TOPIXをどう見たか・判断したか (09年04月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(09.4.1) TOPIX 793P(+20)  日経平均 8351円(+242)   20.6億株 (1兆3570億円)



米国は反発。NYダウは7608ドル(+86)、ナスダックは1528P(+26)。ただ上ヒゲを出しているので、戻り売りがかなり出ていたようです。

東京市場は、3月の日銀短観で大企業製造業のDIが-58と新記録を出しましたが、予想の範囲として響かず。小高く推移して、後場引け前に年金資金が買ったのか急上昇をして終わる。

DIが-58ということは、(100-58)÷2=21の計算から、よいと答えた企業は21、悪いと答えた企業は79であったということです。約8割の企業が悪いと答えている。

次の6月の予想は-51と少しよくなりますが、それでも、よいと答えた企業は24.5、悪いと答えた企業は75.5です。75%の企業は6月になってもなお景況が悪いだろうと判断しています。 今日は短観を無視しましたが、この数字は次第に効いてくると思います。

グラフは(d)が小波動のピークであったことはほぼ確定です。(d)の翌日から今日で下げが3日目となりましたが、今日は陽線となりました。昨日いったように、@下げ過程で一度は陽線がでて、A再度の下げがあって、B小波動のボトムの可能性がでてくるものと思っています。今日は@の陽線が出たので、明日以降は再度の下げに入るのではなかろうか。昨日・今日のザラバ安値は75日線(8069円)に接近しているので、再度の下げになれば、75日線を少し割り込む可能性があります。

今回の上昇(上図の(C)からの上昇)は、ちょうど1年前の3月から7月にかけての上昇を手本とする向きが多いようです。

図の(A→D'')の上昇は(A)11691円から(D'')14601円まで、値幅は2920円、上昇率は24.9%でした。(D'')は200日線にあと124円まで迫りましたが、クリアできず。大勢波動が下降波動のときは反動の中勢上昇波動は200日線を限界とするという好例でした。

今回は(C)7021円から(d)8843円まで、値幅は1822円、上昇率は25.9%です。すでに上昇率は昨年の上昇率を超えていますが、値幅はまだ1000円足りないし、200日線(10183円)まであと 1800円あります。@上昇率は充分であると見るか、A200日線まであと1800円もあると見るかで、今日の株価水準の評価が異なります。

私は、(C)からの上昇は(d)8843円で終わった確率は70%、これを上回って9325円をギリギリ上抜く確率が30%くらいかと思っています。9500円を超えるにしては環境が悪すぎます。

目先の小波動のことですが、(B→c)の反落では(p)の陽線が出てから再度の下げをして(c)のボトムとなりました。 (D→e)は(D)の翌日から2連続陰線で、(e)の日に陽線となったが再度の反落はありませんでした。そのため(e→D')の上昇は短期・小幅で(D')は(D)を200円ほど上回っただけでした。 (D'→e')の反落では(r)の陽線が入っているし、(D''→e'')の下げでは(s)の陽線が入っています。多くは、陰線ばかりで反落が終了することはなく、一度陽線を入れてから再び陰線になることが多いのです。


(09.4.2) TOPIX 826P(+32)  日経平均 8719円(+367)   29.1億株 (1兆7422億円)



米国は、ADPの雇用統計が予想を上回る-74.2万人の失業者だったことや、GM・クライスラーの破産への言及が続くというマイナス材料がありました。

しかし一方で、3月のISM製造業景気指数がわずかにアップしたことや、自動車販売台数が予想ほど悪くなかったことから、昨日は続伸となりました。

米国市場は、景気後退の最悪期がすぎた、と判断して上昇しましたが、それは「これ以上は悪くならないだろう」という程度のことです。本格的な上昇ではなく、やはりショートカバー(買戻し)による上昇だといえます。

ショートカバーとは、カラ売りをしていた建玉を買い戻して手仕舞いするということです。手仕舞いには2通りがあります。1つは「利食い」のために買い戻しをする。上図の(イ)(ロ)の株価上昇がそれです。だいたいは9日平均線または25日平均線までの戻りになります。 もうひとつは「損切り」です。カラ売りした値段よりも株価が大きく上昇したので、買い戻して手仕舞いをします。これは上図の(ハ)や(ニ)にあたります。だいたいは75日線より上位の位置で発生します。

カラ売りをする投資家は買い専門の投資家よりも、投資は上手です。上手と下手の境は「思いっ切り」です。決断力です。「下手」は売りか買いか? 買い持続か売り持続か? の決断ができずに、ずるずると損失を重ねます。「上手」は間違ったと思ったらすぐに損切りします。

この上昇は、「上手」の売りによるショートカバーなので、その行動はどんどん早まり、従って株価は鋭角的に急上昇します。75日線を初めて超えた(ハ)から(d)までの急上昇は、最も早く損切り(買戻し)による上昇です。

(d)は小波動のピークであるので、(d)の翌日から少なくとも4〜5日は下落するかと思っていましたが、3日目の昨日のザラバ安値が下値になって、今日は(ニ)のように大幅続伸し、3日前の420円幅の大陰線を上回ってきました。これには驚きました。まだまだ買い戻しをせねばならないカラ売りが残っていました。

要するに「踏みあげ」です。踏み上げるときは株価は急調子になります。おそらく(d)の高値8843円を上回った瞬間から、さらなる買戻しが始まりますが、それは2〜3日で終わると思っています。それ以降が本当の今後の景気(業績)を予想した動きになるはずで、先の高値(B)9325円を上抜いて、モデル波動の(A→B→C→D)となるかどうかを落ち着いて判断することが肝心です。

なお、HPをユーザー限定にしてから、記事はより細かく、具体的に述べています。これによって「ああ、そうだったのか」と納得されるユーザーもありますが、私に何でも尋ねればよいと勘違いしているユーザーがあって、質問や相談が増えて閉口しています。こういう質問には、いちいち返事はしません。代表的な質問と回答を掲げます。
  1. 日経平均の高値のメドはいくらですか?
    簡単に聞かないでほしい。《デンドラ24》を購入して、自分で判断してほしい。

  2. A株を中勢モデル波動に当てはめると、現在は(E)点でしょうか?
    どうして私が、いちいちA株のグラフを見て、そうですとか違いますとか答えなければならないのか。中勢モデル波動というモデルを提示しているのだから、自分で(E)かな?と判断すればよいことです。結果はじきにわかります。

  3. 今はモデル波動の(E)だと思いますが、75日線を割り込むことがあるでしょうか?
    そんなことはわかりません。私は神様ではない。モデル波動というのは、私が思っている株価の理想的な流れです。75日線で止まることもある(それは多い)し、そうでないこともある。このリスクを取るのが「投資」です。一から十まで聞いて株式を売買するのは、「投資」とはいえない。競艇場の赤鉛筆を持った予想屋のいうことを聞くに等しい。

  4. XX日のHPの記事に、かくかくのことを書いたとありますが、それはいつごろのHPの記事でしょうか?
    私は1996年以来12年間、HPを毎日書き続けているので、何年何月何日に、そのことについついて述べたのかは覚えていません。私にその記事を探せという依頼なら甘えている。過去の記事は全部HPに掲載しているのだから、本当に知りたいのなら、自分で探してみたらどうか。

  5. 私が最も忙しくなる時間は、15:10に日経先物が引けたときからです。この時から《リアル24》のユーザーのためにリアルタイムデータを整備してHPにアップし、《カナル24》のユーザーのために一般銘柄のデータをダウンロードし、全ユーザーのために今日のHPの記事を考え、その準備をしと、非常に忙しい時間帯です。PM4:00分以降の電話が入ると、実に腹立たしい。「この時間帯には二度と電話しないで下さい」とキツク釘をさしていますが、それでもルールを無視する人がいます。当然に私は怒る。「あなたひとりのわがままのために、今日のHPの記事がかけないではないか。」

  6. ひどい者は、自分のユーザーNo.と名前を告げないで質問されてくる。私は《カナル24》Ver.2 のユーザーであるとの前提で、あれこれやってみることを回答するが、質問者は10年以上前のバージョンを使い続けていて、パソコンをVistaに変えたとたんに動かなくなったという。動かないのが当り前です。Vistaのパソコンがない時代に、Vistaで動くソフトは作れない。5年前のユーザーはすでにメンテナンスの期限は切れているのだから、手間ひまかかる質問はやめてください。
東研ソフトを、私を、頼りにしていただけるのは嬉しいが、ずうずうしくあってはなりません。質問して回答をしたならば「ありがとう、その後の経過はこれこれです。」の返事があって当たり前ではないですか。トラブルで「緊急!」とメールを出してきたユーザーに回答しても、うまくいけば何の連絡もない。自分の苦境が救われたとき、アドバイスした私に何の感謝もない。そのアドバイスがよかったのか、役立たなかったのかもわからない。世間の礼儀はまもりましょう。


(09.4.3) TOPIX 831P(+4)  日経平均 8749円(+30)   28.4億株 (1兆8912億円)



米国は、G20で2010年の世界の経済成長率を2%にするために、全体で500兆円規模の財政出動をすると合意したことや、米国の時価会計基準を緩和することを好感して続伸。

NYダウは7978ドル(+216)、ナスダックは1602P(+51)。NYダウは(b)で75日線まで戻ってから反落したので、最低でも25日線までは下落するだろう。その後に75日線を上抜くか?を挑戦するものだと思っていましたが、昨日は早くも75日線を上抜いてきました。

(A→B→C→D)のコースとなるのがモデル波動ですが、今回はどうも(B→C)を省略して(A→D)になるようです。

ナスダックは(b)で75日線にぶつかって反落しましたが、たったの2日の下げで終り、昨日は同じく戻り高値となったので(A→D)への動きになりました。(B→C)は省略されたわけです。

日経平均は、5日前の高値8843円をつけた日の足は新高値の陰線であったので、少なくとも今週一杯は下落するものと思っていましたが、予想外のことに今日は新高値となりました。

今日は8884円の新高値をつけて陰線となっていますが、これを持って小波動のピークだとはいえません。(来週に大きな陰線になればそう判断できるが、今夜の米国の雇用統計やナスダックを見ないと判断でない)

日経平均の今後の動きは、図のようになるかと思っています。(d)は今日がそうであるかも知れないし、来週にさらに高い日があるかも知れませんが、来週の金曜日はオプションのSQであるので、月曜〜水曜日には下落圧力がかかる日が出てくるでしょう。それが(e)になるのではないか。その後は200日線を上限とする(D)への上昇があるのかなと思っています。


(09.4.6) TOPIX 830P(-0)  日経平均 8857円(+108)   24.5億株 (1兆5937億円)



米国は3月の雇用統計が発表され、-66.3万人減。しかし事前の予想の範囲内であったとして、 NYダウは8017ドル(+39)、ナスダックは1621P(+19)と小幅ながら続伸。

世界の株式は、@大勢波動は下降中であるが、A中勢波動は上昇波動に転じたようだ。という状況にあります。

大勢波動は下降波動であるので、Aの中勢波動が上昇しても、それは「戻り」の波動、「反動高」であるので、大きくは上昇できません。大雑把な上値の限界は200日線であると思っていてよいでしょう。

今日現在では、ナスダックの200日線水準は1817Pです。200日線は毎日4Pずつ低下してきているので、10日先(来週の週末)には1777Pくらいになります(20日先は1737P)。このあたりが戻りの限界か?

日経平均の200日線水準は10102円です。200日線は毎日26〜27円ずつ低下してきているので、10日先(来週の週末)には9830円、20日先は、9560〜9580円くらいになりますが、この上限はやや高すぎるような気がします。

3月26日に日経平均とナスダックの倍率を「NN倍率」と呼ぶことにするといいました。最近のNN倍率(日経平均÷ナスダック)はだいたい5.55倍です。例えば
  1. ナスダックの(A)の日の安値は1265P、日経平均は7021円でした。NN倍率は5.55(=7021÷1265)です。
  2. ナスダックの(d)の日の高値は1587P、日経平均は8843円でした。NN倍率は5.57(=8843÷1587)です。
  3. ナスダックの(d')の日の高値は1621P、日経平均は8992円でした。NN倍率は5.55(=8992÷1621)です。
5.55倍を規準にして、ナスダックが1777Pあたりで(D)点になるとすれば、日経平均は9862円(=1777×5.55)、20日先に1737Pで(D)になるなら9640円(=1737×5.55)、と逆算できます。日経平均は(B)点である9325円を上回らないことには(D)点になりませんから、9307円より高くなるが、9830円を上回ることはない。と予想できます。

念のために《デンドラ24》の4%波動による上値メドを見ると、低いほうから、@8920円、A9163円、B9488円、C9812円 となっています。

AとBでピーク(ボトムも)をつけることが多いので、9163円〜9488円のあいだでピークを出すのではないか。またC9812円からも、(D)点は9325円を上回るが、最大でも9812円までだろうの予想ができます。

(D)点までのコースは昨日いったように、一気に9325円を上回るとは思っていません。判りやすいのは、一度75日線近辺の(e)まで下げてから(D)へ向かって上昇することです。
  1. 売り玉を持っている人は、(e)があれば売りを手仕舞いする。あるいは(e)で買い建てをして両建てにする。そうでないと(D)への上昇で耐え切れなくなって、損切りをしてしまうことになる。

  2. 買いも売りもしていない人は、(e)があれば買い仕掛けをしてみる。この場合、75日線を5日連続して終値が下回ったならで手仕舞いする。また200日線の水準の(D)点まで上昇したなら利食いする。
こういう方針になるかと思います。


(09.4.7) TOPIX 832P(+1)  日経平均 8832円(-25)   22.7億株 (1兆3607億円)



米国は金融株から反落する。 NYダウは7975ドル(-41)、ナスダックは1606P(-15)。

東京市場は、米国が反落したこと以外に材料はなく、出来高は縮小気味で小動きに終始する。

中勢モデル波動は、初めて株価が75日線を大きく超えた点を(D)とし、その次には75日線まで反落して(E)となります。

TOPIXは3月初旬に(A)となっているので、(A→d)へと(B→C)を省略して上昇しましたが、(d)では5日連続して75日線を上回れなかった。そのためか一度75日線を割り込んでから(d')まで上昇し、今日で5日連続して75日線を上回ったので、@(d')は(D)になったか、A(D)への上昇途中であることになります。TOPIXが、モデル波動の(D)を出したのであれば、今後は75日線まで反落するのが普通です。しかし昨日・一昨日の「新高値の陰線」はピークらしい足型になっていますが、しぶとく高値水準を維持しています。

日経平均は(C)からの出発をしました。(C→d)で5日連続して75日線を上回ったので、(d)は(D)への上昇途中であると判断できます。ただ(d)で新高値の陰線を出して、75日(e)まで反落したことで、(C→d)の上昇に対する反動安(d→e)が終わったといえるとはいえない。(d→e)がたったの3日間であったことから、もう一度75日線近辺への下落があるのではないか、そういうことを先日述べました。

現在は(e→d')へと高値を切り上げていますが、(d')の足型は「新高値の陰線」→「上ヒゲの十字足」→「十字足」であり、上げるべきか下げるべきかを迷っていることを表現しています。どちらかといえば下げる方向に傾いています。

3月安値以来の上昇は米国株高に連動しています。日経平均は特にナスダックに連動していることは昨日もいいました。

(なお昨日の記事で、10日先のナスダックの200日平均の数値を計算間違いしていたので、記事を訂正しました)。

日経平均・TOPIXが明日から下げるも上げるも米国市場次第ですが、NYダウはこの1か月で22.5%(終値ベース)の反動高をしており、昨日のように金融不安が頭をもたげてくると、米国株式はこれを大きなマイナス材料とするでしょう。

米国の金融不安に対する対策は、@ゼロ金利、A量的緩和、をしただけです。日本でいえばまだ2002年ころの状況です。日本は2002年の秋からB銀行が持つ不良債権の厳しい査定をし、C資本不足になった銀行は1兆円規模の資金を調達し(みずほ・三井住友・三菱UFJ)、調達できない銀行(りそな)には公的資金を投入して、不良債権率を半減したのが2004年秋のことです。(株価は2003年5月にりそな銀への公的資金の投入をきっかけにして7603円から上昇に転じた)

不良債権がいくらあるのかが判明しない限り、市場は金融株をまともな投資対象とは思いません。先日の米国の時価会計の規準を緩めるというのは、厳格な査定に逆行するものです。まだBCの段階にいっていない状況ではふたたびの金融不安がぶり返されることは必至でしょう。

日本の3メガバンクのグラフを見ると、8306「三菱UFJ」と8316「三井住友」は(A→d)の上昇をして75日線の(e)まで下落をしています。上昇力が強いのであれば、(e→D)へと新高値をとって行くはずですが(d')で先の戻り高値の(d)を上抜けず、(d')から下落しています。(d)と(d')の日の足型は「新高値の陰線」であるので、これ以上の上昇は難しいということを表現しています。よってこの下落が75日線では止まらずに、先の(e)を下回ってモデル波動の(B)となる可能性が大きいと思っています。

8411「みずほ」は(B)で75日線を5日連続して上回れなかったので、今は(A→B→c→b')の判断をしています。(b')が75日線までの反発で終わったことは、(c)を下回る可能性が大きいと思います。この下げが(A)の水準より上位で止まって(A→B→C)の値固めになるのか、(A)を下回って新たに(A)の安値を探るのかを見究めるところです。銀行株は弱い動きです。


(09.4.8) TOPIX 815P(-17)  日経平均 8595円(-237)   23.4億株 (1兆5057億円)


米国は金融株は買割れすぎではないかの反省や、IMFが世界の不良債権は4兆ドルと推定したことなどから下げる。 NYダウは7789ドル(-186)、ナスダックは1561P(-45)。

日経平均は、ナスダック終値が1561Pであったので、5.55倍して8660円くらいになるのかと見ていたところ、GLOBEXのNYダウ先物が下落していたので、もう少し下げて8595円で引ける。

ナスダックはモデル波動どうりに動くならば、75日線近辺(1497P)まで下げます。ここまで下げるならば、当面の日経平均の下値メドは8308円(=1497円×5.55)となります。

もちろん日経平均の75日線(8083円)も重要なメドですが、8083円に拘泥すると、8308円までしか下げなかったということもあるので、8300円からは買いのつもりになっていたほうがよいでしょう。


(09.4.9) TOPIX 841P(+26)  日経平均 8916円(+321)   26.0億株 (1兆5707億円)



NYダウは7837ドル(+47)、ナスダックは1590P(+29)と小幅反発。

2月の機械受注は-6.9%の予想でしたが、意外にも+1.4%と発表される。加えて補正予算は56兆円(真水は15兆円)と新聞で報じられていたので、昨日の下げ基調から一転して高く寄り付く。

後場になって、米国の主要19金融機関のストレステスト(資産査定 )は19行の全行が合格の見込みであると報じられて、金融株から一段高となる。

ストレステストが合格とは、にわかに信じられません。不良資産の査定が適正で、銀行がその評価損に対して引き当てを積んでいるのであれば、先日のバッドバンク構想(官民投資プログラム)は一体なんであったのか。不良債権を買い取ろうという投資家には資金の13倍を融資して、しかも返済不能になっても政府が保証するという債権の買い手が圧倒的に有利な制度を作るのは何のためであるのか。

このたびのストレステストがまとも(精緻)にされたとは思われません。だいたい19行の不良債権の精査が1か月や2か月でできるはずはありません。日本においてはUFJ銀行が二重帳簿を作っていたとか、のドタバタ劇がありました。銀行は国有化されたくないから不良債権を隠すものです。まあこのたびの「合格」というのは、検査とはいえず、大雑把に銀行の言い分を聞いただけで判定したインチキな証明書でしょう(これは後に株価下落の原因になる)。

日経平均はモデル波動の(D)へ向かって上昇しているところですが、(D)点かどうかを検討するのは(B)9325円を上回ってからです。それまでには@何度かの反落(調整)があるが、A小波動のボトムは切り上がっていき、B小波動のピークは切り上がっていき、C200日線を限度として(D)点を出す。そういうコースでしょう。

目下のところは、株価が反落(調整)するならば、75日線近辺まで下げるのではないかと思っていました。これは75日線のほうが25日線よりも高かったので、高い75日への下落を予定していたからです。

ところが今日、25日線は75日線とゴールデン・クロスしました。25日線のほうが上位になりました。これは今後の反落(調整)があったときは25日線で止まるかもしれないということです。これまではほぼ横ばいの75日線(8088円)を目安にしておけばよかったのですが、25日線(8091円)をメドにするときは疲れます。25日線は1日に60円くらいのペースで上昇しているので、反落が3日先になれば、8271円(=8091+60×3日)が下げの目安の1つになります(もうひとつは75日線)。

上図で(d→e→d')の符号を振っています。(d)は初めて75日線を超えた後の小波動のピークで、(e)は初めての小波動のボトムです。

右図は昨年3月〜7月初旬にかけての中勢上昇波動(大勢下降波動の下での反動高の波動)です。同じく初めて75日線を超えた後の小波動のピークに(d)を、初めての小波動のボトムに(e)を振っています。

右図では小波動のピークは(d→d'→D/F)へと切り上がり、ボトムは(e→e')へと切り上がっています。モデル波動では(D)の後は、75日線近辺まで下落して(E)となるのが標準ですが、(e)(e')とも75日線まで下落することはありませんでした。25日線が下げの限界になったのでした。((e)(e')のボトムが25日線で止まっているので、(d)あるいは(d')は正式の(D)としてよく、200日線に接近した(D)は(F)としてもよいので(D/F)と両方を表記しています)。

現在の局面は右図の(d')に近いと思われます。(d)のピークのあと(e')まで下げますが、すでに25日線のほうが75日線より高くなっており、下値のメドの順番は@25日線、A75日線の順になります。(e)(e')は75日線まで下落することはありませんでした。 おそらくは、今回も25日線あたりまで下落して、その後9325 円を超える新高値になったところが(D)になり、そのあとは右図のように75日線を割り込むことになるのではなかろうか。


(09.4.10) TOPIX 845P(+4)  日経平均 8964円(+48)   30.1億株 (1兆7260億円)



米国の大手19銀行のストレステストは全行が合格の見込みと報じられたことや、ウェルスファーゴがこの1-3月の業績は過去最高の利益になると発表したことから、金融株から上昇する。

NYダウは8083ドル(+246)、ナスダックは1652P(+61)と大幅高。

ストレステストはどうも大雑把な検査のようだし、ウェルスファーゴの利益は合併による特殊なケースのようです。どうも米国政府は金融機関に、悪いニュースは出さないように要求しているのではないかと勘ぐりたいほど、よいニュースしかでません。

日経平均は米国株高を受けて高く寄り付く。しかし前日に三井住友銀の09年03月期の決算予想は-3900億円の赤字、8000億円の公募増資をすると発表していたので、銀行株は大幅安になり、日経平均もすぐに下落を始める。後場、8900円を切ったところから買い戻しが入り、前日比プラスで終わる。

(表1)小波動の姿(全体)
全体 値幅 変動率 日数
下降波動 -1262.0円

SD(831.5)
最大 -4990円
最小  -250円
-8.67%

SD(4.94)
最大 -25.02%
最小  -2.14%
11.5日

SD(8.8)
最長 42日
最短  1日
上昇波動 1227.5円

SD(647.6)
最大 +3430円
最小  +400円
+9.52%

SD(4.99)
最大 +27.49%
最小  +2.63%
12.3日

SD(9.4)
最長 55日
最短 2日
2008年6月3日に「小波動の姿」として右の表を掲げました。上昇小波動は12.3日(12日)上昇し、その上昇率は+9.52%が平均値です。また下降小波動は11.5日(11日)下落し、その下落率は-8.67%が平均値です。

上図の(C→d)の上昇小波動を見ると、(C)の翌日から12日目に(d)のピークを出し、(C)の7021円から(d)の8843円まで25.9%の上昇をしています。日数は平均であったが上昇率は平均の2倍以上ありました。過去最大の上昇率が+27.49%であるので、ほぼこれに近い稀有な上昇であったわけです。

(d→e)の+下降小波動を見ると、日数は3日、下落率は-8.58%(=(8084÷843-1)×100)でした。平均的に下落していますが、日数は3日と極端に短かった。

さて現在進行中の(e→d')の上昇小波動ですが、日数は8日目、今日の高値までの上昇率は12.17%(=(9068÷8084-1)×100)です。上昇率は平均以上になっていますが、日数が短い。(C→d)と同じように12日間上昇すると仮定するならば、来週の木曜日が小波動のピークになります。


今日現在の「小波動のピークらしさ」のチェック表を掲げます。6ポイントになっていますが、やや割り引かねばならないものがあります。

@新高値の陰線ではあるが、今日の陰線は下ヒゲであり、実体は77円幅(=9041-8964)と小幅である。何よりも今日の終値は前日高値よりも高く引けている。

A逆張りの売りマークがでているが、先にいったように上昇日数がまだ8日目であるので、明日から連続して売りマークがでる可能性が高い。

この2点について各0.5ポイントずつ減らして、合計で5ポイントでしょう。今日がピークである確率は50%です。

日経平均の《デンドラ24》による上値メドを掲げます。いつもいうことですが、4つの上値メドのうち、多くは低いほうから2番目か3番目を達成します。

1番下のメドまでしか上昇しなかったときは、上昇力が弱い。下から4番目(最も高い)のメドまで上昇したならば、上昇力は異常に強い、と判断します。

例えば(B)では1番下のメド(8894円)をクリアしたが2・3番目のメド(9388円)までは戻れず、上昇力が弱いことを表現して(B)から(C)へ下落しました。

また(d)では下から3番目のメド(8324円)をクリアし、最も高いメド(8888円)にあと45円及びませんでしたが、上昇力は強いことを表現しました。(e)8088円は下値メドの最も高い(8031円)すら下落せず、同じく下落力は弱いことを表現し、(e)からの上昇で戻り高値になったのでした。

現在は1番下のメド(8920円)をクリアしたところです。下から2番目は9163円、3番目は9488円であるので、少なくとも9163円はクリアするのではないか(米国株が上昇するなら9488円もありうる)と思います。昨日のナスダックの終値(高値でもある)は1652Pでしたが、5.55倍すると日経平均は9168になります。下から2番目のメドと同じ水準です。

9163円(米国株次第で9488円)をクリアしてから、小波動はピークとなり、次の下降小波動で25日線または75日線まで下落し、そこから再度の上昇をして新高値になる。これが私が思っている今後の相場のイメージです。


(09.4.13) TOPIX 848P(+3)  日経平均 8924円(-39)   25.8億株 (1兆3869億円)



英米国は休場。 先週末および今日は、米国市場の手本がないために小動きで終始する。今日の日経平均は9000円〜8900円を中心にして、少し上にはみ出たり、下にはみ出たり。方向性はなし。

大勢波動と中勢波動の関連について述べるならば、大勢波動はグラフを見て、ここが天井である、ここが大底である、ということはいえません。天井や底を出すのは実態経済です。

俗に「大回り3年、小回り3年」といいます。すなわち大勢波動の天井→底の期間や底→天井の期間は3年である。この3年の中に中勢波動がいくつか含まれるが、中勢波動はだいたい3か月くらいである。という経験則です。

例えば大勢波動が3年間上昇するとしたとき、ここに含まれる中勢波動は(1段目の上昇波動→その反動安→2段目の上昇波動→その反動安→3段目の上昇波動(大天井)となって5波動を描きます。

3年間(36か月)を5等分すると、1つの中勢波動は約7 か月となりますが、大勢波動が上昇中は、中勢波動の上昇期間は長く、その反動安の期間は短いのが普通です。 大勢波動が上昇中の時代に、中勢波動が下落する期間を2か月とすれば、上昇期間は12か月・下降期間は2か月となり、だいたい36か月の上昇をすることになります。(上昇期間は10 か月×3=30か月、下降期間は2か月×2=4か月、合計で34か月)

大勢波動が上昇中のときは、中勢上昇波動は9〜10か月を規準として上昇し、その反動安の中勢波動は2〜3か月であると思っておけばよいでしょう。逆に大勢波動が下降中のときは、中勢上昇波動は2〜3か月であり、その反動安の中勢波動は9〜10か月であると思っておかなければなりません。

現在のところ、大勢波動が上昇波動に転換したという兆候は皆無です。よって3月10日をモデル波動の(C)とする目下の中勢上昇波動は長くて3か月の寿命であると思っておくほうがよいでしょう。

3月10日から3か月となると6月10日です。もし反動高が短期(2か月〜3か月)に終わると5月10日までの上昇です。いつまでも株価が高くなると思っていてはならない。

大勢波動が上昇波動に転じたらしいという兆候は、@株価が200日線を上回る→A200日線が下降から横ばい(欲をいえば上昇に転じる)になったときです。

現在、世界の市場で大勢波動が上昇波動に転換するのではないかという希望は「上海総合株」だけです。中勢モデル波動に比定すると、(A→B→C→D→E→F)となり、現在は(F)に向かって上昇中となります。ただし200日線は1日につき2Pずつ下降しています。これが横ばいになるには図の(n)2794円を継続的に上回る必要があります。現在の指数は2444Pであるので、あと350Pの上昇をし、この水準を維持する必要があります。はたしてどうか。過剰な生産設備・過剰な従業員・過剰な借金をかかえていては、対策はうまく機能しないのではまかろうか。唯一の希望の中国が停滞したならば、世界は一気にデフレ懸念に突入します。


(09.4.14) TOPIX 843P(-5)  日経平均 8842円(-81)   27.2億株 (1兆5660億円)



連休明けのNYダウは8057ドル(-25)、ナスダックは1653P(+0)とやや弱かった。

ゴールドマン・サックスが予定を1日繰り上げて1-3月期決算は、1800億円の黒字だった(市場の予想の2倍以上)と発表。

一方では米財務省がGMに破産法申請の準備をするように勧告したというニュースもあって、東京市場は迷う。高寄りした後は200円ほど下げて、100円反発して終わる。

今、来ている質問の内容は2種類あります。@は、カラ売りしているが株価が大きく上昇してしまった。どうすればよいか? Aは、買い場を狙っているが25日線あるいは75日線までなかなか下げない。25日線より高いところで買ってもよいだろうか? です。私にいわせれば、ともに計画性がありません。計画性がないというのは、
  1. 仕掛ける前に、この後株価がたどるコース(@最高にうまくいった場合、A標準的な場合、B最悪の場合)を想定していない。

    例えば私は3月25日に右図のような3コースを予定し、これをHPに掲載しました。

    もしこの時点でカラ売りしたのであれば、どういう対処(損切り・利食い)を考えておかねばならなかったのでしょうか。

    (b)(c)になる可能性が高くなるのは、株価が75日線を割ったときです。(a)になる可能性が強まるのは、株価が75日線を5日連続して上回ったとこです。

    すでにしてグラフの日には、株価が75日線を3日連続して上回っているのだから、この日にカラ売りするのは危ないことですが、カラ売りしてもかまいません。しかし5日連続して75日線を上まわったならば、中勢モデル波動の(D)に向かっての上昇であると判断し、カラ売りは損切りするのが原則です。この質問者は、中勢モデル波動を無視して、自分の都合のよいことばかりを夢想している。自分の間違いに気がつかない。気がついていても損切りの行動ができない。損切りするのは「追証」が発生して強制的に損切り「させられる」ときだけです。今後とも負け続けるタイプの人間です。

  2. 4月3日には、右図のようなコースを予定ました。ここには1つのコースしか描いていませんが、

    @最高にうまくいった場合は(d)→(D)へ上昇する。

    A標準的な場合は図のようにいったん75日線(あるいは25日線)まで下落してから(D)まで上昇する。

    B最悪の場合は(d)から75日線を下回って下落する。

    という3つのコースが予定できます。

    もし(d)近辺でカラ売りしていたのであれば、(d)の高値を上回ったときが損切りする時期です。

    もし(d)で買おうと思ったのであれば、75日線あるいは25日線まで下落するのを待って買うべきです。なかなか下がらないから、25日線より高いところで買ってもよいか?という質問は、「中勢モデル波動」をちっとも理解していない人の質問です。私は、あなたがどこで買ってもよいが 、25日線あるいは75日線まで下落することも予定して、そこで買える資金を残しておいて下さいと回答しました。

    この質問者は大きな波動の見方ができていない。株価が少し上ればそれに乗って買いたいと思い、株価が少しさがればその方向に従って売りたいと思う。要するに相場に対する自分の考え(予想・予定)がないので、株価が上がれば買わなければと思い、株価が下がれば売らねばと思う。相場の方向しだいで売買方針がコロコロと変わる。

    よく考えて下さい。晴天の日が続いたから明日も晴天だろうというのは予想でも何でもありません。4月の晴天の日、曇りの日、雨の日の統計があって初めて予想が確率的な範疇にはいるのです。アホらしい予想をしてはならない。また現状を肯定して「追いかけて売買」していては、10年のうちの8年間は負けます。どんなシロート投資家でも利益がでる時期は10年のうち2年ほどありますが、そこで儲けても自慢にはなりません。こういう投資家は次の(考えなければならない)8年間で利益を吐き出し、最悪はつぶれてしまします。
株式投資で常勝するには、@今の株価を尊重するとともに、A将来の株価を予想(3コースは予定しておく)し、Bどうなれば投資態度を改めるのかを考えておくことです。25日線まで下落しなくても買ってよいのかという質問者は、ほとんどHPに述べる中勢上昇波動を理解していないし、儲けたいという欲だけが先行している人です。(しょうもない位置で仕掛けてはならない)


(09.4.15) TOPIX 835P(-8)  日経平均 8742円(-99)   23.2億株 (1兆4630億円)


米国は3月の小売売上高が前月比-1.1%低下したことやゴールドマンサックスが50億ドルの増資を発表したことから下げる。 NYダウは7920ドル(-137)、ナスダックは1625P(-27)。

日経平均は一時8600円台まで下げたものの-99円安で終わる。上げもしないが下げもしない。


図は条件表No.27「重要ポイント'TOPIX」で描いたグラフです。(一般銘柄はNo.26を使う)

その日の高値と安値の値幅が、その日の終値の2.5%以上ある日を「重要ポイント」と呼びます。重要ポイントには陽線と陰線の区別がありますが、要するに値幅が大きい日です。

これは、株式講座 No.3 「利を伸ばすには」で使い方を説明していますが、@買っていて利食いするときは、重要ポイント(の安値)を完全に下回ったとき、A売っていて利食いするときは、重要ポイント(の高値)を完全に上回ったとき、です。こうなると@の場合は上昇力がなくなったと判断し、Aの場合は下落力はなくなったと判断します。誰にでも平等に、チャートが利食いすべき位置を知らせてくれます。

これを応用すると、図のナスダックは(b')の1590Pを完全下回った(高値が1590より低い日)日がでたら上昇力は失われたと判断します。現在はまだ(b')の水準になっていないので、上昇力は残っていると判断できます。

日経平均の重要ポイントは(f)の日です。(f)の安値は8664円であるので、今後、その日の高値が8664円より低い日が出たならば、上昇力は失われたと判断します。

これは機械的な判断であるので、さほどよい方法ではありませんが、ピークらしいボトムらしいが判断できないユーザーは利用されるとよいでしょう。

昨日HPでいったことは「辛口のアドバイス」だと受けとめられたユーザーが多かったようです。いいたかったのは「教えてもらうという受身ではなく、積極的に自分で学んでほしい」ということです。自分が判断できるようになる。細かくいえば、以下のことです。
  1. 大勢波動は上昇中なのか下降中なのかの判断
  2. 現在の株価は、中勢モデル波動(A→B→C→D→E→F→G→H→I→J→K→L→M→N→A)の判断
  3. 小波動がピークらしいかボトムらしいかの判断
  4. どうなれば仕掛けるのかの予定
  5. どうなれば損切りするのかの予定
  6. どうなれば利食いするのかの予定
これらのことを「教えてもらう」という受身であっては、判断力は永久に身につきません。ユーザーから次のメールが来ました。この方は実に熱心に学ばれたことがわかります。(許可を得てその学んだ過程を掲載します)
    今にして思えば、開始当初は『業績が良ければ株価は上がる』だけを頼りに必死に会社四季報をめくっては 業績予想の↑会社を探していました(^^;) 信用売りなどあることさえも知りませんでした(笑)

    やがて年月が過ぎ、たまたま『東研ソフト様』のHPに出会い、書いてある記事の『凄さと素晴らしさ』に衝撃を受け 身勝手流+波動理論=自分流を築くべく、時に休日等は一日中HPを繰り返し読み(当時はユーザー限定ではなかった…)勉強しました。

    その結果、『買いたい!』or『売りたい!』と感じるポイントに変化が現れ、たまたま結果的に!?現在(最近は停滞気味ですが、年初利食い600万円)の パフォーマンスが出るに至ってますm(_ _)m
@「波動理論」を学ぶべく、休日は一日中HPを繰り返し読んでいるうちに、A買いたい・売りたいと感じるポイントが変化してきた、Bその結果今は高いパフォーマンスを出している。という便りです。Aが重要です。おそらく「モデル波動への比定」を何度も訓練されたのだろうと思います。 別のユーザーからも以下のメール(要約した)を頂戴しました。
    遠いトンネルの先にかすかにひょっとしたら光かな、と思えるものも時に感じることがあります・・・アドバイスを読み、持ち株の動きをモデル波動と照合していると、何かを感じ始めました。

多くのユーザーは「中勢モデル波動への比定」をされているかと思います。

右図は、8002「丸紅」のグラフです。赤色○の日に電話がかかってきて、モデル波動ではピンク色の(a→d→e)だと思うがどうですかと尋ねられたので、青色の(A→B→C→Dへの途中)であると返事しました。

(D)が確定するのは(B)の高値を上抜いてからだが、(e)で再び75日線を上回ってきたのだから、ここから買ってもよい。(B)を上抜くか上抜かないかのリスクを取るのが投資である。といいいました。

その後また電話がかかってきたのは(B)を上回る手前か上抜いた日のことでしょう。8002のグラフを見て欲しいといわれましたが、私は断った。自分の判断で態度は決めるべきである。いちいち電話をしてくれるな。まあこの方は古くからのユーザーであるし、家にいったこともあるので親しさから断ったのですが、他人の判断に自分の投資をゆだねるのはいけない。

だが、この方はずいぶん勉強されていることがわかります。中勢モデル波動の比定も大筋は間違ってはいないし、「新高値の陰線になったら利食います」といわれたのは、毎日のHPを熟読されているのでしょう。私の考えを聞かなくても大丈夫です。自分の判断に自信を持って下さい。


(09.4.16) TOPIX 832P(-3)  日経平均 8755円(+12)   26.0億株 (1兆5627億円)



米国はベージュブックで、景気後退のスピードが減速しつつあるの発表があって上昇。

NYダウは8029ドル(+109)、ナスダックは1626P(+1)。

東京市場は米国高と今日発表の中国の1-3月GDPが予想(前期比+6.3%)を上回るのではないかの観測で前場は9000円台に乗せたが、+6.1%と予想より悪かったため後場は急落。

上ヒゲの陰線となりましたが、前日比はプラスであったので、先物の思惑が乱高下させた格好です。

《デンドラ24》の上値メドは下から順に、@8920円、A9163円、B9488円、C9812円 です。この11日間不動です。

通常は、下から2番目の9163円〜3番目の9488円をピークの目安としますが、今回はなかなか上昇できない。

今は上値メドが表示されていますが、下値メドが表示されるようになるのは、日経平均が何円になったときか? を知るには次のようにします。
  1. メニューの「カギ足グラフ」をクリック。

  2. 赤枠のところに、

    ボトム=8109円
    ピーク=8964円
    反転 =8605円

    と表示されています。
日経平均(終値)が8605円以下に下落したなら、4%カギ足は陰転するので、こんどは下値メドを表示するわけです。

日経平均が8605円になったとき、どのような下値メドを表示するのかを知りたいなら、
  1. メニューの「本日値段」をクリックし、

  2. 始値欄に 8605 と入力して「全項目同値」をクリック。

  3. 「OK」ボタンをクリック。

図のように最新日の株価が8605円になったときの下値メドが表示されます。

上から順に、@8337円、AB8157円、C7709円 となっています。

最も軽い下げであっても8330円あたりまで下落する可能性があることがわかります。よって、もし日経平均が8600円まで下げたときは、この水準が「押し目買い」の水準だと思わないことです。

このように、《デンドラ24》は当面の上値メドと反落したときの下値メドが簡単にわかりますから、@現在の建て玉をどう処理するか、A高くなったらどこで売るのか、B安くなったらどこで買うのか、の売買方針が建てやすくなります。


(09.4.17) TOPIX 845P(+13)  日経平均 8905円(+152)   25.3億株 (1兆5309億円)



米国株は続伸。NYダウは8125ドル(+95)と戻りの新高値を更新。ナスダックも1670P(+43)と新高値。

特にナスダックは、前回75日線まで戻った(b)のザラバ高値1665Pを上回ってきたので、中勢波動が上昇波動であることが確認されました。

ではどこまで上昇するのかですが、当面は200日線の(D)を目安にしておきます。200日線を上抜くかどうかは、上抜いてから5日連続して200日線より上位にあるかどうかで判断すればよいでしょう。

ナスダックの昨年3月から5.6月にかけての中勢波動は、200日線で頭打ちになったことも憶えておいて下さい。

次に、大勢波動が下降中の中勢上昇波動は2〜3か月の寿命であることが多いので、今回の上昇も楽観できません。 図の(A→D)は45日間の上昇で、約2か月間の上昇です。また終値が最も高い(A→d)は56日間の上昇で、約3か月の上昇でした。

一目均衡表の対等数値を使えば、直前の75日線まで戻った(l)の日から(A)までが56日間の下落で、(A-d)の上昇期間と同じです。

上図で対等数値を取ると、(b→A)が43日間の下落ですから、(A)から43日間の上昇を見込むことができます。ナスダックは昨日で28日間上昇しているので、あと15日の上昇が残っていると予定していてよいでしょう。43日目は5月7日ころです(米国はGWがないから)。
日経平均のコースは、図の3通りが想定できます。
  1. はもう少し上昇(9160円くらい)してから、25日線まで押し、200日線まで戻る。

  2. はこのまま25日線まで押し、200日線まで戻る。

  3. は75日線まで押してから200日線近くまで戻る。


この間の上昇期間は2〜3か月。一目均衡表の対等数値を使えば、直前の75日線まで戻った(B)の日から(C)までが43日間の下落であるので、(C)からの上昇期間は43日と予定しておく。(C)から立会い日数で43日目は5月14日あたり。

その先のことは、200日線まで到達したのか、200日線を上抜いたのか、75日線まで押したのか、などによって考え直せばよいでしょう。


(09.4.20) TOPIX 848P(+2)  日経平均 8924円(+17)   22.6億株 (1兆3612億円)



米国株は小動きながら戻りの新高値を更新。NYダウは8131ドル(+5)、ナスダックも1673P(+2)と新高値。

東京市場も決算発表を控えて様子見気分が強く、日中の値幅は120円とオ動き、出来高・売買代金も縮小。

《カナル24》Ver.2、《Qエンジン24》Ver.2、《リアル24》Ver.3 に「コマ足」を追加しました。

何人かのユーザーが「カナル24で平均足は描画できませんか?」という質問があったのですが、チャートの名前は適当に名づけられたり、本来あった名前とは違う名前が広まったりしているので、どのようなものかと尋ねると、どうやらずいぶん(25年以上)前からあった「コマ足」のことらしい。

