TOPIXをどう見たか・判断したか (08年8月)

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(08.8.1) TOPIX 1272P(-30)  日経平均 13094円(-282)   20.9億株 (2兆3026億円)



米国の4-6月期GDPは+1.9%と発表される。これは事前予想の+2.3%に足りず、株式は下落。

NYダウは、11378ドル(-205)と前日の上昇幅を打ち消す。ナスダックは2325P(-4)と小幅安。やはり前日のNYダウの上昇は間違っていた。

東京市場は発表される業績が悪く下落。昨日のPERは16.50倍でしたが、今日の下げによっても推定で16.15倍くらいです。まだ割高。

PERが許容範囲になるには150円くらいの下落が必要です。妥当の15.00倍まで下げるなら12160円、15.50倍まで下げるなら12560円。この数字は現在までに発表されている業績をもとにしたものですから、今後さらに業績の下方修正が出てくるならば、下値のメドはさらに下がります。 当面は、先の小波動の安値12671円を維持できるかどうかを注視するところ。今日の13000円台の株価水準では買えない。

昨日の日経平均終値は13376円、東証1部のPERは16.50倍だったとき、PER15.5倍になったときの株価水準を計算するには、次の計算をします。
  1. 15.50÷16.50=0.939倍を計算する。(株価は0.939倍、つまり-6.1%下落しなければならないことがわかる)
  2. 株価13376円×0.939=12560円。これがPER15.50倍になったときの株価となる。


(08.8.4) TOPIX 1248P(-24)  日経平均 12933円(-161)   21.4億株 (2兆3109億円)



週末発表の米国雇用統計は-5.1万人減でこれは予想の-7.0人よりも少なかった。しかし失業率が前月比+0.2%増加して5.7%と4年ぶりの高水準になったために、景気後退の懸念がでて続落。

NYダウは、11326ドル(-51)。ナスダックは2310P(-14)と小幅安。

東京市場は、鉄鋼・非鉄・自動車・銀行・海運といった景気敏感株から続落。

ただ今日のPERは推定で15.90倍くらいになったので、今日の13000円割れの水準は一応は許容範囲になりました。

あとは、昨日いったように15.50倍まで下げるなら12560円がありますが、今回の下降小波動でこの水準に達するのかどうかはまだ決めかねています。

グラフからは(b)TOPIXが先の小波動のボトム(1240P)を割り込み→ついで(a)日経平均が先の小波動のボトム(12671円)を割り込むならば、15.50倍以下の水準への下げになるでしょうが、今のところはTOPIXはボトムを下回ったとしても、日経平均は12800円あたりで下げ止まる可能性もあります。

(日経平均の今回の下げ幅は軽ければ800円くらい、重ければ1200円くらいだと予想しています。先のピーク13603円から800円下げは12803円になります。米国株が大下げをしないなら12800円どころでいったんはボトムになるのではないか。)


(08.8.5) TOPIX 1247P(-0)  日経平均 12914円(-18)   21.7億株 (2兆3836億円)



米国はさほどの材料が出ず、小幅続落する。

NYダウは、11284ドル(-42)と25日線を少し割り込む。ナスダックは2285P(-25)と小幅安で25日線をキープする。

東京市場は、108円台の円安になったため、昨日売られた輸出関連株がリバウンドするが、引けにかけて日経平均・TOPIXは小幅安となる。

TOPIXは逆張りの条件表No.2が買いマークを出しました。しかしその他の小波動のボトムらしさのポイントは、@新安値、しかありません。今日のところはA買いマークを加えて2ポイントです。

まだ9日順位相関は-80以下にはならないし、25日騰落レシオも75以下になりそうにないので、小波動のボトムらしさのポイントは明日になっても増加することはありません。まだ買い信号としては弱い。

小波動のボトムらしさのポイントはまだまだ不足していますが、日経先物が明日12740円以下で引けるようだと、日経先物に逆張りの買いマークがでます。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」を使って、日経先物を売買するやりかたは、2008年7月11日〜7月17日にかけて述べたので参照してください。


(08.8.6) TOPIX 1277P(+29)  日経平均 13254円(+340)   22.7億株 (2兆4478億円)



米国は大反発。FOMCがインフレ懸念をいったものの金利引き上げについては言及しなかったこと、原油が120ドル割れして引けたことが原因のようです。

NYダウは、11615ドル(+331)と高値引け。ナスダックも2349P(+64)と大幅高。

金融不安が発生して現状では、FOMCは金利を据え置くしかなく、これをもって買いの材料にすることはできません。原油の120ドル割れは市場心理を明るくしましたが、それでもNYダウが330ドル高するほどの材料だとは思えません。

今夜は例のフレディマックやAIGなど金融機関の決算が発表されます。これが吉と出て続伸するのか、凶と出て200ドル安となるのか。

東京市場は米国の大幅高を受けて反発。ただ今日の上昇(+2.63%)によって、東証1部のPERは推定で16.26倍になったと思われます。すでにして割高水準にあります。

7月31日いったように、最近はPERが16.50倍になると小波動のピークになっています。PER16.50倍は日経平均が13450円の水準です。よって日経平均がさらに上昇する余地は200円ほどしかないだろうと思っています。


(08.8.7) TOPIX 1258P(-18)  日経平均 13124円(-129)   20.2億株 (2兆2123億円)



フレディマックの4-6月期は4四半期連続の赤字。NY市場は一時はマイナスになるが、原油が連日で120ドル割れとなったために、小高く引ける。

NYダウは、11656ドル(+40)と小幅続伸したが、先の戻り高値11698ドルには届かず。

ナスダックも2378P(+31)と続伸。こちらは25日線を7日連続して上回っているので、今後は25日線が下値の支持線になります。当面は75日線(2392P)まで戻ってから反落するところ。


東京市場は米国が小幅続伸したものの、引け後に発表されたAIGの決算が悪かった(AIGは、メリルを抜き、シティGに続く第2位の評価損を出した)ので、今夜のNYの株価下落を予想して下げる。

今日の下げによって、昨日の+340円高の陽線は夏の夜空に打ち上げられた大輪の花火と同じく、パッと開いたがハカナくも消えてしまいました。まだ先の小波動のボトムの12671円を下抜く可能性があります。

モデル波動では(K)が(A)、(L)が(B)になる可能性が残っていますが、(L)を上抜いたときには、PERは16.66倍の割高になるので、(L)を上抜くような上昇は考えられない。よって(K)を下回って(L→M)へ下落する可能性のほうが高いのではないか。


(08.8.8) TOPIX 1259P(+1)  日経平均 13168円(+43)   22.8億株 (2兆5745億円)



米国はAIGの赤字決算から金融不安がぶり返し、 NYダウは、11431ドル(-224)と反落。 ナスダックも2355P(-22)と反落。

今夜はファニーメイと金融保証会社のMBIAの決算発表があるようですが、どちらもかなりの評価損を出すと思われます。

東京市場は前場は13000円割れになったなった後、約300円ほど上げ、引けにかけて押し戻される。最近になく一本調子の上昇を見せました。

よく、株価が25日線(75日線も同じ)を上抜いたから買いだといいますが、これは間違いです。25日(75日)線の向きを見なければなりません。買いになるのは25日線が上昇中に、株価がいちどこれを割り込み→再び抜き返したときです。

今のように25日(75日)線が下降中に株価が上抜いても買いにはなりません。買いになるのは株価が下降中の平均線を上抜き→その後平均線が横ばい(ないし上昇)になったときです。

平均線が横ばいになるためには、株価が何日間か平均線の上位をキープする必要があります。いつも「25日(75日)線を5日間連続して上回ったならば買いである」といっているのはこのためです。

ナスダックのグラフを見ると、(a)で下降中の25日線を上回りましたが翌日には25日線を下回りました。(b)でも下降中の25日線を上回りましたが翌日には25日線を下回りました。25日線を上抜いただけでは買いにはならないのです。

(c)で下降中の25日線を上回りましたが、(d)の日に5日連続して25日線より上位にありました。(d)の日に25日線はほぼ横ばいになったので、ここで買いになります。

日経平均を見ると、(a)で下降中の25日線を上回りましたが4日目には25日線を下回りました。(b)でも下降中の25日線を上回りましたが3日日には25日線を下回りました。25日線を上抜いただけでは買いにはなりません。今日も25日線を上抜きましたが、この後4日間平均線より上位にあるか、平均線が上昇に転じるまでは買いになりません。


(08.8.11) TOPIX 1280P(+20)  日経平均 13430円(+262)   17.9億株 (1兆8722億円)



米国はファニーメイの4-6月期決算は予想以上の赤字になったが、原油が115ドルまで下落したので、大幅な反発となる。

NYダウは、11734ドル(+302)。ナスダックも2414P(+58)と大幅高。

モノラインのMBIAは決算方式の変更をしたので黒字となりましたが、評価損の引き当てはまあ恣意的であるので、市場が騒がない限りは、切り抜けることができたようです。

これも金融19社のカラ売り規制が実施されているためです。悪い材料であっても売り叩くことができません。明日12日までは規制がありますが、13日から規制がなくなったときに、市場はどう評価するのか。

ともかくも、NYダウのグラフは小波動のボトムとピークが切り上がり、一応上昇トレンドに転換したといえます。ただし、まだ75日線より下での動きであり、上昇トレンドになったとしてもその上げは75日線で抑えられることは必至でしょう。(75日線まで戻ることができるかどうかといったところ)

東京市場は前場は米国株高から続伸となりましたが、出来高・売買代金ともに小さく、上昇幅こそ大きかったが、上昇の力強さは見られません。

今日の日経平均の水準(13430円)は推定でPER16.39倍だと思われます。明日13500円になれば、16.50倍になります。最近の戻りの限界は16.50倍であるので、よほど米国株が上昇しないことには、それ以上の上昇は難しい。

小波動のボトムから上昇を開始(スタート)したときの足取りを見れば、上昇幅が大きくなるのか小さいのかはだいたい予想ができます。
  1. からの上昇は5日連続高で、6日連続陽線でした。5連続陽線となったのは力強いスタートです。結果、(a)から1794円高して小波動のピーク13485円に到達。14日間上昇。

  2. も翌日から5日連続高で、6日連続陽線でした。(b)から1350円高してピーク14208円になりました。(a)と同じく14日間上昇。

  3. からは4日連続高で4日連続陽線。(a)(b)からのスタートには劣りますが、852円ほど上昇して14392円のピークとなる。小波動の期間4日間と短命でした。

  4. からのスタートは2連続陽線→陰線→陽線→陰線と乱れた後、3日連続高・3連続陽線となりましたが、上昇幅は1033円、上昇日数は11日間。

  5. からの上昇は陽線→陰線→陽線と交互で、悩みながらの上昇でした。上昇幅は659円。わずか3日間の上昇に終わりました。

  6. は2連続陰線の後、3日連続高・3連続陽線となってピークとなりました。上昇幅は932円。上昇期間は5日と短命。

  7. はまだボトムの表示が出ていませんが、ここがボトムになったとすれば、そのスタートダッシュのしかたは強くありません。陽線→陰線→2連続陽線となっています。明日も高ければ、(f)と同じようにピークになるのではなかろうか。


(08.8.12) TOPIX 1271P(-8)  日経平均 13303円(-127)   20.3億株 (2兆 799億円)



米国はなお金融不安が強く残っています。最近ではASR(金利入札証券)という、まったく馴染みのない証券の流通が止まってしまい、証券の保有者は換金できなくなっているそうです。

これをさも安全・有利な証券である宣伝して販売したシティG、メリル・リンチ、UBSは販売価格で引き取る(損失をかぶる)と決定しています。(この金額は合計で何兆円規模になるらしい)

今日はモルガンS、JPモルガン、ワコビアも同じものを販売しており、買取を命令されているとかのニュースがありました。自社が抱える証券の評価損に加えて、販売した証券の損失をもかぶることになりました。

サブプライムから信用不安は拡大の一途です。しかし米国株は目下のところ原油下落をはやして上昇しています。 株価反騰の唯一の頼みは原油安だけですが、原油はこのまま下がりっぱなしということはありません。今は定着すべき値段を探っている局面です。 グラフを見ると
  1. 最後の上昇小波動のボトム(g'')を下回った(i)の日に、中勢波動は下降転換したのか?と思うところです。

  2. (g''→H)の最後の上昇小波動はたったの2日間の上昇であるので、(g'→H)を最後の上昇小波動とみたほうが堅いでしょう。この(g')の水準を下回った(j)の日には中勢波動は下降転換したと判断できます。
    加えて、(j)の日は75日線を下抜いて連続5日目なので、原油価格は75日線より下で定着したと判断できます。

  3. (j)から75日線近くまで反発しましたが、75日線を上回ることはありませんでした。現在(b)まで下落していますが、200日線の水準は107.13ドルです。

  4. 9日順位相関、25日順位相関ともに-80以下になっていることから、だいたい110ドルが当面の安値になり、ここから75日線あるいは25日線までのリバウンドがあってしかるべきです。


1020「NYダウ」、1021「S&P」、1022「ナスダック」のデータは、HPからダウンロードできるように、毎日手入力をして、HPにアップしていますが、8月11日から次の銘柄を追加します。
  1. 1030 「FT100」
  2. 1035 「上海総合」
  3. 1040 「WTI」
これら銘柄は、1030が英国の株価、1035が中国の株価、1040が原油価格 を見るためのものです。

HPからダウンロードするには、1030、1035、1040のコードで、銘柄を「新規登録」しておく必要があります。(銘柄一覧表に、1030,1035,1040が表示されていないと、ダウンロードできません)

スタート画面のメニューのい「銘柄」→「登録抹消変更」をクリック。

「銘柄メンテナンス」の黄色い画面が現れたら、
  1. メニューの「新規登録」をクリック。
  2. コード(1030)を入力し、
  3. 名称欄に(FT100)と入力して、
  4. 「登録」ボタンをクリックすると、
  5. 銘柄一覧表に(1030 FT100 )が表示されます。
同様にして、コード1035「上海総合」と1040「WTI」を新規登録して下さい。


1030,1035,1040のコードを登録したら、

《カナル24》Ver.1は「アップデート」から、

最新の《カナル24》Ver.2は「オンラインデータ→HPから株価データをダウンロード」

で海外株をダウンロードして下さい。WTIの原油価格のグラフを見ることができます。


(08.8.13) TOPIX 1246P(-24)  日経平均 13023円(-280)   19.3億株 (2兆 130億円)



米国は、JPモルガンがこの7-9月期に入って、すでに15億ドルの評価損がでていると発表。UBSの4-6月期は赤字、ワコビアは発表ずみの4-6月決算の赤字を増額修正、と金融にからむ悪材料が続出して下落。

NYダウは11642ドル(-139)、ナスダックは2430P(-9)と反落。

8月12日を持って金融19社の空売り規制の期限が切れました。これが延長されれば別ですが、この1か月間の空売り規制の間に金融機関の悪材料はかなり溜まっていますから、規制解除はすなわち金融株の下落となります。


東京市場は、今夜の米国株式の下落を先読みしたのか、ヘッジファンドの解約による手仕舞い売りがでたのか、米国株よりも大きな下げとなりました。

日経平均の下値メドは
  1. 12923円
  2. 12651円
  3. 12515円
  4. 11699円
です。最も下げが軽い12923円はすでに到達しています。いつもいうことですが、上から2番目・3番目のメドで止まることが多いのです。

当面の下値メドは12650円と12500円。どちらにしても7月安値の12671円を下回ります。


(08.8.14) TOPIX 1238P(-7)  日経平均 12956円(-66)   17.6億株 (1兆8955億円)


米国は、証券会社が互いにレーティングを引き下げ、足の引っ張り合いといった様相で金融機関が下げる。7月小売高もマイナスになり、原油も反発し、株価は下落。

NYダウは11532ドル(-109)と続落。ナスダックは2428P(-1)と小幅ながら続落。


図は9日順位相関です。NYダウは(A)で+80以上になったものの、次の上昇の(A')では+80に到達しませんでした。

同じことは日経平均でも起きています。(a)で+80以上になったが、次の上昇の(a')では+80に到達せず、この後は大下げとなりました。

最近は(b)で+80以上になりましたが、(b')では+50あたりで止まり、その後3日間下げています。9日順位相関ひとつをとってみても注意深く観察すれば、さまざまな仮説を思いつきます。過去の事例を参照すれば、その仮説が正しいのか、役立つのかがわかります。


(08.8.15) TOPIX 1247P(+8)  日経平均 13019円(+62)   17.8億株 (1兆5870億円)



米国は、7月のCPI(消費者物価指数)が前月比+0.8%、前年同月比+5.6%と大きく上昇したが、市場は無視し、 NYダウは11615ドル(+82)、ナスダックも 2453P(+25)と反発する。

東京市場は閑散。出来高17.8億株のうちの3.4億株は倒産したアーバンの売買によるもので、これを除くと14.4億株。よって今日の動きはコメントのしようがありません。

日経平均のグラフは、小波動の高値は切り下がリ、小波動の安値は切り上あがって「三角保合い」の形になっています。

これは下げ過程の中段のものなのか、下げ止まって底値のもみ合いにあるのかの2通りの解釈ができますが、今無理に判断することはありません。

直前の安値(a)の12893円を終値で下回れば(k)を下抜く下げに繋がり、直前の高値(l')の13468円を終値が上回れば、(l)を上回る上昇に転じると予想します。

