TOPIXをどう見たか・判断したか (09年06月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(09.6.1) TOPIX 912P(+14)  日経平均 9677円(+155)   25.0億株 (1兆6606億円)



米国は続伸。NYダウは8500ドル(+96)、ナスダックは1774P(+22)。

ナスダックは新高値を更新しました。D(1773P)→E(1664P)への下げ幅は109Pで、25日線までの下落で終りました。

(A→D)の上昇幅の1/3を下げて1600Pくらいまでは下がるのではないかと思っていましたが、この下げは実に軽微な調整で終了しました。

(A→D)の上昇期間は42日間でしたが、このように長期にわたる上昇は滅多にあることではありません。今回始まった上昇小波動の期間は並の12日程度の上昇であろうと思っています。

ただ悩ましいのは、@昨日の新高値をとった日が出発点であり、昨日から12日目にピークをつけると見るほうがよいのか、Aそれとも(e)から12日目にピークをつけると見るのか、です。 (e)から12日目となると、すでに昨日は11日目です。すると残りはあと1日しかないことになります。 しかしこれは今、無理に判断する必要はありません。「新高値の大きな陰線」がでるのを見て判断しようと思います。

日経平均が先週末、月末のドレッシングによって新高値をとったと思われましたが、その夜の米国株価が上昇したので、今日も続伸し連日で新高値を更新。

GMの破産法申請が確定したので、イベントは通過したとして買い物が入ったようですが、やや楽観人気になってきています。 今日は円相場は94円台後半にありましたが、これは無視されました。

楽観人気になってきたので、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は日経平均・TOPIXについて売りマークを出しました。ただ日経平均は新高値をとって2日目、TOPIXは1日目であるので、売りマークが連続して出る可能性があります。(明日の日経平均が9691円以上で終わるとき、TOPIXは914P以上で終わるとき、売りマークが連続して出ます。)

逆張りの売りマークは明日もでるのかどうかを確認したほうがよいでしょう。今日時点での小波動のピークらしさの確率は、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B逆張りの売りマーク、で3ポイントです。

25日騰落レシオは119になっているので、明日120以上になれば4ポイント、新高値の陰線になれば5ポイント目が加算されます。明日はピークらしさが5分5分になるかも知れません。


(09.6.2) TOPIX 913P(+1)  日経平均 9704円(+26)   26.7億株 (1兆7453億円)



米国はGMにケリがついたと受け止められたことや、ISM製造業景気指数が予想を上回る42.8であったことから大幅上昇。 NYダウは8721ドル(+221)、ナスダックは1828P(+54)。

GMについては、国有化された自動車メーカーはこれまで一社として再生できたためしがないそうなので、しだいに米国経済の足を引っ張るようになるのではないかと思っていますが、当座はGMの帰趨で相場が変動することはなくなったと市場は歓迎したのでしょう。

昨日の米国市場の上昇のうち半分がGMを原因としたものだとすると、今夜も同じような上昇はないわけで、ナスダックは今夜終値が1833P(+5P)で引けると逆張りの売りマークが出ます。

東京市場は米国の大幅高から高く寄り付いたものの、その後はジリ貧となる。今日新高値の陰線となったことで、小波動のピークらしさは5ポイントになりました。
  1. 新高値の
  2. 陰線(やや短いが)
  3. 9日順位相関が+80以上(上図)

  4. 逆張りの売りマーク
  5. 25日騰落レシオが125以上(右図)
今日のところは以上の5ポイントですが、25日投資マインド指数が84.2まで上昇しているので、まもなく85以上になるでしょう。そうなれば6ポイントになり売りに分が出てきます。


(09.6.3) TOPIX 914P(+0)  日経平均 9741円(+37)   21.7億株 (1兆4351億円)


米国は材料なく、小動き。 NYダウは8740ドル(+19)、ナスダックは1836P(+8)と小幅高。

ナスダックと日経平均は連動します。その株価水準の最近の比率は、日経平均:ナスダック=5.5:1 であるといいましたが、ここへきて、この倍率(NN倍率)は低下してきています。


図の(A)の高値時の日経平均は8843円・ナスダックは1587PであったのでNN倍率は5.57倍でした。ところが(B→C→D)と株価が上昇するにしたがってNN倍率は低下しています。
  1. は5.57倍
  2. は5.49倍
  3. は5.36倍
  4. は5.15倍
NN倍率は低下しています。日経平均とナスダックの株価水準の比率であるNN倍率は長期的には一定していません。だからいつでも日経平均とナスダックの株価の倍率は5.5倍であるとはいいませんが、この半年間くらいの日経平均とナスダックの株価水準の比較には使えると思っています。

昨日のナスダックの1836Pと今日の日経平均の終値9741円のNN倍率は5.30倍です。最近の倍率 5.4〜5.6のゾーンをハズレつつあります。これはナスダックが過大に評価されているのか、日経平均が過小に評価されているのかのどちらかです。私はナスダックが過大評価されており、どこかでナスダックの大幅下落→日経平均の小幅下落によって、NN倍率が5.5倍に均衡するものと思っています。

《デンドラ24》による日経平均の上値メドを掲げます。
  1. 9761円
  2. 10214円
  3. 10484円
  4. 10846円
現在のところ一番下のメドの9761円をクリアしています。通常は2番目か3番目のメドの10214円〜10484円を目指すことが多いのですが、 4月以来は2番目のメドはクリアしていません。
  1. は下から3つ目の8324円と4つ目の8888円の中間である8711円まで上昇したが、これは大底からの反発なので上昇力は強烈だった。

  2. は下から1つ目の8920円を突破したものの2つ目の9163円 までは上昇しなかった。

  3. は下から1つ目の9257円を突破したものの2つ目の9767円 までは上昇しなかった。

  4. は9793円が、下から1つ目の9761円を突破したものの2つ目の10213円を奪回できるのかどうか。まあ10200円から10400円までの上昇を予想するならば、建て玉のしかたは、日経平均が10200なれば売りでしょう。


(09.6.4) TOPIX 910P(-3)  日経平均 9668円(-72)   25.5億株 (1兆5707億円)


米国は事前の予想を下回る経済統計が出たため反落。NYダウは8675ドル(-65)、ナスダックは1825P(-10)と小幅安。

経済統計とは、5月のISM非製造業指数が44.0(予想は45.0)だったこと、ADP雇用者数が-53.2万人(予想は-52.5万人)であったことです。

先日、ISM製造業指数が42.8(予想40.0)と上昇したために米国株式は大幅高になりましたが、今日の統計を見ると、製造業は在庫積み増しのために生産が戻りつつあるが、雇用状況はまだ好転せず、個人消費にまわらない。という感じですです。


昨日の下げは軽微なもので、ナスダックが小波動のピークを出したとはまだいえません。小波動がピークを打つときは、@大陰線がでる、Aその大陰線がピークをつける直前の大陽線を1本(または2本連続して)で割り込む、という現象になることが多い。

前回の小波動のピーク(D)がそうでした。(D)の翌日、大陰線となって、(D)の2日前の大陽線を下回って、小波動のピークが確認できたのでした。今回小波動のピークが確認できるのは図の青色線の水準(1774P)を一気に下回るような陰線がでたときです。(2日前の大陽線は窓を空けているので、その前日の小陽線の終値1774Pが規準になる)

