TOPIXをどう見たか・判断したか (2011年 9月)


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(11.9.1) TOPIX 778(+7)  日経平均 9060円(+105)  17.0億株 (1兆1628億円)


米国はFRBの金融政策への期待と、来週7日にオバマ大統領が景気刺激策・雇用対策を発表するとかで、小幅ながら続伸する。 NYダウは11613ドル(+53)、ナスダックは2579P(+3)。

米国が財政出動するということは、米国景気はどうもよくないようです。ここ3年半の米国GDP伸び率は、
    2008年1Q -1.8%
    2008年2Q +1.3%
    2008年3Q -3.7%
    2008年4Q -8.9%
    2009年1Q -6.7%
    2009年2Q -0.7%
    2009年3Q +1.7%
    2009年4Q +3.8%
    2010年1Q +3.9%
    2010年2Q +3.8%
    2010年3Q +2.5%
    2010年4Q +2.3%
    2011年1Q +0.4% (+1.9%)
    2011年2Q +1.0% (+1.3%)
です。2011年に入ってGDPの伸びはブレーキがかかりました。第1四半期は速報では+1.9%でややダウン気味でしたが、あとで+0.4%へ下方修正されました。これはビックリするほど大幅でした。第2四半期も速報は+1.3%でしたが、+1.0%へ下方修正されました。2度続けて下方修正されたわけです。このためナスダックは2011年3月〜7月にかけて2600P〜2880Pの往来相場になってしましました。

第3四半期(7月〜9月)はすでにあと1か月を残すだけですが、この8月の株価下落を見ると、第3四半期はマイナスになるのではないかの強い懸念があったようです。いったんGDPがマイナスになると、すぐにはプラスに戻りません。少なくとも1年間はマイナスになります。

株価はGDPの伸び率に連動します。ナスダックが200日線を下回ったのは2008年1月2日でした。これは2008年1QのGDPが-1.8%になったときです。200日線を上回ったのは2009年5月26日でした。これは2009年2Qの-0.7%(前期の-6.7%から急回復した)にあたります。

ナスダックは米国経済を素直に受け止め、その結果を株価の騰落で表現します。2011年の3QのGDPは悪いだろうの予想から8月は急落しましたが、実際のところはどうなのか? これは10月のGDPの発表を待たないとわかりませんが、もしマイナスになるようなら少なくとも半年は株価は低迷するでしょう。

グラフではナスダックは小波動のピーク・ボトムを切り上げたことが2日前に確認できました。その後2日間連続してザラバ高値を更新しています。《デンドラ24》Ver.2の上値メドは、下から順に、@2552P、A2669P、B2809P、C3043P です。すでに@2552Pはクリアしていますが、A2669Pが次のメドです。今日の75日線は2678Pの水準であるので、まずは2670Pあたりまで戻って、いったんは反落すると思われます。

日経平均は米国株高に引っ張られて上昇するも、25日線を上抜くことはできませんでした。売買代金も1.1600兆円と少なく、一部の常連による売買があっただけです。新規の資金は入ってきていません。

グラフからは、9日順位相関が+80以上になったことでもあるし、下降中の25日線が上値を押さえているので、ここで強気になる要素はありません。強気になれるのは、先の小波動のピーク9150円を上回ってからです。

ただ 一方では条件表No.42「円レートから日経予想」が、2日続けて妥当株価(青色線)を上回っています。これは当面の日経平均は円レートからのマイナスよりも、それ以外の要因(米国株高)のほうが日経平均に影響を与えていることを表現しています。 あと2日間、株価が青色線を上回るならば、条件表No.42は買いマークを出します。そうなれば日経平均は押し目買いになります。


(11.9.2) TOPIX 769(-8)  日経平均 8950円(-110)  17.1億株 (1兆1301億円)


ISM製造業景況指数が発表され、8月は50.6と予想の48.5よりもよかったことから、米国株式は上昇したものの、指数の内容を見ると、雇用指数が7月の53.5から8月は51.8へ低下しており、今夜発表の雇用統計の数字は悪いのではないかとして、最終的には下落となりました。

NYダウは11493ドル(-119)、ナスダックは2546P(-33)。

ISM製造業指数の今年に入ってからの数字は、
  1. 月 60.8%
  2. 月 61.4%
  3. 月 61.2%
  4. 月 60.4%
  5. 月 53.5%
  6. 月 55.3%
  7. 月 50.9%
  8. 月 50.6%
です。8月初めに発表された7月の指数(50.9)が急低下し、好不況の分かれ目である50.0に接近したことから、景気後退懸念が発生したのでした。

8月はいよいよ50.0%割れかの予想でしたが、なんとか50.6でとどまっています。しかし低下が止まったわけではありません。まだ米国景気には不安が一杯です。

日経平均は米国株安を受けて安く始まるが、日本独自の材料がないため、1日の値動きは小さい。日本独自の好材料はいくらでも作れる(震災の速やかな復興需要、電力政策、法人税減税、雇用促進、規制緩和など)はずだのに、この動きが出てきません。

日経平均は昨日75日線近くまで戻ったものの上回れず、今日は反落しました。まだ小波動のピーク・ボトムが切り上がっていないので、ここからの反落は9日線で止まるとはいえません。米国の雇用統計しだいでは、先のボトムの8619円近くまで下落する可能性があります。

昨年、「日経先物寄引売買(2008)」を1年間限定で発売しました。今年は「日経先物寄引売買(2009)」をやはり1年間限定で発売しています(2012年6月で販売終了)。

(2008)は1998年〜2008年の11年間を手本にして作った条件表8本がその成果です。これら条件表は、1997年と2009年においても利益を出していました。そして昨年2010年も利益を出しました。手本とした2008年のあとも2009年・2010年と2年間は利益を出しています。問題はいつ賞味期限が切れるのかです。今年2011年に入って4月までは酷いマイナスになり、一部では賞味期限が切れたのではないの声もありましたが、私は4〜5年はいけるだろうと思っていました。2008年から4年後は2012年です。少なくとも2012年まで(2008)は有効であろう。あって欲しいと思ってきました。