インターネットで調べると、やはりそうで「平均足(コマ足)」の解説が多くありました。先物取引やFXで利用されているらしい。道理でこのチャートの問い合わせがあるはずです。私にしてみれば亡霊のような古いチャートですが、《カナル24》の加工を使っても「コマ足」は作ることができないので、加工の「コマ足」を追加しました。
次のような条件表の設定をします。


上図の設定は、陰陽足とコマ足を同時に見たいときの設定です。
  1. 行目で、「4本値  加工なし 」を設定して、陰陽足を描かせます。
  2. 行目で、「主な株価」を設定して、小波動のピーク・ボトムを表示させます。ここまでは、すべての設定に共通です。
  3. 行目で、「コマ足」を描画させます。
    @パラメータは(4本)としています。これは陰陽足より4メモリ分だけ下方へコマ足を描画するという意味です。
    (0本)とすれば、陰陽足と同じ位置に、
    (-3本)とすれば、陰陽足より3メモリ分上方に描きます。

    ANo.3行が計算している計算値は、コマ足が陽線になってからの本数(+1,+2,+3,+4・・・)、陰線になってからの本数(-1,-2,-3,-4,・・・)です。

上記の条件表でグラフを描かせると、右のようになります。上にあるのが普通の陰陽足。それより4メモリ(株価の4キザミ)分ほど下方に描かれているのがコマ足です。

コマ足の見方については、インターネットで調べて下さい。「平均足」か「コマ足」をキーワードにして検索すると、多くの記事があります。

私はありのままの陰陽足のほうが好きなので、コマ足の解説はしませんが、簡単にいえば、
  1. @基本は陽線(ピンク色)が連続した後、陰線(灰色)になったら売り転換、A陰線(灰色)が連続した後、陽線(ピンク色)になったら買い転換

  2. 陽線に長い上ヒゲがつくときは上昇力が強い。陰線に長い下ヒゲがつくときは下落力が強い。

  3. コマのような実体が小さく、上下にヒゲがある足がでたら、転換を暗示している。

  4. 前日の実体に当日の実体が「はらまれた」ときは、転換を暗示している。
です。しかしこれは機械的な判断であるので、ビシビシと当ることはありません。(やはり小波動を合わせて見ないと失敗する。1つのチャートが転換点をピシャリと表現することはない。)

そこで、順位相関やカイリ率などの「行き過ぎ」を表現する逆張りのチャートを組み合わせたいと思う方があるでしょう。そのときは上の条件表に、「9日 順位相関」や「株価の25日線 カイリ率」を追加して下さい。ただし平均線を描画すると、上の条件表は「コマ足」を陰陽足より4メモリほど下方に描画しているので、平均線の株価水準とは4メモリ違って描画されます。均衡表の基準線・転換線・抵抗帯など株価に依存するチャートは全部同じことです。これらは陰陽足を元にして計算し、描画されるので、ずらして描いたコマ足とはメモリがズレてしまいます。


コマ足+平均線、とかコマ足+均衡表を描画したいなら、上図のように、コマ足のパラメータは(0本)にして下さい。陰陽足と同じ株価水準にコマ足が描画されるので、コマ足と平均線、コマ足と一目均衡表の関係がずれることはありません。

右図は、上図の条件表によるグラフです。コマ足+一目均衡表です。

仮に抵抗帯(緑色点線)より下方に株価があるとき、「コマ足が陰転したら売り」とすると、図の(a)〜(l)で売りになり、(A)(B)(C)で買いになります。

なお当然のことですが、機械的な売買はそうたやすく利益はでません。日経先物(日足)で、コマ足が陽転したら買い・陰転したら売りの売買ルールで売買する(《Qエンジン24》による)と、過去10年間で、勝率35.7%、プロフィットファクターは0.69という惨憺たる成績になりました。

2日続けて陽転したら買う、2日続けて陰転したら売るの売買ルールでは、勝率34.6%、プロフィットファクターは1.01でした。コマ足は単独では決してすぐれたチャートではありません(機械的にチャートが判断してくれるという幻想を持ってはならない)。ユーザーが、当るといわれているチャート(ほとんどは無力である)を探すのは勝手ですが、それは無いものねだりです。機械的に売買できるような指標はありません。必要なものは、@自身の判断力を高めることであり、A早く決断をすることであり、B早く決断すればするほどリスクが高まることについての「売買技術」を考えること、です。


(09.4.21) TOPIX 830P(-17)  日経平均 8711円(-213)   24.2億株 (1兆5382億円)



米国株はバンカメの1-3月決算はメリルリンチを合併した効果もあって、利益は前年同期比で3.5倍(4200億円)となる。しかし貸倒引当金は1兆3000億円と2.2倍に拡大。

不良資産がなお増加していることに悲観して株価は下げる。NYダウは7841ドル(-289/-3.56%)、ナスダックも1608P(-64/-3.87%)と大幅安。

東京市場も米国株安に連動して下げたが、後場は戻り歩調になり、今日の値動きでいえば、寄り付きから200円下げて、100円反発して、足は下ヒゲの陰線になりました。ザラバ安値は8612円でしたが、今日の25日線(8578円)に接近。

明日は25日線にタッチするときがあろうかと思います。これまでモデル波動の符号は(A→B→C→d→e→DF)と振っていますが、DあるいはFが確定するのは(B)9325円の水準を上回ったときです。 いまの段階では、中勢波動は(A→B→C→d)までしか決まっていません。よって中勢上昇波動になったとは確定していません。が、投資というものは「確定してから」仕掛けていては小幅な利益しかでません。おそらく
  1. (A→B→C→D)へと波動は伸びていき、9325円を上回るだろう。

  2. この中勢波動は大勢下降波動に含まれる中間反発の中勢上昇波動だとしても、2〜3か月の上昇期間はある。そうならピークは5月中旬から6月中旬になるだろう。

  3. この中勢上昇波動の上値のメドは、200日線を限度とし、《デンドラ24》の上値メドの9163円を超え→9488円まではつけるのではないか。
という想定のもとで、現状は買いが有利であると判断しているわけです。 当然に想定したことの全部が正しいわけではありません。状況が変われば想定をし直す必要がありますが、それは@200日線を大きく上回った(上昇)ときと、A75日線を大きく下回った(下落)の2つの場合です。(まだ2つとも起きていないので、考えを変えることはない)


9984「ソフトバンク」は私が定点観測している9銘柄のうちで最も波動を伸ばしている銘柄です。ほかの銘柄はソフトバンクの後を真似して上昇しているといってもよい。

ソフトバンクの波動はどう先んじているのか?

まず(A→B→C→D)の符号の比定は、理解できると思います。
  1. Aは株価が75日線より下にあるときの、最安値です。

  2. 75日線まで上昇して(B)になり、

  3. その後反落したが(C)は(A)より上位で下げとまった。

  4. 75日線を初めて上回り、(B)を上抜いて(D)になり、結局200日線まで上昇した。(75日線の下位から上位に移動したのだから、(A→B→C→D)の中勢波動は上昇波動です)

  5. (D)から75日線まで下落しました。ここからの可能性は2つあります。
    @75日線を下げの限界として、(E)となって先の(D)を上回る上昇をして(F)になる。A75日線でいちどは反発するものの(D)を上抜けず、逆に75日線を大きく下回る場合です。
    ソフトバンクはAの動きになりました。(K)で75日線を大きく割り込んだので、(A→B→C→D)で中勢上昇波動は終わり、(D→I→J→K)の中勢下降波動になったことがわかります。

  6. 大勢波動が下降中であるので、(D)からの中勢下降波動は(D→I→J→K→L→M→N→A)となる可能性がありましたが、(K)を起点にして、再び75日線を上回ってきました。新しい中勢上昇波動が出てきた可能性があります。

  7. いちおう(A→b→c→d)の符号を振ることができます。この中勢波動が、(A)を大底とする1段目(A→B→C→D)の中勢上昇波動に続く第2段目の中勢上昇波動になるためには、前回の第1段目の中勢上昇波動のピーク(D)を上回る必要があります。

  8. もし(D)を上回る上昇となるならば、
    @中勢波動のピーク・ボトムが切り上がったので、大勢波動は上昇波動に転換したとしてよい。
    A(D)を上回ったとき、株価は200日線を大きく上回るので、200日線は横ばいから上昇に転じることになる。やはり大勢波動は上昇波動になったとしてよい。
これはソフトバンクだけが先んじている波動です。新日鉄・住友鉱・ソニー・トヨタは、(D)の段階にあります。鹿島・野村は(D)の手前、みずほは(B→C)の段階、NTTは(B)に達していない。

もしソフトバンクが(D)を上回る上昇を見せたならば、この後を追っている新日鉄・住友鉱・ソニー・トヨタも第2段目の中勢上昇波動になると思います。その意味でもソフトバンクの今後の波動は見ものです。


(09.4.22) TOPIX 829P(-0)  日経平均 8727円(+15)   25.9億株 (1兆5407億円)



米国は小反発。NYダウは7969ドル(+127)、ナスダックも1643P(+35)と前日の下げ幅の半分ほど反発する。

東京市場は米国株ほど反発できず、小幅な動きで終始。

9000円〜8600円のゾーンでの膠着状態が続いていますが、そろそろ動きがでてくるのではないか。

日経平均は明日のザラバ高値が8888円以下であるなら、「主な株価」は(d')の日にピークの株価(9068円)を表示します。

TOPIXは明日のザラバ高値が832P以下であるなら、「主な株価」は(d')の日にピークの株価(856P)を表示します。

となると、小波動の日柄は、(e→d')が7日であったということになります。上昇の小波動の平均的な上昇期間は12日であるので、(e→d')の上昇の小波動は短期であった。強くなかった。といえます。ただしピークであろう(d')の翌日から今日まではすでに8日間を経過しています。この間の安値は昨日のザラバ安値(8612円)なので、(d')からの下降小波動は7日間であり、そのボトム(8612円)はすでに昨日出ている。とも考えることができます。 あるいは25日線を確実に割り込んでから上昇するのかもしれませんが、どちらにせよこの下降小波動のボトムの日はすでに出ているか、今週中にボトムが出て、再び上昇小波動に戻るのではなかろうか。



4月20日に「コマ足」の加工を追加したことをいいました。この時点ではヘルプ(チャート事典)を書くつもりはありませんでしたが、単にコマ足を描画だけではなく、条件表に設定して検索ができるようにしたので、やはりヘルプは必要であると思いなおして、今日ヘルプ(チャート事典)No.1116「コマ足」を書き加えました。


追加された(あるいは書き換えた)ヘルプをダウンロードしない限り、今使っているユーザーのヘルプは新しくなりません。次のようにして更新されたヘルプ・ファイルをダウンロードして下さい。
  1. 《カナル24》Ver.2 を立ち上げて、どの画面からでもよいから「ヘルプ」または「?」ボタンをクリックして下さい。右図のようなヘルプ画面が現れます。

  2. ヘルプ画面の上部に「環境設定」のボタンがあるので、クリックします。


  3. 右の小画面が現れるので、「更新されたヘルプ・ファイルをダウンロードする」ボタンをクリック。

  4. 「ダウンロード開始」ボタンをクリックすると、

  5. 更新されたヘルプ・ファイルがダウンロードされていきます。
「ヘルプ・ファイルをダウンロードしました」と出たら終りです。

「キャンセル」→「終了」ボタンをクリックしてヘルプ画面を閉じて下さい。 この後は、更新されたヘルプを見ることができます。

《リアル24》Ver.3のユーザーは《リアル24》Ver.3のヘルプから同様にして、更新されたヘルプ・ファイルをダウンロードしてください。


(09.4.23) TOPIX 839P(+9)  日経平均 8847円(+119)   24.1億株 (1兆5054億円)



米国は小動き。NYダウは7886ドル(-82)だったが、ナスダックは1646P(+2)とまちまちの動き。

東京市場は反発。朝方は25日線に向かって下げていたが、そこから200ほど上昇して終わる。

今日のザラバ高値は8860円でした。昨日いった、8888円以下であったので、(d')の位置に小波動のピーク(9068円)が表示されました。

ということは現在の小波動は下降中であることになりますが、これも昨日いったように、2日前のザラバ安値(8612円)が小波動のボトムになっている可能性が高い。

今日のザラバ安値(8647円)は25日線(8644円)より3円上位で止まりましたが。(e')をボトムとして上昇するならば、(d')の9068円を上回るだろうと思っています。それでも中勢モデル波動の符号は(B)を上抜かないかぎり(D)になりません。現在振っている(d→e→d'→e')は中勢モデル波動の1波動に含まれる、より小さい波動です。

株式投資の初心者が一番アテにしていることは「予想株価」です。これは単純にして明快です。
「A株は800円まで上昇するでしょう」という誰かの意見があったとき、A株は現在600円だから買いだと判断します。
「B株は400円まで下落するでしょう」という誰かの意見があったとき、B株は現在600円だから売りだと判断します。
「判断」という言葉を使いましたが、これは判断ではありません。単に(現在株価)と(誰かがいった予想株価)を比較をしただけのことです。自分の株価に対する考えはなく、誰かがいった株価水準を「信じるか、信じないか」だけの話です。

重要なことはすべて他人に任せて、それを信じるか否かを、自分が感覚的に決めているにしかすぎない。こういうのは投資とはいいません。誰かがいった目標値が外れると、損失がでたのは、@あいつの間違った予想のせいだと思うか、Aあいつを信じた私がバカだったと思うかです。どちらにしても「後悔する」だけのことです。これは明日に繋がらない。投資技術の向上ができない。

インターネット上にはさまざまな情報が飛び交っていますが、私はその95%はジャンク(くず)だと思っています。毎日のHPを書くときにインターネットで、私が見るHPは
  1. 「トレーダーズ・ウェブ」の外国人の寄り前の注文状況(データ)
  2. 「ストック・ウェザー」の個別銘柄の終値(データ)
  3. 「ヤフーファイナンス」の出来高上位10社の株価と出来高(データ)
  4. 大和証券・マーケット情報のCME日経先物の値段(データ)とコメント
  5. 「ロイター」の概況(コメント)
  6. 日経新聞の(コメント)
だけです。@ABはデータ収集のためであり、CDEが今日の株価の動きは、何を材料としていたのかを知るためのものです。これ以外のHPは見ません。例えばヤフー・ファイナンスの「掲示板」を見ている人はまず自立できません。他人(それもシロートばかり)の意見を参考にしてはいけません。

明日からしばらくは、「株価予想」のしかたを述べます。


(09.4.24) TOPIX 830P(-9)  日経平均 8707円(-139)   27.1億株 (1兆6131億円)



米国は小反発。NYダウは7957ドル(+70)、ナスダックは1652P(+6)。

米国は今夜24日に、ストレステストの評価規準や成績を19銀行に伝える(公表は5月4日)とかで、その内容を見るまでは動けないといった感じです。

東京市場は、米国以上にストレステストへの警戒が強くジリ安となる。

外国人は先週も売り越しであったし、国内勢はGWを控えて大きく建て玉を傾けることができず。

ただし1日の値幅は大きくないが、出来高・売買代金は増加の傾向にあります。売買が閑散になって失速するという状況ではありません。

これから株価の予想のしかたについて述べていく予定です。将来の株価予想のしかたはいくつもありますが、これから述べる株価予想のしかたは「中勢モデル波動」によるものです。


右図はいつも掲げる「中勢モデル波動」です。(A→B)(B→C)(C→D)・・・・(M→N)(N→A)が「小波動」です。中勢波動はこの小波動の組み合わせで成り立っています。

この中勢モデル波動は私が考えたものです。我ながらナカナカよくできたモデルであると思っています。いつごろ考えたのかは覚えていませんが、かなり古くから「中勢モデル波動」をいい続けてます。

インターネット上で「カナル2は語る」を上梓し始めたのは1997年7月からです。1997年8月からHPを「過去の記事」として保存しているので、調べてみると1997年12月の記事に「モデル波動」についての記事があります。1997年12月当時、「中勢モデル波動」はできていたわけです。

この中勢モデル波動について、当時のユーザーが現在のユーザーのように熱心に学んでいただいておれば、その後の2000年のネットバブルの崩壊、2003年の信用不安による株価下落、2007年のサブプライム問題・2008年の金融不安による株価破壊などの相場の大変動の局面でもなんとかしのげただろうと思います。しかしそうではなかった。《カナル24》のユーザー数は1997年に比べて減少しています。ということは、相場に負けて市場から去ったユーザーのほうが、新規にソフトを購入して相場を学ぼうとする人よりも多かったわけです。

ソフトが何とかしてくれる。チャートが何とかしてくれる。そう思うのは間違いです。チャートは現時点の状況を表現するだけです。それ以上のことを表現していません。ユーザーがチャートを見ても、それを受止める感覚が無いときは、なんの警告にもなりません。自分の(気持ちの)都合のよいように曲解して、するべき行動をしなかった。できなかった。負けて当然です。

上図の「中勢モデル波動」は、@株価、A75日線、B25日線の位置関係を表したものですが、「中勢モデル波動」はただそれだけを表現しているのではありません。いつ仕掛け、いつ利食いし、あるいはいつ損切りするのかをも表現しています。この続きは明日に。


(09.4.27) TOPIX 833P(+3)  日経平均 8726円(+18)   20.4億株 (1兆2714億円)



米国は決算が予想を上回る企業が出てきた上に、よい経済統計が出て、続伸。

NYダウは8076ドル(+119)、ナスダックは1694P(+42)と戻り高値を更新。

日本もシャープや三菱自動車のように10年3月期に黒字を予想する企業が出てきているし、新生銀とあおぞら銀の統合、三井住友が日興コーディアルの買収のニュースもあって金融株が高くなるなど、少しずつ状況は明るくなってきた感じです。