東京市場も小幅安。ただ押し目買いの意欲は強く、シカゴ日経先物が9625円で終わっていたのに、日経先物は9690円とかなり高く始まりました。

2日前の陰線がでた日に、小波動のピークらしさの確率は5ポイント(5分5分)になりましたが、案外に下げかたが浅い。

大陰線がでて青色線の水準(9491円)を終値で下回れば、一昨日の陰線が小波動のピークであったと判断できますが、はたしてそういう大陰線がでるのかどうか。
  1. 図の(d)の翌日の大陰線は大陽線を下回ったので760円幅の下落になりました。

  2. しかし(d')の2日前の大陽線を下回ったのは、(d')から12日目のことでした。ピークを確認できたときはすでに12日間の下落をしていたわけで、小波動の平均の下げ期間の11日を超えている以上、さらなる下落はあまり期待できません。確認できなかったのは大陰線が出なかったためです。

  3. (D)にいたっては、ピーク前の大陽線(窓を空けているので、その前日の陽線の終値を規準とする)を下回ることはありませんでした。実に下げが浅かった。
このようにピークを出したことの確認は大陰線がでて、直前の大陽線を下回るかどうかを見ることでわかります。大陽線の規準値を下回るようだと、下げ幅は大きいし、規準値を下回らないようだと下げ幅小さいと思ってよいでしょう。

ただ、株式投資の本質は、「まだ起きていないことを予想して、売買態度を決める」ことです。大陰線が出て大陽線を下抜いたことを確認してから売りを決めていては、そのときには下げるだろう幅の半分は実現しています。残りの半分を取れるかどうかということになります。趨勢を見極めようとすればするほど仕掛けのタイミングは遅れ、利益を出すチャンスを失います。株式投資による利益は、不確かな状況にあるとき、「こうであろう」と決定したときに生まれます。不確かなことに賭けるのであるから不安です。心配です。しかしその心配をしないことには利益はでません。

小波動のピーク・ボトムらしさの判定があって、それでも不確かなことに賭けるのですが、いったん仕掛けたなら、どうなれば仕掛けは間違いだったという規準を持つことです。小波動のピークだと思っていた水準を株価が上回れば、それは間違いの仕掛けであったことを素直に認めなければなりません。そこは損切りです。再び仕掛けのチャンスを待つことです。

最近の日経先物の日中の動きは小さいので、朝方出した売り注文も買い注文も約定しません。売り注文の値段が高く、買い注文の値段が安いためですが、相場に合わせて売り注文の値段を引き下げ、買い注文の値段を引き上げるということも面倒なので、あいかわらず同じ値段で売り・買いの注文を出しています。

《リアル24》Ver.3 のユーザーで利益を出している方は20%であろうと推測していますが、20%の勝ち組の方の数人から、「FXをしたい」という要望が出てきました。

私はFX(外国為替取引)はしたことがないので、あまり乗り気ではありませんでしたが、《リアル24》Ver.3 のプログラムを少しいじってみると、FXの動きはナカナカ素直であることがわかりました。

「素直」というのは、いったん上昇あるいは下落しはじめると、しばらくはその方向に動くということです。これは面白いかもと思って、《リアル24》Ver.3 でFXのデータが受信できるように、プログラムを修正中です。 来週、6月10日くらいには、新バージョンをアップできるかと思います。


(09.6.5) TOPIX 916P(+5)  日経平均 9768円(+99)   23.1億株 (1兆5058億円)



米国は原油高から反発。NYダウは8750ドル(+74)、ナスダックは1850P(+24)と上昇。

原油高となれば製造コストの上昇、ガソリン消費の抑制、個人消費の減少と、いいことはないはずですが、将来の景気回復を予想して原油高になっていると、いいほうに解釈して株高になっているようです。

だがこの原油高は実需にもとづくものではないでしょう。FRBのゼロ金利とジャブジャブの資金供給によって、潤沢になった投機資金がもたらせたものではなかろうか。

実体経済がよくなくとも、金融状況(低金利・流動性の拡大)によって株価が上昇することはよくあります。「不景気の株高」というあれです。FRBはどうも意図的にこの状況を作り出そうとしているのではないか。これはバブル崩壊の始末はバブルを発生させて帳尻をとるという危険な方向です。

前回の住宅バブルの傷は3年〜5年はかかるでしょう。この間に新たな資源バブルを発生させたとしても土地バブルの傷が癒えないうちに資源バブルが崩壊すると、ダブルのショックになります。そうなれば米国は10年単位で立ち直れないのではないか。ドルは暴落するのではないか。そのような懸念を持ちます。

東京市場は、米国高を受けて高く寄り付くも、上値は重い。日中の値幅は55円という小ささでした。 日経平均のグラフに振っていたモデル波動の符号を変更します。変更した符号は赤字にしてあります。 (f)は従来は(d')として、いつか75日線まで下落するのではないかと予想していましたが、その反落は25日線を少し下まわって終りました。安値が25日線に絡まったので、ピークは(f)とし、ボトムは(g)としました。

(f')は従来は(d'')として、やはりいつかは75日線まで下落するのではないかと予想していましたが、その反落は25日線を下まわることなく現在の位置に上昇しています。安値が25日線近くまで調整したので、ピークは(f')とし、ボトムは(g')としました。

株価が反落したときの小波動のボトムは、(e)は75日線で止まり、(g)は25日線を少し下回った水準で止まり、(g')は25日線まで下落しませんでした。この経過は日を追って押し目が浅くなっていることを表現しています。押し目が浅くなるのは楽観人気が強くなっているからです。はたしてそこまで楽観してよいものかどうか。

今回の中勢上昇波動の手本は2008年3月17日を大底として、2008年6月6日まで上昇した55日間の上昇です。

この中勢上昇波動は2008年6月6日のピークとなってからは、75日線を割り込み、中勢下降波動に転じました。そういうことにならないかと手本にしているわけです。

右図では、小波動のピークは(b)13485円→(d)14208円→(d')14392円→(D)14601円へと、4つのピークを出し、(D)→14469円へピークを切り下げ、13810円を下回って、中勢波動は下降転換したのでした。

現在も小波動のピークは4つ目の切り上がりです。しかも小波動のボトムは(e)は75日線→(g)は25日線よりやや下→(g')は25日線より上、と反落の水準がどんどん浅くなっています。楽観人気が日増しに強くなっています。しかも手本の上昇中勢波動は55日間でしたが、今回の上昇中勢波動は今日で58日目になりました。 このように次第に楽観人気になったときは注意せねばなりません。今の水準では、買って利食いができるとは思っていません。


(09.6.8) TOPIX 926P(+10)  日経平均 9865円(+97)   23.1億株 (1兆5015億円)



米国は5月の雇用統計が-34.5万人減と予想(-52.0万人)よりもよほど少なかった。しかし失業率は9.4%と予想(9.2%)を上回る。

いっぽう米国の10年国債の利回りは3.83%と上昇。5月27日(赤●の日)に3.72%まで金利が上昇したとき、NYダウは-173ドル安となりましたが、昨日は雇用統計のよさと金利の悪さが相殺された格好で、前日比は変らず。

