TOPIXをどう見たか・判断したか (2011年12月)


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(11.12.1) TOPIX 740(+11)  日経平均 8597円(+162)  20.0億株 (1兆2625億円)


米国FRBと日・欧・英・カナダ・スイスの中央銀行は、ドル供給の協調を発表。これを受けて昨日の欧州各国の市場は+3%上昇し、米国は%という大幅上昇となりました。

NYダウは12045ドル(+490・+4.24%)、ナスダックは2620P(+104・+4.16%)。

NYダウは大陽線となり、ナスダックは小波動のボトムを表示しました。一応小波動は上昇波動に転換しましたが、どれほどの上昇力があるのかとなると、私はそう期待していません。

ドル供給の協調は、ドルの手当てができない欧州の銀行を助けるための方策です。金融システムの流動性のリスクは軽減されるのでしょう。だがこれから相次いで発行される仏・伊・スペインなどの国債が、投資家に安心感を与えて順調にはけるのか、その結果国債金利が低下するのか。の解答にはなりません。地雷を踏む危険性は変りません。

昨日の欧米の株式市場は楽観しすぎのような気がしますが、米国株高を受けてアジア株は急上昇。だが日経平均は上昇したものの、米国・欧州・アジアほどには上昇せず。

日経平均のグラフは、(a)をボトムとして5連続陽線になりました。しかもこの間の3度の窓を空けています(図の青色○印が窓)。

グラフは、(a)の日にボトムらしさが5ポイントになり、翌日の窓空け陽線で6ポイントになり、さらに一昨日も窓空け陽線の3陽連となって、7ポイントになっていました。

普通なら買いが圧倒的に有利な状況です。しかし欧州債務問題という簡単に解決できそうにないリスクがあるので、7ポイントとなった一昨日が精一杯の戻りであろう。この後いったん下落して(a)の近くまで下げよう。そこから上昇が本格的になるのか、あるいは(a)を下回るのか、を見届けたいと思っていましたが、昨日のドルスワップの協調で、下げるどころか逆に上昇しました。

今日の上昇によって(a)からの上昇過程で「3空」となりました。 正統な「3空」 は、4日間の陽線があって、前日終値から翌日始値にかけて3日連続して窓を空けるというものです。今回は5日間をかけて「3空」をつくりましたが、昨日の短陽線は一昨日の陽線に「はらまれ」ているので、「3空」とみなしてよいでしょう。「3空」となったということは、4日間連続して、非常な勢いで買いが入ったということです。ただし今の買いは新規の買いではなく「買戻し」なので、この勢いが5日目・6日目へ続くかというと、そうはいかないでしょう。

(a)を下抜くような下落をする可能性は薄くなりましたが、今日の「3空」でこの戻りはよいところまできたと思います。グラフからもちょうど25日線の水準を少しクリアしたところです。窓を空けたときは、その窓を埋める反動が出ます。窓を埋めて、さらに下落しなかったことがわかった時点で、(a)が上昇のスタートだったと判断できます。

少なくとも今日の窓の下限(一昨日の終値8477円)くらいまでは株価は反落するのではないか。地雷の加減では、その前の終値8287円まで下落する可能性があります。


(11.12.2) TOPIX 744(+4)  日経平均 8643円(+46)  15.6億株 (9153億円)


一昨日の米国市場は、6か国の中央銀行のドル供給の協調を発表によって大幅高になりましたが、ADPの全米雇用者数が+20.6万人増という明るい材料も上昇幅を押し上げたようです。(これが欧州は+3%上昇、米国は+4%上昇の差となった)

昨日は、ISM製造業景況指数が発表されました。10月の50.8→11月は52.7でした。これは市場の予想よりもかなりよかったのですが、いかんせん前日に大幅高をしていたので、株価には響かず。

NYダウは12020ドル(-25)、ナスダックは2626P(+5)とマチマチの動きでした。 今夜は米国の11月の雇用統計が発表されます。ADPが+20.6万人増であったので、市場は+15万人くらいを予想しているようですが、はたしてどうなるのか。

「PMI」という経済統計があります。これは英国のマークイット社が毎月、現場の購買担当者に、生産高・新規受注・在庫・納期限・雇用などについて、前月よりもよくなったか、変わらないか・悪化したかをアンケート調査をした結果を総合し、季節調整をした数字です。

この数字は、目下の経済状況がどのようなものであるのかを最も早く、しかもかなり正確に教えてくれます。(例えばGDP統計は3か月ごとの発表で、しかも2か月遅れなので、今の経済状況はつかめず、株式投資にはさほど役に立たない)

米国ISMの11月の景況指数(PMI)は先ほどいったように50.8→52.7へ上昇しました。これはなかなか強い数字です。上図に今年になってからのISM指数(PMI)を書き込みました。図の、例えば2011年5月のPMIは、前月4月の60.4から53.5へと急落しています。これが市場に発表されたのは6月の初めです。大幅な指数の低下を嫌って6月の株価は大幅安になっています。

反対に6月の指数は53.5→55.3へアップしたので、これがわかった7月は大幅上昇をしています。ここでやや短絡的にいうと、指数が53以上のとき、株価(景気を端的に表現する)は200日を割込むことはありませんでした。8月に株価が200日線を割込んだのは、7月の指数50.9を見てからです。

11月のISM製造業指数は52.7まで戻ってきたので、12月の株価は幾分強いかと思いますが、上図からすると53を超えない限り、大きな株価の上昇は期待できません。200日線を中心にした動きになるのではなかろうか。

世界の11月のPMIを見ると、(前者は10月、後者は11月の数字)
  1. 日本 50.6→49.1
  2. 中国 50.4→49.0
  3. ユーロ圏 47.1→46.4
です。数値は53どころか50を下回っています。これでは株価が上昇するはずはありません。

グラフでは、日経平均はなんとか75日線まで戻ってきました。ただしPMIの数字から200日線まで戻るのは難しい。

中勢モデル波動からは、@75日線まで戻ってきたので、Aいったんは反落し、B昨日いった(A)からの上昇過程で空けた3つの窓のどれかを埋めて、Cそこから75日線を上回る。というのが可能性が高い動きです。(Cまで行くかどうかは現時点では予想できないが)


(11.12.5) TOPIX 748(+4)  日経平均 8695円(+52)  14.3億株 (8003億円)


米国の11月の雇用統計は+12.0万人増加。予想よりも少し悪かった感じですが、失業率が前月の9.0%から8.6%へと低下。ただしこれは分母の求職者が減少したために、見かけ上失業率が低下しただけのことなので、特によい材料とはなりませんでした。

NYダウは12019ドル(-0)、ナスダックは2626P(+0)とほとんど動かず。NYダウは200日線をわずかに上回った水準で、一昨日は陰線、昨日はトウバ足となって、伸び悩んでいます。

ナスダックも200日線を目前にしながら、新高値の陰線となって、上値が重いことを表現しています。

日経平均は75日線をわずかに上回る。これによって、中勢モデル波動の(A→B)となったようです。この後は少し反落して(A→B→C)となればわかりやすい。

次の反落局面の(C)が買い場です。(C)が図のdの8477円からの上窓を埋めるとなれば、もっとわかりやすい。8477円以下で買いの方針が現実的です。

今日は、出来高や売買代金といったエネルギーは小さいが、急速な戻りを果たしたので警戒感がでています。

小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C条件表No.2が売りマークを出した、の4ポイントですが、Aの今日の陰線は、始値と終値の差はわずかに2円ほどなので、1ポイントと勘定するわけにはいきません。まあ今日は3.5ポイントというところ。


(11.12.6) TOPIX 738(-10)  日経平均 8575円(-120)  15.9億株 (9237億円)



米国市場は、イタリアの財政再建策や独仏のユーロ圏の財政赤字に対する罰則規定の提案を評価して上昇。

しかしその後、S&Pがユーロ15か国の国債格付けを「ネガティブ」とするの報道があったことから急速に値を下げたが、NYダウは12097ドル(+78)、ナスダックは2655P(+28)と高く終わる。

ナスダックは200日線に接近してきましたが、連日の陰線となりました。200日線は景気の好況・不況の分岐点であるとしてよいと思っていますが、米国景気は今のところ好況とはとてもいえません。株価が200日線を上抜くのはかなり難しい感じです。

先日発表されたISM製造業景況指数はやや好調でしたが、昨日発表されたISM非製造業景況指数は、10月の52.9から52.0へダウンしました。市場の予想は53.9とは反対になりました。それほど米国景気は順調な回復をしていません。しかし米国市場ではマイナス材料として受け止めなかった。このあたりが米国市場はやや楽観しているのではないのかと懸念するところです。

日経平均はモデル波動をなぞって、@75日線で頭打ち、A今日は窓空け陰線となったので、少なくともB直近の上窓(8477〜8653円)を埋める下落をするのではなかろうか。


(11.12.7) TOPIX 749(+11)  日経平均 8722円(+147)  18.1億株 (1兆 503億円)


米国市場はまちまちの動き。金融に敏感に反応するNYダウは12150ドル(+52)と上昇し、景気に敏感に反応するナスダックは2649P(-6)と小幅下落。

NYダウは11月25日のザラバ安値11231ドルをボトムにして、7日連続で戻り高値を更新していますが、10月27日のザラバ高値12284ドルを上回ることができていません。

ここ4日ほどは1日の値幅も小さくやや上づかえの様子を見せています。これはナスダックも同じで、戻り高値圏で3日連続の陰線となっているのは、ここら辺の水準(つまりは200日線の水準)が戻り一杯ではないかと判断している大きな勢力があります。

日経平均は昨日の下げ幅を埋めてあまりある反発をしました。これは意外なことでした。

右図は日経先物とTOPIX先物のグラフです。今思っているのは、10月の(a-b)のような動きが手本になりそうだということです。(a)の5日前に大きな上窓を空けています。しかしその後は下寄り→上寄り→下寄り→上寄りをして(a)になりました。順調な上昇を経て(a)に到ったのではなく、波乱含みの上昇でした。

これは海外の材料に翻弄された結果です。今回も海外の材料(ユーロ問題)が相場に対して最も強い影響力を持っています。それでも(a)から(b)へ下落して、大きな窓(8580円)を埋めてから11月30日の高値9160円まで上昇したのでした。

