TOPIXをどう見たか・判断したか (08年1月)

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(08.1.4) TOPIX 1411P(-63)  日経平均 14691円(-616)   14.2億株 (1兆7984億円)


年末12月28日の大納会の後の米国株式は弱かった。東京市場が休みの間に、NYダウは
12月28日 13365ドル(+6)→12月31日 13264ドル(-101)→ 1月 2日 13043ドル(-220)→ 1月 3日 13056ドル(+12)と4日間で、約300ドルの下げとなりました。



(上図)中勢波動は、簡単にいえば、@株価が75日より下方でボトムとなり、A株価が75日線より上方でピークとなります。最近の中勢波動は
  1. (d)10683ドル→(D)12795ドル
  2. (c)11939ドル→(C)14021ドル
  3. (b)12517ドル→(B)14198ドル
  4. (a)12724ドル→(A)13780ドル
と、07年10月まで、ピークは(D→C→B)と切り上がり、ボトムも(c→b→a)と切り上がっていましたが、11月から(B→A)とピークが切り下がりました。まだボトムは(a→X)へと切り上がっているので、中勢波動が下降波動に転じたとはいえません。 しかし、(a)の12724ドルを下回るようだと、NYダウは大勢波動が下降波動に転換したのではないか?と身構えたほうがよいし、(b)の 12517ドルを下回ったならば大勢波動が下降に転じたことが確定します。(大勢波動が下降波動になったなら、「買い」ができる場面はごくわずかになります)

(次図)東京市場は、昨年8月から中勢波動は切り下がっています。ピークは(D→C→B→A)と切り下がっているし、ボトムも(c→b→a)と切り下がっています。

大勢波動の基準である200日線との関係を見ると、@(D)のピークは200日線からのカイリ率が最大(+12.4%)であり、A(C)のピークは200日線からのカイリ率は小さく(+7.1%)なり、B(B)のピークでは株価が200日線より上位にあったのは3日間(カイリ+0.9%)でした。C(A)となっては、200日線よりも下方にあり、カイリ率は(-5.7%)でしかありません。

かつての株価は200日線を軽々と超えていましたが、次第に超えることが難しくなり、いまや200日線を上回ることは極めて困難な時期になっています。



今日の大発会はボトムが(a→X)と切り下がり、どうヒイキ目に見ても、日本株は下降中です。こういう状況で買いを考えることは間違っています。少なくとも株価が1度でも(A)の水準を上回るまでは、普通の投資家が買える状況にはなりません。(リスク管理ができる人は、先日いったような「大底買い」ができるチャンスがあるが)


(08.1.7) TOPIX 1392P(-19)  日経平均 14500円(-190)   20.5億株 (2兆5409億円)


米国の12月の雇用統計は、わずかに+1.8万人の増加でしかなかった上、失業率が4.7%から5.0%にアップしたと発表。NYダウは1月3日までに300ドルほど下げていましたが、1月4日は12800ドル(-256)とさらに下げる。


これを受けて東京市場も安く始まるが、4日に大幅安をしているだけに、値惚れ買いが入ったようで、そう大きくは下げず。

現状の「小波動のボトムらしさ」を見ると、
  1. 新安値。

  2. 逆張りの条件表NO.2「日経平均用'96」が買いマークを出した。しかも5日ベクトルは(b)-20以下になって、かなりの突っ込みであることを表現している。

  3. 25日投資マインド指数は4.5%と、15%以下になった。
今のところはここまでです。つまりボトムらしさの確率は3分でしかありません。株価は値ごろからは安く見えますが、まだ「小波動のボトム」に到達していません。

残りの手がかりである
  1. 25日騰落レシオはまだ82.0%(75.0以下で買い)だし、

  2. 《デンドラ24》の下値メドにはまだ達していません。
これだけ下げてもまだ「小波動のボトム」になったとはいえないのです。ましてや「中勢波動の大底」と判断できるようになるには、まだまだの段階です。(1 月中旬の米国金融機関の10-12月決算が発表されてからではなかろうか)


(08.1.8) TOPIX 1403P(+10)  日経平均 14528円(+28)   21.1億株 (2兆6315億円)



NYダウは12827ドル(+27)、ナスダックは2499P(-5)と動けず。

昨日からTOPIXの「小波動のボトムらしさ」について書き始めました。当面の「小波動のボトム」が出そうになってきたからです。

私は《カナル24》をのグラフを見て、ボトム(あるいはピーク)らしさの可能性をポイントにしています。5ポイントになればボトムになるかどうかは5分5分で、6ポイントになれば買い仕掛けをしてもよいと考えています。

「小波動のボ゙トム」のポイントを例にすると、
  1. まず見るべきグラフはNo.20「平均線と順位相関」です。「足型」を見て、

    @新安値なら1P。
    A新安値の陽線なら1P。
    B翌日が窓空け陽線などのとき1P。(足型だけで3Pまでになることがあります)。

  2. ついで順位相関を見ます。

    C9日順位相関が-80以下で1P。
    D25日順位相関が-80以下で1P。

  3. 次にNo.2「日経平均用'96」を見ます。

    E買いマークがでたら1P。


  4. 次にNo.23「25日騰落レシオ」を見ます。

    F騰落レシオが75以下なら1P。

  5. 次にNo.46「投資マインド25指数」を見ます。

    G投資マインドが15以下なら1P。


  6. 次に《デンドラ24》の4%波動の下値メド(上値メド)を見ます。

    H株価が下値メドの2番目3番目に到達していたら1P。
今日現在では、@新安値の、A陽線で、B逆張りの買いマークが出ていて、C投資マインドが15以下。であるので「4P」です。

今週中に加算されそうなポイントは多くあります。

D9日順位相関が-80以下、E25日順位相関が-80以下、F25日騰落レシオ(現在79.0)、G《デンドラ》の下値1363P、と控えており、あとひと下げがあれば、一気に「小波動のボトム」になる可能性が高くなります。

とはいっても「小波動のボトム」であって「中勢波動のボトム」ではありません。もし「小波動のボトム」となっても、その後の株価は、@アヤ戻しの限界である9日平均線、あるいはA反動高の限界である25日線、までの反発が期待できるだけです。


(08.1.9) TOPIX 1424P(+21)  日経平均 14599円(+70)   22.4億株 (2兆8468億円)



NYダウは12589ドル(-238)と急落。11月の安値12724ドルを下回り、10月の14198ドルをピークにして、中勢波動は第3段目の下降波動に入りました。

8月の安値12517ドルは、大勢波動が下降波動に転じたと確認できる重要な値段ですが、昨日のザラバ安値12565ドルは、あと48ドルまで接近しました。米国株式に黄色信号が点滅しはじめました。

東京市場は米国株安を受けてザラバで新安値をつけたものの、アジア株の上昇や24時間取引のグローベックスで米国株が反発したのを見て、次第高となる。

株価が反発したことによって、「底値が出たのではないか」の期待を持つ向きもあるようですが、今日の反発は「買い戻し」によるものです。(a)買戻しによる株価上昇は9日線が限界であり、それを超えても(b)25日線が反動高の限界です。まずは(a)または(b)で戻りは一杯になるものと思っています。

