TOPIXをどう見たか・判断したか (2010年 8月)

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(10.8.2) TOPIX 850P(+1)  日経平均 9570(+33) 17.4億株 (1兆1293億円)



米国はまちまちの経済統計が出て変化なし。 NYダウは10465ドル(-1)、ナスダックは2254P(+3)。

ナスダックは安く寄り付いたものの、そこから上昇して、前日と変らぬ水準まで戻しましたが、前日の陰線の終値をわずかに+3Pほど食い込んだだけでした。反発力はそうあったとは思えません。

ナスダックは6月のピークを上回ることができていませんが、FT100は上回っています。欧州の信用危機は、ユーロが安くなったことによって、輸出ドライブが加速し独国・英国の株価は世界の先進国の中では堅調です。

自国の通貨が安くなれば、輸出企業にとってはプラス要因です。このたびの株価の変動の半分から2/3は為替レートの変動によるものです。日本においては円高→株安ですが、欧州においてはユーロ安→株高です。韓国もそうでウオン安→株高です。 自国の通貨が安くなるほど、その国の株価は上昇しています。

まともな為政者あるいは金融当局であれば、このこの日本のデフレ状況から脱却するには円安誘導政策をとるしかないことは当然と思うでしょう。 だが菅内閣は経済的には無知の極みです。この時期に消費税アップやら財政再建をいいだしてデフレを益々加速しようとしています。日銀は金融政策についてはジョーカーの札を持っていますが、思い切った手を打たない。日銀の役人根性が責任を回避する方向に向かっているからでしょう。政府と日銀の無為無策(と責任回避)がいつまでも日本をデフレで苦しめている。

右図は毎日アップしている条件表No.20のグラフです。株価のボトムあるいはピークと9日順位相関のピークとピーク、ボトムとボトムを比較して「逆行」しているところにマークをつけてみました。

緑色線はピーク(ボトム)が切り下がっているところです。ピンク色線はピーク(ボトム)が切り上がっているところです。通常は株価のピークが切上っていれば9日順位相関のピークも切り上がります。株価のボトムが切下っていれば9日順位相関のボトムも切り下がります。

図で株価の切り上がり(切り下がり)と順位相関の切り上がり(切り下がり)が一致していないのは株価の(c-e)の切下がりのところです、ここでは9日順位相関は切り上がっています。

株価の切下がりが正しいのか、9日順位相関の切り上がりが正しいのか、ここでは結論を出せませんが、株価と指数の「逆行」現象は注目 すべきところです。


(10.8.3) TOPIX 859P(+8)  日経平均 9694(+123) 17.8億株 (1兆3599億円)



米国は7月のISM製造業景況指数が予想よりもよかったことから高い。NYダウは10674ドル(+208)と大幅上昇をして、6月の小波動のピーク10594ドルを上抜きました。

次の下げの小波動を見届けねばならないものの、中勢波動は上昇波動に転換した可能性が半分くらいは出てきました。

ナスダックも2295P(+40)と上昇するも、NYダウほどには上昇せず。米国の景気を知るにはNYダウよりもナスダックのほうが適していると思っていますが、昨日のナスダックは6月の高値どころか直前の7月高値もまで上抜けていません。

4月に円レートから日経平均を推測する条件表を掲示しましたが、条件表をわずかに変更するだけで、WTI(原油)からナスダックを推測する条件表にすることができます(次図の赤枠を変更する)。

予測値は青色線です。原油が上ればナスダックも上るし、原油が下がればナスダックも下げています。だいたいがWTIとナスダックは同じ歩調をとっています。

2つの価格には強い相関があります。昨日の相関係数は 87.4(0.874)なので、ナスダック株価の76%は原油に連動しているわけです。

原油だけでは説明できない動きが24%あります。これは金利とか企業業績とか為替レートとかさまざまな要因によるものです。ひっくるめて「投資マインド」といってよいでしょう。 原油からの推測値とナスダック(NYダウも同じ)は同一歩調をとりますが、いつもピタリと一致しているわけではありません。現実のナスダックは推測値より高い日があったり、低い日があったりします。 推測値より高いときは市場が先行きに強気なとき(4月までがそう)であり、推測値より安いときは、市場が弱気なとき(5月中旬から7月中旬まで)です。 現在は推測値とナスダックはほぼ同じ水準を推移しているので、市場は特に強気でも弱気でもない状況です。


日経平均は3日連続の陰線。海外株高を受けて、高く寄り付くがその後はダレてしまうという繰り返しです。

NYダウと同じ動きでであれば、6月の高値10251円を上回っているはずだし、ナスダックと同じ動きであれば7月高値の9807円を上抜き、75日線(9969円)まで上っていなければなりません。

ぜんぜんそうなっていないのは「円高」という大きなマイナス要因があるからです。政府も日銀も「円高」は他人ごとのように思っているから何の手も打たない。だが円高は日本経済がデフレから脱却できない大きな要因の一つです。そろそろ円安誘導を考えねばならないのではないか。

米国も、中国も、韓国も、欧州も、通貨安を利用して利益をあげているのに日本だけが円高を放置しています。日本企業は円高によって不利な戦いを強いられています。日銀は、円高は経済現象で所与のもの(あるがままに甘んじて受ける)だと思っているのでしょうか。それは違います。国益を考えるなら、ある程度は日本が円レートを管理(円安誘導を )すべきでしょう。


(10.8.4) TOPIX 845P(-13)  日経平均 9489(-204) 16.0億株 (1兆1713億円)



米国は前日大幅高をしただけに小反落となる。NYダウは10636ドル(-38)、ナスダックは2283P(-11)

昨日のところは75日線で頭を押さえつけれた格好です。昨日の大幅上昇はISM製造業景況感指数が予想よりもよかったということで上昇したのですが、「思ったほど悪くなかった」というのが上昇の理由でした。

6月の指数は56.2でしたが、市場は7月は54.5へ低下するだろうの予想でした。ところが発表されて指数は55.5で、予想よりも1ポイントよかった。そこで反発したということらしい。

だが6月の56.2→7月55.5へ低下したことは無視されています。また同時に発表された「新規受注指数」は6月の58.5から7月は53.5へ大きく低下しています。受注の減少は先の景況感の低下につながるはずですが、これも市場は無視しました。

米国の経済統計は少しずつながら悪くなっているような印象です。金曜日の雇用統計はどうなるのでしょうか。米国の景気がどうなっているのかはいつも注視していなければなりません。


米国の景気は停滞するであろう。よってFRBはさらなるユルユルの金融政策をとるのではないか。そういう予想で、10年物米国債の利回りは2.91%になってます。

米国も日本もほぼ「0金利」に近いが、米国国債利回りが下がれば日本の国債利回りも低下します。今日などは1.000%の利回りです(一時は1.0%を割り込んでいた)。

わずかに1.0%金利の国債が人気になっています。配当利回りが2%を超える銘柄はいくらでもあるのに、株式は敬遠されている。いかに株式投資をするリスクを嫌がっているかの証明です。

日経平均は重要なピーク・ボトムからすれば、6月高値10251円と7月安値9091円の間で動いています。つまりトレンドは発生していません。こういう状況下では、なかなか新規の投資を仕掛けることは難しい。


(10.8.5) TOPIX 857P(+11)  日経平均 9653(+164) 16.8億株 (1兆1861億円)



米国はISM非製造業景況指数が予想よりもよかったことから反発する。NYダウは10680ドル(+44)、ナスダックは2303P(+20)

日経平均は円レートが昨日の85円台前半から86円台前半に修正したことから高く始まるが、その後は伸びず。

日経先物は5日連続の陰線。海外の影響を受けて、それなりに寄り付くが日中ではジリジリと値を崩していく。要するに国内の立会い中は弱気きが主導しているのだが、方向を決めるほど弱気ではない。

小波動は6月のピーク10250円と7月初旬のボトム9080円を突破することなく1か月が過ぎています。その後ピーク9810円とピークは下がったが、ボトムは9170円と切り上がり、小波動の「はらみ」となりました。

さらに現在は9810円と9170円の小波動を突破することができないでいて、小波動の「はらみ」にまた「はらむ」という三角保合いになっています。 上に放れるのか下に放れるのか。大きな注目点です。


(10.8.6) TOPIX 861P(+4)  日経平均 9642(-11) 15.7億株 (1兆 777億円)



日米ともに今夜の7月雇用統計を控えて大きくは動かず。NYダウは10674ドル(-5)、ナスダックは2293P(-10)

日経平均は85円台の円高から小安く始まったが86円に戻ったので陽線で終わる。

「日柄」についての「加工」が足りないと感じたので、「日柄」に関係するいくつかの「加工」を作っています。グラフで見て判断するのではなくて、条件表に設定してほかのチャートと組み合わせて売買マークがでるような仕様にしました。

図はラリー・ウィリアムズがいっている日柄です。ラリーの著書「相場で儲ける法」(日経新聞社)で紹介してあります。自身はこの日柄に特に名称をつけていないので、仮に「ラリーWの日柄」と呼んでおきます。

青色水平線の右端が「日柄」に当たる日です。この日が株価のピークまたはボトムを出したら正解ですが、すべてのピーク・ボトムが「日柄」で決まっているわけではありません。 売買マークをみるとまあまあの位置で出ています。

「日柄」の取り方は、波動のボトム(a-c)の日数を1.28倍して、(a-c)の間にあるピーク(b)から先に水平線を引きます。これが(B)の日です。 また波動のピーク(b-d)の日数を1.28倍して、(b-d)の間にあるボトム(c)から先に水平線を引きます。これが(C)の日です。

ラリーウィリアムズは「フィボナッチの日柄」も紹介しています。これはボトムとボトムの間の日数を1.618倍したものをボトムから先へ伸ばす。またピークとピークの間の日数を1.618倍したものをピークから 先へ伸ばします。

(a-c)のボトム間の日数を1.618倍して、(c)から先に伸ばしたのが(C)です。(b-d)のピーク間の日数を1.618倍して、(d)から先に伸ばしたのが(D)です。

1.168倍するので、「日柄」は長くなります。よって株価のピーク・ボトムと一致することは多くありませんが、図のようになかなかよい位置で売買マークを出しています。

最後に「均衡日柄」。図は直前の2つの小波動の日柄と3つの小波動の日柄を描いています。

(d)の日に「均衡日柄」を決めるなら、(b-c-d)の2波動の日柄を先に伸ばしたのが(B)の日、(a-b-c-d)の3波動の日柄を先に伸ばしたのが(A)の日に当たります。

上図の3つのグラフの売買マークは、
  1. 「日柄」に該当する日に
  2. 15日K相対力が70%以上だったら売り。
  3. 15日K相対力が30%以下だったら買い。
という簡単なものですが、「日柄」を条件表に組むことができれば、「検索」ができます。さらには《Qエンジン24》で「検証」ができます。統計がとれるということはスバラシイ。統計的な裏づけがあるものは信用できるが、目で見てそういうことが多いといった程度では、話になりません。5000や10000の例を検証していないものはダメです。


(10.8.9) TOPIX 857P(-3)  日経平均 9572(-69) 12.5億株 ( 8758億円)



米国の雇用統計は-13.1万人減と予想を下回りました。だが逆に10日から始まるFOMCでさらなる金融緩和策がでてくるのではないかという思惑もでて、いったん大きく下げたが戻して引ける。

米国がさらなる金融緩和か?となったので、米国10年物国債は2.82%まで低下し、相対的に日本国債が高くなったことから、円レートは85.02円まで上昇。

このため今日の日経平均は安かった。ただ出来高は8758億円と極めて少ないことからもわかるように、市場はすでに夏休み状態です。

ナスダックと日経平均は歩調をあわせるようにして「3連続陽線の切り下がり」という珍しい足になりました。陽線が続けば株価は上昇するのが普通ですが、逆に日々ザラバ高値とザラバ安値が切り下がっています。

閑散なときあるいは無気力な相場環境下で、このような足がでるのかなと思いますが、日経平均について過去10年を調べてみると、今日を含めて5回ありました。


2006年は、ピークから7日目に出ました。その後2日ほど反発したが、その後は13日間の下げとなっています。

2007年は、6連続陽線になったのがピーク。その2日後に出ています。結局8連続陽線になったものの、その後3日間下げ、次の上昇波動も小さかった。

2008年は、13日間下落したあと2日反発した後に出ています。3連続陽線の1本目がピーク。

2009年は、9628円から上昇して11日目に出ています。2日後がピーク。

例は少ないが、「3連続陽線の切下がり」の後で上昇したものはありません。やはりこの足型は「戻りが一杯」であることを表現しているようです。ただ一般銘柄を見ると、10日間以上下げて「3連続陽線の切下がり」が出たとき、そこがボトムになっている例が結構あるので、どれほど下げてから出るのかによって結果は違うようです。


(10.8.10) TOPIX 854P(-2)  日経平均 9551(-21) 14.7億株 (1兆 305億円)



米国のは小高い。NYダウは10698ドル(+45)、ナスダックは2305P(+7)

ナスダックは7月のザラバ高値2307Pを2P上回って、さあ6月の小波動のピーク2341Pを上抜けるのかどうか。

昨日同じようにナスダックと日経平均は「3連続陽線の切り下がり」という珍しい足を出しました。ナスダックはこの7年間にはこの足型の例はなく、昨日が初めてでした。

日経平均は、昨日を除くと10年間に4回でていて、いずれもその後の動きは軟調でした。今日はナスダックと日経平均は逆の動きになりました。

今度の《カナル24》Ver.3には、「計算」の中に「統計」を入れます。これを使えば簡単に統計がとれるのです。 例えば、一般銘柄が「3連続陽線の切り下がり」を出したとき、
  1. 小波動が上昇中にでたとき、@その後のピークまで何日上昇し、A上昇率はどれほどなのか。
  2. 小波動が下降中にでたとき、@その後のボトムまで何日下落し、A下落率はどれほどなのか。
を調べることができます。 これを例題にして統計結果をHPに掲げるつもりでしたが、間に合いませんでした。近々掲げます。


(10.8.11) TOPIX 834P(-20)  日経平均 9292(-258) 15.8億株 (1兆 791億円)



FOMCは米国債を購入することで量的緩和を維持すると表明。

先日の中国の輸入額が予想を下回って中国経済の鈍化を懸念して大きく下げていた市場は戻り足となり、NYダウは10644ドル(-54)、ナスダックは2277P(-28)と高値圏を維持する。

CMEの日経先物は円高から9485円で引けていましたが、東京市場はさらに安く寄り付き、リバウンドするかの動きが出たが、売りに押される。

今日の下落によって、小波動のピーク9760円が表示されました。また円レートからの日経平均の推測値は9448円ですが、これを-150円ほど下回りました。

だが日経平均は昨日まで25日線より上位にあること10日間でした。この間、陽線が5本・陰線が5本で、ややジリ安気味ながらも押し目買いであると判断した向きも多かったのです。 今日の下げによって、25日線より上で買った向きが手仕舞い売りを出すでしょうから、今日で下げが終わったとはいえません。

もし明日も続落して、日経平均の終値が9264円以下で終わるなら条件表No.2「日経平均用'96」は買いマークを出します。TOPIXは811P以下なら出ます。


(10.8.12) TOPIX 827P(-6)  日経平均 9212(-80) 18.9億株 (1兆2796億円)



米国は大幅安。NYダウは10378ドル(-265)、ナスダックは2208P(-68)。

再びリスク回避の動きとなって、米国債利回りは2.68%へ低下。このため円は84円台に突入。

日経平均は前日のCME日経先物の9125円にサヤ寄せして、-170円ほど安く始まり、さらに下げてザラバ安値9065円をつける。その後円が突っ込み警戒感から85円台半ばまで戻ってきたことから反発するも、戻りきれず。

目下のところ小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線、B逆張りの買いマークがでた。の3ポイントです。9日順位相関・25日順位相関が-80以下になるのは少し先になるので、ボトムがどうのといえる段階ではありません。


昨年11月27日のザラバ安値9076円は第2段目の中勢上昇波動のスタート点でした。それを今日瞬間的とはいえ下回ったのは、中勢波動のボトムが切り下がったことです。

2009年3月から上昇中であった大勢波動が下降波動に転換した可能性がでてきました。終値ベースでは11月27日の9081円はまだ下回っていませんが、終値ベースでも下回るようだと、まず大勢波動は下降波動に転換したと思わなければなりません。

大勢波動が下降しだしたならば、この先1年は、今回の大勢波動のピーク11408円を上抜くことはないでしょう。なんとか終値で9081円を下回ることは回避して欲しいところです。


■■ 次に出す《カナル24》Ver.3で改良・追加したことは、ほとんどが条件表の「加工」についてです。新しい加工を11個追加し、11個の既存の加工を改良しました。これほど多くの加工を変更したバージョンアップはかつてありません。

その目的は、「グラフを見ないと判断できなかったことを、条件表が判断して売買マークを出す」ことにつきます。条件表が最終的な売買マークを出すのであれば、誰でも同じ売買方針とタイミングを得ることができるし、また《Qエンジン24》を使って「検証」をすればその成績を知ることができます。


これまで「グラフを見て判断」するしかなかったものには、@日柄、A波動の形(切上がり・切下がり)、B2つのチャートの「逆行」現象、などがあります。これらは条件表に設定することができませんでした(Aは株価についてはできたが、指数(rsiやベクトルなど)についてはできなかった)。

例えば右図は旧の「主な日柄」(図は新しい「主な日柄」で描画している)です。ユーザーは画面下に表示されている日柄を見て、(c)から26日目に株価がボトムをつけるのではないかと推測します(実際は予想した日の3日前に(d)のピークとなった)。

あるいは(d)の日から26日後または33日後に株価がピークとなるのではないかと予想します(実際は(e)は(d)から32日目にピークとなった)

このようなやり方は、ユーザーの技量に依存するし、それも26日後か33日後かがあいまいなので、とうてい条件表に設定することはできません。つまり検証をして確証を得ることができません。


8月6日に右図を掲げました。これは「均衡日柄」とK相対力を組み合わせて、売買マークを出しています。

つまり条件表に日柄を設定できるので、誰でも同じ結論を得ることができます。

今回新規に追加した「加工」は
  1. HLC平均
  2. ADオシレータ
  3. ADレシオ
  4. クロス波動
  5. ゼロ・バランス
  6. 固定日柄
  7. 均衡日柄
  8. ラリーW日柄
  9. フィボナッチ日柄
  10. ピーク日付
  11. ボトム日付
です。このうちEFGHが「日柄」についての加工です。また「ピーク日付」「ボトム日付」を利用すれば、波動のピーク間・ボトム間・ピーク-ボトム間の「日柄」を取り出して条件表で利用することができます。


(10.8.13) TOPIX 831P(+3)  日経平均 9253(+40) 16.0億株 (1兆1441億円)



米国は続落。NYダウは10319ドル(-58)、ナスダックは2190P(-18)。

東京市場は円高が進まず、86円台にのせたこともあって上昇して引ける。ただし上げ幅はわずか。

今日の日本国債10年物の利回りは0.985%と1%割れとなっていることからも、金融機関は安全性を重視し、リスク回避の方向へ向かっているようです 。

日経平均は9日順位相関が-80以下になったので、小波動のボトムらしさは4ポイントになりましたが、来週中に次の5ポイント目が加算される可能性があるのは、D25日騰落レシオが75以下になる(現在は80.8)、E25日投資マインド指数が15以下になる(現在は19.4)の2つです。

今日は2日続けての陽線(切り上がり)となりました。「3陽連」となればともかく、2陽連ではまだボトムの決め手にはなりません。ポイントのとおり、4分の可能性でしかありません。


右図は7月16日に掲げた「ベクトルのクロス(順張り)」です。

そこでは、5日ベクトル(青色線)のピークが切り下がっているときに、10日ベクトル(赤色線)がデッドクロスしたら売り。

5日ベクトル(青色線)のボトムが切り上がっているときに、10日ベクトル(赤色線)がゴールデンクロスしたら買い、ということをいいました。

だがこの条件表には5日ベクトルの「ピークが切り下がっている」、ボトムが切り上がっているという条件は設定されていません。Ver.2では指数(この場合は5日ベクトル)のピーク・ボトムの取り出しができないため、条件表に設定することは不可能でした。

したがって、5日ベクトルがクロスしたときに、買いマーク・売りマークが表示されますが、実際に「買い」とするには5日ベクトルのボトムの切り上がりをグラフでチェックする必要があります。「売り」の場合も5日ベクトルのピークの切下がりをチェックしなければなりません。

右図は今度のVer.3のグラフ画面です。図の下部に5日ベクトル(赤色線)が描かれていますが、これに呼応するように空色の折れ線が描かれています。これが5日ベクトルの波動です。

この波動は新規に追加した加工のC「クロス波動」が決定しています。波動が決定されるということはピーク・ボトムの値が取り出せるということです。またピーク・ボトムの間の日柄が取り出せるということです。

上に掲げた「ベクトルのクロス(順張り)」にベクトルの波動を組み込み、「ピークが切り下がっている」「ボトムが切り上がっている」ことを条件表に設定すると、ご覧のグラフになります。

条件表が売買マークを出しているということは、条件表が5日ベクトルのピークの切り下がり、ボトムの切り上がりを判断できているということです。人間がグラフを見て切り上がり・切り下がりをチェックすることは不要なのです。同じ条件表を使う誰もが同じ売り・買いの結論を得るということです。

またそれは「検証」ができるようになったということです。目で確認しなければならないものは、検証することができません。 コンピュータのない時代は、わずか50例か100例を見て、当たるらしいとかそうでもないという結論を出し、著作になって出版されてきました。 読者も検証する手立てを持たないものだから、それを信じるか信じないかの選択を余儀なくされて、そういう検証による裏づけのない「定説」とされるものがいまだに残っています。

人がいったことを頭から信用するのは間違いです。言う人が統計的な根拠と確率を提示していないならば、それは今後の投資指針とすることは到底できません。都合のよいデータからの結果だけを抽出して結論を出した可能性があります。 今度のVer.3では指数のピーク・ボトムを取り出すことができるので、《Qエンジン24》を使って、5日ベクトルと10日ベクトルのクロスによる売買を信用してよいのかどうかが明らかすることができます。


(10.8.16) TOPIX 828P(-2)  日経平均 9196(-56) 13.2億株 (9094億円)



米国は小幅続落。NYダウは10303ドル(-16)、ナスダックは2173P(-16)。

日本の4-6月GDPが発表され、年率+0.4%の伸びに終わりました。予想では+2.3%だったので、大きく予想を裏切る数字でした。

先日、日経平均は11月27日のザラバ安値を瞬間に割り込んでいるので、大勢波動が下降転換に転じた可能性がありますが、それでも@終値ベースでは11月27日の終値9081円はまだ下回っていない、ATOPIXはザラバベースでも11月27日の809Pを割り込んでいません。 いまのところ、大勢波動が下降転換した確率は20%くらいで、@やAが実現してくれば30、40%になるのかなという感じでいます。

右図のグラフ下部の青色線は、ラリー・ウィリアムズが「究極のオシレータ」と呼ぶ「ADオシレータ」です。弱気と強気の割合を数値化したものです。

上部の株価のピーク・ボトムに株価が表示されていますが、これは「主な株価」によるものではなく、今度機能を変更した「IR高安」(旧は「スイング」といっていた)によって波動を取り出し、ピークボトムを表示させたものです。

「IR高安」には7日とか5日とかのパラメータが必要です。パラメータの数字を小さくすれば小さい波動、大きくすれば大きい波動が取り出せます。図は「5日IR高安」です。

次図はこれまでの「主な株価」による波動(ピーク・ボトム)です。上図には、(A)(B)(C)の波動がありますが、「主な株価」はこの3つの波動は無視しています。

小さい株価の波動を取り出したいときがあります。例えば「逆行」現象を見たいときです。上図の(a-a')のピークは切り上がっていますが、これに対応するADオシレータのピークは切り下がっています。逆行しているので(a')の直後に売りマークが出されています。

(b-b')のボトムは切り下がっていますが、これに対応するADオシレータのボトムは切り上がっています。逆行しているので(b')の直後に買いマークが出されています。

こういった「逆行」はこれまではグラフで見るしかありませんでしたが、株価については「主な株価」と「IR高安」、指数については「高値傾向」「安値傾向」「クロス波動」を使って、波動を取り出すことができるようになりました。 条件表に波動を設定して「逆行」現象を見つけて売買マークを出すことができるのです。


(10.8.17) TOPIX 826P(-1)  日経平均 9161(-34) 12.9億株 (8961億円)



米国は小幅な動き。NYダウは10302ドル(-1)、ナスダックは2181P(+8)。

日経平均はこの4日間、安く寄り付いては後場に上昇して引けるので陽線となる、という繰り返しです。

後場になって戻り足になるというのは、朝売った向きが買い戻しているということでしょう。つまりは今の市場は超短期張りなわけで、見通しを持っての売買はされていません。それほど視界が利かない相場状況です。

4連続陽線になりましたが、 この3日間を見ると「3連続陽線の切り下がり」に該当します。この足は基本的には弱い足です。図の左側の(a)ではその後株価は下落しました。今回の(b)はどうなるのか。

だが一方では5日ベクトルが10日ベクトルをGクロスしました(図の右側)。しかも5日ベクトルのボトムは切り上がっています。こういうときは買いであるということを7月23日にいいました。

今日は「3連続陽線の切り下がり」と「5日ベクトルのクロス」が互いに違うことを主張しています。悩ましいところですが、基本は小波動です。小波動のボトムらしさの確率が高いほうにつくほうがよいでしょう。

今日のところのボトムらしさのポイントは、@3日前が新安値の、A陽線で、B逆張りの条件表No.2が買いマークを出している、C9日順位相関が-80以下 の4ポイントです。平均線の位置関係を見ると、上位から200日線→75日線→25日線→9日線→株価 と「快調に下落している」という状態であるので、ボトムらしいと判断するには6〜7ポイントが欲しいところです。 ボトムらしさを基準に判断すれば「3連続陽線の切り下がり」のほうを重視して、現在はまだ買える状態にはありません。

株価と「ADオシレータ」の逆行について紹介したので、ついでに「ゼロバランス」も紹介しておきます。

右図の青色折れ線が「ゼロバランス」です。波動は「こうあるべきだ」という線ですが、この線自体に意味はありません。重要なのはゼロバランスのピークの株価とボトムの株価水準です。

ゼロバランスは2つ先のピーク・ボトムを予定しています。図の右端に赤枠で囲った数字がありますが(a)は現在下落中の株価のボトムは8732円であり、(b)はその次の上昇波動のピークは9845円である(それが収まりがよい水準)としているのです。

実際には株価はこの通りには動きません。図の赤丸のところは予想した水準と実際の株価が、だいたい一致していますが、そのほかのところは一致していません。(使い方はラリー・ウィリアムズの著書「相場で儲ける法」(日経新聞社)を読んで下さい。

ゼロバランスはラリーWが開発したものではありませんが、彼は「3手連続」について見解を述べています。

株価の波動は、上昇→下降→上昇・・・と上昇と下降を交互に繰り返す。ゼロバランスも基本的には同じように繰り返すが、そうではなく上昇→上昇→上昇と「3手連続」で上昇したり、下降→下降→下降と「3手連続」で下降することがあります。ここが売買のチャンスであると指摘しています。

右図の(A)の日には、この下降波動はBの8127円があるべきボトム水準で、次の上昇ではC10234円があるべきピーク水準であることがわかっています。ただし予想するピーク・ボトムは一致することはありません。だがゼロバランスは@ABと3手連続で下げています。このときはBのボトム水準で止まるか、そこまで下落しないかは別にして、(A)からは「買い場探し」であるといいます。

同様に(B)の時点では、この上昇波動のピークBは11240円、その次の下降波動のボトムは9552円であることがわかっています。この場合もゼロバランスが@ABと「3手連続」で上昇しているので、(B)からは「売り場探し」になるといいます。

ラリーWは先日の「逆行」もゼロバランスの「3手連続」も検証をしていません(検証したのかもしれないが公表はしていない)。おそらくグラフを見てこれら現象を見つけることしかなかったのだろうと推測します。

条件表に設定できなければ検証はできません。検証していないことは軽々しく結論をいうべきではありません。

ゼロバランスの波動は「主な高値」「主な安値」で取り出すことができます。 これを使えば「3手連続」かどうかを条件表は判断できます。

「3手連続」で上昇しているとき、例えば13日rsiが80以上ならば「売り」、「3手連続」で下降しているとき、例えば13日rsiが20以下ならば「買い」といった条件を設定することができます。右図はその設定をして売買マークを出したものです。


(10.8.18) TOPIX 835P(+8)  日経平均 9240(+78) 15.8億株 (1兆 948億円)



米国は反発。NYダウは10405ドル(+103)となって5日続落した後、初めての反発となりました。ナスダックは2209P(+27)。

日経平均は米国株がようやく反発したことから高く始まるが、すぐに100円ほど下落する。だが今日も後場に入って上昇し、3日ぶりにプラスで終わる。

23日に菅首相と白川日銀総裁が会談する予定だとかで、経済対策ないし一段の金融緩和策がでるのではないかの期待もあって、下げ渋っています。

昨年11月末がそのような状況でした。日銀の金融緩和策が発表されるや株価は急騰し、第2段目の中勢上昇波動がスタートしたのでした。市場はこの再現を期待しているのかもしれません。だが当時は、@200日線は上向きだった、A200日線を割り込んだばかりだった、という状況でした。

今は@200日線は下降しているし、A株価が200日線を割り込んで67日も経過し、B大勢波動が下降に転じる可能性がでている状況です。経済対策がでたところで、まずは200日線の10150円が限界です。たいした対策でなければ、75日線の9700円くらいが一杯一杯となるのではなかろうか。

《カナル24》Ver.3 のバージョンアップのお知らせ をアップしました。今回のバージョンアップは「加工」の追加・改良に力点を置いたので、変更点を羅列せずに、その使い方について解説しています。

Ver.3では指数(この場合は5日ベクトル)のピーク・ボトムを決定できるようになったので、条件表No.52に「ベクトルのクロス(Ver3)」を設定してみました。次のようなものです。




No.6行で「クロス波動」を設定し、No.7〜No.10行で、5日ベクトルのピークとボトムを取り出し、ピークが切り下がっているか(売りの場合)、ボトムが切り上がっているか(買いの場合)を設定しています。



この条件表を使って、ナスダックと日経平均のグラフを描画させると、右図のような位置で売買マークがでます。

ナダックは、5日ベクトル(青色線)が10日ベクトル(赤色線)を上抜いたが、ボトムが切り下がっているので買いマークはでていません。

日経平均は5日ベクトルのボトムが切り上っているので買いマークが出ています。


(10.8.19) TOPIX 843P(+8)  日経平均 9362(+122) 16.5億株 (1兆1194億円)



米国は小反発。NYダウは10415ドル(+9)。ちょうど9日線・25日線200日線が10450ドルの水準にあるので、この3線が上値の抵抗ラインとなっていて、これを上抜くことができず。

ナスダックは2215P(+6)。ナスダックは200日線が2270P→75日線が2249P→25日線が2245P→9日線が2227Pの水準にあります。長期の平均線ほど上位にあり、株価が最も低いという「快調に下落している」という局面です。

ナスダックの動きは強くはないが、昨日で「3陽連」となったので、小波動のボトムとなった可能性がありますが、当面は中勢波動の基準である75日線(2249P)を上抜くのかどうかが焦点です。

日経平均は、今日も日銀の追加金融緩和策の期待があって、今日も後場に上昇して2連騰して、9日線まで戻る。

9日線は買い戻しによっても戻ることができる水準ですから、今後9日線の上位にい続けることができるのかどうかが焦点。ただもし追加緩和策が出たとしても、まずは75日線まで上昇するのかどうかです。75日線(9701円)で上昇が止まってしまえば、先の先の小波動のピーク(9807円)を上抜けないわけです。そうであれば中勢波動が上昇波動に転換したとは判断できません。


5月のギリシャ危機を発端にして世界の株価は大幅下落をしましたが、それ以来6月〜8月にかけて予断を許さない相場つきになっています。「予断を許さない」とはトレンドが発生せず、猫の目のように日々の強弱が変化するということです。

トレンドが発生していないことは、小波動の期間が短いことでもわかります。(a-b)は35日間の下落でした。平均的な小波動の期間は11日〜12日ですから、35日間も下落すれば、どんなに遅れて「下落している」と判断しても、カラ売りは間に合います。誰でもカラ売りをしていれば利益がでた時期です。

ところが6月以来の小波動の期間は、(b-c)は7日間、(c-d)は4日間、(d-e)は9日間、(e-f)は12日間、(f-g)は7日間、(g-h)は6日間、(h-i)は5日間、(i-j)は12日間です。 実に短期間の波動です。ボトムから3日目4日目に「ボトムらしい」と判断していたのでは、ほとんどが手遅れです。要するに小波動という最低の波動の単位が把握できない。従って株式を売買するチャンスはほとんどなかったといえます。

多くの投資家は株式に投資することをやめています。投資しているのは超短期張りの「デイトレ」の投資家だけでしょう。1日の値動きだけで仕掛けて→決済するのだから、大きな利幅はありません。株価の1%か2%の幅を取れればよいという投資です。

実際のところ、6月以来利益を出そうとすれば、超短期の売買をするほかはなかったのです。6月に「日経先物寄引売買のためのツールキット」を発売しましたが、これはまさに超短期の売買で、翌日が陽線となるのか陰線となるのかを当てるためのツールでした。

そのツールキットで結論を得た7本の条件表のうち、「No.4+No.5+No.7」の売買マークにしたがってはどうかということを(先物講座No.8) ツールキットの解説で述べました。現在の途中経過は、
  1. 6月は、3勝1敗。累計利益 +90円
  2. 7月は、5勝2敗。累計利益+100円
  3. 8月は、3勝3敗。累計利益 +10円
です。昨日まで8月の成績は2勝3敗で、-120円のマイナスでしたが、今日は+130円となったのでどうにかプラスになりました。 通算すればたいした利益ではありません。だが利益がでています。6月以来、利益を出した投資家はほとんど皆無でしょう。

「ツールキット」は統計をとった結果の結論です。(厳密な)統計による投資結果を軽視してはなりません。統計的な裏づけがないのに投資をするのはアブナイ。行動する前にまずは過去の統計を参考にしなければなりません。統計の裏づけのない「投資のしかた」を 信じてはならないのです。


(10.8.20) TOPIX 827P(-14)  日経平均 9179(-183) 15.5億株 (1兆 449億円)


米国は悪い経済統計が出て下落する。NYダウは10271ドル(-144)。ナスダックは2178P(-18)。 ナスダックは3陽連になりながら、9日線を上抜けず反落しました。これは面白くないところです。戻りは弱かった。


日経平均もナスダックと同じく9日線を1日上抜いたもののすぐに反落となりました。日銀の追加金融緩和が今日にでも発表されるのではないかの期待がありましたが、午後になっても政策決定会合の召集がなかった。

今日はダメだということで、後場は下げる。最近は後場に日銀の金融緩和を期待して上昇してきましたが、今日は失望に変りました。

今、《カナル24》Ver.3へのバージョンアップの作業をしています。実際のところ《カナル24》のシステム的なところは2008年のVer.2でほとんど完成しています。

今度のVer.3の意味は、これまで条件表に設定できなかったものを設定できるようにしたことです。これによって《カナル24》はほとんど欠けることのない満月のようなシステムになったと思っています。

条件表に設定できたものは、「検証」ができます。「統計」が取れます。

最近ユーザーと話をすると、@実に難しい相場つきである。A見通しが立たないので売買を控えている。B長期の投資はもはや過去のものではないか。C今後は短期投資でしか生き残っていけないのでは ないか。といった意見を聞きます。

まずはその通りでしょう。インターネットが普及し、株式の情報は誰でも同時に得ることができる時代になりました。ネット証券が現われたことで売買手数料はほとんど「無い」ほどに安くなりました。

以前の手数料は売買代金の2%ほどがかかっていましたが、今ではその1/10〜1/20です。証券会社のディ−ラーは手数料を気にすることなくディーリングができていましたが、今や個人もほとんど手数料による制約から放たれて、かつての証券会社のディーラーと同じ立場にたつことができています。

こういう環境化では従来の投資スタイルは大きく変化します。5年以上前に書かれた株式投資についての本の多くは、今や役に立ちません(考え方は役に立つが)。いわば株式投資の方法論の革命が起きているのです。

投資の期間はドンドン短期に変りつつあります。特に先進国の株は、これ以上の発展がしにくい現在では「長期投資」の対象にはなりません。先進国の(個人投資家の)株式投資のスタンスは「短期投資」となるのは間違いないでしょう。 こういう時代です。個人投資家は「短期」投資を目指します。このときアテになるのは「統計」による裏づけです。投資方針が条件表に設定できるのであれば「検証」による裏付けが必要です。統計を取ることなく、検証をすることなく「短期投資」をすることは無謀です。

上図で、9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になったところに(a,b,c)の符号をつけています。9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になったところに(A,B,C)の符号をつけています。

だいたいが(a,b,c)の近辺でボトムになり、(A,B,C)の近辺でピークになることはわかっています。だがピーク・ボトムの日を決定することは難しい。

(b)の買い場は12日間あります。(C)の売り場は17日間あります。初めて9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になったからといって売っていては大きなマイナスになります。

2つの順位相関だけでは限界があります。ではその他のチャートでピーク・ボトムを判別できるのかといえば、多くは「順位相関」と同じ判断をするでしょう。同じ結論をだすオシレータ系のチャートを併用しても意味はありません。

今回「日柄」を条件表に設定できるようにしました。右図は「均衡日柄」ですが、(a)(b)でボトムを確定し、(C)でピークを確定しています。(A)(B)のピーク、(c)のボトムは「日柄」は決め手になっていませんが、不明であった3つのボトムの日と3つのピークの日の半分が解決できています。 この「日柄」を検証するとどうなるのか。まだ試してはいませんが、Ver.3はそういう役目を持って生まれたのです。


(10.8.23) TOPIX 824P(-4)  日経平均 9116(-62) 12.8億株 (8811億円)



小幅安。NYダウは10213ドル(-57)。ナスダックは2179P(+0)。 ナスダックは5月に中勢波動の基準である75日線を下回って以来、75日線を超えることができません。

8月初めに5日連続して、終値が75日線を上回りましたが、その最後の5日目は陰線でした。かろうじて75日線より上位にあることを維持しましたが、その翌日は「窓空け陰線」となって完全に75日線を下回ってしましました。

これによってナスダックは75日線を上抜くことは、当面無理なことになりました。いまや75日線の下降速度(角度)は日々大きくなっています。75日線が下降を続けている状態では、これを上抜いて、5日以上上位にあることを維持することは難しい。

日経平均の75日線の下降する角度はナスダックよりもキツイ。ナスダックの75日線は日々-0.13%ずつ下落していますが、日経平均は-0.17%ずつ下落しています。よって日経平均は5月の連休明けに75日線を下回って以来、1度も75日まで戻ることがありませんでした。ナスダックの下落も情けないが、日経平均はそれ以上にショボくれています。現状の方針は、株価が75日線まで戻ったら「戻り売り」という結論しかでません。


(10.8.24) TOPIX 817P(-7)  日経平均 8995円(-121) 15.1億株 (1兆 363億円)



米国は続落。NYダウは10174ドル(-39)。ナスダックは2159P(-20)。

東京市場は、政府・日銀に対する円高是正政策を促進する相場になってきました。何らかの手を打たない限り株価は下げ続けます。

昨年2009年3月10日(日経平均は2008年10月)から株価は大勢上昇波動に入っていました。

この大勢上昇波動の中に、2段の中勢上昇波動がありました。その2段目の中勢上昇波動のスタート点は昨年11月27日でした。ザラバ安値は9076円、終値は9081円でした。

この水準を株価が下回るようだと、中勢波動のボトムが切り下がることになります。中勢波動のボトムが切り下がるということは、大勢波動が下降波動に転換するということです。 図の(a)8月12日のザラバ安値は9065円で、11月27日の9076円を瞬間下回りましたが、終値では11月27日を下回りませんでした。だが今日の終値は8995円です。どこからみても11月27日のスタート点を割込んだと判断するのが素直です。

日経平均の大勢波動は下降波動に転換したといってよいでしょう。TOPIXは、11月27のザラバ安値が809P、終値が811Pです。今日のザラバ安値814P、終値817Pは、まだこれを下抜いていません。TOPIXの中勢波動はかろうじて切り下がることに抵抗しているので、溺れる日本株としては、海に浮かぶ丸太(藁ではなく)に必死ですがりついているというところです。次図は日経平均の月足と景気循環の関係を表しています。



昔は「経済企画庁」、いまは「内閣府統計局」が発表する「景気基準日付」から景気のピーク(山)とボトム(谷)、その結論である景気の拡張期と後退期をグラフ下部に付け加えました。

この景気の循環が、株価の大勢波動を決定します。株価は景気循環の枠をはみ出て動くことはありません。ただ株式市場は「先読み」をするので、株価のピーク・ボトムは、現実の景気の山・谷より早めにでますが、上昇期間・下降期間はだいたい同じになります。

前回の景気後退期は、2007年10月を山として、2009年3月の谷まで17か月(約1年半)でした。これを先読みした日経平均は、2007年6月(終値ベースで)をピークとして16か月目の2008年10月に安値6994円を出したのでした。株価のピークが景気の山に先行すること4か月、株価のボトムが景気の谷に先行すること5か月でした。

最近の景気の谷は(H)の2009年3月(暫定)とされています。ピークはまだ決まっていませんが、最も株価と関連がある「CI先行指数」は、この4月(-0.2)と5月(-3.1)にマイナスになっています。6月はプラスになったものの、そのアップ幅は0.3ポイントでしかありませんでした。1月が(+2.7) 2月(+1.2)、3月(+3.8)と順調に回復してきたことを思えば、4〜6月は景気は下降気味です。7月・8月はまずはマイナスでしょう。市場は日本の景気は後退期に入りつつあるのではないかと予想しています。

投資をするときに最も重要なことは、中勢波動の向きです。上昇波動のときは「押し目買い」だし、下降波動のときは「戻り売り」です。その中勢波動は、大勢波動が決定します。すなわち大勢波動が上昇波動のときは、中勢上昇波動は大きく、中勢下降波動は小さい。

逆に大勢波動が下降波動のときは、中勢上昇波動は小さく、中勢下降波動は大きい。今まさに大勢波動が下降波動に変りつつあるわけです。今後1年くらいは、@買っても大きな利益はでない。A売ったほうが大きな利益がでる。という時代に入ってきたのではなかろうか。


(10.8.25) TOPIX 807P(-10)  日経平均 8845円(-149) 17.8億株 (1兆2108億円)



米国は7月の中古住宅販売件数が前月比-27%も減ったとかで続落。NYダウは10040ドル(-133)。ナスダックは2123P(-35)。

東京市場は海外株安に加えて、円高対策が何も出てこないことから続落。

悲観人気に傾いていますが、だいたいボトム圏に入ってきたらしい兆候が出てきました。
  1. 1つは売買代金です。今日は1.2兆円と少しながらボリュームアップしています。日経先物の出来高は10万枚を突破すれば、その1〜2日の後にボトムとなるのではないかと思っていますが、今日は8.4万枚でした。あと少し。

