TOPIXをどう見たか・判断したか (09年01月)

目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..



(09.1.5) TOPIX 875P(+16)  日経平均 9043円(+183)   11.4億株 (7727億円)



東京市場が大納会となった後のNYダウは、30日・8668ドル(+184)→31日・8776ドル(+107)→2日・9034ドル(+258)と続伸。3日間で+551ドル高(+6.5%)となりました。

ナスダックも、30日・1550P(+40)→31日・1577P(+26)→2日・1632P(+55)と続伸。3日間で+122P高(+8.1%)。

東京市場は、この遅れを取り返そうと、高く寄り付いたものの売り物に押される。日経平均は大納会に比べて +183円(+2.07%)、TOPIXは+16P(+1.94%)と米国の上昇に比べて見劣りのするものでした。

株価が伸びなかった原因は、@当面の戻りの限界である75日線(今日は9272円、明日は9238円くらい)に接近していること、A昨年末時点での東証1部のPERは17.41倍になっていること、の2つでしょう。さらに付け加えるなら、2日のNY市場は楽観人気になっており、調整が入ってもおかしくないこともあるでしょう。

現在の株価水準ですが、実体経済のさらなる悪化は折込みずみであるという意見が増えてきています。しかしそうであれば、PERが17.41倍という高い水準にはならないはずです。むしろ米国を初めとする各国の経済対策に対する期待を相当に織り込んでいるのが現在の株価水準でしょう。

現在の株価水準が高いのか低いのかは、@75日線をスンナリと上抜いていくのか、A75日線から調整するのか、B75日線から大きく下落するのか、によって判断すればよいことになりますが、まず@はなく、ABのどちらかであろうと思っています。


(09.1.6) TOPIX 876P(+0)  日経平均 9080円(+37)   21.5億株 (1兆4030億円)



米国市場は調整する。NYダウは8952ドル(-81)、ナスダックは1628P(-4)と小幅安。

東京市場は、円レートが93円台への円安となったことから、輸出関連株が上昇するも、上値は重かった。また売買代金の盛り上がりもなかった。

日経平均は75日線(今日の水準は前日より-43円低下して9229円)に接近していることから伸びず。今日の動きによって、小波動のピークらしさの確率が6ポイントになりました。
  1. まずは「新高値」の
  2. 「陰線」となったことは、戻り売り圧力が強いことを表現しています。


  3. 9日順位相関は+91.7、
  4. 25日順位相関は+81.6と過熱。

  5. 逆張りの条件表No.2は、売りマークを出しました。これはTOPIXにも出ています。

  6. 東証1部PERは17.73倍であり、これは私が思っている現状での妥当PERの12.0倍(それを2.0倍超えた14.0倍)をはるかに超える割高な水準です。

以上のことからピークらしさの確率は6ポイントになります。25日騰落レシオは今日のところは116になっています。もし明日120以上になれば、1ポイントが加算されます。

「小波動のピークらしさのチェック表」は右のようになります。 なお、NYダウは今夜、9065ドル以上で終われば、条件表NO.2は売りマークを出します。同じくナスダックは1640P以上で売りマークが出ます。

といったように、昨年末以来の大規模な経済対策を期待して買い上げられた株価上昇の動きは当面はストップし、調整入り(反動安)になると思われます。


(09.1.7) TOPIX 888P(+12)  日経平均 9239円(+158)   28.0億株 (2兆 243億円)



米国市場は小反発。NYダウは9015ドル(+62)、ナスダックは1652P(+24)。 これによって、逆張りの条件表No.2は、NYダウ・ナスダックについて売りマークを出しました。

オバマ新政権は80兆円規模の経済対策を行う予定ですが、この材料は、ほとんど織り込まれたと思われます。

75日線を突破して上昇していくためには、
  1. 金曜日発表の雇用統計が-53万人より少ないこと、
  2. 実体経済の悪化にブレーキがかかったことが経済統計で確認できること、
  3. ドル高になること、
  4. 1月中旬から始まる10-12月決算(特に 銀行)の数字が予想の範囲内で収まること、
  5. ビッグ3が3月中旬に出す再建策が認められること、などでしょう。
しかし、すでに株価はオバマ期待を100%近く折りこんでいるだけに、株価はマイナス材料には響くことはあっても、よほどの好材料(例えば経済対策の規模を150兆円にするとか)がでない限り、10月の戻り高値9794ドルを上抜くことは難しいのではなかろうか。

東京市場は、2日連続して条件表No.2が売りマークを出しました。

それにしても、上のNYダウとナスダック、右の日経平均とTOPIXのグラフの姿は実によく似ています。東京市場は世界の株式市場の一部門になっています。もはや「東京市場独自の動きはない」ということがわかります。

よって日本の固有の事情(例えば、月末のドレッシング(運用成績の評価のために月末に無理やり株価を上げる)とか、SQとか、日本国内の小さな経済対策(今回は2兆円のバラマキ)など)は、基本的には日経平均を大きく転換させるものではありません。

昨日と今日、NYダウ・ナスダック・日経平均・TOPIXのグラフがいっせいに売りマークを出したのは(売りマークは小波動のピークらしさの1つの要素でしかないが)、現状は「戻りが一杯いっぱい」であることを表現しています。

今日で日経平均は、7日連続高ということです。7日も連続して株価が上昇したあとに、「オットリ刀」で買いに動くのは、あまりにも遅い。関西弁でいえば「ドンくさい(魯鈍である)」。まともであれば、この上昇に向かって「売り」をするのが正しい(ただし損切りの水準は決めておくこと)と思っています。現に私は昨年12月から日経先物の「売り」を実行しています。


(09.1.8) TOPIX 860P(-27)  日経平均 8876円(-362)   21.1億株 (1兆5004億円)



民間の調査会社であるADPは、米国の昨年12月の雇用は約70万人の雇用減と発表。これは予想(-47万人)を大きく上回るものでした。

オバマ新政権への期待人気で買われていた米国市場、これに追随した東京市場でしたが、ここで一気に現実に引き戻されました。

昨日は小波動のピークらしさの確率は6ポイントになっていたので、昨日のザラバ高値(日経平均は9325円)は、まずは小波動のピークであったとしてよいでしょう。

この後の下げは、9325円の10%とすれば、900円〜1000円の下げがあるはずです。だいたい8300円〜8400円あたりが、次の小波動のボトムになると思っています。

8300〜8400円というのは現時点での予想です。今後、悪い経済統計や決算が出てくれば、これに500円を追加して、7800円から7900円が次の小波動のボトムになることもありえます。


(09.1.9) TOPIX 855P(-5)  日経平均 8836円(-39)   18.9億株 (1兆3823億円)



オバマ次期大統領は、経済対策の規模は8000億ドルであると発表。一部には1兆ドル規模の予想もあったようですが、これで当面は約72兆円規模であることがはっきりしました。

米国のGDPは日本の2.4倍あります。1998年に小渕内閣が出した経済対策は40兆円だったかと記憶しています。その後順次新たに追加の経済際策が打たれ、ついには100兆円規模にまで拡大したかと思います。

100兆円を使っても(日銀の金融政策の失敗もあって)5年間は日本の景気は回復することはありませんでした。これと比べると72兆円規模の米国の経済対策は、目を見張るほどの効果が出るとは思っていません。

リスクコントロールが甘くなって、不良債権を抱え、個人は不良資産を抱えた米国は、これから自身が身を削って再建するほかはありません。経済対策が万能薬のように、救済できるのではありません。対策ができることは、企業・個人の過剰な借金を減らすためにかかる時間的な余裕を提供するだけです。

米国はオバマがなんとかしてくれると思っているなら、それは大きな間違いです。自分がなした失敗は自分が決着をつけるほかはないのです。他人が助けてくれると思ったら間違いです。 株価が政府をアテにして上昇しているのであれば、それはいつかは期待はずれになります。米国株式はまだまだ底を打ったとは判断できません。

昨年の2008年12月17日〜19日に「CI」について述べました。株価の変動に最も影響力を持つのは「企業業績」です。企業業績は「景気」の支配下にあります。どんな優秀な企業であっても「景気」には逆らえません。昨年(2008年03月期)に史上空前の2兆円を超える利益を出したトヨタが、09年03月期には一転して1800億円の営業赤字になる、という大変化が起きています。あの大トヨタであっても「景気」の波に飲み込まれてしまうのです。

今日、「順張りの条件表と逆張りの条件表の使い分け方はどう判断すればよいですか?」というメールをもらいました。どうも、ある時期には順張りをし、ある時期には逆張りをする、といったスイッチのようなものがあると考えられているらしい。

多くの株式投資の本の90%以上は、いい加減です。さまざまな投資本を読んで、投資のやりかたに「順張り派」と「逆張り派」の2つの方法があると思っているならば間違いです。私に言わせれば
  1. 大きな波動には従う(順張り)。
  2. しかし仕掛けるタイミングは逆らう(逆張り)。
です。大きな波動に「逆らって(逆張り)」仕掛ければ損失を重ねるだけだし、仕掛けるタイミングを「追っかけ(順張り)」とすると、利益を失います。相場感(つまりは大きな流れ=順張り)と仕掛けのタイミング(逆張り)は、2つで1つのものなのです。このことが理解できていない。


大きな流れとは「景気」です。今日発表された11月のCI先行指数は10月の85.2から-3.7低い81.5になりました。これは1998年5月当時と同じレベルです。10年前の1998年ころ(長銀・日債銀が破綻した)の景気に戻っているわけです。まだまだ景気が底打ちした兆候は出ていません。ついでにいうと私は2007年8月に第14循環の山をつけたと判断していましたが、多くのエコノミストは2007年10月をピークとしているようです。そうならば、第14循環の好況期は69か月の長期になります。この反動の景気後退期は好況期間の半分の34〜35か月になってもおかしくはありません。この1月は景気後退期に入って15か月目ということになるので、なお1年2年は後退期が続くのではないか。簡単に米国の金融バブルが収斂するとは思えません。

当然にこういう大きな流れ(大勢波動)からは「売り」の方針です。これは順張りといえる。しかし仕掛けるときは逆張りでなければなりません。大きな流れから「売り」と思っているならば、目先の株価が「上昇しているときに売り仕掛けをする」これが正しい。「下落しはじめたから売り仕掛けをする」のはタイミングが遅すぎます。目先の小さな流れに逆らわなくては、利幅は取れません。投資態度の巧拙を掲げると、以下のようになります。
  1. 大勢波動が下降トレンドにあるのに「買い」と間違った判断をし、目先の株価が上昇したのを見て「買う」。これは最悪(ランク「D」)。値ぼれ買いをする80%の投資家はそうではなかろうか。

  2. 大勢波動が下降トレンドにあるのに「買い」と判断し、目先の株価が下落したのを見て「買う」。我流の最たるもの。(ランク「C」)。

  3. 大勢波動が下降トレンドにあるので「売り」と判断し、目先の株価が下落したのを見て「売る」。これは基本は正しいが、自信がないので目先の株価の動きに逆らえない。したがって利益がでても、利幅は薄い(ランク「B」)。ここから脱却するためには何度も何度も反省する必要がある。自分の気分のままに売買して、利益がでるはずはない。

  4. 大勢波動が下降トレンドにあるので「売り」と判断し、目先の株価が上昇したのを見て「売る」。これが理想。(ランク「A」)。
つまり順張り・逆張りの使い分けをどうのこうのというのがおかしいのです。基本は、大きな流れは「順」に、仕掛けは「逆」にです。


(09.1.13) TOPIX 814P(-40)  日経平均 8413円(-422)   19.1億株 (1兆3164億円)



東京市場が休場の間のNYダウは、8599ドル(-143)→8474ドル(-125)と(-268ドル/3.06%)安。ナスダックも1571P(-45)→1538P(-32)の(-79P/-4.9%)安。

オバマ期待による株価上昇はいきつくところまでいき、今後は実体経済の帰趨を中心にして、オバマがなす経済対策が効果を上げるのかどうかが焦点になります。

米国の12月の雇用統計は-52.4万人減でした。11月の数字は発表時の-53.3万人から-58.4万人へと悪いほうへ修正されました。これによって米国の失業率は7.2%(11月は6.8%)と悪化。2008年を通じて失業した人数は250万人以上になったそうですが、11月12月のように毎月-50万人を超える失業者がでるならば、年間に600万人(再就職が半分あっても300万人)です。

日本では8万人(あるいは15万人)の派遣従業員の雇用打ち切りをマスコミはワーワーいっていますが、米国の雇用状況は比較にならないほどひどい。 雇用は、経済統計の位置づけでは「遅行指数」です。雇用状況が最悪のときは、実体経済は底うちしています。ただし雇用の悪化は消費支出の減少に直結しているので、目先の雇用状況の悪化は、景気の悪化に繋がるかのように思わせます。

米国の雇用減が、現在毎月-50万人台のものが-40万人になり、-30万人になり、-20万人になってくるにつれて、米国経済は復活すると思います。その目安は月に-20万人減ではなかろうかと(根拠のない数字ではあるが)思っています。米国の雇用統計が-20万人になったら、そろそろ買いに転換してもよいのではないか。

東京市場は米国の2日分をまとめて下げる。ナスダック、日経平均ともに、あっさりと25日線を抜いたのは、この株価水準では25日線はなんの役にもたたなかったということを表現しました。明日急反発して25日線を上回れば、なお25日線水準の値打ちはありますが、そうならないなら、図の●くらいの水準まで株価は下落してよいと思っています。ナスダックは1450Pあたり、日経平均は7900円あたり。


(09.1.14) TOPIX 819P(+5)  日経平均 8438円(+24)   17.9億株 (1兆2420億円)



10-12月決算の発表を控えて、NYダウは、8448ドル(-25)、ナスダックも1546P(+7)と小動き。

日米の株価指数は、75日線まで戻った位置で戻り高値を出しました。「主な株価」は、小波動のピークを表示して、小波動は下降波動になったことを表現しています。

今日、日経平均・TOPIXについて、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」は、早々と買いマークを出しました。

だが、これをもって小波動のボトムが近いとはいえません。まだピークの翌日から数えて4日目です。たったの4日間で小波動の下落がストップするとは思われない。


ただ日経先物のトレードで、目先の値幅(100円とか200円)を狙うのであれば、条件表No.2が出した売買マークに従って仕掛けると、翌日ないし翌々日には結構な利食いができたことが多くありました。

おそらく明日か明後日は小幅な反発があって、上図の緑色線のようなコースを辿るのかと思っています。

現時点で「小波動のボトムらしさ」をチェックしてみると、@小波動の新安値で、A陽線、B条件表No.2が買いマークを出した、の3ポイントにしか過ぎません。

小波動のボトムか?と思うのは、少なくとも5ポイントになってからです。

しかし、今日以降でポイントを追加する可能性があるのは、C9日順位相関が-80以下(今日は+5)になる。D25日騰落レシオが75以下になる。くらいのものです。

あと4〜5日はボトムらしさの兆候は出ないのではなかろうか。


(09.1.15) TOPIX 795P(-23)  日経平均 8023円(-415)   21.2億株 (1兆4883億円)



米国は12月の小売売り上げ高が-2.7%(予想は-1.2%)だったと発表。予想されていたとはいえ、クリスマス商戦は思いのほかの惨敗でした。

さらに11月の売り上げ高は-1.8%から-2.1%へと修正され、2008年を通じての小売売り上げ高は前年比-0.1%の減少となりました。通常は物価上昇率は2%程度あるので、何もしなくても+2.0%の伸びになるはずですが、これを打ち消すほどの消費の急ブレーキです。

米国のGDPの70%は個人消費に依存していますが、今やこれがボロボロになっています。個人消費のシェアが60%に落ちるまで、米国のGDPの伸びは停滞するのではなかろうか。米国のGDPをざっと1200兆円とすれば、この10%の120兆円分の個人消費が消えることになります。この数字は大変なことです。3年間で減らすとしても毎年40兆円の消費を削減せねばなりません。消費が減るということは生産も減るということです。企業は当然に設備投資を控えます。これがまたGDPのマイナスに響いてきます。

オバマ期待で上昇してきた米国株価でしたが、昨日はシティG・バンカメ・ドイツ銀などが赤字決算を発表するだろうというマイナス材料が重なり大幅安。NYダウは、8200ドル(-248)、ナスダックは1489P(-56)。

日経平均は-415円(-4.92%)と大幅安となりました。昨日の株価水準8400円どころでは、まだこの小波動のボトムは出ないと見ていましたが、8000円水準になった今日は、ほぼ小波動のボトムの水準に近い、悪くても-150円安い7850円までにボトムが出るのではないかと思っています(小波動のボトムであって、「大底」という意味ではない)。

《デンドラ24》をお持ちの方は、@4%波動、A6%波動、B8%波動で、日経平均のグラフを見て下さい。下から2番目の下値メドは、8038円・8130円・7852円となっています。8000円±150円が、今回の小波動のボトムの水準でしょう。


(09.1.16) TOPIX 817P(+21)  日経平均 8230円(+206)   19.2億株 (1兆3233億円)



米国は、メリルリンチを抱え込んだためにバンカメの資本が毀損していることが発覚。

これを嫌気したのが、一昨日の下げの1つの原因でした。昨日はシティGに続いてバンカメも国が支援するのではないかの観測で下げ止まる。

東京市場は、やや円安になったこともあって高く寄り付き、午後にバンカメに200億ドルの公的資金を注入するのニュースがでて上昇。

現在の日経平均を中勢モデル波動 に当てはめてみると、(A)と(B)がだいたい比定できます。この後(C)が(A)の水準より上位で止まり、再度75日線を上回るのか、(A)を下回って下降トレンドがなお続くのか? が最大の焦点です。

上記の予想は実際のところは困難です。日本中の株式評論家が、思い思いに予想していますが、多くは現時点の株価水準を規準に予想しているので、大半の予想はハズレます。

3日4日連続して株価が下落したから、この後の3日4日も株価がさらに下落すると予想する人が多い。3日連続して上昇したから、この後も株価が上ると予想する評論家が多い。だが私に言わせれば、こんなものは予想ではありません。、単なる「気分」ないし「期待」にしか過ぎません。こういう評論家のHPを数多くみても、何の役にも立ちません。(周りの意見や現状にひきずられて予想するとハズレるにきまっている)

私は昨年の大納会(12月30日)に次のグラフを掲げました。ここでいったことは
  1. 来年早々には、株価は75日線(B)まで戻る可能性が高い。
  2. しかしその後のコースは(B→D')(B→C→D)(B→C→A')の3つのコースがある。
  3. (B→D')コースの可能性は低いと思う。(B→C→D)か(B→C→A')のコースになるのではないか。
  4. どちらのコースになるにしても、(B)から株価は下落するので、「売り」が有利である。
このように言いました。結果は上図のように、75日線で戻り一杯となり、そこから日経平均は1300円余り下落しています。このことは、株価の予想はそれほど厳密なものでなくてもよい、「ぼやっ」とわかればよい。ということなのです。




シロートは、「その銘柄の株価は、何円になれば底をうち、何円になればピークとなる。」 をチャンと知らねば利益がでないと思っていますが、これは大きな間違いです。誰もいつ底値をだし、いつ天井を出すのかは、その時点ではわかりません。少し経ってからわかります。

その「少し経って」ですが、人によって10日後にわかる人もいれば、1か月後に判断できる人もいる。3か月たっても、自分は間違った仕掛けをしていることがわからない人がいる。

私がこのHPを書いているのは、少なくとも10日後には間違った仕掛けをしたと気づいて欲しい。どんなに遅くとも1か月後には間違った建て玉を処分して欲しい。現金化して新しい投資先を見つけて欲しいと願っているからです。理論を理解できない人、頑迷な人は、どこまでも損失を拡大します。

今週は水・木・金曜日に投資相談がありました(これには答える義務はないので、通常はそっけない返事しかしません。よってこのような投資相談の電話やメールはしないで下さい)。次図の相談のあった3銘柄は、全部が私が常々言っていることに逆らった(あるいは遅い)仕掛けをしています。今日は時間がなくなったので、来週にこの理由を述べます。


(09.1.19) TOPIX 817P(-0)  日経平均 8256円(+26)   14.9億株 (9875億円)



先週末のNYダウは8281ドル(+68)、ナスダックは1529P(+17)と小幅高。10-12月期に赤字となったシティGとバンカメは大きく下げる。

米国は明日20日の新大統領の就任を控えて、今夜は休場。よって東京市場も動きが乏しく、出来高も薄い。

日経平均のグラフは、重要な小波動の安値は(A)であり、その後の高値は(b)です。bから今日まで、bを上抜くことはできなかったし、(A)を下抜くこともできていません。つまりは(A-b)の値幅の中でのモミアイ状況にあります。

(A)は約7000円、(b)は約9500円であるので、(A-b)の中間は約8250円になります(7000+9500)÷2=8250。当面はこの(A-b)の値幅から脱出できないと思うならば、日経先物の売買の方針は、8250円を中心にして、@8250円以上のときは売り、A8250円以下のときは買い、です。

もっと堅い売買をしたいのなら、8250円に±150円(自分で決めればよい)のバッファ(緩衝ゾーン)を設定し、@8400円以上のときは売り、8100円以下のときは買い、とすればよいだけです。

相場の原則は、
  1. 中勢波動が下降波動のときは「戻り売り」、中勢波動が上昇波動のときは「押し目買い」です。中勢波動の方向に従う「順張り」でないといけません。大きな損失を出す人は、この重要さを理解していない。

  2. だが、仕掛けるときは「逆張り」をしなくてはなりません。中勢波動が下降波動にあるので「戻り売り」を仕掛けようとするなら、株価が上昇している日に仕掛けるのが正しい。中勢波動が上昇波動にあるので、「押し目買い」を仕掛けるときは、株価が下落している日に仕掛けるのが正しい。
この2つのことを理解し、身に滲みて体得しているならば、大負けをするはずはありません。

現在の多くの銘柄は、中勢波動は下降中です。したがって「戻り売り」が基本です。その戻り売りを仕掛ける日は「株価が上昇している日」です。図の右側の図でいうなら、仕掛ける日が正しい順番は、
  1. ピークを出したAの日(ただし、ピークであったことは数日後にしかわからない)が1番。
  2. ピークの前日の(a)(株価が上昇中)が2番。

  3. ピークの1日後の(b)。これもまだAがピークかどうかはわかっていないので、Aのザラバ高値を(b)が上回らなかったことを見極めて売る。

  4. ピーク(A)の2日前の(c)。株価が上昇しているときに売る。

  5. (d)は、(A)の高値を上抜けなかったことがわかった(b)でも売らず、(b)の高値を上回らなかった(d)で、ようやく(A)がピークらしいと判断して売ったわけですから、少し判断が遅い。

  6. (B)で売るのは遅すぎる。慎重になればなるほど利益の源泉(値幅)は少なくなります。


さて先週の水・木・金曜日に投資相談を受けた銘柄についてです。
  1. グラフの左の7751「キャノン」は(a)の日の前場が終わったときに、「カラ売りしたいが、どうか?」という相談を受けました。

    私は面倒なのでキャノンのグラフは見ずに、@株価が75日線より下にあったものが、75日線まで戻ってきましたか? A今日は株価が上昇していますか? の2つを質問しました。どちらも「はい」ということであったので「売りましょう」と答えました。

    後でグラフを見ると、図のごときでした。グラフは昨年3月に作った相場の原則にもとづいた条件表NO.14「75日線売買A(50日以上)」です。この条件表(No.13もそうだが)は株価が75日線より下位にあったものが、75日線まで戻ったときに売りマークを出します。

    このユーザーの間違いは、@株価が初めて75日まで戻った日(A)をまったく無視しています。本来ならば(A)の日(75日線を上抜いた瞬間)または、(A)が大引けとなって、売りマークを出した翌日の始値で「売り仕掛け」をすべきでした。

    (A)の当日、あるいは(A)の翌日の始値で仕掛けることができずに、(A)の翌日から3日目になって「売り仕掛け」をしたいと思う。これは「損をしたくない」という人情からは当然の躊躇ですが、ピークを出して3日目にようやく決断するのは遅すぎます。「利益」とは、リスクを取った報酬です。確かめて、確かめてリスクがないと判断して仕掛けたときは、手にする利益はほぼ残っていません。

  2. 4911「資生堂」は、「買っているがどうしましょう?」という相談でした。まあ中勢波動が下降中(端的には、株価が75日線より下位にある)に買ったというのは、論外です。いうべき言葉もない。あえていうなら「即刻売り払ったほうがよい」しかありません。相場の原理・原則をまるで無視している。「車は左、人は右」のルールを無視すれば、人身事故を起こして交通刑務所に入るしかない。

  3. 4063「信越化」は、メールでの相談であったので、どこで売り仕掛けをしたのかは不明ですが、(c)の日に損失勘定になっているとあったので、ピーク(C)より以前に売り仕掛けをしたものと思われます。

    私にすれば、売り仕掛けは(後でわかるピーク)の後よりも、その前に実行するほうがよいのです。株価がドンドン上昇しているときに売り仕掛けをすれば、ひょっとして、真のピーク近辺で売ることができます。おそらくは図の青○の(c')の日に売り仕掛けをされたのではないかと推測しますが、これはすばらしいことです。前日(あるいは前々日)の高値を更新できないことを確認してから売ると絶対にピーク近辺では売れません。

    @ピークをつけた日に売るのと、Aピークの前日に売るのと、Bピークの翌日に売るのとではどのような違いがでるかというと、
    1. (c')の陰線の終値は4260円
    2. (c')の陽線の始値は4270円
    3. (C)の終値は4620円
    4. (C)の翌日の始値は4480円
    です。条件表No.14の売買マークに従うならば、(C)の売りマークを見て、翌日の始値4480円で売っておれば、何の問題もありません。
3人のユーザーの仕掛けの例を掲げました。生意気なことながら判定させてもらうと、今回の「仕掛ける」ときのユーザーの態度は、
  1. 4063「信越化」の(c')の仕掛け(本当は(C)の売りマークを見て売るのがベスト)
  2. 7751「キャノン」の(a)の仕掛け(本当は(A)の売りマークを見て売るのがベスト。(a)は余りにも仕掛けの時期を逸している)
  3. 4911「資生堂」の買いしかけは論外。HPを読んでいない。理解していない。
という順番になります。


(09.1.20) TOPIX 805P(-12)  日経平均 8065円(-191)   17.2億株 (1兆1684億円)



米国は休場ながら、英国のRBS(ロイヤルバンクオブスコットランド)が最大で3兆円7000億円の赤字決算になるとかで、市場は緊張する。

ただ英国政府は、政府保証の導入や6.6兆円の買取基金を創設するなどを発表したため、大きくなマイナス材料にはならず。

東京市場は売りが先行して始まるが、8000円割れの水準では買い物が入り、8000円をキープして終わる。

私は、この小波動のボトムは1月15日にいったように、8000円±150円であろうと思っているし、昨日いったように8250円以下(堅くは8100円以下)は買いに分があるだろうと思っています。


(09.1.21) TOPIX 787P(-17)  日経平均 7901円(-164)   19.8億株 (1兆3671億円)



オバマ新大統領が就任。しかしNY市場は大幅安でこれを迎えました。英国のRBSの巨額赤字に続いて、米国でも金融不安が発生。

NYダウは7949ドル(-332/-4.01%)、ナスダックは1440P(-88P/-5.28)と暴落状態。

東京市場は、RBSの巨額赤字の報道には、日経平均は8000円をキープしていましたが、米国がこれほどまでに下げるとさすがに弱気が増え、7900円まで下げる。

ただ、@米国・英国は積極的に公的資金を注入している、A資産の買取りをしようとしている、ことから「金融不安」は昨年10月のような大暴落を引き起こす要因ではなくなっています。

公的資金が注入されるつど、@政府の株式保有率が大きくなり→A既存の一般株主の持分が少なくなる→Bよって資本を注入された金融機関の株価は下落する。という理屈から、その金融機関の株価は暴落するのは当然です。しかし他の金融機関や、ましてやほかの産業が連れて暴落するのはおかしい。

投資相談のあった銘柄の続き(いっぺん相談しただけで、何度も例題にして申しわけありません。だが多くのユーザーのタメになります)です。7751「キャノン」は(A)の日にカラ売りするのが正しい方針ですが、売りたいと思うの相談があったのは(a)の日でした。4911「資生堂」は、「買っているが損失になっている」という相談でしたが、中勢波動が下降中に買っているので、これは論外。4063「信越化」は(c)の日にメールで相談を受けました。この日にすでにマイナス勘定になっているということであったので、図の青○の日にカラ売りされたのかと推測しました。



昨年の12月22日に図を掲げ、次のようにいいました。

株式投資(あるいは先物のトレード)でコンスタントに利益を上げるのは、図の4つのことが必要かと思います。利益を上げるために 必要なことがらを、ウェートの小さい順に述べると、
  1. このHPを見て、相場の原理・原則を知る。これは全体の10%のウェートでしかありません。

  2. HPで知った原理・原則を《カナル24》で調べてみる。ほかの銘柄ではどうなっていたのか、あるいは過去の時期にはどうなっていたのかを調べる。この実証(追体験)を多くすればするほど、原理・原則を実感できます。これのウェートは20%でしょう。

  3. 次は納得した原理・原則に基づく売買を行います。《カナル24》には原理原則を条件表に設定したものが用意されています。これを使って、今日買うべき銘柄はどれか、売るべき銘柄はどれか を知り、ここで@どうなれば売買する、Aどうなれば利食いする、Bどうなれば損切りする、の3つを自身が決めることができるようにならなければなりません。これは「応用」あるいは「体得」というレベルです。ウェートは30%。ここまでくれば、大体において大きな損失はでず、どういう相場環境下でも利益がでると思います。

  4. (ここでは省略)
投資相談のあった3銘柄(3人のユーザー)にこれを当てはめると、@4911「資生堂」を買ったユーザーは、@10%のウェートでしかない「原理・原則」でさえ理解できていません(HPをよく読んでください)。A7751「キャノン」をカラ売りしたいがどうか? また4063「信越化」をカラ売りしているが損失がでているのでどうすればよいか? という相談をされたユーザーは努力されている方向は極めて正しい。


おそらくは、@原理・原則を強く受けとめ、Aご自身で多くの銘柄のグラフで確認されたと思います。その確認の結果、
  1. 多く(おそらく半分以上は)の銘柄は、75日線に到達した日にカラ売りをすればよいことがわかった。

  2. しかし、75日線まで戻らずに、下落する銘柄もあった。

  3. 一方、75日まで戻って、その翌日も上昇した銘柄もあった。
こういう事例を目にされたと思います。その通りです。全部の銘柄が、75日線までもどったら、その日をピークにして再下落に移るのは理想です(モデルです)。現実は75日まで戻らずして再下落する銘柄もあるし、75日線を何日間も上抜いて上昇する銘柄もあります。 定点観測の9銘柄を例にすると、
  1. 1812「鹿島」は75日線の少し手前で、戻り一杯となって下落した。この下げを取ろうと思うならば、株価が75日までに達していなくてもカラ売りをしなければならない。この事例を見て、(A)以降の下落を取りたいと思ったユーザーは、4063「信越化」をカラ売りされたのでしょう。(いわば「欲」に負けて、先走ってカラ売りしている)

  2. 5401「新日鉄」は75日線に到達した日にピークとなりました。これは素直なユーザーは簡単に取れます。

  3. 9984「ソフトバンク」は75日線に到達した後、続伸して75日線の水準(1339円)より25%も高い1672円でピークを打ちました(この日・12月24日にピークを出したのではないかということは、2008年12月24日のHPでいいました)。

    75日線を突破して株価が上昇する事例があると知ったユーザーは、株価の上昇が終わってからカラ売りしようと思っても不思議ではありません。7751「キャノン」が75日線まで戻った日にカラ売りせずに、4日遅れてカラ売りしたいと思ったユーザーがそれです(いわば負けたくないという「恐怖心」から行動している)。

「欲」が勝てば早めにカラ売りしたいと思うし、「負けたくない(恐怖心)」と思えば、株価が下落したのを見届けてカラ売りしたいと思う。これは人情です(この気分に溺れないように、自身の心構えを常に戒めておくというのが、説明を省略したC「不動心・克己」です)。

「不動心・克己」が出来ていない(私もそうですが)時期にも、勝つ方法はあります。それは「分割して仕掛ける」ことです。

そもそも凡夫であるわれわれが、ここがピークであると思って、全力を投じてカラ売りすることが間違っています。ピークはその当時にはわかりません。数日経ってから、「ああ、あれがピークであったのか」とわかります。 そうであれば、@ピークに近い→Aピークではないか→Bピークであったらしい、の3段階に分けてカラ売りすることを「発想」して下さい。7751「キャノン」は
  1. 75日線に明日は到達するかも知れないという、青色●の日に1回目のカラ売りをし、
  2. 株価が75日線を超えた日の赤色●の日に2回目のカラ売りをし、
  3. 株価が75日線を超えた日のザラバ高値を更新できなかった日の緑色●の日に3回目のカラ売りをするのです。
@は早めの売り、Aは原則の売り、Bは下落を確認しての売りです。 明日のことは誰にもわかりません。わからないのであるならば、いっぺんに先走ってカラ売りする、あるいはピークを確認して「後出し」でカラ売りをすることはよしたほうがよい。「分割して仕掛ける」こと慣れて下さい。売買の智恵です。


(09.1.22) TOPIX 795P(+8)  日経平均 8051円(+150)   19.3億株 (1兆3306億円)



米国は金融株から反発する。 NYダウは8228ドル(-279/+3.51%)、ナスダックは1507P(+66P/+4.59%)。

東京市場は、米国株高の割には反発せず。これは円相場が89円をはさんでの動き(円高)だったためか。

日経平均は図の(B)の小波動のピークの翌日から数えて、今日が10日目となりました。小波動の平均的な期間は11日〜12日であるので、日柄的には小波動のボトムに近づいています。

また下値のメドは、1月19日に8000円±150円といいましたが、今日はザラバ安値が7809円となり下値メドに達しています。

しかしこの2つは「小波動のボトムらしさ」のポイントにはなりません。目下のところは、@新安値の、A陽線で、B9日順位相関が-80以下 の3ポイントでしかありません。

ただ明日、日経平均が7867円以下で引けると、逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出します(TOPIXは781P以下で買いマーク)。そうなれば4ポイントになる可能性があります。また今日の25日順位相関は-37.2ですが、来週にはいると-80以下になる可能性が出てきます。全部がポイントになれば5ポイント。来週になれば買いが有利になるのかと思います。


昨日は、@中勢波動が下降トレンドにあるときは、A株価が75日線まで戻ったら「戻り売り」という原則を、B「欲ばらず」しかし「恐れず」に仕掛ける(カラ売りする)には、「分割して仕掛ける」のがよい、ということを言いました。

例えば、昨日の例題の7751「キャノン」を3200円の時にカラ売りするとき、キャノンは100株単位であるので、32万円で仕掛けることができます。100万円あれば3分割して仕掛けることができるのですから、300株をいちどにカラ売りせずに、100株ずつ3回に分けてカラ売りすればよいのです。4063「信越化」も同じく100株単位であるので、分割して仕掛けることは容易にできます。

「いや私は、キャノンを100株仕掛ける資金しかないのだ」ということであれば「分割仕掛け」はできません。本当は分割仕掛けができる資金を用意して株式投資をするのが正しい。 1回、仕掛けたら、その後は「上ってくれ、下がってくれ」という神頼みしかできないというのは投資ではありません。バクチです。しかし資金が少ないときは、バクチをせざるを得ません。あの織田信長も桶狭間では一生に一度のバクチをしています。(その後は負けないという戦力を準備するまで戦さをしなかった)。株式投資において「負けない戦力」とは、分割仕掛けができるほどの資力を用意することです。

分割仕掛けができないときは、仕掛けのタイミングは1回しかないわけですから、簡単に「株価が75日まで戻ったら売り」を実行するわけにはいきません。

昨日言った「株価の戻り」の具合には3通りがありました。すなわち
  1. 75日線まで戻らずして反落する例(1812「鹿島」)。

  2. 75日線を上抜いた日に戻り一杯になって、翌日から反落する例(5401「新日鉄」)。

  3. 75日線を上抜いた日の翌日・翌々日も株価は上昇する例(9984「ソフトバンク」)。
です。もし3分割して仕掛けることができるのであれば、@の「75日線まで戻らずして反落」を取ることができます。A「75日線を上抜いた日がピークになりその後は反落する」も取ることができます。B「75日線を突破してドンドン株価が上昇したとき」でも、株価が小波動のピークをつけたらしい、ということを確認してから売れば、@Aで仕掛けたものは利益になるとは限りませんが、少なくともBでの売り仕掛けは利益がでるでしょう。

「一発勝負」をするときの仕掛けのタイミングの取り方を、9984「ソフトバンク」を例題にして説明するつもりでしたが、時間切れになりました。明日解説します。


(09.1.23) TOPIX 773P(-22)  日経平均 7745円(-306)   17.0億株 (1兆1449億円)



米国は、12月の住宅着工件数が前月比-15.5%と大幅減であったことや、マイクロソフトやインテルまでもが5000人規模の人員整理を行うと報じられたことから下落する。

NYダウは8122ドル(-105/-1.28%)、ナスダックは1465P(-41P/-2.75%)。

東京市場は、米国株安に加えて、ソニーが通期で2400億円の営業赤字の見込みであると昨日報じられ、業績悪化に歯止めがかからないと悲観して大幅安。

ソニーは当初は2000億円の営業利益が出ると踏んでいましたが、今や2400億円の赤字です。トヨタと同じ。この分では先に下方修正したパナソニックも最終的には営業赤字になるのではなかろうか。

株価が下落したときこの後もさらに下落するとは誰でも思います。だが、下落している最中に反発する要素はないのか、上昇している最中に反落する兆候はないのか、を考えていないと次の動きに間に合いません。

今は小波動のボトムがいつ出るのかを注目しておくべき時期です。「小波動のボトムのチェック表」によってボトムらしさのポイントをチェックすると、今日現在では、
  1. 新安値である
  2. 9日順位相関は-80以下になっている
  3. 逆張りの条件表No.2が買いマークを出した。

    以上の3ポイントです。(下値メドの下限とした7850円を下回ったことをカウントするならば4ポイントになる)


    来週も株価が下落すると、

  4. 現在89.8である25日騰落レシオが75以下になる可能性が出てくる。

  5. 現在18.5である25日投資マインド指数が15以下になる可能性が出てくる。
このようなことが予想できます。これらが全部そろったならば、小波動のボトムらしさの確率は5〜6ポイントになるので、買いに分がでてきます。

「買いが有利になる」と昨日述べたところ、「買うべきである」と受け取られた方もあるようです。だが私がいっていることを思い出してください。
  1. 中勢波動が下降トレンドにあるときは、「戻り売り」が原則である。
  2. いくら株価が安くなろうと「値ぼれ買い」をしてはいけない。
  3. 「買い」になるのは中勢波動が上昇トレンドに転じるか、その見込みが強いときだけです。
よって、いくら小波動がボトムを出そうが、新規に買いを勧めるものではありません。今は売り玉を維持しているか、株式は保有していない(全部現金化している)というのが正しい態度です。小波動がボトムを出したらしいと判断して行動できるのは、@カラ売りをしていたので、買い戻して現金化する。Aあるいは日経先物の売買をしているのであれば、小波動のボトムがでたなら5〜600円の反発はあるので、目先は買い方針で臨む。という人だけです。

よって一般銘柄に投資しているユーザーにとっては、今回、小波動がボトムを出したとしても、たいした仕掛けどころではなく、買い仕掛けのチャンスではありません(中勢波動は下降トレンドにあるので、買いの「目」はない)。逆に、年初の日経平均が9325円でピークになったときは、「小波動のピークらしい」と判断してカラ売りをするのが正しい(中勢波動は下降中なのだから売りしかない)。

昨日予告した「分割仕掛け」ができないときはどうするか?について述べようと思いましたが、先に分割売買について述べます。

基本的に、@1回の仕掛けをして、A1回の手仕舞いで、B売買を完結させる。これができるのは神様しかいません。凡人は明日の株価を正しく予想することはできません。 A株が今後3か月のうちに800円になるかと予想したとき、実際には±200円のハズレはあるでしょう。つまり600円になるかも知れないし、1000円になっているかもしれない。「ぼんやりした予想」しかできないのです。

正しい投資は「一発勝負」ではありません。予想のブレを考慮に入れた売買です。例えば、何かの根拠(理由)があって、現在600円の株価が、3月先には800円になってもおかしくないと判断したとき、予定しておかねばならないことは、
  1. 現在の株価は600円であるが、500円まで下げることも考えておく。600円、550円、500の買い下がりを予定するのが正しい(買い目標のブレ)。

  2. 600円・550円・500円の「買い下がり」をして仕掛けた後にいよいよ反発したとき、800円を唯一の利食い目標値としてはならない。

  3. おそらくは800円を中心として、700円・800円・900円を利食いの株価とするのがよい(売り目標のブレ)。
仕掛けは何度かに分割すべきであるし、手仕舞いも何度かに分割すべきです。これが株式投資の正攻法です。


(09.1.26) TOPIX 768P(-5)  日経平均 7682円(-83)   16.1億株 (1兆 600億円)



米国は小幅な動き。NYダウは8077ドル(-45/-0.55%)、ナスダックは1477P(+11P/+0.80%)。

東京市場は、野村が通期で5000億円の赤字かと報道されたり、日産も1000億円の赤字に下方修正するなど、業績悪に歯止めがかからず。大方は見送り気分の強い中を、先物主導で下げる。

小波動のボトムらしさは、
@新安値、
A9日順位相関が-80以下、
B逆張りの買いマーク、
の3ポイントで、先週末と変化なし。

C25日騰落レシオ、
D25日順位相関、
E25日投資マインド指数

の3つは、ポイントになるまでにあと2〜3日かかりそう。


昨年の夏以来いい続けていることは、
  1. 中勢波動が下降トレンドにあるときは、
  2. 株価が75日線(時として25日線)まで戻ったら「戻り売り」をする。
という原則です。ただし何が何でも株価が75日線まで上昇してきたら売りというのではなく、「中勢波動が下降トレンドにあるとき」という前提があることに注意して下さい。中勢波動が上昇トレンドに転換する可能性が強いときは、75日線まで戻っても「戻り売り」をしないという判断をすることは大切です。

では「中勢波動が上昇トレンドに転換する可能性が強い」ことはどこで見分けることができるのでしょうか?

右図は大勢波動(だいたい1〜3年の期間)が下降トレンドにあるときの中勢波動(だいたい2か月〜9か月の期間)をモデル図にしたものです。 大勢波動(下降トレンド)の中には、3つの中勢波動(下降トレンド・青色線)と2つの中勢波動(上昇トレンド・ピンク色線)が含まれます。5つの中勢波動は、それぞれがいくつかの小波動から成り立っています。

中勢下降が下降中のときは、図にあるように(D→K→L→M→N→A)と下降の小波動を重ねます(図では小波動は3段下げとして描いているが4段下げ・5段下げになることも多い)。 一方、大勢波動が下降トレンドにあるときは、いくら中勢波動が上昇トレンドになっても、上昇の小波動は2つか3つしか現れません。図では(A→B→C→D)の2段上げで終わっている)

中勢波動が下降トレンドにあって、株価が75日線まで戻ってきたとき、「戻り売り」をすべきかどうかは、この後中勢波動が上昇トレンドに転換する可能性があるのかどうかを考えて下さい。中勢波動が上昇トレンドになるとは、小波動の高値(ピーク)が更新されるということです。また小波動の安値(ボトム)が切り上がるということです。


9984「ソフトバンク」は(B)で75日線に接近しました。この時点で中勢波動が上昇トレンドに転換する可能性は強いでしょうか? 
  1. (B)の日の75日線の水準は1517円です。

  2. 先の小波動のピーク(D)は2060円です。このままスンナリと2060円まで上昇する(75日線から35.7%上昇しなければならない)とは思われません。

  3. それどころか、もし75日線(1517円)まで戻るならば、(A)の636円から881円幅の上昇(72.1%の上昇)をすることになります。1つの小波動で50%上昇することはマレです。
以上のことを思うと、(B)の時点で株価が75日線を上抜き、先の小波動のピーク(2060円)を更新して、中勢波動が上昇トレンドになるとはとうてい思えません。よって「戻り売り」が正解でしょう。

ソフトバンクは(B)で75日線まで到達せずに(c)まで下落しました。その後、再び反発し75日線の水準(d)まで戻ってきました。このときは、
  1. 先の小波動のピーク(しかも75日線に近い)の(B)は1445円である。
  2. 現在の(d)の75日線の水準は1345円であるので、あと100円の上昇があれば、小波動のピークが更新される。
  3. 先の小波動のボトム(c)は1026円だが、これは(A)の636円からボトムを切り上げている。
  4. 先の小波動のボトム(c)1026円から(d)の75日線1345円まで上昇すると31.0%の上昇になる。これは(この銘柄にしては)戻り切ったとはいえない。
こういうことを考えれば、株価が75日線に再接近してきた(d)では「戻り売り」をすることは控えたほうがよい。結果的には200日線(D)まで株価は上昇しました。先の小波動のピーク(B)から(D)へとピークが切り上がり、小波動のボトムは(A→c)と切り上がったのだから、(A→D)は上昇の中勢波動になったことがわかります。

(D)時点で思うことは、大勢波動が下降トレンドにあるときの上昇の中勢波動の短命さです。上のモデル図のように、上昇の中勢波動は、2つか3つの上昇の小波動しか発生させません。

大勢波動は景気循環(CI)に対応しますが、(簡単にいえば)グラフでは200日線より上にあれば大勢波動は上昇トレンドで、200日線より下にあれば大勢波動は下降トレンドです。株価が200日線の(D)を大きく(少なくとも10%以上)上回れば、この後は中勢波動が上昇トレンドに転換し、大勢波動も上昇トレンドに転換する可能性があります。 しかし株価が200日線の(D)1672円まで戻ったところは、上昇の中勢波動の限界であると判断すべきでしょう。その理由は
  1. 最安値(A)の直前の小波動のピークの(D)2060円を更新するにはほど遠い
  2. 200線は下向いており、なお大勢波動は下降トレンドにあると思われる。
  3. (A)636円から2段上げをし、(D)1672円までの上昇率は2.62倍(上昇率は162%)になっている。
ことから、(D)では中勢波動のピークを狙い撃ち(戻り売り)をするのが正解でした。((D)がピークらしいことは(D)の日の2008年12月24日に指摘しました)。


(09.1.27) TOPIX 805P(+37)  日経平均 8061円(+378)   20.4億株 (1兆3834億円)



米国は小幅反発。NYダウは8116ドル(+38/+0.47%)、ナスダックは1489P(+12P/+0.82%)。

東京市場は、大幅高となる。日経平均は+4.93%、TOPIX+4.84%の上昇。日経先物にいたっては+6.46%高で、暴騰といってよいほどの上昇をしました。

しかし、その株高の背景は、円レートが前日より1円以上安い89円台後半になったことくらいしかありません。今日の上げは、昨日の後場2:00からの先物を売り叩き(昨日の日経先物の安値は7580円だった)に対する突っ込み警戒からくるリバウンドであり、短期筋の買戻しによるものでしょう。

小波動がボトムを出して反発しても、その上げ幅は5〜600円くらいであろうと思っているので、昨日の先物の安値7580円から500円上昇した今日の水準(8080円)は、戻りの限界に近い水準でしょう。500円幅の戻りを800円幅だと仮定しても、この戻りの限度は8380円です。これ以上に大きく株価が上昇する余地はないと思っています。

「小波動のボトムらしさ」は、昨日いったようにまだ3ポイントです。今日の上昇は(チャートからの)環境が整備されていない中を、ショートカバーによって値を上げたというところです。よってこの株価上昇の持続性はないと思っています(期が熟すのを待てば1000円以上の上昇が期待できたのに、アワてた目先筋が意外な反発をもたらせたというところです)


(09.1.28) TOPIX 804P(-1)  日経平均 8106円(+45)   19.0億株 (1兆2642億円)



米国は小幅続伸。NYダウは8174ドル(+58/+0.72%)、ナスダックは1504P(+15P/+1.03%)。

東京市場は、昨日の大幅高に続いて小幅ながら続伸したので、一昨日(f)が小波動のボトムであったようです。

小波動のボトムが出たらしいとしても、今回の上昇の小波動の幅は当初から5〜600円だと思っています。

(f)のザラバ安値は7671円なので、次に現れる小波動のピークの水準は、500円幅だとすれば8167円、600円だとすれば8267円です。

今日の日経平均のザラバ高値は8171円なので、すでに安値から500円幅の上昇をしています。上値のメドは用心のために700円幅も想定して8270円±100円と思っておけばよいのではなかろうか。

NYダウ・日経平均・TOPIXの株価は似たような水準になってきました。そこでNYダウと日経平均の最近の値段を比較してみると、次のようになります。( )はNYダウ−日経平均の差。
  1. 7449ドル 7406円 ( +43)安値の差
  2. 8831ドル 8518円 (+313)高値の差
  3. 8118ドル 7849円 (+269)安値の差
  4. 9026ドル 8704円 (+322)高値の差
  5. 9088ドル 9325円 (-237)高値の差
  6. 7909ドル 7671円 (+238)安値の差
(e)の高値だけは日経平均のほうが237高かったものの、ほかの時点ではNYダウのほうが日経平均よりも200から300ほど高くなっています。昨日のNYダウのザラバ高値は8225ドルでした。これを受けて日経平均は8171円の高値をつけているので、その差は+54になっています。200〜300の差が常態であると仮定するならば、今日の日経平均は今夜のNYダウが150〜250ドル高をすると見込んでいることになりますが、どうなるか(NYダウ高の期待が強すぎるのではなかろうか)。 


(09.1.29) TOPIX 818P(+14)  日経平均 8251円(+144)   21.4億株 (1兆5564億円)



米国は不良債権の買取銀行(バッドバンク)を設置するの報道があって、金融株から大幅高となる。NYダウは8375ドル(+200/+2.45%)、ナスダックは1558P(+53P/+3.55%)。

昨年成立した米国の金融安定化法は、当初は7000億ドルでもって、不良資産の買取りをするというもくろみでしたが、実際には資本注入や緊急融資・政府保証などに使われました。

不良資産を買い取るとなると、その資産価値をどのように評価するのかが難しい。キツイ査定をすれば金融機関の資本が大きく毀損し、公的資金の追加注入を必要とします。ユルク査定すれば、ガラクタばかりを政府(バッドバンク)が抱えることになります。よってバッドバンクができてもちゃんと運営できるのかどうか。

昨日の日経平均の高値8171円はNYダウの150〜250ドル高を先取りしているといいましたが、NYダウはこの中間の200ドル高でした。この上げの要因はバッドバンク設立の話から金融不安がやや後退したことでしょうが、200ドル高をするほどの材料であるとは思えませんでした。

今日の日経平均はザラバ高値8305円をつけたので、私が思っているこの小波動のピークの水準にきました。米国しだいで、もう1日上昇があって25日線水準(明日は8420円くらい)の高値があるかもしれませんが、だいたいは今日・明日が小波動のピークではないかと思っています。

今回の小波動のボトム(7671円)は、@新安値、A逆張りの買いマーク、B9日順位相関が-80以下、の3ポイントだけでボトムを出しました。そのほかの環境が整ってボトムになったわけではないので、図の緑色線のように、もう一度反落するのではないか。そうなってから25日順位相関が-80以下になり、あるいは25日騰落レシオや投資マインド指数などのポイントが加算されて、本格的なボトム(ボトムをつけた後は、上昇幅が1000円以上で、上昇日数が平均的な11〜12日間以上持続する)が出るような気がします(これはカンです)。


(09.1.30) TOPIX 794P(-24)  日経平均 7994円(-257)   19.6億株 (1兆33654億円)



米国はバッドバンクの設置にはかなりのハードルがあると反省し、またフォードを初めとして悪い決算がでたことから、昨日の上昇幅以上に下落する。

NYダウは88149ドル(-226/-2.70%)、ナスダックは1507P(-50P/-3.24%)。

東京市場も反落。米国株安もさることながら、東芝が通期で-2800億円の営業赤字、トヨタが再びの下方修正をして-2500億円程度の営業赤字、ホンダは前期比-85%の減益、任天堂も下方修正。海運会社も下方修正。

このように赤字に転落しない企業であっても、多くは前期比-80〜90%の減益です。日本の企業はほとんど利益がなくなったに等しい。 2月に入るとさらに業績を下方修正する企業は増加し、3月に入ると、金融機関の大幅な下方修正があいつぐのではなかろうか。


昨年から日経先物(ミニ)の売買の実験をしていることはご承知のとおりです。

昨年1月から3月にかけて機械的な売買をしましたが見事に損失となりました。

毎日モニター画面を見続けて、買いマークが出れば買い注文を出し、売りマークが出れば売り注文を出しと、まるではるか昔の暇ばかりあった学生時代にパチンコ屋で玉をはじいているような感じでした。

こんなやりかたは幼稚にすぎる。断じてトレードとはいえない。単なる暇つぶしでしかない。トレードとは自分が予想した株価の動きにもとづいて、あるときはその動きに乗り、あときはこれに逆らい、自己の有利になるような建て玉をし、有利なように利食いしていくことではないか。

そこで5月からは「自分の相場感にもとづいて売買するとどうなるか?」の実験を開始したことは、2008年6月末に「先物講座)No.4 なぜ日経先物 のトレードで勝てないのか?」(現在は掲載していません)でいいました。 今日で実験開始から9か月が経過しました。当初のつもりでは、2008年5月に預けた証拠金30万円を1年後の2009年4月末には10倍にするのが目標でした。今年の4月30日には証拠金は300万円になっていなければならない。ギリギリ譲っても、5倍の150万円になっていなければならない。こういうつもりでした。

先物取引はレバレッジが高いのが特徴です。100の証拠金があれば、平時なら15倍〜20倍の取引ができます。つまり証拠金を2倍にするには、日経平均で5〜6%の利ざやを稼げばよいわけです。日経平均が10000円の時代に500円〜600円の利益を稼げないようなら、このHPを書いている資格はないし、自分の相場感がその程度であるならば、即刻このHPを閉鎖すべきでしょう。さもないとHPで述べていることは信用するに足りないヨタ記事と判断されてもしかたがない。

最低でも1年間に証拠金を5倍にする。そういう決意でトレードを始めました。開始して5か月後の9月30日には、証拠金は141万円になり、10月6日(b)には148万円になりました。5か月で証拠金が5倍近くなった。この調子なら10倍もむずかしくはない。そう思ったときがピークでした。

10月には100年に一度(私は30年に一度と思っている)の暴落があり、その後の乱高下があったので、証拠金は12月12日(c)に89万円まで縮小しました。今はマイナスの半分を取り返し、1月末(d)では証拠金は120万円に戻っています。しかしまだ4倍にしかなっていません。残り2月〜4月の3か月間で、証拠金を最低でも150万円、順調ならば240万円にするのが当面の目標です。

しばらくは、日経先物のトレードで、なぜ機械的売買をするとダメなのか。なぜ2008年10月に大きな損失がでたのか。どういう対策をとるべきであったのか? を思いつくままに述べます。


目次へ.. 過去の判断.. 前月分へ.. 次月分へ..

株式会社 東研ソフト