騰落レシオが163.5となった、というのは今回と同じです。

ただ(b)は株価のピークとはならなかったが、その後14日間は株価は上昇力を失い9日線を2度下回っています。この点は騰落レシオの役割を果たしていますが、騰落レシオの水準によって株価のピーク・ボトムを判断することはできません。騰落レシオは株価のピーク・ボトムの判定の1つの要因(ポイント)でしかありません。

明日は(a)翌日の数字が「25日騰落レシオ」から外れます。外れる数字は、値上り銘柄数759、値下り銘柄数740です。明日の値上り銘柄数が759銘柄以上であるか、値下り銘柄数が740円以下であるならば、明日の騰落レシオは今日の164.5よりも大きくなります。


(12.12.20) TOPIX 838P(-0)  日経平均 10039円(-121) 37.4億株 (2兆 856億円)

米国は反落。NYダウは13251ドル(-98)、ナスダックは3044P(-10)。

日銀は追加金融緩和策を発表。主な内容は、
  1. 資産買い入れ基金を10兆円増やす。(長期債5兆円、短期債5兆円)

  2. 銀行の「貸出し増加を支援するための資金供給」制度の詳細を明らかにした。(来年6月〜2014年3月まで4半期に1回。2012年10〜12月を基準として、貸し出し増加分については年0.1%の利率で融資する。期限は最長4年。)

  3. 物価上昇率のメドは来年1月の決定会合で検討する。
発表の直後、為替も日経平均も乱高下しました。当面の材料が出尽くしたと見る向きと、今日の追加緩和を評価した向きが対立したようですが、立会いが終わるころは、やや円高になり、したがって日経平均は下落。今日の足は昨日の大陽線にはらみ、株価は伸び悩みの格好ですが、 出来高は昨日より少し減少したものの、売買代金は昨日とほぼ同じです。新規の買いの手が引っ込んだわけではありません。

相場が過熱していることは明らかです。条件表No.61「天底/押戻/突破(日経)」は久々に「天井売り」のマークを出しました。最近で、日経平均に「天井売り」マークが出たのは、今年の2月27日です。この翌々日の2月29日にザラバ高値9866円を出して、その後5日間の調整をしています。今回も同じことが起きるのかどうか?

今日の日銀の追加金融緩和策は、円安を引き出すどころか少し円高に振れました。為替は今日の日銀の政策は織り込み済みであったわけです。

来年1月の金融政策決定会合まで、あとひと月ありますが、それまで円安が進行するのかどうか? 円安が進めば当然に日経平均は上昇しますが、そうでないならば日経平均は調整します。

11月14日以降の日経平均は、@(a→b)への868円幅の上昇(ザラバベース)をしました。第1段の上昇です。これは円レートが79.27円→82.49円へ3.22円の円安となったためです。1円の円安は日経平均を270円上昇させています。

次に第2段の上昇がありました。(c→d)への852円(ザラバベース)の上昇です。まだ(d)がピークかどうかは不確定ですが、円レートが81.70円→84.32円となって、2.62円の円安がもたらせたものです。1円の円安は325円の日経平均を上昇させました。

1円の円安は、第一段の上昇では270円の株価上昇をもたらせ、第二段の上昇の円安は325円の株価上昇をもたらせました。1円の円安の重みが大きくなってきたのは、楽観人気になりつつある証拠です。ちなみに言えば、今年2月〜3月にかけての日経平均の上昇は、1円の円安が175円〜180円の日経平均を引き上げました。ここからも、現在は楽観人気の真っ只中にあるといえます。

最近の25日間の円レートと日経平均の「相関係数」は96.7です。これは、日経平均は円レートとほとんど同じ動きをしていることを意味します。日経平均の動きの93.5%は円レートが決定し、その他の要因は6.5%しかありません。

日経平均(つまりは多くの銘柄の動き)は円レートによって決まっています。

円レートがどうなるのかを突き止めることが日経平均の動きをキャッチする最上・最高の予測手段ですが、為替はなかなか難しい。

そこで、日経平均に連動している(日経平均を決定している)トヨタと三菱UFJのグラフを合わせて、今後の日経平均を予想するのが私のやりかたです。

2銘柄とも今日は「上ヒゲ」の長い足を出しており、株価は上仕えしたように思いますが、まだピークを打ったとは判断できません。日経平均もピークらしいが、この2銘柄のグラフからはそうとも判断できない。