昨日「小波動のボトムらしさ」をチェックするためのグラフを掲げました。次の4つのグラフと、現在は販売をやめた《デンドラ24》の合計5つのグラフでした。
  1. (カナル共通)のNo.20「平均線と順位相関」は、このHPで毎日掲載しているグラフです。
  2. (カナル共通)のNo.2「日経平均用'96」も、毎日掲載しているグラフで、12年前に設定した条件表がいまだに有効です。
  3. (カナル共通)のNo.23「25日騰落レシオ」は、6年前に設定した条件表です。これを使うには、「アップデート」→「HPから株価データをダウンロード」→「国内株をダウンロード」すると、騰落銘柄数のデータ(市場データ)を取得することができます。(ダウンロードしないと最新の騰落レシオはグラフにできません)

  4. (カナル共通)のNo.46「投資マインド25指数」は、古いユーザーの条件表には入っていないかも知れませんが、■ 条件表の設定例とその市場環境 のNo.58とNo.59にあります。 No.58とNo.59の条件表を(カナル共通)のNo.45とNo.46(私はこのNo.に条件表を設定している)に複写するやりかたは明日述べます。
今日はさっそく質問があった「投資マインド指数」のグラフを描画のしかたについて説明しておきます。

「25日投資マインド指数」は、東証1部の約1730銘柄のうちで、株価が25日平均線より上位にある銘柄数の割合です。1730銘柄のうち500銘柄が25日線より上位にあった日の投資マインドは、500銘柄÷1730銘柄×100=28.9%と計算できます。全体の28.9%の銘柄しか25日を上回っていないのですから、多くの投資家は損勘定です。投資マインドは悪いといえます。

逆に1000銘柄が25日線を上回っているならば、投資マインド指数は、1000÷1730×100=57.8% であり、利益勘定になっている投資家が多いことがわかります。損勘定になっているときは、新規に株式を買う気にならないので投資マインドは低くなります。逆に利益勘定になっているときの投資家の気分は高揚しており、何かの銘柄を買いたいと「太っ腹」になっています。

私は投資マインド指数が15%以下になったときは悲観のし過ぎだから「ボトムに近い」、指数が85%以上になったときはハシャぎすぎて「ピークに近い」と判断しています。「25日投資マインド指数」は「小波動のボトム(ピーク)らしさ」を表現する有力なグラフです。

「25日投資マインド指数」のグラフを描画するには、@その日その日で、A株価が25日線を上回っている銘柄数と、B株価が25日線を下回っている銘柄数、のデータが必要です。

このデータはどのようなHPや証券会社のHPを探してもありません(ひょっとしてあるかも知れないが、これをグラフにすることはできない)。ユーザーが自分でデータを用意するほかはありません。
  1. 《カナル24》のスタート画面で、「結果ファイル」ボタンをクリックし、

  2. 結果ファイルNo.980「東証1部」を選びます・

  3. 「東証1部」が紺色になります。

    (この「東証1部」の結果ファイルの作り方は、後日説明します)

  4. メニューの「計算」→「全体個数」をクリック。


  5. (カナル共通)のNo.45「HP 25日線より上(全体個数)」を指定します。

  6. この条件表は、株価が25日線より上位にある銘柄数をコードC1201に記憶し、株価が25日線より下位にある銘柄数をコードC1202に記憶するような設定がされています。

  7. もしユーザーが初めてNo.45「HP 25日線より上(全体個数)」を使って、「全体個数」を計算するのであれば、(999999 までの 500日)を指定して下さい。過去500日間の全体個数が記憶できます。

    毎日、全体個数を計算しているユーザーは、(999999 までの 1日)とします。1日だけを計算するので、早く計算が終わります。

  8. 「開始」ボタンをクリック。




  9. 今日(2008年1月9日)の全体個数は、@株価が25線より上位にあった銘柄は165銘柄です。

  10. A株価が25線より下位にあった銘柄は1561銘柄です。

    今日は反発したとはいえ、1561銘柄はまだ25日線より下位にあります。損失勘定になっているときは、株価が25日線まで戻れば、手仕舞いたいと思うのは当然です。

    ここからみても株価が25日線まで戻ったときは「戻り売り」に遭遇することは確実です。

  11. 「個数保存」ボタンをクリックすれば、その日の上位銘柄数と下位銘柄数が記憶されます。


  12. 上位銘柄数はコード1201 に、下位銘柄数はコード1202 に記憶されます。

  13. 「保存」ボタンをクリックして、終了。

  14. 「25日投資マインド指数」のグラフを描画してみましょう。銘柄はどれでも構いません。ここでは日経平均を選択しました。

  15. メニューの「グラフ」をクリックすると、条件表の一覧表が現れます。

  16. 条件表はNo.46「HP 投資マインド25指数を描画」を指定します。

  17. 「25日投資マインド指数」のグラフが描画されます。今日(1月9日)の指数は9.6です。

    投資マインド指数からは、@相当に投資家のふところは傷んでいる→A投資マインドは極めて悪化している→B新規に株式投資をしたいという気持ちが起きない→C誰も買おうとしない状況下に今日の株価水準がある→D悲観人気の極限である。といえます。
しかし、例えば人生で「これ以上の不幸はない」と思っていてもそれ以上の「不幸」が生じることはいくらでもあります。どうして私だけに「背負いきれないほどに、過酷な責務を負わせるのか」という事態になるまでは悲観人気は終わらないでしょう。今が「大底」であるとは誰も言い切れません。大底であったことがわかるのは、いつもいうことですが「波動が切り上がった」ときです。現時点で波動が切り上がったことが確認できるのは、12月の16107円を上回ったときです。


(08.1.10) TOPIX 1401P(-22)  日経平均 14388円(-211)   19.1億株 (2兆4206億円)



NYダウは12735ドル(+146)と反発するも、昨日の東京市場はこれを織り込んで反発していたため、続伸とはならず。戻り売りが早くも出て反落する。

しかし「小波動のピークらしさ」の確率(ポイント) は進展がありました。昨日・今日の足は、
  1. 新安値(昨日)の
  2. 陽線(昨日)で
  3. 逆張りのNo.2「日経平均用'96」が買いマーク(一昨日)を出した。
  4. No.46「投資マインド指数」が買いマーク(今日も)を出した。

  5. 今日は25日順位相関が-80以下になった。
  6. No.23「25日騰落レシオ」が74.0になった。
これによって今日のところのボトムらしさの確率は6ポイントになります。昨日のザラバ安値1379Pを当面の「小波動のボトム」と見るほうが確率が高いといえます。

現在の状況では、「損切りの水準」をきちんと決めておけば、例えば日経先物を「買う」こともできるし「売る」こともできます。
  1. 買いの根拠はボトムの確率が6分になったことです。

