TOPIXをどう見たか・判断したか (09年08月)

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(09.8.3) TOPIX 957P(+7)  日経平均 10352円(-4)   21.4億株 (1兆4944億円)



先週末の米国は、4-6月GDPが前期比-1.0%と予想の-1.5%よりも落ち込みかたが緩やかになったものの、肝心の個人消費は-1.2%となって予想の-0.5%より大きく落ち込む。

これによってNYダウは9171ドル(+17)と新高値を更新するも、ナスダックは1978P(-5)とまちまちの動きとなる。

NYダウの《デンドラ24》のよる下から2・3番目の上値メドは9286ドルなのであと115ドルの上昇が必要です。NYダウの小波動のピークらしさは、@(a)の新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、で合計3ポイント。

ナスダックの小波動のピークらしさは、@(a)の新高値の、A陰線(ただし小幅なので1ポイントとするには躊躇するが)、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、Dデンドラの上値メドを達成、と5ポイントあります。Aの陰線を0.5ポイントとしても4.5ポイントあるので、ピークらしい可能性のほうが大きくなったと思われます。

決定的になるのは、この後大陰線がでることですが、(a)のザラバ高値が更新されない限りはピークらしいと思っていてよいのではなかろうか。

TOPIX・日経平均の25日順位相関は、いまだに+50以下であり、このポイントがなかなか加わりません。よって日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、Bデンドラの上値メドを達成(新しい上値メドの10408円になれば文句なし)、の3ポイントです。

今日は、形では「新高値の陰線」になりましたが、陰線の値幅はわずかに3円幅であるので、「新高値の陰線」とはいえません。

日経平均の200日線は、明日から上向きに転じます。TOPIXは明後日から上向きになります。平均線が上向くということは、その平均線(この場合は200日線)が、今後は株価を支持する線になるということです。これによって、25日線、75日線、200日線のすべての平均線が上向くことになるので、株価が25日線・75日線・200日線へ下落したときは押し目買いです。


(09.8.4) TOPIX 959P(+1)  日経平均 10375円(+22)   23.6億株 (1兆7374億円)



米国は7月のISM製造業景況指数が48.9と前月の44.8から大きく改善し、2008年8月の水準まで回復。昨年9月にリーマンショックがあったのでしたが、それ以前の水準まで持ち直したというのは、米国経済が最悪期を脱したということでしょう。

ただそれは製造業についてです。先週発表された4-6月のGDPの内訳の個人消費は予想(-0.5%)を大きく下回る(-1.2%)でした。GDPの70%を占める個人消費がなおマイナスであるというのは、最悪期を脱したといっても「V字型」の回復を意味するものではありません。今のところは、いいところで「U字型」、たいしたことがなければ「L字型」の回復くらいしか予想してはならないのではないか。

今のNYダウ、ナスダックは「V字型」を想定しているような動きですが、米国GDPのマイナスが減少している一番の要因は政府支出によるものです。政府支出が止切れたときでもGDPがプラスになるのかどうか、まだ先はみえません。

東証市場は、米国株高を受け、あるいはパナソニック・トヨタの決算を見て、続伸となりました。ただこの業績もデジタル放送のためのポイント支援、エコカー支援といった政府支出に助けられて業績悪化が食い止められたといういきさつがあります。税金を使って家電と車の会社を救助しているという構図です。これらは需要の先食いですから、本当にパナソニック・トヨタが自力でよみがえるのかどうかはまだわかりません。

今日は、先の小波動のボトム(9050円)から15日目にして初めて「新高値の陰線」となりました。小波動のピーク(ボトム)らしさの判定基準では、私は「足型」を最も重視しています。例えば、@新高値の、A陰線、Bそれが大陰線とか、上ヒゲの大きな陰線、C翌日が順下がりの陰線、といったように足型だけで4ポイントのウエートを持っています。

ついで重視しているのが順位相関です、@9日順位相関が+80以上(-80以下)、A25日順位相関が+80以上(-80以下)の2ポイントを与えています。

例えば上図で9日順位相関と25日順位相関が共に+80以上であった日は(a)と(b)の日です。だいたいピークまたはピークの1〜2日前の日です。今のところ25日順位相関はまだ+50あたりに居ますが、これが+80になったときは要注意です。

逆に小波動のボトムでは、上図の(A)、右図の(B)(C)(D)で9日順位相関と25日順位相関が共に-80以下になっています。ただし(C)(D)は明白なボトムにはなりませんでした。9日順位相関と25日順位相関が共に-80以下になったからといって、小波動のボトムであると判断するのは単純に過ぎます。(だから小波動のピーク・ボトムの判断基準(10ポイントのうちの2ポイントしか与えていません)。

「新高値の陰線」というのは小波動のピークらしさの規準の2ポイントを占めています。市場が発信する重要なメッセージです。

定点観測9銘柄を見ると、今日は4銘柄が「新高値の陰線」(しかも陰線の幅が大きい)となりました。もし明日「順下がりの陰線となれば、当面のピークを出したのではないかと判断すべきところです。

買いたいと思っても、ここは最低でも25日線まで下落するのを待つところ。わずかに下落したからといって、すぐに飛びつかないほうがよいでしょう。

買うときも、売るときも、「理屈」で説明できる位置で実行せねばなりません。気分で売買していては負けます。


(09.8.5) TOPIX 949P(-9)  日経平均 10252円(-122)   19.1億株 (1兆4215億円)



米国は6月の個人支出が+0.4%と予想(+0.3%)よりもよかったものの、個人所得は-1.3%と予想(-1.0%)を大きく上回り、好悪2つの材料を判断しかねて小動き。

私はNYダウよりもナスダックの動きを重視していますが、この4日間のナスダックは伸び悩んでいます。大方の4-6月決算の発表はヤマ場を越えており、業績回復という材料が効かなくなっているためでしょう。

ナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、Cデンドラ24の下から3番目の上値メド(2008P)を達成と、4ポイントになっています。海外株は4ポイントが5分5分です。

5ポイントになるためには、「新高値の陰線」が欲しいところです。明日にでもでれば、ピークらしさの確率は高まりますが、そこそこに長い陰線がナカナカでません。

日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値の、A陰線(昨日)、B順下がりの陰線(今日)、C9日順位相関が+80以上、Dデンドラ24の下から3番目の上値メド(10408円)を達成と、5ポイントになりました。ピークらしさは5分5分になりました。

