TOPIXをどう見たか・判断したか (2011年10月)


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(11.10.3) TOPIX 747(-14)  日経平均 8545円(-154)  19.2億株 (1兆1965億円)


欧州の金融危機、米国のりセッション懸念に加えて、中国の景気伸び悩みが顕著になるなど株式市場にとってはひとつも上る要因がありません。

先週末のNYダウは10913ドル(-240)、ナスダックは2415P(-65)。ともに下げるが、NYダウは2.15%でナスダックは-2.63%の下落率です。米国景気は冷え込むとナスダックは表現しています。

今週はISM景況指数や雇用統計など、重要な経済統計が発表されます。8月のISM製造業指数は、50.6とギリギリ50を割ることを免れましたが、その内訳である新規受注指数は7月8月の2か月連続で50を割り込んでいます。9月もダメということになると、これは大きな悪材料になります。

日経平均は米国株の下落を受けて下げる。ザラバ安値はナスダックの下げ率-2.63%を上回る下げでしたが、その後買い戻しが入り、結局は-1.78%の下げ率でNYダウよりも軽い下げで終わりました。 しかしまたしても25日線を上回ることができなかった。2日前の陽線の包み上げは「化け線」ではないかといいましたが、どうもそのようであったようです。こうなると、9日順位相関と25日順位相関が-80以下になるまでは、反転の動きは出てこない感じです。


(11.10.4) TOPIX 736(-10)  日経平均 8456円(-89)  20.6億株 (1兆3182億円)


欧州債務問題を嫌気して米国は大幅安。NYダウは10655ドル(-258/-2.36%)、ナスダックは2335P(-79/-3.29%)。

ISM製造業景況指数は51.6と予想より高めの数字だったものの、新規受注指数は49.6で3か月連続の50割れ。メーカーはやや困ったことになっています。

ナスダックは大幅下落をして8月9日のザラバ安値2331Pに急接近。あと4Pを残して首の皮1枚でつながっています。

ナスダックの波動は図のようになります。現実の株価は中勢モデル波動どおりに動くことは半分もありませんが、必ずわかる波動は、(D)と(K)です。(D)は株価が初めて75日線を上回ったあとの高値であり、(K)は株価が初めて75日線を下回ったあとの安値です。

この(D)(K)を元にモデル波動のあてはめをすればよいのです。図には3つ(K)がでています。(K)は相場が強いときは大底(A)になる可能性をもっています。また (D)は2つ出ています。相場が強いときは、この後(D)を上回る波動ができていきますが、相場が弱いときは(D)が天井の(H)になる可能性を持っています。だから(D)や(K)は重要な株価水準です。

昨日の株価は8月9日の(K)に急接近しています。もしこの水準を下回るならば、中勢波動は(M)に向けて下落を続けます。しかし(K)を下回らなかった場合には75日線を上回る上昇に転換する可能性が大きくなります。 今夜はその別れ道です。古い言葉では「追分」です。はたしてどうなるのか。

日経平均は大震災による株価の断絶があったのでモデル波動にあてはめることは難しいのですが、確実にわかるのは(K)と(D)です。

3月15日が(K)でここから75日線近くまで戻ったのが(L)。(L)から再び下落したものの、(C)の数日後に先の小波動のピーク(ピンク色の水平線b)を上回り、75日線も上回ったので、(K)→(L)→(C)は、(A)→(B)→(C)と見直すことになります。中勢波動は上昇波動に転換したことが確認できます。

その後株価は(D)まで上昇しましたが、これを上回ることなく反落しました。(C)の水準を下回ったので、(D)→(E)→(F)と波動が切り上がる可能性はなくなりました。

現在は株価が初めて75日線を下回った局面ですから、どこかで(K)が出るはずですが、今のところまだ(K)は確認できません。確認できるのは、直前の小波動のピークの水準(ピンク色の水平線d)を上回ったときです。 それまでは先の(K)の水準(青色水平線c)を下回るのかどうかが最大の注目点です。


(11.10.5) TOPIX 726(-9)  日経平均 8382円(-73)  20.6億株 (1兆3080億円)


欧州債務問題で日々の強弱がぶれる米国はザラバで大幅安の後、一転して急上昇する。 NYダウは10808ドル(+153)、ナスダックは2404P(+68)。

NYダウはザラバで新安値の10404ドルまで下落した後、404ドルも上げて終了。ナスダックは新安値の2298Pまで下げた後、106Pの急上昇とジェットコースターのような動きでした。

ナスダックは8月9日のザラバ安値2331Pを下回りました。ただその後急反発したために、実体幅が92Pもある「大陽線」になりました。8月に入ってから(a)(b)(c)(d)の日に大陽線を出していますが、今日の大陽線が一番大きい。

そして(a)(c)は小波動の上昇のスタートとなっているので、昨日の大陽線は反発のスタートになるかも知れません。杓子定規にいえば、昨日のザラバ安値は8月9日の安値2331Pを下回ったので、今後は2200Pとかの水準へ下落する可能性が高くなったと思いますが、目先は昨日の(c)で下げ止まった可能性がかなりあります。

■■ お知らせ >■■

今日から「注目株のグラフ」を掲載します。例の条件表No.16を使って定点観測9銘柄のグラフを掲げています。またNo.16を日経平均用に調整した条件表No.61を使って日経平均のグラフも掲げています。