  2. 明日買って、(a)9日線あるいは(b)25日線までの戻りを取ろうとしてもよいのです。

  3. しかし先の安値(A)14271円を下回った瞬間に損切りすることを決めておかねばなりません。
逆に売ることもできます。
  1. 売るのは今すぐではありません。株価が反動高の限界である(b)25日線まで反発したときです。
  2. 買戻しの目標は、先の安値(A)14271円以下になったときです。
  3. しかし株価が、先の高値(B')15653円あるいは(B)16107円を上回った瞬間に損切りすることを決めておかねばなりません。
損切り水準が決められない人、損切り水準になったのに損切りできない人は、上記の「買い」「売り」の決定をしてはいけません。

● 条件表の設定例とその市場環境 の(拡張8)条件ファイルのNo.58とNo.59にある「投資マインド25指数」を(カナル共通)のNo.45とNo.46(私はこのNo.に条件表を設定している)に複写するやりかたを説明します。
  1. まず「(拡張8)条件ファイル」をダウンロードしてください。

    メニューの「アップデート」→「条件表や銘柄マスターをダウンロード」をクリック。

  2. 「インストーラー」が現れるので、「条件表や銘柄マスターをダウンロードする」をクリック。

    (次図)「条件ファイルのダウンロード」のHPが現れます。

  3. E「(拡張8)条件ファイル(日足用)」をクリックして選択し、

  4. 「ダウンロードする」ボタンをクリックすると、即座に(拡張8)条件ファイルがダウンロードされるので、

  5. 「終了」し、「インストーラー」も閉じて、《カナル24》に戻ります。



ダウンロードした(拡張8)にある必要な条件表No.を、いつも使っている(カナル共通)条件ファイルに入れ込むやりかたを説明します。
  1. メニューの「条件」をクリックすると、(カナル共通)条件ファイルの一覧表が現れます。

  2. どのNo.の条件表でもよいので選択(ここではNO.20を選択した)し、

  3. 「OK」ボタンをクリック。

  4. 選択した(例ではNo.20の)条件表の内容が表示されますが、これは目的ではありません。メニューの「表を複写」の機能を使いたいだけです。

    「表を複写」をクリック。

    「条件表の複写」の画面が現れます。

  5. 画面左の「送り側」の条件ファイルを「QE拡張8」に変更し、「QE拡張8」の文字をクリックして紺色にします。

  6. 画面右の「受け側」の条件ファイルは「カナル共通」になっているはずですが、そうでないときは、「カナル共通」に切り替えます。

  7. 送り側のNo.58「HP 25日線より上(全体個数)」を指定し、

  8. 受け側のNo.45(ここでは空白になっている)を指定し、

  9. 「複写」ボタンをクリックすると、

  10. 送り側のNo.58「HP 25日線より上(全体個数)」の条件表は、受け側のNo .45に複写されます。 以下同様にして

  11. 送り側のNo.59「HP 投資マインド指数を描画」を指定し、

  12. 受け側のNo.46(ここでは空白になっている)を指定し、

  13. 「複写」ボタンをクリックすると、

  14. 送り側のNo.59「HP 投資マインド指数を描画」の条件表は、受け側のNo .46に複写されます。

  15. これで(拡張8)にある必要な条件表を(カナル共通)に複写することができました。


(カナル共通)の条件表No.45とNo.46には、(拡張8)のNo.58とNo 59が複写されています。

このように、条件表を別の条件ファイル(カナル共通・拡張4・拡張5・拡張6・拡張7・拡張8・拡張9)へ複写することができます。


(08.1.11) TOPIX 1377P(-23)  日経平均 14110円(-277)   24.7億株 (3兆 474億円)



バーナンキFRB議長の、米国景気についての悲観的な講演があり、FFレートは0.5%引き下げられるという観測が有力になりました。NYダウは12853ドル(+117)と反発する。

これまでだと0.50%の利下げの材料は、ダウで200ドル以上上昇するインパクトになっていました。しかし昨日は100ドルほどの上昇しかできなかった。

FRBの金融政策は「よし」としても、金利の操作だけでは当面の景気後退を食い止めるほどの即効性はありません。そのことを米国市場は思ったようです。


日経平均の「小波動のボトムらしさ」は、
  1. 新安値である
  2. 25日順位相関が-80以下
  3. 条件表No.2が買いマーク
  4. 25日騰落レシオが買い
  5. 25日投資マインドが買い
と5分の確率です。TOPIXは昨日6分までになっていましたが、今日の足型が悪化したので5分になりました。

来週は9日順位相関が-80以下になるので、両指数ともに6分の確率になります。 来週早々にひと反発があると思いますが、問題はその反発が大きいのかどうかです。並であれば25日線まで戻らねばなりませんが、マインドが弱ければ9日線までの戻りで終わります。ここを見届けたい。

昨年の2007年12月18日に、日経平均の週足グラフを掲げ、2003年4月から2007年2月までの「大勢上昇波動」に3つの「中勢上昇波動」が含まれていることを説明しました。中勢波動は(a0→A1) 、(a1→A2)、(a2→A3)の3段の上昇波動がありました。 「大勢波動」が上昇波動であるためには、中勢波動のピークが切り上がっていることが必要です。例えば
  1. (B3)の高値を上抜いて(A1)になったときから、大勢波動は上昇波動であることが確認できました。
  2. その後(A1)の高値をさらに上抜いて(A2)まで上昇し、
  3. その後(A2)の高値をさらに上抜いて(A3)まで上昇しました。
  4. (A3)を上回る高値が出れば、大勢波動は上昇波動であることがさらに確認できたのですが、2007年2月の18300円を上抜くことはできていません。
  5. 安値に注目しても、(a1)の安値は(a0)の安値を下回ることはなかったし、
  6. (a2)の安値は(a1)の安値を下回ることはありませんでした。
    このように中勢波動がピーク・ボトムを切り上げている、つまり「大勢波動が上昇中」であったので、投資家は「買い」で利益を上げることができたのです。

  7. しかし今日のザラバ安値は14096円でした。(a2)の安値14045円まで、あとわずかに迫りました。
  8. もし来週以降に14045円を下回ることがあると、2003年4月28日の安値7603円をスタートとする「大勢上昇波動」は下降波動に転換したことになります。
このことは(買いをメインにしている)個人投資家にとっては深刻な問題になります。これからは「大勢波動が下降中」になります。大勢波動が上昇中のときは、「買い」の時期を少々間違えても、いずれ株価は上昇し、間違いを補ってくれました。しかし「大勢波動が下降中」に「買い」の時期を間違えると、どこまでも、いつまでも「損失が拡大していくだけ」です。

もし日経平均が14045円を下回ることになると、
  1. 現在の52週線の水準は16780円であるが、今後はドンドン水準が切り下がっていく(だいたい1週ごとに50円〜60円下落する)。
  2. この後は52週線を上回ったところが中勢波動の「戻り一杯」の水準になるだろう。
  3. いつ戻るのかは不明だが、おそらくは16000円程度まで戻るのが精一杯ではなかろうか。
  4. 戻ったあとは、もう一段の中勢下降波動がある(当然に(a2)の安値は更新される)。
ということを想定しなければなりません。日経平均はまだ14045円割れになっていないので、大勢波動が下降波動に転じたという確認は取れていませんが、TOPIXの中勢波動はすでに切り下がっています。

(次図)(a2→A3)の第3段目の中勢上昇波動のスタート(安値) は1439Pですが、2007年11月20日にこれを下抜く1420Pを出しました。今日のザラバ安値は1374Pであるので、TOPIXの大勢波動が下降に転じていることは明らかです。


(08.1.15) TOPIX 1350P(-27)  日経平均 13972円(-138)   24.7億株 (3兆 51億円)



東京市場が休場の間のNYダウは、12606ドル(-246)→12778ドル(+171)でした。

週末はサブプライム関連の損失の拡大が悪材料になり、昨日の月曜日はIBMの好決算が好材料になりましたが、今夜から明日にかけての米国金融機関の10-12月決算が1月中の最大の材料になります。

ただしサブプライム問題は次第に落ち着きだしたようです。金融危機は、どの金融機関もが、損失まみれになった銀行を見捨てるときに発生します。

米国シティGや、バンカメは毀損した資本を回復させるためにアラブやシンガポールから資本を導入しました。

今日はみずほコーポレートが米メリル・リンチ証券に1400億円の出資をするの報道がされていました。 メリルは10-12月期に1兆6000億円の評価損を出すそうですが、この1割を日本の銀行が出資して補填しようとしている。たぶんこういう資本出資の見返りは、年率で10%とか15%とかの高利息か高配当を約束しているものと思います。現在困っているメリルは、高利の資金であっても「ありがたい」という状況でしょう。

国内の銀行は3%か4%の貸付利息を得れば大満足という状況にありましたが、サブプライムのおかげで効率のよい投資先が出てきました。これからはどれだけ、海外の金融機関に出資するのかが、今後の国内銀行の利益すなわち今後の株価を決める感じです。今は「みずほ」が先陣を切ったところです。たぶん慎重すぎる三菱UFJ銀よりもみずほのほうが株価の上昇率は大きくなるのではないか。

TOPIXの「小波動のボトムらしさ」は、
  1. 新安値である
  2. 9日順位相関が-80以下
  3. 25日順位相関が-80以下
  4. 条件表No.2が買いマーク
  5. 25日騰落レシオが買い
  6. 25日投資マインドが買い
となり、6分の確率になりました(日経平均は5分の確率です)。型が悪化したので5分になりました。この株価水準からなお「売る」ということはできません。むしろいつ「突っ込み買い」をするのかのタイミングを計るべき時期になっています。


(08.1.16) TOPIX 1302P(-47)  日経平均 13504円(-468)   30.2億株 (3兆5008億円)


予想されていたことですが、シティGが10-12月期に評価損として1兆8000億円を計上。さらに12月の小売統計はクリスマス商戦の月であったにもかかわらず前月比-0.4%減と発表され、NYダウは12501ドル(-277)と大幅安。

東京市場は4日連続安(昨年末から1803円安)となりました。終値ベースでは昨年7月9日の18261円から5057円、-26.1%の下落です。

これだけ下げると、昨年6月20日をピークとして下降している「中勢下降波動」は大詰めの局面にきているのではないかの思いがします。


今日は書くべきことが多くあります。まず当面の需給から述べると、今日の出来高は30.2億株の大出来高になりました。

30億株を超す出来高になりやすいのは3月6月9月12月の日経平均のSQの日(A,B,C)ですが、そうでないときに30億株になったのは、図の(a,b,c)です。

(a)の日は8か月ぶりに株価が200日線を下回ったので、「押し目買い」と判断した向きが大量に買ったと思われますが、次に発生したサブプライム問題で大幅下げとなり、この大量の買いは大失敗に終わりました。

(b)はサブプライムで暴落した最後の日です。出来高は29.4億株、売買代金は4.2兆円でした。多くの投資家が追証にせっぱ詰まってブン投げた日です。

(c)は今日です。出来高は30.2億株、売買代金は3.5兆円。(b)に匹敵します。昨日から追証による処分売りが出ていましたが、今日はさらに加速しました。 明日も追証によって投げねばならない玉があるでしょうが、今日の出来高から、今日が投げのピークだった、すなわち「セリング・クライマックス」であったのではないかと思っています。


小波動のピークらしさのポイントは、最近毎日掲げていますが、
  1. 新安値
  2. 9日順位相関
  3. 25日順位相関
  4. 逆張りの買いマーク
  5. 25日騰落レシオ
  6. 25日投資マインド
の6分になりました。ここに今は発売していない《デンドラ24》の下値メドを見ると、

@TOPIXは昨日掲げた最も低いメドの1301Pに到達したし、

A日経平均は上から3番目の13462円まであとわずか、最も低いメドでも13305円です。

株価水準からも、中勢波動のボトム近辺にきたのではないか。

私は、現在の妥当なPER水準は16.5倍であるとしています。 PERによる割安・割高を「ボトムらしさ」のポイントに採用していないのは、妥当なPER水準は業績の予想に基づき、時期によって水準を変更する必要があるためです。

ボトムらしさのポイントは、@《カナル24》の一定のグラフを見れば、A誰が見ても同じ結論になる。

ということを基本にしていますから、人によって考えが違う妥当PERを使った「割高・割安」はポイントに採用していません。だがPERがポイントとして無力であるというこではありません。むしろ正面から株価水準を判断することができる「重要な大きな基準」です。


今日のPERは久々に「割安」ゾーンに入りました。 私が思っている現在の日本株の妥当PERは16.5倍です。これに±1.0倍を加えた17.5倍〜15.5倍が株価の許容範囲です。

この水準を逸脱し、17.5倍以上になると割高になり、18.5倍になると「楽観のしすぎ→売り」を考えるところです。

逆に15.5倍以下になると割安になり、14.5倍になると「悲観のしすぎ→買い」を考えるところです。

昨日の日経平均が13972円のときのPERは15.93倍でした。この水準は妥当な16.5倍と許容の下限の15.5倍のちょうど中間にありました。今日の大幅安によって、PER水準は15.1倍ほどに低下したのではないかと推測しています。つまり15.1倍は許容限界の15.5倍を下回り、「割安」ゾーンに突入したわけです。



(上図)昨年から、最もよい投資のしかたについていってきました。
  1. 「カラ売りする」
  2. 信用取引をしていないなら、「全部の株式を売り払って、なにもしない」
  3. 買いしかできないなら、「大幅下落があれば、突っ込み買いをし、すばやく利食いする」
が順番です。Bについては2007年12月26日〜27日に次のようにいいました。
  1. 条件表No.9の「大底吹き値売り」で、東証1部の検索をしたとき、
  2. 同じ日に、10銘柄以上が「買い」としてピックアップされたならば、
  3. 手当たり次第に買っても、その勝率は77.2%ある。
年初から、No.9の検索をしてきました。今年になって大幅下落した日でも7銘柄が最高でしたが、今日は図のように16銘柄がピックアップされました。しばらくぶりの「売り人気」です。これに逆らうほうがよい結果がでると思います。(図の銘柄のうち300円以下の銘柄は除いたほうがよい)