今日の終値は13019円なので、(a)を下抜くには-126円の下落、(l')を上抜くには+449円の上昇が必要です。今のところ(a)を下抜くほうが容易です。

TOPIXを見ると、確定している小波動の安値(K)は1240P、小波動の高値(L)は1332Pです。(K)を下回るのか、(L)を上回るのかを注視していなければいけませんが、実は昨日の終値(b)は1238Pと、すでに(K)の1240Pは下回っています。これによって小波動の安値は切り下がったことがはっきりしているので、日経平均もまずは(a)を切り下げ、(k)を切り下げる可能性のほうが大きいでしょう。


(08.8.18) TOPIX 1263P(+16)  日経平均 13165円(+146)   16.8億株 (1兆8681億円)



先週末のNYダウは11659ドル(+43)と小高かったが、ナスダックは2452P(-1)と変らず。

今の世界市場で最も強い動きをしているのはナスダックです。75日線を完全に上回り、業績の基準である200日線を2日連続して上回っています。

だがナスダックだけが特別で、そのほかの指標はよくありません。日経平均・NYダウ・S&P・FT100も75日線の下方にあり、75日線まで戻ることは容易ではありません。

最も悪いのは「上海総合」です。今年の1月16日に75日線を割り込みましたが、その日の終値は5290Pでした。以来7か月が経過しましたが、今日の平均線の位置関係は、上から@200日線(3989P)→A75日線(3030P)→B25日線(2722P)→C株価(2319P。これは今日の終値)と最も弱い位置関係にあります。

株価が75日線を5日連続して下回ったならば、@「戻り売り」というのは鉄則です。株価が75日線より下位にあって買ってみてもよいのはA75日線からのカイリ率が-30%になったときです。あるいは、B小波動のボトムが切り上がったときです。

株価が75日を大きく下回ったときの基本は75日線までもどったら「戻り売り」です。こういうことをこれまでなんどもなんどもいってきましたが、ナカナカ「そのとおりである」と思ってもらえない。今朝、2つの銘柄について相談がありましたが、1つは株価が75日線に向かって下げてきたものを、売りたいという。もうひとつはA株価が75日線より下にあるのに買っていて、これをどうしようかと尋ねられる。 私が常々(くどく)いっていることをまるで無視しておいて、相談されても答えようがない。


(08.8.19) TOPIX 1235P(-28)  日経平均 12865円(-300)   15.6億株 (1兆7012億円)



米国はフレディ・ファニーメイに公的資金注入か?の観測から下落。ただしパニックではない。NYダウは11479ドル(-180)。ナスダックも2416P(-35)と下げる。

日経平均は(K→L)の上昇小波動に(m→n)の上昇小波動がはらまれ、昨日まで「三角保合い」となっていましたが、今日は(m)の安値を下抜いたので三角保合いは雲散霧消しました。

(m,n)はピーク・ボトムとしての価値はなくなりました。今後の小波動のピーク・ボトムは(K→M→?)です。(株価が(n)を上回ってもピークの切り上げとはならない。(L)を上回ればピークの切り上げになる)

中勢モデル波動の符号を振っていますが、現状はなかなか微妙な局面です。
  1. 今後株価が(K)の12671円を下回ると、波動は(K→L→M)となり、(H)からの中勢波動はなお下げ波動のまま。

  2. 株価が(K)を下回らずして(L)の13603円を上回ると(K)は(A)に変り、(L)は(B)に変り、(?)は(C)に変る(つまり2番底になる)
どちらの可能性のほうが高いかといえば、今日の終値12865円から(K)までは194円の下落だが、(L)の13603円を上抜くには738円の上昇をせねばなりません。(K→L→M)のコースのほうが濃厚です。

問題は(K)をどのくらい下回るのかです。私はこの小波動の下げは1000円くらいだと思っています。(L)の13603円から1000円下げると12603円です。このあたりをメドにしています。(デンドラ24のユーザーは4%波動の上から2番目・3番目の下値メドを見てもよい)


(08.8.20) TOPIX 1233P(-2)  日経平均 12851円(-13)   16.3億株 (1兆7243億円)



米国はリーマン、AIGなどの金融機関に不安がでて続落。NYダウは11348ドル(-130)。ナスダックも2348P(-32)と下げる。

東京市場は下落して始まったが、中国株の反発をみて後場から反発するも、上値は重かった。

TOPIXはモデル波動の(H→i→J→K→L→M?)の動きになっています。平均線の位置関係でいうと、上から順に200線→75日線→25日線の順であり、(M)は大底の(A)になる可能性があります。

株価が75日線より下位にあるときは「戻り売り」が原則です。値ごろ感から買ってはならない(投資家が負けるのは相場感を持たず、値ごろ感(高値から20%下げたとかの簡単な尺度)で仕掛けるからです)。

唯一買ってよいのは「突っ込み買い」です(個別銘柄でいえば75日平均線を-20%とか-30%とか下げた日。高値からは40%・50%下げた日です)。そういうときは大底になる可能性があります。

TOPIXにおいては、ここからはいつ小波動のボトムをだすのかを注視する局面です。現在よりもさらに大きく下げて大底になるのか、(K)水準より少し下げて大底になるのか。予断は許しませんが、「小波動のボトムらしさ」のポイントの勘定のしかたは、これまでに何度もいってきました。それを使えばよいだけです。

現状のボトムらしさのポイントは、新安値の陽線で2ポイントだけです。ただし以下のような状況が予想できます。
  1. 明日TOPIXが1213P以下で引けると、NO.2「日経平均用'96」が買いマークを出し、3ポイントになる。
  2. 9日順位相関は明日はよほどの上昇がない限り-80以下になる(合計4ポイント)
  3. 9日順位相関は週末に-80以下になる(合計5ポイント)
  4. 25日騰落レシオは当分75%までは下がらない。
ということで、今週末には小波動のボトムがでる可能性が5分5分になるのではないか。


(08.8.21) TOPIX 1224P(-8)  日経平均 12752円(-99)   15.7億株 (1兆6430億円)



米国はフレディ・ファニーは下げたが金融機関は反発する。NYダウは11417ドル(+68)。ナスダックも2389P(+4)と小反発。

東京市場は買うべき材料がなく、薄商いの中を力なく下げる。

日経平均は7月安値の12671円を割り込まないと、小波動のボトムにならないようです。

条件表No.2「日経平均用'96」は、明日の終値が次の株価以下なら買いマークを出します。
  1. 日経平均 12587円
  2. 日経先物 12580円
  3. TOPIX 1207P
  4. TOPIX先物 1209.0P
ただ明日買いマークがでたとしても、小波動のボトムらしさは3ポイントか4ポイント止まりであり、来週早々に25日順位相関が-80以下になって、ようやくボトムか?と判断できるか。というところです。


(08.8.22) TOPIX 1216P(-8)  日経平均 12666円(-86)   14.7億株 (1兆5035億円)



米国は小動き。Yダウは11430ドル(+12)。ナスダックは2380P(-8)。

このたびのサブプライム問題で最も痛手を蒙ったのは、@米国、A英国、Bスイスの金融機関です。

米国は3月に証券会社No.4のベアー・スターンズを、FRBの保証つきでJPモルガンに吸収させましたが、これは日本におけるダイエーの支援に似ています。

7月の株価下落は政府系と思われていたファニーメイとフレディマック の危機でしたが、米国政府は公的資金を注入する用意をすることでこれを支えると決定しました。しかし「長銀」と「りそな銀」のどちらのやり方になるのかはまだ不明です。

その後、公的資金の注入にはいたっていませんが、先日来注入の可能性が濃厚ということで株価が下落しています。市場は長銀型(債務超過だから株価は0円として国が資本金を増強する)か「りそな型」(株主責任は問わず、現在株価を基準にして公的資金を注入する)なのかを見極めようとしています。現在の株価水準は7月安値よりも高い位置にあります。おそらくはファニーとフレディの長銀型の危機は7月の安値で織り込んでいると思われます。(今は「りそな型」を予想している。)


東京市場は買うべき材料がなく、昨日と同様に薄商いの中を力なく下げる。

昨日、いくらに下落すれば条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出すかを掲げましたが、今日のじり安によって月曜日には次の株価(終値)にならないと買いマークはでなくなりました。(( )内は昨日の買いマークの水準)
  1. 日経平均 12465円(12587円)
  2. 日経先物 12460円(12580円)
  3. TOPIX 1196P(1207P)
  4. TOPIX先物 出ない(1209.0P)
日経平均でいえば、昨日よりも120円余計に下落しないと買いマークはでません。ようするにダラダラ下落していては、どんどん買いマークがでる水準は下がっていく。ということです。 NYダウが200〜300ドル安して、日経平均が200円ほど下げないと買いマークはでません。急落することが必要です。

しかし日経平均はNYダウ・FT100が7月安値より高い水準にあるのに、今日は7月安値を割り込みました。日本株は米国・英国よりも弱気に傾いています。売り方も「売り過ぎたか?」の反省がある感じです。この先日本株は売りだと確信しているならば、今日の(K)の安値を割り込んだ時点から売りが急増するはずでしたが、そうはならなかった。売り方もこれ以上の下げがあると確信がもてないでいます。 私の考えは
  1. この下げ波動は1000円幅の下げではないかと「カン」で思っている。(L)の高値13603円から1000円下げは12603円である。
  2. 《デンドラ24》の下値メドは12651円または12515円だった(今日は新しいメドがでたが)
ということで12650円〜12500円は当面の下値であろうと思っています。 今日の日経平均の安値12631円であったので、このゾーンに入っています。


(08.8.25) TOPIX 1239P(+22)  日経平均 12878円(+212)   13.1億株 (1兆3840億円)



米国は、@韓国の政府系銀行がリーマンの買収を検討している、A原油が大幅安、となったことから急上昇。

Yダウは11628ドル(+197)。ナスダックは2414P(+34)と急反発となる。

原油安はいいとしても、リーマンはベアースターンズの次に危ないと思われていた会社です。これが破綻せずにすむことは結構なことですが、買い材料としてはタイシタことはありません。

東京市場はシカゴ日経平均が12920円で終わっていたので、これにサヤ寄せして上昇しましたが、12900円を超えるといっぺんに値が重くなってジリ貧となる。

今、株価水準を計る最も適当な基準はPERであると思っています。 私の基準では今のところは15.00倍が中心になり、16.00倍以上はやや割高、17.00倍は割高。としています。先週末の東証1部のPERは15.58倍で妥当な水準でした。 今日は推定で15.84倍になっているので、これ以上(日経平均で130円)の上昇があれば割高圏内に突入しますから、今日の上昇を見て買いに走ることはできません。

今の時代は株式を買って、株価が上昇するまでじっと保有しておく、という戦略は効きません。日本はドンドン「力」を失っているからです。 そういう時代には先物を売り・買いをするしかない。

そう思って2008年から先物の売買を実験し、ある程度のメドがついて 「なぜ日経先物のトレードで勝てないのか?」 という小文にまとめました。(現在はこの小文はありません)

図は日経先物の売買による利益の積み上りです。(A)までは機械的な売買で日経先物で利益を得ることができるかの実験です。結果は1月から3月にかけて170回の売買(仕掛けと決済で1回)をしたのにマイナスでした。

5月からは自分の相場感(つまりはHPでいっている見通し)に従って売買しました。結果は(A→B)まで大幅な利益になりました。これが第一段階です。

7月25日の(B)は大きな損失を出した日です。ここで建て玉のしかたを修正しました。それ以来は32連勝。機械的売買よりも「私の相場感」のほうがはるかによいことがわかりました。

  1. @の時期は、全トレード数は170回(80勝90敗)、勝率47.1%、プロフィット・ファクター0.74倍。利益額-123,665円
  2. Aの時期は、全トレード数は72回(60勝12敗)、勝率83.3%、プロフィット・ファクター2.51倍。利益額+225,340円
  3. Bの時期は、全トレード数は32回(32勝0敗)、勝率100.0%、プロフィット・ファクター100.0倍。利益額+203,355円
@の時期は、私が日経先物に不慣れなために、いろいろな本を参考にして機械的な売買を研究した時期でしたが、これは「労多くして益少なし」であることがわかりました。結局は自身の相場感による売買が多くの利益を生み出すことがわかりました。最終的には「相場感」を磨くしかない、というのが結論です。


(08.8.26) TOPIX 1229P(-9)  日経平均 12778円(-99)   13.4億株 (1兆3769億円)



米国は、@韓国の政府系銀行がリーマンの買収には否定的である、AAIGの赤字決算の予想が出た、ことから一転して大幅下落。

NYダウは11386ドル(-241)。ナスダックは2365P(-49)。

NYダウは75日線まで戻すのかと思われましたが、75日線は日々下降を続けています。今や75日線まで戻ったとしても先の高値(B?)を上回ることは難しい。

東京市場は米国株安を受けて安く寄りましたが、後場はジリ高となる。昨日・今日の足は2連続陽線ながら、高値・安値が切り下げるという異形の足になりました。「異形」であるとは、誰かが無理やりに上昇させたということです。


「相場感」についてしばらく述べます。「相場感」は「カン」ではありません。「女の第六感」といったヒラメキからくるものではなく、ちゃんとした根拠によって相場感は決まります。私の場合の根拠は
  1. 大勢波動は上昇中か下降中か?
  2. 中勢のモデル波動に当てはめると、現在はどの局面にあるのか?
  3. 中勢波動に含まれる小波動はピークを出しそうか、ボトムを出しそうか?
  4. 小波動の下値(上値)のメドはどの水準を考えておけばよいのか?
  5. PERから見て、現在の水準は割高か割安か?
です。5つの視点から自分の相場感としています(もっとも、敢えて分析してみると5項目だったということで、日ごろは無意識に5項目を判断している)。

(相場感の根拠)−@大勢波動は上昇中か下降中か?



大勢波動が上昇中のときは、右図のように(A→B→C→D→E→F→G→H)のように4つの上昇小波動から中勢波動が出来上がります。

中勢上昇波動が3つ(3段上げ)あって大勢波動はピークを打ちます。

(図の赤色線は25日平均線、青色線は75日平均線)

大勢波動が下降中のときは、右図のように(H→I→J→K→L→M→N →A)のように4つの下降小波動から中勢波動が出来上がります。

中勢下降波動が3つ(3段下げ)あって大勢波動はボトムを打ちます。

大勢波動が上昇中なのか下降中なのかの判断は、株価が200日線より上位にあるのか、下位にあるのかで大方はわかります。

さて現在の中勢波動です。株価が200日線(黄色線)を下回ったのは2007年7月27日でした。5日連続して200日線を下回ったのは2007年8月7日のことでした。1年前のことです。

この日から、私は大勢波動は下降相場に入ったと思って、HPでも弱気の意見を言い始めました。

ところが結構この意見には抵抗があって、「そんなことはない」というメールを何度か受けました。しかし結果は図のように(H→K→L→M→L'→M'→N→A)と小波動のピーク・ボトムを切り下げました。

相場感のない人は、今日は昨日の延長にあると思っている。相場の局面は 変化したという想像力がない。


(L)は75日線まで戻るのが精一杯、(L')も75日線までしか戻れない。(N)では25日線までしか戻れず(A)まで下落しました。これを見て(N)の25日線までしか戻れなかったと、市場は極端に悲観しましたが、それは間違いです。逆に(N)から新安値に突入したときは「そろそろ大底の(A)」が出るのではないかと思うところです。 このことは2008年3月17日のHPで 「大底らしい」と書いています。


(08.8.27) TOPIX 1223P(-5)  日経平均 12752円(-25)   13.0億株 (1兆3441億円)



NYダウは一昨日の大幅下げに対する反発はなく、11412ドル(+26)。ナスダックは2361P(-3)。

東京市場は閑散。売買代金は1兆3400億円と今年度最低を連日で記録。日経先物も52000枚とひごろの半分。

今日の動きを見て、何を言っても無駄です。小波動のボトムらしさは2ポイントほど。この水準でボトムがでるとは思われません。

あと200円ほど下げると、PERが15.50倍を割り込むはずなので、少しは反発できるかと思いますが、いまの状態では動けない。

(相場感の根拠)−Aモデル波動にあてはめる(B1→a1への上昇)


次図は、 中勢モデル波動に掲げているモデル波動図です。昨日掲げた「大勢波動が上昇中のときのモデル波動」と「大勢波動が下降昇中のときのモデル波動」をくっつけたものです。




昨日掲げたグラフには(H→K→L→M→L'→M'→N→A)の符号を打っておきましたが、これは上のモデル図の(A3→B1)に該当します。 とすれば、次の上昇は(B1→a1)になることが予想できます。 上図の(B1→a1)の間の符号は(A→B→C→D)となっています。モデル図では(A→B)(C→D)の2段上げとしていますが、根本的なものは、
  1. (A→B)で75日線まで戻り、(B→C)へ反落するが、(C)は(A)より上位で止まる。

  2. 次の上昇の(C→D)では75日線を上抜き、75日線よりかなり高い水準まで上昇する。
    当然に(D)は(B)よりも高くなる。
ということです。(A→B)は1つの小波動で75日線に到達することもあれば、2つ3つの小波動を重ねて75日線に達することもあります。肝心なのは75日線に達する(接近する)ということです。

同じく、 (C→D)は1つの小波動で75日線を大きく上回ることもあれば、2つ3つの小波動を重ねて75日線を大きく上回ることもあります。


右図の(A→X)は上のモデル図の(B1→a1)に該当するはずです。

(A→X)の部分を拡大したものが次図。 まず(A→B)の上昇です。(B)はモデル図では75日線に到達せねばなりませんから、まだ75日線に到達していない(B)の日には(A→B)となったことはわかりません。

青●の日に@75日線を上回り、(B)の高値を上回ったので、(B)が確定します。 (c)からの2段目の上昇に移ったことがわかります。

2段目の上昇は「株価が75日線を大きく上回った」ときがピークです。では「大きく上回った」とはどの程度の上昇をいうのでしょうか?

これはその時期の相場の強弱によって違うので、75日線からのカイリ率がXX%になったときがピークといった定量的なことはいえません。


だが(D)がピークであるならば、少なくとも次のことは満足しているはずです。
  1. 75日線は横ばいから上向きになっていること。

  2. 大勢波動が下降中である限り、200日線(黄色線)を超えることはないこと。
実際には図の符号のようになりました(C→D)(C'→D')(C'→D')の3つの小波動によって「75日線を大きく上回り」ました。

75日線が上向きに転じたのは(D)の1日前でした。(D'')では200日線を超えることはできませんでした。

このことから、(D)の1日前〜(D'')の間は、「いつピークになるのか」を注視している時期です。ピークを計っているのだからこの時期は「売り」の方針になります。私が5月2日以来「売り」をメインにした理由です。


(08.8.28) TOPIX 1219P(-4)  日経平均 12768円(+15)   13.8億株 (1兆4577億円)



NYダウは11502ドル(+89)、ナスダックは2382P(+20)と上昇するが、戻りは弱い。

ナスダックは200日線を上回ったものの200日線を維持できたのは2日だけであったので、しばらくは下げると思います。

東京市場は今日も閑散。

日経平均はすでに先の小波動の安値12671円を下回る12631円の安値を出しているので、少なくても12671円より100円や200円安い12500円台への下落はあるのではないか。

(相場感の根拠)−Bモデル波動にあてはめる(a1→B2への下降)


昨日はモデル波動図の(B1→a1)への上昇について述べました。大勢波動が下降中のとき、戻りの上昇波動がおわれば、2段目の下降波動(a1→B2)に移ります。



上図の(a1→B2)の間の符号は(D→K→L→M→N)となっています。モデル図では(D→K)(L→M)(N→A)の3段下げとしていますが、根本的なものは、
  1. (D→K)で75日線を大きく割り込み、(K→L)で75日線まで戻るが、

  2. 次の下落の(L→M)で(K)を下回る下落をする。
ということです。(D→K)は1つの小波動で75日線を割り込むこともあれば、2つ3つの小波動を重ねて75日線を割り込むこともあります。肝心なのは75日線を大きく割り込むということです。

(K→L)の反発の限界は75日線であり、その後の(L→M)の下げは1つの小波動で(K)の水準を下抜くこともあれば、2つ3つの小波動を重ねて(K)を下抜くこともあります。


図の(K),(L)は問題なく確定します。(j→i)の上昇小波動は、直前の(g→D)の上昇小波動にはらまれています((j)は(D)より低く、(i)は(g)より高い)から、独立した小波動ではありません。

同様に(k→l)の上昇小波動は、直前の(K→L)の上昇小波動にはらまれています((l)は(L)より低く、(k)は(K)より高い)から、独立した小波動ではありません。

(D)からの波動は(D→K→L→M)の動きです(2008年8月7日、8月19日を参照)。

(M)は(K)を少し下回っただけなので、もう少し下落してもよいところです。また(M→N→A)の動きが出るのかどうかは今のところ不明ですが、そうなれば3月安値の(B1)を下向くことも想定しておかねばなりません。(モデル波動では(B1→B2→B3)へと3段の切り下がりとなっている)。


(08.8.29) TOPIX 1254P(+35)  日経平均 13072円(+304)   17.7億株 (2兆 298億円)


米国の4-6月GDPは速報の+1.9%から+3.3%へ訂正され、米国市場は大幅高となる。NYダウは11715ドル(+212)、ナスダックは2411P(+29)。

ただその内容を見るとNYダウが+1.85%高をするほどのものではないと思われます。

今朝の日経新聞によれば、+3.3%の伸びのうち+3.1%は輸出の大幅増・輸入の大幅減によるもので、メインの個人消費は+1.7%、設備投資は+2.2%の伸びでしかありません。

輸出の伸びは4-6月のドル安によるものです。輸入の減少はドル安および国内消費の減退が理由でしょう。+3.3%の伸びをもって、米国の景気後退の懸念がなくなったとはいえません。



東京市場は、米国高から久々の大幅高となる。しかしこれはやや上げ過ぎでしょう。NYダウは+1.85%、ナスダックは+1.22%の上昇に対し、TOPIXは+2.88%、日経平均は+2.39%と米国の2倍の上昇をしています。

月末のドレッシングもあったためか、今日の上昇は出来すぎです。これだけ上昇しても売買代金は2兆円しかないのは、多くはなお先行きを楽観していません。

(相場感の根拠)−C小波動の大きさを予想する


モデル波動からは、5月以来は「売り」をメインにしなければならないことがおわかりでしょう。気をつけるべきは(K)あるいは(M)のボトム近辺での売買です。

図の(a)は、株価が75日線を下回っているし、見ようによっては「大きく下回った」と判断することもあるでしょう。しかしこの(a)での買いは間違いです。

もし(a)が(K)になったとしても、次の反発の波動(K→L)は75日線までしか戻りません。

(a)の日の終値は13360円で、この日の75日線は13645円です。目一杯に戻ったとしても285円の上げ幅があるだけです。

一方(K)の日の終値は12760円で、この日の75日線は13680円です。920円ほど上げる可能性があります。

(K)の近辺では「買い」を考えてもよいが、「売り」を仕掛けては920円の損失を出す可能性があります。下降相場であるからといって、どんなところでも売ってよいはずはありません。

では、株価が75日線を割り込んで、どの水準から(K)らしい(よって「売り」ではなく「買い」に変らなければならない)と判断すればよいのでしょうか。 つまりは(D→K)あるいは(j→K)の小波動はどのくらいの大きさなのか?(D)あるいは(j)から何円下落して(K)になるのかを予想しなければならないのです。この判断は非常に難しい。だがHPではいくつかの手がかりについて述べています。

ひとつは「小波動の姿」を知っておくことです。これは08年6月3日に次のような統計値の表を掲げています。(本文をそのまま掲載します)
(表1)小波動の姿(全体)
全体 値幅 変動率 日数
下降波動 -1262.0円

SD(831.5)
最大 -4990円
最小  -250円
-8.67%

SD(4.94)
最大 -25.02%
最小  -2.14%
11.5日

SD(8.8)
最長 42日
最短  1日
上昇波動 1227.5円

SD(647.6)
最大 +3430円
最小  +400円
+9.52%

SD(4.99)
最大 +27.49%
最小  +2.63%
12.3日

SD(9.4)
最長 55日
最短 2日
  1. 下降波動の値幅(-1262.0円)と上昇波動の値幅(+1227.5円)はほぼ同じです。ひと波動でだいたい1200円あると思っていればよい。

  2. 変動率は、下降波動の下落率が-8.67%に対して上昇波動の上昇率が+9.52%とあります。約10%ほど数字が大きくなっていますが、これは下落率の計算式が(ボトム÷ピーク)なので、常に小さい値(ボトムの株価)を大きい値(ピークの株価)で割っているからです。

    上昇率の計算式は(ピーク÷ボトム)なので、常に大きい値を小さい値で割っています。ために数字は大きくなります。例えばピーク(H1)の株価が10000円で、ボトム(L1)の株価が9133円であるときの下落率は (9133-10000)÷10000×100=-8.67%と計算されますが、逆に(L1)の9133円からピーク(H1)を振り返ったときは、(10000-9133)÷9133×100=+9.49%になります。これは上昇率の平均の+9.52%とほぼ同じです。ボトムから見たときピークは上昇波動・下降波動のどちらも+9.5%ほどであると思ってよい。

  3. 下降波動の日数は11.5日です。これはピークの翌日から11.5日目にボトムがあるという意味です。ピークの日も含めるなら1日加えて12.5日になります。

    上昇波動の日数は12.3日なので下降波動よりも1日弱長くなります。上昇波動・下降波動ともにその値幅は同じなので、下降波動は短期間に急角度で下げるといえます。としてもだいたいピーク(ボトム)の翌日から12日目あたりにボトム(ピーク)を出すと思っていればよい。

さらに下降トレンドにあるときの小波動の大きさの統計を2008年6月13日に掲げています。(本文をそのまま掲載します)

(表4)下降トレンドにおける小波動の姿
下降トレンド 値幅 変動率 日数
下降波動

75個
-1515.4円

SD(899.0)
最大 -4990円
最小  -380円
-10.36%

SD(5.10)
最大 -25.02%
最小  -3.42%
13.5日

SD(9.6)
最長 42日
最短  2日
上昇波動

45個
1130.2円

SD(501.3)
最大 +2530円
最小  +400円
+9.04%

SD(4.13)
最大 +22.29%
最小  +3.73%
9.1日

SD(6.6)
最長 33日
最短 2日
下降トレンドにおいては、次のようなことがわかります。
  1. 下降波動の値幅(-1515.4円)と上昇波動の値幅(+1130.2円)を比較すると、約1.34倍ほど下落幅が大きい。

  2. 下降波動の下落率が-10.36%に対して上昇波動の上昇率が+9.04%とあるのも下降波動のほうが大きいことを示している。(下落率-10.36%は、安値から高値を見た比率に換算すると-11.56%になる)

  3. 下降波動の日数は13.5日に対して、上昇波動は9.1日と下降のほうが上昇の日数の約1.5倍ほど長い。
どこから見ても下降トレンドにあるときは下降波動は上昇波動よりもスケールが大きい。したがって「下降トレンドにあるときは下降波動をとることを目標にする」のがよいことがわかります。

グラフで、株価が75日線を下抜いた時点から下降トレンドに入っているので、(表4)の統計値を使うと、(j)からの下げ幅は
  1. 平均値は-1515円である
    (j)の14469円から1515円下げると12954円。

  2. SD(標準偏差)が899円なので、この半分の450円を使って下値(K)の範囲を決めると、
    下げが軽いときは13404円(=12954円+450円)
    下げがきついときは12504円(=12954円-450円)
    ただ13404円は75日線とほぼ同じ水準なので、(K)はこれよりももっと安くないといけない。

  3. よって(K)の予想水準は12954円〜12504円の間。
と予想します。

グラフの2本の赤色線が(K)となるであろう予想のゾーンです。

株価が13000円を割り込んでくると(K)になる可能性が50%あります。12500円になるまでに(K)が出る可能性は70%あります。

13000円を割り込んでから「買い」仕掛けをするときは、上げ幅は75日線(だいたい13680円くらい)との差+680円(=13680-13000)が期待でき、12500円までの差-500円(=12500-13000)のリスクがあります。-500円のリスクに耐えられるなら買ってよいのです。

一方13000円割れでも売るならこの逆です。+500円のリターンが期待できるが、-680円のリスクがあります。よってここからの売りは深追いをせずに、50円幅が取れれば手仕舞いするといったような、細かい仕掛けと手仕舞いの繰り返しをすることになります。

現在の(M)の水準を予想すると、
  1. (l)の13468円から1515円下げると11953円。
  2. 下げが軽いとき(確率30%)は12403円(=11953円+450円)
  3. 下げがきついとき(確率70%)は11503円(=11953円-450円)
です。ただ(D→K)の下げ幅は1930円(=14601-12671)と平均値の1515円を400円ほど上回る下げであったので、今回の(M)への下落は平均値よりも小さいのではないかの気がします。12600円以下からは(M)がでる可能性が高くなっていくと思います。


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