中勢波動が上昇しているということは、@上昇の小波動は順次大きくなる。A上昇の小波動は下降の小波動よりも大きい。ということです。

例えば図のように(A→B)の上昇が100円幅であったとき、次の上昇の小波動(C→D)は120円幅のように、(A→B)より大きく上昇します。

よって(D)の株価のメドは、(C)から(100円+α)幅を加えた水準になります。(+α)は10円なのか20円なのかはわかりません。わからないので、(+α)は(0円)としたものが、一目均衡表の「N値」です。

(A→B)が100円幅の上昇であれば、(C→D)も一応100円幅の上昇があると予定しておくのがよい。ただ(D)で利食いしたいときは、(C)に100円〜120円を加えた株価水準で、売り指値をだしておけばよいでしょう。もし(C→D)が80円しか上昇しなかったときは、(E→F)へと波動は伸びないのではないかと警戒せねばなりません。

(E→F)は(C→D)の上げ幅よりも大きくなるのが普通です。もし(C→D)よりも上げ幅が小さく終わったならば、(G→H)の上昇はないのではないかと警戒します。


次に押し(戻り)のメドについて。小勢波動が先の小波動に比べてどの程度の反動をしたかを知ることは大切です

上昇波動(図の左半分)では、
  1. (A→B)の上昇幅が100円のとき、(B→C)の下落幅はその2/3の67円になります。 これは、長く株価が下落してきたので、将来の株価上昇に懐疑的な者が多く、株価が少し戻ればどっと戻り待ちの売り物がでるためです。

  2. (C→D)の上昇幅が120円のとき、(D→C)の下落幅は その1/2の60円になります。
    上げ巾の半分だけ下げるので「半値押し」と呼ばれ、順調に上昇している証しです。

  3. (E→F)の上昇幅が150円のとき、(F→G)の下落幅はその1/3の50円になります。
    このように浅い押しになるのは、多くの者が将来の株価上昇に楽観的になり、半値押しを待ちきれずに買われるからです。押し幅が1/3で終わったときはいよいよ最後の(G→H)の上昇で上昇の中勢波動は終わると思わねばなりません。
これまで中勢モデル波動を説明するときは、株価・25日線・75日線の位置関係についてだけをいってきました。しかし平均線だけを使うと、モデル波動の符号の株価水準は、次のように不明なものが半分あることになります。
  1. は平均線ではわからない。
  2. の戻りは75日線でわかる。
  3. の2番底の水準はわからない。
  4. の水準はわからない。
  5. の「初押し」は75日線でわかる。
  6. の水準はわからない。
  7. の「押し」は25日線でわかる。
  8. の水準はわからない。
となります。ここに@小波動の値幅は次第に大きくなる。A小波動の押し幅(戻り幅)は次第に小さくなる。という原則を知るならば、
  1. (A)は(N)に(L→M)の下落幅+αを引いた水準。
  2. (C)は(A→B)の上昇幅の1/3。
  3. (D)は(C)に(A→B)の上昇幅+αを加えた水準。
  4. (F)は(E)に(C→D)の上昇幅+αを加えた水準。
  5. (H)は(G)に(E→F)の上昇幅+αを加えた水準。
となって、すべてのモデル波動の符号の株価水準がぼんやりとではあるがわかります。(+αを決めることが難しいとき、+αは(0円)とする)


(09.4.28) TOPIX 811P(-21)  日経平均 8493円(-232)   25.2億株 (1兆5760億円)



米国は小幅安。NYダウは8025ドル(-51)、ナスダックは1679P(-14)。

東京市場は前場は小高かったが、後場から下げる。FRBはバンカメとシティGに資本増強を要求するらしいという報道が出て、金融不安が蒸し返される。

(d')からの押しのメドは、
  1. 平均線に注目するなら、@25日平均の8695円(昨日の値)、A75日平均の8093円でした。

    今日は8500円を割り込んだので、次は8093円がメドになり、あと400円の下落を想定しておかねばなりません。

  2. 昨日いった小波動の値幅に注目するならば、(e→d')は8084円→9068円の上昇で、上昇幅は984円あります。この上昇幅に対してこれからの押しが、@1/2押しとするならば8576円(=8084+984/2)、A2/3押しとするならば8407円(=8084+984/3)、B全値押しとするならば8084円。

    前回の押しに注目すると、(d→e)の下げ幅は759円(8843円→8084円)であるので、(d')から759円下落するとするならば、下値の目安は8309円です。

  3. 明日から説明する予定でしたが《デンドラ24》による下値メドは、高いほうから順に、@8337円、AB8157円、C7709円 となっています。
以上のように株価のメドは多く考えられます。高いほうから並べると、@8695円、A8576円、B8407円、C8337円、D8309円、EF8157円、G8093円、H8084円、I7709円 となります。これほど下値のメドが多いと、一体どれを目安にすればよいのかと悩まれるかも知れません。だが株価のメドというのは「ぼんやり」したものです。株価のメドは固定的に思ってはいけません。C8337円とかD8309円でピタリと株価の下落が止まることはありません。「おおよそ」の話です。

「ぼんやり」した下値メドがしだいに絞られてくるのを注視して下さい。例えば明日、日経平均の終値が今日の終値8493円より1円低い8492円で終わったならば、逆張りの条件表No.2は買いマークを出します。そうなれば、9日順位相関は-80以下になるし、当然にピーク(d')からの新安値にもなるので、「小波動のボトムらしさ」は最低でも3ポイントになります(陽線になれば4ポイント)。

ここから考えると、8492円からは買い下がりの方針でしょう。株価の下値のメドは8400円〜8300円だろうと予想します。このゾーンを「すぽーん」と下抜けたときは8100円もあるということを想定しておけばよいと思っています。つまり8400円〜8300円で全部の資金を投資してはなりません。その大まかな水準(8400〜8300円と8100円付近)で「ボトムらしい足」がでたら、ボトムらしいとして(この場合は)買うのです。


(09.4.30) TOPIX 837P(+25)  日経平均 8828円(+334)   25.1億株 (1兆6717億円)



米国の1-3月GDPは予想(-4.9%)を下回る-6.1%となったものの、米国GDPの70%を占める個人消費が+2.2%であったことから、上昇。

NYダウは8185ドル(+168)とザラバ・終値ベースで戻り新高値を更新。ナスダックも1711P(+38)と新高値を更新。

ナスダックは中勢波動の戻りの限界であろうとしている200日線(今日は1761P)にあと50Pと迫りました。

いったんは200日線近辺を戻りの限界として下落するだろうと思っていますが、その下げ幅が問題です。

(D)を仮に1761Pとすると、(A→D)の上昇幅は496P(=1761-1265)です。半値押しの水準は1513Pです。この水準はちょうど75日線の水準でもあります。つまり、半値押しても75日線の水準を維持できるわけで、半値押しまでの下落であれば、次の(D→E→F)への上昇波動が残っていると判断できます。

日経平均は米国株高を受けて大幅反発。3月の鉱工業生産指数が前月比+1.6%と昨年9月の+0.1%以来の上昇とあって、景気後退の下げ止まりかと市場が判断したのも上昇に輪をかけた。

昨日いった小波動による下げの目安は半値押しが8576円、2/3押しが8407円でしたが、昨日の安値は8493円でした。1/2押しと2/3押しの中間であったわけです。 つまり、半値押しの(8576円)で第1弾の買い、2/3押しの(8407円)で第2弾の買い、全値押しの(8084円)で第3弾の買いの方針がよかったわけです。

私は昨日、@1/3押し(8740円)を思って8710円の買い、半値押し(8576円)を思って、A8610円とB8510円の買い建てをし、さらにもし今日も下げるなら、C2/3押し( 8407円)の8410円、D前回の下げ幅の759円下げの(8309円)から8310円まで買い下がる方針でしたが、今日は大幅上昇したので、@ABは寄り付きおよびその直後に利食いしました。

投資は一発で当てようとしてもダメです。少し広い視野から、今後の株価の動きの範囲を想定して波状攻撃をすることです。たったの1回の仕掛けで当てるのは「神」の領域です。人間は明日のことをそうはっきりとは予想できません。そうであるからこそ、戦い方というものは、起こりうることを想定しておかねばならないのです。

ラッキーだけを頼りに「一発」だけの投資するなら、いつまで経っても継続的な勝利はできないでしょう。2発目、3発目の仕掛け、また「こうなればどうする、ああなればどうする」と予め起こりうる事態を想定して、建て玉をして下さい。相場で利益を得る原因は「当る予想をする」ことではありません。第一の予想がはずれたとき、どうするか? その想定がさらに外れたときはどうするか? といった「予想がはずれたときの対処のしかた」の計画を持っているか否かです。


目次へ.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト