TOPIXをどう見たか・判断したか (2010年 3月)

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(10.3.1) TOPIX 898P(+4)  日経平均 10172円(+46)  14.8億株 (9829億円)



先週末の米国は市場は小動き。 NYダウは10325ドル(+4)、ナスダックは2238P(+4)。

2月27日にチリで大地震が発生し、28日の昼過ぎから日本に津波が押し寄せてくる。最高で3mに達する。という気象庁の見立てから「大津波警報」が発せられました。

満潮時にプラス3mの津波が来るとどうなるのか? 終日テレビをつけたままにしていましたが、空振りに終わる。 津波の高さは全国最高で1.2mでしかなかった。まあよかったのですが、気象庁の予想はかなり間違っていたわけです。

広い太平洋を越えてやってくる津波であるので、その規模を予想することは難しいと思いますが、これだけはずれると、@予想するためのデータが不足している。A地震と津波の関係が明らかになっていない。B予想の手法が稚拙である。まあどれも、まだまだの段階なのでしょう。

同じことはわれわれが株式の行方を考えるときにもいえることです。私が市場(特に日経平均とTOPIX)の動きを判断するやりかたを、地震の@ABになぞらえると次のようになります(毎日HPで述べていることです)。
  1. 過去のデータを取り出して「検証」ができる態勢になっているのか?...これは《カナル24》には1996年〜現在までの株価データがあるので、「検証」しようと思えばいくらでもできます。しかし「検証」のしかたが間違っていれば間違った結論がでてきます。 今回の津波でいえば、ハワイでは1mの津波であったという事実があったのに、日本は3mという発表は訂正されなかった。

  2. 異なる視点からのデータを使っているか?...例えば小波動のピーク(ボトム)らしさのポイントをカウントするときは、
    (1)陰陽足(新高値の陰線・新安値の陽線、順下がりの陰線・順上がりの陽線など)
    (2)9日順位相関と25日順位相関
    (3)条件表No.2が売買マークを出したか。
    (4)25日騰落レシオ
    (5)25日投資マインド指数
    (6)《デンドラ24》の株価メド
    こういった、視点が異なるデータを総合してピーク・ボトムらしさを判定しています。

    データは似たデータばかりを集めても役に立ちません。テレビを見ていて思ったのは、身近なところだけの中継でした。石巻港はこうである、根室はこうだ、尾鷲はどうだ、少し遠い小笠原の港はこうである。近場のデータばかりを採集しても予想はできません。ハワイに行って見れば「タイシタことはない」ことがわかるのに、そのデータを採集することはなかった。

  3. 株価が今後どのように動いていくのか? ・・・は「モデル波動」が受け持っています。基本的にデタラメに動くかに思われる株価は「中勢モデル波動」のどこかの部分をなぞっています。これを見究めるなら、今後の株価の動き(上げるのか・下げるのか)の判断はつきやすいのです。

    今回の気象庁のハズレた予想を思うと、気象庁はまだ地震と津波の関係についてのモデルを持っていないのではないか? の思いがします。今回の津波の予想3mが1mほどであったは幸いでしたが、気象庁の予想態度がよくない。当初はマグニチュード8.6を想定して津波の高さを計算したが、途中から米国が算出しいたマグニチュード8.8に合わせたために過大な津波の予測となりました。ここがいけない。自分がデータを採集して結論を出したものを、ほか(米国)のデータを簡単に信用する、というのではナサケない。
地震(津波)の予想のしかたと、私が毎日HPで結論している株価の判断のしかたについて述べました。気象庁は人命を預かる判断をせねばならないので難しいことだとは思いますが、いつもハズレるようだと童話の「狼だと少年」になりかねません。津波警報がでても、誰も非難しない。どころか海に見物に行きかねない。予想をいうのは「責任のがれ」のために悪いほう事態を誇大にいうことではありません。正しい判断が重要なのです。私は「予想」は不得意であるので予想はしませんが、現在の状況はこうだという判断は正しくしたいと思ってこのHPを書いています。


(10.3.2) TOPIX 902P(+3)  日経平均 10221円(+49)  14.7億株 (1兆 268億円)



米国は上昇。 NYダウは10403ドル(+78)、ナスダックは2273P(+35)。

ナスダックは(d)が小波動のピークである確率のほうが高くなっていましたが、(d)からの下落は75日線で止まり、昨日は(d)を上回る上昇となりました。(d)はピークではないことが明らかになりました。

東京市場はあい変わらずのボリューム不足。日経平均の1日の値幅は2日前が86円幅→昨日が99円幅→今日は88円幅とボラティリテイの小さい日々が続いています。

今日で形は「3連続陽線」となりましたが、その陽線が小さ過ぎて、この3日間の上昇によっても3日前の陰線(値幅は180円)を上抜くことができていません。要するに3連続陽線とはいっても力強さがありません。

3連続陽線になってもその前の陰線の高値を上抜くことができなかった例はナスダックの(b)です。3連続陽線の後は大陰線となって安値を更新しています。3連続陽線の翌日が陽線になれば、4連続陽線となり、3日前の陰線の高値を上回るでしょうから、一応は力強さが出てきたと判断できます。明日の日経平均が陽線になるのか陰線になるのかは、注目点です。


(10.3.3) TOPIX 905P(+2)  日経平均 10253円(+31)  16.5億株 (1兆2043億円)



米国は小幅上昇。 NYダウは10405ドル(+2)、ナスダックは2280P(+7)。

東京市場は今日も動意が現れず小動きに終わる。日経平均の1日の値幅はB86円幅→A99円幅→@88円幅→今日も88円幅。まあデイトレができる状況ではありません。「骨折り損のくたびれ儲け」です。

今日で形は「4連続陽線」となりましたが、日経平均は4日前の陰線(値幅は180円)を上抜くことができませんでした。これではまだ小波動が上昇波動になったとはいえません。

どうも投資家のうちには、毎日なんらかの売買をしないとサボっている感じがして、無理やりになにかの売買をしたいと思っている方があるようです。だがこれは「下策」です。売買のチャンスは毎日ゴロゴロ転がっていることはありません。売買するチャンスがあまりないので退屈してしまう。そこで無理やりに仕掛けると「なぐさみ商い大怪我のもと」のことわざのように、わざわざ損失を出すような仕掛けをしてしまいます。

退屈だから仕掛けた(1000株)の仕掛けがマイナスになると、これを救おうとしてナンピンを入れ、損失がどんどん膨らんでいく。「ああ、あのとき無理やりに仕掛けたのが、いらぬ損失を出したのだ」。そう思っても後の祭りです。

動意がないときは「何もしない」のが一番です。株式投資は手間賃を稼ぐものではありません。手間賃であれば、1日に6時間働いていたものを12時間働けば2倍の収入があります。だが株式投資はそういうものではありません。現在のリスクを取って将来のリターンに賭けるのが株式投資です。皆と同じ行動をしていてはリスクを取っていません。皆と同じように利食っていては、大きな利益を得ることはできません。

