TOPIXをどう見たか・判断したか (2010年12月)

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(10.12.1) TOPIX 866P(+5)  日経平均 9988円(+51)  17.1億株  (1兆2051億円)


ギリシャに端を発した欧州財務問題はアイルランド、ポルトガルときて、昨日などはフランスまで格付けが下げられるのではないかの予想も出たようです。

米国の消費は上向いているようで、これはよい材料です。一方では欧州財務危機が噴出する可能性もあり、米国株はなかなか反発できません。NYダウは11006ドル(-46)、ナスダックは2498P(-26)。

東京市場は、アジア株が下げなかったことから、押し目買いが入ったようですが、ドル円は83.50円と円高方向へ、ユーロ円は108円台の円高になっているので、小反発に終わる。

D必要なデータをダウンロードしておくこと


先日来から述べている(標準3)No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」のグラフの売買マークがうまく出ない、という質問が相次いでいます。 条件表No.21は、その銘柄の株価データとは別に、@「市場データ」(これは25日騰落レシオを計算する)とA「25日線より上位にある銘柄数」「25日線より上位にある銘柄数」(2つで投資マインド指数を計算する)が必要です。
  1. まず銘柄一覧表に、コード1201,1202,1203,1204の銘柄があるかをチェックしてください。

  2. この4つがあれば、「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」で、@とAのデータがダウンロードできます。( 「ゼロ」は@Aのデータを送信していないので、ダウンロードする必要がある)

  3. もし、コード1201,1202,1203,1204の銘柄がないときは、「銘柄」→「登録抹消変更」→「新規登録」で、この4銘柄を「新規登録」してから、ダウンロードしてください。


  4. 「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」をクリックすると、右図の小画面が現れます。

    「国内株価をダウンロード」すれば、1009「日経先物」、1010「TOPIX先物」などのデータと市場データ、コード1201〜1204のデータがダウンロードされます。これらデータは500日分をまとめてダウンロードできるので、必要なときにダウンロードしてください。
毎日、標準3)No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」のグラフを使って個別銘柄をチェックしたいなら、「国内株価データ」は「毎日」ダウンロードする必要があります。

そうでないと、市場データと1201〜1204の古いデータを使うことになるので、条件表に設定している「4」騰落レシオと「5」投資マインド指数は、正しい売買マークを出しません。

「国内株価データ」は当日の午後7:00までにアップしたいと思っていますが、HPの記事を多く書いたときは8:00頃にアップすることがあります。

E仕掛けるときは6ポイントが必要


9984「ソフトバンク」を例にします。昨日、小波動のボトムらしさをカウントするとき、@株価が4つの平均線(9日、25日、75日、200日)よりも下位にあるときは、6ポイントになったときに「買い」を仕掛けるのがよいといいました。 逆に、小波動のピークらしさをカウントするとき、A株価が4つの平均線(9日、25日、75日、200日)よりも上位にあるときは、6ポイントになったときに「売り」を仕掛けるのがよいのです。

「買い」仕掛けのタイミングについて説明します。注目するのは、その小波動で新安値になった日です。
  1. 例えば右図の(p)は新安値ですが、この日は「深緑」「紫」の買いマークがでています。小波動のボトムらしさは2ポイントです。

  2. その後(q)で新安値になったので、(p)はボトムではなくなりました。(q)の日は「紫」「ピンク」なので2ポイントです。買うことはできません。

  3. (r)で新安値になったので、(q)はボトムではなくなりました。(r)の日は「紫」なので1ポイント、前日の「ピンク」を入れても2ポイントです。買うことはできません。

  4. (a)で新安値になったので、(r)はボトムではなくなりました。(a)の日は「紫」「空色」「ピンク」「青」なので4ポイントです。翌日(b)で「灰」の買いマークが出たので5ポイントになります。

    ここで(a)の日の株価に注目してください。(a)の終値は200日線よりも上位にあります。この場合は5ポイントで「買い」の仕掛けをすればよいのです。(正しくは小波動のボトムが切り上がっているので、5ポイントで買い仕掛けができるのです)
「売り」仕掛けのタイミングについて説明します。注目するのは、その小波動で新高値になった日です。
  1. 例えば右図の(c)は新高値ですが、この日は「紫」の売りマークがでています。小波動のピークらしさは1ポイントです。

  2. 翌日(d)で新高値になったので、(c)はピークではなくなりました。(d)の日は「紫」「青」「赤」なので3ポイントです。売ることはできません。

  3. (e)で新高値になったので、(d)はピークではなくなりました。(e)の日は「紫」なので1ポイントです。売ることはできません。

  4. (e)の翌日、あるいは(f)で新高値になったので、(e)はピークではなくなりました。(f)の日は「灰」「空色」ですが、前日に「紫」を出しているので3ポイントです。売ることはできません。

  5. (g)で新高値になったので、(f)はピークではなくなりました。(g)の日は「紫」「緑」ですが、前日に「灰」と「空色}を出しているので4ポイントです。まだ売ることはできません。

  6. (h)で新高値になったので、(g)はピークではなくなりました。(h)の日は「紫」「空色」「緑」「赤」の4ポイントです。

  7. (i)で「灰」「ピンク」が出たので6ポイントになります。(i)の日に売り仕掛けをしてもよいのです。
ここで(h)の日の株価に注目してください。(h)の終値は4本の平均線(9日、25日、75日、200日)よりも上位にあります。この場合は「順調に上昇している」ので、5ポイントで「売り」を仕掛けるのは危険です。せめて6ポイントにならねば、売り仕掛けはできません。


(10.12.2) TOPIX 877P(+11)  日経平均 10168円(+180)  18.5億株  (1兆3746億円)


今夕開かれるECB理事会で、欧州のソブリン債の買い入れ額を拡大するのではないかの観測が出たこと、ADPの雇用統計がよかったことから3日に発表される米国雇用統計も改善するだろう、の先回りした買い物が入って、米国株は大きく反発。

NYダウは11255ドル(+249)、ナスダックは2549P(+51)。

ナスダックは前日、「順下がりの3陽連」となっていました。陽線でありながら、ザラバ高値とザラバ安値が順次下げていくという珍しい足型です。これまでは、その後大きく下落する例が多かったので注目していました。

しかし欧州財務危機懸念が薄らいだ(と市場は判断した)ため、これまでのように下落はせず、逆に大幅反発となりました。これは意外でした。

日経平均は、今日のザラバ高値が10031円以下であると、小波動のピークを表示するはずでした。昨日の終値9988円からして、今日10031円までは上昇しない可能性が高く、今日が終わった段階で、右図の青色●(11月22日。高値10157円)がピークとして表示されるだろうと思っていました。

だがそうならず、逆にザラバ高値10187円を更新したので、小波動のピークらしさは振り出しに戻りました。

条件表No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」の見方の説明を続けます。

11月24日にユーザーから相談のあった、3730「マクロミル」の小波動のボトム(ピークらしさ)らしさについて述べましたが、同じ銘柄について条件表No.21を使って描画したときはどうなるかを説明します。
  1. で「深緑」「紫」「緑」「赤」の買いマークが出ています。

    4ポイントです。この日が小波動のボトムであったとしても、株価は4本の平均線(9日・25日・75日・200日)よりも下位にあるので、小波動のボトムらしさが、最低でも6ポイントにならねば新規に仕掛けないほうがよい。

  2. で「ピンク」の買いマークがでました。この日の株価は、(a)のザラバ安値を下回っていないので、1ポイント追加され5ポイントになります。

  3. で「空色」の買いマークがでました。この日の株価は、(a)のザラバ安値を下回っていないので、1ポイント追加され6ポイントになります。翌日の始値で、新規の買い仕掛けをすることになります。

    仕掛けた後、いつ決済するかですが、これは余り神経質にならないほうがよい。終値で9日線を割込んだなら、その翌日の始値で決済する。という方針が簡単でわかりやすいということをいいました。今日のところはまだ9日線を割り込んでいないので、(c)の翌日に買い仕掛けたものは、まだ買い保有中です。

  4. 売り仕掛けについて述べると、(d)は3ポイントなので売り仕掛けはできせん。

  5. は4ポイント。
  6. も4ポイント。

  7. で「ピンク」の売りマークが出たので5ポイントです。株価は4つの平均線の上位にあるので、最低でも6ポイントにならない限り、売り仕掛けをすることはできません。
ここまでポイントは売買マークの数ではなく、売買マークの色の数であると説明してきましたが、厳密にはそうではありません。

条件表No.21は小波動のピーク(ボトム)らしさをチェックするためのものです。ある日が小波動のピークらしい、ある日が小波動のボトムらしい、ということをカウントするための条件表です。

右図で、ピークらしいと判断できる絶対条件は、Fの「新高値」とGの「新高値の陰線」です。(ボトムらしいと判断できる絶対条件は、Fの「新安値」とGの「新安値の陽線」です)

つまり、この日がピークらしい・ボトムらしいと思われる日には、「紫」か「深緑」売買マークが出ているはずです。

小波動のピークでは必ず「紫」の売りマーク(プラス「深緑」の売りマーク)がでているし、小波動のボトムでは必ず「紫」の買いマーク(プラス「深緑」の買いマーク)がでています。

9984「ソフトバンク」の例をもう一度引き出すと、(a)の日に「紫」「空色」「ピンク」「青」の4つの買いマークが出ています。この「紫」の買いマークは「新安値」であるので、(a)は小波動のボトムの可能性が4ポイントあるのです

だが(a)の6日前を見ると「深緑」の買いマークがでています。単純に色の数をカウントすれば(a)の日は5ポイントになり、新規の買いをしてもよいことになります。

だがそれは間違いです。「深緑」は「新安値の陽線」のマークです。(a)の時点で、(p)は新安値ではないことが明らかなので、(a)の4ポイントに(p)の1ポイントを加算するのは間違いです。

このように単純に売買マークの色数をカウントしては間違います。
  1. 小波動のピーク(ボトム)の日には、必ず「紫」の売買マークがあるはずです。

  2. 「紫」の売買マークから遡って売買マークの色を調べたとき、「深緑」があってもカウントしてはならない(その日はピーク(ボトム)ではなかったのだから)
なお(b)の5ポイントで買い仕掛けをしたとき、損切りする水準は(a)のザラバ安値2507円です。この水準がボトムであると判断して買い仕掛けをしたのであるから、株価終値が2507円を下回ったときは、いさぎよく翌日の始値で損切りすべきです。

同じように売り仕掛けをしたときの損切り水準があります。(c)で小波動のピークらしさが4ポイントになり、(d)で2ポイントが追加されて、6ポイントになりました。(d)の翌日の始値で売り仕掛けをすればよいのです。 (c)のザラバ高値2980円がピークであろうと判断しての売り仕掛けですから、2980円以上の株価になった今日(終値は3020円)は、2980円がピークであるという判断は間違っていたことが明らかになりました。 このときの売り仕掛けの損切り水準は(c)のザラバ高値の2980円です。終値の3020円を見て、明日の始値で損切りをするのが正しいの「です。


(10.12.3) TOPIX 879P(+2)  日経平均 10178円(+9)  15.6億株  (1兆1639億円)


ECB(欧州中央銀行)は特にソブリン債も買い入れ枠を拡大するとは言及しなかったが、アイルランド・ポルトガルの国債を買い入れたようで、ちょっと安心。

米国は、もともとはクリスマス商戦が好調であるらしく、米国の消費は上向いてきています。

昨日のゴールドマンSの2011年の米国GDPを+1.9%→2.7%へ予想を修正したのを見れば、米国景気について市場は次第に自信を持ち始めており、欧州のマイナス要因が減じる分だけ株価が上昇する、という現象が多くでています。 米国株式の変化は割りとわかり易いのです。下落を続けてきたある日、突然の大陽線が立って、そこから上昇を続けることが多い。NYダウの(a)の大陽線は、それまでの過去4日間の陰陽足を1日で上抜く、強い足でした。

(b)の大陽線は、それまでの過去6間の陰陽足を1日で上抜く、強い足でした。 そして今回の(c)の大陽線は、それまでの過去11日間の陰陽足を1日で上抜くという強い足です。11日間の保合い期間のどの高値よりも(c)は高くなったのですから、(c)は次の上昇波動に入ったのではないかと思っています。

Fポイントをカウントする際の注意点


条件表No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」でポイントのカウントのしかたをまとめておきます。
  1. 右図で(a)の日がボトムらしいと思うには、「紫(新安値)」または「深緑(新安値の陽線)」が出ていなければなりません。

  2. 「灰色(順上がりの陽線)」は「紫(新安値)」または「深緑(新安値の陽線)」の翌日にしか出ません。つまり(a)の@日後に限定されます。

  3. また条件表では売買マークを出していませんが、「3陽連」は(a)の日あるいは(a)の翌日から3本連続してでる順上がりの陽線ですから、(a)のA日後かB日後に出るものです。

  4. このように「深緑(新安値の陽線)」、「灰色(順上がりの陽線)」、「3陽連」は(a)の日あるいは(a)の翌日以降に出るので、(a)の日より前の時期にでた3つのポイントは、(a)の日のポイントに加点してはなりません。

  5. そのほかの「赤(9日順位相関)」「緑(25日順位相関)」「青(No.2の売買マーク)」「ピンク(25日騰落レシオ)」「空色(25日投資マインド」の5つは、(a)の日より前に出ていても、(a)の日より後に出ていても、(a)のポイントに加点できます。

  6. ただし(a)よりあまりにも時期がずれているものは、ポイントとすべきではないので、図のように(a)の前なら5日間、(a)の後なら10日間に出たポイントは(a)のポイントに加点してもよい。としておきます。
以上の注意点に留意して、ポイントをカウントする練習をしてみましょう。

  1. の日には、「紫」「青」「緑」「赤」の4つの買いマークが出ています。(a)の日より前5日間に「灰色」と「深緑」の買いマークがでていますが、「灰色」は(a)の翌日に出たものが有効であり、「深緑」は(a)と同じ日に出たものが有効です。

    よって「灰色」と「深緑」は(a)の4ポイントに加点してはいけません。(a)は4ポイントのままです。

  2. の日には、「紫」「空色」「青」「緑」「赤」の5つの買いマークが出ています。(a)の前日に「深緑」が出ていますが、「深緑」は(a)と同じ日に出たものが有効です。

    よって「深緑」は(a)の5ポイントに加点してはいけません。(a)は5ポイントのままです。

  3. の日には、「紫」「赤」の2つの売買マークがでています。その2日前に「青色(No.2の買いマーク)」がでているので、これを加点すると、(a)の日は3ポイントです。(a)の翌日「灰色(順上がりの陽線)」の買いマークがでています。「灰色」は(a)の翌日に出たものが有効なので、(a)に1ポイント加点できます。「灰色」の買いマークが出た日は4ポイントになります。< br clear=all>

  1. (a)の日には、「紫」「緑」「赤」の3つの買いマークがでています。まずは3ポイントあります。

  2. (a)の2日前の(p)に「空色(25日投資マインド)」が出ているので、1ポイント加点して4ポイントになり、

  3. (a)の4日前の(q)に「青色(No.2が買いマーク)」が出ているので、1ポイント加点して5ポイントになります。(a)の日は5ポイントです。

    なお(q)の日の「灰色」は(a)より前に出た買いマークなので、ポイントにはなりません。(q)の前日の「深緑」も同様にポイントにはなりません。

  4. (a)の日の翌日の(b)に「ピンク(25日騰落レシオ)」が出たので 、(b)の日は1ポイント加点して6ポイントになります。


売りマークのポイントのカウントのしかたも同じです。
  1. (a)の日には、「紫」「空色」「ピンク」「緑」の4つの売りマークがでています。まずは4ポイントあります。

  2. (a)の2日前の(p)に「赤(9日順位相関)」の売りマークが出ているので、1ポイント加点して5ポイントになり、

  3. (a)の5日前の(q)に「深緑」が出ていますが、「深緑」は(a)の日と同じ日に出たものしか有効ではありません。よってポイントにはなりません。(a)の日は5ポイントです。
ついでに10月末からの買いのポイントを見ると、
  1. (b)の日には、「深緑」「紫」「ピンク」「緑」の4つの買いマークがでています。まずは4ポイントあります。

  2. (b)の前日に「赤(9日順位相関)」の買いマークが出ているので、1ポイント加点して5ポイントになります。(a)の日は5ポイントです。

  3. (b)の翌日の(c)に「灰色(順上がりの陽線)」が出たので、1ポイント加点して(c)の日は6ポイントになります。
  4. (d)の日には買いマークはでていませんが、「3陽線」です。当然に1ポイント加点し、(d)の日は7ポイント。
  5. (e)の日に「空色(25日投資マインド)」の買いマークがでました。(e)の日にはなんと8ポイントになります。


(10.12.6) TOPIX 881(+2)  日経平均 10167円(-11)  14.8億株  (1兆 354億円)


米国の11月雇用統計は、予想(+13.0万人)を大きく下回る(+3.9万人)に止まりました。この数字だけを重視するならば、米国株式は大幅下落して当然のところでしたが、そうはならず、小幅高となる。

@経済統計が悪化→金融緩和→株高(債券安)、A経済統計が好転→企業業績をはやし→株高(債券安)、いうのが5月以来の米国株式の動きです。

だが雇用統計を重視すれば、@のコースで米国株式は上昇するのが普通ですが、今回は株高には向かわなかった。そろそろ金融緩和によって→過剰流動性の発生→株高、というコースは限界に近づいきているのではなかろうか。

目下のところ日本株に最も影響を与えるのは円レートです。円高(ドル安)になれば日本株は下落し、円安(ドル高)になれば日本株は上昇します。今日は円高方向に振れたため、株価は上昇できず。

G同じ6ポイントでも信頼性は大いに異なる


条件表No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」を使って、個別銘柄の小波動のピーク(ボトム)らしさの判断のしかたを述べています。これまでに、ポイントのカウントのしかたについて述べ、仕掛けるには6ポイントが欲しいといいました。

「6ポイント」にだけ目をくけて、「6ポイントになった日(の翌日)に仕掛けるのだ」と、単純な解釈をされた方があると思いますが、そうではありません。「小波動のピークらしさ・ボトムらしさを判断する」のが目的なのです。6ポイントになった日が仕掛けのタイミングであるとは、私は一言も言っていません。

右図の4063「信越化」は(a)(b)(c)の日が6ポイントの日です。「ボトムらしい」とは、その日のザラバ安値を今後しばらくは下回らないだろうということです。
  1. は前日の陰線から、下窓を空けて寄り付き、わずかに戻して小さな陽線で終わりました。杓子定規には「新安値の陽線」ですが、この日の始値は4650円、終値は4655円で実体の値幅はわずかに5円幅です。 これでは(a)の日がボトムらしいと判断するのは無理です。(a)の日がボトムだとしたならば、(b)の日にさらに株価は下落し、(a)がボトムだと判断したことは2日後に間違いであったと判明します。

  2. の日は陰線です。ただいまは下落の真っ最中です。こういう状況下にあって、(b)の日がボトムであるといえるのは、占い師しかおりません。

  3. の日は大きな陽線になりました。しかも前日の終値から下放れて寄ったものの終値にかけて上昇し、前日のザラバ高値以上の水準で終わりました。足型は「包み上げ」です。この場合は(c)がボトムか?と判断してもよいところです。
同じ6ポイントであっても、ボトムらしさの可能性は(c)が最も高く、次に(a)、ついで(b)の順に可能性は低くなります。(b)にいたってはいくらポイントが高かろうと、(b)をボトムであると判断するのは「丁半バクチ」のたぐいです。単純に6ポイントだからといって、ボトムらしい確率は同じではないのです。

右にボトム時の足型の図を掲げます。@→Dの順にボトムらしさの可能性は高くなります。
上図にピンク色の水準が引いてありますが、これはザラバで最安値をつけた日の前日のザラバ高値の水準です。ボトムであったらしいと判断できるのは、この水準を終値で上回ることが必要です。

(b)は@陰線で、当然に前日のザラバ高値は上抜けていません。(a)はA陽線ですが、やはり前日のザラバ高値は上抜けていません。(c)は包み上げで、終値が前日のザラバ高値を上抜いています。 統計をとっていないので、「感じ」でいいますが、いくら6ポイントになったとしても(b)の「陰線」だけでは小波動のボトムらしさの確率は5分5分です。(a)で5.5分、(c)で6分くらいでしょう。

右図は、4503「アステラス」です。(d)の日は5ポイントです。この日の終値は、前日の陰線のザラバ高値を上回っています。5ポイントではあるが、上図の6ポイントの(b)陰線、(a)陽線、よりもボトムらしさの可能性は高く、(c)包み上げに匹敵します。

翌日(e)で「灰色(順上がりの陽線)」となって6ポイントになりましたが、これは上図の6ポイントの(c)よりもボトムらしさの可能性は高いのです。(しかも株価終値が9日平均線を上回っています)

(f)で「3陽連」となりました。7ポイント目です。どんなに判断が遅くとも、7ポイント目の「3陽連」という状況を見ては、(d)の日が小波動のボトムであったと判断するしかないのです。

買い仕掛けをすべきタイミングは(e)の日の「順上がり陽線」しかも9日線を上回る、がベスト、ついで(f)の「3陽連」、(d)陽線の終値で前日のザラバ高値を上回る。こういう順番です。

図では、(d)→(e)→(f)の順にボトムらしさの確率は増大していきますが、当たり前のことですが、この順に利益は減少していきます。仮に、翌日の始値で仕掛けて、株価終値が9日線を下回った翌日の始値で決済するとしたならば、
  (d)は3210円買い→3370円決済=+160円。
  (e)は3280円買い→3370円決済=+ 90円。
  (e)は3400買い→3370円決済=- 30円。
となります。(d)のように早く仕掛けると、リターンは大きいがボトムらしさの可能性は(f)よりも劣ります。(f)のようにボトムらしさを念をいれて確認して仕掛けるとリターンは小さくなるが、ボトムらしさの可能性は高まります。実際のところ。株価終値が9日線ではなく25日線を割込むまで粘れば、現状では利益が出ています。


(10.12.7) TOPIX 879(-2)  日経平均 10141円(-26)  17.2億株  (1兆2949億円)


米国はまちまち。NYダウは11362ドル(-19)と小幅安ながら、ナスダックは2594P(+3)と新高値を更新。

9月15日に財務省は円売り介入をしましたが、このあたりから米国株式と日本株式は連動していません。米国が高くても、日本が安くなることがあるし、米国が安くても日本が高くなることが頻発しています。
  1. 米国株高が金融緩和を材料にしているとき、金利低下→ドル安(円高)となります。その結果、米国株高・日本株安となります。

  2. 米国株高が景気回復を材料にしているとき、金利上昇→ドル高(円安)となります。その結果、米国株高・日本株高となります。

  3. 米国株高が欧州ソブリンリスクを材料にしているとき、ドル高(円高)となります。その結果、米国株安・日本株安となります。
買い仕掛けのタイミングの例を掲げます。
  1. 5401「新日鉄」は(g)の日に「紫」「空色」「ピンク」「緑」「赤」の5ポイントです。この日はまだ5ポイントである上、陰線なので、ここで買い仕掛けはできません。

  2. 翌日(h)で「青色」が加点されて6ポイントになりました。だが陰線であるので、ボトムらしさは6ポイントとはいっても、実質は5ポイントくらいのものです。仕掛けるタイミングではありません。

  3. (i)の日は加点できるものはありません。6ポイントのままです。この日は陽線であったので、実質5.5ポイントです。

  4. (j)の日は連続陽線となりました。ポイントは加点されず6ポイントのままですが、ボトムらしいとしている(g)の日のザラバ高値を終値で上回りました。ここで実質6ポイントになります。さらによいことには、この日の終値320円は、9日平均線の319円を上回っています。買い仕掛けのタイミングはこの日に決定します。

  5. (j)の翌日の始値で買い仕掛けをすると、325円です。ここで損切りの方針が決まります。(g)のザラバ安値が小波動のボトムではないか?と判断しているのだから、(g)のザラバ安値298円を終値で下回ることがあれば、損切りです。

  6. 利食いの予定水準はありません。株価終値が9日線を下回ったところが決済するときです。その後株価は369円まで上昇し、したがって9日線も上昇しましたが、(k)の日に9日線を割込みました。この日の終値は357円です。

  7. (k)の翌日の始値で決済すると357円。結局357円-325円=+32円の利益 になります。
このようにトレードのルールがあれば、@迷うことなく仕掛けができるし、A仕掛けたとたんに損切り水準は確定します。あとはB株価終値が9日線を下回るかどうかを日々チェックするだけです。どこにも悩んだり、迷ったりするところはないのです。


(10.12.8) TOPIX 887(+8)  日経平均 10232円(+91)  19.2億株  (1兆4327億円)


米国はまちまち。NYダウは11359ドル(-3)と小幅安。ナスダックは2598P(+3)と新高値を更新。ただし新高値で比較的大きな陰線となったので、今夜を注目。

米国は今年末で期限切れになるブッシュ減税が2年間延長されるそうで、10 年物国債金利は3.137%へ上昇。同時にドル高(円安)に振れたため、日経平均は上昇し新高値を更新。

日経平均の今日の小波動のピークらしさのポイントは、@新高値、A25日順位相関が+80以上、B25日騰落レシオ、C25日投資マインド、の4ポイントです。

ただし明日終値が10258円以上で引けると、D9日順位相関が+80以上、E条件表No.2が売りマーク、と一気に6ポイントになります。ここへ明日が陰線となれば、F新高値の陰線で7ポイントになります。 明後日のSQ通過後の動きが注目点です(SQ値を上回るのか、下回るのか)。

H同じ6ポイントでも信頼性は大いに異なる(売りのタイミング)


売り仕掛けのタイミングも買い仕掛けのタイミングと同じです。

右にピーク時の足型の図を掲げます。@→Dの順にピークらしさの可能性は高くなります。


売り仕掛けのタイミングの例を掲げます。
  1. 5401「新日鉄」は(a)の日に「紫」「空色」「ピンク」「青色」「緑」「赤」の6ポイントですが、この日は陽線であるので、ここで売り仕掛けはできません。

  2. 翌日(b)で「深緑」が加点されて7ポイントになりました。陰線ですが、今日の陰線のザラバ安値は昨日の陽線のザラバ安値よりも切り上がっており、上昇はストップしたらしいが、下落に転じたとは判断できません。実質6.5ポイントというところです。

    6.5ポイントあるのだから、(b)の翌日の始値で売り仕掛けをしてもよいのです。このときは(b)のザラバ高値374円が小波動のピークだと思っているので、売り仕掛けをした後、終値が374円を上回ったならば損切りです。

  3. (b)の翌日に売り仕掛けをしなかった場合はどうなるのか? (c)の日に新高値をつけて、「紫」「空色」「ピンク」「青色」「緑」「赤」の売りマークを出しています。(a)で「青色」の売りマークを出しているので、(c)の日は6ポイントです。ただし(c)の日のザラバ安値は前日の安値よりも切り上がっているので、実質は5.5ポイントです。

  4. 翌日(d)の日は、順下がりの陰線となって、「灰色」が追加され、6ポイントになりました。(c)の日のザラバ安値366円を、(d)の終値366円は下抜くことはできませんでしたが、実質でも6ポイントです。翌日の始値で売り仕掛けをしてよいのです。

    このときは(c)のザラバ高値375円が小波動のピークだと思っているので、売り仕掛けをした後、終値が375円を上回ったならば損切りです。

  5. (d)の翌日に売り仕掛けをしなかった場合はどうなるのか? (c)が目下のところ新高値の日です。この日のザラバ安値369円を終値が下回るまで売り仕掛けしないとしていたならば、翌日(e)の陰線を見て売り仕掛けすることになります。

    (e)の日は「3陰連」となったので、小波動のピークらしさは(d)の6ポイントに1ポイントが加点されて7ポイントです。さらに(e)の終値363円は、(c)のザラバ安値369円を下抜いているし、9日平均線をも下回っています。まあ「ここで売らなければどこで売る?」といった局面です。

    このときは(c)のザラバ高値375円が小波動のピークだと思っているので、売り仕掛けをした後、終値が375円を上回ったならば損切りです。

  6. その後、再び9日線の上位に反発しましたが、終値で(c)の375円を上回ることはなく、株価は時間とともに下落しました。いつ決済すればよいのかは、簡単には株価終値が9日線を上回ったときです。


(10.12.9) TOPIX 891P(+4)  日経平均 10285円(+53)  21.2億株  (1兆4184億円)



米国は小幅な動きで、小幅高。米国債金利は3.278%へとさらに上昇。金融緩和の最中に金利が上昇するというのも妙な現象です。

FRBは金利を下げて、消費(ローン金利が安い)を喚起し、投資(借り入れ金利が低い)を掘り起こそうとしているはずなのに、眼下の長期金利は上昇しています。

長期金利の水準は、経済成長率+インフレ率で決まります。長期金利が3.3%の内訳は、2通り考えられます。 1つは経済成長率2.5%+インフレ率0.8%、もう一つは経済成長率1.5%+インフレ率1.8%。

市場は、3.3%の金利のうち経済成長率がアップするほうを評価しているのか、インフレ率がアップすると見ているのか?先月の米国消費者物価指数は+0.9%であったので、どうやら前者のことを 市場は思っているようです。そうであれば、今後の米国のGDPが市場の期待どおり+2.5%の伸びをしていくのかどうかに注意しておかねばなりません。

日経平均の今日の小波動のピークらしさのポイントは、@新高値、A25日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオ、D25日投資マインド、E逆張りの条件表No.2が売りマーク、の6ポイントになりました。

現状は、過熱しているといえますが、今日は新高値の陽線です。昨日掲げた「ピークの足型」の@「陽線」に該当します。

6ポイントとはいえ、この段階ではまだピークらしいとして売るのはハイリスクです。 ただしその見返りとしてハイリターンを得ることもあります。

@陽線→A陰線→B包み下げ→C順下がり陰線→D3陰連の順に、ピークらしさがはっきりしていき、リスクは小さくなりますが、その代わりにリターンも小さくなります。 リスクとリターンの関係からは、A陰線(それも大きな陰線)、B包み下げ、C順下がり陰線、の段階で仕掛けるというのがよいと思います。

8058「三菱商」の売り仕掛けの例を掲げて、仕掛けのタイミングの説明を終ります。
  1. (f)の日に「紫」「空色」「ピンク」「青色」「緑」「赤」の6ポイントとなりましたが、この日は陽線であるので、ここで売り仕掛けはできません。

  2. 翌日(g)も6ポイントになりました。この日は陰線でした、ザラバ高値2499円・ザラバ安値2477円の22円幅です。これはこの日の終値2477円の0.88%です。小さな陰線です。

    大きな陰線というには最低でも3%くらいの値幅が必要です(条件表No.21は2%幅に設定しているが、これはやや控え目)。よってまだ下落に転じたとは判断できません。実質5.5ポイントというところです。

  3. (h)は陰線の順下がりとなって「灰色」の売りマークが出ました。7ポイントです。(h)の翌日の始値で売り仕掛けをしてもよいのです。このときは(g)のザラバ高値2499円が小波動のピークだと思っているので、売り仕掛けをした後、終値が2499円を上回ったならば損切りです。

  4. (h)の翌日に売り仕掛けをしなかった場合はどうなるのか? (i)の日は「3陰連」です。売買マークはついていませんが、8ポイントになります。しかも(i)の終値2462円は(g)のザラバ安値2477円を下回っています。 ここで売り仕掛けをしないなら、どこで売るのか?というダメ押しのタイミングです。

  5. (j)のザラバ高値は2500円と(g)の2499円を1円上回りました。もし終値で2500円で引けておれば、(j)の翌日に損切りをしますが、幸いにして終値は2480円であったので、損切りはしなくてすみました。

  6. その後株価は9日線を割込み、下落を続けました。 いつ決済すればよいのかは、簡単には株価終値が9日線を上回ったときです。


(10.12.10) TOPIX 888P(-3)  日経平均 10211円(-73)  31.1億株  (2兆5479億円)


今日は日経先物12月限のSQでしたが、大幅な買い超過であったようで、SQ値は前日より135円高い10420円となる。

現物の始値は10373円と前日比+88円高、一方3月限日経先物の始値は10250円と前日比-20円でした。いかに寄り付きの現物株の値段が乱れたかです。

日経平均は高寄りして「大陰線の包み下げ」の足型になりました。ナスダックは11月上旬に同じ足型を出して、25日線を下回る調整をしたのでしたが、これと同じ形です。 だがこの大陰線はSQという特殊要因によってできたものなので、11月のナスダックと同じことになるとはまだいえません。

それでも、陰線であったことは間違いがないので、昨日のピークらしさの6ポイントに加えて、「新高値の陰線」が加点されて7ポイントになりました。来週、今日のザラバ安値10194円を終値で下回るようだと今日の高値がピークであったと判断してよいでしょう。そうなれば25日線あるいは200日線への下落がありそうです。

I条件表No.59「ピーク・ボトム@A段階」を設定した


(標準3)No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」は、グラフを見てピークらしさ・ボトムらしさを判断するための条件表です。

この条件表を使って、例えば6ポイントになっている銘柄を検索することはできません。その理由は、 「同じ日に6ポイントになるとは限らないからです。

例えば右図の5401「新日鉄」は、
  1. (a)の日は「深緑」「紫」「青」「緑」「赤」の買いマークを出しています。5ポイントです。

  2. (b)の日に「空色」を出したので6ポイントです。

  3. (c)の日の終値が(a)の日のザラバ高値を上回ったので買い仕掛けができます。
(a)の日は5ポイントできたが、(b)の日に6ポイントになったのでした。 新日鉄が6ポイントになったことを判断するためには、(a)の日に新日鉄がボトムらしいと知っていなければなりません。また(d)の日がピークらしいと知っていなければ、(d)以降の日に売り仕掛けのタイミングを計ることはできません。そこでピークに近い・ボトムに近いと思われる銘柄を見つけるための条件表を設定しました。(標準3)No.59「ピーク・ボトム@A段階」です。

この条件表を使うと右図のような売買マークを出します。

買いマークは「赤色」と「緑色」の2種類があります。売りマークも「赤色」と「緑色」の2種類があります。買いの条件は、
  1. 9日順位相関が最近6日以内に-80以下

  2. 25日順位相関が最近6日以内に-80以下

  3. その小波動で新安値である

  4. 大きな陰線(値幅が終値の2%以上)のとき「赤色」の買いマーク

  5. 大きな陽線(値幅が終値の2%以上)のとき「緑色」の買いマーク
が出ます。先日掲げた「ボトムの足型」の@陰線が「赤色」、A陽線が「緑色」に該当します。売りの条件は、
  1. 9日順位相関が最近6日以内に+80以上
  2. 25日順位相関が最近6日以内に+80以上
  3. その小波動で新高値である
  4. 大きな陽線(値幅が終値の2%以上)のとき「赤色」の売りマーク
  5. 大きな陰線(値幅が終値の2%以上)のとき「緑色」の売りマーク
が出ます。先日掲げた「ピークの足型」の@陽線が「赤色」、A陰線が「緑色」に該当します。

(標準3)No.59「ピーク・ボトム@A段階」の条件表は、(拡張8)のNo.76にも設定し、アップロードしています。

《カナル24》Ver.3 または Ver.2の「アップデート」→「条件表をダウンロード」で、(拡張8)をダウンロードし、No.76「ピーク・ボトム@A段階」を(標準3)のNo.59へ複写して下さい。

(「条件表の内容」の画面のメニューの「表を複写」で(拡張8)のNo.76を(標準3)のNo.59などへ複写する)。

なおユーザーが使っている(標準3)の条件表が書き換えられてもよいのであれば、(拡張8)をダウンロードする代わりに(標準3)をダウンロードしてもかまいません。

(このときは(標準3)の条件表のすべては東研ソフトが設定している条件表になるので注意)

これでユーザーは、(標準3)No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」 と(標準3)No.59「ピーク・ボトム@A段階」の条件表を使えることになりました。この2つの条件表をどう使い分けるのかを次に説明します。

まずは、(標準3)No.59「ピーク・ボトム@A段階」を使って、ピーク・ボトムに近いと思われる銘柄を検索します。
  1. 例えば「TOPIX100」銘柄を選択して、「計算」→「単独検索」に進み、

  2. No.59「ピーク・ボトム@A段階」を選択

  3. 検索期間を「999999」までの「3」日間とし、

  4. 「売買共」を指定して

  5. 「開始」をクリック


  6. ピーク・ボトムに近いと思われる銘柄が検索されたら、

  7. 「全部選択」をして紺色にし、

  8. 「グラフ」をクリック

  9. 1928「積ハウス」のグラフが描画されます。青色○の日に「赤色」の売りマークがでています。(ピークの足型の@陽線です)

  10. ここで条件表No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」に切り替えます。

  11. No.59とNo.21はしょっちゅう切り替えるので、スクラムバーの「鉛筆」にNo.59とNo.21を登録しておけば、この切り替えが簡単にできます。

  12. No.21は(a)の日に6ポイントになっていることがわかります。

    (a)の穂のザラバ安値を終値で下回れば、売り仕掛けのタイミングですが、今日のところはまだ割り込んでいません。

  13. 「次」をクリックして、次の銘柄のグラフを調べます。


  14. 4005「住友化」は5ポイントです。売ることはできません。
このようにして、No.59でピーク・ボトムに近い銘柄を検索しておき、No.21でポイントをカウントし、仕掛けてよいかどうかを判断するのです。


(10.12.13) TOPIX 897P(+9)  日経平均 10293円(-73)  20.5億株  (1兆3050億円)


臨時休業。


(10.12.14) TOPIX 901P(+4)  日経平均 10316円(+22)  23.8億株  (1兆4628億円)


米国はまちまち。NYダウは11428ドル(+18)、ナスダックは2624P(-12)。

NYダウはザラバで新高値をとったものの、ここ7日間の1日の値幅は小さく、上値でつかえている感じが強い。

ナスダックは昨日も新高値の陰線を出しました。ここ3回の陰線はいずれも新高値の陰線で、株価が上れば売り物が出てくる状況を表現していますが、翌日は陽線となっています。

新高値の陰線に続いて順下がりの陰線とならないのは、一方で下げれば買うという向きもあるわけです。結局陰線を入れながらも、ザラバ安値は切り上げり、ジワジワと上昇しています。今のところピークらしいとはいえません。

日経平均はSQの日に異形の陰線となり、翌日の陽線がこの陰線にはらんで、形としては「両抱き(両はらみ)」になっています。両抱きの足は基本的には転換点で現れることが多い。ただ今回の陰線はSQに絡むイレギュラーな原因によってできたものなので、そのまま信頼することはできませんが、陰線のザラバ安値10194円を下回ったならば、ピークらしいと判断してよいと思います。


逆に陰線のザラバ高値10373円を上回ることになったらどうなのか。

《デンドラ24》の上値メドでいえば、よほどの楽観人気にならない限り、下から2番目の上値メド(10252円)か、下から3番目の上値メド(10436円)が1つの小波動の上昇の限界です。

もし10373円を上抜いたとしても10436円までは、あと60円ほどしか残っていません。

現在の小波動のピークらしさのポイントは、2日前のSQの陰線の日が、@新高値の、A陰線、B9日順位相関、C25日順位相関、D条件表No.2が売りマーク、E25日騰落レシオ、F25日投資マインド指数、の7ポイントです。

明らかに相場は過熱しています。10436円をクリアすると、8ポイントになる可能性(新高値の陰線であれば)もあります。到底ここから新規に買える理由はありません。どこで崩れるのかを注視しているところです。


(10.12.15) TOPIX 902P(+0)  日経平均 10309円(-6)  20.6億株  (1兆4875億円)


米国は小幅高。NYダウは11476ドル(+47)、ナスダックは2627P(+2)。

米国は、11月の小売売上高は前月比+0.8%とよかったし、FOMCも来年6月までは確実に金融緩和を継続すると表明しましたが、その割には株価は上昇しません。

金融緩和の材料はすでに大きく織り込まれている感じです。これ以上の金融緩和があったとしても、金利の低下→@設備投資がしやすくなる、A住宅ローン金利の低下によって新規の住宅購入が増える、B消費ローン金利の低下からクレジットによる消費が増加する、といった金融緩和によるメリットはあるにはあるが、それほど大きくないことが次第に明らかになりつつあります。

無論、2008年年末からの金融緩和がなければ、米国経済は泥沼に嵌っていたと思いますが、そこはバーナンキFRB議長は空前の金融緩和を行い、これを食い止めました。 だが未曾有の米国の金融緩和の政策は、そろそろ実体経済に影響を及ぼす力が乏しくなりつつあります。今日のFMOCによる金融緩和策の持続を知っても、相場は大きな上昇をしませんでした。米国は現状ではよい材料ははすべて織り込んでいるのではなかろうか。

日本株は、米国株高→新興国株高→新興国の金利上昇懸念→絶対に金利が上昇しない日本株への投資、という因果によって、今は上昇しています。だが日本株を買う投資主体(外国証券)がいつまで日本株を買い続けるのかといえば、そう長くはない。日本株は買って1年も2年も保有できるほどの魅力はありません。

おそらくは、新興国の金利・経済成長率の見通しが明らかになるにつれて日本株の消極的な魅力は薄れていきます。この相場は、さほど大きくはならない(日経平均で10400円程度でピーク)と思っています。


(10.12.16) TOPIX 903P(+1)  日経平均 10311円(+1)  20.2億株  (1兆4875億円)


米国は小幅高。NYダウは11476ドル(+47)、ナスダックは2627P(+2)。

米国は、よい経済統計がでるが株価にはほとんど響かない。不気味なのは金融緩和の下で長期金利が3.53%へと上昇していることです。

今のところドル高であるので、長期金利3.5%の水準は、一応来年以降の米国の経済成長率が大きくなるという予想からきたものだと理解してよいのでしょう。これはよい金利上昇です。

だが、一方ではFRBが60兆円の国債買い入れを表明しているように、国債がジャブジャブ発行され、これをFRBがジャブジャブ印刷したドルで購入しています。これほどドルがあふれ出たとき、ドルの価値はリーマンショック以前のドルと同じ値打ちがあるのかどうか。

倒産する企業は、資金の手当てに窮して、どんどん高金利での借り入れを始めます。優良企業は低金利で資金が調達できます。国債も同じことで、高金利であるほど、その国の通貨の価値は低いのです。 米国国債が、3.5%という高い金利をつけなければ国債が消化できないのであれば、この高金利は株式市場にとって困ることになります。高金利でなければ米国債が売れないというのは、悪い金利上昇です。

金融ジャブジャブ緩和にも関わらず、米国長期金利が上昇しているのはなぜなのか? が今、私がハテナと思っている最大の疑問点です。まあそれは相場を見ていれば、よい高金利なのか、悪い高金利なのかはいずれ明らかになりますが、今のところは悪い高金利ではないと市場は判断しています。

今年の株式相場の立会いも残り9日となりました。時がたつのは早い。そろそろ今年の反省をする時期になりました。

今年は、@《カナル24》Ver.3の発売、A《Qエンジン24》Ver.3の発売、という2つの大きな仕事をしましたが、加えてB日経先物のツールキットの発売をしました。

これは私にとっては「一大決心」でした。 なにしろ、「このツール条件表を使えば、(過去の統計どおりになるならば)それなりの利益がでる筈である」ということを初めてオープンにしたからです。

ツールキットが出す売買マークは、誰が使っても同じものが出ます。私だったらこう判断するということをツールキットが代わって表現しているわけです。ツールキットは、いわば私の名代なのです。 もしその結果が思わしくなければ、私がこれまで言ってきた「統計にもとづく売買をすべきである」という主張は信用できないということになりかねません。ツールキットは18,000円で販売しましたが、私にとっては何千万円か何億円の価値あるものを提供し、その評価を今後の相場にゆだねたつもりでした。

「東研ソフトが言ってきたことは、たいしたことはない」あるいは「東研ソフトが言ってきたことは、まさしく正しい」。どうユーザーに判断してもらえるのか、まことに心配でした。発売後、思うような成績がでないときは「東研ソフト・ユーザー情報」のHPを閉じよう。それくらいの決意で販売したのです。

だが今年の結果を見ると、統計は間違っていなかった。私の考えは間違っていなかった、ということが明らかになりました。ヤレヤレです。ツールキットを発売して以来、これまでにない絶賛のメールをいくつか頂戴しました。まだきちんとした評価はできませんが、この半年間のツールキットの成果は、過去の統計の範囲内の成績になっているので「ホッ」としているところです。

ツールキットを発売して1年がたつ来年6月には、現在発売しているツールキットの販売は止めるつもりです。私にとっては、@統計に基づいて検証し、A結論を出したツールキットは有効である。ということを何人かのユーザーに身をもって実感していただければよかったのです。それはこの半年の成績で納得いただけたと思います。ツールキットを発売した目的は達せられたと思っています。


(10.12.17) TOPIX 903P(-0)  日経平均 10303円(-7)  20.5億株  (1兆4072億円)


米国は反発。NYダウは11499ドル(+41)、ナスダックは2637P(+20)。

日米ともに上支え気味になり、したがって株価と9日線が接近しています。ズルッと下げれば簡単に9日線を割込む状況になっているので、今のところは大陰線がいつでるのかと見ているだけです。

「日経先物寄引売買のためのツールキット」は2010年6月に発売しましたが、1年後の2011年5月末で販売を終了し、(先物講座No.8)と(先物講座No.9)はユーザー限定とします。


(10.12.20) TOPIX 898P(-4)  日経平均 10216円(-87)  17.0億株  (1兆1713億円)


米国は動かず。NYダウは11491ドル(-7)、ナスダックは2642P(+5)。

ナスダックはザラバで新高値をとったものの上伸力に乏しく、高値圏での気迷いが続いています。

日経平均は、朝鮮半島の地勢リスクと中国の金融引き締めを懸念して下げ、久しぶりに9日線を割込みました。

ただTOPIXはまだ9日線を割り込んでいないので、日経平均が9日線を割込んだといっても、それが直ちに下落の第一歩になるかどうかは不明です。

図の(a)のように、1日は割込んだが、翌日は陽線になり、その次の日に9日線を回復するということは十分にありえます。9日線を割り込んだから、そのまま下落していくような一方通行になる状況ではありません。

現在のところ、@日経平均の上昇が先行し、AついでTOPIXが上昇し、B現在は新興市場が活況となっているという状況です。

基本的には、11月以来の外国人投資家の買いは、初めは日本を代表する企業を買い→それが水準訂正されたので出遅れ感のでた内需株(主として金融株)を買い→東証一部市場では買うものがなくなったので新興市場を買っている、という順番でしょう。

日経平均は(a)2010年4月5日に11408円でピークを出し、(A)9月1日に9796円でボトムとなりました。日経JQ平均は(a)に遅れること18日目の(a)でピークとなり、ボトムの(A)8796円に遅れること、なんと42日目にボトムを出しています。

日経JQ平均が日経平均より先行するのは、景気が悪化し始めたときだけです。小さい企業ほど景気悪化の影響を受けます。逆に景気が回復してきたときは、まず日経平均が上昇し、ついで日経JQ平均がこの後を追います。 いまは日経JQが日経平均の上昇を追っかけているところですが、日経平均がモタモタしている現状では、まもなく新興市場の上昇は頭打ちになるかと思っています。


(10.12.21) TOPIX 906P(+7)  日経平均 10370円(+154)  16.0億株  (1兆1305億円)


米国は相変わらず小動き。NYダウは11478ドル(-13)、ナスダックは2649P(+7)と新高値をとったものの新高値の陰線となり、上伸力は乏しい。

日経平均は反発。SQの日のザラバ高値10373円にあと1円の10372円までの高値がついたが、出来高が細り、売買代金が1.1兆円では到底、再上昇のスタートとなったとはいえません。

個別銘柄の売買であいかわらず悩んでいるユーザーが多いようです。今日は2件の電話がありましたが、どちらも思わしい成績がでていないようでした。

その原因は、私に言わせれば、ユーザーが「毎日相場の先行きを予想している」のが原因です。上るだろう・下がるだろうという予想によって仕掛けのタイミングを決め、今日がピークだろう・ボトムだろうと勝手な推測をして、利食いや損切りを決定している。 仕掛け時も決済時にも自分の下手な「予想」を根拠にしている。前に「予想はウソヨ」と書いたことがありましたが、人がする予想はそう当たるものではありません。5分5分であれば上等の部類です。

予想する際には最近の事象(上昇中であるとか下降中であるとか)が大きな影響力を持ちます。昨日も今日も、あるいはここ1か月は上昇しているのだから明日も上昇するであろう。こう予想する人は多いでしょう。 一方ではこの1か月間の高値は1000円であったが今日は750円になった。いくら何でも安すぎる。あるいは5日間で20%も株価が上昇したから高すぎる。と値ごろ感で仕掛けのタイミングを決める人もあります。

前者は相場の方向が正しいとする「順張り」の考えであり、後者は相場の方向が転換を迎えたという「逆張り」の考えです。順張りがよいのか逆張りがよいのかは、その時点では判りません。判らないときは自分は順張りでいく・逆張りでいくという方針を堅持することです。 あるときは順張りをしてみたり、あるときは逆張りをしてみたり、と方針がブレる人は、相場では勝てません。自分の方針が決まっていなければ、その時々の相場環境によって、ふらふらと惑います。迷えば仕掛けのタイミングはズレるし、決済のタイミングを失ってしまします。これでは利益がでるはずはありません。

2010年11月22日から、個別銘柄について仕掛けのタイミングを計るにはどうすればよいか。それは「小波動のピーク・ボトムらしさのポイント」を計ることである。という連載をはじめ、10回の連載をして12月10日に終了しました。これを読めば、仕掛けのタイミングは誰でも同じ日に決定できます。自分の勝手な予想をもとにして仕掛けるかどうかと悩む必要はないのです。

2010年11月22日に、@「仕掛けこそ重要、利食いの判断で悩むことはない」と小題をつけた記述をはじめたのは、ユーザー が右図の9984「ソフトバンク」を(a)の日が終わったあとで、決済すべきかどうかをメールで訊ねてきたからです。返事は「株価終値が9日線を割込むまで決済すべきではない」というものでした。

次の11月24日に別のユーザーが3730「マクロミル」をどうしましょう。という問い合わせがあったので、同じく「株価終値が9日線を割込むまで決済すべきではない」と返事したことは、A「仕掛けるにはピーク・ボトムの判断ができなければならない」で述べました。

この2件の私の返事はそっけなかったと思われる知れません。だが株価が下げたから決済したほうがよいのではないか(ソフトバンク)、逆に株価が思った以上に上昇したのでどうしたらよいか(マクロミル)、に対する返事は同じなのです。「自分の勝手な考えによって決済をすべきではない」。私はそう思っているのです。所詮人間の予想はタイしたことはありません。ましてや株式投資をして、30年の経験がないならば、自分の予想よりも過去の統計に忠実であるべきです。

さて11月22日にアドバイスした9884「ソフトバンク」はどうなったのか。
  1. 12月1日に、ソフトバンクは右図の(p)の翌日の始値で買い仕掛けをすべきであるといいました。翌日の始値は2700円です。

  2. そして決済するのは、終値が9日線を割込んだ日であるといいました。その後(b)で9日線を割込みました。(b)の翌日の始値は2905円であったので、ここで+205円の利益が出ます。約7.6%の利益です。

  3. その後(c)のザラバ高値で3085円をつけましたが、3085円で決済することは現実には不可能です。終値が9日線を割り込んだので決済した日の終値は再び9日線を上回りました。もしこの決済が失敗だったとするならば、翌日の始値2984円で2度目の買いを入れればよいのです。

  4. 翌日の始値2984円で買えます。だが終値が9日線を下抜いた日の(d)の日の始値2924円で決済すると-60円の損失となります。この2度目の買いは無駄なことでした。(b)の9日線割れで決済し、その後は何もしないほうが、結果的にはよかったのです。
ピークの高値3085円で決済できることは神様でない限り、できないのです。それを夢見ているから決済のタイミングを逃し、いったんは利食いできたものを、再度の仕掛けで利食い幅を減少させてしまったのです。

図の右側の3730「ミクロミル」は11月24日に、やはり「株価終値が9日線を割込むまで決済すべきではない」と返事したことを言いました。結果はどうであったか。
  1. この銘柄を仕掛ける日は(p)の日に判ります。(p)の翌日の始値は1200円です。

  2. 相談を受けた(a)の日の翌日の始値は1511円でした。

  3. その後(b)においても株価終値は9日線を割込むことはなかった。

  4. 今日(c)の終値は1916円です。この銘柄の正しい仕掛けは(p)の翌日の始値1200円でした。もし質問のあった(a)の翌日の始値1511円で利食いしていれば(p)から+25.9%の上昇でしたが、(c)の終値1970円で利食いしたならば64.1%の利食いになります。ユーザーが「今日がピークだろう」と勝手な予想をしなければ、(a)の日から2.5倍の利食い幅を確保できたのです。


(10.12.22) TOPIX 905P(-0)  日経平均 10346円(-24)  19.3億株  (1兆3118億円)


米国は続伸となったが、上昇の力強さはありません。NYダウは11533ドル(+55)、ナスダックは2667P(+18)。

東京市場は、明日が祝日、24日から海外はクリスマス休暇ということで、この間に新しい動きがでるとは思われず、従ってとりあえずは利食いしておこう、という感じでした。

朝方はNYが小幅高となったので高く寄りましたが、後場は戻り売りに押される。まあ妥当な動きでした。

ここ3年間の12月の日経平均の動きがどうであったのかを掲げます。

東研ソフトユーザー情報の公明正大なところは、過去の記事がいつでも読めることです。過去の記事で間違ったことを言っていたとしても、それを後日取り繕うことはしていません。

過去の記事が全部当たっているとはとてもいえませんが、過去の記事を読めば、どういう理由で小波動はピークらしい・ボトムらしいと判断したかを明言しています。

その判断が大切なのです。ありのままの記述を残していれば、間違ったならどうして間違ったのか、その間違った原因は何であったのか。の反省材料になります。間違った判断は、間違ったとして記録に残すべきなのです。

2009年12月30日の記事を見てください。来年はいったんは10000円より高い水準まで下落するが、そこから新高値をとるのではないかと、2009.12.30の記事に書いています。実際には10982円をつけて、9867円まで下げ、4月には11408円まで上昇しました。

2008年12月30日の記事はどうだったでしょうか。おそらくは75 日線まで戻った後は新安値に下落するのではないかと、書いています。その後1月7日に75日線まで戻り、ザラバ高値9325円をつけたものの、2月には7155円の安値をつけて、安値を更新しました。

2007年12月28日の記事はどうだったでしょう。HPでは、75 日線まで 戻ってもその後は戻っても200日線までではないか、と言っています。実際には、3月に11691円の安値をつけ、6月に200日線(14725円)に近づく14489円のザラバ高値をつけて失速しました。

このHPは、私が勝手な妄想によって判断しているのではないのです。判断の基準はすでにユーザー(あるいはHPを見ている非ユーザー)に公表しています。@つは中勢モデル波動であり、Aつは小波動のピークらしさ・ボトムらしさのチェック表です。私はこのモデル波動とチェック表に基づいてコメントをしているだけです。

結果的に当たったり、はずれたりしますが、少なくともHPで言った判断どおりの売買をしたならば、ユーザーの成績がマイナスになったとは思われません。なぜ《カナル24》を使って売買して、負けるのか? 相場で勝つには、その方法論に @納得し、A信念を持って、B淡々とトレードすることです。この3つのどれかが欠けている としか思えないのです。


(10.12.24) TOPIX 901P(-4)  日経平均 10279円(-67)  12.8億株  (8824億円)


米国はNYダウは高値を更新したが、ナスダックは小幅安となり、上昇の力強さはありません。NYダウは11573ドル(+14)、ナスダックは2665P(-5)。

東京市場は、海外の今夜はクリスマス休暇とあって、市場参加者は半減し、出来高は12.8億株、売買代金は8824億円と、今年2番目の小さなボリュームでした。

当然にこの薄商いでは方向性は出ず、日経平均の1日の値幅はたったの36円。日経先物ですらザラバ高値10290円・ザラバ安値10260円です。

10290円で売買することは不可能に近いので、売買を執行できる高値は10280円です。また10260の安値で売買することはできないので、売買を執行できた安値は10270円です。つまり、たったの10円幅の変化しかなかったという1日でした。今日利益を出した人は皆無でしょう。

今年したことの回顧です。大仕事は、@《カナル24》Ver.3を発売したこと、A《Qエンジン24》Ver.3を発売したこと、これが最大の仕事でした。

この間に、B日経先物売買のためのツールキットを逡巡しながらも発売しましたが、その結果は購入されたすべてのユーザーに文句なしの成果をもたらせました。

次に、ジミではあるが、C条件表No.41「円レートから日経予想」を発表したのも大きな意義がありました。

No.41は、日経平均と円レートのデータを使って、日経平均を推測することができます。その理論は、2つの変数(日経平均と円レート)の関係を「最小二乗法」によって計算し、円レートが決まれば日経平均の水準が決まる、という関係を条件表に組み込んだことです。

こういう融通性がある条件表が組めるのは《カナル24》以外にはありません。まだ日経平均と「円レートからの推測値」の関係から、売りである・買いである という結論を出すにはいたっていませんが、将来の日経平均を判断する貴重な条件表になったと思っています。

《カナル24》が劇的に変化したのは2008年のVer.2でしたが、これはプラットホーム(基礎的な土壌)の変化でした。2010年のver.3になって、Ver.2のプラットホームを基礎として、今までに見たことのない花が咲いたのではないか、と私は大変に満足しています。


(10.12.27) TOPIX 904P(+3)  日経平均 10355円(+75)  12.5億株  (8320億円)


米国は休場。休みの間に、中国が金利を0.25%引き上げるというニュースがありました。1年物の貸出し金利は5.81%(預金金利は3.75%)。10月に続いて2度目の引き上げです。

2〜3度目までは、それほど市場は気にせず、むしろ実体経済の強さのほうを注目しがちです。だが3〜4回目の引き上げになると、その影響が実体経済に顕著に現れてくることが多い。来年の3度目の引き上げからは中国株の動向に注意しなければなりません。

日経平均は、立会い中は香港・上海株がそう下落しなかったので、年末・年始高の期待のほうが勝って小高く引ける。(その後上海株は-1.89%の下落となった)2日続けて売買代金が1兆円を割っている値動きであるので、方向性が決まったとはいえません。

今年の回顧です。D番目の成果は、条件表No.21「ピーク・ボトムのポイントA」を発表したことです。

それまでは、右の「チェック表」に基づいて、ピーク(ボトム)らしさは何ポイントであるとカウントしていましたが、このうちの多くのポイントを1つのグラフでカウントすることができるようになりました。

チェック表のうち完全にグラフ上でカウントできるのは、右の○がついてある6つ(@DEFGH)です。

AとBは足型に関係するものです。日経平均やTOPIXを見るときと一般銘柄を見るときの足の大きさは異なるので、完全にグラフ上でポイントを表現することはできません。

Cの3陽連とIの《デンドラ24》の株価のメドは条件表No.21には設定できませんが、No.21のグラフを見ればポイントがほぼわかるようになったわけです。

上の日経平均のグラフから、最近の日経平均のピークらしさのポイントをカウントしてみると、ポイントが最も大きかったのは(b)の日です。この日のは5つの売りマークしかでていませんが、これにA「新高値の陰線」が加わります(条件表では陰線の値幅が2%以上あるように設定しているので、売りマークは出ていません)。さらに(b)の前日に青色の売り(H条件表No.2が売りマーク)が出ているので、合計7ポイントもあったのでした。

だが(b)から急落することはなく、10日間にわたる高値もみあいになっています。現在のところ(a)のザラバ高値(10394円)が最高になっていますが、この日は4つの売りマークしか出ていません。3日前の赤色(D9日順位相関が+80以上)を加えても5ポイントです。(b)よりもピークらしさの可能性は減じましたが、それでも5分5分です。


(10.12.28) TOPIX 902P(-1)  日経平均 10292円(-63)  10.8億株  (7192億円)


米国は小幅な動きでまちまち。NYダウは11555ドル(-18)、ナスダックは2667P(+1)。

東京市場は閑散となる。出来高は10億株、売買代金は7200億円ほどでは、どうにもならず。

3線の位置関係は、上から順に、@株価、A9日線、B25日線、C75日線と並び、快調に上昇しているという形です。さらには、株価終値が9日線を割り込んでもその翌日には9日線を抜き返すという動きであり、この2つの視点からすると相場は強いとするのが普通でしょう。

だが日経平均の足取りはモタモタしており、10200円を終値で上回った12月8日以来、実に14日間は10200円強〜10400円弱のわずか200円のゾーンで動いているだけです。とても形だけを見て、快調に上昇しているとはいえません。

高値圏でモタモタが続けば、買いの回転が止まり、その結果手仕舞いが増えてくることが多い。手仕舞い売りに押されて株価が下げると、先を争って売りが出る可能性があります。

いまのところ米国の景気が持ち直しそうだ、来年の米国GDPは+3.0%くらいになるのではないかの予想があって業績相場の期待もあるし、また米国のジャブジャブのドル発行がもたらす過剰流動性による金融相場の期待もあります。

どこから見ても「買いが有利」であるというのが市場の判断でしょう。それにしては、モタモタし過ぎです。

吹っ切れない何かがあるのではないか? 例えば中国の金融政策です。これがうまくインフレを抑えながら成長できるようにコントロールできるのか? 昨日・今日と上海総合は下落し、今日の終値は、9日線・25日線・75日線・200日線のどれよりも安くなりました。 さらに先の小波動のボトム2758Pを下回り、小波動のピークもボトムも切下がりました。上海株は第2段目の下げ波動に転じました。

もっとも8月〜9月の2か月間は2570P〜2700Pの大きな保合いをしているので、下げても2600Pくらいの水準で止まるはずです。2600P以下の下値は出ないと思いますが、中国を頼みとした世界経済は一服せざるを得ないのではないか? の懸念があります。

いくら予想をしたところで、私がズバリと正解を導けるわけではないので、グラフから判断すると、@日本株はモタモタしている。A中国株は当面は下落方向に移った、B米国株も新高値を取ってはいるが上昇に力強さはない。よって、日本株を持っていてもこの先上昇する確信が持てない。といえます。


(10.12.29) TOPIX 908P(+5)  日経平均 10344円(+51)  13.0億株  (8523億円)


米国は小幅な動きでまちまち。NYダウは11575ドル(+20)、ナスダックは2662P(-1)と昨日とは騰落が逆になっただけ。

夜間、円レートが一時は81円台まで上げたため、警戒しながらの寄り付きとなりましたが、82円台に戻ったので日経平均は小高く引ける。

円レートが81円台になったのは、年末の決済による円買いという一時的な要因によるようですが、1円2円は簡単に動くので、来年に80円割れがないともいえません。


(10.12.30) TOPIX 898P(-13)  日経平均 10228円(-115)  14.6億株  (9218億円)


大納会。2009年末の日経平均の終値は10546円でしたが、今年2010年は10228円で終りました。前年比-3.0%とということになります。

12月に入って欧米市場は堅調に上昇をしました。だが東京市場は伸びきることができなかった。それはなんといっても円高が修整されなかったのが原因です。今日は81円台前半まで円高が進み、9日線と25日線(ただしザラバ安値が)を割込みました。

もっとも、9日線を大きく下回ったわけではないので、新年にも抜き返すチャンスは大いにあります。12月の10200円〜10400円のゾーン内にあることでもあり、今日の下げによって中勢上昇波動がピークを出したとは判断できません。

2009年から2010年にかけての中勢波動について述べておきます。次図はちょうど1年前の2009年12月30日に掲げた中勢波動の図です。


(上図)2009年末での中勢波動は次のように判断していました。
  1. (a1ないしa1'→A1)が中勢第1段の上昇波動。(75日線より下方にあったa1'からスタートして→75日線を上回り→A1まで上昇した)

  2. (A1→a2)がその反動の中勢下降波動。(75日線より上方にあったA1から→75日線を下回り→a2まで下落した)

  3. 現在は(a2→今後現れるあろうA2)の中勢上昇波動の途中にあると思われます。(75線より下方にあったa2'からスタートして→75日線を上回り→現在は(d)まで上昇している)
この続きを述べます(2010年12月30日時点での中勢波動の判断)。
  1. (次図)2010年に入って、1月に(d)をつけ、2月に(e)をつけたのは2009年の想定どおりでした。そして(A2)をつけて、2009年11月(a2)から始まった第2段目の中勢上昇波動が完成しました。

  2. 第2段の中勢上昇波動が終わったと確定したのは、株価が最後の上昇小波動のボトム(e)を割込んだ(p)の日です。この後株価は一度も75日線まで戻ることなく下落を続け、とうとう(q)の日に(a2)の水準を下回りました。 (a2)は第2段の中勢上昇波動のスタート点です。1つの中勢上昇波動が「完全に」否定されたのですから、次の大勢下降波動に突入した可能性がありました。

  3. だが(q)から旬日が経たぬうちに(b1)の安値を出し、(r)で中勢上昇波動に転じたことが確定しました。現在は中勢上昇波動のピーク(B1)を目指して上昇しているところです。図では(B1)を12月22日のザラバ高値10394円の日に振っていますが、これは暫定的な水準です。(B1)の水準がどこになるのかは、まだわかっていません。

  4. 来春、さらに株価が上昇するにせよ、株価が下落するにせよ、一度は75日線あるいは200日線まで下落する場面があると思います。このとき株価が75日線で止まり、再上昇するのか。そのまま下落を続けるのかを見ておけばよいのです。
2009年からの中勢波動は、
    @(a1→A1)の中勢上昇波動
    A(A1→a2)の中勢下降波動
    B(a2→A2)の中勢上昇波動
    C(A2→b1)の中勢下降波動
    D(b1→B1?)の中勢上昇波動(進行中)
となっています。


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