TOPIXをどう見たか・判断したか (2011年 6月)


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(11.6.1) TOPIX 839P(+0)  日経平均 9719円(+25)  19.7億株  ( 1兆3267億円)


3連休明けの米国市場は上昇。NYダウは12569ドル(+128)、ナスダックは2835P(+38)。

ナスダックは先週末が3陽連で、ボトムらしさは4ポイントの5分5分になっていましたが、昨日はぐいと上伸して25日線を突破。同時に小波動のボトムを表示して、上昇小波動になったことを表明。

昨日、3月のケース・シラー住宅価格指数(20都市)がリーマンショック後の最安値を更新し、2002年8月以来の安値となったと報道されましたが、マイナス材料とはならず。また4月の住宅着工件数は前月比-10.6%減との発表も響かず。

最近の経済統計は米国景気回復が鈍化していることを表現するものが多かったので、米国株は5月末にかけて調整をしましたが、この調整で米国景気の鈍化を織り込んだのかどうかは疑問です。

今夜はADPの雇用報告、ISM製造業指数の2つの経済統計の発表があるし、金曜日には5月の雇用統計が発表されます。この数字しだいによっては、小波動のボトムを出したナスダックですが、その上昇がポキリと折れる可能性があります。

日経平均は昨日、大きな上昇をしていたので、米国株高はさらなる上昇には繋がらず。日経平均は60円幅の小さな動きに終始しました。

日本経済の構造は外需依存であるので、日経平均を変動させる大きな要因は「世界の景気」です。新興国はインフレ抑制のための金融引き締めを行っており、当面の経済成長率は横ばいか若干低下の予想です。米国経済もどうやら回復が鈍くなっているようです。

この世界の経済情勢は、外需に頼る日本にとっては「追い風」から「凪」に変化している状況です。ここへ今夕は菅内閣の不信任案が提出され、明日議決となる予定だそうです。

不信任案が可決されれば内閣辞任か総選挙、否決されれば賛成した反菅勢力の除名、とどのような結果になっても日本経済にプラスとなるものはありません。 日本市場で売買する過半数は外国人です。外国人投資家は政治の不安定を嫌います。外国人が日本の政治の混乱を見て、日本株の買い付けを停止する、あるいは日本株を売るということになりかねません。

日経平均のグラフは、@2日続けて25日線の上位に出たことは評価できますが、Aその上には200日線(9827円)・75日線(9883円)が控えているので、この水準を突破することは非常に難しい。


(11.6.2) TOPIX 825P(-13)  日経平均 9555円(-164)  20.7億株  ( 1兆3618億円)


経済統計(昨日いったADPとISM)の数値が大幅に悪かったことから米国市場は大幅安。

NYダウは12290ドル(-270。-2.22%)、ナスダックは2743P(-66.-2.33%)。

NYダウは昨日までの4連続陽線で小波動のボトムを出しそうな感じでしたが、昨日の大陰線は新安値となってしまいました。これからボトムらしさを探すことになります。一からやり直しです。

ナスダックは昨日確定したばかりの小波動のボトムを割り込まなかったものの、75日線を割込んだので、昨日の大陰線は下げのスタートである可能性があります。 下げのスタートでないと判断できるのは、昨日を含めて5日以内に、終値で75日線を回復したときです。

米国株安を受けて日経平均は下落。ただ安寄りした後は膠着し、1日の値幅はわずかに57円。

内閣の不信任案は、菅首相が(いつかは明らかにしなかったが)退陣すると表明したことで、賛成152・反対293で否決される。まことに呆れた・バカバカしい・空しくなり・哀しくなる茶番劇でした。

日経平均は、昨日まで25日線を2日連続して上回っていましたが、今日は再び割込み、9日線の水準へ下落。

円レートから日経平均を推測した青色線を2日連続で上回っていましたが、これも再び下回りました。せっかく昨日、小波動のボトムを表示して上昇波動になったことが確定したのですが、今日の下落によって上昇力は極めて弱いということを表現しました。

目先のことですが、@米国株式は続落する可能性があること、A日経平均の動きは弱くなったこと、B日本の政治の混乱がまだ織り込まれていないこと、からそう強気にはなれません。 先の小波動のボトム(9406円)を下回れば、《デンドラ24》の下値メドの9204円までの下落もあると思っています。


(11.6.3) TOPIX 816P(-9)  日経平均 9492円(-62)  16.6億株  ( 1兆1096億円)


米国は小幅安。NYダウは12248ドル(-41)、ナスダックは2773P(+4)。一昨日は大幅安になりましたが、昨日も失業保険新規申請件数が予想よりも多かったことで、リバウンドできず。

昨日は両指数とも下げ渋りの足となりましたが、75日線を2日連続して下回っています。そして今夜は5月の雇用統計の発表です。

6月1日のADPの雇用統計は、4月の実績が+17.9万人増であったので、市場が予想した5月の+17.5万人増は決して過大な数字ではありませんでした。しかし発表された数字は+3.8万人でしかなかった。この落差に驚いて一昨日は大幅安になったわけです。

どうやら米国経済は踊り場にきているのではないか、と市場は懸念しました。今夜は5月の雇用統計が発表されます。市場の予想は、+18万人から+15万人へ下方修正したようですが、はたして+15万人の雇用増があるのかどうか。もし+10万人に満たないならば米国株は続落、+15万人なら現状の水準を維持、+20万人なら大幅反発です。

日経平均は昨日の大幅安のリバウンドで、前場に9600円台に戻したもののジリジリと値を崩す。

昨年10月以来、外国人は日本株を29週間買い越してきましたが、5月4週は売り越しとなりました。ここへきて外国人投資家は、日経平均9600円の水準は買いの妙味がないと判断したわけです。

日経平均が9600円という水準は、PERが15倍以下、PBRが1.0倍という水準です。この水準は普通ならば、日本株は少し割安という判断となってよいものです。しかし外国人投資家は売りを優先しました。

あまり政治のことはいいたくはないけれど、外国からみて日本の進む方針が少しも見えていないのが原因ではないか。日本の政治が迷走していることに嫌気をさしているからではないか。 一応、東京市場の時価総額は全世界の10%ほどを占めているので、外国人投資家は、これを無視することはできませんが、できれば日本株は保有したくない、と思っているのではないのか、と思われます。

グラフでは、@株価は最も低い9日平均線を下回るが、A9日順位相関はまだ43.3という高い位置にあり、B円レートから日経推測では推測値(青色線)より株価は低く、とうてい日経平均が下げ止まったとはいえません。


(11.6.6) TOPIX 807P(-8)  日経平均 9380円(-111)  18.9億株  ( 1兆1124億円)


米国の5月雇用統計は+5.4万人と予想(15万人)を大きく下回りました。NYダウは12151ドル(-97)、ナスダックは2732P(-40)と3日続落。

6月1日の大陰線はダテではなかった。NYダウの最後の上昇波動のスタート点は4月18日の12093ドルですが、昨日のザラバ安値は12104ドルでした。新安値までわずかに11ドルを残すだけです。

もし12093ドルを下回ることになれば、昨年7月2日の安値9614ドルから始まった中勢上昇波動が下降波動に転じる可能性があります。

ただこの下げは景気回復が鈍化してきたことを懸念したものであって、悪化(不況)を懸念してのものではありません。雇用者数は+5.4万人と増加はしています。マイナスではありません。 よって12093ドルを下回っても、景気を表現する200日線(昨日は11639ドル))まで下落することはないと思います。

米国株が下落すれば、@輸出に頼る日本株は下落します。金利からは、米国株が下落→米国金利が低下→日本金利が低下=円高という連鎖が起こり、やはりA輸出主導の日本株は下落します。

今日は米国株の下落と円高の2つのマイナスから日経平均は下落し、4〜5月のゾーンの下限であった9406円を下回りました。これによって、小波動のピークは10017円→9720円へと切下がり、ボトムも9406円→(今日の)9359円へと切下がりました。これでは目先は買えません。

次に大震災の後の安値8227円から小波動は2段上げをして10017円まで上昇しましたが、この2段目の上昇小波動のスタート点は9405円でした。今日のザラバ安値は9359円であり、「最後の上昇小波動」を下回ったわけです。

したがって日経平均は当面は下落するほかはないのですが、そう大きな下落にはつながらないと思います。その根拠は、@A9日と25日順位相関は3〜4日で-80以下になるだろう、B《デンドラ24》の上から2・3番目の下値メドは9204円であることは5月27日にいいましたが、この水準まで下落すれば下げ止まってよいこと、C9200円まで下落すれば25日騰落レシオや、E投資マインド指数も下げ過ぎを表明するだろうこと。

@〜Eは小波動のボトムらしさのポイントに対応していますから、もし9204円まで下げるようなことがあれば、Eポイント+F新安値、あるいはEポイント+F新安値の、G陽線となって、強力なボトムの可能性を表現します。今日の終値9380円から9204円まではあと180円ほどです。今週のうちには日経平均の小波動のボトムが出るのではなかろうか。


(11.6.7) TOPIX 813P(+5)  日経平均 9442円(+62)  17.5億株  ( 1兆1115億円)


米国は続落。NYダウは12089ドル(-61)、ナスダックは2702P(-30)

ナスダックは4月18日の最後の上昇波動のスタート点2706Pを下回りました。今後の考えられるコースは、

(A)@2672Pまたは2643Pくらい(《デンドラ24》の下値メド)まで下げ、Aその後75日線(昨日は2774P)まで戻り、B再び下落して@で出した安値を下回る。これだと中勢波動は下降転換します。

(B)@2672Pまたは2643Pくらいまで下げ、Aその後75日線(昨日は2774P)まで戻り、B再び下落するが、@で出した安値を下回らずに75日線を上抜く。これだと中勢波動は上昇波動のまま。あるいは新しい中勢上昇波動が始まったとなります。

どちらにせよ、@の安値まで下げれば、Aの75日線まで戻る動きとなるので、この戻りの強さに注目しておけば(A)(B)どちらのコースになるのかがだいたいわかると思います。

日経平均は、上から順に、200日線→75日線→25日線→9日線→株価という順番になりました。絶不調の状況です。

このようなときはよほどの突っ込みがないと買えません。小波動のボトムらしさは5ポイントでは不足で、少なくとも6ポイントがほしいところです。

今日のところは、@新安値の、A陽線、の2ポイントですが、B明日日経平均が9231円以下になれば、条件表No.2が買いマークを出します。C明日とはいわなくても、ザラバで9204円を出せば《デンドラ24》の下値メドをクリアします。

D2〜3日のうちには9日順位相関は-80以下になるでしょう。E4〜5日のうちには25日順位僧かも-80以下になるかも知れない。

こういうことを思えば、今週末から来週初めにかけて、小波動のボトムが出る可能性があります。ただ今日のように小さな出来高で上昇してはいけない。ズンズンと下げることです。そうなれば、F25日騰落レシオが75以下になるだろうし、G25日投資マインド指数も15以下になる可能性があります。


(11.6.8) TOPIX 814P(+0)  日経平均 9449円(+6)  16.6億株  ( 1兆 299億円)


米国は小幅続落。NYダウは12070ドル(-19)、ナスダックは2701P(-1)

ナスダックは今夜も続落となれば、9日順位相関は-91くらいになり。25日順位相関は-77くらいになります。早ければ金曜日の夜に小波動のボトムらしさが4ポイント(海外株は4ポイントが5分5分)になる可能性があります。

来週初めの足によっては5ポイントになり得るので、ここからはいつボトムがでるのかを注目するところです。

米国株がボトムを出せば、日経平均もこれを見てボトムを出します。ところが昨日今日と株価は小幅とはいえプラスで終わったので、小波動のポイントが増える状況になりません。順位相関はなかなか低下しません。明日一昨日の終値9380円を下回れば、9日順位相関は-81くらいになりますが、25日順位相関は今日と同じ-75.4と低下しません。

2日か3日かけて9204円まで下げれば、メリハリの効いた動きがでるだろうと期待していますが、 いまのような小幅高を続けていては、小波動のボトムらしさが6ポイントになることはナカナカ難しい。


(11.6.9) TOPIX 812P(-1)  日経平均 9467円(+17)  18.5億株  ( 1兆1029億円)


米国は続落。NYダウは12048ドル(-21)、ナスダックは2675P(-26)

ナスダックは昨日下落したことによって、@2つの下値メドのうち高いほうの2672Pをクリアし、A9日順位相関が-91.7と-80以下になりました。

B25日順位相関は-77.5まで低下しているので、今夜も株価が安ければ-80以下になります。

ナスダックは、だいたい底値圏にあると思われますが、今日現在のは小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、の2ポイントです。

日経平均は、3日連続陽線となりましたが、これは形だけのもので力強さは見受けられません。3連続陽線となっても9日線すら到達できていません。 今日の小波動のボトムらしさは、@3日前が新安値の、A陽線、B今日25日騰落レシオが75以下になった、の3ポイントです。

9501「東電」は会社存亡の危機にありますが、今日は182円で始まり、148円まで下落した後、199円まで戻し、192円で終わりました。

かつての資産株も今では目先筋のかっこうのおもちゃになっています。東電がJALのように整理されるならば、株価は0円になります。

存続しても放射能の賠償金が何兆円にもなれば、最低でも10年は配当はできません。無配つづきの会社の株価が100円を超えることはまずないので東電の株価が100円台になるのもしかたがありません。

しかしこの福島原発の事故を全部東電の責任だとしてよいものかどうか。 政府の安全性の指針は、たとえば津波は5〜6mを想定し、第二電源の使用が不可能になることは想定しなくてもよい、というものでした。 東電はこの基準を逸脱することはなかったが、いざ事故が起きてみると、全部が東電の責任にされているわけです。これは政府の責任転嫁です。いずれ東電擁護の声があがると思います。

グラフでは条件表No.21は、今日6個の買いマークを出しました。この条件表に含まれていない《デンドラ24》の下値メドは192円〜184円。最も低いメドは177円です。つまりボトムらしさのポイントは7ポイントになります。 政治的な判断により東電の評価は極端に変化しますが、目先の東電株はこの突っ込みは買いであると思います。


(11.6.10) TOPIX 817P(+4)  日経平均 9514円(+47)  24.1億株  ( 1兆8072億円)


米国は反発落。NYダウは12124ドル(+75)、ナスダックは2684P(+9)

ナスダックは、@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関も-80以下になったので、小波動のボトムらしさは4ポイント(5分5分)となりました。

今夜も陽線で続伸すれば、D順上がりの陽線が加点されて5ポイントになり、ボトムが出たらしいと判断できますが、はたしてどうなるか。

日経平均は、米国株の反発を見て高く寄り付き、そのまま上昇したが、25日線で抑えられて、上ヒゲの長い陰線で終わる。

終値では9日線を下回っているので、まだ買い戻しの段階であり、新規に上値を買おうという動きではありません。今日の小波動のボトムらしさは、3ポイントのまま。

条件表No.42「円レートから日経予想」のグラフでは、実際の株価は予想値の青色線より下位にあり、日経平均の動きは強くありません。

条件表No.60を設定してから、この銘柄は売りの銘柄である。買いの銘柄である。ということがわかりやすかなったかと思っています。

(左側グラフ)6758「ソニー」はNo.60を見ると、@200日線は下降している。A株価は日経平均から推測した青色線の下位にある。ので、この銘柄は「売りの銘柄」です。

(右側グラフ)平均線の並びは、上から順に200日線→75日線→25日線→9日線→株価、と絶不調を表わしています。快調に下落しているわけです。

ただ株価が大底を出すのは、こういう絶不調の状態においてです。これ以外に大底がでる局面はありません。いつ大底が出てもよいのですが、それが明日なのか10日先なのか、2か月先なのかは判りません。

わからないが、「売りの銘柄」にもかかわらず買ってみる価値があるのは、こういう絶不調の状態にあって、No.21「ピークボトムのポイント」が5つ以上の買いマークを出したときです。運がよければ、ほぼ大底で買うことがでます。

ただドンドン下落している最中に買う(「突っ込み買い」)わけですから、どうなれば見込み違いだったと判断するのかの基準を持っていなければなりません。この場合、平均線は全部株価の上位にあるので、平均線をメドにすることはできません。またドンドン新安値をつけているのですから、前回の小波動のボトムも上位にあるので、これもメドにはなりません。

グラフからは損切りのメドは出てこないので、自分でメドを立てるほかはありません。例えば5%の損失がでたら損切りするとか、10%ので損切りするというメドをつけておく必要があります。この損切りのメドを持たない人は「突っ込み買い」をしてはいけません。 今日現在では、前日の新安値の陽線のザラバ安値が1996円であるので、もし株価終値が1995円以下になれば損切りするというメドを決めておけば、買ってみる価値があります。


(11.6.13) TOPIX 812P(-5)  日経平均 9448円(-66)  14.3億株  ( 9001億円)


先週末の米国は大幅下落。NYダウは11951ドル(-172)、ナスダックは2643P(-41)

ナスダックは、《デンドラ24》の上から2番目3番目の下値メド2643Pに 到達したので、ボトムらしさは1ポイントを追加しました。

しかし陰線であったので、@新安値の、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、Cデンドラの下値メドをクリア、の4ポイントと前日とかわらず。5分5分のまま。

日経平均は、米国株が大幅下落したわりには下げ幅が小さく、陽線で終わる。売買代金は9000億円と今年最低になり、市場参加者は少ない。

ただ市場参加者が少ないときは「閑散に売りなし」で、案外に相場の転機になることがあります。今年に入って売買代金が1兆円に満たなかった日に青○をつけましたが、4月・5月の閑散の翌日から上昇しています。


(11.6.14) TOPIX 822P(+10)  日経平均 9547円(+99)  19.4億株  (1兆1576億円)


米国は小幅な動き。NYダウは11952ドル(+1)、ナスダックは2639P(-4)

前日の大幅下げに対するリバウンドはありませんでした。小波動のボトムらしさのポイントは、NYダウは(@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下)の4ポイント。

ナスダックは(@新安値、Aデンドラの上から2番目のメドをクリア、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下)の4ポイント。

ナスダックは昨日、ザラバ安値が200日線にタッチし、短かいが下ヒゲを出したので、4ポイントの5分5分よりも少しはボトムらしさの確率が増えたと思います。

今後ナスダックが取るコースは、(a)(b)の2つが考えられますが、まずは(a)のほうの可能性が高い。しかしもし3月のボトムの2603Pを下回るような下落になると、2557Pあるいは2500Pまでの下げも視界に入れなければなりません。

日経平均は続伸し、(a)25日線まで戻る。明日も陽線で上昇となれば、「3陽連」になりますが、明日は今日以上の上昇をしないと(b)のようになりかねない。(b)は3陽連となったものの、3日目の陽線が極めて小さかったのでそれ以上の上昇はできませんでした。

今日の日経平均の上昇は東電のストップ高に助けられたものなので、明日も東電が高ければよいが、下げれば元のモクアミになりかねません。

条件表No.42「円レートから日経予想」のグラフは、(c)9日ぶりに株価が推測値(青色線)を上回りました。前回は(d)の2日連続で途切れましたが、このまま4日間連続して青色線を上回ることができるのかどうか。ここが注目点です。


(11.6.15) TOPIX 824P(+1)  日経平均 9574円(+26)  19.7億株  (1兆1914億円)


米国は反発。NYダウは12076ドル(+123)、ナスダックは2678P(+39)

ナスダックは一昨日の陰線の高値2675Pを終値で上回ったので、昨日のザラバ安値2629Pがボトムであった可能性がやや強まりましたが、いつもいうようにショートカバーによって、9日線までは簡単に戻ることができます。9日線を上抜くまではもう少し慎重に判断したい。

日経平均は米国株高を受けて高く寄ったが、9600円の手前で戻り売りに押され陰線となる。「3陽連」にはならず、この反発はそう強くないことがわかりました。

もともと今回は小波動のボトムらしさが3ポイントと中途半端な下げしかしていないので、今後も大きく上昇するとは思われません。普通なら今日が戻りいっぱい。よく上げても75日線の9720円まででしょう。

突っ込み買いを判断するには、条件表No.21「ピーク・ボトムのポイント」を使えばよいとして、9501「東電」を例にしたのは6月9日でした。ついで6月10日に6758「ソニー」を掲げました。

東電はちょうど「原子力損害賠償支援機構法案」が国会に提出されたことから、2日連続のストップ高となりましたが、こんなことは滅多にあるものではありません。突っ込み買いは、あくまでもリバウンド(反動)を取る狙いです。

株価がよほど(-10%以上)9日平均線の下方にあるときは、9日線まで戻れば利食いする。株価と9日線があまり離れていないときは25日線を戻りの目安とする。その考えからは、東電は25日線まで戻ったので、これ以上のリバウンドは期待しないほうがよいでしょう。

ソニーは株価が最安値の日の終値2026円のとき、9日平均線は2099円でした。カイリ率は-3.5%でしかありません。9日平均線は毎日16円くらいのペースで低下しているので、株価が9日線まで戻ったら利食いという方針では、うまくいってもわずかな利幅しかでません。25日線を利食いのメドにすべきです。

最安値をつけた日の25日線は2196円でした。前日は2208円なので1日あたり-12円のペースで25日線は低下しています。時間が経てば経つほど25日線の水準は低くなっていきます。今日は2152円ですが、明日は2140円くらになります。明後日は2129円になるでしょう。毎日、明日の25日線の水準を予定して利食いの指値を出しておけばよいのです。


(11.6.16) TOPIX 812P(-12)  日経平均 9411円(-163)  17.9億株  (1兆1425億円)


米国は、ユーロ圏でギリシャ支援案がまとまらず、大幅なユーロ安となったことに加えて、発表された経済指標がことごとく予想を下回るものであったので、大幅安となり新安値を更新。

NYダウは11897ドル(-178)、ナスダックは2631P(-47)と前日の上げ幅よりも大きな下げ幅となりました。

ナスダックは昨日はボトムらしさが4ポイントでした。昨日「順上がりの陽線」となれば5ポイントとなるので、ボトムらしいと判断できたのですが、そうはならず。

《デンドラ24》の上から2番目の下値メド2643Pはクリアしていますが、このままボトムらしさのポイントが積み上らないと、上から3番目の下値メドの2557Pまで下落する可能性があります。 なおグラフ左側のNYダウの下値メドは、上から1番目・2番目が11785ドル、3番目が11529ドルです。

日本の企業が、世界のどこで稼いでいるかを大雑把にいうと、アジアで40%、国内で20%、米国で20%、欧州で10%、その他で10%です。国内市場は20%強でしかありません。80%弱は輸出ないし現地生産・販売をして稼いでいます。

だから海外の経済が悪くなれば日本はつらい。海外の株式が低下すれば、日本株も下がるというのは当然の動きです。

今日の日経平均は-1.70%下げましたが、これはナスダックの下げ率-1.76%に見合うものです。しかし寄り付きの段階では-1.00%で思ったほどには安くなかった。これは、@9500以下になれば日銀がETFを買ってくるだろう、A外国人が日本株は割安だとして買ってくるだろう、という期待があるからです。

この期待があるので、日経平均は9400円を大きく下回りません。そのために小波動のボトムらしさのポイントは3ポイント止まりであって、ボトムらしいと判断できる状態になりません。図の(a)は日経平均がザラバ安値9358円をつけたときですが、もう少し下げれば、9日順位相関と25日順位相関が-80以下になったはずです。しかし9400円以下は買いだという期待先行のために下げず、結局メリハリのない動きになってしまいました。

《デンドラ24》の上から3番目の下値メドは9204円であることは早くからわかっていましたが、ここまでナカナカ下げない。下げればボトムらしさは1ポイント加点され、ボトムらしさはその分確率が上るのですが、そうはなっていない。

果たして日銀が9500以下でETFを買ってくるのかどうか、日銀も大きな含み損は抱えたくなし、資金量は限られているので、そうポンポンとは買えるはずはありません。外国人投資家も、大震災直後の株価水準は割安であるとして、3月14日には48.3億株(2.7兆円)、3月15日に57.7億株(3.0兆円)、3月16日に49.0億株(3.1兆円)、3月17日に41.0億株(2.5兆円)と大きく買いましたが、そのときの日経平均は、9620円→8605円→9093円→8962円です。だいたい9000 円くらいで外国人は買っているわけです。外国人はいつでも利食いできる水準で買っています。

たぶん早晩日経平均は10000円を回復するだろうとの読みで買ったと思いますが、その後の日本の大震災および原発処理の政府の対策は実に情けないものでした(それがまだ継続している)。おそらく外国人投資家はすでに日本政府を見限っています。そうであれば、日経平均は外国人投資家にとっては「戻り売り」の対象です。200日線の9800円水準では 外国人の戻り売りが出ると覚悟しておいたほうがよいと思います。日経平均は当分9800円を超えることはできない。


(11.6.17) TOPIX 805P(-7)  日経平均 9351円(-59)  19.4億株  (1兆2391億円)


NYダウは11961ドル(+64)と反発するも、ナスダックは2623P(-7)と続落。

昨日ナスダックは、《デンドラ24》の上から2番目の下値メド2643Pをクリアしているが、このままボトムらしさのポイントが積み上らないと、上から3番目の下値メドの2557Pまで下落する可能性があるといいました。 2557Pまで下落するとどういうことになるのか。
  1. ナスダックはリーマンショック後の安値(A1)1295P(2009年3月9日)を底にして、(a1)2535P(2010年4月26日)まで中勢第1段の上昇波動になりました。この上昇で株価は2倍になりました。

  2. その後(A2)2061P(2010年7月1日)まで下落しました。このとき株価は75日を下回り、200日線を下回り、調整は2010年8月27日まで続きました。(a1)のピークから(A2')のボトムまで約4か月、-18%の下落でした。

  3. 中勢第2段の上昇波動は、一応は(A2)から始まりましたが、実質的には(A2')から上昇を開始しました。そして(a2)2887P(2011年5月2日)まで約40%上昇しています。昨日のナスダックは3月のザラバ安値2603Pを一時下回りましたが、終値は2623Pでなんとか踏み止まりました。土俵の徳俵(とくだわら)にカカトがなんとか乗っているという状態です。

  4. もし2603Pを完全に下回れば、当然に次の下値メドの2557Pを目指すことになりますが、それは図の青色○のようになるということです。第2段の中勢上昇波動は終り、中勢下降波動が確定し、(b1→A2')までの2〜3か月の調整があるだろうということになります。


日経平均は、また詳しく述べますが、今は大勢波動は下降波動にあり、中勢波動も下降波動にあります。

この中勢下降波動の安値は3月15日のザラバ安値8227円だろうと思いますが、今は8227円を1番底にして、2番底を探っているところです。

図に中勢モデル波動の(K→L→M)の符号を振っていますが、Mがどういう水準で落ち着くのかが当面の注目点です。

昨日までは図の(b)のあたりがボトムになるならば、ボトムらしさのポイントは3ポイントなので、ボトムとなってもその後の上昇はしれていると思っていました。

今日は(b)のザラバ安値9348円を一時は割込み、(b)はボトムではなかったことがはっきりしました。ただ終値は9351円と踏みとどまり、ナスダックと同じで「徳俵」状態にあります。

もし完全に9348円を下回るならば、《デンドラ24》の上から3番目のメドである9204円まで下落するでしょう。そうなれば、ボトムらしさは1ポイントが追加でき、ボトムが出る可能性が1ポイント分大きくなります。(この9204円近辺がMになると思っています。) 今日のところ、小波動のボトムらしさは、@新安値、やや甘い基準でAデンドラの上から2番目の下値メドをクリア、の2ポイントです。


(11.6.20) TOPIX 806P(+1)  日経平均 9354円(+2)  16.2億株  (1兆 55億円)


NYダウは12004ドル(+42)と連続高となるも、ナスダックは2616P(-7)と続落。

ナスダックは、200日線を下回ること連続3日となりました。明日21日〜25日はFOMCなので、大きくは動かないと思いますが、FOMC後に発表されるであろう7月以降の金融政策の内容によっては、上にも下にも大きく変化する可能性があります。

(バーナンキ議長は、自分の経済理論に信念をもっているので、市場にマイナスになるような金融政策は回避すると思います)

日経平均は、米国株に下げ渋りの兆候がでてきたので、小高く始まるが、アジア株が軟調となったためジリ安となる。


上図を用いて、日経平均の波動を説明します。
  1. リーマンショック後のザラバ安値は2008年10月28日の6994円でしたが、実際に上昇を開始したのは、安値(A1)7021円(2009年3月10日)からでした。ここから(a1)10767円(2009年8月31日)まで中勢第1段の上昇波動となりました。この上昇で株価は53%の上昇をしました。

  2. その後(A2)9076円(2009年11月27日)まで下落しましたが、このとき株価が200日線を下回ったのは連続して2日でしかありませんでした。(a1)のピークから(A2)のボトムまで約3か月、-15%の下落でした。

  3. 中勢第2段の上昇波動は、(A2)9076円から始まり、(a2)11408円(2010年4月5日)まで約25%上昇しています。

  4. (a2)から(B1)へ到る下落で、(A2)9076円のボトムを下回り、(B1)8796円となったので、中勢波動のボトムが切下がりました。これによって、大勢波動が下降転換したのではないかの疑念がでてきましたが、まだ中勢波動のピークは切り下がっていないので、大勢波動が下降波動に転じたとは判定できません。

  5. 次の中勢波動は、(B1)8796円→(b1)10891円(2011年2月17日)への上昇ですが、(A2)11408円を上回ることはできませんでした。これによって、中勢波動のボトム(A2→B1)が切下がり、中勢波動のピーク(a2→b1)も切り下がったことが明らかになりました。つまり大勢波動は下降波動に転換したわけです。

  6. 中勢波動のピーク(b1)10891円はもう少し高くなって、(a2)11408円を上回る可能性は小さかったけれど、確率は0%ではありませんでした。しかし3月11日に東日本大震災が起き、中勢波動のボトム(B1)8796円を下回る(B2?)B8227円(2011円3月15日)となりました。これは2度目の中勢波動のボトム切下がりとなっったので、万事は窮しました。
このようにして大勢波動は目下のところ下降波動にあります。長期投資をする人(1年〜5年の投資)は、大勢波動が下降中に買うのは間違いです。また中期投資(2月〜1年)をする人は中勢波動がボトムとなったらしいと判断できない限り、買うことはできません。

短期投資(1〜2週間)をする人は、小波動のボトムらしさが5分以上にならないと買ってはいけません。目先の売買(1日〜3日)をする人は、逆張り(安くなったら買い、高くなったら売る)を方針とするのか、順張り(高くなったら買い、安くなったら売る)を方針にするのかを決めて、そのとおりに売買すべきです。あるときは順張り、あるときは逆張りといった小器用なことはできません。


(11.6.21) TOPIX 815P(+8)  日経平均 9459円(+105)  16.0億株 (1兆 717億円)


NYダウは12080ドル(+76)と3日続伸。ナスダックは反発して2629P(+13)。

NYダウは3陽連となったので、@新安値、A順上がりの陽線、B3陽連、C9日順位相関が-80以下、D25日順位相関が-80以下、とボトムらしさは5ポイントになりました。

NYダウが小波動のボトムを出した可能性が高くなりました。

一方ナスダックは、まだ9日線の下にあるので、まだボトムがでたとは判定できません。

外国証券の寄り付き前の成り行き注文(外国証券オーダー)のうち、買いが3000万株を超えた日に、a,b,cの符号を振っています。

符号は、赤色(前日の株価終値が9日平均線の上位にあるとき)と青色(前日の株価終値が9日平均線の下位にあるとき)の区別をつけています。

東京市場における外国人投資家の日々の売買のシェアは、50〜70%を占めており、その売買の方針は、日経平均の動きに最も大きなインパクトを与えます。

だが外国人投資家が全部うまく売買しているかというと、そうでもありません。うまくいくのは、逆張りの「突っ込み買い」をしたときで、失敗するのは、順張りの「追っかけ買い」をしたときです。

右図で成功したのは、大震災直後の(e)の5日間です。このとき株価は9日線より下位にありました。(d,c,b)は株価が9日線より上にあるときの買いで、だいたい高値つかみになっています。(a)は株価が9日線よりも下位にありましたが、たいした「突っ込み」の局面ではありませんでした。

昨年の5月〜10月のグラフを見ると、(f)は順張りの買いで失敗。(g)は逆張りの買いで成功。(h)も逆張りの買いで成功。(i)は順張りの買いで失敗。となっています。

このこのことから、外国人投資家が買ってきたから、いつでも相場が上昇すると単純に思ってはならないことがわかります。

株価が大きく下げて、外国人が買ってきたときは、逆張りの買いをすべきですが、株価がどんどん上昇しているときに、外国人が大量に買ってきたときは、6分4分で当面のピークになることが多いようです。

2つのグラフの(b,c,d,f,i)は外国人の「順張り」の買いに向かって売るほうが正しかったのです。(e,g,h)は外国人の「逆張り」の買いに同調して買うことが正しかったのです。


(11.6.22) TOPIX 828P(+13)  日経平均 9629円(+169)  19.1億株 (1兆2906億円)


ギリシャのソブリンリスクが後退したことから、米国株は続伸となる。NYダウは12190ドル(+109)と4陽連。ナスダックは大幅上昇して2687P(+57)。

ナスダックは、昨日までNYダウに比べて反発力が弱く、小波動のボトムを出したとは判断できませんでしたが、昨日は順上がりの陽線、それも5月初めからの下落過程で最大の陽線となったので、小波動のボトムが出たようです。

ではこの後、どういう上昇をするかですが、2つのコースが考えられます。
  1. 25日線まで上昇するが、25日線は超えられずに、一度は反落して、次の上昇で75日線まで上昇する。

  2. このまま75日線まで上昇して、その後は反落し、新安値に陥るかどうかを確かめる。
どちらにせよ目先は上昇すると思われますが、今回のボトムは、9日順位相関・25日順位相関がともに-80以下になったときからのスタートであるので、上昇力は強いでしょう。よって(b)コースの可能性が高いのではないかと思っています。

海外高を受けて、日経平均は上昇し、ザラバ高値は75日線をクリアする。

75日平均線は今日を含めて過去75日間の株価の平均値ですが、図の(c)の10000円以上の株価をつけた日が、この75日間からしだいに外れていきます。そのぶん75日線はドンドン下降していきます。

75日線は現在は9647円の水準にありますが、来週末にはおそらく9557円の水準に落ちているはずです。今日の終値9629円なら、余裕をもって株価は75日線の上位にあるはずです。

中勢波動は75日線を基本の線とします。大雑把にいえば、株価が75日線より上位にあれば中勢上昇波動、株価が75日線より下位にあれば中勢下降波動です。

いま75日線はドンドン下降しているので、株価が75日線を上回る可能性はしだいに高まっています。5月初めに10017円をつけた日でも75日線(10095円)に到達できませんでした。6月初めに9720円まで上昇しても75日水準(9888円)は遠かった。

ところが来週末には75日線の水準は9557円あたりにまで低下し、その後は横ばいないし上昇に転じます。それは株価が75日線を上抜き、中勢波動が上昇波動に転じるチャンスです。

もっとも上昇波動に転じたことが確認できるのは、最低でも5月の高値9720円を上抜いたときですが、その確認をする前に投資をせねば利幅は大きくなりません。一応の想定をし、その可能性の確率を考えて、可能性の高いほうに「見切り発車」をせねばなりません。

今後の日経平均のコースは(a)(b)2つが考えられます。(a)はこのまま上昇し、75日線を上回り、200日線まで上昇するコース。(b)は今日の上昇によって75日まで戻ったのを限度とし、明日以降は反落するコース。

どちらの可能性が高いかといえば、@日経平均はナスダックと異なり、十分な底値探りをしていなから反発力は弱い。A9500円〜9750円のゾーンの出来高は突出しているので、9750円を突破することは難しい。B夏場の電力不足がGDPを引き下げる懸念がある。C国政がメチャクチャになっている。ということを思えば、(b)のコースのほうが可能性が高いだろうと思います。


(11.6.23) TOPIX 825P(-3)  日経平均 9596円(-32)  17.2億株 (1兆 994億円)


FOMC終了後のバーナンキ議長の会見は、@米国景気は減速しているが、A予定通りQE2は終了するとし、BQE3については言及せず。

これを受けて株価は反落する。NYダウは12109ドル(-80)、ナスダックは2669P(-18)。

日経平均は米国株安を受けて安く寄り付くも、次第高となり陽線で終わる。米国株安の割には、案外に値持ちがよかった。

小波動のボトム9318円を表示したので、小波動は上昇波動に転じたことが確定しましたが、急速に下落している75日線を突破できるのかどうか。

75日線が急速に下降しているということは、この75日間で買った(売った)株価水準がどんどん低下してきているということです。そして現在の株価は75日線の下方にあるのだから、過去75日間に買った投資家は平均してずっと損失になっていました。 長い間含み損を抱えていたところ、昨日・今日と株価が買い値まで戻ってきたわけです。ようやくトントンの株価水準に戻ったので、やれやれの売りが出ることは当然です。このトントン切りをこなさないと、株価が75日線を上回ることはできません。

逆に過去75日間にカラ売りした投資家は、ここまでは利益を出していましたが、最近の75日間にカラ売りした株価水準は低くなっています。株価が少し上昇すれば、カラ売りによる利益は失われます。 昨日の上昇はカラ売りしていた投資家が少しでも利益を出そうとして買い戻したのが、主な要因でしょう。

今日の売買代金は昨日の1兆2900億円から1兆900億円へとすぐに減少しました。これは、カラ売りの買戻しがおおかた終わったということでしょう。買戻しが終われば、株価を上げるほかの材料はないので、これ以上は、なかなか上伸できない感じです。


(11.6.24) TOPIX 833P(+7)  日経平均 9678円(+81)  17.6億株 (1兆 981億円)


米国は前日のFOMCが経済見通しを下方修正したことがなお尾を引いて、一時大幅下落するも、戻して引ける。

NYダウはザラバ安値が11874ドルと6日前の最安値11862ドルに急接近したが、これを割込むことなく戻り足となり、下ヒゲの長い陰線となりました。

終値は12050ドル(-59)。これによってNYダウは12000ドル以下には買い物が多いことが明らかになりました。

ナスダックは大幅安で寄り付いた後、反発して終値は2686P(+17)。2日前の大陽線に匹敵する大陽線となったので、200日線(2649P)は下値の限界であると判断してよさそうです。昨日は米国株の下落は終わったと思わせる動きでした。

日経平均は続伸して、大震災以来はじめて75日線を上回りました。

中勢波動が上昇波動に転じるには、まず75日線を上回ることが必要ですが、今回は75日線がドンドン低下している中で上回ったわけです。つまりクリアすべきハードルが相当に低くなっていました。

図のL(B)10017円のときの75日線は10095円に水準でしたが、今日の75日線は9620円です。475円もハードルは低くなっています。こういうハードルが低くなったところで75日線を超えたても、にわかに強気にはなれません。

一昨日いったように、来週末には75日線の低下は終り、横ばいになります。その水準は9560円あたりでしょう。この水準よりも株価が上位にあることを維持できるのかどうか。ここが最も重要な注目点です。

75日線が横ばいないしやや上向きになれば、L(B)10017円に挑戦することができます。もし10017円を上抜けば、図に中勢モデル波動の符号を( )内に書いていますが、(A→B→C→D)となって、中勢波動は上昇波動に転換します。だがそのためにはL(B)の高値10017円を超える必要があります。これは目下の現状では不可能に近い。

以上のことを考えると、株価が75日線を上抜いたからといって、上昇波動に転じたと思ってはいけない。まずは200日(9848円)が株価を押さえます。ついでL(B)の10017円が立ちはだかります。来週末までは、9848円が大きな抵抗水準としてあります。


(11.6.30) TOPIX 849P(+5)  日経平均 9816円(+18)  19.0億株 (1兆3194億円)


ギリシャの緊縮財政法案が可決されたことから、米国は3連騰。NYダウは12261ドル(+72)、ナスダックは2740P(+11)。

NYダウ・ナスダックともに75日線まであと一歩のところまで上昇しましたが、ギリシャ問題の懸念が当面後退した材料はすでに織り込まれてしまいました。これ以上のプラス材料にはならない感じです。(逆にギリシャがもたつけば今後は再びマイナス材料になります)

日経平均は今日も上昇し、ザラバ高値は200日線(昨日は9859円)にあと10円まで迫る9849円まで上昇したものの伸び切れずに陰線で終わる。

日経平均は楽観人気になってきました。

今日の小波動のピークらしさのポイントは、(上図・左側)@新高値の、A陰線(もっとも今日の実体の幅はわずかに22円なので、形は陰線だが実質的には「新高値の陰線」のポイントは0.5ポイントくらい)。B9日順位相関が+80以上。

そこへ、(上図・右側)C条件表No.2が売りマークを出しました。

(右図・左側)昨日の25日騰落レシオは117.1であったので、今日は120以上に可能性がありました。今日の値上がり銘柄は1143銘柄・値下がり銘柄は366銘柄でしたから、騰落レシオは120になるのが当たり前でした。ところが、26日前の日の値上がり銘柄は1200銘柄・値下がり銘柄は322銘柄であったので、今日の数字は26日前の数字より悪く、騰落レシオは低下することになりました。まあ、これはタマタマの巡り合わせです。近日中に騰落レシオは120以上になります。

(右図・右側)D25日投資マインド指数が87.5となりました。

以上のことから、今日の「新高値の陰線」を0.5ポイントと評価すると、今日の小波動のピークらしさは、4.5ポイントとなります。あと1ポイントが加点される可能性は、明日25日騰落レシオが120以上になる。明日明瞭な「新高値の陰線」になる。この2つです。


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