その(2008)の8本の条件表は、今日で全部プラスになり、おそらく2011年も(2008)は有効であったという結果になると思います。

(2009)は、もし(2008)の賞味期限が切れるようなら、次の手を打っておかねばならないと、今年発売したものです。(2009)には10本の条件表を設定しましたが、幸いにして今年は全部利益が出ています。

(2008)の8本の条件表と(2009)の10本の条件表の、今年(1月〜8月まで)の成績を次図に掲げます。

No.1〜No.8は(2008)の成績です。No.11〜No.20は(2009)の成績です。No.21は(2008)のNo.3と(2009)のNO.20を併用したときの成績です。


重要な成績項目は、@「累計損益」です。トレードの目的は、いかにして大きな利益を得るかにあります。しかしAリスクが大きいやりかたは途中でトレードが破綻する可能性があります。「ドローダウン」は小さいほうがトレードを持続できます。B「PD倍率」は累計損益÷ドローダウンで計算されるので、累計損益(リターン)とリスクの比率を端的に示す指標です。

上図には19本のトレードのしかたが掲げられていますが、今年の成績(累計損益)の上位5つに赤色○を、下位5つに青色の○を振っています。これを見ると「累計損益」がよいのは、(2009)のNo.12,No.15,No.16,No.19 と(2008)のNo.7 です。「ドローダウン」の上位5つはすべて(2009)であり、「PD倍率」が優れているのは(2008)のNo.7、(2009)のNo.12,No.15,No.16,No.19です。

(2008)の8本はすべて利益を出しているのだから、なお賞味期限は残っていますが、(2008)と(2009)の成績を比較すると、より最近の株価変動を取り込んだ(2009)のほうが、今年はよい成績を出しています。

No.21は、(2008)のNo.3と(2009)のNo.20のどちらかが売買マークを出したときにトレードしたときの成績です。今年は取り立ててよい数字を出していませんが、過去14年間では最もユーザーが満足するであろう成績を出しています。(これについてはNo.10  日経先物寄引売買のためのツールキット(2009)」に記事を追加したので、ご覧ください。


(11.9.5) TOPIX 755(-13)  日経平均 8784円(-166)  15.9億株 (1兆0002億円)


米国の8月雇用統計は予想を裏切る悪い数字になりました。これを悲観してNYダウは11240ドル(-253)、ナスダックは2480P(-65)と下落する。

非農業部門の雇用者数の今年に入ってからの増減は、
  1. 月 + 6.8万人
  2. 月 +23.5万人
  3. 月 +19.4万人
  4. 月 +21.7万人
  5. 月 + 2.5万人
  6. 月 + 1.8万人
  7. 月 + 8.5万人
  8. 月 + 0.0万人
です。2010年10月の+17.1万人増から10か月間連続して雇用は増えていましたが、ついに8月は増加しませんでした。どころか7月は当初の発表は+11.7万人の発表でしたが、今回8.5万人に下方修正されたので、この8月も来月には下方修正されてマイナスになるのではないかの懸念があります。

ナスダックは4日連続で25日線を上回っていましたが、昨日25日線を割込みました。だがナスダックはボトムが(a→c)と切り上がり、ピークも(b→d)へ切り上がっています。どうも(d)はピークになるような感じですが、ここから下落しても次のボトム(e)は(c)を下回る可能性が小さいと思います。 今後の株価が、@(c)の近くまで下げれば「押し目買い」→Aそこから反発すれば75日線まで上昇したときに「利食い」→もしB反発せずに(c)を割込めば「ドテン売り」、という方針がとれます。

日経平均は米国株安を見て下落する。どうやら25日線水準の(d)でピークになるようです。日経平均がナスダックと異なるのは、ボトムが(a→c)と切り下がり、ピークも(b→d)へ切り下がっていることです。まだ何ひとつとして波動の好転の兆候はでていません。 次のボトム(e)は(c)を下回る可能性は小さくないと思われるので、(c)の近辺に株価が下落しても、ナスダックのような投資方針は取れません。

目下のところ、@9日順位相関が最低でも0以下になって、強い足型がでるまでは買えない。A9日順位相関が-80以下になったときに(c)を割り込んでいるならば、買うことはできない。という投資方針です。すなわち現状では「買い」は無理筋です。買うことを考えてはいけない状況だと思います。


(11.9.6) TOPIX 741(-14)  日経平均 8590円(-193)  21.0億株 (1兆2748億円)


米国は休場。米国の景気後退懸念と例によってソブリン債リスクを問題にして、欧州株価が大幅下落となる。

2日のナスダックは-2.58%の下落でした。これを受けて5日の日経平均は-1.86%の下落をしましたが、ナスダックほどには下げませんでした。一方5日のロンドンのFT100は-3.58%と日本株の2倍ほど下落し、日本株よりもナスダックよりも弱気になりました。

さて、5日のFT100の-3.58%の下げを受けて、今日6日の日経平均は、さすがに安く始まりましたが前場はほとんど下げず。後場に入って100円ほど下落し、結局-2.21%の下落率になりました。

日経平均の5日と6日の下げ率を単純に加えると-4.07%となります。昨日・今日のアジア株は例えば上海総合は、昨日が-1.93%、今日は-0.33%なので単純合計は-2.26%です。日本株はやや過剰に下落した感じがします。

むろん今夜の米国市場が一番の注目点ですが、日経平均が5日・6日で-4.07%下げたのですから、日経平均の下落が妥当であれば、今夜のナスダックは-1.5%程度下げるはずです(4.07%-2.58%=1.49%)。はたしてそうなるのかどうか。

右図のナスダック・FT100・日経平均のグラフの9日順位相関(紫色)の動きは3つともほとんど同じですが、株価の波動は少し違います。

ナスダック・FT100は小波動のピーク・ボトムを切り上げているが、日経平均は切り下げっていました。そして今日は8月22日のボトムをまた下回りました。波動からは日経平均は世界の先頭を切って下げている格好です。

株式は世界の先頭を切って下落する。その一方で10年国債の利回りは1.00%以下になるまで買われる。同時に円レートは76円台で定着してしまう。この原因のすべては日本がデフレから脱却できないためです。

デフレ下にあっては現金(または国債)を持つのが最良の選択肢です。例えばデフレが毎年たったの-1%としても今日100万円の現金(国債)を持っておけば、来年には物価が下落して、実質101万円の価値が増えます。 一方株式に100万円を株式に投資したとしても、企業は毎年収益(売上げ-原価)が名目で-1%減になります。利益が減少している株式が買われるはずはありません。

よってデフレ経済の下では、金利は低いが現金や国債の値打ちは上り(債券価格は上る)、株式のような収益が低下するものは値打ちが下がる(株価は下がる)のが当たり前です。 日本の経済の方針において、最も重要なことはデフレからの脱却です。財政をバランスするのは第二の目標です。この前後関係を政府は誤ってはならない。


(11.9.7) TOPIX 753(+12)  日経平均 8763円(+172)  17.5億株 (1兆1098億円)


米国が休場の間、欧州株価は大幅安となりました。昨夜の米国市場がこれをどう受け止めるのかが最大の焦点でした。

NYダウは当初-300ドルと大幅安になったものの、そこから急速に戻し-100ドル安で止まりました。NYダウは11139ドル(-100)、ナスダックは2473P(-6)。

NYダウは下ヒゲが長い足となり、ナスダックは新安値の陽線となったので、ひとまずは下げ渋った格好です。

何度も言いますが、米国株は一応小波動のピーク・ボトムを切り上げているので、8月9日のボトム(NYダウは10604ドル)を割込む可能性よりも、ボトムを割込まない可能性のほうが高いと思っています。

おそらくグラフで投資態度を決める投資家は、8月19日のボトム(NYダウは10801ドル)近まで株価が下落したならば、逆張りで買うことでしょう。うまくいけばほとんど底値近くで買うことができます。 だがもし8月19日のボトム(10801)を下回ったなら、買い玉は投げて、新規にカラ売りです。割込まないだろうと思っていた水準が突破されたのだから、そこからの下落は大きいはずです。これは順張りの仕掛けです。

米国人投資家は、こういう投資方針を持つことができます。こういう視界不良の時期には、リスク資産から逃避するのもひとつの手ですが、逆張りと順張りを組み合わせる手もあるわけです。

日経平均は昨日は、米国市場の手本がなかったために過剰な悲観人気となって下落しましたが、米国株という手本を得て、今日は反発する。ただし出来高は少ないので昨日売った筋の買戻しによる反発でしょう。

日経平均のグラフを見ていては、株価が底を出したかどうかは判りません。私はナスダックが上を向いているのか、下を向いているのかを判断することが一番重要なポイントで あると思っています(日経平均は今のところナスダックの動きの「影」でしかない)。

日経平均が昨日のヘンテコな下げによって、大震災直後の3月15日の終値(8605円)を下抜きましたが、そこまで下落するのはどうなのかの思いがあります。

グラフはよい形にはなっていませんが、今後期待するのは、@株価が25日線を上回る、A今日は売りマークがでましたが、No.42「円レートから日経予想」が示す、日経平均(9000円)をクリアできるかどうかです。


(11.9.8) TOPIX 757(+3)  日経平均 8793円(+29)  14.6億株 (9645億円)


米国は米国政府の3000億ドル(24兆円)規模の景気対策がでるの報道があって上昇する。NYダウは11414ドル(+275)、ナスダックは2548P(+75)。

株式投資の原則は、@上昇トレンドにあるときの「押し目買い」、A下降トレンドにあるときの「戻り売り」です。

ここできちんと決めておかねばならないことは、@何をもって上昇トレンドに変ったとするのか、何をもって下降トレンドに変ったとするのかです。

次にトレンドが決定したとして、A何をもって押し目とし、何をもって戻りとするのかです。 右図はナスダックの、@4%カギ足とA9日順位相関です。

4%カギ足が前のピークを上回っているときを上昇トレンドとし、上昇トレンドにあるときにA9日順位相関が-80以下になったときを「押し目買い」とします。B実際の買いのタイミングは9日順位相関が上向いた日です。

4%カギ足が前のボトムを下回っているときを下降トレンドとし、下降トレンドにあるときにA9日順位相関が+80以上になったときを「戻り売り」とします。B実際の売りのタイミングは9日順位相関が下向いた日です。

図を見ると、(a,b,c)は@上昇トレンドにあって、A押し目となったので「買い」です。 ところが(d)の日に下降トレンドに転換しました。この後順位相関が+80以上になれば、「戻り売り」になるところでしたが、そうはなりませんでした。 (e)で先のピークを上回ったので、再び上昇トレンドになっています。ここから株価が下落して順位相関が-80以下になったときは「押し目買い」です。(ただし下降トレンドになっていないこと)


日経平均を見ると、(a)で戻り売り、(b)で押し目買い、(c)で下降トレンドが決まり、(d)で戻り売り、となっています。

今後、上昇トレンドに転換し「押し目買い」ができるようになるためには、まずは(d)のピーク(終値)9060円を上回る必要があります。@9060円以上に株価が上昇し、Aその後株価が反落して9日順位相関が-80以下になったときが「押し目買い」です。

いまのところ株式投資の第一の原則である「押し目買い」はすぐにでそうにありません。


(11.9.9) TOPIX 755(-1)  日経平均 8737円(-55)  22.0億株 (1兆6636億円)


米国はオバマ大統領が4470億ドルの雇用対策を打ち出しました。

当初いわれていた3000億ドルの1.5倍の規模の景気対策をすると表明したものの、その実現性が疑問視されて、相場には響かず。

逆にバーナンキ議長の講演で金融政策の具体的な言及がなかったため落胆して下落する。NYダウは11295ドル(-119)、ナスダックは2529P(-19)。

日経平均は小幅安。ナスダックが25日線を超える戻りを見せるのに比べて、日経平均は25日線を上回ることができません。

株式投資の原則は、@上昇トレンドにあるときの「押し目買い」、A下降トレンドにあるときの「戻り売り」です。ここに加えるならば、B下降トレンドにあるときの「突っ込み買い」、C上昇トレンドにあるときの「吹き値売り」です。

この4つの売買を指示する売買マークを出すのは、難しいといえば難しいが、簡単だといえば簡単です。要は100%当たる売買マークを出すことは不可能です。難しいか簡単かは、どの程度で満足するかによります。

私は勝率が55%あれば「よし」とするので、そのくらいの条件表を設定することは難しいことではありません。でも45%は負けるではないかと思われるでしょうが、負ける45%をいかにして少なくするのかが、ユーザーの研鑽すべきところです。

この点については、まとまった講座をいずれ書きたいと思っていますが、そのときに使うだろう条件表を設定しました。右図の(標準3)No.16「押し目・突っ込みB/戻り・吹き値S」です。

ここには、上記の4つ(@押し目買い、A戻り売り、B突っ込み買い、C吹き値売り)の売買マークが出るような設定がしてあります。

《カナル24》Ver.3のユーザーは「アップデート」→「条件表をダウンロード」で、(サンプル0)条件ファイルをダウンロードして、(サンプル0)のNo.16を(標準3)のNo.16(適当なNo.でもよい)に「条件表の複写」をして下さい。

もし(標準3)条件ファイルにユーザーが独自に条件表を設定していないのであれば、(標準3)条件ファイルをダウンロードしてもよいです。(条件表No.16に同じ「◎押し目・突っ込みB/戻り・吹き値S」が入っています)

条件表No.16は右図のような位置で売買マークを出します。
  1. S(緑色↓)は、吹き値売り(上昇トレンド)

  2. s(赤色↓)は、戻り売り(下降トレンド)

  3. B(緑色↑)は、突っ込み買い(下降トレンド)

  4. b(赤色↑)は、押し目買い(上昇トレンド)
この売買マークは、次の売買ルールによると、勝率がだいたい55%です。
  1. 時間切れ10日(仕掛けて10目に決済する)
  2. 10日間のうちでザラバで+10%の利益が出たら利食いする
  3. 10日間のうちでザラバ-10%の損失が出たら損切りする
この条件表No.16による、定点観測9銘柄のグラフを来週から毎日掲げます。また近々、No.16をどう使えばよりよい成績が上るのかの講座を書く予定です。


(11.9.12) TOPIX 741(-14)  日経平均 8535円(-201)  16.9億株 (1兆 710億円)


欧州はギリシャ国債のデフォルトが時間の問題となったようです。ECBも支援の方策がまとまらず混乱しています。

ギリシャは最終的にはユーロ圏から離脱せざるを得ないと思いますが、そうなるとこれまでギリシャ国債を買い続けた銀行は大きな損失を出し、ことによっては世界的な信用不安が発生するかも知れない。

一方ギリシャをユーロ圏に留めようとするならば、いつまでもドイツ・フランスはギリシャにマネーをつぎ込まねばならず、仏独の国内世論を無視すると政府が倒れかねない。どちらにしても「ユーロ体制」はマイナス材料しか提供しません。

米国は、政府の経済対策を評価するよりも、ユーロの懸念を重視して大幅下落する。NYダウは10992ドル(-303)、ナスダックは2467P(-61)。

日経平均は先週末の米国株下落を受けて、寄り付き段階で新安値を更新するも、日中の値幅は64円と小幅。日本には独自の材料はなく、前日の米国株の上昇・下落を寄り付きで調整して、その後の動きはほとんどない、という主体性のなさです。

昨日、ひさしぶりに株式講座を書こうと思って、そこで使う条件表No.16をダウンロードしてくださいといいました。講座で解説したかったのは、株式投資の原則です。 つまり、@上昇トレンドにあるときの「押し目買い」、A下降トレンドにあるときの「戻り売り」、B下降トレンドにあるときの「突っ込み買い」、C上昇トレンドにあるときの「吹き値売り」の4局面について述べるつもりでしたが、ちょっと欲がでました。

このHPで使っている「定番」の条件表は、いうまでもなく(標準3)のNo.20「平均線と順位相関」です。私はこの条件表によるグラフを見て、だいたいの判断をしています。この条件表No.20は売買マークは出しません。売買マークを出さないから、ユーザーは現在の局面を自分で判断せねばなりません。ユーザーのこれまでの経験や研鑽によってその判断は一様ではありません。Aさんは買いだと思い、Bさんは売りだと思う。同じグラフを見て判断が異なります。今回の条件表No.16は売買マークを表示させて、ある程度の判断の指針としたい。

基本的に売買マークを出すべき局面は、右図のモデル波動のようになります。
  1. (A)大底買い
  2. (C)突破買い(ピーク(B)を上回った)
  3. (E)押し目買い
  4. (F)突破買い(ピーク(D)を上回った)
  5. (G)押し目買い
  6. (H)天井売り
  7. (J)突破売り(ボトム(I)を下回った)
  8. (L)戻り売り
  9. (M)突破売り(ボトム(K)を下回った)
  10. (N)戻り売り
  11. (A)大底買い
先週アップした条件表No.16を売買マークを出す定番の条件表にしようと思って、土曜・日曜に当初考えていた4局面についての最適化を行い、さらに「突破買い」と「突破売り」を加えました。

新しい条件表No.16「天底/押目戻り/突破」を使って、4063「信越化学」のグラフを描画すると、右図のような位置で売買マークを出します。
  1. (青色↑)は、突破買い(上昇トレンド)

  2. (赤色↓)は、天井売り(上昇トレンド)

  3. (青色↑)は、突破買い(上昇トレンド)

  4. (赤色↑)は、大底買い(下降トレンド)

  5. (緑色↓)は、戻り売り(下降トレンド)


《カナル24》Ver.3のユーザーは「アップデート」→「条件表をダウンロード」で、(サンプル0)条件ファイルをダウンロードして、(サンプル0)のNo.16を(標準3)のNo.16(適当なNo.でもよい)に「条件表の複写」をして下さい。

もし(標準3)条件ファイルにユーザーが独自に条件表を設定していないのであれば、(標準3)条件ファイルをダウンロードしてもよいです。(条件表No.16に同じ 条件表No.16「天底/押目戻り/突破」が入っています)

「条件表の複写」のしかたについて多くの質問がありました。「複写」は次のようにします。
  1. 何でもよいから「グラフ」を描画する。
  2. グラフ画面のメニューの「条件」→「この条件を修正」をクリック。
  3. 「条件表の内容」が表示されたら、「表を複写」を選択する。
  4. 送り側を「サンプル」にし、「受け側」を「標準3」にする。

  5. 送り側(サンプル0)のNo.16を選択し、「受け側」のNo.16(どこでもよい)」を選択して、「複写」をクリック。

  6. 以上の操作で、サンプル条件表No.16が(標準3)に複写されます。


(11.9.13) TOPIX 749(+8)  日経平均 8616円(+80)  16.8億株 (1兆 457億円)


米国は小反発。NYダウは11061ドル(+68)、ナスダックは2495P(+27)。

米国のリセッション(景気後退)懸念に、ユーロ圏の信用不安があっては、なかなか株式というリスク資産を持とうという投資家は現れません。だが長い目でみれば日本株は、PBRが0.93倍であるように明らかに割安です。

割安なものを買い、割高なものを売るというのが長期投資の基本ですが、今はこの基本の原則さえも無視されています。

3月11日の大震災が発生したとき、外国人は日本株の暴落を見て、「日本株は割安である。いずれ復興需要によって株価は上昇する」という考えから日本株を買いました。

これはまったく正しい判断でしたが、暴落する日本株を買うことができたのは、欧米の株式が堅調であり、経済統計もよい数字がでていたからです。だが 今や欧米の株式は大きく下落し、経済統計の数字は思わしくない。さらにユーロ圏の信用リスクを警戒せねばならない。ここにおいてリスクをとってどこかの国の株式を買おうという投資家はほぼいなくなりました。投資家不在の時期です。


《カナル24》の(標準3)条件ファイルには、多くの条件表が設定されています。それぞれの条件表には、それぞれの目的があります。

例えばNo.2「日経平均用'96」は、日経平均について、逆張りの売買マークを出すものであり、No.8「ピークボトム切上げP/Q」は小波動の切り上がりが発生したときに買いマークを出すものです。

No.9「大底買い・吹き値売り」はタイトルのように、大底らしときに買いマークを出し、天井らしいときに売りマークを出すのが目的であり、No.13「75日線売買@」は、75日線を基準にして、押し目買い・戻り売りの売買マークをだすものです。

ここで、今掲げた条件表が相場のどの局面で売買マークを出そうとしているのかをまとめると、
  1. No.9は、大底の買い・天井の売り
  2. No.13は、押し目買い・戻り売り
  3. No.8は、小波動が切り上がったとき(つまり前のピークを突破したとき)に買い
を目的にしています。

次図は、中勢モデル波動です。そこに3種類の売買マーク(↑と↓)を記入していますが、これが仕掛けをする際に参考になる売買マークです。この3種類(売りと買いで6種類)の売買マークをひとつの条件表にまとめたものが、条件表No.16「天底/押目戻り/突破」です。

右図の売買マークを出す局面と、ダマシになる場合を説明します。
  1. 大底買い
    モデル波動の(A)近辺で出るのが理想。大底(A)が確定するのは(A→B→C)ときて、(B)のピークを上抜いたときなので、(A)近辺で「大底買い」のマークを出すことは非常に難しい。(A)よりも前で出ることが多いし、(M)の近辺で出ることもある。

  2. 天井売り
    モデル波動の(H)近辺で出るのが理想。天井(H)が確定するのは(H→I→J)ときて、(I)のボトムを下抜いたときなので、(H)近辺で「天井売り」のマークを出すことは非常に難しい。(H)よりも前で出ることが多いし、(F)の近辺で出ることもある。

  3. 押し目買い
    (E)(G)の近辺で出るのが理想。(D→E)(F→G)の下落のスケールが大きいときは、(E)や(G)よりも先に買いマークが出ることがある。また(I)近辺で出ることがある。

  4. 戻り売り
    (L)(N)の近辺で出るのが理想。(K→L)(M→N)の反発のスケールが大きいときは、(L)や(N)よりも先に売りマークが出ることがある。また(B)近辺で出ることがある。

  5. 突破買い
    (B)のピークを上回った日、(D)のピークを上回った日に出るのが理想。小波動のスケールが小さいときは(B)(D)を上抜くよりも先に買いマークが出ることがある。(b)で適切にマークが出たときでも、すでに株価は(C→b)へ上昇しているので、(b→D)への上昇幅が小さいときはダマシになることがある。

  6. 突破売り
    (I)のボトムを下回った日、(K)のボトムを下回った日に出るのが理想。小波動のスケールが小さいときは(I)(K)を下抜くよりも先に売りマークが出ることがあるが、これは仕掛けとしては有利なのでダマシではない。(i)で適切にマークが出たときでも、すでに株価は(J→i)へ下落しているので、(i→K)への下落幅が小さいときはダマシになることがある。


(11.9.14) TOPIX 741(-8)  日経平均 8518円(-97)  17.7億株 (1兆1175億円)


米国は続伸。NYダウは11105ドル(+44)、ナスダックは2532P(+37)。

米国は続伸したけれど日本株は反発できません。9月に入ってから、日経平均はナスダックと連動しなくなりました。

寄り付きこそは前日の米国市場の動きにサヤ寄せするものの、多くは後場に入ってから下げてしまいます。 そのために陰線になる日が多く、陽線になった日でも値幅は極めて小さい。

日経平均がナスダックと連動しなくなった原因は円高が定着したことです。8月10日から円レートは76円台に突入しましたが、その結果、8月22日には、8月9日のザラバ安値8656を更新し、9月6日には大震災直後の安値(終値)8605円を下回り、今日はザラバ安値8499円まで下げています。

円高の原因は、@日本は経常黒字であること、A日本はデフレであること、B日本は過去に蓄積した金融資産があること、C企業が海外に投資しないこと でしょう。@Bは立派なものですが、ACを解決しないと円高解消とはいきません。

ACを解決するのが、政府の経済対策であり、日銀の金融政策なのですが、これがほとんどなされていない。米国がリセッションに陥るかもしれないという危惧を抱きながらも、ナスダックが8月9日の安値を下回らないのは、米国政府やFRBに対する期待感があるからでしょう。日本は政府・日銀に期待できない。これがナスダックと日経平均の下落のしかたの違いです。


(11.9.15) TOPIX 751(+10)  日経平均 8668円(+150)  16.8億株 (1兆 404億円)


米国は続伸。NYダウは11246ドル(+140)、ナスダックは2572P(+40)。

ナスダックは3陽連になりました。ボトムからの3陽連は強い足ですが、今回の3陽連は、ボトムと思われる青色●から6日目であるので、8月末の3陽連のようになる可能性があります。(このときは次の日に十字足に近い陰線となってピークとなった)

また当初から、この戻りは75日線まで戻ったら、一度は反落して下値を確認しに行くのではないかと思っています。明日以降上昇しても75日線(2645P)あたりで頭うちになるのではなかろうか。

日経平均は米国株高にサヤ寄せして高く始まるが、伸び切れず小幅陽線で終わる。ナスダックは株価が9日線を2日連続で上抜き、25日線は3日連続で上回っているが、日経平均は9日線を上回れず、25日線もやや遠い。


(11.9.16) TOPIX 768(+16)  日経平均 8864円(+195)  19.2億株 (1兆1941億円)


日米欧の5カ国の中央銀行が、年末のドル資金を協調して供給するの報道がなされ、当面の信用リスクが先送りされたことから、株価は上昇する。

NYダウは11433ドル(+186)、ナスダックは2607P(+34)。

ナスダックは4陽連となり、終値ベースでは先の小波動のピークを上回りました。昨日いったように、今夜、75日線まで戻れば上々の動きでしょう。

今後の想定するコースは、
  1. 75日線近辺の(L)をつけ→
  2. ある程度大きな下げをして、ここで先のボトムの(K)を下回るのかどうかを調べ、→
  3. 下回らなければ(C?)らしくなり、→
  4. 75日線を上抜いて(D?)に到るが、(D?)が中勢波動の上昇の限界かも知れない。
最近の米国の経済統計よい数字は出てきていないので、株価が(好況・不況を表現する)200日線を上回って上昇するとは思われません。


日経平均はようやくナスダックに連動し、25日線を上回りました。これは7月27日以来のことです。36日間にわたって株価が25日線の下位にあったということはいかに、市場が悲観していたかの証明です。

今日は25日線を上回りましたが、それは悲観人気が-70から-50くらいになっただけです。なお半数の投資家は悲観していると思われます。株価グラフの基本の線は75日線ですが、今の株価は75日線(9388円)からかけ離れています。

どこかで1度は75日線に絡む必要があります。予想できるコースは2つあります。1つはピンク色の線で、今日からの上昇が(B)→(C)→(D)となって75日線を上抜くという楽観的なコース。

もうひとつは、(N')で75日線まで戻ることはできず→先の安値(M')を下抜く(M'')まで下げ→ここから75日線の(B?)まで上昇し→(C?)へ反落する。という時間のかかるコースです。

おそらくは後者のコースの可能性が高いのではないかと思っています。(つまり株価は75日線をナカナカ上抜くことができないと思います)


(11.9.20) TOPIX 755(-13)  日経平均 8721円(-142)  14.1億株 (9668億円)


S&Pgaイタリア国債の格付けをA+からAへ格下げしたマイナス材料に対し、なんとかギリシャ国債のデフォルトは回避されそうとのプラスの観測が交錯して、米国株は大幅下落から免れる。

NYダウは11401ドル(-108)、ナスダックは2612P(-9)。

ナスダックは75日線を目前にして胸突き八丁です。急な山道を約1000m登らねば峠(75日線)には着かない。心臓はドキドキし、呼吸はハーハー喘いでいる。しかし峠に辿りつかねば楽にならない。

日本株は急な山道を登ることはあきらめています。少し急な坂道を目の前に見るとそこへ登ろうとはせずに、迂回して楽な道を選択している。その結果越すべき峠(25日線と75日線)はドンドン遠ざかるばかりです。いつまでたっても山を越えることができない。

「坂の上の雲」は見ているが、その雲に向かって突き進もうという気概がない。リスクを取ることはせず、利回りが1.0%以下の国債を買っている。しかし情けないことに、これは日本がデフレである限り当然の選択なのです。小金持ちの日本は守りの姿勢をとることしかできない。

政治の役割は、将来の日本をよくすることです。今の状況は苦しくても、その先には「坂の上の雲」まで到達できるだろうという道筋をつけることです。そのために政府には200兆円を超える予算をゆだねているのです。その点で今度の民主党の野田首相は経済が理解できていないといわざるを得ない。細かな問題である歳出と歳入の収支ばかりを問題にしている。

株式投資をする人はトントンになればよいと思って投資しているのではありません。リスクよりもターンのほうが大きいだろうと思って投資しています。 ところが、世界の情勢は、どうやらリスクは大きいがリターンは小さいという環境に陥りつつあります。 政府も企業も我々投資家も「攻める」ことを放棄しては利益はでません。なにもしないことが(僅少だが)利益になるという時代はおかしいのです。

【注意】 条件表No.16をチューンナップしました

9月17〜19日の3連休中に、条件表No.16「天底/押目戻り/突破」を小幅修正して、成績をアップさせました。これに伴いこれまで述べてきたHPの数字などを改正しました。

ユーザーはお手数ながら、もう一度条件表No.16をダウンロードしてください。条件表の作成日付は110918となっていれば最新の条件表です(古いものは110911)


(11.9.21) TOPIX 757(+2)  日経平均 8741円(+19)  14.4億株 (9558億円)


米国株の前日比はそう変らず。 NYダウは11408ドル(+7)、ナスダックは2590P(-22)。

FOMCの結果待ちですが、ビックリするほど効果的な金融政策が残されているわけではありません。リーマンショックから約3年が経過しましたが、いったん不動産バブルが崩壊するとその負の遺産は長く引きずるなと、いまさらながらに思うことです。

金融政策は、@金利水準を操作する、A通貨量を加減する、の2つが主な手段です。米国はこの2つを使い切っているにも関わらずリセッション(景気後退)の懸念が強まっています。

すでにゼロ金利になってひさしいので、低い金利だからといって設備投資が新たに増えるということもありません。今や金利面から経済を底上げすることはできません。

次に、米国FRBはリーマンショック以前のマネー量の3倍以上のマネーを供給していますが、不動産価格はなお下げています。マネーがあふれていても不動産価格はデフレです。マネーの量によってバブルが発生するとは限らないのです。

景気が悪いのは需要不足だからです。誰かが何かを買わなければ経済は回転しないし、景気は回復しません。民間の需要が萎縮しているのはそれなりの合理的な判断からです。経済の見通しが視界不良のときには民間は投資しません。そうなら民間以外の政府が投資するしかないのですが、投資をするには財源がなければなりません。すでに財政赤字が膨れ上がっている米国は、おいそれと政府支出を拡大することはできません。

金融政策も財政出動もできない状況にあります。ここへ欧州の債務危機があり、中国は大都市の不動産価格が急落して不動産バブルが崩壊しそうなようです。世界中に明るい材料はありません。


(11.9.22) TOPIX 744(-12)  日経平均 8560円(-180)  17.0億株 (1兆2098億円)


FOMCは4000億ドルのオペレーション・ツイストを行うと発表。これは残存期間が3年以下の短期国債を売って、6年以上の中長期の国債を買うそうで、長期金利を下げることを目的としているらしい。

この金融政策はすでに市場が予想したことでもあるので、ほとんど好感されることはありませんでした。逆に「景気は著しい下ブレリスクがある」とコメントしたために、米国景気の後退を強く懸念して、米国株は大幅下落する。

NYダウは11124ドル(-283)、ナスダックは2538P(-52)。ナスダックは75日線が戻りの限界となったようです。小波動のピークらしさは、一昨日が@新高値の、A陰線、昨日はB順下がりの陰線、C9日順位相関が+80以上 の4ポイントです。ピークらしさは5分5分ですが、金融政策に期待できないことが明らかになったので、まずはピークとなったとしてよいでしょう。

米国株安を受けて日経平均は下落する。ナスダックのように75日線まで戻れば、中勢波動が上昇波動に転換する可能性がまだあります。しかし日経平均が25日線を上抜けない現状では、中勢波動が上昇転換する可能性はまだわずかです。

チャンスは右図のa,bの日にありました。左側のグラフは25日線を1日だけ上回った日がa,bでした。右側のグラフは条件表No.42「円レートから日経予想」で、青色線を上回った日が、a,bでした。

a,bともに上回ったのは1日限りで、再び下回ってしまったので、日経平均の小波動が切り上がることは当面は難しい。終値ベースの新安値8499円を下回る可能性が高くなってきました。 今後の株価のコースは9月16日に掲げた図のようになるのではないかと思っています。


(11.9.26) TOPIX 728(-15)  日経平均 8374円(-186)  21.2億株 (1兆4280億円)


日本が連休中の米国は、NYダウが10733ドル)-391)→10771ドル(+37)と-3.17%の下落。ナスダックは2455P(-82)→2483P(+27)と-2.17の下落。

これによってNYダウはザラバベースで8月9日の小波動のボトム10604ドルを下回る10597ドルをつけました。終値ベースでは10733ドルまで下げたものの8月10日の10719ドルは下回らず。

ナスダックはグラフに見るように8月9日の安値よりもなお高い位置をキープしているので、(A?)の水準より上位で次のボトムが出るなら、そこがモデル波動のC点になる可能性があります。

日経平均は、米国株が2〜3%の下落をしていたので、これに連動するなら170円〜250円くらい安く始まってよいところでした。しかし先週末のシカゴの日経先物は8445円であったことから先週末と同じ水準の株価で始まる。

だがその後は先物主導で下げ、終わってみれば-186円安。前週末比-2.17%の下落です。これはナスダックの下落率(-2.17%)とまったく同じ数字でした。今日の寄付きの株価は理に合わない値段だった。それは先週末のシカゴ先物の株価が妙であったということです。

日経平均はすでに大震災直後の終値8605円を下回り、波動を切り下げてきています。次の下値メドは、多くの人は3月15日のザラバ安値8227円を掲げているようです。これは誰もが思う水準です。したがってこの水準での強弱の攻防があるはずです。

8月19日に《デンドラ24》の下値メドのグラフを掲げましたが、最も安いメドは8211円でした。この水準は大震災直後のザラバ安値8227円に匹敵します。まだ8211円は実現していないので、下値メドの1つは8227円ないし8211円でよいと思います。

もしこれを下回るようなら、今日時点の《デンドラ24》の最も高い下値メドは8155円、上から2番目は7712円、3番目は7534円という途方もなく安い水準をメドにしなければならなくなります。これはナスダックが8月9日の安値を下抜いて、中勢上昇波動に転換する可能性がなくなったときのメドです。今のところは8200円あたりを下値メドとしていてよいでしょう。


(11.9.27) TOPIX 748(+19)  日経平均 8609円(+235)  18.8億株 (1兆1930億円)


ユーロ圏の債務危機がやややわらいだとかで、米国は上昇する。NYダウは11043ドル(+272。2.52%)。ナスダックは2516P(+33。1.34%)。

ユーロ圏の危機といわれるものが、得体が知れぬので、ときどきの小さな材料や当局の発言が、市場を悲観させたり、気を取り直させたりして不安定この上もありません。

日経平均は、昨日はそれこそ8000円を割れるという声もありましたが、今日は一変して大幅上昇し8600円台を回復。日本株も世界株安とPBRからの割安感との綱引きです。

日経平均とナスダックは連動しますが、上げ率・下げ率が同じではありません。8月以来、ナスダックが+1%上げたとき日経平均は+0.8%しか上らない。ナスダックが-1%下げたとき日経平均は-1.2%下げる。といったように、ナスダックに比べて日経平均は上げが小さく下げが大きい。

そのためにナスダックは小波動のボトムが切り上がっているのに日経平均は切り下がっています。ナスダックの小波動のピークは切り上がっているのに日経平均のピークは切り下がっています。波動の形からはナスダックは中勢上昇に転換することが期待できるが、日経平均の中勢上昇への転換はまだ期待することができない。そういう現実です。

今日の日経平均の足型は「タスキ」です。襷を掛けるには、紐を下げ→上げ→下げ→上げの動作をします。タスキを背中から見ると「X」の字になっています。初めは紐を右上から左下の方向に下げ、次に左下から右上の方向に紐を上げることでタスキができます。 昨日の日経平均は、大きな陰線で下を向いていたものが、今日は一転して昨日の実体の半分の水準より上で寄り付き、終値は昨日の始値よりも高く終わる。つまり「襷掛け」です。

この「タスキ」の足型は相場の方向が逆転するということは意味しません。あくまでも相場の方向は前日の陰線の方向であり、今日の陽線は突っ込み警戒からの買戻しによって陽線となったものです。買戻しが終われば、それなりに株価は高くなっているので、再び売りが始まることが多いのです。

この「タスキ」がタスキで終わらないためには、明日も順上がりの陽線となって25日線を上抜いて、単なる買戻しによる上昇ではないということを証明せねばなりません。25日線を上抜くまでは買うことはできません。


(11.9.28) TOPIX 754(+5)  日経平均 8615円(+5)  18.5億株 (1兆2327億円)


欧州金融安定基金を2兆ユーロまで拡大するとか・しないとか、市場は期待したり、それは出来まいと思ったりで、米国株価は安値圏で乱高下しています。

NYダウは11190ドル(+146)、ナスダックは2546P(+30)と続伸しましたが、NYダウは上ヒゲ陽線となりました。

なんとかボトムからの3陽連を出して、形は一応よいのですが、この上ヒゲは上値には売り物があるということを表現しています。先の小波動のピーク11550ドルを上回ることは難しい。

ナスダックは25日線を上回ったものの上ヒゲ陰線となって、こちらも上値を追うエネルギーはなさそうです。

日経平均はナスダックが1.19%上昇しただけに、今日は8700円くらいになるところでしたが、配当落ちが67円から68円あるとかで、これを差し引いた8630円が妥当な株価水準でした。

寄り付きは8607円、終値は8615円だったので、まずまずナスダックと連動したといえます。

ただし株価は買戻しのメドである9日線のザラバで触れただけで、終値ではこれをクリアできませんでした。やはり昨日の引け間際の上昇は、買戻しによるものであったことがはっきりしました。

今日で買い戻しは終わったようなので、明日からの上昇は難しいと思われます。


(11.9.29) TOPIX 762(+8)  日経平均 8701円(+85)  21.5億株 (1兆3032億円)


欧州金融安定基金を拡張する議案がユーロ圏内の各国で審議されています。議案が可決されそうといわれると株価は上昇し、難しいとなると下落しています。

昨日のNYダウは11010ドル(-179)、ナスダックは2491P(-55)と大幅下落。ナスダックは25日線を上回ったものの上ヒゲ陰線は25日線を再び下回る。

日経平均はナスダックの-2.16%安の連動するならば、8430円くらいで始まるところでしたが、CME日経平均が8560円で終わっていたため、始値は8527円となる。

やや高い寄り付きだと思っていましたが、午前中はあまり動かず。しかし後場になると次第に高くなり、8701円(+0.99%)と高く引けました。グローベックスのNYダウ先物の上昇を追っかけたらしい。

しかしこれは出来すぎでしょう。@向うの夜間取引であるグローベックスの株価はたいしてアテにはならないこと、ANYダウあるいはナスダックの騰落をもとにすれば、日経平均は25日線を上抜いていなければならないが、そうなっていないこと。

日経平均は今日は、安寄りしたものの、後場から上昇し8700円台に乗せました。だがおそらくはこの株価水準は無理に作られたものだと思います。その理由は、
  1. 期末のドレッシングによる株価買い上げがあったのではないか。
  2. 今日の足型は「陽線の包み上げ」となったが、株価が上昇途中に出す「陽線の包み上げ」は「化け線」ではないのか。(つまりはいかにも強そうな足だが、無理やり作った足型ではないかの疑念)
  3. 25日線を上抜いていない。


(11.9.30) TOPIX 761(-1)  日経平均 8700円(-0)  20.1億株 (1兆2423億円)


ドイツ議会が欧州金融安定基金の拡充案を議決したことから、当面のギリシャ問題の危機感がやわらぎNYダウは上昇する。

だが米国景気の良し悪しを表現している(と私は思っています)ナスダックは小幅ながら下落する。

昨日のNYダウは11153ドル(+143)、ナスダックは2480P(-10)。この相反する動きはNYダウは欧州危機を重視し、ナスダックは米国景気を重視しているとしてよいでしょう。

NYダウは欧州の金融危機に少し安心したので上昇したが、それでも25日線を回復できませんでした。ナスダックはハイテク株が売られて下落し、やはり25日線を下回っています。25日線を上回れないのは、上昇波動に転換することは難しいことを表現しています。

上昇波動に転換するには、@前の小波動のピークを上回ることが最低の条件です。

次にA75日線まで戻ること、Bその後下落してもよいが、小波動のボトムを下回らない。この時点で中勢波動は上昇トレンドに転換する可能性がでてきます。

ナスダックは、@順次小波動のピークを切り上げてきているし、A一度は75日線まで戻りました。あとはB小波動のボトムを下回らないことです。この場合の小波動のボトムとは上図のa,b,cのボトムのうち、最も低いaのボトムです。

こういう視点で日経平均を判断すると、@前の小波動のピークを上回っていない。小波動のピークは(a→b→c→d→e)とみごとなくらい切り下がっています。

当然にA75日線まで戻ることはできず、B小波動の安値を切り上げることもできていません。こういう現状では買える要素はありません。買うことが できるのは、直前のピーク8864円を上回ってからです。


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