TOPIXをどう見たか・判断したか (08年9月)

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(08.9.1) TOPIX 1230P(-24)  日経平均 12834円(-238)   13.4億株 (1兆4242億円)



先週末のNYダウは11543ドル(-171)と前日の上げ幅の80%を失う。ナスダックは2397P(-44)と前日の上げ幅以上に下落。

東京市場は、先週末が出来すぎの上昇をしていましたが、米国株安を受けて下落。今夜は米国が休場のために、狭い値幅のうちをジリジリと下げる。

日経平均の中勢波動は下降トレンドにあります。図のように、モデル波動の符号(D→K→L→M)を振っていましたが、(M)は12631円がボトムではなく、あと100円から200円下げた12500〜12600円くらいでボトムをつけるのではないかと思っていました。

ところが、昨日は(M)以来初めて25日線まで戻ったので、どうもこの戻りは(N)ではないか、よってこの後はモデル波動の(K→L→M→N→A)のコースになるのではないかと判断できます。まだ株価が(M)を下抜いていないので未確定の意味で(n)と振りましたが、(N→A)の下げになれば当然に(M)12631円を下回ります(ここで(N)が確定する)。

グラフから(A)のメドを計ると、(M)12631円から(M→n)の上げ幅448円幅をマイナスした12200円くらいか。これはPERが15.0倍になる水準です。またデンドラでは12515円、12107円がメドになっているので、12200〜12500円の水準が(A)になると想定できます。

(相場感の根拠)−D小波動のボトム(ピーク)らしさのポイントを計測する


前章の「小波動の大きさ」を予想することは難しいことですが、ボトム(ピーク)らしさがわかるときがあります。武器は「小波動のボトム(ピーク)らしさのポイント」です。これは毎日のHPで、その時期になれば書いているので、おなじみのものです。 「ボトムらしさ」のポイントを例にすると、以下の事象が起きたときに1ポイントを加算します。
  1. その小波動での新安値である。
  2. 新安値の陽線である。
  3. 翌日「窓空け陽線」になった、「大陽線」になったなどの足型がでた。
  4. 9日順位相関が-80以下になった。
  5. 25日順位相関が-80以下になった。
  6. 条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出した。
  7. 25日騰落レシオが75以下になった。
  8. 25日投資マインド指数が15以下になった。
  9. 東証1部の連結PERが15.0倍(時に応じて15.5倍)以下になった。
  10. 《デンドラ24》(販売終了している)が出す下値メドに到達した。
最高で10ポイントになります。1ポイントの確率は10%と仮に決めると、5ポイントになればボトムらしさの確率は50%です。このあたりからボトムではないかと注意するところです。


図で9日順位相関と25日順位相関が-80以下になった日は、(a-b)の時期です。この時期は、順位相関から2ポイントの確率があります。

(a-b)の時期に新安値となった日は、1ポイントが加算され3ポイントです。「新安値の陽線」になっている日はさらに1ポイントが加算され4ポイントです。

図で、新安値と順位相関から4ポイントになっている日は青●の日です。(K)の日も入っています。


図は25日騰落レシオです。(c-d)の時期に騰落レシオは75以下になっており、この間の日は1ポイントが加算されます。

上図の「新安値」と「順位相関」から4ポイントになっている日が3日ありましたが、このうち2日は「25日騰落レシオ」で1ポイントが加算されて、ボトムらしさの確率は5ポイントになっています。青●の日です。(K)の日も入っています。

(K)の日は7月16日です。08年7月16日にTOPIXについてのボトムらしさを調べ、5ポイントになったとHPに述べています。

図の2つの青●の間はボトムがでたのではないかと警戒するところです。初めの青●の終値は13067円(安値12930円)、後の青●の(K)の終値は12760円(安値12671円)です。

これで「私の相場感がどこから生まれているのか」の説明を終わります。@章〜D章で述べたように、すべてはHPでいっていることばかりです。隠しているものは何もありません。ただ、「モデル波動」や「主な株価」(つまり小波動)は私が考えたものなので、このHP以外ではこれを解説する人間はいません。私の相場感がどのようにして形になるのかをお知りになりたければ、過去のHPあるいは「講座」をじっくりと読んで下さい。他人の考えを理解するには一度読むだけでは不足です。誤解される部分のほうが多いでしょう。繰り返し読んでください。


(08.9.2) TOPIX 1212P(-18)  日経平均 12609円(-224)   18.8億株 (1兆9618億円)


米国は休場。福田首相が安倍前首相(バブリーな人物であった)と同じく、組閣をした直後に政権を投げ出すというナサケナイことをしました。

これは相場にはまったく響かない(市場は政府になにも期待していない)と思っていますが、いろいろな判断をする投資家がいるものです。

次の麻生内閣を期待したものか、日経平均は高くなりましたが、後場は先物の大量の売りによって崩れる。


昨日、モデル波動の(N)はまだ未確定であるといいましたが、今日は(M)の12631円を下回る12491円の安値を出したので、(N)が確定しました。モデル波動では(K→L→M→N→A)の動きになりました。

(N→A)の下げは1回ですむとは限りません、2度繰り返すこともあるので、次の(A)で第2段の中勢下降波動が終わりであるとはいえませんが、「大底らしい」とこれからは思ってよいところです。昨日いったように、12200〜12500円の水準が(A)になると想定できます。

(相場感の根拠)−E2008年7月2日〜9月2日までの売買譜


2008年6月に「なぜ日経先物のトレードで勝てないのか?}の小文を書きました。ここでは2008年5月2日〜7月1日までの40回の売買譜を掲げ、私はこのように売買したの解説をしました。(現在は掲げていません。)

売買譜は、そのトレーダーがノウハウを駆使して売買した結果の記録です。これを綿密に検討すれば、その人の売買のやり方がわかります。もし機械的なシステムによった売買譜であれば、私なら、ほぼそれに近いシステムを真似して組むことができます。成功している投資家は簡単に売買譜を公開しません。 しかし私の売買譜なぞは秘密にするほどタイシタものではないので、最後にこの続きのNo.41〜No.116の売買譜を掲げます。ただし解説はしません。質問も受けません。自分でお考え下さい。

3分足を使って売買しているので、《リアル24》のユーザーは仕掛けた日の3分足を見ながら、どこで仕掛けたのか、どこで手仕舞いしたのかを調べてください。「ここはちょっと間違ったな」とか「なんでこんなに早く手仕舞いしたのか?」と疑問を抱かれる(売買譜のうちの2/3は不満の残る売買をしていますから)ようになれば、掲載したカイがあります。本望です。嬉しい。

