TOPIXをどう見たか・判断したか (10年 1月)

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(10.1.4) TOPIX 915(+8)  日経平均 10654円(+108)  12.9億株 ( 7079億円)



初めての終日立会いの大納会・大発会でしたが、ボリュームは盛り上がりませんでした。今日の売買代金は7000億円ほど。

日経平均・TOPIXは大納会で「新高値の陰線」しかも「つつみ下げ」という足型になっていましたが、今日は陰線に小陽線がはらみ「両はらみ(両だき)」の足型になりました。

「両はらみ」は3日間の陰陽足が「小」の字になる珍しい足型です。高値圏で出たときはピーク、安値圏で出たときはボトムになるとされています。

今回は、大納会・大発会ともに売買代金が1兆円未満で出来た 足型なので、ただちに「両はらみ」であるからピークであると断ずることはできませんが、珍しい足なので明日以降どうなるか、ちょっと注目しておきましょう。


(10.1.5) TOPIX 919(+3)  日経平均 10681円(+27)  21.0億株 (1兆4656億円)



米国は12月のISM製造業景況指数が予想(54.3)を上回る55.9となったことから上昇。

NYダウ・S&P500は一昨年10月の暴落前の水準には戻っていませんが、ナスダックはこれを回復しています。よって米国製造業は回復していることをグラフは表現していましたが、今回のISMで裏が取れたというところです。

日経平均は、米国高を受けて上伸したものの、昨日は93円台に乗せた円レートが今日は91円台になって、上昇力が失墜。今日は「新高値の陰線」になりました。今日の売買代金は1兆4000億円と通常のボリュームであったので、今日の「新高値の陰線」は額面どおりに受け止めてよいでしょう。

目下のところ小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D条件表no.2「日経平均用'96」が売りマークを出している、E《デンドラ24》の上値メドは下から3番目と4番目(最高水準)の間にある、ことから6ポイントです。売りに分が出てきました。

日経平均は昨年8月31日のザラバ高値(10767円)をクリアしたので、中勢波動は上昇波動になったことがはっきりと確定しました。この後の下げは「押し目買い」となります。

TOPIXは中勢モデル波動に当てはめると(A→b→c→d)となります。まだ8月高値(987P)には達していませんが、小波動のピークが(b→d)と切り上げ、ボトムが(A→c)へと切り上がっているので、中勢上昇波動は一応は上昇波動になっています。ただし(H)を上抜かない限り、その上昇力には「?」がつきます。あまり強くない。

輸出株のウェートが大きい日経平均は、当面の円安基調からTOPIXよりも強く上昇していますが、円安の材料がどこまで続くのかといえば、今日は円高方向にブレて急に値を下げたのを見ると、やや心もとない。

「三井住友」が8000億円規模の増資を行うという観測が出て、2653円(+38)と上昇しました。本来であれば増資によって発行株数は30%増加するので、1株当り純資産は1/1.3になります。株価は23%くらい下落して当然(=1÷1.3=0.769) でした。三菱UFJが増資を発表してからは、いずれ「三井住友」も「みずほ」も増資をするであろうと予想されて株価を下げてきたので、三菱UFJが増資を発表する前の11月13日の三井住友の終値(3240円)を基準にすれば、この0.769倍の2491円が妥当な値段です。今日の終値2653円は160円ほど高い。三菱UFJが1兆円増資をするの観測が出たとき、当時の株価は508円で、妥当株価は434円でした。実際には437円まで下落したので、ほぼ妥当株価まで下落したわけです。三井住友も同じように下げるならば2491円までの下落があってよいので、今日の終値2653円はまだ高い。ということはTOPIXはもう少し下がるはずです。


(10.1.6) TOPIX 931(+11)  日経平均 10731円(+49)  22.7億株 (1兆4330億円)



小動き。NYダウは10572ドル(-11)、ナスダックは2308P(+0)。

やや円安に振れたため日経平均は小幅高。ただ当面の過熱感(行き過ぎ)を表現するチャートが次々に出てきているので、ここは上昇を期待するよりも、反落する可能性のほうがはるかに強い。

小波動のピークらしさのポイントは、
  1. 昨日が新高値の
  2. 陰線(前日は出来高が薄いとはいえ珍しい「両はらみ」になている)

  3. 9日順位相関が+80以上
  4. 25日順位相関が+80以上
  5. 昨年末から条件表No.2が売りマークを出している。

  6. 今日は25日騰落レシオが120以上になった。

  7. 《デンドラ24》は下から3番目(上から2番目)の上値メドを超えている。

  8. 外国証券オーダー倍率が1.3倍以上になった。
なんと8ポイントです。10ポイント満点のうち、残っているのは
  1. 25日投資マインド指数が85以上になること。

  2. 順下がりの陰線(これはこれは今日が陽線であったので当面の可能性はなくなった)
です。どう見ても今の相場は楽観人気に偏っています。


(10.1.7) TOPIX 931(+11)  日経平均 10731円(+49)  22.7億株 (1兆4330億円)



米国は昨日も小動き。NYダウは10573ドル(+1)、ナスダックは2301P(-7)。

日経平均は小幅安となったが、小波動のピークらしさのポイントは7 ポイントのまま。

株式投資において最も難しいのは手仕舞い方です。利益が乗ったときはできるだけ「利を伸ばす」、損失がでているときは「早めに損切りする」というのが相場の原則ですが、利食いと損切りは互いに衝突します。

早く利食いしすぎると得たであろう利益の芽を摘んでいることもあるし、利益を伸ばそうとして少々の損損失であればガマンしていたところ、とんでもない損失に繋がったりします。

そこでいっているのは、自分の利食い・損切りの判断は別にして、「株価が9日線を下回ったら買い玉は決済する。株価が9日線を上回ったら売り玉は決済する。」というセーフティ・ネットで決着をつけることです。

現状は小波動のピークらしさのポイントは7ポイントであるので、売りに分がありますが、確率をより高める(しかし得る利益は小さい)ならば、株価が9日線を割込んだら売り、9日線を上抜いたら買うことです。

今日あたりの株価と9日線の関係は珍しいことになっています。図の(a→b)の期間は25日になっています。昨年12月1日に株価が9日線を上抜いてから今日で25日目になりました。過去を調べると
  1. 05年12月 8日までに29日関連続して上まわる。
  2. 07年 1月 5日までに24日関連続して上まわる。
  3. 06年 4月12日までに23日関連続して上まわる。
  4. 03年 6月26日までに22日関連続して上まわる。
今日の連続25日間株価が9日線を上まわるという現象は、2005年12月の29日間に続くものです。珍しい。滅多にない株価と9日線の関係が出ているので、これ以上に株価が上昇するとは思ってはならない。


(10.1.8) TOPIX 941(+9)  日経平均 10798円(+116)  26.3億株 (1兆9060億円)



米国は昨日も小動き。NYダウは10573ドル(+1)、ナスダックは2301P(-7)。

菅新財務大臣が円レートは90円台半ばが望ましいと発言したことから93円後半まで円安へ。日経平均は一時利食い売りに押されたものの新高値を更新。

昨日、日経平均は9日平均線を21日間連続して上回っていると書きましたが、勘定間違いで正しくは25日間でした。今日は26日目です。

2005年(この年は外国人投資家が10兆円の買い越しをした年)の連続29日間を抜くのかどうか。今の上昇も海外勢の買い物によるものなので、あるいはその再現をするのかどうか。

目下のところの小波動のピークらしさのポイントは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C25日騰落レシオが120以上(昨日)、D外国証券オーダー倍率が1.30倍以上、E《デンドラ24》の下から3番目の上値メドをクリア、と6ポイントです。

「条件表No.2が売りマークを出した」のポイントは消えました。最後の売りマーク(p)から6日も経って新高値を出したのは(p)がピークではなかったということです。6日前に売りマークがでているからといってピークらしさのポイントにはできません。 どちらにしても売りに分があるはずですが、なかなか崩れない。しぶとい。


(10.1.12) TOPIX 954(+12)  日経平均 10879円(+80)  25.2億株 (1兆6925億円)



連休中のNYダウは10618ドル(+11)→10663ドル(+45)と合計46ドルの上昇。ナスダックは2317P(+17)→2312P(-4)と13Pの上昇。

米国の12月の雇用統計は-8.5万人減(予想は0万人)とよくなかったが、10-12月期の業績改善期待のほうが強かった。

東京市場は後場から上昇し新高値を更新。小波動のピークらしさは6ポイントのまま。

図の下部の紫色の折れ線は「外国証券オーダー倍率」です。だいたいにおいて、オーダー倍率が1.30倍を超えると小波動がピークとなることが多いのです。(イ・ロ・ニ・ホ)がそうなっています。

小波動がピークを表示しなかったのは(ハ・ヘ)です。(ハ)の次の(ニ)でピークになりました。今回の(ヘ)もピークになっていないので、次の(ト)でピークを出すのではないかと思っていますが、今がまさにその時期です。

もうひとつの(a〜h)の符号は、安値が75日線より下にあったものが、75日線を跨いで上昇したときの上昇波動の上昇率です。過去の上昇率を調べてみると11%〜12%が多いのです。ところが図では(a→b)が+25.9%、(c→d)が+17.4%、(g→h)が今日現在で+20.1%とこれまでの上昇率よりも大きな数字になっています。だが(g→h)を(g→h')+11.2%と(g'→h)+10.9%に分割すれば、(e→f)(g→h')(g'→h)は+8.%〜+11.2%に収まります。これまでの例からすれば、(g'→h)の上昇はあとわずかしか残っていないことになります。

再びオーダー倍率に目をやると、次のことがわかります。
  1. オーダー倍率が1.30倍以上になるのは、株価が75日線を上まわっているときです。(イ〜ト)の7つ(ロは1.29倍)のすべてがそうなっています。

  2. つまり外国人投資家は株価が75日線を上回るまでは本格的な買い姿勢をとりません。
(イ)の近辺では最高時5140万株の買い注文があり、(ロ)の近辺では3040万株の買い注文があり、(ハ)の近辺では最高時5820万株の買い注文があり、(ニ)の近辺では最高時3320万株の買い注文があり、(ホ)の近辺では最高時3120万株の買い注文がありました。外国人投資家が買い出したときは、1日に3000万株の成り行き注文がでるのが普通です。

(a→b)への上昇過程で、1日の買い注文が最大であったのは2980万株と3000万株未満であったし、オーダー倍率は1.0倍にもなっていませんでした。(a→b)の上昇は外国人の買いによる上昇ではありません。

今回の(ヘ)近辺の最高の注文は4730万株であるし、オーダー倍率は1.30倍を超えたので、外国人の主導による上昇であることは明らかです。外国人の買いが上昇を主導した波動と買い注文は、
  1. (イ)5140万株→(ロ)3040万株でピーク
  2. (ハ)5820万株→(ニ)3320万株でピーク
    となっています。現在のところ、
  3. (ヘ)4730万株→(ロ)2960万株
    となっています。
まだ3例を見ただけですが、外国人の買いによる相場は、@第1段目は5000万株、第2段目は3000万株となって小波動はピークを出すのではないかの感触があります。それなら現在はいつピークとなってもおかしくはないのですが、どうなるか。


(10.1.13) TOPIX 944(-10)  日経平均 10735円(-144)  31.4億株 (1兆6184億円)



米国は反落。NYダウは10627ドル(+36)、ナスダックは2282P(-30)。

ナスダックは、一昨日の@新高値の、A陰線に続き、B順下がりの陰線となったので、C25日順位相関が80以上、D先日の9日順位相関が+80 と合わせて、小波動のピークらしさは5ポイントとなりました。株価が9日線を割込んだこともあって、売りが有利になりました。

東京市場は、@一時90円台への円高、A上海を初めとするアジア市場が軟調であったことから反落する。出来高が31.4億株と大出来高になりましたが、うち8.2億株はJALの投げ売りによるもので、実質の出来高・売買代金は昨日よりもやや少ない。

日経平均のピークらしさは6ポイントのまま。株価は9日線まであと20円の水準まで下げたが、28日連続で9日線を上まわっています。連続29日間のタイ記録がでるかどうか。


(10.1.14) TOPIX 959(+14)  日経平均 10907円(+172)  32.2億株 (1兆5909億円)



米国は反発。NYダウは10680ドル(+53)、ナスダックは2307P(+25)。ナスダックの小波動のピークらしさは5ポイントのまま。

東京市場は、目下のところは@外国人買いとA為替の2つが相場を動かせています。

@外国人の買いは、寄り前のオーダーから推測するに、今日は2050万株の買い:1050万株の売りとなっており、絶対量としてはたいしたことはありません。

A円レートも一時は93円台へ乗せていたことからすれば、現在の91円台のレートをもって買い材料とすることはできません。

だが株価がジリジリと上昇しています。日経平均は(a)で9日線を上抜いてから連続して29日間これを割込んでいません。過去11年間のタイ記録(前回は2005年12月)です。大発会から今日まで8日間ほど上昇基調にあります。しかし大発会の終値は10654円であり、今日の終値10907円は年初から+253円の上昇でしかありません。連続して下がることがないので、いかにも強い相場であるかのような印象を与えています。

TOPIXは(a)から連続18日間、9日線を割込んでいませんが、過去には36日連続(1999年7月)、25日連続(2005年10月)という記録があるので、18日間連続は驚くほどのものではありません。注意すべきは(b)から連続8日間、ザラバ安値が連日で切り上がっていることです。つまりこの8日間は昨日の安値を下回ることはなかったわけです。 この「ザラバ安値切り上げ」の連続記録は10日間(2009年3月)です。最近では2009年7月に連続9日間というのがありますが、今日の連続8日はこれに次ぐものです。このように日経平均・TOPIXは派手には上昇していないのだが、連続記録を塗り替えようとしています。

派手さはないが着実に上昇していると思うべきか、実態はたいしたことがないのに見かけは強そうに見せているのか、判断は難しいところです。

1月12日に掲げた「外国証券オーダー倍率」のグラフを少し変更して、オーダーの絶対量(万株)のグラフを掲げます。赤色線が買い注文の9日平均、青色線が売り注文の9日平均です。

これを見ると、@外国人は(イ)で大量買いをしたが、A(ロ)では(イ)よりも買い注文は出なかった。そのためB(ロ)でピークをつけ、Cその後小波動は2段下げをしている。同じように、@外国人は(ハ)で大量買いをしたが、A(ニ)では(ハ)よりも買い注文は出なかったので、B(ニ)でピークをつけ、Cその後小波動は3段下げをしている。2例しでしかありませんが、最近はどうもそういう傾向があります。

今回も昨年12月の初めに(ヘ)で大量買いをして、現在(ト)ではそうたいした買いをしていません。このあたりは(ヘ)で買い込んだ玉を処分しているのではないか、の疑念があります。外国人投資家が日本株は割安であると思っているのであれば、今朝のようにわずか2000万株程度の買い注文しか出さないのは妙な気がします。すでに外国人投資家は利食いの姿勢になっているのではなかろうかと推測しています。


(10.1.15) TOPIX 966(+7)  日経平均 10982円(+74)  31.0億株 (1兆8373億円)



米国は小幅続伸。NYダウは10710ドル(+29)と新高値をつけるも、ナスダックは2316P(+8)で、新高値とはならず。

東京市場は、今日もジリ高。円は90円台になって一時前日比マイナスになったが、先物に大量の買い(特にTOPIXの15:00からの集中買い)があって、高く引ける。

日経平均は9日線を連続30日間上まわってこの11年間の新記録となりました。またTOPIXはザラバ安値を切り上げること連続9日となって、記録の10日連続にあと1日となりました。

30日間息を入れることなく上げ続けるというのは、まったく珍しい現象です。これほどジリジリと長く上昇すれば、@この30日間で株価はかなり上昇した→Aこの傾向は今後も続くと思われる→Bならば早めに買っておいて10日後に売ればよい。こう判断す投資家が出てきて→Cどこかで買い物が集中して急上昇する。→Dしかし当面の買いたい向きが買い切ったので反落する。こういう現象が上昇開始から20日くらいの間にでるはずですが、今回はなかなか出ない。

おそらくは、一般の投資家は半信半疑なのだろうと思います。株価が持続的に上昇しているのを見ても、これが持続するとは思えない。だからC買い物が集中して株価が大きく上昇することがない。いちどきにワッと買わないから、ジリジリと上昇していく。こういうことなのでしょうか。

昨年12月来の株価上昇は外国人投資家の買いによるものです。投資主体別売買動向を見ると、2008年に外国人投資家が最も買い越したのは2008年5月の1兆1200億円です。2009年の最高は2009年12月の1兆3000億円です。昨年12月はここ2年間で最高に日本株を買っています。

これが曲者です。2008年5月には1.12兆円の買い越しとなったが→6月には0.48兆円の買い越し→7月は-0.67兆円の売り越しになっています。5月の買い越した株式は、早くも7月に売却されたわけです。グラフでいえば、(イ)5月の大幅買い越し→(ロ)6月の小幅買い越し→(ハ)7月の下落。がそれにあたります。

同じことが(ヘ)→(ト)で起きているのではないか、というのが目下の私の疑念です。グラフをみても(イ)の(a→b)の派手な上昇と、(ヘ)の(a'→b')の動きは類似しています。すると昨年6月から7月にかけての動き(ロ→ハ)に注目せねばなりません。

(c→d)の上昇は19 日間でした。(c'→d')の上昇期間は22日間となっています。外国人投資家にとっては、すでに初期(昨年12月初旬)の買いから始めた日本株投資は、現在(1月)では株価上昇を支えながらの利食いの時期になっているのではないかの疑念を持っています。株価が下がらないからといって追随して買うのはまずいのではなかろうか。


(10.1.18) TOPIX 957(-8)  日経平均 10855円(-127)  23.7億株 (1兆4496億円)



先週末の米国は、@インテルの好決算は材料出尽くしと受け止められ、AJPモルガンも増収ながら市場が期待したほどのものではなく、逆に貸し倒れ引き当て金が増えたことから金融株から下落。

米国株は今年になって新高値を更新してはいるものの頭が重い動きを続けており、インテルの好決算が却ってインテル株を下落させたことを思えば、目先25日線までの調整があってしかるべきでしょう。

NYは今夜は休場ですが、19日はシティ、20日はバンカメ・ウェルズF・モルガンSと金融機関の決算発表が相次ぎます。(12月の住宅着工件数も発表される)。はたして米国景気は本当に持ち直しているのかどうかが明らかになります。数字次第ではチョットした波乱があるのではなかろうか。

東京市場は、@米国株安、A為替が90円台へ、B小沢幹事長の元秘書の逮捕による国会の予算審議の遅延、などの悪材料から下落。それでも日経平均は9日線を割込まないので、まだ押し目買いであると考える投資家が多いようです。しかし相場の方向は一瞬で変化します。米国の金融機関の決算がどう相場に響くのかが当面の注目点です。


(10.1.19) TOPIX 949(-7)  日経平均 10764円(-90)  22.8億株 (1兆2536億円)



米国は休場。 東京市場は、米国の手本がないため大きな動きは出ず。ただやや円高に振れたことや、民主党政権への失望から、12月以来大幅買い越しをしてきた海外勢の買い姿勢にかげりがでるのではないかの見方もあって、見送り気分で支配された1日でした。

今日の出来高は22.8億株あったもののJALが4億株の出来高を差し引けば実質で18億株程度です。

日経平均は31日間連続して9日選を下回ることがありませんでした(新記録)が、今日は9日線を下抜き、異常事態はこれから沈静化を始めるようです。

ナスダックはa,9日線を下抜き、bで再び下抜いているので、しばらくは株価が9日線を下回って推移するだろうと思われます。日経平均はaで初めて9日線を下回ったばかりなので、継続的に9日線を下回るかどうかはまだ不明です。明日も続落するか、あるいは明日9日線を上回ってもナスダックのように2〜3日線のうちに再度9日線割れとなれば、25日線(10500円)への下げがありそうです。円レートしだいでは10200円まで下げることも考えておいたほうがよい。


(10.1.20) TOPIX 944(-5)  日経平均 10737円(-27)  24.3億株 (1兆5035億円)



米国は3連休のあと反発。NYダウは10725ドル(+115)、ナスダックは2320P(+32)。ただし上値は重い感じです。

東京市場は3連続陰線となって、9日線を連日で割込んでいることから目先は調整するようです。買う材料がない。

相場のスケールは
  1. 大勢波動(2〜4年)
  2. 中勢波動(2か月〜1年)
  3. 小波動(5日〜30日くらい)
に分けるのがわかりやすいと思っています。このHPで述べている判断は多くは小波動のピーク・ボトムについてのものです。よって売りが有利といったときは小波動(平均して12日程度の波動)のスケールでの売りであり、買いが有利になったと書いたときは小波動のスケールでの買いです。

「売り」だと書いたからといって暴落を予想しているのでもなければ、「買い」だといったからといって大きな上昇を思っているわけではありません。ところが一度「売り」だと述べると、いつまでも売りだと思い込んでいるユーザーがおられる。大きく下がるのだと勘違いしているユーザーがおられる。「買い」だといえばどこまでも買いの方針を貫く人がおられる。

同じ「買い方針」でも大勢波動での買いのか、中勢波動での買いなのか、小波動での買いなのかをちゃんと位置づけておくことは重要です。今日は現在の大勢波動・中勢波動・小波動の位置づけを確認しておきます。

次図は日経平均の月足(1980年1月〜2010年1月)です。その下に内閣府が発表している「CI先行指数」を並べています。



CI先行指数は日本経済が活況期にあるのか後退期にあるのかを端的に表現します。そして日経平均の大勢波動はこのCI先行指標によって決まります。 CI先行指標は要するに「景気循環」です。景気がよければ株価は上昇するし、景気が悪ければ株価は下落します。きわめて当たり前のことです。景気が悪いのに株価が持続的に上昇することはないし、景気がよいのに株価が持続的に下落することはありません。

景気がよいのに株価が下落する局面は「景気の悪化」を株価が先取りしたためであり、景気が悪いのに株価が上昇する(不景気の株高)も景気回復を先取りしたものです。大勢波動は「景気循環」を離れて独立した動きはしません。

そこで現在のCI先行指数を見ると、2009年2月がボトムであり、現在(2009年11月までの発表しかないが)はCI先行指数はどんどん上昇しています。よって大勢波動からは「買い」なのです。この経済統計は1か月と10日くらい遅れますが、CI先行指数がマイナス方向にぶれるまでは大勢波動は買い方針でなければなりません。一時的に売ることはあっても、しばらく後(1〜3か月)には再び買い玉を持っておくというのが正しい方針です。


右図は日経平均の週足です。月足の( F→f)の大勢下降波動の中にある中勢波動と、(f)以降の大勢上昇波動の中にある中勢波動は明瞭です。

大勢下降波動の中には、@ABの3つの中勢下降波動がありました。いわゆる「3段下げ」です。

@の下げは25週線まで戻って下落しました。Aの下げは200週線(4年線)まで戻って下落しました。最後にAからの戻りのピーク14601円の半値になったBで「3段下げ」が終りました。

現在はBから75週線(1.5年線)まで戻って、中勢上昇波動の@を出し、現在は中勢上昇波動のAへ至る途中にあります。よって中勢波動からも75日線あるいは25日線までの下落があれば「買い」の方針が正しいのです。

ただし目先の小波動はピークらしいので、現在の株価水準では新規には買えない。少しの下落(例えば日経先物の売り)を狙うのであれば「売り」が有利であるということです。1か月も2か月も先の下落をいっているのではありません。


(10.1.21) TOPIX 956(+11)  日経平均 10868円(+130)  26.2億株 (1兆8990億円)



米国は、@中国が金融緩和から引き締め方向にハンドルを切ったこと、AIBMの業績見通しがそれほどやくなかったこと、B12月の住宅着工件数が予想以上に悪かったことから下落。

NYダウは10603ドル(-122)、ナスダックは2291P(-29)と前日の反発をほぼ帳消しにする。

東京市場は米国株安を受けて寄り付き直後は安かったものの、中国の10-12月GDPが前年比+10.7%の伸びとなったことから急反発する。

市場の考えは、@+10.7%の伸びが持続するなら日本企業はその恩恵を受ける。A+10.7%の伸びは出来すぎなので金融は引き締め気味になり、結果中国経済はこれまでのように年率で10%も成長しないだろう。という相反する予想のぶつかり合いです。 今日のところは@の勢力が勝って昨日までの3連続陰線から大きな陽線を出しました。

(イ)の日の小波動のピークらしさのポイントは
  1. 新高値
  2. 9日順位相関が+80以上
  3. 25日順位相関が+80以上
  4. 25日騰落レシオが(3日前に)120以上
  5. 外国証券オーダー倍率が1.3倍以上
  6. デンドラの上値メドの下から3番目をクリア
の6ポイントでした。よってだいたい(x)から(イ)までは売りが有利であるという判断で、株価は(イ)の翌日から3連続陰線になりました。しかし今日は珍しい足(高値圏での「陰線つつみ上げ」)が出ました。昨日まで下げてきていて→今日も安く始まったが→日中に大きな変化があって→昨日の高値を上回って引けた という「逆転の足型」です。

それまでの数日の株価の方向を一気に反転させようという動きです。株価が何日も続落した後にこの足型が出れば、下げ止まりから反発を表現していると判断してよいでしょう。しかし株価が高値圏にあって、たいして下落していないのにこの足型がでたときは、この反転を素直に受け止めることはできません。

図で、@(イ)から3日下落したが、Aこれまで買いそびれていたものがようやく買える水準になったとして、一気に買ったために(ロ)このような足型になったのかも知れません。(ロ)の「陰線つつみ上げ」は買いそびれていた向きの買いによるものであると思われます。

この買いが正しいのかどうかはわかりません。株価が上昇してきてしばらく下落したとき2つの判断ができます。1つはようやく押し目が出たので買いであるという判断で、2つはようやく下落をし始めたという判断です。どちらが正しいのかは今のところ不明です。しかし過去の「陰線つつみ上げ」の事例を調べると、その確率はわかります。 次のような条件表を設定して過去の事例がどうだったのかを調べることです。



答えはいいません。ご自分でグラフを見て結論をつけて下さい。

ふと思ったことは《カナル24》を使えば、いくらでも調べることができます。「調べる」ことによって能力が高まるのです。

「誰かが教えてくれる」という受身の立場では、いつまでたっても自分の考えは固まりません。嘘っぱちのいいかげんな情報に踊らされるだけです。

( 誰がこうやれば年間に10倍の利益を上げることができるというノウハウを発表するか?するはずはないのです。)


(10.1.22) TOPIX 940P(-15)  日経平均 10590円(-277)  28.6億株 (1兆8621億円)



オバマ大統領が金融規制案を発表しました。オバマ政権はリーマンショック以来金融界に対して、70兆円の公的資金を注入して金融不安を解消しましたが、その原資は税金によるものです。

金融恐慌を回避するには米国民が無茶苦茶なハイリスクなトレードをした金融機関を救わざるを得なかったのです。

大手金融機関は救われたが、米国の失業率は10%になり、住宅バブルで大きな負債を負った住民は、住宅ローンあるいはカードローンのの返済ができず、現在も破産は増加し続けています。

今日のNHKニュースではゴールドマンSの社員の平均給与は4500万円、モルガンSは2500円だとかといっていました。 救済された企業の社員がこれほどの所得を得てよいものか。米国民は税金を払うのがアホらしくなるでしょう。

日本でもそうだったが、国が税金を注入して救った金融機関でしたが公的資金を返済すればもう「負い目はない」とばかりに勝手な活動をします。オバマはポピュリズム(大衆迎合)といわれようが、「国民の税金で助けてもらった金融機関は二度と同じ過ちを犯してはならない」、「助けて貰った恩義はちゃんと返すべきである」という庶民にとってはごく当然である理屈を今回打ち出したのでした。 その大意は
  1. 預金と融資をメインとする商業銀行とどこからか資金を調達してレバレッジの高い分野に投資をする投資銀行は分離すべきである。
  2. したがって商業銀行はヘッジファンドに出資をしてはならないし、ましてや関連会社にしてはならない。
  3. 自己勘定でのトレーディングは極力してはならない。
というものでしょう(私が理解する範囲では)。倫理的にはその通りです。1999年以前はそういう法律があった。今は例えば銀行が興行的に当るか当らないか不明な映画企画に10億円融資して、50億円の利益を得ることが許されています。映画は水ものです50億円の営業収入があるとは限らない。失敗して5億円の赤字になる可能性もある。 こういう計算できない(予測不能の)分野に貸し付けて不良債権になったときに国民の税金でこれを補填するということは許されません。だがこのたびの危機はそういうことでした。ヤバイ分野(ハイリスク・ハイリターン)に銀行が出資したのが、そもそもの原因です。

オバマは、利益第一で突っ走てきたヘッジファンドやプライベート・エクイティに出資して多大な損失を出した銀行、だが一方では金融機関として世間の仕組み(預金を預かっている)に組み込まれれている銀行のために政府支援をせざるを得なかった。いわば銀行は預金者や労働者を人質にしていたのです。よって銀行を救わざるをえない。こういったことが二度と起こらないように金融業界にとってはキツイ規制案を出しことに、私は大きな評価をします。

株式投資には無関係なことを書きました。(株式投資は利益がでるのが「正」であり、損失がでるのが「悪」であって、「倫理」とか「あるべき姿」は問題にしない)

オバマ大統領の声明があっても、ナスダックは中勢上昇波動の第3段目の上昇をしています。今後は75日線の2189Pまで下げて、第3段目の上昇を終わるのか、あるいは(e)の最後の上昇波動のスタートの2113Pを割込んで中勢上昇波動が終了するのか、が注目点です。


(10.1.25) TOPIX 934P(-6)  日経平均 10512円(-77)  19.1億株 (1兆4221億円)



米国はオバマ大統領の金融規制案をさらに重く受け止めて大幅続落。NYダウは10172ドル(-216)。ナスダックも大きく下落して2205P(-60)。

オバマ大統領の金融規制案がどこまで本気なのか、細かいところはまだわかっていませんが、プラス材料でないことは確かです。

当面は非常に大きなマイナス材料になる可能性もあるし、この2日間の下げで米国相場の過熱感のガス抜きができたとも考えられます。

どのようなことになるのかは私にはわかりませんが、グラフからの判断をするならば
  1. からa'への下落は8日間だった。
  2. からb'への下落は8日間だった。
  3. から昨日までのc'への下落は8日間だった。
となっています。ここまでは上昇相場であったので、下落期間も短く、8日間の調整を終えて再上昇をしてきました。これが今後のことを考えるときの比較の対象です。この後、@下げ期間が8日以上になったり、A75日線を大きく割込んだり、B最後の上昇波動のスタートである2113Pを割込むようだと、これまでの上昇相場とは違っていると考えを切り替えねばなりません。「ここが注目」というわけです。

@日経平均・TOPIXとAナスダック、B円レートの3者は互いに密接な関係があります(ほとんどは、ナスダック→日経平均への影響と、円 レート→日経平均への影響ですが)

日経平均は独自の動きをすることはそうありません。ナスダック高にひきずられて高くなり、あるいは安くなる。円相場によって高くなり安くなる。(これは日経平均に限らずTOPIXとの関係でも同じです)

相場の方向は米国市場(ナスダック)あるいは為替(ドル/円)に依存しています。ナスダックと日経平均の関係でいえば、ナスダックは75日線まで下落しているのに日経平均は75日線の上にあります。

円相場とTOPIXの関係では、現状の円レートは(b)と同じ水準にあるのに、株価は(b)よりも高い水準(c')を維持しています。 ここが今後の相場予想のポイントです。ある人は円レートを基準にして、株価が円レートに追いついていないから株価はもっと下がるはずだと判断します。

ところが一方では、ある人は株価を基準にして、今の株価は円レートよりも高い水準を維持している。これは日本株を買いたいという投資家が多いのではないか。と判断します。

どちらが正しい判断であるのかは数日(数十日)後に明らかになります。この判断ができる人は、判断に従ってトレードすればよいので迷うことははありません。だが判断ができない人は投資態度を無理やりに決めてはいけない。、@強弱の判断が出来ないときは建て玉しない、A判断ができるようになって仕掛ける。これ以外に執るべき方針はありません。

相場を判断して結論が導けていないのに、買いだ・売りだと無理やりに結論を出しているから負けるのです。負けない秘訣は「相場の方向が判断できないときは建て玉しない」です。毎日仕掛けるチャンスがあると思っているならば、それは大間違いです。最も短期間の小波動では5日〜30日に一度のチャンスしかありません。5日〜30日の間に1度の仕掛けができるかどうかなのです。気分で毎日売買してもその多くは無駄な売買です。


(10.1.26) TOPIX 916P(-18)  日経平均 10325円(-187)  23.7億株 (1兆6209億円)



金融規制案を警戒して2日連続で大幅安となっただけに、昨日の米国市場は買戻しや押し目買いが入ったようで小幅高となる。ダウは10196ドル(+23)。ナスダックは2210P(+5)。

ナスダックは75日線を下回ることを回避しましたが、中勢上昇波動を持続させるには、@75日線を大きく(5日間以上)下落してはならないし、A最後の上昇小波動のスタート点の2113Pを下回ってはいけません。この2つが注目点です。

東京市場は昨日は米国市場が大幅安であったのに陽線で終り、米国の金融規制案は日本市場に大きな影響はないと市場は判断していました。しかし今日は中国の金融引き締めの観測がでて、円レートが89円台になったため、あれよあれよという間の下落となりました。

HPでは日経平均の小波動のピークらしさのポイントについて述べていますが、最近は以下のように言ってきました。
  1. 2009年12月30日で5ポイントで5分5分。
  2. 2010年1月5日に6ポイントで売りが有利。
  3. 1月6日はなんと8ポイントとなったので楽観人気に偏っている。
  4. 1月7日は7ポイントなので売りが有利。
  5. 1月8日は6ポイントなので売りが有利だがなかなか崩れず、しぶとい。
  6. 1月13日は6ポイントのまま。売りが有利。
  7. 1月15日は6ポイントのまま。外国証券オーダー倍率からすれば、今は外国人は利食い売りをしているのではないか。

    といい続けて、ようやく1月15日(ザラバ高値10982円)が小波動のピークになりました。

  8. 最後に下落しかけている陰線を大きな陽線がつつみ上げる「化け線」がでたのが1月21日でした。

    これは強い足のように見えるが実は「化け線」で、押し目買いであると勘違いした買い物が入ったのだろう。翌日から5日以内に新高値(10982円)を超えるようだと「化け線」ではなくなるが、5日以内に新高値を取らないなら下落する可能性が高い。そう思っていました。だが自分の意見をポンポンと言っても、HPを読む人は「ああ、そうですか」といった簡単な受け止め方しかしません。よって敢えて私の思うことは述べずに、「化け線」を検索するための条件表を掲げ、自分で「どのような位置で、前日の陰線を当日の大きな陽線がつつみ上げているか」を確認して下さいと述べました。

    掲げた条件表を設定して、過去10年間でどのようなときに「陽線つつみ上げ」がでているのかを調べたユーザーは、この日の大陽線はそう信用してはならないことがはっきりとわかったと思います。自分で調べたからこそ@「化け線」というものがあるということを知り、A知ったからには年に1度くらいしかでない「化け線」ですが、グラフを見たときに「化け線」ではないかと気がつくのです。

    HPの結論(この場合は「化け線」の可能性があるから、陽線つつみ上げを100%信用してはいけない)だけを知りたいという態度は、自分の相場感の向上のためには有害です。自分で確かめたからこそ、次に同じことが起きたときに自分の判断ができるようになるのだと思います。

目下の重要なことは、小波動のピーク10982円が表示されたからには、次はどのあたりの水準で小波動のボトムになるのかです。 これは過去の相場がヒントを与えてくれます。例えば」 日経平均の小波動の統計をとると次のような結果がでています。この表は 中勢モデル波動..で何度も取り上げてきましたが、おそらくHPの読者のほとんどの方は覚えていないでしょう。
(表1)小波動の姿(全体)
全体 値幅 変動率 日数
下降波動 -1262.0円

SD(831.5)
最大 -4990円
最小  -250円
-8.67%

SD(4.94)
最大 -25.02%
最小  -2.14%
11.5日

SD(8.8)
最長 42日
最短  1日
上昇波動 1227.5円

SD(647.6)
最大 +3430円
最小  +400円
+9.52%

SD(4.99)
最大 +27.49%
最小  +2.63%
12.3日

SD(9.4)
最長 55日
最短 2日

この統計によれば、今回の日経平均の下落は平均して-8.67%の下落をするのです。1月18日のザラバ高値10982円を基準にすると9521円までの下落を想定しなければなりません。

ただ今の小波動の下落は「中勢波動が 上昇中である」ということを考慮すれば、-6%くらいが下落の限界であるとも思われます。この場合は10323円が下値のメドになります。


ここまで言ってきたことは「統計」による結論です。カンや感情的な思いによる結論ではありません。

統計のカタマリのソフトが《デンドラ24》です。この2月5日に《デンドラ24》はVer.2になります。ここではこういう波動になったとき、次の波動はこうであった、という統計的な裏づけがされています。

あたらしい《デンドラ24》Ver.2によると、日経平均の下値メドは、@10323円、A10103円、B9994円、C9554円、とあるので、まずは10323円(今日)か10103円を目指すものと判断しています。

Ver.2のご案内は明日1月27日に発送いたします。


(10.1.27) TOPIX 907P(-8)  日経平均 10252円(-73)  19.0億株 (1兆4981億円)


中国は金融引き締め方向に進み、米国は金融規制案と3年間の歳出拡大を0(ゼロ)に抑える方針をぶち上げているので、株式市場にとってはマイナスの影響ばかりが目に入ります。

米国はいくつかのよい経済統計が発表されましたが、オバマ大統領の一般教書を聞くまではどうにも判断ができず、株価は小幅安。ダウは10194ドル(-2)。ナスダックは2203P(-7)。

東京市場は円相場が89円台に突入したため下落する。だが株価が下落すれば、その分だけ小波動のボトムらしさのポイントが積み上がっていきますから、株価下落に怖れることなく、もう少しすれば買い場がやってくるという心つもりをしておかねばなりません。


現在のところ小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が買いマークを出している。の3ポイントでしかありません。 ここへポイントが加算できる可能性があるのは、C新安値の陽線、D《デンドラ24》の下値メド(上から2番目)の10103円まで下げる。の2ポイントです。これは今週中にも出る可能性があります。

その他のポイント(E25日騰落レシオ、F25日投資マインド指数)は今週中のポイントになることはないでしょう。今週に5ポイントになれば、買いは5分5分の確率になります。ここが買い戻しのタイミングであり、第1回目の買い仕掛けをするときです。


(10.1.28) TOPIX 907P(-8)  日経平均 10252円(-73)  19.0億株 (1兆4981億円)



米国はFOMCがゼロ金利の継続を発表したことから反発する。NYダウは10236ドル(+41)。ナスダックは2221P(+17)。

ただオバマ大統領の金融規制の方針が発表された2日間の大幅下落は大きな壁になっています。昨日の反発を持って、底打ちとは言いがたい。

小波動がボトムを打ったとはっきりわかるのは、いうまでもなく「主な株価がボトムの表示をする」ときですが、それ以前にボトムらしいと判定しようというのが「ボトムらしさのポイント」です。

現状では、@新安値の、A陽線で、B9日順位相関が-80以下 の3ポイントです。(《デンドラ24》の下値メドには達していない)

もう少し即断するならば、図のa,b,cのように、ザラバ安値が最も安い日の前日あるいは前々日の大きな陰線のザラバ高値を上回ったときです。この水準は多くは9日線を上抜いた水準でもありますが、くにゃくにゃした9日線を上回ることよりも、大きな陰線を上回るほうが意味があるのです。

小波動のポイントである
@新高値(新安値)
A陰線(陽線)
B順上がり(順下がり)
C9日順位相関
D25日順位相関
E25日騰落レシオ
F外国証券オーダー倍率
G条件表NO.2の売買マーク
H《デンドラ24》の上値(下値)のメド
などは私が毎日必ずチェックしている項目です。

なぜ毎日チェックするのか? それは「小波動のピークらしさ・ボトムらしさ」の判定に上記のポイントを与えていて間違いがないのかを確認するためです。確認すればするほど、この判定の方法に自信を持てます。自信を信念にまで高めるためにチェックしているわけです。

このたびのピークも正しかった。9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になったのは(a-b)の間でした。この時期は2ポイントがあるのです。 外国証券オーダー倍率が1.30倍以上になったのは(c-d)と(e-f)の間でした。この時期はピークらしさが1ポイントあったのです。いろんな方面からのピーク・ボトムらしさのポイントを集めて、1月26日に振り返ったように、1月5日からは弱気になったのでした。

こういうチェックをして相場の見通しを固めるならば、1日株価が上昇したからといって、売り方針がグラつくはずはないのです。ところが(f)の「化け線」が出た日に、小波動は下降に入ったと判断していたのに大陽線がでて先物で負けました、現状をどう判断べきでしょうか? といったナサケないメールが着ます。信念のない人です。たった1日、思っていない方向に株価がぶれただけで自信を失っている。

私は、ゴルフはしたことはありませんが、上達するためのノウハウ本やDVDが数多くでていることくらいは知っています。ノウハウ本を読み、DVDを見ただけで上達することができるはずはありません。ノウハウ本に書いてあったことを体で実際に試してみる。DVDで習ったことを何度も練習する。この苦労をしないで上達することはありえません。

要するにこのHPを読んでわかったつもりになっているだけです。身につけるには、数多くの実地検証が不可欠なのです。株式投資においては、私がHPで述べていることが果たして正しいのかどうかを調べてみるべきだし、そのとおりだとわかっても追跡調査すべきです。そのことによって判断に自信が生まれ、信念にまで昇華し、1日や2日の逆行にオロオロすることがなくなるのではないでしょうか。


(10.1.29) TOPIX 901P(-13)  日経平均 10198円(-216)  22.5億株 (1兆6266億円)



オバマ大統領と日本の民主党政権は同じような性格のようです。

一般教書では、@雇用確保を最優先とする、A5年間で輸出を2倍に増やす、B医療保険法の成立を目指す、C財政の伸びを3年間凍結する。こういうことを発表しましたが、こちらを立てればあちらが立たず、下手をすればアブハチ取らずになりかねない。

ここは財政規律・金融規制のほうを重視するのか、減税による雇用・輸出を重視するのかの二者択一です。あれもこれもでは全部ダメになる。 NYダウは10120ドル(-115)。ナスダックは2 179P(-42 )。

東京市場は下落する。現状の小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B昨日は条件表No.2が買いマークを出した。の3ポイントのままです。 だが期待できるのは、12月に戻り波動の一段目が出て、約3週間の高値もみあいをした水準(a-b)のゾーンに入ってきたことです。ここで持ちこたえる可能性は充分にあります。

昨年12月から、条件表No.2「日経平均用'96」を個別株に利用するには、どういうことを考え、どういうことを知っておかねばならないか、ということ を1か月に亘って述べました。私が言いたかったのは、昨日も書きましたが、「結論だけを知っても行動はできない。実行できるのは自己が体験して身に滲みたことだけである。HPで読んだ知識だけでは何の役にも立たない。」ということです。

ビデオを見ただけでゴルフが上手になるはずがないのです。体を動かして体得するしかないのです。 はっきりいって、私が述べることは6割は当るが4割はハズレています。私がいった結論を頭から信じるのは間違いです。

1か月以上に亘った連載を通じてユーザーにいいたかったことは《Qエンジン24》を活用して下さいということでした。《Qエンジン24》を使って、ある条件表の「検証」をしてれみれば、
  1. その条件表で利益がでるのかどうか。
  2. どのような利食い・損切りをすれば、最大の利益がだせ・最小の損失で収まるのか。
  3. いつこの仕掛けはダメだとわかるのか。
こういったことがわかります。株式投資の初心者がする質問はいつも決まっています。どのような条件表を使えば利益がでますか?です。要するに「当て方」にしか目線がいっていない。これは株式投資において重大なことの順にウェートをつけるならば、20%か30%程度のレベルのものです。たいして重要な問題ではありません。「当て方」は単なる入り口でしかない。株式投資は決済して初めて完結します。仕掛けた後の判断のほうが、仕掛ける前の判断(「当て方」)よりもはるかに重要なことです。

多くの投資家は、@買いマークが出て買ってみたが思うように上昇しない。 そこでアホらしい心配が始まります。Aこの仕掛けは間違いではなかったのか? もっと株価が下落して損失が膨らむのではないか?  ようするに、出口を考えずに投資をしています。Bどうなれば利食い、Cどうなれば損切りし、D何日目で手仕舞う。この方針がない。方針が立てられないのは、「当て方」しか念頭にないからです。当てよう当てようとしても、まだ起きていない先のことがビシバシと当たるわけはありません。

《Qエンジン24》を使って「検証」をして下さい。「検証」の作業を通じて多くのことを知るし、投資とはこうあらねばならないのかということがわかります。「知識」ではなく「知恵」が身につきます。自分で統計をとった結果、得た結論であるからこそ自信が持てるのです。

《Qエンジン24》は、世界にほとんど類例のない極上のソフトであると知って下さい。この1か月間の連載期間に、《Qエンジン24》を購入されたユーザーはたったの2名でした。《Qエンジン24》Ver.2のバージョンアップは0人でした。唖然としています。《Qエンジン24》の値打ちがこれほどまでにわかってもらえないのか。あるいは私の説明がまずいのか。

《デンドラ24》のユーザーには、バージョンアップの案内状に書きましたが、最新バージョンのユーザーが200人に達しないときは、そのソフトは世に受け入れられないものとして、販売をやめるというのが私のこれまでの方針です。 私としては《Qエンジン24》は世界に類例のないものすごいソフトであると確信していますが、同調していただけるユーザ−がないと、今年の年末にはまぼろしのソフトになります。《Qエンジン24》を残すためにも、今年1年は《Qエンジン24》がいかにすばらしいかを書き続けるつもりです。


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