(08.1.17) TOPIX 1330P(+28)  日経平均 13783円(+278)   28.0億株 (3兆2708億円)


米国はJPモルガンの決算は-34%の減益ではあったがサブプライム関連の損失はさほどではなく、金融株は反発する。一方インテルの決算が市場の予想を下回り、インテル株を初めとするハイテク株は下落。

これにより、NYダウは12466ドル(-34)と小幅続落。ナスダックは2394P(-23)と続落。


ナスダックの大勢波動と中勢波動は図のようになるかと思います。(大勢波動はa0→A5の5年2か月にわたる期間)
  1. (a0→A1)が中勢の第1段の上昇波動

  2. (a1→A2)が中勢の第2段の上昇波動

  3. (a2→A3)が中勢の第3段の上昇波動

    (あるいは(a1→A3)をまとめて1段の波動としてもよい)

  4. (a3→A4)が中勢の第4段の上昇波動

  5. (a4→A5)が中勢の第4段の上昇波動

    (あるいは(a3 →A5)をまとめて1段の波動としてもよい)
となります。図は週足+52週平均線を描いていますが、株価が52週線を大きく・長く(3か月以上)下回ったことを重視すれば、(a0→A1)(a1→A3)(a3→A5)が中勢の上昇波動でしょう。これだと2002年10月をボトムとする大勢上昇波動は、3つの中勢上昇波動を含んでいたことになります。

もし、「52週線より上位にあるときを中勢波動のピーク、下位にあるときに中勢波動のボトム」と(杓子定規に決定)するならば、(a0→A1)(a1→A2)(a2→A3)(a3→A4)(a4→A5)の5つの中勢上昇波動があることになります。

そうであれば、(a4)の安値は2386Pであり、昨日のザラバ安値2361 Pがこの水準を下回りました。最後の上昇波動である(a4)の水準を下回ったのであるから、中勢波動のピーク・ボトムの「切り上がり」は崩れ、ボトムが「切り下がった」ことになります。中勢波動が切り下がるということは、「大勢波動が下降波動に転換する」ということです。

(A4→a4)の下げ波動を無視するならば、最後の中勢上昇波動は(a3→A5)であり、(a3)を下回らないと下降波動に転じたとはいえませんが、(A4→a4)を1つの波動とするならば、上記の結論になります。


今年になって、小波動のピークらしさのポイントの取り方について説明してきました。

説明するときのポイントは最大で6〜7分になりますが、あるユーザーから「10分(ポイント)になるための、見るべきグラフがほかにあるのではないか?まだ公開していない秘密があるのではないか?」と、冗談まじりに聞かれました。

だが、これ以上のものは今のところありません。下落の真最中に10P(つまり100%今日がボトムである)ということはわかるはずはないのです。昨日のポイントは、
  1. 新安値
  2. 9日順位相関
  3. 25日順位相関
  4. 逆張りの買いマーク
  5. 25日騰落レシオ
  6. 25日投資マインド
    の6分でしたが、今日は、
  7. (新安値の)陽線
が加わって7分になりました。明日、「窓空けの陽線」となれば1Pが加算され8分になります。あるいは図の青色線を上回って引けるようだと9分になります。 10分になるのは「主な株価」が株価のボトムを表示したときです。この日に100%になるのであって、それまではボトムらしさの確率をアレコレ思っているに過ぎません。


(08.1.18) TOPIX 1341P(+11)  日経平均 13861円(+77)   27.2億株 (3兆1898億円)



米国はシティG→JPモルガン→メリルリンチの決算が発表されるつど一喜一憂しましたが、昨日はトドメの下落となりました。

シティGやメリル以上の評価損を出す金融機関は、そう多くはないので、サブプライム関連の評価損のショックは100のうち60か70までは織り込んだのではなかろうか。サブプライムが大きな材料になった時期は終った感じです。

ただし、シティGやメリルなどは毀損した資本の補強をしていますが、そうは簡単ではないでしょう。シチティやメリルは「やむなく出資をお願いした」ので、この資本の補填費用は高くついた(利率が高い。配当が高い)ものと思われます。当分はこれらの金融機関は立ち直れません。

今日は米国政府は景気対策を発表するの報道がありましたが、10兆円や20兆円の規模では失望が生まれるのではないか。




(上図)日経平均は、なかなかよい足になりました。 今日は、@新安値をつけて、A陽線で、Bつつみ上げになり、この「足型」だけで小波動のボトムらしさは+3ポイントが加算されます。 小波動のボトムらしさは8ポイントの確率になりました。

しかしこれで「小波動のボトム」であるときまったわけではありません。次にポイントが加算できるのは、
  1. 最近の安値を出した(A)を基準にして、
  2. (A)の高値よりも高い高値を持つ陰線(B)の高値を
  3. 終値で上回ったとき
です。この(B)の高値は14224円です。この水準で終われば、ボトムらしさは9分になります。

当面の安値から、どこまで株価が反発すればボトムらしいとしてよいのかの判断は、上図のaからjを例にすると次のようになります。
  1. (a)時点では、(b)の高値を上抜いたらボトムらしいと判断できますが、(b)を上抜くことはできませんでした。
  2. (c)時点では、(d)の高値を上抜いたらボトムらしいと判断できますが、(e)の日にこれを上抜いたのでボトムらしいと判断できました。
  3. (f)時点では、(g)の高値を上抜いたらボトムらしいと判断できますが、(g)を上抜くことはできませんでした。
  4. (h)時点では、(i)の高値を上抜いたらボトムらしいと判断できますが、(j)の日にこれを上抜いたのでボトムらしいと判断できました。


(08.1.21) TOPIX 1293P(-47)  日経平均 13325円(-535)   21.7億株 (2兆5484億円)



先週末、米国では緊急経済対策案が発表されたものの、その規模は16兆円程度であり、市場は評価しませんでした。

NYダウは12099ドル(-59)、ナスダックは2340P(-6)と、やや失望したようです。

グラフからいえば、9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になることは、そう多くありません。図では(c)と(b)でこの現象になりましたが、(c)からは新高値を更新し、(b)からはそこそこの戻りを見せました。

今夜は米国市場は休場ですが、火曜日には25日順位相関が-80以下になりそうなので、少なくとも9日線までのリバウンドがあるのではないかと思っています。


先週末に経済対策が打ち出されたにもかかわらず、米国株が小安かったことから、週明けの東京市場は安く始まり、ジリ安となる。後場になるとアジア株(香港と上海)が大幅安となり、これにひきずられて日経平均・TOPIXともに新安値でおわりました。

日経平均は先物の思惑売買がきつかったようで、ザラバ安値を更新しました。ただTOPIXはザラバ安値は更新していません。米国が休場の間に日経先物への仕掛けがあった感じです。

小波動のボトムらしさは7分・8分の確率になっています。いつ反発してもおかしくはありません。先週末の東証1部のPERは15.50倍でしたが、たぶん今日は15.00倍を割り込んだと思われます。

私の基準では、現状の妥当な株価水準は16.50倍です。17.50倍〜15.50倍までは許容範囲ですが、15.50を割り込んでくると株価は「割安」になります。今日なったであろう15.00倍は割安です。さらに明日も日経平均で400円ほど下落し、日経平均が13000円台を割り込むようだと、PERは14.50倍になります。これは許容の範囲を超えた「超割安」水準です。

「超割安」な株価水準になったとしても、私は誰にでも株式を買うことを勧めることはしませんが、「出処進退」の目安をハッキリ決めている方には、PERが14.50倍以下になったならば、買ってよい局面であるといいます。小波動のボトムはいつ出てもおかしくありません。それがほぼわかるのは図の(b)を上抜いたときです。


(08.1.22) TOPIX 1219P(-73)  日経平均 12573円(-752)   27.8億株 (3兆 542億円)



昨日、日経平均は535円(-3.86%)下落し、13325円となっていました。この水準は1月16日にいった《デンドラ24》の最も低い下値メドである13305円に肉薄していました。

今日の日経平均がこの水準(13300円)で反発するならば、当面の小波動のボトムは出たと判断してよかろうと思っていましたが、その期待は完全に裏切られました。

昨日の東京市場が引けた後、上海総合指数は-5.13%の下落をし、ロンドンのFT100指数も-5.48%の下落となりました。これが米国に伝わりましたがNYは休場です。結局シカゴの日経先物だけに影響を与えるしかなかった。シカゴ日経先物は12650円(-660円)と暴落し、今朝の東京市場を迎えたのでした。

日経先物は610円安の12700円で寄り付き、その後少し反発したもののジリジリと値を下げます。東京市場の後場が始まると、アジア株の様子が明らかになります。今日の上海総合は-7.2%の大幅下げとなり、日経平均が立ち直ることはありませんでした。 日経平均の下値メドですが、
  1. デンドラの4%波動による下値は13305円でしたが、これは今日破られました。
  2. デンドラの6%波動による下値は12675円でしたが、これも今日破られました。デンドラからの下値メドは無くなったわけです。それほど異常な事態が発生しています。

  3. あとはグラフからの下値メドしかありません。
    (イ)は(A3→a3)の下げ波動を基準とする一目均衡表の「E値下値」である12200円あたり。
    (ロ)は先の第1段目の中勢上昇波動のピークである12000円(細かくは11975円)あたり。
    (ハ)は先の第3段目の中勢上昇波動の上昇幅の倍返し(一目均衡表の「V値下値」)である9800円(細かくは9790円)あたり。
です。私としては日経平均の当面の下値は13300円で充分であると思っていましたが、世界の市場とくに株価がバブル的な上昇を続けてきた中国株が暴落しているので、日本株もさらなる安値に進んだのはやむをえません。

今夜は米国市場が開かれています。昨日・今日起こったことを今夜のNY市場は株価に折り込みます。

日経平均が昨日今日で(13861円→12573円)へと-9.3%下落したこと。上海総合指数が、(5180P→4559P)へと-12.0%下落したことを思えば、NYダウは7%〜8%の下落があって当然ですが、この世界同時株安を止めるのは米国市場しかありません。

NYダウあるいはナスダックが-5%までの下落で止まるならば、今回の世界同時安はとりあえずストップがかかるといってよいでしょう。(-5%を超えて下落すると、世界の株安の連鎖は止まらない)

下値がいくらになるのかをあれこれ考えてみてもさほど意味のあることではありません。重要はことは株価が下げ止まった。株価が反発した。小波動の安値を出した。ということをあなたが受けとめることができるかどうかです。私の考えでは、明日以降、株価が今日の高値の13125円を上回ったならば「小波動のボトムらしい」と判断できます。

なお今日の暴落によって、東証1部の連結PERは14.10倍もどになったと思われます。私の基準では、現在の業績を元にすると、14.50倍以下は「割安」です。PER14.00倍というのは業績の伸びが「小幅マイナス」のときに妥当な水準であるので、今日の株価は「不当に売り叩かれている」といえます。


(08.1.23) TOPIX 1249P(+29)  日経平均 12829円(+256)   25.2億株 (2兆9446億円)



米国FRBは臨時にFOMCを開き、FFレートを0.75%引き下げると決定。今月末の0.5%に引き下げがあるのではないかの観測でしたが、世界同時株安を見て、すばやい決定となりました。

FRBが定時のFOMCを待たずして金利を引き下げたということは、FRBの危機感がただならぬことを意味しています。たぶん、今週も株価が米国株価が下落するなら、月末のFOMCではさらに0.25%とか0.50%の金利が引き下げられるでしょう。

今、金利が引き下げられたからといって、すぐに景気が立ち直るわけではありません。実態経済に影響がでてくるのは少なくとも6か月先の話です。しかし株価は6か月先のことを予想します。FRBが今回表明した「景気が後退するようであれば、どこまでもどこまでも金利を引き下げる」というメッセージが重要なのです。

(上図)米国は2005年後半からバブル期にあったと思われます。

といっても、かつての日本のバブルではありません。住宅に限定されたバブルです。2006年から2007年が米国の住宅バブルの時期であったと思います。

このまま米国株(ナスダック)が下落したとき、居心地のよい株価水準は(A1→a1)の水準です。このゾーンは2153P〜1750Pです。昨日のナスダック指数は2292Pであるので、もう少しでバブル期の「ランチキ騒ぎ」が醒めて、まともな株価水準になるのか、と思っています。

(右図)とうとう東証1部の連結PERは「割安」水準にまで落ち込みました。私はPERが14.50倍以下というのは、株価が不当に安く売りたたかれていると思っています。


(08.1.24) TOPIX 1284P(+34)  日経平均 13092円(+263)   26.1億株 (3兆 555億円)



一昨日、FRBが緊急のFFレートを0.75%下げましたが、この日が-128ドル安であったので新聞やテレビでは金利引下げが無力であるかのように報道していましたが、それは違います。

NYダウは月曜日が休場でしたが、もし月曜日に立会いがあったなら、-500ドル安をしていたはずです。一昨日のザラバ安値11634ドルがそれに当ります。

緊急利下げの材料は安値11634ドルから一昨日の終値11971ドルへの+337ドル高にプラス材料として織り込まれたと理解すべきだったのです。

昨日は、0.75%の金利引下げを物足りなく思った投資家が株価の戻りに向かって売り、ザラバ安値11644ドルまで下落しました。しかし一昨日のザラバ安値は割らなかった。ここでようやく米国市場の投資家は、@金利引下げはこれで打ち止めにはならないこと、A追加の経済対策が打たれるだろうこと、に思い当りました。「米国政府およびFRBはこのような悪化した株式市場を放置するはずはない。」という米国政府に対する信頼感が甦り、よって株価は急速に上昇しました。

その国の株価水準は、とどのつまりは、@経営者を信用しているかどうか、A全体的には、政府を信用しているかどうか、に依存します。個々の銘柄の株価は経営者の資質に通信簿であり、株価全体の高低は政府の通信簿です。米国株価は反発したので、米国政府に対する信頼は揺らいでいません。(日本についてはまた書きます) 一昨日の0.75%の緊急引き下げはザラバ安値から+337ドルの上昇でしたが、昨日はザラバ安値11644ドルから終値12270ドルまで、なんと+626ドルの上昇です。安値から5.37%の暴騰です。

グラフでは、@2日続けての下ヒゲの長い足は下値を探ったということであり、A昨日の大陽線は、この水準になれば多くの買い手が現れるということです。さらにB明日以降に(A)の日の陰線の高値を上回ると、だいたい小波動のボトムがでたとしてよいでしょう。

日経平均のグラフは、小波動のボトムになるのが当然という日が1週間以上続きました。HPに書いたことを読み返してみると、ボトムらしさの確率は、図の(c)の日に6分、(b)の日に7分、(a)の日に8分と書いています。

(a)の翌日の陰線の終値は13325円でした。この水準は《デンドラ24》の4%波動による下値のメドの最も安い(13305円)に当ります。株価がこれ以上下落すると《デンドラ24》による下値メドは無くなります。

私が《カナル24》シリーズを使ってグラフを見て判断できる「株式を判断する体系」の範囲を逸脱したのが(A)の日でした。
  1. 「小波動らしさの確率」は8分で高止まりしており、
  2. デンドラの下値メドを下抜けており、
  3. 連結PERが割安と思っている14.50倍を下回る14.10倍になり
というように、(A)の日は投資家がパニックに陥って冷静な判断は何もしていないという日でした。 だが昨日・今日と陽線になり、株価も(A)の終値12573円から今日の終値13092円まで+4.1%上昇したので、《デンドラ24》の4%波動は「上昇波動」に 転換し、新しい上値メドを表示しています。《デンドラ24》は再び有効になりました。((A)の1日だけメドがなくなっていた)

《デンドラ24》はすでに公式には販売していないので、これをもとにした記事は今後は書かないようにしますが、いまのところ上値メドは、上から順に、
a.14207円
b.13956円
c.13579円
d.13453円
となっています。まず13453円(13400)はクリアするでしょう。13579円(13600)まで戻るかどうかというところです。


(08.1.25) TOPIX 1344P(+60)  日経平均 13629円(+536)   26.0億株 (3兆 846億円)



米国は続伸。NYダウは12378ドルとなり、当面の小波動のボトムを出したようです。

(A)がザラバ最安値を出した日です。その前にある陰線(b)の高値は12341ドルですが、昨日はこれを上回る12378ドルで引けたので、「小波動のボトムが出たらしい」と判断できます。

図の右側のナスダックは、まだ小波動のボトムがでたことは確認できていません。最も安値であった(A)の前の陰線の高値(b)は2384Pですが、昨日の終値は1352Pでした。まだボトムの確認はできません。

「ボトム」という言葉を使うと、「これからの株価は下がることはない、上昇する一方でうある」と短絡的に思われる方もあるでしょう。それは違います。ここでいっているのは「小波動のボトム」です。波動には、@小波動→A中勢波動→B大勢波動、があります。ピークやボトムは@ABのそれぞれにあります。

@小波動のボトムの寿命は平均的には12日程度です。A中勢波動のボトムの寿命は2か月〜12か月(大勢波動が下降波動のときの中勢上昇波動の期間は2か月ほどだし、大勢波動が上昇波動のときの中勢上昇波動の期間は6か月〜12か月ほど)です)。B大勢波動は「景気循環」に依存します。日本株式では、今回は2002年2月(株価は2003年4月)がボトムでした。 )


図はNYダウのグラフです。1993年から2008年1月までの月足です。約15年間の米国株式の動きを表しています。

すぐにわかることは、
  1. 前回の大勢波動のピークは(A1)の時期にあった

  2. (A1)→(a)へ下落した。(a)は2001年の9.11テロ事件の翌日。

  3. (a)から約1年後に大勢波動のボトム(a1)を出して、2007年の(A2)まで上昇した。
ということです。(A1)の株価11750ドルから(a1)の7197ドルまでは@-4553ドル安のA-38.7%安。となりました。(A1)から0.613倍した株価が(a1)で、ここで約34か月にわたる株価の下落が終わりました。

(A2)からどこまで下げると大勢波動のボトムになるのか? これを見定めることが重要です。波動を判断することなしに、株式を買ったり売ったりしてはいけません。


(08.1.28) TOPIX 1293P(-51)  日経平均 13087円(-541)   21.5億株 (2兆6068億円)



先週末のNYダウは12207ドル(-171)と反落。ナスダックも2326P(-34)と反落となったのは、カラ売りの買戻しの限界である9日線まで戻って、これ以上の買いが出なかったということでしょう。

東京市場もNYと同じです。先週末にカラ売りの買戻しによる株価反発が出ました。今日以降は、@先の安値(12572円)を下回るほどの再度の売り物がでてくるのか。A安値を下回らずに25日線(だいたい14000円程度)まで戻るのか。を見守ることになります。

たぶん先の安値は下回らずに、Aの25日線までの戻りになるのではないかと思っています。

14000円程度まで戻るのではないかの根拠の1つはPER水準です。12573円をつけた1月22日のPERは14.10倍でした。私の基準では14.50倍以下は割安な株価水準です。 先週末の日経平均が13629円のときのPERは15.52倍でした。これは妥当PER16.50倍をはさんで±1.00倍の幅のゾーン(許容範囲。17.50〜15.50倍)に収まっていました。

株価が妥当水準の16.5倍まで買われると、日経平均は14100円くらいになるだろうと思いますが、これが目先の最大限の反発水準でしょう。


図は日経平均の月足とCI先行(赤線)です。CIは景気循環を端的に表しています。赤線のピークからボトムまでが、株価が下落する期間です。CI先行指数の(A→a)(B→b)(C→c)(D→d)がCI先行指数が下落した時期(すなわち株価が下落する時期)です。

CI先行をみるとすぐに気が付くことは、(E)ですでに景気(CI先行)はピークを出していることです。(E)は2006年5月です。そこからCI先行指数が下降しており、当然これに伴って株価も下落するはずでした。しかし海外株高が日本株が下落することを支えていました。だが無理は続かない。、昨年8月から海外株式が急落し始め、日本株が買い支えられる環境ではなくなりました。

今のテレビや新聞を見ていると、@世界の株価に比べて日本株は突出して下落している。A日本の企業の生産性は海外勢に較べ極めて劣っている。Bしたがって海外の投資家が日本企業を買う魅力が生まれない。という論調になっていますが、これは間違っていると思います。 日本株が安いのは、いちはやく日本の景気がピークを打ったためです。本来なら(E)の2006年5月ころから株価が下がるべきところでしたが、バブリーであった欧米の外国人買いによって日本株の下落が支えられていただけのことです。

景気のピーク・ボトムは「あざなえる縄」のようなものです。景気の「山」があれば次に「谷」がきます。「谷」があれが「山」がきます。日本はすでに2006年5月に「山」となっているのであって、次にくるのは景気の「谷」です。この「谷」は世界で最も早い「谷」になるのであり、当然に次は日本の株価が世界で最も早く立ち直るのです。(@日本株は現在最も低下している→A米国株がこれを追う→B欧州株がこれを追う→C中国・インド株は崩壊する→D日本株が一番に立ち直る。こうあって欲しいものです。)


(08.1.29) TOPIX 1328P(+35)  日経平均 13478円(+390)   21.4億株 (2兆5231億円)



NYダウは12383ドル(+176)と反発し、前日の下落幅を埋める。ナスダックも2349P(+23)と反発するが、前日の下落幅ほどには戻らない。

基本的には、ナスダックの値の重さは「米国経済は今後停滞するだろう」ことを表明し、NYダウの反発は「金利政策で何とかクラッシュを避けることができる」かということを表しています。

考えておかねばならないことは、米国や日本の株式市場はバブルにはなっていなかったことです。

右図で、NYダウは2002年10月に7197ドルでした。それから5年たった2007年10月のピークが14198ドルでした。5年間で1.97倍になったに過ぎません。5年で値段が2倍にならない時は「バブルである」とはいえないでしょう。

東京市場も同じです。日経平均は2003年5月に7603円で、2007年3月に18300円と、2.40倍になりました。NYダウよりも日経平均のほうが値上がり率は大きいのですが、そもそも2003年5月の株価がデタラメでした。これは当時の小泉内閣の政策(銀行を潰す)から異常な安値が出たと見るべきものです。普通なら日経平均は9000円あたりで止まっていたと思います。(そうであるなら、9000円→2007年3月の18300円までは、2.00倍の上昇率であり、NYダウと同じになる)

米国株式は5年間で約2.0倍になりました。これは目をむくほどの株価上昇ではありません。

株価の妥当な上昇率を(@企業利益の伸び率+Aインフレ率)であると考えてみましょう。

米国企業の成長率が10%とし、インフレ率を3%とするならば、1年につき株価は13%ずつ上昇して当然です。5年間では1.13×1.13×1.13×1.13×1.13=1.84倍になります。米国株式はだいたいこの基準で上昇してきたのであって、バブル的な株価上昇があったわけではありません。

株価が暴落するのは、バブル的に異常な水準まで株価が買われていたときです。現在の米国株式や東京市場は、バブル的に株価が超割高に買われていたわけではありません。この株価の下げは、米国・日本についてはさほど深くないと思っています。(中国・香港・インドの下げはキツイだろうが)


(08.1.30) TOPIX 1320P(-8)  日経平均 13345円(-133)   23.3億株 (2兆7051億円)



NYダウは12480ドル(+96)と続伸。ナスダックも2358P(+8)と小幅続伸。

米国ではFOMCが追加の金利引下げをするという前提で株価が反発していますが、その答えは今夜でます。

たぶん市場が予想するように、FOMCはFレートを0.50%引き下げて3.0%にすると思っています。市場はそうなることを見込んでいますが、まだ疑心暗鬼なところもあって、今日の東京市場は大きくは動かず。

今のところ、株価は9日平均線を上回っているので、カラ売りをしていた向きの半数は、すでに買い戻しをした感じです。次は、株価が25日線まで戻ったときが、大きな判断の分かれ道になります。



今後たどるであろう株価のコースは、
  1. (A→b)の25日線の水準が戻り一杯になり、(A)を下回って新安値(A')になる。

  2. (A→B)の75日線の水準が戻り一杯になり、(A)を下回って新安値(A'')になる。

  3. (A→B)の75日線まで戻った後の反動安(C)が(A)よりも高い位置で止まり、75日線を上抜いて(D)まで上昇する。
どの可能性が高いかですが、(b)の25日線まで戻ったときの連結PERはおそらく15.50倍になります。これは妥当PER16.50倍の±1.00倍の下限です。妥当な株価水準(の安いほう)です。

(B)の75日線まで戻ったときのPERは妥当水準の16.50倍の近辺であり、これを超えて株価が上昇することはないでしょう。(B)から(C)へ向かって株価は下落すると思いますが、このとき(A)の最安値を割り込むのかどうかが最大の焦点です。 (C)まで下落する過程で、日本の企業の業績がさほど悪化しないとか、米国の株式市場の雰囲気が好転するならば、(C→D)のコースも見えてきますが、それは3月に入ってからのことでしょう。

当面の方針は、25日線の(b)まで株価が戻れば、保有株式の半分は手放す。75日線の(B)になれば、保有株式の残り全部を処分して、(C)がどのあたりで止まるのかを見届ける。それがよいのではないか。


(08.1.31) TOPIX 1346P(+26)  日経平均 13592円(+247)   23.9億株 (3兆 210億円)



米国FOMCが緊急に金利を0.75%引下げてFFレートを3.50%にしたのは、図の(A)の日でした。このときは「たくり足」になっただけであったので、金利引下げのインパクトはないように思った投資家もありました。

だが、翌日から金利引下げが与えた心理的効果は充分に発揮されました。すなわち、カラ売りの買戻しによる反発の限界である9日線を上回る反発をもたらせました。

昨日、FRBはさらに0.50%の金利引下げをしてFFレーを3.0%をまで下げました。そうであるのに昨日の米国市場は「上ヒゲ足」になって、米国市場は「材料の出尽くし」と受けとめたようです。

しかしたった1週間のうちに、0.75%と0.50%の合計1.25%を引き下げるというFRBの決定は、生半可なものではありません。必要であればバーナンキFRB議長は、グリンスパン前議長のときと同じように、1.00%まで下げる覚悟であるということでしょう。

世界の有力市場の指数のグラフを見ると、反発力が強い順は、@NYダウ(米国)、ATOPIX(日本)、BS&P(米)と日経平均(日)、CFT100(英国)、Dナスダック(米)、E上海総合(中国)の順になっています。


「主な株価」が小波動のボトムを表示しているのは、@NYダウ、ATOPIX、BS&Pと日経平均 です。

@NYダウは、ほぼ25日線の水準まで戻りました。この後、先の最安値(A)の11634ドルを下回るのかどうか。

下回れば中勢波動は下降波動が続いていることになりますが、(A)を下回らずに75日線まで戻れば、中勢波動が上昇波動に転換する可能性もあります(ただし最低でも2か月たたないと、その判断はできない)。

ATOPIX、BS&Pと日経平均は、@NYダウの動きに追随すると思います。

やや遅れているのが、CFT100です。こちらはまだ小波動のボトムを表示していないし、(カラ売りの買戻しの限界である)9日線を大きく超えてはいません。

もっと悪いのが、Dナスダックです。まだ小波動のボトムが表示されていないし、9日線ギリギリの水準に戻ったに過ぎません。ナスダックはNYダウよりも「米国景気」を端的に表しています。ナスダックの反発力が小さいことは、非常に気になります。

E上海総合は、昨日も新安値をつけ、下値がまだ確定していません。下落途中です。これが最も悪いグラフです。

上海総合指数はこの5年間で6倍以上になっているので、その調整幅は大きくなります。1つの景気循環の拡大局面が終わったとき(まだ拡大局面は続いている)、株価は「半分ないし1/3」になってもおかしくはありません。(拡大局面が終わるのは、北京オリンピック終了後です)


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