取引No. 仕掛日 売買 株価 決済日 株価 損益 枚数 累計損益
41 08/07/02 買い 13370円 08/07/02 13340円 -30円 1枚 +2320円
42 08/07/02 売り 13360円 08/07/02 13330円 +30円 1枚 +2350円
43 08/07/03 買い 13160円 08/07/03 13260円 +100円 1枚 +2450円
44 08/07/03 売り 13250円 08/07/03 13240円 +10円 1枚 +2460円
45 08/07/07 売り 13210円 08/07/07 13195円 +15円 1枚 +2475円
46 08/07/07 売り 13390円 08/07/07 13380円 +10円 1枚 +2485円
47 08/07/07 売り 13380円 08/07/07 13370円 +10円 1枚 +2495円
48 08/07/07 売り 13390円 08/07/07 13380円 +10円 1枚 +2505円
49 08/07/07 売り 13380円 08/07/07 13380円 -0円 1枚 +2505円
50 08/07/07 売り 13390円 08/07/07 13380円 +10円 1枚 +2515円
51 08/07/07 売り 13230円 08/07/08 13220円 +10円 1枚 +2525円
52 08/07/08 買い 13050円 08/07/09 13240円 +190円 1枚 +2715円
53 08/07/09 売り 13280円 08/07/09 13210円 +70円 1枚 +2785円
54 08/07/09 売り 13140円 08/07/09 13100円 +40円 1枚 +2825円
55 08/07/10 売り 13140円 08/07/10 13150円 -10円 1枚 +2815円
56 08/07/10 売り 13130円 08/07/10 13100円 +30円 1枚 +2845円
57 08/07/10 売り 12980円 08/07/11 12930円 +50円 1枚 +2895円
58 08/07/11 売り 13140円 08/07/11 13110円 +30円 1枚 +2925円
59 08/07/14 売り 13140円 08/07/14 13180円 -40円 1枚 +2885円
60 08/07/14 買い 13020円 08/07/14 13060円 +40円 1枚 +2925円
61 08/07/11 売り 12990円 08/07/15 12910円 +80円 1枚 +3005円
62 08/07/15 買い 12770円 08/07/15 12780円 +10円 1枚 +3015円
63 08/07/15 買い 12760円 08/07/15 12770円 +10円 1枚 +3025円
64 08/07/15 買い 12770円 08/07/15 12780円 +10円 1枚 +3035円
65 08/07/11 買い E 13010円 08/07/16 12770円 -240円 1枚 +2795円
66 08/07/16 売り 12750円 08/07/16 12720円 +30円 1枚 +2825円
67 08/07/16 売り 12750円 08/07/16 12710円 +40円 1枚 +2865円
68 08/07/16 売り 12740円 08/07/16 12730円 +10円 1枚 +2875円
69 08/07/16 売り 12760円 08/07/16 12750円 +10円 1枚 +2885円
70 08/07/17 売り 12910円 08/07/17 12870円 +40円 1枚 +2925円
71 08/07/17 売り 12880円 08/07/18 12860円 +20円 1枚 +2945円
72 08/07/22 売り 13005円 08/07/24 13600円 -595円 1枚 +2350円
73 08/07/24 売り 13520円 08/07/25 13420円 +100円 1枚 +2450円
74 08/07/28 売り 13460円 08/07/28 13430円 +30円 1枚 +2480円
75 08/07/28 売り 13460円 08/07/28 13450円 +10円 1枚 +2490円
76 08/07/23 売り 13300円 08/07/29 13130円 +170円 1枚 +2660円
77 08/07/22 売り 13130円 08/07/29 13050円 +80円 1枚 +2740円
78 08/07/30 売り 13300円 08/08/01 13090円 +210円 1枚 +2950円
79 08/07/29 売り 13060円 08/08/01 13050円 +10円 1枚 +2960円
80 08/08/01 売り 13100円 08/08/01 13060円 +40円 1枚 +3000円
81 08/08/05 売り 13050円 08/08/05 12970円 +80円 1枚 +3080円
82 08/08/06 売り 13260円 08/08/07 13140円 +120円 1枚 +3200円
83 08/08/06 売り 13160円 08/08/07 13040円 +120円 1枚 +3320円
84 08/08/07 売り 13110円 08/08/08 12990円 +120円 1枚 +3440円
85 08/08/08 売り 13180円 08/08/08 13160円 +20円 1枚 +3460円
86 08/08/11 売り 13420円 08/08/11 13400円 +20円 1枚 +3480円
87 08/08/11 売り 13420円 08/08/12 13380円 +40円 1枚 +3520円
88 08/08/12 売り 13420円 08/08/12 13395円 +25円 1枚 +3545円
89 08/08/11 売り 13300円 08/08/13 13200円 +100円 1枚 +3645円
90 08/08/08 売り 13080円 08/08/13 13020円 +60円 1枚 +3705円
91 08/08/13 売り 13010円 08/08/14 12910円 +100円 1枚 +3805円
92 08/08/14 売り 12990円 08/08/14 12960円 +30円 1枚 +3835円
93 08/08/18 売り 13200円 08/08/18 13160円 +40円 1枚 +3875円
94 08/08/18 売り 13080円 08/08/19 12950円 +130円 1枚 +4005円
95 08/08/05 売り 13000円 08/08/19 12900円 +100円 1枚 +4105円
96 08/08/20 買い 12745円 08/08/20 12805円 +60円 1枚 +4165円
97 08/08/20 買い 12760円 08/08/20 12780円 +20円 1枚 +4185円
98 08/08/19 買い 12860円 08/08/20 12910円 +50円 1枚 +4235円
99 08/08/21 買い 12800円 08/08/21 12830円 +30円 1枚 +4265円
100 08/08/21 売り 12790円 08/08/21 12760円 +30円 1枚 +4295円
101 08/08/21 売り 12790円 08/08/21 12760円 +30円 1枚 +4325円
102 08/08/21 買い E 12690円 08/08/22 12730円 +40円 1枚 +4365円
103 08/08/21 買い 12700円 08/08/22 E 12730円 +30円 1枚 +4395円
104 08/08/21 買い 12810円 08/08/25 12860円 +50円 1枚 +4445円
105 08/08/25 売り 12860円 08/08/26 12685円 +175円 1枚 +4620円
106 08/08/25 売り 12900円 08/08/26 12680円 +220円 1枚 +4840円
107 08/08/26 売り 12760円 08/08/27 12710円 +50円 1枚 +4890円
108 08/08/27 売り 12780円 08/08/28 12730円 +50円 1枚 +4940円
109 08/08/29 売り 13060円 08/08/29 13020円 +40円 1枚 +4980円
110 08/08/29 売り 13060円 08/09/01 12905円 +155円 1枚 +5135円
111 08/08/29 売り 12980円 08/09/01 12900円 +80円 1枚 +5215円
112 08/08/29 売り 12940円 08/09/01 12900円 +40円 1枚 +5255円
113 08/09/02 売り 12900円 08/09/02 12840円 +60円 1枚 +5315円
114 08/09/02 売り 12860円 08/09/02 12820円 +40円 1枚 +5355円
115 08/08/27 売り 12780円 08/09/02 12700円 +80円 1枚 +5435円
116 08/08/27 売り 12740円 08/09/02 12660円 +80円 1枚 +5515円
合計 No.1〜No.116 - 利益
6990円
損失
-1475円
粗利益
+5515円
PF
4.73倍
勝率
89.6%
104勝12敗


損益経過の推移のグラフを掲げます。(2008年5月9日〜9月2日の4か月間)

スタートは5月2日の売り仕掛けでしたが、5月3日〜6日はゴールデン・ウィークで立会いはない。5月7日から立会いが始まり、9日に初めて手仕舞いして+200円の利益を上げました。

ここからどのように利益が積み上がったのかが図の赤色線です。

途中で2度、ガクンと利益が失われたところがありますが、あとはおおむね日を追って利益が積み上がっています。
  1. (A)6月2日に-420円幅の損切りをしています。5月と6月はいつ仕掛けるとよいのかを納得する時期でした。勝てば次々に仕掛けたいと思い、負けると慎重になり過ぎて仕掛けが出来ない。これを時間をかけて心に納得させる必要がありました。

  2. (B)7月24日に-595円幅の損切りをしています。当時は評価損が-600円になったものは損切りすると決めていましたが、この取り決めによる初めての損切りでした。この-595円の損失を取り返したのは8月1日のことです。立会い日数で6日かかりました。

    -595円の損切りが出たのは、@仕掛けが甘かった、A小幅な利食いを繰り返した、ということが原因です。5月6月は平均して84円で利食いしていましたが、7月は平均して42円で利食いしています。多く勝ちたいという思いが、利益を最大化するということよりまさっていました。本来はある程度の勝率(70〜80%)があれば、利益額をより多く積み上げるやりかたのほうが正しいのですが、勝率を高めたいというワナに陥っていました。

  3. (B)からは「勝率よりも利食い幅を伸ばす」ことを心がけ、建て玉のしかたを研究しました。8月は平均して68円幅で利食いをしています。1度も損失が発生しなかったので、連勝記録が生まれました。(B)の-595円の損失の翌日から9月2日までは44連勝になっています(この間の利益幅は+3165円)。

仕掛けた日にマークをつけたグラフを次図に掲げます(この講座を記述したのは2008年8月27日なので、26日までのグラフです)。



  1. 同じ日に何回も仕掛けているからといって、その日の見通しに自信があったわけではありません。むしろ自信がないから「日計り」をして小幅の利食いを繰り返していることのほうが多い。

  2. 自信があるときは大きな利幅を取るためにオーバーナイトしています。この1か月は2枚以上の建て玉をしてオーバーナイトすることが増えたのはよいことです。

  3. (a)と(b)で大幅な損切りをしています。だが損切りをするたびに 建て玉のしかたを反省し、考え直して利口になります。損して初めて身にしみる。

  4. 何度も同じ失敗をしていることは矯正せねばなりません。私の例では、@イブニングセッション(夕場)の売買はしない。Aリアルタイムのグラフはいつまでもダラダラと見ない(1日に通算して20分まで)。B一度出した指値注文の変更はしない。ということを自戒としていますが、暇なときについこれを破ることがあります。これを自制できるように訓練しているところです。
他人にやりかたを教わっても、その通りに実行でるはずはありません。教えられたとおりに売買するとストレスが発生するだけです。短期間なら教えの通りに実行できても、いずれは我流の売買に戻ります。自分で経験し、売買のしかたを考え、してはいけないことを戒とし、やるべきことを実行して、成功体験を多く積むことで、ようやく自信が持て、ストレスのない売買ができるようになります。


(08.9.3) TOPIX 1220P(+8)  日経平均 12689円(+80)   19.3億株 (1兆9939億円)


米国は原油が109ドル台に下落したにもかかわらず小幅続落。NYダウは11516ドル(-26)、ナスダックは2349P(-18)とさえず。

東京市場の昨日の後場の瞬間的な下げは、先物に大量の売りが出たためですが、ではなぜ大量の売りが出たのかがわかりません。

@日経平均が12500円を下回らない限り、有利な配当をするというノックイン投信によるものなのか?しかし3月には11691円まで下げているので、12500円のノックイン投信が残っているわけはないし。

A単純な売り崩しなのか?そうであれば12720円くらいから崩れて、12480円まで下げ、12600円まで急反発したので、わずか100円〜120円しか利幅がありません。わずかな利幅のためにあれほどの売り仕掛けをするとも思えません。

Bあるいはどこかのヘッジファンドがファンドを閉じるために買い玉をブン投げたのか?そうなら別の似たようなファンドもブン投げる可能性があります。とにかく理由がよくわからないので不気味です。


TOPIXは陰線に十字足がはらみ、「はらみ寄せ」となりました。日経平均は陰線に小陰線がはらみ、「陰の陰はらみ」になりました。どちらも波動のボトムに出やすい足型です。ただ小波動のボトムと判断するにはほかの状況がまだ整っていません。

日経平均について小波動のボトムらしさのポイントを勘定してみると、@昨日の新安値、A今日の「陰の陰はらみ」で2ポイント。これだけです。次にポイントになる可能性があるのは、B今日の騰落レシオが75.4なので、明日は3ポイントになる可能性があります。そこまでです。9日・25日順位相関はまだ-80以下にはならないし、逆張りの買いマークも出そうにありません。まだ小波動はボトムになったとは判断できません。


(08.9.4) TOPIX 1201P(-18)  日経平均 12557円(-131)   21.3億株 (2兆2505億円)



NYダウは11532ドル(+15)、ナスダックは2333P(-15)とまちまちの動きだが、米国の景気についてはナスダックのほうがよく表現しています。

東京市場は今日も先物が主導する。朝方は突っ込み、前引けにかけて買戻しで高くなり、後場はまた下げる。

9月2日に、この小波動のボトムは12200〜12500円のゾーンを想定しているといいました。

9月2日に先のボトム(M)12631円を下抜いたので、中勢モデル波動の(K→L→M→N→A)のコースに入りましたが、(M→N→A)の1回で終わることもあれば、(M→N→M'→N'→A)と2度繰り返して(A)の中勢波動の底値を出すこともあります。

だからまもなく出るであろうボトムが大底の(A)になるとは断定できませんが、これまでのように簡単に「戻れば売り」はできません。そう安心して売ることはできない。

日経平均について、次の小波動のボトムの水準を考えると、
  1. 明日12357円以下で引けると、条件表No.2「日経平均用'96」は買いマークを出します。25日騰落レシオは今日から75以下になってボトムらしさのポイント1になっています。

  2. しかし9日・25日の順位相関は、明日12357円になっても-80になることはありません。-80以下になるのは来週の月曜日か火曜日です。つまり来週も12357円以下の株価でないと、ポイントは増えません。

  3. デンドラ24による下値メドは、上から12515円→12107円→11699円→11427円です。通常は上から2番目か3番目まで下げることが多いので、今回は12107円を下値メドとすればよいでしょう。

  4. PER水準が15.00倍になるのは、日経平均が12200円くらいのときです。
以上のことから、今度出る小波動のボトムの水準をさらに絞ると12350円〜12100円になるかと思います。


(08.9.5) TOPIX 1170P(-30)  日経平均 12212円(-345)   22.7億株 (2兆3294億円)



米国は、失業保険申請件数が予想外に多かったとかで大幅下げとなる。NYダウは11188ドル(-344)、ナスダックは2259P(-74)。

東京市場はこれを受けてやはり大幅下げとなるが、NYダウは-2.99%、ナスダックは-3.20%の下げに対して、日経平均は-2.75%、TOPIXにいたっては-2.56%と軽かった。

この下げ率の違いは、すでに東京市場はNY市場に先んじて下落しているので、NYほどには下げなかったということでしょう。

今夜は米国の8月の雇用統計が発表されますが、予想は-7.5万の雇用減です。この数字がよほど悪ければ別ですが、昨日の下げは大方の予想を織り込んだものと思います。

日経平均の小波動のボトムらしさを計ります。
  1. 新安値になった。

  2. 月曜日には株価がどのようになろうとも9日順位相関は-80以下になる。

  3. 同じく、月曜日には株価がどのようになろうとも25日順位相関は-80以下になる。

  4. 25日騰落レシオは昨日から75以下になっている。

  5. 25日投資マインド指数は15以下になった。 さらに、

  6. デンドラ24の下値メドの上から2番目のメドは12107円である(これを下回れば1ポイント)。

  7. 東証1部のPERは推定では14.94倍になった。
ということで、月曜日になれば小波動のボトムらしさのポイントは6ポイント。12107円をザラバでつけるようなら(デンドラの下値メドから)7ポイントになります。そろそろ「売り」から「買い」に転じる時期ではなかろうか。(ただし強気になるのは25日線まで戻るかどうかを見極める必要がある)


(08.9.8) TOPIX 1216P(+45)  日経平均 12624円(+412)   19.7億株 (2兆1904億円)



先週末の米国は、いったん下落して、戻して終わる。NYダウは11220ドル(+22)、ナスダックは2255P(-3)。

このままなら月曜日の東京市場への影響は若干のプラスで終わるところでしたが、今朝のニュースで、ポールソン財務長官が、いよいよファニーメイとフレディマックを国の管理下に置き、20兆円を枠にして公的資金を注入すると発表。

これによって世界で最も早く市場が開く東京市場は大幅高となりました。

昨日、HPでは、今日「どのような株価になろうとも」、9日順位相関と25日順位相関は-80以下になる。よって小波動のボトムらしさは6ポイントであるといいました。もし今日のザラバ安値が12100円になるようだと7ポイントになる、とも言いました。

実際には25日順位相関は-80以下になりましたが、9日順位相関は-80以下になりませんでした。これは今日の終値は、昨日の(A)の前日の終値よりも高くなるとは思っていなかったためです。前日の終値(12557円)を上回らない限り-80以下になるというべきでした。(それでも5ポイントとなった)

私は、先週の金曜日は、ボトムらしいと判断して、買いを仕掛けました。2度仕掛けて小幅な利食いをし、最後に買い玉を1枚もってオーバーナイトすることにしました。

その後、HPの記事を書いて、日経先物・TOPIX先物について、逆張りのNo.2「日経平均用'96」が買いマークを出したことを知りました。

日経先物についてNo.2「日経平均用'96」が買いマークを出した(出すと「売買マーク予想」によって予めわかる)日の終値で、買い仕掛けをしておけばよいということは、2008年7月11日〜7月17日にかけて言いました。

さらに2008年8月5日にも、買いマークがでそうであるといいましたが、実際にはそこまで日経先物の株価が下落せず、買いマークがでることはありませんでした。 《カナル24》のユーザーが、今でもこのことを心に銘記していたならば、先週末の日経先物は、このチャンスを表現していたことに気づいたはずです。

図はTOPIX先物ですが、買いマークがでた(a,b,c)の終値で買っておけば、翌日は確実に利益がでています。売りマークの(X)も同じです。これが先週末に出たのですから、買い玉を持ってオーバーナイトするのが「相場感にもとづく売買」です。 私は(タブーとしている)「夕場」で日経ミニを1枚追加して買って、2枚をもってオーバーナイトしましたが、冒頭の米国政府の決断によって、この買い玉は大幅な利益を生み出しました。

ユーザーのどなたかが、条件表No.2の買いマークを根拠として、金曜日に日経先物(ミニも同じ)を買っておられたならば、このHPを書いている価値があります。それは嬉しい。しかし先週末の金曜日に誰一人買っていないのであれば、このHPは何の役にも立っていない。単なる読み物でしかない。

私は、毎日のHPを2時間をかけて執筆しています。1日24時間のうちの10%はHPの執筆に費やしています。安直に結論を知りたい読者のために書いているわけではありません。娯楽のためにHPを書いているわけではありません。《カナル24》のユーザーは自分の確固たる「相場感」を作ってほしい、このHPがなくとも自分で判断できるようになってほしい。そのために、私はこういう根拠と考え方から結論を出している。ということを時勢の動きと歩調を合わせてHPを書いています。


(08.9.9) TOPIX 1191P(-24)  日経平均 12400円(-223)   17.8億株 (1兆9963億円)



住宅公社2社を国の管理下に置くことになった米国市場がどのような反応を示すのかが最大の焦点でしたが、NYダウは11510ドル(+289)、ナスダックは2269P(+13)でした。

NYダウは2.58%の上昇で終わりました。ナスダックにはほとんど響かなかったのは、市場の関心は金融不安でなく、米国の景気に移っているということでしょう。

東京市場は、昨日の日経平均は+3.38%の上昇、TOPIXは+3.89%の上昇であったので、NYダウの上昇率に合わせて下げる。

一昨日の(A?)は小波動のボトムだろうと思いますが、(D)から始まった第2段目の中勢の下降波動の大底であるとはいえません。これからのコースは3つあります。
  1. 25日線を突破して、75日線まで戻るなら、75日線の水準がモデル波動の(B)になる。
  2. 25日線まで戻るが、いったん反落する。しかし(A?)の安値を下回らず、25日線を突破して、75日線まで伸びる。
  3. このまま(A?)を下抜いて、もう一度(N→A)を繰り返す。
(A?)を下抜くのか、下抜かないのかが大問題です。無理に予想して間違うよりも「わからない」で止めておいたほうがよいと思いますが、注目しておくのはNYダウの波動です。NYダウの現在の株価位置は、次図のモデル波動の(イ)なのか(ロ)なのかがまもなくはっきりしてくると思います。(イ)ならばさらに大きな下げに繋がるし、(ロ)ならばすでに中勢の第2段目の下げ波動(a1→B2)は終了しており、(B2→a2)の中勢上昇波動に入っていることになります。


(次図)NYダウは先年10月に(A3)をもって大勢上昇波動が終わりました。
  1. 今年の1月に(B1)を出し、第1段目の中勢下降波動(A3→B1)ができました。この間の下げ率は-18.1%です。
  2. 今年の5月に(a1)を出し、反動高である中勢上昇波動(B1→a1)となりました。この間の上げ率は+12.9%です。
  3. (a1)から第2段目の中勢下降波動が始まり、現在のところ7月の(B2?)が安値です。この間の下げ率は-17.5%です。
  4. 以後(B2?)の安値を下回ることなく、約2か月弱が経過しようとしています。
モデル波動の図の(イ)とするときの根拠は、中勢下降波動は@一度75日線を割り込んで→Aいったん75日線まで戻り→B再下落する、のが原則である。

グラフでは@が(a1→B2?)に当り、Aが(B2?→ヌ)に当る。よって今後は(B2?)を下抜く下落があるはずである。

モデル波動の図の(ロ)とするときの根拠は、
  1. 第1段の中勢下降波動(A3→B1)の下げ率は-18.1%であったが、(a1→B2?)の下げ率はこれに匹敵する-17.5%になっている。

  2. 中勢下降波動が(a1→K→L→B2)とならなかったのは、(K→L)が省略されたためである。75日線まで戻る(L)の日柄は、初めて75日線を割り込んでから2か月くらいまでに現れる。図でいえば(チ)のあたりが(K)になり、そこから(リ)まで戻って(L)にになるはずだったが、あまりに急な下落であったので、(K→L)が省略されたのである。

    (A3→B1)における(L)は75日線を割り込んでから1か月後のことであり、75日線はまだ大きく下げていない時期である。もし(ヌ)を(L)とすると、それは75日線を割り込んでから3か月後のことであり、75日線は大きく下げている。これは本来意図する(L)ではない。

  3. すでに第2段目の中勢下降波動は(a1→B2?)で完成していて、現在の(B2?→ヌ→ル)は、前回の反動の中勢上昇波動の値固め(B1→ヘ→ト)に該当する。
どちらも一理ある判定です。これも今すぐにどちらであるかを予想することはできませんが、@B2?を下回ってくれば(イ)であるし、A75日線を上回ってくれば(ロ)となります。ここを注目しておいて、日経平均を考えればよいでしょう。


(08.9.10) TOPIX 1192P(+0)  日経平均 12346円(-54)   22.6億株 (2兆5048億円)



一昨日、フレディマック、ファニーメイへの対症療法が決まり、NYダウは+289ドルの反発をしましたが、昨日はリーマンが韓国産業銀行からの資本調達を断念したと発表し、NYダウは-280ドルの下落。

絵に描いたような「往って来い」でした。リーマンは今夜6-8月期決算を繰り上げて発表し、同時に再建策を発表するとか。

資本調達ができないのであれば、逆転のウルトラCはなく、まずはカネボウのような解体か山一證券のような廃業となるのではなかろうか。

一昨日のNYダウは予想よりも上げ幅が小さかったのですが、ナスダックにいたってはタッタの+13P高しかしませんでした。これは米国景気は容易ならざる段階に来ているということを思わせました。昨日はNYダウが-280ドル安(-2.43%)しましたが、ナスダックは-59P(-2.64%)となり、この下げ波動の新安値を更新。

ナスダックの第1段目の中勢下降波動は(B1)の2155Pです。第2段の中勢下降波動は(a1→K→L→現在)になっていますが、どうもこの調子では(K)の安値(2167P)を下回り、第1段の下降波動の大底の(B1)も下回るような感じです。

東京市場は、米国の「往って来い」を見て安く始まる。しかし途中で、韓国産業銀行がリーマンの経営権を6000億円で取得するという報道が流れて上昇。

再三にわたって韓国産業銀行が資金を提供する・しないの報道が流れ、市場は振り回されています。

ことはリーマン1社ではすみません。例えば来週はモルガンS、ゴールドマンの決算が発表されます。AIG、シテイG、メリルと毎月毎月4半期決算が発表され、これらの評価損が膨らむたびに米国市場は揺さぶられるわけです。例えリーマンが存続できたとしても、株価が上昇トレンドに入るわけではないでしょう。

大勢波動が下降中の時期の中勢波動は(A3→B1)→(B1→a1)→(a1→B2)と、中勢波動の大底(B1→B2→B3)は切り下がっていきます。日経平均においてはすでに(B1)は3月の11691円で出ています。今は(a1→B2)の第2段目の中勢下降波動の渦中にあります。

モデル波動では、(B2)は(B1)を下回るのは当り前のことですが、今のところそうなるのかどうかは迷っています。下回るかどうかは、昨日いったようにNYダウ(あるいはナスダック)のグラフに預けています。

というのは、第1段の中勢下降波動の(A3→B1)の下落幅が大き過ぎたためです。今や世界の有力株式市場はリンクしています。だいたいが同じように動きます。第1段の中勢下降波動の下げ率を見ると、@NYダウは-18.1%、AS&Pは-20.3%、BFT100は-20.9%でした。だいたい米英は-20%の下落をしました。

ところが日経平均は-36.1%も下落しました。米英に比べて2倍も下落しています。昨日掲げたNYダウのグラフをみても大天井の(A3)から、第1段の中勢下降波動を経て、第2段の中勢下降波動の(B2?)への下落率はまだ-23.8%でしかありません。日経平均は第1段の中勢下降波動で、これを上回る下落をしているのです。

これは明らかに下げ過ぎです。日経平均の(B1)の11691円は、第2段目の中勢下降波動の大底の値段を出しているのではないかと思う理由です。よって、(B1)の11691円を下回る下落がなくとも、第2段の中勢下降波動が終わるという可能性があります。(杓子定規に、B1→B2の切り下がりがあるとは思っていない)


(08.9.11) TOPIX 1162P(-29)  日経平均 12102円(-244)   19.4億株 (2兆 735億円)



リーマンの再建策は、優良資産を売却して、不良資産の補填をするという「切り売り」でした。

経験の浅い投資家が大きな含み損を抱えたときにする間違いは、利益が出ている銘柄を処分し、損失になっている銘柄を維持するということですが、投資のプロ中のプロであるリーマンも、結局はシロート投資家と同じ行動をせざるを得なかった。

NYダウは11268ドル(+38)、ナスダックは2228P(+18)と前日の大幅下落に対するリバウンドがほとんどなかった。

これを見て、東京市場は下げる。現在の日経平均は、@大勢下降波動(1年〜3年)にあって、A第2段目の中勢下降波動の途中になります。

目下の注目点は、この第2段目の中勢下降波動がいつ終点(底値)になるのかです。底値が出たとなれば、とりあえずは短期間(2〜9か月)の反動の中勢上昇波動に変ります。

9月5日(A?)の小波動のボトムらしさは5ポイントありました。中勢波動の底値(A)とはならずとも、小波動のボトムにはなると思っていましたが、リーマン問題によってそうはならず。昨日のザラバ安値は(A?)を下回り、(A?)は小波動のボトムではない、ましてや中勢下降波動の底でもないということが明らかになっていました。今日はさらに安値を更新し、いったいこの中勢下降波動の大底はどの水準であるのか、の不安な疑問がでているかと思います。

私の下値メドの出し方は2つあります。1つは重要な小波動からの下値メド、2つ目は《デンドラ24》(発売は終了)の4%波動によるものです。
  1. まず(a1→B2)への下降波動の中で、重要な波動は(a1→K)と(L→B2)です。(K)は初めて75日線を下回った小波動のボトムであり、(L)は75日線まで戻した小波動のピークです。

    (a1→K)の下げ幅は-1930円です。これを(a1→B2)に到る標準的な小波動の大きさとしてよい。(L)から-1930円下げると(B2)は11673円になります。これは第1段目の中勢下降波動の大底の11691円に匹敵します。

  2. 《デンドラ24》による下値メドは、いまはデンドラを販売していないので、HPで説明してもデンドラのユーザーにしかわかりません。よってHP上ではあまりいいたくはありません。(しかし、いわなければデンドラのユーザーが理解を深めることはできないのでいっています)私自身はデンドラの下値・上値のメドは大いに重要視しています。それは過去10年以上の統計に基づくメドであるからです。

    9月1日に、デンドラによる下値メドの上位2つを掲げました。上から@12515円、A12107円でした。次のメドをいうと、B11699円、C11427円と続きます。今日の日経平均のザラバ安値は12081円であるので、Aの12107円に到達しました。よって小波動のボトムらしさは、1ポイントが加算できます。

    しかしそのほかの状況をみると、@新安値、A25日順位相関が-80以下、B25日騰落レシオが75以下、がポイントになるくらいで、現在のところ小波動(中勢波動の底ではない)のボトムらしさのポイントは4ポイントです。

    となると、《デンドラ24》のメドは2番目〜3番目で満足されることが多いので、次の下値のメドは、上から3番目の11699円になります。この水準は先の第1段目の中勢下降波動の大底の11691円に匹敵します。
このように、(結論は単純なことになるが)この第2段目の中勢下降波動の大底は11700円あたりになるのではないか? というのが私が思っている安値です。現在値より400円ほど安いだけです。11800円くらいからは買い下がりをしてみたい。


(08.9.12) TOPIX 1177P(+14)  日経平均 12214円(+112)   25.9億株 (2兆9746億円)


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NYダウは11433ドル(+164)、ナスダックは2258P(+29)と反発。

NY市場は朝方はリーマンの破綻が懸念されて安く始まったものの、バンカメがリーマンを買収するのではないかのニュースがでて、反発に転じたそうです。

東京市場は、米国株高から高く寄り付き、12295円という高い清算値でSQを通過。

しかしその後は、リーマンが破綻を回避できたとしても、金融危機はなお残るの見方から、日経平均は安値を更新。日経先物は12010円まで下げたが、3連休前なので、買戻しがでて小高く終わる。

とにかくここ数日はリーマンに振り回されていますが、来週の米国はイベントがメジロ押しです。15日は8月の鉱工業生産、16日はFOMC(FFレートが引き下げられるのかどうか)、17日はモルガンSの決算発表、18日はゴールドマンSの決算。

今年の5月以来、東証1部の妥当なPER水準は15.0倍としてきました。これは私の基準によると、企業の経常利益の伸びが0%のときの妥当PERです。9月末の中間決算がまだ出ていないので、現時点ではまだ不確かですが、どうも2008年度の通期では-5%〜-10%の減益は確実なようです。

-5%の減益なら妥当PERは13.0倍、-10%の減益なら12.0倍というのが杓子定規なメドになりますが、日本株はすでにかなり売られており、@配当利回りが2.00%と高くなっていること、APBR(純資産倍率)が1.29倍と低い位置にあることから、妥当PERが12〜13倍というのはやや低すぎる気がします。
よって、11月に中間決算が出て、今期の予想が出そろうまでは、妥当PERは14.00倍としておきます。今後はPER15.0倍以上は割高、13.0倍以下は割安と判定します。


(08.9.16) TOPIX 1117P(-59)  日経平均 11609円(-605)   26.0億株 (2兆6050億円)



15日にリマーンが破綻し、次にAIGの破綻リスクが強く意識されました。米国では株価が10ドルを割り込むと倒産ラインといわれますが、リーマンは4ドル台まで下落してから破綻しました。AIGも4ドル台に下落しています。

昨日のNYダウは1091ドル(-504)とほぼ暴落に近い-4.41%の下落。、ナスダックも2179P(-81.-3.59%)と下落。

リーマンを見限って、メリルを500億ドルで買収することになったバンカメは、買収価格が高すぎるのではないかと売られて下落。金融株は全滅。

米国では一気に流動性が失われ、今日の日経新聞号外によると、2.0%のFFレートに対して、銀行間の短期資金の金利は6.0%にハネ上がり、FRBは7兆円の資金を出したとか。日本におけるゼロ金利および量的緩和を思い出します。

東京市場は銀行・保険・証券・不動産を中心にして大幅安。円レートが103円台に上昇したために輸出関連株も大幅安。世界的な景気後退を懸念して、資源・鉄鋼・商社株も大幅下落、とよいところはありません。

だがここは小波動のボトムがいつ出るのかを注視すべきところです。いたずらに付和雷同し、「株価の動きを追っかけて売買」していては利益はでません。

小波動のボトムらしさをチェックすべき10項目を上記に掲げました。これによって、今日の株価水準は小波動のボトムらしいかどうかを常に(自身で)チェックして下さい。

  1. 先の第1段目の中勢下降波動の底値の(B1)を下回ったので、ここより先はいつ第2段目の中勢下降波の大底がでるのかを計る局面になりました。

    (ここまでは(B1)は海外株式に比べてあまりにも大下げをしていたので、(B1)を下回らなくても(B2)になりうると思っていましたが、今日の株価は(B1)を下回ったので、中勢のモデル波動どおりに(B1→B2)と安値が切り下がるということが明らかになりました。) 小波動のボトムらしさとしては、新安値となったので1ポイント。

  2. 25日順位相関は-80以下なので2ポイント目。しかし9日順位相関は-80以下にはなっていない。


  3. 日経平均は逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出しました。3ポイント目。(しかしTOPIXには買いマークはでていない)

  4. 25日騰落レシオは75以下であるので買いマークを出しています。4ポイント目。

  5. 25日投資マインド指数は、今日のところは15に達していません。

  6. 妥当PERは先週末に14.0倍を基準に変更しました。今日のPERは推定では14.31倍であり、まだ不足です。

  7. 《デンドラ24》による下値メドは(ソフトは販売していないので)あまり言いたくありませんが、先週末にいったように上から3番目のメドが11699円、最も低いメドは11427円です。今日は11699円に到達したので、5ポイント目としてもよいのですが、米国は2001年の9.11テロ以来の下落をしています。上から2番目・3番目のメドを採用するのは平時のときであって、今回のような危機では、最も低いメドも下回ると思っていたほうがよい。よってデンドラからのポイントは加算できません。
このように見ると小波動のボトムらしさのポイントはまだ4ポイントでしかなく、今日の下げをもって、小波動のボトムがでたとは判断できません。


(08.9.17) TOPIX 1121P(+3)  日経平均 11749円(+140)   22.5億株 (2兆3151億円)



リマーンの次はAIGの番だと、市場は成り行きを見守っていましたが、FRBはAIGに対して最大で9兆円の融資をし、政府はAIG株式の約80%を取得すると午前中に決定しました。

80%の株式を米国政府が取得するという仕組みはよくわかりませんが、かつて長銀が破綻したときは、日本政府が融資をするかわりに100%の株式を取得(長銀は新株を発行)し、完全に国有化しました。よって市場で売買されている株式は、その日から0円になったのでした。

今回のAIGは100%ではなく80%なので、市場に出回っている株価は1/5になるのかと思われます。昨日の株価は3.75ドルなので、株価は1ドル未満になるのでしょうか?(不明)。ともかくAIGは80%ほど国有化されるということです。 NYダウは11059ドル(+141)と30%弱戻す。スダックは2207P(+27)と1/3を戻す。

S&Pのグラフを中勢モデル波動に当てはめると、一昨日・昨日に(K')の安値を下回ったので、現在は第2段目の中勢下降波動が切り下げ中であることがはっきりしました。(それまでは(K')が(B2)ではないかという考えももった)

(A3→B1)の第1段の中勢下降波動があり→(B1→a1)の反発の中勢上昇波動があって→現在は(a1→B2)への中勢下降波動の渦中にあります。ただすでに中勢下降波動のメインの(a1→K→L)の小波動は出しているので、この中勢下降波動が下げるであろう下げ幅の半分以上は下げていると思われます。

しかし直ちに大底(B2)は出ません。現状はようやく第1段の中勢下降波動の大底(B1)を下回ったばかりです。

「戻っては売られ→安値を更新する」を繰り返して(B2)になるはずです。

NYダウやナスダックのグラフも同じ形になっています。今後は(L→M)の下降波動があって、(M→N)の反発があって、(N→A)の下げがあって、中勢下降波動の大底(B2)に到る、というのが中勢モデル波動です。

((L→M→N→A)は(L→M→A)で終わることもあるので、注視しておくことが必要です。)


(08.9.18) TOPIX 1097P(-23)  日経平均 11489円(-260)   23.3億株 (2兆3520億円)



AIGは何とか破綻を免れることができましたが、米国市場はなお連鎖倒産の不安から解放されず。NYダウは10609ドル(-449)、ナスダックは2098P(-109)と大幅下げとなる。

倒産リスクのある企業は、証券会社では、@ベアー・スターンズ、Aリーマン、Bメリル・リンチ。保険ではCAIG、銀行では、Dワシントン・ミューチュアル、Eワコビア。

この6社がサブプライムローンによって大きく資本を毀損した会社でした。昨日の時点で@〜Cの企業は決着がつきました。残るDEですが、Dワシントン・ミューチュアルは公開入札で身売りするとかのニュースがあり、EワコビアはモルガンSが買収するとかのニュースが流れています。もしこれらが決着すれば、大方のヤバイ金融機関の決着がつきます。 昨日のNY市場は、意外な大幅下げでしたが、そろそろ金融面からのパニックは落ち着いてくるのではないか。

NYの大幅下げによって世界の株式が下落しています。今日のサンケイ新聞を見ると、有力なアナリスト5人の今後1か月間の安値と高値のメドが掲載されていました。下値は5人中4人が11000円、1人が10800円。高値は12250円〜13000円でした。 アナリストだからといって、株価水準を予想する独特な手段を持っているわけではありません。なぜ下値が11000円になったのかというと、その理由は単純です。

大勢上昇波動のピーク(A3)は18300円でした。この-40%安(×0.6倍)は10980円です。これが下値11000円の根拠です。10980円を丸めて11000円としたにすぎない。

高値の限界が12800円というのは、18300円の-30%安(×0.7倍)です。細かくは12810円と計算できますが、これを丸めて12800円としたにすぎません。要するにどのような高名な証券アナリストであっても、将来の株価水準を予想するときは、シロートには計り知れない手法を持っているわけではありません。これは私の「相場感」にも当てはまることです。私の相場感は、過去に起きたことの統計に基づいて組み立てています。

小波動のボトムらしさのポイントは今日のところは4ポイントですが、明日はNo.5の25日順位相関が1ポイントを加算するはずなので、5ポイントになります。

今日はNo.10のデンドラ24の最も低い下値メドの11427円にタッチしました。だいたいが「小波動のボトム」の確率は5分5分になったと思います。

私はここまでは(9月5日を除いて)売りの方針できましたが、今日は買いを6回、売りを1回しました。今日のザラバ安値11301円は、まだ中勢波動の大底とは判断できませんが、少なくとも小波動のボトムでしょう。

小波動のボトムであるなら、次の上昇小波動は400円〜500円の反発はあるでしょう。今日の安値11301円にこれを上乗せすると、目先は11700円〜11800円までの戻りがあるのではないか、と思っています。


(08.9.19) TOPIX 1149P(+51)  日経平均 11920円(+431)   26.3億株 (2兆7670億円)



米国は金融機関の不良債権を処理する機関を設置することを検討している、と報じられたことから急騰となりました。

NYダウは11019ドル(+410)、ナスダックは2199P(+100)と昨日の大幅下げの90%ほどを戻す。

それにしても波乱の1週間でした。リーマンの破綻、メリルのバンカメによる買収、AIGの実質的国有化がポンポンと飛び出しては、市場もまともな予想ができませんでした。

東証は米国高を受けて大幅高となりましたが、昨日の米国の大反発の背景を考えると、不良債権の処理機関の設置を「検討している」というだけで、その具体的な内容はまだありません。期待が先行しています。

グラフは昨日の安値が小波動のボトムになったようですが、この反発が中勢上昇波動に繋がるのかはまだ不明です。
  1. まずはショートカバー(カラ売りの買戻し)による戻りの水準は9日線ですが、これを突き抜けて5日以上、9日線より上位の位置を維持できるのか?
  2. 次に反動高の限界である25日線を突破し、5日間以上この位置を維持できるのか?
  3. ついで、75日線まで戻って、ようやく中勢波動が上昇波動に転換する確率が5分になります。
まだまだ株価の下落が止まったと決めるわけにはいきません。10月に入れば国内企業の中間決算の発表が始まります。かなりの減額修正がでるのではないか。特に金融は不動産企業が相次いで破綻しているし、リーマン・AIGによる損失も上乗せされます。

メーカーにとっては、ひところは170円/ユーロであった為替は今は150円/ユーロになって輸出採算が悪化しているし、新興国の株価が暴落しているように、その急成長にストップがかかっています。製造業の業績の下方修正は必至です。株価が中勢上昇波動に転じようとしても、大きなマイナスがメジロ押しに控えています。


(08.9.22) TOPIX 1168P(+19)  日経平均 12090円(+169)   20.4億株 (2兆2519億円)



先週末のNYダウは11388ドル(+368)、ナスダックは2273P(+74)と大幅続伸。

不良債権を買い取る規模は7000億ドルと報道されています。これによって、3月のベア・スターンズ→ファニーメイとフレディマック→AIGの救済費用を合計すると1兆ドルという巨額の公的資金が投入されることになりました。

しかしこれは金融市場へ対する疑心暗鬼→流動性枯渇 を防ぐためのものであって、毀損した資本を修復するのはこれからです。

銀行が資本を修復するときは悲惨な状況になります。日本では8%の自己資本比率を維持するために、どれほどヒドイ「貸し渋り」や「貸し剥がし」が行われたことか。 米国も同じ道を歩むと思います(ただしスピードは早い)。

NYダウは18日の安値10459ドルから19日の高値11483ドルまで約1000ドル(+9.8%)の上昇をしました。一方日経平均はシカゴの日経先物は12475円(大証比+595円)と大幅高になったものの、今日の日経平均の高値は12263円までしか伸びなかった。18日のザラバ安値11301円からは(+962円。+8.5%)とNYに比べて見劣りしました。 たぶん、この戻りの当面の上限は12300円〜12500円であり、25日平均線(今日は12480円)を戻りのメドとしてよいのではないかと思っています。


(08.9.24) TOPIX 1167P(-0)  日経平均 12115円(+24)   20.3億株 (2兆3543億円)



米国の金融安定化法案は議会に掛けられていますが、どうもトントンとはコトが運ばないようです。

これを嫌気したのか、NYダウは11015ドル(-372)→10854ドル(-161)と大幅続落。 ナスダックも2178P(-94)→2153P(-25)と大幅続落。

グラフはどちらも反動の限界である25日線まで反発したものの、75日線に達せず。25日線から急落となっています。特にナスダックはよくありません。

このたびの金融危機とは直接関係のないナスダックがこれほど下げるのは米国景気が後退期に入っているということでしょう。

米国の株価が激動しているので、東京市場も振り回されています。

今日は9月中間配当の権利付きの売買最後の日であったためか、後場からは急速な戻りを見せました。しかしが、昨日の高値は上抜けなかった。

米国はいったんは25日線まで戻ったが、日経平均は25日線まで戻ることができていません。動きは弱い。

毎日、業績の修正の発表がされていますが、ほとんどが下方修正です。10月に入って中間決算の発表時に、通期の業績を下方修正する企業が次々にでてくると思います。

米国の大手金融機関が助かった、破綻した、というのは材料としては面白いが、日本株のトレンドに影響を与えるものではないと思っています(破綻の場合はマイナスに響くが、破綻回避はプラスとしては響かない)。

幸いにして金融破綻を考えなくてよい日本では、株価を左右する要因は、今後の景気(業績)が最も大きなものであるはずです。 9月中間決算の発表が終わり、2008年度の通期の業績予想が揃うのは11月末になりますが、私は現在のところ、妥当なPER水準は14.0倍に引き下げています。今日のPERは推定で15.10倍です。少し割高な水準です。


(08.9.25) TOPIX 1153P(-14)  日経平均 12006円(-108)   15.9億株 (1兆7247億円)



米国の金融安定化法案は議会でもめており、これを嫌気してNYダウは10825ドル(-29)と反発できず。 ナスダックは2155(+2)とわずかにプラス。

金融安定化のためには、「国が不良債権を買取り、金融機関は実現損を出して、これ以上の評価損がでないようにする。」というのが目的です。しかしこれは現実問題としては難しい。

売り手(金融機関)は安値で売りたくないし、政府は高く買うと将来に損失を抱えることになります。売り手と買い手の利益はいつでも対立するものであり、ほどほどの価格水準で折り合わねばなりません。

「ほどほどの価格水準」とは、少し政府が損失を抱えるリスクがあるが、金融機関としては持ち続けて将来に評価損を拡大するリスクを考えれば売却したほうがよいという水準です。

今のところ、米国政府は「ほどほどの価格水準」は入札によって決まると考えているようですが、これは本当の救済にはならないのではなかろうか。政府は最低の売却価格を提示した金融機関の不良債権を買い取るのですが、最低の価格を提示できるのは、さほど切羽詰まっていない金融機関でしょう。追い詰められている金融機関は、そうは安い売却価格を出すことはできません。 結果、金融安定化法案が成立したとしても、存続する銀行と淘汰される銀行が選別されるだけで、やはり金融不安は続くのではなかろうか。

東京市場は米国の金融安定化法案の帰趨が目先の最大の材料と思っているのか、様子見に終始する。シカゴ日経先物が12010円であったのに対して、日経平均の寄り付きは11925円と安く始まり、国内の事情(8月の貿易統計が26年ぶりの赤字)を織り込みました。だがその後はいけません。10:40ころに、ブッシュ大統領が「国民経済の危機である。金融安定化法案を通さなければならい。」とテレビで訴えたとかで、株価は上昇。

私は「早耳筋」あるいは「情報通」というのは否定しています。見たくないし、聞きたくない。インターネットでいえば「掲示板」を見て売買する人は間違っていると思っています。相場はバブル時には「うわさ」で動きますが、これが有効な期間は極めて短期間です。 私にとっての相場は「小波動」が基本です。少なくとも5日〜10日単位が最小のトレンド持続期間です。日によって、今日は買いだとか、明日は売りだとか、コロコロ変るものではありません。


(08.9.26) TOPIX 1147P(-6)  日経平均 11893円(-113)   18.2億株 (2兆 180億円)



米国の金融安定化法案がまとまりそうということで、NYダウは11022ドル(+196)と反発する。

ナスダックも2186P(+30)と反発したが、NYダウ(+1.82%高)に比べて(+1.43%高)と反発の程度は小さい。

というのも、この日は悪い経済統計が発表されたからです。
  1. 米国の8月の耐久財受注は前月比-4.5%の減少となった(予想は-1.9%)

  2. 先週の新規失業者保険の申請数は49.3万人(予想は45.0万人)だった。

  3. 8月の新築住宅販売件数は46万件(予想は51万件)だった。
どれもこれも予想を大きく上回る悪さです。これを無視して、米国市場は反発したのでした。
東京市場は米国株高を受けて高く始まったが、前場段階で、米国の金融安定化法案の調整が難航しているとのニュースから下落。後場には米国の地銀No.1のワシントン・ミューチュアルの破綻が伝えられてさらに下落。しかしその後は戻り歩調となって終わる。

日米ともにグラフは弱い。とくにNYダウは金融安定化法案のよいとこ取りをして期待を一杯に膨らませた株価が(b)であったと思われるので、この後(b)を上抜くことは容易ではないと思っています。

米国の景気を最もよく反映していると思っているナスダックの波動について述べます。
  1. (A3)は大勢波動のピークで、(A3→B1)は大勢下降波動の中の第1段目の中勢下降波動です。

  2. (A3→B1)には、(A3→K→L→M→N→A=B1)の小波動が含まれますが、これはモデル波動どおりです。

    すなわち、(K)は初めて75日線を大きく割り込み、(L)は初めて75日線まで戻り、(M)は(K)を下抜き、(N)は25日線まで戻るのが精一杯、(A)は(M)を下回って、中勢波動の大底(B1)となりました。

  3. (B1→a1)は1回目の中勢波動の反発です。株価は75日線を上抜き、業績を表現する200日線まで戻るが、それを超えることはできず(業績が悪化しているときは200日線を上抜けない)。

  4. (a1→B2)は第2段目の中勢下降波動です。これもモデル波動のとおりです。(k)は(a1)の下落から初めて75日線を大きく割り込み、(l)は初めて75日線まで戻り、(m)は(k)を下抜き、(n)は25日線まで戻しました。この後は(m)を下抜く(a=B2)へのコースの可能性が高いと思います。
毎日掲げているグラフは条件表No.20「平均線と順位相関」ですが、ここには波動を判断するために必要なチャートが過不足なく含まれています(1996年からHPに記事を書き始めたときから、ずっとこのグラフを掲載していますが、それはこのグラフ以上に小波動を判定できるものはないと思っているからです)。

順位相関についていうと、9日順位相関はだいたい小波動のピーク・ボトムに対応します。-80以下のときに小波動のボトムを出し、+80以上のときに小波動のピークになります。

しかしすべての小波動のピーク・ボトムが有用なわけではありません。 中勢モデル波動に描いている小波動が重要です。この重要な(基本的な)小波動のピーク・ボトムは25日順位相関に対応しています。25日順位相関が-80以下になったのは(イロハニホ)のときです。(イ)は(K)、(ロ)は(M)、(ハ)は(A=B1)に対応していることがおわかりでしょう。

(a1→B2)の第2段の中勢下降波動においては、(ニ)が(k)、(ホ)が(m)に対応しています。次は、いったん25日順位相関が0以上になってから再び-80以下になる。このときに(ヘ)が(a=B2)の中勢波動の大底になるのではなかろうかの予想ができます。その可能性は大きいと思います。


(08.9.29) TOPIX 1127P(-20)  日経平均 11743円(-149)   17.1億株 (1兆8824億円)



ゴタついた米国の金融安定化法案が、今朝は大筋で政府と議会が合意したとのニュースがあり、今日の東京市場は高く始まる。

先週末に米国市場は法案は決まるのではないかの予想で、NYダウは11143ドル(+121)と反発していましたが、ナスダックはこれを評価せず2183P(-3)と小反落していました。どちらの指標が米国の今後の株価を表現しているのか? 

私は株価は予想する業績の反映であると思っているので、金融機関の破綻や救済に一喜一憂するNYダウよりも、ナスダックを重視すべきであると思っています。

先週末はNYダウは高かったが、ナスダックはマイナスでした。これが今日の東京市場にどう響くのかを注目していました。結果は朝方はNYダウ(およびシカゴ日経平均)にサヤ寄せして高く始まったものの、次第に株価は下落しました。

今の金融安定化法案では、金融は安定しないだろうし、時間が経つほどに実体経済にマイナスの影響を与え続けます。米国のカラ売り規制は金融機関ばかりではなく、GEやGMにまで及んでいます。これは金融株のカラ売りができないので、これに替わる米国を代表する企業の株をカラ売りして、値下がりをヘッジしようという動きを止めるためのものでしょう。

要するに米国の投資家は、手足を縛られた不自由な状況にあるわけで、このカラ売り規制が長引けば、NY市場から撤退する投資家が多くでてくることでしょう。株価下落を食い止めるカラ売り規制は逆に株価下落を加速させる原因となる可能性があります。


(08.9.30) TOPIX 1087P(-40)  日経平均 11259円(-483)   22.6億株 (2兆3159億円)



ベルギー・オランダの金融機関のフォルテスが、英国のB&B銀行が一部国有化されることになって、株価が-5%を超える暴落をしていました。

米国はシティGが米国4位の銀行であるワコビアの銀行部門を買収と、金融の再編が風雲急を告げていましたが、そこへ加えて、米国の金融安定化法案は下院で否決されるという予想外の事態になりました。

NYダウは10365ドル(-777。%)と過去最大の下落幅。ナスダックはもっと下げて1983P(-199。-9.14%)の暴落です。

東京市場も大幅安。ただし寄り付いた後は次第高になって、終わってみれば、日経平均は-4.12%の下落。TOPIXはもっと軽く-3.59%の下落ですんでいます。米国に比べて半分の下げ率でした。これを見て、日本株の下値抵抗力があるとしてよいのかどうか。
デンドラ24による日経平均の下値メドは、次のようになっています。
  1. 11025円
  2. 10661円
  3. 10298円
  4. 9934円

大下げをした今日の日経平均の「小波動のボトムらしさ」のポイントは、チェック表のようになります。赤●が確定したポイントで、ピンク□が明日も下げたら加算されるだろうポイントです。

今日のところは、4ポイントなので、まだ買いは早いと思いますが、明日、日経平均の終値が11435円以下であれば、条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出して、1ポイントが加算されます。

次に、今日の終値11259円では、東証1部のPERは14.04倍と推定できます。明日の終値が11259円以下になれば、妥当PERから1ポイントが加算されます。

明日の日経平均(終値)が11435円以上であれば、ポイントは4点のまま。11435円〜11259円の間であれば5ポイント。11259円以下ならば6ポイントになる予定です。

「小波動のボトムらしさ」から投資態度を決めるなら、11200円以下であれば買いに分があります。ただ米国市場はやや思考能力を失い、感情的になっているので、今週は乱高下すると見たほうがよい。練り直された金融安定化法案が今週中に可決されたとしても、今週は実体経済の悪化が明らかになってきます。

今夜30日はケース・シラー住宅価格指数が発表されます。10月3日は9月の雇用統計の発表があります。-10.5万人減の予想ですが、これを大きく上回ったときは、ナスダックを先頭にしてさらなる株価下落となるでしょう。


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