  2. 9日順位相関は明日-80以下になるだろうし、25日順位相関は明後日くらいに-80以下になりそうです。


  3. 日経平均は、逆張りの条件表No.2が買いマークを出しました。 TOPIXは明日、買いマークが出るはずです。

  4. 25日騰落レシオは、今日のところまだ81.8なので、75.0になるのは今週中は無理でしょう。
ここまでのことから、小波動のボトムらしさは、@新安値、A条件表No.2が買いマーク、の2ポイントでしかありませんが、明後日の金曜日には、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下になるはずです。

《デンドラ24》による日経平均の下値のメドは、高いほうから順に
  1. 8973円
  2. 8778円
  3. 8485円
  4. 8193円
です。いつものように下から2番目3番目をメドにするならば、8780円〜8480円の間で小波動のボトムを出すと思われます。

今日の終値は8845円であるので、あと100円〜350円ほど下げれば、下値メドからは1ポイントを加点してよいでしょう。ここで小波動のボトムらしさは5分5分になります。だから8700円を割ったからといって売ってはいけない。

小波動のボトムは今週末か来週の前半になる可能性が高いと思っています。


(10.8.26) TOPIX 811P(+4)  日経平均 8906円(+61) 14.1億株 (1兆 294億円)



米国は小反発。7月の耐久財受注は予想が+3.0%増であったのに、発表は0.30%と悪かった。

耐久財とは耐用年数が3年以上の物で、日本でいえば設備投資に近い(設備投資に先行する)統計です。米国のメーカーは設備投資に消極的になっています。

だがその割りに米国株式が下げなかったのは、すでにある程度の経済回復の鈍化を相場に織り込んでいるからでしょう。

東京市場は米国株が小幅ながら反発したこと→それによって米国債金利がやや上昇し→円高が少し修正されたことから高く始まったが、それは続かず。

昨日いったように、日がたつにつれて小波動のボトムらしさのポイントが積み上がっていくはずです。明日は9日順位相関と25日順位相関が-80以下になりそうです。 今日のところは、@新安値、A条件表No.2が買いマーク、の2ポイントでしかありません。だから今日がボトムらしいとはとてもいえません。恭賀明日順位相関が2ポイントを加点してもまだ4ポイントです。今日のようにわずかな株価上昇で、値上がり銘柄数が1053銘柄にアップするようでは、25日騰落レシオが75以下になることは当面望めません。

ボトムらしいと判断するためには少なくとも6ポイントが必要ですが、明日になっても4ポイントしか望めません。都合のよいコースは、@日経平均で200円以上下げて寄り付き、A100円ほど戻して引けることです。これならば、 D新安値の陽線、E《デンドラ24》の下値メドの上から2番目の8778円以下、3番目の8485円以上となって、2ポイントが加算されます。はたして明日または来週の初めにこういうことが起きるのかどうか。期待しつつ注視するところです。


(10.8.27) TOPIX 819P(+7)  日経平均 8991円(+84) 16.9億株 (1兆1826億円)



米国は反落。NYダウは9985ドル(-74)と10000ドルを割れる。ナスダックは2118P(-22)。

日経平均は海外安から安く始まり前場はマイナスで推移していたが、菅首相が今日中に円高対策の方針を発表するの報道があって、ショートカバーを誘発し、高く引ける。

さてどれほどの規模のものが出てくるのか。まだ「方針」を発表するという段階なので、具体的な規模は決まっていないようです。これがみみっちいものであれば失望して下げるほうが怖い。 日経平均は9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になったので、小波動のボトムらしさは4ポイントです。


(10.8.30) TOPIX 829P(+9)  日経平均 9149円(+158) 15.4億株 (1兆 698億円)



米国はバーナンキ議長が必要に応じてさらなる金融緩和をすると発言したことから反発。NYダウは10150ドル(+164)、ナスダックは2153P(+34)。

日銀の金融政策決定会合が臨時に招集されて、日銀は金融緩和策を発表。日経平均は先週末より150円ほど高く始まり、決定会合がもたれていた前場は上昇。

9300円に届くかというところで前場を終了しましたが、昼休み中に緩和策が予想どおりのものであったことが明らかになり、材料出尽くしとなって後場は下げる。円レートも高くなる。

結果としては株価は上昇したものの上ヒゲの長い「トウバ足」に近い形で終わりました。戻り売りの勢力が結構強かったわけです。

しかし腰が重かった日銀がようやく円高阻止の方向に歩み始めたのですから、これは評価せねばなりません。だいたい小波動のボトムは出たようです。先の安値8807円は、9月10日に出るという政府の経済対策が、よほど失望するような内容でない限り、これを割込むことはないのではないか。(ただ民主党内閣のするとはよくわからないのでキチンとした経済対策がでるのかどうかはわからない)

小波動はボトムを出したと思います。今回の小波動のボトムらしさのポイントは4ポイント止まりでしたから、投げものが出てスッキリした後の上昇ではありません。日経平均が8800円まで下落して肝を冷やした者は、25日線の9350円あるいは75日線の9580円になるとヤレヤレの売りを出します。よってそう大きな上昇波動にはならないのではないか。戻りの限界は75日線の9500〜9600円までだと思っています。


(10.8.31) TOPIX 804P(-24)  日経平均 8824円(-325) 15.9億株 (1兆1718億円)



米国は反落。NYダウは10009ドル(-140)、ナスダックは2119P(-33)。

日銀の追加金融緩和が発表されたにもかかわらず、円高は修正されず。海外株安に加えて、円が94円台前半になったことから、東京市場は大幅安となる。

日経平均は、昨日9日線を上抜いたので、今日と明日の両日9日線の水準が維持できれば、「主な株価」は小波動のボトムを表示するであろう。一昨日の大陽線を下回ることはあるまい、と昨日は思っていました。

だが今日の下げは一昨日の大陽線と同じ規模の大陰線となって、大陽線の安値8810円まであと9円(安値8819円)まで下げました。これによって今週中に、小波動のボトムが出る目がなくなりました。

そうはいっても、日銀もいったん重い腰を上げたのだから、このまま円高進行を拱手傍観することはないと期待しています。9月10日は先物9月限とオプションのSQです。9月6日からSQを有利に決めるために、売り方・買い方による腕力的なに相場つきになり、株価は乱高下するだろうと思います。この方向性を決めるのが日銀決定会合の内容いかん(それは円相場次第ということだが)です。


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