現時点ではあいまいな判断しかできません。もし個別の銘柄で、ピークであるとして売るのであれば、新高値をとったときは損切りすること。これさえ決めておけば大きな間違いはありません。


(12.12.21) TOPIX 832P(-5)  日経平均 9940円(-99) 36.1億株 (1兆9056億円)

米国は小高い。今は「財政の崖」だけが材料とされているので、猫の目のように強弱が変化します。NYダウは13311ドル(+59)、ナスダックは3050P(+6)。

日経平均は昨日の下げを見て、早速に買いが入り、高く寄り付きました。ところが、米国共和党は下院で減税延長法案の採決に持ち込めなかったことから、GLOBEX(グローベックス。時間外取引)のNYダウ先物が急落。同時に83円台の円高に振れたことから、日経平均は急落する。

今日のザラバ安値9924円は、前日比では-114円安で、たいした下げではないように見えますが、寄り付きの10145円からは-221円安です。この上昇小波動では最大の大幅下落となりました。 この下げによって、今日の足は、@新高値の、A大陰線、Bしかも包み下げ、という悪い形になりました。

また小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D条件表No.1が売りマーク、E25日騰落レシオが120以上、F投資マインド指数が85以上、G《デンドラ24》の上値メド(9874円)をクリア、の8ポイント。珍しく高いポイントになりました(12月17日の衆院選翌日以来ア)。当面はひと調整があってよいところです。

昨日、右図(左側の(B))のNo.61「「天底/押戻/突破(日経)」は久々に「天井売り」のマークを出したといいましたが、今日は米国の「財政の崖」のマイナス材料が加わって、大きな下げとなりました。

今回の上昇の手本は、今年2月〜3月にかけての上昇の姿(右側の(A))です。これが今回の上昇の様子と実によく似ています。それは、(A)(B)どちらも外国人の買いが株価上昇をもたらせたからです。

まず(a)で「突破買い」がでました。「突破買い」は順張りであるので、それが成功するには、その後よほどの株価が上昇しなくてはなりません。ところが(A)(B)ともに株価は大幅上昇し、結果的に「突破買い」マークは正しかった。

ついで(b)で「天井売り」マークがでたのですが、(A)では(b)の7日目まで株価は調整し、(c)で9日線を下回りました。だが翌日(d)で9日線を上回り、図には無いが3月27日にはザラバ高値10255円を出して、株価はピークを出しました。

昨日と今日のNo.61による売りマークは、(A)の(b)と同じような境涯にあると思います。この後は5日程度の調整があるとするのが素直な見方です。細かくいえば、@(A)では9日線を下回ってから再上昇をしたが、今回(B)のほうが陰線は格段に長いので、もう少し大きな下落をするのではないか?とも考えられます。だが出来高に注目すると、A出来高は40.3億株→37.4億株→36.1億株ともさほど減少していません。これは日本株を買い持ちしたいという外国人投資家の意欲の現れではないか?とも思えます。

今回の(B)の(b)からの下げがどれほどになるのかは、わかりません。9日線を割り込んだところで止まるのか、25日線まで下落するのか。そういう予想はできませんが、1)平均線が上向きで、2)株価(終値)が一度平均線を下回ってから、3)再びその平均線を上回ったとき、は相場についていくのがよい(つまり順張り)と思います。


(12.12.25) TOPIX 838P(+5)  日経平均 10080円(+140) 22.3億株 (1兆1532億円)

日本が休場中の間のNYダウは13190ドル(-120)→13139(-51)と続落。ナスダックは3021P(-29)→3012P(-8)。

日曜日に安倍総裁が、「日銀が1月の決定会合で、+2%のインフレ目標を決めないなら、日銀法を改正する」と発言したことから、円安が加速し、今日の取引開始直後には84.95円をつける。

最近の日経平均は、円レートとほとんど同じ動きをしているので、今日は10092円(+152)で寄り付く。ただ海外はクリスマス休暇に入っており、これを材料にしての買いは限られました。日経平均はジリ貧となり、陰線で終わる。

日銀が来年1月の金融政策決定会合で、「+2%の物価上昇を目標とする」と決定することは確定でしょう。白川日銀体制は自民党に屈服しました。だが政治圧力によって、その金融政策をコロリと変えるということは、一体どういうことなのでしょうか。この15年間、どうすればデフレを脱却できるのかを追求する「必死さ」がなかったと思わざるをえません。

日銀にきちんとしたデフレ脱却の方法と見通しがあれば、日銀は政府がイチャモンをつけてきても、これをきっぱりと拒否すればよいのです。だが実際には拒否できなかった。

自分の考えが足りないのであれば、自分よりもっとデフレについて研究をしている経済学者の意見を謙虚に聞けばよいのです。しかもありがたいことに同時進行で、米国はバーナンキFRB議長がデフレ回避のために大胆な金融政策(QE1〜QE3)を実行し、成功させている。それなのに日銀は、バーナンキ議長の金融政策から何も学ばなかった。単にFRBが決定したことに対応しただけだった(FRBが量的緩和をすると、それに応じて資産買い入れ資金を増加するという受身の姿勢)。

調べてみるとバーナンキFRB議長の報酬は年で20万ドルとか。今の円レートで1700万円ほどです。日銀総裁の報酬はだいたい3400万円です。白川さんはバーナンキの2倍の報酬を得ているわけです。 報酬の多寡によってバーナンキがFRB議長に着いたのではないでしょう。世界の経済を安定させたい、自身の経済理論(バーナンキは1930年代の恐慌を研究した学者)によって米国経済・世界経済を復活させたい。そう思って安い報酬ではあるがFRB議長になったのでしょう。その精神は奉仕的であり、また野心的です。

思えば、2008年に日銀総裁を国会で決議するときに、当時野党(参議院では多数党)であった民主党は次々に、自民党が推薦する日銀総裁候補者を否決し、日銀総裁がいないという時期がありました。日銀総裁不在がどうしようもなくなって、最後に決まったのが白川総裁です。要するに白川さんは本命ではなかった。

どうでもよいことを書きましたが、現在の日本にとってやるべき順序は、@デフレの脱却→A物価の上昇=消費税の確保→B経済成長、の順です。なんといっても、まず@Aをせねばならない。ただしAからBがうまくいくのかが大問題です。


(12.12.26) TOPIX 847P(+9)  日経平均 10230円(+150) 27.9億株 (1兆3222億円)

欧米市場は休場。今日より自民党が与党となったので、さらに円安が進み、今日の安値は85.36円。よって日経平均は高く引ける。しかも新高値。

(a)で「新高値の大陰線」が出ました。これは10中8〜9は当面の小波動のピークであり、少なくとも5日間程度は新高値を取ることはない、と思っていました。

翌日(b)の日が「順下がりの陰線」となれば、10中9〜10の確率で(a)がピークだと思っていましたが、(b)は「はらみ」となりました。

(a)の前日の小陰線と(a)(b)の3日間の足を合わせると、(b)の日は「両はらみ(両抱き)」、しかも3日間全部が陰線、という珍しい足型となりました。 こういう足が過去にあったのかを、グラフでチェックしてみましたが見つかりませんでした(ざっと見ただけだが)。

(b)で完成した「陰線の両はらみ」の足型からはこの先どうなるかの手がかりはつかめなかった。足型による手がかりは「はらみ」だけです。通常、株価が下落中の「陰線の陰線はらみ」はボトムとなり、翌日から上昇することが多いのですが、今回は株価が上昇中なのだから、翌日から上昇するとはいえません。

「はらみ」とは、株価の動く方向が一時ストップしたときにでるものです。この例では小波動は強く上昇中ですが、(a)の日の株価の動きは下落です。ここに(b)がはらんだのだから、(a)の下落が一時ストップしたわけです。ストップした後どうなるのかはわかりません。(a)を上抜くのか、(a)を下抜くのかによって、その後の株価の方向が決まります。 今日は、円安が進行したことによって(c)は(a)を上回りました。(a)は小波動のピークとはなりませんでした。


市場は、安倍政権の経済政策に大いに期待しています。株式市場に影響する今後の政治的なスケジュールは、@閣僚人事(12月)、A経済財政諮問会議で検討される内容(1月)、B補正予算の規模と内容(1月)、C日銀総裁の人事(4月)、D本予算の内容(4〜5月)ですが、安倍政権への期待はDまで続きそうです。

従って、この先「数か月」は基本的には「押し目買い」です。ただ目下のところは期待が先行していて、「押し目買いに押し目なし」の状態ですが、押し目は必ずきます。

今日の日経平均の上昇は過熱気味、楽観的だと思っています。個別銘柄を見ると、7203「トヨタ」は(a)の新高値の陰線を上回っていません。また 8306「三菱UFJ」は(a)のザラバ高値452円を上回っていません。(a)から3日間、ザラバ高値は452円です。高値が3日間同じであるときは、「三天同事(さんてんどうじ)」という足型です。これは波動のピークに出る足型です。

