日経平均をどう見たか・判断したか (2012年 2月)

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(12. 2. 1) TOPIX 757P(+2)  日経平均 8809円(+7)  21.5億株 (1兆1549億円)


NYダウは12632ドル(-20)、ナスダックは2813P(+1)と米国市場はマチマチの動き。

NYダウは25日線を割り込むような調整があってよいと思っていますが、案外に下げません。ナスダックは新高値の陰線を出したあとも9日線より上位にあり、ちょっと戸惑っています。

ここへきて米国経済は、10-12月のGDPが思ったほどよくないことがわかりました。昨日も下げ渋っていたケースシラー住宅指数が下落を再加速したし、シカゴ購買部協会景気指数は予想の63.0に対して60.2といった悪い経済統計が相次いでいます。

それでも株価は下げない。FRBが2014年までゼロ金利を維持するだろうと発表したことで、米国の10年物国債の利回りは1.80%まで低下しています。米国の物価上昇率を1.50%とするならば、実質金利はたったの0.30%でしかありません。それなら株式を買ったほうがましだと市場が判断しているのでしょう。これが米国株が高い水準をキープできている理由でしょう。

日本の10年物国債の利回りは0.96%です。物価上昇率が0%(デフレータはマイナス)の場合、実質金利は0.96%、物価上昇率が-0.5%なら実質金利は1.46%です。

当然のことながら、実質金利0.3%の米国債を買うよりも、実質金利0.96〜1.46%の日本国債を買うほうが有利です。この結果円資金の需要が高まり、慢性的な円高が続きます。

右図は条件表No.41「円レートから日経予想(逆)」のグラフです。青色折れ線は、円レートから推測した妥当な日経平均です。

現実の日経平均は妥当な日経平均とピッタリと一致することはなく、あるときは妥当日経平均よりもかなり安くなったり、かなり高くなったりします。図のピンク色の折れ線は、現実の日経が妥当日経平均に比べて何%高いのか安いのかのカイリ率を表わしています。

カイリ率が-4.0%(割安が顕著)になったときは、現実の日経平均は割安だと判断できます。図の(A)(B)のところがそれです。(A)で割安となった後、(a)まで反発しています。(B)で割安となった後、(b)まで反発しています。

逆に現実の日経平均が妥当日経平均よりも+4.0%高かった(割高が顕著)のが(C)です。(C)から日経平均は妥当日経平均に向かって下落してもよいはずですが、今のところ下落幅はわずかです。今日の妥当日経平均は8634円ですが、日経平均の終値は8809円なので、175円ほど割高です。

条件表No.41はTOPIXについても利用できます。右図の(A)(B)は割安、(C)は割高です。特に(B)の割安(の買いマーク)は、現実の日経平均のボトムを的確に捉えています。

当然に(C)の割高(売りマーク)は当面の小波動のピークを表現しており、TOPIXはその後下落していますが、まだ妥当TOPIX(今日は746P)までは下落していません。

このように条件表No.41は日経平均やTOPIXのピーク・ボトムを判断する際に有効な判断材料を提示してくれます。

なお個別銘柄については、円レートの変化とは無関係な業種(内需株)があるので、機械的なNo.41の利用はできません。また割安・割高を判断するカイリ率は±4.0%ではなくて、±10.0%程度のカイリ率を基準にしたほうがよいでしょう。


(12. 2. 2) TOPIX 762P(+4)  日経平均 8876円(+67)  22.5億株 (1兆2393億円)


欧米株は上昇。NYダウは12716ドル(+83)、ナスダックは2848P(+34)。

1月のISM製造業景況指数は予想の54.5よりも低かったが、54.1と前月の53.1からアップしました。

ISM製造業指数が上昇すれば、その翌月の株価は高くなります。1月4日に、12月の指数が52.7→53.9へアップ(今回53.1へ修正されたが)したので、少なくとも1月中は米国株価は高いだろうと述べました。

昨日の1月のISM指数は53.1→54.1へと、さらにアップしたので、2月の米国株価は基本的に高いと思います。

ナスダックは、(a)の新高値の陰線の日のピークらしさは4ポイント(5分5分)であったし、小波動が上昇を開始して25日が経過していたので、(a)の日がピークとなるだろうと判断していましたがそうはならず。昨日は新高値になりました。昨日の時点のピークらしさは、@新高値、A25日順位相関が+80以上、の2ポイントでしかありません。ピークは先にずれました。

日経平均は欧米市場の堅調を見て高く始まる。日経平均の(a)の日のピークらしさは7ポイントありました。当然それなりの調整をしてしかるべきだと思っていましたが、案外にしぶとく下げ幅は小さかった。

ナスダックが新高値を取ってきたので、日経平均も(a)の高値8911円を更新する可能性が高くなってきました。

しかし、2012年3月期の業績を下方修正する企業が続出しているため、東証1部の予想PERはすでに16.87倍になっています。もうすぐ17.00倍を超えるでしょう。日本株はすでに割高の水準になっています。

もし8911円を上回っても、《デンドラ24》の下から3番目(上から2番目)の上値メド8960円で終わる可能性が高いと思います。(吹っ切れたなら9374円の最も高い上値メドまで上昇するかもしれないが、吹っ切れるだけの材料は見当たりません)

日経平均が200日線まで戻ることができるのかどうかの判断の傍証として、トヨタと三菱UFJの波動に注目していました(1月27日の記事)。今日のトヨタ株は、1月の国内の自動車販売が好調であったことから、窓を空けて上昇し、新高値をとると同時に200日線を上回りました。ただ足型は「トウバ足」となっていて上値つかえの形です。

三菱UFJも決算がよかったので、窓を空けた陽線となりましたが、上ヒゲが気になるところ。トヨタも三菱UFJも今日の上昇で、目下の好材料は織り込まれたわけで、今後持続的に株価が見直されるかどうかに注目です。


(12. 2. 3) TOPIX 760P(-1)  日経平均 8831円(-41)  23.3億株 (1兆2612億円)


米国は1月の雇用統計の発表の前日とあって、積極的な動きは出ず。NYダウは12705ドル(-11)、ナスダックは2859P(+11)。

12月の非農業部門の雇用者数は+20.0万人でした。予想の15.5万人を大きく上回ったので、市場は米国景気の回復に自信をもち、1月中の株価上昇のバックボーンとなりましたが、1月の雇用統計はどうなるのか。

市場の予想は+14万人程度で、12月の+20万人からは減少するという予想です。一応+15万人増のペースが維持できれば、米国経済はなんとか回復基調にあるとしてよいでしょう。

基本的にISM製造業指数がアップしている限り、米国経済は回復しているので、2月の米国株価は強いと思います。ただ雇用統計の数字(例えば+10万人)が思わしくなかったなら一時的に安い場面があるかも知れませんが、それでも上昇トレンドは変わりません。

ナスダックは、@株価が200日線を完全に超えていること、A企業業績は悪くないこと、Bマクロ経済はよいとはいえないが危機的ではないこと、から昨年12月半ばから上昇トレンドに入っています。

日経平均は本来ならナスダックと連動するはずですが、@200日線を超えることができず、A企業業績は下方修正する企業が続出しているが、Bマクロ経済は大震災の復興需要によって、よくなることが期待できること、C米国の金融政策から円高が解消されないこと。など米国ほど株価上昇の条件はそろっていません。

ソニー・シャープ・パナソニックが大きな欠損を出し、東芝・ホンダなどが業績予想を下方修正したことによって、昨日の東証1部の連結PERは一気に17.38倍まで高まりました。今後も下方修正が続けばPER18.0倍も考えられます。

成長性が失われている日本株のPERは15.0倍がだいたいのメドだと思います。ところが、現在は2012年3月期のPERを17.38倍と常識外の株価水準まで買っています。 再来年の2013年3月期は2012年3月期に比べて+15%〜+20%の増益となるという予想によるということですが、例えば+15%の増益になったとしても、2013年3月期のPERはすでに15.11倍に買われています(17.38÷1.15=15.11) 。 残念ながら、現在の日経平均はすでに2013年の業績(+15%増益)をすでに織り込んでいます。上昇の余地はそうあるとは思われません。


(12. 2. 6) TOPIX 769P(+9)  日経平均 8929円(+97)  21.8億株 (1兆2134億円)


米国の1月の雇用統計は、+24.3万人の増加でした。市場予想の+14万人を大きく上回り、ビックリの数字でした。失業率は8.3%に低下。

さらに1月のISM非製造業指数は予想の53.2%を、これまた大きく上回る56.8%となって、米国経済は順調に回復していることが明らかになりました。

NYダウは12862ドル(+156)。昨年5月の(c)ザラバ高値12876ドルに、昨日のザラバ高値は(d)12869ドルとあと7ドルまで迫りました。リーマンショック以後の新高値となることは間違いありません。

ナスダックは2905P(+45)。ナスダックの史上最高値は2000年のネットバブル時の5133Pですが、この後の高値は2007年10月の(a)2861Pでした。2007年は米国景気(世界もそうだが)が最高潮の時期でした。この2861Pを昨年5月に(c)2887Pをつけてわずかに上回りましたが、その原因はFRBの金融政策QE2によるもので、いわば金融相場の性格が強く、ユーロ危機が発生するとたちまち下落しました。

だが今回は市場が期待したQE3は実施されていないのに、株価上昇しました。昨日はザラバ高値2908Pを出して、最近の10年間で最も高い株価となったのは、業績相場の性格に近いと思われます。

米国株が上昇すれば日本株も上昇します。

機関投資家にとっては、@米国株資産が膨らむ→それに見合う分の日本株を買わねばならない→日本株が上昇する。

A米国景気が回復する→米国の長期金利が上昇する→円安方向に振れる→日本企業の業績悪化に歯止めがかかる→日本株が上昇する。といったふうに 日本株高によい影響を与えます。

ナスダック高は日経平均高をもたらせますが、その影響力は1:1ではありません。例えばナスダックは昨年(2011年10月4日)にザラバ安値2298Pを出し、昨日のザラバ高値2908Pまで+26.5%の上昇をしました。

これに対して、日経平均はザラバ安値8135円を出したのが2011年11月25日であり、ナスダックの安値より1か月半遅れました。そして今日のザラバ高値は8949円です。上昇率は10.0%でしかありません。

ナスダックの上昇率の37.7%です。ナスダックが1%上昇しても日経平均はその40%ほどしか上昇できないということです。昨日のナスダックの前日比上昇率は+1.46%でしたが、今日の日経平均の上昇率は+1.10%でした。ナスダックの上昇率の75%分だけ日経平均を押し上げたわけです。逆にナスダックが1%下落したとき、日経平均はそれ以上の1.25%とかの下落をするならば、ナスダックの125%分の下落をすることになります。上昇分と下落分を合わせると、日経平均はナスダックの上昇の40%〜50%しか上昇できません。

今日の日経平均の小波動のピークらしさは3〜4ポイントです。@新高値の、A陰線(少し足が小さい)、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上。(《デンドラ24》の上値メドは、8960円と9374円に変わったのでポイントにはなりません。)


(12. 2. 7) TOPIX 772P(+2)  日経平均 8917円(-11)  21.3億株 (1兆1150億円)


米国は小動き。 NYダウは12845ドル(-17)、ナスダックは2901P(-3)。

ナスダックの●の日のピークらしさは3ポイント(@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上)です。

日経平均も小動きに終始する。今日の出来高10傑はほとんどが低位株。株価が高いのはUFJの380円、商船三井の329円。残りはすべて250円以下の銘柄です。

右図は、3524「日東網」のグラフを、条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」を使って描いたものです。

(b)の日に、(a)のボトムが確定し、買いマークを出しています。この日の終値は105円でした。株価はその後、急騰し(c)の197円まで上昇しました。(a→c)は1つの上昇小波動です。

たった1つの波動で(a)の97円から(c)の197円まで+103%の上昇をしています。(b)の終値105円からでも+87.6%の上昇です。1つの波動で株価が倍化するのは珍しいといえます。

  1. 小波動が上方転換した日(b)の終値から、次のピーク(c)までの上昇率が80%以上。

  2. 直前のボトム(a)のザラバ安値から、次のピーク(c)までの上昇率が100%以上。
となったときを「急騰」と呼ぶことにします。東証1部銘柄について、2000年1月〜2010年12月までの11年間に急騰した局面がどれほどあったのかを調べてみると、次のことがわかりました。
  1. 急騰例があったのは1667銘柄のうちの404銘柄でした。東証1部銘柄の24.2%(約1/4)であり、75%の銘柄は急騰とは無縁でした。急騰する銘柄は限られていることがわかります。

    急騰回数 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 11年間
    件数 51 37 29 146 79 45 27 19 39 131 36 639
    構成% 8.0% 5.8% 4.5% 22.8% 12.4% 7.0% 4.2% 3.0% 6.1% 20.5% 5.6% 100%
  2. 急騰した639件の年別の件数は右表のようになっています。

    2003年と2009年の2年間に急騰例の43%が集中しています。2003年は、りそな銀行を公的資金で救済した年です。小泉政権がハードランディング路線(構造改革)を捨て、株価は2007年まで上昇しました。2009年はリーマンショックから立ち直った年です。このときは世界的に大規模な財政出動と大金融緩和がなされた年です。

    この2年を除くと、急騰例は1年間にだいたい20〜30件あることがわかります。

    急騰回数 銘柄数 構成%@ 構成%A 件数 構成%B
    1回以上 404 100% 24.2% 639 100%
    2回以上 140 34.6% 8.4% 375 58.7%
    3回以上 59 14.6% 3.5% 213 33.3%
    4回以上 27 6.7% 1.6% 120 18.8%
    5回以上 9 2.2% 0.5% 48 7.5%
    6回以上 2 0.4% 0.1% 13 2.0%
  3. 右の表は同じ銘柄が急騰した回数の内訳です。1回以上は404銘柄で639件です。平均すると1銘柄あたり1.58回の急騰をしています。つまり同じ銘柄が何度も急騰する例があるわけです。

    11年間に2回以上急騰した銘柄は140銘柄ですが、375件の急騰をしています。1度急騰した銘柄(404銘柄)を追いかけておれば、そのうちの34.6%の銘柄がもう一度急騰する勘定です。これは全銘柄を追いかけて、404銘柄の急騰に当たる確率(24.2%)よりも高い。

    また、2回急騰した銘柄(140銘柄)を追いかけていれば、そのうちの59銘柄が3回目の急騰をしています。42.1%の確率(=59÷140)で急騰する銘柄に当たります。


    右図は2011年の急騰例です。44銘柄・45件(1919「エスバイ」が2回急騰している)があります。

    2011年1月当時の東証1部銘柄数は1667銘柄ですから、急騰した44銘柄に当たる確率は2.6%(=44÷1667)でしかありません。

    図の「年月日」欄の右側に、@とかAとかの赤色文字を表示していますが、これは2000年〜2010年の11年間に急騰した回数です。実に44銘柄のうちの26銘柄が過去に急騰した経歴を持っています。2011年に急騰した銘柄の59.0%(=26÷44)は過去に急騰したことがある銘柄でした。

    もう少し厳密にいうと、No.3627「Pワーク」と3639「Mボルテ」は2009年1月当時は東証1部銘柄ではありませんでした。2009年当時の急騰銘柄の検索には、この2銘柄は含まれていないので、これを除外するなら42銘柄のうちの26銘柄が過去の急騰銘柄で、その割合は61.9%(=26÷42)になります。

    2000年〜2010年の11年間に急騰したのは404銘柄でした。この404銘柄を追っていれば、2011年は26銘柄の急騰した銘柄に当たる可能性がありました。その確率は6.4%(=26÷404)です。過去の急騰銘柄を知らずに、毎日東証1部の銘柄を対象にして急騰銘柄を見つけようとするときは2.6%(=44÷1667)の確率です。

    このように、過去に急騰した銘柄は今後も急騰する確率が高いのです。ベテランの投資家は急騰した銘柄をよく覚えています。2つ3つの銘柄がよいと思って、どれを買うかと判断するときこの記憶がものをいいます。

  4. さらにいえば、上の「日東網」のグラフで、ボトムが確定した(b)の日の終値が260円以下のものが急騰例の半数を占めます。(株価が高くなるにつれて急騰例が少なくなります)
いまのところ「急騰株」を見つけるための条件表はありません(ナカナカ設定することは難しい)が、例えば、
  1. 過去に急騰した銘柄を対象にして、
  2. 条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」で検索し、
  3. 株価が260円以下の銘柄に絞る
ということをすれば、急騰株に当たる確率は高くなります。

2000年〜2011年の12年間に急騰した406銘柄を、(標準3)No.973「2000〜2011年急騰株」というタイトルで結果ファイルに登録しました。《カナル24》Ver.4またはVer.3のスタート画面のメニューの「アップデート」→「条件ファイルや銘柄マスターをダウンロード」から結果ファイル(KKFL3973.dat)をダウンロードできます。


(12. 2. 8) TOPIX 782P(+9)  日経平均 9015円(+98)  24.7億株 (1兆3207億円)


米国は小高い。 NYダウは12878ドル(+33)、ナスダックは2904P(+2)。

NYダウはリマーンショック以降の高値である昨年5月のザラバ高値(12876ドル)を上回る。

ナスダックもわずかながら新高値を更新し、4本の平均線は上から、株価→9日線→25日線→75日線→200日線の位置関係になりました。

ただいま絶好調の上昇途中になります。小波動のピークらしさは3ポイントのまま。

日経平均は続伸し9000円の大台に乗せる。大勢波動の基準である200日線(9063円)に手が届く株価水準になってきました。

今日のTOPXはいち早く200日線に到達したし、注目していたトヨタと三菱UFJはすでに軽々と200日線を超えています。日経平均も200日線を上抜くのは時間の問題です。

ただ次第に過熱感がでてきています。今のところ日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日騰落レシオが120以上、の3ポイントにとどまっていますが、明日・明後日には、C25日順位相関が+80以上、D25日投資マインド指数が85以上 になりそうです。5ポイントになってからは要注意です。

《デンドラ24》の4%波動による日経平均の上値メドは、下から順に@8960円、AB9374円、C9955円、です。

すでに@の8960円はクリアしているので、次の9374円が重要な上値メドになります。

現在の東証1部の連結PERは19.04倍となっています。今期(2012年3月期)は-20%くらいの減益になるようです。

しかし来期(2013年3月期)は+20%くらいの増益を予想する向きが多く、今期のPER19.04倍は無視して株価が買われています。

来期の利益が1.2倍になるとするならば、今期の利益ベースで19.04倍まで買われいるので、来期ベースでは15.8倍(=19.04÷1.2)まで買われていることになります。PER15.8倍は低成長の日本では、やや買われすぎでしょう。

すでに来期の増益は織り込んだ株価水準になっていることを無視してはいけません。上値メドの9374円は、この上昇小波動の目先のメドではなく、おそらく2つか3つ先の波動の上値メドだろうと思います。


(12. 2. 9) TOPIX 784P(+2)  日経平均 9002円(-13)  26.6億株 (1兆3320億円)


米国は小高いが値動きが鈍くなってきました。 NYダウは12883ドル(+5)、ナスダックは2915P(+11)。

ナスダックは昨日も小幅ながら新高値を更新するが、ジリジリと上げていくので、過熱感がなかなか発生しません。小波動のピークらしさは3ポイントのまま。

日経平均は、9000円の当面の目標をクリアしたことから、利食い売りが出て前場はやや下げるが、後場は明日のオプションSQを意識した売買があったようで、戻り歩調となって小幅安で終わる。

日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上、の4ポイント。

一昨日(2月7日)に、過去に急騰した銘柄について述べました。今のところ急騰する直前の銘柄を見つけることができる条件表はありません。だがそれに近い効果がでるものとして、次の検索をすればよいといいました。
  1. 2000年〜2011年の間に急騰した銘柄(これは結果ファイルのNo.973に「2000〜2011年急騰株」として、406銘柄が登録されています)

  2. 条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」を使って検索し、

  3. 株価が260円以下のものを選ぶ。
このやりかたで、今年1月以降に買いマークを出した銘柄を検索すると、なんと73銘柄・延べ82回の買いマークが出ています。

これほど多くの銘柄が検索されると、どの銘柄を仕掛けてよいのか迷われるでしょう。どの銘柄を選ぶのかということは、逆からいえば、どの銘柄を捨てるのかということです。(捨てなければ得られない)。今日は株価が200日線より下位にあるものは捨て、上位にあるもののうちから銘柄を選択する方法を述べます。

まず株価が200日線より上位にあるという要件です。

図の(a)で条件表No.8は買いマークを出していますが、
  1. この(a)の日のザラバ高値が200日線より上位にあること。

  2. (a)の直前の小波動のピーク(b)の日のザラバ高値が200日線より上位にあること。
この2つが満足されていなければなりません。このうちから大きく上昇しそうな銘柄を選びます。その要件は、
  1. (b)の直前のボトム(c)から(b)へ上昇するときに、それが力強い上昇であること。


「力強い上昇」の現象としては、@大陽線が出る、A連続陽線がでる、B出来高が急増する、などがありますが、さいわいにして条件表No.8には「重要ポイント」の設定が組み込まれています。

「重要ポイント」とは、その日の値幅がその日の終値の5%以上の値幅である日、あるいは前日の終値とその日の高値の値幅がその日の終値の5%以上の値幅である日です。

重要ポイントとは要するに株価が大きく動いた日のことです。陽線であれば、グラフにはピンク色の陽線が描かれ、陰線であれば青色の陰線が描かれます。

ここでは「力強い上昇」の現象として、(c→b)の上昇波動中に陽線の重要ポイントが2本以上あること、としておきます。

一番上の5958「三洋工」のグラフを見てください。

(c→b)の上昇波動には2本の陽線の重要ポイントが含まれています。一応「力強い」としてよいでしょう。よって(a)の買いマークで買いです。

次の6208「石川製」の(c→b)の上昇波動には5本の陽線の重要ポイントが含まれています。力強い上昇です。 (a)の買いマークで買うのがよいでしょう。

右図の6703「沖電気」の(c→b)の上昇波動には2本の陽線の重要ポイントが含まれています。一応力強い上昇です。 (a)の買いマークで買えばよいでしょう。

あと4例のグラフを採集していましたが、時間切れとなったので、続きはまた明日。


(12. 2.10) TOPIX 779P(-5)  日経平均 8947円(-55)  23.6億株 (1兆2819億円)


米国は小幅高。 NYダウは12890ドル(+6)、ナスダックは2927P(+11)と連日の新高値を更新。 小波動のピークらしさは3ポイントのまま。

日経平均は、2月のオプションSQが通過して、手仕舞い売りが出て下げる。ただし 今日の陰線は、小波動のピークかどうかの判断材料にはなりません。 日経平均の小波動のピークらしさは、4ポイントのまま。

東証1部の連結PERは昨日は19.56倍でした。株式市場がグローバル化した現在では、日本株だけが20倍とか30倍に買われることはありません。今の世界の標準は10〜15倍です。

(PER=株価÷予想1株利益)で計算されますが、現在の予想1株利益とは、2012年3月期の利益です。あと2か月足らずで2012年3月期の利益は確定します。12年3月期の決算は、ほぼ予想されているとおりに決まるでしょう。したがって現在のPER19.56倍は、2013年3月期の利益を元にしたものです。

2012年3月期の1株利益を元にするならば、19.56倍のPERは実に割高な水準まで買っていることになります。だが2013年3月期の1株利益を元にしするなら、あながち割高であるとはいえません。例えば2013年3月期の1株利益が2012年に比べて+20%増加(1.20倍になる)すると予想しているのであれば、2013年3月期の1株利益の16.3倍(=19.56÷1.2)まで買われていることになります。

それでも16.3倍というのは世界標準よりも割高に買われています。世界標準の高い限度の15倍を基準にするならば、現在の19.56倍は2013年3月期が2012年より+30%の増益になるという予想をしていることになります。(19.56÷15.0=1.30=+30%増益)はたして来期は+30%もの増益の予想が正しいのかどうか。まあ2012年3月期は、大震災・電力不足・タイの洪水によって利益は小さくなっているので、+30%の増益の可能性はゼロではありませんが、それにしてもやや過大な見積もりだろうと思います。日経平均は割高な水準にあるといえます。


昨日から条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」を使って検索をしたとき、どういうグラフ(波動の姿)の銘柄を選ぶとよいかについて述べています。

右図は、昨日いった
  1. 買いマークをだした(a)の日の終値が200日線より上位にあること。

  2. (a)の直前の小波動のピーク(b)の日の終値が200日線より上位にあること。

  3. (c→b)の上昇波動中に陽線の重要ポイントが2本以上あること。
という条件を満たした銘柄です。(2012年1月以降に検索されたもの)

当初から対象銘柄は過去12年間に「急騰」したことがある銘柄406銘柄に絞ってあります。

条件表No.8をそのまま使って検索すると、今年になって検索されたのは73銘柄・延べ82件ありましたが、上記の1.〜3.の条件を付加すると、16銘柄・延べ18件に絞られます。昨日掲げた3例(5958「三洋工」、6208「石川製」、6703「沖電気」)は、この3つの売買条件を満足したものです。 今日も、この3つの売買条件を満足した17銘柄・18件のうちの4銘柄(と特別参加の1銘柄)のグラフを掲げます。

7999「MUTO」は2011年12月30日に買いマークを出しています。

(昨年末に買いマークを出した銘柄ですが、この銘柄を見つけるような条件表はどのような設定をすればよいのかの相談があったので、回答がてらに掲げます)
  1. (a)の日のザラバ高値は210円。この日の200日線は163円なので、(a)は200日線より上位にあります。ザラバ高値と200日線のカイリ率は28.7%。

  2. 直前のピーク(b)のザラバ高値は234円。この日の200日線は166円なので、(b)は200日線より上位にあります。 ザラバ高値と200日線のカイリ率は40.8%。

  3. (c→b)の上昇波動には7本の陽線の重要ポイントが含まれています。

8013「ナイガイ」は2012年1月26日に買いマークを出しています。
  1. (a)の日のザラバ高値は54円。この日の200日線は38円なので、(a)は200日線より上位にあります。ザラバ高値と200日線のカイリ率は40.6%。

  2. 直前のピーク(b)のザラバ高値は55円。この日の200日線は38円なので、(b)は200日線より上位にあります。 ザラバ高値と200日線のカイリ率は44.8%。

  3. (c→b)の上昇波動には8本の陽線の重要ポイントが含まれています。

    (a)のカイリ率が40.6%と高すぎますが、これは後に検討します。

8074「ユアサ商」は2012年1月4日に買いマークを出しています。
  1. (a)の日のザラバ高値は115円。この日の200日線は114円なので、(a)は200日線より上位にあります。ザラバ高値と200日線のカイリ率は+1.3%。

  2. 直前のピーク(b)のザラバ高値は122円。この日の200日線は113円なので、(b)は200日線より上位にあります。 ザラバ高値と200日線のカイリ率は+8.4%。

  3. (c→b)の上昇波動には2本の陽線の重要ポイントが含まれています。

8245「丸栄」も2012年1月4日に買いマークを出しています。
  1. (a)の日のザラバ高値は90円。この日の200日線は85円なので、(a)は200日線より上位にあります。ザラバ高値と200日線のカイリ率は+6.2%。

  2. 直前のピーク(b)のザラバ高値は108円。この日の200日線は86円なので、(b)は200日線より上位にあります。 ザラバ高値と200日線のカイリ率は+25.3%。

  3. (c→b)の上昇波動には3本の陽線の重要ポイントが含まれています。

8515「アイフル」は2012年2月2日に買いマークを出しています。
  1. (a)の日のザラバ高値は119円。この日の200日線は109円なので、(a)は200日線より上位にあります。ザラバ高値と200日線のカイリ率は+9.0%。

  2. 直前のピーク(b)のザラバ高値は118円。この日の200日線は113円なので、(b)は200日線より上位にあります。 ザラバ高値と200日線のカイリ率は+4.6%。

  3. (c→b)の上昇波動には2本の陽線の重要ポイントが含まれています。
明日からは、銘柄を選択する基準とした3つの条件(@(a)の日のザラバ高値が200日線より上位にある、A小波動のピーク(b)の日のザラバ高値が200日線より上位にある、B(c→b)の上昇波動中に陽線の重要ポイントが2本以上ある)が役立つのかどうか? を調べていきます。そのためにはその条件を条件表に設定して、過去の「検証」をする必要があります。@ABの条件の設定のしかたと、検証について解説します。


(12. 2.13) TOPIX 781P(+2)  日経平均 8999円(+52)  20.5億株 (1兆 378億円)


先週末の米国は、ギリシャ懸念から反落する。 NYダウは12801ドル(-89)、ナスダックは2903P(-23)。

ナスダックは依然として株価が9日線の上位にあり、堅調さを保っています。しかしジリジリと上昇しているので過熱感は出ていません。 小波動のピークらしさは3ポイントのまま。

日経平均は、9000円を挟んでのもみあいが続く。PERからはやや割高感がありますが、海外株が上げているあいだは、気にされていないようです。

日経平均も9日線より上位の位置をキープしており、値持ちはよい。

日経平均の小波動のピークらしさは、4ポイント(@新高値、A9日順位相関が+80以上、B9日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上)のまま。まだ小波動のピークとはいえません。


(12. 2.14) TOPIX 786P(+5)  日経平均 9052円(+52)  21.8億株 (1兆1555億円)


米国はギリシャの財政緊縮法案が可決されたことから反発する。 NYダウは12874ドル(+72)、ナスダックは2931P(+27)。

日経平均はギリシャの国会議決は昨日の相場に織り込まれていたために、米国高は反映させずに小安く始まり、ジリジリと下げていました。

ところが後場に入って日銀が追加の金融緩和策を発表したため、一転して上昇に転じ、待望の200日線に到達する。

日銀の追加緩和とは長期国債の買い入れ枠を55兆円から65兆円に拡大するというものです。

日銀はどこまで国債を買い入れて、市中にマネーを放出する決意があるのかは知りませんが、まあ大した決断ではないでしょう。例えば、2001年の通過発行量を100としたとき、2011年末の日本の通貨は150です。10年前より1.5倍の通貨を発行しています。これに比べて米国は450、ユーロは250くらいです。

米国はドルを刷りまくり、通貨量はなんと4.5倍に膨れました。ユーロは積極的に国債買い入れを行って2.5倍の通貨を市中に供給しています。マネーがあふれれば、その国のマネーの価値は下がるのが経済の原理です。

為替レートは通貨発行量が増加するほど安くなります。ドルやユーロが下落したのはごく当然のことです。ひとり円だけが高いのは、日銀が通貨を発行しない(債券を買い入れない)のが原因です。円高を放置することによって、すでに日本国内の製造業は空洞化しつつあります。ひとたび海外に出た企業はもう日本に戻ってはこないでしょう。

何を思ったのか、今ごろになって日銀は国債買い入れ枠を少し広げました。だが時期は遅い(すでに空洞化は始まっている。「覆水盆に帰らず」)し、規模が小さすぎます。40兆円の国債を新規に買い入れると円レートは90円台になるとの試算もあります。日銀は10兆円とはいわず、経済人を驚かすような大胆な金融政策をとるべきです。またそういう金融政策をとれない人間は去ってもらいたい。

買い入れ枠を、5兆円追加とか10兆円追加といった情勢の後追いをして、逐次に国債買い入れ枠を広げているのは見識が不足しているからです。非難が出てきたらこれに対処するという、お役所仕事をしていては、誰もデフレから脱却できるとは思いません。ダラダラと小幅な(真綿でじわりと首を絞めるような)デフレは続きます。この上に需要を縮小させる(デフレを拡大させる)ような増税を民主党は画策していますが、これはまさに「自爆」です。「不退転の決意」で増税をするならば、確実に日本は今後何十年間にわたって壊滅します。


(12. 2.15) TOPIX 802P(+16)  日経平均 9260円(+208)  29.0億株 (1兆6689億円)


米国は前日比でほぼ変わらず。 NYダウは12878ドル(+4)、ナスダックは2931P(+0)。

今日の日経平均の動きには驚かされました。シカゴ日経先物が9100円で引けていたために高く寄り付く。日経先物の「寄引売買」で多くの条件表が売りマークを出していました。今日の高寄りを見て、今日の日経先物の売りは利益が出るだろうと思いましたが、そうは問屋が卸さなかった。

11:00前に先物に大量の買いが入り、そこから後場にかけて上昇につぐ上昇。ザラバ高値9314円をつけて、少し下げて終わる。

久々の太陽線となりました。今日の大幅上昇によって、昨年10月31日に政府が円売り介入したときの高値(a)9160円を突破。昨日は200日線をわずかに上回っており、この水準は戻り一杯になる可能性があると思っていましたが、200日線を完全に突き抜けました。

グラフからの上値メドは、(b)9610円の窓埋めの水準、(c)ユーロ債務問題による株価下落以前の高値10207円があります。

《デンドラ24》の上値メドは、下から順に@8950円、AB9374円、C9955円。特にAB番目の9374円は重要なメドです。

目先は9374円までの上昇があるかも知れませんが、それにしても10兆円の追加緩和というフヤけた材料で、今日の大幅上昇となったのが不思議です。

追加緩和策が市場に大きなプラス材料になるのであれば、昨日の後場に急上昇があってもよかった。しかし市場は日経平均で+100円ほど上昇した程度の評価でした。

まあ追加緩和をしないよりよほどマシですが、今日の大幅上昇は、私にとっては「???」です。

日経平均の小波動のピークらしさは、一気に6ポイントになりました。
  1. 新高値
  2. 9日順位相関が+80以上
  3. 25日順位相関が+80以上
  4. 条件表No.2が売りマーク(右図の左側)
  5. 25日騰落レシオが120以上(右図の中央のグラフ)
  6. 25日投資マインド指数が85以上(右図の右側)
もし《デンドラ24》の上値メド9374円をクリアするようであれば、7ポイントになります。今日から売りが有利であると思います。


(12. 2.16) TOPIX 800P(-2)  日経平均 9238円(-22)  24.5億株 (1兆3835億円)


米国は安い。NYダウは12780ドル(-97)、ナスダックは2915P(-16)。

ナスダックは、@新高値の、A陰線となったので、B9日順位相関、C25日順位相関のポイントと合わせて、ピークらしさは4ポイント(5分5分)になりました。明日順下がりの陰線になれば、5ポイントとなり、売り有利になります。

日経平均は昨日の大陽線に、上ヒゲの「十字足」に近い足がはらまれる。いわゆる「はらみ寄せ」という足型に近いものになりました。

これは勢いよく上昇してきたが、急ブレーキがかかったことを表現しています。昨日のピークらしさは6ポイントであるので、今日の足を加味して、売りが有利であると判断しています。

ただ、昨日の大陽線を打ち消すほどの下落があるとは思われず、下げても大陽線の安値9107円まででしょう。


(12. 2.17) TOPIX 810P(+10)  日経平均 9384円(+146)  26.2億株 (1兆5272億円)


ギリシャへの金融支援が進展しそうなことや経済統計がよかったことから米国は高い。

NYダウは12904ドル(+123)、ナスダックは2959P(+44)。 ナスダックは、昨日「新高値の陰線」となっていましたが、それを上回る陽線となりました。ピークらしさは3ポイントへ後退。

日経平均は、昨日は「はらみ寄せ」に近い足型を出していましたが、海外株高と79円台への円安が後押しして、上放れて寄り付き、ザラバ高値9435円をつけてから少し下げて終わる。小型ながら「上ヒゲのトウバ足」になりました。

今日は《デンドラ24》のAB番目の上値メド9374円に到達したので、ピークらしさは7ポイントになりました。過熱感はますます高まってきました。

条件表No.8「ピークボトムP/Q」を使って、急騰株を見つけることができないか? ということで2月7日と9日にアイデアを書きました。その考えは、
  1. 過去に急騰した株を、結果ファイルNo.973に登録しておいて、この銘柄を対象に条件表No.8で検索する。

  2. 検索された銘柄で、260円以下の銘柄に限る。

  3. グラフを見て、買いマークが出た日の高値が200日線より上位にあり、直前の小波動のピークが200日線より上位にあるものを選ぶ。

  4. 直前のピークへ上昇する過程で、陽線の重要ポイントが2本以上出ているものに限る。
というものでした。実際のところ最近よく上昇した銘柄は、だいたいこのような「波動の姿」になっています。

だが2000年〜2010年の10年間について統計をとり、検証をし、最適化をしてみたところ、かならずしも考えた「波動の姿」でなくてもよいということがわかりました。

ではどういう「波動の姿」がよいのかを探さねばならなくなってしまいましたが、条件表No.8の「P型の買い」「Q型の買い」を利用するという前提条件があるのでナカナカ難しい。

条件表No.8の改良版を待っておられるユーザーもあるようなので、ここまで判明した条件を加えて、条件表No.18「小波動切り上げP/Q(低位株)」を設定し、HPにアップしました。《カナル24》Ver.4(Ver.3)の「アップデート」からインストーラーを起動し、「条件ファイルをダウンロード」してください。条件ファイルは(サンプル0)か(標準3)をダウンロードします。

東証1部銘柄を対象にして、2000年〜2011年までの12年間の成績は次のようになります。売買ルールは
  1. 時間切れは30日
  2. +20%で利食い
  3. -20%で損切り
  4. 同一日に複数の銘柄が買いをだしたときは、株価が最も安い銘柄を仕掛ける



過去12年間の年別成績です。2006年・2007年・2008年と2011年は累計損益がマイナスになっています。どのような年でもあてはまる条件表ではありません。

あてはまる年とは、底値圏から立ち上がっていった年です。2003年や2009年がそれです。今年2012年もこれに近い年だろうと思います。

過去に急騰した銘柄(結果ファイルNo.973「2000年〜2011年急騰株」)を対象にして、今年の1月4日〜2月17日の間の検索をすると、右の銘柄が抽出されます。

青色枠は買いマークが出た日の株価(終値)、赤色枠は現在の株価です。

なお抽出された銘柄について、@ザラバ高値と200日線の関係や、A重要ポイントの本数、などはチェックする必要はありません。 検索された銘柄は、そのままで買いの銘柄です。


(12. 2.20) TOPIX 819P(+8)  日経平均 9485円(+100)  24.2億株 (1兆3840億円)


先週末の米国株はまちまち。NYダウは12949ドル(+45)、ナスダックは2951P(-8)。

株価が調整する場合、まずは9日線を3日連続して下回り、ついで25日線を連続して4〜5日間下回って、75日線まで下落する(あるいは75日線を割込む)というコースをとります。

だがナスダックは昨年12月以来、一度も9日線を割込むことなく上昇を続けています。

NYダウは(a)(b)で9日線を下回りましたが、(a)では3日目に9日線を再度上回り、(b)では2日目に9日線を回復したので、明瞭に9日線を割込むという現象はでていません。

9日線を割込むことは調整入りの第一歩ですが、米国株はその第一歩すら出ていません。

ロンドンのFT100も同じで、9日線を割込んだのは(a)(b)(c)の3回ですが、いずれも2日目・3日目には再び9日線に復帰しています。これまた調整入りの兆候がありません。

WTI原油は(a)で9日線を3日連続して下回り、その後75日線まで下落しました。調整をしたわけです。だが昨日は最近の新高値103.74ドルを更新する104.14ドルをつけました。原油も再び上昇に転じています。

世界の株式市場がこれほど強いと、日本株も当然に後を追います。日経平均の現在のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D25日騰落レシオが120以上、E《デンドラ24》の上値メド9374円をクリア、の6ポイントです。

加えて今期の業績予想を基準にした連結PERは20.54倍になっています。 どこから見ても現状の日経平均は過熱しています。

だが、ここでシンボウたまらんと飛びつき買いをするのはよくありません。最低でも日経平均が9日線まで下げる、慎重にいくならば25日線まで下げるのを待って買うべきです。


(12. 2.21) TOPIX 816P(-2)  日経平均 9463円(-22)  23.8億株 (1兆3022億円)


米国は休場。

ユーロ圏財務相会合でギリシャ支援の合意ができたのニュースが出て、瞬間株価は上昇する。しかし当面の材料が出尽くしたと見る向きが多かったようで、利食い売りに押されて小幅安で終わる。

日経平均は昨日の「新高値の陰線」に続いて、今日は「上ヒゲの小陽線」となり、さすがに9500円台になると軽快な上昇は出来なくなってきました。

大震災の後、日経平均は4〜6月の3か月間、9400円〜10000円のゾーンでのもち合いをしましたが、今このゾーンを上抜けるかどうかを試しているところです。

右に、日経平均・トヨタ・三菱UFJのグラフを掲げました。今回の相場をリードする銘柄はトヨタと三菱UFJです。

細かくいえば、三菱UFJが最も先行し、1〜2日遅れてトヨタ、これを日経平均は後を追うという順番です。 よって日経平均が調整入りとなるかどうかは、この2銘柄を見ておればよいと思います。

現在のところ、三菱UFJは(b)が高値で、4日連続陰線となっています。高値圏での連続陰線はよくありません。

トヨタも(b')の前日に新高値の陰線となり、頭が重くなってきています。

ただし株価が調整入りしたらしいと判断できるのは、少なくとも株価が9日線を割込んでからです。今の段階では両銘柄が調整入りしたとは判断できません。今後9日線を割込んだところから注目。


(12. 2.22) TOPIX 825P(+9)  日経平均 9554円(+90)  24.3億株 (1兆4151億円)


米国はまちまち。EUのギリシャへの支援合意がなったことから、NYダウはザラバで13005ドルをつけるも12965ドル(+15)で終わる。

ナスダックは2948P(-3)。欧州も小安く、ギリシャの材料はすでに材料とはならなくなりました。

ナスダックはこの上昇で初めて連続陰線となり、3000Pを目前にして値が重い。

日経平均はナスダックと同じく9500円以上は売り物が多いはずですが、半年ぶりに円レートが80円台にのせたため、先物が主導して上昇し、新高値を更新。

ナスダックは昨年12月19日をボトムとして42日間上昇。その上昇率は(2523P→2959P)+17.2%です。日経平均は、昨年12月19日をボトムとして43日間上昇。その上昇率は(8296円→9554円)+15.1%です。 ひところは日経平均の出遅れ感が強かったものの、最近の上昇はほぼナスダックと同じ上昇をしています。すでにナスダックの後を追って、今や追いつきそうになっているわけです。ここからはナスダックとだいたい同一歩調を取ると思われます。なんといってもナスダックの動きは注視していなければなりません。

2月7日に結果ファイルNo.973「2000〜2011年急騰株」をアップしました。この結果ファイルで銘柄を指定し、条件表No.8「ピークボトム切上げP/Q」で「検索」すると、上昇する銘柄が見つかる、というのが当初の考えでした。

次に思ったのは、条件表No.8をそのまま使ったときは、多くの銘柄が検索されるので、条件をきつくした条件表No.18を仮に設定しました。(これはまだ検証ができていなかったので正式な条件表としては公開しませんでした)

その後、統計を取れば取るほどNo.18に(仮に)設定した条件がたいして意味を持たないことが判明したので、それまでに判っていた条件だけを追加したアップしたのが、今の条件表No.18「ピークボトム切り上げP/Q(低位株)」です。No.18に追加した条件検証はできており、有意であったので追加したわけです。

No.18「ピークボトム切り上げP/Q(低位株)」は2月17日にアップし公開しました。ここ10日間で、
  1. 結果ファイルNO.973「2000〜2011年急騰株」で、銘柄を指定し、
  2. No.18「ピークボトム切り上げP/Q(低位株)」で検索をすると、
上表のような3銘柄が検索されます。

4008「住友精化」は、5日前の348円で買いマークを出しました。この日の出来高は33千株と少なく、直近の上昇波動に陽線の重要ポイントが1本もでていないので、大きな期待はできませんが、200日線を上回ることができれば、そこそこの上昇が期待できます。

6513「オリジン」は、買いマークが出た前日が陽線の重要ポイントでした。買いマークが出た日の出来高は53千株と少ないので、すぐに急騰するとはいえませんが、それでも買いマークの翌日の始値274円で買えば、今日の終値302円まで28円(約+10%)の値幅が得られました。あとは200日線を上回って、注目されるかどうかです。

6815「ユニデン」は3日前に買いマークを出しました。条件表No.18を公開して、初めて出た買いマークでした。

買いマークが出た日の終値は296円、出来高は96千株です。最近の上昇波動には陽線重要ポイントは1本もありませんが、昨年10月の上昇小波動では2本の陽線重要ポイントを出しています。

昨年10月には少し人気化する場面があったわけです。このときは330円まで上昇しましたが、今回の買いマークは330円を上抜くかどうかを試す局面です。

330円を上抜くかどうかは、この後の出来高によります。330円をつけた日の出来高は533千株です。この何倍かの出来高ができるならば、6815「ユニデン」は大きく化ける可能性があります。

4218「ニチバン 」は「2000〜2011年急騰株」ではありません。買いマークが出た日の株価は261円、出来高は42千株です。最近陽線の重要ポイントをだしたこともなく、注目されていない銘柄です。 ところが今日はザラバ高値273円までありました。しかし出来高は50千株と少なく、本格的な上昇をするとは思われません。

条件表No.18(すべての《カナル24》の条件表はそうだが)は基本的にグラフの形(姿)から買い銘柄を検索しています。この検索によって大きく上昇する銘柄もたいして上昇しない銘柄も検索されますが、検索された銘柄を取捨選択するのはユーザーです。 検索された銘柄についてどれほど知っているのか? 例えば、@過去に大きな上昇をした銘柄である、A何を得意としている会社で、今の時勢に合っているのかどうか、B業績は上向きなのか下向きをなのか、などはユーザーがチェックすべきことがらです。

ここが株式投資のベテランとシロートの違いです。企業の内容を知らずに、チャートだけから仕掛ける銘柄を選ぶことは、やや安易に過ぎます。その企業についての多くの知識は大事です。


(12. 2.23) TOPIX 829P(+3)  日経平均 9595円(+41)  25.3億株 (1兆4229億円)


米国は小安い。NYダウは12938ドル(-27)、ナスダックは2933P(-15)。欧州も小安い。

ナスダックは3連続陰線となりましたが、4日前の陽線を下回っていません。また9日線と同じ水準になりましたが、まだ9日線を割り込んでいません。なお米国株は上昇中です。

日経平均は、この2日間はナスダックと連動せず、上昇を続けています。円安が日本株に独自の材料をもたらせているので、ナスダックが小反落しても円安が進むと日経平均は高くなっています。

ただ日経平均はどこから見ても過熱しています。現在のところ小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関、B25日順位相関、C25日騰落レシオ、D25日投資マインド指数、E《デンドラ24》の上値メド達成、の6ポイントです。

多くの銘柄が、大勢波動の基準である200日線を上回ってきています。今年は株価が200日線より上位で推移する(=業績相場になる)ことが期待できますから、弱気はいえませんが、次の上昇をするためには一度はタワむ(調整入り)ことが必要です。今はその調整を待っているところです。

2011年の9月から今年2月までに、個別株用の条件表を3つ設定し、ダウンロードできるようにしました。それは、@No.16「天底/押し戻/突破200」、ANO.17「モデル波動E」、BNo.18「小波動切上げP/Q(低位株)」の3つです。 ユーザーはこれを使って検索をし→トレードする銘柄を決め→トレードする。その結果、多くは利益が出たと思います。

利食いした。初めてこんなに大幅な利益を得た。といった報告がいくつか入っています。これはまことに嬉しい。特に先日アップした条件表No.18小波動切上げP/Q(低位株)」はいつでも役立つとは限りませんが、業績相場に移行しつつある今年は、特に役立つ条件表であると思います。


日経先物寄引売買のためのツールキットは(2008年)と(2009年)の2種類があります。 そのツールキットが今年に入って1月2月と苦戦しています。

原因は日経平均の立ち直りです。その急激な上昇の原因は、@米国景気の回復期待、A欧州ソブリン債リスクの後退、B円安基調、の3つです。

右図は日経先物の グラフですが、(A)の翌日から今日までの28日間で、陽線は18本あるのに対して、陰線は6本しかありません。珍しいことに寄り引け同事の日も4本あります。

28日間で日中にダレて安くなったのは、28日のうち6日でしかなかった。陰線の割合は約20%です。これは異常な状況です。通常であれば陰線と陽線の割合は50%であるのに、陰線が出る日は極めて少なくなっています。


ツールキットは、相場の局面を捉えて売買マークを出してはいません。ただただ明日が陽線になるか陰線になるか、1日限りの予想(統計)に基づいて売買マークを出すように設定してあります。

基本的には「逆張り」です。陽線となったら翌日は売り、陰線となったら翌日は買い、というのが原則です。

相場というものは、「逆張り」が役立つ時期もあるし、「順張り」が役立つ時期があります。1つの条件表が、順張りと逆張りの2つを満足させることは不可能なのです。

それはそれとして、ツールキットは基本的には「逆張り」の性格を持つので、順張りが有効な時期には、損失がでるシステムです。たったの1年間のうちにも、順張りの時期と逆張りの時期が現れます。右図はツールキット(2008)のNo.8「寄引売買2008(No.4+5+7)」の損益経過グラフです。赤色線が上昇すればするほど、この条件表は利益を出しています。

利益は一本調子では積み上がりません。「順張り」に適した時期にはマイナスが積み重なってドローダウンが発生します。図の(a→A)のドローダウンは-544円です。日経先物1枚に当てはめると54.4万円の瞬間的な損失が出ています。同様に(b→B)は-836円のドローダウンが発生しています。今年の(c→C)のドローダウンは-396円なので、まだ心配することはありません。

ツールキット(2009)のNo.20「最終拾遺」の損益経過グラフをみると、
  1. →Aのドローダウンは-455円

  2. →Bのドローダウンは-381円

  3. →Cのドローダウンは-402円
です。まだ過去12年間に起きたこと以上のことが発生しているわけではありません。

今年の1月2月の成績から、ツールキット(2008)と(2009)の効力が失われたと判断するのは間違いです。辛い時期もありますが、今年も最終的には統計どおりにプラスの成績で終わると思っています。


(12. 2.24) TOPIX 834P(+4)  日経平均 9647円(+51)  25.4億株 (1兆4811億円)


米国は反発するも、高値揉み合い圏の範囲内での動き。NYダウは12984ドル(+46)、ナスダックは2956P(+23)。欧州も小高い。

一昨日80円台に乗せた円レートは、今日は80円台後半まで下げる。

大方の輸出企業は円レート78.0円を想定しているようですが、円が78円になったのは2月14日です。日経平均はちょうど200日線まで戻った日で、終値は9052円でした。

翌日15日に日銀は追加金融緩和を発表しましたが、その内容は国債買い入れ枠を10兆円増やすというものでした。例によって小出しの金融政策である、たいしたことはないと思っていましたが、海外投資家は10兆円の増加ではなく、物価上昇率が1.0%になるまでは金融緩和を継続するという明確な物価水準を打ち出したことを評価したようです。

例えばイギリスでは中央銀行が目標と表明したインフレターゲットを満足できなかったときは、中央銀行総裁は出来なかった原因と今後の方針を釈明しなければなりません。日銀が+1.0%の物価水準を掲げたからといっても、@その達成すべき期限、Aその方法、B達成できなかったときの責任、がすべて曖昧です。 ちょっと海外の投資家は日銀に期待しすぎている感じがあります。

日銀が円高を解消すべき金融政策を取らなかったので、政府は昨年10月31日に円売り介入を行いました。18兆円を使って75円台の円を79.53円まで、約4円ほどの円安にもっていきましたが、2月2日には76円まで戻り、約3円分の損失を抱えるにいたっていました。

ところが2月15日の日銀の追加緩和策発表以来、円はどんどん安くなり、今日の80.42円では政府が購入したドル債券は逆に1円〜1.5円の利益が出ている勘定になります。

政府が円安介入をしなくとも、日銀がそれなりの金融政策を取っておれば、これほどまでの超円高が回避できていた筈です。このたびの円安は、いかに日銀がサボっていたのかの証明です。


結果ファイルNo.973「2000〜2011年急騰株」をダウンロードできるようにHPにアップしましたが、ユーザーから、どういった条件表を使って急騰株であったのかの検索をすればよいのかの質問がありました。

急騰株とは、@小波動のボトムから次の小波動のピークまでの上昇率が+100%であること(図の(A→B)の上昇率が+100%)。

次にA小波動のボトムが確定した日の終値から次の小波動のピークまでの上昇率が+80%であること(図の(a→B)の上昇率が+80%)、と定義しています。こういう上昇をしたことがある銘柄を知る必要があります。

過去に急騰したことがある銘柄を検索する(標準3)条件表No.178は 次のものです。


この条件表は、今後急騰する銘柄が検索できる という誤解を招かないためにHPにはアップしませんでしたが、ユーザーの要望に応えてアップします。注意すべきは、検索した銘柄は「これから急騰する銘柄ではなく「過去に急騰した実績がある銘柄」ということです。

《カナル24》Ver.4(Ver.3)の「アップデート」からインストーラーを起動し、「条件ファイルをダウンロード」してください。条件ファイルは(サンプル0)か(標準3)をダウンロードします。


(12. 2.27) TOPIX 835P(+0)  日経平均 9633円(-13)  24.9億株 (1兆4621億円)


米国は小動き。NYダウは12982ドル(-1)、ナスダックは2963P(+6)。株価は9日線より上位を維持しており、まだ変調は見られず。

日経平均は、円が海外で81円台後半になったことから高寄りしたが、円安が進まなかったために下げる。 今日は「新高値の陰線」となりました。

今日の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D25日騰落レシオ、E25日投資マインド指数、F《デンドラ24》の上値メドをクリア、の7ポイントです。

7ポイントともなると、いくらなんでもひと調整があってしかるべきです。調整(整理)には「値幅調整」と「日柄調整」の2種類がありますが、要するに高値警戒感のガス抜きです。値幅調整になるならば25日線までは下げるでしょうし、日柄調整なら新高値を9日以上更新できずに9日線を割込む、いうイメージです。

昨年10月に設定した条件表No.61「天底/押戻/突破(日経)」が売りマークを出しました。(a)で「底」の買いマークを出し、(b)で「天」の売りマークを出していますが、はたして(b)の売りマークは正しいのか? 初めて問われる日経平均の天井売りのマークです。

個別銘柄用の条件表No.16「天底/押戻/突破」が、定点観測9銘柄のうちの2銘柄に「天」の売りマークを出しています。

7203「トヨタ」は海外投資家が日本株を組み入れるときに最も重視する銘柄です。1月半ばの安値2553円を出発点にして、今日のザラバ高値3460円まで約35%の上昇をしてきましたが、この7日間の上昇力は鈍っています。

今日は新高値の陰線となったので調整入りの可能性が増しました。今のところ条件表No.21「ピーク・ボトムのポイントA」は6ポイントになっていますが、No.16の「天底」の売りマークをあわせると、かなりの確率で今日が小波動のピークとなったのではなかろうか。

日経平均が値幅調整をするのか日柄調整をするのかはわかりませんが、トヨタの場合は(a)の日の「両はらみ」の日の安値を終値が割込むようだと調整入りしたと判断します。

8604「野村」も今日は新高値の陰線となり、No.16の「天底」の売りマークが出ました。条件表No.21「ピーク・ボトムのポイントA」は6ポイントになっており、トヨタと同様に今日がピークであった確率は高いと思います。 野村の場合は今年になってからの上昇局面で最も大きな陽線であった(b)の日のザラバ安値を終値が下回るようだと調整入りしたと判断します。


(12. 2.28) TOPIX 838P(+3)  日経平均 9722円(+88)  25.0億株 (1兆4741億円)


米国はIMFへの資金拡充が見送られたことから一時は下げるが、その後は戻して前日比変化なし。NYダウは12981ドル(-1)、ナスダックは2966P(+2)。

日経平均は、昨日「新高値の陰線」となり、同日エルピーダの破綻もあったので、今日は連続陰線となって9日線あたりまで下げるだろうと思っていましたがとんでもなかった。強烈に切り返しました。

日経平均ではハッキリわかりませんが、日経先物の足は高値圏での「陽線つつみ上げ」となりました。

陽線つつみ上げは、昨日まで下げていた流れが一転して変化したことを表現しています。 したがって株価が下げ続けて安値圏にあるときに出た「陽線つつみ上げ」は上昇のスタートとなることが多いのです。

逆に株価が高値圏にあるときは、強い足に見えても案外にピークとなることがあります。 株価がドンドン上昇して、押し目を待っているがナカナカ押し目が出ない。そこへ昨日のようにそこそこ大きな陰線が出ると、ここまで買っていなかった向きがドッと買いを入れ、結果として昨日の陰線の高値以上に株価が高く引ける。こういうときに高値圏での「陽線つつみ上げ」が出るわけです。

押し目買いだとして買った向きは、当然に株価はまだ上昇するという判断をしているのですが、この判断が正しいかどうかはわかりません。この相場に乗れなかった向きが買ったのです。それまで間違った判断をしていた向きが判断したのであるから今日の買いが正しいとはいえません。当面の最後の買い手になったかも知れません。

その判断が正しかったか否かは明日わかります。明日、順上がりの連続陽線となれば、今日の買いは正しく、明日新値を取れないようであれば、今日の買いは間違っていた可能性が高い。(小波動のピークで出る「両はらみ」になる可能性もあります)


今回の上昇相場は、近いところでは2010年11月2日からの上昇相場が手本になります。2010年11月1日にFRBは2011年6月まで6000億ドルの国債買い入れをすると発表しました。約50兆円のマネーを供給するわけです。

米国株価はすでに200日線を超えており、ナスダックは2504Pの水準でしたが、そこから上昇が加速し、4か月後の2011年4月には2840Pまで上昇しました。

日経平均は米国株に出遅れること甚だしかったものの、2011年11月2日の9123 円を安値として2月17日の10891円まで+19.4%の 上昇をしました。

手本になるのはこのときの押し目です。右図の(p,q,r,s)では株価が9日線を割り込んでも連続して陰線になることはなく、9日線を割込んだ翌日または翌々日には9日線を上回っています。

こういう上昇時の「押し目」とは株価が9日線を割込んだ日です。ところが9日線を割込んだ翌日も連続して陰線になる日が出てきます。(u,v)です。これは明瞭な調整入りをしています。 よって単に株価が9日線を割込んだというだけで、調整入りしたとはいえません。少なくとも@陰線で9日線を割込み、A翌日も陰線で9日線より下位にあれば、調整入り(すなわち買い玉を手仕舞う)とするのがよい判断だと思います。


条件表No.18「小波動切上げP/Q(低位株)」をダウンロードできるようにWebにアップしたのは、2月17日のことでした。

それ以来立会い日数で7日が経過しましたが、毎日このNo.18を使って買い銘柄が出てないかを検索されているユーザーがおられることでしょう。

この7日間で、検索されたのは右の3銘柄です。上昇相場が続いているので、3銘柄ともソコソコの上昇を見せています。

新しく設定した条件表をアップして公開したときは、結構プレッシャーがかかります。公開した後しばらくはユーザーが利益を出しただろうかと気になって、2〜3か月は私も毎日検索し、その成績を調べています。

この条件表No.18は相場が上昇を開始したときに、特に有効です。過去では2003年と2009年。今年2012年もよいはずです。この条件表が効力を失うのは、多くの銘柄が200日線を上回り、完全な業績相場になったときです。そういう時期の条件表No.18は役立たないということが統計の結果に出ています。株価が200日線より下位にある銘柄がある限り、条件表No.18は有効ですが、しだいに検索される銘柄は減っていきます。


(12. 2.29) TOPIX 835P(-2)  日経平均 9723円(+0)  30.5億株 (1兆5850億円)


米国はよい経済統計と悪い経済統計が出ました。悪かったのは1月の耐久財受注で、前月比-4.0%(予想は-1.0%)。耐久財は設備投資の先行指標です。これによると米国の設備投資はブレーキがかかっていることになります。

よかったのは2月の消費者信頼感指数で、70.8(予想63.0)でした。消費は堅調です。

どちらを評価すべきか迷った末、NYダウは13005ドル(+23)、ナスダックは2986P(+20)と小幅上昇しましたが、WTIが下落してきたという好材料があったにしては、上昇力は弱かった。

日経平均は、一昨日「新高値の陰線」となり、昨日「陽線つつみ上げ」に近い足(日経先物は正しくつつみ上げた)となり、やや波乱の様相が出てきました。

昨日の日経先物の「陽線つつみ上げ」が再上昇のスタートとなるのか、それともバケ線となるのかが今日問われていました。

もし今日が「順上がりの連続陽線」なら上昇のスタート、今日新値を取れないようであれば小波動のピークらしさが増すと思っていましたが、このどちらにもならなかった。

今日の日経先物は9780円と高寄りして→9880円まで上昇し、このままでは「順上がりの連続陽線」になるのかを思っていたら、後場になって先物主導で崩れ、結局-50円安の9710円で終わりました。

2月23日に「日経先物寄引売買」のツールキットが、目下のところ苦戦をしているが、過去の最大ドローダウンにはまだまだ届いていないので心配することはない、といいました。 その後の成績がどうなったかというと、(2月24日)-70円負け→(2月27日)+110円勝ち→(2月29日)+70円勝ち、となっています。ツールキット(2008)と(2009)で設定している条件表は19本ありますが、過去14年間で年間でマイナスになった条件表は皆無です。

もしかして今年はマイナスになるかも知れないという不安はいつでもありますが、少なくとも過去の成績がよかった条件表を信じないで、それ以外に何を信じるのか? です。

もうひとつ余談を。1月26日にツールキットの売買マークの個数について、調べると次のようであったと述べました。

(表1)売買マークの個数別の成績 (1997年〜2011 年12月までの15年間)

No. マーク個数 トレード数 累計損益(万円) 平均利益(円) 勝率 Pファクタ
A 1個〜8個のとき 1453回 4308 29.7 56.3% 1.74倍
B 1個だけのとき 974回 1941 19.9 54.1% 1.48倍
C 2個のとき 289回 1062 36.8 58.5% 1.96倍
D 3個のとき 128回 829 64.8 61.7% 2.60倍
E 4個のとき 43回 279 65.1 65.1% 4.04倍
F 5個以上のとき 19回 195 102.7 78.9% 6.68倍
  1. 売買マークの個数が多くなればなるほど、成績がよくなる。

  2. 3個の売買マークが出たとき、@平均利益64.8円、A勝率61.7%、BPファクタ2.60 倍が期待できる。

  3. 4個の売買マークが出たとき、@平均利益65.1円、A勝率65.1%、BPファクタ4.04 倍が期待できる。
さて今年になって、売買マークが3つ以上でたのは、上図の(a,b,c,d,e)の5回です。このときの成績は、
  1. 8890円売り→8850円決済=+40円
  2. 8840円売り→8840円決済=0円
  3. 9230円売り→9230円決済=0円
  4. 9730円売り→9620円決済=+110円
  5. 9780円売り→9610円決済=+70円
となっており、マイナスはありません。1月26日に売買マークが3つ以上でた時は仕掛ける枚数を増やしてもよいのではないかと提案しましたが、この考えは間違っていなかったようです。逆にいえば(しばしばあることではないが)、売買マークが3個以上出た日に仕掛けるとするならば、そこそこのローリスク・ハイリターンが期待できます。


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