TOPIXをどう見たか・判断したか (08年2月)

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(08.2.1) TOPIX 1336P(-9)  日経平均 13497円(-95)   21.1億株 (2兆6251億円)



NYダウは波乱となったが、結局は上昇して終わる。これによって、反動の限界である25日線まで戻ってきたし、9日順位相関は+80を超えたので、当面は25日線を頭にして反落し、状況がよくなれば75日線まで戻ることができるか。ということになります。

NYダウに最も似た動きをしているのがTOPIXですが、今日は25日まで戻ることができず。(b)または(B)まで戻ってから下落し、(A)を下回るのかどうかが焦点です。

当面の方針は、株価が
  1. (b)の25線まで戻ったら持ち株の半分は処分する。カラ売り(戻り売り)をしてもよい。

  2. (B)の75日線まで戻ったら持ち株の全部を処分する。カラ売りをしてもよい。

  3. 株価が下落して(A)に近づいたら買う(カラ売りの場合は買戻し)。

  4. (A)を割り込むのかどうかを見届ける。
ということになるかと思います。

個別銘柄でいえば、5713「住友鉱」が(b)の25日線まで戻りました。@25日線まで戻り、A戻りが一杯になったと判断できたら、売ればよいのです。

@25日線まで戻ったかどうかは誰にでもわかります。問題はA「戻りが一杯になった」かどうかの判断です。

この判断は、判断する人間の相場センスによります。どれだけ多くのグラフを見たり、株価の追跡をしたかによって相場の上手・下手ができてきます。

一般的(杓子定規的)に「戻りが一杯になった」と判断する基準として、講座 [2] 小波動のピーク・ボトムの判断のしかた で、以下のようなことを述べています。参考にして下さい。(ちょうど4年前の2003年12月の記事です。)
    @上げげ止まりの様子を端的に表現する足型は右図の「Dトウバ足」です。この足は1日の動きだけでわかります。次に当日1日だけの動きでは不明だが、翌日の動きを見て上げ止まったらしいことがわかる足があります。「Eはらみ足」です。

    ただ上げが止まったらしいというだけでは勝ち負けとしては5分5分での確率です。さらに、ここから反転して下落しそうだという手がかりが欲しいところです。

G弱い足と反転について


「弱い足」は、「強い足」の上下が反対の足で、図のようなものです(@ABCの足型。Dは上げ止まり)

つごうよく足型がでないときでも「反転か」の判断はできます。それはこれまで上昇してきた陽線のうちで、終値が最も高かった陽線の日の安値を株価(終値)が下回ったときです。


ちょうどNYダウがグングン上昇しているので、どうなれば小波動のピークをつけたと判断する(見切る)のかの例にします。初めは復習の意味でボトムの判断から。
  1. の日は新安値をとり、下ヒゲ足であったのでこの日がボトムかと4分くらいは思うところでした。翌日以降にaの陰線の高値を上回れば「反転か」でしたが、翌日は新安値となってボトムではないことが確定。

  2. の日は新安値で十字足。下げ止まりかというところ。bの前日の陰線が終値で最も安い日なので、この日の高値を上回れば「反転か」です。これはbの翌日の陽線で上回り、bがボトムである可能性は6分になります。(実際にbがボトムとなって上昇が開始した。)

  3. は上昇波動に入っているので、ピークの判断に移ります。cの日は新高値(bからの新高値)となり、上ヒゲ足となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Cの水準)を下回ったときですが、c以降では終値がC水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  4. の日は新高値をとりながら陰線となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Dの水準)を下回ったときですが、d以降では終値がD水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  5. の日は新高値をとりながら「トウバ足」となったので、上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値(Eの水準)を下回ったときですが、e以降では終値がE水準を下抜くことはなく、ピークの判断はできず。

  6. の日は昨日のことですが、新高値をとりながら「十字足」となったので、やはり上げ止まりかと思うところです。「反転か」となるには、ここまでで終値が最も高い陽線の安値を下回ったときです。f自体が陽線ですが、その陽線の幅はわずかに3ドルでしかないので、前日の陽線の安値(F水準)を下抜くなら、fはピークであると判断します。

    (fの日は陽線であるので、この日の安値10296ドルを割り込んだときにピークと判断してもよいが、ここでは慎重に前日の陽線の安値10255ドル割れで判断することにしています。)


(08.2.4) TOPIX 1364P(+27)  日経平均 13859円(+362)   20.2億株 (2兆5763億円)



先週末に発表された1月の米国雇用統計は-1万7000人減となりました。4年半ぶりのマイナス(雇用減)とかで、米国の景気拡大期は終焉したことが誰の目にも明らかになりました。

ちょうど株価は反動の限界である25日線まで戻ったところです。今後、(b→c→B'→C)のようなコースで調整するのか? あるいは(b)からの調整が浅く(b→B→C)と反落するのか?

どちらにしても、一度は(C)まで下落して、(A)を割り込むのか、割り込まないのかを確認しないことには、米国株式の方向性は決められません。

たぶん、「この1-3月期の米国GDPの伸びは0%かマイナスで、次の4-6月期もマイナスになるかも知れない」ということを織り込んだのが先の安値(A)11634ドルの株価でしょう。とすれば(A)の水準を割り込むかどうかを試す(C)は3月中に現れると思います。このときの4-6月期あるいは今年後半の米国景気の予想によって、(A)を下回るか(A)を下回らないか、が決まります。


東京市場も同じことがいえます。先の安値(A)1219Pの水準における連結PERは14.10倍でした。私の現在の業績を基にした基準では、株価は明らかに「割安」ゾーンにありました。(08年1月2日〜23日)

今日のPERは、おそらく16.10倍程度まで戻ったかと思われます。私が思う妥当ゾーン(15.50倍〜17.50倍)に入っています。

(A)の14.10倍は、この08年3月期の業績を最も低く評価した株価水準だと思います。よって3月末までは、株価が(A)の株価水準を下回ることはないのではないか。

株価が(A)水準より安くなるのは、来期(09年3月期)の業績予想が出始めるときでしょう。東洋経済の「会社四季報」の春号は3月中旬に出ますが、ここで、まだ確定していない今期(08年3月期)と来期(09年3月期)の業績が、ぼんやりとではあるが判明します。

来期(09年3月期)の業績予想によって、新しい妥当PERの基準が生まれます。@来期の業績が横ばいであれば妥当PERは15.0倍、A小幅マイナスであれば14.0倍。B-5%以上の減益になるならば13.0倍が妥当な株価です。


(08.2.5) TOPIX 1355P(-9)  日経平均 13745円(-114)   20.2億株 (2兆4826億円)



NYダウは反落し、12635ドル(-108)。景気をよりよく表すナスダックは2382P(-30)とNYダウより大きく反落する。米国の景気拡大期が終わったことは確実ですが、今後どの程度の経済の伸びとなるのかが問題です。

経済成長率がマイナスになるから、株式市場がパニックになるのではありません。経済成長率が予想を大きく下回るときに株式市場は暴落します。

米国でいえば、2.5%〜3.5%の成長は当然と考えられていました。しかし1.0%に低下することがわかったときに、株式は大きく下がりました。

毎年10.0%以上の成長を続けてきた中国が5.0%に鈍化すれば、中国の株式市場は大暴落します。日本は今どきの成長率は1.0%と期待されていないので、たとえマイナス成長になったところで株式市場は暴落しません。今年株式市場が最も下落しない市場は日本である(最もパフォーマンスが高い)と思っています。


