TOPIXをどう見たか・判断したか (09年11月)

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(09.11.2) TOPIX 880P(-14)  日経平均 9802円(-231)  18.1億株 (1兆2919億円)



米国は個人消費が減退してきており、この分ではクリスマス商戦に期待が持てないと、大幅安。

NYダウは9712ドル(-249/-2.50%)、ナスダックは2045P(-52/-2.50%)。

ナスダックは先の小波動のボトムは2040Pでしたが、昨日のザラバ安値はこれにツラ合わせし、75日線を少し割り込みました。

ナスダック指数は3月中旬に75日線を上抜き、その後7か月以上の間、これを下回ることはありませんでしたが、昨日は3月以来の75日線割れとなりました。これに加えて2040Pを下抜くことになれば、これ(最後の上昇波動のスタート点割れ)も3月以来のことなので、3月以来維持してきた上昇トレンドが頓挫するすることになります。今週の帰趨は極めて重要です。

東京市場は米国株の大幅安と円高によって大きく下げる。

日経平均はこの下降小波動の新安値を更新しました。昨日の反発は下落途中の中間点でしかなかった。まだ小波動はピーク(10397円)を出した次の日から5日目でしかなくまだ下げの日柄は不足しています(下げ期間の平均は11日間)。

目下のところ小波動のピークらしさのポイントは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B逆張りの条件表No.2が買いマークを出した。の3ポイントです。

《デンドラ24》の下値メドは、図のようになっています。上から2番目は9740円ですが、今日のザラバ安値(9736円)でこれに到達しました。通常は2番目(9420円)〜3番目(9533円)をメドとすればよく、今日のザラバ安値でだいたい下値に届いたと思いますが、ナスダックが2040Pを下回るようだと9533円まであるかも知れない。

今日の下値メド到達をポイントに加点すれば、小波動のボトムらしさは4ポイントです。まだボトムとするにはポイントが不足しています。今後、D新安値の陽線となる、E25日騰落レシオが75以下になる(今日は82.1)の可能性があるので、今週中には5〜6ポイントになる可能性があります。よってここからオットリ刀で売ろうとするのは遅すぎます。むしろ買いを考えるところ。


(09.11.4) TOPIX 881P(+0)  日経平均 9844円(+41)  16.8億株 (1兆2243億円)



米国は強含みながら小動き。 東京市場が休場の間のNYダウは9789ドル(+76)→9771ル(-17)、ナスダックは2049P(+4)→2057P(+8)。

ナスダックは月曜日に先の小波動のボトムの2040Pをザラバ安値が下回り、昨日もクドク下回りました。この水準はちょうど75日線の水準であるので下げ渋っていますが、@75日線まで下落したのは3月の安値以来始めてのことであるし、A最後の上昇波動のスタート点(先の小波動のボトム)を下回るのも初めてです。

あきらかにナスダックの上昇トレンドは変調をきたしつつあります。おそらくは25日順位相関(今日は-3.5の水準)が-80まで下落しないことには、調整は終わらないのではなかろうか。そうなったときのナスダックの下値メドは1980P〜1890Pあたりか。

東京市場は7-9月決算は概ねよく、企業は期初めに予想していた業績よりも減益幅が縮小しているようです。ただそれはあくまでも赤字の縮小であって、黒字の増加ではありません。売上げ高を上方修正する企業はそうありません。

日本の産業が外需依存(輸出で儲ける)になっている以上、日本の株価は世界(特に米国の景気)に左右されます。米国の景気を端的に表現するのはNYダウではなくナスダック指数です。そのナスダック指数に黄色信号が点滅しているのだから、日経平均が上昇することは難しいでしょう。

ヒマだからといって目先張りはしないこと。50円取ろうと思って仕掛けて、200円負けてしまうことになりかねません。株価が上にでも下にでもどちらかに動意づけば、50円を取ることは簡単ですが、動かないときに取ろうとしても難しい。株価が動かないときは、黙って見ておればよいのです。


(09.11.5) TOPIX 874P(-6)  日経平均 9717円(-126)  19.3億株 (1兆2230億円)



米国はマチマチ。 NYダウは9802ドル(+30)、ナスダックは2055P(-1)。

75日線の水準でいったんは反発しようとしたが、売りに押されて上ヒゲの陰線となる。NYダウやS&Pもトウバ足に近い上ヒゲとなって、この水準では売り圧力が強いことを表現しました。

東京市場は7-9月決算の発表の真っ盛りです。その数字は概ねよいのだが、@米国の消費が増加するのか、A円高はどうなるのか、B民主党内閣は経済の舵取りがうまくできるのか、などの不確定要素があって通期の見通しが立てられません。

いきおい超短期の売買をするということになりますが、小幅な値サヤを取ることは案外に難しい(10日間単位の売買よりもよほど難しい)。その原因は、
  @細かな動きほど雑音に邪魔されて、利益になる確率が50%に近くなる
  A利食い幅と損切り幅の調整が難しい
に尽きます。

@については、例えば「10円の利益がでたら利食いし、-10円の損失がでたら損切りする」と決めたとき、勝率が60%の確率なら、10回仕掛けて6回(60円)取っても、4回(40円)負けるので、10回の売買をして20円の利益にしかなりません。勝率が50%なら10回の売買した手数料だけ損失です。60%の勝率のノウハウを持っていないときは、丁半バクチのように確率は50%なのだから、売買すればするほど確実に、手数料分だけマイナスになるという結果に終わります。(これを「徒労」という)

Aについては、「10円の利益がでたら利食いし、-10円の損失がでたら損切りしよう」と予め決めていても、いざ-10円の損失がでたときに損切りできる人は稀です。多くは損切りできない。その結果、損切りを先延ばしにし-100円になったときにようやく見切りをつけることになりかねない。10円取ろうとして-100円負けてします。これでは勝率90%のノウハウを持っていてようやくトントン(手数料分だけマイナス)です。

