TOPIXをどう見たか・判断したか (08年7月)

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(08.7.1) TOPIX 1320P(-0)  日経平均 13463円(-18)   18.6億株 (2兆1176億円)



NYダウはザラバ安値11287ドルを出して、11350ドル(+3)で終わる。先日いったように11230ドルが最も低い安値メドなので、11200ドル台は当面のボトム水準だと思っています。

ナスダックは2292P(-22)と3日連続の下げ。

東京市場は、6月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは、3月(+11)→6月(+5)→9月予想(+4)と着実に悪化しています。企業は円/ドルの想定レートを108ドル→102ドル台へ修正。円高になると見ています。

日経平均・TOPIXともに、今日で75日線を下回ること連続3日目になりました。このままでは、75日線でのアヤ戻しはなく、そのままズンと75日線を大きく下回ることになりかねません。


(08.7.2) TOPIX 1301P(-18)  日経平均 13286円(-176)   20.1億株 (2兆3764億円)



NYダウはザラバ安値11183ドルを出して、11382ドル(+32)と小幅ながら連続陽線となる。

ナスダックは2304P(+11 )と小反発。

昨日もいいましたが、《デンドラ24》の最も低い安値メドは11230ドルであり、昨日この水準にタッチしました。これで小波動のボトムらしさの確率は1ポイントがプラスできます。

基本のポイントは、@新安値の、A陽線で、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下、D終値で最も安い(c)の日に逆張りの買いマークがでている。ので5ポイント。ここに下値メドの1ポイントが加算されて、6ポイントです。NYダウとしてはボトムらしさの確率は満点だといえます。

戻り高値(h)の翌日から勘定して昨日は30日目になります。(hを含めると31日目)日経平均の小波動の統計しか採ったことはありませんが、日経平均なら30日間の下げ期間というのは2〜3%の確率でしか出ない(100個の下降の小波動があれば、30日以上下げる小波動は2〜3例しかない)のです。NYダウも同じとすれば、異常に長い下げ期間です。そろそろ小波動のボトムを出してよいころです。


東京市場は続落する。昨夜のNYダウの下げ渋りやボトムらしさの確率からして、今日の日経平均は反発するのではないかと思っていましたが、そうはならなかった。

小高く寄り付いた後は、ジリ貧になり、この小波動の新安値をつける。

終値ベースで10日連続安は1965年以来43年ぶりというのが話題になりました。

日経平均の、今日のところの小波動のボトムらしさは、@新安値、A9日順位相関が-80以下の2ポイントでしかありませんが、明日はB25日順位相関が-80以下になります。

C25日騰落指数も、値上がり銘柄が400銘柄くらいしかなければ、75%以下になります。D明日13109円以下で終われば、逆張りの買いマークを出します。 明日の動きは重要です。


(08.7.3) TOPIX 1298P(-3)  日経平均 13265円(-20)   22.3億株 (2兆35334億円)



NYダウはひと反発するかと思っていましたが下落する。原油が史上最高値をつけ、GMの破綻の可能性があると指摘されたことからGMは-15%の暴落をするなどセンチメントが悪化し、11215ドル(-166)。

ただ一昨日のザラバ安値11183ドルを下回っていないので、11183ドルが小波動のボトムになる確率は依然として6ポイントあります。

ナスダックは、どちらかといえば明日の6月雇用統計を前に、民間の調査では-10万人減の発表があり、これが響いた感じです。2251P(-53)と下落。


日経平均は安寄りした後、今日の安値13118円をつけてから約200円幅上昇するものの、明日の米国雇用統計を控えて小幅安となる。

小波動のボトクらしさは進展がありました。@新安値の、A陽線で、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下。今日のところは4ポイントです。

D25日騰落レシオも75.7に低下しているます。明日75.0以下ならば、1ポイントが追加されます。

E25日投資マインド指数は18.2まで下落したので、明日15.0以下になれば1ポイントが加算されます。


(08.7.4) TOPIX 1297P(-0)  日経平均 13237円(-27)   18.2億株 (1兆9646億円)



米国は独立記念日のため、昨日は半日立会い、今夜は休場。

NYダウは11288ドル(+73)と反発。昨日のザラバ安値は11157ドルと更新しましたが、陽線で終わったことによって、小波動のボトムになる確率は依然として6ポイントのまま。

来週、一昨日の陰線のザラバ高値11434ドルを終値で上回るなら、小波動のボトムがほぼ確定します。ただしどこまで戻るかとなると、11600〜11700ドルまでではなかろうか。

ナスダックは決算が悪かった企業がでたために、2245P(-6)と続落。

NYダウは、@ECBの0.25%金利引き上げ、A米国の6月雇用統計が-6.2万人減、という材料にもかかわらず反発しましたが、東京市場はどうもNYダウよりも2週間ほど遅れて動いているようで、今日も小幅ながら続落する。

日経平均の下値メドは、@13000円、A12500円というのが市場の見方かと思いますが、私はPER15.5倍の12900円が当面の下値メドだと思っています。

来週は7月限オプションのSQがあります。売り方にすれば13000円を割るのが目標で、買い方にすれば13500円を超すのが目標になります。どちらの可能性が高いかといえば13000円割れのほうが高いでしょう。


ただ13000円を割れてもズルズルと下げることはないと思っています。小波動のボトムらしさの確率は昨日は4ポイントでしたが、今日はD25日騰落レシオが75.以下になったので、5ポイントになりました。いわば今日の株価13237円が小波動のボトムになる確率は5分5分です。( E25日投資マインド指数は18.2→19.3へとアップし、ポイントの加算とはなりせんでした)。

今日の私の日経先物の方針は前日が13220円だったので、@13320円で売り、A13120円で買い、というものでした。そのように注文を出しましたが、どちらの値段もつかなかったので、今日は売買はナシでした。

5月以来、もっぱら売り方針できましたが、7月2日からは今日の指値注文のように、売りの水準と買いの水準を決めて寄り付き直後に「売り」と「買い」 の注文を出しています。どちらかが約定すれば、それをどう利食いするか(利幅が10円で手仕舞うのか、50円で手仕舞うのか、100円で手仕舞うのか、翌日にオーバーナイトするのか)だけを計っています。


(08.7.7) TOPIX 1312P(+14)  日経平均 13360円(+122)   17.6億株 (1兆8038億円)



米国は3連休とあって、東京市場は薄商い。

日経先物は前場は70円幅、後場寄りからアジア株が堅調であったので30分ほど上昇したが、その後はまた70円幅の動きになる。

昨日いったように、日経平均の小波動のボトムらしさは5分であり、さらなる上昇があってもよいし、ここで崩れてもよいし、と判断が難しいところです。

株価オプションSQを控えているので、10日(木曜日)までに13000円または13500円のどちらかにブレると思いますが、どちらの水準も大きく突破することはないだろうと思っています。


(08.7.8) TOPIX 1283P(-29)  日経平均 13033円(-326)   19.5億株 (2兆 904億円)


NYダウは金融不安から11231ドル(-56)と反落し、ザラバで新安値(11120ドル)をつける。 東京市場は大幅安。

《デンドラ24》による下値メドを図に入れました。



上から
  1. 13296円(これは表示していない)
  2. 13007円
  3. 12573円
  4. 12429円
今日のザラバ安値12984円は上から2番目の13007円にタッチしました。慎重に見るならば上から3番目の12573円も考えておくほうがよいが、あまり慎重になりすぎると、この突っ込みを買いそこねます。これは波動の統計による下値メド。


今年3月の(A)から6月の(H)までが中勢上昇波動でした(短かった)。上昇波動の値幅を見ると、最初の上昇波動(A→a)は1794円幅の上昇でした。

ついで(c)からは細かな小波動が3つ重なり(H)のピークになりましたが、(c→H)の値幅は1743円でした。今回の上昇波動は(A→b)の1段目の上昇と(c→H)の2段目の上昇で成り立っており、その値幅は1700円〜1800円だったといってよいでしょう。

現在(H)から(k)への下げ幅は1617円です。今は下降波動の第1段目の下げですが、あと100円〜200円の下げがあれば(それは(c)の12858円がその水準になる)、当面の下値かと思ってよいでしょう。これは最近の波動の姿からの下値メド。

連結PERが15.0倍まで下げるとするならば、推定で12431円です。これは上図の下値メドの12429円に匹敵します。7月4日にもいいましたが連結PERが15.5倍まで下げるなら、12846円あたりです。これは(c)の小波動のボトムの12858円に匹敵します。これは妥当PERからの下値メド。

以上の3種類の下値メドを総合するならば、今日の13000円でボトムの圏内に入り、12800円あたりで止まる可能性が高いが、案外な下げが拡大するなら12600円まで行くか?と想定できます。


(08.7.9) TOPIX 1285P(+2)  日経平均 13052円(+19)   19.6億株 (2兆1369億円)


米国は、バーナンキFRB議長が、証券会社への資金供給制度を延長するとか、フレディマック・ファニーメイなど政府系住宅金融機関は資本増強の必要性はないと発言し、金融株から反発する。

NYダウは11384ドル(+152)と反発。原油が急落したこともあって、ナスダックも2294P(+51)と上昇。


東京市場はシカゴ日経先物が13320円であったことから、朝方は13284円まで戻すが、その後は戻り一杯と見て売られ小幅高で終わる。

明日は7月限オプションの最終売買日ですが、売り方は昨日13000円割れまで売り込んだことで、だいたい目標を達成したように思います。なお明日も13000円割れを目指すとしても、売り方としては12950円とかになればよいわけで、大きく崩れるとは思われません。


今日の足型は(a)「陰線のはらみ」になりました。「陰線のはらみ」は最近では3回出ていますが、b,c,d とも陰線は小波動のボトムになっています。

b,c,d は長い陰線に小さい陽線がはらむもの(「陰の陽はらみ」)でしたが、今回は長い陰線に小さい陰線がはらんでいます。これは「陰の陰はらみ」といって、「陰の陽はらみ」よりもボトムの表現が強いと私は思っています。

ただし「はらみ」の翌日は、b,c,d ともに@陽線になり、A大きな陰線のザラバ高値を陽線のザラバ高値が上回っています。昨日の陰線の高値は13294円でした。これを明日上回るかどうかが見どころです。


(08.7.10) TOPIX 1290P(+5)  日経平均 13067円(+15)   20.1億株 (2兆 938億円)


米国は、再び金融不安から大下げとなる。 NYダウは11147ドル(-236)。(a)のザラバ安値は下回っていないが、一昨日の上昇(+154ドル)をあっさりと帳消しにする。

ナスダックも2234P(-59)と下げて、一昨日の(+51)を完全に打ち消す。両指数とも一昨日はアヤ戻しの限界である9日線にタッチして、すぐに昨日下落したのは、買い上げる力はない、買戻しでしか反発できないということでしょう。

来週17日のメリルリンチとJPモルガン、18日のシティGの4-6月期の決算を控えて神経質な相場が続きそうです。(17日はマイクロソフト・グーグル・IBMの決算発表日でもある)


東京市場は、明日がオプションSQ。一昨日は13000円割れにしたい売り方が13000円割れまで売り込み、昨日・今日は13000円割れを回避したい買い方がなんとか13000円を回復させるという、思惑にによる動きが顕著でした。明日からは、この波乱要因がなくなるので少しはわかりやすい相場になるかと思います。

日経平均は昨日は「陰の陰はらみ」であったので、今日陽線になって中心の陰線を上回るかと期待しましたが、そうはならず。米国の大幅下げがあったので、陽線にはなったが、中心の陰線(b)のザラバ高値は上回れず。

昨日の米国株式のもろさを見ては、日経平均はやはり13000円〜12500円(中心をとって12800円)にならねば当面の安値が出そうにありません。


(08.7.11) TOPIX 1285P(-4)  日経平均 13039円(-27)   23.0億株 (2兆5702億円)



米国は反発する。NYダウは11229ドル(+81)。 ナスダックも2257P(+22)と上昇するが、一昨日の下げ幅に対する戻り率は、NYダウは1/3であり、ナスダックは約4割戻しと、反発力は微力。

東京市場はオプションSQが通過し、昨日13000円を維持したい買い方の買い支えがなくなったために、前場は下落する。

ところが後場になって、フレディマック・ファニーメイの2つの政府系住宅金融機関の問題が悪化するならば国有化すると一部の報道機関が報じ、日経平均は約250円の急騰となりました。

米国が税金を使って2つの住宅金融機関を支えることが現実的な方策であるのかは、今夜のNY市場が判断すると思いますが、たぶん任期切れをひかえたブッシュ政権では、2つの金融機関の国有化はできないでしょう。

東京市場は、後場上記のニュースから急上昇しましたが、次第に冷静になって下落する。


条件表No.2「日経平均用'96」は、タイトルにあるように1996年(実際には1995年の年末に設定した)に設定した条件表です。いまから12年前に設定したものです。

この条件表はソコソコにピーク・ボトムをとらえます。評価とし ては60点くらいのものでしょう。ところが、この条件表を日経先物の売買に応用すると、とんでもないパフォーマンスを発揮します。

条件表に設定できたならば、《カナル24》の「売買マーク予想」によって、明日の日経先物が何円になれば買いマークが出て、何円以下になれが売りマークがでるということは予想できます。

15:00に「売買マーク予想」を行えば、今日は買いマークがでる、売りマークが出る。どちらも出ないということはわかります。売買マークが出るということがわかれば、当日の終値で買い注文を出し、あるいは売り注文を出せばよいのです。

「日経平均用'96」を使えば、どれほど日経先物の売買で利益がでるのかを明日から述べます。


(08.7.14) TOPIX 1280P(-5)  日経平均 13010円(-29)   19.3億株 (2兆 998億円)



先週末のNY市場は、フレディマック・ファニーメイに対して政府が資本を注入することを明言しなかったために下げる。

NYダウは一時11000ドル割れがあって11100ドル(-128)。ナスダックも2239P(-18)と下げる。

ところが今朝、ポールソン米財務長官がいざとなれば、公的資金を使って両社の資本増強をすると明言し、日経平均は前場は+146円まで上昇。

ただ@先週末と今日で米国政府の救済策がころりと変わってはにわかに信頼もできず、A今週は金融機関の決算発表があるし、とりあえずは今夜の米国市場を見なければ判断ができないとして、後場は下げ、結局は小幅安でおわる。


条件表No.2「日経平均用'96」を日経先物の売買に応用するとどうなるのかです。

この検証は《Qエンジン24》がないとできません。まだVer.2は発売していないので、少し問題がありますが、現行のVer.1を使って検証してみます。
  1. 日経先物を選択し、

  2. 「新規検証」をクリック。

  3. 条件表No.2を選択し、

  4. データが「連結」になっているかを確認します。

  5. 検証期間は、1997年5月1日〜2008年6月30日までの11年と2か月(134か月)にしました。

  6. 売買ルールは次図のようにしました。


  1. 条件表No.2が売買マークを出したら、当日の終値で仕掛ける。

    株価が何円になれば、その日に売買マークが出るのかは、《カナル24》の「売買マーク予想」を使えば前日にわかります。大引け1分前に注文を出せば「当日の終値」で仕掛けることは可能です。

  2. 9日たっても手仕舞いできないときは、売買マークが出た翌日から9日目の終値で決済する。

  3. 逆の売買マークがでたら手仕舞う。

  4. 仕掛け値から+0.6%の利益が出たら利食いする。これは仕掛けた瞬間に利食い水準が決まるので、指値で決済の注文を出しておくことができる。

  5. 仕掛け値から-3.5%の利益が出たら損切りする。これは仕掛けた瞬間に損切り水準が決まるので、指値で決済の注文を出しておくことができる。

  1. 瞬時に検証が終わります。200回の売買をしており、利食い(◎印)が損切り(●印)に比べて圧倒的に多いことがわかります。


売買成績は以下のようになりました。
  1. 200回のトレードをして、172勝28敗。
  2. 平均利益率は0.29%。金額ベースでは116.7円(手数料を考慮して)。
  3. 勝率は86.0%。
  4. プロフィット・ファクターは1.65倍



仕事があって、当日の終値で仕掛けられない方は、夜、売買マークがでていることを確認して、翌日の始値で仕掛けることになります。このときの 売買成績は以下のようになります。
  1. 187回のトレードをして、165勝22敗。
  2. 平均利益率は0.24%。金額ベースでは95.7円(手数料を考慮して)。
  3. 勝率は88.2%。
  4. プロフィット・ファクターは1.63倍


(08.7.15) TOPIX 1253P(-27)  日経平均 12754円(-255)   19.2億株 (1兆9885億円)



住宅金融公社に、いざとなれば公的資金を注入するとのポールソン財務長官の緊急発表がありましたが、地銀の金融不安が出て、NYダウは一時11055ドル(-55)と続落。ナスダックも2212P(-26)と下げる。

東京市場も大きくさげる。今日のザラバ安値12715円は、推定でPERが15.40倍くらいだろうと思います。

7月8日に下値メドについていいましたが、その根拠は
  1. デンドラの下値メド(12573円と12429円)

  2. 今回の上昇波動の大きさは1700円〜1800円であることから、ピークの14601円からこの幅だけ12901〜12801円。

  3. PERが15.5倍なら12846円、15.0倍なら12431円
これらを総合して12800円。案外な下げになれば12600円といいました。 今日はこの中間の水準まで下げたことになります。当面のボトムが近いと思っています。


No.2「日経平均用'96」で日経先物を売買するの続き。

最近の売買マークはa,b,c,d の5か所で出ています。これに対応する「検証」のリストを次図に掲げていますが、すべてで利食いができています。

(a,c,d)は小波動のボトムの日かまたは1日遅れで出ているので利食いできるのは当然ですが、(b)は下げの中段で出ています。それでも+0.6%で利食いするというルールなので利食いができます。

同じく(e)はピークより4 日前に出ていますが、利食いできています。



《Qエンジン24》Ver.1は基本的には個別株を対象にしています。昨日、Ver.1を使って「日経先物の検証をするのは少し問題がある」といいましたが、その1つは株価の呼び値を考慮していないことです。日経先物は10円キザミ(日経ミニは5円キザミ)なので、切りのよい数字で売買します。

例えば、上図の(b)は12960円で買い仕掛けをして、+0.6%高の13038円で利食いしたことになっていますが、実際には13038円という値段はつきません。13040円で利食いできています。

同じく(c)は11750円で買い仕掛け、+0.6%高の11821円で利食いしたことになっていますが、実際には11821円という値段はつきません。11830円で利食いできています。よって現実に売買すると利食いの利益は上図よりも少し大きくなり、損切りしたときは上図よりも少し大きく損がでます。

この売買ルールでは、売買マークが出た「当日の終値」で仕掛けるとしています。このため仕掛けた翌日の始値または翌々日の始値で利食いする例が多くあります。利食い171件のうちでザラバで利食いしたのは113件です。これらは+0.6%に近い利益ですが、残りの58件は+0.6%よりもかなりよい利益を出しています。例えば(a)は+1.85%(240円)の利益、(d)は+4.29%(510円)の利益になっています。日足ベースなので、大きなギャップがプラスに影響したときは+0.6%どころの利益率ではありません。


(08.7.16) TOPIX 1249P(-3)  日経平均 12760円(+6)   19.0億株 (2兆1075億円)



NYダウは10962ドル(-92)と下げ止まらないが、下ヒゲをつけて下げ渋りを表現する。

ナスダックは2215P(+2)と小幅高。原油はドル安にもかかわらず138ドル台へ急落し、これはよい兆候。

TOPIXの小波動のポトムらしさの確率は、5分になりました。
  1. 新安値。

  2. 9日順位相関が-80以下。

  3. 25日順位相関が-80以下。


  4. 逆張りのNo.2「日経平均用'96」が買いマークを出した。

  5. 25日騰落レシオが75以下。
日経平均(現物)は明日12570円以下で終われば、条件表No.2が買いマークを出しますが、今日のところは確率は4分です。

TOPIXの買いマークは早く出すぎた感じがします。日経平均が買いマークを出すのを待ってボトムらしさの判断をしたい。


No.2「日経平均用'96」で日経先物を売買するの続き。
  1. 1009「日経先物」を選択して、

  2. 条件表No.2を使ってグラフを描画し、

  3. メニューの「表示」→「売買マークの予想」をクリックするか、ツールバーの「↓↑」の絵をクリックすると、

  4. 「売買マークの予想」の小画面がでるので、「検査実行」ボタンをクリック。


  5. もし明日、売買マークが出る可能性があるときは、図のように欄が黄色になり、株価がいくらになればよいかが表示されます。

    売買マークがでる可能性が無いときは、売りの欄のように灰色のままです。
明日の終値が12586円以下なら条件表No.2は買いマークを出すことが、今日の時点でわかります。日経先物は10円キザミなので実際には12580円以下なら買いマークがつきます。

よって明日の大引け間際に、日経先物が12580円以下であれば買えばよいのです。もしオーバーナイトしたくないのであれば、明日12580円以下で終わればグラフには買いマークがでますから、それを確認して、翌日の寄り付きで買ってもかまいません(過去の検証では、当日の終値で買うほうが利益が大きい)。


(08.7.17) TOPIX 1263P(+14)  日経平均 12887円(+127)   16.8億株 (1兆8605億円)


NYダウは金融株に買い戻しが入り、11239ドル(+276)と大幅高。 ナスダックは2284P(+69)とさらに高い。原油は続落して134ドル台へ。

昨日の米国市場は、@地銀のウェルズ・ファーゴの決算がよかった、ASECが金融株のカラ売りの規制をするらしい、Bバーナンキ議長が為替介入の必要性をいった、Cインテルの決算がよかった。ことから一気にショートカバーが入ったものですが、昨日の反発だけでは、まだ底値を出したとは断定できません。


東京市場は寄り付きで買い戻しが入ってからは動かず。米国市場が2.5%〜3.1%高になったのに比べると、+1%と戻りは弱かった。

条件表No.2「日経平均用'96」は、今日、日経先物が12580円以下になれば買いマークを出す予定でしたが、今日の反発によって明日はどのような株価水準になっても買いマークはでなくなりました。


@「売買マークの予想」で明日売買マークがでる株価水準がわかる→A翌日の終値直前でその株価水準になっていたら仕掛ける→B仕掛けたら、利食いと損切りの2つの注文を出す。といった一連のことについて説明できるかと思っていましたが、当分売買マークはでません。

なお条件ファイル(標準3)(Ver.1までは(カナル共通)といった)は《カナル24》の「アップデート」を使ってダウンロードできますが、どこかの時点で「日経平均用'96」の設定内容が間違っているファイルをアップしていたようです。正しくは次のものです。

No.19行の「25日ストキャス」の売りの条件は「24以上」が正しいので、条件表No.2の内容を見て、「90以上」になっていれば「24以上」に訂正してください。




(08.7.18) TOPIX 1252P(-11)  日経平均 12803円(-84)   17.9億株 (1兆9000億円)


原油は3日連続で大きく下げ129ドル台。JPモルガンの決算は前年比で利益半減だったが予想よりもよかったので、NYダウは続伸。11446ドル(+207)。

ただし引け後に発表されたメリル・リンチの決算は1兆円の評価損が出て、4期連続の赤字。今夜はシティGの決算発表ですが、まだ証券・金融機関の損失が拡大していることを見ては、逆リバウンドになり反落することでしょう。


この2日間の大幅高はショートカバーによるもので、まだ上昇波動に入ったとかなどを思うのは早すぎます。ちょうど25日線近くまで戻したこともあって、まずは反落して、先のザラバ安値10827ドルを下抜くのか下回らないのかを確認すべきです。


東京市場は弱い。

一昨日NYダウが+276ドル高をした日のシカゴ日経先物は13005円でしたが、それを受けた昨日の日経先物はこの水準に達せず、ザラバ高値は12950円でした。シカゴに比べて55円安かった。

昨夜のNYダウ+207ドル高の日のシカゴ日経平均は13130円でしたが、今日の日経先物の高値は13030円で、100円も低かった。

日経平均の小波動のボトムはまだ出ておらず、たぶん下値メドの12573円〜12429円まで下げてからボトムを出すのではないか、と思っています。


(08.7.22) TOPIX 1287P(+35)  日経平均 13184円(+381)   18.5億株 (1兆9543億円)


NYダウは11467ドル(-29)と小反落。25日線でつかえる。

270ドル、200ドルと大きな陽線を2本連続したので、(a)で小波動のボトム10827ドルが表示されました。

今後は10827ドルを割り込むのか、これ以上で止まって2番底をつけるのかが焦点になります。


東京市場は大幅反発。TOPIXは(a)で逆張りの買いマークを出していましたが、小波動のボトムらしさの確率は5ポイントであり、なおボトムになる確信はありませんでした。

(c)の陰線の「つつみ下げ」は、NYダウが200ドル高をしたにもかかわらず逆に安く、これを見ては、なお一層の下落があると思いました。ところが今日は、NYダウの270ドル+200ドルの上昇を一気に受け止めた動きになりました。

ただ今日の上昇は明日以降の続伸に繋がるものとは思えません。以下の理由からです。
  1. 東証のシステム障害によって、後場1:45から溜まっていた買い物(債券売りの株先買いの裁定)が一気にでて、上昇幅が過大になったこと
  2. 東証市場はNYダウほど売られていなかったのでリバウンドも小さいはずであること
  3. (d)の安値圏の塊りを突破するには出来高・売買代金が少なすぎること
  4. 今日の上昇によって東証1部の推定のPERは15.84倍になったこと(15.50倍を超えた)。
日経平均でいえば、小波動のボトムから次の小波動のピークまでの値幅は600〜700円程度であると思っています。日経平均の(b)の安値は12671円なので、13271円〜13371円あたりで戻り一杯になるのではなかろうか。


(08.7.23) TOPIX 1303P(+15)  日経平均 13312円(+127)   20.2億株 (2兆2627億円)



米国は大手の金融機関の4-6月決算はワコビアの発表を最後にしてだいたい終わりました。ワコビアは9000億円の赤字でした。ここまで発表された米金融大手の損失は4.5兆円になるそうですが、米国市場はこれに反応せず。

ワコビアの決算発表を受けてNYダウは安く始まったものの、次第に高くなり11602ドル(+135)と上昇。25日線を上回りました。

米国市場はファニーメイ・フレディマックへの公的資金の注入が決定したかのように金融株の買い戻しがきつくなっています。

しかし過剰ローンによって破綻する個人が増加している現在、金融機関への公的資金の注入が簡単に議会で認められるのかどうか。(最終的には認められると思いますが)、その規模はどれほどになるのか。大き過ぎればドル安になります。すべてが決着して「大団円」となったわけではありません。

日経平均は、昨日のまさかのNYダウの上昇を受けて高く始まるが、25日線の水準で上昇が抑えられる。 NYダウが大きく反発(安値10827ドル→昨日高値11616ドルまでは+7.28%の上昇率)したのは金融不安の後退が第一の原因です。日本にはもともと金融不安はなかったので、NYダウほど下落しなかったし、それゆえNYダウほど大きく反発することはありません。今日現在では安値12671円→13388円へ+5.65%上昇しましたが、まあ妥当な上昇率です。

昨日、小波動のボトムから600〜700円の反発で、とりあえずのリバウンドは終わるのではないかといいましたが、日経平均の今日のザラバ高値は13388円でした。ボトムの12671円からは+717円の上昇です。戻り一杯の水準になったと思っています。


(08.7.24) TOPIX 1332P(+29)  日経平均 13603円(+290)   19.6億株 (2兆2723億円)



米国は、住宅金融公社の救済策が今週末にも上院で可決される予定であることから急反騰をしてきましたが、昨日は伸びが鈍化し、 NYダウは11632ドル(+29)。

(A)の10827ドルから昨日のザラバ高値11698ドルまでは+8.0%の上昇をしています。これがどの程度の反発なのかというと、図の(b→c)が+7.6%。(b→d)が+8.5%です。リバウンドの第1波としては充分な上昇率になりました。

グラフは、前回の上昇波動は(b→e)でしたが、このスタートの(b)の株価が11731ドルです。先の波動のボトムの水準は戻りのメドの1つです。

《デンドラ24》の上値メドは最も低いものが11729ドルです。期せずして先のボトム11731ドルと同じ株価水準です。昨日のザラバ高値11698ドルはこの水準に迫るもので、NYダウのリバウンドの第1波は終わりに近づいているといえます。

日経平均は、昨日で戻り一杯かと思っていましたが、案外な上伸になりました。75日線は13690円の水準にありますが、今日のザラバ高値13603円はこれに迫る。

現在のところ世界の主要な市場で、75日線まで戻っている株価指数はありません。75日線からのカイリ率は、@NYダウ-5.0%、AS&Pは-4.8%、Bナスダックは-2.9%、CロンドンのFT100は-6.85%です。

D日経平均は-0.6%、ETOPIXは-0.5%と日本株は世界のどの市場よりも高いところまで戻っています。

日本の現状(例えば6月の貿易統計は最近では最も輸出が伸びていない)を考えると、この現象はやや変なのであって、株価は理屈を超えて上昇しています。今日のPERは推定では16.30倍であり、妥当の15.00倍からは割高ゾーンに入ってきました。

日経平均の《デンドラ24》による上値メドは最も低いものが13647円、その上が13774円です。75日線の水準が13690円であるし、このメドを考慮すると、今日の株価は当面の戻り一杯の水準であると思います。


(08.7.25) TOPIX 1298P(-34)  日経平均 13334円(-268)   17.7億株 (2兆 773億円)



米国は、6月の中古住宅販売件数が予想より悪く、しかも統計を取り出して10年間で最低の数字になったとかで、大幅下落。

NYダウは11349ドル(-283)、ナスダックは2280P(-45)。

中古住宅の流通(欧米では新築住宅よりも中古住宅の市場のほうがメイン)が縮小しているということは、住宅価格はさらに下がると見るむきがが多いということです。まだ住宅価格は高いのです。

これから住宅価格がさらに下落するということは住宅金融機関のさらなる損失を生み出すということでしょう。

こういったことから、いったんは収まったかに見えた金融不安がブリかえして、米国株価が急落したということらしい。来週29日夜には、住宅価格の指数であるケース・シラー住宅価格指数(5月分)が発表されます。6月に発表された4月の指数は前年同月比-15.3%で過去最大の下落でした。5月の数字がさらに下落率を拡大するならば、株価下落は必至でしょう。

そこへ加えて、フォードの4-6月決算は9000億円の赤字。これはフォードの105年の歴史のうちで最大のものとか。失業保険申請数が予想の38万人を上回る40.6万人であったことも、景気後退が着実に進行していることを市場に再認識させました。

東京市場は昨日のPERは16.35倍になって割高感がでていましたが、米国株式の下落を受けて反落する。

目下のところ日本のGDPの伸びは内需が停滞する中、輸出に依存していますが、昨日の財務省発表の 貿易統計を見ると、6月の輸出は7.15兆円・輸入は7.02兆円で、差し引き1380億円の貿易黒字にしか過ぎません。黒字額は前年比でなんと-88.9の減少です。(昨年6月は1兆245億円の黒字だった。前月5月は3620億円の黒字、4月は9030億円の黒字だった)貿易黒字は急速に減少しています。国内の不振を輸出によって補っていた構図が崩れつつあります。

こういうことを無視して日本株が上昇するはずはありません。すでに 輸出の相手国の経済は停滞ないし後退しつつあります。日本の株価だけがドンドン上昇するような環境にはないと思っています。


(08.7.28) TOPIX 1300P(+2)  日経平均 13353円(+19)   15.6億株 (1兆7133億円)


NYダウは、木曜日の大幅安(-287ドル)からの反発は鈍かった。11370ドル(+21)と下げ幅の10%も反発できず。

米国は変な方向に舵を切りました。株式市場においてはカラ売り規制をし、原油市場でも実需の裏づけがない取り引きを規制するなど、国ぐるみの市場価格操縦を始めました。

だが相場というものは、将来の経済状況や企業業績を予想して売ったり買ったりするものです。将来の見通しが悪ければ、保有株を売却するか、カラ売りしてヘッジをするしか手段はありません。

カラ売りを規制するというのは、へッジをするなというに等しく、このような不自由な市場からは投資家は逃げていきます。(もし現物株の売却がドッと出たなら、これを誰が買い支えるのでしょうか?)

日経平均はシカゴ日経先物が13510円であったのに、100円安い13407円で始まる。終日小動きながらジリ安となる。

シカゴ日経先物の終値(清算値)と翌日の日経先物の値段の関係を見ると、6月はシカゴより高く始まったのは12日・安く始まったのは9日でした。おおむねシカゴの株価と大証の株価には繋がりがあったといってよいでしょう。

しかし7月は違います。シカゴより高く始まったのは2日だけで、16日はシカゴより安く寄り付いている。これは@シカゴの株価を無理やり高く終わらせているか、A日本市場が独自の(弱気の)のセンチメントをもっているのか、のどちらかです。

たぶんシカゴの日経先物の値段は無理やりに作った強気の値段であり、大証では、これを割り引いて寄り付いているのではないかと思います。日本の先物の値段は日本で決定する。シカゴの値段に盲目的に追随しない。というようになってきたのは、日本の先物市場が成熟してきたことでしょう。


(08.7.29) TOPIX 1281P(-19)  日経平均 13159円(-194)   17.2億株 (1兆8947億円)



米国は地銀2行が破綻したことから信用不安がブリ返し下落。NYダウは、11131ドル(-239)。ナスダックも2264P(-46)と2%を超す下げとなる。

住宅価格が下げ止まるまでは、いつどこで銀行が破綻するかわからないという状況にありますが、今夜はケース・シラー住宅指数の発表があります。前年比-15%程度で止まるのか、下落率が拡大するのかどうか。

日経平均は米国株安を受けて下落。シカゴ日経先物は13270円で引けていたが、大証では13190円で寄り付く。昨日もいいましたが、シカゴ離れが起きています(シカゴの値段は当てにならない)。

日本の4-6月期決算が発表されています。しかし総じて業績はよくありません。特に電子機器・電機・金融・電力・ガスなどが悪い。今日発表があったものを見ても、ソニーは営業益が-39%、村田製は純利益が-46%減、富士電の営業益は-37%減。(先週のアドテストは赤字、松電工の営業益は-25%減、ガイシの経常益は-20%減)

原油高をもろに受けて、東電・関西は今期は赤字の見通し。東ガスも通期で赤字の見込み、大ガスは経常益が-68%減の見込み。エネルギーを使う企業(空運・陸運)も同じく減益でしょう。

野村はサブプライムの評価損は全部引き当てたと聞いていましたが、モノラインの損失631億円を処理して、4-6月期は765億円の赤字。来月後半に発表される銀行も同じことでしょう。

今日の日経平均の下落によって、推定ではPERは15.80倍くらいになったかと思います。これまでは2008年度の業績の伸び率が0%という前提で、15.00倍を妥当株価としてきました。今回の下落でも15.0倍〜15.5倍まで下げるのではないかと思ってきましたが、7月16日の安値の日には15.37倍で止まりました。

しかしどうも発表される業績が悪すぎる。PER15.0倍くらいへの下落があるのではないかと思っています。(日経平均が12400円くらいがPER15.0倍の水準です)


(08.7.30) TOPIX 1302P(+21)  日経平均 13367円(+208)   17.3億株 (2兆 261億円)



5月のケース・シラー住宅価格指数(20都市)は、-15.8%の下落でした。これまでで最大の下げ率です。

しかし米国は、メリルリンチがサブプライム関連の損失を出し、これを埋める増資の引き受け先が決まったことから金融株から反発。

NYダウは、11397ドル(+266)と昨日の下げ幅以上に上昇する。ナスダックも2319P(+55)と同じく、昨日の下げ以上の上昇する。

昨日の米国の反発は異常でした。昨日の材料なら100ドルの上昇がせいぜいだったでしょう。昨日の意外な上昇幅は、カラ売り規制が8月中旬まで延長されるという需給面からのプッシュによるものと思っています。

住宅価格の下落の拡大は無視されるべきものではありません。米国景気の後退も金融不安もこれが根本の原因です。昨日の米国市場はこれに無反応でしたが、近々その反省がでて、米国株は下値を探る動きになるのではないか。

東京市場は米国株高を受けて高く寄り付くが、日中の動きは乏しかった。出来高も少ない。鉱工業生産指数・失業率など経済統計は次第に悪化しています。企業業績も、よいものは商社を初めとする資源、海上運賃が高騰していた海運くらいのものす。これらは今では資源安、海上運賃安になりつつあるので、下半期の業績は4-6月よりも悪くなるはずです。

ここまでは、@資源高、A米国の景気後退、B金融不安の3つを悪材料にして株価は下げてましたが、日本市場では国内の景気後退のマイナスがこれに加わることになります。


(08.7.31) TOPIX 1303P(+0)  日経平均 13376円(+9)   20.8億株 (2兆4737億円)



米国はFRBが証券会社への貸し出し特例を来年1月まで延長すること、民間の調査機関のADPの7月の雇用統計が前月比+0.6万人の増加(!)になったことから、続伸する。

NYダウは、11583ドル(+186)と大きく続伸。しかしナスダックは2329P(+10)と小幅高。

証券会社への貸し出し延長は、今年一杯は証券会社の信用リスクが発生する可能性が強く残っているということであり、ADPの数字は予想では-6.0万人であったのに対し、+0.6万人とはあまりにも数字に違いがあります。

最近の米国市場はよいほうに解釈し、悪いことは見ない(例えば昨日の原油は4.58ドル高くなっているが相場は無視した)という楽観気分が出ているようです。

東京市場は米国高から高く始まったものの、国内企業の決算が芳しくなく下落する。特に任天堂は4-6月は最高の利益を上げたのにストップ安まで売られるというありさまで、通期の見通しを上方修正しない限り株価が上らないという状況になっている。それほど市場は企業業績に対して警戒しています。大引け前は月末のドレッシングで戻したが、前日と変らない株価水準で終わりました。

4-6月決算は2009年3月期の最初の4半期決算ですが、すでに業績の下方修正が始まっています。(a)昨日の東証1部のPERは16.49倍でした。昨日の日経平均終値は13367円です。(b)は12671円からの戻り高値の日です。この日の終値は13603円でしたが、PERは16.35倍でした。昨日の終値は(b)より236円低いのに、PERは16.35倍から16.49倍へ高まっています。(b)から(a)の短期間のうちに業績予想が下方修正された企業が多くあったためです。

(c)の終値は13822円で、この日のPERは16.48倍でした。同じPER水準である(a)の終値13367円と比べると、(a)は455円低くなっています。

図に見るように、今期になって(5月まではまだ全社の決算が発表されていないので、今期の業績予想が出揃ったのは6月1日)からはPERが16.50倍以上になると株価は下落します。(A)の安値をつけた日(終値は12760円)のPERは15.37倍でした。これは私がいっていたPERによる下値メドの15.50倍〜15.00倍の中間でした。

もしこの後PERが15.37倍まで下落するならば、そのときの日経平均は12760円では収まりません。推定では12460円くらいになるはずです。現時点では、日経平均で300円分業績が悪化していることになります。

楽観的な投資家がいて、(B)の戻り高値(終値は14489円)まで戻ると思ったとしましょう。(B)のPERは17.45倍でした。妥当なPERが15.00倍のときに17.00倍を超えた株価水準は明らかに株価が割高です(その後の株価下落を見ればわかります)。この17.45倍はその当時の業績予想によるPERです。現在の業績予想の下では、日経平均が14489円となるとPERは17.87倍になります。業績の伸びが0ないしマイナスという現状ではどうやっても達成不可能な水準です。


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