TOPIXをどう見たか・判断したか (09年09月)

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(09.9.1) TOPIX 968P(+3)  日経平均 10530円(+37)  16.5億株 (1兆2030億円)



昨日の中国株の大幅安を見て米国は安い。NYダウは9496ドル(-47)と続落。ナスダックは2009P(-19)。

ナスダックは昨日の@新高値の、A陰線に続いて、B順下がりの陰線となりました。C9日順位相関が+80以上であったことを合わせると、小波動のピークらしさは4ポイントになります。海外株はチェックするべきチャートが少ないので、4ポイントはピークらしさが5分5分の局面です。

言っているのは、あくまでも小波動のピークです。米国はこの7-9月のGDPはプラスに転じるそうなので、株価が大天井をつけるわけではありません。もし明日より株価が調整したとしても、最悪で75日線までの下落であり、たぶん可能性が高いのは、先の小波動のボトムの1929Pを下抜くような下落はないと思っています。

日経平均は昨日の@新高値の、A陰線で、B上ヒゲが長いという足型が気になります。今日は陽線となったので、C順下がりの陰線となることはまぬがれましたが、今日の出来高は16.5億株、売買代金は1兆2000億円という薄商いでしたから、今日の陽線はアテになりません。ナスダックが下げれば、先の小波動のボトムの10142円の手前まで下げるのではなかろうか。

WTI原油が上昇するということは、@投機マネーが健在であるということであり、A世界の景気がよいほうに向かっているということです。 その原油相場ですが、目下のところは小波動のピークを表示して、小波動は下降中です。前回のように75日線までの下落があるかも知れませんが、75日線を大きく下抜くとは思っていません。

今や中国株の動向は世界が注目しています。なにしろ巨大な人口を抱え、年率で7〜8%の経済成長をし、日欧米から多額の輸入をしてくれる国はありません。この中国がこけたら、かつて「米国がクシャミをすれば、日本は肺炎になる」といわれたように、「中国がこけたら、世界の経済成長が止まってしまう」という状況にあります。 その中国の経済は、今のところ強い数字ばかりが出ていますが、上海総合指数は昨日は-6.7%の下落をしました。直前のピーク3478Pから昨日の安値2663Pまで-23.4%の下落です。実態経済は中国政府の財政出動があるのでそう悪くなるはずはありませんが、投機資金の抑制をすることは充分にあり得ることです。 投機資金が株式から債券へと戻るとき、投機資金によって持ち上げられていたぶんだけ株価は下がり、債券は騰がります(利回りは低下する)。今日の日本の10年国債利回りは1.28%まで低下しています。米国も3.40%まで下がり、株式から債券への乗り換えが出ています。債券相場からは株式を買うよりも、安全な国債を持っておこうという動きです。

上海総合は今日は小反発しましたが、下げ止まったわけではありません。200日線をやや下回る水準の2400Pくらいまで下げるのではなかろうか。そのときのナスダック・日経平均の下値は先にいった水準になろうと思っています。


(09.9.2) TOPIX 949P(-18)  日経平均 10280円(-249)  19.6億株 (1兆4660億円)



米国は大幅下げとなる。NYダウは9310ドル(-185)。ナスダックは1968P(-40)。

ナスダックは昨日、ピークらしさの確率は5分5分になっていましたが、ピークが確定するのは、中国株がさらに下落するのがその要因であろうと思っていました。しかし下落の原因は米国自身にありました。

AIGの投資判断が引き下げられたことから、金融株に疑念が発生し、詳しくは知らないが、サーベラス傘下のヘッジファンドが破綻しそうだとか、ウェルズファーゴの資金繰りが悪化しているだとか、CITが一部債権の利払いを延期するとか、多くは噂ですが、その噂が株価を下落させました。

昨日発表されたISM製造業指数は好況・不況の分岐点である50を超える52.9(7月は48.9だった)とよい数字でしたが、金融株についての憶測で株価が大幅安になったのは、PERが17倍台と割高感があって、利食い売りのきっかけとなったのでしょう。 マクロの数字はよいので、このまま大幅安に繋がるとは考えにくく、昨日いったように、まずは前回の小波動のボトム1929Pより上で下げ止まるだろうと思っていますが、もし1929Pを下抜いたなら75日線までの下げを想定しなければなりません。

図に中勢モデル波動の符号を振っています。現時点でピークになっただろう日に(h)と振っていますが、これは(g)1929Pのスタートが25日線水準であったためです。本当の(H)は、6月に振っている(g'→H)のように、最後の上昇波動では、@大幅上昇をするか(+8.8%上昇)、A長期間にわたって上昇する(20日間)か Bピーク時の25日からのカイリ率が大きい(+6.5%)とかの現象が出るはずです。 今度の(g→h)は、@上昇率は+6.7%、A上昇日数は9日、B25日線カイリ率は1.0%と、平均的な上昇小波動でした。これが(H)とはならないのではないかと思う理由です。

日経平均の中勢波動は5月以来、ナスダックとぴったり同じ動きになっています。

明日のザラバ高値が10441円以下だと、(h)にピークの株価が表示されます。そうなればいつ、何円くらいで下げ止まるのかを注視していくことになりますが、ナスダックと同じ理由で、(g)の10142円より高い水準で下げ止まるのではないかと思っています。

ただ日数が全然足りません。今日は下落し始めてまだ2日目です。最低でも4日(並なら11日)の下げ日数が必要です。

4日間の下落で止まれば10142円をキープできるでしょうが、11日の下落となると75日線まで下落して上昇波動の仕切り直しとなることも想定していなければなりません。


(09.9.3) TOPIX 942P(-7)  日経平均 10214円(-65)  17.4億株 (1兆2483億円)



米国は小動き。NYダウは9280ドル(-29)。ナスダックは1967P(-1)。

東京市場は明日の8月の米国雇用統計を控えて、たいした動きをせず。出来高・売買代金とも低調。

ナスダック・日経平均ともに先の小波動のボトムを下抜くことはなく、下落日数が3日目と1日増加したというほかは、何も変化はありません。

今日は書くべきことがないので、これでおしまい。


(09.9.4) TOPIX 935P(-7)  日経平均 10187円(-27)  19.2億株 (1兆3427億円)



米国は反発。NYダウは9344ドル(+63)。ナスダックは1983P(+16)。

ナスダックは小波動のピークから4日目、25日線を割り込んでから3日目ですが、来週に25日線を終値で超えてくるようだと小波動のボトムを出す可能性が高くなります。

上海総合は、2日前に、@新安値の、A陽線、翌日にB小型ながら順上がりの陽線となり、C昨日は最後の大陰線を終値で上回ったし、D9日順位相関が-80以下、E25日順位相関が-80以下、となったので、小波動のボトムらしさは6ポイントになっています。

ボトムが出たといってよいでしょう。
東京市場はさえない動きとなりました。先の小波動のボトムより高い位置でボトムを出すだろうと思っていましたが、TOPIXはそれを割り込みました。

日経平均は先のボトムが10142円に対し、今日のザラバ安値は10143円と、実に首の皮1枚で波動の切り下げを免れました。

今夜の米国の雇用統計によってはこのままボトムになる可能性もありますが、安値を切り下げたときは75日線までの下落を想定しなければなりません。


先走って《デンドラ24》による下値メドを掲げておくと、高い順に
  1. 9894円
  2. 9788円
  3. 9681円
  4. 9256円
です。だいたい9900円・9800円・9700円あたりで、75日線(9941円)より少し下のメドを出しています。


(09.9.7) TOPIX 944P(+8)  日経平均 10320円(+133)  15.1億株 (1兆 475億円)



米国の8月雇用統計は-21.6万人減と着実に雇用が戻りつつありますが、マイナスである限りは失業者は増加します。

雇用統計がプラスに転じないと、米国景気が成長軌道に戻ったとはいえませんが、先取りするのが株式市場であるので、失業率が9.7%と予想の9.5%を上回ったことよりも-21.6万人減のほうが評価されました。

NYダウは9441ドル(+96)。ナスダックは2018P(+35)。ナスダックは25日線を下回ったのは3日で、4日目に25日線を回復したので、先の小波動のボトムの(g)1929Pを下回るのではないかという心配はしばらくはしないでよさそうです。

日経平均は先週末、先の小波動のボトム(g)10412円まであと1円の10413円のザラバ安値がありましたが、ナスダックが25日線を回復したり、上海総合が今日で5連続陽線になるなど、目先のボトムを出したらしいので、反発する。

ただし今夜のNY市場は休場とあって売買は薄い。また日中の値動きは52円と動かなかった。最近の日本市場は、@米国株、A為替、B中国株、C外国人投資家の意向によって決まります。日本の株価の予想をしようとすれば、この4つについての予想をせねばならないわけですが、これは個人では到底無理な話です。

だがこの4つが日経平均の動きに反映されているのだから、4つについてを予想する必要はなく、日経平均の動きを予想する必要もありません。現状はどういう局面(売られすぎなのか、買われすぎなのか、モデル波動ではどの局面に比定できるのか)の「判断」をしておけば間違うことはそうありません。(予想をするから間違う)

株価が過熱していると判断したときは買わないことだし、株価は安すぎると判断したときは買えばよいだけのことですが、その判断の規準は「気分」であってはならないし、「その日限りの刹那的な判断」であってはなりません。昨日は売りたいといっていた人が明日になると買いたいとわれると、私は、この人は株式投資をやめたほうがよいのではないかと思います。なぜ人はこんなに考えがぶれるのか?。それは判断の基準を持っていないためでしょう。必ずグラフをもとにして判断すること、原則にのっとって判断することです。損失を出すのは「気分」や「欲」で判断しているからです。

@株価が上昇トレンドにあるとき(75日線より上位にあるとき)は、25日線または75日近辺で買うのが原則であり、A株価が下降トレンドにあるとき(75日線より下位にあるとき)は、25日線または75日近辺まで戻ったときにカラ売りするのが原則です。負ける人は例外なく、この原則を踏み外している。25日線よりもはるかに高い位置で買い、75日線を5日連続して株価が下回っているのに買っている。原則を踏み外す原因は「気分」で判断するからです。


(09.9.8) TOPIX 946P(+1)  日経平均 10393円(+72)  18.6億株 (1兆1993億円)



米国は休場。

東京市場は、前場は横ばいだったが、後場は先物主導で上昇する。 ただし出来高は薄い。

日経平均については前々日で小波動のボトムを出した可能性が高いと思っています。

しかしTOPIXは銀行株がG20で「自己資本の量と質の向上」が合意されたことから、普通株の増資に追い込まれるのではないかの懸念がでて軟調となっています。 今日の日経平均は+0.70%高をしたのに、TOPIXはわずかに+0.19%高でした。

TOPIXは3日前に先の小波動のボトム938Pを割り込み、形としては小波動のボトムが切り下がっています。しかも銀行の問題があって、ほとんど反発していない、という状況です。25日順位相関が-80以下になるまで下落する、そのときは75日線まで下げるという可能性が充分にあります。ネックになるのはTOPIX。

金曜日が先物・オプションのSQとあって、残された今日(火曜日)、明日(水曜日)、そして木曜日に波乱の様相を出すかに思います。今日は買い手が主導して上昇した格好ですが、売り手も黙ってはいないでしょう。

図は、日経先物の6月のSQ以来の価格別出来高分布です。最も累積出来高が大きい価格帯は10200円〜10500円の300円幅です。今度のSQはこの価格帯を巡っての攻防となります。

10200円〜10500円の出来高が最も多かったということは、この価格帯で、買い建て玉が最も多かったし、売りの建て玉が最も多かったということです。そしてその建て玉のうちの何分の1かは、現在も建て玉してあるはずで、これを今週の金曜日の朝に決済(清算)せねばなりません。

買い方は10500円以上で清算したいと思い、売り方は10200円以下で清算したいと思っています。昨日の日経先物は10310円でしたが、今日は買い方が10410円まで100円買い上げました。売り方は明日・明後日に10200円まで下げようとし、それを買い方が阻止して10500円以上に持っていきたい、という需給による激しい動きになるかと思います。

だから、あと2日間の日経平均の動きは、個別株の判断にとっては雑音です。この2日の日経平均の動きで一喜一憂してはいけません。


(09.9.9) TOPIX 939P(-6)  日経平均 10312円(-81)  20.1億株 (1兆3533億円)



原油が一気に71ドルに上昇したことから米国は上昇。

NYダウは9497ドル(+56)、ナスダックは2037P(+18)へ上昇。特にナスダックは終値ベースでは新高値であり、ボトムから4連続陽線(しかもザラバ高値と安値が切り上がっている)

この勢いだとザラバ高値でも新高値になる可能性が大ですが、そのときの上値メドは2084Pが最も低いメドで、大胆にいえば2200Pまで上昇することかも知れません(新高値をとってからの話だが)

WTI原油も25日線を5日連続で下回ったものの、75日線で止まって、25日を回復したので、上昇トレンドが持続していることが確認されました。

米国高を受けて東京市場も上昇して当然でしたが、昨日いったようにSQ前とあって、素直には動かず。

安く始まり一度は上昇したもの下落、引け前に先物に買いが入って上昇したが、前日比安で終わる。 日経平均は25日線を下回ること6日連続となりました。よい経過ではありません。

TOPIXは、先の小波動のボトムを下抜いていることに加え、今日もメガバンクが下落したので、3日前の安値933Pからほとんど反発が見られません。75日線までの下落の可能性が高くなりました。


(09.9.10) TOPIX 958P(+18)  日経平均 10513円(+201)  19.8億株 (1兆3705億円)



米国は続伸。 NYダウは9547ドル(+49)、ナスダックは2060P(+22)へ上昇。ナスダックは新高値を更新し、5連続陽線と強い足を出しています。

ロンドンのFT100は一昨日、新高値を更新し、昨日も連続して高値を更新しています。いまや欧米はどんどん高値を切り上げていますが、これは低金利による過剰流動性によるものです。

不景気の株高が世界中で起きています。金が1000ドルになり、原油が70ドルになり、株が高くなる。

こういう状況にあって、日本株だけが8月の高値を上抜けないでいます。@企業が想定している92円〜95円を突破するかのような円高が進行していること、A政権交代による今後の政策の不透明感、Bすでに株価はPERからは割高な37.0倍という水準にある。の3つが株価が伸びない原因でしょう。

しかし世界株高になっているときに、いつまでも日本だけがカヤの外ということにはなりません。今日は海外株高を素直に反映して上昇する。

日経平均は25日線を下回ること、連続6日でしたが、今日は25日線を上回ってきて、さあ新高値をうかがおうかという水準(10500円)まで来ました。今日の上昇によって、日経平均は小波動のボトム10143円を表示し、首の皮1枚(その前のボトムが10142円だった)でなんとか小波動のボトムの切り上げが確定しました。

TOPIXは戻りがあまりにも鈍いので75日線まで下落するのではないかと思っていましたが、今日はとりあえずは25日線水準まで戻りました。25日線を上抜ければよいのですが、上抜けないと75日線までの下落(たいした下げ幅ではないが)も、なお考えておかねばなりません。


(09.9.11) TOPIX 950P(-8)  日経平均 10444円(-69)  27.8億株 (2兆1584億円)


米国は続伸。 NYダウは9627ドル(+80)へ上昇して新高値を更新。ナスダックは2084P(+23)へ上昇し連日の新高値を更新して、6連続陽線。

日経先物9月限のSQは10541円という高い水準で決まりました。よくSQ値を超えたから相場は強い、下回ったから相場は弱いなどと、市場関係者がいっていますが、SQ値自体は過去の株価水準であり、心理的な目安でしかありません。

今日の日経平均はそのSQ値より100円ほど安く引けました。SQ値より安く終わったので、今後の日経平均が弱い。といったコメントを見かけしたが、その根拠は何もありません。


日経平均が安かったのは、@昨日は10500円を意識して無理やりに日経先物を買い煽っていたこと、A円相場が一時91円を割って90円台に円高になったのが原因です。 円が高いのではなくドルが安いのですが、米国株は新高値に入っているのに、日本は円安を気にして上昇できません。やや円高に過敏になっているのではなかろうか。

では、この円高がどこまで続くのかです。図は2009年8月21日に円相場をモデル波動に当てはめた(xの日)ものです。

当時の波動は、ピーク(h)から(h→i→j→k→l→m→l'→x)へと順次、小波動のピーク・ボトムを切り下げていたので、(x)時点はボトムであるとは決していえず、逆に(m)の92.09円を下回る新しい波動(l'→m')が生まれるのではないかと判断しました。

(m)92.09円を下抜いたのは7日前のことでしたが、今日は90.00円台まで下落しています。すでに(m')あるいは大底(A)を目指すゾーンに入っていますから、これ以上急激に円高になるとは思っていません。

円相場の小波動のボトムらしさのポイントを見ると、@新安値、A9日順位相関が-80以下、B25日順位相関が-80以下、の3ポイントになっています。円相場も、海外指標と同じく(日経平均の判定における騰落レシオや投資マインド指数がないので)、4ポイントでボトムらしさは5分5分とします。 今後ポイントが加点されるのは、C新安値で陽線になること、D条件表No.2が買いマークを出すことです。D条件表No.2は円レートが89.49円になったら出ます。


(09.9.14) TOPIX 934P(-16)  日経平均 10202円(-242)  17.8億株 (1兆1806億円)


米国は利食い売りに押されて小安い。 NYダウは9605ドル(-22)、ナスダックは2080P(-3)。 ナスダックは新高値の陰線となりましたが、@小陰線であり、明瞭な「新高値の陰線」とはいえません。(f'の陰線ほどの大きさでないと、ハッキリとはしない)

また(g')のボトムから6連続陽線となったことは、この小波動の上昇はH2Bロケットのように、かなりの推進力を持っていると判断しておくほうがよいでしょう。昨日の新高値の小陰線をもって、ピークかと判断するのは早すぎます。


東京市場は結構な下げとなりました。その原因は「円高」ですが、先週末にすでに90.97円まで下落していたものが、90.19円まで下落したのを理由に先物に思惑の売りがでたためです。

グラフからは、昨日いったように、@新安値の、A陽線(ただし小幅)、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下、となったので、円相場の小波動のボトムらしさは4ポイント(陽線が小さいので割り引いても3.5ポイント)となりました。今日の90.19円がボトムになる確率は40〜50%になったと思っています。

なお逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は明日89.29円になれば買いマークを出します(昨日より少しメドが下がった)。

TOPIXは(g)の安値938Pを下回って、ボトムが切り下がっていたので、一度は75日線まで下落する可能性があると思っていましたが、今日のザラバ安値は75日にタッチしました。

TOPIXはNTT・ドコモ、銀行・保険・証券・電力など内需株のウェートが日経平均よりも大きいので、日経平均ほどには円高の影響を受けません。実際のところ、今日の日経平均は-2.12%の下落でしたが、TOPIXは-1.59%の下落で止まりました。

円相場は基本的には相場にとっては中立です。円高で業績が悪化する企業もあれば、円高で潤う企業もあります。ただ日経平均に採用されている銘柄は輸出で稼いでいる企業が多く、しかも株価が高い(トヨタ・ソニー・アドテスト・京セラなど)ので、円高になれば、日経平均はTOPIXよりも大きく下落します。

だが今回の円高はドル安によるものです。対ユーロでは円高になっていません。対元でもそうでしょう。要はドル安によって、米国の輸出は有利になるが、ドル安になるのならドル資産を持ちたくないという投資家がドルからユーロなり円なりに乗り換えている。よってドル安がさらに加速する。こういう動きでしょう。

だがドル資産を敬遠するということは、米国債券が敬遠されるということです。米国債が捌けなくなれば、米国は困ります。いつまでもドル安を放置しておくはずはありません。そろそろ円高(ドル安)の局面は最終段階にきたのではなかろうか。


(09.9.15) TOPIX 932P(-1)  日経平均 10217円(+15)  15.5億株 (1兆 896億円)


米国は小幅高。 NYダウは9626ドル(+21)、ナスダックは2091P(+10)となって新高値を更新。 東京市場は米国が下げなかったことや、やや円安方向に向かったことから、寄り付き直後は反発するも、戻りは重かった。


ただ為替は今日も陽線(終値は91.09円)となって2連続陽線となったので、為替の小波動のボトムらしさは、@新安値の、A陽線、B切り上がりの陽線、C9日順位相関が-80以下、D25日順位相関が-80以下 と5ポイントになりました。

おそらく60〜70%の確率で、昨日の90.19円(瞬間に90.18円があったようだがゼロのデータは90.19円がザラバ安値になっている)が、目先の安値ではなかったかと思います。

このHPで毎日掲げているグラフは条件表No.20の「平均線と順位相関」ですが、このグラフにはチャートの根本的なものだけを集めています。このグラフを見ると、その銘柄がどのような局面にあり、どにように仕掛け、どのように手仕舞いすればよいのかが、わかります。

ところが同じ条件表No.20のグラフを見ても、判断ができないユーザーが多すぎます。たぶんユーザーの半数はこのグラフから自分の判断が下せていないだろうという感じを持っています。あまりにもデタラメな仕掛けをしておられる。これまで「相場の原則」について何度も何度も繰り返し言ってきましたが、ほとんど理解されていない。

いやこのHPを読まれて、一応の知識としては頭に入っているのだが、忠実に実行できず、結果として原則とはまるで違う位置で仕掛けておられる。それは知らないのと同じことです。「知行合一」。知って行うことは非常に難しいことですが、自分の感情を抑えて「買いたいが、買う局面ではない」「売りたいが、今は原則から外れている」といったきちんとした判断を下し、自己の思いつきやカンによる売買を抑制できるようにならなければなりません。


(09.9.16) TOPIX 931P(-1)  日経平均 10270円(+53)  19.5億株 (1兆3815億円)



米国は続伸。 NYダウは9683ドル(+56)、ナスダックは2102P(+10)となって両指数ともに新高値を更新。

《デンドラ24》によるナスダックの上値メドは下から順に、@ 2084P、A2181P、B2200P、C2335P です。最も低いメドの2084Pはクリアしたので、次は2181Pと2200Pがメドになります。だいたい2180〜2200Pで、この小波動はピークとなるのではないかと思っています。

東京市場は、朝方は米国株高・円安傾向を受けて上昇するが、後場になって円相場が90.0円台に戻ってくるとともに急落する。日経平均はボトムが切り上がっているが、TOPIXは3日連続してザラバ安値930Pとなっています。これは先のピーク987Pからの新安値であるので、TOPIXの動きの悪さはちょっと心配です。

条件表No.20「平均線と順位相関」は、そのタイトルのように、4本の平均線と2本の順位相関を描きます。平均線は、@9日線、A25日線、B75日線、C200日線ですが、モデル波動で使っているのは25日線と75日線の2つだけです。では9日線は何のためにあるのかです。簡単にいうと
  1. 利食いするのに使う。上昇相場にあっては、株価(終値)が9日線を割り込んだら利食いする。下降相場にあっては、株価(終値)が9日線を上抜いたらカラ売りの利食いする。
  2. 仕掛けを禁止する水準として使う。上昇相場にあっては、株価が9日線より高い位置にあるときは買わない。下降相場にあっては、株価が9日線より下位にあるときはカラ売りしない。
  3. 9日線・25日線・75日線の3つから相場の状況を知る。
まず、Bの「9日線・25日線・75日線の3つから相場の状況を知る」について説明します。


上昇相場において快調に上昇しているとき、3本の平均線は、@番上に9日線→A番目に25日線→B最も下が75日線の順になります。しかも多くは25日線と75日線が上向いています。図の(p→q)の期間がそれです。

これは特にモデル波動に当てはめることなく、3線の位置関係を見るだけで誰でも同じ判断ができます。

この期間の買い場(上昇波動なのだから買いに限る)は株価が25日線または75日線まで下落したときです。図の(A,B,C',D)がそのタイミングです。(C')としたのは株価安値が25日線にあと少し不足していたからです。(A)(B)は文句なく利食いできます。

(D)は買って5日間下落したので、25日線まで戻れば、あるいは買値まで戻れば手仕舞いするところです。(買って5日間のうちに25日線を上抜かないのは、この押し目買いが失敗だったと判断します。A,B,C'は買ってすぐ(5日以内)に25日線を上回っていることを見てもおわかりでしょう。

@の利食いのタイミングについていうと、最もよいのは「小波動のピークらしさ」のポイントを判断することです(より高い株価で利食いできる)が、ここでは省略し、誰でも同じ判断ができることを言います。簡単なことです。「株価(終値)が9日線を下回ったら利食いする」ことです。図では(A)の買いに対して(c)が利食いするときです。(B)の買いに対して(d)が利食いするときです。(C')は(e)が利食いの時期です。

Aの買い仕掛けの禁止は、@と裏腹の関係にあります。株価が9日線を割り込んだら手仕舞いするのであるから、仕掛けは少なくとも株価が9日線より下のときでなければなりません。買いで失敗する人のほとんどは9日線より上で買っているはずです。いわゆる「飛びつき買い」です。株価の上昇の勢いに幻惑されて、9日線より高いときに買ってしまう。10中1か2は成功することもあるが、8か9は失敗します。

グラフの例として4755「楽天」を取り上げたのは、この銘柄について相談があったからです。この方は図の赤色線の水準で買っておられる。Bの25日線まで待つこともせず、Aの9日線より高く買うなという禁止(タブー)にも違反しています。

グラフを読み取るという難しいことはしなくてよいのです。また株価がこの先どうなるのかといった予想をすることも必要ないのです。(p-q)の間でA,B,C',Dで買えばよいだけの話です。これを実行しないから負けてしまう。なお相談を受けたのは●の日の前場が終わったときでしたが、「200日線で止まる可能性が高いから、ツナギ売りをしたらどうか。200日線近辺で、反発を開始したらしい足型(例えば3連続陽線)がでたら買い戻しをすればよい。」とアドバイスしました。


下降相場において快調に下落しているとき、3本の平均線は、@番上に75日線→A番目に25日線→B最も下が9日線の順になります。しかも多くは25日線と75日線が下向いています。次図の(m→n)の期間がそれです。


この期間の売り場(下降波動なのだから戻り売りに限る)は株価が25日線または75日線まで戻ってきたときです。図の(F,G)がそのタイミングです。(F)は文句なく利食いできます。

(G)はカラ売りした5日目に大陽線を出して25日線を上抜いたので、25日線まで反落すれば、あるいは売り値まで反落すれば手仕舞いするところです。さいわいに大陽線の翌日(6日目)の(h)に25日線まで下落したので手仕舞いできます。わずかながら利が乗ったでしょう。

なお@の利食いを適用すると、(F)のカラ売りに対する利食いの日は(G)の前日の陽線が9日線を上抜いた日です。

Aのカラ売りの禁止は、株価が9日線より下にあるときの「追っかけ売り」です。株価が9日線よりも下位にあるということは、かなり下落しているということです。ここでカラ売りしても大きな利幅は期待できず、逆に踏み上げられる危険性が高いのです。

なんにしても、9日線より株価が上位にあるときに買うのはダメ、株価が9日線より下にあるのにカラ売りするのはダメ、ということを原則として下さい。


(09.9.17) TOPIX 939P(+8)  日経平均 10443円(+173)  20.0億株 (1兆4414億円)



米国は続伸。 NYダウは9791ドル(+108)、ナスダックは2133P(+30)となって両指数ともに連日で新高値を更新。

昨日いったようにナスダックの上値メドは2180〜2200Pだと思っているので、あと50Pほど上昇したならば警戒が必要です。

そのときは9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になるだろうから、一層の警戒をしたほうがよいでしょう。

9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になったところを青色○で示していますが、どれも比較的大きな上昇小波動のピークが近くなったことを表現しています。

今日のところは25日順位相関はまだ+70.5であるので、明日上昇してもまだ+80にはなりませんが、来週も続伸となると要注意です。


円高は一服したらしいとはいえ、まだ円安方向に振れたとはいえません。昨日いった9日線・25日線・75日線の位置関係は、ただいま快調に下落している(円は上昇している)という局面です。少なくとも9日線を上回るほどの円安にならないと円買いの動きが止まったとはいいがたい。

鳩山民主党内閣がスタートして、新閣僚はひどく張り切っているようです。民主党がやろうとしていることは正論であり、これには文句はありませんが、短期的な株式相場には張り切れば張り切るほどマイナス材料になりそうです。

1つは昨日金融相が発言した中小企業の借金を3年間は猶予するというモラトリアムです。おかげで銀行・その他金融は下落してTOPIXのグラフは一向によくなりません。

地球温暖化対策として25%のCO2を削減するというのも、火を燃やして製造する業種(鉄鋼・電力)にとっては大変なコスト増となります。

最低賃金の引き上げとなると、これはパート従業員を使っているすべての企業が影響を受けますが、特にスーパー・飲食チェーン店には重荷になります。諸外国の株価が新高値を更新してるなか、日本株だけが新高値に出られない原因の1つです(2つは円高、3つは高いPER)。


(09.9.18) TOPIX 939P(-0)  日経平均 10370円(-73)  23.4億株 (1兆6584億円)



米国はまちまちの経済統計値が出て小幅安。 NYダウは9783ドル(-7)、ナスダックは2126P(-6)となって両指数ともにザラバ高値では新高値を更新したものの終値は小幅マイナス。

ナスダックの25日順位相関は昨日+75.4となりました。今夜も終値で新高値を取ると、+80.2になるので、図の(b)のように9日順位相関・25日順位相関がともに+80以上になって、要注意となります。

FT100(次図左)はすでに9日順位相関・25日順位相関がともに+80以上になっているので警戒すべきところに来ています。

(c)ではたしかにそれから反落はしたけれどもわずかに2日下げただけで、25日線まで下げなかった。これをもって必ずしも2つの順位相関が+80以上になったからといってピークとはならないのではないか?と思われるかも知れませんが、(c)に至る陰陽足を見ると、3日連続して陽線が続いた日はありません。適当に陰線が混じって過ガス抜きをしており、熱感がありません。

(b)を見ると6日連続陽線を出しています。この例では小波動はちゃんとピークを表示しました。今回の(a)は(b)よりも過熱感が見て取れます。4連続陽線に陰線を1本入れ、その後昨日まで5連続陽線です。明らかに楽観人気になっています。よってピークを出したときはこれまでよりも下げ幅が深くなると思います。

現在のところFT100のピークらしさのポイントは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上 の3ポイントですが、新高値の陰線が出れば4ポイント(5分5分)になります。


日経平均(上図右)は、欧米が年初来の新高値を更新する中、9月に入ってからはひとり新高値を更新することができていません。

原因は、@円高、A民主党政権の政策がどうなるか、BすでにPERは37倍台とこの先2年分くらいを織り込んだ株価水準にある、の3つでしょう。

だが株価というものは、@初めにどこから見ても優良な銘柄が真っ先に上昇し、Aついで2番手銘柄が上昇し、B最後に少々キズのある銘柄が上昇して終りになるものです。これを世界的に見ると、@が中国、Aが欧米です。Bはそうは思いたくはないが日本でしょう。 この世界的な過剰流動性の中、いずれは日本株が新高値に躍り出るはずです。

(右図の右側)目下のところ日本株にブレーキをかけている円高ですが、今日は一時9日線まで戻ってきました。9日線を上抜けば、当面の円高は終焉すると思っています。


(09.9.24) TOPIX 950P(+10)  日経平均 10544円(+173)  23.5億株 (1兆6518億円)



日本が連休の間、海外市場は大きな動きをせず。 NYダウは9783ドル→9748ドル(-35)、ナスダックは2126P→2131P(+5P)。

ただ昨日のナスダックは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、となって小波動のピークらしさは4ポイントになりました。昨日がピークである確率は5分5分です。

今夜もD順下がりの陰線になれば、昨日ピークを出した確率のほうが高くなります。


東京市場は連休中の海外株が動かなかったので、小高く寄り付いたが、その後は次第高となり、大引けにかけて少し値を下げる。

今日は9月の配当権利付きの最後の売買日ということで、株価が上昇したようですが、期末の特殊な需要がなくなる明日はどうなるのか(明日は配当落ちする)が明日の注目点。

日経平均は8月から2つの小波動のピークと2つの小波動のボトムを表示しましたが、このどれもが「ピーク・ボトムらしさのポイント」が5ポイント以上になることはありませんでした。

ようするにメリハリがなくダラダラした相場がこの2か月ほど続いています。楽観人気になる前にピークを出すので上昇の値幅が小さい。悲観人気になる前にボトムを出すので下落の値幅が小さい。


(09.9.25) TOPIX 922P(-27)  日経平均 10265円(-278)  19.6億株 (1兆2803億円)



欧米株式市場は続落。 NYダウは9707ドル(-41)、ナスダックは2107P(-23)。

昨日ナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、となって小波動のピークらしさは4ポイントであり、ピークである確率は5分5分。

今夜もD順下がりの陰線になれば、昨日ピークを出した確率のほうが高くなります。といいましたが、昨夜はD順下がりの陰線となったので、小波動のピークが出た可能性が強くなりました。 ナスダックの上値メドは2180〜2200Pと思っていましたが、2167Pが当面のピークになったようです。

東京市場は、昨日の上昇がヘンテコな感じでしたが、今日は配当落ち分が50円+昨日ヘンテコな上昇をした分が173円+米国に連れ安した分が50円で、-278円の下落となりました。

ナスダックは8月末の終値2009Pからピーク(と思う)の2167Pまで+7.8P高をしましたが、日経平均は8 月末の終値10492円から昨日のザラバ10566円まで+0.7%の上昇でしかありません。9月はまるで株価は上昇しなかった。ここへきて欧米株がしばらく調整することになれば、日本株はより大きな調整をするのではないか。リーマンショック以来、欧米に比べて日本株が新興国と同じような大幅安をしたことを忘れてはなりません。日本株はいつまでも「出遅れ」であり、株価が「追いつく」ことはできません。

2009年9月16日に条件表NO.20「平均線と順位相関」で、なぜ9日・25日・75日の平均線を描かせているのかの解説をしました。特に9日線は何のためにあるのか、これをどう使うのかについて述べ、以下の結論を先に掲げました。
  1. 9日線は利食いするのに使う。上昇相場にあっては、株価(終値)が9日線を割り込んだら利食いする。下降相場にあっては、株価(終値)が9日線を上抜いたらカラ売りの利食いする。

  2. 9日線は仕掛けを禁止する水準として使う。上昇相場にあっては、株価が9日線より高い位置にあるときは買わない。下降相場にあっては、株価が9日線より下位にあるときはカラ売りしない。

  3. 9日線・25日線・75日線の3つから相場の状況を知る。
@とAは重要なことです。(3)快調に上昇しているときは、上から順に@株価、A9日線、B25日線、C75日線 の位置関係にあります。このときは、(1)株価が最も上の9日線を割り込んだら利食いをすればよい。(2)新規に買うときは、株価が9日線よりも上にあるときは買ってはいけない。株価が9日線よりも下にあるときに買うべきである。といいました。

では快調に上昇しているときは、ピークらしいと見定めてカラ売りしてはいけないのか? そんなことはありませんが、何しろ快調に上昇している時期にカラ売りするのです。よほど「ここがピークである」という確信がないことには売ることはできません。「確信」とは「そう思う」「そうらしい」「誰かがそういっていた」「あるチャートが高値を表示していた」といったいい加減なことではありません。なぜピークであると確信するのかの理由を、5つ6つは挙げられないようでは「確信」ではありません。単なる「カン」「願望」でしかありません。

(3)快調に下落しているときは、上から順に@75日線、A25日線、B9日線、C株価 の位置関係にあります。このときは、(1)株価が最も下にある9日線を上抜いてきたら、買い戻して利食いをすればよい。(2)新規に売るときは、株価が9日線よりも下にあるときはカラ売りしてはいけない。株価が9日線よりも上にあるときにカラ売りすべきである。といいました。

では快調に下落しているときは、ボトムらしいと見定めて買ってはいけないのか? 同じくそんなことはありません。しかし快調に下落時期に買うのですから、よほど「ここがボトムである」という確信がないことには買えません。しかし簡単に買う人が多い。その根拠は「値ごろ感」です。「値ごろ感」とは過去(1か月か2か月か前)の株価を比較しているだけです。これは買いの根拠にはなるはずがありません。

クドクドと申し上げたのは、単純な理由によって、3線の位置関係が 上から順に@75日線、A25日線、B9日線、C株価 の順であるのに 「そろそろ底値だろう」と根拠のない買いをし、株価がさらに下落してたので、慌てて私に相談される、ということが最近3例あったからです。


(09.9.28) TOPIX 902P(-19)  日経平均 10009円(-256)  21.2億株 (1兆4126億円)



米国は続落。 NYダウは9665ドル(-42)、ナスダックは2090P(-16)。

昨日ナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D順下がりの陰線、E3連続陰線(切り下がり)となって、いよいよ小波動がピークを出したことがほぼ確実になりました。

東京市場は、円が88円台に急上昇した上、金融株の売りが止まらず大幅安。

日経平均は8月に入ってからの安値10142円を大きく下回ったので、8月以来の高値圏でのもみ合いは完全に崩れたといってよいでしょう。ただちょうど75日線まで下落したので、75日線を上抜く日が1日か2日はあるかも知れませんが、それはアヤ戻しであり、下落の方向は変りません。


快調に上昇しているとき(上から順に@株価、A9日線、B25日線、C75日線 の位置関係にあるとき)に、カラ売りするには、よほどの確信がないことには売ってはならないといいました。

そこで確信を得るためには右のようなチェックをして下さい。(1)〜(4)は足型のチェックであり、(5)(6)は順位相関のチェック、(7)(8)は市場全体のチェックです。このチェックによって少なくとも5ポイント、堅く行くなら6ポイントになったときに「ピークらしい」と判断します。((9)はしなくてもよいが、より確信度が高まる)

8604「野村」が快調に上昇していた時期は(A→B)(C→D)ですが、単純に9日順位相関と25日順位相関が+80以上であるというチェックだけでは、(a-b)の間が全部売りになります。

(a)の日(終値716円)から12日目に(h)の934円の高値を出しているので、単純に9日・25日順位相関で売り場を決めると、30%以上踏み上げられてしまうということになります。

そこで、いつも言っている「新高値の陰線」のチェックです。この足になったのは(r,q,p,h)の4日です。「新高値の陰線」で2ポイントあり、(a-b)の間は2つの順位相関から2ポイントあるので、合計4ポイントです。よってまだ(r,q,p,h)の日にはピークらしいという確信はもてません。

翌日に「順下がりの陰線」が出るかを待つところです。(r)(q)(p)の翌日は陽線になったので、(3)の順下がりの陰線のポイントは加算されませんでした。(h)だけが順下がりの陰線となったので、(h)の翌日は5ポイントになります。

(7)騰落レシオ(上段のグラフ)についてチェックすると、(r,q,p,h)の日はいずれも騰落レシオが120以上であるので、1ポイントが加算できます。ここまでの段階で、(r,q,p)の日は5ポイント、(h)の日は6ポイントになっています。

次に(8)投資マインド指数(下段のグラフ)のチェックをすると、1ポイントが追加できるのは(h)の日だけです。

以上のチェックによって、(r,q,p)の日は5ポイント、(h)の日は6ポイント、(h)の翌日は7ポイントになります。

冒頭に言ったようにピークらしいと判断できるのは最低でも5ポイントは必要です。4ポイント以下の日に売ってはなりません。 5ポイントでカラ売りしてもよいが、それよりもポイントが高い(6ポイント以上)の日が出たならば、もう一度売り直すという方針がよいでしょう。


(09.9.29) TOPIX 904P(+1)  日経平均 10100円(+90)  18.0億株 (1兆2367億円)



米国はM&Aに期待が入り反発。 NYダウは9789ドル(+124)、ナスダックは2130P(+39)。

2日間で530円の大下げをした日経平均ですが、反発力は小さかった。出来高も売買代金も小さく、明日も中間期末でのドレッシングがでるかというくらいしか期待できません。

波動からは、(g→h)が最後の上昇小波動であり、(g)の10142円を下抜いた現在は、75日線を大きく割り込む水準への調整があって当然だと思っています。

前回6月のピーク(h)10170円から(e)9050円まで下落しましたが、このときは最後の上昇波動のスタート点である(g)8997円を下回ることはありませんでした。つまり上昇トレンドは維持できていたわけです。しかし今回は、最後の上昇波動のスタート点(g)10142円を下回ったのだから、下降トレンドに転換した可能性があります。

目先的には、明日日経平均の終値が9896円以下になれば、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は買いマークを出します。ただそうなっても小波動のボトムになったとは判断できません。前回の(h→e)の下落では、買いマークが初めて出たのは(a)の日で、それから3日後に(e)の安値が出たのでした。おそらく、今回も買いマークがでてもさらに下落し、3〜4日連続して買いマークがでるということになるのではないかと思っています。


昨日「投資マインド指数」のチェックをすることについて述べたところ、投資マインド指数の計算のしかたについて、複数の質問がありました。これについては「条件表の設定例と市場環境」のNo.58 投資マインド指数 で解説していますが、簡単に言えば、
  1. 毎日、東証1部の銘柄を選択して、

  2. メニューの「計算」→「全体個数」にいき、

  3. No.45「HP25日線より上(全体個数)」を指定して

  4. 「999999」までの「1」日間の計算をし、

  5. 「個数保存」をして、その日の25日線より上位にある銘柄数を、コード1201に、25日線より下位にある銘柄数を、コード1202に保存する。

  6. コード1201とコード1202のデータがあれば、条件表No.46「HP投資マインド25指数を描画」を使って、グラフを描くことができる。(コード1203 とコード1204のデータがあれば、条件表No.48「HP投資マインド75指数を描画」を使って、グラフを描くことができる)
というものです。ただ、ユーザーが(1)で東証1部銘柄を選択するとき、最新の東証1部の銘柄を結果ファイルに記憶させていないと、正しい投資マインド指数は計算されません。Aさんのパソコンの東証1部銘柄は1681銘柄で、Bさんのそれは1688銘柄であるならば、AさんとBさんの投資マインド指数の数値は違ってきます。そこで、投資マインド指数の元になるデータ(コード1201〜1204)を毎日アップすることにしました。ユーザーは投資マインド指数を描画したいときは、「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」→「国内株価データをダウンロード」によって、データをダウンロードして下さい。