NYダウは8763ドル(+12)、ナスダックは1849P(-0)。


東京市場は続伸。6月2日に「新高値の陰線」を出して、小波動のピークらしさは5分5分になりましたが、その後大陰線がでず、今日は新高値になったので、6月2日は小波動のピークではんかったことが確定しました。

(g')は25日線よりやや上位であるので、今回の上昇の小波動は、@25日線からすのタートであること、A(g')の翌日から今日で15日目であること、からいつ小波動のピークを出してもおかしくはありません。

きっかけは米国株が大幅下落となったときでしょうが、米国は先にいった、
  1. 金利高(例えば4.0%に上昇)が続く、
  2. 失業率の悪化の見直し、
  3. 6月7月にはGM・クライスラーの大リストラが始まるために雇用統計は5月よりも悪化するだろうことの見直し、
  4. 5月の小売売り上げ高がプラスにならなかったとき
などが下げの原因になると思います。


(09.6.9) TOPIX 918P(-8)  日経平均 9786円(-78)   24.5億株 (1兆5229億円)



米国は10年国債の利回りが3.87%とさらに上昇。これを嫌気して一時は大きく下げたが、景気回復期待からもどす。

NYダウは8764ドル(+1)、ナスダックは1842P(-7)。

日本は4月のCI一致指数が84.8→85.8へ1.0ポイント上昇したと発表がありました。11か月ぶりの上昇です。

CI先行指数は、4月時点で2月(74.1)→3月(75.5)へといちはやく上昇して、株価の上昇が加速されましたが、4月も(76.5)となって2か月続けての上昇となりました。

CI一致指数が上昇したことで、景気循環の谷は3月であったという見方が強くなりました。3月が谷であったとしても、問題はその後の回復力です。

IC先行指数と日経平均の関係図を次に掲げます。




昨年9月のリーマン・ショック以来の株価暴落・急速な景気後退は100年に1度の出来事であるといわれましたが、私は30年に一度の規模であると思っていました。いまから振り返ると、CI先行の2月の数値は74.1でしたが、これに匹敵するのは1983年の4月の74.2です。26年前のことです。1983年4月の日経平均は8420円でした。その6か月前の1982年10月には6850円という値段をつけています。このときのCI先行指数は72.6であったので、今回の2009年3月の安値7021円はこれに近く、日経平均はCI先行指数に連動して、それなりの株価水準になったことがわかります。

CI先行指数の発表は1か月遅れです。3月時点で3月のCI先行指数の数字はわかっていません。3月当時は2月の最悪の74.1がわかっているだけです。よって3月当時にCI先行指数を頼りにして投資をするならば、最悪の数字が出ているので「売り」の方針になります。4月に入ってCI先行指数が上昇したことがわかり、ここから景気の悪化は緩和してきたのではないか、それなら「買い」に分があるかと、判断できるわけです。

今日はCI先行指数は2か月連続の上昇、CI一致指数は、はじめて上昇となったので、今後の景気はいくぶんかの回復に向かうことでしょう。 ただし、
  1. 2002年1月から207年10月まで69か月も拡大してきた景気循環が終った。
  2. それも世界的な景気後退であり、米国の消費バブルが崩壊した。消費バブルの解消には今後3〜10年の時間を必要とするのではないか。
  3. 企業はバブルに合わせて過剰な負債を負い→過剰な生産設備をもち→過剰な雇用を抱えた。この3つの過剰なマイナスを何年かかけて解消せねばならない。
少々消費マインドが好転したからといって、景気がV字型で回復するとは思われず、U字型か、ひどければL字型の回復の可能性のほうが強いと思われます。今の株価はV字型回復を思っていますが、これは楽観的に過ぎるのではなかろうか。


(09.6.10) TOPIX 937P(+18)  日経平均 9991円(+204)   28.2億株 (1兆7474億円)


NYダウは8763ドル(-1)、ナスダックは1860P(+17)とまちまち。


米国株式は6月1日にGMが破産法を申請したことからアク抜けだとして急上昇しましたが、その後はグイグイと上昇とはなっていません。特にNYダウは高値圏での揉み合いとなり、ナスダックはわずかずつ新値を更新しているという状況です。

おそらく年内に景気はプラスに転じるという予想を織り込んだのが今の水準でしょう。

さらに上昇するには4-6月決算がよい数字になるとか、11日夜に発表される5月の小売売上高がプラスになるとかの、きちんとした数字が出てくることが必要です。

12日のSQまであと2日となった今日は、先物に買い仕掛けが入り、日本株は大幅高となる。

昨日までの5〜6日はオプションの行使価格(9750円)の攻防でしたが、誰が防戦の主体かというと、コールオプションを売っていた大手の投資家です。

まだ日経平均が9000円にならないころ、9750円のコールオプションを100円とか200円で売ったのは6月12日に日経平均は9750円以上になるはずがないという相場感からです。

もし6月12日のSQで日経平均が9750円に達していなければ、オプションの売り手は100円とか200円で売った代金が丸儲けです。しかしSQが9900円で決まると、9900-9750=150円を支払わなければならない。200円で売っていればまだ50円の利益がありますが、もしSQが10000円で決まると10000-9750=250円を支払わねばなりません。200円で売っていたとしても-50円の損失です。

昨日までの9750円の攻防をして、昨日の日経先物は9780円で引けました。9750円のオプションの売り手はこのままでは-30円分の利益がはがれます。200円で売っていたならば、利益は200-30=170円に減じます。6月12日に9780円のSQ値がつけば、まだ利益が出ますが、先にいったようにSQが10000円になれば-50円の損失になります。これを防ぐには、自身がヘッジのために日経先物を買うしかありません。次のような計算になります。

  1. 5月に行使価格9750円のコールオプションを200で売った。(+200円の利益)
  2. 6月初旬に日経先物は9750を超えて9800円になった。(+200-50=150円の利益)
  3. 9750円以上でSQになると9750円を超えた分だけ利益が減少するし、9950円以上になると利益が無くなってしまう。(+200-200=0)
  4. そこで9800円で日経先物を買った。これによってオプション売りの利益はある程度ヘッジできた。
  5. もしSQが10000円で決まると、オプションの売りによる損失は(+200-250=-50円)だが、日経先物の買いによる利益が(10000-9800=+200円)あるので、トータルとして+150円の利益になる。
  6. もしSQが9700円で決まると、オプションの売りによる損失は(+200)あるが、日経先物の買いによる損失が(9700-9800=-100円)となって、トータルとして+100円の利益になる。
こういうことがあって、今日の日経先物は買い需要が多く、10000円をつけたのだろうと思われます。SQ通過後の日経先物の動きが正しい動きです。


(09.6.11) TOPIX 940P(+3)  日経平均 9981円(-10)   30.1億株 (1兆8289億円)



米国株式は長期金利が3.95%(一時4%を超える)になったことから小幅安となる。 NYダウは8739ドル(-24)、ナスダックは1853P(-7)。

日経平均はザラバで10022円と10000円大台をクリア。3月10日の7021円をつけたときは、この後10000円まで戻すことは1年2年の期間では不可能であろうと思っていましたが、今日6月11日に達成しました。ちょうど3か月で3000円上昇(+42.7%)上昇しました。

まずは大目標の達成だといえますが、今日の出来高は30億株に膨らみ、なお先高期待が強いようです。私はこの状況は楽観のし過ぎであると思っていますが、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というあれで、いったん歩きだしたら、行きつくところまで行かねば止まりません。

