TOPIXをどう見たか・判断したか (08年3月)

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(08.3.3) TOPIX 1271P(-53)  日経平均 12992円(-610)   21.2億株 (2兆4795億円)



米国では、保険大手のAIGが111億ドルの評価損を出して過去最大の赤字決算となるし、発表された経済統計は市場の予想よりも悪いと、いいところなし。

NYダウは12266ドル(-315)と大幅安になりました。 ナスダックも2271P(-60)と続落。グラフでは先の小波動のボトム(c)を下回っていませんが、(b)のピークを上回ってもいないので、まだ「三角保合い」の形を維持しています。

これを放れるには、(b)を上回るか、(c)を下回るかですが、株価は一気に(c)に近づいてきました。特に景気を端的に表現するナスダックは今にも(c)を下抜きそうで、危うい。

先週末の米国株は大きく下がりましたが、東京市場は320円ほど下げて終わっていたので、NYダウの315ドル安があっても、日経平均の今日の下げは200円くらいか、と思っていました。

だが日経先物は400円安で寄り付き、反発することなく13000円を10円下回って終わりました。米国株安に加えて、円レートが102円台の急上昇したのが響きました。

ちょうど日経新聞が新日鉄の08年3月期は、原料高・運賃高から経常減益になると報じていたので、@円高、A原油高、B資源高、C米国景気、D信用収縮リスク、などの悪材料をまとめて相場に反映した状況になった感じです。

2月に入ってからの東京市場の株価の推移は、世界の主要市場のどの株価指標よりもよい形になっていましたが、今日の暴落(指標が-4%下げたら暴落としている)によって、TOPIXは先の小波動のボトム(c)を割り込み、日経平均は(c)を割らなかったがナスダックと同様に危うい水準まで下げてきました。

「相場の原則」に基づく売買のしかたの続きです。

5401「新日鉄」の株価は75日線より下位にあります。
  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスがやってきそうです。
    (a)の日の株価は835円。75日平均線は843円です。(a)の前日の75日線も843円だったので、明日も75日線は843円だろうと推定して、843円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(b)の日のザラバ高値は864円でした。当然に843円の売り注文は約定できています。843円でカラ売りできました。約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、843円でのカラ売りが約定した瞬間に、
  1. 758円(売値843円から-10%下落した水準)で利食いする。

  2. 928円(売値843円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字Bの水準)
    という指針が明らかになります。さらに思うことは、

  3. 先の小波動のピークが964円であるので、株価が965円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、965円になったら「損切り」する。(図の赤字Aの水準。Bの928円のほうが低いので、実際には928円になれば損切りする)

  4. (b)の日には株価(終値)が75日線を上回りました。(b)を含めて連続して5日間、75日線を上回っているならば、株価は何円であっても「損切り」する。(図の赤字Cの水準)
という方針です。利食いは(a)の1つですが、損切りは(b)(c)(d)の3つがあります。この3つの損切りのことを考えておかねばなりません。 結局は売値843円の-10%下の(d)758円で利食いできますが、その当時の75日線から-10%の水準の(c)845円で利食いすることもできました。

  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスになりそうです。

    (a)の日の株価は673円。75日平均線は702円です。(a)の前日の75日線は704円だったので、1日につき-2円ずつ平均線が低下しています。明日の75日線は702円-2円=700円だろうと推定して、700円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. しかし翌日(b)のザラバ高値は697円で、700円のカラ売りは約定できませんでした。

  3. (b)の日の75日線は700円だったので、翌日(c)の75日平均線は700円-2円=698円であろうと推定して、698円でカラ売りの注文を出しますが、(c)のザラバ高値は691円までしかなく、約定できていません。
この後、新日鉄の株価は75日線の-10%の水準どころか、-20%水準まで下落します。

(b)700円の売り注文に対して、あと3円不足する697円までしか戻れない。(c)698円の売りに対してあと7円不足して売れない。75日線まで戻れなかったことは、それだけ戻りの力が弱かった。さらに下落する。ということですが、これを悔やんでもしかたがありません。売りのチャンスを「ひとつ逃した」と残念がらないで下さい。仕掛けのチャンスはいくらでもあります。


(08.3.4) TOPIX 1265P(-5)  日経平均 12992円(+0)   20.8億株 (2兆3744億円)



NYダウは12264ドル(-7)と下げ渋る。

ナスダックも2258P(-12)と小幅安だったが、先の小波動のボトム(c)を下回ったので、(A→b→c→B)のコースの可能性はなくなりました。

これから新しい(c)を探り、次のボトムが(A)を下回らなかったら(A→b→c)が決まります。そうなれば75日線の(B)を目指す可能性がでてきます。

すぐには新(c)は確定しません。この間に75日線はどんどん下落していくので、新しい(A→b→c)が決まったときの(B)はずいぶん低い位置になることになります。

東京市場は、@昨日暴落したが、A米国株はほとんど下げなかったし、B円レートは103円台に戻ってきた、という背景があったのに、小幅続落となりました。

逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」はTOPIX・日経平均ともに買いマークを出しました。マークは連続して出ることも多いので、買いマークが途切れたときに、下げ止まったと判断するのがよいでしょう。

08年3月期もあと1か月を残すばかりになった現在、やはり来期(09年3月期)の業績がどうなるのかを、市場は懸念しています。

先週土曜日(3月1日)の日経新聞によると、来期の経常利益の伸び率は、@ゴールドマンが-4.5%、AモルガンSが0%、B野村証が+0.8%、C大和総研が+4.2%、でした。

米国景気のダウンがどれだけ日本に響くのか、円レートをいくらと推定するか、によって予想が大きく違っています。私の基準ではゴールドマンの-4.5%になるなら妥当PERは13.5倍%、0%なら15.0倍、大和の+4.2%なら16.5倍くらいになります。 昨日の日経平均が13000円のときのPERは15.16倍であるので、13.5倍が妥当とするならば、ここから約10%の株価下落(11700円)を視野に入れておかねばなりません。0%なら現在の株価水準で妥当だし、+4.2%なら8.8%の上昇(14150円くらい)の余地があります。

5713「住友鉱」はグローバルな金相場に大きな影響を受けるので、株価のグラフだけではなかなか判断が難しい銘柄です。

図の、5713「住友鉱」の株価は75日線より下位にあります。
  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスがやってきそうです。
    (a)の日の株価は2555円。75日平均線は2607円です。(a)の前日の75日線は2612円円だったので、1日につき75日線は-5円下がっています。明日の75日線は2607-5=2602円だろうと推定して、2610円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(b)の日は窓を空けて寄り付きました、始値は2650円でした。当然に2602円の売り注文は2650円で約定できています(このように前日の終値と翌日の始値にヒラキがでるのは、海外の金市況の影響です)。約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、2650円でのカラ売りが約定した瞬間に、
  1. 2385円(売値2650円から-10%下落した水準)で利食いする。
  2. 2915円(売値2650円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字Bの水準)
    という指針が明らかになります。さらに思うことは、

  3. 先の小波動のピークが3280円であるので、株価が3290円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、3290円になったら「損切り」する。(図の赤字Aの水準。Bの2915円のほうが低いので、実際には2915円になれば損切りする)

  4. そのときの75日線より、株価が+10%以上上位にあったら損切りする。
ということです。利食いのメドは2385円で、損切りのメドは(A)3280円、(B)2915円、(C)そのときの75日線の+10%上の水準、です。(C)はそのときになってみなければわかりませんが、少なくとも(B)の2915円で損切りすることは確定しています。

さて(d)の日の75日線は、2605円で、その+10%上の水準は2866円でしたが、(d)のザラバ高値は2870円だったので、損切り水準にタッチしています。思っていた損切り水準になったので翌日「損切り」するところです。(翌日の始値は2825円)

ザラバで判定せずに終値で判定してもよいでしょう。(D)の日の終値は2915円でした。この日の75日線の+10%の水準が2874円なので、完全の株価は75日線+10%の水準を越えています。翌日の始値で損切りすると2915円でした。(この2915円というのは、(B)の当初の損切り水準でもあった)

(d)を見て損切りしたにせよ、(B)の2915円や(D)の終値を見て損切りしたにせよ、この銘柄は2940円までしか上昇しませんでした。(d)の2825 円や(B)(D)の2915円は、ピーク2940円にわずかに少し低い水準でしたが「損切り」となります。 2940円をピークにして、その後1472円まで下落するのを見ると「惜しい」のですが、これはしかたがないことです。方針をその場その場で変えるのであれば、もともとその方針が「軽い」のです。方針どおりにしたほうがよいのです。

一度は「損切り」を余儀なくされたカラ売りでしたが、株価が75日線を下回ってくると、再び「下降波動に戻った」としてカラ売りをすることができます。

(D)のピークのあとで、株価は再び75日線を下回ります。(e)の日に75日線を完全に下回ったので、その翌日の始値(2565円)でカラ売りをしてもよいし、(f)の日に、予想する75日線(予想は2599円)で売り指値をしていてもよいのです。

結果は1472円まで株価は下落し、(e)でも(f)でもカラ売りは利食いすることができます。

図の右の最近のカラ売りについても述べるつもりでしたが、時間がなくなりました。いうつもりだったことは、次のことです。
  1. bの日に1993円でカラ売りの注文を出し、
  2. 翌日2005円で約定するが、
  3. その翌日に75日線+10%の水準である2191円にタッチしたので損切りする。
  4. 終値で判断するときは、その翌日に終値が2180円で、75日線+10%の水準が2179円であったので、損切りする。
  5. 次にカラ売りするのは、株価が75日線(現在は1968円)を下回ったときである。


(08.3.5) TOPIX 1263P(-1)  日経平均 12972円(-20)   19.5億株 (2兆1554億円)



NYダウは12213ドル(-45)と4日連続安。

下ヒゲの長い足になって「下げ渋り」を表現しましたが、この下ヒゲによって先の小波動のボトムを割り込んだので、NYダウもナスダック・TOPIX・日経平均と同様に、早期に75日線まで戻る期待はできなくなりました。

ナスダックは2260P(+1)とわずかにプラス。

東京市場は、出来高・売買代金ともに今年になってからの最低に近い水準で、様子見気分が支配しています。TOPIX・日経平均は今日も逆張りの買いマークを出していますが、出来高の少なさを見ると、「下げ渋り」というだけです。

小波動のボトムらしさの確率は、@新安値(昨日)、A逆張りの買いマークがでた。まだこの2ポイントにしかすぎません。これから9日順位相関が-80以下になり、25日順位相関が-80以下になる。また強い足型がでるなどのことが現れてこないと、確率(ポイント)は増えません。

図の、6758「ソニー」の株価は75日線より下位にあります。
  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。

    (a)の日の株価は5890円。75日平均線は5918円です。(a)の前日の75日線は5929円だったので、75日線は1日につき-11円下がっています。

    明日の75日線は5918-11=5907円だろうと推定して、5910円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(b)の日の始値は5910だったので、5910円の売り注文は約定できています。
    約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、5910円でのカラ売りが約定した瞬間に、
  1. 5310円(売値5910円から-10%下落した水準(5319円))で利食いする。(図の(c)の水準)
  2. 6510(売値5910円から+10%上昇した水準(6501円))で損切りする。(図のBの水準)
    という指針が明らかになります。さらに思うことは、

  3. 先の小波動のピークが6580円であるので、株価が6580円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、6580円になったら「損切り」する。(図には表示していない。Bの6510円のほうが低いので、実際には6510円になれば損切りする)
  4. そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
ということです。利食いのメドは5310円で、損切りのメドは(A)6580円、(B)6510円、(C)そのときの75日線の+10%上の水準、です。(C)はそのときになってみなければわかりませんが、少なくとも(B)の6510円で損切りすることは確定しています。

この後(c)5310円に株価が下落したので「利食い」です。(d)の日に75日線の-10%の水準にタッチしたので、翌日に利食いしてもかまいませんが、(d)まで下がる保証はないので、(c)の水準で利食いするのが普通です。

同じグラフです。(b)でカラ売りして(c)で利食いしたすぐあとに、再びカラ売りのチャンスがやってきます。
  1. (e)の日に75日線に近づいてきました。

    (e)の日の株価は5560円。75日平均線は5705円です。(e)の前日の75日線は5718円だったので、75日線は1日につき-13円下がっています。

    明日の75日線は5718-13=5705円だろうと推定して、5710円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(f)の日の高値は5720円だったので、5710円の売り注文は約定できています。
5710円でのカラ売りが約定した瞬間に、
  1. 5130円(売値5710円から-10%下落した水準(5139円))で利食いする。(図の(g)の水準)
  2. 6290円(売値5710円から+10%上昇した水準(6281円))で損切りする。(図のEの水準)
    という指針が明らかになります。さらに

  3. 先の小波動のピークが5930円であるので、株価が5940円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、5940円になったら「損切り」する。(図のDの水準。Dの5940円のほうがEの6290よりも低いので、実際には5940円になれば損切りする)

  4. そのときの75日線より、株価が+10%以上になったら損切りする。
ということです。利食いのメドは5130円で、損切りのメドは(E)6290円、(D)5940円、(X)そのときの75日線の+10%上の水準、です。(X)はそのときになってみなければわかりませんが、少なくとも(D)の5940円で損切りすることは確定しています。

この後、株価は利食い水準の5130円より20円高い5150円まで下げただけで、利食いはできませんでした。逆に急伸し、損切りの水準の5940円を上抜いたので、5940円で損切りとなります(前日に5940以上なら転売の逆注を出しておけばよい)。あるいは翌日の始値の6070円で損切りです。4〜6%の損失になります。


(08.3.6) TOPIX 1287P(+23)  日経平均 13215円(+243)   19.9億株 (2兆2464億円)



NYダウは12254ドル(+41)と小反発。 ナスダックも2272P(+12)と小幅続伸。

東京市場は、出来高・売買代金が少ないながらも、米国の株高と円レートがやや円安にぶれていることから反発する。

ただしこれは2月29日からの暴落の反動で、まずはカラ売りの買戻しの限界である9日線を上抜くかどうかをみる必要があります。

現在のところ、図の青●の日が小波動のボトムになりそうな確率は、@新安値、A逆張りのカイマークが出た、B9日順位相関が-80以下になった、の3ポイントです。

もし明日がC順上がりの陽線になるなら4ポイント、D青●の日の前日の大陰線の高値を終値で上回るなら5ポイントになるといったところです。


図の、7203「トヨタ」の株価は75日線より下位にあります。この図の中でも3回の仕掛けどころがあるので、@期・A期・B期として3回説明します。まずは@期から
  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。

    (a)の日の株価は6570円。75日平均線は6771円です。前日に較べて平均線は-14円下がっているので、 明日の75日線は6771-14=6757円だろうと推定して、6760円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(b)の日の高値は6790円だったので、6760円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
    1. 6080円(売値6760円から-10%下落した水準(6084円))で利食いする。(図の(c)の水準)
    2. 7440円(売値6760円から+10%上昇した水準(7436円))で損切りする。(図のBの水準)
    3. 先の小波動のピークが6910円であるので、株価が6920円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、6920円になったら「損切り」する。(図のAの水準)Bの7440円よりAの6920円のほうが低いので、実際には6920円になれば損切りする)
    4. そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
    という方針が立ちます。

  3. この後(d)の日に利食い水準(c)の6080円になったので「利食い」できます。
次にA期の仕掛けは、
  1. (e)の日の株価は6240円。75日平均線は6426円です。前日に較べて平均線は+1円上がっているので、 明日の75日線は6426+1=6427円だろうと推定して、6430円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(f)の日の高値は6440円だったので、6430円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
    1. 5780円(売値6430円から-10%下落した水準(5787円))で利食いする。(図の(g)の水準)
    2. 7080円(売値6430円から+10%上昇した水準(7073円))で損切りする。(図のB'の水準)
    3. 先の小波動のピークが6790円であるので、株価が6800円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、6800円になったら「損切り」する。(図のA'の水準)B'の7080円よりA'の6800円のほうが低いので、実際には6800円になれば損切りする)
    4. そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
    という方針が立ちます。

  3. この後(h)の日に利食い水準(g)の5780円になったので「利食い」です。

B期の仕掛けは、
  1. (i)の日の株価は5900円。75日平均線は5987円です。前日に較べて平均線は-7円下がっているので、 明日の75日線は5987-7=5980円だろうと推定して、5980円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(f)の日の高値は6020円だったので、5980円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
    1. 5380円(売値5980円から-10%下落した水準(5382円))で利食いする。(図の(k)の水準)
    2. 6560円(売値5980円から+10%上昇した水準(6578円))で損切りする。(図のB''の水準)
    3. 先の小波動のピークは6440円(または6240円としてもよい)である。株価が6450円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、6450円になったら「損切り」する。(図のA''の水準)B''の6560円よりA''の6450円のほうが低いので、実際には6450円になれば損切りする)
    4. そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。

    5. 株価終値が5日間連続して75日線を上回ったら損切りする。
    という方針が立ちます。


  3. (j)でカラ売りした後、株価は上昇しましたが、A''の6440円までは上がらず、また75日線の+10%の水準にタッチすることはありませんでした。

    しかし大陰線となった(l)の日に、終値が5日連続して75日線を上回りました。ルールにより、翌日の始値6110円で損切りになります。約2%の損失となりました。


(08.3.7) TOPIX 1247P(-39)  日経平均 12782円(-432)   20.7億株 (2兆3532億円)



米国は、信用収縮懸念から下落。NYダウは12040ドル(-214)。1月の安値11634ドルまであと400ドルあまりです。

このようすだと、FRBが0.75%の利下げをするとか、金融機関に毀損した資本を補うべく公的資本を注入するとか、の対策がでないと、11634ドルを維持できるかどうか実にこころもとない。

ナスダックも2220P(-52)と下落し、2202Pまでワンチャンスとなりました。

米国景気の後退という点からは、NYダウよりナスダックの下落のほうが日本に対する影響はキツイ。

東京市場は、ひところは米国株との連動が薄れていましたが、今は米国株の下落以上に悲観しています。 NYダウが-1.75%下落したのを受けて、今日は日経平均が-3.55%、TOPIXが-3.09%なので、東京市場は米国の2倍も下げている。

ここまで下げたので、奥の手の《デンドラ24》を使って、日経平均の下値のメドを調べてみると、図のようになります。


高いほうから順に
  1. 12909円
  2. 12207円(2つ同じ)
  3. 11505円
通常は上から2番目か3番目(ともに12207円)まで下落するので、1月の安値12572円を下回る可能性のほうが強いと思います。

●(昨日、@12628円、A12207円、B12067円、C11084円、を掲げましたが、これは8%波動を使ったメドでした。訂正します)


「相場の原則」の続き。

図の、8411「みずほ」の株価は75日線より下位にあります。
  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。

    (a)の日の株価は6140円。75日平均線は6317円です。前日に較べて平均線は-7円下がっているので、 明日の75日線は6317-7=6310円だろうと推定して、6310円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(b)の日の高値は6500円だったので、6310円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、

    1. 5670円(売値6310円から-10%下落した水準(5679円))で利食いする。(図の(c)の水準)
    2. 6950円(売値6310円から+10%上昇した水準(6941円))で損切りする。(図のBの水準)

    3. 先の小波動のピークが7270円であるので、株価が7280円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、7280円になったら「損切り」する。(図のAの水準)(Bの6950円よりAの7280円のほうが高いので、実際には6950円になれば損切りする)

    4. そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。(図の+10%のピンク色線の水準)

    5. 株価終値が5日間連続して75日線を上回ったら損切りする。(Cの水準)
    という方針が立ちます。

  3. この後、株価は4日連続して75日線を超えていましたが、5日目には75日線を割り込み、(d)の日に利食い水準(c)の5670円になったので「利食い」できます。
「みずほ」はよほど相場が弱いので、上のグラフの約半年間で1回しか75日線まで戻っていません。最近は75日線の-10%まで戻れば、「戻り一杯」となったことが3度もあります。75日線まで戻るどころではありません。としても日本を代表する銀行で、今度のサブプライムの損失があっても赤字にはならない銀行の株価が390千円というのは安すぎます。


(08.3.10) TOPIX 1224P(-23)  日経平均 12532円(-250)   21.9億株 (2兆4347億円)



先週末の米国市場は、2月の雇用統計が-6.3万人の減少。1月の数字も-1.7万人から-2.2万人へ下方修正され、いよいよ米国景気は後退期にはいるだろうことが普通の考えになってきました。

景気後退期とはGDPがマイナスになることを意味しますが、この1-3月期でマイナスになったとして、4-6月はどうかが問題になります。

3月中旬のFRBで金利をどこまで下げるのか。4月から始まる戻し減税(16兆円)の効果はでてくるのか。金融機関に公的資金を注入するのかどうか。

などなどがあるので、まだ米国経済は手詰まりになったとは思っていませんが、はっきりするまでは不安定な相場のままでしす。

NYダウは1月安値を割り込んでいないが、ナスダックはとうとう1月安値を割り込む。1月当時よりも経済環境は悪化していると市場は認識しています。


東京市場は続落。TOPIXはかろうじて1月安値を維持したが、日経平均は1月安値を割り込む。これによって、日経平均の中勢波動の「大底」探りは一からやりなおしです。スゴロクの「振り出しにモドル」です。

現在の日経平均の小波動のボトムらしさの確率は、
  1. 新安値
  2. 9日順位相関が-80以下

    の2ポイントでしかありません。 ただ2〜3日のうちには、

  3. 25日騰落レシオが75以下になりそうです。


  4. 25日投資マインド指数は17.1まで下落しているので、これも近日中に15.0以下になりそう。

  5. 連結PERは先週末が14.99倍でしたが、今日は14.70倍くらいに下がっているはずです。1月の安値時には14.10倍であったので、14.50倍以下になれば、ポイントを加算してもよい。

  6. 先週、日経平均の下値メドは12207円であるといいましたが、この水準はワンチャンスであるので、ここからもポイント加算の可能性があります。
ということで、明日・明後日に株価が下落すれば、ボトムらしさのポイントは6点になる可能性があります。ここからは買い場探しの局面ではなかろうか。


(08.3.11) TOPIX 1235P(+10)  日経平均 12658円(+126)   23.7億株 (2兆5512億円)



NYダウは11740ドル(-153)と続落。ナスダックも2169P(-43)と新安値を更新。

米国は下落したが、今日の東京市場は反発となりました。まだショートカバーが出はじめたか?という段階で、9日線まで戻っていないので、今日の反発をもって安値が出たかと思うのは早すぎます。

現在のところ小波動のボトムらしさの確率は、@新安値の、A陽線がでて、B9日順位相関が-80以下。この3ポイントです。

明日(A)の前日の陰線の高値(日経平均は12777円、TOPIXは1247P)を終値で上回るなら、1ポイントを加算してよいでしょう。


ほかのポイント(25日騰落レシオ・投資マインド指数・25日順位相関・逆張りの買いマーク)は、まだ明日にはOKとならないので、明日の確率が5ポイント(5分)になることはありません。

《デンドラ24》でTOPIXの下値メドを見ると、
  1. 1255P
  2. 1187P
  3. 1173P
  4. 1118P
となっています。今日のTOPIXは1235Pなので、この面からもすぐにポイントが加算されることはありません。

図の、8604「野村」の株価は75日線より下位にあります。この図の中には5回の仕掛けどころがあります。

これまで6銘柄について、@仕掛けの値段、A利食いの予定値段、B損切りの予定値段の決め方を説明してきたので、今日は簡単に述べます。

@aの仕掛け
  1. aの日(終値2115円・75日平均2122円)に注目。
  2. 2120円で売り指値を出しておくと、2120円で成約。
  3. 利食い予定は1905円、損切り予定は2335円。
  4. Aの日に1905円で利食いできます。+215円の利益。
Abの仕掛け
  1. bの日(終値2000円・75日平均2031円)に注目。
  2. 2030円で売り指値を出しておくと、2030円で成約。
  3. 利食い予定は1827円、損切り予定は2235円。
  4. Bの日に1827円で利食いできます。+203円の利益。
Bcの仕掛け
  1. cの日(終値1890円・75日平均1950円)に注目。
  2. 1946円で売り指値を出しておくと、1966円で成約。
  3. 利食い予定は1769円、損切り予定は2162円。
  4. 成約した日から5日連続して終値が75日線を上回ったので、6日目の(C)の始値2050円で損切りになります。-84円の損失。
Cdの仕掛け
  1. dの日(終値1906円・75日平均1936円)に注目。
  2. 1935円で売り指値を出しておくと、1935円で成約。
  3. 利食い予定は1740円、損切り予定は2130円。
  4. Dの日に1740円で利食いできます。+195円の利益。
Deの仕掛け
  1. eの日(終値1741円・75日平均1777円)に注目。
  2. 1773円で売り指値を出しておくと、1800円で成約。
  3. 利食い予定は1620円、損切り予定は1980円。
  4. Eの日に1620で利食いできます。+180円の利益。


(08.3.12) TOPIX 1255P(+19)  日経平均 12861円(+202)   20.4億株 (2兆4189億円)



FRBは欧州の各中央銀行と協調して、20兆円の資金を供給すると発表。NYダウは12156ドル(+416)と大反発となりました。ナスダックも2255P(+86)と大幅高で、3.98%の上昇は「暴騰」といってよいくらいです。

しかし株価はカラ売りの買戻しの限界である9日線まで戻ったに過ぎません。この反発が本物であるならば、反動の限界である25日線を上回ることが必要です。

はたして、その水準(NYダウは12300ドル、ナスダックは2294P)を超えることができるのかどうか。ハードルは高い感じです。

米国株式の大幅高を受けて、今日の東京市場は反発となりました。ただし日経先物でいえば、13130円で寄り付き、10円高い13140円を瞬間につけた後はジリジリと値を崩しました。

寄り付きで買い戻しが出切った後、続伸することはなく、戻り売りに押されたのはよくありません。

今日の足はザラバ高値で、カラ売りの買戻しの限界である9日線のタッチしたもののその後の上伸がなかったので「上ヒゲ」になりました。

現在のところ小波動のボトムらしさの確率は、@新安値の、A陽線がでて、B9日順位相関が-80以下、C今日の終値は一昨日の陰線の高値12777円を上回った。4ポイントまで確率は高まりましたが、まだ小波動のボトムらしさの確率はなお5分5分(5ポイント)にはなっていません。

「相場の原則」の続き。「原則」というのは憲法のようなものです。実際に運用するのは「法律」であり、それを補完するのが「細則」です。今連載している「相場の原則」とは、
  1. 中勢波動が上昇波動のときは「押し目買い」をする。
  2. 中勢波動が下降波動のときは「戻り売り」をする。
というタッタのこれだけのことでしかありません(だから重要です)。 では、どうなれば押し目買いをすればよいのか?、どういうときの戻り売りをすればよいのか?、を具体的に決めるのが「法律」にあたります。ここでは
  1. 75日線を「押し目」「戻り」の限界とする。
  2. 仕掛けて+10%の利益がでたら利食いする。
  3. 仕掛けて-10%の利益がでたら損切りする。
という法律(ルール)を基本にして、
  1. 波動が切り下がったら「押し目買い」は損切りする。
  2. 株価(終値)が75日線を5日連続して下回ったら「押し目買い」は損切りする。
  3. 波動が切り上がったら「戻り売り」は損切りする。
  4. 株価(終値)が75日線を5日連続して上回ったら「戻り売り」は損切りする。
これは「法律」の「但し書き」のようなものです。「細則」にあたるものはまだ説明していませんが、例えば
  1. 株価が75日線にタッチしたからといって、いつでも「押し目買い」「戻り売り」をしてもよいのか?(そうでないことを決めておく)
  2. 利食い水準まであと10円に迫ったが株価が反転してしまった。絶対に+10%の利益がでるまで利食いしてはならないのか?(そうでないことを決めておく)
といった細かな取り決めも必要です。連載のルール(法律にあたる)は非常に単純化しています。このルールによる成果は最高のものではなく、最低の保障です。ルールに則って売買すれば、最低でもこれだけの成果になる。ということを説明しているに過ぎません。


9432「NTT」の株価は75日線より下にありました。
  1. aの日(終値523円・75日平均536円)に注目。
  2. 平均線は1日につき-1円下落しているので、535円で売り指値を出しておくと、535円で成約する。
  3. 利食い予定は(A)481円、損切り予定は(C)589円となります。
  4. 直前の小波動のピークは623円なので、(C)589円が損切り水準になります。
  5. bの日の安値は508円でした。利食い水準の481円にはほど遠く、そこから株価は75日線を超えていきます。
  6. このときは、すでに小波動のピークが549円となったことを知っています。株価が550円になれば、小波動のピークが「切り上がる」ことになるので、損切りの水準は550円に変わります。
  7. (c)で550円を上回ったので、翌日の始値551円で損切りです。-26円の損失。
(c)で損切りしたすぐ後に、再び「戻り売り」になります。
  1. eの日(終値513円・75日平均525)に注目。
  2. 平均線は前日と変化していないので、525円で売り指値を出しておくと、525円で成約する。
  3. 利食い予定は(A')472円、損切り予定は(C')578円となります。
  4. 直前の小波動のピーク(B')は564円なので、(B')564円が損切り水準になります。
  5. fの日の安値は476円でした。利食い水準の472円にあと4円ほど足りませんでした。そこから株価は75日線を超えていきます。
  6. このときは、すでに小波動のピークが(b')539円となったことを知っています。株価が540円になれば、小波動のピークが「切り上がる」ことになるので、損切りの水準は540円に変わります。
  7. (g)で540円を上回ったので、翌日の始値542円で損切りです。-17円の損失。


2度続けて損失をだしました。
  1. hの日(終値506円・75日平均518円)に注目。
  2. 平均線は前日と変化していないので、518円で売り指値を出しておくと、翌日の始値520円で成約する。
  3. 利食い予定は(A)468円、損切り予定は(C)572円となります。
  4. 直前の小波動のピークは(B)563円なので、(B)563円が損切り水準なります。
  5. iの日に利食い水準の468円をつけたので、利食いできます。+52円の利益。
NTTの3回の仕掛けは1勝2敗となりました。負けた原因はトレンドが明瞭ではなかったところにあります。例えば1回目の仕掛け時の75日線の下降の程度は1日あたり-1円でした。75日平均線の水準536円の0.2%もありません。

2回目の仕掛け時の75日線の下降の程度は1日あたり0円でした。75日平均線は横ばいでした(下降トレンドではなかった)し、3回目の仕掛け時の75日線の下降の程度も1日あたり0円でした。同じく75日平均線は横ばいでした(下降トレンドではなかった)。このことは「細則」で「75日平均線が横ばいのときは仕掛けない」と決めるべきことです。

このように「相場の原則」は、「ルール」と「細則」(例外規定といってもよい)を備えることによって、現実の株式相場に対応できるようになります。「ルール」と「細則」をどう決めるのかはユーザーの投資センスに依存するのですが、これはまた機会があれば述べます。


(08.3.13) TOPIX 1215P(-39)  日経平均 12861円(-427)   21.0億株 (2兆3938億円)


NYダウは12110ドル(-46)と反落。ザラバで25日線まで戻りましたが、ここまでが精一杯でした。

上ヒゲ足となったので、今夜は続落すると思いますが、一昨日の400ドル高の大陽線を下抜くようでは、世界の株式市場はまたまた委縮することになります。

米国株式が25日線で戻り一杯となったことや、円が100.00円を割るかという円高が加速したため、今日の東京市場は急反落。


ザラバ・終値ともに新安値を更新し、昨日の反発は、下落途中の反発にしか過ぎなかったことが明らかになりました。先日掲げた《デンドラ24》の下値メドの12207円(上から2・3番目のメド)あたりまで下落しそうです。


相場の原則」の続き。9984「ソフトバンク」は75日線より下で推移してきました。

(20)の仕掛け
  1. aの日(終値2555円・75日平均2647円)に注目。
  2. 2650円で売り指値を出しておくと、2650円で成約。
  3. 利食い予定は(C)2385円、損切り予定は(B)2915円。
  4. 先の小波動の高値が(A)2860円であるので、損切り予定は 2860円になります。
  5. bの日に2385円で利食いできます。+265円の利益。
(21)の仕掛け
  1. cの日(終値2360円・75日平均2410円)に注目。
  2. 2405円で売り指値を出しておくと、2405円で成約。
  3. 利食い予定は(C')2160円、損切り予定は(B')2650円。
  4. 先の小波動の高値は(A')2685円であるので、損切り予定は 2650円になります。
  5. dの日に損切り予定の2650円になりました。予め2650円で手仕舞い買いの「逆注」を出していれば、2650円で損切りになります。-245円の損失。



右図の(P-Q)は、Pで「押し目買い」→Qで+10%の利益がでたので利食い。となりますが、「押し目買い」についてはまた述べるので、ここでは省略します。
  1. aの日(終値2340円・75日平均2405円)に注目。
  2. 2410円で売り指値を出しておくと、2410円で成約。
  3. 利食い予定は(C)2165円、損切り予定は(B)2655円。
  4. 先の小波動の高値は(A)2680円であるので、損切り予定は 2655円になります。
  5. bの日に2165円で利食いできます。+245円の利益。

  1. cの日(終値2240円・75日平均2329円)に注目。
  2. 2330円で売り指値を出しておくと、2330円で成約。
  3. 利食い予定は(C')2095円、損切り予定は(B')2565円。
  4. 先の小波動の高値は(A')2415円であるので、損切り予定は 2415円になります。
  5. dの日に2095円で利食いできます。+235円の利益。
今日で定点観測の9銘柄全部を例題にしての説明が終わりました。述べてきたことは「原則」、それから導き出される仕掛けの「ルール」でしかありません。実際に売買しようとすると、たちまち疑問点がでてくるはずです。「ルール」はもう少し詳細に具体化して「細則」を作っておかねばなりません。明日からはこれらについて述べます。


(08.3.14) TOPIX 1193P(-22)  日経平均 12241円(-191)   31.4億株 (3兆7867億円)



米国は金融機関の一部が破綻するとの予測で下げたと思ったら、S&Pが「サププライムがらみの評価損の計上はピークを過ぎた」というレポートを出したとかで、乱高下。

NYダウの日中の値動きは上下で340ドルありましたが、12145ドル(+35)とプラスで終わる。

東京市場はSQが終わり、SQに絡んだ乱調が少しはなくなるかと思っていましたが、円が高く、これを材料にした先物売りが出て続落となりました。

目下のところのボトムらしさの確率は、@新安値、A9日順位相関が-80以下、がベース。

これに加えて、今日はB25日投資マインド指数が15%以下になったので、3ポイント目が加算。

私は、妥当な東証PERは、経常利益の伸び率によって
  1. +10%なら18倍
  2. +5%なら17倍
  3. +微増なら16倍
  4. ±0%なら15倍
  5. -微減なら14倍
  6. -5%なら13倍
  7. -10%なら12倍
という大雑把な基準を持っていますが、今日のPERは推定で14.40倍かと思います。来期業績の伸びをトントンかややマイナスだと市場は予想していることになります。

この経常利益の伸びは、円レートの影響を強く受けます。3月4日時点での円レートはだいたい105円。これをもとにした証券会社の来期の業績予想は、ゴールドマンの-4.5%から大和総研の+4.2%まで散らばっていました。

100円が定着するようだと、当然にこれよりも業績は悪化します。おそらく-5%〜0%が多くの予想となるのではなかろうか。となると、妥当なPERは15倍から13倍の間となりますが、企業の予想がでていない現段階では不明です。ただ今日の14.40倍(推定)は妥当なPER水準に近づいているとは思います。14倍なら株価があと3%(日経平均が400円)下げればよいだけです。13倍ならあと10%(日経平均が1200円)下げる必要があります。


日経平均は、先日いった《デンドラ24》の下値メドの上から2・3番目の12207円にタッチしました(ザラバ安値12167円)。

これによって、小波動のボトムらしさは4ポイントになります。

おそらくは、連結PERが14.00倍になれば1ポイント加算してもよいのではないかと思っていますが、まだその水準にはいないので、今のところ小波動のボトムの確率は4ポイント(確率40%)です。

明日以降にD逆張りの条件表NO.2が買いマークを出す、E陽線がでて終値で1272円を上回る。といったことが出てくれば確率が高まります。最低でもボトムらしさの確率が5ポイント(50%)になるまでは、「あまりの株価は安すぎる。値ごろ感から買ってみよう」といったアイマイな(それはその人だけがそう思っているに過ぎない。個人の気分でしかない。)理由から株式を買ってはいけません。


(08.3.17) TOPIX 1149P(-43)  日経平均 11787円(-454)   24.5億株 (2兆5599億円)



米国はベア・スターンズの流動性不足にNY連銀がJPモルガンを通じて迂回融資をするとか、JPモルガンがベア・スターンズを買収するとか、緊急の利下げがあるのではないかとか、「米国大変」となりました。

NYダウは先週末も日中の値幅が360ドルあって、振幅の大きな日が続いています。

ここまで不安心理が拡大すると、政府やFRBが何かの手を打っても「それほどまでに実態はヒドイのか」と、市場は悪いほうにしか解釈しなくなってきました。

東京市場は、円レートが一時95円台まで上昇するなどして、ややパニック的な下げとなりました。そのために小波動のボトムらしさの確率は大きくなってきています。

今日のところは、@新安値、A9日順位相関が-80以下、ここへB逆張りの条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出しました。


C25日投資マインド指数は8.0%まで下落(1月安値時は1.5%まで下げた)し、

D妥当PERは来期(09年3月期)の業績予想がでていないので、まだはっきりしませんが、今日は13.80倍あたりまで下がったはずです。これは1月安値時の14.10倍を下回る水準です。

E日経平均の《デンドラ24》の下値メドは、上から2・3番目が12207円でした。昨日この水準にタッチしたので、通常なら下値目標を達成となるところですが、今日のパニック的な下げによってこの水準を下抜け、最も低い下値メドの11505円に接近しています。

以上から小波動のボトムらしさの確率はPERを除けば5ポイント。PERを入れると6ポイント。

ここへF今日の25日騰落レシオは77.9に低下しているので、近々75以下になります。
さらにG2〜3日のうちに25日順位相関が-80以下になって、ポイントを加算するはずです。

H日経先物の1月安値の日の出来高は25.5万枚でしたが、今日はこれに次ぐ24.5万枚の出来高となりました。明らかに「突っ込み警戒感」がでています。


米国の対策次第とはいうものの、グラフからは非常な悲観人気に偏っていることがわかります。おそらく今日でボトムらしさの確率は5分を超えており、明日以降は次々に確率のポイントは積み上がります。

付和雷同して、ここから新規にカラ売りすることはないのではないか。もしカラ売りをするのであれば、@株価が75日線まで戻ったとき(結局戻らなかったが)か、A1月安値を下抜いた(G)の日であって、そこから相当に下げたB今になってカラ売りするのは「追いかけ商い」というものです。「追いかけ商い」をしても、ロクな結果にはなりません。


(08.3.18) TOPIX 1163P(+13)  日経平均 11964円(+176)   22.6億株 (2兆3935億円)



NYダウは昨日の値幅が320ドルと、3日続けて大変動したものの、11972ドル(+21)と小幅高。ナスダックは2177P(-35)。

世界株安の震源地である米国の、特にNYダウはまだ1月安値を下回っていないのは、なお米国市場は政府とFRBに期待するものがあるようです。

今夜はFOMCですが、FFレートを1.0%下げて2.0%にすれば、実質金利はほぼ0%かマイナス金利になります。これを米国市場はどう判断するのか。

東京市場は、3日間で1000円以上下げたので反発したものの、@FOMCの決定を待つ、A円レートが97円台と高いまま、ということから、たいした戻りにはなりませんでした。 当面は、買い戻しの限界である9日線まで戻ることができるのかどうかを確認するところです。

D例題(22例)のまとめ


「相場の原則」について定点観測している9銘柄をサンプルにして説明してきました。時節柄「戻り売り」の例だけを掲げましたが、「押し目買い」のルールも同じです。説明のために使った「戻り売り」の仕掛け・手仕舞いのルールは
  1. 75日線を「戻り」の限界とする。
  2. 仕掛けて+10%の利益がでたら利食いする。
  3. 仕掛けて-10%の利益がでたら損切りする。
  4. 波動が切り上がったら「戻り売り」は損切りする。
  5. 株価(終値)が75日線を5日連続して上回ったら「戻り売り」は損切りする。
としました。実際の売買においては、もっとルールを詰めておく必要があります。例えば「仕掛け」のタイミングは、「株価高値が75日を上回ったとき」としていますが、これだけをもって実戦に臨むとかなりのダマシに合うでしょう。成功確率の高い仕掛けのタイミングを条件表に設定しておく必要があります。

次に「手仕舞い」です。仕掛けた値段が確定した瞬間に、利食い・損切りのメドを立てますが、
    @利食い・損切りは±10%が最適なのか? 
    A+10%になるまでは利食いをしてはいけないのか(早めの利食いはいけないのか)?
    B+10%の利益がでたら必ず利食いするのか(「利を伸ばす」ことはいけないのか)?
    C-10%になるまでは損切りしてはいけないのか(早めの損切りはいけないのか)?
といった疑問がでてくるでしょう。これらのことも「検証」しておく必要があります。「仕掛け」「手仕舞い」の細かなことは、しだいに煮詰めていき、最終的には実用になる「75日線売買」という条件表を作ります。作った後で、@利食いは何%がよいのか、Aどのような手仕舞いをしたらよいのかを決めます。この過程を次回から述べていきます。

今日は、売買のしかたで例示したサンプルの成績をまとめておきます。勘定してみると、サンプルとして23例の売買を掲げていました(うち1例は仕掛けられなかった例)。仕掛けができた22例について、その成績を眺めてみましょう。22の例には、図中に1〜23の番号を追加したので、この番号を見ながら、図を探してください。

No. 銘柄 仕掛け値 平均線
角度
+10%利食水準
-10%損切水準
決済値 損益% 結果 最安値
最高値
可能利益%
可能損失%
@ 1812 鹿島 391円 -1.67% 351円
431円
351円 +10% ○利食い 290円
397円
+25.8%
-1.5%
A 5401 新日鉄 843円 -0.20% 758円
928円
758円 +10% ○利食い 596円
872円
+29.3%
-3.4%
C 5713 住友鉱 2650円 -0.88% 2385円
2915円
2825円 -6.6% ●損切り 1992円
2940円
+24.8%
-10.9%
D 5713 住友鉱 2005円 -1.77% 1800円
2210円
2250円 -12.2% ●損切り 不明
2940円
-
-15.2%
E 6758 ソニー 5910円 -0.86% 5310円
6510円
5310円 +10.1% ○利食い 5100円
5930円
+13.7%
-0.3%
F 6758 ソニー 5710円 -1.10% 5130円
6510円
6070円 -6.3% ●損切り 5680円
6410円
+0.5%
-12.2%
G 7203 トヨタ 6760円 -1.03% 6080円
7440円
6080円 +10.0% ○利食い 5780円
6790円
+14.4%
-0.4%
H 7203 トヨタ 6430円 -0.43% 5780円
7080円
5780円 +10.0% ○利食い 4880円
6440円
+24.1%
-0.1%
I 7203 トヨタ 5980円 -0.60% 5380円
6560円
6110円 -2.1% ●損切り 5040円
6400円
+15.7%
-7.0%
J 8411 みずほ 6310円 -0.69% 5670円
6950円
5670円 +10.0% ○利食い 4260円
6510円
+32.4%
-3.1%
K 8604 野村 2120円 -1.04% 1905円
2335円
1905円 +10.0% ○利食い 1819円
2175円
+14.1%
-2.5%
L 8604 野村 2030円 -1.27% 1827円
2235円
1827円 +10.0% ○利食い 1728円
2110円
+14.8%
-3.9%
M 8604 野村 1966円 -0.81% 1769円
2165円
2050円 -4.6% ●損切り 1822円 +7.3%
-6.0%
N 8604 野村 1935円 -0.42% 1740円
1935円
1740円 +10.0% ○利食い 1395円
1950円
+27.9%
-0.7%
O 8604 野村 1800円 -0.89% 1620円
1980円
1620円 +10.0% ○利食い 1444円
1832円
+19.7%
-1.7%
P 9432 NTT 535円 -0.62% 481円
589円
551円 -2.9% ●損切り 508
564円
+5.0%
-5.4%
Q 9432 NTT 525円 -0.34% 472円
578円
542円 -3.2% ●損切り 476
556円
+9.3%
-5.9%
R 9432 NTT 520円 -0.50% 468円
572円
468円 +10.0% ○利食い 423
522円
+18.6%
-0.3%
20 9984 ソフトバ 2650円 -0.32% 2385円
2915円
2385円 +10.0% ○利食い 1951
2685円
+26.3%
-1.3%
21 9984 ソフトバ 2450円 -1.17% 2160円
2650円
2650円 -8.1% ●損切り 2270
2885円
+7.3%
-17.7%
22 9984 ソフトバ 2410円 +0.18% 2165円
2655円
2165円 +10.0% ○利食い 1851
2415円
+23.1%
-0.2%
23 9984 ソフトバ 2330円 -0.72% 2095円
2565円
2095円 +10.0% ○利食い 1820
2330円
+21.8%
-0.0%

上表の22例の内訳を見ると、利食いが14回、損切りが8回です。成功率は63.6%。PF(プロフィット・ファクター)を計算してみましょう。利益の累計%は140.1%(14回の利食い時の利益%合計)で、損失の累計は-46.0%なので、140.1÷46.0=3.04倍となります。

利食い%はほぼ全部が+10%であるで、14例の累計利益%は+140.1%になっていますが、8例の累計損失%は-80%より小さくなっています。これは-10%の損失が出る前に損切りした例があったためです。 「-10%で損切り」と1つだけしか損切りメドを用意していないならば、損失累計%は-80%なので、PFは140.0÷80.0=1.75になったはずです。

損切りの内訳を見ると
  1. -10%の損切り水準で損切りをしたのは、(図C)(図D)(図21)
  2. 先の小波動のピーク以上になったので損切りをしたのは、(図F)(図P)(図Q)
  3. 株価が75日線を5日連続して超えたので損切りをしたのは、(図I)(図M)
早めの「損切り」が成績をよくしたことがわかります。


(08.3.19) TOPIX 1196P(+32)  日経平均 12260円(+296)   21.3億株 (2兆3356億円)



FOMCはFFレートを0.75%引き下げると決定。新レートの2.25%は実質ゼロ金利です。

NYダウは12392ドル(+420)と大幅高。ナスダックも2268P(+91)、4.19%の暴騰となりました。

0.75%の金利引下げは、1.0%の予想も多かったので、ややガッカリでしたが、今後一段の金利引下げがあるとの予想が支配的になって急伸。

発表された大手証券会社のゴールドマンSやリーマンの減益率が前年度比-50〜-60%と予想より小さかったのも上昇に手を貸したようです。

FFレートは昨年3回の引き下げをしましたが、5.25%→4.25%へと1.0%の引き下げに過ぎませんでした。今年になっても3回あってトータルで4.25%→2.25%へ2.0%の急激な引き下げになりました。 金利引き下げがあったときの株価の動きですが、
  1. は、初めてピークの5.25%から引き下げた。それも引き上げるときは0.25%ずつであったが、一気に0.50%引き下げた、ということでインパクトがあり、その後1か月ほど株価は上昇した。
  2. は0.25%の引き下げであり、翌日から株価は下げる。
  3. も0.25%の引き下げであり、その日から株価は下げ始め年末・年始は大下げとなった。
  4. は緊急に0.75%というこれまでになかった大幅な引き下げをしました。0.75%ということと「緊急」ということがあって株価は10日ほど上昇。
  5. は0.5%の引き下げですが、上昇は2日しかもたなかった。
  6. は昨日の0.75%の下げです。
初めは0.5%の引き下げであっても株価は上昇していましたが、0.25%のときは引き下げた日が材料出つくしないなり、その日から大きく逆に下げる、という動きになっていました。

今年は0.75%なら株価が反応するが、0.5%では逆効果になっていました。金利引下げだけでは株価は上がらなくなってきています。今回は0.75%であったので、2〜3日は反発が続きそうですが、75日線まで戻すことはできないのではなかろうか。

東京市場は、@米国高と、A朝方は円が100円台に戻ったことから、大幅高で寄り付きましたが、その後はジリ安。

その後、円は再び100円を割れてしまい、これ以上上がる材料がありませんでした。

結局カラ売りの買戻しの限界である9日線近くまで戻した後は下げ、上ヒゲの陽線となりました。

25日線は現在ではとんでもなく高い水準にあり、今日の反発が75日線へ向けての出発であるとはいえません。

ただ小波動のボトムらしさの確率は一昨日に5〜6分になっていましたが、今日は25日順位相関が-80以下になったので、6〜7分となっています。先の安値(A)をすぐに下抜くことはなさそうですが、25日線まで戻ることも難しい、というフラフラと腰が決まらない相場になりそうです。


(08.3.21) TOPIX 1220P(+23)  日経平均 12482円(+222)   18.2億株 (1兆9823億円)



NYダウはFFレートを0.75%引き下げた日に12392ドル(+420)と大幅高をしたものの、翌日は12099ドル -293)と大幅に反落し、昨日は12361ドル(+261)の急反発と、ボラティリティの高い毎日です。

NYダウが1月安値を更新しないでいるのは、S&P社がレポートしたように、米国金融(投資)機関の除却損計上のピークが超えたのか?とも思わせます。

まだまだ藪の中なのでよくわかりませんが、そうであるなら75日線を超えて来るだろうし、まだであるならば75日線が戻り一杯になります。

まず近々には75日を超えることはないと思っています。

《デンドラ24》による日経平均の上値メドが出ました。上から順に
  1. 13437円
  2. 12966円
  3. 12848円
  4. 12612円
とメドの範囲はせまく、ダンゴ状態です。この大下げの後なので、まずは最低の12612円が重要な上値メドで、うまくいけば下から2番目の12848円というところでしょう。


日経平均は小波動のボトムを出したようです。@新安値、A翌日から3連続陽線(窓空け陽線も含まれている)、B9日順位相関が-80以下、C25日順位相関が-80以下。

ここに、D条件表NO.2「日経平均用'96」が買いマークを出し、E25日投資マインド指数が買いマークを出し、Fデンドラの下から2番目の下値メド(12207円)を割り込みました。

今回の小波動のボトムらしさは7ポイント(7分)の確率であったことになります。

ただしボトムとはいっても「小波動のボトム」ですから、ここから中勢の上昇波動が始まるとは全然いえません。

今日でカラ売りの買戻しの限界である9日線まで戻ってきたので、来週はこれを越えて25日線まで戻れるのかが焦点です。今日の25日線の水準は13079円ですが、25日線は毎日40〜50円の割合で低下していますから、3日後には12950円、5日後なら12850円になっているはずです。《デンドラ24の下から2番目の水準です。まあいいとこ戻りはここまでではなかろうか。

E75線を戻り売り・押し目買いとする条件表を設定する


次のような条件表No.150を設定しました。



設定した各行について説明します。
  1. No.3行で「75日平均線」を計算し、描画する
  2. No.4行で「株価高値」をとりだし、No.6行でザラバ高値が75日平均線を上回って(下回って)何日経過しているかを計算する。
    (初めて高値が75日線を上回ったら+1、翌日も上回ったら+2、・・・・と連続して上回った日数がわかる)
    (初めて高値が75日線を下回ったら-1、翌日も下回ったら-2、・・・・と連続して下回った日数がわかる)

  3. No.5行で「株価安値」をとりだし、No.7行でザラバ安値が75日平均線を上回って(下回って)何日経過しているかを計算する。
    (初めて安値が75日線を上回ったら+1、翌日も上回ったら+2、・・・・と連続して上回った日数がわかる)
    (初めて安値が75日線を下回ったら-1、翌日も下回ったら-2、・・・・と連続して下回った日数がわかる)

  4. No.8行で、@昨日の時点で、Aザラバ高値が75日平均線を連続して20日以上上回っていたら「買い」とし、
  5. No.9行で、@今日は、Aザラバ安値が75日平均線を初めて下回ったら「買い」とする。

  6. No.10行で、@昨日の時点で、Aザラバ安値が75日平均線を連続して20日以上下回っていたら「売り」とし、
  7. No.11行で、@今日は、Aザラバ高値が75日平均線を初めて上回ったら「売り」とする。
という設定をしています。買いの条件は
  1. 昨日までザラバ高値は20日以上、75日線より上にあったが、
  2. 今日初めてザラバ安値が75日線を下回ったので買い。
売りの条件は
  1. 昨日までザラバ安値は20日以上、75日線より下にあったが、
  2. 今日初めてザラバ高値が75日線を上回ったので売り。
これだけのシンプルな仕掛けの条件です。手仕舞いの条件ではありません。


グラフを例示すると、
  1. の日にザラバ高値が75日線を上抜きました。

  2. の日の前日には、34日連続してザラバ高値は75日線より上位にありました。(b)の日に初めてザラバ安値が75日線を下回ったので「買い」マークがつきます。

    (b)の日は初めてザラバ安値が75日線を下抜いた日でもあります。その後ザラバ安値は連続して75日線を下回っています。

  3. の日は75日線を上抜いたように見えますが、これは高値が上抜いたのであって、安値は75日線を下回っています。

  4. の前日には、43日連続してザラバ安値は75日線より下位にありました。(d)の日に初めてザラバ高値が75日線を上回ったので「売り」マークがつきます。
上記条件表は、@一定期間(20日間)株価が75日線を上回っていないと「押し目買い」をしない、A一定期間(20日間)株価が75日線を下回っていないと「戻り売り」とはしない、ようにしています。


右図の
  1. (e)でザラバ安値が初めて75日線を下回りましたが、

  2. その後初めてザラバ高値が75日線を上抜いた(f)の前日まで、18日連続でザラバ安値は75日線の下位にありましたが、条件表では「20日以上」としているので、

  3. (f)の日には売りマークはつきません。


(08.3.24) TOPIX 1224P(+23)  日経平均 12480円(-2)   16.0億株 (1兆7828億円)



先週末は海外は休場。香港は今日も休場。ということで、東京市場は参加者が少なく、小幅な動きで終わる。

日経平均はザラバで12582円まで戻り、《デンドラ24》の一番低い上値メドである12612円まであと30円と迫りましたが、いかんせんボリュームが薄すぎます。

陰陽足は、@4日連続陽線で、A順上がり(ザラバ高値もザラバ安値も切りあがっている)、Bうち窓空け陽線を含む、と言葉でいえばすばらしい形です。

このような足はそうめったに出るものではありません。しかしそれは形だけのものです。出来高は毎日減少していますから、まあマシュマロのようなものです。指先で軽く押すと、すぐに形が崩れるといった程度のものです。今の足はあまりアテになりません。

F「相場の原則」を検証してみる


条件表No.150は売買条件が設定されているので、《Qエンジン24》で「検証」ができます。検証してみれば「相場の原則」が正しいのか、間違っているのか。あるいは何%で利食い・損切りをすればよいのかがわかります。


ここでは、東証1部の銘柄の全部について調べるといった本格的なことはせずに、ザッとした概要を調べてみます。
  1. 日経平均採用225銘柄について、

  2. 上記のNo.150条件表はどのような成績になるのか。また利食い・損切りはどれくらいの%で行えばよいのか。を調べます。


  3. 条件表No.150を指定し、

  4. 検証期間を2008年1月31日までの3000日間とします。

  5. 一度に「売り」マーク「買い」マークを調べます。


売買のルールは簡単にしました。
  1. 売買マークがでたら「翌日の始値」で仕掛ける。

  2. 仕掛けて30日が経過したら「翌日の始値」で「手仕舞い」する。

  3. ザラバで、仕掛け値より+10%の利益がでていたら「利食い」する。

  4. ザラバで、仕掛け値より-10%の損失がでていたら「損切り」する。
初めに説明した22例では、
  1. 「前日に仕掛け値を決めて仕掛けの注文を出しておく」というものでした。売り仕掛けでいえば、まだ株価高値が75日線にタッチしていない前日に行動します。
    この売買ルールでは、株価高値が75日線にタッチしたのを見届けて、翌日に仕掛けます。ここが1日遅れます。

  2. 22例では特に「時間切れ」を設けませんでしたが、ここでは建て玉は30日間を限度にしました。
  3. +10%で利食いするのは、22例の場合と同じです。
  4. -10%で損切りするのは、22例の場合と同じですが、22例ではこれに加えて、@先の小波動のピークを上抜いたら損切りする、A株価(終値)が5日連続して75日線より上位にあったら損切りする、というのがありました。
    @Aのルールは-10%の損失が出る前に損切りするので、損切りしたときは-10%か、それより小さい損失ですみます。
このように22例で説明した売買のしかたよりも簡単な売買ルールにしています。もし22例の売買のルールによって実行したならば、これから「検証」した成績は、その数字よりもよくなっているはずです。

「検証」が終わりました。「売買成績」をみましょう。「売買共」の成績は次図のようになっています。
  1. 9212件のトレードをして、勝ちが4703件、負けが4509件。

  2. 勝率は51.1%

  3. PF(プロフィット・ファクター)は1.06倍

  4. 利食いできたのは3216件、損切りしたのは3026件。


たいした成績ではありません。しかし条件表はそれこそ、たいした条件を設定しているわけではありません。75日線の下から75日線まで戻ったら「売り」、75日線の上から75日線まで下がったら「買い」というだけの条件表です。

この単純な条件表No.150の成績は。実はたいしたものなのです。

第一に利食いできた件数は3216件あり、損切りした件数は3026件と、利食いの件数のほうが多いことです。

次にPF(プロフィット・ファクター)が1.06倍であることです。利益額は損失額の1.06倍あります。このやり方を実行すれば100万円損するが106万円の利益が出る(差し引き+6万円の利益)わけです。

さらにはトレード件数が9212件もあります。225銘柄で過去2000日間について調べると、延べ450,000日あります。このうちで9212回の売買マークを出したということは、48.8日(約50日)に1回の割合で売買マークを出したということです。売買条件をキツくすれば、成績はアップします。しかしそのときは200日に1回とか500日に1回しか売買マークは出なくなります。

今、調べていることは建物でいえば骨格です。絵でいえばデッサンです。音楽でいえばスケッチです。最終的にはこの骨格に肉付けして建物・絵・音楽ができ上がりますが、骨格がまずいとどのような装飾をほどこそうと、どのような小手先のテクニックを使おうと、たいしたものは出来ません。基本のデッサン(相場の原則)が正しいのである、ということを知って下さい。


(08.3.25) TOPIX 1242P(+18)  日経平均 12745円(+265)   19.0億株 (2兆1980億円)



連休明けのNY市場は上昇。2月の中古住宅販売が前月比+2.9%の伸び(予想では-0.8%)でした。

サブプライム問題のそもそもの原因であった不動産・住宅価格の下げ止まりの時期はまだ不明ながら、とりあえず流通が拡大し始めたと市場は受けとめたのでしょう。

NYダウは12548ドル(+187)と続伸して75日線に接近。75日線まで戻るということは、金融機関の評価損の計上の山場が超えたと思ってよいかと思います。

グラフでは(b)の高値を上回れば、重要な波動は切り上がるので、200日線までの戻りも視野に入ってきます。

日経平均は、米国高を受けて5連続陽線となりました。ただNYダウと違って、なお25日線の下方にあります。

日経平均の今日のザラバ高値は12791円でした。これは先日(21日)に掲げた上値メドの最も低い12612円を上回り、その上のメドである12848円との中間まで戻ったわけです。

ここからの戻りはツライものになるのではないか。@上値メドの12848円、Aその上のメドの12966円、B25日線(今日は12998円だが1日につき36円ずつ低下していく)と戻りを押さえ込む水準がメジロ押しです。

今日は3月期末の配当取りの買いもあったようで、売買代金は2.1兆円でしたが、出来高は19.0億株でしかなく、新規の買い手がでてきたとは思われません。

日経平均(TOPIXも同じ)は(A)の安値から6日目に「5連続陽線」(しかも高値・安値を切り上げる)という珍しい足型になりました。このような足型が過去にあったのかどうか? 次のような条件表を設定して、日経平均について検索してみました。

  1. No.8行からNo.11行はザラバ高値が前日より高い。これが4日間続いているという条件です。
  2. No.12行からNo.15行はザラバ安値が前日より高い。これが4日間続いているという条件です。
  3. No.16行からNo.18行は、最近の5日間は陽線で、6日前は陽線でないという条件です。
  4. No.19行は、小波動のボトムから8日以内に「5連続陽線切り上がり」がでているものという条件をつけています。
  5. No.20行〜No.22行は、25日線・75日線・200日線を描画するだけのものです。(No.22線は画像から漏れている)

日経平均について、過去3000日間(約12年間)について検索してみると、わずかに7例(うち1例は本日のもの)でした。

過去の6例のグラフを掲げます。

  1. 1997年3月21日の5連続陽線は、@200日線よりはるか下方にあって、A75日線は急角度(10日間で-2.0%)で下落していた、という中での出現です。

    25日線を1日だけクリアして、翌日から下落し、新安値を更新しました。

  2. 1997年4月21日の5連続陽線は、@200日線とりはるか下方にあって、A75日線は(10日間で-1.5%)の割合で下落していた、という中での出現です。

    この後は200線を上抜くまで戻りましたが、200日線を大きく上回ることはなく、その後は新安値を更新します。(200日線は下向きのままでした)

  3. 2001年1月18日の5連続陽線は、@200日線よりはるか下方にあって、A75日線は急角度(10日間で-2.3%)で下落していた、という中での出現です。

    25日線を5日間クリアしましたが、2日目からはジリ貧となり、その後は新安値を更新します。

  4. 2002年2月14日の5連続陽線は、@200日線よりはるか下方にあって、A75日線はゆるやか(10日間で-0.8%)に落していた、という中での出現です。

    その後は暴騰し200日線を超えましたが、200日線が上向きに転じたすぐ後に下落し始め、新安値を更新します。

  5. 2002年11月25日の5連続陽線は、@200日線よりはるか下方にあって、A75日線は急角度(10日間で-2.0%)で下落していた、という中での出現です。

    25日線を4日間クリアしましたが、その後安値を更新していきます。

  6. 2003年8月14日の5連続陽線は、@200日線上方にあって、A75日線は上昇(10日間で+2.5%)していた、という中での出現です。

    その後は10%以上の上昇をしました。
どうでしょうか? 「5連続陽線の切り上がり」はいかにも強い足型のように見えますが、
  1. 過去の6例中で5例は75日線(200日線もそうである)より下方で 出現しており、
  2. 75日線に下降の角度が(10日間で-2.0%)以上あるときの4例は75日線を大きく上回っていません(4例)。
  3. 75日線の下降の角度が(10日間で-0.8%)とおだやかな時でも、200日線を大きく上回ることはありませんでした。
  4. 株価が大きく上昇したのは、株価が@75日線よりも、A200日線よりも上方にあったときの1例だけです。
75日線が急角度で下落しているときや、株価が200日線よりも下方にあるときは、「5連続陽線の切り上がり」の足型が出たとしても、たいした上昇は期待できないのです。 それでは現在の75日線、200日線の状態はどうかというと、@ 200日線よりはるか下方にあって、A75日線は急角度(10日間で-2.6%)で下落しています。よって、この戻りの上値は知れたものと思います。


(08.3.26) TOPIX 1237P(-5)  日経平均 12706円(-38)   15.7億株 (1兆7815億円)



1月のケースシラー住宅価格指数が前年比-10.7%下落と発表され、NYダウは12532ドル(-16)と小幅安。ナスダックは2341P(+14)と小幅ながら続伸。

東京市場は配当落ちがだいたい100円であるので、今日の日経平均の-38円安は実質ではプラスであるといわれていますが、その内容はよくありません。

出来高は期末で機関投資家が動けないということもありますが、15.7億株というのはあまりにも少ない。売買代金は1兆7800億円であり、今年の大発会の半日立会いの1兆7900億円に負けています。

主力株ほどマイナスになっているのもよくありません。定点観測9銘柄でいえば、鹿島・ソニー・トヨタ・みずほ・野村・ソフトバンクの6銘柄がマイナス。プラスは新日鉄・住友鉱・NTTの3銘柄です。2/3が下落しています。

TOPIXの上値メドを掲げおきます。高い水準から順に、 @1310P →A1275P →B1252P →C1229P
日経平均と同じく最も低いメドを上回りましたが、通常多く出る下から2番目・3番目のメドには達していません。下から2番目のメド(1252P)にタッチしたら、小波動のピークらしさの確率の1ポイントとしてよいと思っています。

G利食い・損切りを±15%にしてみる


設定した条件表No.150について、利食い・損切りの幅を±8%、±12%、±15%、±20%にして「検証」をすると次の表のようになります(「売買共」の成績)

利食い% 全体件数
勝ち件数
負け件数
平均損益%
平均利益%
平均損失%
利食件数
損切件数
時間切れ
利食シェア
損切シェア
時間切シェア
勝率
PF
±8% 9614件
4868件
4746件
0.15%
+7.34%
-7.23%
3970件
3804件
1840件
41.3%
39.6%
19.1%
50.6% 1.04倍
±10% 9212件
4703件
4509件
0.25%
+8.26%
-8.11%
3216件
3026件
2970件
34.9%
32.8%
32.2%
51.1% 1.06倍
±12% 8931件
4587件
4344件
0.35%
+8.83%
-8.60%
2545件
2346件
4040件
28.5%
26.3%
45.2%
51.4% 1.08倍
±15% 8709件
4454件
4255件
0.40%
+9.34%
-8.95%
1780件
1585件
5344件
20.4%
18.2%
61.4%
51.1% 1.09倍
±20% 8534件
4370件
4164件
0.53%
+9.67%
-9.05%
975件
810件
6749件
11.4%
9.5%
79.1%
51.2% 1.12倍

あたりまえのことですが、利食い・損切りを早くする(±8%)と利食いの回数は多くなります。しかし平均の損益率は悪くなります。
  1. 上図で、平均損益%は±8%が0.15%で最低であり、±20%のとき0.53%と最大になっています。またPFは同じく±20%のときが最大です。
  2. 逆に利食いできる確率は±8%のときは41.3%ありますが、±20%のときは11.4%しかありません。10回仕掛けて1回しか利食いできないのでは精が出ません。 両者の中間にあるのが、±10%・±12%・±15%の成績です。
先に22例の成績をまとめた表を掲げましたが、その表の右端に「可能利益%と可能損失%」の2つの数字を表示しています。

「可能利益%」は、+10%で利食いせずに、その後最も高いところで利食いしていたら何%の利益になっていたかの数字です。これを見ると、利食いできた14例のうち、可能利益%が@+20%以上であったものは8例、A+15%以上あったものは10例、B+12%以上あったものは14例となっています。+10%で利食いせずに、+12%で利食いしても成功例は変わりません。+15%は成功例が4例減り、+20%は6例減ります。

「可能損失%」は、-10%で損切り、その後最も安いところで損切りしていたら何%の損失になっていたかの数字です。損切りの基準は、@-10%の損失が出たとき、A波動が切り上がったとき、B株価が5日連続して75日線より上位にあったとき、の3つの場合があるので、損切りした8例がすでて-10%で損切りしたわけではありません。-10%の損切りをしたのは2例あるだけです(図のCとD)。その可能損失%は-10.9%と-15.2%でした。もし-20%で損切りとしていたならば、この2例は損切りしていません(その後利益がでる)、-12%または-15%で損切りとしていたときは1例が損切りになります。

22例の「可能利益%と可能損失%」も合わせて考えると、±10%で決済するのはやや早すぎます。±12%か±15%がよいでしょう。まあ12%よりも15%のほうが数字としてのキリがよいので、ここでは±15%と決めます。±15%を採用してみると問題になるのは、利食いの確率の低さです。 表では、利食い20.4%、損切り18.2%、時間切れ61.4%となっています。利食いできる確率は20.4%しかありません。5回仕掛けて1回しか利食いできていません。だが、条件表を改良すれば、利食い確率は20〜30%くらいはアップするというのが、これまでの経験です。おそらく条件表を改良すると、確率は利食い40〜50%、損切り20〜25%、時間切れ30〜35%にはなるだろうと思います。


(08.3.27) TOPIX 1226P(-11)  日経平均 12604円(-102)   16.7億株 (1兆9215億円)



米国は悪い統計(2月耐久財受注が-1.7%。予想は+0.7%)が出たり、金融機関が評価損の追加が出るなど、よい材料はなく下落。 NYダウは12422ドル(-109)、ナスダックは2324P(-16)と下落。

昨日の住宅価格指数といい、今日の耐久財受注といい、米国はほぼ景気後退になるようですが、株価は案外に下がりません。ドル安によって息をついでいるといった格好です。

米国の悪い経済指標がでたことで、円レートも再び100円を割り、日経平均の重しとなりました。

H条件表No.150を改良する(手作業ではシンドイという話)



図はソフトバンクのグラフです。4か所で条件表No.150が買いマークを出しています。「±15%で利食い・損切り」を採用したとき、図の
  1. は時間切れ(+4.19%の利益)
  2. は利食い(+15.0%の利益)
  3. は利食い(+15.0%の利益)
  4. は時間切れ(-2.0%の損失)
になっています。

条件表No.150を改良するというのは、(a)(d)では買いマークがでないように、しかし(b)(c)では買いマークをこのまま出すような、新しい条件を付け加えることです。では、どういう条件を付け加えたらよいのか?

図は「9日順位相関」(紫色)を付け加えたものです。買いマークが出た日の順位相関の数値を見ると
  1. は-87.9(+4.19%の利益)
  2. は-68.8(+15.0%の利益)
  3. は-48.3(+15.0%の利益)
  4. は-83.3(-2.0%の損失)
となっています。利食いできなかった(a)(d)の順位相関は-80以下でしたが、利食いできた(b)(c)は-70以上の数字です。ここで「順位相関が-70以上のときだけ買いマークを出す」という条件を付け加えるのは乱暴すぎます。たった4例では何もわかりません。 そこで次のように、「9日順位相関が-70以上なら買い」という条件を付け加えた条件表No.151を用意し、これを使って「検証」します。



もともと条件表No.150の「買いの成績」は次のようでした。



225銘柄では4507件の買いマークがでています。これに何かの条件を追加すると、買いマークの個数は減少します。買いマークの件数は減るが、そのかわりに成績(勝率やPFのアップ、利食い確率のアップ)が上がれば、条件表は改良されたことになります。 ところが「9日順位相関が-70以上なら買い」の条件を付け加えると、次のような成績になりました。



成績は悪化しています。勝率は51.7%→49.5%へ落ち、PFは1.13倍→ 1.02倍に落ちています。ソフトバンクのたった4例の買いマークを見て思いついた条件は役に立たないどころか、マイナスになっています。

役立つ条件は次のようにすれば見つかります。
  1. 思いついたチャート(9日順位相関)を追加し
  2. 適当な買い条件の「以上・以下」(-70以上)を決める
  3. 検証して、成績がよくなったか調べる。
  4. 成績がよくなっていれば条件表に追加し、悪化していれば別のチャートに変えてみる。
クチでいえば簡単ですが、例えば9日順位相関の「以上・以下」を10キザミで変えても、-90以上→-80以上→-70以上→-60以上→-50以上→-40以上・・・と数多くの検証が必要です。90以下→80以下→70以下→60以下→50以下→40以下・・・と変化させる必要もあるでしょう。

たったひとつ「9日順位相関」を思いついても、20回や30回の検証をせねばなりません。これを手作業ですることは不可能です。《Qエンジン24》には「オートマ」という世に類例のない機能があります。これを使って、条件表No.150を改良してみます。驚くべき成績になるかどうか?


(08.3.28) TOPIX 1243P(+17)  日経平均 12820円(+215)   18.0億株 (2兆 519億円)



NYダウは12302ドル(-120)と3日続落。ナスダックは2280P(-43)と続落。

今のところNYダウは(b)75日線の目前まで戻ったところから反落し、75日線を超えることができていません。まだ米国市場は一安心とはならないようです。

東京市場は前場は安かったが、後場寄りから急上昇する。ただ出来高・売買代金が表すように、中身はありません。

今日の値上がりの原因を、@オイルマネーが流入した、A期末のドレッシング、Bショートカバー、などなどと市場ではいっているようですが、まあ期末の事情によるものでしょう。

したがって3月31日が終われば、この事情からの買いは無くなります。4月1日からが(新年度にはいることでもあるし)本番です。 グラフでは今日の上昇(b)の足は強引な買い上がりのように思います。今日の陽線は「化け線」に近い。(07年11月6日 07年10月30日 06年7月10日を参照。)力強いように見えてダマシになる可能性が大きいと思います。

日経平均は下から2番目の上値メド(12848円)に到達したので、ピークらしさの確率は、@新高値で、A9日順位相関が+80以上で、B上値メドに到達、と3ポイントです。

I「オートマ」を使って条件表No.150を改良する(買い条件)


オートマの原理は難しいものではありません。前章で述べたソフトバンクの例でいえば
  1. 買いマークを出したい日(b,c)と、出したくない日(a,d)を分離する。
  2. あるチャート(前例では9日順位相関)にどういう「以上・以下」の条件を設定したら、出したい日の買マークができるだけ減ることなく、出したくない日の買いマークをできるだけ消すことができるのか、を調べる。
  3. 条件を追加すればするほど、全体の買いマークは減っていくので、適度なところで条件の追加を打ち切る。
というだけのことです。ただし、これは膨大な作業を必要とします。思いつきや手作業では不可能な作業量です。「オートマ」に任せれば、時間がかかることはあっても、必ずやりとげてくれます。 ユーザーはどのような指示をすればよいのかを以下に述べます。

@注目点と雑音点を分離する

図は条件表No.150を「+15%で利食い、-15%で損切り」の売買ルールによって「検証」した直後の画面です。

@各行の右端には、◎(利食いした)とか●(損切りした)、−(時間切れ)とかのマークが表示されています。

いうまでもなく、買いマークは、◎がついたところだけで出てほしく、「●」や「−」の日には出てほしくないのです。

A買いマークが出てほしい(注目点と呼ぶ)日と、出てほしくない日(雑音点と呼ぶ)を分離するために、メニューの「注雑追加」をクリックします。

次のような「注目点・雑音点の自動追加」の画面が現れます。
  1. 買いマークのための条件表を作るのだと指示します。

  2. 買いマークを出したい日は「◎」がついている日である。

  3. 買いマークを出したくない日は「●」がついている日と「−」(時間切れ)になって+5%以下の利益しかなかった日である。

  4. この注目点と雑音点を分離したファイルはNO.150の「注雑ファイル」に記憶させる。

  5. 「追加」ボタンをクリック。


  6. 「追加終了」が表示されたら、「検証」の画面を閉じてください。

A「オートマ指示書」の指定をする

  1. 225銘柄を選択して

  2. メニューの「オートマ」をクリック。


    図の番号をふったところだけが重要です。

  3. 注目点は、条件表No.150(当初のシンプルな売買条件)が買いマークをだしたところとする。

  4. 条件表No.150を基本にする。

  5. 買いマークを出したい日と出したくない日は、「注雑ファイルNo.150」に覚えさせている。

  6. 追加するチャートの候補は、条件表No.198に設定してある。

  7. できた条件表は条件表No.151に記憶させる。
  8. 「生成ルール」は「深層条件」を使う。

    以上のことを指示したら、「引継実行」ボタンをクリック。


    「引き継いで条件を生成する」の画面が現れるので、

  9. 「注雑計算から開始」を指示し、

  10. 「最小注目数」を10個として、

  11. 「OK」ボタンをクリック。

  12. オートマは、買いマークを出したい日(注目点)のあらゆる(計算用条件表No.198で用意している)チャートの数字がどうなっているかを調べます。

    (ピンク色の縦線が買いマークを残したい日)

  13. 同じく買いマークを出したくない日(雑音点)のあらゆる(計算用条件表No.198で用意している)チャートの数字がどうなっているかを調べます。

    (緑色の縦線は買いマークを出したくない日)
ありとあらゆるチャート(条件表No.198に設定しているチャート)を計算し、どのような「以上・以下」にすれば、ピンク色の日に買いマークをだし、緑色の日にはできるだけ出さないことができるかを調べています。

B「オートマ」が条件表を生成した

「オートマ」は買いマークを出したい日のチャートの数値と、買いマークを出したくない日のチャートの数字を比較検討して、@どのチャートを使い、Aどういう条件(「以上・以下」)をつければよいのか、Bどのチャートが重要なのか、を決定していきます。

(これは統計的に処理されます)

条件表が出来ました。225銘柄を対象にしたので、わずか11分20秒で終わりました。

条件表No.151に新しい条件表ができています。内容は次図のようになっていました。



条件表のNo.1行〜No.8行は、もとの条件表No.150の買い条件です。No.9行〜No.16行が「オートマ」が追加した条件行です。

いったいこの条件表はどのような成績を出すのか?

  1. 生成された条件表No.151の検証をすると、◎(利食い)が多くなり、●(損切り)が少なくなったことがわかります。

  2. しかし買いマークがでた件数は145件と激減しています。

  3. 「売買成績」を見ると次図のようになっていました。



  1. 145件のトレードをして、勝ちが104件、負けが41件。
  2. 勝率は71.7%
  3. PF(プロフィット・ファクター)は3.78倍
  4. 利食いできたのは74件(シェア51.0%)、損切りしたのは15件(シェア10.3%)。
225銘柄について過去約10年間で、145個しか買いマークがでていないのを少ないとされるなら、条件表を下の行から順に削っていけばよいのです。次図のようにNo.9行とNo.10行だけを残してみましょう。



  1. 558件のトレードをして、勝ちが364件、負けが194件。
  2. 勝率は65.2%
  3. PF(プロフィット・ファクター)は2.19倍
  4. 利食いできたのは257件(シェア46.1%)、損切りしたのは101件(シェア18.1%)。


(08.3.31) TOPIX 1212P(-30)  日経平均 12525円(-294)   18.3億株 (2兆1371億円)



NYダウは12216ドル(-86)と4日続落。ナスダックは2261P(-19)と続落。

東京市場は先週末の上昇の理由が「???」であったので、今日は下落する。やはり前日の陽線は「化け線」に近かった。

結局NYダウは75日線にタッチせず、日経平均は25日線にタッチせずに反落となったので、 NYダウは1月の安値、日経平均は3月の安値を視界に入れての安値の揉み合いになりそうです。

目先の材料としては、4月1日の日銀短観(3月)と4日の米国の3月の雇用統計がありますが、よほど予想を超える悪い数字でない限り、1月あるいは3月の安値を割り込むほどのインパクトは持たないのではないか、と思っています。

ベア・スタンズ証券につづいて、リーマンとかモルガン・S証券とかが経営危機に陥れば先の安値を更新するでしょうが、その辺のところはわかりません。

今連載している「相場の原則を条件表に設定する」は、日々1日分の分量を記述しているわけではありません。だいたい土曜日に5〜6時間をかけて1週間分を書きためておき、毎日小出しに掲載しています。だからすでに最終的な条件表は完成していますが、結論(条件表)をポンと掲げても、おそらく「そうか、そんなものか」と思われだけでしょう。 たぶん、他人から聞いたことから身につくものはほとんどありません。自分が経験したこと体得したものでないと、納得できるわけはないからです。この連載は、私が思っていることを、ユーザー自身で体得し納得してほしい。そのためには《カナル24》のグラフを数限りなく見、《Qエンジン24》で条件表を生成する作業をして、相場の原則を(知識ではなく)知って欲しい。と思って書いています。

昨日、「オートマを使って条件表No.150を改良する(買い条件)」を掲載したところ、「計算用条件表No.198には何も入っていない。どういうチャートを設定しておけばよいのか?」というメールが3件ありました。この3人の質問に答えるために、計算用条件表No.193 を次に掲げます。条件表No.198には、126行の役立つかも知れないチャートを設定しています。しかし、現状では《カナル24》より古いバージョンの《カナル2》のユーザーは50行の条件表しか使えないため、設定が50行を超えた条件表NO.198を掲示することはしませんでした。

無理やり50行に短縮すると、以下のようなチャートが有効になります。このほかに、@一目均衡表のチャート、Aボリンジャー、B順位相関、Cオシレータ、などなどをNo.198に設定していますが、「相場の原則」に沿うものとしては採用されませんでした。





(計算用2)条件表No.198は、特別のチャートを設定してはいません。《Qエンジン24》に付属している(計算用2)条件表のNo.11〜No.23の13本の条件表から、ダブらないものを集めたものです。

(詳しくいえば、抵抗帯・ボリンジャーバンド・主な高値・安値、を突破したといったゾーンを突破したから買いとか売りとかは、「相場の原則」には役立たないことがわかったのでカットしました)

現在は2003年に発売している《カナル2》Ver.5 (《カナル24》シリーズは2005年から始まった)のユーザーが条件表をダウンロードできるように、「50行条件表」を使っていますが、いつまでも旧バージョンの仕様に合わせるのは窮屈です。

今年2008年には《カナル24》および《Qエンジン24》はVer.2になります。HPにアップする条件表は「150行条件表」に切り替えます。そのときに(計算用2)条件表No.198はHPからダウンロードできるようにしますので、今のところはNo.193を参考にして、ご自身で(計算用2)No.198を設定して下さい。


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