@1201〜1204の4銘柄を新規登録しておく


ダウンロードする前に、コード1201〜1204の4銘柄を銘柄一覧表に登録して下さい。(登録されていないとダウンロードできません)

スタート画面のメニュー「銘柄」→「登録抹消変更」から、右の「銘柄メンテナンス」の黄色い画面を出します。
  1. メニューの「新規登録」をクリックすると、小画面が現れるので、

  2. コード欄に(1201)、銘柄名欄に(25UP)と入力し、

  3. 「登録」ボタンをクリックすると、

  4. 銘柄一覧表に、「1201 25UP 0 000000」が登録されます。

  5. 1202 (25DN)
    1203 (75UP)
    1204 (75DN)
    も同じようにして新規登録して下さい。一度新規登録をすれば、この後は新規登録する必要はありません(ダウンロードするだけ)。
なお、すでに1201〜1204のコードを使っていたならば、すでに使っている1201〜1204のコードを別のコードに変更して下さい。 

AHPから国内株式データをダウンロードする


  1. スタート画面のメニュー「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」→「国内株価データをダウンロード」に行き、

  2. 「ダウンロードする」ボタンをクリックすると、ダウンロードできる銘柄が表示されます。ここに1201〜1204のデータが表示されているはずです。

  3. 「上書き保存する」で、ダウンロードが完了します。


B投資マインド指数のブラフ

  1. 銘柄一覧表にコード1201〜1204があることを確認して下さい。

  2. 描画したい銘柄(1001「日経平均」とか 8604「野村」とか)を選択し、

  3. メニューの「グラフ」をクリック。

  4. 条件表No.46「HP投資マインド25指数を描画」を選択し、

  5. 「OK」ボタンをクリック。


この例では1001「日経平均」を選択したので、日経平均のグラフと、投資マインド指数を描きます。

投資マインド指数は全銘柄に共通なので、日経平均を描いたときも野村を描いたときも、同じ形の投資マインド指数が描かれます。


(09.9.30) TOPIX 909P(+5)  日経平均 10133円(+33)  16.3億株 (1兆1220億円)



米国は、7月のケース・シラー住宅価格指数が4か月連続で下落幅を縮小したものの、CB(コンファレンス・ボード)の9月の消費者信頼感指数が53.1(予57.0)と2か月連続で悪化したことから小幅反落。

NYダウは9742ドル(-47)、ナスダックは2124P(-6)。

日経平均は今日、小波動のピークを表示しました。グラフに見るように、小波動のピークは@10630円、A10767円、B10566円です。

(1)真ん中のA10767円が最も高く、両脇の@10630円とB10566円がだいたい同じ株価水準である。

(2)現在株価が前2つのボトムのC10142円、D10143円を下回っている。

この2つによって、日本では「三尊天井」、米国では「ヘッド&ショルダー」という波動のパターンができたことが確認されました。 しかし、三尊天井が形づくられたからといって、特に大幅な下落があるわけではありません。むしろ三尊天井を構成した後の下げは穏やかです。

下落幅が大きくなるのは。右図の右側の「急落型」のときです。(B)からの下落で一気に(a)のボトム(最後の上昇波動のスタート点)を下回ったのは(B)からの下落がキツイだろうことを表現しています。「三尊型」は(B→b)の下落で(a)のボトムを下回るかどうかを試し、いったん(C)へ反発してから(a,b)を下抜いたわけで、確かめながらの下落です。この先の下落幅は「急落型」に比べておだやかであろうことを表現しています。


株価が快調に下落しているとき(上から順に@75日線、A25日線、B9日線、C株価 の位置関係にあるとき)に、「突っ込み買い」をするには、よほどの確信がないことには買ってはならないといいました。

そこで確信を得るためには右のようなチェックをして下さい。(1)〜(4)は足型のチェックであり、(5)(6)は順位相関のチェック、(7)(8)は市場全体のチェックです。このチェックによって少なくとも5ポイント、堅く行くなら6ポイントになったときに「ピークらしい」と判断します。((9)はしなくてもよいが、より確信度が高まる)

8604「野村」は(E)の日から、快調に下落している局面になりました。単純に、@9日順位相関が-80以下になったから、A200日線まで下落したから、といった1つ2つの理由だけで買うことはできません。

そこで「ボトムらしさのチェック表」によってチェックしてみると、
  1. (p)の日は、@新安値の、A陽線(ただし足の幅が小さい)、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下 となって、ボトムらしさは4ポイントです。

  2. (p)の翌日は、D順上がりの陽線(しかも窓空け)となったので、この日には5ポイントになります。ボトムらしさは5分5分です。

  3. (p)の2日後の最新日では、3連続陽線(切り上がり)となれば、6ポイントとなって、「突っ込み買い」をしてもよいはずでしたが、そうはならず。陰線で終わったので、5ポイントのままです。


「野村」固有のグラフでは5ポイントですが、市場全体からのポイントもあります。F25日騰落レシオが75以下になる(右図の上段)、G25日投資マインド指数が15以下になる(右図の下段)ことです。

しかし(p)以降の25日騰落レシオの最も低いところは、(p)の翌日の76.8であり、惜しくも75以下になりませんでした。騰落レシオからのポイントはありません。

(p)以降の25日投資マインド指数の最も低いところは、(p)の翌日の20.5であり、これまた惜しくも15以下になりませんでした。投資マインド指数からのポイントはありません。

以上のことから(p)をボトムと判断することはまだできていません。今後さらに株価が下落してチェック表が6ポイント以上になるか、株価が9日線を上抜くか、のどちらかにならない限り、買うことはできません。


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