TOPIXをどう見たか・判断したか (09年03月)

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(09.3.2) TOPIX 734P(-22)  日経平均 7280円(-288)   17.0億株 (1兆 788億円)



米国は続落。NYダウは7062ドル(-119/-1.65%)と7000ドル割れ寸前まで下落。 ナスダックも1377P(-13/-0.98%)と続落。

NYダウの下値メドは2月24日に、@7535ドル、A7204ドル、B7121ドル、C6790ドル、であるといいました。昨日は上から3番目の7121ドルを下回って、残すところは6790ドルだけとなっていますが、最後のトリデは案外強固な水準ではなかろうか。

ナスダックの下値メドは、図のように@1464P、A1400P、B1384P、C1305P、です。昨日は上から3番目の1384P近くまで下落していますが、4番目の1305Pには少し余裕があります。

日経平均は、GLOBEXのNYダウ先物が7000ドルを下回って推移したために、今夜のNY市場は安いと先読みして大幅下落となりました。これはやや過剰な反応ではないかと思っています。 今回の2月24日の小波動のボトムは、@ボトムらしさが6ポイントであったこと、A1月29日のピークの翌日から17日間下落していたことから、B次の上昇波動は並みの上昇をするのではないか、と思っていました。 並の上昇とは、中勢波動が下降中のときの「上昇の小波動」は、@9日間の上昇、A9%の上昇、ということです。2月24日のボトムの翌日から9日目は3月9日あたりであるし、ボトム(7155円)から9%上昇となれば7798円が次のピークの水準です。

こういうことも考えて、今週一杯は高く、7700円台になってからピークを打つものとしてきました。今日のところもまだそのように考えていますが、先のボトムの7155円を下回った途端に、この考えは間違いであったことが判明します。はたしてどうなるのか。


(09.3.3) TOPIX 726P(-7)  日経平均 7229円(-50)   19.4億株 (1兆2121億円)



米国はAIGが10-12月決算で6兆円という巨額赤字をだしたことから、大幅安。NYダウは6763ドル(-299/-4.24%)。あっけなく7000ドルを割割り込みました。

ナスダックは1322P(-54/-3.99%)と続落したものの11月の安値は更新しなかった。

そもそも、AIGは過去3度にわたって国の支援を受けており、「大きすぎて潰せない」企業です。この会社がどれほど赤字を出そうと、米国政府は潰すことはできません。

恐慌を回避するためにはいくらでも(主要な)金融機関に資金を投入する。恐慌に突入しそうであれば、ヘイコプターから現金をバラまいて、これを拾った人に消費させる。そうすればいつかは経済は立ち直る(消費しなければ経済の拡大はない)。というのがバーナンキFRB議長の学術上の信念です。結果、AIGの株式のほとんどは政府が保有し、ほぼ国有化されるだろうという筋道は誰でもわかっていたはずです。

シティGも同じです。政府が優先株を普通株に転換すれば、今のところ政府は36%の議決権を持つことになります。その結果既存の株主が保有する株式価値は希薄化することは明らかであり、すでにシティGの株価は1ドル台になっています。ここでAIGが大きな損失を出したから、シティが準国有化されるからといって、NY市場が大幅安になったことは、やや合点がいきません。

このような想定はすでに株価に織り込んでいたのではなかったのか?AIGは解体されて再生の道を探るだろうし(これは日本でいえば長銀・日債銀に似ている)、シティGは国が大株主になって再建まで支援する(りそな銀に似ている)ということになるのでしょう。 昨日のNY安でようやく大変だとNY市場が思ったのであれば、米国市場もたいしたことはありません。哀しいほどオタオタしている。

最近はNYダウ・日経平均・TOPIXの株価水準は似たような値段であるのですが、日経平均はNYダウが-300ドル安だったのに対して、日経先物は-150円安、日経現物は-102円安の寄り付きでしかなかった。

今回のNYの下げの原因は金融不安です。金融不安というよりも金融機関の倒産リスクです。よって、金融株のウェートが高いNYダウとTOPIXは心安値に落ち込みましたが、金融株のウェートが低いナスダックと日経平均はまだ新安値には陥っていません。

英国のFT100も、ついに新安値になりました。やはり金融機関のダメージは大きい。

NYダウ・ナスダック・TOPIX・日経平均・FT100 はグローバル化された市場の動きです。少しはその国固有の事情があるので、株価の全部が全部、同じように動きませんが、だいたい同じようなことになります。

世界の株価は、@金融株はほぼ1/10になったが、A実体経済にかかわる企業の株価は1/3になった、Bグローバルでない企業は1/2になったか?という感じでしょう。

グローバルでない上海総合指数は、モデル波動の(A→B→C→D)となりましたが、大勢波動が下降中であるので、(D)は戻り一杯でしょう。(E)からの反発は(D)を上回ることはなく、再び中勢波動は下降に転じるのであろうと思います。


(09.3.4) TOPIX 732P(+5)  日経平均 7290円(+61)   21.2億株 (1兆3377億円)

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米国は小幅ながら続落。NYダウは6726ドル(-37/-0.55%)。 ナスダックは1321P(-1/-0.13%)。

昨日の日経平均は10月のザラバ安値6994円にあとわずかの7088円まで下げましたが、そこで踏ん張って、今日も陽線となりました。

買い方の根拠は、@公的年金が買い支えていること、A政府が株価対策をまとめるのではないか、B円安、の3つですが、@Aはあまり期待しないほうがよいのではないか。

3月の期末はすぐにやってきます。3月31日の株価を時価として保有株を評価する金融機関は半分で、半分は3月中の株価の平均を時価にして評価するらしい。3月末までに有効な株価対策が検討され、その法案が通過したとしても、それから株式を買い上げていては、3月の平均を株価とする金融機関や企業にとっては何の役にもたちません。

ましてや経済関係の3大臣を務める与謝野大臣は政策通といわれてはいるが、先が読めない。一昨年8月にサブプライム問題が起きたときに「日本にとっては蚊に刺されたほどのもの」と言ったのではなかったのか。リーマンショックがあった昨年9月の時点でも消費税を上げると力説していたはずです。いまごろになって「深刻な事態だ」といっている。株価対策をだすのであれば、2月中に対策を決定しておかねばならないのに、先読みできない人は悲しい。ようやくドロナワ的に出そうとしている(しかも期末までにというつもりらしい)株価対策には期待してはならない。

日経平均は一昨日、それまでの安値7155円を割り込んだので、新たなボトム水準を探ることになりました。ただ一昨日のNYダウに連れ安したのは痛かった。《デンドラ24》の4%波動による下値メドは怖くなるような水準を表示しています。高いほうから順にいうと、@6887円、A6660円、B6508円、C6206円 です。

もっとも必ず下値メドまで下落するわけではありません。このまま株価が上昇し、終値が7519円を超えるならば、この4つの下値メドは効力を失い、逆に上値メドが生まれます。しかし昨年10月の6994円を下回るなら、最も高い下値メドでも6887円です。上図に記入した波動の安値は、Aが上から4番目(最も低いメド)、Bが3番目、CもD3番目まで到達しています。だいたいにおいて上から3番目まで下落しているので、今回も底割れとなったときは、上から3番目の6508円も考えておかねばなりません。

右図は今日のPM 6:45ころのオプションの値段(行使価格)と建て玉の値板(楽天証券のもの)です。出来高は夕場のものなので多くはありません。注目すべきは建て玉の枚数です。

最も建て玉が多いのは行使価格が6500円のものです。この3月12日のSQでは、日経平均は6500円以下になっていることを期待する投資家が最も多くあります。

ついで行使価格が7000円、6000円、7500円の順になっています(8000円は難しいので除外)。プット(弱気派)は来週のSQでは7000円以下は当然として、6500円以下になると予想しているわけです。もっとも、コール(強気派)の建て玉の多い順は、@8000円、A9000円、B8500円、C9250円 であるので、強気な投資家は8000円〜9000円を思っているようですが、8000円もやや達成不可能かと思われ、9000円は確実に不可能でしょう。まあ8000円を最後の頼りとしています。

オプションの建て玉の通りに日経平均が動くことはありませんが、今日の株価7290円をはさんで、7000円とか7500円の建て玉よりも、6500円と8000円の建て玉が多いことは、オプション市場は来週に向けて日経平均がかなり波乱するだろうことを予想しています。


(09.3.5) TOPIX 741P(+9)  日経平均 7433円(+142)   23.8億株 (1兆4989億円)



米国は小反発。NYダウは6875ドル(+149/+2.22%)。 ナスダックは1353P(+32/+2.47%)。

アジア株、欧州株が高かったことから米国も高かったようですが、民間の調査会社のADPによる2月の雇用統計は-69.7万人と予想を上回るものでした。昨日の上昇は、突っ込み警戒からのショートカバーによる上昇であったように思われます。

日経平均は、中国が景気対策の規模を拡大するのではないかの思惑と円レートが99円台になったことから上昇する。買いの主体は、株価を買い支えようとする年金資金と、短期筋のショートカバーであったかかと思います。 どちらにせよこの要因による株価上昇は持続力はありません。

日本は自国の経済対策には活路を見出せず、中国のジャブジャブの財政出動に期待していますが、中国だけが好景気になるということはありえません。 図は「上海総合」のグラフです。中勢モデル波動の通りに動いています。
  1. (A)は中勢波動の大底。(この時点では確定していない)

  2. (B)は75日線まで戻ったので、(A)が大底ではないかと半分は思うところ。しかし「相場の原則」によって、初めて75日線まで戻ったところは売るところです。
    (B)の前日に75日線を突破しましたが、その5日後には75日線を下回り、なおかつ(B)の前日の終値よりも安かった。(b)の時点で戻りは(B)までであったことがわかります。

  3. (C)はその時点では判断できません。唯一9日順位相関が-80以下になっているので、小波動のボトムになるかも知れないという程度です。しかし(C)からすぐに長い陽線を出して、再度の75日への挑戦をしました。

  4. (c)の日に75日線を上回り、5日目の(d)でも75日線を上回ったままで、しかも(d)の終値は(c)の終値よりも高かった。だいたい株価は75日線を完全に超えてきたな、ということがわかります。もし(c)でカラ売りしていたのであれば(d)で買い戻し、ドテン買いに転じるべき日です。

  5. 以来、急上昇をし、200日線の手前の(D)まで上昇をしましたが、(D)の日には「新高値の陰線」しかも「包み下げ」となって、株価の上昇は(D)までであるという可能性が強くなりました。

