日経平均をどう見たか・判断したか (2012年 3月)

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(12. 3.1) TOPIX 831P(-4)  日経平均 9707円(-15)  26.3億株 (1兆4913億円)


EUBは期間3年の資金供給の入札を実行。ユーロ圏の800銀行が応札し、総額は約5300億ユーロだったとか。だいたい55兆円のマネーが市場にでるわけです。当然にユーロ圏の金利安とユーロ安をもたらせます。

ただこの材料はすでに織り込まれていたようで、欧州株は小幅下落。米国株はバーナンキFRB議長が議会証言でQE3に言及しなかったことから、これ以上の金融緩和はないとの判断で小幅下落。

NYダウは12952ドル(-53)、ナスダックは2966P(-19)。ナスダックがザラバ高値で1300ポイントを出し、ひとまず目標達成感がでた感じです。

両指数ともジリジリと上昇しているために過熱感はさほど出ず、昨日の下げでも株価は9日線を割り込んでいません。ナスダックの昨日の足は小型ではあるが、「新高値の陰線で陰線のつつみ下げ」となっています。今夜「順下がりの陰線」となって9日線を割込むようだと調整入りの可能性が出てきます。


日経平均は妙な足になりました。昨日は「新高値の陰線」となって日経先物は9710円で引けていました。円レートが80円台前半まで上げたのでまずは順当な動きでした。

ところがその夜、海外の円レートが81円台に下落したため、米国株が安かったにもかかわらず今日は9780円で寄りつきました。

今や日経平均は米国株と直ちに連動することはなく、日経平均を変動させる第一の要因は円レートになっています。

その円安を頼りに買いが入ったものの、昨日の高値9880円を上抜けなかったことから次第に値を下げ、終わってみれば昨日の足と同じ足となりました。

同じ足が2日続けて出るのは珍しい。2日続けて寄り付きで買った向きは裏切られたわけです。TOPIXも似たような足でしたが、昨日と今日の足の関係は「順下がりの陰線」で、こちらのほうは少しよくありません。

TOPIXの小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(これは昨日の足)、B順下がりの連続陰線(これは今日の足)、C9日順位相関が+80以上、D25日順位相関が+80以上、E25日騰落レシオが120以上、F25日投資マインド指数が85以上(3日前)、Gデンドラ24の上値メド809Pをクリア、の8ポイントです。TOPIXの小波動のピークらしさは80%に達しています。(日経平均は70%)。

当面は、株価が9日線を連続陰線で割込むならば、しばらく調整しそうなので、その調整中に新たな買い銘柄を見つける。9日線を割り込まないならば、新規の買いは控える。という方針です。


(12. 3.2) TOPIX 837P(+6)  日経平均 9777円(+69)  22.5億株 (1兆3140億円)


米国は昨日も相反する経済統計が出ました。よかったのは先週の失業保険申請件数が予想以上に少なかったことです。

悪かったのは2月のISM製造業指数が1月の54.1から52.4へと低下したことです。これは予想の54.5よりも悪かった。

1月4日に、2011年12月のISM製造業指数は53.9と発表されたので、1月の米国株価は高いだろうといいました。指数が、@前月よりも上昇する、またはA53以上のときは、株高になることが多いことは1月4日に述べました。

2月2日に1月のISM製造業指数は54.1と発表されたので、2月の米国株価はなお高いだろうといいましたが、そのとおりの株価推移となっています。

だが昨日発表された2月のISM製造業指数は、@前月より悪化し、A53以下になりました。ISM製造業指数を指針とするならば、この3月の米国株価はやや下落するのではないかと思います。

日経平均は、高く寄り付くが戻り売りに押されて陰線で終わることを3日連続で繰り返しています。高値圏で3日連続して陰線になる(5日のうち4日が陰線)というのは上つかえしている証拠ですが、終値は昨日わずかに下落しただけで、下げていません。

9800円を挟んで上に行くのか下に行くのかは、円レートにかかっています。円安がさらに進むのか、円高修正は終わりつつあるのかの判断は私にはできませんが、これらのことを織り込んだ結果が今のグラフになっているのですから、日経平均のグラフから判断するしかありません。

グラフから思うのは、@小波動のピークらしさは7ポイントになっている。A高値圏での3連続陰線は基本的には弱い足である。ということですが、B株価が9日線を割込まないので、そうも弱いと言い難い。(ナカナカ判断が難しい局面です)

私がHPや講座でいったことをキチンと実行しておられるユーザーがあります。どういうことを実行されているかというと、@仕掛けの決定、A損切り水準の決定、B利食い水準の決定の3つです。 次図の8090「昭光通商」、8291「日産東京」、4615「神東塗」は実際にトレードされ、メールでその結果を送られてきたものです。

8090「昭光通商」は、
  1. 1月23日に買いマークを出したので、翌日の始値127円で買った。

  2. 損切りは、終値が(b)の119円を下回った日の翌日の始値とする。

  3. 利食いは、終値が9日線を下回った日の翌日の始値で決済する。(c)の日の翌日の始値は132円だった。
この結果127円→132円=+5円(+3.9%)の利益がでました。

8291「日産東京」は、
  1. 1月17日に買いマークを出したので、翌日の始値140円で買った。

  2. 損切りは、終値が(b)の129円を下回った日の翌日の始値とする。

  3. 利食いは、終値が9日線を下回った日の翌日の始値で決済する。(c)の日の翌日の始値は200円だった。
この結果140円→200円=+60円(+42.8%)の利益がでました。

4615「神東塗」は、
  1. 1月6日に買いマークを出したので、翌日の始値235円で買った。

  2. 損切りは、終値が(b)の188円を下回った日の翌日の始値とする。(これは約-20%の損失を覚悟しています)

  3. 利食いは、終値が9日線を下回った日の翌日の始値で決済する。(c)の日の翌日の始値は323円だった。
この結果235円→323円=+88円(+37.4%)の利益がでました。

6815「ユニデン」は条件表No.18「小波動切り上げP/Q(低位株)」が出した買いマークであるので、トレードされたかどうかは知りませんが、キマリ(ルール)に従えば、
  1. 2月20日に買いマークを出したので、翌日の始値298円で買った。

  2. 損切りは、終値が(b)の284円を下回った日の翌日の始値とする。(これは約-4.7%の損失を覚悟しています)

  3. 利食いは、終値が9日線を下回った日の翌日の始値で決済する。(c)の日の翌日の始値は307円だった。
この結果298円→307円=+9円(+3.0%)の利益しかでませんでした。この利幅でよかったのか悪かったのかは、後からわかることです。利幅が小さいから決済をしないとか、全体の相場はよいのだから買い持続しようと決済を延ばすことはよくありません。 これは、その後の状況を見て新たな判断をしたといえば聞こえがいいが、実際には迷っているのです。初めに決めた方針に従うことです。もしさらに上昇すると判断しているのであれば、一応株価が9日線を割込んだので決済したが、その後株価が再び9日線を超えてきたなら買い直しをすればよいだけのことです。


(12. 3.5) TOPIX 832P(-4)  日経平均 9698円(-78)  19.2億株 (1兆1341億円)


先週末の海外市場は小安く終わる。ユーロ問題は当面は材料にならず、米国の10-12月期決算の発表もほぼ終り、米国のQE3もなさそうだし、と買う材料がありません。

NYダウは12977ドル(-2)、ナスダックは2976P(-20)。ナスダックは一昨日小型ながら「両はらみ」の足になりました(ピンク色○のところ)。

両はらみの形である「小」の字の真ん中の日は「新高値の陰線」でもあるし、さてどうなるかと見ていましたが、昨日の陰線も「新高値の陰線」にはらみ、株価の変化は起きていません。

しかしこれで「新高値の陰線」のザラバ高値を上抜けば再上昇へ、ザラバ安値を下抜けば調整入りへ、と判断がしやすくなりました。

日経平均は高値圏で4日連続陰線となるも、株価は9日線を下回っていません。日経平均のここ6日間の動きは、ナスダックの青色○のところの動きに似ています。 ナスダックは(a)で9日線を割込むことがなかったけれど、今回の日経平均も9日線を割込まないのかどうかが見どころです。 ただ定点観測9銘柄のうち、9日線を下回る銘柄が続出しています。
  1. 鹿島は19日前に下回る
  2. 新日鉄は3日連続で下回る
  3. 住友鉱は4日連続で下回る
  4. ソニーは今日初めて下回る
  5. トヨタは4日連続で下回る
  6. 三菱UFJは2日連続で下回る
  7. 野村は今日初めて下回る
  8. ソフトバンクは今日初めて下回る
といったふうで、9銘柄中8銘柄が9日線を下回ってきたので、日経平均も9日線を下回る確率が高まってきています。

右図は、条件表No.42「円レートから日経予想(順)」のグラフです。これは円レートから妥当な日経平均を推測した(青色折れ線)ものです。

推測した妥当日経平均と現実の日経平均は違っていますが、次のことが言えます。
  1. 現実の日経平均が妥当日経平均よりも4日間連続して上位にあるときは、現実の日経平均は強い動きをしている。

  2. 現実の日経平均が妥当日経平均よりも4日間連続して下位にあるときは、現実の日経平均は弱い動きをしている。
これまでは、日経平均は(b)から強い動きになり、その後1000円以上の上昇をしました。しかし今日で現実の日経平均が妥当日経平均を下回るのは連続3日目となりました。 明日の現実の日経平均と妥当日経平均の位置関係がどうなるのかは重要な注目点です。もし明日も日経平均が下位になるようであれば、(A)(B)のような下げがあると思わねばなりません。 ((B)では翌日下げただけで調整が終わっているので、必ずしも大きな調整があるとはいえないが、(B)の後は約 1か月間は上昇できていません)


(12. 3.6) TOPIX 827P(-5)  日経平均 9637円(-60)  25.0億株 (1兆4142億円)


2月のISM非製造業景況指数は前月の56.8→57.3へ上昇。これは予想(56.0)を上回りました。一方ユーロ圏の経済統計の数値が悪く、米国は小安く終わる。

NYダウは12962ドル(-14)、ナスダックは2950P(-25)。ナスダックは「両はらみ」の「小」の字の中心の陰線を下回ったし、9日線をなんと52日ぶりに下回ったので、しばらくは調整がありそうです。

ただ市場環境は悪くないので、@25日線(今日は2924P)が下値の第1のメド、もし大きく下げるようならば、2月2日の窓空けを埋める2868P を第2のメドとしてよいでしょう。たいして大きな調整にはならない感じです。

日経平均は25日ぶりに株価が9日線を下回りました。ようやく一息入れたというところです。 円レートは81円台半ばで推移しているので、日経平均もそう大きな調整にはならない感じです。

下値のメドは、まずは@25日線です。今日は9316円だが、25日線は1日につき35円ずつくらい上昇しているので、5日先には9500円より少し安い水準まで上昇します。次に窓を埋める9435円の水準がメドになります。 大きく下げても9435円までだろうと思っています。これからは押し目買いの銘柄を探す方針でよいと思います。


(12. 3.7) TOPIX 822P(-4)  日経平均 9576円(-61)  22.4億株 (1兆3373億円)


ギリシャの債務削減交渉の期限が2月8日に迫りましたが、これがうまく妥結できるのかどうかを心配して、欧米株式は下げる。

NYダウは久しぶりに-200ドル下げ、12759ドル(-203)、ナスダックは2910P(-40)。ナスダックは一昨日9日線を割込み、昨日は25日線を割り込んで、ようやく調整入りとなりました。

ただ米国経済は悪くありません 。(a)2010年7月をボトムとして2011年5月まで、米国株価は上昇しましたが、今回の(c)2011年10月からの上昇は、それに匹敵するだろうと思っています。

今日の下げは、(a→b)への上昇の途中で一服した(p)のような局面であり、2〜3週間は新高値を取ることはできないが、調整は1か月もかからぬ短期間で終わるのではなかろうか。

日経平均は(a)の日の高値圏での「陽線つつみ上げ」に近い足は、バケ線ではなかろうかと半分は思っていました。

その後5日連続陰線となったものの大して下げないので、???と感じていましたが、ようやく下落したので、「スッキリ」しました。

(a)のバケ線(一見強そうにみえるダマシの足型)のザラバ安値は9528円でしたが、今日のザラバ安値は9509円でこれを下回りました。

そもそも(a)のバケ線が出たのは、押し目買いをしたいがナカナカ下げないので買いそびれていたところ、1日だけ大きく下げたので、ようやく買えるぞ、という向きが買ったものです。買いたい買いたいという向きが買ったために出来た足です。

だが、今日のザラバ安値は、バケ線のザラバ安値を下回ったことによって、当面はこの買いは失敗であったことが明らかになりました。(a)は押し目買いをするほどの下げではなかったわけです。押し目買いは失敗しています。では今日の下げで下げ調整が終わったのかとなるとそうもいえません。

(a)のバケ線は最近、最も強気になって買った日です。これが崩れた以上、(b)の9435円、(c)の9414円の窓埋めが次の下値メドになります。9400 円台になったときは強気で臨むのがよいと思います。((d)のザラバ安値9107円までは下げないと思っています)


(12. 3.8) TOPIX 836P(+13)  日経平均 9768円(+192)  21.1億株 (1兆2704億円)


米国はADPの雇用統計が+21.6万人であったことから反発。 ただNYダウは12837ドル(+78)と昨日の下げ幅の半分も反発しなかった。ナスダックは2935P(+25)と前日の下げ幅の60%を取り返す。

昨日のNYの出来高は32.5億株、ナスダックは15.2億株と反発した割にはエネルギー不足で、力強さに欠けています。

ナスダックは25日線を割込み、昨日は25日を再び上抜きましたが、小波動のピーク3000Pを表示しているので、今のところは小波動は下降波動です。

驚いたのが今日の日経平均です。100円ほど高く寄り付き、さらに100円ほど上伸して+192円高。「窓空け陽線」となりました。9日線を回復し、先の高値(終値ベース)の9777円まであと9円という、まさかの大幅上昇です。

明日が3月限のSQということから9750円を意識した買い物があったのかも知れませんが、それにしてもナスダックの+0.87%の上昇に比べて、日経平均の今日の上昇率2.01%は上げ過ぎです。

日経平均は、来週一杯は調整するだろうと思っていましたが、今日の強力な反発を見ると、ひょっとしたら昨日で調整が終ていたのではないかと迷いが出てきました。

こういうときは個別株、トヨタと三菱UFJの動きから日経平均を推測するに限ります。

トヨタは小波動のピーク3460円を表示し、小波動は下降波動になっていますが、昨日は25日線まで下げて、今日は窓空け陽線となりました。

@ピークの3460円の翌日から7日目に、A25日線まで下げ、B9日順位相関が昨日は-80以下になったので、一応調整をしたといってもよいでしょう。

三菱UFJもトヨタとまったく同じで、@ピークの431円の翌日から5日目に、A25日線まで下げ、B9日順位相関が昨日は-80以下になったので、一応調整をしたとしてもよいでしょう。

両銘柄とも明日も順上がりの陽線になれば「3陽連」になるので、調整はほぼ100%完了したといえます。従って日経平均は再び上昇に復帰すると判断してよいと思います。

逆に明日、両銘柄が陰線となって今日の安値を下回るようであれば、まだ調整は完了しておらず、さらに5日程度の調整がある可能性が強くなります。今日のトヨタ・三菱UFJの上昇は、先物買いによる裁定取引の買いによって上昇した部分が大きいと思うので、SQを通過した明日の動きをみたい。


(12. 3.9) TOPIX 848P(+12)  日経平均 9929円(+160)  34.7億株 (2兆4018億円)


米国はギリシャのデフォルトが避けられる見通しが立ったことから続伸。(今日は債務削減に83.5%に国債保有者が参加との発表がありました)。

NYダウは12907ドル(+70)と2日続けて上昇したものの一昨日の-200ドル安を埋めることはできなかった。

ナスダックは2970P(+34)と一昨日の下げは取り返したが、新高値はまだ取れません。

昨日のNYの出来高は33.25億株、ナスダックは15.5億株と出来高は少し増加しました。だが活況なときはNYは40億株、ナスダックは20億株程度ができるので、エネルギー不足の感はいなめません。米国株がさらに上昇するためのプラス材料がありません。

日経平均には今日も驚かされました。いくら欧米市場が高かったといっても、最も上昇したナスダックが+1.18%の上昇です。ところが日経平均は9911円で寄り付きました。前日の終値9768円に比べて+1.46%の上昇です。いくらSQの日であるとしても、9911円は高すぎるだろうと思っていましたが、実際のSQ値は9946円でした。前日比+1.82%の上昇です。

9911円で寄り付いたことによって、この瞬間に先のザラバ高値9866円を上回りました。そのため日経平均は(a)の日がピークとはならず、一昨日の下げ(b)は調整でも何でもなかったことになりました。NYダウ・ナスダック・英国FT100は(a)の日に小波動のピークを表示しましたが、ただ日経平均だけが小波動のピークを表示しませんでした。世界の株式市場で、最近最も強い動きをしているのは日本株であるといえます。

日本株は上図の(a)で小波動のピークを出すことなく、さらに新しい高値をもとめて上昇しましたが、逆にいえば日経平均は1月6日の小波動のボトム(x)8349円を起点にして上昇している(その期間は44日間)ということになります。

この12年間(2000年以降)の最も長期間の上昇は55日(最長期間は2005年5月17日〜2005年8月3日の55日間)です。ついで46日、36日と続きます。

今日の小波動の上昇日数44 日は過去第3位にあたります。来週水曜日に小波動のピークが表示されることはまずありえないので、今回の上昇は過去2番目に長く上昇していくことになります。

こういう点からして、今日は新高値を更新しましたが、それほど楽観することはできません。ここからの「追っかけ買い」は控えたい。

《デンドラ24》の上値メドは、1月19日に、@8960円、AB9374円、C9955円 を表示していました。ABの9374円で調整するものと思っていましたが、そうはならず。今日はC9955円をクリアしました。C番目の上値メドをクリアすることは滅多にありません。(2005年12月の15日間、2005年9月からの20日間、2003年7月からの12日間はC番目をクリアした)

以上の小波動の上昇期間や上値メドから、いくら株価が上昇しても追っかけ買いをするのは無謀です。


(12. 3.12) TOPIX 845P(-3)  日経平均 9889円(-39)  22.6億株 (1兆2894億円)


2月の米国雇用統計は+22.7万人の増加。予想の21.0万人を少し上回りましたが、これはほとんどが株価に織り込まれていたとみえて、小幅高で終わる。

NYダウは12922ドル(+14)、ナスダックは2988P(+17)と一昨日の下げは取り返したが、新高値はまだ取れません。米国は材料不足です。株価が堅調なわりには、出来高が増加していません。

米国株には響かなかったが、順調に増えている雇用統計を見て、海外では82.65円/ドルへとドル高円安が進みました。CMEの日経先物は9950円で終わっており、今日の日経平均は高く始まることは必至でした。

日経平均は10015円で寄り付いたものの、利食い売りに押されてすぐに10000円を割込み、引け間際に再び下落して9900円を割込みました。これによって今日は「新高値の陰線」となりました。今日の陰線の実体幅は1月6日のスタート点の日の98円幅(始値−終値)を超える126円幅です。この上昇過程で最大の陰線を出したわけです。

まだ株価は9日線を割り込んでいないので、今日の陰線だけでは今後のことは判断できませんが、今日時点の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(大きい)、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上、D《デンドラ24》の最上位の上値メドの9955円をクリアの5ポイントです。


(12. 3.13) TOPIX 845P(+0)  日経平均 9899円(+9)  27.5億株 (1兆5434億円)


欧米市場はギリシャ問題がヤマ場を越えて、材料がなくややナギの状況。

NYダウは12959ドル(+37)、ナスダックは2983P(-4)。米国市場の出来高はさらに減って、NYダウが29.2億株、ナスダックはなんと13.0億ドルの低調な商いです。

日経平均は海外株が小幅ながらも上昇したことから少し高く始まり、10000円に乗せたところから売られて、陰線となって終わる。

まあ10000円以上では戻り売りの勢力が強いようですが、陰線となっても9日線を割込まない、ました25日線よりずっと高い位置にあるのは、基調は強いことを表わしています。


今年は2003年とか2009年のように大底から立ち上がる大きな上昇相場になるのではないかと思っていますが、だからといって株価が上昇したから、追っかけ買いをするのはよくありません。条件表が買いマークを出すまでは気分で仕掛けないことです。

2月17日にアップした条件表No.18「小波動切り上げP/Q(低位株)」はその後4銘柄に買いマークをつけました。

今のところはマイナスになっているものはありませんが、たいして上昇をしていません。

だが4銘柄全てが大きく上昇するとはいえませんが、どこかで大幅上昇をする局面があるだろうと期待しています。


(12. 3.14) TOPIX 857P(+11)  日経平均 10050円(+151)  23.4億株 (1兆4631億円)


欧米市場は高い。米国は2月の小売売上げ高が前月比+1.1%と高かったことやFOMCが景気判断を引き上げたこと、大手銀行ストレステストが無事に終わったことなどから大幅高となる。

NYダウは13177ドル(+217)、ナスダックは3039P(+56)。特に金融株の上昇が昨日の上昇の半分ほど寄与した感じです。NYダウは久々に41.1億株と大きな出来高となりましたが、ナスダックは16.4億株とたいした出来高ではなかった。

FOMCの景気判断の引き上げから、米国金利は2.13%へ0.09%上昇。それによって日米の金利差が拡大し、円安が進行し海外では83.3円の安値をつける。

海外高+円安を受けて日経平均は、この3日間攻めあぐねた10000円をいとも簡単にクリアして10064円で寄り付く。最近は1円の円安は日経平均を150円〜160円上昇させる力を持っています。円レートは昨日から約1円下落しているので、今日の日経平均の+151円高は妥当なところです。

ただし後場になって下落するというのはここ3日間の動きです。このため日経平均は上昇しているのに3連続陰線となるというチグハグな足になっています。今日のように上窓を空けて寄り付いたが陰線となって終わるという足はあまりよくない。図の青色○の翌日はたいてい下落しています。


(12. 3.15) TOPIX 863P(+6)  日経平均 10123円(+72)  24.1億株 (1兆4296億円)


欧米市場は小幅な動き。 NYダウは13194ドル(+16)、ナスダックは3040P(+0)。NYダウは昨日も43.1億株と大出来高。

右図はナスダックの月足です。この10年間には2002年〜2007年にかけての上昇相場がありましたが、現在は2009年から始まった2つめの上昇相場が進行中です。

2002年からの上昇波動では、中勢波動は(a,b,c,d)の4度のピークをつけています。このうち(d)に到る2006年〜2007年の上昇波動はBRICSをはじめとする新興国のバブル的な景気によってもたらされたもので、バブルがなければ(a,b,c)の3つの中勢波動で終わっていた可能性があります。

今回の2009年からの上昇相場は(e,f)が確定し、現在は(g)のピークに向かって上昇中です。現在は昨年10月の安値から5か月目の上昇となっていますが、米国の中勢波動は10月〜14月くらい続くことが多いようです。あと5〜9か月の上昇があるかも知れない。

日経平均の月足とナスダックの月足を比べると、@ナスダックの2002年からの上昇相場に10か月遅れて日経平均は上昇を開始しました。きっかけは政府が公的資金を投入して「りそな銀」の破綻を防いだからです。

A(a)までは米国株と同じ歩調をとりましたが、(b)では米国株のように高値を切上げることができませんでした。グラフの上部の太字の数字はその年の実質GDPの成長率です。

その年の株価はその約半年先の景気 (4半期のGDP)を予想して動きます。米国の2005年のGDPは+3.1であったのでそれなりに上昇しましたが、日本の2005年のGDPは+1.3で、前年の+2.4より大きくへこむことを予想したものと思います。

Bところが(c)へ向けての上昇は、ナスダックよりも強力でした。2006年の米国GDPは+3.1→+2.7へ鈍化するのに対して、日本は-1.3→+1.7へ伸びるという予想が背景にあったものと思います。

C(d)は、(c)であまり上昇しなかった米国は大幅な株価上昇をし、(c)で大きく上昇した日本は(d)では小幅な上昇に終り、サブプライムローンの影響が出初めてくることなります。結局2002年からの上昇は、ナスダックが+158%の上昇、日経平均が+140%の上昇となりました。

Dさて2009年からの上昇相場ですが、(e)への上昇は日米ともにちゃんとGDPをにらんでの上昇をしました。ナスダックの(e)への上昇率は100%ですが、日経平均は58%上昇率でした。この差は、政府の経済政策と中央銀行の能力の差からきたものであると思います。

E(f)では日本は米国に比べて決定的に遅れをとりました。いうまでもなく大震災と原発事故が原因です。米国はリーマンショック以前の高値を更新したのに、日本は(e)の高値11408円さえも更新できませんでした。 だが、ようやく(g)となって立ち上がった日本株は、今年に入ってから堅調な動きになっています。

F現在進行中の、次のピーク(g)がどのへんになるのかはわかりませんが、ナスダックは2009年安値1265Pからすでに+140%の上昇をしています。それに対して日経平均はまだ44%の上昇しかしていません。2011年の日本固有のマイナス材料(大震災・電力不足・円高)の影響は少しずつ減ってきています。 そうであればナスダックの+140%の上昇とまではいかなくても、その50〜60%くらいの上昇があってもよいのではなかろうか。2009年3月の安値7021円を起点にすると50%高で10531円、60%高で11233円となります。これは今年1年間で期待する株価水準です。


海外で円レートが83.70円あたりで終り、今日は一時84.18円の円安となりました。

これを受けて日経平均は例によって高寄りしましたが例の如く立会い中の上昇はできず、結局は値幅が小さなコマ足となりました。

今日は条件表No.2が売りマークを出したので、小波動のボトムらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C条件表No.2が売りマーク、D25日騰落レシオが120以上、E《デンドラ24》の最も高い上値メドの9955円をクリア、の6ポイントです。

押し目がなかなかでないからといって、辛抱たまらず飛びつき買いすることはないと思います。目先は下げる可能性のほうが高くなっています。いずれ押し目のチャンスはきます。


(12. 3.16) TOPIX 866P(+3)  日経平均 10129円(+6)  22.0億株 (1兆3059億円)


順調な雇用回復を受けて米国は小高い。 NYダウは13252ドル(+58)、ナスダックは3056P(+15)。NYダウは3日連続で40億株を超え、7連続陽線となる。ボリュームもあり、どこまで上るのだろうかと思わせるほどの力強い上昇を見せています。

《デンドラ24》の最も高い上値メドは13814ドルですが、あるいはそこまでの上昇があるのかも知れない。

ナスダックの《デンドラ24》の上値メドは、最も高いものが2977Pでした。このメドは2月末に3000Pをつけて到達し、株価はいったん2900Pまで下落しました。ところがそこからドーンと切り返して現在は上値メドを軽く上回っています。

《デンドラ24》の上値メドはことごとく突破されたのでメドはたちません。ナスダックは糸の切れた凧のように天空に舞い上がりつつあります。

これほど米国株が上昇してもFRBは、まだ景気回復は満足できない、雇用の回復が弱い、だから2014年までは金融緩和を続けるといっています。何かがあればQE3も発動するというお墨付きを市場に与えているのだから、いまのところ米国株が下落する要素はありません。まったくバーナンキはエライ。株式市場の心理を掴んで、市場を味方につけて、米国景気を回復させようとしています。

日経平均は、@米国株に追随するという基本的な動きに、A円安傾向が加わって、プラス材料が倍化し、ここ1か月の上昇率はなんと+11.9%です。これは同じ期間のナスダックの上昇率の+5.2$%の2倍以上も大きい。日本株の出遅れを一気に取り戻そうとするかのような急上昇ぶりです。

昨日述べたように、2009年3月からの上昇率は、ナスダックは+140%に対して日経平均は+44%しか上昇していませんが、直近の中勢波動(2011年11月25日を起点とする)の上昇率は、ナスダックが+25.2%(2441P→3056P)に対し、日経平均は+24.1%(8160円→10129円)となっています。だいたいナスダックの上昇に追いついたわけです。

ここからはナスダックが上げれば日経平均も上げる、ナスダックが下げれば同じように日経平均も下がるという現象になるのではなかろうか。円安を理由にして、日経平均は海外株価が上る以上に上るということはなくなったと思います。


(12. 3.19) TOPIX 868P(+1)  日経平均 10141円(+12)  19.5億株 (1兆1143億円)


米国は小安い。 NYダウは13232ドル(-20)、ナスダックは3055P(-1)。

休日のハザマの東京市場は、円安基調を下支えにして小幅上昇。ただ次第に為替相場が円高方向に向いたため、後場はジリ安となる。

3月7日のザラバ安値9509円から8日間上昇していますが、一度もザラバ安値を切り下げたことがなく、次々に押し目買いが入っていることがうかがえます。

強いことは強いのだけれど、すでに東証1部の連結PERは22.21倍になっています。今年に入った時点では来期(2013年3月期)の増益率は+30%といわれていました。大発会の日のPERは15.25倍でした。+30%の増益を予想した場合、実質は11.7倍に買われていたわけです。

その後2月に入って円安が進み、円安メリットを受ける輸出企業の増益幅が大きく改善されるという見込みで、日経平均は上昇し、とうとう22.21倍まで買われているわけですが、米国のPER13.0倍を基準にすると、日本株の22.21倍は来期が+70%の増益でないことにはつりあいません。はたして日本企業は来期+70%の増益となるのかどうか。今期は大震災・電力不足・タイ洪水とマイナス要因が大きく、元になる利益額が小さいので、来期の+50%増は可能かもしれませんが、+70%はどうかなと思っています。

今日の出来高は少なく、あてになりませんがここ2日間は上値つかえの状態です。日経平均の小波動のピークらしさは6ポイントのまま。


(12. 3.21) TOPIX 858P(-9)  日経平均 10086円(-55)  21.1億株 (1兆3565億円)


米国は小安い。東京市場が休みの間のNYダウは13239ドル(+6)→13170ドル(-68)、ナスダックは3078P(+23)→3074P(-4)。

日経平均は米国株が小安かったことから安く寄り付く。しかし一方では円はドル・ユーロに対して円安基調であり、この面からは売られる要素はありませんでした。普通ならば円安を歓迎して株価は上昇するはずでしたが、そうはならず。

米国が気にした中国の景気減速懸念に加えて、中央三井がインサイダー取引をしたとかで、金融株が売られ、TOPIXは日経平均より大きく下げる。

日経平均は小幅な動きをし、小幅下落となりましたが、金融株のウェートが比較的大きいTOPIXはちょっとした下落をしました。

個別株の足を見ると、ピークがでたのではないかと思われる現象がでてきています。

@5713「住友鉱」は(a)で小波動のピークを表示しました。目下のところは小波動は下降波動に転換しました。

A6758「ソニー」は(b)で先の高値1822円を10円ほど上回る1832円まで反発しましたが、今日は証券会社の投資判断の引き下げがあたため「窓空けの陰線」となったのは、1832円でピークとなったのではないかと思われます。

B8604「野村」は条件表No.19「天底/押目戻り」が、今日(c)で売りマークを出しました。今日の下落は中央三井のインサイダー取引の影響なので、この売りマークをもって株価は下落に入ったとはいえませんが、明日も下げるようであれば、野村の231円→417円(+80%)の大反発も終わったとしてよいと思います。


(12. 3.22) TOPIX 862P(+3)  日経平均 10127円(+40)  19.8億株 (1兆2958億円)


米国は小安い。NYダウは13124ドル(-45)、ナスダックは3075 P(+1)。

NYダウはやや勢いがなくなってきました。明日(今夜)のNYダウのザラバ高値が13180ドル以下であると、ピークの株価が表示されます。昨日の終値は13124ドルであるので、明日ピークを出す可能性は大いにあります。

S&P500は昨日の終値は1402Pですが、明日のザラバ高値が1383 P以下なら小波動のピークとなります。この1383Pの実現は、明日には難しい。またナスダックはしばらくは小波動のピークは出ません。

なおロンドンのFT100は今夜のザラバ高値が5921P以下なら小波動のピークが表示されます。終値は5891Pなので、NYダウと同じくピークとなる可能性が高い。

日経平均は1月6日に小波動のボトム8349円を表示してから、52日間上昇を続け、未だに小波動のピークを表示していません。実に一本調子の上昇です。円レートも2月2日に76.07円のボトムを表示して以来、今日で34日間の円安基調となっています。こういう連続した上昇は珍しい。

日経平均と円レートのグラフを見比べると、基本的に連動していますが、最近の日経平均の高値(c)や(e)は、円レートに2〜3日遅れています。そこで円レートがいくらになったら円レートの小波動のピークが出るのかを調べると、明日のザラバ高値が82.94円以下なら出ます。

今日の終値は83.28円なので、明日ピークを表示することは難しいと思っていましたが、今(PM7:00)の円レートは82.83円まで円高方向に向かっているので、明日円レートの小波動のピークが表示される可能性があります。円レートがピークを表示すれば日経平均もこれに遅れて2〜3日後に反落すると思います(82円台の円レートになったときのことですが)。


(12. 3.23) TOPIX 852P(-9)  日経平均 10011円(-115)  17.5億株 (1兆1659億円)


中国の3月PMIが49.6→48.1へ低下したのに続いて、ユーロ圏のPMIも49.3→48.7へ低下したため、世界経済の減速懸念が出て米国株は安い。

NYダウは13046ドル(-78)、ナスダックは3063 P(-12)。 昨日、NYダウとFT100は小波動のピークを出しそうといいましたが、今日はそのとおりにピークを表示しました。

米国経済については、毎週発表される失業保険申請者数が次第に減ってきているので、米国経済は着実に回復しているようです。しかし欧州と中国がコケても米国だけが無傷ということはありえません。

米国株も反省と様子見から、あと1週間くらいは調整場面が続くのではなかろうか。

日経平均とTOPIXはようやく小波動のピークを表示しました。日経平均は1月6日のザラバ安値8349円を起点として、3月19日のザラバ高値10172円まで50日間上昇し、その上昇率は21.8%でした。

日経平均が約20%上昇したということは、一般の銘柄であれば、その1.5倍〜2倍の30%〜40%くらいは上昇したはずです。

定点観測の9銘柄の今年の上昇率(今年に入ってからのザラバ安値と今年のザラバ高値の上昇率)を見ると、
  1. 鹿島が+13.5%高
  2. 新日鉄が+34.6%高
  3. 住友鉱が+27.9%高
  4. ソニーが+43.8%高
  5. トヨタが+40.6%高
  6. 菱UFJが+37.8%高
  7. 野村が+70.2%高
  8. NTTが+6.1%高
  9. ソフトBが+17.5%高
で、9銘柄の上昇率を平均すると32.4%です。おそらく個人投資家のうちで、平均的な株価上昇率約30%のうちの1/3以上の10%の利益を出した人は全体の30%くらいではないでしょうか。多くは日経平均の上昇率ほどには利益を出していないものと思います。

せっかく日経平均が20%以上の上昇をしているのに、ナカナカそれを上回る利益がでない原因は、@仕掛けのタイミング、A利食いのしかた、B損切りのしかた、のどれかにあります。@仕掛けのタイミングは最も重要なものですが、これがよければ誰もが+20%以上の利益を出したかというと、そうではありません。多くは、早すぎる利食い、遅すぎる損切りによって、得てしかるべき利益の多くを捨てています。そういうことで、現在「利食いのしかた・損切りのしかた」の講座を書いています。


(12. 3.26) TOPIX 851P(-0)  日経平均 10018円(+6)  18.0億株 (1兆 938億円)


先週末の欧米は小幅高。 NYダウは13080ドル(+34)、ナスダックは3067 P(+4)。

NYダウは25日線まで下げて陽線となりました。NYダウを中勢モデル波動にあてはめると。一応は(g→h)まで上昇し、現在は(h→g')への下落途中です。

(h)とは中勢波動のピーク(天井)になってもよい符号ですが、(h)で中勢波動がピークを出したとはまだまだいえません。

どころか(g→h)の上昇のスタートは3陽連に続き、結局7連続陽線となっているので、(g→h)の上昇力は非常に強い。

当面、よほどの悪材料(例えばイラン)が出ない限り、(g)を下回ることはないと思います。そうであれば、25日線水準から(g)の間で、小波動のボトムが出ると思います。

日経平均にモデル波動の符号を振ろうとしてもナカナカ難しい。図の(A→B→C)はわかりやすかった(だから大文字で振った)のですが、次の(D)以降の波動の見究めは困難で、符号は無理やりに振ったものです。

現在は(h)をつけて、この後株価が25日線まで下げて止まるなら、そこは(G)としてよいと思います。

25日線で止まるかどうかですが、(g)からは窓空けの3陽連という強い足型を出しているので、(g)9509円を下回るような下落は当面は考えられません。25日線水準が(G)となるのではなかろうか。

今度出るだろう(G)からの上昇は、当然のことながら(h)10172円を上回り、さらに上昇して、中勢上昇波動のピークとなるはずなので、ともかく株価が25日線まで下落したならば押し目買いをしてみる価値があります。


(12. 3.27) TOPIX 872P(+20)  日経平均 10255円(+236)  22.6億株 (1兆4191億円)


バーナンキFRB議長は講演で、失業率の低下を促すために現在の金融緩和政策を持続すると発表。

この6月末でツイストオペが終り、あるいはやや金融を引き締め気味にするのではないかの観測があったようですが、その懸念は払拭されました。

NYダウは13241ドル(+160)、ナスダックは3122 P(+54)と大幅高。

NYダウは3月16日に小波動のピークを出し、昨日は75日線にタッチしていましたが、さすがにバーナンキというべきか、すかさず株価を上昇させるメッセージを出しまた。

日経平均は米国株高を受けて高く寄り付くき、後場に入って急伸。3月19日の小波動のピークをわずか5日目にしてこれを超え、大震災の日の終値を上回って引ける。 それにしても、日経平均は押し目らしい押し目を作りません。今回も9日線を2日割込んだだけで調整が終りとは、「おそれ入谷の鬼子母神」。おそれいりました。

日経平均のHPを見ると、日経平均が後場になって急伸したのは、期末の配当金を受け取る機関投資家が、2か月後に入る配当金を当て込んで、その分だけの日経先物を買ったのも原因であるとか。とすれば今日の後場の上げ幅約100円は特殊な要因によるものですが、ともかく小波動は上昇波動に転換したので、しばらくは上昇が続きそうです。


(12. 3.28) TOPIX 864P(-7)  日経平均 10182円(-72)  19.6億株 (1兆2486億円)


米国は昨日の大幅高の反動で小幅安。 NYダウは13197ドル(-43)、ナスダックは3120 P(-2)。

日経平均は-72円安となりましたが、予想の配当落ちは-88円だそうなので、実質的には前日比わずかにプラス。

それにしても日経平均は調整を入れません。無理やりにモデル波動の符号をふるならば、右のようになりますが、
  1. (e')で75日線まで下落しなかった。

  2. (g')25日線まで下落しなかった。
という状況なので、小波動の比定は難しく、振った符号は確かなものではありません。株価が25日線を上回ったのは、右図の(c→d')への上昇途中ですが、その後は1度も25日線まで下落していない。その期間は50日間という長期間に亘ります。

今年の相場は、2003年あるいは2009年の相場を手本にすることができるということは、何度かいってきましたが、その2003年からの上昇のグラフが右図です。上図と異なるのは
  1. (A→d)で一気に75日線を上回った。

  2. その後75日線まで下落した(e)となり、

  3. (d)を上回った(f')から25日線まで下落しました。

  4. ただ(g→f')はわずかに5日間の上昇であったので、(g'→H)の上昇をして、一応の上昇波動のケジメをつけたわけです。
上図のグラフは、とにかく株価が25日線まで下落しないので、モデル波動の符号を振ることができません。このように株価が25日線まで下落しないのは、楽観人気になっている証拠です。 右図でいえば、(f'→H)の間が一度も25日線まで下落しなかった時期(つまり楽観人気の時期)ですが、(H)からは75日線までの下落をしています。

楽観人気が続けば続くほど、その後の反落に値幅や期間は大きくなります。適当に25日線まで下落して一服しておればよかったのに、 一服することなくズンズンと登山していては、どこかでヘタるでしょう。株価がヘタれれば回復には時間がかかります。次の押し目買いのタイミングは株価が25日線まで下落しただけでは早すぎるかも知れない。


(12. 3.29) TOPIX 857P(-6)  日経平均 10114(-67)  19.9億株 (1兆2568億円)


米国は続落。 NYダウは13126ドル(-71)、ナスダックは3104 P(-15)。

米国の2月の耐久財受注(設備投資の先行指標である)は、1月は-3.6%となって、ちょっと具合が悪いのではないかと思っていましたが、2月は+2.4%と盛り返す。しかし市場が予想したのは+3.0%であり、耐久財受注は思ったほどには伸びませんでした。

先日のユーロ圏や中国のPMIが50以下になったことと米国の耐久財受注の不振は、案外に世界の景気は順調に回復していない、ということを市場に感じさせました。

NYダウは新高値を更新できないまま連続陰線で下げる。ナスダックもザラバでは9日線まで下げる。

日本株が買われている現在のプラス材料は、@米国株が上昇している、A円安修正になっている、B2013年3月期は、40〜60%の増益になる。ということです。

従ってこの3つの要因によって日経平均は動いていますが、どうも当面は、@とAはあまり期待できないのではないか。

ユーロ圏の経済は今ひとつであることは判っています。中国の経済も勢いを失っています。米国だけはアップルが代表するように、新しい経済成長のネタを見つけたかのような感じでしたが、どうもそうではないらしい。

米国株は上昇力が減退しています。当然@の要因によって日経平均の上昇力も減退しますが、Aの要因がこれを食い止めるのかどうか。


(12. 3.30) TOPIX 854P(-3)  日経平均 10083(-31)  18.8億株 (1兆2682億円)


ギリシャ問題を再び懸念した欧州は安い。米国は一時大きく下げたが戻し、終値はまちまち。 NYダウは13145ドル(+19)、ナスダックは3094 P(-9)。

期末の日経平均は、前期末の9755円328円高く収まりました。株式を大量に保有する企業にとっては減損処理の必要がなく、大きなプラスです。やはり株価は上昇しないといけません。

来週から新年度入りしますが、来期の期待が大きいので、今日のように円レートが一時81円台になっても株価は大して下げなかった。

日経平均は2日連続して9日線を下回りましたが、これは最近2度あったことです。2度とも3日目には9日線を上回っています。

「2度あることは3度ある」というのは順張りの見方、「3度目の正直」というのは逆張りの見方です。今日の2日連続9日線割れは「3度目の正直」で、3日目に9日線を上回ることはなく、25日線まで下げるのではないか、と思っていますが、根拠はありません。カンです。


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