小幅な利益を考えること自体が、すでにマイナスへの道に迷いこんでいるのです。昔から「なぐさみ売買は大けがのもと」といいます。ヒマだから小幅な利益を狙ってみようと、+10円の利益を狙って仕掛けたが、-20円、-30円と思惑がはずれてしまい、-20円でナンピンし、-30円でナンピンし、-40円でナンピンしているうちに。投下資金は3倍4倍に膨らんでしまいます。そこからうまく+20円上昇すればトントンになりますが、それでは一体何のために仕掛けたのか? 仕掛けないほうがよほどよかったのです。

最悪の場合は-40円でナンピンしたが、株価はさらに-50円となった。ここでナンピンしなかったならば平均コストは(0円-10円-20円-30円-40円)/5=-20円なので、-50円からは+30円の上昇がないとトントンにはなりません。さらに株価が-60円になったなら、+40円の上昇がないとトントンになりません。ナンピンしないでおくと、これまで仕掛けた平均コストと現実の株価はどんどん開いていきます。それは「ナンピン地獄」です。 ナンピンをすることによって、自分の持つ資金はナンピンに使われてしまい、相場の方向がはっきりしたときには、新規に仕掛けるべき資金が枯渇していることになりかねません。

@小幅な利益を狙い→Aうまくいかなかったのでナンピンし→B資金を固定してしまう→C相場つきが変わったときに仕掛けることができずチャンスを逃す。最悪のパタンです。よくてナンピンし続けた株価がトントンになって「やれやれ」というのでは、わざわざ利益するチャンスを捨てたことになります。

相場で利益するとは、@決められた時間を働いて(小刻みな売買をして)給料を貰うわけではなく、A逆風に耐えて努力した(ナンピンを連続する)からといって報われる、わけではありません。相場で利益するチャンスは毎日ゴロゴロころがっているはずはないので、今のように方向感がないときは、なにもしないで資金を温存しておくというのがベストであるのです。


(09.11.6) TOPIX 874P(-0)  日経平均 9789円(+71)  18.8億株 (1兆2632億円)



米国は住宅取得に関する減税を延長することが議決されたことから大幅反発。

NYダウは10005ドル(+203)、ナスダックは2105P(+49)となりました。最近の米国市場の動きは荒っぽい。一夜にして強きになるかと思えば、一夜にして弱気になる。長期の資金は入っておらず、米国も短期資金によってブレが拡大しているという状況です。

昨日の買いの材料は、失業保険の申請者数が少なかったこととシスコの決算がよかったことのようですが、これだけではNYダウが200ドルも上げる材料ではありません。

米国もこの先の景況の予想が定かではなく、日々の細かな材料によって上にも下にもブレるというやりにくそうな相場つきです。ただし昨日の大幅高によって、小波動のボトムらしさのポイントは。@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下、C(i)の前日の大陰線を上回ったので、4ポイントになりました。(i)がボトムである可能性は5分5分です。


米国は内需(端的には個人消費)の帰趨によって株価が上昇したり下落しますが、東京市場は、日本の内需は全滅(デフレである)しているので、外需を頼みとするしかありません。

そのため海外株式がが100の上昇をしたときでも、日本は50か60のおこぼれを受けるだけです。海外の投資家は日本株を購入することにまったく魅力を持っていないのではなかろうか。

これなら、インド株のファンドや中国株のファンドを購入したほうがましではないかと思いますが、それにつけても1989年以来の日本株の下落は情けない。

このように無気力な国は、親の遺産で食いつないでいるだけのことです。これだけおろかな政治を執っているのは、有史以来珍しいのではなかろうか。驚くべき無策を自民党が継続し、これに反対して驚くべき混乱を民主党はなそうとしている。政策について予想ができないことが株式市場の最大のリスクです。経済は株式市場を中心にまわってい るということを、自民党も民社党もわかっていない。 株式市場が素直に反映されるようになるには、今の政権が大人になることが必要条件です。現政権はあまりにも単純にして幼稚です。とうてい世界が評価するとは思えない。


(09.11.9) TOPIX 870P(-3)  日経平均 9808円(+19)  16.0億株 (1兆1347億円)



米国の10月の雇用統計は-19.0万人の減でした。これは9月の-21.9万人よりも減少したが、予想(-17.5万人)よりも悪かった。

また失業率は予想が9.9%であったのに、10.2%と悪化し、米国の個人消費はあいかわらず赤信号が点滅していることを表明。

その割には米国市場は下げず。 NYダウは10023ドル(+17)、ナスダックは2112P(+7)と小幅高。ナスダックは小波動のボトムを表示しましたが、@先の小波動のボトム2040Pを下回っているので、小波動のボトムは切り下がっています。 先のピーク2190Pを上回ることは相当に難しい。

日経平均は先の小波動のボトム9628円を割り込むかどうかの正念場にあります。9628円を割り込むことになれば、次は9050円が下値のメドにされることになりますが、ここで9628円を下回らずに、それこそ3連続陽線にでもなれば、10397円を上抜くことも考えられます(だから正念場)。


先週末に右の図を掲げましたが(p)と(q)は何なのかの質問があったので、回答しておきます。

(p)は先週末時点で75日前の日です。この日の終値は9395円でした。明日(今日の月曜日のことだが)もしも株価が9395円より安くなると、75日平均線は下に曲がります。

75日線が上昇しているとは、76日前の株価より今日の株価が高い状態であるということです。75日線は過去75日間の終値を合計し、75で割ったものです。75日前の株価をN(75)とし、直近の株価をN(1)とするならば、75日平均線は(N(75)〜N(1)の合計)÷75で計算されます。今日の株価をN(0)とすると、今日の75日平均線は、(N(74)〜N(0)の合計)÷75です。つまり(N75)が合計からハズレ、(N0)が合計に取り込まれるわけです。

75日平均が下がるのは、@ハズレる(N75)のほうが、新たに取り込まれるN(0)よりも大きい(高い)ときであり、75日平均が上向くのはAハズレる(N75)のほうが、新たに取り込まれるN(0)よりも小さい(安い)ときです。 つまり、75日前の株価と明日の株価(の予想)から75日線が下向くのか上向くのかがわかるわけです。