「三天同事」の意味するところは、(a)452円が高値だった→翌日452円突破を試みたが抜ききれなかった→その次の日も452円を上抜けなかった。これによって株価は452円を上抜くことはできないのではないかという疑いが生まれ、452円で売ってくる巨大な勢力があるのではないかの疑心暗鬼となり、買う勢力が腰砕けになる。ということでしょう。この珍しい「三天同事」の足型が出たとき、今後どうなるのかの観測をして下さい。

外国人が日本株を買い続けるとするならば、トヨタは円安メリットを享受するトップの企業です。三菱UFJは金融緩和のメリットを受ける国内最大の銀行です。この2銘柄を見ておれば 、おおよその外国人投資家の動きはつかめるはずですが、日経平均のように新高値を取っていません。

日経平均が2銘柄を引き寄せるのか、2銘柄が日経平均を引き戻すのか? 本来は個別銘柄の上昇が日経平均を動かすはずですが、今は日経先物の力が強くなっています。日経先物が裁定取引によって個別銘柄の株価を動かすことがしばしばです。

今日は日経平均は新高値に出ましたが、メインのトヨタや三菱UFJは新高値には出ていません。ここから、@この2銘柄が新高値を更新したならば「買い」、Aそうでないときは株価が9日線を下回るまで待って「買い」(正しくは株価が9日線を下回って、再び上抜いたら買い)、の方針を維持するのがよいのではないかと思います。


(12.12.27) TOPIX 854P(+6)  日経平均 10322円(+92) 24.6億株 (1兆6146億円)

米国は小幅安。NYダウは13114ドル(-24)、ナスダックは2990P(-22)。

今日の円レートは一時85.87円と86円台に乗せようかという勢い。なんというか、政権当事者がやる気になれば、市場はここまで変わるのかと感心することしきりです。

日経平均は10322円で引け、今年3月27日の高値(10255円)を更新したので、次の目標値は大震災の年の2月17日の(10891円)になります。

日経平均は円レートに完全に連動するわけではないけれど、日経平均の水準を50%以上決定する要因です。例えば図の(a)の日を含む過去25日間の日経平均と円レートの相関係数は0.939(《カナル24》ではこれを100倍して93.9で表示しています)です。この相関係数0.939を2乗した0.881(=0.939x0.939)が「寄与率」と呼ばれるもので、この数字は、円レートの動きは日経平均の動きの88.1%を決定していることを表現しています。

(b)の日の相関係数は0.606なので、寄与率は36.7%(=0.606X0.606X100)です。(b)のあたりでは、あまり円レートは重視されていませんでした。日経平均の動きの63.3%は円レート以外の要因によって決まっていました。

(c)11408円の日の相関係数は0.939でした。寄与率は88.1%です。(c)のあたりでは、日経平均はほぼ円レートによって動いていたのです。以下相関係数だけを掲げると、(d)14601円の日は0.809・寄与率65.4%、(e)18297円の日は0.690・寄与率47.6%。

だいたい株価のピーク時の円レートの寄与率は、(b)を除くと50%〜90%くらいです。今日の相関係数は0.975・寄与率は95.0%です。現在の日経平均の動きのなんと95%は円レートが決定しています。

そこで、日経平均がどこまで上昇するのかを予想するには、円レートの上値メドを知っておかねばなりません。

安倍総理は85円以上といい、石破幹事長は85円〜90円の間に誘導したいといっているので、政府は90円くらいを上限としているようです。

グラフからは《デンドラ24》による円レートの上値メドは、低いほうから順に@84.43円、A87.53円、B89.08円、C92.95円となっています。このメドは(b)の日に出たもので、(a)の段階」では、@81.33円、A82.88円、B84.43円、C89.08円でした。

(a)の下から3番目の84.43円はすでにクリアーされたので、今残っているメドは、87.53円→89.08円→92.95円です。当面は87.50円をメドとすると、あと2円の円安の余地があります。11月14日の円レートは79.81円・日経平均は8664円でした。これが今日は85.74円と10322円になっているので、円レートは+5.93円・日経平均は1658円の上昇をしました。ここから1円の円安は日経平均を280円上昇させたことがわかります(1658÷5.93=279.5)。

あと2円の円安があると560円ほど日経平均が上昇する勘定です。円レートが90円まで行けば、日経平均は1192円上昇する勘定です。よって来年の日経平均が11500円というのもありえます。


(12.12.28) TOPIX 859P(+5)  日経平均 10395円(+72) 28.9億株 (1兆4746億円)
米国は小幅安。NYダウは13096ル(-18)、ナスダックは2985P(-4)。

大納会。円レートが86.63円まで安くなり、日経平均も上昇し、今年の高値をつけて2012年が終わりました。今年の相場は実に難しかった。難しかった原因は、滅多に見られない大きな小波動が出たことです。

まず今年に入って初っ端から大きな上昇小波動がでました。図の(A→B)の上昇期間(Aの翌日からBの日までの日数)はなんと50日間です。これは、過去11年間のうちで、2005年8月の55日間に次ぐ第2位の長さです。第3位が2011年2月の46日間。第4位は36日間とガクンと短くなります。


次図に「上昇小波動日数」の統計を掲げています。これによると小波動の上昇日数の平均値は11.3日、中央値は8日です。この統計では過去11年間の133個の上昇小波動がありますが、上昇日数が23日より長いものは全体の10%もありません。90%は22日以内にピークを出しています。22日以内にでる小波動のピークを捉えようとするならば、25日順位相関を採用すればよいし、もっと小さな小波動を捉えるなら、中央値の8日に近い9日順位相関を使えばよいのです。

小波動が上昇して25日以上経過したときにピークの確率を打つ確率は90%超あることは過去の統計が明らかにしています。ところが、今年1月〜3月にかけての(A→B)の上昇期間は長かった。上図の25日順位相関は2月初めに+80の水準を超えて、(イ→ロ)の約2か月間この水準を維持しました。この間の逆張りの売りは全部失敗となります。

(B'→C)への下降小波動も一方的なものでした。図では(d→e)の反発がありますが、この反発で買いで利益を出すことはできません。25日順位相関は(ハ→ニ)の2か月間-80水準で横ばっています。この間の逆張りの買いは全部失敗となります。

次々図に「下降小波動日数」の統計を掲げていますが、小波動の下降日数の平均値は10.6日、中央値は9日です。この統計では過去11年間の133個の下降小波動がありますが、上昇日数が23日より長いものは10%もありません。

条件表No.20は4本の平均線(@9日線、A25日線、B75日線、C200日線)と2本の順位相関(D9日順位相関、E25日順位相関)を描きます。この6本のチャートとF足型と市場全体の強弱(G騰落レシオ、H投資マインド指数)を判断材料にして、現在の相場はこうである、次はああなりそうだ、と判断をします。

チャートは9日とか25日とかのパラメータを持っています。このパラメータが適切でなければ、適切なチャートが描かれず、したがって適切な判断はできません。私が9日とか25日を好んで採用するのは、それが現実の相場によく当てはまるからです。9日と25日のパラメータで、日々の小波動の80〜90%は捉えることができると思っていますが、残りの10〜20%の大きな相場が出たときは当然に間違います。

100%間違ずに判断することは誰もできません。80〜90%の「逆張り」をするのか、10〜20%の「順張り」をするのか、どちらがよいとはいえませんが、どちらの投資方法をとるにせよ、早めに「間違った」と判断できればマイナスは小さくてすみます。私は日頃の方針は「逆張り」を主とし、「順張り」は従とすのがよい。「逆張り」が間違ったときは「順張り」に変更するのがよい(理想だが)と思います。

どうなれば「逆張り」が間違っていたと判断できるのか? これはいうまでもありません。今日がピークだろうとして売ったのであれば、その後新高値をつけたときは「逆張り」は間違っていたと判断するのがよいし、今日がボトムであるとして買ったのであれば、その後新安値をつけたときは「逆張り」は間違っていたと判断するのがよいのです。

今年2012年は、@1月〜3月の大きな上昇相場、A3月〜6月の大きな下降相場という2つのイレギュラーな相場がありましたが、最後にもっと変則的な上昇相場が出ました。図の(D→E)です。この上昇小波動はまだ終わっていません。恐るべき勢いで外国人は日本株を買っています。安易な逆張りはできません。

●上昇小波動の統計(1)

@平均上昇日数=11.3日
A中央値   =8日
B90%値  =22日

だいたい上昇小波動は8〜11日でピークを打ち、長くても22日までにはピークを出す(90%の確率)

●下降小波動の統計(2)

平均下降日数=10.6日
中央値   =9日
90%値  =22日

だいたい下降小波動は9〜11日でボトムを出し、長くても22日までにはボトムを出す(90%の確率)


目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト