TOPIXをどう見たか・判断したか (2011年 8月)


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(11.8.1) TOPIX 851(+10)  日経平均 9965円(+131)  19.2億株 (1兆2944億円)


米国は29日の段階では米国債務上限の引き上げの合意ができていなかったため下落する。NYダウは12143ドル(-96)、ナスダックは2756P(-9)。

しかし31日に「暫定的合意」に達したことから、今夜の米国株は上昇するものと思われますが、4-6月GDPが+1.3%と速報され、予想の+1.8%を大きく下回りました。こちらのほうがマイナス材料として強く受け止められる可能性があります。

今週は重要な経済統計が発表されます。1日はISM製造業景況指数、3日はADPの雇用統計、ISM非製造業指数、5日は雇用統計などです。市場はこの数字を確かめたいはずなので、今週は米国株の大きな上昇は望めません。

債務上限の引き上げについて合意できた内容は、@最大2.1兆ドルの債務上限の引き上げができる。A今後10年間で約1兆ドルの財政赤字を削減する。Bさらに1.5兆ドルの赤字削減を協議する。というものです。Bがモメるようだと、再びのデフォルトのリスクが発生する可能性があります。

米国の債務上限問題の暫定的な解決を、一番に株式市場に反映できたのは東京市場でした。日経平均は9907円で寄り付き、10040円の高値を出したものの、戻り売りによって9965円まで下げて終わる。

グラフは上ヒゲのある陽線となりました。これは10000円以上では売りたい勢力が強いことを表現しています。

昨日は、条件表No.42「円レートから日経予想」は、株価終値が3日連続して妥当株価の下位にありましたが、今日は連続4日となったので売りマークがでました。

日経平均終値が、妥当株価(青色線)より上位にあるときは、円が高くなってもそれほど下げない。円が安くなれば大いに上昇する。ということを表わしています。逆に、日経平均終値が妥当株価(青色線)より下位にあるときは、円が安くなってもそれほど上げない。円が高くなれば大いに下落する。ということを表わしています。

これまでは円高が進行しても、日経平均はそう下げることなく、欧米株に比較して強含みで推移してきましたが、さずがに87円、86円台の円レートともなると、株価の上昇は押さえられます。 今の政府が為替介入することはないでしょうから、ここからはどこまで円高になるのかが最大の注目点です。


(11.8.2) TOPIX 843(-7)  日経平均 9844円(-120)  16.3億株 (1兆1574億円)


米国は米国債務上限の引き上げの暫定合意ができたことから、一度は上昇するが、ISM製造業景況指数が悪かったため下げる。

ISM製造業景況指数の今年にはいってからの数字は、@ 60.8→A61.4→B61.2→C60.4→D53.5→E55.3→F50.9、です。D月から変調気味になっていましたが、とうとうF月は好況不況の境目である50に接近してきました。

景気回復が極めて鈍化しているとなると、ナスダックが上昇することは難しい。

《デンドラ24》による下値メドは高いほうから順に、@2728P、A2700P、B2642P、C2499P、です。すでに@2728Pは昨日のザラバ安値2716Pで到達しています。上から3番目の2642Pを当面の下値メドとしておけばよいと思います。


東京市場は、米国株価が「合意」にもかかわらず小幅下落したうえ、円相場がNY市場で76円台まで上げたことから、前日に上昇した分がすべて剥げ落ちる。

ただ日経平均は9800円を下回ることはありませんでした。政府の円相場(円安)介入や、日銀のETF買いやさらなる金融緩和を期待している向きがあるからです。

だがおそらく政府は円売り介入をしない(できない)だろうし、日銀のETF購入の規模は少なすぎます。本気で円高・株安に取り組もうという意思が見えません。

ナスダックは2600P〜2880Pの間の持ち合い相場になりそうですが、日経平均も9700円〜10200円の間の持ち合い相場になるのかなと予感しています。


(11.8.3) TOPIX 826(-17)  日経平均 9637円(-207)  18.1億株 (1兆3108億円)


米国は米国債務上限の引き上げ法案が成立しました。これで株価下落は一件落着かと思われましたが、ここ2〜3日に発表された経済統計の数値が悪く(@4-6月期GDPが+1.3%、AISM製造業景況指数が50.9、B6月の消費支出が-0.2%減)、株価は大幅下落となりました。

NYダウは11866ドル(-265。-2.19%)、ナスダックは2669P(-75P。-2.74%)。だが昨日いったようにナスダックの下値メドは2642Pとしておいてよいでしょう。ここから下げてもあと30P足らずです。

今日現在のナスダックのボトムらしさのポイント(8点満点)は、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が買いマークを出した、の3ポイントです。もし今夜、新安値となるが、その後反発して陽線になったならば、C新安値の陽線で、4ポイントになります。

さらに今夜のザラバ安値が2642P以下になれば、D《デンドラ24》の下値メドをクリアということで、ボトムらしさは5ポイントになります。これらのことから、米国株価は当面のボトムに近づいていると思います。


日経平均は米国株安を受けて大幅安。ただNYダウが終値ベースで、12719ドル→11866ドルへ-6.7%の下落をし、ナスダックが」2872P→2669Pまで-7.1%の下落をしたことを思えば、日経平均は10137円→9637円と-4.9%下げただけです。米国よりは下げが軽い。

中勢モデル波動からは、今回の下げは75日線近辺で止まって、符号の(E)点をつけるのではないかと思っていましたが、今日は下げすぎて75日線を下回っています。

しかし株価が75日線を完全に下回ったかどうかの判断は「連続して5日間、75日線を下回る」という基準を設けているので、今日1日下回ったからといって、直ちに(E)点は消滅したとは判断していません。

そろそろ米国株の下落も落ち着く水準にあるので、逆に今の日経平均の水準は「初押し買い」のチャンスではないかと思っています。


(11.8.4) TOPIX 826(-0)  日経平均 9659円(+22)  19.9億株 (1兆4134億円)


米国はようやく反発する。NYダウは11896ドル(+29)、ナスダックは2693P(+23P)。

昨日いったように、ナスダックの小波動のボトムらしさは昨日は3ポイントでしたが、2ポイント上乗せする可能性がありました。それがことごとく現実のものになりました。

ナスダックのボトムらしさのポイントは、@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C条件表条件表No.2が買いマークを出した、D《デンドラ24》の下値メド(2642P)をクリア、の5ポイントです。

まずは米国株式は当面の下値を出し、ここからいくらかの反発をすると思いますが、あるいは25日順位相関が-80になるまで下値圏内での保合いとなるかもしれません。


日経平均は米国株がいったん下げ止まったことを見て、高く始まったものの戻り売りに押されて小幅下落していました。

しかし10時になると、政府の円売り介入があり、円レートは97.10円から98.20円まで下落。これを受けて日経平均は売りの買戻しが入って急上昇。

だがそれは昼までのことでした。後場は売り物に押され、日経平均は陰線で終わりました。この円売り介入は株式市場にはプラスサプライズとはなりませんでした。

今これを書いている時刻は6:30ですが、円レートは79.88円です。まだ介入を続けているようです。しかしCMEのNYダウ先物は前日より下落しています。株式市場が、円安のプラスとNYダウ下落のマイナスのどちらを重視しているのかは、今のナイトセッションの日経先物が9650円(今日の引けより-20円安い)であることをみても明らかです。 今日の円売り介入は株式市場には1時間ほどしかプラスになりませんでした。

「日経先物寄引売買」は、このような動きとは無関係です。明日が陽線となるのか陰線となるのかが問題なだけです。

昨年公開した「ツールキット(2008)」と今年公開した「ツールキット(2009)」の成績を掲げます。

グラフの左側は(2008)の成績です。勝ちはピンク色、負けは 青色、引き分けは灰色で符号を振っています。これに よると6月から7月の2か月は10勝5敗(10勝3敗2引き分け)です。大変によい勝率を残しています。

グラフの右側は(2009)の成績です。これに よると6月から7月の2か月は9勝3 敗(9勝1敗2引き分け)です。これもよい成績です。もしユーザーがツールキット(2008)のNo.8とツールキット(2009)のNo.20を併用していたならば6月から7月の成績は15勝5敗となります。大きな利益を短期間に得たいという方には、このやりかたは細かな利益を追求するので不満でしょう。しかし投資期間が短ければリスクは小さくなります。着実に利益を上乗せできる方法はこれ以上のものはないでしょう。


(11.8.5) TOPIX 800(-25)  日経平均 9299円(-359)  25.1億株 (1兆6110億円)


米国は暴落。NYダウは11383ドル(-512)、ナスダックは2556P(-136P)。

一昨日のナスダックの小波動のボトムらしさは5ポイントとなったので、昨日から反発を開始するか、または5日の雇用統計の結果を見るまでグズグズして25日順位相関が-80以下になったから上昇を開始する。そういうことを思っていました。

ナスダックは2600P〜2900Pの間の大きな保合い相場であるとの認識であったので、まさか2600P以下に下落するとは少しも思っていませんでした。

昨日はトリシェECB総裁の世界景気の減速懸念の話から欧州市場が軒並み3〜3.5%の下落をし、これが米国へ回って下げ率を拡大させ、ナスダックは-5.07%という下落率です。景気減速であって「景気後退」ではないのになぜか株安の連鎖が起きています。

図の3月の(a)はりビアを初めとする中東の政治リスク(原油問題でもあった)でした。6月(b)はギリシャのソブリン債リスクを意識してのものでした。今回は欧米の景気減速懸念が理由ですが、(a)(b)に比べれば正常な経済環境内でのことです。株価バブルがはじけたとか、リーマンショックのように金融がマヒするとか、不況に突入するとか、ではありません。いまだに昨日の米国株の暴落の原因がわかりません。

日経平均の中勢波動は図のように(A→B→C→D)とモデル波動のとおりになっていて、昨日は(E)をつけてそろそろ(F)へ上昇を開始する時期になってきたのではないかと判断していました。

ところが昨日の米国株の暴落です。米国株がさげれば日経平均は連動して下げます。

CMEの日経先物は9280円で終わっていました。前日の先物9670円からはちょうど-4.0%の下落率です。これはNYダウの-4.31%、ナスダックの-5.07%に比べると少し軽い下落率です。

今日の注目は、中勢波動の(C)とした9318円を終値で割込むのかどうかでした。もし9318円を大きく(例えば100円)下回るようだと、中勢波動は下降波動に転換したと判断しなければなりません。今日ののザラバ安値は9264円、終値は9299円でした。ショックを受けたときは冷静な判断はできないので、今日の終値9299円が9318円を下回ったからといって、直ちに中勢波動が下降波動になったとはまだ断定しませんが、あすも続落となれば、それは下降波動入りを決定します。


もしかしたら日経平均の中勢波動は下降波動に入ったのかもしれません。中勢波動が上昇波動のときは「押し目買い」、中勢波動が下降波動のときは「戻り売り」が鉄則です。中勢波動が下降中に買うことは原則としてないし、中勢波動が上昇中に売ることは原則としてありません。

しかし下降中の「突っ込み買い」や上昇中の「吹き値売り」の投資のしかたもあります。

右図は条件表No.21の「ピークボトムのポイントA」のグラフです。今日の日経平均は、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が売りマーク、C投資マインド指数が15以下、の4ポイントになっています。

2〜3日中にポイントが加点される可能性があるのは、D25日騰落レシオが75以下(今日は79.3)、E25日順位相関が-80以下(今日は-44.3)です。F新安値の陽線、もありえます。 そういうことで、今日の下落は驚きましたが、突っ込み買いのチャンスが来ていると思っています。


(11.8.8) TOPIX 782(-18)  日経平均 9097円(-202)  20.4億株 (1兆3574億円)


先週末の米国はまちまち。NYダウは11444ドル(+60)と小反発するも、ナスダックは2532P(-23P)。

ナスダックは下げるには下げたが、下ヒゲの長い足になったし、先週末の《デンドラ24》の下から2番目の下値メドが2499P、最も安い下値メドが2470Pであるので、だいたい2500Pが当面の底値圏であると思われました。

ところが5日の夜、S&Pが米国国債を「AAA」から「AA+」へ1段階の格下げを発表しました。さて米国市場がそれをどう受け止めるのか、米国国債が大きく売られるのかが、新たな不透明要因となりました。

シカゴ日経先物は金曜日時点では9325円と金曜日の大証の終値9280円より高く終わっていましたが、その後「格下げ」が発生。

今日は130円ほど安く寄り付く。その後円レートが78円を維持していたことから一時は反発していましたが、アジア市場が大下げとなったために、日経平均も下落を加速し9100円割れで終わる。

この世界の連鎖株安は、米国株が下げ止まらねば終結しませんが、グラフからはそろそろボトムに近いのではないのかの兆候がでています。

まずは、上図の青色○は「下窓」を明けた日ですが、この下落において3度目の窓空けです。「3空に売りなし」の格言のように、だいたいが下げの最後の局面になることが多い。

小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2「日経平均用'96」が買いマーク、C25日騰落レシオが75以下、D25日投資マインド指数が15以下。今のところ5ポイントです。ボトムになる確率は5分5分のところまできています。

この後ポイントが加点される可能性があるのは、E新安値の陽線になる、F25日順位相関が-80以下になる(2〜3日後)です。

このほかに《デンドラ24》の下値メドをクリアすれば、1ポイントが加点されますが、今日現在の下値メドは、高いほうから順に, @9326円、AB8819円、C8211円です。2番目と3番目の8819円まで下げれば、1ポイントを加点してもいでしょう、ただ8819円の水準は今夜の米国株が暴落しない限り、考えられない水準です。

今回の下落は大幅であったので、《デンドラ24》の下値メドは2度変変化しています。初めて下値メドがでたときは、@9427円、A9326円、B9225円、C8819円でした。

初めての下値メドの上から3番目の9225円をクリアしていることで、下値メドはクリアしていると思っていますが、1回目の最も安いメドの8819円は2回目の2番目・3番目のメドでもあるので、一応(確率10%くらい)は8819円があるのかも知れないと用心しておかねばなりません。

これは《デンドラ24》の下値メドからの1ポイントに関係することです。小波動のボトムが6ポイントになれば《デンドラ24》の下値メドには関係なく、ボトムを出したらしいと判断します。


(11.8.9) TOPIX 770(-12)  日経平均 8944円(-153)  33.1億株 (1兆9763億円)


S&Pが米国国債の格付けを引き下げて初めての米国市場の立会いとなりましたが、思いのほか米国市場は弱気でした。大暴落となる。

NYダウは10809ドル(-634.-5.54%)、ナスダックは2357P(-174P.-6.89%)。ここまで悲観するかと思いましたが、米国10年物国債の利回りを見ると、なんと2.32%(-0.24)です。国債価格は暴騰しています。

「なんだこれは????」 格付けの引き下げによって米国債が売られるどころか、逆に強烈に買われています。株式市場は悲観して大暴落したが、債券市場は米国債を思い切り買っている。

まあ考えると、米国景気は2番底に陥るかも知れない→となると長期金利は低下するだろう→もしかしたらFRBはさらなる金融緩和に踏み切るかも知れない→だからまだ金利が高いうちに米国債を買っておこう。債券市場ではそういう判断があったのでしょう。

一方株式市場では、ちょっと複雑で、@景気が2番底に陥るかも知れない→株式は売却しておこう。A欧州財務危機によって、ユーロ圏のソブリン債を持つ銀行は大きな損失を抱えているかもしれない→リーマンショックの再現があるかも知れない→だから株式は売却しよう。B米国債の格付け引き下げによって、すべての債券の格付けが下がる→今後発行する社債などは不利な条件で発行しなければならない→どころか債券市場が混乱すると社債による資金調達ができなくなるかも知れない→だから株式は売却しておこう。 さまざまな悪いことの連想が働いたのが、昨日の大暴落だったのでしょう。

いまだに、なぜ米国株価がかくまで暴落するのかが理解できないのですが、米国株式市場は先日までに下落によって、追証が発生したために問答無用で投げたのでは、と思っています。(もっと危機的なことが隠されているのかも知れないが、今のところは不明です)

日経平均は米国市場の大暴落を見て、大幅安で寄り付く。ザラバでは8656円という、東日本大震災の終値8605円に接近し、いくら何でも1000年ぶりの大震災に匹敵するほど、この株価環境は悪くなかろうと思っていましたが、米国株価が下落すれば日経平均も下落するという関連は絶つことができません。

ところが日中立会いのCMEのNYダウ先物が10400ドル まで下落していたものが、 急速に回復して、11000ドルに向かったことから日経平均も反発し、マイナス幅を縮小。NYダウ先物は10400ドルから110000ドルまでの急回復をしています。だいたい米国発の株価下落は終わった のではなかろうか。


(11.8.10) TOPIX 776(+6)  日経平均 9038円(+94)  22.5億株 (1兆5061億円)


FOMCは、実質ゼロ金利を2013年半ばまで維持すると決定。FRBは景気が2番底をつけそうなら追加の金融政策を実施すると発表。

FRBも日銀と同じで、@まずFFレートをゼロ金利にし、Aついで量的緩和(QE2)をし、B次に低金利の期間をはっきり明言する時間軸効果、の順に金融政策を取りましたが、この順に経済を支える力は小さくなります。

米国市場はFOMCおよびFRBの発表によって、とりあえずは大幅高となり、暴落に歯止めがかかったようです。 NYダウは11239ドル(+429.+3.97%)、ナスダックは2482P(+124P.+5.29%)。

ナスダックの小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C条件表No.2が買いマーク、の4ポイントです。

《デンドラ24》の下値メドは上から3番目が2259Pになったので、まだ下値メドはクリアできていませんが、一昨日の最も安い下値メドは2470でした。昨日のザラバ安値は2331Pなので、1ポイントを加点してもよいが、ここは0.5ポイントを加点して、4.5ポイントとしておきます。海外市場は4ポイントで5分5分なので、ボトムを出した確率のほうが高くなりました。

米国株高を受けて日経平均も続伸する。昨日の時点での小波動のボトムらしさのポイントを書いていなかったので、今日書いておきます。昨日のポイントです。

@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C条件表No.2が買いマーク、D25日騰落レシオが75以下、E25日投資マインド指数が15以下、F《デンドラ24》の上から3番目の下値メド8819円をクリア。なんと7ポイントでした。

これに加えて、昨日の足は下ヒゲの長い「タクリ足」だったので、8割かたは昨日がボトムであったと思います。90%となるのは図のピンク線の水準(これは昨日が最安値であるとして、その前日の陰線のザラバ高値9215円の水準)を株価終値が上回ったときです。

実際には9215円を上回ったときには、カラ売りの買戻しによる上昇の限界である9日線と同じ水準になっているでしょうから、9215円を上抜いたことを確認して、すぐに買いを入れても利益はでにくいでしょう。だがその後反落が小さいならば、今度は25日線を戻りの限界として買ってよいのです。

「寄引売買(2008)」は昨年6月から今年の5月にかけて公開し、今年は7月に「寄引売買(2009)」を公開しました。

(2008)では8本の条件表を設定しました。ユーザーはここから自分に合った条件表を選択してもらえばよいのですが、迷うならば、条件表No.8(No.4+No.5+No.7)を使えばよいでしょうと「ツールキット(2008)の解説」でいいました。

「寄引売買(2008)」の2010年の成績は次図のようになりました。最も利益をだしたのは、No.2「利益最大」で、1年間の累計利益は1773.4円(日経先物ラージ1枚のトレードなら177.3万円の利益)、ついでNo.8の1506.6円でした。

トレード数を見ると、No.2は1年間に92回、No.8は89回でした。これはNo.1〜No.8の8本の条件表のうち、トレード数が1番目・2番目です。2010年は、トレード数が多いほど利益を出したのです。つまり2010年は2008年までの統計をとった11年間とほぼ同じような相場つきの年だったわけです。
@ツールキットの2010年の成績


ところが 、2011年に入ってNo.2とNo.8は大苦戦しました。トレード数が多いのが裏目にでた感じです。利益を上げようとすれば、トレード数を増やすのが一番ですが、トレード数を増やせば、損失を出すトレードも増えます。2010年はトレード数が多いNo.2とNo.8がよい成績でしたが、2011年の前半はこの逆のことが起こりました。4月までのNo.8のドローダウンは累計は-839円、No.2にいたっては-995円という大きなマイナスになりました。

Aツールキットの2011年8月10日までの成績



だが、過去11年間を手本にした「寄引売買(2008)」は統計どおりに復活しつつあります。No.8は8月10日現在で232.2円の利益となり、No.2は-54.6円の損失まで回復しています。おそらく2011年は「寄引売買(2008)」の8本の条件表はすべて利益を出すと思っています。

今年公開した「寄引売買(2009)」は多くが554円〜788円の利益を出しています。No.19かNo.20を使われるとよいと「ツールキット(2009)の解説」でいいましたが、今のところNo.19を使っておればよい結果がでています。

今こうして2010年と2011年の途中経過の成績を見ると、No.16の「LC・リスク最小」がよい成績を出しています。派手に勝ったり負けたりするよりも、地味にコンスタントにそこそこの成績を出すNo.16は案外に頼りになる条件表かも知れません。


(11.8.11) TOPIX 770(-5)  日経平均 8981円(-56)  22.3億株 (1兆4390億円)


一昨日はFRBが追加の金融緩和をにおわせたことから米国市場は大きく反発しましたが、昨日はフランス国債の格付けも引き下げられるのではないか、そして仏国債を大量に持つソシエテ・ジェネラル銀がやばいのでははないかという噂がでてソシエテ・ジェネラル株は-14%の下落。日本ならS安です。同じくパリバ銀も-11%の下落。

これを受けて米国株も大幅下落しました。NYダウのこの5日間の変動は、-512ドル→+60→-634ドル→+429ドル→-519ドル。とてつもない変化率(ボラティリテイ)です。8月に入っての暴落の理由がまだ私にはつかみきれていないのですが、リーマンショックから3年ほどで再び、このような混乱が起きるのは、基本的に実体経済の規模に対してマネーが多すぎるからでしょう。

実体経済以上のマネーがあふれかえっている。株式でいえば、信用取引は自己資金の3倍の取引ができます。先物は15倍くらいの取引ができます。実体経済が1ほど変化すれば、信用取引なら3倍の株価変動に匹敵し、先物取引なら15倍の株価変動に匹敵します。実体経済がわずかに変化しただけで、株式市場はその何倍かの変化をする状況にあります。

今の投資の実態はあまりにもレバレッジに依存しすぎています。リスクを取れないマネーが株式投資をし、あれやこれやで毎日暴落したり暴騰したりしているのでしょう。

現状ではグラフから、日経平均はすでに安値(8656円)を出し、あとはモタモタしながらも上昇していくだろうと思っていますが、欧米の株式市場がつぶれれば、それは無効です。

ただ日本株式は、世界株式にくらべて有利です。昨日NYダウは-4.62%の下落をしましたが、今日の日経平均は-0.63%しか下落しませんでした。この危機によってドル安・円高になるのであれば、わざわざ日本株(円を買っているのと同じ)を売る理由はありません。

上図で「外国証券オ-ダー倍率」は(49)になりました。外国証券は100売って、50を買っているのです。8月になって以来ずっと売り越しになっています。

過去にオーダー倍率が50以下になったときがあるのかと探すと、ありました。それは2009年3月4日です。この日オーダー倍率は49となっています。現在と同じ水準です。

現在は2009年3月と同じ状況にあるので、そろそろ日経平均はボトムを出したのだろうと判断しています。


(11.8.12) TOPIX 768(-2)  日経平均 8963円(-18)  20.23億株 (1兆4326億円)


米国は、仏国のソシエテ・ジェネラルが+5%反発したことや、新規失業保険申請数が少なかったことから大反発する。ロイターの記事にありましたが、まさにバンジージャンプの相場つきで、気分しだいで大きく上下する状態です。だれもまっとうな投資はできません。

できるのは、保有している株式を売却してリスクから逃れることだけです。ただ図のナスダックを見ると、この6日間は、@大陰線→A大陰線→B大陰線→C大陽線→D大陰線→E大陽線となっていて、一方的な下落はC日前に終わっています。

C〜@の株価水準は、(a)暴落中段の持ち合いなのか、(b)底値固めなのかのどちらかですが、私は(b)だと思っています。

世界同時株安になったのはおおむね8月以降のことです。8月1日の日経平均終値は9965円でした。これが6日後には終値8944円、ザラバ安値8656円まで急落しました。

今年は株式投資で利益がでる年ではないようです。株式を持っている人は3月の大震災の暴落でダメージを受け、ようやく7月に株価が戻ってきて、安堵していたところに欧米発の暴落です。こういう状況で株式を買い持ちした人は、ほとんどがマイナス勘定になっています。まあ2011年は「なすスベがない」年になりそうです。

さて昨年は「ツールキット(2008)」を発売し、今年は「ツールキット(2009)」を発売しました。これはその日の始値で仕掛けて、終値で決済するという超短期の売買をするための条件表です。「ツールキット(2008)」は昨年はよい成績を出しました。このとき条件表(F6-8)の「No.4+No.5+No.7」を使うとよいのではないかと「ツールキット(2008)の解説」でいいましたが、実際のところ、No.8の2010年の成績は8本の条件表のうちで、2番目に多くの利益を出しました。

(右図)ところが2011年になって、No.8は絶不調に陥り、3月の大震災のときは-762円(ラージなら1000倍、ミニなら100倍)の損失を出してしまいました(2.5%で損切りのルールで)。

私は、No.8がマイナスになっている原因は特になく、単に「運が悪かった」だけだと思っていましたが、連続して負け続けると、ユーザーは不安になってきます。メールで「大丈夫か?」「2月から一場制になったので環境が変わってしまったのではないか?」といった問い合わせもありました。

だが、「たんたんと売買をすればよい」と答えていました。長期間にわたって取った統計から導いたシステムが、そんなに簡単に崩れるとは思えませんでした。

さいわいにして、条件表(F6-8)の「No.4+No.5+No.7」は3月に-762円(ラージなら1000倍、ミニなら100倍が損益額)とへこみましたが、現在では+381円のプラスになって、過去の統計の中央値に復帰しつつあります。

「ツールキット(2008)」を発売したときは、まずこの条件表は4〜5年は有効だろうと思っていました。2008年までの統計なので、2012年か2013年までは有効だろうという思いでした(根拠はないが)。 だが2011年1月〜4月のような事態が起こります。1〜4月のことは、統計的に起きないことが起きたのではありません。起きる可能性の範囲内のことでしたが、それでも連敗が続くと心理的にダメージを受けます。

この絶不調の状況にあって、腹をくくって「ツールキット(2008)」の売買指示に従ったユーザーは利益を出しましたが、気落ちしてトレードをやめてしまったユーザーは報われませんでした。おそらく1〜4月の期間に、「ツールキット(2008)」の売買マークを無視したユーザーは8割くらいはあったと推測します。 この場合は「ツールキット(2008)」しかなかったので、ユーザーはこれを「信じる」か「信じない」かの選択肢しかなかったからです。

そこで2011年に、2009年までのデータを用いて、途中の損失(リスク)が極力少なくなるような条件表を設定しました。これが「ツールキット(2009)です。

途中の損失が少なくするにはロスカット(損切り)をシステムに取り入れるほうがよいと思ったからです。ツールキット(2009)は2.5%のロスカットをするという前提で作ったシステムです。

(右図)ツールキット(2009)では、最終的にNo.11〜No.20の10本の条件表を設定しました。このうちのNo.20の今年の成績は、最大に損失を出したときが-297円で、最大に利益をだした日は現時点の+393円です。

マイナスが-297円であったことは重要です。システムの評価は単純に利益額だけを計ってはなりません。どれだけのリスクがあって、どれだけの利益を得たのかが重要です。 その意味で、@-762円の損失をだしながらも+381円の利益をだしたNo.8よりも、A-297円の損失しか出さずに+393円の利益を出したMo.20のほうが優れています。

(右図)もっと優れているのがNo.3+No.20の併合です。ツールキット(2008)のNo.3とツールキット(2009)のNo.20の2つの売買マークを見て、どちらかが売買マークをだしたらトレードします。

この場合は3月時点では-469円のマイナスになるが、現在は+673円のプラスになっています。リスクが小さくリターンが大きいというすぐれたやりかたです。


(11.8.15) TOPIX 777(+8)  日経平均 9086円(+122)  14.9億株 (1兆 373億円)


先週末の欧米市場は、カラ売り規制をしたことから欧州市場が軒並み3%台の反発をし、これを受けて米国市場も上昇。NYダウは11269ドル(+125)、ナスダックは2507P(+15)と2日連続高。

ナスダックは9日線まで戻り、カラ売りの買戻しによる反発をしましたが、問題はこれからです。9日線(昨日は2519Pの水準)で反落するのか、9日線を上回った水準で推移し、25日線まで戻るのか。

《デンドラ24》のナスダックは一応上昇波動に転じました。上値メドは下から順に、@2571P、AB2691P、C2833Pとなっていますが、まずは2571Pまで戻るのかどうかに注目です。

思うところでは、@の2571Pまでの反発が当面は精一杯で、そからは反落すると思います。もしその反落の程度が浅ければ、ABの2691Pまでの戻りの可能性も少しはでてきますが、それでも2691Pまで戻ることは難しいのではないかと思います。

日経平均は欧米株に比較して、それほど下落していませんが、反発力は強くありません。その原因は円高です。日本国債はリスクを嫌うマネーの格好の逃避先になっていますが、そのために円レートが高くなる。したがって日経平均は安くなる。困ったことです。

小泉政権までは、日本の金利をゼロにして、なおかつ今年米国FRBがやったように、 量的緩和を進めて円レートを安くし、日本は輸出で稼いだということがありました。

ところが今は日本経済を向上させるスベを持っていません。金利はゼロに近く、これ以上の金利低下は見込めない。米国金利がドンドン下がっているのに、日本の金利を動かしようがない。

米国株価の暴落は、まさに日本のように政策が手詰まりになったことを懸念してのものです。米国はこの先、日本のように20年間もデフレを脱却できなくなるのではないか。米国は日本のように長期間の経済停滞をまねくのではないか。そういう不安感が世界を支配しています。

原因は実体経済に比べてマネーを多く供給しすぎ、マネーの動きが世界経済を逆に動かしているという点です。私は、眼下の景気をよくし、経済成長を通じてGDPを大きくし、税収にアップによって財政赤字を解消していくのが本来の道筋だと思っていますが、 菅政権を引き継ぐだろうといわれる人物が、このことを理解していないのは、悲しく思います。


(11.8.16) TOPIX 779(+1)  日経平均 9107円(+21)  16.7億株 (1兆 696億円)


グーグルがモトローラ・モビリテイを約1兆円(125億ドル)で買収すると報道されたことから、米国市場は大幅高となる。NYダウは11482ドル(+213)と3陽連、ナスダックは2555P(+47)と3日連続高。

両指数ともに9日線を上回り、カラ売りの買戻し+新規の買いが出てきました。NYダウの上値のメドは、下から順に、@11469、A11684、B11791、C12327 となっています。昨日は@11469ドルをクリアしたので、A11684とB11791が次のメドになります。図に引いた2本の青色水平線がそれです。

ナスダックは昨日いった最も低い上値メドの@2571Pをまだクリアできていません。このメドをクリアできたとしても、AB2691Pをクリアすることはなかなか難しい。

上図の(F→K)の下落率を計算してみると、NYダウは-16.8%、ナスダックは-19.0%、日経平均は-15.2%です。ナスダックの下げが最もきつく、日経平均は最も軽い。

だが(K)のザラバ安値からの上昇率は、NYダウは+8.3%、ナスダックは+9.6%、日経平均は+5.7%です。ナスダックが最も反発し、日経平均の反発は最も小さい。

ナスダックと日経平均を比べると、日経平均はナスダックの下落率の約80%の下落ですんだが、その後の反発はナスダックの60%でしかない。日経平均は今日は9日線を上抜くチャンスでしたが、それもできなかった。日経平均の反発力の弱さがわかります。

日経平均は図のピンク色の水準(9264円)を終値で上回ったならば、小波動のボトムを出したとしてよいと思っていますが、この差を埋めることはなかなかツライし、またアヤ戻しの限界である9日線も上抜けないという現状では、米国株に引っ張り上げられることを期待するしかありません。


(11.8.17) TOPIX 776(-2)  日経平均 9057円(-50)  16.1億株 (1兆 211億円)


ユーロ圏の4-6月GDPが対前期比+0.7%の伸びに終わました。ユーロ圏の経済の足踏み状態が明らかになりましたが、これは予想されていたことです。

米国市場は前日に大型M&Aを囃して上昇していただけに、現実を直視して下落する。 NYダウは11405ドル(-76)、ナスダックは2523P(-31)と小反落。

欧米の経済成長の鈍化は、今後(年内)の株式相場にマイナスです。ナスダックと日経平均はとりあえずは小波動のボトムを表示しました。

だが、ナスダックは《デンドラ24》の最も低い上値メドをクリアできずに小反落しました。日経平均に到ってはまだ9日線を上回ることができません。

この反発はダイナミックさに欠けます。空売り筋が利益を出すために買い戻したので株価が上昇したというところです。カラ売り筋は、利益を出して資金を増やしているので、再びの売りチャンスを狙っていると思われます。

景気停滞ということになると、半年や1年では景気は上抜きませんから、7月をピークとするこの下落は少なくとも来年にならないと、上昇できないのではなかろうか。この間に買って利益を出すことは難しいでしょう。


(11.8.18) TOPIX 767(-9)  日経平均 8943円(-113)  17.3億株 (1兆1715億円)


米国はまちまち。NYダウは11410ドル(+4)とわずかに高いが、ナスダックは2511P(-11)と小反落。

ナスダックはデルの業績見通しが慎重であったとかで、ハイテク株が軟調となる。東京市場でもハイテク株は下落→アジア市場も下落と、ハイテク株安の連鎖反応を引き起こす。

さらに米国景気の停滞と円高定着を見越して、自動車株が軒並み大震災直後の安値を下回って年初来安値となるなど、明るい材料はありません。

ナスダックはまだましです。《デンドラ24》の最低の上値メドの2571Pをクリアできていないが、9日線を上回ること連続3日です。一方日経平均は9日線を超えることもできず、第一まだ上値メドは出ていません。反発の値幅が小さくて、まだ4%波動が転換していないためです。

日経平均はザラバベースでは8月9日の8656円が安値であり、すでにこの日が小波動のボトムであったことは確定しています。問題はその後の反発が大きいのか・小さいのかでしたが、今日も9日線を上回ることはできませんでした。終値ベースでいえば、8月9日の終値8944円を、今日の終値8943円はわずか1円ながら下回りました。この分では8月16日のザラバ高値9150円が小波動のピークとなりかねません。

個別銘柄については、ナスダックと日経平均のコメントを読んでもらえれば、今が買い時なのか売り時なのかは、おのずと判断できると思っていますが、それでもユーザーの過半は個別株をどう判断すればよいのかの指針をもとめておられるようです。以前は《カナル基本》を販売していたこともあって、定点観測9銘柄の売買マークがでているグラフを毎日アップしていましたが、今ではそれをやめています。

ユーザーの意見を改めて聞いてみると、案外にこの《カナル基本》の出す売買マークを注視している方が多かったようです。例えば新日鉄が買いマークを出していると、住友金も買いだろうと意思決定する材料になっていたようです。 毎日HPの記事を書いている私としては個別銘柄についてのコメントを毎日書くことは時間的に困難ですが、グラフを掲載するだけならそう時間もかからないので、新たな形でアップしようかと思っています。

それはさておき、今日は暴落したときの株価についてどう判断するのかについて述べます。 株価が暴落している最中に買うことは「蛮勇」がいります。下げ止まれば利益がでるが、翌日もっと下げる可能性があります。私は基本的に暴落の最中に買うことは間違いだと思っています。

下げている最中に、自分は下げすぎ過ぎだと思ったから買うわけですが、その思いが正しいとは限りません。多くはその判断は間違っていることが後に判明します。最安値を当てることは神様しかできません。我々は、@前回の安値を更新しなかったから、A9日線を上回ったから、株価はボトムを出したのではないか、という判断ができるだけです。


定点観測の9銘柄のグラフを掲げます。9銘柄中、よいのは1812「鹿島」と、少しよい9732「NTT」のほかは、買う銘柄ではありません。

1812「鹿島」は(a)で最安値を出し、(b)で大陽線の「包み上げ」をし、(c)で9日線を終値で上回り、(d) で完全に9日線を上回りました。(c)(d)が買いのチャンスでした。

5401「新日鉄」は(a)でボトムを出したように思われますが、今日現在ではまだ小波動のボトムの表示が出ていません。株価終値も9日線を上抜くことができず、まだ(a)がボトムとは確定していません。

5713「住友鉱」も(a)でボトムを出したように思われますが、今日現在ではまだ小波動のボトムの表示が出ていません。株価終値も9日線を上抜くことができず、まだ(a)がボトムとは確定していません。

6758「ソニー」は(a)でボトムを出したように思われますが、今日現在ではまだ小波動のボトムの表示が出ていません。株価終値も9日線を上抜くことができず、まだ(a)がボトムとは確定していません。

7203「トヨタ」も(a)でボトムを出したように思われますが、今日は(a)を下抜き新安値となりました。

8306「三菱UFJ」は(a)でボトムを出したように思われますが、今日現在ではまだ小波動のボトムの表示が出ていません。株価終値も9日線を上抜くことができず、まだ(a)がボトムとは確定していません。

8604「野村」は(a)でボトムを出したように思われますが、その後の反発力は弱く、今日現在ではまだ小波動のボトムの表示が出ていません。株価終値も9日線を上抜くことができず、まだ(a)がボトムとは確定していません。

9432「NTT」は(a)から3日連続して陽線になり、(a)の水準は割安であることが判明しました。株価終値は9日線を上抜き、ほぼ(a)がボトムだと確定しただろうと思います。

9984「ソフトバンク」も(a)で突っ込み安になりましたが、その後の戻りが弱い。株価は9日線を上回っていないし、今日現在ではまだ小波動のボトムの表示が出ていません。株価終値も9日線を上抜くことができず、まだ(a)がボトムとは確定していません。


(11.8.19) TOPIX 751(-15)  日経平均 8719円(-224)  20.4億株 (1兆3629億円)


欧州は信用リスクで大幅安。米国はこれに加えて景気減速懸念で、欧州の下げを上回る下げとなりました。NYダウは10990ドル(-419.-3.67%)、ナスダックは2380P(-131。-5.21%)と暴落状態。

8月9日につけたザラバ安値をまだ下回ってはいませんが、欧米市場は弱気になっているので少しの悪材料であっても過大評価して、簡単に安値を更新する可能性は大いにあります。

日経平均の戻りは弱かった。9日線を1日も上回ることがなかったので、昨日は9150円が小波動のピークになるかも知れないと書いておきましたが、今日は早くも小波動のピーク(9150円)を表示し、現在の小波動は下降波動に転じています。

ナスダックも今日のザラバ高値が2509P以上にならないと、小波動のピーク(2555P)を表示します。今夜の株価がここまで上昇するとは思われないので、今日でナスダックも小波動は下降波動になります。


ではどのあたりまで下落するのかです。日経平均は先に述べたように、《デンドラ24》の下値メドは8819円でした。これは8月9日のザラバ安値(8656円)でクリアしているので、値段的には十分な下げをしたと思いました。

しかし今回の下落の原因は欧米にあります。いくら日経平均が(チャートからの)下値メドに達したからといって、小波動のボトムが決まるものではありません。要は欧米の株価次第なのですが、株価が下落するからといっても、どこまでもどこまでも下落することはありません。

株式市場は経済行為の場所です。経済の合理性が発揮される市場です。例えば@PBRが1.0倍以下になる株価水準は悲観のしすぎであるし、APERが10倍以下になるのもそうです(現在は13倍)。B国債金利が1%以下であるのに配当利回りが2%〜3%であるというのも不合理です。

こういう現象はいずれ矯正されていきますが、目下のところは株価下落によって損失がでる→これ以上の損失を出さないために株式を売却する→株価はさらに下がる、という悪循環に陥っています。この流れが落ち着いたと判断できるのは、グラフでいえば株価終値が9日線を連続5日間上回る日です。


(11.8.22) TOPIX 742(-8)  日経平均 8628円(-91)  19.6億株 (1兆2049億円)


先週末の米国は続落。NYダウは10817ドル(-172)、ナスダックは2341P(-38)。

ナスダックは8月9日につけたザラバ安値(2331P)にあと7Pまで接近。昨日小波動のピーク2555Pを表示しているので、2331Pを下回れば、2331P→2555Pの224P幅だけ、2331Pからさらに下落する可能性があります。このときの下値メドは2107Pです。

またナスダックの《デンドラ24》による下値メドは上から順に、@2325P、A2223P、B2197P、C2070P です。だいたい2200Pが目安です。

NYダウの下値メドは、@10908、A10674、B10449、C9875ドル。 10500ドルが目安です。

NYで円レートが一時95円台になったことから、円売り介入が警戒されて、日経平均は米国株の下落にもかかわらず小幅安で始まる。

しかし介入はなかったし、日本独自の買い材料はないので、外国人の換金売りにジリジリと値を崩し、8月9日のザラバ安値8656円を下回る。

これによって下値メドは、3月15日のザラバ安値8227円、あるいは《デンドラ24》の最も低いメドの8211円になりました。だいたい8200円が目安。

一方では株価は下げ過ぎの現象が出てきています。小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が買いマークを出した、C25日騰落レシオが75以下、D25日投資マインド指数が15以下、の5ポイントです。

ここへ加点する可能性があるのは、E新安値の陽線、F25日順位相関が-80以下(2〜3日後)、の2ポイントです。前回のボトム(8656円)のときは7ポイントとなっていました。今回も6〜7ポイントになるのを見ないうちは、「突っ込み買い」とすることはできません。


(11.8.23) TOPIX 750(+7)  日経平均 8733円(+104)  20.9億株 (1兆4137億円)


先週末の米国は小幅高。NYダウは10854ドル(+37)、ナスダックは2345P(+3)。ともに8月9日のザラバ安値を更新することを免れる。

ここは重要な注目点です。もし8月9日の安値を割らずして上昇するならば、小波動のボトムが切り上がり、先の戻り高値を上抜けば、小波動のピークも切り上がることになります。

米国株はひとたび底をうつと、大幅な陽線を連続して出し、5陽連・6陽連を簡単につけてくるので、この可能性は絶無ではありません。

だいたいにおいて景気回復が鈍化するという材料は、8月9日の安値で織り込んだのではないかと思っています。しかし景気後退(リセッション)までは織り込んでいない。もし景気後退を予想するのであればNYダウはあと1000ドルくらい下落して9600ドルくらいになる可能性がないわけではありませんが、景気後退(つまりはマイナス成長)に陥るとは考えにくい。新興国の経済成長によって世界の市場は膨らんでいます。世界中で投資や消費がピタッと止まることはないでしょう。

日経平均は陽線で終わる。今日の上昇は突っ込み警戒の買戻しによるものと思われますが、一部には突っ込み買いの動きがあったようです。

定点観測9銘柄しか見ていませんが、昨日のソニー(1578円)、トヨタ(2700円)、ソフトバンク(2571円)は「いくらなんでも、この値段とは」の値ごろ感を抱きました。

ソフトバンクは今日も下落して2496円で引けたので、ますます安いと感じられます。あと野村(307円)も安い。9銘柄のうちこの4銘柄が大震災の安値を割り込んでいます。いずれも日本を代表する企業です。

単に株価が安くなったからといって、ボトムになるわけではありませんが、これら4銘柄の株価水準はすでに売られ過ぎでしょう。だから今すぐ買えというわけにはいきませんが、今後株価が9日線を上抜いてきたときには、買い銘柄の候補になるのではないかと思います。


(11.8.24) TOPIX 742(-8)  日経平均 8639円(-93)  21.8億株 (1兆3392億円)


米国は大幅反発。NYダウは11176ドル(+322)、ナスダックは2446P(+100)。ともに9日線まで戻る。

これで小波動のボトムが切り上がるか?という期待は一歩前進した感じです。あとは
  1. とにかく8月9日の安値を割込むことがなく、
  2. 9日線を上抜いて、
  3. 上昇しないまでも9日線を上抜いた水準を維持しておれば、
  4. そのうち9日順位相関が-80以下になるので、
  5. 少し大きな上昇があって、先の小波動のピークを上回る。
  6. ここで小波動のボトム・ピークが切り上がるので、75日線に向かって上昇する。
よいことばかりを書けば以上のようになります。当面は@〜Bがどうなるのかを注目。

米国株が大幅高になったので、日経平均も200円くらい上昇するのかと思っていましたがそうはならず。寄り付きこそ高く始まったものの、8800円台になると売り物に押され、次第安となり、終値8639円は3月15日の終値8605円に接近する。

意外なもろさでした。そのため昨日の小陽線を陰線が包み下げるという足型になりました。

だがこの足型はそう悪くはありません。もし明日の株価が今日の陰線の上下範囲内で動くならば「両抱き」あるいは「両はらみ」という足になります。「小」の字のような足型です。

この足型は底値圏に出たときは波動のボトムになることが多く、高値圏に出たときは波動のピークになることが多いという、なかなか役に立つ足型であると私は思っています。明日はこの「両はらみ」がでることを期待したい。

今日のザラバ安値は8620円であるので、3日前の8619円をわずか1円上回っています。従って現在の小波動のボトムの候補は3日前の日です。この日のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が買いマークを出した、C25日騰落レシオが75以下、D25日投資マインド指数が15以下、の5ポイントですが、今日はこれに加えてE25日順位相関が-80以下となりました。

一応6ポイントであるので、買いが有利であると判断しますが、もし明日のザラバで8629円を下回ることがあれば、3日前はボトムではないことがはっきりします。この場合には3日前にB条件表No.2が買いマークを出したポイントは消えて5ポイントになります。


(11.8.25) TOPIX 751(+9)  日経平均 8772円(+132)  20.5億株 (1兆2862億円)


米国は7月の耐久財受注が予想外によかったとかで続伸。NYダウは11320ドル(+143)、ナスダックは2467P(+21)。NYダウは3陽連になり、両指数は9日線を上回る。

8月9日のザラバ安値の翌日から11日が経過していますが、安値を割込みそうで割込まなかった。今後時間が経てばたつほど、8月9日がボトムであった可能性が強くなってきます。

そうなると、8月9日ザラバ安値(NYダウは10604ドル、ナスダックは2331P)の近くまで株価が下落するなら買いが入ってきます。

このときの買いは当然に逆張りの買いですが、一方では8月9日の安値が更新されたときは、買い株を投げて、売り方に回るという方針を持っています。安値ギリギリのところで買う。だが新安値になったならば損切りし、カラ売りに転じるという2段構えの方針です。

日経平均は米国株高を受けて高く始まり、やや円高修正の動きとなったので8850円まで上値を伸ばしたが、戻り売りに押されて小幅陽線となる。

米国の株価の動きに遅れているのか、先んじているのかはわかりませんが、日本株の反発力は米国株よりも劣っていることは確かです。

先にいったように米国株はこの11日間、新安値になっていませんが、日経平均は(a)の安値8656円を出した9日目に新安値に陥りました。(b)のザラバ安値は8619円です。従って最安値を割込まなかったのは最近の3日間でしかありません。

これではまだ(b)が最安値であると判断する投資家はごく少数です。従って例えば8650円に下落したときに多くの投資家が買ってくるということは期待できません。少なくとも、@日経平均が10日間ほど新安値に陥ることがなく、A終値が9日線を上回るまでは、底値を出したと判断するのは拙速でしょう。


(11.8.26) TOPIX 756(+4)  日経平均 8797円(+25)  18.9億株 (1兆1336億円)


米国はQE3の期待が後退して反落する。NYダウは11149ドル(-170)、ナスダックは2419P(-48)。

今夜はバーナンキFRB議長の講演、来週9月1日はISM業況指数、2日は雇用統計と、とくに重要なイベントがあります。よってなかなか株価は動けない感じですが、ナスダックが8月9日の安値を切らないならば、次第に米国株に見直しの買いがでてくるのではないか。

日経平均は円レートが77円台にあったことから小幅上昇するが、今日も9日線を上回ることができず。米国の上昇待ち。


(11.8.29) TOPIX 758(+2)  日経平均 8851円(+53)  19.5億株 (1兆1891億円)


先週末の米国は、9月のFOMCでFRBが金融緩和をするのではないかの期待で反発する。NYダウは11284ドル(+134)、ナスダックは2479P(+60)。

ただ金融政策は、これ以上の著しい経済効果はでない段階に入っています。QE3が打ち出されたとしてもその効果はたいしたことにならないのではなかろうか。

米国市場が金融緩和を期待して、上下していますが、実際にQE3が実施されたとしてもその効果は限定的で、したがって株価上昇はしれており、逆にその後は長期下落のコースを辿るように思われてなりません。

ナスダックは、昨年9月のQE2の発表時はまだ200日線を大きく割り込んではいませんでした。こういうときにQE2が発表されたので、その後半年間は株価は上昇しました。今はチョット状況が違います。QE2をしても米国の経済はわずかしかアップしなかった。グラフではこのガッカリ感から、株価は200日線を大きく下回っています。 ここによしんばQE3が発表されたとしても、200日線まで戻るのが精一杯ではなかろうか。

日経平均は米国株高を受けて高く始まり、民主党の代表選の行方の期待から上昇するが、2時すぎに野田財務大臣が代表に決定したことから反落を始める。

財政収支を均衡させるには、2×2の4とおりがあります。初めの項は支出に関わることです。@支出を現状維持とするのか、A支出を削減するのか。@はバラマキを続けるのか、それを止めてさらに年金をカットするのかの選択肢があります。

2番目の項は、B税収は現状のままでは不足するので増税する、C税収を上げるために日本経済を拡大する、です。

野田財務大臣の主張は、A支出をカットし、B増税する、です。これは2×2の組み合わせで最悪のものです。まさかこういう最悪な手を打つ人間を代表に選ぶとは思わなかった。 株価的には大きなマイナス材料だと思いますが、それほどには株価が下落しなかったのは、日本の方針よりも米国のカジ取りのほうが重要だからです。


(11.8.30) TOPIX 767(+8)  日経平均 8953円(+102)  18.3億株 (1兆1437億円)


米国の7月の個人消費が前月比+0.8%の伸び(6月は-0.1%)であったことから、過度な景気後退懸念が少しやわらぎ、株価は急伸。

NYダウは11539ドル(+254)、ナスダックは2562P(+82)となって、ともに先の小波動のピークを上回りました。これによって小波動のピーク・ボトムが切り上がったので、米国株はまず8月9日の安値が大きなボトムになったと判断できます。

中勢モデル波動からは、この後株価は75日線に向かって戻るのが典型です。ただし75日線(または200日線)が戻りの限界で、その後は大きく反落して、8月9日の安値が大底なのか、そうで ないのかを調べることになります。

昨日は25日線まで戻ったので、今夜は反落するするかも知れませんが、75日線に戻るまでは押し目買いが有利となりました。

日経平均は、米国株高を受けて高く始まるが、日本独自の好材料がないため、日中は小幅な範囲で推移する。

日経平均は米国株のように小波動の切り上がりはまだ実現できていません。当面は9150円を上回る必要があります。あと200円ほどあります。

だが少しずつグラフはよくなってきています。@今日で9日線を連続2日間上回っていること(左側の図)、A条件表No.42「円レートから日経予想」が計算した妥当な日経平均(青色線)は8975円で、今日の終値8953円とほぼ同じ水準になっていること(右側の図)です。

8月に入って、円レートからの妥当な日経平均(青色線)よりも現実の日経平均は大きく下方にありました。これは円高のマイナス以上に、その他の要因(米国景気の後退懸念と欧州の信用リスク)が大きかったからです。今日、株価が青色線とほぼ同じ水準になったことは、円レート以外の要因が日経平均の水準にそれほど影響を与えなくなったのかと思われます。(つまり世界景気の後退懸念や欧州信用リスクは当面収まったらしい。)

個別銘柄のグラフです。今後、毎日定点観測の9銘柄のグラフを継続して掲げようと思っていますが、どのようなグラフを掲げるとよいのか? に悩んでいます。 

私はHPに毎日掲載しているNo.20「平均線と順位相関」を見て、その銘柄の株価水準を判断をしますが、ユーザーが同じ判断をするとは限りません。

できれば売買マークを表示するグラフを掲げて、誰でも同じ判断ができるようにしたい。 同じ判断をしたとしてもユーザーの性格によって、その判断を「諾」とするのか「否」とするのかを決めればよい。このように思っています。

売買マークの出し方は、@順張り、A逆張り の2通りがあります。投資方針を、「順張り」にするか「逆張り」にするかは永遠のテーマです。あるときは 「順張り」が正解であり、あるときは「逆張り」が正解になります。安くなったら買うのがよいときもあるし、安くなったから売らなければならないときもあります。それはその時点では判りません。

(後からわかることではあるが)、順張りをすべきときに逆張りをしては大きく負けるし、逆張りをすべきときに順張りをしていては何度も何度も負けます。 定点観測9銘柄のうちから、よくなってきたと思われる銘柄を掲げます。この判断基準は「順張り」です。最もよいのは200日線が上向いている1812「鹿島」ですが、6758「ソニー」、8604「野村」が日経平均に比べて上昇力があることを表わしています。


(11.8.31) TOPIX 770(+3)  日経平均 8955円(+1)  18.5億株 (1兆1219億円)


米国はFOMCの議事録で、米国景気の見通しを下方修正したことがマイナス材料になったものの、それだから一歩進めた金融政策を検討しているということがプラス材料となって、結局は小幅高。

NYダウは11559ドル(+20)、ナスダックは2576P(+14)となって、ともに2日連続で25日線を上回る。ただ本当に米国経済が悪くなるのであれば、よほどアッという金融政策が打ち出されない限り、株価にはマイナスです。

日経平均は小幅な動きに終始する。米国株に比べて戻りの力強さはありません。

今日発表された7月の鉱工業生産指数は前月比+0.6%でした。6月は+3.8%であったので、7月はかなり低い伸びです。これは節電の影響があったためでしょう。8月の予想は+2.8%と再び伸びますが、9月の予想は-2.4%です。

電力不足が当面解消するにもかかわらず、8月に比べてマイナスになります。これは世界経済が停滞すると企業が予想しているためです。サプライチェーンが回復し、生産の準備はできたが、フル生産にはならないということで、株価にはマイナスです。

2011年の2/3が経過しました。株式市場は東日本大震災→福島原発→電力不足→政府の迷走、によって上る要素はありませんでした。大震災の暴落で買い向かったのは外国人投資家でしたが、それも世界景気の変調と欧州のソブリン危機によって、株式を売らざるを得なくなり、直近に仕込んだ日本株が最も売られるという結果になりました。

日本株を大震災以降に仕込んだファンドは、今ではほとんど投げ切ったような感じですが、製造業に最も必要なインフラである電力が今年の冬、来年の夏と次々に不安定な状態になれば、大震災以前に買った投資家が日本株を持つ理由がありません。 まったく株式投資というものは難しいものです。誰がこのたびの大震災を予想できたか。誰もいません。だが株価は暴落しました。株式投資で成功するには、今後の日本経済の予想があって、それが的中したときです。

日本経済が右肩上がりの時期には、この予想は簡単でした。日本経済はドンドン強くなる。したがって株式を買っておけば、目先は間違っていても、長期的には利益が出ました。誰でも儲かる幸せな時期でした。しかし今はデフレの時期です。株式を売っておけば長期的には利益が出るという時期です。株式を保有していればドンドン損失がでるという時期です。日本経済が縮小するという予想が株式投資で利益を出す時期です。

日本中がデフレで苦しんでいる。バブルのピーク1989年からもう22年目になろうというのに、経済の拡大はわずかです。この20年間に株式を一貫して売っておれば利益がでました。驚くべきことです。政府は20年間に亘って国富の毀損を放置してきた。日本が貧乏な国になることを放置してきた。こういう状況を政府も日銀も謙虚に考え直さねばなりません。

政府・日銀が無能なことはわかっています。高橋是清のような人間はこの時代には生まれません。是清は自らの死を賭けて、日本経済を立て直した。この気概がある首相・日銀総裁がでない限り日本はジリ貧でしょう。 我々は、自分で防衛するしかありません。日経平均は大きく上昇する要因はありません。そのためには目先の売買に徹することです。これについては明日書きます。


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