75日前の(p)の株価は9395円でした。、今日の株価がこれよりも安ければ75日線は下向くし、9395円より高ければ75日線は上向いたままです。 週末の時点では月曜日(今日)の株価が9395円以下になるとは思われないので、75日線は上向きを持続するだろうことはわかります。ところが、(q)の終値は9944円です。このまま9800円どころで株価が推移するならば、今週の木曜日には(q)9944円以下の株価となって、75日線は下向くことになります。(q)の翌日は10088円であるので、今週末には10088円以上に株価が上昇していないと、75日線は確実に下降を始めます。

75日線が押し目買いの水準であるためには、75日線は上向いていなければなりません。75日線が下向いているときは、75日線が株価上昇の抵抗水準になります。 そういうことを述べようと思って(p)(q)を振りましたが、書き忘れていました。


(09.11.10) TOPIX 872P(+1)  日経平均 9870円(+61)  18.0億株 (1兆2677億円)



米国はG20で景気刺激策を継続するとのコンセンサスができたことを好感して急上昇する。

NYダウは10226ドル(+203)、ナスダックは2154P(+41)。NYダウは1年ぶりの新高値に躍り出ましたが、ナスダックは高値の更新はできず。

東京市場は、米国の大幅高から高く寄り付いたものの、日経平均が10000円に近づくと売り物がでてきて、10000円をクリアすることはできず。

今日はせっかくの反発のチャンスでしたが、上ヒゲの陰線となって、10000円に乗せることは容易ではないことを表現しました。

現在のところ8月末のピーク(h)から(h→i)(j→k)と2段下げをしていますが、(k)を下回ることになると3段下げです。3段下げというのは、下降トレンドにあっても一応の下げ止まりとなるところなので、いっそのこと(k)を下回れば、買いやすくなるとも思っています。とにかく日本独自の材料では株価は上がらず、米国が上昇しても日本株が上がらない。なすすべがないといった状況です。


(09.11.11) TOPIX 872(-0)  日経平均 9871円(+0)  16.9億株 (1兆1447億円)



米国は一昨日の急上昇をしましたが、いくらなんでも上げすぎだろうと思っていました。昨日は急上昇した水準を維持したのは私にとっては意外でした。

一昨日急上昇した材料は、G20で景気刺激策を継続することでしたが、これは政府の財政出動がなければ、経済が持たないという危うい局面にあることを、私には思わせたのでした。

だがヤンキー魂とは楽観主義のようで、政府が危機感を持っている以上は、この局面を打破してくれるはずだ。という(政府に対する)期待が一昨日の旧上昇となったのでしょう。

東京市場は米国株式の上昇にもかかわらず、昨日も今日も動きが小さい。10年物国債の利回りは1.47%まで上昇しました(今日は1.43%)。このことは(値下がりリスクがあって)現在は膠着している株式を買うよりも、国債を買って確実な1.47%を手にしたほうがよいという行動に走らせます。

そこへもってきて銀行・保険が大量の増資をするのではないか、の疑念があります。株式を持っていることは有利なことではない。というのが今の日本市場です。

私は日足のグラフを参考にして、株式投資の時間的な目標は、2か月〜6か月が最適な投資期間であろうと思っていますが、人それぞれに投資の方針(利食い幅・損切り幅)は異なるので、この考えをはあくまでも私個人の思いです。

だがいっておくと、相場のターゲット期間は短期になればなるほど難しい。@6か月先を思って投資するよりも、A1か月先を思って投資するほうが難しいし、B5日先のほうがもっと難しく、C明日1日だけの投資はこの上なく難しい。

なぜか。それは投資するターゲットの期間が短くなるにつれて、
  1. チャートで起こりうる確率が雑音化してきて、こうなれば買い(売り)という確率が低下する。

  2. 雑音をシグナルと思って売買するので、その勝率はよくて55%、悪ければ45%となって利益が出にくい。

  3. 細かな変化を見逃してはいけないので、モニターにへばりついておらねばならず、1日が終わればクタクタになってしまう。
わざわざ「労多くして益少なし」を実践することになります。これはよくない。ひまだからといって売買するのはよくない。どころか「なぐさみ商い」をすれば、その後の投資に大きなマイナスになることは2009年11月5日にいいました。注文を出し続けることが「努力で」はありません。注文を出さないことが重要(それが努力)であるのです。

小幅な動きであっても利食いできる可能性のある「日経先物」のトレードをしたらどうかと思われるユーザーがあるかも知れません。 だが株価が動かないときは、何をしても無駄なのです。どころか行動することで損失を益々増大させます。

上図は19997年10月1日〜2009年9月30日までの12年間の、日経平均先物の「1日の値幅(高値と安値の差)」を%で示したものです。 これによると
  1. 平均的には、1日の値幅は前日の終値を基準にして、平均で(B)1.71%の変動をする。
  2. モード(最も頻発するゾーン)は(A)1.20%〜1.40%である。
ことがわかります。

最も有効に利益をだすには、@平均して1日の値動きが1.7%であるという前提で、利食い・損切りの方針を立てるのがよいのです。だが2009年8月1〜11月11日の統計はどうだったか。

A平均して1日の値動きが1.27と、過去の平均の1.71よりも0.44%ほど小さかったし、モードは1.20〜1.40%のゾーンから0.80〜1.00%へと2ランク小さくなっていす。

1日の値幅が1.71%から1.27%になるというのは劇的な変化です。1日の値動きが1.71%幅あるとして設定した条件表は、1.27%しかない現実に遭遇してその能力を100%発揮することはできません。

おそらく過去に設定したデイトレシステムはこの4か月で破綻に近い状況になっていると思われます。それほど今の相場は異常な(動きがない)状態にあります。


(09.11.12) TOPIX 867(-4)  日経平均 9804円(-67)  17.9億株 (1兆2374億円)


米国は続伸。NYダウは10291ドル(+44)と連日の高値更新。ナスダックも2166P(+15)へ続伸となりましたが、10月のザラバ高値2190Pには達することはできず。昨日は「十字足」となったので、この水準は戻り一杯の可能性が高い。