成果は自分がどれだけ時間を費やしたかではなく、どれだけ将来を判断したかにかかってきます。チャート分析の 時間をかけたから、毎日売買したから、といって手間賃を貰えるものではありません。

いくら研究しようとも自身の判断が間違っていれば確実に損失がでるという仕組みです。本来なら1か月に2度〜5度の仕掛けのチャンスしかないのだから、毎日仕掛けるというのは、そもそもが間違いなのです。1日に20円儲けたので、毎日この仕掛けをすれば1か月では20倍の儲けになるという計算は成り立ちません。 儲けるときは100円の利益を出し、儲け難いときは何もしない、というのが基本基本な投資態度なのです。チャンスがくるまでは、5日や10日くらいは売買はしない。そういう心境でないといけません。


(10.3.4) TOPIX 897P(-8)  日経平均 10145円(-107)  17.2億株 (1兆1883億円)



米国は2月のISM非製造業景況指数が予想(51)を上回る53であったのに、相場には響かず。金融規制法案がどうなるのかがはっきりしないうちは投資態度を決められないといった感じです。

NYダウは10396ドル(-9)、ナスダックは2280P(-0)。

東京市場は88円台前半に円高が進み、日経平均は下げる。ただあい変わらずの薄商いであるので、今日の下落が大きな下げに繋がるとも思えない。

今のところ小波動には図のような符号を振っています。最も重要な水準は(k)9076円です。現在のところ(d)10982円が昨年3月の安値以来の最高値なので、(k→d)は「最後の上昇小波動」です。株価が(k)を割込むまでは中勢上昇波動は壊れたと判断できません。

(k)まで下落しないまでも、先の小波動のボトム(e)9867円を下回るならば、@小波動のピークが切り下がっているところに、Aボトムも(e→e')と切り下がることになります。ピーク・ボトムの切り下がりです。だがこれだけでは中勢波動が下降波動に転換したとはいえません。最後の上昇小波動(k)を割込むほうが重大なことです。

(k)を下回る株価水準になったときは大変なことになります。(k)は「最後の上昇小波動」であるばかりではなく「最後の上昇中勢波動」でもあるからです。(k)を割込むと、中勢波動(2か月〜1年)が下降波動になったと判断するほかに、大勢波動(2年〜4年くらい)も下降波動になったと判断しなければなりません。もし(k)を割込むようだと、そのときは大勢波動を表現している200日線を大きく下回ることになるので、この点からも大勢波動が下降トレンドに転換したと判断できますから、(k)は極めて重要な水準であるのです。

まあよほどのことがない限り(k)を下回ることはないと思いますが、株価が(e)を下回る可能性はいくぶんかはあります。それは円相場の動向しだいでしょう。

いつもいうように為替レートの予想や判断はなかなか難しい。円相場の小波動のピーク・ボトムらしさのポイントについては、私もまだ確固たる判断基準を持っていないので、日経平均などのポイントのカウントのしかたを流用しています。

これによれば現状のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、の2ポイントです(為替レートは4ポイントで5分5分となる)。このまま円高が続けば、2〜3日後にはB25日順位相関が-80以下になり、そこでC新安値の陽線になれば4ポイントになるので、2〜3日は円相場の様子を見たい。Cまでいって、D順上がりの陽線とか、包み上げの陽線とかになれば、円高は一応ストップし、日経平均は反発する。そういうことを思っています。


(10.3.5) TOPIX 910P(+13)  日経平均 10368円(+223)  17.4億株 (1兆2710億円)



米国は2月の小売売上げ高が予想よりもよかったとして反発。 NYダウは10444ドル(+47)、ナスダックは2292P(+11)。

ナスダックはここ3日間のザラバ高値(a)が2292P、2293P、2293Pとほぼ同じ株価です。3日間のザラバ高値(安値)が同じときは「三点同事」といってピーク(ボトム)の兆候であるといわれています。

「三点同事」は個別の株価なら出ることもありますが、ナスダックや日経平均のような指数ではザラバ値段が3日間同じということはほとんどありません。図の(a)はほぼ「三点同事」であるといえます。

(b)もほぼ「三点同事」です。この3日間のザラバ高値は2322P、2322P、2320Pでした。(b)の後は2100Pまでの下落となりました。

たった一つの足型からピークであると判断してはなりません。今日は9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になりました。これによってナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値の、A三点同事、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、の4ポイントになっています。ピークらしさは5分5分の確率です。

FT100も、9日順位相関が+80以上になり、25日順位相関アが+77.3となっているので、来週には2つの順位相関が+80以上になります。警戒すべき水準に近づいています。

東京市場は、日銀が追加の金融緩和を検討していると報じられたため、買戻しから急反発。

昨年12月1日に日銀は10兆円規模でCP・社債・国債の買取りを発表したところ、株価はこれをきっかけに急上昇しました。日経平均は11月30日の終値9345円から1か月半にわたる上昇をして、1月15日には10982円に達したのでした。

今日の上昇は昨年12月の上昇を連想させたようです。だが12月に株価が急上昇したのは、金利のさらなる低下の予想→円安となったためです。図を見ると昨年6月からは日経平均と円レートは強い相関関係を持っています。日経平均が上昇するかどうか、上昇の大きさ、はほとんど円レートの水準に依存しています。

今日の円レートは89.24円(+0.85)です。今日の上昇を見て、日経平均が11000円を目指すといった勇ましい予想がでていますが、(d)の10982円のときの円レートは93円台になっていました。果たして追加金融策が実行(4月からという)されたからといって、93円台までの円安に振れるのかどうか。少なくとも(d')の92円台にならないことには、日経平均の方向が決まったとはいえません。


(10.3.8) TOPIX 927P(+16)  日経平均 10585円(+216)  18.9億株 (1兆3508億円)



米国は2月の雇用統計が予想(-5.0万人)よりもよい-3.6万人でした。これを受けて株価は上昇。 NYダウは10566ドル(+122)、ナスダックは2326P(+34)。

ナスダックは「三点同事」をものともせずに新高値を更新。ただ9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になっているので、高値警戒圏に入っていることは確かです。

現在のところ、小波動のピークらしさのポイントは、@新高値、A9日順位相関、B25日順位相関、C《デンドラ24》の上値メドの4ポイントなのでピークらしさは5分5分。

(デンドラの上値メドは昨日の新高値への上昇によって波動パタンが変化して新しい上値メドが生まれている。今日のC上値メドは一昨日までの上値メドの下から2番目・3番目の2295Pをクリアした)

東京市場は、米国株高→円安から高くなる。ただ円レートは90.45円でしかありません。円レートを基準にすれば今日の日経平均・TOPIXは騰がり過ぎた感じもあります。

株価はすべての平均線の上位に出てきたので、11000円まで上昇するとかの強気をいう向きがあります。

だが最近の相場に最も強い影響力をもっているのは円レートです。企業が想定している円レートは平均して91.60円ですから、円レートが90円〜91円台で推移するようならそう大きな株価上昇は望めないのではなかろうか。

現在のところTOPIXの小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.2が売りマーク、の3ポイントです。


(10.3.9) TOPIX 924P(-2)  日経平均 10567円(-18)  16.1億株 (1兆1025億円)



米国は小動き。NYダウは10552ドル(-13)、ナスダックは2332P(+5)と小幅上昇ながら新高値を更新。

東京市場は3月のSQまであと2日を残すだけになりました。3日前の今日あたりからオプション行使価格の10500円を割込ませる動きが出るのか、逆に10750円を上回らせようとする動きが出るかが注目されていましたが、どちらの動きも出なかった。

出来高は16.1億株、売買代金は1兆1000億円。日経先物の出来高は39000枚と閑散といってよいほどで、株価はピクリとも動かず。円レートが90円を割込んだこともあって、やや安く推移した。

SQがらみの売買は木曜日(SQは金曜日の寄り付きなので、木曜日が最終売買日となる)まで延びることはそうありません。明日の水曜日に10500円以下に下げるか10750円以上に上がるかの仕掛けがなされると思いますが、いくら下げよう・上げようとしても環境に逆らう方向に無理やり持っていくことは難しい。

上げるなら円レートが91円台の円安になるか、NYダウが100ドル上昇するかです。下げるなら89円台の円高になるか、NYダウが100ドル下落するかです。外部環境がそうならないときは決戦は木曜日にずれることになります。この2日間の日経平均の動きは思惑に左右されるので、予断は禁物です。

日経平均は条件表No.2が売りマークを出したので、小波動のピークらしさは、@新高値の十字足、A9日順位相関が+80以上、BNo.2が売りマーク、の3ポイントになりました。

《デンドラ24》による日経平均のの上値メドは下から
 a.10528円
 b.10727円
 c.10826円
 d.11422円
ですが、現在は一番低い10528円をクリアしたところです。通常なら下から2番目と3番目の上値メドを重視するのがよいといつもいっています。

だが株価の上昇力が弱いときは最も低い上値メドまでしか上昇できません。今回の小波動の上昇が強いのか弱いのかを正しく判断できるかどうかが重要なところです。

私は最近の出来高が極めて少ないことから、上昇力はそう強くはないと判断しています。そうであれば《デンドラ24》の上値メドに1ポイントを与えてもよく、3〜4ポイントというのが現状のピークらしさのポイントでしょう。

明日、D「新高値の陰線」になったり、D下放れて「窓空き陰線」になれば1ポイントが加点されて、小波動のピークらしさは5ポイント(5分5分)になります。さてどうなるか。


(10.3.10) TOPIX 922P(-1)  日経平均 10563円(-3)  16.1億株 (1兆 722億円)



米国は小動き。NYダウは10564ドル(+11)、ナスダックは2340P(+8)と小幅上昇。

3月限SQまであと2日となった今日は、何がしかの腕力的な相場になるかと思っていましたが、米国株が動かず、円相場も動かずとあっては、今日はその動きは出ず。カラ振り。日経平均の1日の値幅はわずかに41円。

日経平均の《デンドラ24》4%波動による上値メドのグラフを掲げます。下から順にa.10528円、b.10727円、c.10826円となっています。

普通は下から2番目か3番目を上値メドとしておきますが、相場つきの強弱によってメドは変えます。相場が強いようであれば3番目と4番目を上値メドにし、相場が弱いようであれば1番目と2番目を上値メドにします。

例えば(A)10982円のピーク当時の上値メドは、下から2番目が10262円、3番目が10443円、4番目が11170円でしたが、3番目と4番目の間でピークを出しました。(A)の日の出来高は31.0億株でした。当時の出来高の75日平均は20.5億株でしたから、(A)の出来高からしても相場は強かったのです。

逆に(B)10397円のピーク当時の上値メドは下から1番目が10254円、2番目と3番目が10448円でした。1番目と2番目の間でピークを出しました。(B)の日の出来高は17.3億株でした。当時の出来高の75日平均は20.1億株でしたから、(B)の出来高は平均より少なく、相場つきは弱かったのです。このため下から2番目の上値メド10448円をクリアできなかったと考えられます。

今回の(X)10593円はどうか? 出来高の75日平均は20.6億株です。昨日の(X)の出来高は16.1億株です。まったく相場つきは弱いと判断せざるをえません。このまま出来高が増加しないならば、上値メドは下から1番目の10528円(これはクリアしました)と2番目の10727円であると判断できます。よく上っても10700円でしょう。


(10.3.11) TOPIX 930P(+7)  日経平均 10664円(+101)  18.2億株 (1兆1548億円)



米国は今日も小動き。NYダウは10567ドル(+2)、ナスダックは2358P(+18)と上昇。

日経平均はSQの最終売買日になってようやく+101円高となったものの、ニ中の値幅は78円であり、売買は縮んだまま。

ナスダックが堅調なのでやや円安方向に向かっていますが、今日の中国の2月CPIが前年比+2.7%と発表され、3度目の預金準備率の引き上げが視野にはいってきました。金融政策はだいたいが3度目から聞いてくるので、次の金融引き締めは市場に影響を与えそうです。 日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.2が売りマーク、の3ポイントです。

日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.2が売りマーク、の3ポイントです。

だがもし明日の株価が+1円以上で引けると、C25日順位相関が+80以上になります。またザラバ高値が10727円をつけると、D《デンドラ24》の下から2番目の上値メドをクリアします。

E25日投資マインド指数も80.6の水準に上昇してきているので、85.0を超えると1ポイント加点です。

来週の前半はポイントに注意しておかねばなりません。


(10.3.12) TOPIX 936P(+6)  日経平均 10751円(+86)  26.7億株 (2兆2319億円)



米国は小幅続伸。NYダウは10611ドル(+44)、ナスダックは2368P(+9)と上昇して6連続陽線。最近12日では5陽連・1陰・6陽連。

12日間のうちに11本の陽線が入るというのは珍しい現象です。次図のような条件表を設定して、検索してみると、過去10年間では4度しかありません(連続して出たものは、まとめて1度とする)。

4例を図に掲げましたが、「1陰線11陽線」が出ても、すべて小波動のピークとはなりませんでした。

@03.8.29は売りマークが出た後、5日間上昇して小波動のピークとなりました。A 2005.11.11は売りマークが出た後3日間ほど下落したものの、その後は上昇し、売りマークから16日目に小波動のピークを出しました。B09.7.27も売りマークが出て12日目にようやく小波動のピークを出しています。

「1陰線11陽線」がでたからといってもピークになるわけではありません。「1陰線11陽線」の足型は、ピークらしさのポイントのうちの1ポイントでしかないのです。珍しい足型が出たといって、これを過大に評価してはいけません。ナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、Cデンドラ24の前回の上値メド(2295P)をクリア、の4ポイントです。5分5分の局面です。この後D新高値の陰線がでれば、そこからは売りが有利になります。



日経平均は3月限SQは10808円と高く終る。

今日の上昇によって小波動のピークらしさは6ポイントになりました。

@新高値の
A陰線(ただし値幅が小さいので、0.5ポイントとする)
B9日順位相関が+80以上
C25日順位相関が+80以上
Dデンドラの下から2番目の上値メド10727円をクリア


E条件表No.2が売りマーク

ここまでで、5.5ポイントないし6ポイントなので、今日からは売りに分がでてきました。

Fなお、今日の25日投資マインド指数は84.1となりました。ポイントの85.0まであとわずかになっています。来週月曜日には85となって1ポイントが追加になるはずです。

来週からは新規に買うのは危険です。買い玉があるのであれば売って手仕舞いするという局面に入ったと思っています。


(10.3.15) TOPIX 938P(+2)  日経平均 10751円(+0)  19.1億株 (1兆1402億円)



米国は小動き。NYダウは10624ドル(+12)、ナスダックは2367P(-0)。

ナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値、A陰線(ただし短線)、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、Dデンドラ24の前回の上値メド(2295P)をクリア、の4.5ポイント(陰線が短いので0.5ポイントとしておく)です。売りが有利になりました。

ただし、株価と3平均線は、高いほうから@株価→A9日線→B25日線→C75日線が位置しており、「快調に上昇している」ことを表現しているので、売りが少し有利になったかというほどのもので、まだ小波動がピークらしいと判断はしていません。もう1ポイントが欲しい。例えば、今夜「順下がの陰線」になるとか、昨日の高値より高く寄り付いて「包み下げの陰線」になるとかです。

日経平均は連日「新高値の陰線」を出していますが、ナスダックと同じく陰線が短い。25日投資マインド指数が86.0になったので、今日のピークらしさは図のように6.5ポイント(陰線が短いので0.5ポイントとした)になりました。

正式にはポイントのチェック表には入れていませんが、外国証券オーダー倍率が1.32倍と1.30倍を超えてきたので、1ポイントを加点すれば7.5ポイント。0.5ポイントを加点しても7ポイントとなります。

日経平均は小波動のピークを出したのではないかと判断しています。


(10.3.16) TOPIX 938P(-0)  日経平均 10721円(-30)  16.7億株 (1兆 452億円)



米国は小動き。NYダウは10642ドル(+17)と小幅上昇したが、ナスダックは2362P(-5)と小幅下落。

日経平均は今日も日中の値幅が60円とあっては、寝ていたほうがましだという思いでしょう。

書くこともないので、中勢波動についての私の見解を述べておきます。

一般銘柄の投資は中勢波動の方向に従って売り買いの態度を決めるのが基本です。中勢波動とは短いときは2か月くらい、長いときは12か月くらい、だいたい6か月〜9か月くらいの期間を持つ波動です。

中勢波動には中勢上昇波動と中勢下降波動の2種類があります。 中勢上昇波動は、@株価が75日線より下位から出発して、A75日線より高い位置でピークを打つ波動であり、中勢下降波動は@株価が75日線より上位から下落し始めて、A75日線より低い位置でボトムを出す波動です。

図の(a→A)は中勢上昇波動です。(a)は75日線より下にあり、(A)は75日線よりも高くなっています。(a→A)の中勢上昇波動の中に、小波動のピークが7つありますが、新高値になったピークは6つです。6つの上昇小波動が1つの中勢上昇波動を構成していたわけです。(a→A)の期間は6か月でした。

(A→b)は中勢下降波動です。(A)は75日線より上にあり、(b)は75日線よりも安くなっています。(A→b)の中勢下降波動の中に、小波動のボトムが3つあります。このボトムのすべては新安値を更新しています。3つの下降小波動が1つの中勢下降波動を構成したわけです。(A→b)の期間は3か月でした。

現在は(b→B)の中勢上昇波動の途中であると判断しています。(b)は75日線より下から上昇を始め、現在の株価は75日線の上方にあります。この中には2つの小波動のピークがありますが、新高値をとったピークは10982円のピークだけです。 今のところ今回の中勢上昇波動には1つの小波動のピークしかないのです。(b)からの上昇期間はまだ3か月半のところですから、もう2〜3か月の上昇はあってもよい。また小波動のピークが4つ5つと出るまでは中勢上昇波動は終わらないだろう。

ここ3日ほどは、小波動のピークが出たのではないかといっていますが、これは中勢波動がピークを出すということではありません。中勢波動を構成している今の小波動がピークらしいという意味です。

小波動がピークをつけ→少し下落して→小波動のボトムが出る。→小波動が上昇して→前のピークを上抜いてピークが切り上がる。ということを繰り返して中勢波動は上昇していきます。中勢上昇波動には4つ5つの小波動のピークが必要なのです。中勢上昇波動の中にあって、小波動がピークを出すということは、次の小波動のボトムは押し目買いのチャンスであるということです。小波動がピークを出したらしいとHPで述べたから、一般銘柄をカラ売りする人は間違っています。投資は中勢波動の方向に従わなくてはなりません。中勢波動は上昇しているのだから、次の小波動のボトム近辺で買うのが正しいのです。ピークらしいとHPでいっているのは、飛びついて買ってはいけないということです。下げるのを待ちましょうということです。


(10.3.17) TOPIX 947P(+9)  日経平均 10846円(+125)  19.9億株 (1兆3465億円)



FOMCはこれまでの低金利を持続すると発表。NYダウは10685ドル(+43)と上昇。ナスダックも2378P(+15)と上昇して新高値を更新。

日銀は昨年12月に発表した新型オペによる供給量を10兆円から20兆円規模に拡大すると発表。FOMCにせよ日銀にせよ、だいたい市場が予想していた範囲内のことでしたが、日経平均は上昇。10864円の戻り高値を付けました。

多くのチャートや指標が過熱感を表現している中、目先さらなる上昇ができるかは疑問です。

@昨年8月以来、日経平均と円レートは連動しています。ところが3月に入ってからは、円レートは大きな円安に振れていないにもかかわらず日経平均だけが値を上げています。これまでの円レートからすれば、日経平均は高すぎます。企業の想定円レートは平均して91.60円です。今日のレートは90.6円なのでまだ1円ほど円高です。

Aこの1月に10982円のザラバ高値を付けた日の出来高は31.0億株、売買代金は1兆8300億円でした。今日の出来高は19.9億株・売買代金は1兆3400億円と少なすぎます。

この2点からすぐに10982円を上抜くことは難しいだろう。一度小波動のピークを出して反落してから再挑戦をするのがよい。と思っています。


(10.3.18) TOPIX 940P(-6)  日経平均 10744円(-102)  19.5億株 (1兆2540億円)



米国は続伸。NYダウは10733ドル(+47)と上昇し、新高値を更新。ナスダックも2389P(+11)と続伸して新高値を更新。

昨日は日銀が金融緩和策を発表し、昨日の円レートは90.10円→90.61円へと0.50円ほど円安に振れていました。だが今日は元の90.10円辺りに戻ってしまい。市場が期待した、円安→輸出企業の業績がアップ、という予想は今日のところはハズレました。

逆にギリシャはIMFに金融支援を頼む可能性があるの報道が出て、先物に500枚、750枚といた大量の売りがでたために下落する。

昨日は日銀の金融緩和の材料によって(この小波動の)新高値を取りましたが、3月15日に日経平均の小波動のピークらしさは7ポイントになったので、小波動のピークがいつ出てもおかしくない状況であると思っています。

今日は陰線となったので、昨日がピークだったかな、という感じがしますが、もっと簡単にピークだったと判断できるのは、@陰線で、A株価終値が9日平均線を下回ったときです。図の(A)の時期は9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になっていました。高値圏にあることを表現しています。ここで(a)の日に@陰線で、A株価終値が9日平均線を下回りました。(a)から小波動は下落しました。

逆に@陽線で、A株価終値が9日平均線を上回ったのが(b)および(c)でここからは小波動は上昇波動に転換したのではないかの判断ができます。

株価終値と9日平均線の上下関係だけでできるので、誰でも小波動がどちらを向いたかの判断ができます。今日現在、日経平均の9日平均線は10688円ですが、一昨日は10646円であったので1日につき約40円上昇しています。明日の9日平均線は10730円辺りにあるので、明日が、@陰線になるのか、A終値が10730円以下になるのかに注目しておれば、小波動がピークを出したのかどうかが判断できます。

立会いが終わった後、国土交通省から2010年1月1日の土地の公示価格が発表されました。これによると三大都市圏の地価の下落は-5.0%、地方は-4.2%です。大都市ほど下落している。特に東京の商業地はひどい。東京新橋は-26.9%の下落。渋谷神宮前は-25.9%、銀座は-25.8%の下落となったようです。驚くべき下落率です。土地は銀行から借り入れるときの担保になっていますが、1年で25%も担保価値が減価するだから大変です。すでに銀行は追加担保を取るとか、融資額を減額するとかの処置をしていると思いますが、不動産価格の下落はいかに日本経済が衰退しているかを端的に示すものです。明日からの相場に公示価格の下落がどう響くのか? 注目です。


(10.3.19) TOPIX 948P(+8)  日経平均 10824円(+80)  17.5億株 (1兆1833億円)



米国は小幅続伸。NYダウは10779ドル(+45)と上昇し8連続陽線。ナスダックも2391P(+2)とわずかながら上昇だがザラバの新高値はとれず。

東京市場は90円台半ばへのやや円安となったことから反発する。うっかりしていましたが、明日から3連休ということを知りませんでした。道理で株価が動かなかったはずです。日経平均の1日の値幅は51円。先物は60円。

株価水準を決める4つの要因は、@業績、A金利、B需給、C投資マインドです。この順に株価に与える影響は大きい。

@業績の見通しは悪くありません。来期(11年3月期)の増益率は40〜50%であると予想されています。今の東証1部の連結PERは32.12倍と、高度成長をしている中国株と同じ水準まで買われていて割高に見えますが、来期が50%の増益になるのであれば、(現在の株価水準が同じ10800円であるならば)11年3月の連結PERは21倍程度になります。だから現在の予想PERは21倍であるとしてよいでしょう。デフレ下にある日本株のPERが21倍というのはまだ割高ですが、50%の増益予想が60%、70%にぶれる可能性もあります。それは円安です。

現在の株価水準に最も影響を与えているのは円レートです。当面の円レートを決定する要因は、日米の金利差です。デフレ下にある日本の金利は0.1%にへばりついたままです。もしかしたら0.0%の完全なゼロ金利になる可能性もあります。@米国が景気回復を確信して金利を引き上げれば金利差が拡大するので円安になる。そういう予想が働けば円安→株高となります。Aだが米国景気の回復が思わしくなければ、米国金利は低いままであり→円高となります。

このあたりのことは大変に微妙なことで、これを予想するのことは私には荷が重過ぎます。よって円レートの予想はしません。しないが、現在の株価には、先にいった4つの要因について現時点で予想できる限りものが折り込まれています。円レートの予想ができなくても、現在の株価が高いのか、安いのかは判断できます。(間違うこともあるが、理路整然と間違えばよい。判断のしかたがブレるのが最もいけない)。 私は今日の日経平均の10824円は割高である。いったんは400円〜500円ほど下落しなければならないと思っています。


(10.3.23) TOPIX 947P(-1)  日経平均 10774円(-50)  17.1億株 (1兆1799億円)



米国は反発。NYダウは10741ドル(-37)→10785ドル(+43)と上昇し終値ベースでは新高値。ナスダックは2374P(-16)→2395P(+20)と反発。

ナスダックは高値圏で「陰線つつみ上げ」となりました。「つつみ上げ」は安値圏で出れば上昇開始となることが多いのですが、高値圏で出たときは「化け線」ではないかと疑わねばなりません。

@今夜も新高値を取るならその懸念は失せますが、A昨日の陰線に「はらむ」なら「両抱き」となるのでやはり警戒せねばならないし、B昨日の陽線を下回る陰線になれば「化け線」であった可能性が高くなります。

東京市場は相変わらず1日の値幅が小さく、高値圏での揉み合い。ズルッと下げて9日線を割込めば、3日前のザラバ高値10845円が小波動のピークだったという確率が非常に高まりますが、今日は2日前の陰線に昨日の小陽線ははらみ、今日も小陰線がはらむという、動きがない相場つきです。「はらみ」となっているのは均衡状態にあるわけで、いずれ上か下かに動きます。今のところは下に動く可能性のほうが高い。

3日前の(私が小波動のピークではないかと思っている)ピークらしさのポイントを復習しておくと、次のようでした。

@新高値
A9日順位相関が+80以上
B25日順位相関が+80以上
C25日騰落レシオが120以上
D25日投資マインドが85以上
Eデンドラ24の上値メド(下から3番目)をクリア

ここへ、まだ正式には決めていないが
F外国証券オーダー倍率が1.30倍以上

以上のチェック表からピークらしさの確率は6〜7ポイントでした。(この日には条件表No.2の買いマークは消えているのでNo.2の買いマークはカウントできない)

ここからポイントが増えるには、G新高値の陰線、H翌日が順下がりの陰線、といった現象がでる必要がありましたがそれは出なかった。●印の日のピークらしさの確率は6〜7ポイントとして現状を見ています。よって私は毎日日経先物を売っています。


(10.3.24) TOPIX 951P(+4)  日経平均 10815円(+40)  18.9億株 (1兆2750億円)



米国は続伸。NYダウは10888ドル(+102)と上昇し新高値。ナスダックも2415P(+19)と上昇し、昨日懸念した「化け線か?」は杞憂に終わりました。

東京市場は米国株高を受けて高く寄るが、ザラバで(この小波動の)新高値10880円をつけた後はジリ安となり、陰線で終わる。

一応は「新高値の陰線」となりましたが、実体の値幅は14円でしかなく、方向性を持った陰線ではありません。

中国を除く世界の株式は2008年以来の新高値を取っているので、東京市場もいずれ新高値を取るのでしょうが、目下のところは、@チャート的に過熱感が強く出ている、A出来高が少ない、B外国人は買い越しではあるがそのボリュームは小さい、といったことがあって、米国のような上昇ができていません。このあたりで米国株がひと反落し、日経平均も連れて安くなる場面がくれば買いやすくなるのですが、現状では買う気が出ません。

あまり書くこともないので、「日経先物1日売買」について述べます。

2007年3月に先物講座No.1「日経先物1日売買システムを作る」で条件表No .173「日経先物1日売買(2006)」を設定しました。

その成績はなかなかよいものでした。しかし時間がたつにつれてこの条件表の効力は減退していきます。

そこで今年2010年2月に、先物講座NO.7「続・日経先物1日売買のメンテナンスのしかた」を書き、このようにして条件表をよみがえらせるのだという具体例を述べ、条件表No.174「日経先物1日売買(2008)」ができました。条件表No.173とNo.174はほぼ似た位置で売買マークを出します。No.173を条件表(A)、NO.174を条件表(B)と呼ぶことにします。

この2つの条件表は、ともに立派な成績です。気がおもむくままに売買をしていたなら、この成績を超えることはできません。(これを超える成績を上げたひとはエライ。そのやり方を遵守して下さい)

私は以上の2つの条件表のほかに、さらに2つの条件表を作っています。《Qエンジン24》Ver.2によって作ったものです。

この条件表(C)と条件表(D)は右図のような位置で売買マークを出します。

先に公開している(A)(B)の条件表と、これに加えて私が使っている2つの条件表(C)(D)に従ったときの成績は次のようになります。

私は、この4つの条件表を元にして、@明日は売りから入るのか、買いから入るのかを決定し、A仕掛ける株価水準と、B決済する株価水準をボンヤリと決めて売買しています。


(10.3.25) TOPIX 952P(+0)  日経平均 10828円(+13)  19.0億株 (1兆3183億円)



米国は小反落。ポルトガル国債が一部の評価機関で格下げとなり、ギリシャ問題がポルトガルへと拡大。これを受けてユーロが全面安、ドルが急上昇。

株式市場はこれをマイナスと受け止め、NYダウは10836ドル(-52)。ナスダックも2398P(-16)と下落。

ユーロが敬遠されてドルが買われたことに加えて、米国の5年物国債の入札が不調に終り、米国債は大幅下落。

10年物国債の金利は前日の3.69%から3.85%へと一気に0.17%(ポイント)のアップとなりました。日本の10年物国債金利は1.33%であったので、これだけの金利差がつくと米国債に金が流れます。この結果円レートは90.52円から92.29円へと一夜にして1.6円の円安になりました。

この円レートを見て、今日は日経平均は100円は高く始まるだろうと思っていましたが、意外にも40円ほどしか高く始まらなかった。円安は日本の株式市場にとっては大きな上げの要因になります。だがさほど上昇しなかったのは、円安(ドル高)の原因がよくないことにあります。

ユーロの危機がドル高を招き、米国国債の入札不調が米国金利高を招き、結果として円がドルに比べて安くなったということですから、この円安は、ユーロも悪いし、米国も悪い。だが円高にはならずして円安になった。という不思議な連係によってもたらされたものです。(為替はよくわからない。シロートがFX取引をよくできるものだと感心しています。これは皮肉。)

昨日は「日経先物1日売買」について、公開している条件表No.174とNo.175の今年になってからの成績を掲げました。まずは日経先物の短期的なトレードをしている方の成績と比べれば、60点〜80点の成績(100人中、上位40〜20位)がでているのではないかと思います。 今日は、2010年2月10日から2010年3月24日までの成績を掲げます。

条件表 勝敗 累計損益.円 平均利益.円 勝率 Pファクタ
No.173 5勝9敗
175円 12.5円 35.7% 1.98倍
No.174 4勝8敗
177円 14.8円 33.3% 2.05倍
No.175 6勝8敗
265円 19.0円 42.9% 2.58倍
No.177 3勝1敗
105円 19.0円 75.0% 4.41倍
2月10日からとしたのは、私が今年になってから先物をトレードしだしたのが、2月10日からだったからです。(それまでは《Qエンジン24》Ver.2の機能追加と、《デンドラ24》Ver.2の発売のためトレードする余裕がなかった。)

No. 仕掛日 売買 株価 決済日 株価 損益 累計損益
1 10/02/10 買い 9980円 10/02/10 10060円 +80円 +80円
2 10/02/12 買い 10050円 10/02/12 10035円 -15円 +65円
3 10/02/23 売り 10340円 10/02/23 10355円 -15円 +50円
4 10/02/23 売り 10340円 10/02/23 10300円 +40円 +90円
5 10/02/23 売り 10350円 10/02/23 10310円 +40円 +130円
6 10/02/24 売り 10195円 10/02/24 10140円 +55円 +185円
7 10/02/24 売り 10215円 10/02/24 10170円 +45円 +230円
8 10/02/24 買い 10160円 10/02/25 10240円 +80円 +310円
9 10/02/25 買い 10145円 10/02/26 10165円 +20円 +330円
10 10/03/01 売り 10210円 10/03/04 10180円 +30円 +360円
11 10/03/05 売り 10380円 10/03/05 10340円 +40円 +400円
12 10/03/08 売り 10570円 10/03/09 10550円 +20円 +420円
13 10/03/09 売り 10580円 10/03/09 10540円 +40円 +460円
14 10/03/10 売り 10590円 10/03/10 10560円 +30円 +490円
15 10/03/12 売り 10690円 10/03/12 10660円 +30円 +520円
16 10/03/12 売り 10690円 10/03/12 10660円 +30円 +550円
17 10/03/15 売り 10750円 10/03/15 10700円 +50円 +600円
18 10/03/17 売り 10740円 10/03/18 10700円 +40円 +640円
19 10/03/19 売り 10750円 10/03/23 10715円 +35円 +675円
20 10/03/24 売り 10780円 10/03/24 10730円 +50円 +725円
合計 18勝2敗 (A) 勝率 90.0% PF 22.7倍 - +725円 手数料
-27円
10/03/XX 売り 10610円 10/03/XX 10990円 -380円 +345円
合計 18勝3敗 (B) 勝率 85.7% PF 1.76倍 - +345円 手数料
-29円
表の(A)までは、勝率90%、PF22.7倍、累計利益+725円と。、これ以上のものはないというすばらしい成績であるかに見えます。しかし実は評価損を抱えています。

10610円で売っている玉が残っています。今日の先物の終値10770円からは、-160円のマイナスです。この建て玉をどう処分すればよいのか?

私は日経先物の最近のピークが10980円であるので、10990円になったら「逆指値」で損切りするつもりです。( むろん、それまでに、適度な株価水準で売り・あるいは買い、をしてプラスの売買を追加できるとは思う)

もし10980円で損切りとなったときの成績を(B)欄に掲げています。利益は+345円となりますが、上記に掲げた4つの条件表よりもよい成績が残せるのです。

機械的な売買をしなければならないレベルのシロートは、自分の考えに拘泥することなく、キメられたとおりにトレードしなくてはなりませんが、相場に馴れた人は、杓子定規なトレードをすることはありません。融通無碍(ゆうづうむげ)。株価に追随するのではなく、株価を評価する。「株価の動きを眺める」という態度で相場に臨むと、案外に相場は簡単なものなのだろう。と思っています


(10.3.26) TOPIX 966P(+14)  日経平均 10996円(+167)  21.5億株 (1兆4889億円)



米国はザラバ新高値をとるも、利食い売りに押されて、前日比では小動きとなる。NYダウは10841ドル(+5)。ナスダックは2397P(-1)。

NYダウは「トウバ足」、ナスダックは「新高値の陰線・しかも上ヒゲ」となっているので、今夜続落となるかどうかが見どころ。

9日順位相関・25日順位相関がともに+80以上であることから、高値圏にあることは明らかですが、ナカナカ下げない。

また、 3月に入って一度も終値が9日線を下回ったことがありません。このあたりで、陰線で終値が9日線を下回れば、小波動のピークの可能性が高くなります。

東京市場は日経平均・TOPIXともに1月15日につけた戻り高値を更新する。

当初は、図の青色●(3月17日)が小波動のピークだろう。その後は400〜500円ほど反落して、その次の上昇小波動で1月15日の高値を取りに行くのだろう。という判断をしていました。3月17日の小波動のピークらしさのチェック表は、
  1. 新高値
  2. 9日順位相関が+80以上
  3. 25日順位相関が+80以上
  4. 25日騰落レシオが120以上
  5. 25日投資マインドが85以上
  6. 《デンドラ24》の下から3番目の826円をクリア
  7. (正式に採用はしていないが)外国証券オーダー倍率が1.30倍以上
とピークらしさの確率は6〜7ポイントありました。その後は株価終値が9日線を下回ることで、小波動のピークはほぼ確定すると思っていましたが、株価が9日線を割込むことはなかった。

一昨日(3月24日)にはこの小波動の新高値となったものの、新高値の陰線となったので、この日のポイントは7〜7.5になり、3月24日がピークである確率はさらに増したのでした。

翌日25日に9日線を割込むかどうかを注目していましたが、24日に90.52円だった円が、25日の朝には92.29円と、一夜にして1.77円の円安に振れました。

この日、市場は半信半疑でした。1.77円の円安は強力な買い材料ではあるが、
  1. この円安は持続するのか?

  2. また円安の原因になったのはユーロ安と米国債の入札不調であるから、円安だからといって直ちに買ってよいものかどうか?

  3. 円安の原因のほうが世界で重視されたならば、買いのハシゴをはずされるのではないか?
そういう受け止めであったので、昨日は陰線となりました。だが昨夜の円レートはさらに円安になりました。今朝の始値は92.72円。今日の高値は92.77円をつけ、1月15日の高値当時の93.78円(1月8日)にあと1円という水準になっったので、後場に入って買いが集中し、新高値を更新となりました。

げに恐ろしきは円相場です。1日でゴロリと水準を変えてしまいます。3月24日は企業が想定している円レートの91.60円よりも1.08円不利な水準であったのに、25日には0.46円有利になりました。まことに為替相場は難しい。

No. 仕掛日 売買 株価 決済日 株価 損益 累計損益
21 10/03/11 売り 10610円 10/03/26 10940円 -330円 +395円
合計 18勝3敗 (B) 勝率 85.7% PF 2.00倍 - +395円 手数料
-29円
昨日いった先物の10610円の売り玉は、日経平均(現物)が新高値を取ったので、10940円で損切りしました。結果、今年の成績は右のようになりました。


(10.3.29) TOPIX 966P(-0)  日経平均 10986円(-9)  19.8億株 (1兆2689億円)



週末の米国は動かず。NYダウは10850ドル(+9)。ナスダックは2395P(-2)。

NYダウは一昨日が、この上昇小波動のうちで最も長い上ヒゲ(かつトウバ足)となり、昨日も上ヒゲ足であったのは、この水準では利食いする向きが多いということでしょう。

ナスダックは、この上昇小波動のうちで初めて3連続陰線となりました。昨日の足は長くはないけれど、一応@新高値の、A陰線に続いて、B順下がりの陰線になったので、小波動のピークらしさのポイントは5ポイントになっています。

これも利食い売りに押されている格好ですが、注目するのは陰線の終値が9日線を下抜くかどうかです。9日線を割り込めば25日線水準までの反落があるのではないか。

東京市場は3月期の配当落ち。日経平均採用銘柄で72円ほど下落してトントンでしたが、-9円安で終わる。実質的には今日の株価は高かったことになります。

昨年11月末から今年1月中旬の上昇波動(K→D)は31日間 の上昇をしました。今の上昇波動(E→F)は今日で33日目になりました。

(K→D)の上昇のしかたと(E→F)の上昇のしかたはよく似ています。まず@上昇の原因になったのが「円安」です。A買いの主体は外国人でした。

上昇の具合を見ると、B今回の上昇の1段目の上昇の後(c')で一度75日線を割込んだのは、(c)で75日線を2日ほど下回ったのと同じ。

C(a')で急伸して株価の居所を変えたのは、(a)と同じ。Dその後(b')で上昇力は鈍くなり、陰線が混じったり、1日の動きが小さくなりましたが、これは(b)と同じです。

そこで前回の(b)の後はどうなったかと見ると、(b→D)までに連続陽線が2度出現して(D)のピークとなっています。今回は今日で1回目の連続陽線になったので、そろそろピークに近いと思っていますが、それは私の「予想」です。自分の予想に拘泥して評価損が出ている建て玉をいつまでもカワイがってはなりません。

先週末、日経先物の10610円の売りを10940円で損切りしたといいました。新高値になるとは思っていなかったので売っていたのですが、これが間違いであることが明らかになった時点で「損切り」しました。-330円の損失となりました。間違った行動は、間違いが明らかになった時点で修正せねばなりません。

損失を出すことを嫌がる人は次の行動を取ります。
  1. ナンピンをするタイプ・・・10610円で売ったが引かされたので、10940円でナンピンする(さらに売る)。これで建て玉は2倍になります。もしあと330円間違ったときは11270円で更に売ることになりますが、そのときは全体で利益がトントンになるのは、株価が330円下落したときです。330円下落するまで、自分が毎日思う売買方針を自分で停止させているのです。つまり投資を「運」に委ねているのです。

  2. 両建てをするタイプ・・・10610円で売ったが引かされたので10940円で「買い」を入れた。この場合は-330円の損失をこれ以上拡大しないようにという売買です。だがこれは一時しのぎの売買です。株価が今日のように11020円になったときは、10610円の売り玉は-410円余計に損失が積み上がり、10940円の買いは+80円の利益を出しています。合計の損益額(-410+80=-330円)は両建てするときと変りません。

    難しいのは「両建て」を外すときです。11020になったから10940円の買い玉を外すのはシロートです。10940円の買いを11020で決済するので、確かに+80円の現実利益はでますが、今度は10610円の売り玉だけが残ります。この時点で-410円の評価損がでています。+80円を稼いだところで、合計すれば相変わらず-330円の損失なのです。

    いけないのはプラスの玉を利食いするということです。10940円の買いが利益になったから利益を確定したが、損失は10610円の売り→現在値11020円に拡大しています。今度はこの-410円を助けるために再び買い仕掛けをして「両建て」をするという繰り返しです。これは損失が現実化するのを「先送り」にするだけのことです。よほど予想する能力がない限り、取るべき手段ではありません。
負けるときは「負ければよい」のです。それをどれだけ早く「負け」たと判断するかどうかです。負けて損失を清算すれば、@ナンピン(これは費用がかかる。たった1枚の損失を助けるために2枚3枚の追加をしている)することはありません。またA両建てする(これも費用がかかる。1枚の損失を固定するためにさらに1枚の費用がかかり、両建てを解消することは極めて難しい)ことは、売買のしかたを複雑にし、余計な証拠金を使わねばなりません。
  1. 負けたときは「損切り」するのが最高の手法です。「損をしたくない」という思いから「ナンピン」をしたり「両建て」をしたりしがちですが、これはダメです。損失はアッサリと出すべきなのです。「損切り」を予定していない人、「損切り」ができない人は相場で勝つことはできません。


(10.3.30) TOPIX 979P(+13)  日経平均 11097円(+110)  22.1億株 (1兆5289億円)



米国は小動き。NYダウは10895ドル(+45)。ナスダックは2404P(+9)と上昇したもののザラバベースでは新高値を更新できず。

図はナスダック株価と円レート(青色線)を重ねたものです。ナスダックは3月29日までのデータ、円レートは3月30日までのデータなので、青色線は左方向に1日分戻して見なければなりませんが、ナスダックの動きと円レートはだいたい同じ方向に動いています。

図で、円レートが上昇しているときとは「円安ドル高」で、下落しているときは「円高ドル安」です。

日本の現在の株式市場は、円安→株高、円高→株安の因果関係です。株価が上昇するから円安になるのではありません。円レートが株価を動かしています。それは輸出企業の想定レートが91.60円であるので、それよりも円安になれば輸出企業の利益が増大→株高となるからです。現在のところ91.60円より1円ほど円安になっているので、株価が高いのです。

だがナスダックと円レートの関係は、おそらく日本の事情とは異なっているでしょう。ナスダック株高→ドル高→円安の順に影響されていると思われます。現在の円安→日本株高は米国株高がもたらせたものです。もし米国株が下落するならば、ナスダック株安→ドル安→円高→日本株下落ということになります。そういう視点からは米国株式、とくにナスダックの帰趨が重要なわけです。

株価終値が1月の高値を上回ったので2日前に《デンドラ24》の波動パタンが変化し、新しい上値メドが生まれています。下から順に、@10826円、AB11422円、C12117円、となっています。

いつも同じことをいいますが、下から2.3番目の上値メドを取る可能性が高いのです。よって上値メドとしては11400円がありうるという考えを持って、相場にのぞまねばなりません。

ただ、どのチャートを見ても現在の状況は過熱しているし、今日なぞは高値圏で3連続陽線を出しています。楽観人気になっています。米国市場(円レート)しだいでは急落することも十分に考えられます。ここは株価を追っかけることなく少し反落した銘柄を恐る恐る買い、すぐに利食いする。あるいは、売るならば、必ずその日のうちに決済する。という短期の売買しかできないでしょう。


(10.3.31) TOPIX 978P(-0)  日経平均 11089円(-7)  20.3億株 (1兆5314億円)



米国は小動き。NYダウは10907ドル(+11)。ナスダックは2410P(+6)と上昇したもののザラバベースでは新高値を更新できず。

9日線・25日線・75日線の3線の位置関係は、株価→9日線→25日線→75日線の順であり、これ以上ないという快調な上昇局面にあります。こういうときは小波動のピークらしさのポイントは1つきつくしておく必要があります。

例えばナスダック指数は4ポイントで5分5分、5ポイントで売り有利になりますが、今は念を入れて6ポイントになるのを待って売るほうがよい。

現在のところ最高値は青色●の日でですが、この日のポイントは、@新高値、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、の4ポイントです。5分5分の確率でした。

ここにポイントが加わるには、D順下がりの陰線とか、E窓空けの陰線とか、F長大陰線とか、あきらかに下落がスタートしたという足がでることが必要です。 もっと簡単にいうならば、陰線で株価終値が9日線を割込んだならば、D1ポイントを加点してよいでしょう。今のところまだ9日線を割込むような陰線は出ていないので、ナスダックがピークをつけたと判断はできません。

昨日の外国市場における円レートは93円台に入り、日経平均は高く始まりました。1:30ころには93.60円になったので、株価の上昇は加速されるはずでしたが、そうはならず。今日は円安は株価上昇をもたらせなかった。

1つには、ドル高(円安)の原因がNY市場の上昇によってもたらされたものではなかったこと。

2つには3月期末を迎えて期末のドレッシングが終わること。

3つには多くのチャートが過熱を表現しているので利食い売りに傾いたこと、でしょう。

@番目の原因は新年度入りしても円安基調が持続すれば株高の原因になり、A番目は新年度入りして機関投資家がどういう態度でのぞむのかによって変り、B番目は相変わらず株価下落のきっかけになります。

明日は、日経225銘柄のうち3銘柄の入れ替え、3月の日銀短観が発表、第一生命の上場。中国は3月の製造業購買担当者指数を発表。米国はISM製造業景気指数を発表。などのイベントがあります。イベントはメジロ押しです。これらがどうなるのかを見届けるまでは株価は動きにくい。


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