昨年2007年12月26日に「大底・吹き値売り」の条件表を掲げ、この利用のしかたを説明しました。すなわち
  1. 東証1部の銘柄について検索し、同じ日に10銘柄以上が「買い」マークを出したときに仕掛ける。

  2. このときの売買ルールは
    a.条件表No.9が買いマークを出したら、翌日の始値で買う。
    b.買って10日が経過したら、翌日の始値で手仕舞いする。
    c.買って10日間のうちに、ザラバで+10%の利益がでたら「利食い」する。
    d.買って10日間のうちに、ザラバで-20%の損失がでたら「損切り」する。

というものでした。上記の仕掛けによる成績は、
  1. 10銘柄以上が買いマークを出した日に限って買ったなら、延べ101回の売買をした。うち勝ち(利益がでた)が78回、負け(損失がでた)が23回あった。
  2. 損益を通算すると、1回の売買で平均4.39%(2.83%)の利益になった。
  3. 勝率は77.2%(65.6%)。
  4. プロフィット・ファクター(利益額÷損失額の倍率)は4.57倍(2.14倍)だった。
  5. 決済の内訳を見ると、@利食い(10%以上の利益)が33回。全体の32.7%(38.7%)、A損切り(-20%の損失)が2回。全体の2.0%(4.6%)だった。
このように、滅多には発生しないが「ことが起きれば、勝率が高い」ことがわかっていました。


この仕掛けをすべき状況が発生したのが、2008年1月16日のことでした。

条件表NO.9「大底・吹き値売り」は図の(a,b,c,d)で連日10銘柄以上について「買いマーク」を出しました。

今年になって買いマークがでた銘柄を手当たり次第に買うと、次のような成績になります。とてもよい成績です。
  1. 171銘柄を買って、144銘柄がプラス。27銘柄がマイナス。

  2. 1銘柄あたりの平均利益率は6.24%

  3. 勝率は84.2%

  4. プロフィットファクター(利益額÷損失額の割合)は4.78倍


上図の(a,b,c,d)だけで仕掛けると、成績はもっとよくなります。次図を見るとほとんどの銘柄が利食いできていることがわかるでしょう。この4日(a,b,c,dに仕掛けた)の成績は、
  1. 125銘柄を買って、116銘柄がプラス。9銘柄がマイナス。
  2. 1銘柄あたりの平均利益率は8.22%だった。
  3. 勝率は92.8%だった。
  4. プロフィットファクター(利益額÷損失額の割合)は21.90倍だった。
どうでしょうか。この条件表NO.9は13年前に設定したものです。10年以上の風雪を経て、なおかつ有効な条件表だけが信頼に足る条件表(それは相場についての考え方である)になるのです。



(08.2.6) TOPIX 1298P(-57)  日経平均 13099円(-646)   25.0億株 (2兆8748億円)



米国は景気後退を明示する経済指標(ISM)が発表され、大幅安となる。NYダウは12265ドル(-370)、ナスダックは2309P(-73)。

グラフはちょうど25日線まで戻っていたところです。ここからいちどは下落して(A)を下回るのかどうかを試す局面であったので、特に驚きはしませんが、驚いたのは東京市場の大幅下落です。

NYダウが-2.92%、ナスダックが-3.07%の下落であったのに、日経平均は-4.70%、TOPIXは-4.21%と米国を上回る下げとなりました。

とはいっても、株価の動きは日米とも同じ歩調です。銘柄名を隠してグラフを見ると、どちらが米国株でどちらが日本株なのかの判別がつかないほどよく似ています。

日米ともにグラフはこれから1月の安値(A)を下回るのかどうかを試すところです。

日米のグラフで最も違うのはピークを出した時期です。 日本株は2007年3月にピークを出しています。まもなくピークから1年になろうとしています。一方NYダウのピークは2007年10月です。まだ下落が始まって4か月しか経っていません。

現在発生しているマイナス材料のインパクトは、ピークを打って1年になろうかという日本よりも、最近ピークを打ったばかりの米国のほうに大きく影響して当然です。また株価が立ち直る時期は、米国よりも日本のほうが早くて当然のはずです。

しかし今のところ、そうなっていません。が、物事の道理として(いつのことになるかはわからないが)日本株の立ち直りが最も早いはずであると思っています。


(08.2.7) TOPIX 1305P(+6)  日経平均 13207円(+107)   23.7億株 (2兆7197億円)


NYダウは12200ドル(-65)と続落。ナスダックも2278P(-30)とNYダウ以上に下げる。 いよいよ米国景気の後退が明らかになりました。いまのところは、今年前半はマイナス成長である。FFレートの大幅引き下げや所得税減税の効果が今年後半に出てくるのかどうか、を見ているところです。

さいわいにして、米国景気が減退するという予想で、原油価格が下落しているので、FRB の金利政策はやりやすくなってきたようです。


日米の株価は昨日いったように、(A)の安値を割るのか、(b)の高値を上回るのかが注目点です。

最近、投資相談の電話が多くなりちょっと辟易しています。悩んでおられるから私のようなところへ相談されるのであろうと思って、一応は私の考えを述べていますが、その前に「不安でたまらなくなるような建て玉をナゼしたのか?」。今頃心配になって、私にどうしましょうと聞くのであれば、もともとその建て玉のしかたが間違っていたのではないか?

そういう思いがあります。ちゃんとこのHPを読んでおられるのかどうか? 間違ってした建て玉の処分の相談を受けても、私は冷酷です。「間違ったことを改めるまでは、心配のタネは残ります。」 これしかいいようがありません。

そもそも株式投資とは、@上昇トレンドに ある銘柄を買い、A下降トレンドにある銘柄を売る。のが鉄則です。上昇トレンドにあるかどうかの簡単な判別のしかたは、「主な株価」を見ることです。

  1. 上昇トレンドになったことは、直前の「主な株価」のピークを上抜いたときにわかります。
  2. 下降トレンドになったことは、直前の「主な株価」のボトムを下抜いたときにわかります。
上図で(X→a)は上昇トレンドにあります。(a→b)は下降トレンドにあり、(b→c)は上昇トレンドにあり、(c→d)は下降トレンドにあり、(d→e)は上昇トレンドにあり、(e→f)は下降トレンドにあります。この判定は《カナル24》を使っているユーザーは全員が同じ結論になります。

ここでユーザーが勘違いされているのは、売買のタイミングは、トレンドが転換した(a,b,c,d,e)の日しかない。と思っていることです。そんなことはありません。
  1. (a)の日に直前の小波動のボトムを下抜き、この日から「下降トレンド」になったことがわかります。単純に行動するならば、(a)の日にカラ売りすることになりますが、実際には(a)から5日〜6日経過した緑色○の日にカラ売りするのが結果的には最もよかった。 つまり(a)ですぐに「カラ売りする」という選択肢しかないのではなく、この後数日は(より有利な)カラ売りのチャンスがごろごろしていたわけです。

  2. (b)からは波動が切り上がります。(b)の日に「買い」をしなければチャンスがないわけではありません。図の赤○の小波動のボトムの近辺は全部買いのチャンスの日です。 (b→c)までの期間にどれほど多くの買いチャンスがあり、利食いできたか。何と6回の買いチャンスがあり、その結果6回の利食いチャンスがありました。

  3. 逆に下降トレンドにあることがわかった(c→d)では緑色○が売りのタイミングです。(d-e)では売りは1度しかありませんでしたが、(e-f)では売りのチャンスは3度あります。
いいたいことは、売買のチャンスは「トレンドをつかんでおけば、いつでもある」ということです。トレンドが転換した日だけが売買のチャンスではありません。下降トレンドのときは、カラ売りするタイミングを測っておくべきだし、上昇トレンドのときは、買いのタイミングを測っていればよいのです。


(08.2.8) TOPIX 1289P(-17)  日経平均 13017円(-189)   23.5億株 (2兆7728億円)



NYダウは12247ドル(+46)と小反発。ナスダックも2293P(+14)。

東京市場は明日から3連休になるし、アジアの株式市場は旧正月で休場しているし、で大きな変化はなし。

今はアジア株式市場が世界でも注目されていますが、東アジアにおいては「旧正月」が1年の第一番の祝日であることをつくづくと思い知らされます。日本は太陽暦なので、昨年1月29日から今年の1月4日までが正月休みでした。しかし日本は特殊な国です。

東アジアの全部は「旧正月」こそが1年の始まりです。@香港市場は2月6日は半日立会いで、6日からは休場。A中国(上海)は2月6日から休場。B台湾にいたっては2月2日から休場です。C韓国も2月6日から休場。Dシンガポールは7日から休場。Eベトナムは台湾と同じく2日から休場。まさに東アジアは「中華」文明の影響下にあるあることがよくわかります。



NYダウのトレンドを掲げます。
  1. (X→a)は上昇トレンドにあり、もっぱら「買い」のタイミングを計る時期でした。
  2. (a→b)は下降トレンドにありました。「売り」のタイミングを計る時期でした。
  3. (b→c)は上昇トレンドにあり、もっぱら「買い」のタイミングを計る時期でした。この間は誰でも利益を上げることができました。
  4. (c→d)は瞬間的に下降トレンドになりました。およそ1か月は「売り」のタイミングを計る時期でした。
  5. (d→e)は上昇トレンドにあり、ここでは短期的に利益を得ることができました。「短期的に儲かる時期」とは上昇相場の最終段階です。
  6. (e→f)は瞬間的に下降トレンドになりました。およそ2 か月は「売り」のタイミングを計る時期でした。
  7. (f→g)は上昇トレンドにあると判断できますが、実際には(f)からの下落を確認する局面でした。
  8. (g→現在)は長い下降トレンドの開始になりました。
このように「主な株価」を基準にして、@前のピークを上回ったならば「上昇トレンド」にあり、A前のボトムを下回ったならば「下降トレンド」にある。ということを肝に銘じて、それに対応する投資方針(下降トレンドでは買い玉は持たない、上昇トレンドでは売り玉を持たない)をとるならば、悩むような事態は何も発生しません。

冷たく言い放しますが「悩むのは間違った投資をした」からです。 間違った投資を手仕舞い(損切り)し、今後は正しい方針のもとに正しい投資をするしか方法はないのです。


(08.2.12) TOPIX 1286P(-1)  日経平均 13021円(+4)   21.5億株 (2兆3643億円)



東京市場が休場の間のNYダウは、12182ドル(-64)→12240ドル(+57)と大きな変換はなし。ナスダックは2304P(+11)→2320P(+15)は小幅続伸。

米国景気の行く末を端的に表すのはナスダック指数ですが、これがどうなるのか?が今後の大問題です。

米国経済は健全というべきか、金利の操作で景気のコントロールができる経済環境にあります。それを市場はよく知っているので、RFBがFFレートを下げるという予想がでれば株価は上昇し、引き上げる予想が出れば株価は下落します。

週刊東洋経済の今週号にJPモルガンの「北野一」さんが寄稿しておられました。これによれば、米国では金利を1%引き下げると、翌年の経済成長率を1%引き上げる原因になるのだそうです。FRBは昨年のピークの5.25%から今年1月末へかけて金利を3.00%まで引き下げました。合計で2.25%の引き下げです。つまり今年後半から来年前半に米国の経済成長率が低下するだろう-2.25%に該当する分の手当てをしたわけです。

米国の経済の巡航速度が2.50%〜3.00%の成長であるとするならば、すでに1月30日に臨時に0.50%引き下げたことによって、経済成長率が0.25%〜0.75%まで低下することへの対応は済んでいることになります。 もしこの1〜3月期の成長が予想以上に悪く、0%ないし若干のマイナスになるならば、さらに0.25%〜0.75%の金利引下げをすれば、1年後には米国経済は巡航速度に復帰できるであろうという結論になります。


米国経済が一時的に、0%ないし小幅マイナス成長になったとしても金利面からの手当ては終わります。つまり、 これ以上の米国景気に対する過剰な心配は不必要なのではなかろうか。

その不安が払拭されたかどうかを知るには、毎日グラフを見ることです。

小波動のピークは日米ともに(イ→ロ→ハ→ニ→ホ)と順次切り下がっているので、現在の株価は下降トレンドにあります。株価(経済)の先行きに対する不安心理は払拭されていません。

しかしどこかで、「波動の切り上がり」現象がでてきます。このときが株式買いのチャンスです。いけなかったものがよくなった瞬間に株式を買うのが、「リスクが小さく、リターンが最大になる」最もすばらしいチャンスです。こういうチャンスは滅多にありません。弱気ばかりを言わないで、グラフを見続けていましょう。


(08.2.13) TOPIX 1285P(-0)  日経平均 13068円(+46)   20.8億株 (2兆3972億円)



NYダウは12373ドル(+133)と続伸。ナスダックは2320P(-0)と動かず。

1月は大波乱の月でしたが、2月に入ると逆に株価の動きは小さくなりました。

1月はサブプライム問題から、@金融の麻痺(流動性の不足)の恐れとA米国の景気後退がどれほどなのか、の2つを不安材料にして株式市場は大下げとなりました。

だがこれに対して米国は次々に手を打ってきました。最も顕著なのは、未曾有のFFレートの引き下げです。これほど大胆な金利引下げは初めてのことです。経済学者バーナンキFRB議長の学者とは思えないほどの大胆な決断でした。

ついで、すでに大統領の任期が残りわずかになったブッシュ大統領はサブプライムに対する経済対策を出しました。

日本であれば「死に体」の内閣はどのような政策も打ち出すことはできませんが、米国は違いました。失策の多かったブッシュ大統領ですが、米国の国益を維持するための経済政策を打ち出し、これを受けて行政府が動いたわけです。ここが大統領制と議員内閣制の違いなのでしょうか。


日本ではバブルが崩壊した1990年以降の内閣は、ほとんど有効な経済対策を出せませんでした。

宮沢内閣はバブル崩壊の危機に気づいていたが対策を出せずに退陣し、政権交代をした細川内閣は政局しか眼中になく、何の経済対策も持っていませんでした。

村山内閣は経済政策の何たるかを理解できずにノロノロとしか動かなかった。リーダーになる必須の要件である「自己犠牲の精神」あるいは「理想に向かって行動すること」を備えていない人間がトップになったときは悲惨です。阪神大震災時の村山内閣の無為無策のボケぶりは悲しかった。日本のリーダーになるということは、その集団のためには一命をささげるという厳しいオキテがあるということを知っていなかったのか、というアホらしさを感じた内閣でした。

橋本内閣は経済状況の判断について大間違いを冒し、喘ぎに喘でいた日本経済にとどめを刺しました。最も大胆に経済政策を出したのは小渕内閣でしたが、途中で斃れて森内閣に引き継がれます。しかし森内閣は不評でした。ほとんどなすべきこともせず、小泉内閣が誕生します。

小泉内閣については賛否両論です。私の気分としては小泉内閣はアニメの世界であり、現実に立脚した政治をしたとは到底思えませんでした。いまでもグローバル的には小泉内閣が評価されているとはいいますが、これは日本のシステムを世界(米国である)に都合のよいシステムにしただけではなかったのか。日本人のためになる政策であったのかと疑っています。


(08.2.14) TOPIX 1332P(+47)  日経平均 13626円(+558)   21.8億株 (2兆5369億円)



米国の1月の小売高の統計は、予想では前月比で-0.4%のマイナスでしたが、蓋を開けてみると+0.3%のプラスでした。

+0.3%の伸びという数字は小さなものですが、サブプライム問題を震源にして個人消費が縮小→米国景気が後退するという悲観人気は過剰反応だったのではないか、という反省がでて、NYダウは12552ドル(+178)と続伸。

米国景気を最もよく表現するナスダックも2373P(+53)と上昇し、反動の限界である25日線を上回りました。

ナスダックの小波動は(A)のボトム→(b)のピークまでが確定していますが、昨夜の株価上昇によって(c)がボトムであることはほぼ決まりました。

これによって(A→c)へと小波動のボトムが切り上がるので、あとは(b)を上回ればピークも切り上がることになります。株価が(b)を上回れば、中勢波動の基準である75日線の(B)まで株価が上昇することが期待できます。

東京市場は米国株高があったので、今日の株価上昇は当然でしたが、寄り前に発表された10-12月期のGDPは年率+3.7の伸びという予想外によい数字でした(市場の予想は+1.5%だった)。

米国高を受けてシカゴの日経先物は13300円(+200)で引けていましたが、これに加えて予想外のGDP数字がでたので、シカゴの日経平均を上回る株価上昇となりました。今日の日経平均の終値は13626円(+558)となり、今年最大の上昇です。

TOPIXのグラフは米国ナスダックとほとんど同じです。すなわち
  1. 小波動は(A)のボトム→(b)のピークまでが確定していますが、
  2. 今日の株価上昇によって(c)がボトムであることはほぼ決まりました。
  3. これによって(A→c)へと小波動のボトムが切り上がるので、
  4. あとは(b)を上回ればピークも切り上がることになります。株価が(b)を上抜けば、中勢波動の基準である75日線の(B)までの上昇が期待できます。
ただしトントンと事がそううまく運ぶかどうか。今日の出来高21.8億株・売買代金2.5兆円というのは少なすぎます。今日の株価上昇はショートカバー(カラ売りの買戻し)によるものなので、買戻しが終われば上昇力を失います。たぶん明日の前場まではショートカバーが出ると思いますが、その後の株価がどうなるのか。(b)を上抜くような動きが持続するのかどうかを見ておかねばなりません。

ナスダックとTOPIXの(c)が小波動のボトムになるだろうと判断したのは、私なりのルールによります。ちょうどよい機会であるので説明しておきます。

小波動のピーク・ボトムは、《カナル24》の「主な株価」が(ピークの株価)や(ボトムの株価)をグラフ上に表示した日に決まりますが、ご承知のようにその近辺の最安値の日にボトムの表示はでないし、その近辺の最高値の日にピークの表示はでません。だいたい真のピーク・ボトムから3〜4日遅れて表示されます。

「主な株価」がピーク・ボトムを表示した(小波動が決定した)ときに、小波動についての判断(切り下がりか切り上がりか)をしても充分ですが、1日早く「ボトムあるいはピークらしい」ことがわかれば、1日分有利になります。2日前に判断できるとそれはすばらしい。そこで「主な株価」が小波動を決定する1日か2日前にこれが予想できないか?と思うわけです。

私の小波動の予想のルールは以下のようになります。ナスダックのグラフでボトムの判断のしかたを例にすると、
  1. その近辺で最安値を出した日(A)を基準にして

  2. その前の陰線の高値(Aの日の高値よりも高いこと)の(A')を、陽線の終値が上回ったら、(A)がボトムらしいと判断する。
ナスダックでは(A')の陰線の高値を陽線の終値が上抜いたのは(b')の日でした。「主な株価」が(A)の日にボトム2202Pを表示したのは、(b')の翌日(b)の日であったので、このルールによるボトムの判断は1日だけ早く予想できたわけです。

この後、(b)で「主な株価」は(b)が小波動のピークであることを表示し、株価は(c)まで下落します。

(c)の時点では、(c)がその近辺(ピークb以降)の最安値を出しています。(c)より前にある陰線(その高値はcの高値よりも高いこと)の高値は(c')です。

(c')の陰線の高値を陽線の終値が上抜いたのは昨日(T)の日でした。これによって(c)は小波動のボトムではないかの予想ができます。今日現在の(T)では、まだ「主な株価」は(c)の日をボトムであるとは表示していませんが、たぶん明日には(c)の日にボトムの表示を出すはずです。このルールによるボトムの判断は1日だけ早くボトムを予想できたことになります。

グラフ右側のTOPIXもまったく同じ判断ができます。すなわち
  1. (A)の日がボトムではないかと判断できたのは、(A')の高値を陽線の終値で上抜いた(b')の日であり、
  2. 「主な株価」は(b')の翌日に(A)の日にボトムの表示を出しました。
  3. (c)の日がボトムではないかと判断できるのは、今日の陽線の終値が(c')の陰線の高値を上抜いたからです。
「主な株価」は、明日の株価の安値が1333P以上でないと(c)がボトムであるとの表示を出しませんが、(c)が小波動のボトムであったことは1〜2日後には明らかになるでしょう。


(08.2.15) TOPIX 1334P(+2)  日経平均 13622円(-3)   23.3億株 (2兆5767億円)



バーナンキFRB議長が米国経済を弱気に予想していることを知って米国株式は反落。NYダウは12376ドル(-175)と、一昨日の+178ドルを帳消しにしました。

ナスダックも2332P(-41)と前日の+53高の8割を失う。だがバーナンキ議長が弱気であるということは、不安材料がでたなら直ちに金利を引下げて対応するということでしょう。米国景気は後退しないと頑固に確信して何もしないよりはよほどよい。

東京市場は、昨日の大幅高の後であるし、米国が反落したため、今日は下落して当然のムードでした。しかし前場は安かったものの、後場に入って力強く上昇。前日と変わらぬ水準まで戻しました。

この後場の上昇は、なかなか見どころのあるものでした。@週末であれば本来は積極的に建て玉をしにくいところであるのに、買い続けて引けたこと、A米国株安にツレ安しなかったことから、B25日線を2日連続で上回り、今日のTOPIXのグラフはNYダウよりもよい形になりました。


25日投資マインド指数は59.1%と50%を超えてきました。これは短期狙いの投資家の約60%は利が乗っているということです。利が乗れば投資の心理は一気に好転します。

マイナス勘定のときは何とかして損益がトントンになれば手仕舞いたい、と売ることばかりを思っていたのに、ひとたび利益勘定になると次に買う銘柄はないかと物色を始めます。

まだ75日線まで戻っていないので、この反発が中勢波動の転換(上昇波動入り)に繋がるのかどうかは不明ですが、投資マインド指数が50%以上で推移するなら75日線までの戻りの可能性は高まります。

どのあたりまで戻るのかのメドですが、私は3つの方面からのメドがいえます。
  1. 75日線の水準。これは時間がかかれば75日線が低下してくるので、戻りの限界も次第に低くなります。今日の時点で日経平均が何円まで戻るというメドはでません。

  2. 妥当PERからの水準。現在のところ妥当なPER水準は、中心を16.50倍として、上限が17.50倍、下限が15.50倍としています。昨日の日経平均が13622円のときのPERは15.85倍であったので、16.50倍まで買われるなら、あと4.1%の上昇があります。日経平均は14180円です。 もっと楽観人気になって17.50倍まで買われるなら、10.4%の上昇で日経平均は15038円です。今のところ16.50倍の14180円をメドとすべきでしょう。

  3. 《デンドラ24》の4%波動による水準。《デンドラ24》は発売をやめましたがメドを知るには有力・有効なツールです。現在の上値メドは下から順に、@13668円、A13928円、B14058円、C14839円となっています。今日のザラバ高値13666円は最も低い@13668円に当ります。ひところの投げ売りの相場ではなくなってきたので、通常なら下から2番目3番目が戻りのメドになるでしょう。13928円〜14058円です。
以上を総合すると、だいたい14000円を少し上回る水準までの戻りがあるのではないかと思っています。


(08.2.18) TOPIX 1332P(-1)  日経平均 13635円(+12)   21.6億株 (2兆4142億円)



米国は弱い経済統計がでたもののたいして下げず。NYダウは12348ドル(-28)。ナスダックは2321P(-10)と先週は結局「行って来い」の動きでした。

東京市場は、今夜の米国市場が休場であることから、小動きになるのかと思っていましたが、前場は上昇。後場は戻り売りに押されたものの、日経平均は小幅高で終わり、米国の「後追い相場」から脱却しつつあるようです。

その原因は、@外国人売りが減った、A25日日投資マインド指数が60を超えているように、短期狙いの投資家の半数はプラス勘定になっている。B10-12月GDPが米国に較べて格段によかった。ことでしょう。

グラフは変わりありません。「主な株価」は小波動のボトム(c)を表示し、これによって小波動のボトムが切り上がったことが確定しました。あとは小波動のピーク(b)を上抜くことができるのかどうかです。

今日の足は短いながらも「トウバ足」になりましたが、例えば(L)のトウバ足の出た環境((L)では@75日線まで戻っていた。A9日順位相関は+80以上になったいた)と較べると、まだまだ上昇の余地があるので、心配していません。重要な分岐点は75日線(B)の水準です。


(08.2.19) TOPIX 1345P(+12)  日経平均 13757円(+122)   21.4億株 (2兆5832億円)



米国は祝日で休場。

東京市場は上昇。先の小波動のピーク13889円まであと40円たらずの水準まで上昇が材料不足から伸び悩む。

ただ今日で連続して25日線を上回ること4日目になりました。株価が平均線を5日連続して超えたならば、株価はその平均線を突破したとするのが私の基準ですが、明日も株価が25日線を割り込まないようだと、まずは25日線は完全にクリアし、75日線まで向かうとしてよいでしょう。


(08.2.20) TOPIX 1302P(-42)  日経平均 13310円(-447)   23.9億株 (3兆 459億円)



NYダウは12337ドル(-10)と小幅安。ナスダックも2306P(-15)と下げる。

とはいってもグラフにはほとんど変化を与えていません。あいかわらず、@小波動のボトムは(A→c)へと切り上っているし、A先の小波動のピーク(b)を株価が上回れば、小波動は「切り上がる」という状況にあります。

もし直前の小波動のボトム(c)を株価が下回ることになっても、B(A)を下回らない限り、新たな下げ波動に入るわけではありません(もともと現状が下げ波動の過程にある)

東京市場は、サブプライムに関連するなんとかファンドのCPの返還遅延のニュースに反応したのか、先物主導で最近には珍しい下げとなりました。

たぶん今日のNYダウが下落するだろうことを予想しての先回りの売りだろうと思いますが、日経平均の447円安はNYダウなら200ドル〜300ドル(中をとって250ドル)に匹敵するでしょう。

はたして今夜のNY市場がそこまで反応するのかどうか。今日の東京市場は過剰な反応であったと思います。ただ今日の下げによって、昨日いった「5日連続して株価が25日線を上回る」ことができませんでした。これは残念ですが、シキリ直しです。

TOPIX・日経平均のグラフはNYダウと同じです。(b)を上回るか、(A)を下回らない限り、波動の新局面にはなりません。


(08.2.21) TOPIX 1334P(+32)  日経平均 13688円(+377)   21.6億株 (3兆 459億円)



昨日、東京市場では、なんとかファンド(KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)という)がCP(コマーシャル・ペーパー)の返済を遅延するというニュースを心配して大下げをしましたが、現地の米国ではほとんど響かず。東京市場のいらぬ心配でした。

「なんとかファンド」といっているのは、私が知らないファンドだからです。したがってメジャーなファンドではありません。日経先物を売り叩こうとする勢力が、このニュースを材料に使って売り浴びせた結果、昨日の東京市場は翻弄されたわけです。

今、景気の先行きが最も心配なのは米国ですが、それでも昨日発表されたFRBの2008年の米国経済のGDP伸び率は、1.3%〜2.0%です。昨年10月の予想の1.8%〜2.5%から0.5%ほど下方修正されました。

インターネットで見た範囲では、2008年の米国GDPの伸び率(経済成長率)の予想は、だいたい1.50%〜1.70%が多いようです。2007年のGDPは2.2%であったので、FRBの下限の1.3%に較べると0.9%ほど低下します。 先日もいいましたが、米国経済は金利に敏感に反応します。金利が1%下がれば、1年後にはGDPが1%上乗せされるといいます。FRBは2008年の経済成長率が2007年に較べて0.9%低下するという予測に基づいて、金利をピーク時から1.75%引き下げました。0.9%の減速に対しては大きな引き下げであるといえます。

しかもFRBの1.3%〜2.0%の予想から下ぶれするかもしれないとバーナンキ議長はいっています。もし次のFRBの成長率の予測がさらに低下するようであれば、さらなる金利の引き下げは必至です。3月のFOMCでは0.5%の引き下げがあるのは常識になっているようです。

こういうことから、米国景気については、過度に悲観することはないのではないか。というのが私の考えです。サブプライムで損失を蒙った金融機関や証券会社・ファンドは、その傷を癒すために3年〜5年の期間が必要でしょう。しかし米国経済全体からすれば、致命傷(景気後退)にはならないのではないかと思っています。


(08.2.22) TOPIX 1321P(-13)  日経平均 13500円(-187)   20.9億株 (2兆4745億円)



米国は弱い経済指標が発表され、NYダウは12284ドル(-142)、ナスダックは2299P(-27)と下げる。

東京市場は、一時300円安まであったが少し戻して-187円安で終わる。昨日の上昇幅の半分を失いましたが、25日線を割ることは回避し、2日連続で25日線より上位にあります。

最近は同じグラフばかりを掲載しています。特に小波動のボトムやピークにつけた符号は(A→b→c→B)とこの2週間は変わっていません。同じグラフが続くと、このHPを見ているユーザーは「また同じものだ」と思われるでしょう。「もっと役立つテクニックや相場の見方について書けばよいのに」と思われるかも知れません。

なぜ私がしつこく同じグラフを掲げているのか。たぶん半数のユーザーは私がいいたいことをわかってもらえていると思っていますが、それはこの時期をよい手本にして「相場の原理・原則」を理解してもらいたいということからです。 「相場の原理・原則」とは
  1. 株価が上昇トレンドにあるときは買い時代である。したがって「押し目買い」をし、カラ売りはしない。
  2. 株価が下降トレンドにあるときは売り時代である。したがって「戻り売り」をし、買いはしない。
「原理・原則」なのだから、ことは単純です。損失がでるのは上昇トレンドにあるときに安易にカラ売りをしたり、下降トレンドにあるときにわずかの値幅を狙って買うからです。重要なことは「現在は上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのか」が判断できるかどうかです。現在のトレンドを知らずして投資をするのは、方位磁石と地図を携行しないで冬山に登るようなものです。いったん天候が悪化すればたちまち遭難します。ではトレンドはどうやって判断するかです。このHPの過半はトレンドの判断のしかたについて述べていますが、判断の方法は2つあります。
  1. 1つは小波動の切り上がり・切り下がりで判断するものです。初めて小波動のピーク・ボトムが切り上がったときから上昇トレンドが始まり、初めて小波動のピーク・ボトムが切り下がったときから下降トレンドが始まります。このことは飽きるほどいってきました。

  2. 2つ目は、株価が75日線を下回ったら下降トレンド入り、75日線を上回ったら上昇トレンド入り、と判断するものです。これは株価と75日線の上下関係をみればよいだけなので簡単ですが、株価が下回った日にすぐに下降トレンドになったといえるのか、となるとそう明快な判断はできません。はずみで1〜2日下回ったが3日目には再び株価が75日線を超えてきたということはよくあります。(HPでは「株価が連続して75日線を上回ったときに上昇トレンド入り」「5日連続して75日線を下回ったときに下降トレンド入り」としています)。
さて現在は明らかに下降トレンドです。このときに取るべき投資態度は「戻り売りし、買いはしない」です。そうであるのにいらぬ「買い」をして損を上乗せするのは、原理・原則に反しています。(買ってよいのは「突っ込み買い」(例えば条件表No.9の買い)だけです。)


2007年10月26日に右の「中勢波動のモデル」を掲げました。中勢波動の基準は75日線です。
  1. 株価が75日線より下にあるときは下降トレンドなのだから、株価が75日線まで戻った(a,b,f)ではカラ売りするところです。

    (b)でカラ売りすると、結果的には株価が75日線を上回って、損失がでますが、それは株価が完全に75日線を上回ったと判断した日(例えば5日連続して株価が75日線を上回った日、株価が75日線を10%以上(一般銘柄の場合)上回った日など)に損切りすればよいだけのことです。

    (a)や(f)でのカラ売りで、(b)の損切りを上回る利益を上げているはずです。

  2. 株価が75日線より上にあるときは上昇トレンドなのだから、株価が75日線まで押した(c,d,e)では買うところです。

    (e)で買ったときは、結果的には株価が75日線を下回って、損失がでますが、それは株価が完全に75日線を下回ったと判断した日(例えば5日連続して株価が75日線を下回った日、株価が75日線を10%以上(一般銘柄の場合)下回った日など)に損切りすればよいだけのことです。

    (c)や(d)での買いで、(e)の損切りを上回る利益を上げているはずです。

現在の投資態度に戻ります。現在は小波動の切り上がりを期待しているところです。

すでに小波動のボトムは(A→c)と切り上がっています。あとは小波動のピーク(b)を上回ることです。そうなれば、小波動から上昇トレンドに転換したといって間違いではありません。

しかし重要な小波動は「75日線にからんだピーク・ボトム」です。図で(A→b→c→B)としているのは、(A)や(B)は重要な小波動のピーク・ボトムになるからです。 現在のところ
  1. 株価が(b)を上回れば、小波動からは上昇トレンドになったといってよい(したがって今後は「押し目買い」をしてよい)が、

  2. 株価が75日線まで戻ったときは、カラ売りすべきところである。

  3. (B)の75日線を5日連続して株価が上回ったときは、最終的に上昇トレンド入りが確定するので、カラ売りは損切りし、押し目買いを狙う。
こういうことになります。


(08.2.25) TOPIX 1355P(+34)  日経平均 13914円(+414)   22.4億株 (2兆6284億円)



NYダウは12381ドル(+96)と反発するが、米国景気を端的に表現するナスダックは2303P(+3)と上昇できず、25日線を下回ったまま。

東京市場は、NYが反発してことを受け継いで上昇。午後も次第高となって、14000円まであとわずかの水準まで戻す。

TOPIXは小波動のピーク(b)を上回れなかったが、日経平均は(b)の 13889円を上回る13969円をつけたので、小波動のボトムとピークが切り上がりました。これで中勢波動の基準である75日線まで戻る可能性が高くなりました。

現在の75日線の水準は14643円ですが、だいたい1日につき40円ずつ低下しているので、今週中に到達するならば14300円くらい、来週になると14100円くらいが戻りのメドです。


(08.2.26) TOPIX 1347P(-8)  日経平均 13824円(-89)   20.9億株 (2兆4819億円)



格付け会社のS&Pが主要なモノライン各社の格付けを据え置いたことから、NYダウは12570ドル(+189)と大きく反発する。しかしナスダックは2327P(+24)と上昇幅は小さい。

ナスダックのグラフは昨日の上昇があっても25日線を上回ることができず、米国景気の先行き不安は消えていません。

ナスダックは、この2月は、先の小波動のピーク(b)とボトム(c)の中間で推移してきましたが、この間終値で25日線を上回ったのはたったの1日です。25日線を連続して5日上回らない限り、ナスダックが上昇に転じるとは思えません。


東京市場は、NYが大きく上昇したので、高く寄り付きましたが、その後はジリ安。一応日経平均は14000円台に載せたので、当面の目標達成感がでました。

TOPIXは寄り付き直後にザラバ高値1370Pをつけてなんとか先の小波動の(b)1369Pを上回ったので、TOPIXも75日線を目指すことになります。

戻りのメドは75日線の水準です。早く戻れば日経平均で14300円、来週になると14100円くらい。今日はザラバ高値で14053円をつけているので、この先はあまり上値は残っていません。 75日線まで戻れば、いったんはカラ売りするところです。

現在主要な株式市場のうちで、グラフが最もよくなっているのは、@日経平均、ATOPIXです。

ここにロンドンのBFT100、米国のCNYダウ、Dナスダックが続きます。

ナスダックよりも悪いのがE上海総合で、1月の下げの後、一度も25日線を上回ることがなかったし、昨日は先の小波動のボトム(A)を下回る年初来の安値をつけています。


(08.2.27) TOPIX 1364P(+17)  日経平均 14031円(+206)   20.8億株 (2兆2973億円)


NYダウは3連続陽線となって、12684ドル(+114)。先の小波動のピーク(b)12767ドルまであと33ドルまで迫りました。 ナスダックは2344P(+17)と2日連続陽線となって、25日線をようやく上回るが、まだまだ心もとない。