東京市場は今日も海外株高を追い風にはできず。後場は明日のオプションSQを意識したものか売られてマイナスとなる。

TOPIXは実にきわどい位置にあります。200日線がサーカスの綱渡りのロープのようで、いつ足を踏み外して転落するのかと、固唾を呑んで見守っているというところ。現在のグラフの状況は

  1. 75日線は3日前から下向きになっているので、今後は75日線は株価の戻りの抵抗水準になった(日経平均も早ければ明日より下向きになる)。

  2. 75日・25日・9日線の「3線の位置関係」は長期線ほど上位にあり、快調に下落していることを表現しているので、少々株価が安くなったからといって簡単に買うことはできない。

  3. 今日TOPIXは200日線を割込んだが、5日連続して200日線を下回ったままだと、中勢波動は上昇トレンドではなくなり、今後の数か月(最短でも2か月)は、よくても大持合い(770P〜980Pの幅)になる可能性が出てきた。


    以上のように見通しはよくありませんが、状況が悪化して、多くの投資家が「もうだめだ」と見限ったところがボトムになります。

  4. 現在の小波動のボトムらしさは、@新安値である、A9日順位相関が-80以下、の2ポイントでしかありませんが、おそらく来週初めに新安値となれば、B25日順位相関が-80以下になります。

  5. 25日投資マインド指数は、今日は17.2まで低下しているので、明日か来週初めには、C15.0以下になると思われます。
ここへD新安値の陽線になれば、小波動のボトムらしさは5ポイントになりますが、それでもボトムらしさの確率は5分5分でしかありません。「3線の位置関係」が最悪の時期なので、ポイントが5分になったからといって、ボトムを狙って買おうという気にはなりません(最低でも6ポイントは必要)。

11月末から米国はクリスマス商戦に入ります。1週間がたった12月初旬には商戦の見通しがでるはずです。ここでよい数字がでないようだと、楽観人気に傾いている米国株は大きな下落をすることになりかねません。そのとき円相場はどうなるのか。米国株高を株価上昇の追い風にできていない今でもこの体たらくなので、そのときは怖い。


(09.11.13) TOPIX 866(-0)  日経平均 9770円(-34)  17.3億株 (1兆2065億円)


米国は利食い売りが出て反落。NYダウは10197ドル(-93)、ナスダックは2149P(-17)。


今、私が最も注目しているのは、NYダウではなくナスダックです。ナスダックは、私が言っている「最後の上昇波動」(t→T)のスタート点(t)2040Pを11月2日に下回りました(ザラバ安値2024P)。

私の考えでは、新高値を取った小波動のピークのスタート点を株価が下回るようなら「下降トレンド」になったのではないかと思ったほうがよいのです。ここまでナスダックは(P→Q→R→S)と小波動のピークは新高値を更新してきました。そのスタート点の小波動のボトムは(p→q→r→s)ですが、これらは、全部切り上がっていました。

つまり新高値を取った小波動のピークのスタート点のボトム水準は一度も株価がこれを下抜くことはなかったのです。こういう状態が上昇トレンドであり、この間は「押し目買い」が有効です。間違っても売ってはならない。

ところが(t→T)の小波動では異変が起きます。(t→T)の小波動のスタート点である(t)2040Pを、(x)の日に下回ってしまったのです。私は「最後の上昇波動のスタート点」を株価が下回ったならば、上昇トレンドは終わったのではないかと判断します。

(x)の後、よくわからない理由で米国株式は反転しましたが、今のところナスダックは(T)のピークを上回って新高値に出てはいません。おそらくは(t)をピークにして大きな下落があるのではないかと思っています。



「最後の上昇波動のスタート点を下回る」という現象は、TOPIX(日経平均も同じ)ではとうの昔に出ています。小波動のピークで、新高値となったのは、赤字で記した(d,f,h,d',h')ですが、その直前の小波動のボトム(A,e,g,k)を株価が下回ることはありませんでした。(A)から(h')までは上昇トレンドにあったのです。

ところが(イ)で(g'→h')の上昇波動のスタート点を下回りました。「最後の上昇波動のスタート点(g')」を下回ってからは、ご覧のように(h'→k→l→m)と小波動のピークとボトムを切り下げています。(イ)からは下降トレンドにはいったのではないかと思うところです。今日(m)のザラバ安値862Pは、(k)の863Pを下回ったので、いよいよTOPIXはすでに下降トレンドに入っており、「なまなかなことでは買うことはできない」ということを表現していると思います。


(09.11.16) TOPIX 860(-6)  日経平均 9791円(+20)  18.4億株 (1兆1562億円)



米国は反発。NYダウは10270ドル(+73)、ナスダックは2167P(+18)。

日本の7-9月GDPは年率+4.8%(予想+2.9%)とよい数字がでましたが、これは実質成長率の数字です。名目成長率が年率-0.3%とあっては、相場にインパクトを与えず。

日本株は相変わらずの小動きを続けていますが、今週は小波動のボトムがでる可能性が出てきました。TOPIXのボトムらしさのポイントを掲げると、
  1. 新安値
  2. 9日順位相関が-80以下
  3. 25日順位相関が-80以下
  4. 25日投資マインド指数が-13。ここへ早ければ明日にでも
  5. 25日騰落レシオが75以下になり、
  6. さらに新安値の陽線となれば6ポイントになる可能性があります。
ということで、この水準からはあまり弱気になる必要はないと思います。


公募増資の発表や予測の報道が相次いでいます。発表したのは日立と三井化学ですが、三菱UFJも1兆円規模の増資をするとの観測記事がでています。

増資の影響は好悪の両面があります。@発行株数が増加することで、1株当りの価値が減額すること。しかしA増資によって得た資金で、企業の財務体質が強化され、利益を上げることができる投資ができること。

例えば前月増資をした野村は、@の発行株数は1.36倍に増えたので、理屈からいえば株価は1/1.36になってよいはずです。増資発表前の株価は681円だったので、500円(=681円÷1.36)が理屈からの株価水準です。

しかし実際には515円で下げ止まりました。A野村は増資によって得た資金で新しい分野に進出したり、既存の分野を強化できると投資家が判断したためです。

三菱UFJは、1兆円の公募をすると発行株数は1.17倍になります。昨日の株価が508円なので、理屈では434円(=508÷1.17)まで下落せねばなりませんが、たぶんこれより高い450円とか460円で下げ止まるのではないか。


同様に、日立は発行株数が1.34倍になるので、前日の株価294円から219円(=294円÷1.34)になるのが理屈ですが、230円〜240円で下げ止まるのではないか。

三井化学は発行株数が1.29倍になるので、前日の株価280円から217円まで下げるのが機械的な判断だが、230円くらいが下限となるのではないか。

増資が発表された時点では、@発行株数の増加による1株当り資産の希薄化がいやがられて株価は下落しますが、公募価格が決まったり増資の払い込みが完了すると、Aこんどは増資によって得た資金のありがたさが評価されることになります。

野村の例では、@増資前株価681円→A増資発表後の安値515円→B払い込み後の高値691円、となっているので、この増資による株価的な影響は結果的にはゼロだったわけです。 増資の発表によって理屈からの株価水準に接近したら買ってみる価値があります。


(09.11.17) TOPIX 857(-3)  日経平均 9729円(-61)  19.1億株 (1兆2420億円)



米国は10月の小売売上げ高が前月比+1.4%(予想は+0.9%)とよかったので反発。NYダウは10406ドル(+136)、ナスダックは2197P(+29)と大反騰し、NYダウ・ナスダックともに戻り高値を更新する。

ナスダックの高値更新は意外でした。NYダウは石油もエクソンや金融機関が多く含まれていることから、この金あまり(流動性過多)による株価上昇は「不景気の株高」と決めることはできますが、実態の生産・販売を表現するのはナスダックであると思っています。

だいたいにおいて米国経済は、政府の支援によってその水準を維持できていると思っています。政府の経済対策があればこそ、株価が上昇しているのですが、これはかつて日本が辿ってきた道です。

経済対策を次々に追加しても、一度こうむった巨額の損失は1年や2年では消えません。おそらく10年くらいは今回のバブルを清算する期間がかかるのではないか。まだ米国は、日本における1995年当時のように「何とかなる。米国経済は復活する。」といった幻想を持っているのではないか。 そういう考えが頭にあるものだから、今の米国の(低金利を原因にした)株高についていくことには躊躇せざるを得ません。


日本株のことです。いくら米国株式が上昇しようと日本株式は上昇しないということが明らかになっています。

東京市場における最大の投資主体は外国人で、売買代金のシェアは半分を占めます。このジリジリと下がる相場つきは、外国人投資家が日本株を買おうとしていないからです。日本の企業に投資する魅力がないからです。

これはナサケナイ。日本企業は世界で売るための採算(コスト)しか考えていない。コストを下げるために労働費をカットすることに目をやっている。それでは低賃金のアジア諸国に負けます。

安売り競争には参加しないでほしい。付加価値の高い技術の開発と、安定的な品質保持に力をそそいでほしい。高くても皆が欲しがるものに特化してほしい。誰でも@長持ちして、Aその性能に満足して、Bアフターケアーがあればそのメーカーの商品を買います。

例えば、わが家にある「食器洗い機」はパナソニック(旧松下電器)のものですが、機体に貼ってあるシールには、その生産年月は「92年1月〜6月」とあります。そうか死んだ家内が17年前に買ったものなのか。使い続けて17年とはすごいことだ。このことがパナソニックのすごさです。

おそらく中国においても、こういったコストが現れてくるに違いなく、日本企業のキメの細かさが再び世界で評価されるようになると思いますが、いまは「安いものほどよい」という遅れた時代です。


(09.11.18) TOPIX 850(-7)  日経平均 9676円(-53)  22.6億株 (1兆4083億円)



NYダウは10437ドル(+30)、ナスダックは2203P(+5)と続伸し高値を更新する。

東京市場は今日も米国株高をフォローとはできず続落。TOPIXの足はひどいものになりました。途中に十字足(寄り引け同事)が1本ありますが、これを含めると10日連続の陰線となりました。これは珍しい。

今日は東京建物が増資をするとか、NECが公募価格を決定するとかの増資が嫌われ投げ物が出たようで、出来高は久々に22億株、売買代金は1兆4000億円と膨らみました。これはよいことです。

売り手は希望を持てずに売り、これを安いと見た新しい投資家が買う。考えの違う者へ株式が移動しているわけだから、少なくとも希望を持てない投資家が株式を保有しているよりも、今後の株価は上昇しやすくなります。

今日現在のTOPIXの小波動のボトムらしさのポイントは
  1. 新安値
  2. 9日順位相関が-80以下
  3. 25日順位相関が-80以下
  4. 25日投資マインドが15以下
  5. 25日騰落レシオが75以下
と5ポイントです。ボトムかどうかは5分5分になってきました。さらにいうと
  1. 明日TOPIXが836P以下で引けると逆張りの条件表No.2が買いマークを出すし、
  2. 新安値の陽線になれば7ポイントとなります。

今日のTOPIXは上図のように10連続陰線という珍しいことになりました。

1999年以降の連続陰線を調べてみると、右図の(b→a)が9連続陰線です。(b)の直前の(c)は「寄り引け同事」ですが、これを陰線と勘定しても10連続陰線です。

つまり現在のTOPIXは過去11年間の新記録ないしはタイ記録であるわけです。明日が陽線になる確率は非常に高いのです。

例えば明日が陰線なら100円を払う、陽線なら50円を貰う、というカケごとがあるとすれば、私なら陰線となって100円を払うよりも、陽線となって50円を得るほうに賭けます。 しかし、翌日陽線となって10連続陰線が途切れることはあっても、それがボトムになるとはとはいえません。実際のところ右図では10連続陰線のあと2連続陽線を出したが、次に3連続陰線を出して、小波動のボトム(1051P)を出しています。

明日「新安値の陽線」になれば、冒頭にいったように小波動のボトムらしさは、現在の5ポイントから6ポイントになります。ことによっては836P以下に下落して、逆張りの条件表が買いマークを出し、7ポイントになることもあります。

もし836P以下になれば、《デンドラ24》の前回のメドは、上から@867P、A849P、B840P、C794Pであったので、B番目のメドをクリアします。これで1ポイントが加算され8ポイントになります。

小波動のボトムらしさは、今日が5ポイント(5分5分)、明日の次第によっては6〜8ポイントになる可能性があります。ここへ来て弱気にならないほうがよい。


(09.11.19) TOPIX 837(-12)  日経平均 9549円(-127)  25.5億株 (1兆4866億円)



米国の10月の住宅着工件数は予想の60.0万件を大きく下回り、52.9万件だったが、市場はさほど気にせず。NYダウは10426ドル(-11)、ナスダックは2193P(+10)と伸び悩む。

米国は経済統計に悪い数字がでれば政府やFRBの対策がでると期待して株価は上昇しています。

これはこれで危うい楽観人気ですが、日本は政府に期待できないだけにいけない。今の民主党政府がやっていることはデフを加速させます。株式市場は政府が動くたびに「一体おまえは何を考えているのか?」と、不安になって市場から退場して行っています。

現在の東証における外国人の売買シェアは50%ほどでしょう。つまり日本の株式は外国人が買わないことには上昇しません。この外国人投資家が東京市場で売買しているのは、東証の時価総額が世界の15%とか20%とかのシェアがあったからです。巨額の資金を運用するときは、世界の時価総額の15〜20%を占める日本株を無視することはできませんでした。 ところが最近の東証の時価総額は世界の8%になっているという。上海の時価総額に負けそうだという。これでは外国人投資家が日本株を運用する理由は半減します。そこへもってきて日本政府がデフレ政策を打ち出せば、外国人投資家の買いが途切れるのは当たり前です。

今日の株価は、グラフから見てひと反発あってしかるべきだと思っていました。だが、小高く寄り付いたものの、各社の増資ラッシュのムードが嫌われて株価は下落しました。過去12年間で1度しかなかった10連続陰線を見て、買おうという投資家はわずかだった(小高く寄ってすぐに売られた)。

ただ昨日・今日と出来高と売買代金が日増しに増加しているのは、昨日もいいましたが、@これまで保有していた投資家があきらめて売り、Aこの株価水準なら割安だと思う投資家が買っていることにほかなりません。 出来高や売買代金が大きくなるときは株価の動きの転換点であることが多いのです。上図は日経先物の出来高ですが、今日の出来高(a)より大きな出来高となった日に(a〜j)の符号を振っています。図を見れば判るように、出来高が多い日とは、
  1. 陽線・陰線の幅が大きい日です。さらに細かくいうと、
  2. 上昇の初日(e,g,j。陽線)
  3. ピークの日(b,i。陰線と陽線)
  4. ボトムの日(d,h。陰線)
  5. 下落の初日(c,f。陰線)
です。今日の(a)も大商いですから、@今日の株価の動きは大きかった、A今日は陰線であるのでボトムの日か、下落の初日のどちらか、になります。Aは下落の初日ではありえないからボトムの日とするのが正しいでしょう。

今日現在のTOPIXの小波動のボトムらしさのポイントは
  1. 新安値
  2. 9日順位相関が-80以下
  3. 25日順位相関が-80以下
  4. 25日投資マインドが15以下
  5. 25日騰落レシオが75以下
  6. 《デンドラ24》の前波動の下値メドの840Pに到達した(だが今波動ではまだ下値メドの822P〜794Pに達していない)。
以上を総合すると、ボトムらしさのポイントは5〜6ポイント、中を取って5.5ポイントというところです。今日からは買いに分が出てきました。


(09.11.20) TOPIX 838(+1)  日経平均 9497円(-51)  21.2億株 (1兆2965億円)



米国は反落。NYダウは10332ドル(-93)、ナスダックは2156P(-36)。

ナスダックは(h→i)の下落の過程で先の小波動のボトム(g)を割込んだので「最後の上昇波動のスタート点」を割込んだから、(i)からの反発では(h)を上回ることはない。と判断していました。このことは11月13日に予想のコースを記入したグラフを掲げました。

しかしそうはならなかった。(h)2190Pを少し上抜く(H)2205Pまで上昇しました。この2日は反落しているので、たぶん(H)が小波動のピークになったのだろうと思います。(g→h)の上昇小波動と(i→H)の上昇小波動の関係は、(i→H)が(g→h)を「包み上げ」ていることです。

一目均衡表では、この関係を「Y波動」と呼んでいます。「Y波動」は単に「包み上げ」というだけでなく、(g→h)の小波動からはみ出た値幅をも問題にします。図の(i)2024Pは(g)2040Pより-16Pほど下回っています。逆に(H)2205Pは(h)2190Pより+15Pほど上回りました。-16P下方にはみ出して、+15P上方にはみ出したわけです。このように上下にほぼ同じだけはみ出した「包み上げ」を「Y波動」と呼ぶのです。

「Y波動」は波乱の波動です。今後(i)を下抜くことになれば、おそらく(H)が中勢上昇波動のピークになり、日本株が9月10月11月と下落したように、ある程度の期間をかけて下落することになります。珍しい「Y波動」が出た(まだ確定してはいないが)ようなので紹介しました。

昨日の時点でTOPIX(日経平均も同じ)の小波動のボトムらしさは5.5ポイントとしていましたが、今日は「新安値の陽線」になってので1ポイントが加わり6.5(ないし7)ポイントとなりました。

今日の陽線は昨日の陰線の実体にわずか1Pほど食い込んでいるだけで、頼りないものですが、今後「窓空け陽線」とか「順上がりの陽線」さらには「3連続陽線」などが出てくれば、ボトムらしさの確率はどんどんアップします。

3平均線(9日・25日・75日)の位置関係は、長期線ほど上位にあり短期線ほど下位にあるという「順調に下落している」状況下なので、買いに分があるからといって直ちに買うことはできません。ボトムらしさのポイントはもう1ポイントは欲しいところです。 週明けに「窓空け陽線」あるいは「順上がりの陽線」がでるのかどうかが注目点です。


(09.11.24) TOPIX 829(-9)  日経平均 9401円(-96)  18.2億株 (1兆1622億円)



東京市場が連休中のNYダウは10318ドル(-14)→10450ドル(+132)、ナスダックは2146P(-10)→2176P(+29)。NYダウは新高値を更新したもののナスダックは更新できず。

米国株高を受けて東京市場は小高く寄り付いたものの、@90円を割込む円高が定着、Aデフレ宣言をした政府の対応策がないこと、B増資による市場資金の吸い上げ懸念、C11月あるいは12月に決算を迎えるファンドの換金売り。

などなど弱気になる材料はいくらでもあって、次第にジリ貧となって日経平均はマイナスへ。

株価が下落しているため、ここへきて日経平均の下値は9000円であるとかの下値目標を切り下げるコメントが多くなってきました。だがこういったコメントは気分によるものであり、大方は間違うことが多い。人は株が上がればもっと騰がると思い、株が下落すればさらに下がると思いがちです。10日前の記憶よりも昨日・今日の経験を重視します。だが相場はそんなものではありません。例えば今日株価が下落したから明日も下がるだろうと判断するとどうなるか。日経先物について次のような方針を持ったとき、その結果はどうなるのかの統計をとってみました。


@今日が上昇したから明日も買い(始値で買って終値で売る)。

A今日が下落したから明日も売る(始値で売って終値で買い戻す)。

これは今日の株価の動きは明日も同一の方向になるという考えです。 だがこの売買方針は大間違いであることがすぐにわかります。昨日が陰線(陽線)だからという理由で、今日の寄り付きに売り(買い)仕掛けをし、大引けで買い(売り)手仕舞いをすることを、1997年10月1日から2009年9月30日までの12年間、繰り返したときは、1回の売買で平均して-8.9円の損失になります(手数料は往復で1.05円とする)

B逆のことをしてみましょう。今日は上昇したから明日は下落すると見て(始値で売って終値で買い戻す)をする。

C今日は下落したから明日は買い(始値で買って終値で売る)。

これは正解です。昨日が陰線(陽線)であれば今日の寄り付きは買い(売り)仕掛けをし、大引けで売り(買い)手仕舞いするとするのは正しい。

そうしたことを1997年から繰り返したときは、1回の売買で+6.8円の利益になります(手数料は往復で1.05円)。気分に逆らえば利益が出るし、気分に従えば損失が積み上がります。相場で利益したいならば、自身が、@統計をとり、A自分の気分を抑えねばならないことを実感し、B統計の結果に従うことです。

誰かがいっていたとか、こうあるべきだといったようなHPの記事は、投資をする際には何の役にも立ちません。言った誰かは納得しているのだろうが、あなたは納得していないので、その判断に従えないからです。投資をするには「納得」が必要です。そのためには、自身が納得する経験(統計をとる)を重ねることです(《Qエンジン24》はその統計をとるためのソフトです)。

私の経験でいうと、役立つのは、冒頭に掲げた9日順位相関と25日順位相関のグラフです。9日と25日の順位相関がともに+80以上になったときはピークであり、ともに-80以下になったときはボトムであるのです。この統計を信用するかしないかが投資成果の分かれ目です。私は自分が取った統計に殉じます。日々の株価の動きで日替わりの売り・買いの方針が変わることはありません。現在は9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下であるので、統計にしたがってボトムが近いと思っています。


(09.11.25) TOPIX 833(+4)  日経平均 9441円(+40)  19.4億株 (1兆1933億円)



9月のケース・シラー住宅価格指数(20都市)は、前月比+0.3%(予想は+0.8%)とおもわしくなかったので米国市場は小幅安。NYダウは10433ドル(-17)、ナスダックは2169P(-6)。

日本株は米国が上っても反応しませんが、昨日箇条書きしたように、日本株が上昇できない要因は、
  1. 90円を割込む円高が定着

  2. デフレ宣言をした政府の対応策がない

  3. 増資による市場資金の吸い上げ懸念

  4. 11月あるいは12月に決算を迎えるファンドの換金売り
でしょう。このうちC海外ファンドの換金売りは、今日が11月中の受け渡しの最終日であったので、換金売りのマイナス材料は少し低減するはずです(まだ12月末の換金売りが控えているが)。

Bの増資による市場資金の吸い上げですが、11月17日に、増資を発表した企業の株価は次のような株価水準になるのではないか。そこが買い場だろうといいました。@妥当株価、A私が予想した株価水準、B今日現在の終値を掲げると、
  1. 8306 三菱UFJ (妥当) 434円、(予想) 450〜460円、(現在) 455円
  2. 6501 日立    (妥当) 219円、(予想) 230〜240円、(現在) 237円
  3. 4183 三井化学  (妥当) 217円、(予想) 230くらい、  (現在) 205円
となっています。三菱UFJと日立は予想した株価水準にあり、三井化学は妥当な水準(217円)を下回る205円になっています。この面からしても、株価が下落している要因の「増資による・・・」はほぼ解消されてきたと思われるのです。 あとは、@円高とA民主党政府の経済対策です。これがどう変化するかですが、A民主党は、経済対策についてはまだまだ考えの足りないところが多いので期待できません。どころかデフレを促進するような予算編成にならないように願うだけです。


(09.11.26) TOPIX 829(-3)  日経平均 9383円(-58)  19.4億株 (1兆1725億円)



米国は小幅高。NYダウは10464ドル(+30)、ナスダックは2176P(+6)。今夜は感謝祭で休場。

ドルが独歩安になり、円相場は一時86.52円まで下落(18:30現在では86.94円)。

昨日時点での日経平均の小波動のボトムらしさは、
  1. 新安値の
  2. 陽線
  3. 9日順位相関が-80以下
  4. 25日順位相関が-80以下
  5. 25日投資マインド指数が15以下
  6. 25日騰落レシオが75以下
  7. 《デンドラ24》の前回の下値メドをクリア
と6.5ポイント(デンドラの今回の下値メドは9119円にならないとクリアできない)でした。通常であれば6ポイントあればボトムらしいと判断してよいのですが、今は75日線の下に25日線があり、その下に9日線があるという「快調に下落している局面」であるので、せめて7ポイントは欲しいと思っているわけです。

昨日(a)の時点で、今日ポイントが加点されるのは、@株価が9119円まで下落するか、A順上がりの陽線になるかのいずれかでした。@が実現するには昨日の終値9441円から320円以上の株価下落をしなければならないので、この可能性は極めて薄い。残りはAの「順上がりの陽線」が、今日出ることでした。

「順上がりの陽線」になるためには、1)今日(b)の安値が(a)の安値9366円より高く、2)今日(b)の高値が(a)の高値9453円よりも高い動きにならねばなりません。ところが今日の日経平均の始値は9354円となり、寄り付きの段階で(a)の安値9366円を下回りました。「順上がりの陽線」となることはできないことがはっきりしました。

だが「陽線の包み上げ」になる可能性は残っています。今日の終値が(a)の高値9453円より高くなったならば、今日の始値と終値の値幅は昨日の(a)の始値9381円と終値9441円を完全に包み上げるのです。

前場は株価は自律的な反発をし、高値9457円をつけたので、このまま後場上昇が維持できれば「陽線の包み上げ」となる。そうなら0.5ポイントを追加して7ポイントとしてもよいと思っていました。

だが午後になってドルが急落。日経平均は値を下げました。そのため今日は「順上がりの陽線」にも「陽線包み上げ」にもならなかったのですが、今日が陽線で終わったことは評価できます。明日「順上がりの陽線」となる可能性もあるからです。14年ぶりの円高になっても陽線で終わったということは、円高の材料はほとんど織り込まれているということでしょう。


(09.11.27) TOPIX 811(-18)  日経平均 9081円(-301)  22.5億株 (1兆3582億円)


米国は休場。昨日の円は一時86.28ドル(-2.07円)まで円高となったものの、日経平均はわずか-58円安で止まったため、円高材料は相当程度相場に織り込まれていると判断していました。

だが昨夜の欧州市場は大幅安(FT100は-3.18%安)となり、ユーロが売られ、円は独歩高となる。午前中に84.82円(-2.12円)をつけたため東京市場は大幅安となりました。 その後、財務大臣の円高介入を含んだメッセージがでたので、86円台まで戻りましたが、株価は大引け1時間前から急落。まさかの9000円に接近して終わりました。

昨日、この状況下で小波動のボトムらしいと判断するためには、せめて7ポイントが欲しいといいましたが、昨日の段階では6.5ポイントでした。

7ポイントになるには、今日が@順上がりの陽線になるか、A9119円まで下落して陽線になる、のどちらかでした。まさか9119円まで下がることはなかろうと思っていましたが、その「まさか」に今日はなってしましました。

《デンドラ24》の前回の下値メドは9429円であったので、これをクリアしているここ4日間は0.5ポイントを与えてきましたが、今日は下から2番目のメドの9119円を下回ったので、レッキとした1ポイントになります。

同時に、日経平均は条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出したので、さらに1ポイントが加点できます(TOPIXは買いマークはでていない)。

ただ今日は陰線で終わったので「新安値の陽線」の1ポイントが消えます。総合すれば、右図のようにボトムらしさのポイントは7ポイントです。今日よりボトムらしいほうに賭けるほうが有利になりました。

ただ相手が一筋縄では捕え切れない円相場であるので、来週どのような変化になるとも予断を許しません。「新安値の陽線」となってから買うのがよいと思います。


(上図)円相場の予想は(その決定要因がさまざまなので)なかなか難しく、私は不得意ですが、条件表No.2「日経平均用'96」はまずまずのところで売買マークを出します。上図のピーク(a,b,c)は合っています(ただそのほかの小波動のピークでは出てないのが欠点であるが)。また(B,C,D)はボトムでピタリと出たわけではないが、数日中に買いマークの出た日よりも上昇(円は下落)しているので、正鵠(弓道の的に描いてある同心円の中心部分)を得てはいないが、的をはずしているわけではありません。

今日は(A)で買いマークを出しているので、円高は、今日か来週の月・火あたりで、当面の安値(円は高い)を出すのではなかろうか。


(09.11.30) TOPIX 839(+28)  日経平均 9345円(+264)  24.6億株 (1兆5426億円)



先週末の米国は、休場中に発生したドバイ騒動を受けての立会いでしたが、欧州(FT100は-3.18%)やアジア(日経平均は-3.22%、上海は-3.66%)ほどには下落しなかった。

NYTダウは10309ドル(-154,-1.47%)、ナスダックは2138P(-37,-1.72%)と下げは縮小し、ドバイ・ワールドの金繰り悪化の報道はリーマンのような大きなショックとはなりませんでした。

東京市場はシカゴ日経平均が9200円で引けていたこともあって、今日は高寄りし、さらに上昇して引ける。

注目すべきは増資による1株資産の希薄化の懸念で売られていた銀行株が大幅反発したことです。TOPIXは、前日が-18Pであったのに対して、今日は+28Pの上昇をしました。

図の10月初旬の陽線は、それまでの3連続陰線を一気に上抜いてから2週間ほど反発したスタートになりました。今日の大陽線はその10月初旬の陽線よりも大幅であり鋭いので、ここからは前回(10月初旬から10月下旬にかけての反発)よりも大きな反騰になるのではないかと思っています。

日経平均は、昨日小波動のボトムらしさが7ポイントになっており、今日「新安値の陽線」になれば8ポイント(ほぼ満点)になるところでしたが、高く寄り付いたために新安値とはならず。

しかし前回の小波動のピーク(10397円)以降で最大の陽線になったので、昨日の大陰線がボトムになった可能性は高いと思います。

輸出関連株のシェアが大きい日経平均は、まだ行方が判然としない円相場の影響を受けるため、今日の動きを持って小波動のボトムが出たとはまだいいきれませんが、TOPIXについては、この下落の原因の1つ(下落の原因は、@円高、Aデフレと政府の無策、B増資)であった銀行株が大幅反発をしたことで、マイナス材料が1つ減り、日経平均よりもボトムを出した可能性が高いと思っています。


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