  6. 75日線の(E)まで下げて、現在は反発しています。今後のことですが、私は図の青色線のような動きになるのではないかと思っています。すなわち(D)の高値を回復することはできず、いずれ75日線を下回る。
中国の景気対策に日本がいくら期待を寄せても、たいしたことにはならないと思っています。


(09.3.6) TOPIX 721P(-20)  日経平均 7173円(-260)   20.5億株 (1兆2720億円)



米国は格付け会社(ムーディズ)が大手銀行(JPモルガン・ウェルズファーゴ・バンカメ)を格下げ方向で検討すると発表したり、GMがいよいよ事業の継続ができなくなったらしいの話で大幅安。

NYダウは6594ドル(-281/-4.09%)。ナスダックは1299P(-54/-4.00%)。

《デンドラ24》の4%波動によるナスダックの下値メドは1305Pでしたが、昨日これを下回りました。NYダウの下値メドのうち最も低い水準は6790ドルといっていましたが、NYダウはこれを200ドル下回った位置になりました。


図の(B)(C)ではNYダウは最も安い下値メドで止まりましたが、今回(D)は止まらなかった。実は昨年10月の(A)の下値メドの9006ドルでも止まらず、下につき抜けましたが、その翌々日には下値メドを回復しています。終値ベースでは8451ドルまで突っ込んだので、下値メドを約550ドルほど突き抜けたのでした。

下値メド(D)6790ドルを下回っている現在では、下値メドは役にたたなくなっていますが、(A)のように550ドルほど行過ぎると仮定するなら6240ドルを視野にいれておいたほうがよい。ただし統計の裏づけがあるメドではありません。おまじないに近いメドです。


日足ベースでは目下のところNYダウの下値メドは6790〜6240ドルかとするしかありませんが、月足のグラフでは、図のように5423ドルが挙げられます。

欧米で株価のメドとしてよく使われるのは「黄金比」です。黄金比とは1:0.618 あるいは、1:1.618 の比例関係のものをいいます。

例えば図の(A)の株価は11750ドルですが、これを1とするならば、0.618は7261ドルに当ります。(a)7197ドルでそのメドに達し、ここが底値となりました。

今回の下げは(D)14198ドルをピークにしています。その0.618倍は8774ドルです。昨年10月に終値8451ドル、ザラバ7882ドルをつけましたが底値とはなりませんでした。

黄金比から導かれる数字に0.382があります(1-0.618=0.382)。これを使って(D)からのメドを計算すると5423ドル(=14198×0.382)になり、おそらく現在では黄金比を使って下値メドを探る欧米の投資家は、この水準を意識しているはずです。


日経平均で黄金比はあてはまるのか?右図は月足です。
  1. の22750円から0.618倍は(a)の14059円。実際の安値12787円より約10%高いメドでした。

  2. の20833円から0.618倍は(b)の12874円。この水準ではいったんは下落が止まったがさらに下げました。0.382倍は(b')の7958円です。実際の安値7603円より約5%高いメドでした。

  3. の18300円から0.618倍は(c)の11309円。この水準では下落が止まることはありませんでした。0.382倍は(c')の6990円です。目下のところの安値は6994円であるので、ほぼピタリですが、(a)(b')が10%〜5%ほど高いメドになっていたので、6990円から5〜10%の下値があってもおかしくはありません。5%下なら6640円、10%下なら6291円です。
以上のように黄金比による下値メドは《デンドラ24》のように統計的な裏づけはありませんが、多くの投資家がそれがメドであると思えば、その株価水準が底値にある可能性があります。はたして現在の日本の投資家は黄金比を使っているのでしょうか? たぶん多くは使っていないでしょう。よって黄金比による下値メドは「おまじない」の部類にはいるかと思います。アテにはならない。


(09.3.9) TOPIX 710P(-10)  日経平均 7086円(-87)   17.3億株 (1兆1125億円)



米国は、2月の雇用統計が-65万人減となり、失業率は8.1%へ上昇。ただ雇用統計は予想と変わらず、マイナス材料とはならなかった。

米国は、リセッションの不安よりも金融危機のほうに目が向いているようです。NYダウは6626ドル(+22/+0.12%)。ナスダックは1293P(-5/-0.44%)。

昨年10月あるいは11月の安値は、いわば長期間にわたるユルユルの金融緩和(過剰流動性)によって引き起こされたバブルが崩壊し、その「理想売り」によってつけた値段です。

理想売りというのは妄想を含めた100%(全員一致)の悲観人気のことをいいますが、パニックになっている分だけ、あとから考えると、あまりにも異常であったという値段がでるものです。

今回世界の市場は、この理想売りの水準を次々に下抜いてきています。NYダウ、S&P、FT100、TOPIX。最後まで粘ったナスダックも先週下回りました。唯一安値を割り込んでないのは日経平均のザラバ安値6694円ですが、これも時間の問題となりました。

ただし、理想売りによって相当に驚くような安い株価はすでに出ていますから、ここから短期的に日経平均で1000円も2000円も下がることはないでしょう。

その兆候は「小波動のボトムらしさ」に表現されつつあります。
  1. 新安値となった。
  2. 9日順位相関は-80以下になった。
  3. 25日順位相関は-80以下になった。
  4. あす日経平均が7085円(-1)で引けると、逆張りの買いマークがでる。
  5. あすの騰落銘柄数によっては、騰落レシオが75以下になって、買いマークを出す。
今日時点ではボトムらしさは3ポイントですが、d'e'が明日・あさってに起きます。そうなれば「小波動のボトムらしさ」の確率は5ポイントになります。明日からの両日は、おそらく突っ込みすぎからのリバウンドの始まりとなりそうです。カラ売りの深追いはやめておいたほうがよい。ましてや新規のカラ売りはできません。


(09.3.10) TOPIX 703P(-7)  日経平均 7054円(-31)   17.1億株 (1兆1525億円)



米国は反落。NYダウは6547ドル(-79/-1.20%)。ナスダックは1268P(-25/-1.94%)。

東京市場は7000円割れは時間の問題であるとの市場の認識ですが、年金の買い支えに期待する向きもあって、日経先物は7110円〜7010円の100円幅で推移する。

日経平均とTOPIXは条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出しました。これによって小波動のボトムらしさは
  1. 新安値となった。
  2. 9日順位相関は-80以下になった。
  3. 25日順位相関は-80以下になった。
  4. 逆張りの買いマークがでた。
で4ポイントです。騰落銘柄数は77なので、今日のところはまだポイントにならない。

もうひとつ物足りないのは、《デンドラ24》の下値のメドに達していないことです。3月4日にいったように、日経平均の下値メドは高いほうから、@6887円、A6660円、B6508円、C6206円です。いまだに6887円まで達していないのは公的資金による買い支えがあるためでしょうが、いつまでも買い支えられるわけではない。全世界の株価が昨年10月安値を割り込んでいるのに、日経平均だけが踏ん張れるわけはありません。3月中は無理がきいても、4月以降どこかで6660円〜6500円の水準になるのではなかろうか。


(09.3.11) TOPIX 722P(+18)  日経平均 7376円(+321)   20.0億株 (1兆3347億円)



米国は急騰。材料は、@バーナンキ議長が時価会計基準の見直しについて話したこと、A議会で空売り規制の復活の提案があったこと、BシティGの1〜2月の業績が持ち直したこと、のようですがどれもまだ期待の段階です。

このうちで最も株価を上昇させた原因はカラ売り規制でしょう。つまり昨日の上昇は、買い戻し(ショートカバー)によるものではないか。買戻しは、材料による株価上昇→あらたな買い戻し→さらに株価上昇→さらなる買戻し→株価急伸、となって急上昇しがちです。

NYダウは6926ドル(+379/+5.79%)。ナスダックは1358P(+89/+7.06%)と暴騰となりました。ただこれだけ上昇したということは大量の買い戻しが終わったということで、さらなる上昇に繋がるとは考えられません。

NYダウの上値メドは、高いほうから@7529ドル、A7267ドル、B7136ドル、C7005ドルです。7005ドルまで戻るのがよいところで、伸びても7136ドルではなかろうか。

東京市場は米国株高から高く始まるが、それからはさほど伸びず。やはり上昇の原因は買い戻しであるので上昇は持続しにくい。7500円まで戻ることができるかどうか。高くても7700円まででしょう。

まあとりあえずは逆張りの条件表No.2が買いマークを出した翌日に、今年2番目に大きな上昇をしたので、条件表No.2「日経平均用'96」は今年も役立つことの証明にはなりました。(私は昨日6月限を7010円で買っていたので今日の寄り付き7250円で利食いした。次に7320円で売って7270円で利食って今日のトレードは終わり。)


(09.3.12) TOPIX 700P(-21)  日経平均 7198円(-177)   19.9億株 (1兆3301億円)



NYダウは6930ドル(+3/+0.05%)。ナスダックは1371P(+13/+0.98%)と大幅続伸とはならず。NYダウはザラバで7015ドルをつけ、昨日いった上値メドの7005ドルに到達したので、だいたいがショートカバーは終わった感じです。

もし新たなプラス材料がでたとしても、下から2番目のメドの7136ドルまでだろうと思います。

東京市場は早々と反落。円が一時95円/ドルになるなどマイナス材料に引っ張られる。


今日はひさびさに筋のよい質問を受けました。グラフは5911「横河ブリッジ」の日足。

質問があったのは今日(イ)の前場のことです。75日線まで下がってきたので買ったが75日線を割り込んでしまった。まだ相場は残っているだろうか、というものでした。

説明したのは「中勢モデル波動」です。図の(A→B→C→D→E→F→G→H→G'→H')と比定するのはよろしいか?と訊くと、それはチャンとわかっておられる。

説明している途中で(E)のあたりでモデル波動の(D→E)の動きだろうか?という質問を受けていたことを思い出しました。@初めて株価が75日線を大きく上回り、Aその後75日線まで下げてきたときは、B押し目買いのチャンスです。このユーザーは「一回は利食いした」といっておられたので、(E)あたりで買われたものと思います。その後どこで利食いをしたのかは聞きませんでしたが。おそらく(F)か(H)近辺でしょう。

では、なぜ今回の(H'→イ)の下げ過程で、75日線の水準で再度の買いをしたのか?です。すでに(H)(H')と2度のピークを出しているのであるから、(H)以降は押し目買いをして(H'')の上昇が残っていると思ってはいけません。75日線での買いは間違いです。

もうひとつの間違いは、波動の安値が切り下がっているのに75日線水準で買ったことです。(G')の安値は802円、(イ)の前日の75日線は792円です。株価が75日線まで落ちたときは802円→792円へと小波動のボトムが切り下がったことが明らかになっています。そういうときに買っている。

以上の2つから、この買いは失敗である。75日線あるいは25日線まで戻ったなら手仕舞いしたほうがよい。というアドバイスをしました。「横河ブリッジ」の小波動を中勢モデルに当てはめることができるようになられているということは、講座を何度も読んで勉強されたのでしょう。ただ上記の2点に目が向かなかったのが惜しい。しかしこの失敗は今後に生きる失敗です。

@モデル波動に当てはめる練習をする、A今はどの局面にあるのかを判断する、B小波動は切り上がっているのか切り下がっているのかを常に意識しておく。この「相場の原則」をチェックしておけば、そうは負けるはずはありません。

今年になって、カラ売りをしているユーザーからは、400万円の利益がでた。250万円の利益がでた。と嬉しい連絡が入っていますが、買いで利益を出したユーザーは今日質問されたユーザーだけです。こんなに逆風が吹いている中で、株価の動きを中勢モデル波動に当てはめて、上昇する銘柄を見つけているのは、たいしたものです。


(09.3.13) TOPIX 724P(+23)  日経平均 7569円(+371)   27.9億株 (1兆9488億円)


米国はシティG、JPモルガンに続いてバンカメも1-2月は黒字であったと発表したことから続騰。NYダウは7170ドル(+239/+3.45%)。ナスダックは1426P(+54/+3.97%)。

1-2月の業績が黒字といってもそれは営業利益がでたというだけで、3月に不良債権があればこの損失処理をせなばなりません。問題にしているのは不良資産がどれほどあるのかであって、営業利益ではありません。

日本の金融危機のときでもメガバンクの業務純益は赤字ではないが、貸し倒れの積み立てや株式の評価損の引き当てでずっと赤字になっていたはずです。

今まで1-2月の業績がどうのという発表はなかったのに、今頃になって1-2月という4半期決算でもない中途半端な業績を出してくるのは妙なことです。


NYダウはザラバで7184ドルをつけ、下から2番目の上値メドの7136ドルに到達しました。次は7267ドルと7529ドルなので、NYダウの上値はそう高くはありません。

昨日の日経平均は7198円でしたが、一夜明けたSQ値は7491円と約300円高となりました。これには驚いた。一昨日まで7000円割れを心配していたものが一変して強気になって買っている。

まあ第2段目のショートカバーだろうと思います。ショートカバーだけでは上昇は長続きはしません。

《デンドラ24》は、(a)の日に
  1. 7548円
  2. 7759円
  3. 7830円
  4. 8324円
とうい上値メドを出していましたが、(a)の日の終値は7376円。まだ値段の余裕があったために記事にはしませんでしたが、今日は株価急伸のよって、2回目の上値メドが出ました。次のようになっています。
  1. 7759円
  2. 8253円
  3. 8324円
  4. 8888円
このように上値メドが高いほうへシフトすることはままありませが、まずは1回目の上値メドを重視して下さい。2回目の上値メドには到達しない例が多くあります。(今回も8200円以上のメドは過大にすぎる)。当面は今日の終値が7569円で、第1回目の最も低いメドに到達しています。通常は2番目と3番目を見ておけばよいので、今回の上昇は7759円〜7830円の間で頭打ちだろうと思っています。


(09.3.16) TOPIX 741P(+17)  日経平均 7704円(+134)   20.3億株 (1兆2420億円)


米国は小幅続伸。NYダウは7223ドル(+53/+0.75%)。ナスダックは1431P(+5/+0.37%)。

ナスダックの上値メドは低いほうから@1344P、A1382P、B1395P、C1446P、ですが、昨日のザラバ高値は1433Pまであったので、ほぼ最も高い上値メド水準になりました。 もしさらに上昇するにしても、いちどは4%以上の下落をしたあとではなかろうか。


日経平均の上値メドは昨日いったように、低いほうから@7548円、A7759円、B7830円、C8324円、であるので、下から2番目3番目のの7759円〜7830円は当面の戻り達成の水準で、8324円を目指すには、いったん4%以上の反落があってからではないかと思っています。

3月12日にユーザーから筋のよい質問をもらったことを書きました。図の(I)の日です。

このとき答えたことは、

@モデル波動で、天井である(H) が出ていると思う

A株価は直前の小波動のボトム(G')の水準を下回っている

これを理由に、Bこの買いは失敗である

C75日線または25日線まで戻ったら手仕舞いしてはどうか。と結論しました。 ところが今日は別のユーザーから質問があって、5911「横河ブリッジ」によく似た動きをしている7267「ホンダ」をカラ売りしたらどうでしょうか?ということでした。「エエーッ」と驚きました。

私は、5911「横河ブリッジ」をカラ売りしろとは一言もいっていません。(I)での買いは失敗であるから、75日線または25日線で手仕舞いしたらどうかといっただけです。

どうやら質問者は5911「横河ブリッジ」がモデル波動の(H)を出したのであれば、カラ売りすべきだと思われたのでしょう。

右のモデル波動をよくよく見て下さい。(H)となったからといって株価は急転直下に下げるのではありません。75日線の(I)の水準まで下落して(J)まで戻すことを考えておかねばならない。

もしカラ売りするのであれば(J)である。図では(J)は25日線(赤色線)を突き抜けているが、だいたいは(J)は25日線までの戻りです。(I)でのカラ売りは下策です。

もっと考えてもらいたいのは、(H)と(H')が出たと自分が判断できたのかということです。私が(H)(H')が出ているといったから「じゃあカラ売りだ」と短絡してはいけない。私の判断をあてにしていては、いつまでたっても自立できません。

今日の質問者がモデル波動の比定ができていないことは、7267「ホンダ」が5911「横河ブリッジ」と似た動きであると思っていることからわかります。

7267「ホンダ」をモデル波動に当てはめると図のようになります。まだ(A→B→C→D→E)までしか進行していません。5911「横河ブリッジ」が(A→B→C→D→E→F→G→H→G'→H'→I)と長く波動を切り上げてきたのと同じであると思うのは間違いです。

また(E)は直前の小波動のボトム(C)を下回っているわけではない。中勢波動が下降に転じたという兆候はひとつとして無い。こういう状況でカラ売りしたらどうかと思うのはおかしい。

相場の原則は
  1. 中勢波動が下降しているときの「戻り売り」
  2. 中勢波動が上昇しているときの「押し目買い」
です。「天井(H)でカラ売りする、大底(A)で買う」というのは上級者の売買です。普通の投資家が簡単にできることではないのです。 私が日ごろ言っていることは、そんな高級なことではなく、中勢波動が下降中に、株価が75日線まで戻ったら「カラ売り」しようということです。モデル波動の(L)の話です。(戻りが弱い(N)もカラ売りできる)

(F)や(H)でのカラ売りを勧めているのではありません。(J)でのカラ売りは中級者の売買です。(このときは(J)でカラ売りしたら後、株価が(H)を上回った瞬間に損切りする覚悟をしておく必要がある。)

買いについては、中勢波動が上昇中に、株価が75日線まで下げたら「押し目買い」をしようと勧めているだけです。(K)や(M)や(A)での突っ込み買いを勧めているのではありません。(E)での押し目買いを勧めているのです。(中級者になると(C)や(G)での買いをしてもよい。)

中級者と一般投資家(初級者)の境目は、株価・25日線・75日線の関係でいうと、
  1. 75日線が最も高く、その下に25日線がある。こういう状況で株価が75日線まで戻ったら「戻り売り」をする。モデル波動では(L)(N)(B)でのカラ売りです。これは初心者でもできます。

  2. 25日線のほうが75日線よりも高いときの売りは難しい。モデル波動では(H)(J)に当ります。ときによっては(D)(F)でもカラ売りができますが、これは初級者には到底手に終えません。

    25日線が75日線より高い時にカラ売りをしようと思ったならば、それはよほどの投資家しかできない売買を無謀にも、なそうとしていると思って下さい。7267「ホンダ」の現在は25日線が75日線よりも高い位置にあります。中級者でもカラ売りをすることは悩むでしょう。ここでカラ売りをする力量が自分にあるのか、自問すべきです。
  3. 買いについては、25日線が最も高く、その下に75日線がある。こういう状況で株価が75日線まで下落したら「押し目買い」をする。モデル波動では(E)ないしは(G)(I)での買いです。これは初心者でもできます。

  4. 75日線のほうが25日線よりも高いときの買いは難しい。モデル波動では(K)(M)(A)に当ります。これは初級者には手に終えません。75日線が25日線より高い時に「買おう」と思ったならば、それはよほどの力量のある投資家しかできないことを、やろうとしていると思って下さい。


(09.3.17) TOPIX 760P(+18)  日経平均 7949円(+244)   23.2億株 (1兆4307億円)



米国は利食い売りが出て小反落。NYダウは7216ドル(-7/-0.09%)。ナスダックは1404P(-27/-1.92%)。

ナスダックは、ザラバで昨日いった上値メドの最も高い水準をクリアし、新高値の陰線となったので、3〜4日間は調整すると思います。

東京市場は、5日前には7000円を割り込むことは必至の状況であったので、日経先物には7000〜7200円あたりの売りがたまっていたのでしょう。

今日は急いだ買い戻し(ショートカバー)がでて、日経先物は7920円まで上昇。これに裁定取引が入って、現物の連動高をもたらせる。日経現物はザラバで7967円と8000円目前まで急伸する(日経現物は、この3月末に配当がつくので、日経先物よりも60〜70円高くなっている)。 だがこのままドンドン上昇するとは思われません。
  1. 75日線(8053円)が戻り売りのポイントになるはずだし、
  2. デンドラの上値メドは上から2番目まで達成しているし(1番上のメドは8324円)、
  3. 小波動の平均的な大きさ(約10%の上昇が並。7021円から10%高い水準は7720円あたり)以上に上昇した
という理由から今日か、あるいは明日のザラバで、当面の戻り高値を出すのではななかろうか。

中勢波動が下降波動のときの「戻り売り」について、昨日の説明に少し付け加えておきます。例題の銘柄は昨日と同じ7267「ホンダ」です。 「戻り売り」をするのは、

  1. 25日線は75日線の下位にあって、

  2. 小波動のボトムの株価(安値)は25日線よりも下にある。

  3. そういう状況の中で、カラ売りの買戻し、あるいは大底がでたと判断した向きの(間違った)買いがあって株価が反発する。

  4. そのときに「戻り売り」をする。
というのが正確な表現(定義)です。図では(M)は@25日線は75日線より下位にあり、Aなおかつ株価は25日線より下にあった。Bこれが(N)まで戻ったのだから、「戻り売り」をすればよいのです。ただ75日線までは戻らなかったので、「XX円で売り」と決定できなかったのが初級者には難しいところです。

(イ)の戻り売りも同じです。直前の小波動のボトム時点では、@25日線は75日線より下位にあり、A株価は25日線より下にあった。Bこれが25日線まで戻った。これも「75日線まで戻ったら・・」にはあてはまらなかったが、25日線でカラ売りしてもよい場面です。

(B)の戻りも「戻り売り」ができるところです。直前のボトム(c)は1780円で、上から75日線→25日線→株価の順に位置しています。これが75日線まで戻ってきたのだから「戻り売り」をすればよいのです。

だが「株価が75日線まで戻ったら売り」という単純な方針は必ず破綻します。株価が上昇波動に入り、75日線を上抜いてくる日がいずれ来るのです。図の(ロ)がそれです。(ロ)の直前のボトム(C)の株価は、75日線→25日線→株価の順に位置しています。だから「戻り売り」であると簡単に思ってはいけません。 この場合は(ロ)→(D)の上昇によって、カラ売りは失敗に終わります。

なぜか? 「戻り売り」というのは@株価が急落し→Aリバウンド(原因はショートカバーまたは「値ぼれ買い」)したときに、実行すべきものです。(ロ)で戻り売りだと思ってはいけません。(C)では急落はしていません。(C)からの上昇は75日線を超えて上昇する可能性が高いのです。

直前のボトム(図では、M,A,c,Cの4か所)Vの日の、75日線からのカイリ率を見ると、
  1. (M)は-44.1%と強烈なマイナスカイリです。これでは75日線まで戻ることはできません。25日線まで戻るのがせいぜいです。

  2. (A)は-39.6%。(M)と同じく強烈に売られているので、75日線まで戻ることは難しい。

  3. (c)は-27.4%。図の下部の折れ線はカイリ率を表していますが、赤色水平線はカイリ率が+25%の水準、青色は-25%の水準です。つまり75日線からのカイリ率が(c)時点では-25%のあたりであったのです。

  4. (C)のカイリ率は-16.6%です。一般銘柄のストップ高はだいたいが20〜12%の値幅です。-16.6%というのは1日で75日線を突破できる程度の下げでしかありません(75日線は下降しているので、明日はもっと低くなって上抜きやすくなる)。
よって、直前のボトムの株価が75日線から-20%以上下落していて、株価が75日線まで戻ったときに限り、「戻り売り」をすればよいことになります。 繰り返しますが、単純に「株価が75日線まで戻ったので、戻り売りだ」と判断してはいけません。株価が大きく突っ込んだ(カイリ率が-20%以上)あとの「戻り売り」が利益をもたらすのです。


(09.3.18) TOPIX 764P(+4)  日経平均 7972円(+23)   23.8億株 (1兆5197億円)



米国は反騰。金融不安の後退を材料にした上昇は、そろそろ終りだろうと思っていましたが、2月の住宅着工件数が前月比+22%増えたとかで、NYダウは7395ドル(+178/+2.47%)。ナスダックは1462P(+58/+4.13)。

ナスダックは、グラフから昨日で戻り一杯だと判断しましたが、シスコのサーバーの販売が有望であるとかで+4.13%も上昇し、戻りの新高値を更新する。だが逆張りの条件表No.2が売りマークを出しているので、目先の過熱感はぬぐえません。

東京市場は、ザラバで日経平均が8000円台を回復したものの、戻り待ちの売りに押されて小幅高で終わる。日経平均も逆張りの条件表No.2が売りマークを出しました。 TOPIXは明日の終値が772P以上なら売りマークが出ます。

5911「横河ブ」と7267「ホンダ」は動きがよく似ているようだという質問をキッカケにして「横河ブ」と「ホンダ」の動きの違いを説明しはじめました。違いは「中勢モデル波動」に当てはめてみれば、簡単にわかります。ユーザーは個々の銘柄の株価の動きを「中勢モデル波動」に当てはめる訓練をしてほしい。モデルへの当てはめ(比定)ができた銘柄の売買方針は、いとも簡単にわかるからです。(当てはめることができなかった銘柄は厄介な銘柄であるので売買しないこと)

昨日は図の右端にピンク色と緑色の線を描いたグラフを掲げましたが、時間切れで、この説明ができませんでした。

中勢モデル波動(および「戻り売り」)について、昨日まで説明したことは、
  1. 「横河ブ」は、中勢モデル波動の符号でいうと(A→B→C→D→E→F→G→H→G'→H')まで上昇した。(H)までいったのであるから、その後の(H→I)で買うべきではない。といいました。

  2. 「ホンダ」は(A→B→C→D→E)まで来ていますが、今後「横河ブ」のように(E→F→G→H)と上昇していくのであれば、(E)での押し目買いのチャンスです。ここでカラ売りするのは間違いです。(間違っても戻り売りのタイミングではない)。(E)で押し目買いをするには(E→F→G→H)と株価が上昇するという予測がないとできません。はたして「ホンダ」は、この先株価が上昇していくのか?
だいたいこのようなことを説明しました。「横河ブ」と「ホンダ」の最も大きな違い(天と地ほどの違いがある)は、「横河ブ」は200日線より上位で株価が推移しているが、「ホンダ」は200日線の下位で株価が推移しているということです。


(上図)大勢波動の中には、中勢波動が5つほど(いつも5つではないが)含まれます。大勢波動は、2〜5年間続く景気循環によって、上昇か下降かが決まります。景気が拡張しているとき大勢波動は上昇期にあり、景気が後退(今がそうである)しているとき大勢波動は下降期にあります。

景気がよいとき(2002年2月から2007年10月までがそうだった)は上図のように、(A→A1→b1→A2→b2→A3)の5つの中勢波動が含まれます(モデルであるので現実はこれと違うこともある。5つと固定して考えない)。

大勢波動が上昇期にあるときは、例えば(A→A1)の中勢上昇波動を見ると(A→B→C→D→E→F→G→H)のように中勢モデル波動の全部の上昇の符号に対応する上昇小波動が出ています。一方中勢下降波動は(A1→b1)のように(H→I→J→K)までで下げ止まります。中勢モデル波動の(K→L→M→N→A)の符号はでてきません。つまり上昇するときは最終の(H)まで、下降するときは途中の(K)までなのです。

大勢波動が下降期(現在である)にあるときは、例えば(A3→B1)の中勢下降波動を見ると(H→I→J→K→L→M→N→A)のように中勢モデル波動の全部の下降の符号に対応する下降小波動が出ています。一方中勢上昇波動は(B1→a1)のように(A→B→C→D)までで頭打ちになります。中勢モデル動の(D→E→F→G→H)の符号はでてきません。つまり上昇するときは途中の(D)まで、下降するときは最終の(A)までなのです。

今が大勢波動の上昇期か下降期かを初級者が判断するときは、
  1. 株価・75日線・25日線が、200日線より上位にあれば「上昇期」

  2. 株価・75日線・25日線が、200日線より下位にあれば「下降期」
と判断すれば大きく間違うことはありません。

そこで5911「横河ブ」の200日線を見ると、株価・25日線・75日線はいつでも200日線より上位にあります。つまり「横河ブ」の大勢波動は上昇期にあるわけです。だから中勢波動が(A→B→C→D→E→F→G→H→G'→H')まで伸びることができたのです。この後の下げは(H'→I→J→K)で下げ止まる可能性が大です。(K)はおそらく200日線に近い水準で出るでしょう。

(I)の日に、「75日線で買ったが・・」という相談を受けたとき、「75日線か25日線まで戻ったら手仕舞いしたらいい」と答えたのは、(I→J)の動きを予定したためです。また75日線の(I)で買うのではなく、200日線まで下げたときに買うのだったら、別に「買いは間違いである」とは答えなかったでしょう。

さて7267「ホンダ」です。グラフを見れば、株価・25日線・75日線は、200日線より下位にあることは「ひとめ」でわかります。つまり大勢波動は下降期にあるので、中勢上昇波動は最終の(H)までいくことはありません。

(E)でカラ売りするのは間違いですが、(E)で押し目買いをしても構いません。ただその後のコースは(a)(b)の2コースが予定できます。
  1. は、(D)を上抜いて(D→E→F)へ上昇するコース。ただし(F→G→H)までは伸びない。最高に上昇しても200日線の水準までです。

  2. は、(D)の高値を上抜くことができず、(E→F'→K)へ下落するコース。(K)は75日線を大きく下回る水準です。
(a)コースと(b)コースのどちらの可能性が高いかといえば(b)コースです。大雑把にいえば、(a)が30%、(b)が70%の確率です。よって大勢波動が下降期にある「ホンダ」は、(E)での押し目買いは考えないほうがよいのです。


(09.3.19) TOPIX 764P(+0)  日経平均 7945円(-26)   18.7億株 (1兆2279億円)



FRBは長期国債の買い入れを決めました。それも6か月で30兆円規模だというのだから半端ではありません。

これを好感して、NYダウは7486ドル(+90/+1.22%)。ナスダックは1491P(+29/+1.99)と続伸。

FRBが長期国債を買い入れるということは、
  1. 財政赤字の米国政府がこれから巨額の長期国債を発行するだろう(財政赤字の巨大化が進む)。

  2. FRBが国債を買い入れるので、FRBに国債が溜まり、市中には金があふれることになる(一層の量的緩和が進む)。

  3. FRBに溜まった長期国債は、最悪の場合5年〜10年間は保有しなければならないこともある(低金利が長期化する)。

  4. もしこの間にインフレ懸念から長期金利が上昇すれば、国債は値下がりするので、FRBは巨大な含み損を抱えることになる(ドルの信任がなくなる。ドル安)。
だいたいこういうことかと思います。一昨日の米国の10年国債の利回りは3.01%でしたが、FRBの発表があった昨日は2.53%へと利回りが大幅に低下しています。日本は一昨日は1.30%、昨日は1.26%であるので、日米の金利差がグッと縮小し、今日の為替レートは95.52円(-3.02円)と大幅な円高(ドル安)になりました。


(上図)日経平均・TOPIXともに逆張りの条件表No.2は売りマークを出しました。小波動のボトムらしさのポイントは、これで1ポイント。

今日のTOPIXは「新高値の陰線」、日経平均は昨日が「新高値の陰線」であるので、2ポイントが加算されて3ポイント。

9日順位相関が+80以上であるので4ポイント目、デンドラの上値メドの下から3番目(上から2番目)に到達しているので5ポイント目。

現在のところ6ポイント目はつきそうにありませんが、ピークらしさの確率は5分5分です。当面は25日線くらいまでの調整をするのかと思います。まあ米国次第だが、米国も調整してよい局面にあります。


今朝、「中勢モデル波動」へ当てはめるとき、右図の(ヘ)を(B)に、(ト)を(C)としてはいけないのか?という質問がありました。

中勢モデル波動への比定のしかたは、中勢モデル波動あるいは、(株式講座 No.3  利を伸ばすには  に述べていますが、忘れておられるらしい。

上昇波動の(A→B→C→D→E→F→G→H)の符号の比定のしかたについて書いておきます。

基本的に中勢波動の符号を決定するときの基準は75日平均線です。(F→G→H)は25日線まで押して最後の上昇をして天井の(H)にいたる波動ですが、これとても「普通は75日線まで押すのだが、楽観人気になっているので、(F)からの下げは75日線まで下げず、25日線の(G)で止まった」ということです。

また(H→I→J→K→L→M→N→A)の下降波動のモデルの(M→N→A)は、普通は(M)からの反発は、75日線まで戻るのだが、悲観人気になっているので、75日線まで戻れず25日線の(N)までしか戻らなかった」ということです。中勢波動を判断するときの基準は75日平均線です。
  1. は、株価が75日線より下位にあるときの最も安い小波動のボトムです。つまり「大底」です。
    (イ)で株価が75日線を割り込みました。(ロ)が(A)かと思っていたら、(ハ)は75日線まで戻らず、(ニ)の新安値となりました。(ニ)が(A)かと思っていたら(ホ)も75日線まで戻らず、(A)の新安値になります。
    (A)のすぐ後の(ヘ)は75日線まで戻らず、(ト)まで下落しますが(ト)は(A)より高いので、(A)が大底の候補であることは変わりません。

  2. は、株価が初めて75日線(近くでもよい)まで戻ったときの符合です。
    (ト)から(B)へと75日線近くまで戻ったので、(A→B)になったらしい(まだ確定していない)とわかります。

  3. は、(B)からの下げです。(A)より高い位置で止まらなければ(C)にはなりません。
    (B)からの反落は(C)で止まり、(チ)で75日線を上回ったので(A→B→C)が確定します。

  4. は、株価が初めて75日線を大きく上回ったときの小波動のピークです。(D)は(B)よりも高くなければなりません。
    (リ)で(B)の高値を上回ったので、これより後は、いつ(D)になるのかを注視するところです。(D)の位置で「新高値の陰線」で「上ヒゲ足」がでたので、この日が(D)である可能性が高くなります。その後「主な株価」が(D)の位置に2515円の高値を表示したので、(D)が確定しました。

  5. は、初めて75日より上位になった小波動のピーク(D)から、初めて75日線まで下落したときの符号です。
    大勢波動が上昇中の(株価が200日線より上位にある)ときは、(E→F→G→H)へと波動は伸びていきますが、大勢波動が下降中の(株価が200日線より下位にある)ときは、

    1. (E)で反発せずに、そのまま75日線を割り込むことが多くあります。
    2. (E)で反発したときでも図の(bコース)のように、(D)の高値より低い位置で反発するが、結局は反落して75日線を割り込みます。
    3. あまり例は多くありませんが、(aコース)のように(D)よりも高くなることもあります。しかしそれは200日線の水準を限度とします。

  6. から以降の波動は、またの機会に述べます。今すぐ学びたいのであれば、上記のリンクしてある講座を読んで下さい。


(09.3.23) TOPIX 791P(+26)  日経平均 8215円(+269)   23.9億株 (1兆4864億円)



先週末の米国市場は、NYダウは7400ドル(-85)→7278ドル(-122)と続落。ナスダックも1483P(-7)→1457P(-26)と続落。

東京市場は安く始まると思いきや、前週末と変わらぬ水準で寄り付き、8200円台を突破する。

特に大きな材料があるわけではなく、年度末を控えて、@配当取りの買い、A借株返済のための買い、B公的資金の買い、C米国のバッドバンクの詳細が発表されることへの期待、で売り控えの中を値だけが上ったという感じでした。

@ABは年度末による買いであるので、4月に入ったらその分の買いは減るだろうし、Cは米国市場がどう受けとめるかは不明ですが、民間の資金を入れて買い取りの仕組みを作るそうなので、そう大きな評価はされないのではなかろうか。政府・FRBは今以上に資金を出せないと受け取られかねない。

小波動のピークらしさは4ポイントに低下。(@新高値、A逆張りの売りマーク、B9日順位相関が+80、Cデンドラの上値メド)。デンドラの上値メドは最も高いメドが8324円です。最近は波動パタンが変わったので、新しい上値メドが生まれていますが、8324円は新しいメドにおいても上から2番目(3番目は8253円)のメドです。一目均衡表でも抵抗帯の下限(8235円)まで戻していますから、8250円〜8320円は当面の戻り高値になってよい水準です。

2009年3月17日に、
  1. 当日の25日線は75日線の下位にあって、
  2. 直前の小波動のボトムの株価(安値)は25日線よりも下にある。
  3. 直前の小波動のボトムの株価(安値)は75日線から-20%以上カイリしている。
  4. そういう状況の中で、株価(高値)が75日線(近く)まで戻ったときは「戻り売り」をする。
といったことを述べたところ、これを条件表に設定するのはどうすればよいのかの質問がきました。実はこれを設定することは容易ではありません。自分で考えて条件表を設定することを2〜3年は続けたユーザーでないと難しい。難しいが手本があれば設定できるし、設定したことはほかの条件表でも使うことができます。今日はこれを設定していく過程を述べます。

まずどういう事象を設定しなければならないかです。
  1. が売りマークを出す当日です。

    当日の75日線と25日線の位置関係を調べる(例えば25日線と75日線のカイリ率がマイナス値なら25日線が下位にある)ことが1番目の条件です。

    次に、この日のザラバ高値が75日線にタッチしているか、接近しているこが4番目の条件です。これは株価高値と75日線のカイリ率を設定すれば知ることができます。

  2. は、直前の小波動のボトムの日です。2番目と3番目の条件は、(a)の当日の安値・25日線の数値・75日線の数値を調べても意味がありません。(a)よりも何日か前にあるボトム(b)の日の安値・25日線の数値・75日線の数値を調べねばなりません。(a)より何日前に(b)があるのかを条件表で判断させるところに難しさがあります。

  3. は(b)と同じ日の25日線です。この日のザラバ安値は25日線よりも下位になければならない(例えば株価安値と25日線のカイリ率がマイナス値であれば、安値が25日線より下位にある)ことが2番目の条件です。

  4. は(b)と同じ日の75日線です。この日のザラバ安値と75日線のカイリ率が%以上であれば、3番目の条件を満足します。

@当日の事象の設定


(a)の当日についての条件を設定しましょう。次のようになります。


  1. 行目は、陰陽足を描画する。
  2. 行目は、「主な株価」を描画する。
  3. 行目は、25日平均線を計算し、紺色で描画する。
  4. 行目は、75日平均線を計算し、深緑色で描画する。
  5. 行目は、200日平均線を計算し、黄色で描画する。
  6. 行目は、ザラバ高値だけを取り出す。
  7. 行目は、ザラバ安値だけを取り出す。
  8. 行目は、No.3線(25日線)とNo.4線(75日線)のカイリ率を計算し、カイリ率が-0.1%以下なら(25日線が75日線より下位にあるので)、「売り」の条件をつける。

  9. 行目は、No.6線(ザラバ高値)とNo.4線(75日線)のカイリ率を計算し、カイリ率が「-2%以上・+3%以下」なら(ザラバ高値が75日線に接触あるいは接近していると判断して)「売り」の条件をつける。

上記の条件表で7267「ホンダ」のグラフを描くと右のようになります。

売りマークは(a)で出したいのに、(イ)(ロ)でもでています。当日だけの条件は、
  1. (a)(イ)(ロ)の日の25日線は75日線より下位にあるので合格。

  2. ザラバ高値と75日線とのカイリ率は、(a)が-1.1%、(イ)が-1.3%、(ロ)が+1.9% なのでいずれも合格
この条件表に、直前の小波動のボトムの日の条件
  1. ザラバ安値が(c)の25日線より下位にあること。
  2. ザラバ安値と(d)の75日線とのカイリ率が-20%以下であること。
を追加しなければなりません。 上の条件表で、25日線や75日線を計算していますが、この平均線の数値は、すべてのデータ(標準だと500日)について計算されています。データ最新日を1日目として、過去に向かって2日目→3日目→4日目・・・→500日という順番に記憶されています。

だから(b)の日が、最新日から(例えば)57日目であることがわかれば、@57日目のザラバ安値、A57日目の25日線の数値、B57日目の75日線の数値、さらにはC57日目のザラバ安値と25日線とのカイリ率、D57日目のザラバ安値と75日線とのカイリ率、など条件表で計算しているすべての数値を取り出すことができるのです。


(09.3.24) TOPIX 812P(+21)  日経平均 8488円(+272)   26.1億株 (1兆7164億円)



米国はバッドバンク構想の詳細を発表しました。

昨日は、民間の資金を呼び込んで不良債権を肩代わりさせるのであるから、民間資金が食指を動かすほどの好条件がない限り、たいした材料にはならないだろう。と思っていました。

しかしさにあらず。金融不安が無くなるとして米国市場は暴騰する。NYダウは7775ドル(+497/+6.83%)、ナスダックは1555P(+98/+6.75%)。

東京市場は高く寄って、ザラバで8500円台を回復した後は、200円ほど反落したが、後場に入って先物主導で急伸し、8488円とザラバ高値8504円に肉薄して終わる。

米国高にはビックリでした。バッドバンク構想は「官民投資プログラム」というらしい。日経新聞を読んで理解したところでは、
  1. 投資対象は、@不良債権(延滞している住宅ローンや商業不動産ローン)とAこれらや自動車ローンなどを証券化した証券化商品、の2種類。

  2. @Aの買取価格は入札で決定する。最高額で入札した民間の投資家には、民間が用意する資金と同額の資金を政府が出資する。

  3. 買い取る金額の融資を受けるときは、FDIC(米連邦預金保険公社)が保証する。ただし上限があって、@を買い取るときは、(民間資金+政府資金)の6倍まで保証する。A買い取るときは、(民間資金+政府資金)と同額を保証する。
@の住宅ローンや不動産ローンを買い取るとき、民間資本は買取金額の1/14だけ用意すればよい。例えば140億円で落札したとき、民間投資家は10億円を出資すると、政府も10億円を出資する。合計20億円。この6倍の120億円がFDICの保証で借り入れることができる。

@の場合は、「あの住宅(商業不動産)にいくら貸してある」ということがはっきりしているので、200億円でローンを組んだものであっても時価が140億円であると目利きをすれば、140億円で入札すればよい。もし見損なって110億円に時価が下落し、これを売却したときは30億円の損失がでるが、民間投資家が失うのは出資した10億円だけである。

難しいのはAの証券化商品の買取りです。さまざまなローン債券を組み合わせているので、その中身は何がどういう配分で入っているのかがわからない。サブプライムローンは、筋が悪いローンなので@のようなローン債券としては売れない。そこで「まぜご飯」的にローン債券を混ぜ合わせて証券化しこれを小口化して売った。

実にこれがサブプライムローンの問題点であったわけですが、これを買い取るときの融資は資金と同額でしかない。100億円の額面の証券を20億円と目利きして落札したとき、民間投資家は5億円を用意する。これと同額の5億円を政府が出資するので、資金は10億円になる。これと同額の10億円をFRBが融資してくれる。民間の投資家は買い取り金額の1/4を用意すればよいし、もし損失が出ても出資した5億円だけである。

民間の投資家にとっては、@は14倍の買い物ができ、Aは4倍の買い物ができる。しかも損がでても出資金の範囲内で収まる。コールオプションのようなものです。リスク限定で、@の物件のリターンは14倍とあれば、出資者は多く手を挙げるでしょう。 しかし、考えねばならないのは、物件が出てくるかです。@の物件は現在ローン債券を保有する金融機関にとっても御しやすいものです。問題はAの証券化商品です。これがまったく値がつかない。これが金融不安の大きな原因になっています。

本当はAをいかにして処理するのかが重要な問題ですが、FDICも、@の物件は6倍まで融資(保証)するのに、Aの物件には1倍しか融資(保証)しない。おそらく、@の物件は、投資家が入札したいものはたいして出てこず、Aの金融機関が手放したい物件には入札者がいない、ということが起きるのではないか。

昨日の「官民投資プログラム」は民間投資家サイドからすれば結構なものですが、不良資産を処分しいたほう(金融機関)にとっては魅力はなかったのではないのか、と思っています。まあこのプランが実行されて、どれほど不良債権の処分が進むのか?が次の注目点です。

A直前のボトムの日の当日の事象の設定


問題はどのようにして、条件表で(b)の日が「データの最新日から何日前なのか」をわからせるのか?です。ここが最も苦心するところです。次図のようにNo.10行〜15行を追加しました。

  1. 行目は、No.7線(株価安値)とNo.3線(25日線)のカイリ率を計算します。(b)の日のザラバ安値は25日線より下位にあることが必要な条件なので、計算しています(まだ(b)の日が決まっていないので「以上・以下」の設定はできない)。

  2. 行目は、No.7線(株価安値)とNo.4線(75日線)のカイリ率を計算します。(b)の日のカイリ率が-20.0%以下であることが必要な条件なので、計算しています(まだ(b)の日が決まっていないので「以上・以下」の設定はできない)。

  3. 行目は、(1本前)の「主な安日」を計算します。(1本前)とは、当日(a)の直前にある「(ボトムの)主な株価」です。グラフでは(b)が(1本前)のボトム、(2本前)のボトムは(b)よりもう1つ前のボトム(A)1643円 を意味します。
    「主な安日」とは、当日(a)を規準にして、「何日前にボトムがあるか」を計算します。(b)のボトムは(a)を含めて8日前にあるので、(a)の日の「主な安日」は「8」という数値を記憶しています。 当日が(イ)の日であるときは(イ)の直前のボトム(ハ)1860円 は(イ)を含めて4日前にあるので、(イ)の日の「主な安日」は「4」という数値を記憶しています。

  4. 行目は、データNo.を「日付取出」で取り出します。(「日付取出」の加工は、《カナル24》Ver.2に追加されたものです。Ver.1にはありませんから、この条件表は設定できません)
    「日付取出」は、ある条件をつけて、その条件に合致した日のデータNo.(最新日が1で、過去に向かって2→3→4→...500となる)を取り出します。13行目は、No.1線(数値は終値を記憶している)の値が「1以上・999999以下」ならば、その日付を取り出す。という設定です。株価は最低でも1円以上の値がついているので、この条件で「日付取出」をすると、過去に向かって1,2,3,4,5,6、・・・499,500というデータNo.の数字が取り出されます。絶対的なデータの順番です。

  5. 行目は、No.12線(主な安日)とNo.13線(データNo.)を「a+b」で加えています。これは(主な安日)が当日より何日前にあるかという相対的な順番を記憶しているので、これを絶対的な順番(データNo.)にするためです。
    例えば(a)の日は最新日から50日目にあるので、No.13線は「50」というデータNo.を記憶しています。またNo.12線は(主な安日)は(a)の8日前にあるので「8」という順番を記憶しています。これを加えると、58(=50+8)という絶対的なデータNo.になります。

  6. 行目は、No.14線で計算したデータNo.から「1」を引いています。これは(a)の日は50日前→(a)の日を含めて8日前が(b)の日なので(50+8)-1=57 としないと(a)の日が二重にカウントされてしまうからです。
    これによって、(a)の日の1つ前のボトムは、データNo.が57の日であることが決まります。(イ)の日には、No.12線(主な安日)は4、No.13線(データNo.)は42 なので、(イ)の直前にあるボトム(ハ)1860円の日はデータNo.が45の日であるということを記憶しています。

  7. 行目は、No.10線(株価安値と25日線とのカイリ率)のうち、No.15線(直前のボトムの日のデータNo.)が記憶している日の数値を「日付数値」によって取り出しています。(a)の日には、No.15線は「57」を記憶しているので、No.10線(株価安値と25日線とのカイリ率)の「最新日から57日前の」カイリ率の数値が取り出せます。
    安値が25日線より下位にあるときはカイリ率はマイナスなので、この数値に「-0.1以下ならば売り」という条件をつけています。

  8. 行目は、No.10線(株価安値と75日線とのカイリ率)のうち、No.14線(直前のボトムの日のデータNo.)が記憶している日の数値を「日付数値」によって取り出しています。(a)には、No.14線は「57」を記憶しているので、No.10線(株価安値と75日線とのカイリ率)の「最新日から57日前の」カイリ率の数値が取り出せます。
    このデータNo.57のカイリ率が「-20以下」であれば「売り」の条件をつけています。
これによって、条件行No.1〜No.9行で(当日)にあるべき事象の条件が設定され、No.10〜No.17行で、(直前のボトムの日)にあるべき事象の条件が設定されました。

上記の条件表を使ってグラフを描くと、(a)だけで売りマークがでています。

(a)の直前のボトムである(b)の日の@25日カイリ率は-7.8%で合格、A75日カイリは-28.1%で合格です。

(イ)と(ロ)の直前のボトムである(ハ)の日の@25日カイリ率は-3.8%で合格ですが、A75日カイリは-16.7%なので不合格になっています。

7267「ホンダ」では思い通りの売りマークが出ていますが、多くの銘柄についてグラフを見ていくと、意図していない位置に売りマークが出ている銘柄があることがわかります。


(09.3.25) TOPIX 818P(+5)  日経平均 8479円(-8)   22.5億株 (1兆5088億円)


米国は一昨日のNYダウが+497ドル高をした反動で反落。NYダウは7660ドル(-115/-1.48%)、ナスダックは1516P(-39/-2.52%)。

「官民投資プログラム」は賛否両論があるようです。 私にいわせれば、自己資金の30倍ものレバレッジをきかせた投資銀行やヘッジファンドが破綻し、金融恐慌の一歩手前までいった。そこで金融不安を解決するために、今度は14倍融資をして、これらの後始末をさせるのが今回のプログラムです。14倍というレバレッジは新たなヘッジファンドを作るということでしょう。 不良債権の買い手にとっては政府保証・政府公認のファンドが作れるわけだから願ってもないよい仕組みです。

だが問題は昨日いったように、不良債権や不良証券化商品を抱える金融機関が売りをだしてくるかどうかです。 通常なら相対で売却値がまとまれば、売り手はこの損失額ならやむなしとして売却しますが、この仕組みは入札によって値決めをします。売り手としては、どのような値がつくのかは不明です。簿価100億円の物件を30億円で売却できるならしかたがないと思っていたところ、10億円で落札されてはたまらないでしょう。

このへんが実際にちゃんと機能するのかどうか。米国市場はそこのところを今後見究めていくと思いますが、発表されたプログラムは「毒をもって毒を制す」的なやりかたなので、どうかなという気はします。

日経平均の動きです。図の(C)はまだ確定してはいませんが、今日で株価が75日線を上回ること3日目になります。75日線を連続5日間上回り、5日目の終値が、上回った1本目の終値(8215円)よりも高いときには、「完全に75日線を上抜いた」といえます。あと2日でどうなるか。今週末の株価終値は8215円よりも高いのか? が注目点です。 今後のコースは3つあります。
  1. はこのまま上昇して(B)の9325円を上抜くコース。9325円を上回ればモデル波動の(A→B→C→D)の(C→D)の途中であると判断できます。ただ(B)の1月高値(9325円)は、まだ10-12月期の日本のGDPが-12.1%という世界の先進国のどこよりもキツイマイナスであったことが判っていないときの値段です。これを上回るには、1-3月期のGDPがマイナスであっても1桁になるなどの経済指標の裏づけがないと無理です(チャートからは200日線が上限になる)。

  2. は(B)まで上昇しないが一度は75日線を割り込み、25日線まで下落し、そこから反発する。というコースです。(C)からの上昇が素直でない(例えば3日前に75日線まで戻ってもわずかの反落で終わった)のは公的年金資金の株価の買い上りが最大の要因です。目下のところ年金資金に与えられた使命は、銀行が保有する企業の株価が大きく下がり、3月の期末で株式の評価損を出させないことです。そのために連日、午後2:00から大量の買い注文を出して買い上っています(今日は2:30から開始したようで小規模な買いだった)。

    銀行は昨年の10-12月期の決算で、12月30日の株価によって大きな評価損(簿価の-50%以上)が出た銘柄は簿価を改めています。さらに株価が下落して簿価の半値になる銘柄がでると新たな評価損を計上せねばなりません。銀行(保険もそうだが)にとっては株価が下落することは困ったことになるし、評価損を出せば自己資本が毀損されるので貸し出しを絞ることになります。ここで金詰まりが発生し、日本経済はますます悪化するということになります。 公的年金資金はこれを食い止める役目を課せられているようです。

    で、昨年の10-12月期の決算は終わっていますが、そのときの12月30日の日経平均終値は8859円でした。日経平均がこの3月31日に8859円で終われば、銀行は10-12月期に株式の評価損を出しているので、これより評価損が増えることはありません。もしかしたら、公的年金資金は8859円まで株価を上げようともくろんでいるのかも知れませんが、それは知ることはできません。

    この3月31日までの最大の上値は8859円でしょう。おそらくはここまで到達せずに、4月になれば反落するだろうと思っています。

  3. は3月末までは8859円を最大限の上限として反発するかも知れないが、4月に入ると公的年金資金が一斉に買いの手を引いて、逆に3月に買ったものを処分してくるのではないか。というコースです。今のところ買いの投資主体は公的年金資金を運用する信託銀行だけです。外国人は相変わらず売り越しです。逆張りの個人もここまで株価が戻って来ると、すでに売り越しになっているでしょう。

    公的年金資金の買い上りが無くなり、米国の「官民投資プログラム」の実効性に疑念がでたならば(c)コースを辿る可能性は充分にあります。
今のところ私は、(a)コースの確率は10%、(b)は50%、(c)は40%かと思っています。つまりは(b)コースをたどりそうだと思っています。もし売り玉を持っているなら、次の下落の25日線で手仕舞いしておくのがよいのではないか。(半分は残して(c)をたのんでもよい)

Bピーク→ボトムの順になっていることの設定


先日から掲げている条件表No.67「ボトム日の75日線カイリ」ですが、今日を含めてあと3回連載します。連載が終われば、HPの「条件表の設定例とその相場環境」に5日間の記事をまとめ、(拡張8)の条件表No.67に設定した条件表がダウンロードできるようにします。

5401「新日鉄」は(a)(イ)(ロ)の3か所で売りマークが出ています。(a)の直前のボトムの(b)の日の75日カイリ率は-30.8%なので、(a)の売りマークは正解です。しかし(イ)(ロ)は意図したものではありません。

(イ)(ロ)の直前の小波動のボトムは(ハ)です。(ハ)の日の株価安値と75日線とのカイリ率は-13.8%です。-20%以上にカイリしていないのだから、売りマークは出てはなりません。

なぜこういうことが起きたのかといえば、(イ)(ロ)の時点ではまだ(ハ)は小波動のボトムであると確定しておらず、直前のボトムは(b)であると判断していたからです。

「主な株価」は真のピーク・ボトムから3〜4日遅れて確定します(株価の変化がないときは7〜9日遅れることもある)。 (イ)(ロ)の日に(ハ)のボトムが表示されていなくても、グラフを見れば(ハ)を出発点にして株価が反発して75日線に接近したことがわかります。(ハ)からの上昇幅は小さいので、その後の下落は大きいとは限りません。(イ)(ロ)で売りマークはでないほうがよいのです。どうすればこれを防ぐことができるでしょうか?

小波動のピークとボトムの順番に目をつけます。(a)の日に確定している「主な株価」は(y)のピーク→(b)のボトムの順です。一方(イ)(ロ)の日にはまだ(ハは確定していないので、(b)のボトム→(a)のピークの順です。つまり(a)のピークのほうが新しいのです。

上図の「ホンダ」の(a)の日に確定していた「主な株価」は(y)のピーク→(b)のボトムの順です。(a)の時点では(b)のボトムのほうが新しいのです。ここから、当日から(1つ前のボトム)は(1つ前のピーク)よりも新しいときだけ売りマークを出せばよく、(1つ前のピーク)が(1つ前のボトム)よりも新しいときは売りマークは出さないようにすればよいのです。

  1. 行目は、(1本前)の「主な高日」を計算します。(1本前)とは、当日(a)の直前にある「(ピークの)主な株価」です。5401「新日鉄」のグラフでは(y)が(1本前)のピークです。
    「主な高日」とは、当日(a)を規準にして、「何日前にピークがあるか」を計算します。(y)のピークは(a)を含めて25日前にあるので、(a)の日の「主な高日」は「25」という数値を記憶しています。 当日が(イ)の日であるときは(イ)の直前のピーク(a)328円 は(イ)を含めて16日前にあるので、(イ)の日の「主な高日」は「16」という数値を記憶しています。

    No.12行で「主な安日」を計算しています。(a)の日の「主な安日」は(b)で「22日前」です。(a)の日の「主な高日」は「25日前」であるので、「主な高日(25日前)」のほうが「主な安日(22日前)」よりも古い。つまりピーク・ボトムの順は、ピーク(y)→ボトム(b)の順であることがわかります。

  2. 行目は、No.18線(主な高日)からNo.12線(主な安日)を引いています。もし「主な高日」がより古いなら、この行の計算値はプラス値になります。そこで「1以上 999999以下」なら「売り」という条件をつけています。

    (a)の時点で主な高日は25日前、主な安日は22日前なので、(主な高日−主な安日)の計算値は、25-22=3 となって「売り」は合格です。一方(イ)の時点での主な高日は16日前、主な安日は37日前なので、16-37=-21 となって「売り」は不合格になります。


(09.3.26) TOPIX 826P(+8)  日経平均 8636円(+156)   19.0億株 (1兆2396億円)



米国は小幅高。NYダウは7749ドル(+89)、ナスダックは1528P(+12)。

東京市場は配当落ちを埋めて上昇する。今日も公的年金資金の買いで、先物市場が先導。

ナスダックと日経平均はよく似た動きをするし、NYダウとTOPIXは同じような動きをします。 例えば、図のナスダックは(A→d)の上昇率は終値ベースで22.6%であり、日経平均の(C→d)の上昇率は2.4%で、ほぼ同じ。

同じ時期のNYダウの上昇率は18.7%で、TOPIXは18.0%です。

日経平均÷ナスダックの倍率(Nikkei とNASDAQの倍率なので「NN倍率」と呼ぶことにします)を計算すると、(A)時点は日経平均が7021円、ナスダックが1265Pなので日経平均はナスダックの5.55倍です。(d)の倍率も5.55倍であり、昨年6月まで調べたところ、だいたい5.4〜5.8倍くらいの数字でした。NN倍率は5.60倍を中心にして±0.2倍(5.4倍〜5.8倍)を目安にしておけばよいでしょう。(5.4倍以下のときは日経の買い場、5.8倍以上のときは日経の売り場)

日経平均は75日線を超えること4日目になりました。今日の終値は8636円、75日線が8054円であることから、5日連続して上回ることは確実になってきました。モデル波動の(A→B→C→D)の(D)点を取りにいくことになります。ただし(D)点が確認できるのは(B)点の9325円を上回ったときですが、この水準を一気にクリアするとは思われません。小波動のピークらしさの確率が増えてきているからです。

今日時点の小波動のピークらしさの確率は図のように5〜6ポイントです。5〜6ポイントというのは、《デンドラ24》の上値メドは、低いほうから、@7759、A8253、B8324、C8888 となっており、普通ならばB8324円に到達すれば、1ポイントとしてよいのですが、今日の年金資金の買い方を見ていると、どうも昨年12月末の8859円まで上げたい感じです。

8859円はデンドラのC8888円のメドと同じ水準なので、1ポイントとするのは早いか?と悩んでいるからです。まあ5.5ポイントとすればよろしいか。

(C)からの上昇は今日で11日目(平均は12日)であるし、ポイントから言っても来週中には小波動のピークがでるかと思いますが、その場合でも、すでに株価は75日線を「完全」に上回っているので、75日線まで下落するのがせいぜいでしょう。米国が暴落しない限り8000円を割って下落するとは思ってはいけない。

C戻り高値であることの設定



直前の「主な株価」がピーク→ボトムの順になっていることの条件を追加すると、5401「新日鉄」は(a)で売りマークを出すが、(イ)(ロ)では売りマークを出さなくなりました。

もうひとつ意図していない売りマークが出ています。それは(a)の翌日と翌々日に出ている売りマークです。(a)よりも安い株価水準での売りマークは意味がありません。

これを防ぐには、売りマークを出す日は「それ以前の13日間で新高値をとっていること」という制約を加えればよいでしょう。

売りマークが出た日はそのあたりで最も高い日なので、上昇してくる株価に「向かって」売ることになります。(a)の翌日と翌々日は株価が下げている日です。このような日に売るのは「追っかけ」です。追いかけて売っていては大きな利幅は望めません。

  1. 行目は、No.6線(株価高値)の過去13日間の「最大日数」を計算します。「最大日数」は13日間のうちで最大値(この場合は最も高いザラバ高値)を取っている日が3日前であるのなら「3」を記憶します。10日前に最大値があれば「10」を記憶します。当日が最も高いときは「0」を記憶します。

    13日間で当日が最も高いザラバ高値を出していることの条件は、「0以上、0以下 なら売り」です。1日前ではいけません。


上記の条件表で、5401「新日鉄」のグラフを描かせると、(a)だけで売りマークを出しています。(a)の翌日・翌々日は(a)のザラバ高値よりも安いので、売りマークは出ません。


(09.3.27) TOPIX 824P(-2)  日経平均 8626円(-9)   22.2億株 (1兆4841億円)



米国は家電量販店のベストバイの決算がよかったとかで、景気底入れ期待から上昇。NYダウは7924ドル(+174)、ナスダックは1587P(+58)と大幅高。

東京市場は朝方は米国株高を受けて上昇するが、大引けにかけて利食い売りに押される。

このところの日経平均の上昇を見て、気が早い人は大勢波動が上昇に転じたのではないかと思っている方があるかも知れません。今日は大勢波動とは何かを言っておきます。

右図は1989年からの日経平均の月足です。大勢波動のピークに小文字で、ボトムに大文字で符号を打っています。(a→A)は大勢下降波動、(A→b)は大勢上昇波動です。直近の大勢波動は(e→E?)であり、大勢下降波動です。

大勢波動のピーク・ボトムはグラフ下部にある25月順位相関のピーク・ボトムを見て決めればよいでしょう。(a)の時点で25月順位相関は+80以上になっているし、(A)の時点で25月順位相関は-80以下になっている。それを手がかりに決めると簡単です。

次にいつ大勢波動が上昇波動に転換したのか、下降波動に転換したのかの判断は、株価が25月平均線を上抜いたか下抜いたかによって判断するとよい。今日の25月平均線は13530円であるので、まだまだ大勢波動が上昇波動に転換することは無理であることがわかります。

次に中勢波動ですが、(a→A)の大勢下降波動には3つの主な株価(のボトム)が表示されています。つまり(a→A)の大勢下降波動には3つの中勢下降波動があり、この反動高として2つの中勢上昇波動があったわけです。

大勢波動は景気循環に対応するので、景気後退期が長引けば中勢下降波動が3つあることもあります。景気後退期が平均的であれば中勢下降波動は2つです。(c→C)(d→D)がそうでした。今回の大勢下降波動にも現在のところ2つの中勢下降波動が含まれていますが、不況が長引けば3つ目の中勢下降波動が出てくる可能性があります。

逆に景気拡大期が長いときは中勢上昇波動が3つ現れることがあります。前回の(D→e)の大勢上昇波動には3つの主な株価(のピーク)が表示されています。

株式を実際に売買するのは大勢波動によってではありません。中勢波動に従って売買します。その仕掛けや決済のタイミングは、中勢波動を構成している小波動によって決めます。そのために「中勢モデル波動」があるのです。 大勢下降波動の(e→E?)を日足で見たものが次の図です。


大勢波動が上昇中のとき、中勢モデル波動は(A→B→C→D→E→F→G→H)と(A→H)までの長い上昇をします。しかし大勢波動が下降中のとき、中勢モデル波動は(A→B→C→D→(E→F))と(A→D)または(A→F)までしか上昇しません。

中勢下降波動は(e→A1)が第1段目の下降波動。(A1→b1)はその反動高の中勢上昇波動です。(e→A1)までは(H→I→J→K→L→M→N→A1)と長く下落しましたが、(A1→b1)の上昇波動は(A→B→C→D→e→b1) と短命に終わりました。同じことが(b1→A2)の中勢下降波動でも起きて(b1→K→L→M→n→A2)と長く、大幅な下落をしています。

今回は(A2→B→C)までが決まった感じですが、その反発は当面は(A2→B→C→D)あるいは(A2→B→C→D→E→F)までしか予定できません。前回の中勢上昇波動のピーク(b1)を見て下さい。200日線が限界でした。今回も200日線まで戻ることができるのかどうかが、目下のところの最大の注目点です。200日線を大きく上回り、株価が何日も200日線の上位にあるようだと、大勢波動は上昇波動に転じる可能性がでてきますが、現在の200日線は10275円であるので、まだまだ大勢波動がどうのといえる段階ではありません。

D機械的に出た売買マークを盲信してはならない



だいたい以上の条件表の設定によって、「戻り売り」の成功確率は高くなったと思いますが、個別銘柄の動きは一様ではありません。

その銘柄についての因縁のある建て玉(過去の売買の失敗)もあれば、その企業業績についての強弱感もあり、信用取引による需給バランスがあり、あるいはM&Aによる株式の買い集めの動きもあるでしょう。

とくにM&Aがあれば株価はチャート破りの異常な動きをします。グラフだけですべてが解決できると思ってはなりません。

3110「日東紡」は、75日線(a)での売りマークを出しましたが、ここでは反落せずに200日線の(D)まで急騰しました。

それでも株価が200日線より下にあって、25日線が75日線より下位にあるときは、上昇しても200日線までであるという原則は破れていません。

ただ75日線で売りがでたら「戻り売りだ」と単純に考えて資金の全額を「戻り売り」に使ってしまうと、(a)の終値163円から(D)の高値198円まで約20%のマイナスになる評価損をかかえ、心配しなくてはなりません。もともと3110「日東紡」は資本金が小さいし、企業や時価総額が小さい企業なので、小数の有力な投資家の思惑で株価が上下します。よって「戻り売り」の対象にしないほうがよいのです。

大型株についても、グラフの売りマークが全部あたることは決してありません。条件表で設定していることは、株価データだけを元にした判断です。200日線までの上昇があることを思って、@75日線で1/3、A200日線で1/3、B残り1/3は予備、といった建て玉のしかたを考えて下さい。


(09.3.30) TOPIX 789P(-34)  日経平均 8236円(-390)   21.9億株 (1兆4099億円)



米国は利食いが先行し安い。NYダウは7776ドル(-148)、ナスダックは1545P(-41)。

期末を明日に迎えた東京市場は、寄り付き直後こそ高かったものの後は利食い売りにに押され、後場にはいるとGM・クライスラー問題で下落幅を広げ、大幅安となる。

モデル波動からは、日経平均とTOPIXはステージ(局面)が違っています。TOPIXは3月に新安値(A)をつけて75日線を上抜いてきましたが、日経平均は10月につけた6994円を下回らなかったので、3月の安値はいまのところ(C)ではないかと比定しています。

先進諸国の市場では、NYダウ・ナスダック・FT100などは、すべてこの3月に新安値になりましたが、唯一新安値にならなかったのが日経平均です。それには相当な株価のテコ入れがあったと思われます。本来ならば日経平均も3月に新安値になっていて、現状はTOPIXと同じく、(A→B)の動きをしているはずなのですが、新安値にならなかったばかりに、(A→B→C)まで来たが、(B)9325円を上回らないことには(D)点にならない、少々上昇しても上昇波動にならない。というツライ境遇にあります。

TOPIXは、今日の急落によって、株価が5日連続して75日線を上回れなかったし、初めて75日線を上抜いた(X)の日の株価よりも安くなったので、「完全に75日線を抜いた」とは判断できません。よって図の(b)はおそらく(B)であり、少なくとも25日線(760P)までは下げることになるでしょう。

公的年金資金が強力なテコ入れをした日経平均は、75日線を上抜いて5日目に(d)8843円の新高値をつけました。「完全に75日線を上抜いた」といえます。よって原因はどうであれ、グラフは 今日の急落によって75日線に接近していますが、75日線はやはり下値支持水準になります。

3月25日に右図を掲げ、この後のコースは3つあるがその確率は、
(a)コースが10%、
(b)コースが50%、
(c)コースが40%か?

といいました。この時点では株価が75日線を上回って3日目であったので、(c)コースの40%の確率と(b)コースが25日線まで下落してから反発する確率が50%と見立てていました。


しかし2日後には、「完全に75日線を抜いた」ので、現状では
(a)コースが10%、
(b)コースが70%(押しは75日線を限度する)
(c)コースが20%
かと思います。

中勢モデル波動の姿について、どこかで述べたことがあると思って探すと、《カナル24》Ver.1のヘルプの「相場の見方ガイド」で書いていました。

Ver.2では「相場の見方ガイド」で使っているグラフがあまりにも古くなったので、「相場の見方ガイド」はヘルプに入れませんでしたが、右のモデル図はなお有効です。 中勢モデル波動に、説明とモデル図を追加したので、ご覧下さい。

図の意図するところは、上昇波動になるのであれば、基本は1/2押し。初期の(B→C)の下げは(A→B)の上昇幅の2/3、末期(F→G)の下げは(E→F)の1/3押しである。

下降波動であるならば、1/2押しではなく、下げ幅の1/2戻しでしかない。悲観が過ぎると1/3しか戻らない。 というものです。

日経平均はまだ(D)点をとっておらず、(C→D)への途中の段階です。(それも(D)になるかどうかはわからない)

だが「完全に75日線を抜いた」現象が出ているので、(Q)からの下落は(C→Q)の上げ幅の半値押しを規準にしてよいだろうと、思っています。(C→Q)の上げ幅の半値押しの水準は7922円です。これは今日の75日線の8066円よりは安いが、25日線の7683円よりは高いという水準です。

この押しは、誰でもわかる75日線の水準を規準にして、米国が大幅下落になれば7900円まで下げるのか。と思っています。買いにいくなら75日線水準から仕掛けを始める。すでに売っていて引かされているなら、75日線水準から手仕舞いしていく。


(09.3.31) TOPIX 773P(-15)  日経平均 8109円(-126)   23.1億株 (1兆4374億円)



米国は、GM・クライスラー問題をきっかけにして下げる。NYダウは7522ドル(-254)、ナスダックは1501P(-43)。

期末を迎えた東京市場は、公的年金の買いが入るとの期待があって寄り付き直後は高くなったものの、年金の買いは入らず。

先週金曜日の後場から始まり、昨日・今日と年金の派手な買いは消えてしまいました。

まあ迷惑な投資主体です。昨日の1番目のグラフを見て下さい。(X)の日は75日線を上抜いた日ですが、その前日あるいは前々日は「新高値の陰線」であり、日経平均なぞはちょうど75日線まで戻っていたので、戻り売りのチャンスだと思いました。

しかし、ここで「チャート破り」をします。(X)の日の大陽線、次の日は大窓を空けて寄り付いた陽線。強引な買い上りです。 結局は先週金曜日に再びの「新高値の陰線」を出して、急落しました。(X)の日から強引な年金資金の買い上がりが露骨になったとすれば、年金資金が手を引いたならば、この水準(X)まで下げるのは当然のことです。

昨日、日経平均は一応は75日線を完全に上回ったので、75日線が下落の限度になるだろう(米国が暴落すれば別だが)。TOPIXは75日線を完全には上回っていないので、まだ75日線に到達した(B)と考えるほうがよい。従って75日線は下値の支持線にはならず、25日線までの下落を思っておくほうがよい。といったことをいいました。

もうひとつ、モデル波動の押し幅と戻り幅のグラフも掲げました。 日経平均は上げ幅の半値押し水準(7932円)と75日線の水準(今日は8069円)がこの下げのメドです。TOPIXは上げ幅の2/3水準(747P)と25日線の水準(今日は754)が下げのメドです。

日経平均についていうと、今日のザラバ安値8088円はあと少しメドに届いていません。また先週金曜日のい高値(b)の翌日からの下落はまだ2日目です。最低でも4日は下げるはずです(平均は11日下げる)。まだ陽線が出ていませんが、1度は陽線が出て、再度下げて、この押しが終わるのかと思っています。


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株式会社 東研ソフト

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