日経平均をどう見たか・判断したか (2012年4月)

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(12. 4. 2) TOPIX 856P(+1)  日経平均 10109(+26)  21.6億株 (1兆3349億円)


米国市場は、NYダウは13212ドル(+66)、ナスダックは3091 P(-3)とマチマチ。

日銀の3月の短観が発表されました。大企業製造業のDIは-4と市場の予想(-1)を下回りました。まあDIが-4というのは、景気がよいと思う思う企業が52%、悪いと思う企業が48%ということなので、わずかに悲観しているという程度です。たいした悪材料ではありません。

新年度入りし、朝方は高く寄り付いたもののその後はダレる。新年度入りをしたからといって機関投資家は買ってこなかった。

外国証券の朝方のオーダーは買いが2040株に対して、売りは3400万株あり、外国人は3月第3週からは売り越しになっているようです。

日本の今の株価水準は、かなり楽観的な期待を織り込んでいます。東証1部のPERは21.72倍となっていますが、妥当なPERを仮に14.0倍とするならば、今期の増益率が+55%とならないと釣り合いません。市場はすでに今期の増益率が+55%まで織り込んでいるのだから、今後発表される経済統計の数字が思わしくないときは、そこそこの調整(最低でも25日線を割込む)があると思います。


(12. 4. 3) TOPIX 851P(-5)  日経平均 10050(-59)  16.8億株 (1兆 469億円)


米国上昇。NYダウは13264ドル(+52)、ナスダックは3119P(+28)。

米国は3月のISM製造業景況指数が53.4となり、予想の53.0や前月の52.4を上回りました。

3月初めに2月のISM指数が52.4と発表されたときは、(私は株価が活況になる目安を53.0にしているので)3月の米国株価は安くなるのではないかと思いました。

しかし下げたのは右図の青色○の3日間だけで、1日だけ25日線を割込んだのちは、再び上昇トレンドに復帰しました。

まあ2月の指数が52.4であったとはいえ、ほぼ53.0に近かったので、大きな下げには繋がらなかったのでしょう。今回は53.4でした。米国景気は順調に回復しており、したがって4月の米国株価はなお強いと判断できます。

日経平均はもたついています。昨日の3月の日銀短観の大企業製造業DIが-4、6月の予想も-3と、あまり企業が強気になっていないことがわかりました。しばらくは米国株や円レートの動向を見てみたいという「見送り」の状況です。

グラフからは株価は9日線を4日連続して下回っているので、すでに9日線は下値の支持線ではりません。次は25日線が支持線になりますが、大陰線で25日線を下抜かない限り、この水準で押し目買いを入れる方針でよいと思います。


(12. 4. 4) TOPIX 835P(-15)  日経平均 9819(-230)  20.9億株 (1兆3661億円)


米国は小安い。FOMC議事録が発表され、@景気の勢いが衰えない限り、またAインフレ率が2%以下の期間がかなり続かない限り、追加の金融緩和はない。の文言があったために、QE3を期待していた向きは失望したようです。

NYダウは13199ドル(-64)、ナスダックは3113P(-6)。

FOMC議事録は、FRBは米国景気に自信を持ち、デフレ懸念も持っていないということ表明したわけです。

一方日本は、2月15日に突然の日銀の追加金融緩和策を発表したことから、「金融緩和+景気回復」の両輪によって日経平均は大幅上昇(今年の上昇率は世界一)をしてきました。

ところが先日、日銀が供給した3月のベースマネーは昨年の3月よりも少なかったことがわかり、日銀は金融緩和といいながら、米国のようにマネーをだしていないのではないかという疑念が出てきました。 大量のマネーを供給すれば株価が上ることは、リーマンショック後のFRBの政策を見ても明らかです。だが日本のベースマネーは増加していない。どうも「金融緩和」を材料に買い上げていくのはまずいのではないか。

そういう不安が芽生えていたところに、今日は先物主導で日経先物が売られました。新年度に入れば、さらに外国人投資家および国内金融機関の買いが入ると期待して10000円以上の水準で買っていた向きがブン投げた。というのが今日の大幅下げだったのかと思います。

ただ日銀が思ったほどマネーを出していないとしても、今年の日本企業の収益の回復は米国を上回ることが予想されています。よって日銀の金融緩和がシミッタレたものであったとしても、企業業績の回復によって、基本的には今年の日経平均は右上がりになるはずです。

当面の下値のメドを考えると、大陰線で25日を割込んだということは、25日線水準での押し目買いがでなかったということです。25日線は下値メドにはならなかった。

@しかし今日の下げを見て、今夜冷静に考えれば、やはり押し目買いをすべきだという向きが大勢でるかもしれない。明日・明後日にも株価は25日線を回復する可能性があります。そうなれば、一応株価の調整は終わったと判断できます。

上図のグラフからは、A先に2か連続して空けた上窓の水準の9768円と9603円が意識されるでしょう。(g')の日の安値9509円を下回ることはないと思いますが、もしそうなれば75日線まで下落する可能性も否定できません。

B《デンドラ24》は今日日経平均が下降波動になったとして、次の下値メドを表示しています。(a)9640円、(b)9435円、(c)9332円、(d)9024円。 当面は、@の今日・明日の安値、Aの9768円、Bの9640円 までが下値メドとなりますが、まずは明日・明後日の25日線を回復するかどうかを見たい。(回復すれば、調整完了で買い方針になります)


(12. 4. 5) TOPIX 832P(-2)  日経平均 9767(-52) 22.1億株 (1兆4175億円)


欧米は安い。NYダウは13074ドル(-124)、ナスダックは3068P(-45)。

米国株安の原因のひとつはスペイン国債の入札が不調だったことと、3月のISM非製造業景況指数が、予想(56.8) を下回る56.0であったこと。

日経平均は続落するも、陽線で終わりました。下ヒゲが長い足であればさらによかったのですが、ザラバ安値は昨日いった最も高い下値メドの9768円を下回る9692円までつけたので、ここで値段的には調整が終わった可能性があります。

出来高も22.1億と増え、売買代金が1兆4100億円になったのは、ショートカバー(カラ売りの買戻し)に加えて押し目買いをした向きがそれだけあったわけです。おそらくカラ売りしている向きは少なかっただろうと思うので、今日陽線となったのは、押し目買いが入ったからとしてよいでしょう。

もう少し慎重に判断するならば、(b)の上窓を埋める9603円や《デンドラ24》の最も高い下値メドの9640円まで下げるということも考えておかねばなりませんが、明日の日経平均の終値が9689円以下であったときは、条件表No.2が買いマークを出します。9640円まで下げたときは、だいたい株価は下値に届いたとしてもよいでしょう。

感じでは、今日の安値がボトムになる確率は40%程度、9640円まで下げたならボトムの確率は60%くらい、図の(c)の安値9509円までは下げないと思っています。


(12. 4. 6) TOPIX 825P(-6)  日経平均 9688(-79) 16.4億株 (1兆 532億円)


NYダウは13060ドル(-14)、ナスダックは3080P(+12)と小動き。雇用統計の発表待ちの感じ。

日経平均は今夜の米国市場が休場ということもあって、手仕舞いする売買が多かったようで、売買代金は1兆円そこそこの低調な商いでした。

条件表No.2「日経平均用'96」は日経平均に買いマークを出しました。今日現在の小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、BNo.2が買いマークを出した、この3ポイントです。

この下げは中勢波動がピークを打って、下降波動に転換するような下げであるとは思われないので、方針は押し目買いです。その押し目がどこで終わるのかが問題なだけです。

もち合い相場での押し目買いのポイントは5ポイントが目安です。急落しているとき、5ポイントでは不足で、6〜7ポイントにならないことには、買いは不利です。逆に 中勢波動が上昇中の押し目は、5ポイントになることは少なく、多くは3〜4ポイントで押し目買いをしないと、買うことはできません。

今は中勢波動はまだ上昇中であるので、小波動のボトムらしさが3〜4ポイントになれば、押し目買いを考えてよいところです。今日は3ポイントですが、明日以降に《デンドラ24》の最も高い下値メド9640円まで下げるならば4ポイントになります。買いたい株があれば買ってもよいと思います。


(12. 4. 9) TOPIX 813P(-12)  日経平均 9546(-142) 16.0億株 (9643億円)


先週末の欧米市場は休場ながら、米国の3月の雇用統計が発表されました。おおかたの予想は+20万人増でしたが、+12.0万人と予想を大きく下回る数字でした。

これによってドルは下落し、円は81円台へ上昇。夜間取引の日経先物は9520円へと下落する。

今日は海外市場の手本がないので9535円〜9618円のゾーンでの動きになりましたが、さて今夜の米国は雇用統計をどう受け止めるのか? 

1月〜2月の雇用統計の数字はできすぎであったというのは、市場全体が思っていたはずです。今回の数値はマイナス材料には違いないが、それほどのショックではないと思われます。

雇用統計の+12.0万人増の数字は速報の数値です。これは後にほとんど修正されます。例えば1月の速報値は+24.3万人でしたがのちに+27.5万人に修正されました。2月は22.7万人でしたが24.0万人に修正されています。3月の+12.0万人はこの後上方修正される可能性があります。+15万人増であればまずは合格点としてよいでしょう。

さらにいえば、1月2月の順調な雇用統計値をみて、EQ3は遠のいたと市場は判断しましたが、本当に雇用に不安があるならば、QE3の可能性もでてきます。これは相場にはプラス材料です。(日本株にはプラスでもありマイナスでもある)すでに日経平均は-142円(-1.47%)と先取りして下落しています。今夜の米国市場は下落することでしょうが、日経平均の-1.47%ほどの下落をするのかどうか。一度下落すれば、QE3への期待がでてきます。

今日現在の日経平均のボトムらしさは3ポイント。


(12. 4.10) TOPIX 813P(-0)  日経平均 9538(-8) 19.2億株 (1兆1391億円)


休場明けの米国市場は、3月の雇用統計の悪い数字から下落したが、NYダウは12929ドル(-130。-1.0%)、ナスダックは3047P(-33.-1.08%)と下落率はそう大きくはなかった。

昨日の日経平均は-1.47%下げていたので、昨日は過剰反応気味であったことがはっきりし、今日の前場では100円ほど反発する。

ところが昼休み中に日銀は追加金融緩和をしないと発表したため、円レートはすぐに円高方向に振れ、株価は崩れて小幅安で終わる。

株価が25日線を大陰線で割込んだ日に、右図の(a)の安値9509円はまず割込むはずはないと思って、下げが最も軽いときは(c)の9768円の窓埋め、下げが深ければ(b)の9603円の窓埋め、ここに《デンドラ24》の最も高い下値メドの9640円を加えて、だいたいこの3つの水準で下げ止まるだろうから、そこから押し目買いとなる、と判断していました。しかし今日の下げで、(a)の9509円に面(ツラ)合わせとなりました。

(a)は4月4日に暫定的にモデル波動の(g')としましたが、その後は10255円まで上昇し、当面のピーク(h)を出しました。つまり図の(a)から10255円への上昇は、「最後の上昇小波動」にあたります。明日以降(a)の9509円を株価が下回るようであれば、2011年11月25日を起点とした中勢上昇波動は、下降波動に転換した可能性が出てきます。9509円を下回るかどうかは非常に重要なポイントです。

上図右側で、日経平均は条件表No.2「日経平均用'96」が3日連続して買いマークを出しています。

3日連続だからといっても特にボトムである確率が高いわけではありませんが、最近の2年間では3本目が出たときは翌日か翌々日がボトムになっていることが多いので、ボトムに近いとしてよいでしょう。

右図は条件表No.61「天底/押戻/突破(日経)」のグラフです。今日「押し目買い」の買いマークがでました。 この条件表が最近売買マークを出した日を青色○で囲っています。

(a)(c)の「突破買い」 と(A)の「天井売り」はタイミングとしては早すぎていますが、(a)からは買いを方針とする→(b)で「底値買い」となったので買う。あるいは(c)から買い方針とする、(d)で2度目の「突破買い」となったので買い方針は一層堅固になるので 「突破買い」としてよい。

(A)で「天井売り」のマークが出たので売り方針になる。ただ、その後に売りマークはでていないので、積極的に売ることはしない。(利食いはする)

さて、今日は「押し目買い」の買いマークが出ました。条件表No.61を設定してから初めての「押し目買い」です。最近の「押し目買い」を調べると、だいたい7〜8割かたは正しいマークとなっています。さてどうなるのか。

条件表No.2とNo.16から判断する限り、日経平均はこの水準でボトムとなる可能性が高いと思います。


(12. 4.11) TOPIX 805P(-7)  日経平均 9458(-79) 20.7億株 (1兆3220億円)


欧州はスペインの債務問題が再燃して大幅安。米国市場も欧州経済の後退を懸念して大きく下げる。NYダウは12715ドル(-213。-1.65%)、ナスダックは2991P(-55。-1.83%)。

ナスダックは大陰線となって、25日線を大きく下抜きました。当面の下値メドは(a)の2900Pですが、(a)からの上昇を開始したときは「窓空けの3陽連」という強い足であったので、この3陽連の値幅のうちのどこかで止まる可能性が高いと思います。

昨日、日経平均が(a)9509円を下回るようだと中勢上昇波動が下降波動に転換した可能性もあると思っていましたが、今日は欧米市場の大幅下げを受けて、9398円で寄り付く。この段階で(a)を下回ったので、困ったことになりました。

【注】 日経平均の(a)の日には小波動のボトムの表示はでていません。従って杓子定規に見るならば、(a)は小波動のボトムではないのですが、同じ日にナスダックが(a)2900Pと表示しているので、日経平均も実質的には(a)の日が小波動のボトムであったと判断しています。

中勢波動が下降波動に入ったのであれば、75日線を下回ることになりますが、ただ当面の小波動のボトムは近いと思っています。今日現在の小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C25日投資マインド指数が15以下、これに《デンドラ24》の最も高い下値メドの9640円クリア、を加えると5ポイントになります。ボトムの確率は5分5分。

条件表No.61「天底/押目戻り/突破(日経)」は昨日、「押し目買い」の買いマークを出していました。この点からも日経平均は当面のボトムが近いと思われます。

一般銘柄用の条件表No.16「天底/押目戻り/突破」が最近の10日間に売買マークを出した銘柄のグラフを掲げます。(TOPIX100について検索すると5銘柄に売買マークが出ています)。

6501「日立」は「天井売り」。

8308「りそな」は200日線水準のところで「押し目買い」。

8309「三井住友トラスト」は75日線と200日線を少し下回ったところで「押し目買い」。

8411「みずほ」は75日線水準で「押し目買い」。

8795「T&D」は3月19日のピークの翌日に「天井売り」。75日線水準で「押し目買い」。

「押し目買い」マークが出ているのは金融株ばかりですが、どれもが中勢波動の基準となる75日線の水準で買いマークを出しているので、小波動のボトムとなる可能性は十分にあると思います。

3月から4月にかけて連載した株式講座No.16 利食いのしかた・損切りのしかた をまとめてアップロードしました。
また2011年11月に連載はしたものの講座とはしていなかったものを株式講座No.15 モデル波動Eでの買いの設定 としてまとめました。連載中は、1日に1日分の講座を読むことができるので、少しずつ理解できますが、講座としてまとまると、通読することによって講座の全体像が把握できます。この2つの講座は、ユーザーのための講座とします。


(12. 4.12) TOPIX 809P(+4)  日経平均 9524(+66) 18.1億株 (1兆 990億円)


ECBがスペイン国債を買い入れる可能性を示唆したことから、スペインの債務問題はいったん後退し、欧米市場は反発する。NYダウは12805ドル(+89)、ナスダックは3016P(+25)。まったく欧州債務問題はさっぱりわけがわからない。

ナスダックは一昨日大陰線となりましたが、昨日はこれに小さな陰線がはらみました。「陰の陰はらみ」です。下落してきてこの足型が出たときはボトムとなることが多い。

ナスダックの小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が買いマークを出した の3ポイントですが、「陰の陰はらみ」を加えるとまずは3.5ポイントとしてよいでしょう。(海外指標は4ポイントが5分5分です)。もし今後、大陰線の高値3055Pを終値で上回れば、小波動のボトムはほぼ確定です。

昨日、日経平均のボトムらしさは5ポイントになっていましたが、今日は8日ぶりに高くなり連続陽線となりました。

ただし出来高は増加していないので、今日の反発は、@ショートカバー(カラ売りの買戻し)か、A明日のオプションSQを9500円以上にしたい向きの買いがあったためかも知れません。

ただ昨日の始値の9400円割れの株価水準は、当面の下値としては十分であるので、昨日が小波動のボトムとなった可能性は高いと思います。

もし昨日がボトムであったなら、今後の株価のコースは右図の2通りが考えられます。(x→a)の上昇は2コースとも同じです。(a)が25日線水準になるのか、9日線と25日線の中間になるのかは、(x)からのスタートダッシュのしかたによります。3陽連になるようなら25日線まで。もたつくなら25日線まで届かない。

(a)からが2コースに分かれます。(a→b→c)は(b)への下げが(x)水準より上位で止まった場合です。この場合は(c)は先の高値10255円を目指すと思います。

(a→b'→c')は(a)からの下げが(x)水準を下回った場合です。この場合は株価は75日線を割込んで(b')のボトムをつけます。だが(b')まで下落するということは、@ピークの(h)から2段下げをし、A75日線を割込んでいるので、中勢波動は一応下降波動になります。ただ大勢波動が上昇中のときは、中勢下降波動は2段下げで終わることが多いので、むしろ(b')まで下げたほうが新しい中勢上昇波動が生まれやすいのです。

(a→b→c)(a→b'→c')のどちらのコースとなるのかは、今の時点ではわかりませんが、例え(b')になったとしても、そこは重要な(中勢波動のボトムでもあるし小波動のボトムでもある)ボトムになるはずです。


(12. 4.13) TOPIX 815P(+5)  日経平均 9637(+113) 21.5億株 (1兆5832億円)


欧米は続伸。NYダウは12986ドル(+181)、ナスダックは3055P(+39)。ナスダックは「陰の陰はらみ」となっていたので、この大陰線の高値3055Pを終値で上回れば小波動のボトムはほぼ確定だろうといいましたが、昨日の終値はその大陰線の高値3055Pと同値でした。ボトムはまだ確定していませんが、だいたいは押し目完了です。

日経平均は3連続陽線となりました。しかも上窓を空けているので、一応は強いスタートを切ったといえます。ただ出来高が少ない。

今日の出来高21.5億株のうち、オプションのSQに関係する出来高は3.1億株あったそうなので、実質は昨日の出来高18.1億株とあまり変わりません。今日の上昇の多くはショートカバーによるもので、したがって9日線まで戻ることができました。 来週株価が9日線を上回るようだと、25日線の9900円水準まで戻る可能性があります。

条件表No.16「天底/押目戻り/突破」が「押し目買い」の緑色の買いマークを出し始めましたが、単純に緑色の買いマークが出たならば買いであると判断しないでください。中勢モデルにおける押し目買いとは、@中勢モデル波動が上昇波動であって、A株価が75日線近辺まで下落した とき(つまりE点付近)に行うものです。 中勢モデル波動をご覧になればおわかりのように、株価が75日線を大きく下回ったときは、E点ではなくなっています。中勢波動は下降波動に転換した可能性が高いのです。

5201「旭硝子」は(a)でE点の買いマークを出していますが、株価は75日線を大きく下回っています。従って(a)の日はE点ではなく、押し目買いができる局面ではありません。

5713「住友鉱」も(a)の日には、株価が75日線を大きく下回っています。押し目買いができる局面ではありません。

6758「ソニー」も(a)の日に大陰線となり、株価は75日線を大きく下回っています。押し目買いではありません。

7911「凸 版」も(a)の日にE点の買いマークが出ていますが、株価は75日線を大きく下回っています。すでにE点の局面ではないので、押し目買いではありません。

8306「三菱UFJ」の株価は75日線近辺にあります。(b)の買いマークは押し目買いを示しています。

8308「りそな」の株価は75日線を少し割り込んでいますが、200日線よりも上位にあるところで(b)の買いマークを出しています。どちらかというと押し目買いが報われるのではないかと思いますが、それなら8306「三菱UFJ」の押し目買いのほうが有利です。

8309「三井住友トラスト」の株価は75日線と200日線をを少し割り込んでいます。よい買い場ではありません。

8411「みずほF」の株価は75日線近辺にあります。また200日線よりも上位にあります。(b)の買いマークは押し目買いを示しています。

8604「野村」の株価は75日線近辺にあります。また200日線よりも上位にあります。(b)の買いマークは押し目買いを示しています。

以上のようにメーカーの株価は押し目買いはできません。金融株がなんとか押し目買いに該当する銘柄です。


(12. 4.16) TOPIX 803P(-11)  日経平均 9470(-167) 15.2億株 (9860億円)


先週末の欧米市場はスペインのソブリンリスクを懸念して下落する。NYダウは12849ドル(-136)、ナスダックは3011P(-44)。

ナスダックは「陰の陰はらみ」から大きな陽線を立て、翌日はあいにく大陰線の高値と同じ水準までしか戻りませんでいたが、ほぼ安値調べは終わったと思っていました。

ところが市場の眼は、ふたたびユーロ圏の債務問題に向けられ、先週末の米国株価の下落を見ると、米国株のボトム打ちはまだ確認できません。

NYダウは75日線より上位にあるので中勢波動はいまだ上昇中です。ただ先のボトム12734ドルを先日わずかに下回っているので、中勢波動が下降転換した可能性は少し(20%くらい)あります。

一方ナスダックは75日線よりはるかに上にあるし、先のボトムの2900Pまでまだ100P以上あるので、中勢波動が下降波動に転換した可能性は0%です。25日線を下回っている現在の株価水準は押し目買いが有利です。

日経平均は先週は、3連続陽線となって9日線まで戻って終わりました。今週9日線を上回ってくるなら、株価は25日線の9900円水準まで戻る可能性があるといいましたが、ユーロ問題によって今日は下落する。

欧米株が下げたのに日本株が上るといいうことはありえません。今日の下げはしかたがないことですが、日本の、@来期の企業の増益率は50%くらいが見込めます。この増益率は世界中でダントツです。米国企業は6〜7%くらいの程度です。

A日本の銀行はユーロ圏や米国の銀行に比べて資本はまったく傷んでいません。

さらにB日本の経常収支は10兆円以上の黒字です。日本の株式は世界の株式が上昇する以上に上昇してもおかしくはないのです。

ただ民主党政権の消費税増税という自爆する経済政策と、日銀のしみったれた金融緩和が株式の上昇の足を引っ張っています。米国株がすでにリーマンショック以前の高値を上回っているのに対し、現在の日経平均はリーマンショックより約1年前の2007年6月のザラバ高値18295円の約半分の株価水準になっています。株価は、政府・日銀の経済政策の通信簿のようなものです。経済政策や金融政策がマズイときは株価は下落します。これを見ても、民主党政権の経済政策はゼロであったし、日銀の金融政策が米国のFRBに比べてよほどお粗末であったといえます。日銀出身の白川総裁には早く辞めてもらいたい。


(12. 4.17) TOPIX 803P(-0)  日経平均 9464(-5) 15.4億株 (9964億円)


米国は3月の小売売上高が前期比+0.8%の伸び(予想は+0.3%)だったとかで、消費は回復していることがわかりました。NYダウは12921ドル(+71)と上昇するも、アップルやグーグルが大幅安をしたためナスダックは2988P(-22)と下落する。

右はナスダックの月足です。(a)は世界景気がピークであった2007年です。このピークは、サブプライムローンによって仏国のパリバなどが損失を出したという報道がきっかけになって株価はピークをつけました。

(b)はリーマンショック直前の高値。(c)はリーマンショック後の安値。

ナスダックは(c)から大きな上昇波動に入り、(d)を上抜いた時点で大勢波動は上昇波動に転換したとしてよいでしょう。この上昇の最大の原因はFRBがマネーを大量に市場に放出したためです。(c→e)までは押し目らいしい押し目もなく(e)ではすでにリーマンショック直前の(b)の高値の水準まで戻っています。

その後米国景気は上向き始め、(f)まで上昇したころ、景気が停滞するのではないかの観測が多くなり(g)まで下落しましたが、 ここでまたまたFRBは第2段目の金融緩和政策を打ち出しました。QE2と呼ばれるものです。これによって(g)から株価は再び上昇に転じ現在に到っています。

右図は日経平均の月足。ナスダックと同じような波動のピーク・ボトムに符号を振っていますが、必ずしも同じ年月ではありません。

(a→c)の下落は日米ともに同じです。違うのは(c)からの株価の上昇のしかたです。ナスダックは(c→d)まで62.7%の上昇をし、日経平均は53.9%の上昇をしました。約9%(ポイント)ほど日本株は米国株ほどには上昇しなかった。米国は財政出動をしているので、この株価上昇率の差は出てもしかたありません。

しかし(c→e)の上昇は日米の金融政策の優劣がはっきりと出ました。ナスダックは100.3%の上昇をしましたが、日経平均は63.1%しか上昇しませんでした。

(c→f)となると、日米の株価を比較するのは情けないだけです。日本は20011年に大震災が発生したというマイナス要因がありますが、ナスダックは128.2%の上昇率に対して、日経平均は55.7%の上昇率でしかありません。その差はダブルスコアです。1桁違う。

日米の株価上昇率に大きな違いが出たのは、@物価上昇率がプラスの米国と、マイナスないし0の日本の違い、Aマネーの供給を2倍増、3倍増させたFRBと、50%ほどしか増やさなかった日銀の違い、が大きな要因でしょう。

右図を見れば、世界が好景気に沸いたときの円レートは120円です。リーマンショック直前ですら110円です。今の円レート80円は、輸出企業の売上げ高を66.6%〜72.7%まで落としたのと同じです。 売上げが-30%減になって利益がでる企業はありません。

(a)のドルの円レート123.98円をピークにして、(b→c→d→e→f)へとドンドン円高になりましたが、当然にこの分だけ輸出企業(トヨタ・ホンダ・ソニー・パナソニックなど)の利益が吹っ飛んでしまったわけです。日経平均がナスダックの半分も上昇しなかった原因はここにあります。 この円高は止められないものではありません。世界が供給するマネーと同じ比率で日銀もマネーを供給し、長期金利をさらに下げればよかっただけのことです。(だが日銀はそうはしなかった)

日本経済を復活しない限り日本は再生しません。そのためには、デフレから脱却するような政府の経済政策と日銀の金融政策が必要です。民主党政権は正しい経済政策は打ち出せる能力がないようなのであきらめましたが、せめて日銀に円安(対ドル110円以上)に持っていくことは望みたい。これに答えられるかどうかが今後の日銀の金融政策の信頼性を左右します。 日銀は対ドルの円レートを100円以上にせねば、存在の意味がありません。


(12. 4.18) TOPIX 819P(+10)  日経平均 9667(+202) 16.7億株 (1兆 851億円)


スペインの短期債の入札が順調であったことから欧州市場は上昇。

米国はIMFが2012年の世界経済の成長率を3.3%→3.5%に上方修正したことから大幅高となる。NYダウは13115ドル(+194)、ナスダックは3042P(+54)。

NYダウは25日線を上回り、これで株価は全ての平均線より上位になったのでNYダウは上昇波動に復帰しました。

ナスダックは昨日は大きく反発したものの、25日線を割り込んでから昨日で8日が経過しています。

5日連続して25日線を下回ったときは、株価完全に25日線を下回ったとみなし、今後は25日線が上値の抵抗ラインになる、と判断していますが、どうやら今回は25日線を回復できそうな様子です。(b)で25日線を上回ったところから、ナスダックは再び上昇波動に戻ります。

日経平均について売買マークを出す条件表はいくつかありますが、実際に使っているのは、1996年に設定した条件表No.2「日経平均用’96」と昨年10月に設定した条件表No.61「天底/押目戻り/突破(日経用)」の2つです。

条件表No.2はすでに17年の歳月を経ましたが、「当たらずといえども遠からず」。細かな波動ではなかなかよいところで売買マークを出すので、小波動のピーク・ボトムらしさのポイントの1つに採用しています。No.61は個別株用の条件表No.16「天底/押目戻り/突破」を日経平均用に調整したものです。半年前に設定しただけにまだ実績がありません。今後歳月を重ねていくと、この条件表の売買マークがどれくらいの信頼性があるのかが判ってきます。 今日はNo.61の売買マークの取捨選択について少し説明します。


  1. は「大底」の買いマークです。下落真っ最中に「大底」であると判断することはできません。基本的には、@大幅下落をしていて、A陽線が出たときにこの買いマークが出ます(そのほかにもこまごまとした条件も設定されている)。

    この買いマークが出たときに考えることは、上昇に向けて力強いスタートを切るかどうかです。(A)の場合は前日の@新安値の、A陽線に続いて、(A)の日はB連続陽線(しかも窓空け)となりました。これだけでも小波動のボトムらしさのポイントは3ポイントあります。

    (A)の翌日はC3陽連(しかも窓空けで、最も陽線幅が大きい)となったので、まず(A)は大底らしい確率が高くなります。

  2. で「突破」の買いが出ています。「突破買い」とは、株価が先の小波動のピークを上回ったときに出ます(これにもこまごました条件がつけてあります)。(a)は確かに(b)の小波動のピーク8516円を上回りましたが、そもそも(b)の小波動は小さすぎます。(b)の日はその前のボトム8272円から4日目であり、その次のボトム8330円は3日目です。「主な株価」は機械的に小波動のピーク・ボトムを決めていきますが、こういう(上昇4日、下降3日)の小波動を取り出すこともあります。

    こんなに小さい(b)の小波動のピークを(a)で上抜いたといっても、「突破」したとはいえません。もっと判りやすくいえば、「突破買い」は順張りの買いマークです。順張りが成功するのは、株価がどんどん上昇しているときです。株価が下落しているときに順張りは効きません。(a)(b)のピークの株価はいずれも75日線より低い位置にあります。株価が75日線を下回っているときは、株価がどんどん上昇している状態ではありません。従って(B)の買いマークは採用できないと判断せねばなりません。

  3. で再び「突破買い」が出ています。この日は、@3連続陽線である。A(a)の小波動のピークを上回っている((a)は(b)をも含む立派な小波動です)、B株価は75日線を超えた、ということから(C)の「突破買い」は今後の株価上昇を暗示するものです。

  4. で連続して「突破買い」が出ています。この日は、@4連続陽線(しかも窓空け)となったほか、A(c)のピークの高値8729円を上抜きました。前日の(C)のダメ目押しの買いマークです。

  5. の「天井売り」は、当時の状況からは売りマークが出て当然のものです。当時(2012年2月27日)の記事を読むと、小波動のピークらしさは6ポイントになっています。6ポイントとは60%の確率でピークになったということです。(E)がピークであったことはその後、株価が大幅下落をしないことには確認できません。(E)の翌日こそ陽線になりましたが、その後は5日連続して陰線になり、(e)までの下落をしました。

    (E)の「天井売り」は間違った売りマークとなりましたが、間違いの訂正は、(e)で9日線を下回っていたが、(e)の翌日に再び株価が9日線を超えた日にできます。(E)の売りは間違いであったのです。

  6. は「押し目買い」のマークです。(g)の日に大陰線によって株価は25日線を大きく割込みました。このことだけでも、株価が25日線を取り戻すことはなかなか難しいことがわかります。(F)の日に「押し目買い」のマークが出ています。 株価が25日線を下回ったなら、次の下値メドは75日線です。当面は25日線水準9941円から75日線水準9261円のゾーンが下値のメドになります。この間で力強い足がでれば、押し目は完了です。

    (E)の翌日は新安値になったが陽線になり、その翌日も 陽線、次も陽線となって「3陽連」になったので、押し目は完了したとしてよいでしょう。 ところがその後は2日続けて陰線で下落しました。(F)の翌日からの「3陽連」を、当面は下回ることはないだろうという判断が正解で、今日は(F)の後の「3陽連」を上回った(終値ベース)ので、(F)の「押し目買い」は、まずその役目(妥当な売買マークをだすこと)を果たしました。


(12. 4.19) TOPIX 814P(-5)  日経平均 9588(-78) 16.2億株 (1兆 43億円)


欧米市場は小安い。NYダウは13032ドル(-82)、ナスダックは3031P(-11)。

ナスダックは25日線を突破して上昇を開始するのか、あるいは上昇している75日線にタッチして調整完了となるのかのどちらかになります。

25日線を突破するには、その前に株価が9日線を最低でも3日連続で上回ることが必要です。昨日はなんとか2日連続で上回ったので、今夜に期待。

日経平均は材料がなく出来高は増えず。昨日大きく上昇したこともあって、ジリジリと値を下げたが、陽線で終わったのは、押し目買いの勢力がやや勝っていたということでしょう。

書くことがないので、条件表No.29「ボトムからの3陽連」の使い方を説明しておきます。

この条件表は、@小波動のボトムから6日以内に、「3陽連」が出たら買いマークを出します。Aここでの「3陽連」とは単純に陽線が3本連続するというのではなく、ザラバ高値が順次高くなっており、ザラバ安値も順次高くなっている3連続陽線のことです。


  1. 買いマークは2通りあります。図では赤色の買いマークと緑色の買いマークが出ています。赤色の買いマークはまだ直前の小波動のボトムが確定していないときに出ます。図の(A)は赤色の買いマークが出ていますが、その直前の(a)の日にはボトムの値段は表示されていません。まだ(a)がボトムであることが確定していないからです。(A')も(A')の赤色買いマークが出た日にはまだ(b)のボトム8330円は表示されていませんでした。

    (B)では緑色の買いマークが出ています。(B)の日には(c)のボトムが確定しており、ボトム8135円が表示されていたからです。 赤色の買いマークはボトムが確定する前に出るので、緑色の買いマークよりも少し早く、小波動が上昇波動になったことがわかります。

  2. 「3陽連」の買いマークが出たならば、一応は@ある程度の上昇幅が期待できる(ボトムから次のピークまでだいたい9%程度上昇する)。Aボトムから12日程度の上昇期間が見込める。B逆にいえば12日間は先のボトムの水準を下回らない。という判断ができます。

  3. (A)の3陽連の買いでは、(a)のザラバ安値が9388円なので、通常なら9%高い10232円が上昇のメドになりますが、今回は25日線を大きく下回っているので、当面の上値メドは25日線の水準(今日は9864円)です。また(a)のボトム(となるだろう)9388円は未だに下回っていません。

  4. (A')の3陽連の買いは、(b)のボトムが細かいのが難点です。直前のピーク8516円から(b)の8310円まではわずか3日間の下落でしかありません。それでも、直前のボトム8330円を下回ることはなかったし、いったんボトム8349円をつけた後は10172円まで、22%の上昇となっています。

  5. (B)の3陽連の買いは、(c)8135円を起点とした力強いスタートでした。通常であれば、8135円の9%高の8867円が期待できるところです。ただ(B)時点の株価は25日よりも下、75日線よりも下にあったので、まずは25日線の8600円または75日線の8699円が上値メドに なります。現実は8729円までの上昇で終りました。上昇率は7.3%でしたが、25日線と75日線を上抜いたことを見れば、3陽連が出たときは思った以上の上昇が期待できるわけです。


(12. 4.20) TOPIX 811P(-2)  日経平均 9561(-27) 15.2億株 (9686億)


スペインの短期国債の入札は無難に通過したものの、欧米市場は小安い。NYダウは12964ドル(-68)、ナスダックは3007P(-23)。

ナスダックは、景気が後退するようだとQE3が発動されるというFRBに対する信頼感があるために、3000Pの水準で値を保っていますが、発表される経済統計がよかったり悪かったりで、なかなか株価の方向が定まりません。

日経平均は来週のFOMCと日銀の政策決定会合を控えて、様子見に終始する。出来高・売買代金ともに少ない。

ジワジワと日経平均は下げていますが、大幅安となることはなく、今日で3日連続して株価は9日線の上位をキープしています。

9日線はカラ売りの買戻しによる戻りの上限線であると思っていますが、日経平均は今日で3日連続して9日線より上位にあります。これはカラ売りの買戻しは終わったが、新規の押し目買いがでているということです。 (そうでなければ買戻しが終わったら、株価は再び9日線の下位になるはず)


今日は条件表No.36「HP W底・W天井」の使い方を説明します。この条件表は2004年8月に設定したものです。もう8年前のことです。「W底」と「W天井」の2つを設定していますが、今日は「W底」の買いについて説明します。

「W底」の買いマークは、右図のように
  1. 小波動のボトムが(x→a)へ切り下がってきたが、

  2. ボトム(a→c)はほぼ同じ水準(±1%以内の違い)であった。

  3. その後(a)と(c)の間にある小波動のピーク(b)を株価終値が上回ったときに「W底」が完成したとして買いマークを出す。
というのものです。No.36の条件表は簡単なものです。

3941「レンゴ-」は(a)のボトムが514円、(c)のボトムが518円です。(a)と(c)の株価の差は1%以内なので、(a-b-c)は「W型」の形になっています。

しかしこれが「W底」となるためには、株価終値が(b)の高値を上回る必要があります。

(A)の日に株価が(b)548円を上回ったので、「W底」が完成し、買いマークが出ています。

その後株価は(d)619円まで上昇しました。これが「W底」の代表的な例です。

1821「三住友建」は(A)で「W底」を完成し、買いマークを出しました。しかしこの日(d)が当面のピークとなりました。

だがこれで株価の上昇は、収まらなかった。(d→e)へいったん株価は下落したものの、 次の(B)で(d)のピークを上回り、ここから大幅な上昇が開始しました。

1826「佐田建」は(a)が56円、(c)も56円、(b)が68円。

(A)の日に突然急騰し、(b)の68円を上回ったので「W底」の買いマークが出ていますが、(A)の日が終わったあとで検索しても後の祭りです。

では(A)まで「W底」の兆候がなかったのかといえば、(d)でザラバ高値が(b)のピークを上抜いています。

(d)を見て買っておけば(A)の暴騰を捉えることができたのです。

2309「シミック」は(A)で「W底」の買いマークを出しています妥当な買いマークです。株価は順調に上昇しました。

「W底」の買いマークが出たとしても、すべての銘柄がここで取り上げたように株価が上昇するとは限りません。どんどん上昇するときもあれば、買いマークが出た日が小波動のピークであることもあります。

研究するのはここからです。
  1. どういう場合に株価が上昇するのか。

  2. どういうときに株価が急騰するのか。

  3. どういうときは、「W底」の買いはできないのか。
これらは、自分で解決すべきことです。そのためには、多くのグラフを見なければならないし、上級者は《Qエンジン24》でいろいろと検証をすればよいだけの話です。努力なくして得るものはありません。


(12. 4.23) TOPIX 809P(-2)  日経平均 9542(-19) 15.3億株 (9286億)


米国は小高い。NYダウは13029ドル(+65)。アップルが下げたナスダックは3000P(-7)。

24〜25日は米国のFOMC、27日は日銀の金融政策決定会合を控えているとあって、市場で積極的な売買はされず、株価はジリ貧。

日経平均の今日の足は、前日の小陰線を陰線がつつみ下げましたが、これは下げ始めの足となる可能性がある一方で、明日も小さい足で今日の陰線にはらむと「両はらみ(両抱き)」となって、底打ちの足型になる可能性もあります。

さてどうなるのか。「両はらみ」になってくれれば少しは動きが出るかも知れません。

たったくうかつなことですが、昨年11月21日からTOPIX先物の立会い時間が大きく変わっていることを知りませんでした。日経先物は見ていますが、TOPIX先物はほとんど無視していたからでしょう。これは《リアル24》のユーザーも同じであるようで、誰一人として「TOPIX先物の立会い時間が変わった」の連絡はありませんでした。

新しい立会い時刻は、
    前場が 9:00〜11:35
    後場が 11:45〜15:15
    夕場が 16:30〜23:30
です。日経先物の立会い時刻は
    日中が 9:00〜15:15
    夕場が 16:30〜翌日の3:00
です。大証の朝令暮改には馴れましたが、これまでに@日経ミニの創設、A夕場16:30〜20:00を開始、B夕場16:30〜23:30へ変更、C前場後場制を廃止、D夕場16:30〜翌日3:00へ変更、と実にコロコロと仕組みを変更してくれました。その点一般銘柄となるとその変更はマレで、前場が 9:00〜11:00であったものが変更されただけです。今は
    前場が 9:00〜11:30
    後場が 12:30〜15:00(JQは15:10)
それにしても日経先物・TPOIX先物・東証銘柄・JQ銘柄の立会い時刻は見事にバラバラです。《リアル24》はこの全てのリアルタイムデータを受信しなければいけないので、その受信時のヤヤコシサはものすごいものがあります。当面はTOPIX先物の立会い時刻で受信できるようにしますが、ついでのことなので、日経先物が深夜3:00まで受信できるようにするつもりです。

ただ深夜3:00までの受信ができるかどうかのチェックは深夜に行わなければなりません。夜は晩酌して、酔っ払って寝るものだと思っているので、その作業は気が重い。


(12. 4.24) TOPIX 803P(-5)  日経平均 9468(-74) 15.3億株 (9899億)


ユーロ圏の4月の製造業PMIは47.4と予想の49.3を下回り、欧州株は大幅下落。これを見て米国も安くなる。

NYダウは12927ドル(-102)、ナスダックは2970P(-30)。

ナスダックは、ザラバで75日線近くまで下げたものの、その後は値を戻し「タクリ足」となりました。75日線近辺で、この足型がでたのは、米国市場でも75日線水準は強く意識されているということでしょう。

日経平均もナスダックと同じような局面にあります。ザラバで75日線に急接近した後、子戻して「十字足」となりました。市場には75日線が下値の支持線となるのではないかの期待があります。

日米とも75日線をはさんで強弱の攻防が始まりますが、弱気は、@欧州債務問題(今はスペイン)、Aユーロ圏の景気後退、B中国の景気の停滞、C円高 をいい、強気は、@日米の企業業績のアップ、A追加金融緩和策がでるかもしれない、B円安になる可能性がある といいます。

グラフからは、9388円からの反発は普通なら25日線まで、少なくとも9日線と25日線の中間くらいまでは戻るだろうと思っていましたが、9日線をわずかに超えたところで反発は終わりました。思っていた以上に戻りは弱かった。


もし4月初旬に25日線を大陰線で下回ったように、75日線を大陰線で下回ったり、75日線を5日連続して下回るようだと、昨年11月25日を大底(A)とする中勢上昇波動は10255円が天井(H)となります。

右図の(ロ)のように75日線を完全に下回れば(今年は大勢波動は上昇波動であると思っているので)、(K)=(A)まで下げます。

(ロ)で中勢波動は下降波動になりますが、モデル波動の(K)点が決まれば、(K=A→B→C→ハ→D・・・・と再び上昇波動に変わると思います。

一番よいのは、今回は株価が75日線を下回ることなく、これまでのように中勢上昇波動が持続できることです。この場合は75日線で下げ止まるので、図の(E)に該当し、その後は(E→F→G→H)の上昇が期待できます。


(12. 4.25) TOPIX 809P(+5)  日経平均 9561(+92) 14.3億株 (9915億)


米国は2月のケースシラー住宅価格指数が前月比+0.3%となって、いよいよ不動産の下落が終わったの観測や、1-3月期の企業業績(TI、AT&T、3Mなど)が予想を上回る決算となったため、高くなる。

NYダウは13001ドル(+74)。しかしナスダックは2961P(-8)と小幅安。これはアップルの下落に引きずられたようです。

しかし引け後発表されたアップルの1-3月期の純利益は前年同期比で+94%の増益率となったというから、今夜のナスダックはそこそこ上昇するでしょう。

日経平均は、米国高にアップルの異常な増益率をを見て上昇する。なんとか75日線を下回ることは免れました。株価は再び9日を上回り、25日線まで上昇する可能性を残しました。

グラフからは昨日の「十字足」で当面の安値が出た感じですが、それはすなわち、明日から上昇するということではありません。25日線はドンドン下降しています。下降中の25日線を上回るには、ある程度の出来高(ないし売買代金)が必要です。今日の売買代金が9915億円でしかないことを思えば、このボリュームでは25日線を突破することは難しい。

やはり決算の内容を見て、企業の業績に自信を持てるようになるのは5月に入ってからです。5月に発表される業績が予想どおりのものなのか、それ以下なのか、それ以上なのか。これによってグラフは変わります。


(12. 4.26) TOPIX 810P(+0)  日経平均 9561(+0) 15.5億株 (1兆 762億)


米国は好決算が相次いだため上昇する。 NYダウは13090ドル(+89)。アップルは前日比+49ドル高の610ドルとなり、グーグルの株価を再び上回る。これによってナスダックは3029P(+68)と大幅上昇。

ナスダックは、青色○の2日間は下放れて75日線に接近していましたが、昨日は上窓を空けて9日線を上回りました。今夜も続伸するようであれば、ナスダックは上昇に転換したとしてよいでしょう。

日経平均も青色○の日は下窓を空けて「十字足」になり、翌日は上窓を空けて高寄りしたので、ナスダックと同じく青色○の「十字足」は「捨て子」の形になっていますが、その後がいけない。昨日・今日と高く寄るがジリ貧となって陰線となっています。

一応、昨日・今日の株価は9日線を割り込んでいないので、この点ではどちらかといえば値持ちがよい。しかし連日の陰線は東京市場は弱気であるとなります。メディアがいうように方向感がない状況です。

相場が膠着しているので、最近は書くことがありません。今日は条件表No.24「3日HL転換(主な株価)」の使い方を説明します。No.24のタイトルが「3日HL転換」に続けて「(主な株価)」といるのは、主な株価は「3日HL転換」によって決定されているからです。

右図は日経平均の条件表No.24のグラフです。(A)で買いマークが出ていますが、これが「3日HL転換」が買いになった日です。 このとき(a)の日に小波動のボトムの9999円が表示されます。

(B)で売りマークが出ています。「3日HL転換」が売りになった日です。このとき(b)の日に小波動のピークの10255円が表示されます。つまり「3日HL転換」が小波動のピークやボトムを決定しているわけです。

現在は(C)で買いマークが出ているので、(c)の日が小波動のボトム((9388円)であるとしています。すなわち現状では、小波動は(c)のボトムから上昇波動にあるとしてよいのです。

ただこの後株価が下落するならば、「3日HL転換」が売りマークを出すことは十分にありえます。そのときには小波動のピークに主な株価が表示され、小波動は下降波動に変わります。では株価が何円になれば、「3日HL転換」が売りマークを出すのか? (小波動のピークが表示されるのか?) 明日どうなれば、そうなるのかは「売買マーク予想」で知ることができます。図の「↓↑」のアイコンをクリックします。

右図のような小画面が現れるので、
  1. 「検査実行」をクリックすると、

  2. 「9478」と表示されます。
3日HL転換はザラバの高値安値を使うので、この場合は「明日ザラバ高値が9478円以下であったら、HL転換が売りマークを出す」ということがわかります。

(「買いマーク」の欄に表示されたときは、ザラバ安値がその数値以上であったら、3日HL転換が買いマークを出します。売り(ピーク決定)はザラバ高値、買い(ボトム決定)はザラバ安値です。)

  1. 上図の「売りマーク」をクリックすると、明日の株価が「9478円」となったときのグラフを描画します。
右図を見ると、明日の株価が9478円(ザラバ高値が9478円以下)であれば、(D)で売りマークが出て、(d)の日が小波動のピーク9690円が表示されます。

明日のザラバ高値が9478円以下になるかどうかを予想すればよいのですが、まず明日のザラバ高値が9478円以下になるとは思われません。よって明日もなお小波動は上昇波動にあると判断できます。


(12. 4.27) TOPIX 804P(-5)  日経平均 9520(-40) 21.8億株 (1兆4729億)


米国は好調な決算や3月の中古住宅の成約件数が前月比+4.1%(予想は%)であったので続伸。 NYダウは13204ドル(+113)。ナスダックは3029P(+68)と大幅上昇。

NYダウは3陽連で25日線を突破したので、先のピークの13297ドルを上抜く公算が高くなりました。ナスダックも連続陽線となって25日線の3050Pへ到達しました。

昨日いった青色○の2本の足は「捨て子」となったことがはっきりしました。この値段2946Pはもう用無しです。当分ナスダックは2946Pを下回ることはありません。

米国市場は、再び上昇波動に転換しました。

日経平均も結構、ボトムが出たのではないかという足がでていました。その初めは(a)の底値からの「3陽連」です。だが、3陽連のあとに連続陽線はついに出なかった。

逆に(b)で両窓を空けた「十字足」が出ました。この十字足のあとで、連続陽線がでたならば、上昇が開始した可能性が高くなりますが、(b)の後には1本の陽線すら出ませんでした。

今日は日銀の政策決定会合の日とあって、日銀がどの程度の金融緩和策を打ち出すのかが、市場の田偉大の注目点でした。

金融緩和の内容は、資産買入れ基金を5兆円増やして70兆円とする。国債の買入れ枠を10兆円増やす。国債は年限をこれまでの2年から3年に延長する。というのが主な内容でした。まあ日銀としてはなんとか格好をつけた感じです。

意外だったのは、ETFの買入れ枠を2000億円増やして1兆6000億円にするということでした。これを囃して、日経平均は130円近く上昇し、円安レートも一時は81.40円くらいまで円安になりました。 しかしその後、円安は進まず、逆に昨日よりも円高になるに到って、日経平均は急落し、陰線で終わりました。

日銀がETFを買い入れるということは株式が上昇しない限り、日銀はETFの含み損を抱えるということです。わずか2000億円とはいえ、日銀は株式を上げたいという決意はあるわけです。日銀がETFで損失を出さないためには、株価を上げるような金融政策をとる必要があります。 今日の金融緩和策では、株価はたったの10分間ほど上昇しただけでしたが、ETFの買入れ枠を5兆円に拡大していたならば、日経平均はこの後2000円から3000円上昇するコースになったのではなかろうか。

1月〜3月に掛けて日経平均が約2000円の上昇をしたのは、外国人投資家が1兆円〜1.5兆円を東京市場につぎ込んだからです。1.5兆円の株式買いの資金が流入したら、日経平均はこれほど上昇したのです。 要は日銀がデフレを退治するのだ、株価を上昇させるのだ、というメッセージ(日銀の覚悟)が伝わってこないのです。日銀は完全に市場(株式市場や為替市場)に舐められています。審議委員が会合で出した結論が10分間の株価上昇→その後前日よりも安くなる、というのは情けない。


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