この頁のメニューの「注目株のグラフ」または、東研ソフトユーザー情報のトップ頁の「日経平均と注目9銘柄のグラフ」をクリックすれば毎日のグラフを見ることができます。

日経平均用のNo.61「天底/押戻/突破(日経)」の条件表をアップしたので、《カナル24》Ver.3のユーザーは「アップデート」→「条件表をダウンロード」で、(サンプル0)条件ファイルをダウンロードして、(サンプル0)のNo.61を(標準3)のNo.61(適当なNo.でもよい)に「条件表の複写」をして下さい。

もし(標準3)条件ファイルにユーザーが独自に条件表を設定していないのであれば、(標準3)条件ファイルをダウンロードしてもよいです。(条件表No.61に同じ 条件表No.61「天底/押戻/突破(日経)」が入っています)

「条件表の複写」は次のようにします。
  1. 何でもよいから「グラフ」を描画する。
  2. グラフ画面のメニューの「条件」→「この条件を修正」をクリック。
  3. 「条件表の内容」が表示されたら、「表を複写」を選択する。
  4. 送り側を「サンプル」にし、「受け側」を「標準3」にする。
  5. 送り側(サンプル0)のNo.61を選択し、「受け側」のNo.61(どこでもよい)」を選択して、「複写」をクリック。
  6. 以上の操作で、サンプル条件表No.61が(標準3)に複写されます。


(11.10.6) TOPIX 736(+10)  日経平均 8522円(+139)  16.2億株 (1兆 610億円)


米国はADPの9月の米国雇用者数が予想よりもよかったとかで続伸。 NYダウは10939ドル(+153)、ナスダックは2460P(+55)。

ナスダックは一昨日、8月9日のザラバ安値2331Pを下回ったものの大陽線となったので、直ちに波動が切り下がったとは判断しませんでした。目先反発する可能性が出たからです。

昨日も連続陽線となって、小波動は上昇波動に転じた可能性が高くなりました。

もっとも《デンドラ24》で当面の上値メドを見ると、下から順に、@2498P、A2522P、B2545P、C2639P となっています。2520P〜2550Pがメドになりますが、これでは先の小波動のピーク2643Pを上回ることはできません。

25日線まで戻って、そこから75日線を上回る勢いがでるのか。一昨日の安値を下回る下落となるのか。欧州金融危機・米国経済の停滞・中国経済の伸び悩み と市場の環境はよくないので、最終的には新安値に陥るのかと思っています。

日経平均は、ナスダックの動きしだいなので、日経平均をどうのこうのと判断するよりも、ナスダックを判断するほうが先です。ナスダックが25日線まで戻るならば、日経平均も25日線近辺に戻るはずですが、それくらいの戻りでは事態は好転しません。25日線水準では売り物が出てきます。この売りを消化して25日線を上回るような好材料がでるのかどうか。出そうにありません。


(11.10.7) TOPIX 741(+4)  日経平均 8605円(+83) 16.1億株 (1兆 308億円)


EUは当面、@ギリシャ国債を引き受ける、Aギリシャ国債を保有する金融機関に資本を注入する、という2つのことをせねばなりません。

だが、なにしろEU加盟国は27か国あり、それに加えてIMFやECBの考えもあります。いろんな案がでて、そのたびに期待したり落胆したりです。

米国は、昨日はEUが資本不足になりそうな金融機関に資本注入するという案が出たため、これを好感して上昇。NYダウは11123ドル(+183)、ナスダックは2506P(+46)。

ナスダックはボトムからの3陽連となりました。形はスバラシイ。絵に描いたような3陽連ですが、このまま75日線を上回るような上昇に繋がるとは思えません。今夜の雇用統計で+20万人の増加とでも出でれば別ですが、そうでないなら昨日いったようにナスダックの戻りのメドは2550Pがせいぜいだろうと思います。

日経平均は米国高を受けて高く始まるが、今夜の米国雇用統計の発表や3連休になることもあって、手仕舞いが増えて株価は伸びず。

来週の火曜日に日経平均がザラバ安値で8465円を下回らなかったならば、2日前(10月5日)のザラバ安値8343円が小波動のボトムになります。

今回の小波動の下げは(b)→(A?)であったことになります。(A?)としたのは、中勢モデル波動の(A)の可能性もわずか(5%くらいの確率)にあるからです。

(A?)が(A)らしいとなるためには、直近の(b)8864円を上抜かなければなりません。8864円を上抜く確率はいまのところ小さいと思います。


(11.10.11) TOPIX 755(+13)  日経平均 8773円(+168) 15.6億株 (1兆1028億円)


経営破綻がいわれていたベルギー・仏系のデクシアは解体され、ベルギーの国内部門はベルギーが国有化すると決定。さらに独仏首脳が10月末までにEUの債務対策をまとめるとしたことから米国市場は大幅高。

NYダウは11433ドル(+330・+2.97%)、ナスダックは256 6P(+76・+3.49%)。

先週、ナスダックの上値メドは2550Pだろうといいましたが、昨日は2566Pまで上昇。これで株価水準はいいところまで戻ったと思います。

NYダウは9月以来ちいさな波動をいくつも形成してきたので、いちおう先の小波動のピークの11369ドルを上回り、小波動のピークが切り上がりました。あとはボトムが切り上がれば10月4日の安値が中勢モデル波動の大底(A)になる確率は30%ほどになると思います(感じです)。さらに75日線まで戻ってようやく50%の確率でしょう。

ナスダックは9月20日に75日線まで戻ったのが、直前の小波動のピークです。これを上回って初めて小波動のピークが切り上がりますが、そのときは株価が75日線を超えているはずです。はたして75日線を上回るような上昇となるのかどうか。75日線までの戻りで終わるなら、10月2日の安値が大底(A)になる確率が50%、75日線を5日以上上回るなら、中勢波動は上昇波動になったとしてよいでしょう。

ただ欧州債務問題、米国の景気鈍化、欧州景気の不調、中国景気の停滞と世界の経済状況が好転しているわけではないので、75日線を上回ることは難しいのではないか。

日経平均は米国株高を受けて上昇。日経平均は1.93%の上昇をしましたが、これは昨日の米国株の上昇率に比べてやや小さい。

76円台の円高が定着している今では、今後企業の業績予想の下方修正がでてくるのではないかの思いから、米国株ほどには上昇しません。

日経平均は10月5日のザラバ安値8343円の日の翌日から「3陽連」となって25日線を上回ったので、足の形は悪くありません。

先週、10月5日が中勢モデル波動の大底(A)となる確率は5%くらいだといいましたが、今日の上昇によって15%くらいにアップしたと思います。

この後先の小波動のピーク8864円を上回れば30%くらいになり、75日線までもどれば50%になります(感じです)が、まだ小波動のピークもボトムも切り下がったままなので、現状では淡い期待でしかありません。75日線はまだまだ高い水準にあります。時間をかけて75日線が低下してくるのを待つところか。


(11.10.12) TOPIX 753(-1)  日経平均 8738円(-34) 15.2億株 (9750億円)


欧州金融安定基金に出資しているEU17か国のスロバキアは基金拡充策を否決したそうですが、2回目の採決では可決する見込みであるそうで、欧州のことは何がなんだかよくわかりません。

昨日の段階ではスロバキア議会の否決のニュースは出ておらず、また立会い終了後に発表されたアルコアの7-9月決算は減収減益だったというニュースもわかっていなかったため米国株はマチマチの動きでした。 NYダウは11416ドル(-16)、ナスダックは2583P(+16)。

日経平均は9日順位相関をみると、ボトムらしいボトムは(a)の日、ピークらしいピークは(a)の日でした。直近の(c)のピークはその前のボトム8499円の日を含めてもたったの3日間という超短期の小波動です。これを小波動としてもよいのかというくらいの波動であり、それほど重要な波動ではありません。 当面は(c)8864円を上回れば、小波動のピークが切り上がったとしますが、より信頼できるのは(b)9098円のピークを上回ったときです。

条件表No.16「天底/押戻/突破」を作って20日が過ぎました。ユーザーはチャンと条件表をダウンロードされて、毎日検索されているようで、今日はXX銘柄に買いマークが出ていたなどという声が伝わってきます。

ユーザーは日々検索することを楽しみにしておられるようです。No.16の条件表を設定するために、@どういうチャートを組み込めばよいのかを決め、A100銘柄10年分について最適化したので、約半月間の時間がかかりましたが、これほど喜んでもらえると、次もより工夫した条件表を作らねばと思っています。

発表以来TOPIX100について検索すると、次のように12銘柄、14回の銘柄で売買マークを出しています。すべてが買いマークです。案外に買いマークを出した銘柄が多くありました。


上図の「BS欄」を見ると、Baが6回でています。aというのはAグループの買いマークが出ていることを表わしています。条件表NO.16のAグループは「大底買い・天井売り」を設定しているので、6回の買いマークはただいま株価が下降中であることを示しています。Aグループの買いマークが出たからといって、大底であるとはいえませんが、もし的確な買いマークであれば利益は大きい。6301「コマツ」は1490円のときに「大底買い」を出し、今日は1696円なのでわずか4日間で+200円の利益を出しています。

「BS欄」のBcはCグループの買いマークが出たことを表わしています。No.16のCグループは「突破買い・突破売り」を設定しています。株価が上昇途中で、さらに上昇するだろうというところで、突破買いを出すようになっています。 Bcは7銘柄で、8回出ています。これら銘柄は大底かどうかという段階はクリアしており、さらなる上昇を目指している銘柄です。

「終値」欄には売買マークが出た日の終値が、「現在」欄には今日の終値が表示されているので、売買マークが正しかったかどうかは「終値」欄と「現在」欄の株価を比較すればわかります。図では、マークがでた日の終値より今日の終値が高かったなら赤色○をつけています。マークがでた日の終値より今日の終値が安かったなら青色○をつけています。これはいまのところマークは失敗だったわけです。

見るように、14回の売買マークのうち、現状でプラスになっているのは10回、マイナスになっているのが3回、同値が1回です。勝率は70%を超えているので、まずまずよい成績です。

ユーザーは14回の売買マークをみて、中勢モデル波動のどの局面で出ているのかを判断してくださいといいました。その判断によって、売買マークの取捨選択をすればよいのですが、「買いマーク」に限れば、株価が200日線より上位にある銘柄は、買いマークが当たる確率は高くなります。

上図の14回の買マークのうち、株価が200日線よりも上位にある銘柄は8267「イオン」です。右図のように、イオンは小波動のボトムを切り上げ、小波動のピークを上回ったところで買いマークを出しています。しかも株価は200日線より上位にあって、株価が上昇しやすい環境にあります。 こういうことも売買マークの取捨選択の基準とされるとよいでしょう。


(11.10.13) TOPIX 758(+5)  日経平均 8823円(+84) 15.7億株 (1兆 53億円)


米国はQE3を期待して上昇する。 NYダウは11518ドル(+102)、ナスダックは2604P(+21)。

ナスダックの《デンドラ24》による上値メドの最も高いメドは2639Pです。上から2番目の2550Pまでがせいぜいだろうと思っていましたが、意外にも2550Pを達成し、最も高いメドに近づいてきました。

昨日はちょうど75日線水準に到達し、小型ながら「トウバ足」となったので上値は重いことはたしかです。この75日線までの戻りは、@米国景気がリセッションに陥るのではないか、Aギリシャ国債はデフォルトになるのではないかの、過度の悲観の反省によるものでしょう。

基本的には、ギリシャ債務・ユーロ圏の銀行の資本の毀損・米国経済の停滞・中国経済の伸び悩みは事実としてあるので、75日線を突破して大きく上昇することは考えられません。

日経平均は米国株が0.90%程度上昇したのに合わせて+0.97%ほど上昇。株価が25日線を上回ること2日目になりましたが、東京市場では上昇にドライブがかかることはなく、あいかわらず米国株次第です。米国株に振り回されるので投資家は様子見となり、今日の売買代金は1兆円ほどで、まあ閑散とした相場です。


「日経平均寄引売買ツールキット(2008)」は8月9月は売買マークを出していましたが、10月に入っては売買マークを出していません。

今の日経先物の株価水準は、高くもないし、安くもないという中途半端な水準にあるからでしょう。

右図は(2008)のNo.8「No.4+5+7」のグラフです。今年の成績は、勝率51.9%・PF1.04倍・累計利益97.1円、と低調なままです。(昨年は1500円の利益があったのに)


右図は今年発売した「ツールキット(2009)」のNo.16「リスク最小」のグラフです。10月に入って(a)(b)で売買マークをだしていますが、小幅ながら2回とも利益を出しています。

この結果今年に入ってからの成績は、勝率56.1%・PF1.71倍・累計利益860.2円、とまずまずの成績になっています。


(11.10.14) TOPIX 748(-10)  日経平均 8747円(-75) 15.6億株 (1兆1148億円)


米国はマチマチの動き。75日線まで戻ってきたので、これ以上の上昇はよほどの好材料がでないと難しい。 NYダウは11478ドル(-40)、ナスダックは2620P(+15)。

日経平均は手がかりがなく膠着状態。今日で25日線を上回ること4日になります。これまでは25日線を上回ったとたんに翌日は25日線を下回っていましたが。今回は値持ちがよい。

ただその内容は、積極的な買い手も売り手もいないのが原因で、この水準で戻り売りに抗して誰かが買っているために値持ちがよいわけではありません。


条件表No.16「天底・・・」は、今日、9501「東電」に大底買いのマークを出しています。

最も株価が下落したところが大底ですが、大底はその時点ではわかるものではありません。今回(x)で出ている大底買いマークはモデル波動では(K)に該当します。(K)であれば一応75日線まで戻る可能性はありますが、今日の足ではちょっと躊躇するでしょう。

図の(a,b,c)でも大底買いマークがでています。(a)は初めて出たマークなので、買いを躊躇して当然です。だが(b)の足は下ヒゲの長い「タクリ足」に近い足型です。一応目先の下値を探ったということを表現しています。(a)のマークよりはよほど買いやすい。 (c)は(b)よりも株価が高くなってから買いマークを出しています。これは(b)よりも買いやすい。

(A,B,C)で天井売りマークが出ています。(A)は株価が新値を切って上昇中なので、売りは躊躇して当然です。(B)は新高値の大陰線です。これは(A)に比べてかなり売りやすい。(C)となると株価は(B)よりも下がっているので、もっと売りやすい。

今日の買いマークは(a)の買いマークのようなものです。今日は陽線だったとはいえ、始値218円・終値219円の1円幅の陽線です。とうてい底値らしい足型とは言えず、足型からは買うことはできません。


(11.10.17) TOPIX 761(+13)  日経平均 8879円(+131) 14.5億株 (8916億円)


先週末の米国は上昇。NYダウは11644ドル(+166)、ナスダックは2667P(+47)。

NYダウは終値で75日線を上回りました。ナスダックは3日連続して75日線を上回っています。

ちょうど1か月前の9月16日に次のグラフを掲げました。ナスダックは、@75日線まで戻って(L)となり、Aそこから反落して(C?)となるのではないか。その(C?)は(K)の水準より高いところで止まれなければならない。

Bそうなるとついに75日線を上回って(D?)まで上昇するだろう、というものでした。

今まさにナスダックは75日線を上抜いて3日が過ぎたので、(D?)まで上昇する可能性が高くなりました。

現実の相場と予想した相場が違ったのは、(C?)でした。上図の(C)あるいは(A')の日に(A)(右図では(K))の水準を下回りました。

ここで(A-A')のボトムが切り下がったので、今回の上昇は75日線までであろうと判断したのですが、戻り足は意外に強かった。

昨日は(B)(右図では(L))の2643Pを上回ったので、今は(D)を目指して上昇しているというように見方を変えなければなりません。

同じ9月16日に日経平均は右図のようなコースをたどるだろうと判断しました。1つはピンク色の線のコースです。(N)の9098円を上抜いて→75日線まで戻るが→反落して(C)となる。このときは(C)の株価水準は(M')8619円より高い位置で止まらねばならない。→そうなると75日線を上抜いて(D)を目指すことができる。

いま1つは青色線のコースです。(N)9098円を上回ることができなかったならば、(M')を下回る安値に下落し→そこが(A?)になるのか(M')となるのかは判らないが、その後の反発によって75日線まで戻る可能性がある、と判断しました。

現実は悪いほうのコースを辿りました。すなわち(N→M'→N'→M'またはA?)です。

株価は25日線を連続して5日間上回っているので、25日線は完全に上抜いたとしてよいでしょう。次は75日線へ向けて上昇しなけらばなりませんが、今の上昇エネルギーは貧弱です。今日の売買代金は9000億円に達しませんでした。

米国が騰がり、これに追随して株価だけは上るが、誰も将来の株価上昇を見越して買っているわけではない。米国の日経先物が上昇するので、サヤ取り的に日経先物が買われ、先物が買われるとこれまたサヤ取り的に現物株(日経平均)が買われるというふうです。 日経平均のグラフを見ていても、先のことは何もわかりません。


(11.10.18) TOPIX 751(-10)  日経平均 8741円(-137) 11.6億株 (8384億円)


23日に開かれるEU首脳会議ではユーロ債務不安の解決策は決まらないだろうと、独財務相が発言したため、米国株は下落する。

NYダウは11397ドル(-247)、ナスダックは2614P(-52)。

NYダウは一昨日75日線を上回たものの昨日は早くも割込みました。ナスダックは昨日下落したもののなんとか4日連続して75日線を上回っています。

5日連続で75日線を上回ったならば、まずは75日線を突破したと考えてよいのですが、そのキマリからは、NYダウはまだ75日線を突破できていない。

ナスダックは今日75日線を割込まなければ5日連続して75日線を上回ることになります。そうなるなら75日線を突破してモデル波動の(D)を目指すとしてよい。 しかし今日75日線を割込むようなら一応戻り一杯ではないか、その後は昨日掲げたナスダックの予想されるコースの(L→C?→D)となるのかと思います。

日経平均は昨日・今日と売買代金が1兆円に届かず、日中の値幅も46円でした。閑散にして無気力な相場です。しかしともかくも、株価は25日線を上回ること6日となったので、25日線は突破した。今後下げても25日線が下値支持線になると思われます。

■ お知らせ ■

長い間「トレンド判定のしかた」について講座にまとめておきたいと思っていましたができませんでした。それは一部のチャートはトレンドを判定するには、人がグラフを見て、ここから上昇トレンド、ここから下降トレンドとするしか判定の方法がなかったからです。目で見ると判定はできても、それを条件表に設定できなければ、@売買マークを出すことはできないし、A検索することができません。ましてや《Qエンジン24》を使って、Bその条件表の成績を調べたり、Cパラメータや「以上・以下」を最適化することはできません。(条件表が設定できていないのだから)

私は統計的な裏づけのない条件表は信じないので、トレンド判定をした上で「押し目買い」や「戻り売り」をする条件表が設定できないうちは、「トレンド判定のしかた」の講座を書くことができなかったのです。しかしある「加工」を追加すれば、どのようなチャートを使っていてもトレンドの判定のしかたを条件表に設定できることがわかりました。まさにインスピレーションです。

このアイデアは「日経先物寄引売買(2009)」の設定をしているときにひらめきました。そのアイデアは次なるアイデアを呼び、次なるアイデアはまた別のアイデアに繋がるというふうで、都合20個の新しい「加工」を追加し、《カナル24》Ver.4として今月末か来月初めに発売します。まずは今書いている講座をご覧ください。


(11.10.19) TOPIX 751(+0)  日経平均 8772円(+30) 12.9億株 (8929億円)


独仏は欧州金融安定化基金を2兆ユーロへ拡大することを合意したという一部にニュースが流れ、米国株は反発。

NYダウは11577ドル(+180)、ナスダックは2657P(+42)。

これほど毎日EUに対する強弱感がコロコロ変っては、まともな投資ができません。視界不良のときは何もしないのが一番だとして、東京市場は今日も売買代金が1兆円に届かず。

日経平均は5陰連になりました。だいたいにおいて高値圏(今は戻り高値圏)で5陰連が出るのは頭が重いことを表わしています。

しかしその内容は日替わりで、窓空けの高寄り→窓空けの安寄り→窓空けの高寄り→窓空けの安寄り→窓空けの高寄り、が繰り返されています。まったく方向性がありません。判ろうとしても判る相場ではありません。


(11.10.20) TOPIX 746(-5)  日経平均 8682円(-90) 14.5億株 (8822億円)


昨日の欧州金融安定化基金を2兆ユーロへ拡大するというのは、今度4400億ユーロに拡大する基金を元にレバレッジをきかせて、4〜5倍の資金が使えるようにしようという話だったようです。

仏は賛成だが独は反対で、合意は難しいらしい。米国株は反落。NYダウは11504ドル(-72)、ナスダックは2604P(-53)。

ナスダックは昨日の陰線で、ザラバベースでの「両はらみ」になりました。「小」の字の形です。中心の陽線は、前日の陰線を見て、それ押し目買いだと買いあがったものの、昨日はすぐに下落したので、「小」の字になったわけです、

押し目買いだとして中心の陽線を出したのは、早とちりであることが判明しました。高値圏(戻り高値圏)で「両はらみ」の足型はよくありません。

日経平均も今日の下落によって、気になる足型が姿を現しました。それは小波動のピーク8911円をつけた日の「十字足」に近い足が「捨て子」(アイランド・リバーサルともいう)になったことが明らかになったからです。

昨日いったように、ここ5日間は毎日高寄り→安寄り→高寄り→安寄り→高寄り を繰り返していたので、両窓(前日は上窓を空け、今日は下窓を空ける形)は2度でていました。そのためこの2度の「両窓」を直ちに「捨て子」であるとはいえなかったのです。今日は前日の陰線に続いて順下がりの陰線となったので、8911円の日が「捨て子」であることが、はっきりしたわけです。

ナスダック・日経平均ともに戻りのピークとなったようです。日経平均は今日小波動のピーク8911円を表示したので、ピークは確定しています。すでに小波動は下降波動に入っていますが、前回の上昇小波動で、一応その前の小波動(重要な波動ではないが)のピーク8864円を上回っているので、今度の下落はそう深くないのではないか。日経平均は8343円より高い位置で止まり、11月は反発するのではないか、と思っています。

ナスダックも今回の上昇小波動は前回のピーク2643Pを上回っているので、もし明日以降株価が下落しても、前回の小波動のボトム2298Pを下回ることなく、11月にはいって再び75日線に挑戦するだろうの見立てです。


(11.10.21) TOPIX 744(-1)  日経平均 8678円(-3) 13.1億株 (7755億円)


23日のEU首脳会議では欧州債務問題の解決策は合意できないようで、26日までに2回目の会議をもつとか。

EUは何をモタモタしているのかと悲観する向きもあれば、2回も会談をするというのは、1回目であらかたの方策を決め、2回目で合意をまとめるのだろうとやや楽観する向きもあるようです。

要するに26日を待たねばハッキリしないわけです。EUは足元に火がついているのだから、よもや無為無策に終わるとは思われませんが、妥協に妥協を重ねた合意では、当座の解決にしかならないし、まあ難しい問題です。

欧州問題が視界不良のため米国株はマチマチな動き。NYダウは11541ドル(+37)だがナスダックは2598P(-5)。 ナスダックは75日線を連続して6日間上回っていただけに昨日はザラバでは75日線を下回ったが終値は75日線を回復。タクリ足となりましたが、大きくあるいは長く下げて出たタクリ足ではないので、これをもって下値が出たとはいえません。むしろ75日線を割込むような売り勢力があると思ったほうがよいでしょう。

日経平均も8日連続して25日線を上回っていあたので、今日は25日線で下げ止まりましたが、7陰連というのは尋常ではありません。買い上るエネルギーはありません。おそらく今日の「十字足」は下落の中間で、1〜2日陽線が出るかも知れないが、その後は25日線を割込むのではなかろうか。


■ お知らせ ■

《カナル24》Ver.4のバージョンアップのお知らせ

《カナル24》は2011年10月からVer.4になります。Ver.3、Ver.2のユーザーへはバージョンアップのご案内を郵送しました。月曜日に着くと思います。(バージョンアップの内容は、トップ頁Br>
今回のVer.4は3つのことを改良しました。 @条件表のグループを20個に拡大しました。これによって例えば「日経先物寄引売買」の統合条件表 は、これまで8個のグループの制約によって8種類の売買マークしか出せませんでしたが、今後は20 個まで出せるようになります。

A売買マークを操作する加工を追加しました。これは実に画期的なものです。例えば次のことができま す。
  1. 売買が5個以上でている銘柄を検索できる。
  2. Aグループで買いマークがでて、20日以内にBグループでも買いマークが出たとき「真の買いマーク」を出 すことができる。
  3. Aグループで過去20日間に3回以上買いマークがでていたら「真の買いマーク」を出すことができる。
  4. Aグループが買いマークを出したとき、翌日から5日間ずっと買いマークを出すことができる。
  5. Aグループが出した買いマークをBグループでも利用できる。
  6. Aグループの売買マークは表示させずにBグループの売買マークだけ表示させることができる。
Ver.3までは条件表を設定する目的は、適切な売買マークを出すためでした。売買マークが出ればそれ が最終の結論でした。Ver.4からは、Aグループが出した売買マークに→Bグループの条件を加えて Bグループの売買マークを出す→Bグループの売買マークにCグループの条件を加えてCグループの売買マークを 出す、といった売買マークの時間の推移を条件表に設定できます。

Bトレンドを判定するための7つのチャートを追加しました。 最近よく使われている
  1. トゥルーレンジ
  2. Vボラ・ストップス
  3. アルーン
    などの新しいチャートと、独自開発の
  4. 行順位値
  5. パラボリックC
などを加えました。特に行順位値はよくできた加工だと自賛しています。


(11.10.24) TOPIX 755(+11)  日経平均 8843円(+165) 13.3億株 (84515億円)


先週末の段階では、欧州の銀行に1000億ユーロの資本増強をするの合意がなったようです。

次にすることは民間が保有するギリシャ国債を50〜60%カットすること。当然に民間銀行からの反発があるでしょう。

ついで欧州金融安定化基金を4400億ユーロに拡大し、さらにそれ以上の危機に対応できるようにすること。26日に合意ができたとしても、これはユーロ圏各国の議会の承認がいるので時間がかかります。

欧州金融安定化のためには、一時仏国が1.5兆〜2兆の基金の拡大を要請したことを見れば、この問題は200兆円規模の対策が必要だと仏国は思っているようです。たったの1000億ユーロの資本増強で、事足れりというのは、見方が甘いようです。

いったい本当にEU債務問題が短期的に解決できるのかどうか心もとない気がしますが、先週末の米国市場は、これについては楽観し、大幅反発する。NYダウは11808ドル(+267)、ナスダックは2637P(+38)。 ナスダックは小波動のボトムは2414P→2298Pへ切り下がっていますが、小波動のピークは前回のピーク2463Pを6日前に上回ったので、ピークは切り上がっています。

この後株価が下落しても(a)2298Pより上位で小波動のボトムを表示できれば、小波動のピーク・ボトムともに切り上がることになります。その見方から図の○印くらいまでは下げても弱気になることはありませんが、どうも先週末のナスダックは楽観的に過ぎた感じです。9日順位相関が-80以下になるまで下落したほうがスッキリしたのではと思います。

日経平均もナスダックと同じく、小波動のボトムは切り下がり、ピークは切り上がっています。今後株価が下落しても、図の○印くらいで下げ止まれば、ようやく「小波動のピーク・ボトムが切り上がる」という状況になります。そこから75日線を目指して上昇するという予想でしたが、今日は大きく反発して、ちょっと思っていたこととは違う動きになっています。ただ今日の売買代金は8400億円と少なく、誰も確信を持って買っているわけではありません。まことに予断を許さぬ現状です。


(11.10.25) TOPIX 747(-7)  日経平均 8762円(-81) 14.3億株 (9574億円)


米国市場の関心は、@米国景気の停滞、AEUの金融不安、の2つです。8月以来@Aの警戒感が強くなり、米国市場(世界市場もそうだが)は-16.2%(NYダウ)〜-18.8%(ナスダック)ほど下落しました。

ところが@についてはそれほど悲観しなくてもよいのではないかの反省が出てきました。Aについてはまだどうともいえませんが、EU各国が毎日金融不安の防衛に注力していることから、当面は危機がこないらしい。

そう決めつけて、米国市場は続伸。NYダウは11913ドル(+104)、ナスダックは2699P(+61)。

条件表No.16「天底/押戻/突破」を指数用(日経平均・TOPIX・NYダウ・ナスダックなど)に少し修正したものがNo.61「天底/押戻/突破(日経)」です。 最近のナスダックが出した売買マークを見ると、@(c)で押し目買い(緑色↑)、A(d)で突破買い(青色↑)、B(e)で押し目買い(緑色↑)、C(f)で戻り売り(緑色↓)を出しています。結果的には、(c)(e)の押し目買いはアタリ、(d)の突破買い、(f)の戻り売りはダマシです。

8月以来のナスダックの動きを判断することが困難であったのは、細かな小波動が何度も形成され、トレンドを決めることができなかったことにあります。
  1. (d)はそれまでの小波動のピーク(r)を上回ったので、上昇トレンドに入ったとして買いマークを出しましたが、すぐに反落してしまいました。私の考えでは75日線までしか戻れないだろうの判断でしたから、75日線まであとわずかの株価水準にあるときに出た(d)の買いは、採用できないと判断しました。

  2. (e)の押し目買いのマークは、実にギリギリの株価水準で出たものです。(q)は(r)の水準を上回ったので、一応は(q)以降は上昇トレンドになったとしてよいのですが、(p)の株価水準を下回れば下降トレンドに転換します。(e)の買いマークはまだ上昇トレンドにあるうちの最後の「押し目買い」です。もし株価(終値)が明日にも(p)を下回ることになれば、一変して下降トレンドに転換します。そうなれば「押し目買い」の方針はなくなります。そういうギリギリのところで(e)は「押し目買い」のマークを出しているわけです。実際のところ翌日は株価が(p)の水準を下回ったので、条件表NO.61は、下降トレンドになったと判断し、(e)以降は「押し目買い」のマークが出さなくなります。

  3. (e)の「押し目買い」の買いマークの後、(f)で「戻り売り」のマークを出しました。これは(f)の日にはまだ先の波動のピークの(q)の水準を上回っていなかったので、(e)の翌日に決定した下降トレンドのままである、下降トレンドにあるとき株価が上昇したならば「戻り売り」である。と判断したためです。この「戻り売りも」ギリギリの判断でした。実際には株価は翌日(q)水準を上回って、上昇トレンドに転換しました。従って(f)の「戻り売り」はもう出なくなります。

このようによい条件表は、ギリギリのところ(下降トレンドにあるときの「戻り売り」、上昇トレンドにあるときの「押し目買い」)で売買マークをだしますが、その成果は「紙一重(かみひとえ)」です。 当たればあざやかですが、ハズレればミジメです。

条件表によって機械的に売買マークを出し、その売買マークに従ってトレードするなら、ある程度の利益(損失は大きくなく、トータルで利益になる)はでます。

条件表No.61あるいはNo.16は、トレードする際のひとつの参考です。 しかしそのわずかの(恒常的な)成果を飛躍的にアップさせるのは、ユーザーのセンス(売買マークの取捨選択)にかかっています。


(11.10.26) TOPIX 746(-1)  日経平均 8748円(-13) 14.6億株 (9221億円)


EU財務相会合が中止になったとかで、またまた欧州問題が気がかりとなり、米国株は下落する。NYダウは11706ドル(-207)、ナスダックは2638P(-61)。

ナスダックは一昨日の値上がり分を帳消しにしましたが、75日線を上回ること10日間と値持ちがよい。

今日の75日線と25日線の差は35Pほどですが、75日線は1日につき2〜3P下がってきており、25日線は2Pくらい上昇しているので、7〜9日後にはゴールデンクロスするはずです。そこからは押し目買いが有利になります。

日経平均は米国株安と円高を見て安く始まり、ザラバでは25日線を下回る場面もありましたが、公的資金の買いが入ったとこかで上昇して、陽線で終わる。株価は25日線を上回って12日が経過し、今日も25日線で下値が止まったことで値持ちがよいことを表現しました。

だが、今の日経平均の95%は海外の株安・株高に依存しているため、視界不良の中では、なかなか新規に株を買ってみよう・売ってみようという投資家は出てきません。今日も売買代金は1兆円以下。


(11.10.27) TOPIX 762(+16)  日経平均 8926円(+178) 18.0億株 (1兆1179億円)


米国は反発。NYダウは11869ドル(+162)と前日の下げ幅の80%を取り返したが、ナスダックは6650P(+12)と前日の下げ幅の20%しか戻らず。

NYダウは欧州債務問題に影響され、ナスダックは米国景気に影響されています。

今日はユーロ圏首脳の会合で、民間(銀行)が保有するギリシャ国債を50%カット(債券放棄)すること、金融安定化基金を1兆ユーロの規模とすることの 2つが合意ができました。

日替わりで欧州問題が不安視されたり、期待したりの繰り返しで、株価も日替わりのアップ・ダウンを繰り返してきましたが、一応の合意ができたことによって目先は欧州の金融危機は回避されたようです。

今夜はNYダウは上昇することは必至ですが、ナスダックがどれほどの上昇を見せるのかが見どころです。大幅な上昇をして200日線を上回るようだと、米国景気は心配することはありません。だが小幅な上昇で終われば、今後のナスダックの上昇が持続することは心もとない。

日経平均は、ユーロ圏首脳の金融安定化対策を合意のニュースを受けて上昇する。

株価が25日線を上回ること昨日で12日間連続でしたが、今日は大陽線を立てて戻りの新高値へと上昇しました。

これは昨日の陽線から「順上がりの陽線」となったので、8911円からの下落は25日線を下回らないことが明らかになったのです。当面は75日線へ向けての上昇を開始したと思われます。

日本株が下落したのは、欧州系のファンドの売りによるものです。日経平均は7月8日に、終値で10137円をつけていました。このときの1 ユーロは116.47円でした。日経平均の終値が最も安かったのは9月24日の8374円です。円ベースでは10137円→8374円(=-17.4%)の下落をしていますが、ユーロ建てでは87.03ユーロ→82.65ユーロ(=-5.0%)でしかありません。

円レートが変らないならば、-17.4%の損失がでているはずが、円高のお陰でユーロ圏にあるファンドの損失は-5.0%の下げですんでいます。欧州系のファンドが日本株を処分するはずです。


(11.10.28) TOPIX 771(+8)  日経平均 9050円(+123) 21.6億株 (1兆4934億円)


EUの債務問題について、EU27か国・ユーロ圏17か国がユーロ危機への包括最策の合意をしたことで、当面は欧州問題に過敏にならなくてもよいということになりました。やれやれです。

NYダウは12208ドル(+339。+2.86%)、ナスダックは2738 (+87。+3.31%)と大幅上昇となる。

昨日、NYダウは欧州債務問題に影響され、ナスダックは米国景気に影響されているといいましたが、昨日発表された米国の7-9月のGDPは年率で2.2%の上昇でした。4-6月は+1.3%であったので、7-9月は2倍ほど上昇したことになります。よってNYダウよりもナスダックのほうが大幅に上昇しました。

米国株価は6月までは200日線を下限としていましたが、8月になってEU問題がクローズアップされたために急落し、株価は200日線を下抜いて下降トレンドに変りました。その後の株価の動きを見ると、図のように、@2600Pを中心にして、強気になると2880Pくらいまで上昇する。弱気になると、2300Pくらいまで下落するということが観察できます。 投資家はナスダック指数が2880Pに近づくと売り、2300円に近づくと買いという態度が見て取れます。


日経平均は、海外株式の動きと少し違っています。その原因は、第一に東日本大震災があり、第二に最近の大洪水のマイナス要因があり、第三に史上最高の円高、という滅多にないことが起きたのが要因です。ナスダックに比べればどうしても低調な動きにならざるを得ません。

大震災以後の中心線はだいたい9300円です。8月に9300円を下回ってから日経平均は下降相場の特徴を発揮してきました。すなわち、9日線まで戻っては反落する、25日線まで戻っては反落する、75日線まで戻っては反落する、です。

今日は75日線まで上昇しましたが、陰線で終わりました。75日線近辺では戻り売りの勢力があることを表現しました。今のところ、株価が戻るときにこれまでの中心線である9300円まで戻ることができるのかどうかが注目点です。

今年は、日本経済にとってマイナス点が多すぎました。先にもいいましたが、@東日本大震災によるサプライチェーンの分断、Aタイ国の洪水によるサプライチェーンの不安、B欧州債務問題からの円高。どれもこれも日本が何かを失敗したということではありませんが、日本経済には大きなマイナス材料になってしまいました。


(11.10.31) TOPIX 764(-7)  日経平均 8988円(-62) 17.7億株 (1兆1751億円)


先週末の米国株は急上昇した後なので一服。 NYダウは12231ドル(+22)、ナスダックは2737 (-1)。

ナスダックは75日線を上回ること13日連続となりました。この間に9月の高値2643Pを上抜き、200日線を上抜いているので、目下はモデル波動の(D)点をつけにきていると判断できます。

(D)がどの水準で止まるのかはわかりませんが、すでに25日順位相関が+80以上になっていること、9日順位相関も+63.3の水準にあり、2〜3日上昇すれば+80を超えそうです。当面はここ2〜3日、あるいは週末の雇用統計のあたりでピークとなる感じです。

むろん(D)点となった以上は、次の押し目(E)が買い場になるわけで、株価が75日線まで下落したときが、買いのチャンスです。

政府は10:25から円売り介入をしました。円レートは75円前半から79円半ばまで4円以上も下落したものの、株価は却って下げるという案外な結果になりました。

報道によれば79円20銭で売り指値介入をしているそうで、さて79.20円の指値がいつまで続けられるのか。今日の市場は円高を食い止めることはできまい、と判断したようです。

このため今日の足は、@新高値の、A陰線で、Bトウバ足 となりました。その水準はちょうど75日線水準であり、戻りはいっぱいかと思わせる動きでした。

75日線を上回るかどうかは、政府の円売り介入が持続し、79.20円水準を維持できるかにかかっています。 ただもし75日線水準で株価の上昇が止まり、反落をしたとしても、モデル波動は(A→B)まで進んだわけで、次の(C)は買いが有利です。その水準は25日線の8700円〜8750円となるのではないかと思います。


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