TOPIXをどう見たか・判断したか (2010年11月)

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(10.11.1) TOPIX 803P(-7)  日経平均 9154円(-47)  16.9億株  (1兆1679億円)


米国は11月2日が中間選挙、3日がFOMCの金融政策の発表、5日が10月の雇用統計と大物イベントが連続するので、様子見気分が強い。

NYダウは11118ドル(+4)、ナスダックは2507P(+0)。

日経平均は小安く寄ったあと、急激な円安となったため「いざ為替介入か?」と瞬間上昇したものの、介入ではなさそうということで下げる。

今のところ日経平均のボトムらしさのポイントは、@新安値、A25日騰落レシオが75以下(昨日)の2ポイントでしかありませんが、今後期待できるのは、B25日投資マインド指数が15以下(今日は15.7)、C9日順位相関が-80以下(今日は-65.0)、D25日順位相関が-80以下(今日は-57.3)。

明日の終値が今日の9154円以下であれば、BとCがポイントになるはずです。

25日順位相関は今週の前半に-80以下になるかと思っていましたが、どうも来週前半までは無理なようです。

またE明日の終値が9046円以下なら逆張りの条件表No.2が買いマークを出します。

このように小波動のボトムのポイントは、時間がたつにつれて増えていくのですが、今週中に6ポイントになることは難しい。

今日はG「新日鉄」、H8306「三菱UFJ」の局面を説明します。

定点観測9銘柄のうち銀行を代表するものとして、これまでは8412「みずほF」を観測していましたが、株価が120円ではマトモな株価の波動は捉えることはできないので、今後は8306「三菱UFJ」を採用します。


今日の2銘柄は「快調に下落」しています。「快調に下落」とは、200日線→75日線→25日線→9日線→株価と、短期の平均線ほど下位にある局面をいいます。当然に小波動のピークは切り下がっています。

こういう局面にある銘柄は、基本的には買うことはできません。上図に個別株のボトムらしさのチェック表を掲げました。このチェックをしてみて、最低でも6ポイントが勘定できなければ買うことはできません。

新日鉄は(a'→b')の上昇で75日線まで到達しました。(b')は初めて前の小波動のピーク (n')を上回ったので、(A→B→C)になることが期待できました。

だがすぐに(a')を割込み、それは実現できませんでした。(a')を割込んだ翌日(x)から「順上がりの3陽連」がでましたが、これはすでに遅すぎるサインでした。9日線までのアヤ戻しが精一杯でした。

現時点(y)のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、C25日騰落レシオが75以下(昨日)の4ポイントです。明日も市場全体が下げるようだとD25日投資マインド指数が15以下になるので、ようやく5ポイント。 ボトムに近いのだが、買うにはあと1〜2ポイント不足しています。

8306「三菱UFJ」も快調に下落しています。今日の小波動のボトムのポイントは、新日鉄と同じで、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、C25日騰落レシオが75以下(昨日)の4ポイントです。

この半年間の下落途中で 、反発した(z)と(y)の局面を見ると、(z)は@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日騰落レシオが75以下、C25日投資マインドが15以下の4ポイントでした。D(z)の翌々日に「窓空け陽線」と5ポイントになって75日線の(l')まで反発しました。

(y)の局面は、@新安値、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下、の4ポイントでした。 (y)は市場全体のポイントがなく、したがって4 ポイントであった(y)からの反発は小さく終わっています。

現状の(x)は、明日D25日投資マインド指数がポイントになり、E新安値の陽線になれば、25日線までの反発が期待できますが、それでも上昇トレンドに転換したわけではありません。この株を買うには少なくとも小波動のボトムが切り上がることを確認する必要があります。


(10.11.2) TOPIX 803P(-0)  日経平均 9159円(+5)  15.5億株  (1兆1137億円)


米国は10月のISM製造業景況指数が56.9は思いのほかよかった(前月は54.4、予想は54.0)。

これを材料に一時は120ドルほど上昇したようですが、2日の中間選挙、3日のFOMCという大きなイベントを控えているので、そう一方向に傾けず小幅高に終わる。

NYダウは11124ドル(+6)、ナスダックは2504P(-2)。

日経平均は明日3日が休場とあって、売買は少なく小幅な動き。 今のところ日経平均のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日騰落レシオが75以下、C25日投資マインド指数が15以下、の4ポイントです。

今週の米国の@2日中間選挙、A3日FOMC、B5日10月雇用統計の結果によっては、米国株は急騰あるいは急落の可能性があります。ここに加えて日本はCFOMC直後の5日に日銀の政策決定会合があります。

日銀が5兆円のリスク資産(ETFやREIT)を買い入れると発表したのは10月5日のことでした。このとき日経平均は9332円から9716円まで約400円の上昇をしました。

5日の会合でこの金額を10兆円とかに倍増させると発表されれば、日銀のデフレ脱却の意志は本物だと評価されて、株価は前回の2倍の800円くらいの上昇をすることも考えられますが、はたしてそこまでのことをするのかどうか。

よいほう・悪いほうの可能性があります。もし株価が上昇するなら先の小波動のピークの9716円を上回る。下落するなら《デンドラ24》の下値メドは@9110円、AB8916円、C8431円なので、上からAB番目のメドの8916円を視野に入れておかねばなりません。どちらにせよ現時点で、買い・売りを決めて投資するのはハイリスク・ハイリターンです。


(10.11.4) TOPIX 816P(+13)  日経平均 9358円(+198)  17.8億株  (1兆3832億円)


FOMCは来年6月までに6000億ドル(50兆円) を上限として国債の買い入れをすると表明。実に1か月あたり750億ドル(6兆円)のマネーを市中に出し続けるわけです。

米国市場は5000億ドルを予想していました。すでに株価は5000億ドルの材料は織り込んでいると思われるので、予想どおりの5000億ドルであったならば、材料出尽くしとなって株価が下落する可能性もありました。

だが、これよりやや規模が大きかったため小幅ながら上昇を続けたというところでしょう。

NYダウは11188ドル(+64)→11215ドル(+26)、ナスダックは2533→2540P(+6)。

FOMCによる決定によって今後50兆円のマネーが市場に出てくることになります。このマネーは、銀行はゼロ金利による低コストの資金調達ができる→銀行の貸付を増加させたい→企業の設備投資の拡大を援助、に回ってほしいとFRBは思っているでしょうが、企業の資金需要は少なく、ありふれたマネーは株式市場・商品市場・新興国への投資にまわります。 FRBが意図しているのは、@過剰なマネー→株式の上昇→株式の含み益の増大→個人消費の増加→景気回復→デフレの回避、とA過剰なマネー→ドルの下落→輸出企業を応援→輸出企業からの景気回復→デフレの回避、の2つでしょう。


こういう意図でドルはジャブジャブと放出されています。今度のFOMCで来年6月までは、それが途切れることがないということを表明したので、米国は安心して株式を買うことができます。

意図した金融相場(不景気の株高)をFRBは演出しています。だが株価は一本調子に上昇するものではありません。上昇すればするほど利食い売りが増加して調整をします。

現在のナスダックは《デンドラ24》の最も高い上値メドに到達しています。この小波動のスタート(a)から昨日(A)までの上昇期間は47日間です。

こういう一本調子の上昇は今年の初めにも経験しています。今年の2月(b)から4月の(B)までの54日間の上昇でした。(B)は《デンドラ24》の上値メドの上から1番目と2番目の間でピークとなりました。 今回の(a→A)の上昇は、(b→B)の上昇に比べて、@期間は短く、A高い上値メドをクリアしている、のです。今回の上昇は(b→B)の上昇よりも楽観人気が強く、したがってもし調整をしたときは大きな株価下落になる可能性があります。


日経平均はFOMCの発表を受けて上昇する。本来ならFOMCが今後もドル安となる金融政策を取った→ドルは下落し円は上昇する。従って、円レートからすれば日経平均は下げるところです。

だが日本は外需に依存しています。米国金利が下がることで米国景気が反転するのであれば、日本にとってはプラスです。この点を重視したためか日経平均は上昇しました。

もうひとつ(このほうが材料としては大きかった)は、FOMCの毎月6兆円のマネー放出を見て、5日の日銀の政策決定会合では、10月5日に表明した5兆円の資金を増額するのではないかの期待です。

米国は毎月6兆円のマネーを出そうとしているのに、日本銀行は1年間で5兆円というのでは、あまりにもシミッたれている。明日は日銀も大盤振る舞いをするのではないか、の期待が今日の株価上昇をもたらせたものと思います。 よって明日の日銀の金融政策が現状維持となれば、株価は下落することは必至です。10月5日の5兆円をどれほど拡大するのか。これが一番の材料です。


(10.11.5) TOPIX 834P(+13)  日経平均 9625円(+267)  21.2億株  (1兆5899億円)


一昨日の米国市場はFOMCの金融政策は想定内のこととして、たいして上昇をしませんでしたが昨日は違った。 NYダウは11434ドル(+219)、ナスダックは2577P(+37)と大幅高となりました。

おそらく米国の投資家は一晩考えて、「バーナンキFRB議長は株高を演出しようとしているに違いない」の結論を出したようです。

実際にバーナンキは「株高によって消費が増加することを期待している」という考えを新聞に寄稿した。ということなので、そうであれば「株式は買いである」という結論の結果が昨日の米国相場です。

同じ日にECB(欧州中央銀行)も国債買い入れを拡大するのニュースもあって、世界はマネーがあふれるのではないか。あふれたマネーは株式・商品などのリスク資産に流れ込むのではないか、の思惑から欧州株が上昇→NY株が上昇、とくれば日本株にも米国であふれたマネーが来るだろうの推測から、今日の東京市場は活況となりました。

上図の青色線は円レートです。ナスダックの株価の動きは、円レート(ドルレートでもある)と「X」型になっています。これはドル安→ナスダック高の反比例の関係です。米国はドル安を目指すことによってナスダック(米国株価)を上昇させています。 右の日経平均と円レートのグラフでは、円高→株価安となっており、円高=株価安の比例関係にあります。日本株は円高によって株価を下げ、米国はドル安を通じて株価を上げたのは明らかです。

日本の政策当局が相場を動かしたのは、上図右の(a,b)です。(a)は9月15日に財務省の円売り介入です。このとき株価は3日後にピークになりました。(b)は10月5日に日銀が5兆円の買い入れ資産枠を決定した日です。だが2日後に株価はピークをつけました。 日本の政策は日本の株式市場には与える影響はわずかに2〜3日でしかありません。政府・日銀がいかに軽視されているかを表現しています。今日の(c)株価上昇は米国株高(過剰流動性の期待)によるものです。

いまのところ日本は米国発の過剰流動性が、米国株高→新興国株高→日本株高となることを期待するだけです。だが世界にあふれるマネーが果たして日本株を買うことになるのかどうか。

図はNYダウの月足です。米国株が上昇が確定したのは、(a)の月でしょう。ついでバブルに突入したのは(b)の月でしょう。(このとき@株価、A18月線、B36月線、C48月線は順な関係になった)。

(c)で株価が18月線を割り込んでこの関係は崩れました。ここからリーマンショックが始まりました。ところが今日のNYダウはこの株価水準を上回りました。リーマンショック以前の水準に戻ったのです。ナスダックにいたってはとっくのとうにリーマン以前の株価水準に戻っています。

これはバーナンキのじゃぶじゃぶマネーの供給によるものです。今日の日銀の金融政策決定会合では、追加の金融緩和は発表されませんでした。昨日、日銀の金融政策が現状維持となれば株価は下落するだろうといいましたが、そうはなりませんでした。金融政策が現状維持であるのに株価は上昇しました。これは日銀の政策が「OK」ということではなく、日銀の10倍ものマネーを放出する米国のおこぼれを頂戴するということに目が向いているのだろうと思います。

とはいっても、株価が上昇するきっかけは日本の政策当局者(財務省と日銀)しか決められないわけではありません。米国のおこぼれであっても日本の株価は上昇します。日経平均のグラフは小波動のボトムを出しました。しかもボトムから「窓空けの3陽連」という強い足型です。この足型が出た以上、当分は小波動は上昇することでしょう。


(10.11.8) TOPIX 841P(+6)  日経平均 9732円(+106)  16.6億株  (1兆2141億円)


米国の10月雇用統計は+15.1万人と予想の+6万人を超えるよい数字でした。民間部門に限れば4か月連続して増加しているので、景気の2番底の懸念は大きく薄らいだといえます。

ただFOMCを受けて大幅高をしているところから、雇用統計の材料はたいして響かず、NYダウは11444ドル(+9)、ナスダックは2578P(+1)と小幅高に終わる。

日経平均は(a→b→c→d)の符号を振っていましたが、(d)から下落して75日線を割込んだので、(d→e→f)の上昇の望みはなくなっていました。

だがFOMCをきっかけにして3連続陽線(しかも窓空け)という強い足型を出して、一昨日は小波動のボトムを表示し、今日も勢いが持続して4連続陽線となり、(d)の高値9716円を上回りました。

よって(a→b→c→d→c')の符号を振りました。今後は(d')への上昇が始まったとしてよいでしょう。

(d)の9716円を上抜いたので、あとは7月に高値9807円を上抜くかどうかです。9807円は9月1日の安値8796円をつける前の小波動の高値なので、この9807円を上抜くならば、中勢下降波動が転換したのではないかと考えてよいところです。だから9807円は重要な水準です。

9807円を上回れば、次は200日線(9951円くらい)、次は欧米の株式市場によりますが200日線を上抜くかどうか。


(10.11.9) TOPIX 839P(-1)  日経平均 9694円(-38)  17.3億株  (1兆2795億円)


FOMCが6000億ドルの資産購入を決定したのは11月3日のことでした。前日11月2日の終値からの上昇率を見ると、NYダウは11188ドル→11444ドル(+2.2%)、ナスダックは2533P→2580P(+1.8%)です。

一方日経平均は9159円→9732円(+6.2%)の上昇をしています。FOMCの金融政策決定は米国市場よりも東京市場を支援したかのようです。

ただこれは米国市場がFOMCの決定を予め相場に織り込んでいたのが理由でしょう。おそらく米国の流動性相場は200日線を超えた水準からスタートしていると思っています。NYダウが200日線を超えたときの200日線の水準は10452ドルであるので、過剰な流動性によって10452ドル→11444ドル(+9.5%)の上昇をもたらせたことになります。 ナスダックが200日線を超えたのは2273Pのときでした。2273P→2580 P(+13.5%)の上昇です。9月から流動性相場は始まっていたわけです。

株式よりもハイリスクの商品市場の筆頭であるWTIは、9月末に200日線を突破し、ここより商品市場にもマネーが入ってきたことが明らかになりました。初めて200日線を上抜いた日の200日線は77.52ドルでした。ここから→昨日の87.06ドルまで(+12.3%)の上昇です。 海外株式・国際商品(特に資源)は完全に上昇トレンドになっています。

その中で日本株だけが200日線を上抜くことができずにモタモタしていましたが、その一番のマイナス材料は円高でした。だがFOMC以来、円レートは81円をはさんでの動きになりました。

中間決算を発表した大方の輸出企業の想定円レートは80円〜82円としたようです。現実の円レートに追いつきました。

下期は80円〜82円を想定して下期の計画が打ち出されているので、80円台の円レートであればこれまでのように為替が不確定要因として暴れることはないだろう。世界にあふれるマネーのオコボレが日本市場へ回ってくるのではないか。という期待で東京市場はようやく上昇を始めたところです。

図は円レートから推測した日経平均(青色線)と現実の日経平均の動きです。最近では、現実の日経平均が推測値よりも+4%以上高くなると株価はピークとなり、-4%以上安くなると株価はボトムになっています。

円レートはひところよりも相場を急変させる材料とはならないようですが、それでも円レートを無視しての株価上昇があれば、おのずと調整が入ると思います。今日の(円レートからの)妥当な日経平均は9414円です。現実の日経平均は9694円となっていて、妥当な水準よりも+2.97%高い水準にあります。

図で売りマーク・買いマークが出ていますが、これは+4.0%で売り、-4.0%以下で買いの条件を設定しています。今日のところは+2.97%であるので日経平均はまだ(円レートに比べて)割高であるとはいえません。割高になるのは日経平均が9800円あたりに上昇したときです。ここが正念場です。


(10.11.10) TOPIX 852P(+13)  日経平均 9830円(+136)  22.1億株  (1兆4879億円)


米国はドル高となって反落。NYダウは11346ドル(-60)、ナスダックは2562P(-17)。

円レートが81円後半で推移したため、日経平均は続伸。中勢波動が上昇波動に転換するためには、7月14日の小波動のピーク(ここから最後の下げ波動が始まった)の9807円を上回ることが必要でしたが、今日は終値ベースでもそれを上抜きました。

モデル波動の(A→B→C)を過ぎて、現在は(D)をつけにいっているところですが、どこまで上昇するのか。一番わかり易いのは200日線(今日は9940円)です。


《デンドラ24》で上値メドを見ると、低いほうから順に、@9978円、A10252円、B10436円、C10802円となっています。

当面は9978円がメドになりますが、これは200日線の9940円とほぼ同じ水準なので、ちょっとした抵抗水準になるでしょう。

円レートが多くの企業が想定している82円を超えてくるようだと、10000円に乗せることも夢ではありません。

今日のところ日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値の1ポイントでしかありません。明日も高いようなら、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.2が売りマークをだす、と3ポイントになりますが、そのほかのポイントはいまのところ加点されそうにありません。


(10.11.11) TOPIX 856P(+3)  日経平均 9861円(+30)  19.4億株  (1兆2814億円)


米国は小幅高。NYダウは11357ドル(+10)、ナスダックは2578P(+15)。

円レートは海外では82.80円まで円高修整が進み、日経平均は高く始まる。日中は82.20円を中心に小動きとなるも、円安に違いはなく、株価は高値水準で小幅な動き。

200日線を意識した戻り売りがでる一方で、流動性相場と円安の2つの好材料があるのでなかなか下げません。この環境下では下げてもそれはスピード調整程度のものでしょう。

日経平均は(c')9123円をつけた11月2日時点でのボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日騰落レシオが75以下、C25日投資マインド指数が15以下、の4ポイントでした。翌4日にD「窓あけ陽線」となって5ポイント、5日にはE「3陽連」となって6ポイントになりましたが、この日に小波動のボトムが表示されたので、ポイントを使っていちはやくボトムらしいと決定することはできませんでした(5ポイントで判断していれば11月4日にボトムらしいとなるが)。


今は小波動は上昇中であるので、小波動のピークらしさを計る時期です。今日のところは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.2が売りマークを出した、の3ポイントです。

(今日の足は陰線であるのでC「新高値の陰線」として4ポイントとしてもよいが、陰線の幅はわずかに17円であるので、ここでは加点しません。)

25日騰落レシオはまだ95.7という水準なので、当分はポイントになりません。

また流動性相場は基本的には外国証券の買いによってもたらされるのだろうと思いますが、外国証券オーダー倍率は110(1.10倍)であり、過熱の130(1.30倍)にはまだ余裕があります。


(10.11.12) TOPIX 846P(-9)  日経平均 9724円(-136)  18.1億株  (1兆2504億円)


米国は続落。NYダウは11283ドル(-73)、ナスダックは2555P(-23)。

日経平均は、海外株安を受けて利食い売りがでて下落。後場は上海市場が大幅下げとなったため、さらに下げたが、一方では円レートが82円台半ばで推移したために、さほどの下げにはつながりませんでした。

今のところ200日線が上値の抵抗ラインになっていますが、75日線→25日線→9日線→株価と「順」な関係にあります。下げても、9日線、25日線、75日線の順に支持ラインがあるので、そう大きく下げるとは思われません。


(10.11.15) TOPIX 846P(-9)  日経平均 9827円(+102)  16.9億株  (1兆 486億円)


米国は続落。NYダウは11192ドル(-90)、ナスダックは2518P(-37)。 米国の株価下落は、流動性相場の期待による上昇の一時的な調整であろう思っています。

ナスダックはモデル波動の(d)とすればよいのか、(f)とすべきなのかを迷うところです。 25日線を割り込んで下げるようなら(d)、25日線で止まるならば(f)となるので、ここは見究めたい。

今の段階でいえることは、ピークからの下げは前日の足と当日の足は重なっていることです。

重ならずに「窓空け」で下げるようであれば、環境が急変したとしてある程度の下げ幅を予定せねばなりませんが、今のところ窓空けはありません。よって25日線近辺で下げ止まるか、悪くても25日線と75日線の中間までの下落ではなかろうか。


海外株安(とくに上海は12日には-5.15%の下落をした)にもかかわらず、日経平均は上昇する。

これはなんといっても1円以上の円安(82.98円まであった)になったお陰です。円安となった原因は米国国債の下落(利回りは上昇)です。

1か月前の10月13日の米国国債(10年物)の利回りは2.234%、日本国債利回りは0.885%でした。その差(スプレッド)は1.249%。この日の円レートは81.98円です。

先週末11月12日の米国国債(10年物)の利回りは2.791%、日本国債利回りは1.050%です。その差(スプレッド)は1.741%。1か月前にくらべて約0.50%も米国債利回りのほうがよくなっています。 当然に日本国債を売って(円安)米国債を買う(ドル買い)という動きがでます。

5月以来日経平均を動かす最大の材料は円レートですが、その円レートが米国債安を背景にして円安に振れ始めています。円レートから日経平均を推測すると、右図のようになりますが、今日の円レート(82.93円)からの日経平均の推測値は(9799円)です。今日の終値とほぼ同じ水準です。 当面は円レートが83〜84円台になるのかどうか。その背景となる米国債の利回りがさらに上昇するのかが注目点です。


(10.11.16) TOPIX 847P(-3)  日経平均 9797円(-30)  18.3億株  (1兆3613億円)


米国は10月の小売売上げ高が、予想の(+0.7%)を大きく上回る+1.2%。一方でNY連銀の製造業景気指数が予想外の-11.1%と大幅マイナス。

強弱相反する材料から上下にぶれたが結局は前日比とほぼ変らず。NYダウは11201ドル(+9)、ナスダックは2513P(-4)。

現在は米国国債(10年物)の利回り、それがもたらす安方向への動きがどうなるかが、最重要の注目点です。

その米国債の15日の利回りはなんと2.936%で、12日の2.791%に比べて0.145%(ポイント)も高くなりました。その分米国債は下落し→海外から米国債の買いが入り→ドル高となり→ドル/円は円安へ、と動きました。

日本株、特に輸出企業が多く採用されている日経平均は、5月以来円レートだけで動いてきたといっても過言ではありません。

その円レートの中勢的な動きは75日線が代表しています(右図)。今年5月までは円レートは概ね75日線より上位(趨勢的に円安)にありましたが、6月に入って75日線どころか25日線・200日線を割り込んで、中勢的に円高に進み始めました。

6月よりFOMOCの前日の11月2日まで、円レートは一度も75日線まで戻ることはありませんでした。やっとの思いで1度だけ、25日線まで戻りましたが、それは9月16日の財務省による円売り介入によってでした。

だが介入はたったの1日で終わりました。再び75日線はもとより25日線までも戻れないという円高に進んだのですが、ここへきて円レートは25日線を上回り、75日線まで戻ろうかという動きになっています。中勢モデル波動で大底を確認できるのは、@新安値→A75日線まで戻る→B反落するが@より上位で止まる、という現象がでたときです。 今はAの段階を満足できるかどうかという時期です。円レートが83.50円くらいまで円高修整されれば、AはOKとなるでしょう。

図に9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上のところに青色○をつけています。円レートの大勢波動(200日線)が下降中であるので、(A,B)は面白いように円安のピークを表現しています。

9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下のところに赤色○をつけています。大勢波動(200日線)が下降中であるので(a)では小幅な反発しかしませんでした。それでも平均線の順は75日線→200日線→25日線→9日線→円レートであったので2.0円近くの円安になりました。

(b)は平均線の順が200日線→75日線→25日線→9日線→円レートと「順調に下落している」という局面であるので、9日と25日順位相関が-80になったというだけではピクリとも円安に振れることはありませんでした。

この状況は(c)でも同じでしたが、この後@円レートが25日線を上回った、A9日線が25日線を上回った、という2つの明るい現象が出てきています。いつか25日線が75日線を上回るという日が来るかも知れません。そうなれば、円レートが日経平均を撹乱することから逃れることができそうです。


(10.11.17) TOPIX 850P(+2)  日経平均 9811円(+14)  15.4億株  (1兆 826億円)


米国は中国の利上げ(をするだろうという)による世界景気の後退やドル高を嫌気して大幅下落。 NYダウは11023ドル(-178)、ナスダックは2469P(-43)。

株式が大きく下落したことによって、米国債(10年物)の利回りは2.845%へ反落しましたが、ドルは下落せず、海外では円レートは83.60円までありました。

理論的に長期金利は、(予想経済成長率+期待インフレ率)で決まります。今の米国の予想経済成長率は2.0%を割りこんでいるようだし、現実のインフレ率は0.9%程度です。ここからすれば長期金利は2.7〜2.9%吉が妥当な水準です。

米国の長期金利が上昇するのは、@現実の経済成長率が2.0%を超えるか、A期待インフレ率が1.0%を超えるときです。@は当分はなかなかクリアできず、A過剰流動性による期待インフレ率が上昇することの可能性が高い。

米国の株高は、FRBが過剰な流動性を意図して提供しているからです。バーナンキ議長は信念をもってジャブジャブのマネーを供給しています。

マネーがあふれると、@金利が低下してローンを使う不動産・耐久消費財(車など)の売買が活発になる。Aリスク資産への投資が増えて株高・コモディテイ高となる。Bドル安になって米国企業の輸出ドライブがかかる。これらによってC個人消費がふえ、Dあるべき経済成長に復帰できる。

これがバーナンキが思っていることでしょう。@ABはいまのところまずまず成功しています。C個人消費が増える、は11月末からはじまる米国のクリスマス商戦で、その増加率が明らかになります。今のところクリスマス期の売上げは前年比で+2.0%以上の伸びになりそうなので、Cは現実のものになるようです。

11月5日に右のグラフを掲げ、米国株式はドル安によって上昇している。日本株式は円高によって下落している、といいました。現在は円レートが逆の方向に動いています。上図を見れば、ドル高(円安)→ナスダックの下落。円安(ドル高)→日経平均の上昇、 が明らかです。通常であればナスダックと日経平均は連動しますが、今は為替レートが各国の株価水準に最も大きな影響をもっています。

今朝、ナスダックが大幅下落したので大変だ。持ち株をどうしようか。というメールがありましたが、このことがわかっていない。円安が続く限り日経平均は高くなると思っています。


(10.11.18) TOPIX 868P(+18)  日経平均 10013円(+201)  24.4億株  (1兆5529億円)


米国は小動き。 NYダウは11007ドル(-15)、ナスダックは2476P(+6)。

日経平均は大幅上昇し、10000円を回復。

株価が上げれば強気となり、下げれば弱きとなるのは「浮世の時勢に流される人情」というものですが、それではいけません。気分から相場を判断すると間違います。間違わないためには、誰でも同じ結論がでるような明示的な基準をもつことです。

このHPで述べていることの過半は「小波動のピーク・ボトムらしさのポイント」です。買うときはボトムらしさが5ポイントなければならないし、売るにはピークらしさが5ポイント必要です。

例えば11月2日の9123円の日のボトムらしさは4ポイントでした(新安値の「陽線」を加点すれば5ポイントだったが、陽線が小さかったのでポイントとはしなかった)。翌日は「窓空け陽線」となって5ポイント。この日から買えば確率5分5分です。その翌日は「3陽連」となって6ポイント。6分の確率です。

その後株価は上昇を続け、11月11日にはピークらしさが3ポイントとなり、翌日「順下がりの陰線」となって4ポイントとなりました。だが4ポイントでは売れません。 そして今日は新高値に出ましたが、ピークらしさのポイントは、まだたったの1ポイント(新高値だけ)です。明日は「25日投資マインド」が1点を加点しそうだし、2日〜3日後には9日・25日順位相関が+80以上になりそうだし、逆張りの条件表No.2が売りマークを出しそうなので、来週半ばにはピークらしさが5〜6ポイントになる可能性があります。 しかし、事前にあれこれと予想することはありません。淡々とピークらしさのポイントを勘定していればよいのであって、むしろ新しい動きを見て毎日判断ればするほど、間違った判断をしてしまいます。

ピークらしさが1ポイントである現在のところは強気でよいのですが、今後、日経平均の上値をどう見ておけばよいかです。これは11月10日に《デンドラ24》のグラフを掲げて、次のように述べています。

『一番わかり易いのは200日線(今日は9940円)です。

《デンドラ24》で上値メドを見ると、低いほうから順に、@9978円、A10252円、B10436円、C10802円となっています。

当面は9978円がメドになりますが、これは200日線の9940円とほぼ同じ水準なので、ちょっとした抵抗水準になるでしょう。

円レートが多くの企業が想定している82円を超えてくるようだと、10000円に乗せることも夢ではありません。』

今日は、@200線を突破し、A《デンドラ24》の最も低い上値メドの9978円を上回りました。いつもいうことながらメドの2番目か3番目でピーク・ボトムとなることが多いので、この後はB10252円、C10436円の2つが重要な水準です。だいたい10200円から10400円が上昇の限界ではないかと思っています。(10252円に達したならばピークのポイントに1ポイント加算するので、ピークらしさの可能性は高くなる)


(10.11.19) TOPIX 869P(+0)  日経平均 10022円(+8)  21.4億株  (1兆4546億円)


米国は反発。 NYダウは11181ドル(+173)、ナスダックは2514P(+38)。

ナスダックの小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B窓空け陽線、の3ポイント。海外株は4ポイントが5分5分なので、反転が開始したと判断できるには、あと1ポイントが必要。C今夜「3陽連」がでるかどうかが注目です。

日経平均は海外高から高く寄ったが、利食い売りに押される。小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、の2ポイントであるのでまだ売るのは早い。

現在の姿は図のピンク色○に似ています。つまり(1)大陽線→(2)新高値の陰線→(3)新高値の陽線→(4)新高値の陰線、となっています。これに当てはめるなら、今日は(2)の段階です。

《カナル24》Ver.3.0を小幅バージョンアップしてVer.3.1とします。 《カナル24》Ver.3.0を立ち上げたとき、「最新バージョンをダウンロードしますか?」と聞いてくるので、「はい」→インストーラーの「最新バージョンをダウンロード」でダウンロードしてください。バージョンの日付は(2010.11.18)となります。


今回追加したのは、「グラフに株価単位と売買単位を表示する」という機能です。
  1. 右図は9020「JR東日本」ですが、この銘柄の@株価は4895円、A売買単位は100株です。

    株価の目盛りは4800円〜6300円をキザんでいますが、実際の株価は目盛りのとおりです。

    だが売買単位は100株なので、「100株」の表示をしています。


  2. 右図は9021「JR西日本」です。この銘柄の@株価は295500円、A売買単位は1株です。

    売買単位が「1株」であるの表示をしています。

  3. 株価の目盛りは2950円〜3400円をキザんでいますが、実際の株価は目盛りの「100倍」です。そこで「x100」の表示をしています。

    ゼロは実際の株価と同じ桁数のデータを送信していません。例えば図の9021「JR西日本」の株価は295500円ですが、2955円として送信しています。常に下2桁は00であるのでカットしています。

    しかしグラフを見て、株価が2955円であると思って注文を出そうとしたら、実際の株価は295500円である。売買単位は1株であると気づくわけです。

  4. グラフを見たとき、できれば実際の株価と売買単位を知りたい。そういう要望に応えるために今回の機能を追加しました。

    だがそれをするためには、全銘柄について、@実際の株価は株価データの何倍なのか、A売買単位は何株なのかを、ファイルに記憶させておく必要があります。

    私は4日間を費やして全銘柄の@株価単位とA売買単位をチェックし、これを「売買単位ファイル」に記憶させました。

  5. 当然に今後は「株価単位」や「売買単位」が変更される銘柄が出てきます。そのために右図の「株価・売買単位の修整」プログラムを追加しました。ここで株価単位や売買単位の変更をすることができます。(メニューの「銘柄」→「株価・売買単位の修整」で右図が現れる)

  6. 株価単位や売買単位を記憶している「売買単位ファイル」は、いつでもダウンロードすることができます。

    メニューの「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」で、右の画面が現れるので「株価・売買単位ファイルをダウンロード」でダウンロードしてください。
なお「株価・売買単位の変更」のしかたのヘルプをアップしたので、ヘルプ画面を出し、「ダウンロード」をクリックして、追加したヘルプファイルをダウンロードしてください。

アップしている「株価・売買単位ファイル」はゼロから受信しているユーザーにピタリとあてはまりますが、データゲットなどから受信しているユーザーはそのままでは使えません。(受信データの違いによって「株価単位」が異なっているため)。だが「売買単位」はゼロ以外で受信しているユーザーも使うことができます。ヘルプ(操作事典 1430〜1431)にゼロ以外から受信しているユーザーはどうすればよいのかを述べているので参照してください。

最後に。アップしている「株価・売買単位ファイル」は私一人でチェックしたので、間違っている銘柄がいくつかあるかもしれません。間違いに気づかれたならば、そのコード番号と間違いの箇所をメールでご連絡ください。、すぐに修整してアップします。


(10.11.22) TOPIX 875P(+5)  日経平均 10115円(+92)  17.4億株  (1兆1445億円)


米国は小幅上昇。 NYダウは11203ドル(+22)、ナスダックは2518P(+3)。

ナスダックは、小波動のボトムらしさは3ポイントですが、この後終値で9日線を上回ってくれば、だいたい小波動のボトムを出したとしてよいでしょう。

中国が準備預金率を0.5%ふやして18.5%にしましたが、相場にはたいして響かず。日経平均は高寄りしたものの明日が休日とあって小幅な動き。

今日のところのピークらしさは、@新高値の、A陰線、B25日投資マインド指数が85.0以上の3ポイントですが、25日順位相関が71.8に迫り、25日騰落レシオが112.5になっているので、休日明けから過熱感が明らかになるでしょう。

@仕掛けこそ重要、利食いの判断で悩むことはない



相場が堅調になったせいか、相ついで投資相談がありました。相談といっても、私にすれば単に「うろたえている」としか思えませんでした。

ナスダックが(a)をつけた翌日に、保有しているソフトバンクをどうすればよいか?のメールがありました。次のような返事をしました。

NYは50日上昇してきたので、それなりの(10日とか)調整があるでしょうが、日本は、
@ロケットスタートをし、
Aまだ上昇期間も短いし、
B過熱していない(ピークらしさは3か4ポイント)
なので大きな崩れはないと思います。

だが、この返事はあまり適切ではなかった。保有株式を損切りすべきか持続すべきかを判断するには、しっかりした相場感が必要である。との誤解を与えてしまいかねませんでした。この場合の相場感にはたいしたご利益はありません。極端にいえば利食いや損切りをするための相場感はいらないのです。

その株式を仕掛けた以上、その後の相場がどうなろうとも、「こうなれば決済する」という基準があれば、投資相談をする必要はありません。基準がないから毎日毎日今日はどうなるか、明日はどうなるかと悩むのです。迷った挙句に下した判断が正しいはずはありません。

相場で利益するには、@仕掛けが正しく、A決済が正しくなければならない、そのためにB毎日相場がどうなるかを予想しなければならない。そう思うのは大間違いです。ナスダックが25日線を割込んだ(b)の日の翌朝、再び同じユーザーから投資相談がきました。今回は私の相場感はいわずに、株価終値が9日平均線を下回ったら売却すればよい、といい、 株式講座No.1 売買のしかた実況中継 を熟読するように勧めました。


相場を真剣に見るべきところは、「小波動のピーク・ボトムらしいか 」と判断するときだけです。ボトムらしいと判断して買った後は、悩むことはありません。

9984「ソフトバンク」は2010年10月27日に、75日線の水準で下落が止まるのではなかろうか、といいました。これは私の相場感です。相場感が正しかったのかといわれれば、75日線を割込んだので間違いといえば間違いです。

だが肝心なことは、75日線で止まるか止まらないかではなく、「小波動のボトムらしさ」が出たか出ていないかをカウントすることです。

上図で、(A)の日のポイントは、@新安値の、A陽線であり、右図では、B逆張りの条件表No.2が買いマーク、C25日騰落レシオが買いマーク、D25日投資マインド指数が買いマーク。合計5ポイントです。(A)の翌日の寄り付きで買う人はリスクとリターンを5分5分で行動できる人です。

翌日はE「窓空け陽線」となりました。この日が仕掛けて5分5分ないしは6分4分の確率の日です。 図の(B)を見て仕掛けなかった人は判断が遅すぎます。 では(B)の翌日の寄り付きで買ったときはどうすればよいのか?

買ったならばその後は、粛々と決済するタイミングを待つだけです。一番簡単なのは、@株価終値が9日線を下回ったときです。ソフトバンクは(B)以降、一度も9日線を下回っていないので、買い持続すればよいのです。ソフトバンクの例は、投資相談をするほどの事例ではありません。

人は利食いのタイミングを知りたいようですが、それは得ようとして得られるものではありません。(利食いのタイミングを他人に尋ねるのは間違っている。神様しかこれはわからない)。重要なのは利食いのタイミングではありません。「仕掛けるタイミング」です。真剣に判断し、仕掛けた後は、決済する基準に基づいて手仕舞えばよいのであって、今日決済しようかどうかとヤキモキする必要はなく、タンタンと決済の基準に基づいて手仕舞えばよいのです。


(10.11.24) TOPIX 866P(-8)  日経平均 10030円(-85)  21.2億株  (1兆4204億円)


東京市場が休日の間、EUではアイルランドの債務問題、アジアは北朝鮮が韓国領を砲撃といった問題が吹き出て、米国は大幅下落。 NYダウは11203ドル→11178ドル(-24)→11036ドル(-142)、ナスダックは2518P→2532P(+13)→2494P(-37)。

東京市場は昨夜のシカゴ先物が9855円(-265)と大幅安だったので、 下放れて寄り付いたが、韓国・中国市場が下げなかったので戻る。

今日のところのピークらしさは、@新高値の、A陰線、B25日投資マインド指数が85.0以上の3ポイントですが、明日も高ければ9日・25日順位相関はともに+80以上になるはずです。そうなればピークらしさは5ポイントになるので、過熱感が出てきます。

A仕掛けるには小波動のピーク・ボトムの判断ができなければならない



3730「マクロミル」を保有しているユーザーから「急騰してきたので処分すべきかどうか」の相談を受けました。受けたのは図の青色●をつけた翌日(日曜日だった)です。

この方はどこで買われたのかは知りませんが、利が乗っていようとなかろうと、買った以上は決済べき客観的な水準を決めておかねばなりません。

昨日いったように、誰でもわかる決済の時期は「株価終値が9日線を割込んだ翌日の始値で決済する」ことです。 1000人の投資家のうちが1000人が同じ判断を下せます。

これが客観的な決済水準です。当然に投資相談への返事は「株価終値が9日線を割込んだ翌日の始値で決済するのがよい」というひとことでした。 その後(c)で新高値になり、今日(d)も新高値になっています。今日の9日平均線は1440円であるので1440円を割り込んだら手仕舞いすればよいのです。明日の9日平均は1510円くらいになるでしょうから、明日の9日平均線を見て決済すべき水準が決まります。

このように決済するかしいないかを、その日の「あなたの相場感」で決めてはなりません。投資で最も重要なことは、「利益を伸ばす」ことです。自分の相場感で決済を決めているうちは、「利を伸ばす」ことはできません。少し上れば利食いをしたいと思い、少し損がでると早めに損切りして損失の拡大を食い止めたいと思うのが、おおかたの投資家です。株式を仕掛けた以上は、毎日決済すべき水準(この例では9日平均線を割るか割らないのか)をチェックしていればよいのであって、利食いしようか損切りしようかとあれこれ悩む必要はないのです。

なお9日平均で決済する方法のほかにも、 株式講座No.1 売買のしかた実況中継 で述べたような方法があります。今日はそれについて述べようかと思いましたが時間がないので後日に述べます。

利食いがどうのこうのというよりも、気になったのはこのユーザーはどこでこの銘柄を買ったのだろうかということでした。

上図を見ればボトムの(A)は最安値です。小波動のピークとボトムは切り下がっており、とうてい買える局面ではありません。

(A)の日の小波動のボトムらしさをカウントすると、@新安値の、A陽線で、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下、の4ポイントです。この段階では買うことはできません。

様相が変ったのは10月末です。25日騰落レシオが75以下になり、5ポイントとなりました。この日でボトムかどうかが5分5分になります。

ついで(B)11月2日に25日投資マインド指数が15以下になり、ボトムらしさは6ポイントになりました。ようやく買いに分がある局面になったのです。だから(B)で買われたのであれば、これは私がいつも言っている「小波動のボトム」をまさしく掴んだ投資です。ここが投資のポイントなのです。


(10.11.25) TOPIX 869P(+3)  日経平均 10079円(+49)  19.2億株  (1兆2379億円)


米国は反発。NYダウは11187ドル(+150)、ナスダックは2543P(+48)。

今夜は感謝祭のためNYは休場。感謝祭が終わればクリスマス商戦に突入しますが、いまのところは売上げは2%ほど伸びるという予想になっています。

日経平均はピークらしさのポイントが5になりました。現在のところの高値は青色●を振っている日です。

この日は@新高値で1ポイント。陰線でしたが1日の値幅が小さく「陰線」とはしませんでした。しかし翌日下放れて寄り付いたのをみて、A陰線であったと認めました。

青色●の日は、B25日投資マインドが85以上になっており、以来ピークらしさは3ポイントとなっていました。今日はC9日順位相関が+80以上、D25日順位相関が+80以上、となったので合計5ポイントです。


この後、ポイントが追加される可能性を考えると、25日騰落レシオは107.7で、120になるにはまだ早い。条件表No.2の「日経平均用] もまだ売りマークは出しません。

一番可能性があるのは《デンドラ24》の下から2番目の上値メドの10253円を超えて株価が上昇することです。

その場合は1ポイントが加算されますが、もし陽線でクリアすれば、「新高値の陰線」ではなく、単なる「新高値」になるので、「陰線」の1ポイントが減って、ピークらしさは5ポイントのままです。

上値メドの10253円を超えた日が陰線で終われば6ポイントとなるので、10253円をクリアした日が陽線なのか陰線なのかに注意しておかねばなりません。


(10.11.26) TOPIX 866P(-3)  日経平均 10039円(-40)  16.7億株  (1兆 521億円)


米国は感謝祭で休場。

東京市場は手本がないため、大きな動きはありませんでしたが、円レートは83.90円あたりまで円安になったので、相場の下落はわずかでした。

今日の日経平均の動きは、外国人の売買が入っていないので、アテにはなりませんが、今のところ10200円が上値の抵抗線になっています。

今回の株価上昇は11月3日のFOMCによるさらなる金融緩和を受けて、過剰流動性による金融相場を期待したものです。

バーナンキFRB議長は自身の経済理論をバックにして、@過剰なマネーの供給→Aリスク資産への投資→株高・商品高によって金融資産バブルを作る→B名目上の資産が増えるので消費が活発になる→C生産力にドライブがかかる→D経済があるべき成長率に戻る。ということを意識しています。

いわば米国の経済政策はバーナンキの経済理論が正しいのかどうかを、検証しているところです。だがおそらくバーナンキの経済政策は間違ってはいません。信用パニックが起き→経済が立ち直れないときは、@中央銀行がジャブジャブマネーを放出して流動性を確保する。A政府は需要不足を補うために政府支出を増加させる。という車の両輪が落ち込んだ経済を復活させるためには必要です。

2010年11月2日の株価をボトムにして、日経平均が上昇を始めたときは、2009年11月末からの「ロケット・スタート」と同じではないか。あなどれない株価上昇があるかも知れない。と感じていました。

昨年の(p→q)のロケットスタートは、いったん(q)へ反落し、その後(S)まで上昇しました。このときは2日続けて新高値を更新できなかった日はありませんでした。伸び悩んでも3日目には新高値を更新していました。今回は今日で新高値を更新できない日が3日連続しており、前回ほどには上昇力が強くはない感じです。


(10.11.29) TOPIX 874P(+7)  日経平均 10125円(+86)  17.2億株  (1兆1444億円)


先週末の米国は半日立会いながら下げる。

東京市場は、米国クリスマス商戦の出だしが快調の報道と円レートが84円台になったことから上昇する。

ただユーロ圏のソブリン債リスクと北朝鮮の問題があるので、一方的な上昇にはならず。恐る恐るの買い物であったようです。

「小波動のピーク(ボトム)らしさのポイント」は日経平均やナスダックにあてはめるものだと、思い違いをされていたユーザーが結構あったようです。

B条件表No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」を設定した


11月22日に「ソフトバンク」、11月24日に「マクロミル」について小波動のボトムらしさのポイントをカウントしましたが、それ以来、いくつかの質問がきています。 個別銘柄の小波動のピークらしさのポイントをカウントするとき、見なければならない条件表は、
  1. No.20「平均線と順位相関」。これで、@新高値、A新高値の陰線、B順下がりの陰線、C3陰連、D9日順位相関、E25日順位相関、をチェック。
  2. No.2「日経平均用'96」で、個別銘柄が売買マークを出しているかをチェック。
  3. No.23「25日騰落レシオ」で市場全体の強弱をチャック。
  4. No.46「投資マインド25指数を描画」で、楽観・悲観をチェック。

4つもの条件表を切り替えてチェックするのは大変なので、できる限りのものを1つの条件表にまとめ、(標準3)No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」としました。

この条件表は(拡張8)のNo.75にも設定し、アップロードしています。《カナル24》Ver.3 または Ver.2の「アップデート」→「条件表をダウンロード」で、(拡張8)をダウンロードし、No.75「ピーク・ボトムのポイント(A)」を(標準3)のNo.21へ複写して下さい。

(「条件表の内容」の画面のメニューの「表を複写」で(拡張8)のNo.75を(標準3)のNo.21などへ複写する)。

なおユーザーが使っている(標準3)の条件表が書き換えられてもよいのであれば、(拡張8)をダウンロードする代わりに(標準3)をダウンロードしてもかまいません(このときは(標準3)の条件表のすべては東研ソフトが設定している条件表になるので注意)


11月1日に「小波動のボトムらしさのチェック表(個別株)」を掲げましたが、ついでなので右に「小波動のピークらしさのチェック表(個別株)」を掲げておきます。

No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」には、10ポイントのうちの8ポイントまでが設定されています。右図のように8つのグループ化がされているので、最高で8つの売買マークを出します。
  1. 9日順位相関が+80以上なら売り、-80以下なら買い1
  2. 25日順位相関が+80以上なら売り、-80以下なら買い
  3. No.2「日経平均用'96」の売買マーク
  4. No.23「25日騰落レシオ」の売買マーク
  5. No.46「投資マインド25指数を描画」の売買マーク
  6. 新高値で売り、新安値で買い
  7. 新高値の陰線で売り、新安値の陽線で買い
  8. 新高値の陰線の次の日が順下がりの陰線なら売り、新安値の陽線の次の日が順上がりの陽線なら買い
この条件表に欠けているのは、H3陽連(3陰連)、I《デンドラ24》の上値(下値)メドのチェックです。この2つが欠落していることに留意してください。

この条件表No.21を使って「日経平均」のグラフを描くと、右図のようになります。

(a)の日は4つの買いマークがでているので4ポイントですが、翌日の(b)の日に灰色の買いマークがでています。これは「順上がりの陽線」の買いマークです。よって(b)の日に5ポイントになります。

(c)の日には買いマークはでていませんが、グラフを見ると「3陽連」です。本来なら、この日に6ポイント目が加点されますが、条件表No.21には「3陽連(3陰連)」の設定がされていないので、売買マークは出ていません。これはユーザーがグラフを見て気づかなければなりません。

明日から条件表No.21のグラフの見方、個別銘柄への応用のしかたを述べる予定です。


(10.11.30) TOPIX 860P(-13)  日経平均 9937円(-188)  21.78億株  (1兆5215億円)


米国は欧州財務危機を懸念して一時は大きく下げる。NYダウは11052ドル(-39)、ナスダックは2525P(-9)。

NYダウはこの下げの小波動での新安値となったので、ボトムを出すにはもう少し時間がかかりそうです。

東京市場は、中国の利上げ懸念から上海株が大幅安となっため、後場に入り下げる。終値で9日線を割込んだので、11月2日の安値からの上昇小波動は終わった感じです。

C売買マークの色数をカウントする



昨日アップした(標準3)No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」の条件表の内容は、右のように8グループに分けて設定してあり、それぞれのグループが売買マークを出したときは、グループによって、その↑↓マークは異なる色で表示されます。

例えば「赤色の↑」が出ていれば、A「9日順位相関が-80以下」になっていることがわかるし、「ピンク色の↑」が出ていれば、D「25日騰落レシオが買いマーク」を出していることがわかり、「深緑色の↑」が出ていれば、G「新安値の陽線がでている」ことがわかります。

この売買マークの色は、ユーザーが使っているグラフ画面の「色指定」によって違いがでます。今後、No.21「ピーク・ボトムのポイント(A)」で出す売買マークの色を統一しておいたほうが説明しやすいので、次のような「色指定」をしてください。

  1. グラフ画面のメニューの「色指定」をクリックすると、右図が現れます。

  2. 「売買マークの色の順」に「1」〜「8」の色が並んでいるので、「1」は赤色、「2」は緑色、「3」は青色、「4」はピンク色、「5」は空色、「6」は紫色、「7」は深緑色、「8」は灰色 としてください。

  3. 例えば「4」をピンク色にしたいなら、「4」の欄をクリックしておいて、その下に並ぶ16色のボタンの中から「ピンク色」ボタンをクリックすれば、「4」がピンク色に変ります。

売買マークの色は8色あります。1色の売買マークが1ポイントです。売買マークが同じ日に6つも7つも出ることは稀です。この売買マークの個数をカウントするのではなく、色数をカウントします。
  1. の日は新安値です。この日のポイントは「紫」「空色」「ピンク」「赤」の4ポイントです。

  2. の日には「灰色」の売買マークが出ました。(a)の日にはない色ですから、5ポイント目が加点されます。

  3. は売買マークは出ていませんが、「3陽連」なので、6ポイント目が加点されます(3陽連・3陰連は条件表に設定していないので、ユーザーが気づかねばなりません)

    これによって(a)の日が小波動のボトムらしいことがわかります。6ポイントでOKとしたのは、(a)の日の株価が4つの平均線よりも下位にあった(順調に下落していた)ので、念を入れたわけです。

    (b)の日に株価終値が9日平均線を上回っているので、リスクを取れる人は(b)の5ポイントで仕掛けてもよいのです。

    次にピークらしさのポイントを見みましょう。

  4. の日は、上昇小波動の新高値10157円をつけた日です。この日は「紫」「空色」の2つの売りマークが出ているので、ピークらしさは2ポイントです。

  5. で「緑」と「赤」の売りマークが出たので、4ポイントになります((d)から4色の売りマークが出たことになる)

  6. では4つの売りマークが出ていますが、「ピンク」の売りマークは(d)以来初めてです。ここで5ポイントになります。

    (f)の日の日のザラバ高値は10149円です。(d)の10157円よりも低いので、ピークらしさの対象はあくまでの(d)の日です。(f)の日に5ポイントになりましたが、それは「(d)の日が小波動のピークらしい」ポイントが5であるということです。
今日の終値は9日線を割込んだので、(d)が小波動のピークだったようです。(d)の日の株価と平均線の位置関係は、株価が4本の平均線(9日・25日・75日・200日)の上位にあったので、6ポイントになってくれれば「売り」の決断がしやすかったのですが、どうやら5ポイントでピークを出したようです。


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