今回の最後の大窓は8480円〜8650円です。最低でもこの窓(c)8480円まで下落して窓を埋めて、それから75日線を上抜くものと思っていますが、今日はその思いとは逆の動きとなりました。

上図の右側のグラフはTOPIX先物のグラフです。このHPの標題は「最近のTOPIXの動き」ですが、日経先物の市場が活性化したために、実際上は「最近の日経平均の動き」についてのコメントが多くなっています。(そのうち標題をTOPIXから日経平均に戻さねばなりません)

注目すべきは、TOPIX先物の出来高は昨日と今日と異常な出来高になっていることです。常の4〜5倍の出来高が2日連続で出来ています。東証のTOPIX先物の取引の仕組みが変わったのかと調べてみたがそうではないらしい。

2011年12月限のSQは12月9日なので、明日の8日が実質的に売買の最終日です。通常ならば、売買するTOPIX先物の限月は2012年3月限に移行し、11年12月限の出来高は細くなるはずですが、ここへきてSQにあと1日の12月限の大出来高です。これはどういうことなのか。考えられるのは、TOPIX先物のトレードで大きな損失を出した投資家がいるのではないか。損失となったのはTOPIXを売っていたからでしょう。昨日の下げは損失を小さくするために売りであり、今日の上昇は売りは失敗だとして買い戻したということではなかろうか。

そう考えると、昨日の下げと今日の上昇は需給によるものなので、昨日・今日の動きから先行きのトレンドを決めることはできません。9日の寄り付きでSQが通過したあとで、相場の方向性が決まります。


(11.12.8) TOPIX 745(-4)  日経平均 8664円(-57)  17.3億株 ( 9790億円)


米国市場はまちまちの動き。NYダウは12196ドル(+46)、ナスダックは2649P(-0)と変らず。

日経平均は昨日・一昨日はSQがらみでやや変則の動きをしましたが、今日は10月の機械受注がよくなかったことから小安くなる。

だが思った以上に下値はしっかりしていました。

ナスダックは200日線で上支え、日経平均は75日線で上支えとなって、順調な上昇はできていません。

今後の日経平均がたどるコースは右図のように、2通りが考えられます。

(a)は75日線を上回って上昇するが、200日線までは上昇できないというもの。

(b)は75日線で戻り一杯になり、いちどは反落して先の上窓を埋めて、それから75日線を上抜くもの。この場合であっても株価は200日線までは届かない。

いまのところ(b)コースの可能性が高いと思っていますが、(a)(b)どちらのコースになるにせよ、200日線まで戻ることは難しいだろうと思っています。 中勢モデル波動に当てはめれば、(a)(b)ともに(A→D)の上昇はあるのでしょうが、どうも(D)で上昇は終りとなるのではないか。

大勢波動が上昇トレンドにあるときは、次図の左半分のように(D)からの反落は75日線の水準(E)で終り、次に(E→F→G→H)の2段の上昇が見込めます。しかし大勢波動が下降トレンドにあるときは、(E→F→G→H)の上昇は望み薄です。(D)で戻りが一杯になり、その後は再び75日線を下回ります。



右図は日経平均の月足です。平均線は10か月線です。日足では200日線に相当します。

株価が10か月線より上位にあるときは、大勢波動は上昇トレンドにあり、下位にあるときは下降トレンドにあります。

現在のところ株価は10か月線より下位にあり、大勢波動は下降トレンドにあります。従って、今回の戻りは、株価が75日線を上回って、200日線まで上昇しないところで、戻り一杯になると考えています。


(11.12.9) TOPIX 738(-6)  日経平均 8536円(-128)  25.7億株 (1兆7909億円)


ECBは0.25%の利下げをしたものの、ECB総裁が国債買い入れの拡大やIMFへの融資についての否定的なコメントをしたために、ユーロ懸念が復活。米国市場は下落する。

NYダウは11997ドル(-198)と下落。しかしまだ株価は200日線の上位にあります。ナスダックは2596P(-52)となって、200日線ではじき返された格好。

12月限のSQは8478円であったとか。昨日の終値より200円近く安い清算値でした。これは意外でした。11月25日をボトムとした上昇小波動は、先物が主導した上げであったわけです。

この上昇波動での裁定取引は、@日経先物が上昇→A先物売り→B出遅れの現物買い→Cこれを繰り返して→DSQで現物を売って裁定取引が終了、となったのでした。 先物主導で上昇した9日間でした。つまり実需買いは少なく、先物の思惑から裁定取引による現物買いで上げた9日間であったということです。ユーロ問題が解決しない限り、世界の景気が好転しない限り、実需買いは増えません。株価が上昇したとしても先物の思惑によるものなので、どこまでついていけるのかどうかの判断が難しい。

どういう理由で株価が上昇・下落しているのかの原因を探ることは必要です。原因によっては壮大なスケールの上昇あるいは下落が発生することがあります。この場合には「順張り」の投資方針を取らねばなりません。

株価が上昇したから買う、株価が下落したから売る、という方針です。

逆に大きな変動の原因が見当たらないときは、その上昇・下落には限界があります。この場合には「逆張り」の投資方針を取らねばなりません。

株価が上昇したから売る、株価が下落したから買う、という方針です。

「順張り」と「逆張り」を使い分けることは非常に難しいことですが、「順張り一本やり」「逆張り一本やり」では、ある時期は勝てるが、ある時期にはまるで勝てないということになります。なんとか使いわけをしたい。そのためには目下の上昇・下落の理由を考え、それが株価に過大に反応しているのか・過小にしか反応していないのかを投資家は毎日考えているわけです。

今年10月初めに、条件表No.61「天底/押戻/突破(日経)」をダウンロードできるようにアップしています。これによると、
  1. で「突破」買いが、日経平均とTOPIXに出ています。「突破」買いは、先の小波動の高値を上回ったときに出ます。高値を上回ってからなお上昇して利益がでるのは、大勢波動が上昇中に限られます(昨日の大勢波動の図を参照)。いまは大勢波動は下降中なので、「突破」買いがでたとしても、これに従うわけにはいきません。

  2. で、日経平均に「大底」買いがでました。前日の終値から大きな上窓を空けた日なので、この買いは信頼できます。

  3. で、TOPIXは「戻り」売りを出しました。75日線まで戻ってこれたのが精一杯であったと判断したのです。
条件表No.61を使って、日経平均とTOPIXのグラフを見ておけば、重要なポイント(a,b,c)で投資の方針が決まります。ここへさっきいった相場変動の原因を加味することで、より正しい投資方針が決まります。

なお、短期間の投資方針とは、少なくとも5日、多くは10日くらいの方針です。人によっては昨日は買い・今日は売り・明日は買い、というような方針をとる方がありますが、これは無定見です。無節操です。一日の相場の動きによって、投資方針が日替わりでクルクルと変わってはいけません。それは「方針」でなく単なる「迷い」です。


(11.12.12) TOPIX 746(+8)  日経平均 8653円(+117)  15.0億株 (8772円)


英国を除くEU26か国は、財政規律についての新条約を締結することで合意する。

米国市場は一応はこれを好感し上昇。 NYダウは12184ドル(+186)、ナスダックは2646P(+50)となって、前日の下落幅のほとんどを取り返しました。

だが当面の欧州各国国債の下落、それによる欧州の銀行の資本の毀損についての対策にはならないため、今年でユーロ問題は解決。とはなりません。いつでも危機は蒸し返される状況にあるようです。

ナスダックの波動についていうと、8月初め(x)で200日線を大きく下回り、前回は200日線で止まった2599Pを下抜いたので、ここから大勢波動は下降トレンドになりました。その後(a)2331Pから75日線の(b)2643Pまで反発したので、モデル波動の(A→B→C)の動きになるかと期待しました。

しかし(c)2298Pでは(a)2331Pを下回り、(A→B→C)にはならなかったことが確定しました。それでも(a)2331Pと(c)2298Pはわずかな違いなので、杓子定規に(A→B→C)は壊れたとは判断できませんでした。(c)の後、株価は一気に反発し、75日線を上回り、200日線の(D)まで上昇しました。

ここにおいて(a→b→c→D)と見てもよいし、(A→D)と見てもよい。株価が75日線を大きく上回ったことは確かです。問題はその後のことです。モデル波動は(D)から75日線の(E)へ反落するのは予定していますが、(e)の下落は75日線をかなり下回りました。これを見ても(D)からの下落は大きい、(D)での戻り売りが多いことがわかります。

先日来、(A→B→C→D→E→F→G→H)へと上昇波動が伸びていくのは、大勢波動が上昇トレンドにあるときだけで、大勢上昇波動が下降トレンドのときは(A→B→C→D)で戻りが一杯になる、ということをいっています。 現在のナスダックの株価水準が200日線近辺にあるのは、@(D)2753Pを上回って(D→E→F)へと上昇するのか、Aあるいはすでに(D)2753 Pまでの戻りが精一杯であって、今後は再び下落して新たな(A)点を探るのか、の攻防が行われているわけです。

私はおそらく株価は(D)を上回れずに下落するのではないかと思っていますが、その場合でも当面は(e)2441Pを下回ることはなかろう(しかし欧州が危機的状況に陥れば(c)近辺までの下落があるかも知れない)というやや弱気な判断をしています。

東京市場のプレーヤーの主役は残念ながら日本人ではありません。売買の60〜70%は外国人です。東京市場は当然に外国人投資家の思惑によって上げもするし下げもします。

日経平均のグラフを見るとき、いつも外国人投資家はどう判断しているのかを考えていなければなりせん。外国人投資家が日本株に投資しようというときは、@日本株は割安である、A日本企業は成長力がある、B円レートは高すぎる、を評価の対象にしていると思います。@は確かに割安ですが、Aは疑問点がつく、Bはわからない。

グラフは円レートから推測した日経平均(青色折れ線)です。日経平均が上のBに比べて割安なのか・割高なのかをグラフにしたものです。これによると(a)の日経平均9965円・円レート77.71円のときに、日経平均は割高であるとしました。その後日経平均が円レートに比べて割安になったのは、(b)8879円・円レート77.15円のときです。 このあと日経平均は9152円まで上昇しました。しかしそこが限界でした。(c)8541円で日経平均は割高となり、8135円まで下落して行きます。

今日は(d)8653円です。日経平均は円レートによる妥当な日経平均(8546円)を上抜いたので、日経平均は為替からの影響は抜け出たといえます。ただ(x)水準8477円の上窓を埋めていないことから、近々(x)までの下落があるのではないか。8400円まで下落してから9000円くらいを目指すのではないかと思っています。


(11.12.13) TOPIX 740(-5)  日経平均 8552円(-101)  16.5億株 (9666億円)


欧州首脳会議での決定は眼下のユーロ危機には間に合わないということで、ムーディーズは来年早々にEU加盟27か国の国債格付けを引き下げる可能性があると発表。

NYダウは12021ドル(-162)、ナスダックは2612P(-34)と反落する。日替わりでユーロ問題に心配したり安心したり、その結果毎日の株価は上ったり下げたり、と株価はプチプチと寸断されて連続性がありません。まるでルーレットの赤黒で明日の株価が決まる感じです。

相場の見通しがきかないときに、トレードできるのはデイトレのような超短期投資しかなく、多くの投資家はすでに市場から去っています。

日経平均は小波動のピーク8729円を表示して、今日から小波動は下降波動になったことを表現しました。

右図は東証1部の連結PERのグラフです。水平線は、高いほうから@16.0倍(赤色線)、A15.0倍(ピンク色線)、B14.0倍(緑色線)です。PERが15.0倍を超えたのは図のa,b,c,dです。

PERは、株価÷1株当り利益 で計算されます。その会社が出す利益の何倍(何年分)まで株価が買われているのかを表わします。

通常は15倍を中心にして10倍〜20倍のゾーンが妥当なPER水準だろう、というのがだいたいの投資家の判断だと思います。では10倍以下は割安だから買いで、20倍以上は割高だから売りかとなると、そう杓子定規にはいきません。

個々の企業のPERが妥当かどうかの判断は難しい。しかし東証1部1670社をまとめてひとくくりにすると、市場全体が割安であるのか割高であるのかのおおよそは判断でsきます。

図の(a)は東証1部銘柄のPERが15.0倍を超えたところ(ピンク色ゾーン)です(15.0倍を超えたところは赤色のゾーン)。当時の市場は、景気を表現する200日線よりも、75日線のほうが高い位置にありました。しかし株価は75日線を下回っていて、中勢波動は下降波動になっていました。こういう状況で、PERが16.0倍以上になったのは、今から思うとおかしい。

(b)でもPERは15.0倍以上に買われました。7月当時は大震災の復興需要によって、経済成長率は大きく伸びると考えられていたからです。株価は景気の良し悪しの判断基準である200日線を1か月ほど上位にありましたが、8月からは急落しました。ユーロ危機が深刻になったのです。以来PERは15.0倍を下回り、14.0倍も下回り、13.0倍台まで下落しました。ユーロ危機だけを株価下落の要因とするならば、2011年9月下旬のPER13.11倍はよい買い場であったのですが、株価はその後たいして上昇はしませんでした。

(c)で東証1部PERは再び15.0倍を超えてきました。通常は株価が上昇する→PERが上昇する→割高感がでる、という流れになるのが普通です。株価がPERを無視して上昇したならば、@割高感が出る→A売りが多くなる→B株価が下落する、となるのが普通です。 ところが(c)は株価が下落しているのにPERも低下しています。これは1株利益が減少したということです。PERの計算式を思い出してください。PER=株価÷1株当り利益 です。(c)は株価も下落しているし、PERも下落している、しかも株価の下落の程度よりも1株利益の減少の程度のほうが大きいのでPERは上昇したわけです。

業績がよいからPERは上昇する。これはまあ許容できます(しかし過大なPERの上昇は危険です。これは図の(a)(b)の話です)。(c)は(a)(b)とはまったく違います。株価が下落しているのに、それ以上に1株当り利益が低下したためにPERが(見かけ上は)上昇したのです。株価が下落途中でPERが上昇するのは危険信号です。

今日のPERは再び15.0倍を超えてきました。これはトヨタあるいは東京建物が業績の下方修正をしたためかと思いますが、今のところ来年3月決算までは、次々に業績が下方修正されそうな感じです。PERが15.0倍以上になっている間は、買う方針はとれません。


(11.12.14) TOPIX 736(-3)  日経平均 8519円(-33)  15.1億株 (9186億円)


スペイン国債の応札が順調であったとかで、昨日はユーロ問題はあまり気にされず。ただFOMCで新たな金融政策が出なかったことから、 米国株は続落する。 NYダウは11954ドル(-66)、ナスダックは2579P(-32)。

日経平均は安く寄り付いて、日中は小幅な動きに終始。75日線は完全な上値の抵抗線になりましたが、25日線が支持線になっている格好です。

しかし25日線はドンドン下落しているので、強い支持線とはなりえません。@25日線が横ばいになるか、A9日順位相関が-80以下になるか、B先の「3空」の一番高い窓(8477円)を埋めるか、どれかの現象がでないと、反発できる状況にはありません(早ければ来週初めがその機会になりうる)。

《カナル24》Ver.4の申込みがだいたい終わったようなので、年内はVer.4で追加された「加工」の意味と使い方について説明しておきます。

Ver.4ではVer.3に20個の加工を追加しました。(Ver.3ではVer.2にやはり20個の加工を追加しているので、Ver.2からは40個の加工が追加されたことになります)

この追加した加工については「チャート事典」で詳しく説明していますが、チャート事典は、ある加工(例えば「G買個数」)があることを知っている場合にしか利用できません。そういう加工があることを知らなければ、チャート事典で調べることもないし、ましてや条件表に設定することはできません。「宝の持ち腐れ」です。

Ver.4で追加した加工を使った条件表のうち、役立ちそうな条件表を右図のように(標準3)のNo.139〜153に集めています。今日は追加された加工のうち、「当日日付」について述べます。ついでにVer.3で追加した「ピーク日付」と「ボトム日付」についても説明します。

@「当日日付」と「ピーク日付」「ボトム日付」


「当日日付」とは「当日は、最新データの日を1として何日前に当たるか」を表示(取り出す)する加工です。

例えばグラフを描かせ、図の(a)の日をクリックすると、その日の数値表示がされます。「No.」欄に(24)と表示されます。これは(a)の日はデータの最新日から24日目にあることを表わしています。

(c)の日をクリックすると、「No.」欄に(15)と表示されます。データの最新日から15日目にあることを表わしています。これが「当日日付」の数値です。

「ピーク日付」「ボトム日付」はある日(例えば(a)の日)を基準にして「X本前のピーク」の日付を取り出します。(b)の日をクリックすると、その日の数値表示がされます。「No.」欄に(31)と表示されます。(b)は(a)の日を基準にすると、「1本前のピーク」です。この日の日付はデータの最新日から31日目にあることを表わしています。

(d)の日をクリックすると、「No.」欄に(48)と表示されます。(d)は(a)の日を基準にすると、「1本前のボトム」です。この日の日付はデータの最新日から48日目にあることを表わしています。

(a)の日は図のように買いマークが出ていますが、これはダマシになっています。なぜダマシになったかと考えると、(b)のピークから(a)の日までの下落期間が短いのではないかと思われます。(b)→(a)の下落期間は(b)の日付(31) から(a)の日付(24)を差し引いた(7)日間でしかありません。

一方(c)の買いマークを出したときの日付は(15)です。(b)→(c)の下落期間は(31-15=16)で、16日間の下落をしています。(b)から9日間下落して出した(a)の買いマークよりも、16日間下落して出した(c)の買いマークのほうが、勝つ確率は高いでしょう。

つまり1本前のピークから当日までの日数を知って、一定の日数が経過していなければ買いとはしない、という制限をつける必要があります。そのためには「当日日付」と「ピーク日付」(「ボトム日付」)の加工が必要になります。

次図は(標準3)No.145の条件表の内容です。


No.8行で、9日順位相関が+80以上だったものが+80未満になったときに「売り」。

No.9行で、9日順位相関が-80以下だったものが+80を超えたときに「買い」。

の設定をしています。単純な買い・売りの決定です。ところが、

No.10行で、当日(買い・売りとした日)の日付を取り出し、

No.11行で買いマークを出すべき日を基準にして1本前のピークの日付を取り出し、No.13行でピーク日付と当日日付の差を計算して、その下落期間(ピークから当日までの期間)が30日以上のときに「買い」 という条件を付け加えています。

これによって、@9日順位相関が-80を超える、A直前のピークから今日まで30日が経過している。という2つの条件を満足したときに、買いマークが出ることになります。

No.12 行で売りマークを出すべき日を基準にして1本前のボトムの日付を取り出し、No.14行でボトム日付と当日日付の差を計算して、その上昇期間(ボトムから当日までの期間)が30日以上のときに「売り」 という条件を付け加えています。

これによって、@9日順位相関が+80を下抜く、A直前のボトムから今日まで30日が経過している。という2つの条件を満足したときに、売りマークが出ることになります。


右図で下落期間や上昇期間を考えないときは、(A)(B)で売りマークが出て、(a,b,c,d,e)で買いマークが出ます。

しかし条件表No.145のNo.10〜No.14の下落期間・上昇期間の日数の制限をつけることによって、(e)で買いマークが出るだけに絞られています。

(A)の日は、順位相関が+80を下回ったが、ボトムからの上昇期間は(10日間)なので、売りマークは出ません。

(c)の日は、順位相関が-80を上回ったが、ピークからの下降期間は(11日間)なので、売りマークは出ません。

(d)の日は、順位相関が-80を上回ったが、ピークからの下降期間は(21日間)なので、売りマークは出ません。

(e)の日は、順位相関が-80を上回ったし、ピークからの下降期間が(30日間)なので、売りマークが出ています。

(c)(d)で買いマークを出すよりも(e)で買いマークを出すほうが正しかったわけです。

右図は何かと問題のある東電のグラフです。

(A)の売りマークは、@順位相関が+80を下回った、A直近のボトムの日から32日が経過しているので、売りマークが出ています。

(A')の日は、@順位相関が+80を下回ったけれども、A直近のボトムの日から21日しか経過していないので、売りマークは出ません。

(B)の買いマークは、@順位相関が-80を上回った、A直近のピークの日から34日が経過しているので、買いマークが出ています。

このように「当日日付」と「ピーク日付」「ボトム日付」を併用することで、ピークからの下落日数やボトムからの上昇日数を条件表に設定することができるのです。


(11.12.15) TOPIX 725(-11)  日経平均 8377円(-141)  15.4億株 (9431億円)


米国株は続落。NYダウは11823ドル(-131)、ナスダックは2539P(-39)。

NYダウは200日線および25日線を割込みましたが、まだ75日線(11573ドル)には余裕があります。またこの水準は11月末日の超大陽線の始値(a)(11559ドル)の水準でもあるので、そう簡単には11500ドル水準を下回るとは思われません。

一方やや心配なのはナスダックです。図の(a')で大きな上窓を空けました。これはNYダウの(a)に対応しています。今日はこの窓を埋めてきました。窓を埋めたのは、(a')からの急上昇を反省したということです。

だいたいにおいて大きな窓を空けるのは、市場環境が一変したときです。ところがしばらくして、市場環境に大変化なかったことが判明してくると、この窓を埋める動きになります。今はその動きです。

おそらくNYダウは図の(a)の水準、ナスダックは(a')の水準あたりで再反発の機会をうかがうのではなかろうか。 ユーロ問題は短期的には解決しそうにありません。しかし最も悲観した10月初めの(A)では大陽線を3日間連ねて、この水準では強力な買いが入りました。近々(年内に)(A)の水準を下回ることは考えられません。


日経平均は海外株安を受けて安く始まる。寄り付いた段階で、(A)からの「3空」の一番高い窓を埋める。昨日までは寄り付きの水準で小幅な動きをするだけでしたが、今日は先物に売りが出てそこそこの値幅の陰線となりました。

おそらく昨日までは25日線が下値の支持線であると思っていた向きが投げたのだろうと思います。

日経平均は(A)を安値にして3陽連を出しました。しかも連日の上窓空け陽線です。この「窓空け3陽連」を過小評価してはなりません。

上窓は、(a)の8477円、(b)の8322円、(c)の8199円が開いています。今後は窓を埋める動きになりますが、(a)(b)(c)のどの窓まで下落するのかはわかりません。

モデル波動からは、(A→B→C?)の段階にありますが、(C)で小波動のボトムらしさのポイントが5ポイントになることはありません。3ポイントくらいで十分です。今日のところは、@新安値、A9日順位相関が-80以下の2ポイントでしかありませんが、(a)または(b)を埋めたあたりで下げ止まる可能性は十分にあります。


A「日付数値」

昨日に引き続いて、今日も「当日日付」と「ピーク日付」「ボトム日付」使い方を説明し、同時にピークやボトムの日の計算値(株価とかカイリ率とか順位相関の値とか)を取り出す方法を述べます。


右図は(標準3)No.146の条件表を使って描いたものですが、(A)で売りマーク、(d)で買いマークが出ています。

(A)の売りマークは次の売買条件を満足しています。
  1. 株価(終値)が25日線を下抜いた日に売り。

  2. そのとき、直前の小波動のピークから5日以内であること。

  3. また直前のピークの終値から-6%以上下落していないこと。
(d)の買いマークは次の売買条件を満足しています。
  1. 株価(終値)が25日線を上抜いた日に買い。

  2. そのとき、直前の小波動のボトムから5日以内であること。

  3. また直前のボトムの終値から+6%以上上昇していないこと。

(標準3)No.146の条件表の内容は次のものです。


「条件」欄に買い・売りが設定してあるのは、
  1. No.3行で、株価(終値)が25日平均線を下抜いた日に売り。
    株価(終値)が25日平均線を上抜いた日に買い。
    次の9984「ソフトバンク」のグラフでは、(a)と(b)の日が売り条件に合致しています。

  2. No.6行では、当日日付を取り出しています。「日付」とは株価データの最新日を1として、その日は何日前にあるかの数値です。次図の(a)の日は2011年7月29日ですが、現時点では最新日から94日前にあるので、(a)の当日日付は(94)となります。

  3. No.7行では、直近の小波動のピークの日付を取り出します。(a)の日を基準にしたときは、直近のピークは(A)の日であり、ピーク日付は(97)となっています。

  4. No.8行では、直近の小波動のボトムの日付を取り出します。(a)の日を基準にしたときは、直近のボトムは(x)の日であり、ボトム日付は(106)となっています。

  5. No.9行は、No.7線(ピーク日付)からNo.6線(当日日付)を減算しています。(a)の日には(97-94=3)の計算によって、ピーク(A)から3日目であることがわかります。そしてピークからの日数が5日以下なら売りの条件をつけています。(a)の日は3日しか経過していないので売り条件に合致しています。

  6. No.10行は、No.8線(ボトム日付)からNo.6線(当日日付)を減算しています。(a)の日には(106-94=12)の計算によって、ボトム(x)から12日目であることがわかります。この行はボトムから5日以下なら買いの条件が設定されています。(a)の日は(x)から12日経過しているので買い条件は満足していません。

  7. No.11行は、No.7線(ピーク日付)の日の株価(終値)を取り出してています。ピーク(A)の日の終値は3185円です。

  8. No.12行は、No.8線(ボトム日付)の日の株価(終値)を取り出してています。ボトム(x)の日の終値は3040円です。

  9. No.13行は、当日株価(終値)とピークの日の終値のカイリ率を計算します。(a)の日の終値は3010円、ピーク(A)の終値は3185円なので、カイリ率は(3010÷3185×100-100=-5.5)と計算されます。No.13行には(-6.0%以上なら売り)の条件が設定されています。(a)の日のカイリ率は-5.5%なので、売り条件を満足しています。

  10. No.14行は、当日株価(終値)とボトムの日の終値のカイリ率を計算します。(a)の日の終値は3010円、ボトム(x)の終値は3040円なので、カイリ率は(3010÷3040×100-100=-0.99)と計算されます。No.14行には(+6.0%以下なら売り)の条件が設定されています。(a)の日のカイリ率は-0.99%なので、買い条件を満足しています。
以上の計算をすると、No.4行・No.9行・No.13行の売り条件を満足するのは(a)の日だけです。よって(a)の日に売りマークが出ています。

右図の(b)の日も売りマークが出てよいように思われるかもしれません。(b)の日は
  1. 株価が25日線を下抜いています。

  2. また直前のピーク(B)から(b)までは4日しか経過していません。

  3. (B)の終値は2722円、(b)の終値は2631円なので、カイリ率は(2631÷2722×100-100=3.34%)と計算され、-6%以上になっています。
3つの売り条件のすべてを満足しているかに見えます。(b)の日に売りマークが出ていないのは、(b)の日にはまだ(B)がピークであると確定していないためです。(b)の日に確定している直前のピークは(A)なのです。

よってピーク(A)から(b)までは(97-61=36)の計算から36日が経過しているので、(b)での売りは出ません。カイリ率も(A)の3185円を使って計算するので(2722÷3185×100-100=-14.5%)となって、売り条件は満足していません。


(11.12.16) TOPIX 723(-1)  日経平均 8401円(+24)  14.7億株 (9269億円)


米国株は失業保険申請者数が減少したことから小反発する。NYダウは11868ドル(+45)、ナスダックは2541P(+1)。

ナスダックは昨日11月末に空けた大きな窓を埋める下落をしましたが、今日は昨日の陰線の中に今日の陰線が「はらむ」形になりました。「陰の陰はらみ」という足型です。

一応は下げ渋りの足型ですが、これは株価が大きく下落した後に出たなら底打ちの可能性が大きくなります。ところが昨日の段階では、株価は大きく下げていないし、先の小波動のピーク2674Pからまだ8日しか経過していません。昨日の「陰の陰はらみ」という足型は、それほど評価はできません。

日経平均も同じように「陰の陰はらみ」が出ていますが、小波動のボトムらしさのポイントとするわけにはいきません。今日のところ日経平均のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、の2ポイントです。

この下げは、それほど大きくはないと思っているので、小波動のボトムらしさは3〜4ポイントが出れば当面の下落は終りかと思っていますが、その3ポイント目が出る可能性が当面はありません。

来週、この下げ波動の安値8374円以下の新安値を出しながら陽線で引けた場合は、@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、となって3ポイントになりますが、そのほかにポイントとなるものは出そうにありません。C25日順位相関は28.7(-80以下で1ポイント)と高い位置にあるし、D25日騰落レシオも94.2(75以下で1ポイント)と高く、E投資マインド指数も46.7(15以下で1ポイント)です。

これら逆張りの指標に期待ができないとなると、あとは順張りの指標に期待するしかありません。すなわち、B新安値の陽線が出る、C翌日は順上がりの陽線となる、D3陽連となる、です。こういった状況が出るまでは新規の買いはできません。

B「買G個数」「売G個数」と「G買無効」「G売無効」


右図は、(標準3)のNo.21「HP ピーク・ボトムのポイントA」によるグラフです。この条件表は8種類の買いマーク・売りマークが出るような設定がされています。

図の(a)(b)では6個の買いマーク(↑)が縦に並んでいます。この日は相当に悲観人気であったわけです。

また(c)(d)(e)では5個の売りマーク(↓)が出ています。この日は楽観人気であったと判断できます。

こうしてグラフを見れば、悲観人気・楽観人気の日がわかりますが、この条件表には大きな欠点があります。それは実際上「検索」ができないということです。

図の(a,b)のように買いマークが6個以上出ている銘柄、(c,d,e)のように売りマークが5個以上でている銘柄だけを検索することはできません。売買マークがひとつでも出ているなら、その銘柄が検索されてしまいます。このためNo.21を使って検索しても多くの銘柄が抽出されるので、検索する意味がないのです。

だが《カナル24》Ver.4で追加された「買G個数」「売G個数」の加工を使えば、それが可能になります。

条件表No.21「HP ピーク・ボトムのポイントA」の条件表は83行もあって複雑なので、次の(標準3)No.144「買G個数・売G個数」の条件表を使って説明します。



設定している内容はごくシンプルです。A〜Eの5つのグループにそれぞれの買い・売りの条件を設定しています。その中身は
  1. グループは、株価が75日線を下回って30日以上が経過していて、大陽線か大陰線が出たら買い。株価が75日線を上回って30日以上が経過していて、大陽線か大陰線が出たら売り。

  2. グループは、9日順位相関が-90以下なら買い。+90以上なら売り。

  3. グループは、25日順位相関が-80以下なら買い。+80以上なら売り。

  4. グループは、13日VL相対が25以下なら買い。75以上なら売り。

  5. グループは、出来高の5日平均線の13日K相対が70以上なら買い。(Eグループは売りの条件は設定していない)

    ここまでの行で、買いマークは(A,B,C,D,E)グループが出す5種類、売りマークは(A,B,C,D)グループが出す4種類が設定されています。

  6. グループには、買いマークが4種類以上出たときに「買い」。売りマークが3種類以上出たときに「売り」の設定をしています。
各グループの最後の行に「G買無効」「G売無効」の2行が設定されている点に注目してください。(AグループのNo.9行とNo.10行、BグループのNo.14行とNo.15行など)


もし「G買無効」「G売無効」の設定をしていないときは、右図のようにABCDEの各グループがそれぞれに売買マークを出します。

買いマークが4個以上出でている(a)(b)の日や売りマークが3個以上出ている(c)(d)の日にだけに売買マークが出るようにしないと、先ほどの条件表No.21のように、思い通りの検索ができません。

「G買無効」「G売無効」を設定しておけば、@グラフ上にそのグループの売買マークは表示されないし、Aそのグループの売買マークは検索されません。

No.144「買G個数・売G個数」の条件表のように、各グループに「G買無効」「G売無効」の設定をし、最後のFグループに「買G個数」(4個以上で買い)「売G個数」(3個以上で売り)の設定をしておくと、右図のように条件に合致した日にだけ売買マークが出ます。

「買G個数」「売G個数」は「G買無効」「G売無効」とセットで設定するのが普通です。


(11.12.19) TOPIX 716(-7)  日経平均 8296円(-105)  14.3億株 (8100億円)


米国株はまちまち。NYダウは11866ドル(-2)、ナスダックは2555P(+1)。

ナスダックは(a,b)で上窓を空けていますが、2日前に(b)の窓を埋めたので一応反発してもよい態勢になっていました。

昨日はザラバでは75日線まで上昇したものの、すぐに押し戻されて「上ヒゲ」の小幅陽線となりました。何かの材料がでないことには75日線を上回ることは難しい感じです。

日経平均は(a,b,c)の3か所で上窓を空けています。2日前に(c)の窓を埋め、昨日は(そう評価はできないが)一応「陰の陰はらみ」の足型になっていたので、今日は反発するかも、のかすかな期待もありました。だが今日は2日前の安値よりも安く始まったので、この時点で「陰の陰はらみ」を手がかりとする上昇はないことが判明する。

あとは「新安値の陽線」を期待するだけになりましたが、昼ころに北朝鮮の金正日総書記が死亡の報道を受けて下げ幅が拡大。ただ北朝鮮のことは世界の株式市場へはほとんど影響を与えることはないので、次第に戻り歩調となりました。

今日の下げによって(b)の上窓も埋められ、反発の期待はより大きくなりましたが、反発するかどうかは欧米市場しだいなので、「期待できる」という程度のことです。小波動のボトムらしさは2ポイントのまま。このあたりで「新安値の陽線」が欲しいところです。

C「期間買数」「期間売数」

「期間買数」「期間売数」は「期間買いマーク個数」「期間売りマーク個数」を短縮した言葉です。

図は1928「積水ハウス」のグラフです。下部の紫色の線は、おなじみの9日順位相関です。

順位相関と同じ目盛りの赤色水平線が引かれていますが、これは順位相関が+65の水準です。青色の水平線は-75の水準です。

(P)642円を小波動のボトムとして(Q)741円まで上昇しています。この上昇の様子を細かく見ると、(a,b,c)の3つの山があります。すなわち(P→Q)は小さな3段上げをし、(Q)で小波動のピークをつけたわけです。

このように3段上げをしたあとに売りマークを出すにはどうすればよいのか?  陰陽足だけを見て、(a,b,c)の3つの山を識別することは難しいので、図のように、9日順位相関が一定の水準(ここでは+65の水準)を超えて下落した回数を数えることにしましょう。

すると、最近20日間では(a',b',c')の3回で+65の水準を下回っています。3度目に下回った(c')の日に売りマークを出せばよいことになります。

8306「三菱UFJ」は、(R)から比較的長い期間の下落をしました。

この下げ過程を陰陽足で細かく見ても、図に記したように(a,b,c)の3段下げをしたとは識別できません。3 段下げをした後に買いマークを出すにはどうすればよいのか?

そこで9日順位相関が、一定の期間(20日間)のうちに、一定の水準(-75)を何度上回ったかを見ると、図の(a',b',c')の3回であることが明らかです。

3度目の(c')で買いマークを出せばよいわけです。
いつも3段上げをしてピークになり、3段下げをしてボトムになるわけではありません。だが、1回目の(a')で仕掛けるよりも、2回目の(b')で仕掛けるほうが成功の確率は高いし、3回目の(c')で仕掛けるとさらに成功率は高くなります。

次は(標準3)No.151「期間買い数(rci20日間3個)」の条件表の内容です。


  1. No.8行でNo.5線(9日順位相関)が+65を下回った日に売りの設定をしています。
  2. No.9行でNo.5線(9日順位相関)が-75を上回った日に買いの設定をしています。

    ここまでの設定では、次図の8308「りそなH」のように(a,b,c,d,e,f)で買いマークが出ます。

  3. No.10行で、20日間に売りマークが3回以上出ていれば売り。
  4. No.11行で、20日間に買いマークが3回以上出ていれば買い。

    「期間買数」「期間売数」が設定してあると、同じグループ内に設定してある他の売買条件(No.8行、No.9行)による売買マークは出ません。この条件表はNo.10行、No.11行の売買条件によって売買マークを出します。

8308「りそなH」の9日順位相関のグラフです。

単純に、9日順位相関が-75の水準を上回った日に買いマークを出しているので、小波動のボトムの日から2〜4日過ぎたあたりで買いマークが出ています。

買いマークが出た翌日の始値で買って、その後の小波動のピークで決済したとき、各買いマークは次のような利益率になります。
  1. +4.0%
  2. +2.9%
  3. +4.4%
  4. +16.9%
  5. +3.4%
  6. +5.9%

(標準3)No.151「期間買い数(rci20日間3個)」は右のような位置で買いマークを出しています。

上図で最も正しい買いマークは、3段下げをした位置の(d)で、利益率は+16.9%でした。

条件表No.151はまさに(d)だけで買いマークを出し、そのほかの位置では買いマークを出していません。

9日順位相関だけしか使っていない条件表なのにナカナカの成績を出します。シンプルながらも相場のクセを捉えているよい条件表であるといえます。


(11.12.20) TOPIX 718(+2)  日経平均 8336円(+40)  11.6億株 (6765億円)


ユーロ圏がIMFへ拠出する出資額は、当初いわれていた2000億ユールよりも少ない1500億ユーロとなったとか、金融安定基金や次の設立を予定している欧州安定化メカニズムの上限額を引き上げる同意ができなかったとかで、米国株は下落。

NYダウは117 66ドル(-100)、ナスダックは2523P(-32)。

日経平均は、米国株下落を受けて続落するかと思われましたが、昨日下げていたため、逆に小反発する。

ただし出来高・売買代金は今年最低。売買代金のデータは、2005年1月以来、1002「東証指数(TOPIX)」の信用売り残に記憶させています。調べて見ると半日立会いを除いて、売買代金が少なかったワースト10は次のようでした。
  1. 2008年12月25日 5833億円
  2. 2008年12月26日 6700億円
  3. 2011年12月20日 6765億円
  4. 2011年11月15日 7287億円
  5. 2008年12月29日 7412億円
  6. 2011年11月21日 7557億円
  7. 2011年10月21日 7755億円
  8. 2011年12月05日 8003億円
  9. 2011年11月28日 8017億円
  10. 2011年12月19日 8100億円
12月20日〜26日くらいまではクリスマス休暇で、売買代金は少なくなります。2008年のリーマンショックの年はワースト10に3回入っていますが、いずれも12月です。クリスマス休暇という理由で説明できます。

ワースト10のうち、今年2011年はなんと7回も入っています。それもクリスマス休暇に関係のないのが6回あります。いかに今年の株式市場は魅力がなかったか。

D「買m延長」「売m延長」

「買m延長」「売m延長」は「買いマーク延長」「売りマーク延長」を短縮した言葉です。

2914「JT」の9日順位相関のグラフです。

水平線が3本引かれています。@ピンク色が+80の水準、A空色が-80の水準、B緑色が0の水準です。

グラフの(c)の日に買いマークがでていますが、これは次の2段階が満足されたときに出されます。
  1. 9日順位相関が、連続して25日、0以下になっていること。(図のa〜bは31日間0以下になっている)

  2. その後9日順位相関がいったんは0を超えるが、 再び下落して-80以下になり、次に-80を超えたときに「買い」。(ただし(b)から20日以内に超えること)(c)がその日です。
以上のことを整理すると、@(a〜b)の現象になれば第1段階の買い、A(c)の現象になれば2段階の買い。2段階目の買いで「真の買い」とする。ということです。

このように時間を追って、1段階目の買い→2段階目の買い→3段階目の買い・・・の条件表を設定することは、Ver.4になって初めてできるようになりました。次は(標準3)No.153「買m延長rci25日20日」の条件表の内容です。



  1. No.3行〜No.11行までが上図の(a〜b)の設定です。
    No.8行で、No.4線(9日順位相関)が0の水準を下回った日に売り、
    No.9行で、ただし前日までは25日間以上、0の水準以上だったときだけ売り、の設定をしています。

    No.10行で、No.4線(9日順位相関)が0の水準を上回った日に買い、
    No.11行で、ただし前日までは25日間以上、0の水準以下だったときだけ買い、の設定をしています。

    ここまでの設定では次図の位置で買いマークがでます。上図の(b)の翌日の(b')日に買い。

  2. No.12行はNo.10行〜No.11行による買いマークが出た日の「翌日」から20日間だけ、買いマークを有効とするという設定。

  3. No.13行はNo.8行〜No.9行による売りマークが出た日の「翌日」から20日間だけ、売りマークを有効とするという設定。

  4. No.14行は、No.4線(9日順位相関)が+80を下回った日に売り。
  5. No.15行は、No.4線(9日順位相関)が-80を上回った日に買い。

図の買いマークは、条件表No.153「買m延長rci25日20日」のNo.1〜No.11までの設定だけで出したものです。

「9日順位相関が25日間以上、0以下の水準にあって、初めて0を超えた日に買い。」

この買いマークはNo.12行の「買m延長」によって、買いマークが出た翌日から20日間有効になります(21日目からは無効になる)


6752「パナソニ」のグラフです。

(a〜b)までは32日間です。(b')の日に第1段階の買いマークが出されます(図にはこの買いマークは表示されません)

第1段階の買いマークは買いマークが出た翌日から20日間有効です。

(c)の日に9日順位相関は-80を初めて上回ったので、第2段階の買いマークが出ます。(c)は(b')の翌日から12日目でした。

第1段階の買いマークが有効な20日間のうちに、第2段階の買いマークが出たので、(c)は「真の買いマーク」を出したわけです。

ただグラフの買いマークはやや早く出ています。

3382「セブン&アイ」のグラフです。

9日順位相関が0以上の水準にあった(a〜b)は26日間です。(b')の日に第1段階の売りマークが出されます(図にはこの売りマークは表示されません)。

第1段階の売りマークは売りマークが出た翌日から20日間有効です。

(c)の日に9日順位相関は+80を初めて下回ったので、第2段階の売りマークが出ます。(c)は(b')の翌日17日目でした。

第1段階の売りマークが有効な20日間のうちに、第2段階の売りマークがでたので、(c)は「真の売りマーク」を出したわけです。


(11.12.21) TOPIX 725(+7)  日経平均 8459円(+123)  12.5億株 (7654億円)


スペインの短期国債の入札が順調であったことや、米国の11月住宅着工件数が予想よりよかったことから、米国株は大幅上昇。

NYダウは12103ドル(+337)、ナスダックは2603P(+80)。ナスダックは窓埋めをして小波動のボトムを出し、次の上昇小波動に移ったような格好になりました。

日経平均は米国株高を受けて、「順上がりの連続陽線(しかも上窓空け)」となりました。これで小波動のボトムらしさは、@新安値、A順上がりの陽線、B9日順位相関が-80以下、の3ポイントになりました。

形の上では小波動のボトムが出て、小波動は上昇波動になりそうです。うまくいけば、@75日線を上抜き→A先の小波動のピーク高値8729円を上回るが→Bその前のピーク9152円までは上昇できない、ということが想定できます。

だが上昇エネルギーとなるべき出来高・売買代金が決定的に不足しています。出来高が18億株、売買代金が1兆2000億円を超えない限りは、先の8729円まで戻れるかどうか心もとない。

E「G買利用」「G売利用」

「G買利用」「G売利用」は「グループの買いマーク利用」「グループの売りマーク利用」を短縮した言葉です。

2914「JT」のグラフです。4本の平均線が描画されています。
  1. 9日線(紫色)
  2. 25日線(紺色)
  3. 75日線(深緑色)
  4. 200日線(黄色)
ここへ株価(終値)を加えると、5つの水準の比較ができます。

中勢波動がピークとなるのは、上から順に、@株価、A9日線、B25日線、C75日線、D200日線 の順にあるとあるときです。図の(A)では、平均線がこういう順にあって、株価が9日線よりも+5%以上高い日に売りマークを出しています。

中勢波動がボトムとなるのは、上から順に、@200日線、A75日線、B25日線、C9日線、D株価 の順にあるときです。図の(a)では、平均線がこういう順にあって、株価が9日線よりも-5%以上低い日に買いマークを出しています。

このグラフを描く条件表の内容は次のようになります。


  1. No.3行〜No.6行で、9日・25日・75日・200日の平均線を計算し、

  2. No.7行〜No.10行で、株価>9日線>25日線>75日線>200日線の順番になっていたら売り。
  3. No.11行で株価が9日線より+5%以上高かったら売り。の条件を設定しています。

  4. No.12行〜No.15行で、株価<9日線<25日線<75日線<200日線の順番になっていたら買い。
  5. No.16行で株価が9日線より-5%以上低かったら買い。の条件を設定しています。

上図の売買条件に次の2つの売買条件を追加したのが右図です。

2つの売買条件とは、
  1. 9日順位相関が+90以上になった日に売り。
    9日順位相関が-90以下になった日に買い。
    (緑色の売買マーク)

  2. 9日VL相対が80以上になった日に売り。
    9日VL相対が20以下になった日に買い。
    (紺色の売買マーク)

この2つの売買条件を追加するとき、これまでは次のような設定をしてきました。


条件表はA,Bの2つのグループに分かれています。
  1. Aグループの売り条件は、
    @No.7行〜No.11行で、株価>9日線>25日線>75日線>200日線の順番になっており、
    株価が9日線より+5%以上高かったら売り。
    ANo.20行で、9日順位相関が90を下回った日に売り。

  2. Aグループの買い条件は、
    BNo.12行〜No.16行で、株価<9日線<25日線<75日線<200日線の順番になっており、
    株価が9日線より-5%以上低かったら買い。
    CNo.21行で、9日順位相関が-90を上回った日に買い。

  3. Bグループの売り条件は、
    @No.23行〜No.27行で、株価>9日線>25日線>75日線>200日線の順番になっており、
    株価が9日線より+5%以上高かったら売り。
    ANo.36行で、9日VL相対が80を下回った日に売り。

  4. Bグループの買い条件は、
    BNo.28行〜No.32行で、株価<9日線<25日線<75日線<200日線の順番になっており、
    株価が9日線より-5%以上低かったら買い。
    CNo.37行で、9日VL相対が20を上回った日に買い。
AグループのNo.7〜No.16行とBグループのNo.23〜No.32行は、まったこ同じことを設定しています。これは無駄なことです。無駄というのは、@最大150行の条件行に同じことを設定している。A同じ計算を繰り返して計算時間を無駄に使っている。ということです。

この無駄を省くには次のような条件表にします。(標準3)No.150「G買利用(位置+rci+VL相対)」。


  1. グループに、B,Cグループに共通する条件を設定し、
    このAグループによる売買マークを表示させないために、
    Aグループの最後のNo.17行・No.18行に「G買無効」「G売無効」の設定をしておきます。

  2. グループの先頭に、GNo.1(Aグループのこと)を「G買利用」「G売利用」すると設定し、
    Bグループ特有の売買条件をNo.22〜No.26行に設定します。

  3. グループの先頭に、GNo.1(Aグループのこと)を「G買利用」「G売利用」すると設定し、
    Cグループ特有の売買条件をNo.28〜No.34行に設定します。

    これによってBグループもCグループもAグループの売買条件を利用することができます。

条件表No.150は右図のような売買マークを出します。

緑色の売買マークはBグループが出したもの。

紺色の売買マークはCグループが出したもの。。

もし、条件表No.150のAグループの最後のNo.17行・No.18行に「G買無効」「G売無効」の設定をしていないときは、右図のようにA,B,Cのグループがそれぞれの売買マークを出します。

目的としたのは(Aグループの売買条件+Bグループの売買条件)を満足した日、または(Aグループの売買条件+Cグループの売買条件)を満足した日に売買マークを出すことです。

右のようにAグループの売買マークが出ると、Bグループ・Cグループの売買条件が意味をもたなくなります。(検索すると、Aグループの売買マークが検索されるので、B・Cグループの意味がなくなる)

B・Cグループの売買マークに絞るには、Aグループの売買マークは無効であるというNo.17〜No.18行の設定が必要です。


(11.12.22) TOPIX 723(-2)  日経平均 8395円(-64)  11.8億株 (7265億円)


米国株はまちまちの動き。 NYダウは12107ドル(+4)、ナスダックは2577P(-25)。

ナスダックはボトムは切り上がっているが、ピークは切り下がっており、図のように三角もちあいの形です。三角もちあいはいずれ、(a)上限線を上抜くか、(b)下限線を下抜くかのどちらかに変化します。

どちらの可能性が高いかというと、(a)の上抜くほうに賭けるほうが有利だと思います。

(a)のコースをとるならば先のピーク2674Pを上回るでしょうが、米国も日本と同様に市場のエネルギーは縮小しています。ナスダックの出来高が20億株未満だと、先のピーク2753Pを上回ることは難しい。

日経平均は今日も日中の値幅が53円と小さく、したがって出来高も増えず。

日経平均は(a),(b),(c)のコースをとり得ますが、その確率を感じでいうと、(a)は20%、(b)は60%、(c)は20%くらいでしょう。

それは中勢モデル波動は(A→B→C)までたどってきたと思っているからです。もしそうなら 次は(D)をとることになります。当然に75日線を上回って、(B)の8729円を上回ることになります。

しかし残念ながら今の出来高では、(D)の水準は極めて低いものとなるでしょう おそらくは(B)8729円を少し上回ったところが限界ではなかろうか。

また、(D)をつけるには、日本独自の材料によることはありません。ナスダックが三角もちあいを上放れたときに、初めて(b)または(c)のコースをとることが期待できます。


(11.12.26) TOPIX 726(+3)  日経平均 8479円(+84)  9.0億株 (5008億円)


11月の耐久財受注が前月比+3.8%と伸びた(予想は+2.2%)ことから、景気は回復歩調にあるとして、米国株は続伸する。

NYダウは12294ドル(+124)と10月の戻り高値12248ドルを上抜く。 ただ「9日順位相関は71.7、25日順位相関も60.8と、すでに高い水準になっているので、今週中にピークとなりそうな感じです。

スダックも2618P(+55)と上昇したが、出来高は9.4億株と少なく、三角もちあいの上限線を上抜くにはいたらず。

昨日小波動のボトム2518Pを表示して、小波動は一応は上昇波動になりましたが、2518Pからの上昇は力強さが見られません。


日経平均は米国株高を受けて8500円水準で寄り付くも、8500円水準では売り物があって、陰線となって引ける。 出来高は9.0億株、売買代金は5000億円で閑散の極み。

形の上では小波動のボトム8272円を表示し、小波動は上昇波動に変わり、8272円が中勢モデル波動(A→B→C→D)の(C)になった可能性が少し高くなりました。

ただ今の日経平均はエンジンが故障しています。米国市場をレッカー車として引っ張ってもらわなければ上昇はできません。はたして米国市場(特にナスダック)が日経平均を引き上げることができるのかどうか。ナスダックの上昇には、いまのところ力強さがありません。

ナスダックと日経平均は連動しています。日経平均がモデル波動の(B)8729円を上抜き、モデル波動の(A→B→C)を確定させるには、ナスダックが200日線水準(2661P)を上抜き、12月初めの2674Pを上抜かねば難しい。日経平均の行方はナスダックしだいです。


(11.12.27) TOPIX 724(-2)  日経平均 8440円(-38)  8.0億株 (4605億円)


欧米はクリスマス休暇で休場。東京市場は売買高の70%のシェアを持つ海外勢が不参加とあって閑散となる。

出来高は昨日よりも少なく8.0億株、売買代金は4605億円と最近の1/3、日頃の1/2へと縮小。

こういう閑古鳥が鳴くような淋しい相場では、相場の新しい方向性は生まれません。したがって今日新ためて判断するものはありません。

グラフは、何度もいいますが、モデル波動の(A→B→C)になるチャンスです。ただ(C?)からの上昇に力強さはありません。この後(B)8729円を上回るのか、あるいは(C?)の8272円を下回るのかは、まったく予想がつきません。


日経平均だけをを見ていても手がかりがないので、定点観測9銘柄を頼りにすると、今回(B)点で75日線を上回った銘柄は、7203「トヨタ」と8306「三菱UFJ」の2銘柄です。トヨタは日本の製造業を代表する企業であり、三菱UFJは我国の金融機関の旗艦です。

12月初めの株価上昇局面では、ほかの7銘柄は75日線まで戻ることさえできませんでしたが、この2銘柄はともかく75日線をクリアしました。そこからが問題です。

75日線を上回った後の反落が75日線で下げ止まるのか、25日線で下げ止まるのか、を見ていましたが、残念ながら25日線を下回ってしまい、ここでモデル波動の(C)になる可能性はかなり小さくなりました。感じでいうと(C)点になる確率は30%くらいになったのではなかろうか。

図に青色●を打った日が最近の安値です。ここから反発して株価が75日線を上回るのかどうかを、今後の日経平均の行く末の判断の傍証としたい。この2銘柄が75日線を上回るようなら、日経平均はモデル波動の(A→B→C)となるのではなかろうか。


(11.12.28) TOPIX 721(-2)  日経平均 8423円(-16)  10.0億株 (5754億円)


クリスマス休暇明けの米国市場は動かず。

コンファレンス・ボードの12月の消費者信頼感指数は64.5と予想の58.9を大きく上回ったものの、10月のケース・シラー住宅価格指数が前年同期比-3.20%の下落(予想は-3.20%)と悪かったこともあって、気迷い症状。

NYダウは12291ドル(-2)、ナスダックは2625P(+6)。ナスダックは三角もちあいの上限線に到達しましたが、さてこれを上抜く元気があるのかどうか。

私が思っているのは、先の高値2674Pは上回るだろうが、その前の2753Pは上回れないだろう、というものです。


NYダウは(h)から4連続陽線となって、200日線を上回ること5日が経過しました。だいたい株価は200日線をクリアして、大勢上昇波動入りをした感じです。

ただ5月1日の高値12873ドルをまだ上抜いていないので、今のところは10400〜12800ドルのもちあいゾーンにあると判断したほうがよいでしょう。

株価が200日線を超えるということは、米国景気が回復しているということです。これは日本にとってはうらやましい。


日経平均の200日線は9205円です。今日の終値8423円から約700円も上方にあります。これをクリアすることは難しい。

8月以来、株価は200日線を大きく下回ったままであり、8月以降に「買い」で利益できるチャンスはありませんでした。

日経平均が自律性を失って、NYダウやナスダックの結果を受けて、翌日の寄り付きでこれにサヤ寄せしたあとは、ピクリとも動かない。そういう状況の下では日経平均をターゲットにしていては、なかなか買いで利益することはできません。ここは日経平均を動かすエンジンのNYダウやナスダックをターゲットにしたほうがよいのではなかろうか。

右図はNYダウに連動するETFの1679「NYダウ」のグラフです。私は知りませんでしたが、このEFTはシンプレクスが運用しているらしい。ヤフー・ファイナンスのHPを見ると、純資産は10億円程度の小さなETFのようで。

このETFの 運用のしかたは簡単です。10億円でNYダウ構成30銘柄をNY市場で買い付けておき、このファンドを上場して、投資家が売買するのを待つだけです。したがって米国のNYダウとETFの「NYダウ」は連動します。ただドルで買い付けているので、その後の円レートによって NYダウが10.0%上昇したら、ETFも10.0%上昇するわけではありません。円高になったときETFは9.0%しか上昇しないこともあります。

としても、自律性を喪失した日経平均を売買するのであれば、まだまだ躍動感あるNYダウの売買をするほうが納得できるでしょう。今の日経平均は前日のNYダウ(またはナスダック)の影でしかありません。


(11.12.29) TOPIX 722(+0)  日経平均 8398円(-24)  9.7億株 (5483億円)


欧州問題が蒸し返されて米国市場は下げる。 NYダウは12151ドル(-139)、ナスダックは2589P(-35)。

ナスダックは一昨日は三角もちあいの上限線に到達していましたが、これを上抜くことができずに反落する。ナスダックの出来高は10.7億株と少ない。

米国株が引き上げてくれないと日経平均は上昇しないという情けない状況であるので、今日も日経平均は小幅安。

投信の設定があったので、陽線となりましたが、小波動のピーク8516円を表示して、小波動は下降波動に転換しました。

ただこの波動は小さく、さざ波のピークやボトムをどうのこうのといってもしかたがない。ピーク・ボトムの意味はあまりありません。


無力感が充満する株式市場ですが、今年の立会いも明日1日限りとなりました。

大儲けはできなくても、誰でも着実に利益がでる方法はないかと考えて、2010年6月に「日経先物寄り引け売買(2008)」のツールキットを公開し、今年も7月に「日経先物寄り引け売買(2009)」を公開しました。

これはツールキットの条件表が売買マークを出したなら、@翌日の始値で仕掛け、Aその日の大引けで決済する、というものです。今年のツールキットには、Bもし仕掛けて-2.5%の損失が出たら損切り(ロスカット)する、というルールを追加しました。

右図のNo.1〜No.8がツールキット(2008)で、No.11〜No20がツールキット(2009)の条件表です。(No.21は(2008)もNo.3と(2009)のNo.16を併用した条件表です)。全部で19本の条件表があります。

今日29日にはどの条件表も売買マークを出していないので、明日仕掛けるものはありません。つまり2011年のツールキットによる「日経先物寄り引け売買」は今日で終了しました。

次に今年の各条件表の成績を掲げます。この成績の前提条件は、
  1. 条件表が売買マークを出したなら、翌日の始値で仕掛ける。
  2. その日の大引けで決済する
  3. もし仕掛けて-2.5%の損失が出たら損切り(ロスカット)する
  4. 手数料は、1単位当り0.525円とする(日経先物ラージ1枚なら1050円、ミニなら105円)。
実戦とほとんど変りません。



私が最も注視していたのは、2010年に公開したNo.1〜No.8の条件表です。この条件表は1998年〜2008年の11年間を手本にして設定したものです。その後、2009年と2010年の6月までのトレードの結果を検証して、ようやく公開したのでした。 1997年と2009年は利益が出ていました。2010年の1月〜6月も利益がいました。こういう念入りな検証をして2010年6月に発表したのですが、2010年は幸いにしてよい成績となりました。

2011年はどうなるかと見ていると、2011年は3月の大震災、8月のユーロ危機、10月のタイ国洪水など、波乱に満ち満ちた年となりましたが、No.1〜8の全てが利益を出して2011年は終了しました。

No.1〜No.8の中で今年最もよい成績を出したのは、No.7「2008(平均利益)」でした。ついでNo.4「2008 リスク最小」、No.5「2008 PF最大」です。日経先物ラージ1枚を売買するときに、準備すべき資金は150万円(証拠金(50万円)+余裕資金(100万円))です。日経ミニの場合はこの1/10です。

No.7は150万円の資金で55.7万円の利益を出しました。No.4は55.6万円の利益です。用意した資金に対する利益率は.No.7が+37.1%、No.4も37.1%です。No.2は最も悪く、利益額は4.8万円・利益率は3.2%でしかありません。次に悪かったのがNo.8の31.4万円・利益率は20.9%です。

利益率が大きいものは37%、小さいものは3%〜20%の利益率です。だいたい20%〜37%の利益率であったといってよいでしょう。今年に限ればこの利益率は相当にすごいものです。今年の投資を決算すると、使用した最大資金の20%以上の利益率を出した投資家は極めて少なかっただろうと思います。多くの投資家は年で損失を出したでしょう。よほどの急騰銘柄に当たらない限り、ほぼ全滅したはずです。

だがNo.1〜No.8のどの条件表を使って「日経先物寄り引け売買」を根気よく続けたユーザーは、誰でもがプラスの成績になったはずです。最もよかったNo.7を使っていたならば、どの世界のファンドよりもよい成績が残せたでしょう。 この成績を見て、今年の私は安堵し満足しています。1998年〜2008年の統計による条件表は正しかったことが証明されたからです。


(11.12.30) TOPIX 728(+6)  日経平均 8455円(+56)  8.3億株 (4831億円)


イタリアの3年・10年国債の入札がまずまずだったとかで、欧州問題はひとまず落ち着く。11月の中古住宅販売成約が前月比+7.3%(予想は+1.5%)と住宅市場の著しい改善が見られたため、米国市場は上昇。。 NYダウは12287ドル(+135)、ナスダックは2613P(+23)と一昨日の下落幅を取り返す。しかしナスダックの出来高は10.4億株とエネルギー不足。



2011年の株式市場は大納会となりました。3月の大震災とこれによる福島原発事故、8月の欧州債務問題。2度の暴落によって、多かれ少なかれ投資家は傷を負い、かなりの投資家が株式市場から去りました。

日本経済の環境は2011年をもって大変化しました。1つは電力不足と高くなるだろう電気料金。もうひとつは超円高。すべてコスト高の要因です。大手メーカーは生産拠点をドンドン海外へ移します。その分内需は減少していきます。先のことを考えると暗澹たる気持ちに陥ります。

そこへもってきて当事者能力がないことが明らかになった民主党が消費税の増税を画策しています。税収を増やすには、経済を活性化するのが一番です。経済が活性化し、企業が収益を上げ、それなりの賃金を支払えば税収は大きく増えます。これをせずして、増税によって税収を増やすのはタコが自らの足を食って当座の栄養とするようなもです。足がなくなればタコは死ぬしかない。

サンケイ新聞に、「消費税を上げるのはしかたがないとしても、増税する時期を明確にせよ」の記事がありました。例えば日経平均が13000円になったら増税するのはどうか、というものです。これはよい考えです。日経平均を13000円に上げるためには、政府はそれなりの環境を作る必要があります。@円高対策であり、A規制緩和であり、B企業減税であり、C電力をはじめとするコストの削減です。

政府がこういう仕事をしない限り、日経平均が13000円を回復することはほぼ絶望的でしょう。増税するのであれば、まず増税しても痛みが少なくなるような経済環境を作らねばならないのに、今の政府(と日銀)はなんらの手を打つことができません。日経平均を2008年のリーマンショック直前の13000円に戻すにはどうすればよいのかを考えて欲しい。どうすればよいかの方策を持っている識者は多くいます。政治主導という馬鹿なことをいわずに、識者の意見を謙虚にきくべきです。(今年の民主党政府のありようにあまりにも腹がたったので、来年を予祝すべき年末であるにもかかわらず、いらぬことを書きました)

さて2011年は2度の暴落がありましたが、ツールキットによる「日経先物寄り引け売買」の成績は、19本の条件表の全てがプラスの利益を出しました。これはすごいことです。ツールキットを使っていて、悩んでおられるだろうユーザーへのアドバイスを述べます。

ツールキットのどの条件表を採用すればよいのか

ツールキットのどの条件表を使えばよいかは悩ましい問題です。次の(表1)に過去12年間の年別成績をまとめました。数字は日経先物ラージ1枚をトレードしたときの利益額です。(単位は万円)。19本の条件表のうちその年の利益額がベスト5に入っているものはピンク色に、ワースト5に入っているものは空色で塗りつぶしてあります。

例えば2010年に最大の利益177万円を出したNo.2「(2008)利益最大」の2011年の利益額は4万円で、これは19本の条件表のうちの最下位でした。2010年に第3位の150万円の利益を出したNo.8「No.4+5+7」の2011年の利益は31万円で、19本中17位でした。最近の成績がよくても来年の成績もよいとは限りません。

2年連続してベスト5に入った条件表は6本あります。(No.3,4,8,16,19,21は2度)、2年連続してベスト5に入るチャンスは209回(=19本×11年)あるのに、たったの7回しか発生していません。つまり連続してベスト5に入る確率は3.3%しかありません。また3年連続した事例は皆無です。ただ、2年連続してベスト5に入った条件表の翌年の成績を見ると、6回(No.21の2010〜2011の翌年は不明)とも6位〜14位に入っているので、2連連続してベスト5になった条件表は使えるかも知れません(何しろ6回しかないので信頼性は低いが)。これは順張り的な選択方法です。今年2年連続してベスト5になった条件表は、No.16「(2009)リスク最小」とNo.21「(2009)No.16+No.3」の2つです。

逆に2年連続してワースト5に入った条件表を見ると8本あります。(No.1,2,3,5が2度,6が2度,11,15,18が3度,19,20)。翌年の成績が判明している12例について調べると、@1位〜5位になったものが3回、A6位〜14位になったものが7回、B15位〜19位になったものが2回です。15位〜19位になったのはNo.18の2010年と2011年です。No.18は(表2)の過去12年の利益額が最も少ないので、この条件表は使わないとするならば、2年連続してワースト5になった翌年の成績気は、10回中10回が1位〜14位の成績になります。これも事例が少ないので信頼性は低いのですが、2年連続してワースト5になった翌年はまずまずの成績がでています。これは逆張り的な選択方法です。今年2年連続してワースト5になった条件表は、No.20「(2009)最終拾遺」です。

順張り的(2年連続ベスト5)な選択や逆張り的(2年連続ワースト5)な条件表の選択は、来年使う条件表を決めるためのものです。年によってコロコロと使う条件表が変ります。しかし条件表はあまり変えないほうがよいでしょう。 ではどういう条件表を選べばよいかとなると、2年連続してワースト5になったことがない条件表がその候補になります。(No.4,7,8,12,13,14,16,17,21)の9本が該当します。No.20は2011年に連続してワースト5になったので、候補から外れました。この9本に次の(表2)の総合成績を加味して選択をすればよいだろうと思います。

(表1)ツールキットの年別損益(2000年〜2011年の12年間) 単位(万円)
No. タイトル 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
1 (2008) 11年無敗 336 323 313 124 162 108 128 202 313 135 111 51
2 (2008) 利益最大 449 458 216 185 291 10 125 202 566 112 177 4
3 (2008) 利益平準 273 364 289 155 169 130 200 206 325 164 128 52
4 (2008) リスク最小 240 506 238 172 260 68 195 247 527 121 107 55
5 (2008) PF最大 349 391 272 130 156 41 133 178 485 103 101 54
6 (2008) 勝率最大 349 301 272 91 155 57 60 179 522 106 98 45
7 (2008) 平均利益 336 323 313 164 163 97 206 200 325 159 114 55
8 (2008) No.4+5+7 412 412 312 223 256 42 196 200 580 95 150 31
11 (2009) 12年無敗A 322 498 239 129 187 1 155 192 193 145 112 47
12 (2009) 12年無敗B 297 505 289 130 169 137 153 242 285 172 136 58
13 (2009) 12年無敗C 321 323 283 194 221 38 148 210 313 157 129 55
14 (2009) 利益最大 363 462 214 251 229 33 179 230 338 126 138 42
15 (2009) 利益平準 169 406 258 137 124 113 95 130 337 103 116 53
16 (2009) リスク最小 278 487 154 131 266 62 124 197 327 96 136 89
17 (2009) PF平準 279 417 223 216 137 122 164 199 339 112 124 49
18 (2009) 勝率最大 273 418 199 242 241 22 210 194 172 87 101 18
19 (2009) 平均利益 361 374 297 229 241 33 170 188 285 103 105 73
20 (2009) 最終拾遺 324 444 312 270 281 84 140 216 310 148 72 38
21 (2009) No.16+No.3 322 526 248 210 317 58 267 266 358 140 176 81

次の(表2)は2000年〜2011年の過去12年間の成績をまとめたものです。 19本の条件表のうち、成績項目の数字がよいもの上位6〜7個を選んで「*」をつけています。

「累計損益額」は過去12年間で得た利益額です(単位は万円)。「*」がついている条件表は(No.2,4,8,14,20,21)です。利益額を大きくしようとするならば、より多くのトレードをしなければなりません。No.8やNo.21は2つあるいは3つの条件表のどれかが売買マークを出したときにトレードするようになっています。したがってトレード数が増え、それに伴って利益額が大きくなっています。

ただトレード数を増やすと困ったことがおきます。ドローダウンが大きくなり、勝率が低下し、平均利益額が小さくなります。大きな利益を得たい人は、@累計損益額が大きく、Aドローダウンが小さく、B勝率が高い、条件表を選ばねばなりません。累計損益額とドローダウン欄に「*」がついている条件表は、No.4「(2008)リスク最小」とNo.20「(2009)最終拾遺」の2つです。(表1)の2年連続してワースト5に入っていないものという条件を加味すれば、No.4「(2008)リスク最小」が残ります。

次に安定的な利益を得たいならば、@平均利益額が大きく、A勝率が高く、Bドローダウンが小さい、Cさらに比較的累計損益額が大きい、条件表を選ばねばなりません。平均利益額・ドローダウン・勝率に「*」がついている条件表は、No.12「(2009)12年無敗B」とNo.16「(2009)リスク最小」の2つです。この2条件はともに(表1)の2年連続してワースト5に入っていないという条件を満足しています。累計損益額を重視するならNo.12「(2009)12年無敗B」、勝率を重視するならNo.16「(2009)リスク最小」です。ここはユーザーが決めてください。

(表2)ツールキットの総合成績(2000年〜2011年の12年間) 単位(万円)
No. タイトル トレード数 累計損益 平均利益 ドローダウン 勝率 Pファクタ PD倍率 連敗
1 (2008) 11年無敗 760回 2311 * 3.04 -95 * 57.4 % 1.87倍 24.4倍 6連敗
2 (2008) 利益最大 1143回 * 2801 2.45 -100 56.1 % 1.68倍 28.2倍 7連敗
3 (2008) 利益平準 750回 2461 * 3.28 * -85 57.2 % 1.97倍 29.2倍 7連敗
4 (2008) リスク最小 965回 * 2742 2.84 * -84 56.9 % 1.86倍 32.8倍 6連敗
5 (2008) PF最大 827回 2400 2.90 -106 57.1 % 1.85倍 22.7倍 6連敗
6 (2008) 勝率最大 766回 2242 2.93 -106 * 58.1 % 1.89倍 21.2倍 6連敗
7 (2008) 平均利益 811回 2460 * 3.03 -95 57.0 % 1.88倍 25.9倍 6連敗
8 (2008) No.4+5+7 1166回 * 2915 2.50 -97 56.1 % 1.69倍 30.3倍 7連敗
11 (2009) 12年無敗A 718回 2226 * 3.10 -92 * 57.4 % 1.88倍 24.2倍 6連敗
12 (2009) 12年無敗B 820回 2577 * 3.14 * -85 * 57.8 % 1.91倍 30.6倍 6連敗
13 (2009) 12年無敗C 819回 2398 2.93 -95 56.9 % 1.84倍 25.3倍 6連敗
14 (2009) 利益最大 999回 * 2610 2.61 -113 56.0 % 1.73倍 23.2倍 6連敗
15 (2009) 利益平準 659回 2045 * 3.10 -113 * 57.5 % 1.83倍 18.1倍 6連敗
16 (2009) リスク最小 775回 2353 * 3.04 * -82 * 58.3 % 1.89倍 28.7倍 5連敗
17 (2009) PF平準 873回 2386 2.73 -113 56.6 % 1.76倍 21.2倍 6連敗
18 (2009) 勝率最大 829回 2183 2.63 -103 56.8 % 1.71倍 21.3倍 6連敗
19 (2009) 平均利益 834回 2465 2.96 * -89 * 57.4 % 1.87倍 27.7倍 6連敗
20 (2009) 最終拾遺 1000回 * 2644 2.64 * -89 57.2 % 1.74倍 29.7倍 6連敗
21 (2009) No.16+No.3 1034回 * 2975 2.88 -92 56.6 % 1.82倍 32.4倍 6連敗


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