TOPIXも同じく5ポイントです。

昨日、定点観測9銘柄のうち、新高値の陰線を出した4銘柄を掲げましたが、今日は順下がりの陰線になりました。また新たに住友鉱が新高値の陰線になったので、過半の銘柄が小波動のピークの兆候を出しています。

日経平均・TOPIXのピークらしさの可能性は5分5分ですが、個別銘柄がピークらしいこと、外国証券オーダー倍率は1.44倍から今日は1.05倍まで低下していることから、実質は5分以上の確率があると思います。


(09.8.6) TOPIX 957P(+7)  日経平均 10388円(+135)   19.7億株 (1兆5031億円)



米国は7月のISM非製造業景況指数が46.4と予想(48.0)よりも悪く、しかも前月の47.0から悪化したことから反落。

製造業は昨年末から今年3月にかけて、極端な生産調整をしたので、今はその反動で生産が拡大していますが、昨日の統計で個人所得が減っていることが明らかになったように、個人消費の拡大はまだまだのようです。

生産がこのまま拡大すれば、いずれは雇用が増加し、消費支出も増加しますが、まだ生産が拡大するかどうかは明らかではありません。

ナスダックは新高値の陰線となったものの、陰線の値幅は小さく、決め手にはなりませんでした。ピークらしさのポイントは4.5ポイントといったところ。

東京市場は、米国安にもかかわらず、小高く寄り付き、次第高となって、昨日下げのほとんどを回復する。

今日の出来高は19.7億株と少なかったので、実需の買いはさほどなかったようですが、オプションSQに絡んで、日経平均10500円以上に持ち上げたい向きと10250円以下に下げたい向きの空中戦となりました。現物の出来高の少なさに比較して、先物の出来高は94000枚と、7月13日の108000枚以来の出来高。

この動きは来週の水曜日くらいまで続き、日経平均は乱高下するかと思いますが、明日の米国の7月雇用統計を米国市場がどのように受け止めるかで、10500円と10250円の攻防の有利・不利が決まるのではないか。


(09.8.7) TOPIX 956P(-0)  日経平均 10412円(+24)   18.9億株 (1兆4133億円)



米国は7月の雇用統計の発表が今夜とあって、大きくは動かず。

NYダウは9256ドル(-24)、ナスダックは1973P(-19)。FT100はイングランド銀が量的緩和を拡大したため上昇し、新高値。

ナスダックは「新高値」に続いて「順下がりの陰線」になったので、小波動のピークらしさは5ポイントになったと思います。5分5分の4ポイントよりも大きくなったので、ピークを出してもおかしくはありません。

上海総合は7月29日の-5%安をした大陰線を出してから乱調気味となっています。今日(7日)のデータを打ち込んでみると、新高値の陰線から4本連続の順下がりの陰線で、今日は25日線まで下落しています。今日の終値は3260P(高値3374P)ですが、来週月曜日にザラバ高値 が3393P以下だと、小波動のピークを出します。

東京市場は、米国安を受けて前場は安かったが、後場に入ると先物主導で反発。日経平均は終値ベースでは昨日に続いて新高値。

昨日・今日と現物市場は見送り症状ですが、先物市場だけがオプションにからんで乱高下。

日経平均は25日順位相関が+80以上になったので、小波動のピークらしさは6ポイント(@新高値の、A陰線、B順下がりの陰線、C9日順位相関が+80以上、D25日順位相関が+80以上、Eデンドラ24の下から3番目の上値メド(10408円)を達成)になりました。


(09.8.10) TOPIX 969P(+12)  日経平均 10524円(+112)   19.9億株 (1兆4455億円)



米国の7月の雇用統計は-24.7万人の減少。これは予想を上回る減少でした。この3か月を見ると、5月(-33.1万人)→6月(44.3万人)→7月(24.7万人)でした。

6月は予想外の悪化で株価は大幅に下落したものの、7月は予想外の減少で株価上昇と、雇用統計ばかりはエコノミストでも予想することは難しい。

もっと意外であったのは失業率が9.5%→9.4%へと 1年3か月ぶりに低下したことでした。これを受けてNYダウは上昇し、新高値を更新。しかしナスダックは2000P(+27)と上昇したものの新高値は更新できず。

東京市場は、米国高を受けて寄り付きから10500円を超え、10585円まで上昇し、その後小動きとなる。

日経平均が10000円を超えて以来、私はこの相場は過熱しているので、近々小波動のピークを出すだろうと思っていますが、ナカナカそうはならない。

先週末の小波動のピークらしさは6ポイントになり、いよいよ調整かと思いましたが、今日は新高値となったので仕切り直しです。

今日の小波動のピークらしさは4ポイント(@新高値の、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、Cデンドラ24の下から3番目の上値メド(10408円)を達成)へと後退しました。

新高値を取ってはいるが、NYダウ・ナスダック・日経平均・TOPIXの9日順位相関と25日順位相関が共に+80以上になっていることが引っかかります。それに絶好調であった上海総合指数が今日で5連続陰線となって、小波動のピークを表示したので、この後はしばらく調整が続くのではないかの思いもあります。まあ悩ましい相場つきです。


(09.8.11) TOPIX 973P(+4)  日経平均 10585円(+61)   19.1億株 (1兆3472億円)



米国は経済統計の発表がなかったため、利食い売りに押されて小幅安。NYダウは9337ドル(-32)、ナスダックは1992P(-8)。

ナスダックは8月4日にザラバ高値2015Pをつけて以来、4日間新高値を取れていませんが、5日と6日につけた順下がりの陰線の安値1967Pを下抜くこともない。2015Pから1967の50P幅の間で高値保合いを続けています。

こういうときは、終値で2015Pを上抜くのか、1967Pを下抜くのかを見てから態度を決めざるを得ません。

日経平均は連日の新高値となっていますが、その動きは力強いとはいえません。今日のザラバ高値は10587円でしたが、昨日のザラバ高値10585円よりわずかに2円高くなったにすぎません。 売買代金を見ると、昨日は1兆4400億円であったのに、今日は1兆3400億円と縮小しています。

ナスダック・日経平均について言えることは
  1. 株価>9日平均線>25日平均線>75日平均線>200日平均線と、これ以上はない順調な株価と平均線の位置関係にある。

  2. ただ、そういう最高の状況にあるときに、例外なく株価は小波動のピークを出します。ときによっては中勢上昇波動のピークになることもあります。問題はピークが今日なのかまだまだ先のことなのかです。

  3. 最近は小波動のピークらしさばかりをHPで取り上げ、注目していますが、なかなかピークをつけません。ピークらしさのポイントについて何度も述べましたが、より簡単な判断をするには、株価が9日線を割り込み、連続して3日間9日線を上抜けなかったときにピークが出たとしてよいでしょう。

  4. ピークを打ったあとは最低でも25日線を目指して下落するはずなので、25日線で押し目買いをするというのが、今の方針です。(200日平均線が上向いた現在では、大勢波動が上昇波動になった可能性が高くなっています。中勢波動は上昇波動であるので、押し目買いの時期になっています。)


(09.8.12) TOPIX 959P(-13)  日経平均 10435円(-150)   17.9億株 (1兆3108億円)



米国は金融株から続落。NYダウは9241ドル(-96)、ナスダックは1969P(-22)。

ナスダックは8月6日につけた順下がりの陰線の安値1967Pをザラバで下回ったが終値は1969Pでかろうじて高値保合いゾーンにとどまる。

もしこのゾーンを下抜けるならば、7月8日の安値1727Pからの上昇途中で最も長い陽線の安値(1924P)あたりまでの下落はあるのではないか。

そうなると、最近の日経平均はナスダックの5.2倍くらいの株価であるので、10020円(=1924P×5.2)あたりまで下げることになります。

上海総合指数は7月29日に5%の大下げをしました。「新高値の大陰線」であったので、上海総合は小波動のピークを出すのではないかと注目していましたが、翌日から3連続陽線ですぐに新高値を取りました。

新高値を取ったことよりも、5%安となった大陰線が出るほどに警戒心が生まれる株価水準になっていることを確認することのほうが重要なことです。

はたして新高値を取った翌日には「新高値のタクリ足」となりました。株価が下落したのち「タクリ足」を出すのはボトムらしいひとつのポイントですが、株価が上昇したのちの「タクリ足」はピークではないかと思う、ピークらしさのポイントです。

その後5連続陰線となって、3478Pが小波動のピークであることが表示されました。ここで1本陽線を入れたのは、75日線を少し割り込んだ位置なので、値ごろ感からの押し目買いが入ったか、カラ売りの買い戻しによるものです。しかし今日は-4.66%の下落となって大陰線となり、25日線を大きく下回りました。

《デンドラ24》で下値メドを見ると、上から順に、@3159P、A2985、B2812P、C2638 となっています。今日の終値(3112P)は、一番上のメドを割りました。2番目ないし 3番目のメドが重要なメドですが、そうなら3000P〜2800Pあたりまで下げることになります。だいたい現在の75日線をはさむ水準です。

現在の世界経済の半分は、中国経済に依存している感じですが、中国株がここで大幅安になると、当然に米国・日本株はヘタります。 しばらくは上海総合指数から目が離せません。


(09.8.13) TOPIX 968P(+8)  日経平均 10517円(+82)   19.3億株 (1兆3132億円)



米国はFOMCが、@米国景気は横ばいになったと景気判断を上方修正し、しかしA政策金利は0.25%に据え置き、B9月で終了する予定であった国債の買入れを10月まで延長する、という市場にとっては都合のよい材料となりました。

NYダウは9361ドル(+120)、ナスダックは1998P(+28)と上昇。ただ高値保合いゾーンを突破することはできず。

材料がでたようでも株価の方向性が定まらない、という判断がつきかねるこのごろです。日経平均の200日線・75日線・25日線は全部上向きである状況は、「買い」時代ですが、だからいつ買ってもよいというものではありません。少なくとも株価が25日線近辺まで下落しないと買えません。現在のように、株価が9日線よりも上位にあるときに買うのは誤りです。

株価が9日線よりも上位にあるとき、唯一買ってよいのは株価が「新高値」を取った瞬間だけです(これでも、よほどのことがないと利食いできる値幅は小さいものになる)。これ以外の買いはありえません。株価が上昇しただけで、焦って飛びつかないこと。


(09.8.14) TOPIX 973P(+5)  日経平均 10597円(+80)   20.5億株 (1兆5328億円)



米国の7月小売売上高の数字は予想を大きく上回る悪いものでした。市場は+0.8%の伸びと予想していましたが、-0.1%のマイナス。これほどまでに予想と異なるとは、ひどい数字です。

車の買い替えのために補助金を政府が出すという政策は各国が行っていますが、米国もそうで、車の売上高を押し上げています。7月の小売売上高から車を除くと、なんと前月比-0.6%のマイナスです。米国の消費は、増えていないことは明らかです。

しかし株価は小幅ながら上昇。NYダウは9398ドル(+36)、ナスダックは2009P(+10)。それでもNYダウは4日間、ナスダックは7日間、先の高値を上抜くことはできていません。

東京市場は、独仏の4-6月GDPが+0.3%になり、景気が底打ちしたとして今日も外国人の買いが入り、続伸。

日本のCI先行指数は3月からプラスになっており(これは5月に発表された)、2月を底にして景気は回復していることは周知のことですが、問題はV字型の回復となるのか、U字型なのか、最悪L字型なのかです。

いまの株価水準は、東証1部PERが37.51倍であるように、2010年03月期の業績では理屈がつかず、2010年03月期に企業利益が。2009年03月に比べて倍増するというV字型の回復を思っています。これは楽観しすぎではなかろうか。

2年間で55兆円の財政支出をして景気の下支えをした中国は、一定の経済成長率に戻っていますが、@55兆円を使い切ったときにどうなるのか、A55兆円が次の成長をもたらすことに使われているのか、Bどうも金融緩和がバブルを生み出しており、当局は金融引き締めに態度を変えるのではないか、といった懸念から8月初めの高値から-10%ほどの株価調整となっています。

これは日米欧についても同じことが言えます。財政出動によって一時的に景気を回復させることはできるが、その持続性はどうなのかが眼下の問題点です。

今日時点での日経平均の小波動のピークらしさの確率は5ポイント。あらたに25日騰落レシオがポイントを追加しました。


(09.8.17) TOPIX 949P(-23)  日経平均 10268円(-328)   19.6億株 (1兆3929億円)



米国の7月鉱工業生産は+0.5%と9か月ぶりのプラスとなりましたが、これは破綻処理をしていたGM・クライスラーが7月から工場を稼動しだしたということもあるでしょう。

先週の小売売上高が予想とは逆に-0.1%のマイナスになったのに引き続き、先週末発表されたミシガン大の8月の消費者信頼感指数は66.0(7月)→63.2(8月)と大きく悪化しました。予想の68.5とは方向がまるで反対でした。これは米国市場にいやな感じを与えました。

NYダウは9321ドル(-76)、ナスダックは1985P(-23)。

東京市場は、4-6月GDPが前期比+0.9%、年率では+3.7%でした。予想は+1.0%・年率+4.0%だったのでやや悪かった。東京市場は大幅下落となる。当面の下値メドは、小波動からは先の高値の波動10170円。25日平均線の10038円。

7月30日以来、上海総合指数の崩れかたに注目していますが、今日は 75日線を割り込みました。このまま5日連続して75日線を下回るようだと、中勢上昇波動はいったん終焉する可能性が強くなります。

上海総合のスタートは2008年10月28日の1664Pです。約10か月の上昇をしたので、中勢波動としては充分な上げ期間となっています。

図の(f),(f')は小波動のピークですが、(f)は「新高値の大陰線」、(f')は「新高値の小陰線」に続いて「順下がりの陰線」となりました。小波動のピークらしい足を出してまさしくピークとなったのでした。

次に「新高値の陰線+順下がりの陰線」になったのは、(a)でしたが、ここは小波動のピークとはなりませんでした。だいたいこの(a)2828Pより上が需給によるバブリーな相場であったと思われます。2870Pまで下落したので、(a)の株価水準で止まるのかどうかにも注目です。


(09.8.18) TOPIX 949P(+0)  日経平均 10284円(+16)   18.5億株 (1兆3062億円)



米国はアジア株安と小売売上高の減少を懸念して大幅続落。 NYダウは9135ドル(-186/-1.99%)、ナスダックは1930P(-54/-2.75%)。

ナスダックは、7月30日から一昨日の8月14日まで12日間にわたって、高値圏で揉みあっていましたが、昨日は大窓を空けて下放れました。

25日線を下回りましたが、図の(a)は(p)からの上昇のうちで最も大きな陽線です。最も大きい陽線とは、最も強気になった日であるということです。この大陽線を下回ることになると、(a)の日の強気人気が否定されるわけです。

そうなれば、そこそこの下落があってしかるべきです。デンドラの下値メドは、高いほうから@1870P、A1850P、B1830P、C1750Pとなっています。まだ中勢上昇波動は壊れてはいないので、最も高い@1870Pあたりが下値のメドになるかと思います。

東京市場は昨日大幅下落をしていたので、米国株安はたいして響かず。上海市場が下げ止まるのかどうかのほうを市場は気にしました。

その上海総合指数は、昨日言った(a)のザラバ高値2828Pに見合うザラバ安値2827Pを出して反発し、陽線となりました。だだ昨日の下げ幅の-176Pに比べて、今日の上げ幅は+40Pでしかなく、下げ止まったとはいえません。なおしばらくは上海を注目です。

日経平均も上海総合指数と同じく、昨日の大陰線に小さい陽線がかろうじて首を突っ込んだ足型(入り首線という)になっています。もし今日の陽線を下抜くようだと追撃売りをするという足型ですから、まだ下げ止まったとは決して言えません。


(09.8.19) TOPIX 943P(-6)  日経平均 10204円(-80)   21.7億株 (1兆3685億円)



米国は反発。NYダウは9217ドル(+82/+0.90%)がが前日の下げ幅-186ドルの半分を取り返せなかった。

ナスダックは1955P(+25/+1.29 %)とNYダウよりも反発したが、前日の下げ幅の-54の半分に満たず。

ナスダックは小波動のピーク(2016P)を表示したので、小波動は下降中であることが確認できました。今後は、いつ小波動のボトムを出すのかを注目することになります。

いつボトムを出すかはわかりませんが、「小波動のボトムらしさのポイント」が4ポイントになればボトムらしさの確率は5分5分になります。バイアス(偏見)を持って予想をすると、当ったりハズレたりしますから、下手な予想はせずに、毎日きちんと「小波動のボトムらしさのポイント」をチェックしたほうが賢明です。

例えば、8月5日に、図の(a)の日(8月4日)の ナスダックの小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、Cデンドラ24の下から3番目の上値メド(2008P)を達成と、4ポイントになっているのでピークらしさの確率は5分5分になった、といいました(小波動のピーク・ボトムを判断する材料の1つとして《デンドラ24》を持っているほうがよい)。

また8月9日には、「新高値」に続いて「順下がりの陰線」になったので、小波動のピークらしさは5ポイントになったから、ピークを出してもおかしくはない、といいました。これはまさしく正しい判断でしたが、私は何も予想してはいません。グラフから「小波動のボトムらしさのポイント」をチェックしただけのことです。ときおり「このHPの洞察力はするどい」というお褒めのメールを頂戴しますが、それは誤解されている。私は予想をすることはない。今後の可能性の確率をチェックしているだけです。

ピーク・ボトムのチェックのうち最もポイントが多くなるのは@足型です。最大4ポイントを獲得することがあります。ついでA順位相関です。9日順位相関と25日順位相関の2つで、最大2ポイントを獲得できます。そのほかは全部1ポイントのウェートでしかありません。B条件表No.2の売買マーク、C25日騰落レシオ、D25日投資マインド指数、E《デンドラ24》の株価のメド、これらは@Aに比べて1ポイントしか持っていません。

上図の順位相関のチャートに青○をつけていますが、ここは9日順位相関と25日順位相関が共に+80以上であった日です。多くはこういう状況のときにピークを出します。このことは8月10日に述べました。

株式投資で利益するには、予想が当る必要はないし、極論すれば予想をすることも必要ではありません。小波動のボトムらしいと判断したときに買い、小波動のピークらしいと判断したときに売ればよいだけのことです。

失敗するのは、小波動のピークらしさ・ボトムらしさを判断することなく、その日のムード(上ると買いたくなり、下がると売りたくなる)で売買態度を決定するからです。

もうひとつ重要なことは「建て玉のしかた」です。多くの人は、予想あるいは《カナル24》で作った条件表が出す売買マークが当らないと利益がでないと思っておられるようですが、そうではありません。

たいした仕掛けの規準(条件表のい売買マークにあたる)しか持っていない人でも着々と利益を上乗せしている方があります。むろん当らない条件表(仕掛けの規準)よりも当る条件表のほうがよいに決まっていますが、例えば勝率40%の条件表であっても、「建て玉のしかた」を研究すると、勝率80%の条件表よりも多くの利益を出すことが可能です。一度の仕掛けで当てようとはせずに、分割して仕掛けることです。


(09.8.20) TOPIX 958P(+15)  日経平均 10383円(+179)   21.0億株 (1兆3482億円)



米国は続伸。NYダウは9279ドル(+61)、ナスダックは1969P(+13)。

ナスダックは25日線を回復したものの、図の青枠の12日間にわたる高値圏でのもみ合いを突破するにはよほどの材料が必要です。

日経平均は上海総合が+4.52%の大幅上昇をしたのに歩調を合わせて、反発。ただ8月17日に4-6月のGDPが発表され、外需とテレビ・車の政府の補助による一部の業種の消費だけが伸びている、というもろい景気回復が明らかになったばかりであるし、頼みの外需も米国は消費者信頼感指数が悪化し、小売売上高はマイナスになったことが判明したのも8月17日のことでした。

これによって17日の日経平均は-328円安となりましたが、この状況は変わっていません。8月17日の大陰線を上回ることができるのかどうか。

上海総合は昨日の大陰線はその前の陽線をつつみ下げるという弱い足でしたが、今日はその大陰線に陽線がはらまれました。よってこの3日間の足型は「両はらみ」となりました。

「両はらみ」は株価が高い位置で出ればピーク、株価が安い位置で出ればボトムとなることが多いのです。今日の上海総合のボトムらしさは、@新安値(昨日)、A両はらみ(3日間で)、B9日順位相関が-80以下、の3ポイントです。

明日、昨日つけた大陰線のザラバ高値を終値で上回れば1ポイントを加算できます。あるいは25日順位相関(今日は-56)が-80に低下すれば、やはり1ポイントが加算できます。どちかになれば、ボトムらしさは5分5分になります。


(09.8.21) TOPIX 947P(-11)  日経平均 10238円(-145)   22.0億株 (1兆4892億円)



アジア株高を受けて、米国は3日続伸となる。NYダウは9350ドル(+70)、ナスダックは1989P(+19)。

上海総合指数は、昨日「両抱き」の足型を出して下げ止まりの兆候を見せていましたが、今日は「両抱き」の真ん中の長大陰線の高値を上回ったので、小波動のボトムの確率は5分5分となりました。

この後上海か株が上昇しても、小波動のボトムが表示されるにはなお3日くらい後になるかと思いますが、ボトムがでたならば、当分は中国株に影響されての日本株の波乱はなくなります。

今日の東京市場は、米国株高にもかかわらず、小安く寄り付き、その後、中国当局が銀行の自己資本規準を引き上げることを計画しているというニュースが配信されたこともあって、先物から大きく下落し、先のピーク(10630円)からの下げの新安値(10142円)までの下げがありました。 結局は上海株は上昇したので、日経平均も大引け前から急反転しましたが、中国市場が鈍感なのか、日本市場が心配性なのか、どうにもよくわからない今日の動きでした。

今は4-6月の決算がほぼ終り、4-6月の経済統計も発表されているので、ミクロ・マクロの両面で株価を動かす大きな材料はありません。目下のところ中国株の騰落と円レートが小さな材料となって、相場の方向を決めています。

中国株といい、円相場といいい、この動きを捉えることはナカナカ難しい。どうして騰がり、どういう理由で下がったのかがよくわからない。中国株や円相場を睨みながら売買をすると、振り回されてしまします。

だが、日足ベースの円相場を見ると、だいたいが中勢モデル波動の通りに動いていることがわかります。グラフは円レートの動きです。1ドル当りの円の動きなので、株価(円レート)が高くなると円安(ドル高)、株価(円レート)が低くなると円高(ドル安)です。 グラフで株価(円レート)が上昇したときは円安・ドル高です。円相場とはいうものの、実際にはドルが高くなったか安くなったかを表しています。

図に中勢モデル波動の符号を振ってみました。小波動は(a→b→c→d→g→h)と上昇しましたが、200日線で頭打ちになり、その後は(h→i→j→k→l→m→l')と下落しています(下落しているのがドルで実際は円高になっている)。

この下げ過程で小波動のピークは全部200日線を限度としています(l以降は中勢モデル波動の主役である75日線も限度になっている)。例外は(l')ですが、それでも2日間異常な水準になっただけです。明らかに円相場は200日線と75日線を戻りの限度として下落しています(それはドル安・円高ということ)。

モデル波動から今後のコースを想定するならば、(h)からの高値は(j→l→l')と切り下がっており、(i)からの安値は(i→k→m)と切り下がっているので、次は(m)92.09円を下回ることが想定できます。 現時点ではまだ円高は続いています。円安傾向になったと判断できるのは(l')の97.72円を上抜いたときです。円高傾向が続いている間は、当然のことながら輸出関連株はよくありません。


(09.8.24) TOPIX 947P(-11)  日経平均 10238円(-145)   22.0億株 (1兆4892億円)



先週末の米国市場は、7月の中古住宅販売件数が前月比+7.2%伸びたことや、バーナンキFRB議長が景気回復に楽観的な見通しを発表したことから高くなる。

NYダウは9505ドル(+155)、ナスダックは2020P(+31)といずれも新高値を更新。ロンドンのFT100も新高値を更新しており、さらにWTI原油も新高値になるなど、世界の市場はなにもかも高い。

NYダウ・FT100は、結局25日線までの調整で終りました。ナスダックも25日線を割り込んだものの3日目には25日線を上回ったので、やはり25日線までの調整であったといえます。

日経平均は先週末の欧米の株高を受けて、高く寄り付き、さらに上値を追うが新高値はとれず。しかし世界が新高値を取っているのだから、日経平均が新高値を取るのは時間の問題です。

そこで日経平均は中勢モデル波動のどの局面にあるのかです。

(C→D→E→F→G→f'→g'→H)の符号を比定することは特に難しいことではありません。(E)は75線で止まったとき、(G)(g')は25日線で止まったときに、それらしいと判断できます。

(H→i→j→I)はやや難しい。中勢モデル波動の(H→I→J→K)は(I)は75日線で止まり、(J)は25日線まで反発したものの、75日線を大きく下抜いて(K)となることを想定しています。よって75日線まで下落していない(i)を(I)とすることはできませんが、説明上(i)と振っています。(i)がモデル波動のどれにも該当していないので(j)も比定すべきものはモデル波動にはありません。(要するにi→jの小波動はモデル波動の局面になるような重要な小波動ではないのです)

だから(H)から株価が75日線まで下落した(I)がモデル波動が想定している局面であり、この後25日線まで戻った(J)で株価が下落をし、図の青色線のように大きく75日線を割り込めば、(K)と振ることができるはずでした。ところが株価は(J)で止まらずに25日線を上抜いてドンドン上昇したので、(I)は中勢下降波動の第一歩ではなく、中勢上昇波動がまだ続いていることが判明したのでした。

となると75日線で止まった(I)は、中勢上昇波動の(E)であることになります。つまり8月14日まで上昇した小波動は(E→F)の動きであるわけです。(E→F)とくれば、次は(E→F→G→H)と想定できます。もし(F)からの下落が25日線で止まれば(E→F→G→H)または(E→F→G→f'→g'→H)のコース、もし(F)からの下落が75日線で止まれば(E→F→e'→f'→G→H)のコースの可能性が強くなります。

今日の新高値に迫る上昇によって、調整は25日線までであったことが明らかになったので、(g)を振りました(今後小波動のボトムが表示されると(G)と確定する)。今後のコースは(E→F→G→H)あるいは(E→F→G→f'→g'→H)になると予定してよいでしょう。

(g)からの上昇は最終的には(H)をつけにいく小波動であるので、4月の(G)からの上昇のように急上昇するか、5月の(g')のようにジリジリと長く上昇するかのどちらかです。 こういうことを思って、買いのタイミングを取られるとよいでしょう。


(09.8.25) TOPIX 965P(-5)  日経平均 10497円(-83)   18.5億株 (1兆3017億円)



米国はまちまち。NYダウは9509ドル(+3)、ナスダックは2017(-2)と変化なし。

ナスダックは新高値の陰線になりましたが、先のボトムから5日しか経過していないし、9日順位相関も+80になっていないので、ここで小波動のピークを出すとは思われません。

が、今夜大陰線になれば、@新高値の、A陰線で、B翌日が順下がりの陰線、とピークらしさは3ポイントになるので、少しは注意が必要です。

東京市場は昨日の大幅高に対して利食い売りが出て新高値の更新とはならず。
今日、電話でユーザーを話をしていると、とんでもない位置で買い仕掛けをしていたので驚きました。急騰している銘柄をだいぶと遅れて追っかけて買っておられる。 高い位置で買いついたものだから、株価が伸びているうちは「それいけドンドン」で有頂天になっているが、株価の動きが止まったり反落すると、自分が買った位置がいかに高かったのかが心配になりだして、わずかの利益で手仕舞ってしまう。

まあ利益がでていればいいが、急騰した銘柄は急落するのが常であり、下手すれば50円の利益を得ようとして、200円の損失を出してしまうことになりかねません。その悪の原因は「追いかけ売買」です。

図はソフトバンクのグラフです。ここに小波動のピーク・ボトムが表示されています。買うときに固く守らねばならないことは「できるだけ小波動のボトム近くで買う」という原則です。

図には3つのボトム(1683円)(1700円)(1662円)が表示されていますが、、ボトムの値段で買い仕掛けをすることは不可能です。神業です。だが仮にボトムより100円高い位置で買い仕掛けをしたならば、全部利食いができるのです。

「小波動のボトム近くで買う」という意識がない人は、気分で売買するので、例えば先のピーク(1852円)を上回ったことを見て買い仕掛けをします。先のピーク(1968円)を上回ったことを確認して買い仕掛けをします。だがこれは決定的に仕掛けが遅いのです。それでも新高値を取った瞬間に買い仕掛けをすればまだ利食いのチャンスはあります。多くは新高値を取った翌日とか2日後、3日後に飛びつくので、わずかの残り物を得るか、腐った物を得るかという結果になります。 小波動のボトムから大きく上昇したものは買い仕掛けはできない。ということを深く肝に銘じて下さい。

さて、図には赤色↑と緑色↑が表示されています。これはボトム(まだ確定していないボトムも含む)近辺で「3連続陽線」がでた日です。ここが買い仕掛けのポイントです。

部分図を掲げると、(A)のボトム(1683円)から2日後に赤色↑が出ています。↑が出るまでの3日間は「3連続陽線」になっています。3連続陽線とは単純に陽線が3本並んだということではなく、3本の陽線が順次ザラバ高値を切り上げ、順次ザラバ安値を切り上げているものを「3連続陽線」としています。

(B)のボトム(1662円)から4日目に緑色↑がでています。やはり「3連続陽線」になっています。赤色↑と緑色↑の違いは、「3連続陽線」になったときに、@まだ主な株価がボトムを表示していないときは(赤色↑)、Aすでに主な株価がボトムを表示しているときは(緑色↑)の違いです。

この「ボトムに近い3連続陽線」は条件表NO.29「ボトムからの3陽連」でグラフを描画することができ、「ボトムに近い3連続陽線」を出した銘柄を検索することができます。

《カナル24》には、こういう基本的な条件表がありますが、ユーザーはあまり利用されていない。この買いマーク が出た銘柄を吟味して買い仕掛けをするならば、一定期間を通じて損失がでるような仕掛けをするはずはないのです。

だがに人は哀しい。派手なものに目がいく。短期間で利益を得ようとする。その考え方では利益を生み出せない。浮利を期待しているからです。

株式投資の常道は「安く買って高く売る」ということは誰でも知っていますが、行動するときは真逆のことをしてしまう。わかっているのにできない。わかっているのに逆のことをしてしまう。

図はひところ人気化した「GSユアサ」のグラフです。多くの人は700円を超えてから買い仕掛けをしましたが、条件表NO.29「ボトムからの3陽連」は(A)363円のボトムの4日後に428円の終値で買いマークを出しているし、(B)642円のボトムの3日後に695円の終値で買いマークを出しています。

原則によって出た売買マークに従って買い仕掛けをした人が利益を出したのか、気分で売買したした人が利益を出したのか、結果は明らかです。原則に逆らって恒常的に利益を出すことはできせん。


(09.8.26) TOPIX 975P(+10)  日経平均 10639円(+142)   19.8億株 (1兆3768億円)



米国は、@バーナンキ議長が再任されることになったこと、A6月のケースシラー住宅価格指数が2か月連続で上昇したこと、Bコンファレンス・ボードの8月の消費者信頼指数が上昇したこと、などがあって上昇。

NYダウは9539ドル(+3)、ナスダックは2028(+6)と新高値を更新するが、好材料の割りには伸びがなかった。

S&P500のPERはすでに17倍であるそうです。これまでは熱狂してもだいたいが米国のPERは15倍であったことを思えば、現在の米国のPERは高すぎます。8月に入ってなかなか株価が上昇できない原因です。

東京市場は海外株高に支えられて、新高値を更新。ただし出来高は薄い。これは、@今度の日曜日の衆院選を控えて様子見する投資家が多いこと、A日本株のPERは37.31買と割高であることから、そうそうグイグイと株価は上昇しません。ジリ高をしながら、環境の変化を待っているという状況です。

昨日、条件表NO.29「ボトムからの3陽連」で買いのタイミングにある銘柄を検索しましょう。といいましたが、早速に反応がありました。

1つは、@検索した結果から××銘柄を選び、今朝の寄り付きで買ったが、これでよかったのか。という反応であり、私は「よい」と返事しました。もうひとつは、なさけないことに、A検索のしかたを教えて下さい。というものでした。これにはガッカリです。小1時間かかって 説明しました。ユーザーが問い合わせるたびにこんな説明を繰り返すことは2度としたくないので、検索のしかたについて、しばらくの間、詳しく述べますから、検索のしかたがわからない方は次に述べる通りにして下さい。
  1. まず対象とする銘柄を選びます。通常は「東証1部銘柄」とか、「日経225銘柄」を対象にします。

    例として「東証1部銘柄」を選択したいときは、図の「結果ファイル」ボタンをクリックします。

  2. 結果ファイル一覧表が現れるので、No.981「東証1部」を指定し、

  3. 「OK]ボタンをクリックすると、

    東証1部に上場している、約1690銘柄が選択されて紺色になります。これで検索対象の銘柄が指定できました。

  4. メニューの「計算」→「単独検索&ソート」をクリック。

  5. 「検索のしかた」の画面が現れるので、検索に使う条件表として、NO.29「ボトムからの3陽連」をクリックして指定します。

  6. 検索期間は「999999までの 1日間」とすれば、今日、買いマークを出した銘柄がピックアップされます。(「999999までの20日間」とすれば、この約1か月間に買いマークが出た銘柄が検索される)

  7. 売買条件は「売買共」を指定しておきます。

  8. 「開始」ボタンをクリックすれば、検索が始まります。

  9. 検索が終わると、図のように空色で「検索終了」と表示されます。

  10. 今日(8月26日)時点で、No.29「ボトムからの3陽連」が検索した銘柄は30銘柄ありました。
これら銘柄がすべて買いのタイミングであるはずはありません。このためには、これら30銘柄についてグラフを見て確認する必要があります。


(09.8.27) TOPIX 964P(-11)  日経平均 10473円(-165)   20.4億株 (1兆4098億円)



米国は方向感なく、前日比変わらず。NYダウは9543ドル(+4)、ナスダックは2024P(+0)。

昨日も7月の新築住宅販売が増加し、耐久財受注も予想を上回るといった統計が発表されましたが、あまり響かず。

8月に自動車買い替え支援が終り、新規購入者の住宅減税が11月末で終わるそうなので、これら政府の援助が無くなったときどうなるのか。株価は新高値に踊り出たものの、すでにPERは17倍台になっていることもあって、伸びきれません。

東京市場は、昨日新高値に上昇したことから利食いが出て先物主導で下げる。

検索のしかたの続き。
  1. 検索が終わると、空色で「検索終了」と表示されるので、グラフを見て、買い場かどうかをチェックします。

    メニューの「全部選択」をクリック。(「全部取消」になっていたらもう一度クリックする)

  2. 検索リストが全部、紺色に変るので、

  3. 「グラフ」ボタンをクリックすると、検索された銘柄のグラフを描きます。

  4. コードが最も若い2309「シミック」のグラフが描かれ、最新日に緑色の買いマークが出ていることがわかります。また前日にも緑色の買いマークが、その前には赤色の買いマークが出ていたこともわかります。買いのタイミングは2日前であったわけです。

    もし赤色の買いマークが出た日に、これを見つけていたとしたら、どういうチェックをしておかねばならないかを説明しておきます。

  5. 小波動が切り上がっているかが第一です。赤色↑がでた日には、まだ(c)の2081円は表示されていませんが、(c)の安値は直前の小波動のピーク(e)からの最安値であることはわかっています。そこでその前の小波動のボトム(d)2072円と(c)の2081円を比べると、小波動のボトムは切り上がっていることがわかります。

    また赤色↑がでた日には直前のピーク(e)を上抜いているので、小波動のピークも切り上がったことがわかります。赤色↑の出た日は、買いのタイミングでした。ただ200日線が下降中であるので、200日線で一度上昇が止まる懸念があるので、自信満々で買うことはできません。(結果は200日線を上抜いたが)

  6. 次の銘柄を見るために、メニューの「次」をクリック。

  7. 2687「CVSベイエリア」のグラフが描かれました。この銘柄は2日続けて緑色↑を出しています。緑色の↑がでているときは、小波動のボトム(d)143円が表示されています。

    そこでその前の小波動のボトム(c)134円と比べると、小波動のボトムは切り上がっていることがわかります。また初めて緑色↑が出た日に、直前のピーク148円を上抜いているので、ピークも切り上がっていることが確認できます。

  8. 3か月以内に最高値(a)180円があるときは、上昇トレンドが壊れていないかをチェックすることが必要です。

    (a)の直前のボトムは(b)121円です。つまり(b→a)が「最後の上昇小波動」ですから、そのスタートである(b)121円を株価が下回っていれば、上昇トレンドは壊れていると判断したほうがよいのです。 この例では(a)以降で、(b)の121円を下回ることはなかったので、上昇トレンドは持続しています。よって初めに出た緑色↑の日は買いのタイミングです。

  9. 上昇トレンドが壊れている例を掲げます。3626「ITホールディング」は、1か月前に最高値(a)1995円を出しています。

    最後の上昇小波動は(b→a)ですから、(b)の1608円を株価が下回ったときから、上昇トレンドは壊れたと判断します。

    よって(c)の後に赤色↑がでても、積極的に買うことはできません(カラ売りしたいたときの買い戻しのタイミングです)。

    このまま上昇したとしても、200日線あるいは75日線、急速に下降している25日線などが戻りの限度と思っておくこと。(d)のように戻り一杯になることが多い。

  10. 5302「カーボン」は大陽線となって緑色↑を出しました。

    この日にこれまでの最高値(f)326円を上抜いているので、どこまで高値を伸ばすことができるかという局面です。

    最近の小波動を中勢モデル波動に当てはめると、75日線より下方にあった(k)を出発点として(k→d→e→f→g→H)と比定できます。つまり今日から最後の上昇小波動(g→H)が始まったところです。

    ただ大陽線(終値は345円)を出しているだけに、すでにボトム(g)301円から44円も高くなっています。上昇小波動の平均的な上昇率はだいたい17〜18%です( 中勢モデル波動の「一般銘柄の小波動の姿」を参照)。最後の上昇小波動はこれよりも値幅が大きいことが多いので、25%の上昇をすると仮定すると、(H)は376円(=301×1.25)です。345円からは30円ほどの上昇が残っていることになります。

    むろん301円から25%の上昇という仮定での話なので、あるいは30%〜40%の上昇があるかも知れません。この銘柄を買うか買わないかは、投資家の資質によります。リスクを取れる人なら買えばよいし、安全運転するならば買わないだけです。

    もしこの緑色↑を見て買ったときは、その後どのような方針をとればよいのかは、 株式講座No.3 「利を伸ばすには」で述べていますが、より簡単な方法は「連続して陰線がでたら、手仕舞いする」ことです。


(09.8.28) TOPIX 969P(+5)  日経平均 10534円(+60)  19.2億株 (1兆3129億円)



米国は小幅高。NYダウは9580ドル(+37)、ナスダックは2027(+3)。

8月に入って、この1か月は上値が重い。新高値を取ってはいるのだけれど、わずかずつ高くなるという具合で、高値警戒感があることは確かですが、かといって景気回復を表す経済統計が次々に発表されているので、大きく下げることもない。

ナスダックも日経平均も、このたびの上昇小波動は25日線をスタートにしているので、モデル波動のピーク(H)をつけにいくはずだと思っていますが、ピーク(H)となると、25日線からのカイリ率は5%を超えるのが普通です。

ナスダックは、6月11日を当時の(H)と判断しましたが、このときの25日線カイリ率は6.5%でした。日経平均は6月12日を(H)と判断しましたが、25日線カイリ率は同じく6.5%でした。

現在のところ図の青●の日のカイリ率は、ナスダックが3.2%で、日経平均が3.1%です。(H)となる以上、@株価が充分に上昇している(カイリ率が5.0%以上)、A過熱感がある(ピークらしさのポイントが5以上)の現象が現れなければなりません。今のところ@Aともに満足していないので、(H)を考えるにはまだ早い。 ことによっては、株価は上伸しきれずに一度25日線まで下落して、再度の(H)への挑戦をするのかも知れません。

条件表No.29「ボトムからの3陽連」は、基本的には個別銘柄で使うものです。

指数は3陽連を出すことはそう多くないので、日経平均やナスダックといった指数について3陽連をアテにして買い場を探ろうとすると、ボトムを見逃すことが多くなります。指数については、ボトムらしさのチェックをしたほうがよいでしょう。

一方、個別銘柄は銘柄数が数あるので、1日について検索すればそこそこの銘柄が3陽連を出しています。その銘柄について、昨日いったようなチェック(確認)をすれば、「3陽連」を手がかりにして、@銘柄を決める、A買いのタイミングを知る、ことができます。

条件表No.29「ボトムからの3陽連」は、小波動のボトムの次の日から5日以内に出た3陽連だけを買いとしています。図のFT100ではボトムは(a)の日でしたが、ボトムの次の日から2日目に赤色↑を出し、3日目・4日目・5日目に連続して緑色↑を出しています。6日目も3陽連ですが、ボトムの翌日から5日を過ぎているので買いマークは出ていません。

WTI原油もボトム(d)の翌日から4日目に(e)緑色↑を出し、5日目も(f)緑色↑を出しています。6日経過した後はいくら3陽連であっても買いマークはでません。買いのタイミングとしては遅すぎるからです。


(09.8.31) TOPIX 965P(-3)  日経平均 10492円(-41)  21.5億株 (1兆5664億円)



米国はまちまち。NYダウは9544ドル(-36)、ナスダックは2028(+1)。

ナスダックは前日比では+1Pと小動きのように見えますが、足型は@新高値の、Aそこそこ長い陰線、となりました。B9日順位相関が+80以上なので、小波動のピークらしさは3ポイントですが、2000Pを超えてからの上伸力は弱い。

明日、順下がりの陰線となれば、25日線を少し下回る位置まで調整をするのかも知れない。

30日の衆院選で民主党が308議席を取り、自民党が解散時の議席の4割しか取れないという劇的な結果となったので、相場はどう判断するのかと見ていたら、日経平均は寄り付きから15分間で+232円まで上昇し、9時30分くらいから棒下げとなる。

円が92円台まで上昇し、上海株が大幅下げをして新安値になっては、民主党の政権交代よりもインパクトが強かった。 前日比-41円安とはいいながら、今日の足は @新高値の、A陰線、Bしかも上ヒゲの長い大陰線、と警戒すべき足になりました。明日が順下がりの陰線になれば、ちょっと調整をするかも。

上海総合は再び下落をし始めました。75日線を少し下回った(e?)の日に「両抱き」の足型がでたので、当面は下げ止まり→75日線を上回って→25日線まで反発するのかと思っていましたがそうはならず。

(e?)から1日だけ75日線を上回ったものの、5日連続して上回ることができず、逆に3日連続して75日線を下回ったままになっていましたが、今日は2段目の下げを開始しました。

窓を空けて大陰線を出し、前日比-6.74%の下落というのは尋常ではありません。いったん下げ止まったと見た(e?)を下抜いてきたので、モデル波動では(e?)は(k)に、75日線まで戻ったところは(l)に比定できます。(k)を下抜いた今日からは、(m)に向かって下げるコースでしょう。

どこで(m)を出すのかはわかりませんが、まずは200日線水準がメド。そこから75日線まで復帰できるのか、あるいはグングン下落している25日線(いずれ75日線とデッドクロスする)までしか戻れないのか、これが今後の注目点です。


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