《デンドラ24》の上値メドは5月29日以来同じ数値です。低いほうから掲げると、  @ 9761円  A10213円  B10484円  C10846円 となっています。最近の小波動のピークは、図のAこそはBとCの中間まで上昇したが、BとCは@とAの中間までしか上昇していません。Aは強烈なショートカバーによる上昇であるのでBをクリアしましたが、BとCはAまで達しなかった。 今日、日経平均は10000円に達しましたが、まだAを超えていません。通常ならばAないしBの水準まで上昇するので、Aの10213円〜Bの10484円を取る可能性がありますが、今日の10022円は@とAの中間であるので、ここで目標達成となることもありえます。

株価の予測はだいたいにおいて大雑把なものです。正確にピタリと当てることは難しい。しかし株価を当てる必要はまったくなく、おおよそ今日の10000円〜Bの10500円をつける間で、「新高値の大きな陰線」がでたならば、この小波動の上昇は終わったと判断すればよいだけです。

今の上昇の中勢波動の手本は1998年8月〜2000年3月の小渕内閣のときの株価の動きであろうと思っています。

このときは、現在と同じ状況下にありました。すなわち日銀はゼロ金利にし、さらに量的緩和という空前の金融政策に舵を切り、政府は40兆円50兆円という規模の財政出動をしました。

基本的には、金融機関の不良債権の処理ができていなかったので、これら方策だけでは日本経済は立ち直れなかったのですが、景気および株価は1年半ほど上向きました。

誰も消費しないとき、政府が赤字国債を発行して得たお金をジャブジャブ使えば、目先の景気が悪くなるはずはありません。それでも悪くなれば追加の財政出動をするだけです。 この小渕内閣のときに、日経平均は12787円から20833円まで約1年半の上昇をしました。小渕内閣はまずお金をジャブジャブ使った。日銀はゼロ金利にした。これが景気の後退を防ぎ、一昨日掲げたCI先行指数の(A)の間の景気拡大に繋がったのでした。

いま世界は日本が小渕内閣時代にしたことをなぞっています。これによって金融不安は無くなったとされ、景気は次第に回復するだろうという予想のもとで株価は上昇しているわけです。だが小渕内閣は小渕首相の死を持って終りました(2000年4月)。

森内閣が引き継ぎます。しかし財政出動については消極的でした。赤字国債をいつまでも発行することはできなかったのです。消費するもの(政府)がなくなると、急速に景気は悪化します。当然株価も下落しました。森内閣時代(2000年4月〜2001年4月)は株価は下落し続けます。ここに追い討ちをかけたのが小泉内閣です。

小泉内閣は金融機関のハードランディングを目指しました。しかしこれは無謀な政策でした。日経平均は2003年4月に7603円という大変な水準まで下落します。 この株価下落を救ったのは、@金融機関のハードランディング方針をやめたこと、A米国経済がネットバブルを克服して立ち直ったことの2つです。

今回の10000円台への上昇は、小渕内閣の1998年〜2000年のようには行かないと思います。@当時は米国景気は絶好調であった、A円レートは安かった、B赤字国債発行の抵抗はなかった、という点で、小渕内閣当時の株価水準のアップは半分くらいに終わるかと思っています。今日の日経平均はその水準を上回っているのではないか。楽観人気になったいるのではないかと判断しています。


(09.6.12) TOPIX 950P(+9)  日経平均 10135円(+154)   39.9億株 (2兆9561億円)



米国は長期金利が3.85%へと少し下げたので、 NYダウは8770ドル(+31)、ナスダックは1862P(+9)と小幅高となる。

6月に入ってからのナスダックは上昇はしているものの、その角度は鈍化し、小幅な新高値の陰線を2度だして、頭が重い感じです。

一方日経平均はSQ(10147円)を通過したので、どうなるかと見ていたところ今日も新高値。目先のアヤの規準である9日線を一度も割り込むことなく急な上昇角度を保っています。

とはいえ、特に日経平均だけが快調に上昇しているのではなく、世界の株式市場に連動しています。NN倍率(日経平均÷ナスダック)を計算してみると、
    (f)は5.36倍(=8503円÷1773P)
    (g)は5.41倍(=8997円÷1664P)
    ● は5.44倍(=10135円÷1862P)
と、最近の平均的なNN倍率である5.4〜5.6倍の範囲内にあります。簡単にいえば、日経平均は日本国内の事情で動いているのではなく、ナスダックを手本にして動いているわけです。

そうであるからナスダックのグラフが最も重要なわけです。今ナスダックの小波動のピークらしさを調べると、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上 となっています。外国の指標の小波動を測る残りのポイントは、C新高値の陰線、D逆張りの条件表No.2の売買マーク の5つが基本です。(さらに足型のE順下がりの陰線とか、F窓空け陰線とかが加わることがある)

現在のところ5点満点中の3点(ポイント)であるので、やや売りに分があるかと思いますが、「新高値の陰線」がでたら、小波動のピークになったかと考えるところでしょう。

日経平均の小波動のボトムらしさは、
  1. 新高値
  2. 9日順位相関が+80以上
  3. 25日順位相関が+80以上
  4. 25日騰落レシオが125以上
  5. 25日投資マインド指数が85以上
となっていて、5ポイントの確率です。

現在は、強弱5分5分というところですが、今後ポイントが増加するとすれば、Eデンドラ24の上値メドの10213円〜10484円になる、F新高値の陰線になる の2つです。この2つのどちらかの現象がでたときに、小波動は一服するのではなかろうか。


(09.6.15) TOPIX 946P(-3)  日経平均 10039円(-96)   24.9億株 (1兆7548億円)



NYダウは8799ドル(+28)、ナスダックは1858P(-3)とまちまち。

米国株価は高値圏での頭の重い動きが続くこと半月です。どこで長い陰線を出すのかを見ているところ。

東京市場は材料がなく、ようやく利食い売りの押される。ただ値上がり銘柄数は1014と値下がり銘柄数582の2倍ほどもあり、主力銘柄は下落したが、出遅れ周辺銘柄は上昇しています。

主力株はその水準を上げてしまったので回転がきかなくなって、次々に出遅れ株を物色してきているのですが、しだいに手がける銘柄が少なくなってきたという感じです。

今日の出来高20位を見ると、1808長谷工(113円)、1805飛島(55円)、7211三菱自(181円)、8840大京(194円)、6632JVC(79円)といった低位株に、矛先が向いています。


定点観測9銘柄は、まあ主力株といってよい銘柄ですが、頭打ちの足型を出すものが多くなりました。

5401新日鉄は、@新高値のA上ヒゲの長い陰線。

5713住友鉱は、@新高値の陰線の翌日にA順下がりの陰線。

6758ソニーは、@6日前に新高値のA長い陰線を出して、現在下落中。

7203トヨタは5月の高値4080円を上抜けず、ここへきての大陰線。

8411みずほFは、@新高値の陰線の翌日にA順下がりの陰線。

8604野村は、@新高値の陰線、明日窓を埋めるようだとよくない。


(09.6.16) TOPIX 914P(-32)  日経平均 9752円(-286)   26.4億株 (1兆8359億円)


米国はNY連銀の6月製造業業況指数が予想(-6.0)を下回る-9.41となり、5月の-4.55から大きく悪化したことから、景気底打ちが先にずれるのではないかとして大幅下落する。

NYダウは8612ドル(-187)、ナスダックは1816P(-42)。


両指数はまだ小波動のピークを表示してはいませんが、青線の水準に達するならば、だいたいピークだったことは決まりでしょう。

ただそれは小波動のピークであって、中勢上昇波動のピークではありません。中勢波動のピークが出たらしいことは、ナスダックでいえば、直前の小波動のボトム(1664P)を株価が下回ったときです。まだ150P以上あります。

東京市場は米国株安に円高が加わって、米国以上に下落する。

日経平均は9日線を割り込みました。これまでは、新高値から9日線を割り込むと必ず小波動のボトムを出している(逆にいうと9日線を割り込む前の新高値がピークになっている)ことから、日経平均は小波動のピークを出したように思われます。

この後どれほど下げるかですが、(d→e)は759円(-8.58%)、(f→g)は575円(-6.34%)、(f'→g')は506円(-5.32%)という下げ幅でした。小波動の平均的な下げ率(-8.67%)を規準にして検討すると、(d→e)の(-8.58%)は平均的な下げですが、(f→g)の(-6.34%)や(f'→g')の(-5.32%)はかなり軽い下げでした。

ピークから2〜3日のうちに大きな陰線を出したときは、(f→g)や(f'→g')のように下げは軽くないだろうと思っています。(h)の10170円から平均的な-8.67%の下げをするとするならば9288円あたりがこの下げの小波動の目安になります。ただ、買い意欲が強い時勢でもあるので、まずは25日線の9580円あたりで押し目買いが入るはずです。しかし、これが成功するかどうかは米国の景況感次第です。

今夜は米国の5月の鉱工業生産指数が発表されます。今年になってから、指数は1月(-1.9%)→2月(-1.5%)→3月(-1.7%)→4月(-0.5%)とマイナスが続いていますが、4月は-0.5%とマイナスが大きく縮小し、下げ止まりではないかの兆候を見せました。5月は-0.8%と4月に比べて少し悪化するという予想ですが、発表される数字が-1.0%以上になれば、今日のNY連銀の統計に続いて、楽観的な景気底打ち期待に水を注されることになるでしょう。

そういう悪い数字がでたときは、9580円の水準ではボトムにならず、9200円〜9300円付近への下げがあるのか、と思っています。


(09.6.17) TOPIX 923P(+8)  日経平均 9840円(+87)   25.4億株 (1兆71359億円)



米国は5月の鉱工業生産指数は-1.1%と予想(-0.8%)を上回るマイナスになりました。

NYダウは8504ドル(-107)、ナスダックは1796P(-20)と続落。

昨日時点ではまだ小波動のピークを表示してはいませんが、明日はよほどの上昇をしない限り、主な株価(小波動のピーク)が出ます。

(NYダウはザラバ高値8658ドル以上をつけると出ない、ナスダックはザラバ高値1857P以上をつけると出ない。)

日経平均は小波動のピーク(10170円)を表示しました。これによって目下の小波動は下降波動であることが決まりました。

米国が安かったので、今日の日経平均は続落し、9600円台へ下げると思っていましたが、買いの意欲は強かった。

平均的な下降の小波動なら、先のピーク10170円から900円ほど下落するはずですが、今日の寄り付きは9705円でした。これはピークから465円下げた水準でしかありません。これまでの最も浅い下げの(f'→g')の506円幅を待たずして、早くも押し目買いが入ったわけです。

この結果、今日の足型は「入り首線」となりました。これは、右図の左の(入り首(売り))のように
  1. で長い陰線が出て
  2. 順下がりの長い陰線が出て続落する。
  3. は(b)の安値よりも低く寄り付くが、上昇して(b)の高値と安値の中間よりやや低いところまで上昇して終わる。
(c)は(b)の陰線の範囲内に、首を突っ込んだので「入り首線」と呼ばれます。「入り首線」は基本的には「追撃売り」です。(c)が陽線になった原因は、@売りの買戻し、またはA押し目買いであると判断したための買い、による反発です。

@は(c)で買戻しが終われば、翌日はまた下落します。Aは押し目買いの判断が正しければ翌日は上昇しますが、押し目買いの判断が間違っていれば翌日は下落します。よって「追撃売り」をするのが確率的には正しいのです。ただし次のことを確認して態度を決められるほうがよいでしょう。
  1. 右図の左側の図(入り首線(売り))のように、明日が(c)の安値を下回ったならば売り。

  2. 右図の中間の図(入り首線(買い))のように、明日も陽線となって(b)の高値を上回ったならば、押し目買いの判断は正しかったとして買い。

  3. 今回の「入り首線」は、(a)と(b)の間で窓を空けています。明日陽線となっても(a)の安値を上回って(a)と(b)の窓を埋める上昇にならないと押し目買いの判断は正しかったとは判断できません。(a)の安値は10029円であるので、明日のザラバ高値は10030円以上にならないと、買いにはなりません。これは難しいでしょう。


(09.6.18) TOPIX 911P(-11)  日経平均 9703円(-137)   24.3億株 (1兆5978億円)



NYダウは8497ドル(-7)、ナスダックは1808P(+11)とまちまちに小幅な動き。両指数とも小波動のピークの表示が出ました。よって現在の小波動は下降中で、ピークの翌日から4日目です。

NYダウとS&Pは2日連続で25日線を割り込んだのでなお下落しそうですが、ナスダックはまだ25日線を割り込んでいません。もしこれが25日線割れとなると、米国市場も半月か1か月程度の調整をすることになるのではなかろうか。

ロンドンのFT100指数は、日米の指標より悪化しています。5月7日の小波動のピークをこの1か月間で更新することができず、ここへきて25日線を大きく下回って、5月7日以来続けていた高値の保合い圏を下抜いてきました。これが米国市場にどう響くのか。

3日前に定点観測の9銘柄のうち頭打ちの足型が出たものが多くなったとして、6銘柄を掲げました。そのときは6銘柄とも小波動のピークは表示していませんでしたが、今日現在では全部の銘柄がピークを表示しました。

今後は、小波動のピーク・ボトムが切り下がるのかどうかを注意しておかねばなりません。

5401新日鉄は、先のボトム(359円)を下回るとボトムが切り下がるのは当然として、同時に最後の上昇小波動のスタート水準を割り込むので、中勢上昇波動が終了する可能性が出てきます。

5713住友鉱は、先のボトム(1130円)ははるか下方にあるので、これを割り込むことは考えられません。ピーク・ボトムが切り下がるのは、図の青色線のようになったときです。

6758ソニーは、先のボトム(2380円)を下回るとボトムが切り下がり、同時に最後の上昇小波動のスタート水準を割り込むことになるので、中勢上昇波動が終了する可能性が出てきます。

7203トヨタは、すでにピーク・ボトムは切り下げてきており、下降トレンドに入っていまう。今後上昇トレンドになるには、先のボトム(3470円)を下回ることなく、先のピーク(3940円)を上回る必要があります。それまでは買いの対象にはなりません。

8411みずほFは、先のボトム(223円)を下回るとボトムが切り下がり、同時に最後の上昇小波動のスタート水準を割り込むことになるので、中勢上昇波動が終了する可能性が出てきます。

8604野村は、先のボトム(645円)はかなり下方にあるので、すぐにはこれを割り込むことはないでしょう。ピーク・ボトムが切り下がるのは、図の青色線のようになったときです。


(09.6.19) TOPIX 918P(+7)  日経平均 9786円(+82)   24.7億株 (1兆7046億円)



NYダウは8555ドル(+58)と小反発するも25日線は上回れず。昨日で3日連続して下回る。

ナスダックは1807P(-0)と変らず。こちらは25日線より上位をキープ。

日経平均は昨日のザラバ安値が25日線に接近(あと43円)したため、早くも押し目買いが入ったようですが、たいして反発できず。

今後の日経平均の動きですが、この下げの小波動のボトムは、図の(a)25日線水準(9650円あたり)、(b)平均的な-8.6%の下げをした(9200円〜9300円あたり)、(c)75日線水準(9000円くらい)の3つが想定できます。

現在の中勢波動は、2008年3月から6月の動きを手本としていることを6月5日にいいました。当時のグラフを再掲します(符号は改めた)。

まず上昇日数を見ると、(A→H)までが56日間(AとHの日を含む)で、(A→j)が64日間です。ザラバ高値は(H)がピークですが、終値ベースでは(j)がピークです。

現在の中勢波動は、(h)の日にザラバ高値・終値ともピークであり、(C→h)の日数は64日間となっています。手本とドンピシャ同じ日柄です。

手本は(j)でザラバの新高値をとれずにピークを切り下げ、(i)のボトムをザラバ安値が下回った日に、小波動のボトムが切り下がりました。

ピーク・ボトムが切り下がったことによって、この日から波動は下降トレンドになったことが確定しました。下落する株価は、モデル波動では75日線でいったん下げ止まるはずでしたが、すんなりと75日線を下回って(K)まで下げたのでした。
今回の中勢波動は、上図の3つのボトムのメドのどれをとるかによって、次のピークの水準が決まります。
  1. (9650円あたり)で止まれば先のピーク10170円を更新する可能性のほうが高く、中勢波動は上昇中を維持する。
  2. (9200円〜9300円あたり)となれば10170円を更新できるかどうかは半々で、おそらくは手本のようにピークを切り下げることになるのではないか。
  3. (9000円くらい)まで下落すれば、10170円の更新は極めて難しく、いったん反発したとしても、じきに75日線を割り込んで、中勢上昇波動は終わるでしょう。


(09.6.22) TOPIX 922P(+3)  日経平均 9826円(+40)   21.4億株 (1兆5415億円)



NYダウは8539ドル(-15)と小反落。

NYダウは、4日連続で株価終値が25日線を下回っており、今夜も25日線を上抜かなければ、75日線へ向かっての下落の可能性が強くなります。

ナスダックは1827P(+19)と小反発し25日線より上位をキープ。

東京市場は材料がなく、23日のFOMCのコメント待ちで様子見。

TOPIXは25日線にタッチして反発しているが、この2日の反発力は小さい。


定点観測9銘柄のうちで、最も波動が先駆しているのは9884ソフトバンクです。

ほかの8銘柄は、第1段目の中勢上昇波動がピークを出すのかどうかという局面にありますが、ソフトバンクは第2段目の中勢上昇波動が終わるかどうかの局面にあります。

中勢波動を簡単にいえば、
  1. 中勢上昇波動は、スタート時点では株価が75日線より下にあったものが、75日線を超えて上昇したものです。図の(a1→b1)が1つの中勢上昇波動です。

  2. 中勢下降波動は、スタート時点では株価が75日線より上にあったものが、75日線を下回って下落したものです。図の(b1→A2)が第1段目の中勢下降波動です。
ソフトバンクは(a1→b1)の中勢上昇波動→(b1→A2)の中勢下降波動を経て、(A2→B2)の第2段目の中勢上昇波動にあります。第1段目のボトム(a1)と第2段目のボトム(A2)は切り上がり、第1段目のピーク(b1)と第2段目の(現状での)ピークも切り上がっているので、ソフトバンクの中勢波動は切り上がった。すなわちソフトバンクの大勢波動は上昇波動に転換したと判断してよいでしょう。

だがどうも、第2段目の中勢上昇波動は終わりつつあるのではないかという現象が出てきています。きょうの株価は25日線を下回りました。4〜5日のうちに25日線を上回らないと、株価は75日へ向かって下落することになります。直前の小波動のボトムは1683円ですが、もし1682円以下になるようなら、第2段目の中勢上昇波動は終わった可能性が高くなります。

そうなれば、ソフトバンクは諸株に先行しているので、ほかの銘柄も中勢上昇波動が終わっていくことになるのかと思っています。ソフトバンク株が25日線を完全に割り込むのかどうか、また1683円を下回るのかどうかが、今後の東京市場の行方の大きなヒントになると思います。


(09.6.23) TOPIX 901P(-20)  日経平均 9549円(-276)   25.3億株 (1兆8537億円)



世界銀行が2009年の世界のGDP伸び率を-1.7%(3月時点)から-2.9%へ下方修正したことから、景気回復は今年度のうちには期待できないというムードになる。

NYダウは8339ドル(-200)、ナスダックは1766P(-61)と大幅安。 この動きによって、NYダウは5日連続して25日線を下回ったので、25日線水準が下値の支持水準ではないことがわかりました。

世界銀行のGDP予想が引き下げられたことは、東京市場においては昨日の段階でわかっていたことでしたが、相場には影響を与えず、日経平均は+40円で終わったのでした。

しかしその夜、欧州・米国では世界銀行のGDPの下方修正は重く受け止められました。ロンドンのFT100は-2.57%の下落、NYダウは-2.35%、ナスダックは-3.35%。この下落を見て今日の日経平均は-2.82%の下落となりました。

ようするに東京市場は自らの判断ができていません。欧州市場を見て、米国市場を見て、東京市場の水準が決まっています。東京市場の株価は欧米の株価次第というのは、まったくもって面白くありません。

さてNYダウは完全に25日線を割り込んだので、75日線までの下落があると考えておいたほうがよいでしょう。

その際の日経平均の下値メドは次のようになります。
  1. 6月19日にいった@9650円(25日線)、A9200〜9300円(標準の小波動)、B9000円(75日線)

  2. 純粋なチャート的な下値は、@9366円、A9128円。これは(h→イ)への下げ幅521円を(イ)から下にとると9128円、(ロ)から下にとると9366円になります。

  3. 《デンドラ24の4%波動による下値メドは、高いほうから順に、@9527円、AB9223円、C8716円 となっています。
これらの下値メドを総合すると、今回の小波動の下値メドは9200円〜9300円になるのではなかろうか。


(09.6.24) TOPIX 902P(+0)  日経平均 9590円(+40)   21.1億株 (1兆4873億円)



NYダウは8322ドル(-16)、ナスダックは1764P(-1)と小幅続落。

ナスダックと日経平均は連動しますが、今回も@ナスダックは長大陰線で25日線を割り込み、日経平均は大窓を空けた陰線で25日線を割り込みました。A翌日も反発することなく2日連続して25日線を割り込んでいます。

NYダウはすでに6日連続して25日線を下回っているので、完全に25日線を割り込んだといってよく、今後は25日線が株価の戻りを押さえつけることになります。これまで下値の支持線であった25日線は、上値の抵抗線に変ったわけで、今後の下値の支持線は75日線になりました。

ナスダックが今週一杯25日線を割り込んだままであれば、NYダウと同様のことになり、75日線近辺までの下落をすることを予定しておかねばならなくなります。 ナスダックが25日線を完全の割り込むとなると、わが日経平均もそれに歩調をあわせるわけで、来週からは75日線へ向かって下落するということも考えておいたほうがよいでしょう。

定点観測9銘柄について最近の動きをコメントします。

1812鹿島は、小波動のピークが(a→c)へと切り下がり、先のボトム(b)(287円)を割り込んだので、小波動の切り下がりが決定しました。

これによって鹿島は下降トレンド入りをしたので、25日線(今日は298円)が戻りの抵抗線になります。ただ下値支持線となった75日線(今日は271円)近くまで下げているので、75日線で当面が下げ止まるかどうかを見るところ。
  1. 支持線である75日線をすんなりと割り込むようであれば、かなりの下げになるだろうし、

  2. 支持線である75日線で下げ止まって反発したときは、抵抗線である25日線を上抜くことができるのかどうか。
ここが注目点。私の感じでは(a)をつけた日の大陽線は値幅が35円( 前日の終値の12.3%)もあって、理由は知りませんが非常に楽観した買いが入った日です。出来高は1513万株と今年に入ってからの最大の出来高でした。今日現在では株価はこの大陽線の安値を割り込んでいます。

ということは(a)の日を含めて今日まで買った投資家は誰ひとりとして利益が上っていませんから、考えていることは「なんとか有利に逃げたい」ということでしょう。当然に株価が上昇あするとドッと戻り売りがでてきます。25日線を上抜いて上昇することは難しい。

5401新日鉄は、(a)で@新高値の、A陰線(しかも上ヒゲ陰線)を出し、翌日B窓空けの、C陰線 となりました。小波動のピークらしさの判断ポイントはこの足型だけでも4ポイントになります。

果たして、その後の株価は下落し、25日線を下抜くこと今日で3日目です。

なによりいけないのは先の小波動のボトム(b')の359円を下抜いたことで、ここで小波動のボトムの切り下げが決まりました。(b'→a)の小波動は「最後の上昇波動」であったわけで、これを下回るということは、3月12日の233円からスタートした中勢上昇波動が終わった可能性が強くなりました。

今日で25日線を下回ること3日連続となっています。もし5日連続となれば、これまで株価を支えてきた25日線は、うって変わって株価の上昇を押さえつける抵抗線に変ります。 新日鉄は買いの対象銘柄ではなくなりました。


(09.6.25) TOPIX 919P(+17)  日経平均 9796円(+205)   22.3億株 (1兆5562億円)


FOMCは金融政策は据え置く。長期金利は3.68%へ少しアップしただけで、株式市場には影響を与えず。

NYダウは8299ドル(-23)と小幅安ながら、ナスダックは1792P(+27)と上昇。


ナスダックは25日線を下回ること連続3日になりましたが、日経平均は前日比1円を超える円安になったので大幅上昇し、25日線を上回る。

ただ今日の上昇は先物が主導しており、かなり思惑的な買い物が入ったようです。現物市場の出来高は22.3億であったのに、日経先物の出来高は96715枚と、この2か月間で最高の出来高でした。


5713住友鉱は、小波動のピーク・ボトムともに切り上がっているので、なお上昇トレンドを維持していますが、ここへきて株価終値が25日線を下回ること連続3日目となりました。

今日の9日線と25日線はともに1419円です。明日には9日線と25日線はデッドクロスするはずなので、近々よほどの上昇をしない限り、株価は25日線に頭を抑えられそうです。

なお小波動のピークには「新高値の陰線」が出やすいのですが、これだけを決め手にするとダマされることがあります。

図の(c),(d)は陰線の翌日すぐに陽線で新高値を取り返しています。また(e)の翌日は陰線ながら新高値をとっています。新高値の陰線が出た翌日に新高値とならなかったことを確認してからピークらしいと判断するのがよいでしょう。

翌日新高値をとらなかったとしても、よりピークらしい可能性が高いのは、@翌日が順下がりの陰線である ときです。A翌日が窓空けの陰線であったり、大陰線であったならば、さらに可能性が高くなります。 (a)(b)がその例です。(b)は翌日の陰線が小幅であったので、(a)よりは弱い。


6758ソニーもいまのところ小波動の切り下がりはありません。ただ先日は先の小波動のボトム(2380円)にあと50円というところまで株価が下がりました。

今後2380円を下抜くことになれば、下降トレンドに転換する可能性が高くなります。

2380円を下抜くと、75日線(今日は2384円)をも下回ることになるので、中勢波動自体が下降波動に変る可能性も出てきます。今は重要な局面です。


(09.6.26) TOPIX 926P(+7)  日経平均 9877円(+81)   19.1億株 (1兆3988億円)


今週の米国は約10兆円の国債を発行しますが、いまのところ入札は順調にはけており、国債の大量発行による長期金利が上昇する懸念が薄れました。昨日の長期金利は3.54%と低下し、米国市場は大幅高。

NYダウは8472ドル(+172)、ナスダックは1829P(+37)と大きく上昇。


これによってナスダックは25日線を上回り、75日線に向けての下落の可能性は当面なくなりました。おそらく2日前のザラバ安値(1753P)が小波動のボトムであったようです。

日経平均は昨日25日線を上回りました。ホンマかいなという懐疑の気分でしたが今日も小幅ながら続伸したので 3日前のザラバ安値(9511円)が小波動のボトムとなったようです。

小波動がボトムを出しても、先のピーク(10170円)を上抜くと決まったわけではありません。10170円をつけた日の翌日の陰線と翌々日の陰線は窓を空けており、しかも200円近い陰線になっています。この窓(10029円)を埋めて上昇するには材料が不足しています。10030円をつけて窓を埋めたならば強気に転じてもよいが、それまでは慎重な態度をとるほうがよい。

株式を買ってよいのは、株価が上昇トレンドにあるときです。上昇トレンドにあるとは、ごく簡単にいえば株価が75日線より上位にあるときです。

ただし75日線の上にあれば必ず上昇トレンドであるかというと、そうではなく、小波動のピーク・ボトムが切り上がっているときに限ります。

株価が75日線より上位にあるときは、だいたいが小波動は切り上がっているが、その末期には75日線の上位にありながら小波動が切り下がるという現象がでます。


7203トヨタはその例です。株価は75日線より上位にありますが、小波動のピークは(a→c)へ切り下がり、ボトムも(a'→b)へと切り下がっています。 こういう銘柄は買いの対象にはなりません。

8411みずほFは、小波動は切り上がっており、買いについての問題はありません。ただ(a)のピークからの下げ方が悪かった。(a)の日に新高値の陰線となり、翌日は大きな陰線、その次が窓空けの陰線とトリプルで悪い足型を出しました。

おそらく(a)の274円を上抜くことはかなり難しいと思いますが、株価が先の小波動のボトム223円を下回らない限りは、押し目買いをしてもよいのです。押し目買いのタイミングは、@9日順位相関が-80以下になって、A翌日は横ばいあるいは上昇した、という日に買えばよい。

ただし株価が223円を下回ると、小波動のボトムが切り下がるので、ここで投げること。押し目買いというのは、小波動のボトムが切り下がらないという予想を元にした投資です。切り下がったときはいさぎよく手仕舞いするのが本筋です。

最近は株価が堅調なので、またまた投資相談が増えてきましたが、もともと相談するような仕掛けをしているのがいけません。みずほFを例にすれば、
  1. 現在は小波動は切り上がっているので押し目買いであると判断したとしましょう。

  2. 次は押し目をタイミングの判断です。簡単に9日順位相関が-80以下になって、横ばいないし少し上向いたときを押し目買いのタイミングとしましょう。そうならば6月24日の終値237円で買いとなります。

  3. ここで買えばよいのです。上値の目標はピークが切り上がっているのだから、今後も当然に274円以上の高値を出すことを期待しています。しかし逆に先のボトム223円を下回ると小波動のボトムが切り下がります。222円以下になったときは損切りをすればよいのです。

  4. 237円で買って、@274円以上になって利食いするのか、A222円以下になって損切りするのかだけの話です。
投資相談をされる方は、こういうことを考えていない。予定していない。その場その場であれこれ悩んでいる。計画を持たずに仕掛けることはやめましょう。


(09.6.29) TOPIX 915P(-11)  日経平均 9783円(-93)   22.3億株 (1兆49188億円)



先週末のNYダウは8438ドル(-34)、ナスダックは1838P(+8)とマチマチ。

日経平均は後場から利食い急ぎとなって下落。環境関連をリードしてきたGSユアサがストップ安、公募増資を発表した大和Gもストップ安。今週中に6000億円の普通株増資かと報道されたみずほFも安い。

日経平均は先日のザラバ安値9511円がボトムとなった感じですが、今日は早くも「新高値の陰線」となりました。もし明日も「順下がりの陰線」になるようであれば、9511円を下回る動きになると思われます。

そうなれば次のボトムは9200円〜9300円ということになりますから、明日の日経平均の動きは重要です。

8604 野村は、中勢モデル波動どうりの波動を形作ってきました。
  1. (A→B)が75日線で頭打ちになり、

  2. (B→C)と下げたが(A)より上位で下げ止まり、

  3. (C→D)で75日線の上に出て、

  4. (D→E)の下げは75日線近辺まで下げる。

  5. (E→F)と波動を切り上げ、

  6. (F→g)は25日線まで下げればドンピシャだったが、25日線まで下げなかった。

  7. (g→H)で、おそらくは中勢波動のピークとなったでしょう。
(H)がピークらしいと判断できるのは、@新高値の、A陰線となり、翌日B窓を空けて、C大きな陰線(しかも順下がり) とこれだけでピークらしさの確率は4ポイントあります。順位相関を見ると(H)の日にはD9日順位相関が+80以上、E25日順位相関が+80以上、であるので(H)の次の日の窓空け陰線がでてからは最低でも25日線まで下落する、75日線まで下落することも予定しておかねばなりません。


9432 NTTは、(A→b→c→B)までは、株価が75日線より下方にあるので買いの対象にはなりません。むしろ25日線まで戻った(b)でカラ売りする、75日線まで戻った(B)でカラ売りするところです。

(B→C)と中勢モデル波動どおりに反落したが(C)は(A)より上位で止まったので(C)から75日線を上回って(D)に向かうことが期待できますが、先の(B)を上抜くまでは(D)は確定しません。

株価は25日線・75日線から少し上にあるだけなので、@(B)の4110円を上抜くことを期待して買ってもよいが、よく上っても200日線の4200円が上限でしょう。

逆に(C)の3680円を下回ったならば見切ること。(今日の終値は3880円なので、(B)を上抜いたとしてもわずかの値幅しか取れない。買い仕掛けとしては、たいして妙味はない。)


(09.6.30) TOPIX 929P(+14)  日経平均 9958円(+174)   20.5億株 (1兆4909億円)


NYダウは8529ドル(+90)、ナスダックは1844P(+5)と上昇したが、これは原油高に引っ張られたもの。だからナスダックはたいして上昇せず。


日経平均は米国株高と6月期末のドレッシングを期待した買い物があってするも、ピークから空けた下窓(10029円〜9941円)の上限10029円を埋めるには力不足だった。

もし今日も順下がりの陰線になれば、先のボトム9511円を下抜く可能性がありましたが、今日は戻りの高値を更新したので、当面はボトム割れは考えなくてよくなりました。

先週の金曜日に、6310「井関農」を買ったがどうしましょう、という相談を受けました。


(a)の日に買ったらしい。 まあ株を買う位置ではありません。

なぜ買ったのかと尋ねると、人に勧められたから ということでした。勧めるほうも、これを真に受けて買うほうも売買のタイミングについての原則がまるでわかっていません。

買いのタイミングの原則とは
  1. 小波動のピーク・ボトムが切り上がっているときに、「押し目買い」をする。

  2. 小波動のピーク・ボトムが切り上がっているときは、多くは株価は75日線より完全に上位にあるので、「株価が75日線より上位にあるときは押し目買い」といっても、ほとんど同じことです。

  3. 押し目買いのタイミングは、@75日線へ向かって下落したとき、A25日線へ向かって下落したとき、の2つしかありません。
これ以外の位置で買うのは間違いである。(a)の日の株価は25日線よりも75日線よりもはるかに上位にあるので、買い場ではない。運がよければ(a)の翌日に上昇するかも知れないが、それは運が利益を出させてくれただけで、自分が稼いだ利益ではない。 心配の原因は、原則を無視した(a)の買いにあるのだから、今後は、25日線または75日線の位置以外では買わないこと。と返事しました。 実際のところ(a)で買わなくても、株価が(A')の25日線、(A)の75日線の水準へ下落してきたところを買っておれば、(a)の日には「いつ売ればよいのか」の相談ができたわけです。

今日ふと思ったのは、「買い場は25日線または75日線の水準」だけを理解されたのではないか、という懸念です。25日線または75日線の水準だけを当てはめると、図の(B)(C)(D)も買い場であると判断することになります。しかし(B)(C)(D)は買うべき位置ではありません。

買いのタイミングの原則として3つのことを掲げました。25日線または75日線へ株価が下落したとき、というのはB番目の原則です。その前に、@小波動のピーク・ボトムが切り上がっている。またA株価が75日線より完全に上位にある。という原則があります。これを忘れてはならない。

図の
  1. (B)の位置では、小波動のピークが(d→c)またボトムも(C→B)と切り下がっているので買い場ではない。

  2. (C)の位置では、ボトムは(D→C)と切り上がっているが、ピークは(e→d)と切り下がっているので買い場ではない。

  3. (D)の位置では、ボトムが(E→D)と切り下がっているし、ピークも(f→e)と切り下がっているので買い場ではない。
小波動が切り上がったのは(A)のボトムが確定した日です。これ以降が「押し目買い」になります。タイミングは(A)と(A')の2か所しかないのです。なお、 図は条件表No.8「ピークボトム切り上げP/Q」で描かせたものです。この条件表は、初めてピーク・ボトムが切り上がったときに買いマークを出します。


目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト