TOPIXをどう見たか・判断したか (09年07月)

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(09.7.1) TOPIX 928P(-1)  日経平均 9939円(-18)   23.0億株 (1兆5894億円)



米国は4月のケースシラー住宅価格指数(20都市)は下げ方が緩やかになってきたものの前年比-18.1%の下落。

また消費者信頼感指数は49.3と予想(55.3)を大きく下回りました。前月の54.8から大きく悪化。

NYダウは8447ドル(-82)、ナスダックは1835P(-9)と反落。ナスダックは25日線を割り込んでもすぐに上回っているのでよしとしても、NYダウは25日線を割り込むこと11日目です。25日線が重しになってきたようです。

6月の日銀短観が発表され、大企業製造業DIは-48と前回より+10ポイントアップしましたが、-42くらいになるとの予想でした。よくなってきているが、景気回復の足取りは重い。

日経平均は安く始まったがすぐに上昇に入り、先のピークの下窓をザラバで埋めました。だがこれは買い勢力が強くてつけたのではなく、10000円のコールオプションを売っていた大手の投資家が、ヘッジのために日経先物を大量に買ったためでした。

ヘッジが終わると日経先物は急落し、現物もこれに連動して下げ、結局は小幅マイナスで終りました。先物に振り回された1日でした。

日経平均は窓埋めをしましたが、TOPIXは埋めていません。また今日の乱高下の結果上ヒゲの長い足になりました。新高値を取るにはなお強力な売り勢力があることがわかります。

昨日、上昇トレンドにあるときに「押し目買い」をする位置は25日線か75日線の水準であるといいました。これは上昇トレンドにあるときは平均線が「支持線」として作用するからです。下落してくる株価を支えてくれる。だから平均線で買うのです。

逆に下降トレンドにあるときは「戻り売り」になります。下降トレンドにあるとき平均線は「抵抗線」として作用し、上昇してくる株価を抑えるつける。だから平均線で売るのです。

5401「新日鉄」を例にすると、
  1. 株価が平均線(75日線と25日線)より下にあったときは、平均線まで戻ったときにカラ売りします。このとき平均線は下降しているはずです(下降している平均線が抵抗線になる)。(a)は75日線、(b)は25日線で止まりました。

  2. (c)で75日線まで戻りましたが、ここでは売ってはいけません。なんとなれば、(c)の日にはその前の小波動のピーク(b)を上回っているからです。小波動が切り上がっているときには売れません。

  3. また株価終値が5日連続して75日線より上位になったときは、完全に株価は75日線を超えたと判断します。さらに(P)の日の翌日から75日線は上昇に転じたので、今後の75日線は支持線に変ります(上昇している平均線が支持線になる)。よって(P)の後は「押し目買い」になります。

  4. 最後の売りのチャンスは(d)の200日線でした。小波動は切り上げていますが、下降している200日線は抵抗線として作用するはずです。(d)からは少し下落しました。

  5. その後はもっぱら「押し目買い」です。(A)は25日線で下げ止まり、(B)も25日線で止まりました。(C)の日に先のボトム(B)を下回って小波動のボトムが切り下がりました。よってこの後は25日線は支持線ではなくなります。


(09.7.2) TOPIX 924P(-4)  日経平均 9876円(-63)   20.7億株 (1兆4484億円)



米国は、6月のISM製造業景況指数が44.8と予想の(44.9)より若干低かったものの、6か月連続で改善していることから小反発する。

NYダウは8504ドル(+57)、ナスダックは1845P(+10)。NYダウはなお25日線を上抜くことはできません。ナスダックは一昨日の陰線、昨日の小陰線と高値を更新するのだが終値は安いという「息切れ」の状態です。

息切れは日経平均も同じで、昨日の上ヒゲに続いて今日は順下がり(前日の高値よりも当日の高値が低く、前日の安値よりも当日の安値が低い)の陰線となって、ナスダックよりも動悸が激しい。

上昇トレンドにあるとき、押し目買いをするのは、25日線あるいは75日線の水準です。図のピンクのゾーンが買ってよい位置であって、これ以外の位置で買うのは、よほどの熟達者でないと無理です。

下降トレンドにあるとき戻り売りをするのは、25日線あるいは75日線の水準です。図の空色のゾーンが売ってよい位置であって、これ以外の位置で売るは、上級者のすることです。

さて、上昇トレンドにあるときに押し目買いをしたとして、いつ利食い売りをすればよいかです。25日線あるいは75日線の水準で押し目買いをしたのだから、利食いしたいと思うときの株価は、当然に25日線・75日線よりも上位にあります。平均線によるメドはありません。「仕掛けは易く、手仕舞いは難し」というのは、平均線というメドがある(仕掛け)のと、メドがない(手仕舞い)のとの違いからきています。

このHPでは、グラフのほとんどは条件表No.20「平均線と順位相関」を使って説明しています。私はこれがグラフの基本であると思っているからです。ここには、@9日線、A25日線、B75日線、200日線の4本の平均線があります。

株価が順調に上昇しているときは、上から@株価、A9日線、B25日線、C75日線の順に並んでいます。図のA,B,C,Dのピークの近辺がそれです。この株価と平均線の位置関係を「順調な位置関係」と呼ぶことにしますが、利食いするのは、「順調な位置関係」にあるときです。これ以外の位置で利食いするのは間違いです。

この「順調な位置関係」はある程度の期間続きます。例えば、(A)のピークとなる3日前の(A')で「順調な位置関係」が始まり、(A)の6日後に9株価が9日線を割り込んで「順調な位置関係」が終わっています。

この間でピークらしいと見込みをつけて利食いをせねばならないわけです。これを決定するのはその人のセンスです。上手な人というのは利食いがうまい人です。

利食いの位置を決める手がかりはいくつかありますが、決定的なものはありません(だからセンスが必要といった)。

しかし誰でもわかる手がかりを掲げると、「順調な位置関係」にあるときで、
  1. 9日線からのカイリ率が5%以上になったとき。(A)の1日前の大陽線、(B)の2日前の陰線、(C)の1日前の大陽線、(D)の2日前の窓空け陽線、が初めてカイリ率が5%以上になったときです。

  2. 9日線からのカイリ率が10%以上になったときは、すぐに利食いをしたほうがよい。(A)の1日前の大陽線は13.6%、(A)の日は15.5%、(B)(C)(D)のピークでは10%以上のカイリはありません。

  3. 何らかの方法で上値メドを出しておき、株価がメドに達したら利食う。

  4. ピークらしい足型が出たら利食う。
上値メドと足型については、いつもいっているのでここでは説明しませんが、@「順調な位置関係」にあるとき、A9日線カイリが5%以上になった、という2つのことからだけでも相当に利食いするべき日は絞られてきます。これ以外の位置で利食いするのは間違いです。


(09.7.3) TOPIX 920P(-3)  日経平均 9816円(-60)   18.7億株 (1兆3545億円)



米国の6月雇用統計は-46.7万人減と5月の-32.2万人から増加し、予想(-36.5)よりも10万人多かった。

景気後退はまだ続くの懸念が高まり、株価は急落。 NYダウは8280ドル(-223)、ナスダックは1796P(-49)。

NYダウは25日線が完全に抵抗線に転換したようです。NYダウは小波動のピーク・ボトムが少ないので、いますぐ小波動の切り下がりがどうのといえませんが、図の(イ)(ロ)は小波動のボトム・ピークとみなしてよいでしょう。

来週、(ロ)の安値を下回るようだと、波動は切り下がったと考えてよいでしょう。

ナスダックは小波動のピーク(h)と小波動のボトム(i)を表示していますから、(イ)がピークとなるのか、(i)を下抜くのか、の2つが来週早々の注目点です。月曜日にザラバ高値が1807P以下であったならば、(イ)が小波動のピークになります。ということはピークが(h→イ)へと切り下がることになります。

東京市場は米国安から安く寄り付くが、次第に戻る。ただNY市場が3連休になるため、積極的な売買はなく、出来高が薄いので押し目買い意欲が強かったとはいえません。

月曜日に日経平均のザラバ高値が9827円以下であれば、青●の日が小波動のピークになります。TOPYXもザラバ高値が915P以下ならピークが表示されます。

そうなると(h)からピークが切り下がるわけです。その後株価が(i)を下回ると、小波動のピーク・ボトムが切り下がリ、下降トレンドに転換することになります。

まあそうなっても75日線は支持線として働くはずでなので、ここでは先走ってその先のことは考えませんが、来週は3月以来の中勢上昇波動が終わるのか、なお続くのかが明らかになるだろうと思います。


(09.7.6) TOPIX 912P(-8)  日経平均 9680円(-135)   16.4億株 (1兆1402億円)



米国は休場。

東京市場は続落。日経平均は今日小波動のピークを表示し、小波動のピークの切り下がりとなりました。ピークだけが切り下がっても小波動の切り下がり(=下降トレンド入り)にはなりませんが、今後前回のボトム9511円を下回るようだと、下降トレンド入りとなります。

もしそうなったなら、75日線までの下落は必至と思っていなければならないし、悪材料が出るなら75日線を割り込むことも考えられます。

TOPIXは今日のところは小波動のピークを表示していませんが、明日は表示するはずです。

定点観測9銘柄のうち下降トレンドに入ったり、あるいはピークの切り下げ、ボトムの切り下げをする銘柄が増えてきました。

1812「鹿島」は、先にピークが切り下がり、ついでボトムが切り下がって、下降トレンド入りしましています。現在75日線の水準にありますが、ここで反発しないと75日線を完全に割り込むこともあります。

5401「新日鉄」は先にボトムが切り下がり、ついでピークが切り下がって、下降トレンド入りしています。まずは75日線までの下落がありそうです。

7203「トヨタ」は先にボトムが切り下がり、ついでピークが切り下がって、下降トレンド入りしています。現在の株価は75日線の水準にありますが、完全にこれを下回る(5日連続して終値が75日線の下になる)ようだと3300円くらいへの下げがありそう。

8411「みずほF」は先のボトム223円を下回ったので、ボトムが切り下がりました。すでに株価が25日線を下回ること連続10日になっているので、25日線は抵抗線になったと判断してよく、この後戻っても25日線まででしょう。そこでピークを表示すれば、ピークも切り下がるので、下降トレンド入りになります。


(09.7.7) TOPIX 909P(-3)  日経平均 9647円(-33)   20.3億株 (1兆3775億円)



NYダウは8324ドル(+44)、ナスダックは1787P(-9)とまちまち。原油も64.05ドル(-1.58)と安い。

NYダウのグラフは明確な小波動を描いていませんが、7月3日に(イ)(ロ)を小波動とみなしてもよいだろうといいました。

そうだと仮定すると、小波動のピークは(h→イ)へと切り下がり、昨日のザラバ安値は(ロ)を割り込んだので、ボトムも切り下がりとなりました。ピーク・ボトムの切り下がりが完成したことによって、NYダウは下降トレンドに入ったと思います。

この先は、75日線が支持線として働くのかどうか。75日線を連続5日間下回るようだと、75日線から5%や10%は下げる(だいたい7500ドル〜7800ドルあたり)ことも考えておくべきでしょう。

ナスダックは小波動はキチンと表示されているので判断がしやすい。現在は(h→h')へとピークが切り下がっており、あとは先のボトム(i)を下抜いて、ボトムの下がりになるかどうかを確認するところです。

東京市場は続落。TOPIXも小波動のピークを表示し、ピークの切り下がりが確認できました。

現在は、下降トレンドに転ずるのかどうかを確かめるとこです。確認するのは@株価が25日線を下回ること3日目なので、これが5日連続となるかどうか。A先のボトム(i)を下抜くかどうか。

@あるいはAが実現するならば、安易な押し目買いはできません。少なくとも75日線まで下げるのを待つこと。

それでも75日線が確実に支持してくれるかというと、下降トレンドに入ったときは、75日線で止まるのと75日線を下抜くのは5分5分でしょう。


(09.7.8) TOPIX 888P(-20)  日経平均 9420円(-227)   21.2億株 (1兆4460億円)



米国は景気回復が思わしくないとの見方が支配的になり、NYダウは8163ドル(-161)、ナスダックは1746P(-41)と下落。

原油は7月に入ってから下落の一途で、昨日で4日連続して25日線を割り込んでいます。

ナスダックは小波動のピークとボトムが切り下がり、下降トレンドに転換しました。ただ図の(h→i→j→昨日)の小波動はまだ(g→h)の上昇小波動の範囲内の動きであるので、下降トレンドに転換したから、これから大幅な下落があるとはいえません。

最も重要な波動は(g→h)の最後の上昇波動です。もし(g)1664Pを下抜くことになれが、(A)から始まった中勢上昇波動は終り、中勢下降波動になったと判断できますが、いまのところはまだ中勢波動は上昇中です。

日経平均・TOPIXとも今日で下降トレンドに入ったことが確認できました。これもナスダックと同じで、下降トレンドになったが、このままズルズル下げるとはいえません。

最も重要な小波動は、最後の上昇波動である(g'→H)です。株価が(g')8997円を下抜くことになれば、中勢上昇波動は終了し、中勢下降波動になったと判断します。

8997円を下抜くか下抜かないかを、ここで予想してもしようがありません。そういう予想は役に立ちません。

6月23日に(h)がピークとなるならば、9200円〜9300円まで下落するのではないかといいました。この考えは今も変わっていません。ちょうど75日線(9234円)がこの水準であるので、以下のコースが考えられます。
  1. 75日線まで下落して、25日線まで反発するが、再び75日線を割り込む(確率50%)。
  2. 75日線まで下落して、25日線まで反発し、25日線を上抜いて、(H)をも上回る(確率25%)。
  3. 75日線まで下落して、わずかに反発するが、すぐに75日線を下抜いてズルズル下落する(確率25%)。
どれになるかはわかりませんが、75日線でいったんは止まる確率は75%くらいあると思うので、75日線まで下げたら買ってみるのも手です。(株価が75日線まで下げた段階では、まだ中勢上昇波動は壊れていないから)


(09.7.9) TOPIX 873P(-14)  日経平均 9291円(-129)   20.8億株 (1兆3760億円)



米国は小幅高。NYダウは8178ドル(+14)、ナスダックは1747P(+1)。

ナスダックは下ヒゲの小陰線となりましたが、75日線にはまだタッチせず。《デンドラ24》の4%波動による下値メドを掲げます。上から順に、
  1. 1679P
  2. 1642P
  3. 1587P
  4. 1568P
過去の小波動のボトムの日の下値メドを見ると。(A)(B)では最も高い下値メドまで下落しています。(A)(B)は小波動が切り上げている(上昇トレンドにある)時期であるので、最も上位の下値メドで止まっています。

今回は小波動が切り下げて下降トレンドになっていますから。最も上位の1679Pで下げ止まりとはならず、2番目の1642Pか1587Pもターゲットであると思っておくのがよいでしょう。

もし2番目の1642Pまで下げるならば、最後の上昇波動のスタート点である(A)の安値1664Pを下回ることになります。そうなれば中勢波動は下降波動に転換する確率が高くなります。

日経平均もナスダックと同じく、ザラバ安値が9291円と75日線(9252円)のやや上で止まる。明日が昨日いった3つのコースの分岐点になります。

6月中旬以来下値のメドは9200円〜9300円であろうといってきましたが、今日は細かなメドを調べてみました。《デンドラ24》による下値メドを掲げます。上から順に、
  1. 9161円
  2. 8863円
  3. 8663円
  4. 8464円
過去の小波動のボトム(A)(B)(C)(D)はいずれも最も高い下値メドまで下落しませんでした。それほど今回の上昇は楽観人気に傾いていたわけです。この点ナスダックの波動のほうがメリハリがきいていました。

休むことなく上昇した後、ようやく調整らしい調整をすることになりましたが、まず最も高いメドの9161円までは下げるのではないか。ということは75日線を割り込むということですが、1日や2日75日線を割り込んでも、75日線を割り込んだとは判定できません。いつもいうように連続5日間、終値が75日線を割り込んだとき「75日線を割り込んだ」と判断します。

ナスダックが最も上のメドの1679Pで止まったとき日経平均はいくらになるかは、NN倍率(5.6〜5.4倍)で計算できます。1679×5.6=9402円、1679×5.4=9066円ですから、9161円の下値メドはこの範囲内です。当面の小波動のボトムは9160円あたりを目安にしておけばよいのではないか。


(09.7.10) TOPIX 872P(-1)  日経平均 9287円(-3)   20.5億株 (1兆4168億円)



米国は小動き、小幅高。NYダウは8183ドル(+4)、ナスダックは1752P(+5)。

日経平均はザラバ安値9265円をつけて75日線(9266円)にタッチする。昨日いったようにあと100円安い9160円が《デンドラ24》の最も軽い下値のメドであるので、ここまで下げる可能性が高いと思いますが、その後はどうなるのかです。

中勢のモデル波動を図に書き加えました。ここまでは仮に(H→i→j)と符号を振ってきましたが、小文字はモデル波動にピッタリとあてはまっていないときに使っています。(I→J→K→L)は大文字で書いてあるようにモデル波動どおりに動くならば、このようになります。

すなわち、(I)は75日線で下げとまり、(J)の25日線まで戻るが25日線は抵抗線として働くので、ふたたび75日線を割り込んで(K)まで下落する。((K)は(I)より低い水準になる。(I)を下回った段階で中勢波動は下降波動に転じる)。

その後75日線まで戻って(L)となる。 ここからは2つのコースがあります。@75日線を完全に上回って再び中勢波動は上昇波動に復帰する。A(L)の75日線が抵抗線となって上抜くことができずに(M)へ下落する。どちらになるのかは(L)の時点で考えればよい。

なお(I)から(J)に反発することなく、(I)→(K)へスポンと75日線を下抜く可能性が1/4ほどありますが、3/4は(I)から反発するものと思っています。

中勢上昇波動のうちの「最後の上昇波動」のスタート点を下抜いた銘柄は75日線を支持線とすることができないようです。

6758「ソニー」の最後の上昇波動は(ロ→ハ)でしたが、株価は(ロ)を下周り、現在75日線を下回ること連続6日目です。

ここに至ってはソニーは完全に75日線を下回ったと判断するのがよく、モデル波動では(K)を目指して下落するのでしょう。

(K)の株価水準ですが、《デンドラ24》の8%波動によれば、@2222円、A2087円、B2060円があります。また最後の上昇波動(ロ→ハ)は2380円→2800円へ420円の上昇をしているので、逆に2380円から420円下落するとすれば1960円になります(一目均衡表の「V値下値」です)。

これらのことを総合すれば、だいたい2060円±100円あたりが(K)になるのかのボヤッとした予想ができます。この辺りで下げ渋りの足型(下ヒゲの長い線、大陰線に陰線のはらみ)が出れば(K)らしいと判断できます。


(09.7.13) TOPIX 852P(-20)  日経平均 9050円(-236)   22.5億株 (1兆4645億円)



米国市場はまちまち。NYダウは8146ドル(-36)、ナスダックは1756P(+3)。

東京市場は、92円台の円高に加えて、麻生総理が7月21日に衆院解散、8月30日に投票の意向と伝えられたことから米国株以上に下落する。

足元の景気回復が思わしくないのに、選挙期間中は有効な景気対策が打てないという状況になるわけです。まずは手仕舞いして様子を見ようという動きでした。

日経平均は先週末までは75日線の上位にありましたが、今日は大陰線で75日線を下抜きました。これをもって直ちに75日線を完全に下回ったとはいえませんが、今日のザラバ安値9050円は、最も重要な小波動(g'→H)のボトム8997円に急接近しました。

(g')8997円を下抜くことになれば、中勢波動は下降波動に転換する確率は非常に高くなります。 モデル波動では、株価が75日線を割り込んで初めてつけるボトムを(K)としていますが、この(K)の水準はだいたい75日線から5〜10%下の水準になります。(前回の(K)は-7.4%だった)

今日の75日線は9273円の水準にあります。だいたい1日につき7〜12円上昇しています。5日後に(K)を出すと仮定すれな、その日の75日線の水準は9320円あたりでしょう。株価はこの水準より-5%〜-10%ほど下位になるとすれば、8388円〜8854円あたりが(K)の下値メドになります。まだ-300円〜-700円の下落余地があるわけです。

もっとも今日の下げを持って75日線を完全に下回ったとは即断できないので、75日線に向かって反発する日もあるでしょう。ここで買い玉は手仕舞いしておくほうがよい。

9984「ソフトバンク」は、定点観測9銘柄のうちで、唯一日経平均の動きに先行している銘柄です。日経平均がこの後どうなるのかを考えるとき、ソフトバンクの動きはよいヒントになります。

ソフトバンクは2008年10月28日にザラバ安値636円をつけ、12月24日に1672円へと上昇しました。これが中勢上昇波動の第1段目。

その後75日線を完全に下回って2009年2月25日に1103円まで下落。ここから今回のピーク(h)1968円まで上昇しました。これが中勢上昇波動の2段目です。

この2段目の中勢上昇波動は、今日をもって終了したようです。小波動のピークは(h→i)へと切り下がり、先の小波動のボトム(j)1700円を今日下回ることによって、小波動の切り下がリが確定しました。

何より悪いのは最後の上昇波動(g→h)のスタートである(g)1683円をも今日は下回ったことです。2段目の中勢上昇波動が終わったと判断できます。しかし、 さいわいにして、ソフトバンクの200日線は、ほかの銘柄と違って横ばいないし上向きになっています。株価が下落してきたときは、200日線が支持線として機能するはずです。ソフトバンク株が下落して200日線 (1440円)あたりになったとき、ほかの銘柄も中勢下降波動のボトム(多くは(K)点)を出すのではないかと思います。


(09.7.14) TOPIX 868P(+16)  日経平均 9261円(+211)   22.3億株 (1兆4783億円)



米国市場は金融株が先導して大幅高となる。NYダウは8331ドル(+185)、ナスダックは1793P(+37)。

金融株が上昇したのはゴールドマンSの4-6月決算がよい数字になるという期待からでした。しかし米国の金融株の決算を私はあまり信用できないので、185ドル高をするような材料とは思えません。

75日線を下回ること連続4日であったので、リバウンドして75日線まで戻ったということでしょう。

東京市場も反発するが、昨日の下げ幅は取り返せず。目下の注目点は(g')の小波動のボトム8997円を下回るのか否かです。25日線を上回ってくるようだと中勢波動は上昇を維持できるが、25日線まで戻れないようだと下降波動入りの可能性が高い。

今回の中勢上昇波動の手本は2008年3月から6月までの上昇波動としていますが、だいたにおいて手本に近い動きをしています。

例えば2008年の中勢上昇波動は(A→H)まで55日間(ボトムの日は勘定しない)の上昇をしていますが、今回の55日目は(イ)の日であることを6月5日にいいました。この日は新高値の陰線であったのでピークらしくはありましたが、翌日が陽線になってピークとはなりませんでした。

2008年の2番天井までの期間(A→i)は63日でした。だいたいにおいて、大勢波動が下降中(いまもそうである)のときの中勢上昇波動は2〜3か月しか持続しません。3か月とは、手本でいえば55日と63日に該当します。よって次の63日目がどうなるのかが当時の注目点であり、今回の(B→H)が63日目であることは6月19日にいいました。

今回の(H)は新高値の陽線でしたが、翌日は陰線、その次は窓を空けた大陰線となって、(H)がピーク(少なくとも小波動のピーク)であることは判断できます。

その後ピーク・ボトムが切り下がったのは2008年の波動と同じです。唯一違うのは2008年は75日線を割り込んだ日に重要な小波動である「最後の上昇波動」のボトム(g)を割り込んだのに対し、今回はまだ(g')8997円を割り込んでいません。中勢波動が下降波動に転じたと判断できない理由です。

もし8997円を割り込むようだと2008年の手本では(j→K)まで20日間の下げをしています。最後の上昇小波動のボトム(g)を下抜いてから14日間の下げをしています。今回もこれに匹敵する時間をかけて、75日線を大きく下回る(K)に下落することになるのでしょう。(これは先走って書きました)


(09.7.15) TOPIX 866P(-2)  日経平均 9269円(+7)   22.0億株 (1兆3287億円)



米国市場は小幅高。NYダウは8359ドル(+27)、ナスダックは1799P(+6)。

NYダウは一昨日の大幅高によって75日線を回復し、5日連続で75日線を下回るということを免れましたが、@小波動(はっきりしていないが)は切り下げているし、A9日線、25日線、200日線は下降中です。

株価が平均線より下位にあって、平均線が下降しているとき、平均線は抵抗線として作用するのが普通です。

今回の場合は、株価は@9日線を上回り、A200日線まで反発しているが、B25日線を上抜くことは難しかろうと思います。

ナスダックの小波動は明らかに切り下がっています。しかし75日線を割り込むことはありませんでした。上昇中の75日線はしっかりと株価を支え、なお75日線は支持線として有効であることを表明しました。現在のところ25日線は抵抗線として働くはずですが、これを上抜いたとしても、2番天井の株価の1861円の日が@新高値の上ヒゲ陰線、翌日はA窓空けの大陰線と、この2日だけでも小波動のピークらしさが4〜5ポイントあるので、この1861Pを上回ることはずいぶん難しいでしょう。

米国市場が引けた後、発表されたインテルの決算が予想を上回ったとかで、東京市場は小高く寄り付く。だが9300円より上には戻り売りの勢力があって伸びきれない。日経平均はわずかに高く、TOPIXはわずかに安く引ける。

TOPIXは、みずほFの公募増資の値決めにからむ思惑があって、みずほFはなんと4億2000株の出来高を伴って下落。190円(-8)で引けました。

このため日経平均はプラスであったのに。銀行株が足を引っ張ったTOPIXはマイナスとなりました。

TOPIXは今日で75日線を下回ること連続5日目となったので、今後の75日線は上値の抵抗線として働くことになります。TOPIXにおいては、@75日線まで戻れば売り、A25日線まで戻れば売り、の戻り売りの方針になります。

一方日経平均は75日線を下回ること3日連続であり、まだ完全に75日線を下回ったとはいえません。しかし、 もし75日線を上回ることがあっても、小波動は切り下げていることはハッキリしているので、25日線までの戻りはかなり難しい。先の小波動のボトム(9511円)が、戻ることのできるギリギリの水準でしょう。


(09.7.16) TOPIX 872P(+5)  日経平均 9344円(+74)   22.7億株 (1兆3896億円)



米国市場はインテルの4-6月決算と7-9月の見通しを評価して大幅高となる。NYダウは8616ドル(+256)、ナスダックは1862P(+63)。

25日線はまず抵抗線として働くはずだと昨日いいましたが、昨日のNYダウはこれを一気に突き抜け、先の小波動(主な株価の表示はでていないが)のピーク(8580ドル)をも上回りました。これによって、小波動のピークが切り上がったので、NYダウの小波動の切り下がりは終りました。

ナスダックも同じで、寄り付きの段階で25日線を突き抜け、先の小波動のピーク1861Pをも上回ったので、小波動の切り下がりは終わりました。

またNYダウが75日線を下回ったのは4日連続でしかなかったので、上昇している75日線は下値の支持線として今後も有効であることを表明しました。(ナスダックはいちども75日線を下回っていないので、もともと支持線として働いている)

それにしてもこうまで簡単に25日線と先の小波動のピークを上回るとは意外も意外でした。(救済されるかどうかが注目されていた大手ノンバンクのCITが17日にも破産法申請かというニュースもでているので、今夜の米国市場は金融株から急落する可能性もあるが)

東京市場は米国株高と円安から高く始まるが、9500円が壁になり、後場に入ると米国CITのニュースで急反落となる。

最近の東京市場は米国市場よりも弱い動きになっています。例えば
  1. ナスダックは75日線を割り込まなかったが、日経平均は3日間割り込んだ。

  2. ナスダックは25日線を上抜いたが、日経平均はまだまだ上抜くような動きではない。

  3. 6月の最高値は、ナスダックが1879P、日経平均が10170円で、NN倍率は5.41倍と妥当な数字であったが、7月の小波動のボトムを見ると、ナスダックが1727P、日経平均が9050円で、NN倍率は5.24倍に低下している。ナスダックの1727Pの5.4倍とすれば9325円くらいで止まらねばならなかった。それだけ日経平均の動きは弱かった。

  4. 今日の終値はナスダックが1862P、日経平均が9344円なので、NN倍率はなんと5.01倍まで低下していることになります。
米国が楽観しすぎなのか、日本にマイナス材料が多すぎるのか。たぶん日本のマイナス材料が原因でしょう。1つは政治の混乱。政治が混乱していると外国人は買ってきません。むしろ逃げる。2つは大量の増資です。ここ2か月で2兆円の増資をするということは株式市場から2兆円分を吸い上げるということです。年に2兆円の買い物があれば日経平均で2000円や3000円を上げる力を持っています。それが逆に動いている。

3つめはPERです。米国は15倍程度のようですが、日本は34.0倍。これは来期の利益が倍増するというところまで織り込んでいます。株価がさらに上昇するには4-6月決算、7-9月決算が相当によい数字になる必要があります。業績については米国も楽観しているようなので、米国株が下落してNN倍率が再び5.4倍に戻る可能性はあります。


(09.7.17) TOPIX 878P(+6)  日経平均 9395円(+51)   16.4億株 (1兆0246億円)



米国市場は続伸。いったんは景気回復の時期が先にずれるのではないかとして株価は下落していましたが、ここへきて年内に景気後退は終わるのではないかの期待がでてきました。

NYダウは8711ドル(+95)、ナスダックは1885P(+22)。

ナスダックはここまでの高値1879Pを上回り新高値をとったので、中勢波動は上昇を継続していることが、誰が見ても明らかになりました。

中勢波動が上昇を維持できたのは、@株価は75日線を割り込むことがなかった、A最後の上昇波動のスタート点(g)1664Pを下回らなかった、の2点です。昨日(H)1879Pを上回ったので、当分は「最後の上昇波動のスタート点」は(i')1727Pになりました。 今後は、@75日線を割り込むか、A1727Pを下回るか、を注意していくことになります。

日経平均は米国株高から高いものの上昇力が弱い。今日の終値でのNN倍率(日経平均÷ナスダック)は4.98倍となって5倍を切っています。

日経平均が出遅れているのは確かですが、昨日いった日本独自のマイナス材料(@政局(選挙)、A増資ラッシュ、B高いPER)が株価を抑えているのでしょう。

現在のところ、@株価は75日線を連続3日間下回ったが、4日目には回復した、A(i')9050円は最後の上昇波動のスタート点である(g)8997円より上で止まった、ということから中勢上昇波動は壊れていません。

国株価が上昇しているのに日本株だけが下落するはずはないので、もたつきながらも何とか中勢波動は上昇を維持しそうです。


(09.7.21) TOPIX 901P(+23)  日経平均 9652円(+256)   20.5億株 (1兆2965億円)



日本が休場の間の米国市場は続伸し、NYダウ・ナスダックともに新高値を更新。

NYダウは8743ドル(+32)→8848ドル(+104)と2日で136ドル高。ナスダックは1886P(+1)→1909P(+22)。ナスダックにいたっては7日連続陽線という強い動きとなりました。

ナスダックは中勢モデル波動にしたがうなら、図のように(H)でピーク→(I)で75日線まで下落→(J)で25日線まで戻り→(K)75日線を大きく割り込む、という可能性が高かったのですが、(J)の25日線を1日も躊躇することなく、スポンと突き抜け、その日に直前の(j)の小波動の高値をも上回ったので、この日に(H→I→J→K)のコースはないことがわかりました。

日経平均は、ナスダックと違って、@25日線まで戻ったところであり、A直前の小波動のピーク(j)を上回っていないので、まだ小波動は切り下がったままです。 よって(H→I→J→K)のコースの可能性は残っていますが、海外株が新高値を取ったり(NYダウ・ナスダック)、とろうか(FT100)という状況ですから、日経平均だけが下落することはありえません。

25日線でもたついたとしても、上昇している75日が下値の支持線になるので、結局は海外株高に引っ張られて25日線を上回り、(j)を捕える動きになるのでしょう。今回の(j→I)の下落のなかで、3度の窓空けをしていますが、2つ目までは窓を埋めました。最後の窓は9869円ですが、25日線よりもこの水準が抵抗ラインになるのではなかろうか。


(09.7.22) TOPIX 906P(+5)  日経平均 9723円(+71)   20.8億株 (1兆3178億円)



米国はキャタピラーやメルクの決算がよかったことから続伸。 NYダウは8915ドル(+67)。ナスダックは906P(+5)。

予想を上回る決算となったのは、人員カットなどのコスト削減によるもので、売上げ高は縮小しているそうです。よって利益だけを見て、もう大丈夫とはいえませんが、米国企業は金融パニックを見て身を引き締めたことはよかった。

ただ身を引き締めた結果、失業者が増え、米国のGDPの70%を占める個人消費は停滞しています。ここをどう判断すればよいのか。

企業は人員カットで利益がでる体制になっても、失業者が増加すれば売上げが減少します。個人の収入が減少すれば消費を控えます。その結果、経済全体もはマイナスになります。

企業が理路整然と人員カットをし、個人が消費を控えるのは極めて正しい行動ですが、実はその先にはより厳しい現実が待っている、ということは「合成の誤謬(ごびゅう)」といわれて、日本の2000年以降にいわれたことでした。たぶん米国も同じことをしようとしています。今はなんとかリストラをして利益がでる企業体質にしたところで、その結果自社の商品を購入できる消費者を切り捨てているわけです。

個人が安心して消費できるには、雇用の改善が不可欠です。その兆候はまだありません。雇用統計がプラスに転じるまでは、米国経済の立ち直りは本物ではありません。

そう思っていますが、NYダウ・ナスダックは新高値に出ています。これは当面の企業業績が予想を超えてよかったためですが、この数字がリストラによるものであれば、それは一時的な数字です。

日経平均はナスダクに比較して出遅れが顕著です。米国は4-6月決算の発表があいついでいますが、日本はまだ決算発表はわずかです。この違いかと思います。

《デンドラ24》で日経平均の上値メドを見ると、次のようになっています。低いほうから順に、
  1. 9684円(今日クリアした)
  2. 9865円
  3. 9955円
  4. 10317円
いつもいうことですが、メドの2番目3番目を目安にしておくとよい。今回のメドは下から2番目が9865円です。この水準は昨日、窓空けの水準9869円が抵抗ラインになるといいましたが、それは2番目の9865円dです。「窓+デンドラのメド」によって、。この株価上昇は9900あたりで止まるのではないかと考えています。


(09.7.23) TOPIX 908P(+2)  日経平均 9792円(+69)   22.6億株 (1兆3969億円)



NYダウは発表された銀行(モルガンS、ウェルズファーゴ)の決算が思わしくなかったことから、8886ドル(-34)と小幅安。

一方、ヤフーやアップルの決算がよかったとかで、ナスダックは1926P(+10)と続伸し11連騰。

東京市場は、円レートが94円台へ修正されたとことから輸出株が買われ日経平均はザラバ高値9861円をつける。これは昨日掲げた《デンドラ24》の上値メドの下から2番目のメドの9865円に当ります。また窓空けの上限9869円にあと8円と迫りましたが、窓埋めはできていません。

《デンドラ24》による3番目のメドは9955円なので、だいたい9900円くらいで止まるのではないかといいましたが、この考えは変っていません。明日、9900円を回復してなおかつ新高値の陰線になれば、ピークらしさのポイントは4ポイントになります(@新高値の、A陰線、B9日順位相関が80以上、Cデンドラの上値メドに到達)。

小波動のピークらしさの規準からすれば最低でも5ポイントないとピークか?とはいえませんが、 小波動の姿は、上昇の小波動の@上昇日数は平均して12日、A上昇率は9.5% です。ここからすると明日は8日目になり、先のボトム9050円の+9.5%高は9909円ですから、この点からもそろそろピークかと判断できます。


(09.7.24) TOPIX 920P(+11)  日経平均 9944円(+151)   25.9億株 (1兆6102億円)



6月の中古住宅販売件数が3か月連続して増加したことから米国は大幅高。

NYダウは9069ドル(+188)と9000ドル大台を回復。ナスダックも1973P(+47)と大幅高で、2000Pが目前になる。

《デンドラ24》によるナスダックの上値メドは、下から順に
  1. 1903P
  2. 1990P
  3. 2008P
  4. 2148P
となっています。最も高い2148Pは余程のことがない限り、この小波動で達成することはないので、いつもいうように下から2番目か3番目を上値メドとしておくのがよいでしょう。

昨日のザラバ高値1979Pは、2番目のメド1990円に接近し、3番目の2008Pもワンチャンスで達成可能な位置にあります。だいたい2000P前後を当面の上値と見ています。

日経平均の上値メドは、下から順に
  1. 9684円
  2. 9865円
  3. 9955円
  4. 10317円
ですが、今日のザラバ高値は9950円まであって、3番目の9955円に接近しました。最も高い10317円は6月の最高値の10170円よりも高いので、この小波動ではこれを達成することは難しい。今日の日経平均は値段的にはいいところまで来たと思っています。

ただ昨日もいいましたが、現在のところ、小波動のピークらしさは3ポイント(@新高値、A9日順位相関が80以上、Bデンドラの上値メド)でしかありません。

(a)25日騰落レシオは104.9であり、すぐには120以上にはならないし、(b)25日順位相関も-32.9と低い位置にあり、(c)逆張りの売りマークはまだしばらくは出ません。当面はこれらがピークらしさのポイントになることはありません。

ポイントが追加されるとすれば、C新高値の陰線が出る、D翌日も順下がりの陰線になる、ことです。これでピークらしさは5ポイントになりますが、最低でも2日かかります。まずは過熱しているナスダックの大幅陰線を待っているところです。


(09.7.27) TOPIX 928P(+7)  日経平均 10088円(+144)   20.7億株 (1兆3862億円)



米国株はマチマチ。NYダウは9093ドル(+23)と小幅続伸したが、ナスダックはハイテク株が利食い売りに押され、1965P(-7)と小反落。

ナスダックは一昨日の大陽線に陽線がはらむという形になりました。この大陽線の安値(1924P)を今夜終値で下抜くようだと、一昨日の@新高値に加えて、Aはらみ後下抜き、の1ポイントをカウントしてよいでしょう。

もし今後、大陽線の安値(1924P)を完全に下回る(ザラバ高値が大陽線の安値1924Pより安くなる)なら、上昇の小波動はピークを出した可能性が高くなります。

現在のところの小波動のボトムらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B条件表No.2の逆張りの売りマークがでている、という3ポイントですが、今夜の結果しだいでは4ポイントか5ポイントになるかも知れません(海外株は4ポイントで5分5分)

海外株(NYダウ・ナスダック・FT100・上海総合)が軒並み年初来の新高値を更新しているのに、東京市場だけは新高値を取ることができていませんでしたが、今日は日経平均は10176円のザラバ高値を出して、新高値を更新。

海外株が新高値を更新しているのだから、いずれ日本株もこれに追随するだろうとは思ってはいましたが、、今日6月の高値10170円を上抜くとは予想外でした(今日は高寄りして安く終り、「新高値の陰線」になるのかと思っていた)。

新高値を取ったことによって、小波動のピークが切り上がったので、中勢上昇波動は、上昇トレンドに復活しました。ただこの5日間の上昇は、@5連続陽線であり、A毎日ザラバ高値が切り上がり、B2つの窓を空ける、という一種の「炒れ上げ」の状況です。終値ベースでは1988年以来の9連騰であるそうで、まあ滅多にない上げっぷりです。

この上げが明日も明後日も続くとは思えませんが、それはナスダックの上げ下げに依存しているので、ナスダックに先にいった現象が出るかどうかが注目です。

日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B逆張りの売りマークがでた、Cデンドラの上値メドをクリアした、の4ポイントです。

これに加算できるポイントの可能性は、D明日は陰線になる、E一昨日の窓(9863円)を埋める、F9863円を完全に下回る、G25日順位相関が+80以上になる(現在は-16.8)、G25日騰落レシオが120になる(現在は110.2)、H25日投資マインド指数が85以上になる(現在は69.6)が考えられます。

当面はDEFの可能性がありますが、GHIはもう少し先でしょう。 売りは最低でも5ポイントになってからです。


(09.7.28) TOPIX 930P(+1)  日経平均 10087円(-1)   18.1億株 (1兆2583億円)



米国株は小動き。NYダウは9108ドル(+15)と小幅続伸して新高値を更新するも上伸力にかげりがでてくる。ナスダックは1967P(+1)とわずかに高い。しかし2日続いて新高値を更新できず。

図の紫色線は、条件表No.28によって描いた「外国証券オーダー倍率」です。オーダー倍率とは、寄り付き前に外国証券が発注した成り行きの買い注文と売り注文の比率です。

図は、9日間の買い注文株数÷9日間の売り注文株数の比率を表示しています。注文の株数を知りたいなら、
  1. 「1001 日経平均」のグラフを表示しておいて
  2. 図の@「株価データを表示」をクリックすると、

  3. 右のような、1001 日経平均の株価データが表示されます。

  4. 売り残欄の数字が、寄り付き前の成り行き売りの株数です。今日(7月28日)は2950万株でした。

  5. 買い残欄の数字が、寄り付き前の成り行き買いの株数です。今日(7月28日)は3020万株でした。

  6. 過去9日間の売り注文の株数を合計すると20560万株で、過去9日間の買い注文の株数を合計すると28450万株です。

  7. よって今日(7月28日)のオーダー倍率は1.38倍(=28450÷20560)と計算できます。
なおこの外国証券の注文株数のデータはゼロは送信していません。私が毎日手入力してデータをアップしているので、「オンラインデータ」→「HPから株価データをダウンロード」→「国内株」によってダウンロードすれば過去500日間のデータが入手できます。

上のグラフには赤色の水平線と青色の水平線が引かれています。赤色線はオーダー倍率が1.30倍の水準で、青色線は0.75倍の水準です。1.30倍とは買い注文が売り注文の1.3倍あった、0.75倍は売り注文が買い注文の1.33倍あったということを表しています。 これまでの経験では、次のことがいえます。
  1. オーザー倍率が1.3倍以上になったら、小波動のピークとなる。(図のa,c。b'は1.29倍だった)
  2. オーザー倍率が0.75倍以下になったら、小波動のボトムとなる。(図のA,F,H,I。B,C,D,E,Gは30年に1度級の例外)
むろん1.3倍にならずしてピークになることも多くあり、0.75倍まで低下せずしてボトムを出すこともあります。オーダー倍率という1つの指標だけですべての小波動の予想はできません。しかしオーダー倍率が1.3倍になったらピークではないか、0.75倍になったらボトムではないか、と判断するのは正しいことでしょう。小波動のピーク・ボトムの半分が、オーダー倍率で捉えることができればスゴいことではないですか。

2007年7月〜2008年7月のオーダー倍率をみても、d,f,g,(e'は1.29倍)で1.3倍を超えたときに小波動はピークを出しています。またK,L,(J'は0.76倍)でボトムとなっています。

東証の売買シェアは外国人が50〜60%を占めています。だいたいにおいて外国人が相場をリードしているといってよいでしょう。相場をリードする主体の動向を知ることは相場を判断する上で重要なことです。

昨年の10月から今年3月までは、外国人が手をすかせたために50%を割っていたようで、(B,C,D,E)ではオーダー倍率が0.75倍を大きく下回ってもなかなかボトムになりませんでした(外国人投資家もブン投げたが、外国人投資家以上に国内投資家の投げ売りが圧倒していた)。

しかし最近では再びシェアが50%を超えているようですから、オーダー倍率はピーク・ボトムのよい手がかりになると思われます。そこで上図の最近のオーダー倍率が1.3倍を超えていることに注目すると、ここ10日間で日経平均が1100円の上昇をしたのは外国人の買いによるものであり、1.3倍を超えてきたこの3日間はこれまでの例からして外国人は買いすぎている。この反動が出て小波動のピークになるのではないかと考えられるわけです。


(09.7.29) TOPIX 930P(+0)  日経平均 10113円(+25)   19.4億株 (1兆4004億円)



5月のケースシラー住宅価格指数が、前月比で+0.5上昇。下げ止まりの兆候を見せました。

一方コンファレンス・ボードの7月の消費者信頼感指数は6月の49.0から46.6へと低下し、2か月連続の悪化でした。米国の雇用は厳しく、したがって消費支出が伸びないというマイナス材料でした。

好悪材料の綱引きによって、米国株は昨日も小動き。NYダウは9096ドル(-11)と小幅安。ナスダックは1975P(+7)とわずかに高い。しかし3日連続で新高値を更新できず。

(a)の値幅に3本の陽線がはらまれた形になっています。陽線であるから買い気は強いのだが、買い上がるには至らない。つまり上昇力が減退しているという状態です。 (a)の高値を上抜くか、(a)の安値を下抜くかで今後の方向が決まります。

東京市場の今日のオーダー倍率は1.27倍となって、1.30倍を下回りました。今日の外国証券の寄り前の成り行き寄り付き注文は、売りが2990万株、買いが1640万株と売り株数のほうが1350万株多かったためです。 図のようにオーダー倍率はピークを出しているので、これが株価に反映されて今日の株価は安くて当然と思われましたが、そうはならず。

ただし日経平均もナスダックと同じで、(b)の陽線の高値は抜けず、安値も抜けずで、(b)の陽線に2日連続してはらまれています。気迷いあるいは様子見の状態です。

まあ米国株価の動向しだいですが、今のところはなお買い気が強い(陽線であった)ようです。先のボトム9050円の翌日から上昇すること11日が経過しているので、平均的な日柄からはそろそろピークがでてもおかしくないのですが、それは状況証拠であって決め手ではありません。目下の注目点は株価が(b)の高値・安値のどちらに放れるかです。


(09.7.30) TOPIX 936P(+6)  日経平均 10165円(+51)   19.4億株 (1兆5000億円)



上海総合指数が3266P(-388/-5.00%)と急落し、WTI原油が63.35ドル(-3.88)と急落したものの、米国株価は高値圏で推移する。

NYダウは9070ドル(-26)と小幅安。ナスダックも1967P(-7)と小幅安。ナスダックは4日連続で新高値を更新できず。

今日の上海総合は3321P(+55/+1.68%)と反発し、昨日の陰線(高値3454P・安値3174P)の半分まで戻したので、下げが落ち着いたのかも知れません。

だがいつもいうように「新高値の大陰線」となったことは警戒が必要です。ピークになってもおかしくありません。昨日の値幅の高値を上抜くのか、安値を下抜くのかが今後の注目点です。

日経平均は、ホンダ・日産の4-6月期が営業黒字であったことや、ホンダが10年3月期の通期の予想を早々と上方修正したので、自動車株から上昇。ついで三菱電機も営業黒字と発表されたので電機株も上昇。

それでも4日前の高値の陽線の範囲から抜け出ることはできず。やはり10000円以上の水準というのは、相当に業績回復を織り込んでいる株価水準だといえます。

今日発表された6月の鉱工業生産指数は前月比+2.4%の81.0(2005年を100とする)でした。回復していることは事実ですが、その回復が著しいわけではありません。以下に指数の水準と変化率の表を掲げます。

08/07 08/08 08/09 08/10 08/11 08/12 09/01 09/02 09/03 09/04 09/05 09/06 09/07予 09/08予
108.3
+1.3%
104.5
-3.5%
105.6
+1.1%
102.3
-3.1%
94.0
-8.1%
84.0
-9.6%
76.0
-10.0%
68.7
-9.4%
70.6
+1.6%
74.3
+5.2%
79.1
+5.7%
81.0
+2.4%

+1.6%

+3.3%


(09.7.31) TOPIX 950P(+13)  日経平均 10356円(+191)   23.9億株 (1兆7434億円)



米国は決算の数字がよいものが相次ぎ、また失業保険の受給者数が減少していることを材料に続伸。

NYダウは9154ドル(+83)と新高値を更新。ナスダックも1984P(+11)と新高値。6日前の大陽線に連続4日孕まれていたので、上下どちらに放れるのかが注目点でしたが、上に放れました。

ただ昨日の足は上ヒゲであり、寄り付きから上伸してみたものの売りに押され、終わってみれば寄り付きの値段より少し安かった、という上値がつかえた足です。

ともあれ4日間の高値保合いから上に飛び出たので、今後の上値メドはどうかと見ると、メドの変化はありません。下から順に@1903P、A1990P、B2008P、C2148P です。

よほど人気が傾かない限り、上値メドは下から2番目・3番目を見ておればよいと思っていますが、昨日のナスダックのザラバ高値(2009P)は下からB番目のメド(2008P)に到達しました。

ナスダックの当面の上値メドは達成されたと思います。現在の小波動のピークらしさは、@新高値、A上ヒゲの小幅ながら陰線、B9日順位相関が+80以上、ここへC《デンドラ24》の上値メドを達成、となったので、ナスダックの小波動のピークらしさは4ポイントで、5分5分(海外株は4ポイントで5分)になったと思います。

今日は円安と米国株高、業績の上方修正などがあったことから日経平均は上昇。高値圏の保合いゾーンをポンと上放れしました。

今日のところは小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、Bデンドラの上値メドを達成 の3ポイントなので、まだ日経平均の小波動はピークらしいとはいえません。

前回は図の(A)の時点での上値メドを掲げ、下から3番目のメドが9955円でした。株価がこの水準に到達したので株価水準としては充分であると思っていました。だが翌日、日経平均は先のピーク10170円を突破し、新高値圏に突入したので、《デンドラ24》は新たな上値メドを表示しました。

現在の上値メドは、下から順に、@9865円、A10317円、B10408円、C11132円です。すでにAに到達し、Bの10408円に迫っていますが、A10317円はその前の(A)の時点での下からC番目の上値メドでした。新しい上値メドがでたときでも、その前の上値メド(特に下から4番目)は有効なことが多いので、来週は10317円を維持できるのかどうかに注目しています。


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