NYダウは小波動のボトムはすでに(A→c)と切り上がっているので、あとは小波動のピークが(b→B)へと切り上げるのを待っているところです。だが、(b)12767ドルを上回ったとしても、75日線の水準は12868ドルでしかありません。 75日線はだいたい1日につき13ドルずつ下落しているので明日(今夜)の75日線は12855ドルくらい、2日後には12842ドル、3日後は12819ドルです。どんどん天井が低くなっていきます。

株価が75日線より上位にあるときは、75日線を押し目の限界とみて「押し目買い」をする。株価が75日線より下位にあるときは、75日線を戻りの限界とみて「戻り売り」をする、のが「相場の原則」です。現在は株価は75日線より下位にあるのだから、株価が75日線まで戻ったなら「戻り売り」をするのが原則です。75日線という押しのメド・戻りのメドがあるからです。

図に符号を振っていますが、「相場の原則」によれば、各符号の時点で、@どういう方針で、Aどのような株価水準で売買するのかを考えて下さい。
  1. H 結果的にピークとなったが、75日線を基準にしたメドはない。(75日線以外の例えば《デンドラ24》やオシレータ系の過熱を表すチャートから判断するしかない)

  2. I 株価は75日線より上位にあったのだから、押し(下げ)の限界は75日線と見ておく。2日間は75日線を少し下回ったが3日目には75日線を上回った。

  3. J (I)から戻るが25日線が上位にあり、この水準で戻り一杯となった。(25日線は75日線につぐ役割を持つ)

  4. K (J)から下落して75日線を割り込んだ。75日線より下位に200日線があったが、ここでは止まらず下落して(K)に至る(Kの水準は75日線からは予想不能)。

  5. L (K)から戻るが75日線が上位にあるので、これが戻りのメド。この例では株価は75日線を連続して3日間上回っていたが、4日目には下回った。

  6. M (L)から下落して75日線を割り込んだが、(m)の25日線でいったんは下げ止まる。しかし(n)の戻りは75日が限界となって、(M)の奈落の底へ下落する(Mの水準は75日線からは予想不能)。

  7. B 株価は75日線の下にあるのだから、当然(B)75日線で戻り一杯になると考えるのが原則。
上図の(H〜B)の符号の上下にピンク色で○×をつけていますが、○は上昇・下落のメドがあるところ、×は上昇・下落のメドがないとことです。図でメドがたたないのは(H)(K)(M)の3か所です。

75日線からの上値・下値のメドがないときでも、ある程度の確率でピーク・ボトムの見当をつけることができます。

右図は、75日線を中心にした「5%幅帯」(ピンク色)と「10%幅帯」(青色)を描いています。どうでしょうか。

メドがたたない(H)は+5%に接近しています。(K)は-5%に接触しています。(M)はザラバでは大きく下げましたが、終値は-10%の水準でした。

NYダウのような指標では「75日線の±5%と±10%の水準」をメドにしておけばよいのです。

(一般銘柄は指標(TOPIX・日経平均・NYダウなど)の2倍から3倍の変動をするので、「±10%と±20%の水準」あるいは「±15%と±30%の水準」をメドにする)

なお9日順位相関と25日順位相関がともに-80%以下になったときは底値圏であることは何度かいってきましたが、(K)に対応する(k)、(M)に対応する(m)のところで、ともに-80以下になっています。これも手がかりの1つです。(k'ではそうはならなかったが)


(08.2.28) TOPIX 1353P(-11)  日経平均 13925円(-105)   18.5億株 (2兆1221億円)



NYダウは12694ドル(+9)と小動きで、小波動のピークは切り上がらず。ナスダックは2353P(+8)と3日連続陽線となって、2日連続で25日線を上回る。


東京市場は、円レートが106円台になったことや、1月の鉱工業生産指数がよくなかったことから安く寄りつき一時は230円ほど下げるが、次第に戻り、105円安で終わる。

今日ユーザーと電話で話していたら、昨日の騰落レシオが130以上になっていたことを知りました。毎日日経平均のグラフを見ていて、この動きの弱さであるので、騰落レシオがまさか120以上になっているとは思っていなかったので、騰落レシオのグラフを見てはいませんでした。いわれてから見ると、昨日の騰落レシオは136.0、今日は126.6になっています。さらに5日前にも123.3になっていました。私は、
  1. 騰落レシオが120以上になったら、市場は楽観人気になっているので反落が近い。
  2. 騰落レシオが 75以下になったら、市場は悲観人気になっているので反発が近い。
と判断しています(判断の1つの材料です)。 昨日・今日は120を超えているので杓子定規に判断すれば、今の相場は楽観人気になっている、したがって反落が近い。という答えになりますが、今回はそうではありません。

25日騰落レシオは、東証1部の約1720銘柄のうちで、前日に較べて値上がりした銘柄数と値下がりした銘柄数を調べ、(25日間の値上がり銘柄数の合計÷25日間の値下がり銘柄数の合計)で計算します。

例えば、今日の値上がり銘柄数は685銘柄で、値下がり銘柄数は921銘柄です。今日だけの騰落レシオは685÷921×100=74.3となります。今日を含む過去25日間の値上がり銘柄数の合計は23075銘柄で、25日間の値下がり銘柄数の合計は18225銘柄です。ここから25日騰落レシオは、(23075÷18225×100=126.6)と計算されます。これは値上がり銘柄数は値下がり銘柄数の1.266倍あったことを表しています。

たしかに25日間の値上がり銘柄数は値下がり銘柄数の1.266倍あったのですが、問題はその時期です。25日間のうちに値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を圧倒した時期が問題です。@25日前に値上がり銘柄数が圧倒的に多いかったが、現在は値上がり銘柄数はそれほどでもない、A25日前の値上が銘柄数はそれほどでもないが、現在の値上がり銘柄数は圧倒的に多い、という異なる場面でも、騰落レシオは同じ数値になります。しかし25日前の判断よりも現時点での判断のほうが重要です。

@は25日間の通算では、たしかに騰落レシオは過熱していますが, 現時点では過熱していません。Aは25日間の通算では、同じく騰落レシオは過熱していますが、現時点はさらにさらに過熱しています。どちらが現時点の市場の人気を正しく表現しているのかは、おわかりでしょう(Aのほうが正解)。25日前に過熱していても現時点が過熱しているとはいえないのです。例えば
  1. (a'〜a)の25日間の騰落レシオを計算するとき、aの値上がり銘柄数は923銘柄・値下がり銘柄数は729銘柄ですが、25日前のa'の日の値上がり銘柄数は1544銘柄・値下がり銘柄数は154銘柄です。25日前はほとんどの銘柄が値上がりしていましたが、現在のaはそうではありません。これでは「現在が過熱している」とはいえません。

  2. (b'〜b)の25日間の騰落レシオを計算するとき、bの値上がり銘柄数は953銘柄・値下がり銘柄数は701銘柄です。25日前のb'の日の値上がり銘柄数は1444銘柄・値下がり銘柄数は220銘柄です。25日前はほとんどの銘柄が値上がりしていましたが、bはそうではありません。やはり「bの日が過熱している」とはいえないのです。
ということで、現在の25日騰落レシオは120を超えているが、現時点ではこれをもって市場が楽観人気になっているとはいえないのです。むしろ警戒しながらオズオズと押し目を買っているという状況です。25日現在の騰落レシオはあまりあてにしてはいけません。


(08.2.29) TOPIX 1324P(-28)  日経平均 13603円(-322)   19.7億株 (2兆3628億円)



NYダウは12582ドル(-112)と反落し、小波動のピークは切り上がらず。ナスダックも2331P(-22)と反落して25日線を下回り、もとのモクアミに戻る。

バーナンキ議長が小さな金融機関で破綻するところが出てくるかも知れないと発言したために米国の金融不安がでたことや、よくない経済指標がでたことから、ドルが低下。

東京市場は1ドル104.70円への円高になり株は下げる。104円台は2年9か月ぶりの水準だとか。

青線は円レートです。円レートの動きとTOPIXの動きを対比してみると、
  1. 昨年6月には123.95円でしたが、8月の暴落時に112.61円へ約11円(-9.2%)の円高となりました。TOPIXは1792P→1480Pへと312P(-17.5%)ほど下落。

  2. ついでグラフのような円レートの推移となります。
    10月には117.63円まで円安となり、11月には108.41円への円高になります。10月から11月までは約9円(-7.9%)の円高です。TOPIXは1677P→1437Pへ240P(-14.4%)の下げです。

  3. 12月末のは114.19円から1月の106.5円へ約7.3円(-6.3%)下げたときのTOPIXは1567P→1219Pへ348P(-22.2%)の暴落となりました。
円相場とTOPIXは完全に連動するわけではありませんが、昨年は急激な円高がTOPIXにとって大きな逆風となっています。ただ、今日の104.70円は1月の106.5円より円高になりましたが、それほどTOPIXは下げていません。もともと2月の最も円安の日が108.30円であるので、今日の104.70は3.60円(-3.3%)の円高でしかないからかも知れませんが、TOPIXは円相場の変動をさほど受けなくなったのではないかとも思われます。

一昨日の27日に「相場の原則」にのっとった売買のタイミングを、NYダウのグラフを使って説明しました。これは日経平均であれ、TOPIXであれ、NYダウであれ、どのようなものでも日足データを使うならば、同じやりかたが通用する。ということを証明するためにNYダウをサンプルにしたのでした。今日から一般銘柄を例にして説明します。定点観測の9銘柄をサンプルにします。

説明しやすくするために、次図のような条件表No.21を設定しました。

No.1行〜No.10行までは、いつもHPで掲げているNo.20「HP 平均線と順位相関」の設定と同じものです。 No.11〜No.14行の4行を追加しました。

No.11行は「75日線の±10%幅の帯」をピンク色で描画し、No.13行は「75日線の±20%幅の帯」を青色で描画します。(一般銘柄なので、カイリ率は10%と20%を使う)



「原則」をいま一度確認しておきます。
  1. 株価が75日線より上位にある(中勢の上昇波動である)ときは、株価が75日線まで下げたときは買い(押し目買い)。

  2. 株価が75日線より下位にある(中勢の下降波動である)ときは、株価が75日線まで上げたときは売り(戻り売り)。
です。押し目買いのときに切実な問題になるのは、75日線まで下げたので買った(押し目買い)が、株価は75日線からどんどん下げてしまった。このようなとき、いつ「この押し目買いは失敗だった」と判断するのか。 戻り売りのときは、75日線まで戻ってきたのでカラ売りした(戻り売り)が、株価は75日線からどんどん上げていった。このようなとき、いつ「この戻り売りは失敗だった」と判断すればよいのか。

ここでは説明を簡単にするために、上記の原則に次のような売買ルールを加えます。
  1. 仕掛けて10%の利益がでたら、ザラバであっても「利食い」する。
  2. 仕掛けて-10%の損失がでたら、ザラバであっても「損切り」する。
これは仕掛けたときの株価を基準にしたルールですが、失敗だったと判断する手がかりはまだあります。仕掛けは、「今は中勢の上昇波動にあるから買い、中勢の下降波動にあるから売る」という方針ですから、上昇波動から下降波動に転換したことがわかったなら「押し目買い」は失敗だったことがわかります。下降波動から上昇波動に転換したことがわかったなら「戻り売り」は失敗だったことがわかります。すなわち
  1. 波動のピークが切り上がったら、上昇波動に転じたとして「戻り売り」は損切りする。
  2. 株価が75日線から+10%以上上昇したなら、上昇波動に転じたとして「戻り売り」は損切りする。
  3. 株価(終値)が75日線を連続して5日間上位にあったら、上昇波動に転じたとして「戻り売り」は損切りする。

  4. 波動のボトムが切り下がったら、下降波動に転じたとして「押し目買い」は損切りする。
  5. 株価が75日線から-10%以上下落したなら、下降波動に転じたとして「押し目買い」は損切りする。
  6. 株価(終値)が75日線を連続して5日間下位にあったら、下降波動に転じたとして「押し目買い」は損切りする。
です。以上のことをルールとして、どのような売買になるのかを具体例で説明します。


1812「鹿島」の株価は75日線より下位にあります。
  1. (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスがやってきそうです。

    (a)の日の株価は374円。75日平均線は392円です。(数値表示でわかる)。

    (a)の前日の75日線は393円でしたから、1日につき1円の割合で75日平均線は下がっていることがわかります。

    そこで(a)の日の75日線の392円から−1円を減じた391円で「売り」の注文を出しておきます。

  2. 翌日(b)の日のザラバ高値は397円でした。当然に391円の売り注文は約定できています。391円でカラ売りできました。約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです(よいことと悪いことの2つを想定しておく)。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、391円でのカラ売りが約定した瞬間に、
  1. 351円(売値391円から-10%下落した水準)で利食いする。

  2. 431円(売値391円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字Bの水準)
    という指針が明らかになります。さらに思うことは、

  3. 先の小波動のピークが418円であるので、株価が419円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、419円になったら「損切り」する。(図の赤字Aの水準)

  4. (b)の日には株価(終値)が75日線を上回らなかったが、今後連続して5日間、75日線を上回っているならば、株価は何円であっても「損切り」する。(図の赤字Cの水準)
という方針です。利食いは(a)の1つですが、損切りは(b)(c)(d)の3つがあります。この3つの損切りのことを考えておかねばなりません。 結局は売値391円の-10%下の)d)351円で利食いできますが、その当時の75日線から-10%の水準の(c)342円で利食いすることもできました。

図の(e)の日にも株価は75日線まで戻っています。(e)344円の前日の75日線の水準は346円でした。その前の日の75日線の水準は347円でした。75日線は1日につき1円ほど低下していることがわかります。
  1. そこで(e)の前日に、(e)の前日の75日線の346円-1円=345円を明日の75日線の水準だと推定して、345円でカラ売りの注文を出します。

  2. (e)の翌日のザラバ高値は349円だったので、345円の売りは約定できています。
345円で約定した時点で考えることは
  1. 310円(売値345円から-10%下落した水準)で利食いする。

  2. 380円(売値345円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字B'の水準)

  3. 先の小波動のピーク(b)が397円であるので、株価が397円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、397円になったら「損切り」する。(図の赤字A'の水準だが、ルールのbによって380円になったら損切りするので、397円まで待つことはない)

  4. (e)の日には株価(終値)が75日線を上回らなかったが、今後連続して5日間、75日線を上回っているならば、株価は何円であっても「損切り」する。(図の赤字C'の水準)
この記事は28日に用意していたのでグラフが1日古いのですが、今日は328円まで下落しています。


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